JP2003245325A

JP2003245325A - 心電情報報知システム

Info

Publication number: JP2003245325A
Application number: JP2002047496A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Ueda; 信一上田; Yasuo Tauchi; 康夫田内; Hisato Kataoka; 寿人片岡; Tetsuji Morita; 哲司森田; Hikari Ozaki; 光尾崎; Hajime Fujii; 元藤井
Original assignee: Osaka Gas Co Ltd; Noritz Corp
Current assignee: Osaka Gas Co Ltd; Noritz Corp
Priority date: 2002-02-25
Filing date: 2002-02-25
Publication date: 2003-09-02

Abstract

(57)【要約】【課題】入浴者の心電信号に基づいて、所定タイミング
毎に作成された心電情報を、所定タイミング毎に更新し
ながら報知する場合であっても、入浴者の心臓の鼓動報
知を行うことができる心電情報報知システムを提供す
る。【解決手段】浴槽Ｂ内に設置された電極３１、３２、３
３によって検出された、浴槽Ｂに浸かっている入浴者の
心電信号に基づいて、入浴者の心拍数と、入浴者の心臓
の鼓動を示すハートマークと、入浴者の心拍数の変動傾
向とが、風呂給湯器１０の浴室用操作リモコン２０ａ及
び台所用操作リモコン２０ｂの表示部２３ａ、２３ｂに
表示されるようになっており、入浴者の心臓の鼓動を示
すハートマークは、入浴者の心電信号に基づいて心拍数
演算ユニット４０が所定時間毎に算出した入浴者の心拍
周期で点滅するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、浴槽に浸かって
いる入浴者の心電情報を入浴者等に報知するための心電
情報報知システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、特開平５−９５９２１号公報に
開示されているように、浴槽に浸かっている入浴者の心
拍数等の心電情報を入浴者等に報知する心電情報報知シ
ステムが従来から提案されている。

【０００３】この心電情報報知システムは、図１１に示
すように、浴槽Ｂに浸かっている入浴者の心電信号を検
知するために浴槽Ｂ内に設置される電極５１と、この電
極５１によって検出された入浴者の心電信号に基づい
て、心拍数等の心電情報を作成するＣＰＵ等からなる心
電情報作成部やこの心電情報作成部によって作成された
心電情報を表示する表示部等を備えた、浴室内に設置さ
れる本体部５２とから構成されており、浴槽Ｂに浸かっ
た入浴者が、本体部５２のスイッチをＯＮすることによ
って、心拍数等の入浴者自身の心電情報が本体部５２の
表示部に連続的に表示されるようになっている。従っ
て、入浴者は、本体部５２に表示される心電情報に基づ
いて、自己の心臓の状態変化を把握することができ、心
臓の負担が大きくなる前に浴槽から出ることができる。

【０００４】しかしながら、このような心電情報報知シ
ステム５０では、上述したように、専用の表示部を備え
た本体部５２を浴室内に別途設置しなければならず、特
に、入浴者以外の家族の人に同様の心電情報を報知する
ためには、台所等の浴室以外の部屋にも専用の表示装置
を設置しなければならない。従って、通常、浴室や台所
等の壁面に設置される給湯器の操作リモコンの設置スペ
ース以外に余分なスペースを確保しなければならず、ま
た、浴室内に設置された本体部５２や他室に設置された
専用の表示装置に電源を供給するための電源装置を別途
設けなければならないので、こういった心電情報報知シ
ステム５０を簡単かつ安価に実現することができないと
いった問題がある。

【０００５】こういった従来の心電情報報知システムに
おける問題を解消するため、本件発明者は、特願２００
１−３５３２７４号において、浴槽内に設置された電極
によって検出された入浴者の心電信号に基づいて、数値
化された所定の心電情報を作成する心電情報作成手段を
設け、この心電情報作成手段によって作成された心電情
報を、浴室や台所等に設置される給湯器の操作リモコン
に送信し、これらの操作リモコンを介して心電情報を報
知するようにした心電情報報知システムを提案してい
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の心
電情報報知システムでは、入浴者の心拍数だけでなく、
入浴者の心電信号におけるＲ波等の検出タイミングと同
期をとりながらハートマーク等を点滅させることで、入
浴者の心臓の鼓動表示を行うのが一般的であるが、上述
したように、給湯器の操作リモコンを利用して、入浴者
の心電情報を報知するようにした心電情報報知システム
では、給湯器と操作リモコンとの間で行われる給湯制御
に関する信号の伝送が優先されるが故に、入浴者の心電
信号を連続的に処理することによって得られた心電情報
を、操作リモコンに連続的に送信することができない。

【０００７】従って、こういった心電情報報知システム
では、従来の心電情報報知システムのように、入浴者の
心電信号を連続的に処理しながら、得られた心電情報を
連続的に報知するのではなく、入浴者の心電信号に基づ
いて、所定タイミング毎に作成された心電情報を所定タ
イミング毎に操作リモコンに送信し、所定タイミング毎
に心電情報を更新しながら報知しなければならず、この
ため、入浴者の心臓の鼓動表示を行うことができなくな
るといった問題がある。

【０００８】そこで、この発明の課題は、入浴者の心電
信号に基づいて、所定タイミング毎に作成された心電情
報を、所定タイミング毎に更新しながら報知する場合で
あっても、入浴者の心臓の鼓動報知を行うことができる
心電情報報知システムを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、請求項１にかかる発明は、浴槽内に設
置された電極によって検出された、浴槽に浸かっている
入浴者の心電信号に基づいて、所定タイミング毎に作成
された入浴者の心電情報を、所定タイミング毎に更新し
ながら報知手段を介して報知するようにした心電情報報
知システムであって、前記報知手段を、前記心電信号に
基づいて算出された入浴者の心拍周期で点滅または鳴動
させることによって、心臓の鼓動報知を行うようにした
ことを特徴とする心電情報報知システムを提供するもの
である。なお、ここにいう「所定タイミング」として
は、「一定時間毎」または「心電波形におけるＲ波の検
出時点毎」等を採用することができる。

【００１０】以上のように、この心電情報報知システム
では、従来の心電情報報知システムのように、入浴者の
心電信号におけるＲ波等の検出タイミングと同期をとり
ながらハートマーク等を点滅させるのではなく、心電信
号に基づいて算出された入浴者の心拍周期で、報知手段
を点滅または鳴動させることによって、入浴者の心臓の
鼓動報知を行うようにしたので、入浴者の心電信号を連
続的に処理しながら、得られた心電情報を連続的に報知
することができないような場合であっても、入浴者の心
臓の鼓動を擬似的に報知することが可能となる。

【００１１】また、請求項２にかかる発明の心電情報報
知システムのように、更新された入浴者の心拍周期が予
め定めた適正範囲から外れた後、その状態が所定時間継
続すると、前記報知手段による心臓の鼓動報知を停止す
るようにしておくと、心臓の鼓動表示が停止されている
場合は、入浴者の適正な心電信号が検出されていないこ
とを入浴者に報知することができる。これによって、入
浴者は、適正な心電信号が検出されるように、入浴姿勢
を修正する等の措置を講じることが可能となる。

【００１２】特に、請求項３にかかる発明の心電情報報
知システムのように、前記報知手段として、給湯器を遠
隔操作する操作手段を使用する場合は、給湯器と操作手
段との間で行われる給湯制御に関する信号の伝送が優先
されるが故に、入浴者の心電信号を連続的に処理するこ
とによって得られた心電情報を、操作手段に連続的に送
信することができないので、そのような場合に、特に有
効である。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図１に示すように、この心電情報報
知システム１は、浴室Ｒ内に設置された浴槽Ｂに対する
自動注湯機能や追焚機能の他、シャワーやカラン等への
給湯機能を備えた風呂追焚機能付給湯器（以下、風呂給
湯器という）１０と、この風呂給湯器１０を操作するた
めの操作手段として、浴室Ｒ及び台所に設置される浴室
用操作リモコン２０ａ及び台所用操作リモコン２０ｂ
と、浴槽Ｂに浸かっている入浴者の心電信号を検出する
ために浴槽Ｂ内に設置される心拍検出電極３１、３２、
３３と、これらの心拍検出電極３１、３２、３３がそれ
ぞれ接続され、心拍検出電極３１、３２、３３によって
検出された心電信号に基づいて、１分間当りの心拍数を
算出する心拍数演算ユニット４０とを備えており、心拍
数演算ユニット４０と浴室用操作リモコン２０ａ及び台
所用操作リモコン２０ｂとが、風呂給湯器１０の端子台
を介して、直流電圧に信号を重畳して伝送する２芯線に
よって接続されている。

【００１４】前記風呂給湯器１０、前記浴室用操作リモ
コン２０ａ及び台所用操作リモコン２０ｂには、通信手
段であるシリアルインターフェースを介して相互に通信
可能なコントローラ１１、２１ａ、２１ｂがそれぞれ搭
載されており、これらのコントローラ１１、２１ａ、２
１ｂが相互に連携をとりながら、風呂給湯器１０の運転
動作を統括的に制御している。

【００１５】また、浴室用操作リモコン２０ａ及び台所
用操作リモコン２０ｂは、図２（ａ）、（ｂ）に示すよ
うに、運転スイッチ２２ａ、２２ｂと、風呂設定温度、
給湯設定温度等の風呂給湯器関連情報や入浴者の心拍数
等の心電情報を表示する表示部２３ａ、２３ｂと、各種
設定画面を表示させるための設定ボタン２４ａ、２４ｂ
と、各設定画面において、設定温度等を入力したり、設
定項目を選択したりするための入力選択ボタン２５ａ、
２５ｂと、浴室用操作リモコン２０ａに設定されている
設定情報を優先させるための「優先」ボタン２６ａと、
浴室用操作リモコン２０ａ及び台所用操作リモコン２０
ｂの間で通話する際に使用する「通話」ボタン２７ａ、
２７ｂと、追い焚きを行うための「追いだき」ボタン２
８ａと、浴槽への自動注湯を行うための「ふろ自動」ボ
タン２９ａ、２９ｂとが設けられている。

【００１６】一対の心拍検出電極３１、３２は、浴槽Ｂ
に浸かった入浴者の心臓を挟むように、浴槽Ｂにおける
一端側の左右両側壁に、残りの心拍検出電極（中性点）
３３は、浴槽Ｂに浸かった入浴者の足元側（他端側）に
おける浴槽Ｂの側壁にそれぞれ設置されており、各心拍
検出電極３１、３２、３３は、浴槽Ｂに貯留された湯水
を介して心電信号が検出されるように、所定の高さ位置
に設置されている。

【００１７】前記心拍数演算ユニット４０は、通信手段
であるシリアルインターフェースを介して、浴室用操作
リモコン２０ａや台所用操作リモコン２０ｂに通信可能
に接続されており、この心拍数演算ユニット４０によっ
て、所定の時間間隔（例えば、２秒間隔）毎に算出され
た、１分間当りの心拍数が、同様の時間間隔で浴室用操
作リモコン２０ａや台所用操作リモコン２０ｂのコント
ローラ２１ａ、２１ｂに送信されるようになっている。

【００１８】この心拍数演算ユニット４０は、図３に示
すように、心拍検出電極３１、３２、３３がそれぞれ接
続され、心拍検出電極３１、３２、３３によって検出さ
れた心電信号から周波数の高いインパルスノイズを除去
する第１フィルタ回路４１と、この第１フィルタ回路４
１によってノイズが除去された心電信号を増幅する差動
増幅回路４２と、この差動増幅回路４２によって増幅さ
れた心電信号から電源周波数以上のノイズを除去する第
２フィルタ回路４３と、この第２フィルタ回路４３によ
ってノイズが除去された心電信号を再度増幅する増幅回
路４４と、この増幅回路４４によって増幅された心電信
号が入力されるマイクロコンピュータ４５とを備えてお
り、このマイクロコンピュータ４５が、入力された心電
信号に基づいて１分間当りの心拍数を算出し、この心拍
数をシリアルインターフェース（Ｉ／Ｆ）４６を介して
浴室用操作リモコン２０ａや台所用操作リモコン２０ｂ
のコントローラ２１ａ、２１ｂに送信するようになって
いる。

【００１９】以上のように構成された心電情報報知シス
テム１では、入浴者の心電信号が検出されると、心電情
報の表示を自動的に開始し、入浴者の心電信号が検出で
きなくなると、心電情報の表示を自動的に停止する自動
表示モード、あるいは、入浴者の操作によって心電信号
の表示を開始または停止させる手動表示モードのいずれ
か一方を予め設定しておく。具体的には、浴室用操作リ
モコン２０ａ及び台所用操作リモコン２０ｂの運転スイ
ッチ２２ａ、２２ｂがＯＦＦ状態で、浴室用操作リモコ
ン２０ａの設定ボタン２４ａを押すと、図４に示すよう
に、心電情報の表示モード設定画面が表示部２３ａに表
示されるので、入力選択ボタン２５ａによって、いずれ
か一方の表示モード（「自動」または「手動」）を選択
することで、心電信号の表示モードが設定されるように
なっている。

【００２０】なお、この心電情報報知システム１では、
浴室用操作リモコン２０ａのみによって心電情報の表示
モードの設定を行うことができるようになっているの
で、浴室用操作リモコン２０ａによって心電情報の表示
モードの設定を行っているときは、台所用操作リモコン
２０ｂの表示部２３ｂに、表示モード設定画面が表示さ
れているわけではなく、運転スイッチ２２ｂがＯＦＦ状
態の時の通常画面が表示されている。

【００２１】以下、心電情報の表示モードが自動表示モ
ードに設定された場合と、手動表示モードに設定された
場合とに分けて、上述した心電情報報知システム１の動
作について説明する。まず、心電情報の表示モードが自
動表示モードに設定された場合は、浴室用操作リモコン
２０ａの運転スイッチ２２ａまたは台所用操作リモコン
２０ｂの運転スイッチ２２ｂがＯＮされると、図５
（ａ）に示すように、浴室用操作リモコン２０ａの表示
部２３ａには、風呂設定温度及び給湯設定温度が表示さ
れ、同図（ｂ）に示すように、台所用操作リモコン２０
ｂの表示部２３ｂには、給湯設定温度が表示される。

【００２２】この状態で、浴室用操作リモコン２０ａの
「ふろ自動」ボタン２９ａまたは台所用操作リモコン２
０ｂの「ふろ自動」ボタン２９ｂを押して、浴槽Ｂに自
動注湯を行い、浴槽Ｂ内に貯留されたお湯が風呂設定温
度に自動保温されるようになった状態で、浴槽Ｂ内に入
浴者が浸かると、浴槽Ｂに浸かっている入浴者の心電信
号が検出され始めるので、適正な心電信号が安定した状
態で検出されるような状態に至った時点で画面表示が自
動的に切り替わり、検出された心電信号に基づいて心拍
数演算ユニット４０が算出した入浴者の１分間当りの心
拍数と、その心拍数を算出する際に求めた入浴者の心拍
周期で点滅することによって、入浴者の心臓の鼓動を示
すハートマークとが、図６（ａ）〜（ｆ）に示すよう
に、浴室用操作リモコン２０ａ及び台所用操作リモコン
２０ｂの表示部２３ａ、２３ｂに表示される。

【００２３】このとき、表示部２３ａ、２３ｂに表示さ
れる心拍数は、２秒毎に更新されるようになっており、
更新前の心拍数に対して更新後の心拍数が上昇している
場合は、同図（ａ）、（ｂ）に示すように、右上がりの
矢印によって、更新前と更新後との間で心拍数に変化が
ない場合は、同図（ｃ）、（ｄ）に示すように、横向き
の矢印によって、更新前の心拍数に対して更新後の心拍
数が低下している場合は、同図（ｅ）、（ｆ）に示すよ
うに、右下がりの矢印によって、心拍数の変動傾向がそ
れぞれ表示されるようになっている。

【００２４】また、表示部２３ａ、２３ｂに心拍数等を
表示している状態において、例えば算出された心拍周期
が２秒を上回ったり、０．３秒を下回ったりするような
状態に至ると、適正な心電信号が検出されていないと判
断し、図７（ａ）、（ｂ）に示すように、入浴者に入浴
姿勢の修正を促すために、心拍数の変動傾向を示す矢印
の表示を中止し、更新前の適正な心拍数を固定的に表示
すると共に、更新前の適正な心拍周期でハートマークを
点滅させるようになっている。

【００２５】このようにして、心拍数の変動傾向を示す
矢印が表示されない状態、即ち、入浴者の適正な心電信
号を検出できない状態が１０秒間継続すると、適正な心
電信号を検出できない旨を入浴者等に報知するため、図
８（ａ）、（ｂ）に示すように、ハートマークによる心
臓の鼓動報知を中止すると共に、心拍数の表示に代えて
バー表示を行うようになっており、この状態が１分間継
続すると、図５（ａ）、（ｂ）に示すような給湯設定温
度等の給湯器関連情報のみが表示された初期画面に切り
替わるようになっている。なお、心拍数の変動傾向を示
す矢印が表示されなくなった後、１０秒間が経過する前
に適正な心電信号が検出されるようになった場合や、心
拍数の表示がバー表示に変わった後、１分間が経過する
前に適正な心電信号が検出されるようになった場合は、
即座に、図６に示すような正規の表示画面に戻るように
なっている。

【００２６】従って、入浴者が浴槽Ｂから上がったよう
な場合には、心電信号を検出することができなくなるの
で、上述したように、心拍数等の心電情報の表示が自動
的に停止され、給湯器関連情報のみが表示された初期画
面に切り替わることになる。

【００２７】また、図６〜図８に示すように、表示部２
３ａ、２３ｂに心電情報（バー表示も含む）が表示され
ている状態において、浴槽Ｂに浸かっている入浴者が設
定ボタン２４ａを押すと、図９に示すように、浴室用操
作リモコン２０ａの表示部２３ａに表示選択画面が表示
されるので、入力選択ボタン２５ａによって「しない」
を選択すると、その時点で行われている心電情報の自動
表示が強制的に停止され、図５（ａ）、（ｂ）に示すよ
うな給湯器関連情報が表示された初期画面に切り替わ
る。

【００２８】なお、自動表示モードにおいて、心電情報
が表示されている状態から強制的に給湯器関連情報のみ
が表示された初期画面に切り換えた後は、適正な心電信
号が検出されている限り、心電情報が自動的に再表示さ
れることはないが、適正な心電信号が検出されなくなっ
た状態が１分間継続すると、上述した自動表示モードに
復帰するようになっている。

【００２９】一方、図４に示す表示モード設定画面にお
いて、心電情報の表示モードが手動表示モードに設定さ
れた場合は、上述した自動表示モードのように、入浴者
が浴槽Ｂに浸かっても、心拍数等の心電情報が浴室用操
作リモコン２０ａ及び台所用操作リモコン２０ｂの表示
部２３ａ、２３ｂに自動的に表示されることはなく、運
転スイッチ２２ａ、２２ｂがＯＮされた状態では、図５
（ａ）、（ｂ）に示すように、給湯設定温度等の給湯器
関連情報のみが表示部２３ａ、２３ｂに表示されてい
る。

【００３０】ここで、浴槽Ｂに浸かった入浴者が、心拍
数等の心電情報を表示させたい場合は、運転スイッチ２
２ａ、２２ｂがＯＮされた状態で、浴室用操作リモコン
２０ａの設定ボタン２４ａを押すと、図９に示すよう
に、浴室用操作リモコン２０ａの表示部２３ａに表示選
択画面が表示されるので、入力選択ボタン２５ａによっ
て、「する」を選択すると、上述した自動表示モードの
場合と同様に、図６〜図８に示すような心電情報の画面
表示に切り替わる。なお、図１０に示す表示選択画面が
表示されている状態で、設定ボタン２４ａを順次押して
いくことによって、「たっぷり／ぬるく」、「ふろ温
度」、「ふろ湯量」等の設定画面に順次切り替わるよう
になっている。

【００３１】ただし、入浴者が心電情報の表示操作を行
った直後は、湯面の揺れ等が発生し、適正な心電信号を
安定した状態で検出することができない場合があるの
で、そのような場合は、適正な心電信号を安定した状態
で検出することができるようになるまで、図１０
（ａ）、（ｂ）に示すように、心拍数等の表示に代え
て、「計測中」が表示されるようになっている。

【００３２】手動表示モードにおいて、図６〜図８に示
すように、表示部２３ａ、２３ｂに心電情報（バー表示
も含む）が表示されている状態で、心電情報の表示を停
止したい場合は、設定ボタン２４ａを押すことによっ
て、図９に示すような表示選択画面を表示部２３ａに表
示させ、入力選択ボタン２５ａによって、「しない」を
選択すると、図５（ａ）、（ｂ）に示すような給湯器関
連情報のみが表示された初期画面に切り替わるようにな
っている。

【００３３】以上のように、この心電情報報知システム
１では、所定の時間間隔（例えば、２秒間隔）毎に算出
された、１分間当りの心拍数等の心電情報を、同様の時
間間隔で浴室用操作リモコン２０ａや台所用操作リモコ
ン２０ｂのコントローラ２１ａ、２１ｂに送信するよう
になっているので、従来の心電情報報知システムのよう
に、入浴者の心臓の鼓動と同期をとりながらハートマー
クを点滅表示させることはできないが、所定の時間間隔
（例えば、２秒間隔）毎に算出された入浴者の心拍周期
で、ハートマークを点滅させるようにしたので、入浴者
の心臓の鼓動を入浴者に報知することが可能となる。

【００３４】また、この心電情報報知システム１では、
更新された入浴者の心拍周期が２秒を上回ったり、０．
３秒を下回ったりした場合は、心拍数の変動傾向を示す
矢印を表示しないようにしているので、矢印が表示され
ていない場合は、自らの入浴姿勢等に問題があるため、
適正な心電信号が検出されていないことを即座に認識す
ることができ、適正な心電信号が検出されるように、入
浴姿勢を修正する等の措置を講じることができる。

【００３５】また、この心電情報報知システム１では、
心拍数の変動傾向を示す矢印を表示しなくなった状態で
１０秒が経過すると、ハートマークによる心臓の鼓動表
示を中止すると共に、心拍数の表示に代えてバー表示を
行うようにしたので、心拍数の変動傾向を示す矢印が表
示されなくなったことを見落とした入浴者に対して、適
正な心電信号が検出されるように、入浴姿勢を修正する
等の適切な措置を講じなければならないことを確実に報
知することができる。

【００３６】また、この心電情報報知システム１では、
心拍数等の入浴者の心電情報を、風呂給湯器１０を遠隔
操作する浴室用操作リモコン２０ａ及び台所用操作リモ
コン２０ｂの表示部２３ａ、２３ｂに表示させるように
なっているので、心電情報を表示するための専用の表示
手段を個別に設ける必要がなく、設置スペースやコスト
面で有利であり、情報の集約化を図ることができるとい
う効果も得られる。

【００３７】なお、上述した実施形態では、浴室用操作
リモコン２０ａ及び台所用操作リモコン２０ｂの表示部
２３ａ、２３ｂに表示されるハートマークを、入浴者の
心拍周期で点滅させることによって、入浴者の心臓の鼓
動報知を行うようにしているが、これに限定されるもの
ではなく、ハートマーク以外の表示を入浴者の心拍周期
で点滅させたり、入浴者の心拍周期でペース音等を鳴動
させたりすることによって、入浴者の心臓の鼓動報知を
行うことも可能である。

【００３８】また、上述した実施形態では、適正な心電
信号が検出できないときは、心拍数の変動傾向を示す矢
印の表示を中止したり、心拍数の表示に代えてバー表示
を行ったり、ハートマークによる入浴者の心臓の鼓動表
示を停止したりするようにしているが、これに限定され
るものではなく、文字や音声等によって報知することも
可能である。

【００３９】また、上述した実施形態では、風呂給湯器
１０の操作リモコンの表示部に心電情報を表示するよう
にしているが、これに限定されるものではなく、入浴者
の心電信号に基づいて、所定タイミング毎に作成された
心電情報を、所定タイミング毎に更新しながら報知する
のであれば、専用の表示手段に心電情報を表示させる場
合についても適用することができることはいうまでもな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明にかかる心電情報報知システムの一実
施形態を示す概略構成図である。

【図２】（ａ）は同上の心電情報報知システムにおける
報知手段として使用している浴室用操作リモコンを示す
正面図、（ｂ）は同上の報知手段として使用している台
所用操作リモコンを示す正面図である。

【図３】同上の心電情報報知システムにおける心拍数演
算ユニットを示すブロック図である。

【図４】同上の浴室用操作リモコンに表示される表示モ
ード設定画面を示す図である。

【図５】（ａ）は同上の浴室用操作リモコンに表示され
る初期画面を示す図、（ｂ）は同上の台所用操作リモコ
ンに表示される初期画面を示す図である。

【図６】（ａ）、（ｃ）、（ｅ）は同上の浴室用操作リ
モコンに表示される心電情報の表示画面を示す図、
（ｂ）、（ｄ）、（ｆ）は同上の台所用操作リモコンに
表示される心電情報の表示画面を示す図である。

【図７】（ａ）は同上の浴室用操作リモコンに表示され
る心電情報の表示画面を示す図、（ｂ）は同上の台所用
操作リモコンに表示される心電情報の表示画面を示す図
である。

【図８】（ａ）は同上の浴室用操作リモコンに表示され
る心電情報の表示画面を示す図、（ｂ）は同上の台所用
操作リモコンに表示される心電情報の表示画面を示す図
である。

【図９】同上の浴室用操作リモコンに表示される表示選
択画面を示す図である。

【図１０】（ａ）は同上の浴室用操作リモコンに表示さ
れる心電情報の表示画面を示す図、（ｂ）は同上の台所
用操作リモコンに表示される心電情報の表示画面を示す
図である。

【図１１】従来の心電情報報知システムを示す概略構成
図である。

【符号の説明】

１心電情報報知システム１０風呂追焚機能付給湯器（給湯器）１１コントローラ２０ａ浴室用操作リモコン（報知手段、操作手段）２０ｂ台所用操作リモコン（報知手段、操作手段）２１ａ、２１ｂコントローラ２２ａ、２２ｂ運転スイッチ２３ａ、２３ｂ表示部３１、３２、３３心拍検出電極（電極）４０心拍数演算ユニットＢ浴槽Ｒ浴室

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者田内康夫兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内 (72)発明者片岡寿人兵庫県神戸市中央区江戸町93番地株式会社ノーリツ内 (72)発明者森田哲司大阪府大阪市中央区平野町四丁目１番２号大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者尾崎光大阪府大阪市中央区平野町四丁目１番２号大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者藤井元大阪府大阪市中央区平野町四丁目１番２号大阪瓦斯株式会社内Ｆターム(参考） 4C027 AA02 CC00 EE01 EE05 FF02 GG09 GG16 GG18 HH06 HH11 HH16 HH21 JJ00 KK00 KK01 KK03 4C094 AA01 DD14 FF17 GG03 GG12

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽内に設置された電極によって検出さ
れた、浴槽に浸かっている入浴者の心電信号に基づい
て、所定タイミング毎に作成された入浴者の心電情報
を、所定タイミング毎に更新しながら報知手段を介して
報知するようにした心電情報報知システムであって、前記報知手段を、前記心電信号に基づいて算出された入
浴者の心拍周期で点滅または鳴動させることによって、
心臓の鼓動報知を行うようにしたことを特徴とする心電
情報報知システム。
【請求項２】更新された入浴者の心拍周期が予め定め
た適正範囲から外れた後、その状態が所定時間継続する
と、前記報知手段による心臓の鼓動報知を停止するよう
にした請求項１に記載の心電情報報知システム。
【請求項３】前記報知手段として、給湯器を遠隔操作
する操作手段を使用した請求項１または２に記載の心電
情報報知システム。