JP2003245039A - 胃食道逆流抑制調製粉乳及びその製造方法 - Google Patents
胃食道逆流抑制調製粉乳及びその製造方法Info
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Abstract
増加する、乳幼児胃食道逆流症の食事療法に適した胃食
道逆流抑制調製粉乳を提供する。 【解決手段】 調製粉乳ベースを主成分とし、澱粉と天
然ガムを含む粉末糊料を含有することを特徴とする胃食
道逆流抑制調製粉乳及びその製造方法。
Description
食道逆流症に対する食事療法に好適な、胃食道逆流抑制
調製粉乳に関する。
の胃食道逆流症(gastroesophageal reflux:以下、G
ERと略記することがある。)の症状は、胃内容物が噴
門を通って食道内に逆流する現象であり、健康な児でも
時に生理的に認められる。GERの直接的な症状は嘔吐
であるが、嘔吐による体重増加不良、胃酸などの逆流に
よる逆流性食道炎、反復性肺疾患(嚥下性肺炎、気管支
喘息)などの合併症が大きな問題となってくる。児の成
長に伴い症状は軽快していくが、時としてGERの頻度
が高く、成長によっても症状の改善が見られない場合が
ある。
と、新生児、乳児では食事療法として濃厚乳の投与が開
始されるが、濃厚乳を投与する目的は、乳の粘度を高め
ることによって胃から食道への逆流を抑制することにあ
る。
なミルク(濃厚乳)の使用が推奨されている(非特許文
献1、非特許文献2)。現在、欧米諸国を中心に、乳児
におけるGERの食事療法のミルクに関しては、ローカ
ストビーンガム(以下、LBGと略記することがあ
る。)のみ、澱粉のみ、又はペクチンのみを増粘剤とし
て配合したミルク(Anti-regurgitation milk:以下、
ARミルクと略記することがある。)が製造されている
(前記非特許文献1)。
ない。そのため、従来、乳幼児GERの食事療法とし
て、コーンスターチや、トロメリン(登録商標:三和化
学研究所社製)、スルーソフト(登録商標:キッセイ薬
品工業社製)、トロミアップ(商標:日清サイエンス社
製)等の嚥下補助食品を、医療現場や家庭で独自に育児
用ミルクに添加して調製し、粘度が高められた濃厚乳を
使用することが一般的であった(非特許文献3)。
の混合物による乳化・粘稠化用食品添加物が開示されて
いる。また、特許文献2には、澱粉と天然ガムが99:
1〜90:10の比率で混合してなる複合組成物が開示
されている。
や嚥下補助食品を添加した濃厚乳には、以下に示す問題
点が残されていた。
ストビーンガムのみ、澱粉のみ、又はペクチンのみを増
粘剤として使用したARミルクは、溶解当初より粘度が
高く、このため乳幼児の哺乳時間が延長するという問題
が生じていた(非特許文献4)。
る、澱粉のみを増粘剤として使用したARミルクの場合
は、澱粉の添加量が高くないと効果が出にくいため、澱
粉の添加量は高くならざるを得ない。この点に関して
は、乳児ではアミラーゼ活性が低い事が知られており、
澱粉を過剰に添加した濃厚乳を乳児に与えると、消化不
良により下痢を生じ、成長不良を引き起こす事が問題と
なっていた(非特許文献5)。これを受け、欧州では乳
児用ミルクへの澱粉の使用がミルク100ml当り2g
以下であり、澱粉が全炭水化物含量の30%を超えては
ならないと定められている(非特許文献6)。
助食品を使用した濃厚乳を調製する場合、僅かなさじ加
減の違いによる粘度の変化が大きく粘度調節が難しい。
そのため、濃厚乳の粘度が高くなってしまうと乳幼児の
哺乳が困難となり、哺乳量が減少することが問題となっ
ていた。また、濃厚乳の粘度が高いことで哺乳に時間が
かかり、哺乳努力が増大するために疲労性誤嚥が起こる
可能性がある。
澱粉と天然ガムを使用しているものの、GERの食事療
法に適した胃食道逆流抑制調製粉乳への適応を想定した
ものではなく、本発明の課題を解決するには至らなかっ
た。
食品を添加した濃厚乳は、とろみをつけることに重点を
置いていたため、哺乳のし易さという点が軽視されてい
た。
時に粘度が低く、且つ哺乳後に胃内で粘度増加が伴う、
GERの食事療法に好適な胃食道逆流抑制調製粉乳の開
発が待望されていた。
胃内で粘度増加が伴う効果を有し、GERの食事療法に
好適なミルクを簡便に調製することが可能な、胃食道逆
流抑制調製粉乳及びその製造方法を提供することを目的
とする。
atrica)、第87巻、第462〜468頁、ノルウェ
ー、1998年
・ガストロエンテロロジー・アンド・ニュートリショ
ン、(Journal of Pediatric Gastroenterology and N
utrition)、第32巻、増補第2号、米国、2001年
0頁、1994年
胃腸病学栄養学会議抄録、第48頁、2001年
ス(The Journal of Pediatrics)、第82巻、第27
9〜282頁、米国、1973年
及びフォローアップミルクの基準に関する食品専門委員
会の初回報告(First Report of the Scientific Commi
ttee for Food on the Essential Requirements of Inf
ant Formulae and Follow-up Milks Based on Cows’ M
ilk Proteins)、欧州共同体委員会(Commission of th
e European Communities)、食品専門委員会報告(Repo
rts of the Scientific Committee for Food)第14
版、ルクセンブルク、1983年
題点を解決するため鋭意研究開発を重ねた結果、澱粉と
天然ガムの両者を混合した糊料を調製粉乳ベースに添加
して胃食道逆流抑制調製粉乳を製造し、これを用いてミ
ルクを調製したところ、哺乳時(調製時)において粘度
が低く、哺乳後の胃内環境を想定したpH5の条件で粘
度増加が起きることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
逆流抑制調製粉乳は、調製粉乳ベースを主成分とし、澱
粉と天然ガムを含む粉末糊料を含有することを特徴とす
る。
して添加された前記粉末糊料に含まれている、前記澱粉
の固形分をY(g)、前記天然ガムの固形分をX(g)
とすると、両者が下記の関係式(1)、(2)、かつ
(3)を満たすことが好ましい。Y≧2.64×log
e(X)+5.87 …(1)、X+Y≦30 …
(2)、 X≧0.11 …(3)。 ただし、log
eは自然対数を表す。調製粉乳ベースの固形分100g
に対して、前記澱粉の固形分が7〜16g、前記天然ガ
ムの固形分が0.3〜1.6gとなる比率で含まれてい
ることが好ましい。前記胃食道逆流抑制調製粉乳を、調
乳濃度が13〜17質量%となるように調乳した調乳液
が、下記(a)および(b)の性質を有することが好ま
しい。 (a)該調乳液の粘度が80mPa・s以下である。 (b)該調乳液を酸でpH5に調整したときの粘度が2
00mPa・s以上である。
コーン由来の澱粉、米由来の澱粉、およびもち米由来の
澱粉からなる群から選ばれる1種以上であることが好ま
しい。前記天然ガムがローカストビーンガムであること
が好ましい。
製粉乳を製造する方法であって、前記澱粉と前記天然ガ
ムを水に溶解して液状糊料を調製する工程、調製した液
状糊料を乾燥して粉末糊料を調製する工程、および調製
した粉末糊料と前記調製粉乳ベースを混合する工程を有
することを特徴とするの胃食道逆流抑制調製粉乳の製造
方法を提供する。前記液状糊料を乾燥して前記粉末糊料
を調製する工程において、液状糊料にアルコールを添加
して糊料を沈殿させ、沈殿させた糊料を乾燥して粉末糊
料を調製することができる。
が、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量
による表示である。
粉乳ベースを主成分とし、澱粉と天然ガムを含む粉末糊
料が添加されている。本発明で使用する調製粉乳ベース
としては市販の調製粉乳を使用することができ、育児用
粉乳、フォローアップミルクなどを例示することができ
る。または常法により調製した調製粉乳も使用できる。
ムを含むものであり、澱粉からなる粉粒と天然ガムから
なる粉粒を粉体混合して調製された粉末糊料であっても
よい。また、一旦、澱粉からなる粉粒と天然ガムからな
る粉粒との混合物を水に溶解して、または澱粉からなる
粉粒と天然ガムからなる粉粒を別々に水に溶解させた溶
液を混合して、液状糊料を調製し、該液体糊料を乾燥し
て得られる粉末糊料が好ましい。このように一旦液体糊
料を調製し、これを乾燥して粉末糊料を調製すると、粉
体混合により得られる粉末糊料に比して、より均一で、
水に溶解したときにより高粘度となる粉末糊料が得られ
る。
用される澱粉類であって、タピオカ、小麦、馬鈴薯、コ
ーン、ワキシーコーン、うるち米、もち米等をそれぞれ
由来とする澱粉の中から1種又は2種以上を組合せて用
いることができる。特にタピオカ由来の澱粉を使用する
ことが好ましい。
に使用される天然ガム類であって、ローカストビーンガ
ム、グアーガム、タラガム、キサンタンガム、およびア
ラビアガム等から1種又は2種以上を組合せて用いるこ
とができる。特にローカストビーンガムを使用すること
が好ましい。
抑制調製粉乳を水、好ましくは温水に溶解させて調乳液
を調製する際の、該調乳液における胃食道逆流抑制調製
粉乳の濃度(質量%)を表す。本発明の胃食道逆流抑制
調製粉乳の調乳濃度は、乳幼児の哺乳に負担をかけない
濃度で、かつ本発明の胃食道逆流抑制調製粉乳に含まれ
ている調製粉乳ベースの濃度が、通常の育児用調製粉乳
や母乳中における相当成分濃度とほぼ等しくなるように
設定することが好ましい。具体的には、該調乳液におけ
る胃食道逆流抑制調製粉乳の濃度(調乳濃度)を13〜
17質量%の範囲内とすることが好ましい。
みやすいとされる液体の粘度は80mPa・s以下であ
ると考えられており、GERの食事療法に好適な調製乳
の調製時(調製時および哺乳時)の粘度はこの範囲であ
ることが好ましい。
よる逆流抑制能の検討(日本小児外科学会誌、第28
巻、第6号、第1153〜1155頁)において、コー
ンスターチを添加した濃厚乳の粘度が236mPa・s
のとき、逆流抑制効果を示す逆流抑制率が33.9%で
あることが報告されている。このことから、逆流抑制率
が30%以上となる程度に、哺乳後に逆流を起こし難く
するには、哺乳後の粘度が200mPa・s以上である
ことが好ましい。
は、調乳濃度が13〜17%となるように調乳して得ら
れる調乳液の粘度が、哺乳時を想定した状態、すなわち
調製後において80mPa・s以下であり、かつ該調乳
液を哺乳後の胃内環境を想定した状態において200m
Pa・s以上であることが好ましい。ここで、調製乳の
調製後のpHは、通常の育児用調製粉乳や母乳のpHと
ほぼ等しいことが好ましく、具体的には6.5〜7.4
が好ましい。より好ましくは6.8〜7.0である。一
方、胃内環境を想定したpHは好適には4.5〜5.4
であり、より好適には4.8〜5.2である。本発明で
は、哺乳後の好ましい粘度を得るために、調製乳のpH
を5としたときの粘度を200mPa・s以上とする。
胃内環境を想定するために調製乳のpHを調整するに
は、該調製乳に、例えば塩酸、酢酸、クエン酸等の酸を
適量添加すればよい。
B型粘度計を使用し、測定する調乳液の粘度に応じてそ
れぞれ、0〜100mPa・sの場合はローターNo.
1、100〜500mPa・sの場合はローターNo.
2、500〜2000mPa・sの場合はローターN
o.3のローターを使用して、測定温度36℃におい
て、回転数60rpmの条件で測定を行うものとする。
て、澱粉の添加量が多すぎても少なすぎても、また天然
ガムの添加量が多すぎても少なすぎても調乳液として好
適な粘度が得られない。調製粉乳ベースの固形分100
gに対して添加される澱粉と天然ガムの合計量は30g
以下とすることが好ましく、この範囲であれば、本発明
の胃食道逆流抑制調製粉乳の上述した好ましい調乳濃度
範囲内で、該胃食道逆流抑制調製粉乳を構成している調
製粉乳ベースの濃度を、通常の育児用調製粉乳の調乳濃
度(一般的には13質量%)と同程度に調製することが
できる。より好ましくは、澱粉の使用量は、調製粉乳ベ
ースの固形分100g当たり、固形分で7〜16gであ
り、天然ガムの使用量は、調製粉乳ベースの固形分10
0g当たり、固形分で0.3〜1.6gである。
胃食道逆流抑制調製粉乳を構成する粉末糊料における澱
粉の含有量と天然ガムの含有量との関係、すなわち調製
粉乳ベースの固形分100gに対して添加された前記粉
末糊料に含まれている澱粉の含有量と天然ガムの含有量
との関係は、該澱粉の含有量をY(g)、該天然ガムの
含有量をX(g)とするとき、上記の関係式(1)、
(2)、かつ(3)を満たすことが好ましい。澱粉の含
有量Yが天然ガムの含有量Xに対して、上記関係式
(1)で表される範囲よりも少ないと、調乳液における
乳化安定性が悪くなり、クリーム層の分離・浮上が生じ
やすくなる。また、Xが0.11(g)未満の範囲では
関係式(1)を満たすYが負の値となる場合が生じる。
せたときの粘度が低く、哺乳後の胃内環境において増粘
するので、乳幼児の哺乳時間が長くなったり哺乳努力が
増大するのを防止することができる。また澱粉と天然ガ
ムの両方を添加するので、澱粉のみを添加して粘度を上
げる場合に比べて澱粉の添加量を低減させることができ
る。したがって、アミラーゼ活性が低い乳児における消
化不良を防止するうえで有効である。また、本発明の胃
食道逆流抑制調製粉乳は、予め調乳粉乳ベースに粉末糊
料が添加されているので、これを溶解させるだけで簡単
に調乳することができ、調乳液の粘度の変動が少ない。
ば以下の製造方法で好適に製造することができる。 (1)まず、粉末糊料を製造する。すなわち、澱粉と天
然ガムを水に懸濁し、攪拌しながら80〜150℃の温
度で加温して完全に溶解させて液状糊料を調製する。得
られた液状糊料を、ドラムドライヤー、噴霧乾燥機、凍
結乾燥機、エクストルーダー等の乾燥手段を用いて乾燥
させ、必要に応じて粉砕して粉末糊料を調製する。尚、
ドラムドライヤーを使用して乾燥させる場合、澱粉と天
然ガムの懸濁液を直接ドラムドライヤーに投入して溶解
し、引き続き乾燥して粉体糊料を調製することが可能で
ある。前記液状糊料から粉末糊料を調製する工程では、
まず液体糊料に、最終濃度が40〜80%、好ましくは
50〜60%となるようにアルコールを添加して固体の
糊料を沈殿させ、沈殿した糊料を回収して乾燥し、粉砕
して粉末糊料を調製することも可能である。この時、使
用するアルコールはエチルアルコール、イソプロピルア
ルコール等を例示することができる。また、沈澱した糊
料を乾燥する方法としては、50〜80℃の温風により
乾燥することが可能である。このように、固体の糊料を
沈殿させてから、回収、乾燥、粉砕を行なう方法は、沈
殿を形成しない方法に比して、焦げが生じず、均一で溶
解性が良好な粉末糊料を調製することができるという利
点を有する。
を用いて胃食道逆流抑制調製粉乳を調製する。すなわ
ち、前記粉末糊料と調製粉乳ベースとを、V型混合機等
を使用して乾式混合した後、常法により造粒を行って胃
食道逆流抑制調製粉乳を得る。
料を粉体化し、両者を乾式混合して胃食道逆流抑制調製
粉乳を調製する方法は、予め調乳粉乳ベースと糊料をそ
れぞれ液状としたものを、液体混合し、得られた混合液
を噴霧乾燥し粉乳を調製する方法と比べると、溶解性に
優れた胃食道逆流抑制調製粉乳が得られる。また、液状
の糊料と調乳粉乳ベースを混合した前記混合液は粘度が
高いために乾燥方法が限定されてしまい、歩留まりやコ
ストの面で、本発明に係る乾式混合による製造方法の方
が有利である。
る。 試験例1 本試験は、調製粉乳ベースに添加する澱粉と天然ガムの
添加比率の、乳化安定性への影響を検討するために行っ
た。 (1)試料の調製 澱粉としてタピオカ澱粉(松谷化学工業社製)、天然ガ
ムとしてローカストビーンガム(太陽化学社製:以下L
BGと略記することがある。)を使用し、澱粉:天然ガ
ムの混合比率がそれぞれ2.5:1、5:1、10:
1、20:1となるように混合して、4種類のタピオカ
澱粉−ローカストビーンガム混合物をそれぞれ50g調
製した。各混合物をそれぞれ5質量%の濃度になるよう
に精製水を加えて懸濁し、90℃で10分間加熱して溶
解した。得られた溶液をそれぞれ凍結乾燥し、乾燥物を
ミルで粉砕して4種類の粉末糊料を調製した。次いで各
粉末糊料を5g、7.5g、10g、15gずつ分取
し、それぞれに調製粉乳ベース(森永乳業社製)を10
0gずつ粉体混合して、タピオカ澱粉およびローカスト
ビーンガムの添加量が異なる16種の粉乳試料を調製し
た。
における各粉乳試料の濃度は、試料溶液中の調製粉乳ベ
ースの濃度が13質量%になるようにそれぞれ設定し
た。溶解後の試料溶液を室温で静置し、3時間後に試料
溶液の状態を、目視により観察した。観察の結果を、乳
化安定性に問題なし(評価A)、クリーム等による凝集
粒が確認される(評価B)、クリーム層が完全に分離・
浮上する(評価C)の3段階で評価した。
製時に調製粉乳ベース100gに対して添加した粉体糊
料中に含まれるローカストビーンガム量を示し、縦軸は
粉体試料調製時に調製粉乳ベース100gに対して添加
した粉体糊料中に含まれるタピオカ澱粉量を示してい
る。また、評価Aは●、評価Bは△、評価Cは×でそれ
ぞれ表している。この図から明らかなとおり、粉末糊料
中の澱粉の比率が低下するにともない、乳化安定性は低
下する傾向が確認された。ここで、評価Aと評価Bの境
界を定義するために、図中、評価A(●)のアスタリス
ク(*)をつけた3点と、評価B(△)3点について、
対数近似式によりローカストビーンガム量(X:単位
g)とタピオカ澱粉量(Y:単位g)の関係式を求めた
結果、評価Aが得られる範囲を表す式として下記の関係
式(1)が得られた。 Y≧2.64×loge(X)+5.87 ……(1) logeは自然対数である。なお、図1のグラフにおい
て破線は、X+Y=30で表されるグラフと、X=0.
11で表されるグラフである。
好適な、澱粉および天然ガムの添加量範囲を検討するた
めに行った。 (1)試料の調製 澱粉としてタピオカ澱粉(松谷化学工業社製)を、それ
ぞれ3.8g、7.7g、11.5g、15.4g、1
9.2gの5種類に分取し、天然ガムとしてLBG(太
陽化学社製)を、それぞれ0.08g、0.38g、
0.77g、1.15g、1.54g、1.92gの6
種類に分取し、分取したタピオカ澱粉とローカストビー
ンガムをそれぞれ分取量ごとに組み合わせて混合し、計
30種類のタピオカ澱粉−ローカストビーンガム混合物
を調製した。該混合物をそれぞれ5%程度の濃度になる
ように精製水を加えて溶解し、60℃に加温して攪拌
し、懸濁液中の澱粉が糊化したら、攪拌を停止して、さ
らに90℃で10分間加熱溶解した。得られた溶液をそ
れぞれ凍結乾燥し、乾燥物をミルで粉砕して粉末糊料を
調製した。次いで得られた粉末糊料全量に、調製粉乳ベ
ースとして用いる市販の乳児用調製粉乳(森永乳業社
製)をそれぞれ100gずつ粉体混合して、タピオカ澱
粉およびローカストビーンガムの添加量がそれぞれ異な
る30種の粉乳試料を調製した。
スの濃度が13質量%になるようにそれぞれ設定して、
各粉乳試料を温水で溶解し、36℃で20分間保持した
後、B型粘度計(東京計器社製)を用いて、ローターN
o.1及びNo.2を使用し、36℃、回転数60rp
mの条件で各試料の粘度を測定した。尚、各試料のpH
は測定の結果7であった。
粉乳試料を調製し、それを温水で溶解した後、塩酸を添
加してpHを5に調整し、36℃で20分間保持した
後、B型粘度計(東京計器社製)を用いて、ローターN
o.1〜No.3を使用し、36℃、回転数60rpm
の条件で各試料の粘度を測定した。
20分のpH7における粘度を表し、表2はpH5にお
ける試料の粘度を表している。表1及び表2から明らか
なとおり、pH7の場合とpH5の場合とを比べると、
タピオカ澱粉およびローカストビーンガムの添加量が同
じ試料について、pH7の場合とpH5の場合とで粘度
を比較すると、pH7の場合の方がpH5の条件よりも
粘度が低かった。このことから、胃内環境を想定したp
H5の条件で粘度が増加することが確認された。また、
澱粉及びLBGの添加量の増加に伴い調乳液の粘度は上
昇する傾向が確認された。
・s以下であって、pH5の粘度が200mPa・s以
上である条件を満足する澱粉及び天然ガムの添加量は、
調製粉乳ベースの固形分100gあたり、澱粉添加量
7.7〜11.5gかつLBG添加量0.38〜1.5
4gの範囲、及び澱粉添加量15.4gのときLBG添
加量が0.38〜0.77gの範囲であることが判明し
た。本試験の結果、調製粉乳ベースの固形分100gに
対して澱粉の固形分が7〜16g、天然ガムの固形分が
0.3〜1.6gとなる範囲で混合することにより、調
乳液の好ましい粘度が得られることが認められた。
市販の粉乳に嚥下補助食品を添加した調乳液、及び市販
のARミルクの調乳液について、pH変化に伴う粘度変
化を検討するために行った。 (1)試料の調製 市販の乳児用調製粉乳(森永乳業社製)13gに、澱粉
1g及びLBG0.15gからなる粉末糊料を添加して
調製した本発明に係る胃食道逆流抑制調製粉乳を、調乳
濃度が14.2%となるように温水で溶解し、その調乳
液100mlを試験試料とした。また、温水100ml
に、澱粉1g及びLBG0.15gからなる粉末糊料を
添加して混合した溶液を陰性試料1とした。
を、調乳濃度が13%となるように温水で溶解し、その
調乳液100mlを陰性試料2とした。この陰性試料2
の100mlに対して、市販の嚥下補助食品であるトロ
メリン顆粒(三和化学研究所社製)を3g添加した調乳
液を対照試料1とした。同様に陰性試料2の100ml
に対して、スルーソフトS(キッセイ薬品工業社製)を
1g添加した調乳液を対照試料2、トロミアップA(日
清サイエンス社製)を1g添加した調乳液を対照試料3
とした。さらに、市販のARミルク(ブレジナ社製、商
品名:BledilaitA.R.1)を調乳濃度が15質量%となる
ように温水で溶解した調乳液100mlを対照試料4と
した。
度計(東京計器社製)を用いて、ローターNo.1及び
No.2を使用し、36℃、回転数60rpmの条件で
各試料の粘度を測定した。尚、調製後の各試料のpHは
測定の結果7であった。
それぞれ塩酸を添加してpHを5に調整し、36℃で2
0分間保持した後、B型粘度計(東京計器社製)を用い
て、ローターNo.1〜No.3を使用し、36℃、回
転数60rpmの条件で各試料の粘度を測定した。
(pH7)の粘度及びpHを5に調整した時の粘度を表
す。表3から明らかなとおり、陰性試料1は粘度が変化
しなかったことから、pH変化に伴う粘度増加には、単
に澱粉やLBGに基づく効果だけではなく、調製粉乳が
共存することによって発揮されるものと推測される。
H7において粘度が低く、胃内環境を想定したpH5の
条件で十分に粘度が増大しており、逆流抑制効果が確認
された。一方、対照試料1〜4の結果から明らかなとお
り、従来の市販の嚥下補助食品を添加した調乳液(対照
試料1〜3)やARミルクの調乳液(対照試料4)で
は、哺乳後の胃内環境を想定したpH5の条件で十分に
粘度が大きく保持され、逆流抑制効果は確認されるもの
の、溶解時のpH7での粘度が、吸啜力の弱い乳幼児に
とって飲みやすい液体の粘度である80mPa.sを超
えていた。
粉乳の調乳液は、従来の市販の嚥下補助食品を添加した
調乳液やARミルクの調乳液に比して、哺乳時に粘度が
低く、且つ哺乳後に胃内で粘度が増加するので、本発明
に係る胃食道逆流抑制調製粉乳が吸啜力の弱い乳幼児に
おけるGERの食事療法に好適であることが認められ
た。
道逆流抑制調製粉乳の粘度を検討するために行った。 (1)試料の調製 澱粉としてタピオカ澱粉(松谷化学工業社製)、天然ガ
ムとして精製ローカストビーンガム(太陽化学社製)を
それぞれ用い、澱粉:ローカストビーンガムの混合比率
が10:1となるよう混合し、得られた混合物を5質量
%となるように精製水を加えて懸濁し、90℃で10分
間加熱溶解して液状糊料を調製した。得られた液状糊料
を凍結乾燥し、乾燥物をミルで粉砕して粉末糊料1を調
製した。前記と同様に液状糊料を調製し、調製した液状
糊料をドラムドライヤーにより乾燥し、引き続き粉体化
を行って、粉末糊料2を調製した。また、前記と同様に
液状糊料を調製し、該液状糊料に最終濃度が50%とな
るようにエタノールを添加して、糊料を沈殿させ、濾過
を行って沈殿物を回収し、回収された沈澱物を乾燥し、
次いで粉砕して粉末糊料3を調製した。粉末糊料1〜3
それぞれの1.2gに調製粉乳ベース(森永乳業社製)
を13g添加して粉体混合し、それぞれ試験試料1〜3
を調製した。
で、各試料の調製時(pH7)及びpHを5に調整した
時の粘度をそれぞれ測定した。 (3)試験結果 本試験の結果を表4に示す。表4は粉末糊料の調製方法
が異なる3種の胃食道逆流抑制調製粉乳の粘度を表して
いる。その結果、何れの方法で調製した粉末糊料を用い
て胃食道逆流抑制調製粉乳を製造しても、調乳時の粘度
は吸啜力の弱い乳幼児にとって飲みやすい粘度を保ち、
哺乳後の胃内環境を想定した条件で、逆流を防止するの
に十分な粘度が確保されていることが判明した。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
ストビーンガム(太陽化学社製)9gを、精製水1リッ
トルに溶解し、60℃に加温して攪拌した。懸濁液中の
澱粉が糊化したら、攪拌を停止し、90℃で10分間加
熱溶解した。得られた溶液を凍結乾燥し、ミルを用いて
乾燥物を粉砕して粉末糊料を調製した。更に、前記粉末
糊料50gと市販の乳児用調製粉乳(森永乳業社製)5
65gを粉体混合して乳児用の胃食道逆流抑制調製粉乳
を製造した。
90mlの温水に溶解して胃食道逆流抑制調製乳100
ml(調乳濃度は14.2質量%)を調乳した。得られ
た調乳液の粘度は31mPa、該調乳液を酸でpH5に
調整したときの粘度は376mPaであり、胃食道逆流
抑制効果を有していた。
ボード社製)10kg、牛乳カゼイン粉末(ニュージー
ランド・デーリーボード社製)6kg、乳糖(ミライ社
製)48kg、ミネラル混合物(富田製薬社製)920
g、及びビタミン混合物(田辺製薬社製)32gを温水
300kgに溶解し、さらに90℃で10分間加熱溶解
し、調製脂肪(太陽油脂社製)28kgを添加して均質
化した。その後、殺菌、濃縮の工程を行って噴霧乾燥
し、調製粉乳約93kgを調製した。
業社製)8kgと精製ローカストビーンガム(太陽化学
社製)800gを水に懸濁し、ドラムドライヤーにより
タピオカ澱粉とローカストビーンガムを溶解し、引き続
き乾燥、粉体化を行って、粉末糊料約8kgを調製し
た。得られた粉末糊料8kgと前記調製粉乳93kgを
V型混合機にて粉体混合し、胃食道逆流抑制調製粉乳約
100kgを製造した。
カストビーンガム(太陽化学社製)1.4kgを混合
し、澱粉−ローカストビーンガム混合物を調製し、この
混合物15kgを5質量%の濃度となるように水に懸濁
し、次いで80℃で完全に溶解して液状糊料375リッ
トルを得た。この液状糊料に最終濃度が50%となるよ
うエタノールを添加し、糊料を沈殿させた。沈殿した糊
料は濾過することにより回収し、次いで乾燥し、粉砕し
て粉末糊料約15kgを調製した。 b)乳清蛋白質分解物の調製 脱塩牛乳乳清蛋白質粉末(ニュージーランド・デーリー
ボード社製)5kgを50リットルの温水に溶解し、殺
菌した後、pHを8に調製し、トリプシン(ノボノルデ
ィック・バイオインダストリー社製)18gを添加し、
37℃で12時間分解し、酵素を失活し、冷却し、濃
縮、噴霧乾燥し乳清蛋白質分解物約4.2kgを調製し
た。
ボード社製)9.0kg、牛乳カゼイン粉末(ニュージ
ーランド・デーリーボード社製)5.2kg、前記b)
で調製した乳清蛋白質分解物3.7kg、乳糖46k
g、ミネラル混合物1.8kg、ビタミン混合物900
gを温水300リットルに溶解し、調製脂肪30kgを
添加して均質化した。その後、殺菌、濃縮の工程を行っ
て、噴霧乾燥により調製粉乳約90kgを調製した。次
に該調製粉乳90kgと前記a)で調製した粉末糊料1
0kgをV型混合機にて粉体混合し、胃食道逆流抑制調
製粉乳100kgを製造した。
オカ澱粉をワキシーコーンスターチ(三和澱粉工業社
製)に変更して、同様の方法で胃食道逆流抑制調製粉乳
100kgを製造した。製造した胃食道逆流抑制調製粉
乳を用い、調乳濃度を、調乳液中における調製粉乳ベー
スの濃度が13質量%となるように設定して、温水に溶
解し、36℃で20分間保持した後、B型粘度計(東京
計器社製)を用いて、ローターNo.1〜No.3を使
用し、36℃、回転数60rpmの条件で各試料の粘度
を測定したところ、粘度は47mPa・sであることが
確認された。これとは別に、前記と同様の濃度で胃食道
逆流抑制調製粉乳を温水で溶解し、塩酸を添加してpH
を5に調製し、同様の方法で粘度を測定したところ39
5mPa・sであることが確認された。
オカ澱粉を米澱粉(松谷化学工業社製)に変更して、同
様の方法で胃食道逆流抑制調製粉乳100kgを製造し
た。製造した胃食道逆流抑制調製粉乳を用い、調乳濃度
を、調乳液中における調製粉乳ベースの濃度が13質量
%となるように設定して、温水に溶解し、36℃で20
分間保持した後、B型粘度計(東京計器社製)を用い
て、ローターNo.1〜No.3を使用し、36℃、回
転数60rpmの条件で各試料の粘度を測定したとこ
ろ、粘度は43mPa・sであることが確認された。こ
れとは別に、前記と同様の濃度で胃食道逆流抑制調製粉
乳を温水で溶解し、塩酸を添加してpHを5に調製し、
同様の方法で粘度を測定したところ392mPa・sで
あることが確認された。
オカ澱粉をもち米澱粉(松谷化学工業社製)に変更し
て、同様の方法で胃食道逆流抑制調製粉乳100kgを
製造した。製造した胃食道逆流抑制調製粉乳を用い、調
乳濃度を、調乳液中における調製粉乳ベースの濃度が1
3質量%となるように設定して、温水に溶解し、36℃
で20分間保持した後、B型粘度計(東京計器社製)を
用いて、ローターNo.1〜No.3を使用し、36
℃、回転数60rpmの条件で各試料の粘度を測定した
ところ、粘度は65mPa・sであることが確認され
た。これとは別に、前記と同様の濃度で胃食道逆流抑制
調製粉乳を温水で溶解し、塩酸を添加してpHを5に調
製し、同様の方法で粘度を測定したところ358mPa
・sであることが確認された。
哺乳時に飲みやすい粘度を有し、哺乳後に十分な増粘効
果を有する胃食道逆流抑制調製粉乳が得られる。かかる
胃食道逆流抑制調製粉乳は、乳幼児における胃食道逆流
症の食事療法に好適であり、簡便に調乳して哺乳させる
ことができるという利点も有する。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 調製粉乳ベースを主成分とし、澱粉と天
然ガムを含む粉末糊料を含有することを特徴とする胃食
道逆流抑制調製粉乳。 - 【請求項2】 調製粉乳ベースの固形分100gに対し
て添加された前記粉末糊料に含まれている、前記澱粉の
固形分をY(g)、前記天然ガムの固形分をX(g)と
すると、両者が下記の関係式(1)、(2)、かつ
(3)を満たす、請求項1に記載の胃食道逆流抑制調製
粉乳。 Y≧2.64×loge(X)+5.87 ……(1) X+Y≦30 ……(2) X≧0.11 ……(3) ただし、logeは自然対数を表す。 - 【請求項3】 調製粉乳ベースの固形分100gに対し
て、前記澱粉の固形分が7〜16g、前記天然ガムの固
形分が0.3〜1.6gとなる比率で含まれている、請
求項1又は2のいずれか一項に記載の胃食道逆流抑制調
製粉乳。 - 【請求項4】前記胃食道逆流抑制調製粉乳を、調乳濃度
が13〜17質量%となるように調乳した調乳液が、下
記(a)および(b)の性質を有する、請求項1〜3の
いずれか一項に記載の胃食道逆流抑制調製粉乳。 (a)該調乳液の粘度が80mPa・s以下である。 (b)該調乳液を酸でpH5に調整したときの粘度が2
00mPa・s以上である。 - 【請求項5】 前記澱粉がタピオカ由来の澱粉、ワキシ
ーコーン由来の澱粉、米由来の澱粉、およびもち米由来
の澱粉からなる群から選ばれる1種以上である、請求項
1〜4のいずれか一項に記載の胃食道逆流抑制調製粉
乳。 - 【請求項6】 前記天然ガムがローカストビーンガムで
ある、請求項1〜5のいずれか一項に記載の胃食道逆流
抑制調製粉乳。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の胃
食道逆流抑制調製粉乳を製造する方法であって、前記澱
粉と前記天然ガムを水に溶解して液状糊料を調製する工
程、調製した液状糊料を乾燥して粉末糊料を調製する工
程、および調製した粉末糊料と前記調製粉乳ベースを混
合する工程を有することを特徴とする胃食道逆流抑制調
製粉乳の製造方法。 - 【請求項8】 前記液状糊料を乾燥して前記粉末糊料を
調製する工程において、液状糊料にアルコールを添加し
て糊料を沈殿させ、沈殿させた糊料を乾燥して粉末糊料
を調製することを特徴とする請求項7に記載の胃食道逆
流抑制調製粉乳の製造方法。
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-
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