JP2003246277A - 車体骨格構造 - Google Patents
車体骨格構造Info
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Abstract
保する。 【解決手段】 車幅方向両側部に配置される一対の前方
サイドメンバ3の後端に後方サイドメンバ9を連結し、
後方サイドメンバ9の前端部には、下方に屈曲する前端
屈曲部13が形成される。一対の前方サイドメンバ3の
後部相互は、第1のクロスメンバ17により連結され、
第1のクロスメンバ17の車幅方向中央にはセンタメン
バ19の前端が連結される。センタメンバ19の後部
は、一対の後方サイドメンバ9相互を連結する第2のク
ロスメンバ21,23に連結される。一対の後方サイド
メンバ9の後端相互は、第3のクロスメンバ25により
連結される。センタメンバ19は、フロアパネル27に
形成した上方に突出するトンネル部27cの上面に固定
される。
Description
延設されるサイドメンバに湾曲部が設けられた車体骨格
構造に関する。
車室下への各種車両ユニット搭載による衝突安全性向上
のため、車幅方向や車体上下方向に湾曲した湾曲部を有
するサイドメンバが用いられることが多い。
有する車体骨格構造としては、例えば特開平9−150
751号公報に記載されたものがある。これは、上部が
開放されたほぼU字形断面のサイドメンバの底部および
内側壁の下側部分に、ほぼU字形断面の補強材を収容
し、この補強材の湾曲部に対応する部位に、サイドメン
バの上端の高さまで拡大した補強片を形成している。
格構造では、補強材を設けることによりサイドメンバの
剛性がある程度向上するものの、それには限界がある。
例えば、車両の前面衝突による車両前方からの荷重印加
時には、サイドメンバが、湾曲部にて高い荷重を受ける
ことによって応力が集中し、湾曲部の変形を引き起こ
し、車両衝突性能の悪化を招くものとなる。
ドメンバの剛性を充分確保することを目的としている。
に、請求項1の発明は、車体前後方向に向けて延設さ
れ、かつこの延設方向に対して交差する方向に向けて湾
曲する湾曲部を備えた一対のサイドメンバと、この一対
のサイドメンバ相互を、前記湾曲部より車体前方側にて
連結する第1のクロスメンバと、前記湾曲部の車体後方
側にて前記一対のサイドメンバ相互を連結する第2のク
ロスメンバと、前記第1のクロスメンバに一端が連結さ
れるとともに前記第2のクロスメンバに他端が連結され
て車体前後方向に向けて延設されるセンタメンバとを有
する構成としてある。
において、前記一対のサイドメンバは、車体後方側が前
記第1のクロスメンバにより互いに連結される前方サイ
ドメンバと、この前方サイドメンバの車体後方側に連結
されて前記湾曲部を備えた後方サイドメンバとをそれぞ
れ備える構成としてある。
明の構成において、前記湾曲部は、車体上下方向に湾曲
する構成としてある。
ずれかの発明の構成において、前記湾曲部は、車幅方向
に湾曲する構成としてある。
ずれかの発明の構成において、前記一対のサイドメンバ
の車体後方側の端部相互を、前記第2のクロスメンバの
車体後方側に位置する第3のクロスメンバにより連結す
る構成としてある。
ずれかの発明の構成において、フロアパネルの車幅方向
中央に、車体の上方に向けて突出して車体前後方向に延
設されるトンネル部を有し、このトンネル部の上面に前
記センタメンバを固定する構成としてある。
において、前記湾曲部は車体の下方に向けて湾曲し、前
記トンネル部は、前記湾曲部に対応して形成したフロア
パネルの凹部に設けられ、この凹部より車体後方側のフ
ロアパネルの上面に前記第2のクロスメンバを固定する
構成としてある。
ずれかの発明の構成において、前記第2のクロスメンバ
は、車体前後方向に沿って2つ設けられ、そのうちの車
体後方側の第2のクロスメンバは、車体前方側に対向す
る前面部を有し、この前面部に前記センタメンバの車体
後方側の端部を結合する構成としてある。
において、前記湾曲部は、車体の下方に向けて湾曲する
とともに、車体前後方向に延びる平坦部を備えている構
成としてある。
成において、前記センタメンバの車体後方側の端部を、
前記第3のクロスメンバに連結する構成としてある。
のいずれかの発明の構成において、前記第1のクロスメ
ンバは、車体前部のエンジンルームと、このエンジンル
ームより車体後方側に位置する車室との間に設けられる
構成としてある。
時に、サイドメンバの車体前方側の端部に印加された荷
重は、第1のクロスメンバおよびサイドメンバの車体後
方側に分散され、第1のクロスメンバに印加された分散
荷重は、センタメンバに伝達された後、第2のクロスメ
ンバに分散される。これにより、車両前面衝突時にサイ
ドメンバが受ける荷重を効率よく各骨格部材に分散でき
るので、サイドメンバに設けてある湾曲部の変形を防止
することができ、サイドメンバの剛性が充分確保された
ものとなる。
に、前方サイドメンバの車体前方側の端部に印加された
荷重は、第1のクロスメンバおよび後方サイドメンバに
分散され、第1のクロスメンバに印加された分散荷重
は、センタメンバに伝達された後、第2のクロスメンバ
に分散される。これにより、車両前面衝突時に前方サイ
ドメンバが受ける荷重を効率よく各骨格部材に分散でき
るので、後方サイドメンバに設けてある湾曲部の変形を
防止することができ、後方サイドメンバの剛性が充分確
保されたものとなる。
湾曲したサイドメンバの剛性を充分高めることができ
る。
したサイドメンバの剛性を充分高めることができる。
印加された衝突荷重を、第3のクロスメンバにも分散で
きるので、サイドメンバの剛性をさらに高めることがで
きる。
を、フロアパネルに形成したトンネル部の上面に固定す
ることで、フロアパネルにおける他の部位のスペースを
広く確保することができる。
ンバが固定されるフロアパネルの剛性を高めることがで
きる。
ら第1のクロスメンバを経てセンタメンバに分散された
衝突荷重は、センタメンバの後端から第2のクロスメン
バに確実に伝達させることができる。
けて湾曲して形成される平坦部に搭載する各種車両部品
の車室側への突出量を少なくすることができる。
から第1のクロスメンバを経てセンタメンバに分散され
た衝突荷重を、第3のクロスメンバにも分散できるの
で、サイドメンバの剛性をさらに高めることができる。
に印加された衝突荷重が車室前方の第1のクロスメンバ
に分散されるので、エンジンルールの衝突吸収作用を損
なうことなく、前面衝突の際の車室空間を確保すること
ができる。
面に基づき説明する。
る車体フロア部の車体骨格構造を示す斜視図、図2は同
平面図、図3は、上記した車体骨格構造部を車体1にレ
イアウトした場合の側面図である。なお、上記各図にお
いて、矢印Fで示す方向が車体前方側である。
両側部に、一対の前方サイドメンバ3が車体前後方向に
向けて延設されている。前方サイドメンバ3は、車体前
後方向へ水平に延びる水平部5と、水平部5の車体後方
側の端部から下方に向けて屈曲する後端屈曲部7とを有
している。後端屈曲部7は、車体後方下部に向けて傾斜
する傾斜部7aと、傾斜部7aの端部から水平に後方へ
伸びる屈曲水平部7bとを備える。
イドメンバを構成する後方サイドメンバ9は、前方サイ
ドメンバ3の車体後方側の車幅方向両側部にて車体前後
方向に延設されている。この後方サイドメンバ9は、車
体前後方向へ水平に延びる水平部11と、水平部11の
車体前方側の端部から下方に向けて屈曲する前端屈曲部
13とを有している。前端屈曲部13は、車体前方下部
に向けて傾斜する傾斜部13aと、傾斜部13aの端部
から水平に前方へ延びる平坦部としての屈曲水平部13
bとを備える。
屈曲部7の屈曲水平部7b付近と、後方サイドメンバ9
における前端屈曲部13の屈曲水平部13bとが互いに
連結されている。また、この相互に連結された後端屈曲
部7および前端屈曲部13は、図2に示すように、車幅
方向内側にも屈曲しており、これら各屈曲部7,13で
湾曲部を構成している。
13b上には、図3に示すように、バッテリや燃料電池
ユニットなどの電源ユニット15が、図示しない支持ブ
ラケットなどを介して配置される。
5の車体後方側の端部相互は、車幅方向に延びる第1の
クロスメンバ17により連結されている。この第1のク
ロスメンバ17は、車体1の前部のエンジンルームEと
その後方の車室Lとの間に位置している。上記した第1
のクロスメンバ17の車幅方向中央部には、車体後方に
向けて延びる2本のセンタメンバ19の一端が連結さ
れ、センタメンバ19の他端は、後方サイドメンバ9の
車体前後方向のほぼ中央付近に達している。
のほぼ中央付近相互は、車体前後方向に沿って所定間隔
をおいて配置される2本の第2のクロスメンバ21,2
3により連結されている、この第2のクロスメンバ2
1,23に、前記した2本のセンタメンバ19が連結さ
れている。2本のセンタメンバ19は、車体前方側の第
2のクロスメンバ21を貫通し、同後方側の第2のクロ
スメンバ23の車体前方に対向する前面部23aに、後
端が連結されて車両前方からの衝撃力を受け取める様構
成されている。
車体後方側の端部相互は、第3のクロスメンバ25によ
り連結されている。
ら車体後方の第3のクロスメンバ25に至る、各メンバ
11,17,19,21,23,25の車体下部側には
フロアパネル27が取り付けられている。このフロアパ
ネル27は、前記した前方サイドメンバ3の後端屈曲部
7および後方サイドメンバ9の前端屈曲部13による下
方への湾曲形状に対応して、凹部27aが形成され、こ
の凹部27aより車体後方側は、平板部27bとなって
いる。
なわちセンタメンバ19が配置される位置には、平板部
27bの面とほぼ同一高さまで車室L側に向けて突出す
るトンネル部27cが、車体前後方向に向けて延設され
ている。トンネル部27cを設けることで、フロアパネ
ル27の剛性が高まる。
平板部27bの上面にかけて、前記した2本のセンタメ
ンバ19が固定されている。トンネル部27c上にセン
タメンバ19を設けることで、フロアパネル27におけ
る他の部位のスペースを広く確保することができ、その
部位を有効利用することができる。また、センタメンバ
19の後部に連結される第2のクロスメンバ21,23
がフロアパネル27の上面に固定されることで、フロア
パネル27の剛性が高まる。
面衝突時に、一対の前方サイドメンバ3の車体前方側の
端部に印加された荷重は、第1のクロスメンバ17およ
び一対の後方サイドメンバ9にそれぞれ分散される。
荷重は、2本のセンタメンバ19に伝達された後、第2
のクロスメンバ21,23に分散される。このとき、セ
ンタメンバ19の後端が車体後方側の第2のクロスメン
バ23の前面部23aに結合されているので、第2のク
ロスメンバ23への衝突荷重の伝達が確実になされる。
れた分散荷重は、第2のクロスメンバ21,23および
第3のクロスメンバ25に分散される。
ドメンバ3が受ける荷重は、第1のクロスメンバ17,
後方サイドメンバ9,センタメンバ19,第2のクロス
メンバ21,23および第3のクロスメンバ25にそれ
ぞれ分散される。このため、後方サイドメンバ9が前端
屈曲部13を備えていても、前面衝突時での後方サイド
メンバ9の変形を抑えることができ、前方サイドメンバ
3の後端屈曲部7および、後方サイドメンバ9の前端屈
曲部13の剛性を充分高く確保することができる。
前部のエンジンルームEとその後方の車室Lとの間に位
置しているので、前面衝突の際に、エンジンルールEの
衝突吸収作用を損なうことなく、車室Lの空間を確保す
ることができる。
る前端屈曲部13の屈曲水平部13b上に配置してある
ので、電源ユニット15の車室L側への突出量が少なく
なり、車室Lの空間を広く確保することができる。
形態を示しており、図4は前記した第1の実施形態によ
る図1に対応し、図5は同図2に対応している。この実
施形態は、図1ないし図3に示した第1の実施形態によ
るセンタメンバ19に対応する2本のセンタメンバ19
0を、2本の第2のクロスメンバ21,23をそれぞれ
貫通させて、さらに後方に向けて延長し、その後端を第
3のクロスメンバ25に連結している。その他の構成
は、第1の実施形態と同様である。
イドメンバ3から第1のクロスメンバ17を経てセンタ
メンバ190に印加される分散荷重は、第3のクロスメ
ンバ25にも伝達される。この結果、前方サイドメンバ
3に印加された前面衝突荷重は、第1の実施形態に比べ
てより分散化され、後方サイドメンバ9の変形をより確
実に抑えることができる。
部の車体骨格構造を示す斜視図である。
場合の側面図である。
部の車体骨格構造を示す斜視図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 車体前後方向に向けて延設され、かつこ
の延設方向に対して交差する方向に向けて湾曲する湾曲
部を備えた一対のサイドメンバと、この一対のサイドメ
ンバ相互を、前記湾曲部より車体前方側にて連結する第
1のクロスメンバと、前記湾曲部の車体後方側にて前記
一対のサイドメンバ相互を連結する第2のクロスメンバ
と、前記第1のクロスメンバに一端が連結されるととも
に前記第2のクロスメンバに他端が連結されて車体前後
方向に向けて延設されるセンタメンバとを有することを
特徴とする車体骨格構造。 - 【請求項2】 前記一対のサイドメンバは、車体後方側
が前記第1のクロスメンバにより互いに連結される前方
サイドメンバと、この前方サイドメンバの車体後方側に
連結されて前記湾曲部を備えた後方サイドメンバとをそ
れぞれ備えていることを特徴とする請求項1記載の車体
骨格構造。 - 【請求項3】 前記湾曲部は、車体上下方向に湾曲して
いることを特徴とする請求項1または2記載の車体骨格
構造。 - 【請求項4】 前記湾曲部は、車幅方向に湾曲している
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
車体骨格構造。 - 【請求項5】 前記一対のサイドメンバの車体後方側の
端部相互を、前記第2のクロスメンバの車体後方側に位
置する第3のクロスメンバにより連結したことを特徴と
する請求項1ないし4のいずれかに記載の車体骨格構
造。 - 【請求項6】 フロアパネルの車幅方向中央に、車体の
上方に向けて突出して車体前後方向に延設されるトンネ
ル部を有し、このトンネル部の上面に前記センタメンバ
を固定したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
かに記載の車体骨格構造。 - 【請求項7】 前記湾曲部は車体の下方に向けて湾曲
し、前記トンネル部は、前記湾曲部に対応して形成した
フロアパネルの凹部に設けられ、この凹部より車体後方
側のフロアパネルの上面に前記第2のクロスメンバを固
定したことを特徴とする請求項6記載の車体骨格構造。 - 【請求項8】 前記第2のクロスメンバは、車体前後方
向に沿って2つ設けられ、そのうちの車体後方側の第2
のクロスメンバは、車体前方側に対向する前面部を有
し、この前面部に前記センタメンバの車体後方側の端部
を結合したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
かに記載の車体骨格構造。 - 【請求項9】 前記湾曲部は、車体の下方に向けて湾曲
するとともに、車体前後方向に延びる平坦部を備えてい
ることを特徴とする請求項3記載の車体骨格構造。 - 【請求項10】 前記センタメンバの車体後方側の端部
を、前記第3のクロスメンバに連結したことを特徴とす
る請求項5記載の車体骨格構造。 - 【請求項11】 前記第1のクロスメンバは、車体前部
のエンジンルームと、このエンジンルームより車体後方
側に位置する車室との間に設けられていることを特徴と
する請求項1ないし10のいずれかに記載の車体骨格構
造。
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