JP2003246915A - 封止用エポキシ樹脂成形材料及び電子部品装置 - Google Patents
封止用エポキシ樹脂成形材料及び電子部品装置Info
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- JP2003246915A JP2003246915A JP2002253759A JP2002253759A JP2003246915A JP 2003246915 A JP2003246915 A JP 2003246915A JP 2002253759 A JP2002253759 A JP 2002253759A JP 2002253759 A JP2002253759 A JP 2002253759A JP 2003246915 A JP2003246915 A JP 2003246915A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノンハロゲンかつノンアンチモンで、成形
性、耐リフロー性及び耐湿性等の信頼性を低下させずに
難燃性が良好な封止用エポキシ樹脂材料、及びこれによ
り封止した素子を備えた電子部品装置を提供する。 【解決手段】 (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤及び
(C)アセナフチレンを必須成分として含有する封止用
エポキシ樹脂成形材料。
性、耐リフロー性及び耐湿性等の信頼性を低下させずに
難燃性が良好な封止用エポキシ樹脂材料、及びこれによ
り封止した素子を備えた電子部品装置を提供する。 【解決手段】 (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤及び
(C)アセナフチレンを必須成分として含有する封止用
エポキシ樹脂成形材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封止用エポキシ樹
脂成形材料、特に環境対応の観点から要求されるノンハ
ロゲンかつノンアンチモンで難燃性の封止用エポキシ樹
脂成形材料で、厳しい信頼性を要求されるVLSIの封
止用に好適な成形材料及びこの成形材料で封止した素子
を備えた電子部品装置に関する。
脂成形材料、特に環境対応の観点から要求されるノンハ
ロゲンかつノンアンチモンで難燃性の封止用エポキシ樹
脂成形材料で、厳しい信頼性を要求されるVLSIの封
止用に好適な成形材料及びこの成形材料で封止した素子
を備えた電子部品装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トランジスタ、IC等の電子
部品装置の素子封止の分野では生産性、コスト等の面か
ら樹脂封止が主流となり、エポキシ樹脂成形材料が広く
用いられている。この理由としては、エポキシ樹脂が電
気特性、耐湿性、耐熱性、機械特性、インサート品との
接着性などの諸特性にバランスがとれているためであ
る。これらの封止用エポキシ樹脂成形材料の難燃化は、
主にテトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエー
テル等のブロム化樹脂と酸化アンチモンの組合せにより
行われている。近年、環境保護の観点からダイオキシン
問題に端を発し、デカブロムをはじめとするハロゲン化
樹脂やアンチモン化合物に量規制の動きがあり、封止用
エポキシ樹脂成形材料についてもノンハロゲン化(ノン
ブロム化)及びノンアンチモン化の要求が出てきてい
る。また、プラスチック封止ICの高温放置特性にブロ
ム化合物が悪影響を及ぼすことが知られており、この観
点からもブロム化樹脂量の低減が望まれている。そこ
で、ブロム化樹脂や酸化アンチモンを用いずに難燃化を
達成する手法としては、赤リンを用いる方法(特開平9
−227765号公報)、リン酸エステル化合物を用い
る方法(特開平9−235449号公報)、ホスファゼ
ン化合物を用いる方法(特開平8−225714号公
報)、金属水酸化物を用いる方法(特開平9−2414
83号公報)、金属水酸化物と金属酸化物を併用する方
法(特開平9−100337号公報)、フェロセン等の
シクロペンタジエニル化合物(特開平11-26934
9号公報)、アセチルアセトナート銅(加藤寛、機能材
料、11(6)、34(1991))等の有機金属化合
物を用いる方法などのハロゲン、アンチモン以外の難燃
剤を用いる方法、充填剤の割合を高くする方法(特開平
7−82343号公報)等が試みられている。
部品装置の素子封止の分野では生産性、コスト等の面か
ら樹脂封止が主流となり、エポキシ樹脂成形材料が広く
用いられている。この理由としては、エポキシ樹脂が電
気特性、耐湿性、耐熱性、機械特性、インサート品との
接着性などの諸特性にバランスがとれているためであ
る。これらの封止用エポキシ樹脂成形材料の難燃化は、
主にテトラブロモビスフェノールAのジグリシジルエー
テル等のブロム化樹脂と酸化アンチモンの組合せにより
行われている。近年、環境保護の観点からダイオキシン
問題に端を発し、デカブロムをはじめとするハロゲン化
樹脂やアンチモン化合物に量規制の動きがあり、封止用
エポキシ樹脂成形材料についてもノンハロゲン化(ノン
ブロム化)及びノンアンチモン化の要求が出てきてい
る。また、プラスチック封止ICの高温放置特性にブロ
ム化合物が悪影響を及ぼすことが知られており、この観
点からもブロム化樹脂量の低減が望まれている。そこ
で、ブロム化樹脂や酸化アンチモンを用いずに難燃化を
達成する手法としては、赤リンを用いる方法(特開平9
−227765号公報)、リン酸エステル化合物を用い
る方法(特開平9−235449号公報)、ホスファゼ
ン化合物を用いる方法(特開平8−225714号公
報)、金属水酸化物を用いる方法(特開平9−2414
83号公報)、金属水酸化物と金属酸化物を併用する方
法(特開平9−100337号公報)、フェロセン等の
シクロペンタジエニル化合物(特開平11-26934
9号公報)、アセチルアセトナート銅(加藤寛、機能材
料、11(6)、34(1991))等の有機金属化合
物を用いる方法などのハロゲン、アンチモン以外の難燃
剤を用いる方法、充填剤の割合を高くする方法(特開平
7−82343号公報)等が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、封止用
エポキシ樹脂成形材料に赤リンを用いた場合は耐湿性の
低下の問題、リン酸エステル化合物やホスファゼン化合
物を用いた場合は可塑化による成形性の低下や耐湿性の
低下の問題、金属水酸化物や金属酸化物を用いた場合
や、充填剤の割合を高くした場合は流動性の低下の問題
がそれぞれある。また、有機金属化合物を用いた場合
は、硬化反応を阻害し成形性が低下する問題がある。以
上のようにこれらノンハロゲン、ノンアンチモン系の難
燃剤では、いずれの場合もブロム化樹脂と酸化アンチモ
ンを併用した封止用エポキシ樹脂成形材料と同等の成形
性、信頼性を得るにはさらなる改善の余地が多く残され
ていた。本発明はかかる状況に鑑みなされたもので、ノ
ンハロゲンかつノンアンチモンで、成形性、耐リフロー
性及び耐湿性等の信頼性を低下させずに難燃性が良好な
封止用エポキシ樹脂材料、及びこれにより封止した素子
を備えた電子部品装置を提供しようとするものである。
エポキシ樹脂成形材料に赤リンを用いた場合は耐湿性の
低下の問題、リン酸エステル化合物やホスファゼン化合
物を用いた場合は可塑化による成形性の低下や耐湿性の
低下の問題、金属水酸化物や金属酸化物を用いた場合
や、充填剤の割合を高くした場合は流動性の低下の問題
がそれぞれある。また、有機金属化合物を用いた場合
は、硬化反応を阻害し成形性が低下する問題がある。以
上のようにこれらノンハロゲン、ノンアンチモン系の難
燃剤では、いずれの場合もブロム化樹脂と酸化アンチモ
ンを併用した封止用エポキシ樹脂成形材料と同等の成形
性、信頼性を得るにはさらなる改善の余地が多く残され
ていた。本発明はかかる状況に鑑みなされたもので、ノ
ンハロゲンかつノンアンチモンで、成形性、耐リフロー
性及び耐湿性等の信頼性を低下させずに難燃性が良好な
封止用エポキシ樹脂材料、及びこれにより封止した素子
を備えた電子部品装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、アセナフチレ
ンを配合した封止用エポキシ樹脂成形材料により上記の
目的を達成し得ることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、アセナフチレ
ンを配合した封止用エポキシ樹脂成形材料により上記の
目的を達成し得ることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0005】すなわち、本発明は以下に関する。
(1)(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤及び(C)ア
セナフチレンを必須成分として含有する封止用エポキシ
樹脂成形材料。 (2)(C)アセナフチレンとして、(B)硬化剤の一
部又は全部と予備混合されたアセナフチレンを含有する
上記(1)記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。 (3)(B)硬化剤がフェノールアラルキル樹脂及び/
又はナフトールアラルキル樹脂を含有する上記(1)又
は(2)記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。 (4)(A)エポキシ樹脂がビフェニル型エポキシ樹
脂、硫黄原子含有エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ
樹脂、ビフェニル・アラルキル型エポキシ樹脂及びビス
フェノール型エポキシ樹脂から選ばれる1種又は2種以
上を含有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の封
止用エポキシ樹脂成形材料。 (5)(D)無機充填剤をさらに含有する上記(1)〜
(4)のいずれかに記載の封止用エポキシ樹脂成形材
料。並びに (6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の封止用エ
ポキシ樹脂成形材料で封止された素子を備えた電子部品
装置。
セナフチレンを必須成分として含有する封止用エポキシ
樹脂成形材料。 (2)(C)アセナフチレンとして、(B)硬化剤の一
部又は全部と予備混合されたアセナフチレンを含有する
上記(1)記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。 (3)(B)硬化剤がフェノールアラルキル樹脂及び/
又はナフトールアラルキル樹脂を含有する上記(1)又
は(2)記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。 (4)(A)エポキシ樹脂がビフェニル型エポキシ樹
脂、硫黄原子含有エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ
樹脂、ビフェニル・アラルキル型エポキシ樹脂及びビス
フェノール型エポキシ樹脂から選ばれる1種又は2種以
上を含有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の封
止用エポキシ樹脂成形材料。 (5)(D)無機充填剤をさらに含有する上記(1)〜
(4)のいずれかに記載の封止用エポキシ樹脂成形材
料。並びに (6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載の封止用エ
ポキシ樹脂成形材料で封止された素子を備えた電子部品
装置。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる(A)
エポキシ樹脂は、封止用エポキシ樹脂成形材料に一般に
使用されているもので特に制限はないが、たとえば、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン骨格を
有するエポキシ樹脂をはじめとするフェノール、クレゾ
ール、キシレノール、レゾルシン、カテコール、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF等のフェノール類及び/
又はα−ナフトール、β−ナフトール、ジヒドロキシナ
フタレン等のナフトール類とホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、サリチルアルデヒド等のアルデヒド基を有する化合
物とを酸性触媒下で縮合又は共縮合させて得られるノボ
ラック樹脂をエポキシ化したもの、アルキル置換、芳香
環置換又は非置換のビスフェノールA、ビスフェノール
F、ビスフェノールS、ビフェノール等のジグリシジル
エーテル、スチルベン型エポキシ樹脂、ハイドロキノン
型エポキシ樹脂、フタル酸、ダイマー酸等の多塩基酸と
エピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエ
ステル型エポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメタン、イ
ソシアヌル酸等のポリアミンとエピクロルヒドリンの反
応により得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂、ジ
シクロペンタジエンとフェノ−ル類の共縮合樹脂のエポ
キシ化物、ナフタレン環を有するエポキシ樹脂、フェノ
ール類及び/又はナフトール類とジメトキシパラキシレ
ン又はビス(メトキシメチル)ビフェニルから合成され
るフェノール・アラルキル樹脂、ナフトール・アラルキ
ル樹脂等のアラルキル型フェノール樹脂のエポキシ化
物、トリメチロールプロパン型エポキシ樹脂、テルペン
変性エポキシ樹脂、オレフィン結合を過酢酸等の過酸で
酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環族エポ
キシ樹脂、硫黄原子含有エポキシ樹脂などが挙げられ、
これらの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて
用いてもよい。なかでも、難燃性と耐リフロー性の両立
の観点からはビフェニル型エポキシ樹脂、硫黄原子含有
エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、ビフェニル
・アラルキル型エポキシ樹脂及びビスフェノール型エポ
キシ樹脂の1種又は2種以上を含有していることが好ま
しい。
エポキシ樹脂は、封止用エポキシ樹脂成形材料に一般に
使用されているもので特に制限はないが、たとえば、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルソクレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン骨格を
有するエポキシ樹脂をはじめとするフェノール、クレゾ
ール、キシレノール、レゾルシン、カテコール、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF等のフェノール類及び/
又はα−ナフトール、β−ナフトール、ジヒドロキシナ
フタレン等のナフトール類とホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒ
ド、サリチルアルデヒド等のアルデヒド基を有する化合
物とを酸性触媒下で縮合又は共縮合させて得られるノボ
ラック樹脂をエポキシ化したもの、アルキル置換、芳香
環置換又は非置換のビスフェノールA、ビスフェノール
F、ビスフェノールS、ビフェノール等のジグリシジル
エーテル、スチルベン型エポキシ樹脂、ハイドロキノン
型エポキシ樹脂、フタル酸、ダイマー酸等の多塩基酸と
エピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエ
ステル型エポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメタン、イ
ソシアヌル酸等のポリアミンとエピクロルヒドリンの反
応により得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂、ジ
シクロペンタジエンとフェノ−ル類の共縮合樹脂のエポ
キシ化物、ナフタレン環を有するエポキシ樹脂、フェノ
ール類及び/又はナフトール類とジメトキシパラキシレ
ン又はビス(メトキシメチル)ビフェニルから合成され
るフェノール・アラルキル樹脂、ナフトール・アラルキ
ル樹脂等のアラルキル型フェノール樹脂のエポキシ化
物、トリメチロールプロパン型エポキシ樹脂、テルペン
変性エポキシ樹脂、オレフィン結合を過酢酸等の過酸で
酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環族エポ
キシ樹脂、硫黄原子含有エポキシ樹脂などが挙げられ、
これらの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて
用いてもよい。なかでも、難燃性と耐リフロー性の両立
の観点からはビフェニル型エポキシ樹脂、硫黄原子含有
エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、ビフェニル
・アラルキル型エポキシ樹脂及びビスフェノール型エポ
キシ樹脂の1種又は2種以上を含有していることが好ま
しい。
【0007】ビフェニル型エポキシ樹脂としては、たと
えば下記一般式(II)で示されるエポキシ樹脂等が挙げ
られる。
えば下記一般式(II)で示されるエポキシ樹脂等が挙げ
られる。
【化1】
(ここで、R1〜R8は水素原子及び炭素数1〜10の置
換又は非置換の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同
一でも異なっていてもよい。nは0又は1〜3の整数を
示す。)
換又は非置換の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同
一でも異なっていてもよい。nは0又は1〜3の整数を
示す。)
【0008】上記一般式(II)で示されるビフェニル型
エポキシ樹脂は、ビフェノール化合物にエピクロルヒド
リンを公知の方法で反応させることによって得られる。
一般式(II)中のR1〜R8としては、たとえば、水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソ
プロピル基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1
〜10のアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基
等の炭素数1〜10のアルケニル基などが挙げられ、な
かでも水素原子又はメチル基が好ましい。このようなエ
ポキシ樹脂としては、たとえば、4,4’−ビス(2,
3−エポキシプロポキシ)ビフェニル又は4,4’−ビ
ス(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3’,5,
5’−テトラメチルビフェニルを主成分とするエポキシ
樹脂、エピクロルヒドリンと4,4’−ビフェノール又
は4,4’−(3,3’,5,5’−テトラメチル)ビ
フェノールとを反応させて得られるエポキシ樹脂等が挙
げられる。なかでも4,4’−ビス(2,3−エポキシ
プロポキシ)−3,3’,5,5’−テトラメチルビフ
ェニルを主成分とするエポキシ樹脂が好ましい。上記ビ
フェニル型エポキシ樹脂の配合量は、その性能を発揮す
るために(A)エポキシ樹脂全量に対して20重量%以
上とすることが好ましく、30重量%以上がより好まし
く、50重量%以上がさらに好ましい。
エポキシ樹脂は、ビフェノール化合物にエピクロルヒド
リンを公知の方法で反応させることによって得られる。
一般式(II)中のR1〜R8としては、たとえば、水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソ
プロピル基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1
〜10のアルキル基、ビニル基、アリル基、ブテニル基
等の炭素数1〜10のアルケニル基などが挙げられ、な
かでも水素原子又はメチル基が好ましい。このようなエ
ポキシ樹脂としては、たとえば、4,4’−ビス(2,
3−エポキシプロポキシ)ビフェニル又は4,4’−ビ
ス(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3’,5,
5’−テトラメチルビフェニルを主成分とするエポキシ
樹脂、エピクロルヒドリンと4,4’−ビフェノール又
は4,4’−(3,3’,5,5’−テトラメチル)ビ
フェノールとを反応させて得られるエポキシ樹脂等が挙
げられる。なかでも4,4’−ビス(2,3−エポキシ
プロポキシ)−3,3’,5,5’−テトラメチルビフ
ェニルを主成分とするエポキシ樹脂が好ましい。上記ビ
フェニル型エポキシ樹脂の配合量は、その性能を発揮す
るために(A)エポキシ樹脂全量に対して20重量%以
上とすることが好ましく、30重量%以上がより好まし
く、50重量%以上がさらに好ましい。
【0009】硫黄原子含有エポキシ樹脂としては、たと
えば下記一般式(III)で示されるエポキシ樹脂等が挙
げられる。
えば下記一般式(III)で示されるエポキシ樹脂等が挙
げられる。
【化2】
(ここで、R1〜R8は水素原子及び炭素数1〜10の置
換又は非置換の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同
一でも異なっていてもよい。nは0又は1〜3の整数を
示す。)
換又は非置換の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同
一でも異なっていてもよい。nは0又は1〜3の整数を
示す。)
【0010】上記一般式(III)で示される硫黄原子含
有エポキシ樹脂は、チオジフェノール化合物にエピクロ
ルヒドリンを公知の方法で反応させることによって得ら
れる。一般式(III)中のR1〜R8としては、たとえ
ば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基等
の炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、アリル基、
ブテニル基等の炭素数1〜10のアルケニル基などが挙
げられ、なかでも水素原子、メチル基又はt−ブチル基
が好ましい。上記一般式(III)で示される硫黄原子含
有エポキシ樹脂のなかでも、R1、R4、R5及びR8が水
素原子で、R2、R3、R6及びR7がアルキル基であるエ
ポキシ樹脂が好ましく、R1、R4、R5及びR8が水素原
子で、R2及びR7がメチル基で、R3及びR6がt−ブチ
ル基であるエポキシ樹脂がより好ましい。このような化
合物としては、YSLV−120TE(新日鐵化学社製)
等が市販品として入手可能である。上記硫黄原子含有エ
ポキシ樹脂の配合量は、その性能を発揮するために
(A)エポキシ樹脂全量に対して20重量%以上とする
ことが好ましく、30重量%以上がより好ましく、50
重量%以上がさらに好ましい。
有エポキシ樹脂は、チオジフェノール化合物にエピクロ
ルヒドリンを公知の方法で反応させることによって得ら
れる。一般式(III)中のR1〜R8としては、たとえ
ば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基等
の炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、アリル基、
ブテニル基等の炭素数1〜10のアルケニル基などが挙
げられ、なかでも水素原子、メチル基又はt−ブチル基
が好ましい。上記一般式(III)で示される硫黄原子含
有エポキシ樹脂のなかでも、R1、R4、R5及びR8が水
素原子で、R2、R3、R6及びR7がアルキル基であるエ
ポキシ樹脂が好ましく、R1、R4、R5及びR8が水素原
子で、R2及びR7がメチル基で、R3及びR6がt−ブチ
ル基であるエポキシ樹脂がより好ましい。このような化
合物としては、YSLV−120TE(新日鐵化学社製)
等が市販品として入手可能である。上記硫黄原子含有エ
ポキシ樹脂の配合量は、その性能を発揮するために
(A)エポキシ樹脂全量に対して20重量%以上とする
ことが好ましく、30重量%以上がより好ましく、50
重量%以上がさらに好ましい。
【0011】スチルベン型エポキシ樹脂としては、たと
えば下記一般式(IV)で示されるエポキシ樹脂等が挙げ
られる。
えば下記一般式(IV)で示されるエポキシ樹脂等が挙げ
られる。
【化3】
(ここで、R1〜R8は水素原子及び炭素数1〜10の置
換又は非置換の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同
一でも異なっていてもよい。nは0又は1〜3の整数を
示す。)
換又は非置換の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同
一でも異なっていてもよい。nは0又は1〜3の整数を
示す。)
【0012】上記一般式(IV)中のR1〜R8としては、
たとえば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブ
チル基等の炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、ア
リル基、ブテニル基等の炭素数1〜10のアルケニル基
などが挙げられ、なかでも水素原子、メチル基又はt−
ブチル基が好ましい。上記一般式(IV)で示されるスチ
ルベン型エポキシ樹脂は、原料であるスチルベン系フェ
ノール類とエピクロルヒドリンを公知の方法で反応させ
ることによって得られる。この原料であるスチルベン系
フェノール類としては、たとえば3−t−ブチル−4,
4′−ジヒドロキシ−3′,5,5′−トリメチルスチ
ルベン、3−t−ブチル−4,4′−ジヒドロキシ−
3′,5′,6−トリメチルスチルベン、4,4’−ジ
ヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラメチルスチル
ベン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ−t−ブ
チル−5,5’−ジメチルスチルベン、4,4’−ジヒ
ドロキシ−3,3’−ジ−t−ブチル−6,6’−ジメ
チルスチルベン等が挙げられ、なかでも3−t−ブチル
−4,4′−ジヒドロキシ−3′,5,5′−トリメチ
ルスチルベン、及び4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’,5,5’−テトラメチルスチルベンが好ましい。
これらのスチルベン型フェノール類は単独で用いても2
種以上を組合わせて用いてもよい。上記スチルベン型エ
ポキシ樹脂の配合量は、その性能を発揮するために
(A)エポキシ樹脂全量に対して20重量%以上とする
ことが好ましく、30重量%以上がより好ましく、50
重量%以上がさらに好ましい。
たとえば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブ
チル基等の炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、ア
リル基、ブテニル基等の炭素数1〜10のアルケニル基
などが挙げられ、なかでも水素原子、メチル基又はt−
ブチル基が好ましい。上記一般式(IV)で示されるスチ
ルベン型エポキシ樹脂は、原料であるスチルベン系フェ
ノール類とエピクロルヒドリンを公知の方法で反応させ
ることによって得られる。この原料であるスチルベン系
フェノール類としては、たとえば3−t−ブチル−4,
4′−ジヒドロキシ−3′,5,5′−トリメチルスチ
ルベン、3−t−ブチル−4,4′−ジヒドロキシ−
3′,5′,6−トリメチルスチルベン、4,4’−ジ
ヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラメチルスチル
ベン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジ−t−ブ
チル−5,5’−ジメチルスチルベン、4,4’−ジヒ
ドロキシ−3,3’−ジ−t−ブチル−6,6’−ジメ
チルスチルベン等が挙げられ、なかでも3−t−ブチル
−4,4′−ジヒドロキシ−3′,5,5′−トリメチ
ルスチルベン、及び4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’,5,5’−テトラメチルスチルベンが好ましい。
これらのスチルベン型フェノール類は単独で用いても2
種以上を組合わせて用いてもよい。上記スチルベン型エ
ポキシ樹脂の配合量は、その性能を発揮するために
(A)エポキシ樹脂全量に対して20重量%以上とする
ことが好ましく、30重量%以上がより好ましく、50
重量%以上がさらに好ましい。
【0013】ビフェニル・アラルキル型エポキシ樹脂と
しては、たとえば下記一般式(V)で示されるエポキシ
樹脂等が挙げられる。
しては、たとえば下記一般式(V)で示されるエポキシ
樹脂等が挙げられる。
【化4】
(ここで、R1〜R8は水素原子、置換又は非置換の炭素
数1〜10の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同一
でも異なっていてもよい。R9は炭素数1〜6のアルキ
ル基を示し、i個全てが同一でも異なっていてもよい。
n及びiは0又は1〜3の整数を示す。)
数1〜10の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同一
でも異なっていてもよい。R9は炭素数1〜6のアルキ
ル基を示し、i個全てが同一でも異なっていてもよい。
n及びiは0又は1〜3の整数を示す。)
【0014】上記一般式(V)で示されるビフェニル・
アラルキル型エポキシ樹脂は、ビフェニル・アラルキル
樹脂にエピクロルヒドリンを公知の方法で反応させるこ
とによって得られる。一般式(V)中のR1〜R8として
は、たとえば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−
ブチル基等の炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、
アリル基、ブテニル基等の炭素数1〜10のアルケニル
基などが挙げられ、なかでも水素原子又はメチル基が好
ましい。R9としては、たとえば、水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル
基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜6のア
ルキル基が挙げられ、なかでも水素原子又はメチル基が
好ましく、水素原子がより好ましい。式中((n+2)
×i)個のR9は、それぞれが全て同一でも異なってい
てもよい。式中iは0又は1〜3の整数を示し、なかで
も0又は1が好ましく、0がより好ましい。このような
化合物としては、NC−3000P(日本化薬社製)及
びNC−3000S(日本化薬社製)等が市販品として入
手可能である。上記ビフェニル・アラルキル型エポキシ
樹脂の配合量は、その性能を発揮するために(A)エポ
キシ樹脂全量に対して20重量%以上とすることが好ま
しく、30重量%以上がより好ましく、50重量%以上
がさらに好ましい。さらに流動性の観点からは、上記一
般式(V)で示されるエポキシ樹脂と上記一般式(II)
で示されるエポキシ樹脂を併用して用いることが好まし
い。併用割合としては、一般式(V)で示されるエポキ
シ樹脂と一般式(II)で示されるエポキシ樹脂の合計量
に対して一般式(V)でで示されるエポキシ樹脂が50
重量%以上含有することが好ましく、70重量%以上含
有することがより好ましい。併用するエポキシ樹脂の好
ましい組合わせとしては、一般式(V)中のR1〜R 9
が水素原子であるエポキシ樹脂と一般式(II)中のR1
〜R8が水素原子であるエポキシ樹脂の組合わせが好ま
しい。このような化合物としては、CER−3000−
L(日本化薬社製)が市販品として入手可能である。
アラルキル型エポキシ樹脂は、ビフェニル・アラルキル
樹脂にエピクロルヒドリンを公知の方法で反応させるこ
とによって得られる。一般式(V)中のR1〜R8として
は、たとえば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−
ブチル基等の炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、
アリル基、ブテニル基等の炭素数1〜10のアルケニル
基などが挙げられ、なかでも水素原子又はメチル基が好
ましい。R9としては、たとえば、水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル
基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜6のア
ルキル基が挙げられ、なかでも水素原子又はメチル基が
好ましく、水素原子がより好ましい。式中((n+2)
×i)個のR9は、それぞれが全て同一でも異なってい
てもよい。式中iは0又は1〜3の整数を示し、なかで
も0又は1が好ましく、0がより好ましい。このような
化合物としては、NC−3000P(日本化薬社製)及
びNC−3000S(日本化薬社製)等が市販品として入
手可能である。上記ビフェニル・アラルキル型エポキシ
樹脂の配合量は、その性能を発揮するために(A)エポ
キシ樹脂全量に対して20重量%以上とすることが好ま
しく、30重量%以上がより好ましく、50重量%以上
がさらに好ましい。さらに流動性の観点からは、上記一
般式(V)で示されるエポキシ樹脂と上記一般式(II)
で示されるエポキシ樹脂を併用して用いることが好まし
い。併用割合としては、一般式(V)で示されるエポキ
シ樹脂と一般式(II)で示されるエポキシ樹脂の合計量
に対して一般式(V)でで示されるエポキシ樹脂が50
重量%以上含有することが好ましく、70重量%以上含
有することがより好ましい。併用するエポキシ樹脂の好
ましい組合わせとしては、一般式(V)中のR1〜R 9
が水素原子であるエポキシ樹脂と一般式(II)中のR1
〜R8が水素原子であるエポキシ樹脂の組合わせが好ま
しい。このような化合物としては、CER−3000−
L(日本化薬社製)が市販品として入手可能である。
【0015】ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、
たとえば下記一般式(I)で示されるエポキシ樹脂等が
挙げられる。
たとえば下記一般式(I)で示されるエポキシ樹脂等が
挙げられる。
【化5】
(ここで、R1〜R8は水素原子、置換又は非置換の炭素
数1〜10の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同一
でも異なっていてもよい。R9及びR10は水素原子、置
換又は非置換の炭素数1〜10のアルキル基、置換又は
非置換の一価の芳香環を含む基を示す。nは0又は1〜
3の整数を示す。)
数1〜10の一価の炭化水素基から選ばれ、全てが同一
でも異なっていてもよい。R9及びR10は水素原子、置
換又は非置換の炭素数1〜10のアルキル基、置換又は
非置換の一価の芳香環を含む基を示す。nは0又は1〜
3の整数を示す。)
【0016】下記一般式(I)で示されるビスフェノー
ルエポキシ樹脂は、ビスフェノール化合物にエピクロル
ヒドリンを公知の方法で反応させることによって得られ
る。
ルエポキシ樹脂は、ビスフェノール化合物にエピクロル
ヒドリンを公知の方法で反応させることによって得られ
る。
【0017】一般式(IV)中のR1〜R8としては、たと
えば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基
等の炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、アリル
基、ブテニル基等の炭素数1〜10のアルケニル基など
が挙げられ、なかでも水素原子又はメチル基が好まし
い。また、R9及びR10としては、水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル
基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜10の
アルキル基、フェニル基、ビフェニル基、トリル基、キ
シリル基等のアリール基、アルキル基置換アリール基、
アルコキシル基置換アリール基、ベンジル基、フェネチ
ル基等のアラルキル基、アラルキル基置換アリール基等
のベンゼノイド系芳香族基、ピリジン、ピロール、フラ
ン、チオフェン等の複素環を含む非ベンゼノイド系芳香
族基などが挙げられ、なかでも水素原子、メチル基、置
換又は非置換のフェニル基及びビフェニル基が好まし
い。上記一般式(I)で示されるエポキシ樹脂のなかで
も、R1〜R8が水素原子又はメチル基で、R9及びR
10が水素原子、メチル基、フェニル基又はビフェニル基
であるエポキシ樹脂が好ましく、下記一般式(XVII)、
(XIX)、(XX)で示されるエポキシ樹脂がより好まし
い。
えば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブチル基
等の炭素数1〜10のアルキル基、ビニル基、アリル
基、ブテニル基等の炭素数1〜10のアルケニル基など
が挙げられ、なかでも水素原子又はメチル基が好まし
い。また、R9及びR10としては、水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル
基、イソブチル基、t−ブチル基等の炭素数1〜10の
アルキル基、フェニル基、ビフェニル基、トリル基、キ
シリル基等のアリール基、アルキル基置換アリール基、
アルコキシル基置換アリール基、ベンジル基、フェネチ
ル基等のアラルキル基、アラルキル基置換アリール基等
のベンゼノイド系芳香族基、ピリジン、ピロール、フラ
ン、チオフェン等の複素環を含む非ベンゼノイド系芳香
族基などが挙げられ、なかでも水素原子、メチル基、置
換又は非置換のフェニル基及びビフェニル基が好まし
い。上記一般式(I)で示されるエポキシ樹脂のなかで
も、R1〜R8が水素原子又はメチル基で、R9及びR
10が水素原子、メチル基、フェニル基又はビフェニル基
であるエポキシ樹脂が好ましく、下記一般式(XVII)、
(XIX)、(XX)で示されるエポキシ樹脂がより好まし
い。
【0018】
【化6】
【化7】
【化8】
(ここで、nは0又は1〜3の整数を示す。)
上記一般式(I)で示されるエポキシ樹脂の配合量は、
その性能を発揮するために(A)エポキシ樹脂全量に対
して20重量%以上とすることが好ましく、30重量%
以上がより好ましく、50重量%以上がさらに好まし
い。
その性能を発揮するために(A)エポキシ樹脂全量に対
して20重量%以上とすることが好ましく、30重量%
以上がより好ましく、50重量%以上がさらに好まし
い。
【0019】これらのビフェニル型エポキシ樹脂、硫黄
原子含有エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、ビ
フェニル・アラルキル型エポキシ樹脂及びビスフェノー
ル型エポキシ樹脂は、いずれか1種を単独で用いても2
種以上を組合わせて用いてもよいが、2種以上を組合わ
せて用いる場合の配合量は、その性能を発揮するために
(A)エポキシ樹脂全量に対して合わせて20重量%以
上とすることが好ましく、30重量%以上がより好まし
く、50重量%以上がさらに好ましい。また、2種以上
を組合わせて用いる場合は、それらを配合時に混合して
もよく、エポキシ樹脂を予め溶融混合して配合に供して
もよい。さらに、原料のフェノール化合物の段階で混合
し、その後グリシジルエーテル化して得られたエポキシ
樹脂を用いてもよい。
原子含有エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、ビ
フェニル・アラルキル型エポキシ樹脂及びビスフェノー
ル型エポキシ樹脂は、いずれか1種を単独で用いても2
種以上を組合わせて用いてもよいが、2種以上を組合わ
せて用いる場合の配合量は、その性能を発揮するために
(A)エポキシ樹脂全量に対して合わせて20重量%以
上とすることが好ましく、30重量%以上がより好まし
く、50重量%以上がさらに好ましい。また、2種以上
を組合わせて用いる場合は、それらを配合時に混合して
もよく、エポキシ樹脂を予め溶融混合して配合に供して
もよい。さらに、原料のフェノール化合物の段階で混合
し、その後グリシジルエーテル化して得られたエポキシ
樹脂を用いてもよい。
【0020】本発明において用いられる(B)硬化剤
は、封止用エポキシ樹脂成形材料に一般に使用されてい
るもので特に制限はないが、たとえば、レゾルシン、カ
テコール、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェ
ニルフェノール、アミノフェノール等のフェノール類及
び/又はα−ナフトール、β−ナフトール、ジヒドロキ
シナフタレン等のナフトール類とホルムアルデヒド、ベ
ンズアルデヒド、サリチルアルデヒド等のアルデヒド基
を有する化合物とを酸性触媒下で縮合又は共縮合させて
得られるノボラック型フェノール樹脂、フェノール類及
び/又はナフトール類とジメトキシパラキシレンやビス
(メトキシメチル)ビフェニルから合成されるフェノー
ル・アラルキル樹脂、ナフトール・アラルキル樹脂等の
アラルキル型フェノール樹脂、フェノール類及び/又は
ナフトール類とシクロペンタジエンから共重合により合
成される、ジクロペンタジエン型フェノールノボラック
樹脂、ナフトールノボラック樹脂等のジクロペンタジエ
ン型フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹脂など
が挙げられ、これらの1種を単独で用いても2種以上を
組み合わせて併用してもよい。なかでも、難燃性の観点
からは、フェノール・アラルキル樹脂及びナフトール・
アラルキル樹脂が好ましく、下記一般式(VI)で示され
るフェノール・アラルキル樹脂及び下記一般式(VII)
及び(VIII)で示されるナフトール・アラルキル樹脂が
より好ましい。
は、封止用エポキシ樹脂成形材料に一般に使用されてい
るもので特に制限はないが、たとえば、レゾルシン、カ
テコール、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェ
ニルフェノール、アミノフェノール等のフェノール類及
び/又はα−ナフトール、β−ナフトール、ジヒドロキ
シナフタレン等のナフトール類とホルムアルデヒド、ベ
ンズアルデヒド、サリチルアルデヒド等のアルデヒド基
を有する化合物とを酸性触媒下で縮合又は共縮合させて
得られるノボラック型フェノール樹脂、フェノール類及
び/又はナフトール類とジメトキシパラキシレンやビス
(メトキシメチル)ビフェニルから合成されるフェノー
ル・アラルキル樹脂、ナフトール・アラルキル樹脂等の
アラルキル型フェノール樹脂、フェノール類及び/又は
ナフトール類とシクロペンタジエンから共重合により合
成される、ジクロペンタジエン型フェノールノボラック
樹脂、ナフトールノボラック樹脂等のジクロペンタジエ
ン型フェノール樹脂、テルペン変性フェノール樹脂など
が挙げられ、これらの1種を単独で用いても2種以上を
組み合わせて併用してもよい。なかでも、難燃性の観点
からは、フェノール・アラルキル樹脂及びナフトール・
アラルキル樹脂が好ましく、下記一般式(VI)で示され
るフェノール・アラルキル樹脂及び下記一般式(VII)
及び(VIII)で示されるナフトール・アラルキル樹脂が
より好ましい。
【0021】
【化9】
(ここで、Xは芳香環を含む基を示し、nは0又は1〜
10の整数を示す。)
10の整数を示す。)
【化10】
(ここで、Xは芳香環を含む基を示し、nは0又は1〜
10の整数を示す。)
10の整数を示す。)
【化11】
(ここで、Xは芳香環を含む基を示し、nは0又は1〜
10の整数を示す。)上記一般式(VI)〜(VIII)中のX
は芳香環を含む基を示し、たとえばフェニレン基、ビフ
ェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基、トリレン
基、キシリレン基等のアルキル基置換アリーレン基、ア
ルコキシル基置換アリーレン基、ベンジル基、フェネチ
ル基等のアラルキル基、アラルキル基置換アリーレン基
などが挙げられ、なかでも、難燃性の観点からは置換又
は非置換のフェニレン基及びビフェニレン基が好まし
く、ビフェニレン基がより好ましい。上記一般式(VI)
〜(VIII)中のnは0又は1〜10の整数を示し、平均で
6以下がより好ましい。
10の整数を示す。)上記一般式(VI)〜(VIII)中のX
は芳香環を含む基を示し、たとえばフェニレン基、ビフ
ェニレン基、ナフチレン基等のアリーレン基、トリレン
基、キシリレン基等のアルキル基置換アリーレン基、ア
ルコキシル基置換アリーレン基、ベンジル基、フェネチ
ル基等のアラルキル基、アラルキル基置換アリーレン基
などが挙げられ、なかでも、難燃性の観点からは置換又
は非置換のフェニレン基及びビフェニレン基が好まし
く、ビフェニレン基がより好ましい。上記一般式(VI)
〜(VIII)中のnは0又は1〜10の整数を示し、平均で
6以下がより好ましい。
【0022】上記一般式(VI)で示されるフェノール・
アラルキル樹脂としては、Xが置換又は非置換のフェニ
レン基又はビフェニレン基であるフェノール樹脂が好ま
しく、たとえば、下記一般式(IX)及び(X)で示され
るフェノール樹脂等が挙げられる。
アラルキル樹脂としては、Xが置換又は非置換のフェニ
レン基又はビフェニレン基であるフェノール樹脂が好ま
しく、たとえば、下記一般式(IX)及び(X)で示され
るフェノール樹脂等が挙げられる。
【0023】
【化12】
(ここで、nは0又は1〜10の整数を示す。)
【化13】
(ここで、nは0又は1〜10の整数を示す。)
上記一般式(IX)で示されるフェノール・アラルキル樹
脂としては、市販品として三井化学株式会社製商品名X
LCが挙げられ、上記一般式(X)で示されるフェノー
ル・アラルキル樹脂としては、市販品として明和化成株
式会社製商品名MEH−7851が挙げられる。
脂としては、市販品として三井化学株式会社製商品名X
LCが挙げられ、上記一般式(X)で示されるフェノー
ル・アラルキル樹脂としては、市販品として明和化成株
式会社製商品名MEH−7851が挙げられる。
【0024】上記一般式(VII)及び(VIII)で示される
ナフトール・アラルキル樹脂としては、Xが置換又は非
置換のフェニレン基又はビフェニレン基であるナフトー
ル・アラルキル樹脂が好ましく、たとえば、下記一般式
(XI)〜(XIV)で示されるナフトール・アラルキル樹
脂等が挙げられる。
ナフトール・アラルキル樹脂としては、Xが置換又は非
置換のフェニレン基又はビフェニレン基であるナフトー
ル・アラルキル樹脂が好ましく、たとえば、下記一般式
(XI)〜(XIV)で示されるナフトール・アラルキル樹
脂等が挙げられる。
【0025】
【化14】
(ここで、nは0又は1〜10の整数を示す。)
【化15】
(ここで、nは0又は1〜10の整数を示す。)
【化16】
(ここで、nは0又は1〜10の整数を示す。)
【化17】
(ここで、nは0又は1〜10の整数を示す。)
上記一般式(XI)〜(XIV)で示されるナフトール・アラ
ルキル樹脂の中で、成形性と難燃性の両立の観点からは
一般式(XI)及び(XIII)で示されるナフトール・アラル
キル樹脂が好ましい。一般式(XI)で示されるナフトー
ル・アラルキル樹脂としては、市販品として新日鐵化学
株式会社製商品名SN−475が挙げられ、上記一般式
(XIII)で示されるナフトール・アラルキル樹脂として
は、市販品として新日鐵化学株式会社製商品名SN−1
70が挙げられる。
ルキル樹脂の中で、成形性と難燃性の両立の観点からは
一般式(XI)及び(XIII)で示されるナフトール・アラル
キル樹脂が好ましい。一般式(XI)で示されるナフトー
ル・アラルキル樹脂としては、市販品として新日鐵化学
株式会社製商品名SN−475が挙げられ、上記一般式
(XIII)で示されるナフトール・アラルキル樹脂として
は、市販品として新日鐵化学株式会社製商品名SN−1
70が挙げられる。
【0026】(A)エポキシ樹脂と(B)硬化剤との当
量比、すなわち、エポキシ樹脂中のエポキシ基数に対す
る硬化剤中の水酸基数の比(硬化剤中の水酸基数/エポ
キシ樹脂中のエポキシ基数)は、特に制限はないが、そ
れぞれの未反応分を少なく抑えるために0.5〜2の範
囲に設定されることが好ましく、0.6〜1.3がより
好ましい。成形性及び耐リフロー性に優れる封止用エポ
キシ樹脂成形材料を得るためには0.8〜1.2の範囲
に設定されることがさらに好ましい。
量比、すなわち、エポキシ樹脂中のエポキシ基数に対す
る硬化剤中の水酸基数の比(硬化剤中の水酸基数/エポ
キシ樹脂中のエポキシ基数)は、特に制限はないが、そ
れぞれの未反応分を少なく抑えるために0.5〜2の範
囲に設定されることが好ましく、0.6〜1.3がより
好ましい。成形性及び耐リフロー性に優れる封止用エポ
キシ樹脂成形材料を得るためには0.8〜1.2の範囲
に設定されることがさらに好ましい。
【0027】本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料には
(C)アセナフチレンを含有することが必要である。ア
セナフチレンはアセナフテンを脱水素して得ることがで
きるが、市販品を用いてもよい。また、アセナフチレン
の重合物又はアセナフチレンと他の芳香族オレフィンと
の重合物として用いることもできる。アセナフチレンの
重合物又はアセナフチレンと他の芳香族オレフィンとの
重合物を得る方法としては、ラジカル重合、カチオン重
合、アニオン重合等が挙げられる。また、重合に際して
は従来公知の触媒を用いることができるが、触媒を用い
ずに熱だけで行うこともできる。この際、重合温度は8
0〜160℃が好ましく、90〜150℃がより好まし
い。得られるアセナフチレンの重合物又はアセナフチレ
ンと他の芳香族オレフィンとの重合物の軟化点は、60
〜150℃が好ましく、70〜130℃がより好まし
い。60℃より低いと成形時の染み出しにより成形性が
低下する傾向にあり、150℃より高いと樹脂との相溶
性が低下する傾向にある。
(C)アセナフチレンを含有することが必要である。ア
セナフチレンはアセナフテンを脱水素して得ることがで
きるが、市販品を用いてもよい。また、アセナフチレン
の重合物又はアセナフチレンと他の芳香族オレフィンと
の重合物として用いることもできる。アセナフチレンの
重合物又はアセナフチレンと他の芳香族オレフィンとの
重合物を得る方法としては、ラジカル重合、カチオン重
合、アニオン重合等が挙げられる。また、重合に際して
は従来公知の触媒を用いることができるが、触媒を用い
ずに熱だけで行うこともできる。この際、重合温度は8
0〜160℃が好ましく、90〜150℃がより好まし
い。得られるアセナフチレンの重合物又はアセナフチレ
ンと他の芳香族オレフィンとの重合物の軟化点は、60
〜150℃が好ましく、70〜130℃がより好まし
い。60℃より低いと成形時の染み出しにより成形性が
低下する傾向にあり、150℃より高いと樹脂との相溶
性が低下する傾向にある。
【0028】アセナフチレンと共重合させる他の芳香族
オレフィンとしては、スチレン、α−メチルスチレン、
インデン、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ビニルナ
フタレン、ビニルビフェニル又はそれらのアルキル置換
体等が挙げられる。また、上記した芳香族オレフィン以
外に本発明の効果に支障の無い範囲で脂肪族オレフィン
を併用することもできる。脂肪族オレフィンとしては、
(メタ)アクリル酸及びそれらのエステル、無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、フマル酸及びそれらのエステル
等が挙げられる。これら脂肪族オレフィンの使用量は重
合モノマー全量に対して20重量%以下が好ましく、9
重量%以下がより好ましい。
オレフィンとしては、スチレン、α−メチルスチレン、
インデン、ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ビニルナ
フタレン、ビニルビフェニル又はそれらのアルキル置換
体等が挙げられる。また、上記した芳香族オレフィン以
外に本発明の効果に支障の無い範囲で脂肪族オレフィン
を併用することもできる。脂肪族オレフィンとしては、
(メタ)アクリル酸及びそれらのエステル、無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、フマル酸及びそれらのエステル
等が挙げられる。これら脂肪族オレフィンの使用量は重
合モノマー全量に対して20重量%以下が好ましく、9
重量%以下がより好ましい。
【0029】さらに、(C)アセナフチレンとして、
(B)硬化剤の一部又は全部と予備混合されたアセナフ
チレンを含有することもできる。(B)硬化剤の一部又
は全部と、(C)アセナフチレン、アセナフチレンの重
合物及びアセナフチレンと他の芳香族オレフィンとの重
合物の1種以上とを予備混合したものを用いてもよい。
予備混合の方法としては、(B)及び(C)成分をそれ
ぞれ微細に粉砕し固体状態のままミキサー等で混合する
方法、両成分を溶解する溶媒に均一に溶解させた後溶媒
を除去する方法、(B)及び/又は(C)成分の軟化点
以上の温度で両者を溶融混合する方法等で行うことがで
きるが、均一な混合物が得られて不純物の混入が少ない
溶融混合法が好ましい。溶融混合は、(B)及び/又は
(C)成分の軟化点以上の温度であれば制限はないが、
100〜250℃が好ましく、120〜200℃がより
好ましい。また、溶融混合は両者が均一に混合すれば混
合時間に制限はないが、1〜20時間が好ましく、2〜
15時間がより好ましい。
(B)硬化剤の一部又は全部と予備混合されたアセナフ
チレンを含有することもできる。(B)硬化剤の一部又
は全部と、(C)アセナフチレン、アセナフチレンの重
合物及びアセナフチレンと他の芳香族オレフィンとの重
合物の1種以上とを予備混合したものを用いてもよい。
予備混合の方法としては、(B)及び(C)成分をそれ
ぞれ微細に粉砕し固体状態のままミキサー等で混合する
方法、両成分を溶解する溶媒に均一に溶解させた後溶媒
を除去する方法、(B)及び/又は(C)成分の軟化点
以上の温度で両者を溶融混合する方法等で行うことがで
きるが、均一な混合物が得られて不純物の混入が少ない
溶融混合法が好ましい。溶融混合は、(B)及び/又は
(C)成分の軟化点以上の温度であれば制限はないが、
100〜250℃が好ましく、120〜200℃がより
好ましい。また、溶融混合は両者が均一に混合すれば混
合時間に制限はないが、1〜20時間が好ましく、2〜
15時間がより好ましい。
【0030】(B)硬化剤と(C)アセナフチレンを予
備混合する場合、混合中に(C)成分が重合もしくは
(B)硬化剤と反応しても構わない。本発明の封止用エ
ポキシ樹脂成形材料中には、(C)成分の分散性に起因
する難燃性向上の観点から前述の予備混合物(アセナフ
チレン変性硬化剤)が(B)硬化剤中に90重量%以上
含まれることが好ましい。アセナフチレン変性硬化剤中
に含まれるアセナフチレン及び/又はアセナフチレンを
含む芳香族オレフィンの重合物の量は5〜40重量%が
好ましく、8〜25重量%がより好ましい。5重量%よ
り少ないと難燃性が低下する傾向があり、40重量%よ
り多いと成形性が低下する傾向がある。本発明のエポキ
シ樹脂成形材料中に含まれるアセナフチレン構造の含有
率は、難燃性と成形性の観点からは0.1〜5重量%が
好ましく、0.3〜3重量%がより好ましい。0.1重
量%より少ないと難燃性に劣る傾向にあり、5重量%よ
り多いと成形性が低下する傾向にある。
備混合する場合、混合中に(C)成分が重合もしくは
(B)硬化剤と反応しても構わない。本発明の封止用エ
ポキシ樹脂成形材料中には、(C)成分の分散性に起因
する難燃性向上の観点から前述の予備混合物(アセナフ
チレン変性硬化剤)が(B)硬化剤中に90重量%以上
含まれることが好ましい。アセナフチレン変性硬化剤中
に含まれるアセナフチレン及び/又はアセナフチレンを
含む芳香族オレフィンの重合物の量は5〜40重量%が
好ましく、8〜25重量%がより好ましい。5重量%よ
り少ないと難燃性が低下する傾向があり、40重量%よ
り多いと成形性が低下する傾向がある。本発明のエポキ
シ樹脂成形材料中に含まれるアセナフチレン構造の含有
率は、難燃性と成形性の観点からは0.1〜5重量%が
好ましく、0.3〜3重量%がより好ましい。0.1重
量%より少ないと難燃性に劣る傾向にあり、5重量%よ
り多いと成形性が低下する傾向にある。
【0031】本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料に
は、さらに(D)無機充填剤を配合することが好まし
い。(D)無機充填剤は、吸湿性、線膨張係数低減、熱
伝導性向上及び強度向上のために成形材料に配合される
ものであり、たとえば、溶融シリカ、結晶シリカ、アル
ミナ、ジルコン、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、チ
タン酸カリウム、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミ、窒
化ホウ素、ベリリア、ジルコニア、ジルコン、フォステ
ライト、ステアタイト、スピネル、ムライト、チタニア
等の粉体、又はこれらを球形化したビーズ、ガラス繊維
などが挙げられ、これらを単独で用いても2種以上を組
み合わせて用いてもよい。なかでも、線膨張係数低減の
観点からは溶融シリカが、高熱伝導性の観点からはアル
ミナが好ましく、充填剤形状は成形時の流動性及び金型
摩耗性の点から球形が好ましい。(D)無機充填剤の配
合量は、難燃性、成形性、吸湿性、線膨張係数低減及び
強度向上の観点から、封止用エポキシ樹脂成形材料に対
して70〜95重量%が好ましく、75〜92重量%が
より好ましい。70重量%より少ないと難燃性及び耐リ
フロー性が低下する傾向があり、95重量%を超えると
流動性が不足する傾向がある。
は、さらに(D)無機充填剤を配合することが好まし
い。(D)無機充填剤は、吸湿性、線膨張係数低減、熱
伝導性向上及び強度向上のために成形材料に配合される
ものであり、たとえば、溶融シリカ、結晶シリカ、アル
ミナ、ジルコン、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、チ
タン酸カリウム、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミ、窒
化ホウ素、ベリリア、ジルコニア、ジルコン、フォステ
ライト、ステアタイト、スピネル、ムライト、チタニア
等の粉体、又はこれらを球形化したビーズ、ガラス繊維
などが挙げられ、これらを単独で用いても2種以上を組
み合わせて用いてもよい。なかでも、線膨張係数低減の
観点からは溶融シリカが、高熱伝導性の観点からはアル
ミナが好ましく、充填剤形状は成形時の流動性及び金型
摩耗性の点から球形が好ましい。(D)無機充填剤の配
合量は、難燃性、成形性、吸湿性、線膨張係数低減及び
強度向上の観点から、封止用エポキシ樹脂成形材料に対
して70〜95重量%が好ましく、75〜92重量%が
より好ましい。70重量%より少ないと難燃性及び耐リ
フロー性が低下する傾向があり、95重量%を超えると
流動性が不足する傾向がある。
【0032】本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料に
は、必要に応じて硬化促進剤を配合することができる。
硬化促進剤は、封止用エポキシ樹脂成形材料に一般に使
用されているもので特に制限はないが、たとえば、1,
8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、
1,5−ジアザ−ビシクロ(4,3,0)ノネン、5、
6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザ−ビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7等のシクロアミジン化合物及び
これらの化合物に無水マレイン酸、1,4−ベンゾキノ
ン、2,5−トルキノン、1,4−ナフトキノン、2,
3−ジメチルベンゾキノン、2,6−ジメチルベンゾキ
ノン、2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベン
ゾキノン、2,3−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノ
ン、フェニル−1,4−ベンゾキノン等のキノン化合
物、ジアゾフェニルメタン、フェノール樹脂等のπ結合
をもつ化合物を付加してなる分子内分極を有する化合
物、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、
ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール等の3級アミン類及びこれらの誘導
体、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾー
ル、2−フェニル−4−メチルイミダゾール等のイミダ
ゾール類及びこれらの誘導体、トリブチルホスフィン、
メチルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、トリス(4−メチルフェニル)ホスフィン、ジフェ
ニルホスフィン、フェニルホスフィン等のホスフィン化
合物及びこれらのホスフィン化合物に無水マレイン酸、
上記キノン化合物、ジアゾフェニルメタン、フェノール
樹脂等のπ結合をもつ化合物を付加してなる分子内分極
を有するリン化合物、テトラフェニルホスホニウムテト
ラフェニルボレート、トリフェニルホスフィンテトラフ
ェニルボレート、2−エチル−4−メチルイミダゾール
テトラフェニルボレート、N−メチルモルホリンテトラ
フェニルボレート等のテトラフェニルボロン塩及びこれ
らの誘導体などが挙げられ、これらの1種を単独で用い
ても2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、
硬化性及び流動性の観点からは、ホスフィン化合物及び
ホスフィン化合物とキノン化合物との付加物が好まし
く、トリフェニルホスフィン等の第三ホスフィン化合物
及びトリフェニルホスフィンとキノン化合物との付加物
がより好ましい。
は、必要に応じて硬化促進剤を配合することができる。
硬化促進剤は、封止用エポキシ樹脂成形材料に一般に使
用されているもので特に制限はないが、たとえば、1,
8−ジアザ−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、
1,5−ジアザ−ビシクロ(4,3,0)ノネン、5、
6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザ−ビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7等のシクロアミジン化合物及び
これらの化合物に無水マレイン酸、1,4−ベンゾキノ
ン、2,5−トルキノン、1,4−ナフトキノン、2,
3−ジメチルベンゾキノン、2,6−ジメチルベンゾキ
ノン、2,3−ジメトキシ−5−メチル−1,4−ベン
ゾキノン、2,3−ジメトキシ−1,4−ベンゾキノ
ン、フェニル−1,4−ベンゾキノン等のキノン化合
物、ジアゾフェニルメタン、フェノール樹脂等のπ結合
をもつ化合物を付加してなる分子内分極を有する化合
物、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、
ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール等の3級アミン類及びこれらの誘導
体、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾー
ル、2−フェニル−4−メチルイミダゾール等のイミダ
ゾール類及びこれらの誘導体、トリブチルホスフィン、
メチルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、トリス(4−メチルフェニル)ホスフィン、ジフェ
ニルホスフィン、フェニルホスフィン等のホスフィン化
合物及びこれらのホスフィン化合物に無水マレイン酸、
上記キノン化合物、ジアゾフェニルメタン、フェノール
樹脂等のπ結合をもつ化合物を付加してなる分子内分極
を有するリン化合物、テトラフェニルホスホニウムテト
ラフェニルボレート、トリフェニルホスフィンテトラフ
ェニルボレート、2−エチル−4−メチルイミダゾール
テトラフェニルボレート、N−メチルモルホリンテトラ
フェニルボレート等のテトラフェニルボロン塩及びこれ
らの誘導体などが挙げられ、これらの1種を単独で用い
ても2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、
硬化性及び流動性の観点からは、ホスフィン化合物及び
ホスフィン化合物とキノン化合物との付加物が好まし
く、トリフェニルホスフィン等の第三ホスフィン化合物
及びトリフェニルホスフィンとキノン化合物との付加物
がより好ましい。
【0033】硬化促進剤の配合量は、硬化促進効果が達
成される量であれば特に制限はないが、封止用エポキシ
樹脂成形材料に対して0.005〜2重量%が好まし
く、0.01〜0.5重量%がより好ましい。0.00
5重量%未満では短時間での硬化性に劣る傾向があり、
2重量%を超えると硬化速度が速すぎて良好な成形品を
得ることが困難になる傾向がある。
成される量であれば特に制限はないが、封止用エポキシ
樹脂成形材料に対して0.005〜2重量%が好まし
く、0.01〜0.5重量%がより好ましい。0.00
5重量%未満では短時間での硬化性に劣る傾向があり、
2重量%を超えると硬化速度が速すぎて良好な成形品を
得ることが困難になる傾向がある。
【0034】本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料に
は、IC等の半導体素子の耐湿性及び高温放置特性を向
上させる観点から、必要に応じてイオントラップ剤をさ
らに配合することができる。イオントラップ剤としては
特に制限はなく、従来公知のものを用いることができる
が、たとえば、ハイドロタルサイト類や、マグネシウ
ム、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、ビスマスか
ら選ばれる元素の含水酸化物等が挙げられ、これらの1
種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。なかでも、下記組成式(XV)で示されるハイドロタ
ルサイトが好ましい。 Mg1-XAlX(OH)2(CO3)X/2・mH2O ……(XV) (0<X≦0.5、mは正の数) イオントラップ剤の配合量は、ハロゲンイオンなどの陰
イオンを捕捉できる十分量であれば特に制限はないが、
流動性及び曲げ強度の観点から(A)エポキシ樹脂に対
して0.1〜30重量%が好ましく、0.5〜10重量
%がより好ましく、1〜5重量%がさらに好ましい。
は、IC等の半導体素子の耐湿性及び高温放置特性を向
上させる観点から、必要に応じてイオントラップ剤をさ
らに配合することができる。イオントラップ剤としては
特に制限はなく、従来公知のものを用いることができる
が、たとえば、ハイドロタルサイト類や、マグネシウ
ム、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、ビスマスか
ら選ばれる元素の含水酸化物等が挙げられ、これらの1
種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。なかでも、下記組成式(XV)で示されるハイドロタ
ルサイトが好ましい。 Mg1-XAlX(OH)2(CO3)X/2・mH2O ……(XV) (0<X≦0.5、mは正の数) イオントラップ剤の配合量は、ハロゲンイオンなどの陰
イオンを捕捉できる十分量であれば特に制限はないが、
流動性及び曲げ強度の観点から(A)エポキシ樹脂に対
して0.1〜30重量%が好ましく、0.5〜10重量
%がより好ましく、1〜5重量%がさらに好ましい。
【0035】また、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材
料には、樹脂成分と無機充填剤との接着性を高めるため
に、必要に応じて、エポキシシラン、メルカプトシラ
ン、アミノシラン、アルキルシラン、ウレイドシラン、
ビニルシラン等の各種シラン系化合物、チタン系化合
物、アルミニウムキレート類、アルミニウム/ジルコニ
ウム系化合物等の公知のカップリング剤を添加すること
ができる。これらを例示すると、ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メ
トキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ-アニリノプロピルトリメ
トキシシラン、γ-アニリノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−[ビス(β−ヒドロキシエチル)]アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
(β−アミノエチル)アミノプロピルジメトキシメチル
シラン、N−(トリメトキシシリルプロピル)エチレン
ジアミン、N−(ジメトキシメチルシリルイソプロピ
ル)エチレンジアミン、メチルトリメトキシシラン、ジ
メチルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラン、ビニルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメ
トキシシラン等のシラン系カップリング剤、イソプロピ
ルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリ
ス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソ
プロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタ
ネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイ
ト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチ
ル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチ
タネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキ
シアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホス
フェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリオク
タノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソス
テアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベン
ゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステアロ
イルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオク
チルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリクミ
ルフェニルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオ
クチルホスファイト)チタネート等のチタネート系カッ
プリング剤などが挙げられ、これらの1種を単独で用い
ても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
料には、樹脂成分と無機充填剤との接着性を高めるため
に、必要に応じて、エポキシシラン、メルカプトシラ
ン、アミノシラン、アルキルシラン、ウレイドシラン、
ビニルシラン等の各種シラン系化合物、チタン系化合
物、アルミニウムキレート類、アルミニウム/ジルコニ
ウム系化合物等の公知のカップリング剤を添加すること
ができる。これらを例示すると、ビニルトリクロロシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メ
トキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ-アニリノプロピルトリメ
トキシシラン、γ-アニリノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−[ビス(β−ヒドロキシエチル)]アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
(β−アミノエチル)アミノプロピルジメトキシメチル
シラン、N−(トリメトキシシリルプロピル)エチレン
ジアミン、N−(ジメトキシメチルシリルイソプロピ
ル)エチレンジアミン、メチルトリメトキシシラン、ジ
メチルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラン、ビニルト
リメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメ
トキシシラン等のシラン系カップリング剤、イソプロピ
ルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリ
ス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソ
プロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタ
ネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイ
ト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチ
ル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチ
タネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキ
シアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホス
フェート)エチレンチタネート、イソプロピルトリオク
タノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソス
テアロイルチタネート、イソプロピルトリドデシルベン
ゼンスルホニルチタネート、イソプロピルイソステアロ
イルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオク
チルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリクミ
ルフェニルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオ
クチルホスファイト)チタネート等のチタネート系カッ
プリング剤などが挙げられ、これらの1種を単独で用い
ても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0036】上記カップリング剤の配合量は、(D)無
機充填剤に対して0.05〜5重量%であることが好ま
しく、0.1〜2.5重量%がより好ましい。0.05
重量%未満ではフレームとの接着性が低下する傾向があ
り、5重量%を超えるとパッケージの成形性が低下する
傾向がある。
機充填剤に対して0.05〜5重量%であることが好ま
しく、0.1〜2.5重量%がより好ましい。0.05
重量%未満ではフレームとの接着性が低下する傾向があ
り、5重量%を超えるとパッケージの成形性が低下する
傾向がある。
【0037】本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料には
従来公知のノンハロゲン、ノンアンチモンの難燃剤を必
要に応じて配合することができる。たとえば、赤リン、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛等
の無機物及び/又はフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂等
で被覆された赤リン、リン酸エステル、酸化トリフェニ
ルホスフィン等のリン化合物、メラミン、メラミン誘導
体、メラミン変性フェノール樹脂、トリアジン環を有す
る化合物、シアヌル酸誘導体、イソシアヌル酸誘導体等
の窒素含有化合物、シクロホスファゼン等のリン及び窒
素含有化合物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム及び下記組成式(XVI)で示される複合金属水酸化物
などが挙げられる。 p(M1aOb)・q(M2cOd)・r(M3cOd)・mH2O (XVI) (ここで、M1、M2及びM3は互いに異なる金属元素を
示し、a、b、c、d、p、q及びmは正の数、rは0又は
正の数を示す。)
従来公知のノンハロゲン、ノンアンチモンの難燃剤を必
要に応じて配合することができる。たとえば、赤リン、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛等
の無機物及び/又はフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂等
で被覆された赤リン、リン酸エステル、酸化トリフェニ
ルホスフィン等のリン化合物、メラミン、メラミン誘導
体、メラミン変性フェノール樹脂、トリアジン環を有す
る化合物、シアヌル酸誘導体、イソシアヌル酸誘導体等
の窒素含有化合物、シクロホスファゼン等のリン及び窒
素含有化合物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム及び下記組成式(XVI)で示される複合金属水酸化物
などが挙げられる。 p(M1aOb)・q(M2cOd)・r(M3cOd)・mH2O (XVI) (ここで、M1、M2及びM3は互いに異なる金属元素を
示し、a、b、c、d、p、q及びmは正の数、rは0又は
正の数を示す。)
【0038】上記組成式(XVI)中のM1、M2及びM3は
互いに異なる金属元素であれば特に制限はないが、難燃
性の観点からは、M1が第3周期の金属元素、IIA族の
アルカリ土類金属元素、IVB族、IIB族、VIII族、IB
族、IIIA族及びIVA族に属する金属元素から選ばれ、
M2がIIIB〜IIB族の遷移金属元素から選ばれることが
好ましく、M1がマグネシウム、カルシウム、アルミニ
ウム、スズ、チタン、鉄、コバルト、ニッケル、銅及び
亜鉛から選ばれ、M2が鉄、コバルト、ニッケル、銅及
び亜鉛から選ばれることがより好ましい。流動性の観点
からは、M1がマグネシウム、M2が亜鉛又はニッケル
で、r=0のものが好ましい。p、q及びrのモル比は
特に制限はないが、r=0で、p/qが1/99〜1/
1であることが好ましい。なお、金属元素の分類は、典
型元素をA亜族、遷移元素をB亜族とする長周期型の周
期率表(出典:共立出版株式会社発行「化学大辞典4」
1987年2月15日縮刷版第30刷)に基づいて行っ
た。また、酸化亜鉛、錫酸亜鉛、硼酸亜鉛、酸化鉄、酸
化モリブデン、モリブデン酸亜鉛、ジシクロペンタジエ
ニル鉄等の金属元素を含む化合物などが挙げられ、これ
らの1種を単独で用いても2種以上を組合わせて用いて
もよい。
互いに異なる金属元素であれば特に制限はないが、難燃
性の観点からは、M1が第3周期の金属元素、IIA族の
アルカリ土類金属元素、IVB族、IIB族、VIII族、IB
族、IIIA族及びIVA族に属する金属元素から選ばれ、
M2がIIIB〜IIB族の遷移金属元素から選ばれることが
好ましく、M1がマグネシウム、カルシウム、アルミニ
ウム、スズ、チタン、鉄、コバルト、ニッケル、銅及び
亜鉛から選ばれ、M2が鉄、コバルト、ニッケル、銅及
び亜鉛から選ばれることがより好ましい。流動性の観点
からは、M1がマグネシウム、M2が亜鉛又はニッケル
で、r=0のものが好ましい。p、q及びrのモル比は
特に制限はないが、r=0で、p/qが1/99〜1/
1であることが好ましい。なお、金属元素の分類は、典
型元素をA亜族、遷移元素をB亜族とする長周期型の周
期率表(出典:共立出版株式会社発行「化学大辞典4」
1987年2月15日縮刷版第30刷)に基づいて行っ
た。また、酸化亜鉛、錫酸亜鉛、硼酸亜鉛、酸化鉄、酸
化モリブデン、モリブデン酸亜鉛、ジシクロペンタジエ
ニル鉄等の金属元素を含む化合物などが挙げられ、これ
らの1種を単独で用いても2種以上を組合わせて用いて
もよい。
【0039】さらに、本発明の封止用エポキシ樹脂成形
材料には、その他の添加剤として、高級脂肪酸、高級脂
肪酸金属塩、エステル系ワックス、ポリオレフィン系ワ
ックス、ポリエチレン、酸化ポリエチレン等の離型剤、
カーボンブラック等の着色剤、シリコーンオイル、ゴム
粉末等の応力緩和剤などを必要に応じて配合することが
できる。
材料には、その他の添加剤として、高級脂肪酸、高級脂
肪酸金属塩、エステル系ワックス、ポリオレフィン系ワ
ックス、ポリエチレン、酸化ポリエチレン等の離型剤、
カーボンブラック等の着色剤、シリコーンオイル、ゴム
粉末等の応力緩和剤などを必要に応じて配合することが
できる。
【0040】本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料は、
各種原材料を均一に分散混合できるのであれば、いかな
る手法を用いても調製できるが、一般的な手法として、
所定の配合量の原材料をミキサー等によって十分混合し
た後、ミキシングロール、押出機等によって溶融混練し
た後、冷却、粉砕する方法を挙げることができる。成形
条件に合うような寸法及び重量でタブレット化すると使
いやすい。
各種原材料を均一に分散混合できるのであれば、いかな
る手法を用いても調製できるが、一般的な手法として、
所定の配合量の原材料をミキサー等によって十分混合し
た後、ミキシングロール、押出機等によって溶融混練し
た後、冷却、粉砕する方法を挙げることができる。成形
条件に合うような寸法及び重量でタブレット化すると使
いやすい。
【0041】本発明で得られる封止用エポキシ樹脂成形
材料により封止した素子を備えた電子部品装置として
は、リードフレーム、配線済みのテープキャリア、配線
板、ガラス、シリコンウエハ等の支持部材に、半導体チ
ップ、トランジスタ、ダイオード、サイリスタ等の能動
素子、コンデンサ、抵抗体、コイル等の受動素子等の素
子を搭載し、必要な部分を本発明の封止用エポキシ樹脂
成形材料で封止した、電子部品装置などが挙げられる。
このような電子部品装置としては、たとえば、リードフ
レーム上に半導体素子を固定し、ボンディングパッド等
の素子の端子部とリード部をワイヤボンディングやバン
プで接続した後、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料
を用いてトランスファ成形等により封止してなる、DI
P(Dual Inline Package)、PLCC(Plastic Leade
d Chip Carrier)、QFP(Quad Flat Package)、S
OP(Small Outline Package)、SOJ(Small Outli
ne J-lead package)、TSOP(Thin Small Outline
Package)、TQFP(Thin Quad Flat Package)等の
一般的な樹脂封止型IC、テープキャリアにバンプで接
続した半導体チップを、本発明の封止用エポキシ樹脂成
形材料で封止したTCP(Tape Carrier Package)、配
線板やガラス上に形成した配線に、ワイヤボンディン
グ、フリップチップボンディング、はんだ等で接続した
半導体チップ、トランジスタ、ダイオード、サイリスタ
等の能動素子及び/又はコンデンサ、抵抗体、コイル等
の受動素子を、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料で
封止したCOB(Chip On Board)モジュール、ハイブ
リッドIC、マルチチップモジュール、マザーボード接
続用の端子を形成したインターポーザ基板に半導体チッ
プを搭載し、バンプまたはワイヤボンディングにより半
導体チップとインターポーザ基板に形成された配線を接
続した後、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料で半導
体チップ搭載側を封止したBGA(Ball Grid Arra
y)、CSP(Chip Size Package)、MCP(Multi Ch
ip Package)などが挙げられる。また、プリント回路板
にも本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料は有効に使用
できる。
材料により封止した素子を備えた電子部品装置として
は、リードフレーム、配線済みのテープキャリア、配線
板、ガラス、シリコンウエハ等の支持部材に、半導体チ
ップ、トランジスタ、ダイオード、サイリスタ等の能動
素子、コンデンサ、抵抗体、コイル等の受動素子等の素
子を搭載し、必要な部分を本発明の封止用エポキシ樹脂
成形材料で封止した、電子部品装置などが挙げられる。
このような電子部品装置としては、たとえば、リードフ
レーム上に半導体素子を固定し、ボンディングパッド等
の素子の端子部とリード部をワイヤボンディングやバン
プで接続した後、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料
を用いてトランスファ成形等により封止してなる、DI
P(Dual Inline Package)、PLCC(Plastic Leade
d Chip Carrier)、QFP(Quad Flat Package)、S
OP(Small Outline Package)、SOJ(Small Outli
ne J-lead package)、TSOP(Thin Small Outline
Package)、TQFP(Thin Quad Flat Package)等の
一般的な樹脂封止型IC、テープキャリアにバンプで接
続した半導体チップを、本発明の封止用エポキシ樹脂成
形材料で封止したTCP(Tape Carrier Package)、配
線板やガラス上に形成した配線に、ワイヤボンディン
グ、フリップチップボンディング、はんだ等で接続した
半導体チップ、トランジスタ、ダイオード、サイリスタ
等の能動素子及び/又はコンデンサ、抵抗体、コイル等
の受動素子を、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料で
封止したCOB(Chip On Board)モジュール、ハイブ
リッドIC、マルチチップモジュール、マザーボード接
続用の端子を形成したインターポーザ基板に半導体チッ
プを搭載し、バンプまたはワイヤボンディングにより半
導体チップとインターポーザ基板に形成された配線を接
続した後、本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料で半導
体チップ搭載側を封止したBGA(Ball Grid Arra
y)、CSP(Chip Size Package)、MCP(Multi Ch
ip Package)などが挙げられる。また、プリント回路板
にも本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料は有効に使用
できる。
【0042】本発明の封止用エポキシ樹脂成形材料を用
いて素子を封止する方法としては、低圧トランスファ成
形法が最も一般的であるが、インジェクション成形法、
圧縮成形法等を用いてもよい。
いて素子を封止する方法としては、低圧トランスファ成
形法が最も一般的であるが、インジェクション成形法、
圧縮成形法等を用いてもよい。
【0043】
【実施例】次に実施例により本発明を説明するが、本発
明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0044】合成例1
アセナフチレン100g、インデン120gをキシレン
600gに溶解し、120℃に加熱した。その後、三弗
化ホウ素ジメチルエーテル錯体1.1gをキシレン60
gに溶解した溶液を30分かけて滴下し、さらに120
℃で3時間反応させた。その後水酸化カルシウム3.0
gを加えて中和し、さらに中和塩及び過剰の水酸化カル
シウムを濾別した。得られた溶液からキシレン及び未反
応モノマーを減圧下に除去し、アセナフチレン−インデ
ン重合物(重合物1)190gを得た。得られた重合物
の軟化点は128℃、25℃におけるトルエン溶液(5
0重量%)中での粘度は0.08Pa・sであった。こ
こで、粘度はE型粘度計を用い、軟化点はJIS K−
6911に従い環球法で測定した。
600gに溶解し、120℃に加熱した。その後、三弗
化ホウ素ジメチルエーテル錯体1.1gをキシレン60
gに溶解した溶液を30分かけて滴下し、さらに120
℃で3時間反応させた。その後水酸化カルシウム3.0
gを加えて中和し、さらに中和塩及び過剰の水酸化カル
シウムを濾別した。得られた溶液からキシレン及び未反
応モノマーを減圧下に除去し、アセナフチレン−インデ
ン重合物(重合物1)190gを得た。得られた重合物
の軟化点は128℃、25℃におけるトルエン溶液(5
0重量%)中での粘度は0.08Pa・sであった。こ
こで、粘度はE型粘度計を用い、軟化点はJIS K−
6911に従い環球法で測定した。
【0045】合成例2
軟化点が70℃、水酸基当量が176のフェノール・ア
ラルキル樹脂(三井化学株式会社製商品名ミレックスX
LC−3L)200gを150℃に溶融させ、さらにア
セナフチレン20gを加えて均一に溶融させた。その
後、攪拌しながら150℃で、さらに4時間攪拌して溶
融混合物1を得た。得られた溶融混合物の軟化点は70
℃で、水酸基当量178、150℃での溶融粘度は0.
15Pa・Sであった。
ラルキル樹脂(三井化学株式会社製商品名ミレックスX
LC−3L)200gを150℃に溶融させ、さらにア
セナフチレン20gを加えて均一に溶融させた。その
後、攪拌しながら150℃で、さらに4時間攪拌して溶
融混合物1を得た。得られた溶融混合物の軟化点は70
℃で、水酸基当量178、150℃での溶融粘度は0.
15Pa・Sであった。
【0046】合成例3
軟化点が67℃、水酸基当量が182のβ−ナフトール
・アラルキル樹脂(新日鐵化学株式会社製商品名SN−
170)200gを150℃に溶融させ、さらにアセナ
フチレン20gを加えて均一に溶融させた。その後、攪
拌しながら180℃に昇温し、さらに4時間攪拌して溶
融混合物2を得た。得られた溶融混合物2の軟化点は7
8℃、水酸基当量199、150℃での溶融粘度は0.
14Pa・Sであった。
・アラルキル樹脂(新日鐵化学株式会社製商品名SN−
170)200gを150℃に溶融させ、さらにアセナ
フチレン20gを加えて均一に溶融させた。その後、攪
拌しながら180℃に昇温し、さらに4時間攪拌して溶
融混合物2を得た。得られた溶融混合物2の軟化点は7
8℃、水酸基当量199、150℃での溶融粘度は0.
14Pa・Sであった。
【0047】合成例4
アセナフチレン40gを用いた以外は、合成例3と同様
の操作を行い溶融混合物3を得た。得られた溶融混合物
3の軟化点は85℃、水酸基当量225、150℃での
溶融粘度は0.20Pa・Sであった。
の操作を行い溶融混合物3を得た。得られた溶融混合物
3の軟化点は85℃、水酸基当量225、150℃での
溶融粘度は0.20Pa・Sであった。
【0048】合成例5
軟化点が80℃、水酸基当量が205のα−ナフトール
・アラルキル樹脂(新日鐵化学株式会社製商品名SN−
475)200gを150℃に溶融させ、さらにアセナ
フチレン20gを加えて均一に溶融させた。その後、攪
拌しながら180℃に昇温し、さらに4時間攪拌して予
備混融物4を得た。得られた予備混融物4の軟化点は8
9℃、水酸基当量233、150℃での溶融粘度は0.
18Pa・Sであった。
・アラルキル樹脂(新日鐵化学株式会社製商品名SN−
475)200gを150℃に溶融させ、さらにアセナ
フチレン20gを加えて均一に溶融させた。その後、攪
拌しながら180℃に昇温し、さらに4時間攪拌して予
備混融物4を得た。得られた予備混融物4の軟化点は8
9℃、水酸基当量233、150℃での溶融粘度は0.
18Pa・Sであった。
【0049】実施例1〜48、比較例1〜30
エポキシ樹脂として、エポキシ当量196、融点106
℃のビフェニル型エポキシ樹脂(エポキシ樹脂1、ジャ
パンエポキシレジン株式会社製商品名エピコートYX−
4000H)、エポキシ当量242、融点110℃の硫
黄原子含有エポキシ樹脂(エポキシ樹脂2、新日鐵化学
株式会社製商品名YSLV−120TE)、エポキシ当
量210、融点120℃のスチルベン型エポキシ樹脂
(エポキシ樹脂3、住友化学工業株式会社製商品名ES
LV−210)、エポキシ当量282、軟化点60℃の
ビフェニレン基を含有するアラルキル型エポキシ樹脂
(エポキシ樹脂4、日本化薬株式会社製商品名NC−3
000S)、下記一般式(XVII)及び一般式(XVIII)
で示されるエポキシ樹脂の溶融混合物(重量比で1:
1)でエポキシ当量178であるエポキシ樹脂(エポキ
シ樹脂5、ジャパンエポキシレジン株式会社商品名YL
6922)、エポキシ当量282、軟化点82℃の下記
一般式(XIX)で示されるエポキシ樹脂(エポキシ樹脂
6、大日本インキ株式会社製EXA−7330)、エポ
キシ当量195、軟化点65℃のo−クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂(エポキシ樹脂7、住友化学工業株
式会社製商品名ESCN−190)、エポキシ当量18
8、軟化点78℃の下記一般式(XX)で示されるビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ樹脂8、新日鐵化
学株式会社製商品名YSLV−80XY)、ビフェニレ
ン基を含有するアラルキル型エポキシ樹脂と下記一般式
(XVIII)で示されるエポキシ樹脂の混合物(重量比で
4:1)でエポキシ当量241、軟化点89℃であるエ
ポキシ樹脂(エポキシ樹脂9、日本化薬株式会社製商品
名CER−3000−L)、硬化剤として水酸基当量1
76、軟化点70℃のフェノール・アラルキル樹脂(硬
化剤1、三井化学株式会社製商品名ミレックスXLC−
3L)、水酸基当量182、軟化点67℃のβ−ナフト
ール・アラルキル樹脂(硬化剤2、新日鐵化学株式会社
製商品名SN−170)、水酸基当量205、軟化点8
0℃のα−ナフトール・アラルキル樹脂(硬化剤3、新
日鐵化学株式会社製商品名SN−475)、アセナフチ
レン等として、アセナフチレン単体、合成例1で調製し
た重合物1、合成例2〜5で調製した溶融混合物―1、
溶融混合物―2、溶融混合物―3、溶融混合物―4、硬
化促進剤としてトリフェニルホスフィンと1,4−ベン
ゾキノンとの付加物(硬化促進剤1)、トリブチルホス
フィンと1,4−ベンゾキノンとの付加物(硬化促進剤
2)、無機充填剤として平均粒径17.5μm、比表面
積3.8m2/gの球状溶融シリカ、難燃剤として、フ
ェノール樹脂で被覆された赤リン(難燃剤1、燐化学工
業株式会社製商品名ノーバエクセル140)、水酸化マ
グネシウム(難燃剤2、協和化学工業株式会社製商品名
キスマ5A)、カップリング剤としてγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー株式会社製
商品名A−187)、その他の添加剤としてカルナバワ
ックス(クラリアント社製)及びカーボンブラック(三
菱化学株式会社製商品名MA−100)をそれぞれ表1
〜表5に示す重量部で配合し、混練温度80℃、混練時
間10分の条件でロール混練を行い、実施例1〜30及
び比較例1〜20の封止用エポキシ樹脂成形材料を作製
した。
℃のビフェニル型エポキシ樹脂(エポキシ樹脂1、ジャ
パンエポキシレジン株式会社製商品名エピコートYX−
4000H)、エポキシ当量242、融点110℃の硫
黄原子含有エポキシ樹脂(エポキシ樹脂2、新日鐵化学
株式会社製商品名YSLV−120TE)、エポキシ当
量210、融点120℃のスチルベン型エポキシ樹脂
(エポキシ樹脂3、住友化学工業株式会社製商品名ES
LV−210)、エポキシ当量282、軟化点60℃の
ビフェニレン基を含有するアラルキル型エポキシ樹脂
(エポキシ樹脂4、日本化薬株式会社製商品名NC−3
000S)、下記一般式(XVII)及び一般式(XVIII)
で示されるエポキシ樹脂の溶融混合物(重量比で1:
1)でエポキシ当量178であるエポキシ樹脂(エポキ
シ樹脂5、ジャパンエポキシレジン株式会社商品名YL
6922)、エポキシ当量282、軟化点82℃の下記
一般式(XIX)で示されるエポキシ樹脂(エポキシ樹脂
6、大日本インキ株式会社製EXA−7330)、エポ
キシ当量195、軟化点65℃のo−クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂(エポキシ樹脂7、住友化学工業株
式会社製商品名ESCN−190)、エポキシ当量18
8、軟化点78℃の下記一般式(XX)で示されるビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂(エポキシ樹脂8、新日鐵化
学株式会社製商品名YSLV−80XY)、ビフェニレ
ン基を含有するアラルキル型エポキシ樹脂と下記一般式
(XVIII)で示されるエポキシ樹脂の混合物(重量比で
4:1)でエポキシ当量241、軟化点89℃であるエ
ポキシ樹脂(エポキシ樹脂9、日本化薬株式会社製商品
名CER−3000−L)、硬化剤として水酸基当量1
76、軟化点70℃のフェノール・アラルキル樹脂(硬
化剤1、三井化学株式会社製商品名ミレックスXLC−
3L)、水酸基当量182、軟化点67℃のβ−ナフト
ール・アラルキル樹脂(硬化剤2、新日鐵化学株式会社
製商品名SN−170)、水酸基当量205、軟化点8
0℃のα−ナフトール・アラルキル樹脂(硬化剤3、新
日鐵化学株式会社製商品名SN−475)、アセナフチ
レン等として、アセナフチレン単体、合成例1で調製し
た重合物1、合成例2〜5で調製した溶融混合物―1、
溶融混合物―2、溶融混合物―3、溶融混合物―4、硬
化促進剤としてトリフェニルホスフィンと1,4−ベン
ゾキノンとの付加物(硬化促進剤1)、トリブチルホス
フィンと1,4−ベンゾキノンとの付加物(硬化促進剤
2)、無機充填剤として平均粒径17.5μm、比表面
積3.8m2/gの球状溶融シリカ、難燃剤として、フ
ェノール樹脂で被覆された赤リン(難燃剤1、燐化学工
業株式会社製商品名ノーバエクセル140)、水酸化マ
グネシウム(難燃剤2、協和化学工業株式会社製商品名
キスマ5A)、カップリング剤としてγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー株式会社製
商品名A−187)、その他の添加剤としてカルナバワ
ックス(クラリアント社製)及びカーボンブラック(三
菱化学株式会社製商品名MA−100)をそれぞれ表1
〜表5に示す重量部で配合し、混練温度80℃、混練時
間10分の条件でロール混練を行い、実施例1〜30及
び比較例1〜20の封止用エポキシ樹脂成形材料を作製
した。
【0050】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
(ここで、nは0又は1〜3の整数を示す。)
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
作製した実施例及び比較例の封止用エポキシ樹脂成形材
料を、次の各試験により評価した。結果を表9〜表16
に示す。なお、封止用エポキシ樹脂成形材料の成形は、
トランスファ成形機により、金型温度180℃、成形圧
力6.9MPa、硬化時間90秒の条件で行った。ま
た、後硬化は180℃で5時間行った。 (1)難燃性 厚さ1/16インチの試験片を成形する金型を用いて、
封止用エポキシ樹脂成形材料を上記条件で成形して後硬
化を行い、UL−94試験法に従って燃焼試験を行い、
試験片5本の残炎時間の合計を総残炎時間として評価し
た。 (2)スパイラルフロー(流動性の指標) EMMI−1−66に準じたスパイラルフロー測定用金
型を用いて、封止用エポキシ樹脂成形材料を上記条件で
成形し、流動距離(cm)を求めた。 (3)熱時硬度 封止用エポキシ樹脂成形材料を上記条件で直径50mm
×厚さ3mmの円板に成形し、成形後直ちにショアD型
硬度計を用いて測定した。 (4)耐リフロー性 8mm×10mm×0.4mmのシリコーンチップを搭
載した外形寸法20mm×14mm×2mmの80ピン
フラットパッケージを、封止用エポキシ樹脂成形材料を
用いて上記条件で成形、後硬化して作製し、85℃、8
5%RHの条件で加湿して所定時間毎に240℃、10
秒の条件でリフロー処理を行い、クラックの有無を観察
し、試験パッケージ数(10)に対するクラック発生パ
ッケージ数で評価した。 (5)耐湿性 線幅10μm、厚さ1μmのアルミ配線を施した6mm
×6mm×0.4mmのテスト用シリコーンチップを搭
載した外形寸法19mm×14mm×2.7mmの80
ピンフラットパッケージを、封止用エポキシ樹脂成形材
料を用いて上記条件で成形、後硬化して作製し、前処理
を行った後、加湿して所定時間毎にアルミ配線腐食によ
る断線不良を調べ、試験パッケージ数(7)に対する不
良パッケージ数で評価した。なお、前処理は85℃、8
5%RH、72時間の条件でフラットパッケージを加湿
後、215℃、90秒間のベーパーフェーズリフロー処
理を行った。その後の加湿は0.2MPa、121℃の
条件で行った。 (6)高温放置特性 外形サイズ5×9(mm)で5μmの酸化膜を有するシ
リコンサブストレート上にライン/スペースが10μm
のアルミ配線を形成したテスト素子を使用して、部分銀
メッキを施した42アロイのリードフレームに銀ペース
トで接続し、サーモソニック型ワイヤボンダにより20
0℃で素子のボンディングパッドとインナリードをAu
線にて接続した。その後、トランスファ成形により16
ピン型DIP(Dual Inline Packag
e)を作製し、得られた試験用ICを200℃の高温槽
に保管し、所定時間毎に取り出して導通試験を行い、試
験パッケージ数(7)に対する不良パッケージ数で評価
した。
料を、次の各試験により評価した。結果を表9〜表16
に示す。なお、封止用エポキシ樹脂成形材料の成形は、
トランスファ成形機により、金型温度180℃、成形圧
力6.9MPa、硬化時間90秒の条件で行った。ま
た、後硬化は180℃で5時間行った。 (1)難燃性 厚さ1/16インチの試験片を成形する金型を用いて、
封止用エポキシ樹脂成形材料を上記条件で成形して後硬
化を行い、UL−94試験法に従って燃焼試験を行い、
試験片5本の残炎時間の合計を総残炎時間として評価し
た。 (2)スパイラルフロー(流動性の指標) EMMI−1−66に準じたスパイラルフロー測定用金
型を用いて、封止用エポキシ樹脂成形材料を上記条件で
成形し、流動距離(cm)を求めた。 (3)熱時硬度 封止用エポキシ樹脂成形材料を上記条件で直径50mm
×厚さ3mmの円板に成形し、成形後直ちにショアD型
硬度計を用いて測定した。 (4)耐リフロー性 8mm×10mm×0.4mmのシリコーンチップを搭
載した外形寸法20mm×14mm×2mmの80ピン
フラットパッケージを、封止用エポキシ樹脂成形材料を
用いて上記条件で成形、後硬化して作製し、85℃、8
5%RHの条件で加湿して所定時間毎に240℃、10
秒の条件でリフロー処理を行い、クラックの有無を観察
し、試験パッケージ数(10)に対するクラック発生パ
ッケージ数で評価した。 (5)耐湿性 線幅10μm、厚さ1μmのアルミ配線を施した6mm
×6mm×0.4mmのテスト用シリコーンチップを搭
載した外形寸法19mm×14mm×2.7mmの80
ピンフラットパッケージを、封止用エポキシ樹脂成形材
料を用いて上記条件で成形、後硬化して作製し、前処理
を行った後、加湿して所定時間毎にアルミ配線腐食によ
る断線不良を調べ、試験パッケージ数(7)に対する不
良パッケージ数で評価した。なお、前処理は85℃、8
5%RH、72時間の条件でフラットパッケージを加湿
後、215℃、90秒間のベーパーフェーズリフロー処
理を行った。その後の加湿は0.2MPa、121℃の
条件で行った。 (6)高温放置特性 外形サイズ5×9(mm)で5μmの酸化膜を有するシ
リコンサブストレート上にライン/スペースが10μm
のアルミ配線を形成したテスト素子を使用して、部分銀
メッキを施した42アロイのリードフレームに銀ペース
トで接続し、サーモソニック型ワイヤボンダにより20
0℃で素子のボンディングパッドとインナリードをAu
線にて接続した。その後、トランスファ成形により16
ピン型DIP(Dual Inline Packag
e)を作製し、得られた試験用ICを200℃の高温槽
に保管し、所定時間毎に取り出して導通試験を行い、試
験パッケージ数(7)に対する不良パッケージ数で評価
した。
【0051】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
本発明における(C)アセナフチレンを含まない比較例
1〜18、21〜23及び26〜28は、同じ樹脂組成
の実施例と比較して、いずれも難燃性に劣っている。ま
た、難燃剤として赤リンを用いている比較例19、24
及び29は耐湿性に劣り、水酸化マグネシウムを用いて
いる比較例20、25及び30は流動性に劣っている。
これに対して、実施例1〜48はいずれも難燃性に優れ
ており、流動性や熱時硬度等の成形性、並びに耐リフロ
ー性、耐湿性及び高温放置特性等の信頼性のいずれも良
好である。
1〜18、21〜23及び26〜28は、同じ樹脂組成
の実施例と比較して、いずれも難燃性に劣っている。ま
た、難燃剤として赤リンを用いている比較例19、24
及び29は耐湿性に劣り、水酸化マグネシウムを用いて
いる比較例20、25及び30は流動性に劣っている。
これに対して、実施例1〜48はいずれも難燃性に優れ
ており、流動性や熱時硬度等の成形性、並びに耐リフロ
ー性、耐湿性及び高温放置特性等の信頼性のいずれも良
好である。
【0052】
【発明の効果】本発明になる封止用エポキシ樹脂成形材
料は実施例で示したようにノンハロゲンかつノンアンチ
モンで難燃化を達成でき、これを用いてIC、LSI等
の電子部品を封止すれば流動性や硬化性等の成形性が良
好で、かつ耐リフロー性、耐湿性及び高温放置性等の信
頼性が良好な製品を得ることができ、その工業的価値は
大である。
料は実施例で示したようにノンハロゲンかつノンアンチ
モンで難燃化を達成でき、これを用いてIC、LSI等
の電子部品を封止すれば流動性や硬化性等の成形性が良
好で、かつ耐リフロー性、耐湿性及び高温放置性等の信
頼性が良好な製品を得ることができ、その工業的価値は
大である。
─────────────────────────────────────────────────────
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(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 23/29 H01L 23/30 R
23/31
(72)発明者 片寄 光雄
茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式
会社総合研究所内
(72)発明者 池澤 良一
茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式
会社総合研究所内
(72)発明者 高橋 佳弘
茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式
会社総合研究所内
Fターム(参考) 4J002 CD05W CD07W CD11W CE00X
CE00Y DE097 DE137 DE147
DE237 DF017 DJ007 DJ017
DL007 EA066 FD130 FD150
GQ05
4J036 AA01 AD07 AD08 AD10 AD21
AE07 FA01 FA09 FB06 JA07
4M109 AA01 CA21 EA03 EB02 EB03
EB07 EC03 EC05
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤及び
(C)アセナフチレンを必須成分として含有する封止用
エポキシ樹脂成形材料。 - 【請求項2】 (C)アセナフチレンとして、(B)硬
化剤の一部又は全部と予備混合されたアセナフチレンを
含有する請求項1記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。 - 【請求項3】 (B)硬化剤がフェノールアラルキル樹
脂及び/又はナフトールアラルキル樹脂を含有する請求
項1又は請求項2記載の封止用エポキシ樹脂成形材料。 - 【請求項4】 (A)エポキシ樹脂がビフェニル型エポ
キシ樹脂、硫黄原子含有エポキシ樹脂、スチルベン型エ
ポキシ樹脂、ビフェニル・アラルキル型エポキシ樹脂及
びビスフェノール型エポキシ樹脂から選ばれる1種又は
2種以上を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の封
止用エポキシ樹脂成形材料。 - 【請求項5】 (D)無機充填剤をさらに含有する請求
項1〜4のいずれかに記載の封止用エポキシ樹脂成形材
料。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の封止用
エポキシ樹脂成形材料で封止された素子を備えた電子部
品装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002253759A JP2003246915A (ja) | 2001-12-21 | 2002-08-30 | 封止用エポキシ樹脂成形材料及び電子部品装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001390149 | 2001-12-21 | ||
JP2001-390149 | 2001-12-21 | ||
JP2002253759A JP2003246915A (ja) | 2001-12-21 | 2002-08-30 | 封止用エポキシ樹脂成形材料及び電子部品装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=28677019
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003246915A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007039652A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-02-15 | Hitachi Chem Co Ltd | 封止用エポキシ樹脂組成物及び電子部品装置 |
JP2008214598A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-18 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 難燃性接着剤樹脂組成物及びそれを用いたカバーレイフィルム |
JPWO2008111489A1 (ja) * | 2007-03-08 | 2010-06-24 | 新日鐵化学株式会社 | 難燃性接着剤樹脂組成物及びそれを用いた接着剤フィルム |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002253759A patent/JP2003246915A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007039652A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-02-15 | Hitachi Chem Co Ltd | 封止用エポキシ樹脂組成物及び電子部品装置 |
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JPWO2008111489A1 (ja) * | 2007-03-08 | 2010-06-24 | 新日鐵化学株式会社 | 難燃性接着剤樹脂組成物及びそれを用いた接着剤フィルム |
JP5048753B2 (ja) * | 2007-03-08 | 2012-10-17 | 新日鐵化学株式会社 | 難燃性接着剤樹脂組成物及びそれを用いた接着剤フィルム |
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