JP2003247149A - 抗スナッギング性に優れた丸編地 - Google Patents
抗スナッギング性に優れた丸編地Info
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- Knitting Of Fabric (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 風合いを損なうことなく、優れた抗スナッギ
ング性を有する丸編地を通常の製編工程及び染色加工工
程を用いた簡便な方法により得る。 【解決手段】 総繊度が30〜120dtexの糸条か
らなる丸編地であって、該丸編地の編組織がスムースで
あり、かつ隣り合うニードルループ間の距離Xが0.1
mm以下であることを特徴とする抗スナッギング性に優
れた丸編地。かかる丸編地は、所定の総繊度を有する糸
条を用いて、スムース組織の丸編地を編成した後、染色
加工工程に供する際、所定条件でプレセット処理するこ
とにより得られる。
ング性を有する丸編地を通常の製編工程及び染色加工工
程を用いた簡便な方法により得る。 【解決手段】 総繊度が30〜120dtexの糸条か
らなる丸編地であって、該丸編地の編組織がスムースで
あり、かつ隣り合うニードルループ間の距離Xが0.1
mm以下であることを特徴とする抗スナッギング性に優
れた丸編地。かかる丸編地は、所定の総繊度を有する糸
条を用いて、スムース組織の丸編地を編成した後、染色
加工工程に供する際、所定条件でプレセット処理するこ
とにより得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーランジェ
リー向けに好適な丸編地に関するもので、さらに詳しく
は抗スナッギング性に優れた丸編地に関するものであ
る。
リー向けに好適な丸編地に関するもので、さらに詳しく
は抗スナッギング性に優れた丸編地に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、丸編地は、インナーランジェ
リーに代表されるように、織物と同様、各種衣料用途に
用いられてきた。丸編地は、伸縮性に富み、風合いがソ
フトである反面、その構成糸条がループを形成して布帛
表面に突出しているため、織物に比べてピリングやスナ
ッギングが発生し易いという欠点を有しており、この欠
点を改良すべく種々検討されてきた。
リーに代表されるように、織物と同様、各種衣料用途に
用いられてきた。丸編地は、伸縮性に富み、風合いがソ
フトである反面、その構成糸条がループを形成して布帛
表面に突出しているため、織物に比べてピリングやスナ
ッギングが発生し易いという欠点を有しており、この欠
点を改良すべく種々検討されてきた。
【0003】例えば、丸編地のピリング発生防止に関し
ては、反応性アクリル酸エステル系の樹脂で被覆する方
法や、ポリエステル繊維のように強度の高い繊維で構成
される場合には、ジエチレングリコールで丸編地を処理
し、該丸編地を構成する繊維の強度を低下させることに
より発生したピルを脱落させる方法(U.S.P2,9
38,811)などが知られている。
ては、反応性アクリル酸エステル系の樹脂で被覆する方
法や、ポリエステル繊維のように強度の高い繊維で構成
される場合には、ジエチレングリコールで丸編地を処理
し、該丸編地を構成する繊維の強度を低下させることに
より発生したピルを脱落させる方法(U.S.P2,9
38,811)などが知られている。
【0004】しかしながら、上記の方法は、ピリングの
発生防止にはある程度の効果を奏するものの、糸条の内
部から引きだされることによって発生するスナッギング
に対しては、充分な効果が発現しないという問題があっ
た。スナッギングの発生を防止する方法はこれまで充分
には提案されておらず、その解決が望まれていた。
発生防止にはある程度の効果を奏するものの、糸条の内
部から引きだされることによって発生するスナッギング
に対しては、充分な効果が発現しないという問題があっ
た。スナッギングの発生を防止する方法はこれまで充分
には提案されておらず、その解決が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題を解消するためになされたものであり、その課
題は、風合いを損なうことなく、優れた抗スナッギング
性を有する丸編地を、通常の製編工程及び染色加工工程
を用いた簡便な方法により提供することを目的とする。
術の問題を解消するためになされたものであり、その課
題は、風合いを損なうことなく、優れた抗スナッギング
性を有する丸編地を、通常の製編工程及び染色加工工程
を用いた簡便な方法により提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を達成するため鋭意検討した結果、通常の製編工程と
染色加工工程により編地を得る際、所定の総繊度を有す
る糸条を用いて丸編地を製編した後、染色加工工程で隣
りあうニードルループ間の距離を短くすることにより、
風合いが損なわれることなく丸編地の抗スナッギング性
が著しく改良されることを見出し、本発明に想到した。
題を達成するため鋭意検討した結果、通常の製編工程と
染色加工工程により編地を得る際、所定の総繊度を有す
る糸条を用いて丸編地を製編した後、染色加工工程で隣
りあうニードルループ間の距離を短くすることにより、
風合いが損なわれることなく丸編地の抗スナッギング性
が著しく改良されることを見出し、本発明に想到した。
【0007】かくして、本発明によれば、「総繊度が3
0〜120dtexの糸条からなる丸編地であって、該
丸編地の編組織がスムースであり、かつ隣り合うニード
ルループ間の距離Xが0.1mm以下であることを特徴
とする抗スナッギング性に優れた丸編地。」が提供され
る。
0〜120dtexの糸条からなる丸編地であって、該
丸編地の編組織がスムースであり、かつ隣り合うニード
ルループ間の距離Xが0.1mm以下であることを特徴
とする抗スナッギング性に優れた丸編地。」が提供され
る。
【0008】ここで、ニードルループ間の距離Xは、丸
編地のどちらかの表面内で、ニードルループの端部か
ら、コース方向(横方向)に隣り合うニードルループま
で線引きしニードルループの外郭距離を測定するものと
する。
編地のどちらかの表面内で、ニードルループの端部か
ら、コース方向(横方向)に隣り合うニードルループま
で線引きしニードルループの外郭距離を測定するものと
する。
【0009】その際、丸編地の密度がウエール数40〜
77/2.54cm、コース数54〜80/2.54c
mであることが好ましい。
77/2.54cm、コース数54〜80/2.54c
mであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。まず、本発明で使用する糸条とは、
天然繊維や合成繊維や半合成繊維或いはこれらを複合し
たものなど、従来公知のものが任意に使用でき、中で
も、繊維強度が高く、発生したピルやスナッグが脱落し
難いポリエステル繊維を使用したとき、その効果が顕著
に発現されるので好ましい。また、これらの繊維は、必
要に応じて仮撚加工や撚糸が施されていてもさしつかえ
ない。
て詳細に説明する。まず、本発明で使用する糸条とは、
天然繊維や合成繊維や半合成繊維或いはこれらを複合し
たものなど、従来公知のものが任意に使用でき、中で
も、繊維強度が高く、発生したピルやスナッグが脱落し
難いポリエステル繊維を使用したとき、その効果が顕著
に発現されるので好ましい。また、これらの繊維は、必
要に応じて仮撚加工や撚糸が施されていてもさしつかえ
ない。
【0011】本発明において、丸編地を構成する上記糸
条の総繊度は、30〜120dtex(好ましくは50
〜90dtex)である必要がある。丸編地を構成する
糸条の総繊度が30dtex未満の場合は抗スナッギン
グ性が低下し、逆に、該総繊度が120dtexを越え
る場合は丸編地の風合いが硬くなり好ましくない。
条の総繊度は、30〜120dtex(好ましくは50
〜90dtex)である必要がある。丸編地を構成する
糸条の総繊度が30dtex未満の場合は抗スナッギン
グ性が低下し、逆に、該総繊度が120dtexを越え
る場合は丸編地の風合いが硬くなり好ましくない。
【0012】次に、本発明の丸編地において、編組織は
スムース(両面編)である必要がある。スムースは図1
に模式的に示すように、表面のニードルループ1と反対
側表面のニードルループ2が交互に形成されており、風
合い、肌触り、高級感の点で優れている。
スムース(両面編)である必要がある。スムースは図1
に模式的に示すように、表面のニードルループ1と反対
側表面のニードルループ2が交互に形成されており、風
合い、肌触り、高級感の点で優れている。
【0013】次に、本発明の丸編地において、隣り合う
ニードルループ間の距離Xが0.1mm以下(好ましく
は0.06〜0.09mm)であることが肝要である。
ニードルループ間の距離Xが0.1mm以下(好ましく
は0.06〜0.09mm)であることが肝要である。
【0014】図2は、図1に示されたスムースの、一方
の表面のループを模式的に示したものである。ニードル
ループ間の距離Xは、図2に示すように、丸編地のどち
らかの表面内で、ニードルループの端部3(a)又は3
(b)から、コース方向(横方向)に同じ表面で隣りあ
うニードルループまで線引きした際のニードルループの
外郭距離Xを測定するものとし、n数6の平均値であ
る。
の表面のループを模式的に示したものである。ニードル
ループ間の距離Xは、図2に示すように、丸編地のどち
らかの表面内で、ニードルループの端部3(a)又は3
(b)から、コース方向(横方向)に同じ表面で隣りあ
うニードルループまで線引きした際のニードルループの
外郭距離Xを測定するものとし、n数6の平均値であ
る。
【0015】前記ニードルループ間の距離Xが0.1m
mよりも大きい場合は、突起物がニードルループに引っ
かかり易いため、抗スナッギング性が低下し好ましくな
い。
mよりも大きい場合は、突起物がニードルループに引っ
かかり易いため、抗スナッギング性が低下し好ましくな
い。
【0016】本発明の丸編地において、丸編地の密度が
ウエール数40〜77/2.54cm(より好ましくは
44〜60/2.54cm)、コース数54〜80/
2.54cm(より好ましくは60〜70/2.54c
m)であることが好ましい。丸編地の巾密度がかかる範
囲よりも小さい(疎である)と、ニードルループ間の距
離が大きくなりすぎて、後記のプレセット処理を施して
も、本発明の丸編地が得られない恐れがある。逆に、丸
編地の巾密度が前記範囲よりも大きい(密である)と風
合いが硬くなったり生地表面に皺が発生するなど目標と
する外観が低下する恐れがある。なお、本発明の丸編地
において、ファイナルセット処理が施されている場合
は、前記のニードルループ間距離X、及び丸編地の密度
は、ファイナルセット処理後測定するものとする。
ウエール数40〜77/2.54cm(より好ましくは
44〜60/2.54cm)、コース数54〜80/
2.54cm(より好ましくは60〜70/2.54c
m)であることが好ましい。丸編地の巾密度がかかる範
囲よりも小さい(疎である)と、ニードルループ間の距
離が大きくなりすぎて、後記のプレセット処理を施して
も、本発明の丸編地が得られない恐れがある。逆に、丸
編地の巾密度が前記範囲よりも大きい(密である)と風
合いが硬くなったり生地表面に皺が発生するなど目標と
する外観が低下する恐れがある。なお、本発明の丸編地
において、ファイナルセット処理が施されている場合
は、前記のニードルループ間距離X、及び丸編地の密度
は、ファイナルセット処理後測定するものとする。
【0017】本発明の丸編地は、前記の糸条を用いてス
ムース組織で製編した後、製編された生機を染色加工工
程に供する際、所定の条件で該生機にプレセット処理を
施した後染色するか、もしくは該生機にリラックス処理
とプレセット処理を施した後染色することにより得られ
る。リラックス処理を施さなくても本発明の丸編地は得
られるが、風合いが硬くなる恐れがあるため、リラック
ス処理を施すことが好ましい。
ムース組織で製編した後、製編された生機を染色加工工
程に供する際、所定の条件で該生機にプレセット処理を
施した後染色するか、もしくは該生機にリラックス処理
とプレセット処理を施した後染色することにより得られ
る。リラックス処理を施さなくても本発明の丸編地は得
られるが、風合いが硬くなる恐れがあるため、リラック
ス処理を施すことが好ましい。
【0018】前記リラックス処理は常法によるものが使
用され、その条件としては、80℃以上の温水で1分以
上処理することが好ましい。また、プレセット処理は常
法によるものが使用され、その条件としては、温度は1
50〜190℃(より好ましくは160〜180℃)、
巾出し率はリラックス後の生地巾に対して3〜15%
(より好ましくは5〜10%)が適当である。ここで、
巾出し率は下記式により、求められる。 巾出し率(%)=((プレセット後生地巾)−(リラッ
クス後生地巾))/(リラックス後生地巾)×100 かかるプレセット条件で、生地にプレセット処理を施す
ことにより、ループ形状が固定化されるため、その後染
色工程で生地の縦方向に張力がかけられた際、ループ形
状が維持されたまま、隣り合うニードルループ間の距離
が小さくなり、所定のニードルループ間距離を有する丸
編地が得られる。また、ループ形状が維持されているの
で、風合いが損なわれることもない。ここで、前記染色
は、従来公知の方法が任意に採用できる。また、染色さ
れた生地は、必要に応じて帯電防止剤や柔軟剤などの樹
脂を付与された後、常法によるファイナルセット処理が
施されることが好ましい。
用され、その条件としては、80℃以上の温水で1分以
上処理することが好ましい。また、プレセット処理は常
法によるものが使用され、その条件としては、温度は1
50〜190℃(より好ましくは160〜180℃)、
巾出し率はリラックス後の生地巾に対して3〜15%
(より好ましくは5〜10%)が適当である。ここで、
巾出し率は下記式により、求められる。 巾出し率(%)=((プレセット後生地巾)−(リラッ
クス後生地巾))/(リラックス後生地巾)×100 かかるプレセット条件で、生地にプレセット処理を施す
ことにより、ループ形状が固定化されるため、その後染
色工程で生地の縦方向に張力がかけられた際、ループ形
状が維持されたまま、隣り合うニードルループ間の距離
が小さくなり、所定のニードルループ間距離を有する丸
編地が得られる。また、ループ形状が維持されているの
で、風合いが損なわれることもない。ここで、前記染色
は、従来公知の方法が任意に採用できる。また、染色さ
れた生地は、必要に応じて帯電防止剤や柔軟剤などの樹
脂を付与された後、常法によるファイナルセット処理が
施されることが好ましい。
【0019】本発明の丸編地において、隣り合うニード
ルループ間の距離Xが0.1mm以下と小さく、ニード
ルループ同士がほぼ密着状態になっているため、突起物
が引っかかり難い。その結果、優れた抗スナッッギング
性が得られる。また、個々のループの形状は、従来の丸
編地と変わるところがないため、風合いが損なわれるこ
ともない。
ルループ間の距離Xが0.1mm以下と小さく、ニード
ルループ同士がほぼ密着状態になっているため、突起物
が引っかかり難い。その結果、優れた抗スナッッギング
性が得られる。また、個々のループの形状は、従来の丸
編地と変わるところがないため、風合いが損なわれるこ
ともない。
【0020】また、本発明の丸編地において、前記抗ス
ナッギング性がJIS1058−95(ICI D4
法)で定義される方法で測定して3級以上であることが
好ましい。
ナッギング性がJIS1058−95(ICI D4
法)で定義される方法で測定して3級以上であることが
好ましい。
【0021】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例を詳述する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。 <ニードルループ間の距離X>測定器(キーエンス社製
デジタルマイクロスコープVH−6300)を用い、丸
編地を100倍で撮影した。そして、図2に示すよう
に、同一表面内で、ニードルループの端部からコース方
向(横方向)に隣りあうニードルループまで線引きし、
ニードルループの外郭距離Xを測定した。(n数=6) <抗スナッギング性>JIS1058−95(ICI
D4法)により、スナッギングの発生状態を評価した。 <風合い評価>試験者3名により、ソフト感について官
能評価を行い4段階評価した。「極めて優れている」は
◎、「優れている」は○、「普通」は△、「劣ってい
る」は×で示した。
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。 <ニードルループ間の距離X>測定器(キーエンス社製
デジタルマイクロスコープVH−6300)を用い、丸
編地を100倍で撮影した。そして、図2に示すよう
に、同一表面内で、ニードルループの端部からコース方
向(横方向)に隣りあうニードルループまで線引きし、
ニードルループの外郭距離Xを測定した。(n数=6) <抗スナッギング性>JIS1058−95(ICI
D4法)により、スナッギングの発生状態を評価した。 <風合い評価>試験者3名により、ソフト感について官
能評価を行い4段階評価した。「極めて優れている」は
◎、「優れている」は○、「普通」は△、「劣ってい
る」は×で示した。
【0022】[実施例1]福原精機(株)製、36ゲー
ジの30インチダブル編機(型式:LIL−8)を用
い、編地を構成する糸条として56dtex/36フィ
ラメントのポリエステルマルチフィラメント糸を使用
し、編組織スムース(ゲーテイング:インターロッ
ク)、編歩98mm(50ウエール編成時の糸長)、ウ
エール数42/2.54cm、コース数60/2.54
cm、生地巾206cmの生機を得た。
ジの30インチダブル編機(型式:LIL−8)を用
い、編地を構成する糸条として56dtex/36フィ
ラメントのポリエステルマルチフィラメント糸を使用
し、編組織スムース(ゲーテイング:インターロッ
ク)、編歩98mm(50ウエール編成時の糸長)、ウ
エール数42/2.54cm、コース数60/2.54
cm、生地巾206cmの生機を得た。
【0023】得られた生機を80℃の温水中で1分リラ
ックス処理し、180℃、巾だし率5%で1分プレセッ
ト処理した後、常法による染色を130℃で20分行
い、脱水乾燥後160℃で1分ファイナルセット処理を
行い、抗スナッギング性に優れた丸編地を得た。得られ
た丸編地のニードルループ間の距離、抗スナッギング
性、風合いの評価結果を表1に示す。
ックス処理し、180℃、巾だし率5%で1分プレセッ
ト処理した後、常法による染色を130℃で20分行
い、脱水乾燥後160℃で1分ファイナルセット処理を
行い、抗スナッギング性に優れた丸編地を得た。得られ
た丸編地のニードルループ間の距離、抗スナッギング
性、風合いの評価結果を表1に示す。
【0024】[実施例2]実施例1において、プレセッ
ト処理の巾だし率を10%に変える以外は実施例1と同
様にして抗スナッギング性に優れた丸編地を得た。得ら
れた丸編地のニードルループ間の距離、抗スナッギング
性、風合いの評価結果を表1に示す。
ト処理の巾だし率を10%に変える以外は実施例1と同
様にして抗スナッギング性に優れた丸編地を得た。得ら
れた丸編地のニードルループ間の距離、抗スナッギング
性、風合いの評価結果を表1に示す。
【0025】[実施例3]実施例1において、プレセッ
ト処理の巾だし率を15%に変える以外は実施例1と同
様にして抗スナッギング性に優れた丸編地を得た。得ら
れた丸編地のニードルループ間の距離、抗スナッギング
性、風合いの評価結果を表1に示す。
ト処理の巾だし率を15%に変える以外は実施例1と同
様にして抗スナッギング性に優れた丸編地を得た。得ら
れた丸編地のニードルループ間の距離、抗スナッギング
性、風合いの評価結果を表1に示す。
【0026】[比較例1]実施例1において、リラック
ス処理とプレセット処理を行わなかった以外は、実施例
1と同様にして、丸編地を得た。得られた丸編地のニー
ドルループ間の距離、抗スナッギング性、風合いの評価
結果を表1に示す。
ス処理とプレセット処理を行わなかった以外は、実施例
1と同様にして、丸編地を得た。得られた丸編地のニー
ドルループ間の距離、抗スナッギング性、風合いの評価
結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、風合いを損なうことな
く、優れた抗スナッギング性を有する丸編地が、通常の
製編工程及び染色加工工程を用いた簡便な方法により提
供される。かかる丸編地はインナーランジェリー用とし
て極めて好適である。
く、優れた抗スナッギング性を有する丸編地が、通常の
製編工程及び染色加工工程を用いた簡便な方法により提
供される。かかる丸編地はインナーランジェリー用とし
て極めて好適である。
【図1】本発明で使用されるスムース組織を模式的に示
すものである。
すものである。
【図2】スムース組織の一方の表面のループのみを模式
的に示したものであり、矢印でニードルループ間距離X
を示す。
的に示したものであり、矢印でニードルループ間距離X
を示す。
1 表面のニードルループ
2 反対側表面のニードルループ
3(a),3(b) ニードルループの端部
─────────────────────────────────────────────────────
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(72)発明者 吉浦 宏一
石川県小松市今江町6丁目349番地 帝人
加工糸株式会社内
Fターム(参考) 4L002 AA07 AB02 BB01 DA01 DA04
EA07 FA03
Claims (3)
- 【請求項1】 総繊度が30〜120dtexの糸条か
らなる丸編地であって、該丸編地の編組織がスムースで
あり、かつ隣り合うニードルループ間の距離Xが0.1
mm以下であることを特徴とする抗スナッギング性に優
れた丸編地。ここで、ニードルループ間の距離Xは、丸
編地のどちらか表面内で、ニードルループの端部から、
コース方向(横方向)に隣り合うニードルループまで線
引きしニードルループの外郭距離を測定するものとす
る。 - 【請求項2】 丸編地の密度がウエール数40〜77/
2.54cm、コース数54〜80/2.54cmであ
る請求項1に記載の抗スナッギング性に優れた丸編地。 - 【請求項3】 JIS1058−95(ICI D4
法)で定義される抗スナッギング性が3級以上である請
求項1または請求項2に記載の抗スナッギング性に優れ
た丸編地。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039734A JP2003247149A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 抗スナッギング性に優れた丸編地 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039734A JP2003247149A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 抗スナッギング性に優れた丸編地 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003247149A true JP2003247149A (ja) | 2003-09-05 |
Family
ID=28658900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002039734A Pending JP2003247149A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 抗スナッギング性に優れた丸編地 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003247149A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006328567A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Teijin Fibers Ltd | ストレッチ回復性に優れた薄地丸編地および繊維製品 |
JP2007306983A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Fujibo Holdings Inc | 皮膚貼付用基布 |
WO2008001920A1 (fr) | 2006-06-28 | 2008-01-03 | Teijin Fibers Limited | Tricot et vêtement de sport |
JP2012161924A (ja) * | 2011-02-03 | 2012-08-30 | Mitsukawa Kk | 積層体布帛 |
CN110809651A (zh) * | 2017-08-01 | 2020-02-18 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种针织面料 |
-
2002
- 2002-02-18 JP JP2002039734A patent/JP2003247149A/ja active Pending
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CN110809651B (zh) * | 2017-08-01 | 2021-04-16 | 东丽纤维研究所(中国)有限公司 | 一种针织面料 |
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