JPH09195104A - パンティストッキング - Google Patents

パンティストッキング

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Publication number
JPH09195104A
JPH09195104A JP825296A JP825296A JPH09195104A JP H09195104 A JPH09195104 A JP H09195104A JP 825296 A JP825296 A JP 825296A JP 825296 A JP825296 A JP 825296A JP H09195104 A JPH09195104 A JP H09195104A
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JP
Japan
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pantyhose
foot
stitch
yarn
needle
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Withdrawn
Application number
JP825296A
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English (en)
Inventor
Masami Osada
雅美 長田
Satoshi Hiraga
平賀  敏
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れたフィット感と着用快適感の得られるパン
ストの提供。 【解決手段】ポリウレタン弾性糸を芯糸にし、そのまわ
りに非弾性糸を巻き付けたカバリング弾性糸を用いたパ
ンストにおいて、少なくとも足部の一部において、同一
コース内に2種以上の異なる編目長を持つ編目部分が存
在することにより、ウェール方向に着圧差を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパンスト、詳しくは
足部のウエ−ル方向に着圧差を設けたパンティストッキ
ング(以下、パンストという)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリウレタン弾性糸を芯糸にしそ
のまわりにポリアミドなどの非弾性糸を巻き付けたカバ
リング弾性糸を用いるサポートタイプのパンストがフィ
ット性の良さからパンストの主流となっている。また、
実着用における快適性を増すために、全体的なサポート
力の付与に加えて、足各部位に応じた締め付け力の付与
を行うことにより、足各部位のフィット性の向上が試み
られている。
【0003】ところで、パンストの足各部位への締め付
け力は、その足部位に相当するパンスト部位のパンスト
編地の伸長率により決定される。ここで、パンスト編地
の伸長率は、パンストを構成する糸の種類、デニールな
ど糸の要因、編組織要因により決定されるが、その足部
位において、パンスト編地が、同一糸使い、同一編組織
の場合は、パンスト編地の編目長によって決定される。
【0004】従来、パンストの足各部位に応じた締め付
け力は、その足部位において、パンスト編地が、同一糸
使い、同一編組織の場合、足の各部位に応じて、パンス
ト丸編機の編針の引き込み深さを表す度目を変え、パン
スト編地の編目長が変化するよう編成を行う、いわゆる
ファッショニングにより付与されている。例えば、一般
のパンストは、太股部、ふくらはぎ部、アンクル部など
足長方向(コース方向)の部位において、太股部で締め
付け力が最も弱く、太股部、ふくらはぎ部、アンクル部
の順に締め付け力が強くなるよう、編目長を変化させ
て、編成されている。さらには、太股部、ふくらはぎ
部、アンクル部以上に、足の部位を細分割して締め付け
力に強弱を付けたパンストも、商品化されている。これ
らは、その部位の分割が、いずれも足長方向(コース方
向)の輪切り部位に限られており、各部位内における、
足周方向(ウェール方向)の編目は同一の編目長であ
り、同一の締め付け力であった。
【0005】しかしながら、人体の足は足長方向だけで
はなく、足周方向においても曲率、筋構造が異なるた
め、足長方向(コ−ス方向)に締め付け力を変化させる
だけでは、十分なフィット感、着用快適感が得られない
のが現状であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れたフィ
ット感と着用快適感が得られるパンストを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記従来技術
の欠点を克服するために鋭意検討した結果、2種以上の
異なる編目長を有する、任意のコース、ウェール方向の
編目範囲の間では、パンストが体と接触する時の締め付
け力が異なり、着圧差が生じることに着目し、円周方向
(ウェ−ル方向)にも、例えば太股前部、後部など各部
位前後左右においても、締め付け力を変化させることに
よって、より優れたフィット感と着用快適感が得られる
ことを見出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明は、ポリウレタン弾性糸
を芯糸にし、そのまわりに非弾性糸を巻き付けたカバリ
ング弾性糸を用いたパンティストッキングであって、足
部の少なくとも一部に、同一コース内に2種以上の異な
る編目長を有する編目部分が存在することにより、ウェ
−ル方向に着圧差を設けたことを特徴とするパンティス
トッキングである。また、前記異なる編目長を有する編
目部分により柄が構成されているパンティストッキング
である。以下、本発明について説明する。
【0009】まず、本発明は足部の少なくとも一部に、
同一コース内に2種以上の異なる編目長を有する編目部
分が存在することにより、ウエ−ル方向に着圧差を設け
たことを特徴とする。ここでいう着圧とは、パンストが
体と接触するときの締め付け力を圧力表示したものであ
り、後述の方法によって測定される。本発明のパンスト
における着圧差は限定されないが、一般に3〜250%
である。
【0010】本発明におけるパンストの足部の一部と
は、パンストを実着用した状態にあって、足にあたる部
分、いわゆる太股(レッグ)、ふくらはぎ(カーフ)、
足首(アンクル)、つま先(トウ)のいずれかを指すも
のである。本発明における編目長とはひとつの編目を形
成するのに必要な長さを意味し、本発明によるパンスト
編地の一実施例のモデルループ図である図1において、
斜線で示したようにニードルループとシンカーループの
和で表す。
【0011】上記従来技術の項で述べた通り、従来、パ
ンスト編地において、同一コースに存在する編目はすべ
て同じ編目長を持つが、本発明のパンストは少なくとも
足部の一部において、同一コース内に2種以上の、異な
る編目長を持つ編目部分があるコースが存在する。本発
明のパンストは、現在、編成カムの上下動で同一コース
内で編目長を変え得る装置が備えられた丸編機を用いて
製造される。
【0012】一般的な丸編機は、その軸を中心に回転運
動を行う円筒(シリンダー)に、縦の溝が複数彫られ、
この溝の各々の中に針が1本ずつセットされており、そ
の針が溝に沿って動く仕組みになっている。この針の1
本、1本にはシリンダーに対して放射状に突起部(バッ
ト)が少なくとも1個ついており、このバットが針の横
に設けられた複数のカムによって形成される上昇、下降
の走行路に沿って走行することにより、針が上下する。
糸が供給される箇所において針が上昇したとき、供給さ
れた糸が針にキャッチされ、針が下降したとき、キャッ
チされた糸が先に形成された前コースの編目を抜けるこ
とで新しい編目が形成される。
【0013】糸が供給される箇所に在るカムは、糸の供
給箇所の上手にあって、糸案内装置によって供給される
糸を針がキャッチできる高さまで針を上昇させるカム
と、糸の供給箇所の下手にあって、糸をキャッチした後
の針を下げて先に形成された前コースの編目を抜けて新
しい編目を形成する針下げカムとの一対のカムから成
る。
【0014】一般にパンスト用丸編機にて行われる、コ
ース方向に編針の引き込み深さである度目を変えて編成
を行う、いわゆるファッショニングはこの一対のカムに
対してシリンダー、すなわち針全体を軸方向に移動させ
ることで編針の引き込み深さを変えることによって行わ
れる。それに対して、本発明のパンストは、上記の針下
げカムが同一コース内で任意に移動する丸編機より得ら
れ、同一コース内において1回以上、針下げカムが移動
することにより、針下げカムの元の位置と、1回以上移
動した位置においてそのカム上を針が通過する間、針下
げカムが移動した距離(一般に1.00mm以下)に応
じた編目長を持つ編目部分が形成されることで得られ
る。
【0015】したがって、針下げカムが移動した位置
で、そのカムを針が通過する時間をコントロールするこ
とで、1ウェール以上、編機針本数未満のウェール数の
任意のウェール間で、針下げカムの移動する距離に応じ
た編目長を持つ編目部分を設定できる。また同一コース
内において針下げカムの移動、元の位置に戻すことは任
意に行うことが可能であるため、同一コース内に、2種
以上の異なる編目長を有する編目部分をそれぞれ単独で
あったり、交互に繰り返したり、任意に設けることがで
きる。
【0016】また、針下げカムは、シリンダーとは個別
に作動するため、ファッショニングが行われていても、
その各々のコースの度目に応じた編目の編目長に対し、
針下げカムの移動する距離を設定することが可能であ
り、同一コース内に任意の異なる編目長を持つ編目部分
を設けることができる。以上から、1ウェール以上、編
機針本数未満の任意ウェール数の異なる編目長を持つ編
目部分を、任意コース数編成することにより、コース、
ウェール方向に異なる編目長を持つ任意編目範囲を作る
ことができる。
【0017】編目長は、針下げカムの移動する距離に応
じて決定されるが、針下げカムが針頭に対して下方位置
に移動したとき、その距離に応じて、針下げカムが移動
する前の元の位置にて編成された同一コース内の編目に
比較して、編目長の長い編目部分が得られる。編機は、
同一コース内で編目長を変える装置が備えられた丸編機
であれば、特に限定するものではなく、針本数は300
本から600本、釜径は3inchから5inchが好
ましい。
【0018】着圧差を設けた同一コース内の編目部分、
もしくはコース、ウェール両方向の任意編目範囲の糸使
い、編組織は特に限定されないが、同一糸使い、同一編
組織においても着圧差を設けることができることが本発
明の利点の一つであるから、同一糸使い、同一編組織で
あることが好ましい。本発明で足部に用いる糸の構成、
糸の種類、デニールについては、糸の構成が、そのサポ
ート力、フィット性から、本発明の目的である、足周方
向の着圧差、すなわち、締め付け力の違いがより一層明
確になることから、ポリウレタン弾性糸を芯糸にし、そ
のまわりに非弾性糸を巻き付けた、カバリング弾性糸を
編成糸に用いたサポートタイプであること以外は、特に
限定されるものではない。なお、カバリング弾性糸は、
ポリウレタン弾性糸を芯糸に、そのまわりに非弾性糸を
一重にカバリングしてあるシングルカバリング弾性糸、
そのまわりに非弾性糸を二重にカバリングしてあるダブ
ルカバリング弾性糸のどちらでも良い。
【0019】サポートタイプは、カバリング弾性糸と、
とも糸であるポリアミドなどのフィラメント糸を交互編
成してなる交編パンスト、カバリング弾性糸100%か
らなるゾッキパンストなどが主流であるが、いずれの場
合も、弾性繊維としては3デニール〜100デニール、
好ましくは、5デニールから30デニールのポリウレタ
ン繊維が用いられ、カバリング用のフィラメント糸に
は、3デニール〜70デニール、好ましくは、5デニー
ルから50デニールのポリアミド繊維やポリエステル繊
維、天然もしくは再生セルロース繊維などのフィラメン
ト糸やウーリー加工糸などの捲縮糸、混繊糸が用いられ
る。交編パンストの場合、とも糸の素材、デニールも特
に限定されないが、3デニールから150デニール、好
ましくは、5デニールから100デニールのポリアミド
繊維、ポリエステル繊維、天然もしくは再生セルロース
繊維などのフィラメント糸やウーリー加工糸などの捲縮
糸、混繊糸が用いられる。
【0020】本発明で足部に用いる編組織は、ニット、
タック、ウェルトの組み合わせで編成される組織であっ
て、特に限定されない。先に述べたように、一般に、パ
ンストの足各部位への締め付け力は、パンストを構成す
る糸の種類、デニールなど糸の要因、編組織要因が除か
れた同一糸使い、同一編組織であるならば、編目長によ
って決定される。したがって、従来の、同一コース内の
全編目が同一編目長であるパンストの締め付け力は、足
周方向に同一であり、編目長が大きいほどその締め付け
力は小さくなる。
【0021】本発明のパンストの場合、パンストの足部
位への締め付け力は、同一コース内における、2種以上
の異なる編目長を持つ各々の編目部分について異なり、
その締め付け力は、各々の編目部分の編目長と編目数に
よって決定される。例えば、同一コース内に、編目長が
他の編目に比較して長い編目部分がある場合、同一コー
ス内の両編目部分を比較すると、編目長が長い編目部分
の着圧は他の編目部分に比べ小さく、両者の着圧差はそ
の編目長の差により決定され、編目長の差が大きいほど
着圧差は大きくなる。両者の編目長の差は、編目長が短
い方の編み目長を1としたとき、1より大きければ着圧
差が生じる。ただし、測定値として着圧差がとらえられ
るには、編目長の比が1:1.05以上、着用時に人体
が着圧差を感じ、フィット感、着用快適感、ひいては疲
れにくい等の効果の違いが感じられるには、1:1.1
以上の編目長比の差が必要である。
【0022】異なる編目長を持つ編目部分は上述の通
り、1ウェール以上、編機針本数未満設定できるが、着
圧差が生じるには同コ−ス内において編目長が等しい最
も多く存在する編目長数(ウェ−ル数)に対して、異な
る編目長を有する編目部分の編目数(ウェ−ル数)の割
合が5%以上、好ましくは10%以上であることが望ま
しい。また、コース方向は上述の通り、任意コース数設
定できるが、20コース、好ましくは50コース以上の
とき、着圧差がより明確となる。
【0023】本発明においては、同一糸使い、同一編み
組織(天竺)において、編目長の長い部分は淡く、他の
編目長の部分は濃く見えることから、柄を異なる編目長
を有する編目部分によって、柄を構成することができ
る。通常のパンスト丸編機を用いて、足周方向において
締め付け力を変化させるには、同一コース内において、
糸使いの変更(弾性糸、シングルカバリング弾性糸、ダ
ブルカバリング弾性糸などのカバリング弾性糸と加工
糸、生糸の組み合わせ、その構成比率の変更)、編組織
の変更、編立における給糸量、給糸テンションの調整を
行うことが考えられるが、この場合、パンストの外観の
連続性、美しさが失われる。これに対して、本発明は上
述の通り、同一糸使い、同一編み組織にてパンストの外
観の連続性が失われることなく、柄の作成が行える。ま
た、本発明によって柄を作成した場合、柄に凹凸がな
く、厚みが増えることがないため、着用感が損なわれる
ことがない。更に、柄作成のための縫製、染色などの別
工程を必要としない等の利点も有するものである。
【0024】本発明のパンストにおける柄の種類として
は、図2、3、4に示すような縦すじ柄、図5に示すよ
うなダイヤ柄などがある。更に、図2に示すような縦す
じ柄、図5に示すようなダイヤ柄のいずれにおいても、
着用時に足の裏側に編目長の短い部分、即ち密な部分が
くるように設計することにより、着圧差を一層大きくす
ることができる。なお、縦すじ柄の場合、図3、4に示
すような通常編目長部分と編目長部分の短い部分が交互
にある柄においては、着用時に正面から見て足の側線部
にあたる部分に編目長の短い部分、即ち密な部分がくる
ように設計することにより、足に陰影がつき、足が立体
的に細く見える効果が生ずる。
【0025】以上の通り、本発明は、ポリウレタン弾性
糸を芯糸にし、そのまわりに非弾性糸を巻き付けたカバ
リング弾性糸を用いて、少なくとも足部の一部におい
て、効果目的に応じた着圧差が生じるよう、同一コース
内に2種以上の異なる編目長を持つ、1ウェール以上、
編機針本数未満の任意ウェール数、任意コース数からな
る、任意編目範囲を、単独、もしくは組み合わせること
で、足周方向に着圧差を設けたパンストを得る。更に、
異なる編目部分により、パンストの外観性や着用感を損
なうことなく、種々の柄を作成することができる。さら
に、足長方向に加えて足周方向に着圧差を設け、すなわ
ち締め付け力を変化させることにより、よりすぐれたフ
ィット感と着用快適感が得られるパンスト、ひいては、
筋肉に沿って適当な着圧設計を行うことにより、足の血
行促進および足の疲れやむくみを防止するパンストを提
供できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、実施例および比較例を用い
て本発明を具体的に説明する。なお、得られた製品の製
品性能と評価は次の方法で行った。 (製品性能) (1)製品ヨコストレッチ寸 パンストのヨコ方向の両端を両手の親指と他の指の爪の
先で、端の限りなく極小部分をつかみ、弾性糸が伸びき
るまで、または編地が破壊される寸前まで伸ばしたとき
のヨコ方向の長さ(cm)を、パンスト太股部(パンス
トをフリーの状態で、平面に置いたときのパンスト置き
寸において、パンティ部と足部の境目から足部下方に、
10cmの位置であり、太股部位の度目が一定に編成さ
れた位置)と、パンスト足首部位(パンスト置き寸にお
いて、足部とつま先部の境目から足部上方に、ほぼ10
cmの位置であり、足首部位の度目が一定に編成された
位置)について測定する。 (2)総丈 足部を長さ方向に2つ折りにし、6kg荷重をかけた時
のパンストの足部のタテ方向の長さ(1/2長さ)を測
定する。(cm) (着圧測定)針下げカムを下げて編成された編目範囲
と、同コースの針下げカムが通常位置にあって編成され
た編目範囲について、パンストが体と接触する時の締め
付け力を圧力表示した着用圧の測定を行う。
【0027】パンスト測定部位は、M寸人体足型の足首
周囲長とほぼ同じ周囲長(26.6cm)である円筒状
の硬質紙管に、パンストの足首部位(パンスト置き寸に
おいて足部とつま先部の境目から足部上方ほぼ10cm
の位置であり、足首部位の度目が一定に編成された位
置)が紙管上方から20cm、パンストのふくらはぎ部
位(パンスト置き寸において足部とつま先部の境目から
足部上方30cmの位置)が紙管上方から40cm、パ
ンストの太股位置(パンスト置き寸においてパンティ部
と足部の境目から足部へ下方10cmの位置であり、太
股部位の度目が一定に編成された位置)が紙管上方から
70cmの位置にくるようにパンストを着用させたとき
の、足首、ふくらはぎ、太股部位である。
【0028】着用圧の測定装置は、測定位置に、一定の
厚みの自然膨らみ状態とした受圧部が直径20mmの柔
らかい袋状のエアパックを取り付け、そのエアパックに
かかる内圧を計測することにより求めるエアパック式の
衣服圧計(AMI社製、型式3037)を用いる。 (官能評価)着用者が実際に着用を行い静止時、運動時
(5分間の踏み台昇降を1分間の休憩をはさんで3回繰
り返し)におけるフィット感、着用快適感、運動終了後
の疲労感について官能テストを行った。
【0029】パネラーは10名とし、各項目について5
段階評価を行った。フィット感、着用快適感について
は、「非常に良好」を5、「良好」を4、「どちらとも
いえない」を3、「やや不良」を2、「不良」を1、疲
労感については、「疲れを感じさせない」を5、「疲れ
を感じさせにくい」を4、「どちらでもない」を3、
「疲れを感じさせやすい」を2、「疲れを感じさせる」
を1とし、10名の平均を評価値とした。
【0030】
【実施例1〜5】15デニールのポリウレタン弾性糸を
2.8倍に伸長しつつ、カバリング用糸として、10デ
ニール、4フィラメントのナイロン66糸を用いて通常
のシングルカバリング機でS方向およびZ方向でシング
ルカバリングを行った。カバリング数は1600T/M
とした。このシングルカバリング糸を用いて、針本数4
00本、釜径4inchの、針下げカムが任意に移動す
るパンスト用丸編機にてS方向シングルカバリング糸、
Z方向カバリング糸、S方向シングルカバリング糸、Z
方向カバリング糸と100%カバリング弾性糸使いで、
天竺組織にて足部を編成し、パンストを作成した。な
お、度目は、標準サイズのパンストのファッショニング
に設定し、足長方向全部位において全コ−ス間にわた
り、針本数400本の内、100ウェール間、200ウ
ェール間、300ウェール間、針下げカムを、同コース
の他の位置に対して0.6mm下げて編成し、実施例
1、2、3のパンストとした。同様に、針本数400本
の内、100ウェ−ル間、若しくは20ウェ−ル間ずつ
交互に針下げカムを0.6mm下げた位置、次に、通常
0mm位置を各々2回、10回繰り返し編成し、実施例
4、5のパンストとした。その後、通常の方法で染色、
仕上げ、型板セットして、製品とした。実施例1〜3の
パンストを図2に、実施例4のパンストを図3に、実施
例5のパンストを図4に示す。
【0031】得られた製品性能結果を表1、2に示す。
なお、着圧は、比較例1で求められた同部位、同コース
の位置の着圧を100%として、表示した。実施例1〜
5のいずれにおいても、着圧は針下げカムを0.6mm
下げて編成された、編目長が長い編目範囲の方が小さ
い。針下げカムの下げ範囲のウェール数が多くなるほ
ど、針下げカムの下げ範囲、通常範囲のいずれの範囲の
着圧も下がることがわかる。
【0032】同一糸使い、同一編組織において、パンス
トの連続性が失われることなく、足周方向に着圧差のあ
るパンストが得られた。更に、実施例4、5のパンスト
は、着用時に足に陰影がつき、足が立体的に細く見える
効果が見受けられた。
【0033】
【比較例1】足部全部位において針下げカムを通常位置
として編成した以外は、実施例1と同様の方法でパンス
トを作成し、評価した。
【0034】
【実施例6】針下げカムを0.6mm下げて編成を行う
針下げカム下げ範囲を、対角線が400ウェールと20
0コースから成るひし形とし、足長方向全部位におい
て、全コ−ス間にわたり、この針下げカム下げ範囲が足
部全部位の後ろ側になるように編成した以外、実施例1
と同様の方法でパンストを作成した。このパンストを図
5に示す。
【0035】得られた製品性能結果を表3に示す。な
お、着圧は、比較例1で求められた同部位、同コースの
位置の着圧を100%として、表示した。このパンスト
を着用したときの官能評価を表4に示す。表3、表4の
結果から明らかなように、本発明は、太股部、ふくらは
ぎ部、足首部のいずれにおいても足部前側が、後ろ側よ
り着圧つまり締め付け力が強く、しかし、ところどころ
に締め付け力の小さい、運動をしやすくする部分がある
ため、静止時も運動時もより優れたフィット感と着用快
適感が得られた。また、運動終了時に疲れにくいという
特徴が見られた。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ポリウレタン弾性糸を
芯糸にし、そのまわりに非弾性糸を巻き付けたカバリン
グ弾性糸を用いたパンストにおいて、少なくとも足部の
一部において、同一コース内に2種以上の異なる編目長
を持つ編目部分が存在することにより、足周方向に着圧
差を設け、足長に加えて、足周方向に着圧差を設けて、
締め付け力を変化させることにより、よりすぐれたフィ
ット感と着用快適感が得られるパンスト、ひいては、筋
肉に沿って適当な着圧設計により足の血行促進および足
の疲れやむくみを防止するパンストを得ることができ
る。また、異なる編目長を持つ編目部分によって、パン
ストの外観を損なうことなく、柄を作成することができ
る。更に、柄が縦すじ柄である場合には、着用時に足に
陰影がつき、足が立体的に細く見える効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパンスト編地の一実施例のモデル
ループ図である。本発明で言う編目長を斜線で示す。
【図2】本発明のパンストの一実施例(実施例1〜3)
のモデル図である。
【図3】本発明のパンストの一実施例(実施例4)のモ
デル図である。
【図4】本発明のパンストの一実施例(実施例5)のモ
デル図である。
【図5】本発明のパンストの一実施例(実施例6)のモ
デル図である。
【符号の説明】
1 足長方向(コース方向) 2 足周方向(ウェール方向) 3 針下げカム下げ範囲(針下げカム通常範囲の編目に
対し編目長が長い部分) 4 針下げカム通常範囲

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタン弾性糸を芯糸にし、そのまわ
    りに非弾性糸を巻き付けたカバリング弾性糸を用いたパ
    ンティストッキングであって、足部の少なくとも一部
    に、同一コース内に2種以上の異なる編目長を有する編
    目部分が存在することにより、ウェ−ル方向に着圧差を
    設けたことを特徴とするパンティストッキング。
  2. 【請求項2】前記異なる編目長を有する編目部分のある
    コ−ス数が20コ−ス以上である請求項1記載のパンテ
    ィストッキング。
  3. 【請求項3】編目長の比が1.1以上である請求項1又
    は2記載のパンティストッキング。
  4. 【請求項4】異なる編目長を有する編目部分によって柄
    が作成されている請求項1記載のパンティストッキン
    グ。
  5. 【請求項5】柄がダイヤ柄である請求項4記載のパンテ
    ィストッキング。
  6. 【請求項6】柄が縦すじ柄である請求項4記載のパンテ
    ィストッキング。
JP825296A 1996-01-22 1996-01-22 パンティストッキング Withdrawn JPH09195104A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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