JP2003250065A - ビデオカメラ用パン・チルト駆動装置 - Google Patents

ビデオカメラ用パン・チルト駆動装置

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JP2003250065A
JP2003250065A JP2002046384A JP2002046384A JP2003250065A JP 2003250065 A JP2003250065 A JP 2003250065A JP 2002046384 A JP2002046384 A JP 2002046384A JP 2002046384 A JP2002046384 A JP 2002046384A JP 2003250065 A JP2003250065 A JP 2003250065A
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rotary plate
gear
video camera
pan
housing
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JP2002046384A
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Yoshinori Suzuki
義典 鈴木
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオカメラのパン・チルト用駆動源を筐体
側に取り付ける。 【解決手段】 筐体71上に設置された第1,第2回転
板用駆動源72,73と、筐体71の一つの面71aに
対して略平行に回転可能に軸支され、且つ、第1回転板
用駆動源72によって回転駆動される第1回転板78
と、第1回転板78の上方で筐体71の一つの面71a
に対して略平行に回転可能に軸支され、且つ、第2回転
板用駆動源73によって回転駆動される第2回転板80
と、第2回転板80上で筐体71の一つの面71aに対
して略直角な方向に回転可能に支持されたビデオカメラ
85と、第2回転板80に設けられ、第1回転板78と
第2回転板80との回転数差に伴って第1回転板78上
を転動することで、第1回転板78の回転方向に対して
略直角な方向に変換した回転力をビデオカメラ85を支
持した水平支持軸87に伝達する回転方向変換用伝達回
転体84とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ用パ
ン・チルト駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防犯・防災用警報システム等で、映像信
号入力装置として、ドーム状の筐体にビデオカメラを格
納し、且つ、このビデオカメラの光軸を、筐体の一つの
面に対して略平行に回転させるパン方向と、筐体の一つ
の面に対して略直角に回転させるチルト方向とに任意に
変えて、周辺の映像を撮影できるドーム型ビデオカメラ
と称される監視カメラがある。
【0003】図6は従来のビデオカメラ用パン・チルト
駆動装置を模式的に示した構成図である。図6に示した
如く、従来のビデオカメラ用パン・チルト駆動装置10
0では、アルミダイキャスト材などで形成した筐体10
1の内部にパン用ベース102が複数本の支持棒103
を介して水平に取り付けられている。また、パン用ベー
ス102の下面にパン用モータ104が取り付けられ、
且つ、パン用ベース102の上面側でパン用モータ10
4の軸に小径プーリ105が固着されている。また、パ
ン用ベース102の上面の中心部位にシャフト106が
固着され、且つ、このシャフト106に大径プーリ10
7が軸着されている。更に、小径プーリ105と大径プ
ーリ107との間にベルト108が掛け渡されている。
【0004】また、大径プーリ107の上面には、L字
状に折り曲げたチルト用ベース109の水平面109a
がネジ110により固着されている。また、チルト用ベ
ース109の垂直面109bにチルト用モータ111が
取り付けられ、且つ、このチルト用モータ111の軸に
小径プーリ112が固着されている。また、チルト用ベ
ース109の垂直面109bには、軸受け113がチル
ト用ベース109の水平面109aと平行に固着されて
おり、この軸受け113にビデオカメラ114の中心部
に一体的に取り付けたシャフト115が回転可能に軸支
されていると共に、シャフト115の先端に中径プーリ
116が固着されている。更に、小径プーリ112と中
径プーリ116との間にベルト117が掛け渡されてい
る。
【0005】上記のように構成した従来のビデオカメラ
用パン・チルト駆動装置100の動作は、パン用モータ
104を駆動すると、小径プーリ105,ベルト10
8,大径プーリ107が回転し、大径プーリ107に取
り付けたチルト用ベース109がシャフト106を中心
にしてパン方向(矢印方向)に回転するので、チルト用
パン用ベース100の垂直面109bに支持したビデオ
カメラ114がチルト用パン用ベース100と一体にパ
ン方向に回転する。
【0006】また、チルト用モータ111を駆動する
と、小径プーリ112,ベルト117,中径プーリ11
6が回転し、この中径プーリ116を取り付けたシャフ
ト115が軸受け113に支持されながらチルト方向に
回転するので、シャフト115と一体にビデオカメラ1
14もチルト方向に回転する。
【0007】この際、パン用ベース102に取り付けた
パン用モータ104は筐体101に対して回転しないた
めに、パン用モータ104は電源供給線に直接接続され
ているものの、チルト用ベース109に取り付けたチル
ト用モータ104はこのチルト用ベース109と一体に
パン方向に回転するために、チルト用モータ111の電
源供給線のねじれを回避するために、ビデオカメラ11
4の電源供給線や信号線と同様に、スリップリング(図
示せず)を使用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のビデ
オカメラ用パン・チルト駆動装置100では、パン用モ
ータ104及び/又はチルト用モータ111を駆動する
と、ビデオカメラ114がパン方向及び/又はチルト方
向に回転できるものの、チルト用モータ111はパン方
向に回転するチルト用ベース109に取り付けられてい
るために、チルト用ベース109をパン方向に回転させ
る時にチルト用モータ111の重量による慣性質量が大
きくなり、パン回転時の加速,減速に影響を及ぼしてし
まうと共に、パン用モータ104のパワーも大きくしな
ければならない。
【0009】また、チルト用モータ111はパン方向に
回転するチルト用ベース109に取り付けられているた
めに、チルト用モータ111の電源供給線のねじれを回
避するために、上記したようにビデオカメラ114の電
源供給線や信号線と同様に、スリップリングを用いてい
るものの、このスリップリング構造は接点不良などが生
じやすいので、できるだけ避けたいものである。
【0010】そこで、パン用モータとチルト用モータと
を共に固定設置した状態で、ビデオカメラをパン方向及
び/又はチルト方向に回転できる構造形態のビデオカメ
ラ用パン・チルト駆動装置が望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、ビデオカメラの
光軸を、筐体の一つの面に対して略平行に回転させるパ
ン方向と、前記筐体の一つの面に対して略直角に回転さ
せるチルト方向とに任意に変えるビデオカメラ用パン・
チルト駆動装置において、前記筐体上に設置された第1
回転板用駆動源と、前記筐体上に設置された第2回転板
用駆動源と、前記筐体の一つの面上で該一つの面に対し
て略平行に回転可能に軸支され、且つ、前記第1回転板
用駆動源によって回転駆動される第1回転板と、前記第
1回転板の上方で前記筐体の一つの面に対して略平行に
回転可能に軸支され、且つ、前記第2回転板用駆動源に
よって回転駆動される第2回転板と、前記第2回転板上
で水平支持軸を介して前記筐体の一つの面に対して略直
角な方向に回転可能に支持された前記ビデオカメラと、
前記第2回転板に設けられ、且つ、前記第1回転板と前
記第2回転板との回転数差に伴って該第1回転板上を転
動することで、該第1回転板の回転方向に対して略直角
な方向に変換した回転力を前記ビデオカメラを支持する
前記水平支持軸に伝達する回転方向変換用伝達回転体と
を備えたことを特徴とするビデオカメラ用パン・チルト
駆動装置である。
【0012】また、第2の発明は、ビデオカメラの光軸
を、筐体の一つの面に対して略平行に回転させるパン方
向と、前記筐体の一つの面に対して略直角に回転させる
チルト方向とに任意に変えるビデオカメラ用パン・チル
ト駆動装置において、前記筐体上で下段,中段,上段の
順にそれぞれ取り付けられ、同径の減速ギアをそれぞれ
有して回転駆動する第1,第2,第3モータと、前記筐
体の一つの面上に中心部位を軸支され、且つ、前記第1
モータの減速ギアに噛合して該第1モータの駆動力で前
記筐体の一つの面に対して略平行に回転する第1ギア
と、前記第1ギアの上方で該第1ギアに対して同心的に
積層され、且つ、前記第2モータの減速ギアに噛合して
該第2モータの駆動力で前記筐体の一つの面に対して略
平行に回転する第2ギアと、前記第2ギアの上方で該第
2ギアに対して同心的に積層され、且つ、前記第3モー
タの減速ギアに噛合して該第3モータの駆動力で前記筐
体の一つの面に対して略平行に回転する第3ギアと、前
記第3ギアの上方に第1回転板部を形成し、且つ、この
第1回転板部の中心部位を前記第2ギアの中心部位と前
記第3ギアの中心部位との間に軸支させると共に、前記
第2ギアと前記第3ギアとの間に介装した第1差動回転
体を一体的に軸支した状態で、前記第2ギアと前記第3
ギアとの回転数の差に応じて回転する前記第1差動回転
体の駆動力で前記第1回転板部を前記筐体の一つの面に
対して略平行に回転させる第1回転板と、前記第1回転
板の第1回転板部の上方に第2回転板部を形成し、且
つ、この第2回転板部の中心部位を前記第2ギアの中心
部位を挿通させて前記第1ギアの中心部位に軸支させる
と共に、前記第1ギアと前記第2ギアとの間に介装した
第2差動回転体を一体的に軸支した状態で、前記第1ギ
アと前記第2ギアとの回転数の差に応じて回転する前記
第2差動回転体の駆動力で前記第2回転板部を前記筐体
の一つの面に対して略平行に回転させる第2回転板と、
前記第2回転板の第2回転板部上で水平支持軸を介して
前記筐体の一つの面に対して略直角な方向に回転可能に
支持された前記ビデオカメラと、前記第2回転板に設け
られ、且つ、前記第1回転板と前記第2回転板との回転
数差に伴って前記第1回転板の第1回転板部上を転動す
ることで、該第1回転板部の回転方向に対して略直角な
方向に変換した回転力を前記ビデオカメラを支持する前
記水平支持軸に伝達する回転方向変換用伝達回転体とを
備えたことを特徴とするビデオカメラ用パン・チルト駆
動装置である。
【0013】また、第3の発明は、上記した第2の発明
のビデオカメラ用パン・チルト駆動装置において、下段
の前記第1モータをパン駆動用に設定し、且つ、中段の
前記第2モータを回転数基準用に設定し、且つ、上段の
前記第3モータをチルト駆動用に設定した際、前記第1
ギアと前記第2ギアとの間に介装した前記第2差動回転
体の駆動力で前記第2回転板の第2回転板部上に支持し
た前記ビデオカメラをパン方向に回転させ、前記第2ギ
アと前記第3ギアとの間に介装した前記第1差動回転体
の駆動力により前記第1回転板の第1回転板部を回転さ
せ、且つ、該第1回転板部の回転を前記回転方向変換用
伝達回転体を介して回転方向を変換させて前記水平支持
軸に伝達して、前記第2回転板の第2回転板部上に支持
した前記ビデオカメラをチルト方向に回転させることを
特徴とするビデオカメラ用パン・チルト駆動装置であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るビデオカメラ
用パン・チルト駆動装置の一実施例を図1乃至図5を参
照して詳細に説明する。
【0015】本発明に係るビデオカメラ用パン・チルト
駆動装置では、ビデオカメラの光軸を、筐体の一つの面
に対して略平行に回転させるパン方向と、筐体の一つの
面に対して略直角に回転させるチルト方向とに任意に変
えるにあたって、ビデオカメラをパン方向及び/又はチ
ルト方向に回転駆動するための複数のモータを筐体上に
取り付けることができるように構成にしたことを特徴と
するものである。
【0016】図1は本発明に係るビデオカメラ用パン・
チルト駆動装置を一部断面して示した一部断面斜視図、
図2は本発明に係るビデオカメラ用パン・チルト駆動装
置を模式的に示した模式図、図3は本発明に係るビデオ
カメラ用パン・チルト駆動装置の外観形状を示した斜視
図である。
【0017】図1及び図2に示した如く、本発明に係る
ビデオカメラ用パン・チルト駆動装置10では、この装
置10の基台となる筐体11の一つの面(以下、内部上
面と記す)11aの中心部位に軸受け支持部11bが上
方に向かってリング状に突出形成されていると共に、こ
の筐体11に第1〜第3モータ取り付け台11c〜11
eが筐体11の中心部位よりも図示右側にオフセット
し、且つ、上方に向かってそれぞれ高さを違えて下段,
中段,上段の順に形成されている。
【0018】そして、筐体11の第1〜第3モータ取り
付け台11c〜11eに下方から上方に向かってパン・
チルト用の駆動源となる第1〜第3モータ12〜14が
取り付けられている。これらの第1〜第3モータ12〜
14を筐体11の第1〜第3モータ取り付け台11c〜
11eに固定して設置したため、後述するようにビデオ
カメラ26をパン方向及び/又はチルト方向に回転させ
る第2回転板25にチルト用のモータを取り付けないで
すむ。
【0019】また、第1〜第3モータ12〜14の各先
端軸に互いに同径に形成された第1〜第3ウォームギア
15〜17が固着されていると共に、第1〜第3モータ
12〜14の各後端軸に各モータ12〜14の回転数を
検出するための第1〜第3パルスエンコーダ18〜20
が固着されている。
【0020】また、第1〜第3モータ12〜14の各先
端軸に固着した第1〜第3ウォームギア15〜17に常
時噛合している第1〜第3ウォームホイール21〜23
が筐体11の軸受け支持部11bの上方に下段,中段,
上段の順に同心的に積層した状態で回転可能に設けられ
ている。
【0021】この際、第1〜第3ウォームギア15〜1
7の進み方向(捩じれ方向)は全て同一方向に設定され
て1条に形成されていると共に、第1〜第3ウォームギ
ア15〜17に噛合する第1〜第3ウォームホイール2
1〜23の歯数は例えば100に設定されているので、
第1〜第3モータ12〜14の回転が減速比G=1/1
00に減速されて第1〜第3ウォームホイール21〜2
3に伝達されている。また、第1〜第3ウォームホイー
ル21〜23の高さ方向の幅は略同じに寸法に形成さ
れ、且つ、第1〜第3ウォームホイール21〜23がそ
れぞれ所定の間隔を隔てて積層されている。
【0022】また、上段の第3ウォームホイール23の
上方で第1回転板24が第3ウォームホイール23に接
近して設けられ、更に、第1回転板24の上方にビデオ
カメラ26をパン方向及び/又はチルト方向に回転可能
に支持した第2回転板25が設けられている。そして、
第1,第2回転板24,25も第1〜第3ウォームホイ
ール21〜23に対して同心的に回転可能に設けられて
いる。
【0023】ここで、筐体11の上方に設けた第1〜第
3ウォームホイール21〜23と、第1回転板24と、
第2回転板25の筐体11への支持構造について具体的
に説明する。
【0024】まず、筐体11の内部上面11aの上方に
位置する下段の第1ウォームホイール21は、外周部位
に第1モータ12の先端軸に固着した第1ウォームギア
15に噛合する第1ウォームホイール部21aがリング
状に形成されており、且つ、第1ウォームホイール部2
1aの内部でこの第1ウォームホイール部21aの高さ
方向の中間部位にステイ部21bが円盤状に一体形成さ
れていると共に、ステイ部21bの下面中心部位から下
方に向かって垂直軸部21cが一体的に突出形成され、
この垂直軸部21cが筐体11の軸受け支持部11bに
嵌入したベアリング27に軸着されることで、第1ウォ
ームホイール21が筐体11の内部上面11aに対して
略平行に回転自在に軸支されている。
【0025】また、第1ウォームホイール21のステイ
部21bの上面中心部位から上方に向かって軸受け支持
部21dが筐体11の軸受け支持部11bと略同径でリ
ング状に突出形成されている。そして、第1ウォームホ
イール21の軸受け支持部21d内にベアリング28が
嵌入されており、後述するようにこのベアリング28に
第2回転板25の第2回転板部25aの中心部位に形成
した垂直軸部25bが軸着されることで、第2回転板2
5の第2回転板部25aが筐体11の内部上面11aに
対して略平行なパン方向に回転可能に支持されている。
【0026】次に、下段の第1ウォームホイール21の
上方に位置する中段の第2ウォームホイール22は、外
周部位に第2モータ13の先端軸に固着した第2ウォー
ムギア16に噛合する第2ウォームホイール部22aが
第1ウォームホイール21の第1ウォームホイール部2
1aと略同径でリング状に形成されており、且つ、第2
ウォームホイール部22aの内部でこの第2ウォームホ
イール部22aの高さ方向の中間部位にステイ部22b
が円盤状に一体形成されていると共に、ステイ部22b
の中心部位に軸受け支持部22cが筐体11の軸受け支
持部11b及び第1ウォームホイール21の軸受け支持
部21dと略同径でそれぞれリング状に突出形成されて
いる。この際、第2ウォームホイール22の軸受け支持
部22cはステイ部22bの下方に向かって短く突出形
成され、且つ、ステイ部22bの上方に向かって長く突
出形成されて上方の第1回転板24の上面まで至ってい
ると共に、軸受け支持部22c内の上下にベアリング2
9,29が嵌入されており、このベアリング29,29
に後述する第2回転板25の第2回転板部25aの中心
部位に形成した垂直軸部25bが軸着されることで、第
2ウォームホイール22が筐体11の内部上面11aに
対して略平行な方向に回転可能になっている。
【0027】次に、中段の第2ウォームホイール22の
上方に位置する上段の第3ウォームホイール23は、外
周部位に第3モータ14の先端軸に固着した第3ウォー
ムギア17に噛合する第3ウォームホイール部23aが
第1,第2ウォームホイール21,22の第1,第2ウ
ォームホイール部21a,22aと略同径でリング状に
形成されており、且つ、第3ウォームホイール部23a
の内部でこの第3ウォームホイール部23aの高さ方向
の中間部位にステイ部23bが円盤状に一体形成されて
いると共に、ステイ部23bの中心部位に軸受け支持部
23cが後述する第1回転板24の軸受け支持部24b
の外径よりも大径でリング状に突出形成されている。こ
の際、第3ウォームホイール23の軸受け支持部23c
はステイ部23bの下方及び上方に向かって短く突出形
成され、且つ、軸受け支持部23c内の上下にベアリン
グ31,31が嵌入されており、このベアリング31,
31に後述する第1回転板24の第1回転板部24aの
中心部位に形成した軸受け支持部24bの外周部位が軸
着されることで、第3ウォームホイール23が筐体11
の内部上面11aに対して略平行な方向に回転可能にな
っている。
【0028】次に、上段の第3ウォームホイール23よ
り上方に位置する第1回転板24は、円盤状の第1回転
板部24aが第1〜第3ウォームホイール21〜23の
第1〜第3ウォームホイール部21a〜23aの外径と
略同じ径に形成され、且つ、第1回転板部24aの下面
中心部位から下方に向かって軸受け支持部24bが第2
ウォームホイール22の軸受け支持部22cの外径より
も大径でリング状に突出形成されている。
【0029】そして、第1回転板24の軸受け支持部2
4bの内周部位と第2ウォームホイール22の軸受け支
持部22cの外周部位との間にベアリング30,30が
嵌入され、且つ、第1回転板24の軸受け支持部24b
の外周部位と第3ウォームホイール23の軸受け支持部
23cの内周部位との間にベアリング31,31が嵌入
されており、これにより第1回転板24は第2ウォーム
ホイール22に対して回転自在に支持されていると共
に、第1回転板24の第1回転板部24aが筐体11の
内部上面11aに対して略平行な方向に回転可能になっ
ている。
【0030】また、第1回転板24の軸受け支持部24
bの外周部位から一対の水平軸部24c,24cが突出
形成されており、これら一対の水平軸部24c,24c
は第3ウォームホイール23の軸受け支持部23cの下
面より下方に位置しながら筐体11の内部上面11aに
対して略平行になっている。
【0031】また、第1回転板24に形成した一対の水
平軸部24c,24cには、一対のギア32,32が回
転可能に軸着されている。これら一対のギア32,32
は、第2ウォームホイール22のステイ部22bの上面
に形成したフェースギア及び第3ウォームホイール23
のステイ部23bの下面に形成したフェースギアに常時
噛合することで、第1ディファレンシャルギア(第1差
動回転体)DG1を構成している。
【0032】尚、一対のギア32,32に代えて、第1
回転板24に形成した一対の水平軸部24c,24cに
一対の摩擦車(図示せず)を軸着しても良く、この場合
には、第2ウォームホイール22のステイ部22bの上
面及び第3ウォームホイール23のステイ部23bの下
面をそれぞれ摩擦体に形成すれば良い。
【0033】次に、第1回転板24より上方に位置する
第2回転板25は、円盤状の第2回転板部25aが第1
回転板24の第1回転板部24aの外径よりも小径に形
成されており、この第2回転板部25aの下面中心部位
から下方に向かって垂直軸部25bが長尺に一体的に突
出形成されている。
【0034】そして、第2回転板25に形成した垂直軸
部25bが第2ウォームホイール22の軸受け支持部2
2cに嵌入したベアリング29,29に軸着されると共
に、更にこの垂直軸部25bが第1ウォームホイール2
1の軸受け支持部21dに嵌入したベアリング28に軸
着されており、これにより第2回転板25は第1ウォー
ムホイール21に対して回転自在に支持されていると共
に、第2回転板25の第2回転板部25aが筐体11の
内部上面11aに対して略平行な方向に回転可能になっ
ている。
【0035】また、上記した第2回転板25は、第1ウ
ォームホイール21の軸受け支持部21dの上面と、第
2ウォームホイール22の軸受け支持部22cの下面と
の間に、一対の水平軸部25c,25cが垂直軸部25
bに対して十字状にクロスした状態で一体に形成されて
おり、これら一対の水平軸部25c,25cは筐体11
の内部上面11aに対して略平行になっている。
【0036】ここでは、第2回転板部25aと水平軸部
25c,25cとの間に垂直軸部25bを挿通するため
の第2ウォームホイール22の軸受け支持部22cがあ
るので、組み立て性を考慮して垂直軸部25bを第2回
転板部25aに対して分離可能に形成して、垂直軸部2
5bを第2ウォームホイール22の軸受け支持部22c
に嵌入したベアリング29,29に軸着した後に、組み
立て時に分離した部位を図示しない固着手段(ネジ,接
着材など)により一体的に固着させれば良い。
【0037】また、第2回転板25に形成した一対の水
平軸部25c,25cに、一対のギア33,33が回転
可能に軸着されている。これら一対のギア33,33
は、第1ウォームホイール21のステイ部21bの上面
に形成したフェースギア及び第2ウォームホイール22
のステイ部22bの下面に形成したフェースギアに常時
噛合することで、第2ディファレンシャルギア(第2差
動回転体)DG2を構成している。
【0038】尚、一対のギア33,33に代えて、第2
回転板25に形成した一対の水平軸部25c,25cに
一対の摩擦車(図示せず)を軸着しても良く、この場合
には、第1ウォームホイール21のステイ部21bの上
面及び第2ウォームホイール22のステイ部22bの下
面をそれぞれ摩擦体に形成すれば良い。
【0039】更に、上記した第2回転板25の第2回転
板部25aの外周部位に水平軸部34が突出して固着さ
れており、この水平軸部34に回転方向変換用伝達回転
体となるギア35が回転可能に軸着されている。この
際、第2回転板25の水平軸部34に固着したギア35
は、第1回転板24の第1回転板部24aの上面に形成
したフェースギアに常時噛合している。そして、後述す
る動作で説明するように、第2回転板25の水平軸部3
4に固着したギア35は、第1回転板24と第2回転板
25との回転数差に伴って、第1回転板24の第1回転
板部24a上を転動するようになっている。
【0040】また、第2回転板25の第2回転板部25
aの上面には、一対のチルト支持板25d,25dが互
いに間隔を離して対向して一体的に垂設されており、こ
れらの一対のチルト支持板25d,25d間にビデオカ
メラ26を支持した水平支持軸36,36が軸受け3
7,37を介してチルト方向に回転自在に支持されてい
る。また、水平支持軸36の一端にギア38が固着され
ており、このギア38は第1回転板24に軸支したギア
35と常時噛合することで、ビデオカメラ26がチルト
方向に回転可能になっている。この際、水平支持軸36
の一端に固着したギア38を第1回転板24の第1回転
板部24aの上面に形成したフェースギアに直接噛合さ
せる方法もある。
【0041】尚、ここでも、ギア35,ギア38に代え
て、摩擦車を用いても良く、この場合には、第1回転板
24の第1回転板部24aの上面を摩擦体に形成すれば
良い。そして、上記した各構成部材を組み立てた後、本
発明に係るビデオカメラ用パン・チルト駆動装置10の
外観形状は、図3に示した如くになる。
【0042】次に、上記のように構成した本発明に係る
ビデオカメラ用パン・チルト駆動装置10を駆動するた
めの駆動回路について、図4を用いて説明する。
【0043】図4は本発明に係るビデオカメラ用パン・
チルト駆動装置を駆動するための駆動回路を示したブロ
ック図である。
【0044】図4に示した如く、本発明に係るビデオカ
メラ用パン・チルト駆動装置10を駆動するための駆動
回路50において、筐体11に固定設置した第1〜第3
モータ12〜14のうちで、下段に設置した第1モータ
12はパン駆動用として設定して第1ウォームギア15
を介して第1ウォームホイール21を回転させ、また、
中段に設置した第2モータ13は回転数基準用として設
定して第2ウォームギア16を介して第2ウォームホイ
ール22を回転させ、更に、上段に設置した第3モータ
14はチルト駆動用として設定して第3ウォームギア1
7を介して第3ウォームホイール23を回転させるもの
である。
【0045】上記したビデオカメラ用パン・チルト駆動
装置10の駆動回路50では、ビデオカメラ26をパン
方向及び/又はチルト方向に移動するためにキーやステ
ィックなどから移動量を含めた移動命令をアナログ信号
形態でA/D変換器51に入力して、このA/D変換器
51でデジタル信号形態の移動命令に変換した後に、デ
ジタル信号形態の移動命令をCPU52内の目標位置
(現在位置を含む)の設定・記憶回路53に入力する
か、もしくは、パソコンなどから移動量を含めた移動命
令をデジタル信号形態でCPU52内の目標位置(現在
位置を含む)の設定・記憶回路53に入力している。
【0046】尚、CPU52は、ビデオカメラ用パン・
チルト駆動装置10の全体制御を行うものであり、ここ
ではCPU52内の必要な回路機能のみを説明する。
【0047】この後、目標位置(現在位置を含む)の設
定・記憶回路53では、ここに入力されたデジタル信号
形態の移動命令を基にして移動先座標データを求め、求
めた移動先座標データを後述する現在位置からの移動量
計算回路58に入力している。
【0048】一方、第1〜第3モータ12〜14の各後
端軸に取り付けた第1〜第3パルスエンコーダ18〜2
0から第1〜第3モータ12〜14の各回転パルスが出
力されており、出力された各回転パルスはCPU52内
の第1〜第3回転数カウンタ54〜56に入力され、こ
れらの第1〜第3回転数カウンタ54〜56内で第1〜
第3モータ12〜14の各回転パルス数を検出し、この
各回転パルス数を基にして各回転速度を算出した後、各
回転速度をCPU52内の回転数の差分演算回路57に
入力している。尚、第1〜第3回転数カウンタ54〜5
6で検出した第1〜第3モータ12〜14の各回転パル
ス数を各回転速度に変換することなく、各回転パルス数
を回転数の差分演算回路57にそのまま入力する方法も
考えられる。
【0049】この後、回転数の差分演算回路57では、
ビデオカメラ26をパン方向に回転させる場合には、第
1回転数カウンタ54からの出力値と第2回転数カウン
タ55からの出力値との差分を演算し、一方、ビデオカ
メラ26をチルト方向に回転させる場合には、第2回転
数カウンタ55からの出力値と第3回転数カウンタ56
からの出力値との差分を演算している。この際、回転数
の差分演算回路57内での差分値の演算は、回転速度
(回転数)の差分に対応した移動量モニタデータと、回
転速度(回転数)の差分に対応して第1〜第3モータ1
2〜14への負荷補正モニタデータとを演算しており、
前者の移動量モニタデータを後述する現在位置からの移
動量計算回路58に入力し、一方、後者の負荷補正モニ
タデータを後述するモータードライバ負荷補正演算回路
59に入力している。
【0050】次に、CPU52内に設けた現在位置から
の移動量計算回路58では、目標位置(現在位置を含
む)の設定・記憶回路53からの移動先座標データに対
してこの回路58内に設けた変換テーブルメモリ58a
を参照すると共に、回転数の差分演算回路57からの移
動量モニタデータを考慮しながらパン方向及び/又はチ
ルト方向への移動量をモータードライバ負荷補正演算回
路59に入力している。
【0051】次に、CPU52内に設けたモータードラ
イバ負荷補正演算回路59では、現在位置からの移動量
計算回路58で得られたパン方向及び/又はチルト方向
への移動量と、回転数の差分演算回路57で得られた負
荷補正モニタデータとに基づいて、第1〜第3モータ1
2〜14への移動方向及び速度を演算し、演算した各結
果を第1〜第3D/A変換器60〜62に入力して、こ
の第1〜第3D/A変換器60〜62でアナログ信号形
態の速度制御信号をそれぞれ得た後に、各速度制御信号
を第1〜第3モータードイブ回路63〜65に入力し、
第1〜第3モータードイブ回路63〜65からの各駆動
信号により第1〜第3モータ12〜14をそれぞれ回転
駆動している。
【0052】ここで、第1〜第3モータードイブ回路6
3〜65からの各駆動信号により第1〜第3モータ12
〜14をそれぞれ回転駆動して、ビデオカメラ26をパ
ン方向及び/チルト方向に回転させる動作について、先
に説明した図1,図2を用いて詳述する。
【0053】この実施例では、中段の第2モータ13を
基準回転数N rpmで例えば右回転させると、1条の
第2ウォームギア16と、歯数100の第2ウォームホ
イール22との噛合により減速比G=1/100で減速
されて第2ウォームホイール22が回転数N/G rp
mで右回転する。
【0054】一方、下段及び上段の第1,第3モータ1
2,14を第2モータ13と同じ回転数N rpmで且
つ第2モータ13に対して回転方向を変えて左回転させ
ると、1条の第1,第3ウォームギア15,17と、歯
数100の第1,第3ウォームホイール21,23との
噛合により減速比G=1/100で減速されて第1,第
3ウォームホイール21,23が第2ウォームホイール
22と同じ回転数N/Grpmで且つ第2ウォームホイ
ール22に対して回転方向を変えて左回転する。
【0055】この時、第1,第2ウォームホイール2
1,22が同じ回転数で互いに逆回転しているため、第
2回転板25の水平軸部25c,25cに回転自在に軸
支されて第2ディファレンシャルギア(第2差動回転
体)DG2を構成している一対のギア33,33は、第
1ウォームホイール21のステイ部21bの上面に形成
したフェースギア及び第2ウォームホイール22のステ
イ部22bの下面に形成したフェースギアに対して空回
りしているだけである。
【0056】また、上記と同様に、第2,第3ウォーム
ホイール22,23が同じ回転数で互いに逆回転してい
るため、第1回転板24の水平軸部24c,24cに回
転自在に軸支されて第1ディファレンシャルギア(第1
差動回転体)DG1を構成している一対のギア32,3
2も、第2ウォームホイール22のステイ部22bの上
面に形成したフェースギア及び第3ウォームホイール2
3のステイ部23bの下面に形成したフェースギアに対
して空回りしているだけである。
【0057】従って、第1ウォームホイール21に対し
て回転可能に軸支された第2回転板25の垂直軸部25
bが回転しないため、第2回転板25上に支持したビデ
オカメラ26をパン方向に回転させることができず、ま
た、第2ウォームホイール22に対して回転可能に軸支
された第1回転板24も回転しないために、第2回転板
25に固着させた水平軸部34に軸支したギア35が回
転できず、このギア35に噛合させたギア38を固着し
た水平支持軸36,36も第2回転板25上の一対のチ
ルト支持片25d,25dに対して回転しないため、水
平支持軸36,36に支持したビデオカメラ26をチル
ト方向に回転させることができない。
【0058】尚、上記したビデオカメラ26をパン方向
及びチルト方向に回転させない状態は、第1〜第3モー
タ12〜15を回転駆動させない状態と等価であること
は言うまでもないが、ビデオカメラ26をパン方向又は
チルト方向のいずれか一方にだけ回転させる場合には第
2ウォームホイール22を回転させているために、パン
動作させたくない第1ウォームホイール21又はチルト
動作させたくない第3ウォームホイールを各条件に応じ
た回転方向,回転数にそれぞれ設定させる必要がある。
【0059】次に、ビデオカメラ26をパン方向にのみ
に回転させる場合には、中段の第2モータ13を基準回
転数N rpmで例えば右回転させると、上記と同様に
第2ウォームギア16を介して第2ウォームホイール2
2が減速比Gで減速されて回転数N/G rpmで右回
転する。これに対して、下段の第1モータ12を回転数
N+α rpm又は回転数N−α rpmで右回転させ
ると、第1ウォームギア15を介して第1ウォームホイ
ール21が減速比Gで減速されて回転数(N+α)/G
rpm又は回転数(N−α)/G rpmで右回転す
る。
【0060】具体的には、ビデオカメラ26をパン方向
にのみに回転させる場合に、中段の第2ウォームホイー
ル22を回転数N/G rpmで右回転させ、且つ、下
段の第1ウォームホイール21を回転数(N+α)/G
rpmで回転させた時には、第2ディファレンシャル
ギア(第2差動回転体)DG2を構成している一対のギ
ア33,33が差動しながら第1ウォームホイール21
のステイ部21bの上面に形成したフェースギア及び第
2ウォームホイール22のステイ部22bの下面に形成
したフェースギアに沿って左回転するので、一対のギア
33,33を支持している第2回転板25が、下記の数
1に示した回転数S1で極めて低速に左回転する。これ
により第2回転板25上に支持したビデオカメラ26を
極めて低速で左回りのパン方向に回転できる。
【数1】S1={(N/G)−(N+α)/G}/2=
−α/2G rpm 一方、中段の第2ウォームホイール22を回転数N/G
rpmで右回転させ、且つ、下段の第1ウォームホイ
ール21を回転数(N−α)/G rpmで回転させた
時にも、上記と略同じように第2ディファレンシャルギ
ア(第2差動回転体)DG2を構成している一対のギア
33,33の差動により、一対のギア33,33を支持
している第2回転板25が、下記の数2に示した回転数
S2で極めて低速に右回転する。これにより第2回転板
25上に支持したビデオカメラ26を極めて低速で右回
りのパン方向に回転できる。
【数2】S2={(N/G)−(N−α)/G}/2=
α/2G rpm
【0061】上記したいずれの場合(回転数S1又は回
転数S2の場合)にも、ビデオカメラ26のチルト方向
への回転を阻止する必要があり、このために第1回転板
24を第2回転板25と同じ方向に同じ回転数で回転さ
せれば、第1回転板24と第2回転板25との回転数差
が生じないので、第2回転板25に固着させた水平軸部
34に軸支したギア35が回転しないためにチルト動作
ができない。
【0062】次に、ビデオカメラ26をチルト方向のみ
に回転させる場合には、第2回転板25が回転しないよ
うに第2ウォームホイール22の回転に対して第1ウォ
ームホイール22の回転を設定すると共に、中段の第2
モータ13を基準回転数Nrpmで例えば右回転させる
と、上記と同様に第2ウォームギア16を介して第2ウ
ォームホイール22が減速比Gで減速されて回転数N/
G rpmで右回転する。これに対して上段の第3モー
タ14を回転数N+β rpm又は回転数N−β rp
mで右回転させると、第3ウォームギア17を介して第
3ウォームホイール23が減速比Gで減速されて回転数
(N+β)/G rpm又は回転数(N−β)/G r
pmで右回転する。
【0063】具体的には、ビデオカメラ26をチルト方
向にのみに回転させる場合に、中段の第2ウォームホイ
ール22を回転数N/G rpmで右回転させ、且つ、
上段の第3ウォームホイール23を回転数(N+β)/
G rpmで回転させた時には、第1ディファレンシャ
ルギア(第1差動回転体)DG1を構成している一対の
ギア32,32が差動しながら第2ウォームホイール2
2のステイ部22bの上面に形成したフェースギア及び
第3ウォームホイール23のステイ部23bの下面に形
成したフェースギアに沿って左回転するので、一対のギ
ア32,32を支持している第1回転板24が、下記の
数3に示した回転数S3で極めて低速に左回転する。
【数3】S3={(N/G)−(N+β)/G}/2=
−β/2G rpm 一方、中段の第2ウォームホイール22を回転数N/G
rpmで右回転させ、且つ、上段の第3ウォームホイ
ール23を回転数(N−β)/G rpmで回転させた
時にも、上記と略同じように第1ディファレンシャルギ
ア(第1差動回転体)DG1を構成している一対のギア
32,32の差動により、一対のギア32,32を支持
している第1回転板24が、下記の数4に示した回転数
S4で極めて低速に右回転する。
【数4】S4={(N/G)−(N−α)/G}/2=
α/2G rpm そして、第1回転板24が回転数S3で左回転するか、
又は、回転数S4で右回転すると、第2回転板25に固
着させた水平軸部34に軸支したギア35が、第1回転
板24と第2回転板25との回転数差に伴って第1回転
板24の第1回転板部24aの上面に形成したフェース
ギアに沿って上記した各回転方向に対応した方向に転動
し、このギア35に噛合させたギア38を固着した水平
支持軸36,36も第2回転板25上の一対のチルト支
持片25d,25dに対して回転するため、水平支持軸
36,36に支持したビデオカメラ26をチルト方向に
極めて低速度で回転させることができる。
【0064】また、ビデオカメラ26をパン方向及びチ
ルト方向に同時に回転させる場合には、上記のパン動作
とチルト動作とを組み合わせて、中段の第2モータ13
を基準回転数N rpmで例えば右回転させ、且つ、下
段の第1モータ12を回転数N±α rpmで右回転さ
せると共に、上段の第3モータ14を回転数N±βrp
mで右回転させれば良い。
【0065】よって、第1回転板24の回転速度と方向
は、第2,第3ウォームホイール22,23の相対回転
速度による第1ディファレンシャルギア(第1差動回転
体)DG1の一対のギア32,32の差動回転で決定さ
れ、一方、第2回転板25の回転速度と方向は、第1,
第2ウォームホイール21,22の相対回転速度による
第2ディファレンシャルギア(第2差動回転体)DG2
の一対のギア33,33の差動回転で決定されるので、
遅く精密なパン・チルト動作時にも、各モータ12〜1
4の回転速度を落とさずに実現でき、各モータ12〜1
4の寿命を最大限に生かすことができる。
【0066】ちなみに、本実施例のパン動作の場合に、
上記と異なって、中段の第2ウォームホイール22を停
止させ、且つ、下段の第1ウォームホイール21を減速
比Gで減速して例えば回転数N/G rpmで回転させ
た場合に、第2回転板25の回転数を求めるために上記
した数1又は数2に代入すると、第2回転板25は下記
の数5に示した回転数S5又は下記の数6に示した回転
数S6で回転することになり、この場合には第2回転板
25上に支持したビデオカメラ26を極めて高速で左回
りのパン方向に回転できる。
【数5】 S5={0−(N/G)}/2=−N/2G rpm
【数6】 S6={0−(N/G)}/2=−N/2G rpm
【0067】更に、本実施例のチルト動作の場合に、上
記と異なって、中段の第2ウォームホイール22を停止
させ、且つ、上段の第3ウォームホイール23を減速比
Gで減速して例えば回転数N/G rpmで回転させた
場合に、第1回転板24の回転数を求めるために上記し
た数3又は数4に代入すると、第1回転板24は下記の
数7に示した回転数S7又は下記の数8に示した回転数
S8で回転することになり、この場合にも第2回転板2
5上に支持したビデオカメラ26を極めて高速でチルト
方向に回転できる。
【数7】 S7={0−(N/G)}/2=−N/2G rpm
【数8】 S8={0−(N/G)}/2=−N/2G rpm
【0068】以上詳述した本発明に係るビデオカメラ用
パン・チルト駆動装置10では、ビデオカメラ26をパ
ン方向及び/又はチルト方向に回転させる時に、筐体1
1に対して回転自在な第2回転板部24上にビデオカメ
ラ26をチルトさせるためのチルト用駆動源を取り付け
ないですむので構造が簡単となり、信頼性の良いビデオ
カメラ用パン・チルト駆動装置10を使用者に提供でき
る。
【0069】次に、本発明に係るビデオカメラ用パン・
チルト駆動装置の変形例について図5を用いて簡略に説
明する。
【0070】図5は本発明に係るビデオカメラ用パン・
チルト駆動装置の変形例を説明するために一部断面して
示した一部断面斜視図である。
【0071】図5に示した本発明に係る変形例のビデオ
カメラ用パン・チルト駆動装置70は、先に図1〜図3
を用いて説明した本発明に係る変形例のビデオカメラ用
パン・チルト駆動装置10に対して構成部材の簡素化を
図ったものである。
【0072】即ち、変形例のビデオカメラ用パン・チル
ト駆動装置70では、この装置70の基台となる筐体7
1の一つの面(以下、内部上面と記す)71aの中心部
位に軸受け支持部71bが上方に向かってリング状に突
出形成されている。また、筐体71の中心部位よりも図
示右側にオフセットした内部上面71a側及び内部下面
71c側に第1モータ取り付け台71d及び第2モータ
取り付け台71eが形成されている。
【0073】そして、筐体71の第1モータ取り付け台
71dに第1回転板用駆動源となる第1モータ72が取
り付けられ、第2モータ取り付け台71eに第2回転板
用駆動源となる第2モータ73が取り付けられている。
【0074】また、第1,第2モータ72,73の各先
端軸に互いに同径に形成された第1,第2ウォームギア
74,75が固着されていると共に、第1,第2モータ
72,73の各後端軸に各モータ72,73の回転数を
検出するための第1,第2パルスエンコーダ76,77
が固着されている。
【0075】次に、筐体71の軸受け支持部71bの外
周部位には、第1回転板78が筐体71の内部上面71
aに対して略平行に回転自在に軸支されている。
【0076】上記した第1回転板78は、上面側の第1
回転板部78aにフェースギアが形成され、外周部位に
ウォームホイール部78bが形成され、第1回転板部7
8aの中心部位から下方に向かって軸受け支持部78c
が形成されており、且つ、軸受け支持部78cの内周部
位の上下にベアリング79,79が嵌入され、このベア
リング79,79に筐体71の軸受け支持部71bの外
周部位が軸着されることで、第1回転板78の第1回転
板部78aが筐体11の内部上面11aに対して略平行
な方向に回転可能になっている。そして、第1モータ7
2の先端軸に固着した第1ウォームギア74が第1回転
板78のウォームホイール部78bに常時噛合すること
で、第1ウォームギア74の駆動力により第1回転板7
8が回転できるようになっている。この際、第1回転板
用駆動源となる第1モータ72はチルト駆動用として設
定されている。
【0077】次に、第1回転板71より上方に位置する
第2回転板80は、円盤状の第2回転板部80aが第1
回転板78の第1回転板部78aの外径よりも小径に形
成されており、この第2回転板部80aの下面中心部位
から下方に向かって垂直軸部80bが長尺に一体的に突
出形成されている。
【0078】そして、第2回転板80に形成した垂直軸
部80bが筐体71の受け支持部71aの内周部位に嵌
入したベアリング81,81に軸着されると共に、更に
この垂直軸部25の下端にウォームホイール82が止め
ネジ83により固着されている。この際、ウォームホイ
ール82は、第1回転板78のウォームホイール部78
bと同径に形成されて筐体11の内部下面71c側に設
けられており、このウォームホイール82に第2モータ
73の先端軸に固着した第2ウォームギア75が常時噛
合することで、第2ウォームギア75の駆動力により第
2回転板80が回転できるようになっている。この際、
第2回転板用駆動源となる第2モータ73はパン駆動用
として設定されている。
【0079】また、第2回転板80の第2回転板部80
aの外周部位に水平軸部84が突出して固着されてお
り、この水平軸部84に回転方向変換用伝達回転体とな
るギア85が回転可能に軸着されている。この際、第2
回転板部80の水平軸部84に固着したギア85は、第
1回転板78の第1回転板部78aの上面に形成したフ
ェースギアに常時噛合している。そして、後述する動作
で説明するように、第2回転板80の水平軸部84に固
着したギア85は、第1回転板78と第2回転板80と
の回転数差に伴って、第1回転板78上を転動するよう
になっている。
【0080】また、第2回転板80の第2回転板部80
aの上面には、一対のチルト支持板80c,80cが互
いに間隔を離して対向して一体的に垂設されており、こ
れらの一対のチルト支持板80c,80c間にビデオカ
メラ86を支持した水平支持軸87,87が軸受け8
8,88を介してチルト方向に回転自在に支持されてい
る。また、水平支持軸87の一端にギア89が固着され
ており、このギア89は第1回転板78に軸支したギア
85と常時噛合することで、ビデオカメラ86がチルト
方向に回転可能になっている。この際、水平支持軸87
の一端に固着したギア89を第1回転板78の第1回転
板部78aの上面に形成したフェースギアに直接噛合さ
せる方法もある。
【0081】尚、ギア85,ギア89に代えて、摩擦車
を用いても良く、この場合には、第1回転板78の第1
回転板部78aの上面を摩擦体に形成すれば良い。
【0082】上記した本発明に係る変形例のビデオカメ
ラ用パン・チルト駆動装置70は、第1回転板用駆動源
となる第1モータ72の駆動力で第1回転板78を直接
回転させ、且つ、第2回転板用駆動源となる第2モータ
73の駆動力で第2回転板80を直接回転させているの
で、先に説明した本発明に係るビデオカメラ用パン・チ
ルト駆動装置10(図1〜図3)よりも構成部材の簡略
化が図られることになる。
【0083】尚、先に説明した本発明に係るビデオカメ
ラ用パン・チルト駆動装置10(図1〜図3)におい
て、第1ディファレンシャルギア(第1差動回転体)D
G1を第1回転板用駆動源と見なし、第2ディファレン
シャルギア(第2差動回転体)DG2を第2回転板用駆
動源と見なせば、変形例と等価となることは明らかであ
る。
【0084】ここで、変形例のビデオカメラ用パン・チ
ルト駆動装置70において、ビデオカメラ86をパン方
向にのみに回転させる場合に、第2モータ73の回転を
第2ウォームギア75とウォームホイール82とで減速
比Gで減速させて第2回転板80を所望のパン方向に回
転させると、第2回転板80上に支持したビデオカメラ
86が所望のパン方向に回転する。
【0085】この時、ビデオカメラ86のチルト方向へ
の回転を阻止する必要があり、このために第1回転板7
8を第2回転板80と同じ方向に同じ回転数で回転させ
れば、第1回転板78と第2回転板80との回転数差が
生じないので、第2回転板80に固着させた水平軸部8
4に軸支したギア85が回転しないためにチルト動作が
できない。
【0086】次に、ビデオカメラ86をチルト方向のみ
に回転させる場合には、第2回転板80を回転させず
に、第1モータ72の回転を第1ウォームギア74と第
1回転板78のウォームホイール部78bとで減速比G
で減速させて第1回転板78の第1回転板部78aを所
望の方向に回転させると、第2回転板80に固着させた
水平軸部84に軸支したギア85が第1回転板78と第
2回転板80との回転数差に伴って第1回転板78の上
面に形成したフェースギアに沿って上記した各回転方向
に対応した方向に転動し、このギア85に噛合させたギ
ア89を固着した水平支持軸87,87も第2回転板8
0上の一対のチルト支持片80c,80cに対して回転
するため、水平支持軸87,87に支持したビデオカメ
ラ86をチルト方向に回転させることができる。
【0087】また、ビデオカメラ85をパン方向及びチ
ルト方向に同時に回転させる場合には、上記のパン動作
とチルト動作とを組み合わせれば良い。
【0088】この変形例のビデオカメラ用パン・チルト
駆動装置70でも、ビデオカメラ86をパン方向及び/
又はチルト方向に回転させる時に、筐体71に対して回
転自在な第2回転板部80上にビデオカメラ86をチル
トさせるためのチルト用駆動源を取り付けないですむの
で構造が簡単となり、信頼性の良い変形例のビデオカメ
ラ用パン・チルト駆動装置70を使用者に提供できる。
【0089】以上詳述した本発明に係るビデオカメラ用
パン・チルト駆動装置10及び変形例のビデオカメラ用
パン・チルト駆動装置70では、パン・チルト用の駆動
源をウォームとウォームホイールとで減速させて説明し
たが、これに限ることなく、適宜な減速ギア列と平歯車
などを用いても良い。
【0090】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係るビデオカメラ
用パン・チルト駆動装置によれば、ビデオカメラをパン
方向及び/又はチルト方向に回転させる時に、筐体に対
して回転自在な第2回転板部上にビデオカメラをチルト
させるためのチルト用駆動源を取り付けないですむので
構造が簡単となり、信頼性の良いビデオカメラ用パン・
チルト駆動装置を使用者に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオカメラ用パン・チルト駆動
装置を一部断面して示した一部断面斜視図である。
【図2】本発明に係るビデオカメラ用パン・チルト駆動
装置を模式的に示した模式図である。
【図3】本発明に係るビデオカメラ用パン・チルト駆動
装置の外観形状を示した斜視図である。
【図4】本発明に係るビデオカメラ用パン・チルト駆動
装置を駆動するための駆動回路を示したブロック図であ
る。
【図5】本発明に係るビデオカメラ用パン・チルト駆動
装置の変形例を説明するために一部断面して示した一部
断面斜視図である。
【図6】従来のビデオカメラ用パン・チルト駆動装置を
模式的に示した構成図である。
【符号の説明】
10…ビデオカメラ用パン・チルト駆動装置、11…筐
体、11a…一つの面(内部上面)、11b…軸受け支
持部、12〜14…第1〜第3モータ、15〜17…第
1〜第3ウォームギア、18〜20…第1〜第3パルス
エンコーダ、21…第1ウォームホイール、21a…第
1ウォームホイール部、21b…ステイ部、21c…垂
直軸部21c、21d…軸受け支持部、22…第2ウォ
ームホイール、22a…第2ウォームホイール部、22
b…ステイ部、22c…軸受け支持部、23…第3ウォ
ームホイール、23a…第3ウォームホイール部、23
b…ステイ部、23c…軸受け支持部、24…第1回転
板、24a…第1回転板部、24b…軸受け支持部、2
4c…水平軸部、25…第2回転板、25a…第2回転
板部、25b…垂直軸部、25c…水平軸部、25d…
チルト支持板、26…ビデオカメラ、32…ギア、33
…ギア、34…水平軸部、35…回転方向変換用伝達回
転体(ギア)、36…水平支持軸、37…軸受け、38
…ギア、DG1…第1ディファレンシャルギア(第1差
動回転体)、DG2…第2ディファレンシャルギア(第
2差動回転体)、50…駆動回路、70…変形例のビデ
オカメラ用パン・チルト駆動装置、71…筐体、71a
…一つの面(内部上面)、71b…軸受け支持部、7
2,73…第1,第2モータ、74,75…第1,第2
ウォームギア、76,77…第1,第2パルスエンコー
ダ、78…第1回転板、78a…第1回転板部、78b
…ウォームホイール部、78c…軸受け支持部、80…
第2回転板、80a…第2回転板部、80b…垂直軸
部、80c…チルト支持板、82…ウォームホイール、
84…水平軸部、85…回転方向変換用伝達回転体(ギ
ア)、86…ビデオカメラ、87…水平支持軸、88…
軸受け、89…ギア。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/00 G03B 17/00 B 17/56 17/56 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオカメラの光軸を、筐体の一つの面
    に対して略平行に回転させるパン方向と、前記筐体の一
    つの面に対して略直角に回転させるチルト方向とに任意
    に変えるビデオカメラ用パン・チルト駆動装置におい
    て、 前記筐体上に設置された第1回転板用駆動源と、 前記筐体上に設置された第2回転板用駆動源と、 前記筐体の一つの面上で該一つの面に対して略平行に回
    転可能に軸支され、且つ、前記第1回転板用駆動源によ
    って回転駆動される第1回転板と、 前記第1回転板の上方で前記筐体の一つの面に対して略
    平行に回転可能に軸支され、且つ、前記第2回転板用駆
    動源によって回転駆動される第2回転板と、 前記第2回転板上で水平支持軸を介して前記筐体の一つ
    の面に対して略直角な方向に回転可能に支持された前記
    ビデオカメラと、 前記第2回転板に設けられ、且つ、前記第1回転板と前
    記第2回転板との回転数差に伴って該第1回転板上を転
    動することで、該第1回転板の回転方向に対して略直角
    な方向に変換した回転力を前記ビデオカメラを支持する
    前記水平支持軸に伝達する回転方向変換用伝達回転体と
    を備えたことを特徴とするビデオカメラ用パン・チルト
    駆動装置。
  2. 【請求項2】 ビデオカメラの光軸を、筐体の一つの面
    に対して略平行に回転させるパン方向と、前記筐体の一
    つの面に対して略直角に回転させるチルト方向とに任意
    に変えるビデオカメラ用パン・チルト駆動装置におい
    て、 前記筐体上で下段,中段,上段の順にそれぞれ取り付け
    られ、同径の減速ギアをそれぞれ有して回転駆動する第
    1,第2,第3モータと、 前記筐体の一つの面上に中心部位を軸支され、且つ、前
    記第1モータの減速ギアに噛合して該第1モータの駆動
    力で前記筐体の一つの面に対して略平行に回転する第1
    ギアと、 前記第1ギアの上方で該第1ギアに対して同心的に積層
    され、且つ、前記第2モータの減速ギアに噛合して該第
    2モータの駆動力で前記筐体の一つの面に対して略平行
    に回転する第2ギアと、 前記第2ギアの上方で該第2ギアに対して同心的に積層
    され、且つ、前記第3モータの減速ギアに噛合して該第
    3モータの駆動力で前記筐体の一つの面に対して略平行
    に回転する第3ギアと、 前記第3ギアの上方に第1回転板部を形成し、且つ、こ
    の第1回転板部の中心部位を前記第2ギアの中心部位と
    前記第3ギアの中心部位との間に軸支させると共に、前
    記第2ギアと前記第3ギアとの間に介装した第1差動回
    転体を一体的に軸支した状態で、前記第2ギアと前記第
    3ギアとの回転数の差に応じて回転する前記第1差動回
    転体の駆動力で前記第1回転板部を前記筐体の一つの面
    に対して略平行に回転させる第1回転板と、 前記第1回転板の第1回転板部の上方に第2回転板部を
    形成し、且つ、この第2回転板部の中心部位を前記第2
    ギアの中心部位を挿通させて前記第1ギアの中心部位に
    軸支させると共に、前記第1ギアと前記第2ギアとの間
    に介装した第2差動回転体を一体的に軸支した状態で、
    前記第1ギアと前記第2ギアとの回転数の差に応じて回
    転する前記第2差動回転体の駆動力で前記第2回転板部
    を前記筐体の一つの面に対して略平行に回転させる第2
    回転板と、 前記第2回転板の第2回転板部上で水平支持軸を介して
    前記筐体の一つの面に対して略直角な方向に回転可能に
    支持された前記ビデオカメラと、 前記第2回転板に設けられ、且つ、前記第1回転板と前
    記第2回転板との回転数差に伴って前記第1回転板の第
    1回転板部上を転動することで、該第1回転板部の回転
    方向に対して略直角な方向に変換した回転力を前記ビデ
    オカメラを支持する前記水平支持軸に伝達する回転方向
    変換用伝達回転体とを備えたことを特徴とするビデオカ
    メラ用パン・チルト駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のビデオカメラ用パン・チ
    ルト駆動装置において、 下段の前記第1モータをパン駆動用に設定し、且つ、中
    段の前記第2モータを回転数基準用に設定し、且つ、上
    段の前記第3モータをチルト駆動用に設定した際、 前記第1ギアと前記第2ギアとの間に介装した前記第2
    差動回転体の駆動力で前記第2回転板の第2回転板部上
    に支持した前記ビデオカメラをパン方向に回転させ、 前記第2ギアと前記第3ギアとの間に介装した前記第1
    差動回転体の駆動力により前記第1回転板の第1回転板
    部を回転させ、且つ、該第1回転板部の回転を前記回転
    方向変換用伝達回転体を介して回転方向を変換させて前
    記水平支持軸に伝達して、前記第2回転板の第2回転板
    部上に支持した前記ビデオカメラをチルト方向に回転さ
    せることを特徴とするビデオカメラ用パン・チルト駆動
    装置。
JP2002046384A 2002-02-22 2002-02-22 ビデオカメラ用パン・チルト駆動装置 Pending JP2003250065A (ja)

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