JP2001164406A - 伸縮性薄地ソックスとその製造方法 - Google Patents
伸縮性薄地ソックスとその製造方法Info
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Abstract
にくい紳士用ビジネスソックス乃至婦人用ソックスを提
供する。 【解決手段】 表糸が40乃至60番手双糸1本の細糸
と、裏糸が30乃至40デニールのポリウレタン弾性糸
と14乃至30デニールのナイロン単糸との撚り合わせ
強弾性細糸とからなり、グラブ法によるコース方向の引
張荷重が700gに対し伸度が150%以上である編地
からなるソックス1と、表糸に40乃至60番手の双糸
1本の細糸を使用し、裏糸に30乃至40デニールのポ
リウレタン弾性糸に14乃至30デニールのナイロン単
糸を撚り合わせした強弾性細糸を使用し、シリンダ径4
吋針数144本程度のゲ−ジにて度目を荒く編成し、該
編成後に熱処理して収縮させたことを特徴とする伸縮性
薄地ソックス1の製造方法を構成したものである。
Description
造方法に関するものであり、さらに詳しくは薄地で伸縮
性のよいビジネコース用の紳士ソックスと婦人用ソック
ス、及びその製造方法に係るものである。
ソックスとビジネコース用のソックスとがある。カジュ
アル用のソックスは、ラフな感じで大柄なスポーティ向
きのソックスなので、主としてゲージを荒く(ローゲー
ジ)編成したものが使用される。これに対してビジネス
用のソックスは、落ち着いた小さな柄が多いので、主と
してゲージを中程度(ミドルゲージ)の平均的に編成し
たものが使用される。また婦人用ソックスも中心となる
ゲージは、紳士ものの中程度のゲージと同様のものと、
ゲージを細かく(ハイゲージ)編成したものが使用され
る。本発明のソックスは、主としてミドルゲージ乃至ハ
イゲージの使用されるものが対象である。
びが小さく、締め付けがきついので履きずらく、フイッ
ト性は悪く、しかもずれ落ちやすいことが欠点となって
いる。また婦人用ソックスの場合も、一層伸縮性の良い
ものが望まれている。
場合、締め付けがきつので、伸びずらく、無理のない伸
びの限界は100%前後に過ぎず、洗濯を繰り返すと綿
が硬くなって、伸びは低下してしまう。そのために履き
ずらく、ずり落ちやすいものとなっている。
には、良い風合いの編地の条件として、針数と番手の間
に、有名なチェンバレンの比例関係の法則がある。ま
た、原糸とゲージの関係は、ハイ・ミドル・ロ−ゲージ
として、基本的にその範囲も定められている。
編成機械は、径3吋半から4吋、針数180〜240本
で、表糸に40双糸2本程度、裏糸に30デニールのポ
リウレタン弾性糸に70デニールのナイロン単糸の撚り
合わせ、又は40デニールのポリウレタン弾性糸に70
デニールのナイロン単糸の撚り合わせ程度のものを使用
するのが一般的である。
いので、この伸縮性を良くしたいとして、度目を荒く
し、婦人用ソックスと同様に細糸の使用も考えられる
が、従来のものでは制約がある。仮に、度目を荒くして
表糸に細糸を使用したとしても、裏糸とのバランコース
が崩れるために、良い風合いの編地を作ることは出来な
い。また婦人用ソックスにおいても、一層薄地で伸縮性
の良いものが望まれている。
発明は、薄地で伸縮性が良く、履きやすく、ずれ落ちに
くい紳士用ビジネスソックス及び婦人用ソックスの提供
を課題とする。
成するために、表糸が40乃至60番手双糸1本の細糸
と、裏糸が30乃至40デニールのポリウレタン弾性糸
と14乃至30デニールのナイロン単糸との撚り合わせ
強弾性細糸とからなり、グラブ法によるコース方向の引
張荷重が700gに対し伸度が150%以上である編地
からなる伸縮性薄地ソックスと表糸に40乃至60番手
の双糸1本の細糸を使用し、裏糸に30乃至40デニー
ルのポリウレタン弾性糸に14乃至30デニールのナイ
ロン単糸を撚り合わせした強弾性細糸を使用し、シリン
ダ径4吋針数144本程度のゲ−ジにて度目を荒く編成
し、該編成後に熱処理して収縮させたことを特徴とする
伸縮性薄地ソックの製造方法を構成するものである。
づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示す紳士用
ビジネスソックスの平面図であり、図2は本発明品を従
来品と比較したグラブ法による荷重〜伸度曲線である。
る短靴下からなる。しかし、本発明のソックスは、その
他の紳士用、婦人用、子供用ソツクスにも適用できる。
また短靴下に限らず、ハイソックス、オーバーニー、ス
トッキング、タイツ或いはアンクレット、フートカバー
にも適用できる。
はゴム編、踵部3と足底部4と爪先部5は平編である
が、残る身部6と足甲部7は縦畦柄編にして、コース方
向Cに一層伸縮しやすくしている。しかし、柄編は、リ
ンクス、スパイラル、メッシュ柄編等を自由に選択する
ことが出来る。
や編機の条件等は図示してないが、次の通りである。表
糸には、紳士用の場合、綿アクリル混紡の40番手双糸
1本程度の細糸を使用したが、婦人用の場合はこれに見
合うウーリーナイロン糸になる。これは従来の紳士用ビ
ジネコースソックコースの表糸が、綿アクリル混紡の4
0番手双糸2本位なので半分程度の糸使いであり、その
ために本発明の表糸は、細糸使用であるとしたものであ
る。また表糸が40番双糸1本程度としたのは、この前
後の30番双糸1本、あるいは60番双糸1本等の細糸
使用をも含むものである。
ールのポリウレタン弾性糸70デニールのナイロン単糸
の撚り合わせ、または40デニールのポリウレタン弾性
糸70デニールのナイロン単糸を撚り合わせたものを使
用する。ところが本発明の場合、先の細い表糸にこの普
通の太い裏糸を組み合わせたのでは、裏の反りがきつす
ぎて、良い風合いの編地を作ることは出来ない。
ポリウレタン弾性糸17デニールのナイロン単糸を撚り
合わせた程度の強弾性糸からなる細糸を使用するように
した。これは、従来紳士物には使われたことのない、撚
糸となるナイロン糸のみが細い糸で構成された、パワ−
が強く、強弾性からなる細糸である。また裏糸が30デ
ニールのポリウレタン弾性糸に17デニールのナイロン
単糸の撚り合わせ糸以外に、40デニールのポリウレタ
ン弾性糸に14〜30デニールのナイロン単糸を撚り合
わせた強弾性細糸の使用をも含むものである。
吋針数144本程度のゲージを使用して、度目を荒く編
成される。ここでシリンダ径4吋針数144本程度と
は、シリンダ径が3吋乃至4吋半の範囲でもよく、針数
は102本乃至176本等の範囲をも含むミドルゲージ
のものである。
編機は、針数を180本乃至260本位で編成している
のであるから、本発明の針数が144本程度というの
は、針数が少ない編機である。しかし表裏の細い編糸に
対しては、編目が大きくなっている。元来、針数が少な
くなる程、針は太くなり太番手を使用することになる
が、本発明の場合は、逆に大きな針に細糸を使用をして
度目を荒くし、裏糸の強弾性糸と相俟って伸縮性の良い
ものにしている。
件とは異なる高温の湯に浸漬して大幅に縮ませる熱処理
の収縮工程を特に編成後に設けている。このことによっ
て、収縮状態で安定したセットがなされる。従ってソッ
クスは、これ以上は縮むことがなく安定される。
よる本発明品の紳士用ビジネスソックスと、従来品の紳
士用ビジネスソックスとを比較した荷重〜伸度曲線であ
る。テストはインストロン型引張試験機を使用し、試料
は身部からコース方向に採取した。つかみは、2.54
cm幅×5cm間隔とし、初荷重5gを掛けて試料を取り付
け、引張速度は30糎/分とした。
クスを、コース方向に無理のない条件で戻りうる程度に
引っ張ると、伸度が約185%であった。そしてグラブ
法による予備テストで荷重〜伸度曲線では、伸度185
%以上に伸ばすと荷重は急激に上って、やがて破断に至
った。この時の荷重は700gであった。また従来品の
ソックスを、グラブ法による予備テストで荷重〜伸度曲
線を画くと、破断前の無理のない荷重域は、650g〜
740gの範囲であることが分かった。
張荷重が、700gの位置に対する伸度で本発明品と従
来品を、洗濯前と5回洗濯した後の洗濯後で比較するこ
とにした。曲線11は洗濯前の本発明品で、185%の
伸度になっており、許容範囲は150〜200%であっ
た。曲線12は洗濯後の本発明品で、180%の伸度に
なっている。これに対し、曲線13は洗濯前の従来品
で、105%の伸度である。また曲線14は洗濯後の従
来品で、92%の伸度であった。
れば伸びず、伸びの限界は100%位で、また洗濯によ
って生地が固く伸びにくくなる。これに対して、本発明
品のソックスは、弱い荷重で伸びやすく、引張荷重70
0gに対し、伸度が150%以上、185%程度と伸び
やすく、洗濯しても伸びは変わらないものとなつてい
る。なお弾性回復率は、デ−タで表せない程一瞬にして
ほぼ元通りに復元した。
地で伸びやすいためフイット性が特に良く、非常に履き
やすいソックスになっている。
かな心地良い締め付けになっているので、血行を阻害せ
ず身体に跡が残ることもない。
落ちる心配が解消された。
用の伸縮性の細糸使いを、従来紳士用等に適用できない
とされていたものを脱却したものであって、各種ソック
スに広く利用し得る、実用的で有用な発明である。
スの平面図である。
重〜伸度曲線である。
Claims (2)
- 【請求項1】 表糸が40乃至60番手双糸1本の細糸
と、裏糸が30乃至40デニールのポリウレタン弾性糸
と14乃至30デニールのナイロン単糸との撚り合わせ
強弾性細糸とからなり、グラブ法によるコース方向の引
張荷重が700gに対し伸度が150%以上である編地
からなることを特徴とする伸縮性薄地ソックス。 - 【請求項2】 表糸に40乃至60番手の双糸1本の細
糸を使用し、裏糸に30乃至40デニールのポリウレタ
ン弾性糸に14乃至30デニールのナイロン単糸を撚り
合わせした強弾性細糸を使用し、シリンダ径4吋針数1
44本程度のゲ−ジにて度目を荒く編成し、該編成後に
熱処理して収縮させたことを特徴とする伸縮性薄地ソッ
クの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP34718699A JP3579692B2 (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 伸縮性薄地ソックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34718699A JP3579692B2 (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 伸縮性薄地ソックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001164406A true JP2001164406A (ja) | 2001-06-19 |
JP3579692B2 JP3579692B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=18388515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34718699A Expired - Fee Related JP3579692B2 (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 伸縮性薄地ソックス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3579692B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6813137B2 (en) | 2002-10-29 | 2004-11-02 | Tdk Corporation | Chip shaped electronic device and a method of producing the same |
FR2880038A1 (fr) * | 2004-12-28 | 2006-06-30 | Kindy Bloquert Sa | Nouveaux produits et procede de production d'articles de bonneterie |
JP2009144273A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Takaho Inoo | 靴下の締付部 |
JP2014221951A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | プラスナイロン株式会社 | パイル編地を備えるシームレス筒状編地、及びその編成方法 |
-
1999
- 1999-12-07 JP JP34718699A patent/JP3579692B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6813137B2 (en) | 2002-10-29 | 2004-11-02 | Tdk Corporation | Chip shaped electronic device and a method of producing the same |
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JP2009144273A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Takaho Inoo | 靴下の締付部 |
JP4600855B2 (ja) * | 2007-12-12 | 2010-12-22 | 隆穂 猪尾 | 靴下の締付部 |
JP2014221951A (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-27 | プラスナイロン株式会社 | パイル編地を備えるシームレス筒状編地、及びその編成方法 |
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---|---|
JP3579692B2 (ja) | 2004-10-20 |
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