JP3262152B2 - パン装置及びパン・チルト装置 - Google Patents
パン装置及びパン・チルト装置Info
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- JP3262152B2 JP3262152B2 JP25149095A JP25149095A JP3262152B2 JP 3262152 B2 JP3262152 B2 JP 3262152B2 JP 25149095 A JP25149095 A JP 25149095A JP 25149095 A JP25149095 A JP 25149095A JP 3262152 B2 JP3262152 B2 JP 3262152B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパン装置及びパン・
チルト装置に係り、特に空中に支持されたテレビカメラ
又はスチルカメラをパン駆動或いはパン・チルト駆動さ
せるパン装置及びパン・チルト装置に関する。
チルト装置に係り、特に空中に支持されたテレビカメラ
又はスチルカメラをパン駆動或いはパン・チルト駆動さ
せるパン装置及びパン・チルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビカメラ又はスチルカメラ等
のカメラを高所に配置して使用した場合、天井面や壁面
等の不動体に固定したモータ動力のパン・チルト装置に
カメラを取付け、地上からカメラのパン・チルト駆動を
リモコン操作することが行われている。また、不動体と
して三脚を使用する場合もある。
のカメラを高所に配置して使用した場合、天井面や壁面
等の不動体に固定したモータ動力のパン・チルト装置に
カメラを取付け、地上からカメラのパン・チルト駆動を
リモコン操作することが行われている。また、不動体と
して三脚を使用する場合もある。
【0003】このように、不動体にパン・チルト装置を
固定させる理由は、パン・チルト装置に取付けられるカ
メラの撮像画面がブレないようにカメラ自体の姿勢を安
定に保持するため、及びパン・チルト駆動の際に反力を
受けるための不動体が必要なためである。
固定させる理由は、パン・チルト装置に取付けられるカ
メラの撮像画面がブレないようにカメラ自体の姿勢を安
定に保持するため、及びパン・チルト駆動の際に反力を
受けるための不動体が必要なためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、天井面や壁面等にパン・チルト装置を固定する
と、高さは確保できるもののカメラを移動できないの
で、カメラで撮影できる範囲が限定されるという欠点が
ある。一方、三脚にパン・チルト装置を固定すると、カ
メラは移動できるものの三脚は地上に据えるものである
から充分な高さを確保できないという欠点がある。
ように、天井面や壁面等にパン・チルト装置を固定する
と、高さは確保できるもののカメラを移動できないの
で、カメラで撮影できる範囲が限定されるという欠点が
ある。一方、三脚にパン・チルト装置を固定すると、カ
メラは移動できるものの三脚は地上に据えるものである
から充分な高さを確保できないという欠点がある。
【0005】このような背景から、パン・チルト装置
を、移動自在な例えば釣り竿等のようなロッドの先端に
吊り下げて使用しても安定してパン・チルト駆動を行う
ことができるパン・チルト装置が要望されていた。本発
明はこのような事情に鑑みてなされたもので、空中に吊
り下げて使用しても安定してパン駆動或いはパン・チル
ト駆動を行うことのできるパン装置及びパン・チルト装
置を提供する。
を、移動自在な例えば釣り竿等のようなロッドの先端に
吊り下げて使用しても安定してパン・チルト駆動を行う
ことができるパン・チルト装置が要望されていた。本発
明はこのような事情に鑑みてなされたもので、空中に吊
り下げて使用しても安定してパン駆動或いはパン・チル
ト駆動を行うことのできるパン装置及びパン・チルト装
置を提供する。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、テレビカメラ等を支持してパン駆動させるパ
ン装置を空中に吊り下げると共に、該パン装置本体内の
下端部に水平に回転する適宜の質量をもった回転板を設
け、該回転板を一定速度で回転させることにより前記パ
ン装置の空中での姿勢を安定させると共に、前記回転板
の回転を加速或いは減速させることにより前記パン装置
をパン駆動させることを特徴とする。
する為に、テレビカメラ等を支持してパン駆動させるパ
ン装置を空中に吊り下げると共に、該パン装置本体内の
下端部に水平に回転する適宜の質量をもった回転板を設
け、該回転板を一定速度で回転させることにより前記パ
ン装置の空中での姿勢を安定させると共に、前記回転板
の回転を加速或いは減速させることにより前記パン装置
をパン駆動させることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、パン装置本体内の下端部
に水平に回転する適宜の質量をもった回転板を設け、回
転板を一定速度で回転させることにより前記パン装置の
空中での姿勢を安定させると共に、回転板の回転を加速
或いは減速させることにより前記パン装置をパン駆動さ
せるようにした。これにより、パン駆動させる際に反力
を受けるための不動体を必要としないで、パン装置本体
をパン駆動させることができる。従って、空中に吊り下
げたパン装置に例えばテレビカメラを取付ければ、テレ
ビカメラを空中でも安定した姿勢に維持させることがで
き、且つ安定してパン駆動させることができる。
に水平に回転する適宜の質量をもった回転板を設け、回
転板を一定速度で回転させることにより前記パン装置の
空中での姿勢を安定させると共に、回転板の回転を加速
或いは減速させることにより前記パン装置をパン駆動さ
せるようにした。これにより、パン駆動させる際に反力
を受けるための不動体を必要としないで、パン装置本体
をパン駆動させることができる。従って、空中に吊り下
げたパン装置に例えばテレビカメラを取付ければ、テレ
ビカメラを空中でも安定した姿勢に維持させることがで
き、且つ安定してパン駆動させることができる。
【0008】また、本発明は、前記目的を達成する為
に、テレビカメラ等を支持してパン・チルト駆動させる
パン・チルト装置を空中に吊り下げると共に、該パン・
チルト装置本体の上端部にチルト駆動部を設けると共
に、前記パン・チルト装置本体内の下端部に、水平に回
転する適宜の質量をもった回転板を設け、該回転板を一
定速度で回転させることにより前記パン・チルト装置の
空中での姿勢を安定させると共に、前記回転板の回転を
加速或いは減速させることにより前記パン・チルト装置
をパン駆動させることを特徴とする。
に、テレビカメラ等を支持してパン・チルト駆動させる
パン・チルト装置を空中に吊り下げると共に、該パン・
チルト装置本体の上端部にチルト駆動部を設けると共
に、前記パン・チルト装置本体内の下端部に、水平に回
転する適宜の質量をもった回転板を設け、該回転板を一
定速度で回転させることにより前記パン・チルト装置の
空中での姿勢を安定させると共に、前記回転板の回転を
加速或いは減速させることにより前記パン・チルト装置
をパン駆動させることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、パン・チルト装置本体の
上端部にチルト駆動部を設けると共に、前記パン・チル
ト装置本体内の下端部に、水平に回転する適宜の質量を
もった回転板を設け、該回転板を一定速度で回転させる
ことにより前記パン・チルト装置の空中での姿勢を安定
させると共に、前記回転板の回転を加速或いは減速させ
ることにより前記パン・チルト装置をパン駆動させるよ
うにした。これにより、パン駆動させる際に反力を受け
るための不動体を必要としないで、パン・チルト装置を
パン駆動させることができる。また、回転板を一定速度
で回転させることによりパン・チルト装置の姿勢を安定
に維持させることができ、且つ適宜な質量をもった回転
板をパン・チルト装置本体内の下部に設けて重心を安定
にしたので、チルト駆動部をチルト駆動する際にパン・
チルト装置自体が不動体の役目を行う。従って、空中に
吊り下げたパン・チルト装置のチルト駆動部に例えばテ
レビカメラを取付ければ、テレビカメラを空中でも安定
した姿勢に維持させることができ、且つ安定してパン・
チルト駆動させることができる。
上端部にチルト駆動部を設けると共に、前記パン・チル
ト装置本体内の下端部に、水平に回転する適宜の質量を
もった回転板を設け、該回転板を一定速度で回転させる
ことにより前記パン・チルト装置の空中での姿勢を安定
させると共に、前記回転板の回転を加速或いは減速させ
ることにより前記パン・チルト装置をパン駆動させるよ
うにした。これにより、パン駆動させる際に反力を受け
るための不動体を必要としないで、パン・チルト装置を
パン駆動させることができる。また、回転板を一定速度
で回転させることによりパン・チルト装置の姿勢を安定
に維持させることができ、且つ適宜な質量をもった回転
板をパン・チルト装置本体内の下部に設けて重心を安定
にしたので、チルト駆動部をチルト駆動する際にパン・
チルト装置自体が不動体の役目を行う。従って、空中に
吊り下げたパン・チルト装置のチルト駆動部に例えばテ
レビカメラを取付ければ、テレビカメラを空中でも安定
した姿勢に維持させることができ、且つ安定してパン・
チルト駆動させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るパン装置及びパン・チルト装置の好ましい実施の形態
について詳説する。図1は本発明に係るパン・チルト装
置10にテレビカメラ12を取付けた一例を示す正面図
で、図2はその側面図である。
るパン装置及びパン・チルト装置の好ましい実施の形態
について詳説する。図1は本発明に係るパン・チルト装
置10にテレビカメラ12を取付けた一例を示す正面図
で、図2はその側面図である。
【0011】これらの図に示すように、パン・チルト装
置10は、パン・チルト装置本体14と、パン・チルト
装置本体14の下端部に内蔵されたジャイロスコープ1
6と、パン・チルト装置本体14の上端部に設けられた
チルト駆動部18と、チルト駆動部18の上側に固定さ
れたカメラ取付台20と、パン・チルト装置本体14を
吊り下げる吊下げ枠22とから構成され、カメラ取付台
20にテレビカメラ12が取付けられる。
置10は、パン・チルト装置本体14と、パン・チルト
装置本体14の下端部に内蔵されたジャイロスコープ1
6と、パン・チルト装置本体14の上端部に設けられた
チルト駆動部18と、チルト駆動部18の上側に固定さ
れたカメラ取付台20と、パン・チルト装置本体14を
吊り下げる吊下げ枠22とから構成され、カメラ取付台
20にテレビカメラ12が取付けられる。
【0012】ジャイロスコープ16について説明する
と、パン・チルト装置本体14の下端部に空中円板状な
ジャイロケース24が形成され、該ジャイロケース24
内に水平に回転する適宜な質量をもったジャイロスコー
プ16の回転板26が収納される。この回転板26に対
して直交する回転軸28の上端は、図示しない軸受を介
して軸受台30に固定されたジャイロ用モータ32に連
結される。ジャイロ用モータ32はリード線34を介し
て後述するコントローラ35に接続される。これによ
り、ジャイロ用モータ32が作動すると回転板26はパ
ン・チルト装置本体14とは縁切りされた状態で水平に
高速回転する。回転板26の質量は、カメラ取付台20
に取り付けられるテレビカメラ12の質量との兼ね合い
で決定され、テレビカメラ12のパン・チルト駆動の際
にパン・チルト装置本体14の重心を安定させるために
必要な質量に設定される。
と、パン・チルト装置本体14の下端部に空中円板状な
ジャイロケース24が形成され、該ジャイロケース24
内に水平に回転する適宜な質量をもったジャイロスコー
プ16の回転板26が収納される。この回転板26に対
して直交する回転軸28の上端は、図示しない軸受を介
して軸受台30に固定されたジャイロ用モータ32に連
結される。ジャイロ用モータ32はリード線34を介し
て後述するコントローラ35に接続される。これによ
り、ジャイロ用モータ32が作動すると回転板26はパ
ン・チルト装置本体14とは縁切りされた状態で水平に
高速回転する。回転板26の質量は、カメラ取付台20
に取り付けられるテレビカメラ12の質量との兼ね合い
で決定され、テレビカメラ12のパン・チルト駆動の際
にパン・チルト装置本体14の重心を安定させるために
必要な質量に設定される。
【0013】図3に従ってチルト駆動部18について説
明すると、パン・チルト装置本体14の上端部が凸状に
形成され、該突起部36の中心をチルト軸38が水平に
貫通すると共に、チルト軸38は突起部36に対して回
動自在に支持される。チルト軸38の一方端にはチルト
用ギア40の中心が貫通固定されると共に、他方端には
チルト用ギア40と同径の円板42が貫通固定される。
チルト用ギア40の歯が形成されていない上端部と円板
42の上端部は平坦状に形成され、この平坦な上端部同
士にカメラ取付台20が渡設固定される。カメラ取付台
20は、コ字形状に形成され、コ字形状の上板20Aに
その下面から上面に貫通螺合するボルト44が設けられ
る。テレビカメラ12をカメラ取付台20に取り付ける
場合には、カメラ取付台20にテレビカメラ12を載置
してテレビカメラ12の底部に形成された雌ねじ(図示
せず)と前記ボルト44を螺合させる。
明すると、パン・チルト装置本体14の上端部が凸状に
形成され、該突起部36の中心をチルト軸38が水平に
貫通すると共に、チルト軸38は突起部36に対して回
動自在に支持される。チルト軸38の一方端にはチルト
用ギア40の中心が貫通固定されると共に、他方端には
チルト用ギア40と同径の円板42が貫通固定される。
チルト用ギア40の歯が形成されていない上端部と円板
42の上端部は平坦状に形成され、この平坦な上端部同
士にカメラ取付台20が渡設固定される。カメラ取付台
20は、コ字形状に形成され、コ字形状の上板20Aに
その下面から上面に貫通螺合するボルト44が設けられ
る。テレビカメラ12をカメラ取付台20に取り付ける
場合には、カメラ取付台20にテレビカメラ12を載置
してテレビカメラ12の底部に形成された雌ねじ(図示
せず)と前記ボルト44を螺合させる。
【0014】また、前記突起部36のチルト軸38が貫
通しない面の一方側に正逆回転可能なチルト用モータ4
6が固定され、チルト用モータ46のモータ軸48にチ
ルト用ギア40に歯合するモータ用ギア50が貫通固定
される。モータ用ギア50の径はチルト用ギア40の径
に比較して小さく形成され、微小なチルト駆動が行える
ようになっている。チルト用モータ46は、リード線5
2を介して前記コントローラ35に接続されると共に、
チルト用ギア40の近傍にはパン・チルト装置本体14
に支持されたチルト位置検出器54が設けられる。この
チルト位置検出器54はチルト用ギア40に設けられた
検出用突起56(図2参照)を光学的に検出することに
よりカメラ取付台20のチルト角度、即ちテレビカメラ
12のチルト角度をコントローラ35に送信する。これ
により、チルト用モータ46が作動すると、モータ用ギ
ア50、チルト用ギア40を介してチルト軸38を中心
にカメラ取付台20がチルト動作を行うと共に、チルト
角度がチルト位置検出器54により検出される。
通しない面の一方側に正逆回転可能なチルト用モータ4
6が固定され、チルト用モータ46のモータ軸48にチ
ルト用ギア40に歯合するモータ用ギア50が貫通固定
される。モータ用ギア50の径はチルト用ギア40の径
に比較して小さく形成され、微小なチルト駆動が行える
ようになっている。チルト用モータ46は、リード線5
2を介して前記コントローラ35に接続されると共に、
チルト用ギア40の近傍にはパン・チルト装置本体14
に支持されたチルト位置検出器54が設けられる。この
チルト位置検出器54はチルト用ギア40に設けられた
検出用突起56(図2参照)を光学的に検出することに
よりカメラ取付台20のチルト角度、即ちテレビカメラ
12のチルト角度をコントローラ35に送信する。これ
により、チルト用モータ46が作動すると、モータ用ギ
ア50、チルト用ギア40を介してチルト軸38を中心
にカメラ取付台20がチルト動作を行うと共に、チルト
角度がチルト位置検出器54により検出される。
【0015】吊下げ枠22について図1乃至図3で説明
すると、吊下げ枠22は、逆U字状の吊下げアーム22
Aと、吊下げアーム22Aの両端に支持されると共に、
前記チルト用ギア40、チルト軸38、突起部36、円
板42の各中心を、チルト駆動を阻害しないように貫通
する水平棒22Bと、吊下げアーム22Aの頂部に設け
られたフック22Cと、該フック22Cと吊下げアーム
22Aとの連結部に設けられた回動部材22Dとで構成
される。この回動部材22Dは、フック22Cにロープ
やチェーン等の紐部材58を掛けてパン・チルト装置本
体14を吊り下げた時にパン・チルト装置本体14が水
平に回動できるようにするためである。尚、前記水平棒
22Bは貫通させる構造に限らず、チルト用ギア40と
円板42の中心を、それぞれ前記したと同様の回動部材
を介して支持するようにしてもよい。
すると、吊下げ枠22は、逆U字状の吊下げアーム22
Aと、吊下げアーム22Aの両端に支持されると共に、
前記チルト用ギア40、チルト軸38、突起部36、円
板42の各中心を、チルト駆動を阻害しないように貫通
する水平棒22Bと、吊下げアーム22Aの頂部に設け
られたフック22Cと、該フック22Cと吊下げアーム
22Aとの連結部に設けられた回動部材22Dとで構成
される。この回動部材22Dは、フック22Cにロープ
やチェーン等の紐部材58を掛けてパン・チルト装置本
体14を吊り下げた時にパン・チルト装置本体14が水
平に回動できるようにするためである。尚、前記水平棒
22Bは貫通させる構造に限らず、チルト用ギア40と
円板42の中心を、それぞれ前記したと同様の回動部材
を介して支持するようにしてもよい。
【0016】そして、上記したパン・チルト装置10を
構成するそれぞれの部材は、パン・チルト装置10を吊
り下げた時にジャイロスコープ16の回転板26が水平
に位置されるようにバランス良く配置される。次に、上
記の如く構成されたパン・チルト装置10の作用につい
て、パン・チルト装置10にテレビカメラ12を取り付
けて使用する例で説明する。
構成するそれぞれの部材は、パン・チルト装置10を吊
り下げた時にジャイロスコープ16の回転板26が水平
に位置されるようにバランス良く配置される。次に、上
記の如く構成されたパン・チルト装置10の作用につい
て、パン・チルト装置10にテレビカメラ12を取り付
けて使用する例で説明する。
【0017】図4に示すように、本発明のパン・チルト
装置10は、先端に水平部を有し垂直に立設されたロッ
ド60の先端部にロープやチェーン等の紐部材58を介
して空中に吊り下げられ、ロッド60の基端部は地上6
2に設置された移動台64に支持される。移動台64に
は移動用の車輪66、66…が取付けられ、移動台64
の内部に内蔵された駆動モータにより駆動する。また、
ロッド60は、複数の鞘状の棒60A、60A…同士が
嵌合構造に連結されると共に、隣接する棒60A同士の
うち径の太い棒60Aが細い棒60Aを収納できるよう
になっている。このように、ロッド60は伸縮可能な構
造を有し、ロッド60の伸縮は前記コントローラ35の
操作により行われる。これにより、パン・チルト装置1
0の吊り下げ位置、及び吊り下げ高さの調整を行うこと
ができる。
装置10は、先端に水平部を有し垂直に立設されたロッ
ド60の先端部にロープやチェーン等の紐部材58を介
して空中に吊り下げられ、ロッド60の基端部は地上6
2に設置された移動台64に支持される。移動台64に
は移動用の車輪66、66…が取付けられ、移動台64
の内部に内蔵された駆動モータにより駆動する。また、
ロッド60は、複数の鞘状の棒60A、60A…同士が
嵌合構造に連結されると共に、隣接する棒60A同士の
うち径の太い棒60Aが細い棒60Aを収納できるよう
になっている。このように、ロッド60は伸縮可能な構
造を有し、ロッド60の伸縮は前記コントローラ35の
操作により行われる。これにより、パン・チルト装置1
0の吊り下げ位置、及び吊り下げ高さの調整を行うこと
ができる。
【0018】次に、ロッド60により空中に吊り下げら
れたパン・チルト装置10のカメラ取付台20に取付け
られたテレビカメラ12で撮影を開始する。撮影時は、
パン・チルト装置本体14の下端部に取付けられた回転
板26を一定の回転速度で水平に高速回転させておく。
この回転板26の回転により、パン・チルト装置10は
空中でも安定な姿勢を維持することができ、且つ適宜な
質量をもった回転板26をパン・チルト装置本体14の
下端部に設けて重心を安定させているので、テレビカメ
ラ12の撮影画面がブレることがない。
れたパン・チルト装置10のカメラ取付台20に取付け
られたテレビカメラ12で撮影を開始する。撮影時は、
パン・チルト装置本体14の下端部に取付けられた回転
板26を一定の回転速度で水平に高速回転させておく。
この回転板26の回転により、パン・チルト装置10は
空中でも安定な姿勢を維持することができ、且つ適宜な
質量をもった回転板26をパン・チルト装置本体14の
下端部に設けて重心を安定させているので、テレビカメ
ラ12の撮影画面がブレることがない。
【0019】次に、テレビカメラ12をパン駆動させた
い場合には、回転板26の回転を加速或いは減速する。
これにより、パン駆動させる際に反力を受けるための不
動体を必要としないでパン駆動させることができる。従
って、従来のパン・チルト装置10のように天井面、壁
面或いは三脚等の不動体に固定する必要がない。次に、
テレビカメラ12をチルト駆動させたい場合には、チル
ト用モータ46を作動してテレビカメラ12をチルト駆
動する。この時、回転板26の回転によりパン・チルト
装置10の姿勢を安定に維持させることができ、且つ適
宜な質量をもった回転板26をパン・チルト装置本体1
4の下端部に設けて重心を安定させているので、チルト
駆動する際にパン・チルト装置10自体が不動体の役目
を行う。
い場合には、回転板26の回転を加速或いは減速する。
これにより、パン駆動させる際に反力を受けるための不
動体を必要としないでパン駆動させることができる。従
って、従来のパン・チルト装置10のように天井面、壁
面或いは三脚等の不動体に固定する必要がない。次に、
テレビカメラ12をチルト駆動させたい場合には、チル
ト用モータ46を作動してテレビカメラ12をチルト駆
動する。この時、回転板26の回転によりパン・チルト
装置10の姿勢を安定に維持させることができ、且つ適
宜な質量をもった回転板26をパン・チルト装置本体1
4の下端部に設けて重心を安定させているので、チルト
駆動する際にパン・チルト装置10自体が不動体の役目
を行う。
【0020】このように、本発明のパン・チルト装置1
0によれば、パン・チルト装置本体14の上端部にチル
ト駆動部18を設けると共に、パン・チルト装置本体1
4内の下端部に、水平に回転するジャイロスコープ16
の回転板26を設け、回転板26の回転によりパン・チ
ルト装置本体14の空中での姿勢を安定させると共に回
転板26の回転を加速或いは減速することによりパン・
チルト装置本体14をパン駆動させるようにしたので、
カメラ取付台20に取り付けたテレビカメラ12を空中
でも安定してパン・チルト駆動することができる。
0によれば、パン・チルト装置本体14の上端部にチル
ト駆動部18を設けると共に、パン・チルト装置本体1
4内の下端部に、水平に回転するジャイロスコープ16
の回転板26を設け、回転板26の回転によりパン・チ
ルト装置本体14の空中での姿勢を安定させると共に回
転板26の回転を加速或いは減速することによりパン・
チルト装置本体14をパン駆動させるようにしたので、
カメラ取付台20に取り付けたテレビカメラ12を空中
でも安定してパン・チルト駆動することができる。
【0021】尚、本実施の形態ではパン・チルト装置に
ついて説明したが、本発明は、ジャイロスコープだけを
設けてチルト駆動部を省略したパン装置についても適用
することができる。また、本発明の実施の形態では、カ
メラ取付台20にテレビカメラ12を取り付けてテレビ
カメラ12をパン・チルト駆動する例で説明したが、テ
レビカメラ12に限定されることはなく、空中で安定し
てパン・チルト駆動させる必要のあるテレビカメラ12
以外の装置の全てに適用することができる。
ついて説明したが、本発明は、ジャイロスコープだけを
設けてチルト駆動部を省略したパン装置についても適用
することができる。また、本発明の実施の形態では、カ
メラ取付台20にテレビカメラ12を取り付けてテレビ
カメラ12をパン・チルト駆動する例で説明したが、テ
レビカメラ12に限定されることはなく、空中で安定し
てパン・チルト駆動させる必要のあるテレビカメラ12
以外の装置の全てに適用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパン装置
及びパン・チルト装置によれば、パン装置或いはパン・
チルト装置を空中に吊り下げて使用しても安定してパン
駆動或いはパン・チルト駆動を行うことができる。これ
により、パン装置或いはパン・チルト装置に例えばテレ
ビカメラを取付ければ、テレビカメラのパン駆動或いは
パン・チルト駆動を空中でも安定して行うことができ
る。
及びパン・チルト装置によれば、パン装置或いはパン・
チルト装置を空中に吊り下げて使用しても安定してパン
駆動或いはパン・チルト駆動を行うことができる。これ
により、パン装置或いはパン・チルト装置に例えばテレ
ビカメラを取付ければ、テレビカメラのパン駆動或いは
パン・チルト駆動を空中でも安定して行うことができ
る。
【0023】従って、従来のようにテレビカメラを高所
に配置して使用したい場合、天井面、壁面或いは三脚等
の不動体に固定したパン・チルト装置にカメラを取り付
ける必要がなく、釣り竿状のロッドの先端に吊り下げた
パン装置或いはパン・チルト装置にテレビカメラを取り
付けることができる。これにより、テレビカメラを所望
の場所で所望の高さでパン・チルト駆動させることがで
きる。
に配置して使用したい場合、天井面、壁面或いは三脚等
の不動体に固定したパン・チルト装置にカメラを取り付
ける必要がなく、釣り竿状のロッドの先端に吊り下げた
パン装置或いはパン・チルト装置にテレビカメラを取り
付けることができる。これにより、テレビカメラを所望
の場所で所望の高さでパン・チルト駆動させることがで
きる。
【図1】図1は、本発明のパン・チルト装置にテレビカ
メラを取り付けた一例を示す正面図
メラを取り付けた一例を示す正面図
【図2】図2は、図1の側面図
【図3】図3は、本発明のパン・チルト装置のチルト駆
動部を説明する説明図
動部を説明する説明図
【図4】図4は、本発明のパン・チルト装置の作用を説
明する説明図
明する説明図
10…パン・チルト装置 12…テレビカメラ 14…パン・チルト装置本体 16…ジャイロスコープ 18…チルト駆動部 20…カメラ取付台 22…吊下げ枠 24…ジャイロケース 26…回転板 28…回転軸 32…ジャイロ用モータ 34、52…リード線 35…コントローラ 60…ロッド 64…移動台
Claims (2)
- 【請求項1】テレビカメラ等を支持してパン駆動させる
パン装置を空中に吊り下げると共に、該パン装置本体内
の下端部に水平に回転する適宜の質量をもった回転板を
設け、該回転板を一定速度で回転させることにより前記
パン装置の空中での姿勢を安定させると共に、前記回転
板の回転を加速或いは減速させることにより前記パン装
置をパン駆動させることを特徴とするパン装置。 - 【請求項2】テレビカメラ等を支持してパン・チルト駆
動させるパン・チルト装置を空中に吊り下げると共に、
該パン・チルト装置本体の上端部にチルト駆動部を設け
ると共に、前記パン・チルト装置本体内の下端部に、水
平に回転する適宜の質量をもった回転板を設け、該回転
板を一定速度で回転させることにより前記パン・チルト
装置の空中での姿勢を安定させると共に、前記回転板の
回転を加速或いは減速させることにより前記パン・チル
ト装置をパン駆動させることを特徴とするパン・チルト
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25149095A JP3262152B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | パン装置及びパン・チルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25149095A JP3262152B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | パン装置及びパン・チルト装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0993467A JPH0993467A (ja) | 1997-04-04 |
JP3262152B2 true JP3262152B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=17223582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25149095A Expired - Fee Related JP3262152B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | パン装置及びパン・チルト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3262152B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202004003723U1 (de) * | 2004-03-10 | 2004-07-22 | Kuhn, Eric | Vorrichtung zum Erfassen und gleichzeitigen Darstellen von Bauwerkszuständen |
CN112393069B (zh) * | 2020-11-12 | 2021-06-29 | 无锡安睿驰科技有限公司 | 一种轮胎制作过程监控装置及其方法 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP25149095A patent/JP3262152B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0993467A (ja) | 1997-04-04 |
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Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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