JP2003248009A - 分注装置 - Google Patents
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Abstract
ウェルの液面を検出することのできる分注装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】本発明の分注装置1は、複数のノズル4を
降下させ、各ノズル4の先端を各ウェル9内部の第1の
位置に位置させるノズル降下工程と、前記第1の位置に
おける前記各ノズル4の先端と各ウェル9内の液体試料
91との接触を前記検出手段6により検出する液面検出
工程と、該液面検出工程における検出結果に基づいて各
ポンプ3を作動させ、液体試料91を吸引または吐出す
るポンプ作動工程とを実行するよう構成されている。
Description
いて、液体試料を吸入・吐出する分注を行う分注装置に
関する。
知られている。この分注装置は、例えば、遺伝子の機能
解析を行うためのISH(In Situ Hybridization)処
理装置などに用いられている(組み込まれている)。ま
た、近年、多くの検体を効率的に分析する必要性から、
複数のノズルを同時に移動させ、複数のウェルから一度
に複数の液体試料を吸引採取し、分注するよう構成され
た分注装置が広く用いられている。
吸引量を常に所望の一定値に保持するため、ウェル内に
おける液体試料の液面検出、すなわち液体試料吸引に際
し、ノズルチップの先端がウェル内の液体試料に到達し
たか否かを確実に検知することが非常に重要な条件とな
る。
容積を減少(または増大)させ、ノズル先端からエアー
を排出(または吸引)させながらノズルの先端をウェル
上方から液面に向けて下降させてゆき、この時のポンプ
空間の内圧をモニタし、ノズルの先端が液面に接触して
閉塞状態となることによってポンプ空間の内圧が急上昇
(または急降下)した時に、ノズルの先端が液面に到達
したものと判定する手法によってウェル内の液面を検出
していた。
た従来の手法では、複数のノズルで複数のウェル内の液
面の高さを検出する場合、各ウェルの液面の高さが異な
ることから、各ノズル毎に異なる高さで液面の検出を行
わなくてはならなかった。
ノズルをそれぞれ別々の上下方向(Z軸方向)移動機構
に設置し、複数のノズルがそれぞれ異なる高さで液面を
検出し得るよう構成していた。そのため、従来の分注装
置は、装置の制御機構や駆動機構が複雑になり、価格が
高価になっていた。
構で、複数のノズルによって複数のウェルの液面を検出
することのできる分注装置を提供することを目的とす
る。
(1)〜(14)の本発明により達成される。
積を増減して気体を吸入・吐出する複数のポンプと、前
記複数のポンプのポンプ空間に連通する内腔を有する複
数のノズルと、前記複数のノズルの各々の先端と各ウェ
ル内の液体試料との接触を検出する複数の検出手段と、
該検出手段による検出結果を記憶する記憶手段と、前記
複数のノズルを上下方向に同期的に移動させる移動機構
とを有する分注装置であって、前記複数のノズルを降下
させ、各ノズルの先端を各ウェル内部の第1の位置に位
置させるノズル降下工程と、前記第1の位置における前
記各ノズルの先端と各ウェル内の液体試料との接触を前
記検出手段により検出する液面検出工程と、該液面検出
工程における検出結果に基づいて各ポンプを作動させ、
液体試料を吸引または吐出するポンプ作動工程とを実行
することを特徴とする分注装置。
前に、前記液面検出工程における検出結果を記憶手段に
記憶する記憶工程を実行する上記(1)に記載の分注装
置。
規定量の液体試料が注入された際の液面の高さと同一ま
たはそれより下方に設定されている上記(1)または
(2)に記載の分注装置。
記移動機構は、前記複数のノズルを前記第1の位置から
第2の位置へと移動させる上記(1)ないし(3)のい
ずれかに記載の分注装置。
ノズルの移動は、前記ポンプの作動による液面の変位に
追従する速度で行われる上記(4)に記載の分注装置。
の上下方向移動機構に設置されている上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の分注装置。
各ポンプ空間に連通された前記各ノズルの内腔とを遮断
する弁を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記
載の分注装置。
の先端と液体試料との接触が検出されなかったノズルの
内腔とポンプ空間とを前記弁によって遮断し、前記ポン
プ作動工程におけるポンプの作動によって液体試料の吐
出または吸引が行われないよう構成されている上記
(7)に記載の分注装置。
前記ポンプ空間の内圧を計測する圧力センサとを有する
上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の分注装置。
トンとを有しており、前記検出手段は、前記液面検出工
程において、前記ピストンを所定距離変位させ、変位後
のポンプ空間の内圧を前記圧力センサによって計測し、
該ポンプ空間の内圧と、予め設定された閾値とを比較す
ることにより、前記各ノズルの先端と各液体試料との接
触を検出する上記(9)に記載の分注装置。
記検出手段が、ポンプ空間の容積を減少させ、ポンプ空
間の内圧を増大させて検出を行う場合に、前記ポンプ空
間の内圧が液体試料の最大気泡圧未満になるように前記
ポンプを制御する上記(10)に記載の分注装置。
体試料の最大気泡圧をP′、ピストンを圧縮する前のポ
ンプ空間の内圧をP1、ピストンを圧縮する前のポンプ
空間の体積をV1、ピストンの移動距離をL、ピストン
の半径をRとした場合に、Lの大きさがP′V1/πR
2(P1+P′)未満になるように前記ポンプを制御す
る上記(11)に記載の分注装置。
トンの変位距離と前記ポンプ作動工程におけるピストン
の変位距離とを合わせた値を用いて各ノズルから吸入ま
たは吐出した液量の測定を行う測定手段を有する上記
(11)または(12)に記載の分注装置。
先端部に設けられた静電容量センサからなる上記(1)
ないし(8)のいずれかに記載の分注装置。
面を参照して行う以下の実施形態の説明から、より明ら
かとなるであろう。
面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
ブロック図である。図2は、本発明の分注装置の分注ヘ
ッドの要部の断面側面図である。図3(a)および
(b)は、ノズル降下工程における分注ヘッドとウェル
との関係を示す断面側面図である。図4(a)および
(b)は、液面検出工程における分注ヘッドとウェルと
の関係を示す断面側面図である。図5(a)および
(b)は、ポンプ作動工程における分注ヘッドとウェル
との関係を示す断面側面図である。なお、以下の説明で
は、図中の上側を「基端」、下側を「先端」と言う。
9内の液体を分注する複数の分注ヘッド2と、これらの
分注ヘッド2を上下方向に移動させる移動機構8と、検
出手段6と、測定手段72と、これらを制御する制御手
段62と、記憶手段63とを有している。
注ヘッド2は、図2に示すように、内部に画成されたポ
ンプ空間31の容積を増減して気体を吸入・吐出するポ
ンプ3と、ポンプ3のポンプ空間31に連通する内腔4
1を有するノズル4とを有している。
ンプ(シリンジポンプ)であり、シリンダ32と、シリ
ンダ32の内部に設置されたピストン33とを有してい
る。
リンダ32の軸方向に沿って移動可能になっている。こ
のピストン33の移動により、シリンダ32とピストン
33とで囲まれて形成された(画成された)ポンプ空間
31の容積が増減する。ポンプ3は、このポンプ空間3
1の容積の増減により、気体(空気)を吸入・吐出す
る。
(ボールネジ)と、これを回転するサーボモータ(ステ
ッピングモータ)とを有する駆動機構(図示せず)によ
り、ピストンロッド34を介して駆動(移動)されるよ
うになっている。
リンダ32内部のポンプ空間31に連通されたホース5
が設けられている。このホース5の先端に設けられたノ
ズル取付部52にはノズル4が着脱自在に取り付けられ
る。
と、先端開口42と、基端開口43とを有している。こ
のノズル4は、好ましくは、その軸方向が上下方向とな
るように設置されている。
3に前記ホース5の先端に設けられたノズル取付部52
が挿入、嵌合することにより、ノズル取付部52に取付
けられており、基端開口43とノズル取付部52との間
で気密性が保たれている。このような構成により、ノズ
ル4の内腔41は、ホース5の中空部51を介してポン
プ空間31に連通する。
して着脱自在(ディスポーザブル)になっており、異な
る液体を分注する際には、ノズル4を交換することによ
り、コンタミネーション(汚染)を防止することができ
る。なお、ノズル4は、ノズル取付部52に対して着脱
固定(ノンディスポーザブル)としてもよい。また、ノ
ズル4は、樹脂で構成することが好ましく、静電容量セ
ンサによって液面検出を行う場合には、導電性樹脂で構
成することが好ましい。
6号の図1に記載されている自動分注装置に用いられて
いる移動機構のように、分注ヘッド2を3次元方向に移
動するよう構成されている。
合うノズル4の先端開口42がほぼ同一の高さとなるよ
うに、この移動機構8の上下方向移動機構(Z軸移動機
構)に設置されている。また、この移動機構8において
は、複数の分注ヘッド2を1つの上下方向移動機構によ
って同期的に駆動する構成となっている。
ド2は、ウェル9の吸入位置と吐出位置との間を移動す
る。
ノズル4の各々の先端と、各ウェル9内の液体試料91
との接触を検出する複数の検出手段6を有している。
けられている。この検出手段6は、ポンプ3と、ポンプ
3の内部に画成されたポンプ空間31の内圧を計測する
圧力センサ61と、これらを制御する制御手段62とを
有している。
ース5の側壁に接続されている。この圧力センサ61に
よる検出結果は、例えばアンプにより増幅作用を受けた
後、制御手段62へと出力される。
なわち、ポンプ3によって吸入または吐出動作を行う
際、ポンプ3のポンプ空間31の内圧と、予め設定され
た閾値とを比較することにより、各ノズル4の先端と、
液体試料91との接触を検出する。ここで、前記閾値に
は、ノズル4の先端開口42を開放した状態でポンプ3
のピストン33を駆動させた際のポンプ空間31の内圧
を予め計測した値(大気圧)が用いられる。
値、吐出動作を行う場合は正の値(>0、<最大気泡
圧)に予め設定しても良い。
として、ポンプ3と圧力センサ61とを用いているが、
この構成に限らず、ノズル4の先端部(先端開口42の
近傍)に静電容量センサ(図示せず)を設け、ノズル4
の先端と液体試料91の液面との接触を電気的に検出す
ることも可能である。
体試料91との接触を検出する手順については、後に詳
述する。
ド2に設けられたポンプ空間31とポンプ空間31に連
通されたノズル4の内腔41とを遮断する弁71を有し
ている。
の内腔41とを連通するホース5の途上に設けられてお
り、制御手段62によって開閉されるように構成されて
いる。
とノズル4の内腔41とが遮断され、ポンプ3の作動に
よるポンプ空間31の内圧の変化がノズル4の内腔41
へと伝達されなくなる。
ポンプ3の作動時におけるノズル4からの液体試料91
の吐出や吸引を停止させることができる。
2によって液面検出を行い、液面が検出されたか否かに
関わらず全ての分注ヘッド2のポンプ3を作動させる
が、本実施形態では、検出結果に応じて弁71を閉鎖
し、不要な吐出または吸引の動作を行わないようになっ
ている。
蔽弁で構成しているが、これに限らず、弁71を大気開
放弁で構成してもよい。
説明する。ここでは、各分注ヘッド2により液体試料9
1を吸入する場合に実行される工程について説明する。
降下させ、図3(b)に示すように、ノズル4の先端開
口42をウェル9内部の第1の位置に移動させる。ここ
で、第1の位置は、ウェル9内に規定量の液体試料91
が注入された際の液面の高さと同一またはそれより下方
に設定されている。なお、このときのウェル9内の液体
試料91の量は、ノズル4から吸引を行う場合には、吸
引を行う際に必要かつ十分な量、すなわち、ノズル4に
よる吸引量より若干多めの量に規定されている。
うとともに、ポンプ空間31の圧力を圧力センサ61で
計測し、得られた計測値と予め設定された閾値とを比較
することによりノズル4の先端とウェル9内の液体試料
91との接触を検出する場合の検出の手順について説明
する。なお、ここで用いられている閾値には大気圧が用
いられている。
のピストン33を制御手段62の制御により図中下方に
所定距離移動させ、ポンプ空間31を減少させる。
1の内圧を計測する。このとき、図4(a)に示すよう
に、ノズル4の先端がウェル9内の液体試料91に到達
し、先端開口42が液体試料91によって閉塞されてい
れば、ポンプ空間31内の空気がピストン33によって
圧縮されるため、圧力センサ61による計測値が閾値よ
り大きくなる。一方、このとき、ノズル4の先端が図4
(b)に示すようにウェル9内の液体試料91に到達し
ていなければ、ノズル4の先端開口42は開放されてお
り、ポンプ空間31内の空気がノズル4の先端開口42
から外部に逃げてしまい、ピストン33によって圧縮さ
れないため、圧力センサ61による計測値が閾値と同等
の値となる。
た場合には、制御手段62は、ノズル4の先端が液体試
料91に到達しているものと判断する。また、ポンプ空
間31の内圧が閾値以下の場合には、制御手段62は、
ノズル4の先端が、液体試料91に到達していないもの
と判断する。
(ハ)の手順でノズル4の先端とウェル9の液体試料9
1との接触を検出する。
て吐出動作を行うとともにポンプ空間31の圧力を圧力
センサ61で検出しているが、この方法に限らず、ポン
プ3によって吸引動作を行うとともにポンプ空間31の
内圧を圧力センサ61で検出することも可能である。後
者の方法で液面の検出を行う場合には、液面が検出され
た際に圧力センサ61で検出されるポンプ空間31の内
圧が閾値より小さくなる。
を使用しているが、これに限らず、ノズル4の先端開口
42が液面によって閉塞され、ピストン33によりポン
プ空間31の空気が圧縮された状態のポンプ空間31の
内圧を予め計測した値を閾値として用いることもでき
る。
出動作を行いながら検出を行う場合、すなわち、ポンプ
空間31の容積を減少させ、ポンプ空間31の内圧を増
大させて検出を行う場合に、ピストン33の変位距離が
大きいと、ノズル4の内腔41の空気が気泡となってウ
ェル9内の液体試料91に吐出されてしまうおそれがあ
る。
するため、本工程におけるピストン33の変位距離を規
定している。
においてピストン33が変位した際の内腔41の圧力
が、液体試料91の最大気泡圧より小さくなるようにピ
ストン33の変位距離を規定している。
r、分注する液体試料91の表面張力をσとした場合、
分注する液体試料91の最大気泡圧P′は、以下の式
(1)で表される。 P′=2σ/r ・・・(1)
空間31の内圧をP1、体積をV1、ピストン33の半
径をR、ピストン33が変位した距離をLとすると、ピ
ストン33を圧縮した後のポンプ空間31の内圧P2お
よび体積V2は、以下の式(2)および(3)で表され
る。 P2=P1+ΔP ・・・(2) V2=V1−LπR2 ・・・(3)
プ空間31の温度の変化がない(または無視できる)と
すると、空間31の内圧と体積との積がほぼ等しくなる
ことから、以下の式(4)が成り立つ。 P1V1≒P2V2=(P1+ΔP)(V1−LπR2) ・・・(4) ΔP=P1LπR2/(V1−LπR2) ・・・(5)
さい値にすることで、ノズル4の先端開口42から液体
試料91中へと気泡が放出されることを防止できること
から、 ΔP=P1LπR2/(V1−LπR2)<P′ ・・・(6) となる。ゆえに、 L<P′V1/πR2(P1+P′) ・・・(7) となる。
P′V1/πR2(P1+P′)の値より小さな値とす
ることで、ノズル4の先端開口42から液体試料91の
内部に気泡が放出されるのを防止することができる。
するための方法は、この方法に限らない。上述した方法
の他には、例えば、本工程において、ピストン33を変
位させるとともに、圧力センサ61によってポンプ空間
31の内圧を計測し、ポンプ空間31の内圧がウェル9
内の液体試料91の最大気泡圧より小さくなるようにポ
ンプ3を制御する構成としてもよい。
各分注ヘッド2の検出結果(液面が検出されたか否か)
を制御手段62と電気的に接続された記憶手段63に記
憶する。
すなわち、ポンプ3のピストン33を図5中上方に変位
させることにより、ポンプ空間31の容積を増大させて
ポンプ空間31を減圧し、ノズル4の先端開口42から
ウェル9内の液体試料91を吸引する。
吸引によるウェル9内の液量の減少により下降する。こ
こで、この工程において、ノズル4を図5(a)に示す
第1の位置で停止させたまま吸引を行った場合、ノズル
4の先端開口42が本工程の途中で液体試料91の液面
から離脱し、それにより吸引が停止するおそれがある。
実施形態では、本工程におけるポンプ3の作動ととも
に、ノズル4を降下させ、ノズル4の先端開口42が液
体試料91の液面の下降に追従して下降するよう構成し
ている。
構8は、ポンプ3の作動と同時に分注ヘッド2を所定速
度で降下させ、ノズル4の先端開口42を図5(a)に
示す第1の位置から図5(b)に示す第2の位置へと降
下させる。
ズル4によって液体試料91を規定量吸引し終えた後の
ウェル9の液面の高さより低い高さに設定されている。
る吸引動作が終了する以前にノズル4の先端開口42を
第2の位置へと降下させる。これにより、吸引を行う際
にノズル4の先端開口42が液体試料91から離脱する
ことが防止される。
3の作動による液体試料91の液面の変位に追従する速
度で行われることが好ましい。なお、この速度は、液面
の変位速度と同一でなくてもよい。
作動と同時に分注ヘッド2を降下させているが、これに
限らず、ポンプ3の作動前にノズル4の先端を予め第1
の位置から第2の位置へと移動させておくことも可能で
ある。
伴うウェル9の液面の降下に追従するようにノズル4を
降下させているが、吐出動作を行う場合には、吐出に伴
うウェル9内の液面の上昇に追従するようにノズル4を
上昇させることが好ましい。
ポンプ3が、[2]の工程において、液面が検出された
か否かに関わらず作動し、吸引動作を行うようになって
いる。
されなかったウェル9に対して吸引動作を行っても所定
の吸引量が得られず、測定に必要な分注ができないばか
りか、吸引量が所定の量以下となるため、吸引した液体
試料91を無駄にしてしまう。
を防止するため、各分注ヘッド2に設けられた弁71を
検出結果に応じて閉鎖することで無駄な吸引が行われな
いように構成している。すなわち、前述したように、分
注ヘッド2のうち、[2]の液面検出工程において液面
が検出されなかった分注ヘッド2に設けられた弁71を
閉鎖し、本工程におけるポンプ3の作動により、液体試
料91がノズル4に吸引されないように構成している。
注ヘッド2によって吸引または吐出した液体試料91の
量の測定を行う測定手段72が設けられている。
動作を行った時に、ピストン33の変位距離を計測す
る。そして、吸引(または吐出)した液体試料91の量
をV、ポンプ3のピストン33の変位距離をA、ピスト
ン33の半径をRとした場合に、下記式により吸引(ま
たは吐出)した液体試料91の量Vを算出する。 V=πR2A
記[2]の液面検出工程におけるピストン33の変位距
離Lと、上記[4]のポンプ作動工程におけるピストン
33の変位距離Bとを合わせた値となっている。
について説明したが、本発明は、これに限定されるもの
ではなく、分注装置を構成する各部は、同様の機能を発
揮し得る任意の構成のものと置換することができる。
は、図示の構成に限らず、ピストンを往復動させること
が可能なものであればいかなるものでもよい。
成に限らず、その目的を達成することができる位置であ
ればいかなる場所であってもよい。例えば、圧力センサ
は、シリンダ32の壁面に設置されていてもよい。ま
た、制御手段の構成も特に限定されない。
単な構成で複数のノズルによって複数のウェルの液面を
検出することができる。
て、ノズルを第1の位置から第2の位置へと降下させる
構成とした場合には、吸引動作による液量の降下によっ
てノズルの先端が液体試料の液面から離脱することが防
止される。
ポンプのポンプ空間とを遮蔽する弁を設けた場合には、
液量の不足している測定セルに対する無駄な液体試料の
吸引や吐出を防止することができる。
ある。
面図である。
おける分注ヘッドとウェルとの関係を示す断面側面図で
ある。
ける分注ヘッドとウェルとの関係を示す断面側面図であ
る。
おける分注ヘッドとウェルとの関係を示す断面側面図で
ある。
Claims (14)
- 【請求項1】 内部に画成されたポンプ空間の容積を増
減して気体を吸入・吐出する複数のポンプと、 前記複数のポンプのポンプ空間に連通する内腔を有する
複数のノズルと、 前記複数のノズルの各々の先端と各ウェル内の液体試料
との接触を検出する複数の検出手段と、 該検出手段による検出結果を記憶する記憶手段と、 前記複数のノズルを上下方向に同期的に移動させる移動
機構とを有する分注装置であって、 前記複数のノズルを降下させ、各ノズルの先端を各ウェ
ル内部の第1の位置に位置させるノズル降下工程と、 前記第1の位置における前記各ノズルの先端と各ウェル
内の液体試料との接触を前記検出手段により検出する液
面検出工程と、 該液面検出工程における検出結果に基づいて各ポンプを
作動させ、液体試料を吸引または吐出するポンプ作動工
程とを実行することを特徴とする分注装置。 - 【請求項2】 前記ポンプ作動工程を実行する以前に、
前記液面検出工程における検出結果を記憶手段に記憶す
る記憶工程を実行する請求項1に記載の分注装置。 - 【請求項3】 前記第1の位置は、前記ウェルに規定量
の液体試料が注入された際の液面の高さと同一またはそ
れより下方に設定されている請求項1または2に記載の
分注装置。 - 【請求項4】 前記ポンプ作動工程において、前記移動
機構は、前記複数のノズルを前記第1の位置から第2の
位置へと移動させる請求項1ないし3のいずれかに記載
の分注装置。 - 【請求項5】 前記ポンプ作動工程における前記ノズル
の移動は、前記ポンプの作動による液面の変位に追従す
る速度で行われる請求項4に記載の分注装置。 - 【請求項6】 前記複数のノズルの全てが、1つの上下
方向移動機構に設置されている請求項1ないし5のいず
れかに記載の分注装置。 - 【請求項7】 前記各ポンプのポンプ空間と、該各ポン
プ空間に連通された前記各ノズルの内腔とを遮断する弁
を有する請求項1ないし6のいずれかに記載の分注装
置。 - 【請求項8】 前記液面検出工程においてノズルの先端
と液体試料との接触が検出されなかったノズルの内腔と
ポンプ空間とを前記弁によって遮断し、前記ポンプ作動
工程におけるポンプの作動によって液体試料の吐出また
は吸引が行われないよう構成されている請求項7に記載
の分注装置。 - 【請求項9】 前記検出手段は、前記ポンプと、前記ポ
ンプ空間の内圧を計測する圧力センサとを有する請求項
1ないし8のいずれかに記載の分注装置。 - 【請求項10】 前記ポンプは、シリンダとピストンと
を有しており、 前記検出手段は、前記液面検出工程において、前記ピス
トンを所定距離変位させ、変位後のポンプ空間の内圧を
前記圧力センサによって計測し、該ポンプ空間の内圧
と、予め設定された閾値とを比較することにより、前記
各ノズルの先端と各液体試料との接触を検出する請求項
9に記載の分注装置。 - 【請求項11】 前記液面検出工程において、前記検出
手段が、ポンプ空間の容積を減少させ、ポンプ空間の内
圧を増大させて検出を行う場合に、前記ポンプ空間の内
圧が液体試料の最大気泡圧未満になるように前記ポンプ
を制御する請求項10に記載の分注装置。 - 【請求項12】 前記液面検出工程において、液体試料
の最大気泡圧をP′、ピストンを圧縮する前のポンプ空
間の内圧をP1、ピストンを圧縮する前のポンプ空間の
体積をV1、ピストンの移動距離をL、ピストンの半径
をRとした場合に、Lの大きさがP′V1/πR2(P
1+P′)未満になるように前記ポンプを制御する請求
項11に記載の分注装置。 - 【請求項13】 前記液面検出工程におけるピストンの
変位距離と前記ポンプ作動工程におけるピストンの変位
距離とを合わせた値を用いて各ノズルから吸入または吐
出した液量の測定を行う測定手段を有する請求項11ま
たは12に記載の分注装置。 - 【請求項14】 前記検出手段は、前記ノズルの先端部
に設けられた静電容量センサからなる請求項1ないし8
のいずれかに記載の分注装置。
Priority Applications (1)
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