JP2003243617A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003243617A
JP2003243617A JP2002042491A JP2002042491A JP2003243617A JP 2003243617 A JP2003243617 A JP 2003243617A JP 2002042491 A JP2002042491 A JP 2002042491A JP 2002042491 A JP2002042491 A JP 2002042491A JP 2003243617 A JP2003243617 A JP 2003243617A
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Yoshikazu Kasuya
良和 糟谷
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁層を研磨する工程において、研磨後の絶
縁層をより平坦化する。 【解決手段】 半導体素子間を絶縁するために半導体層
の表面に形成された素子分離領域と、半導体層の上方に
形成され不揮発性記憶装置のワードゲートを形成するた
めにパターニングされた第1導電層と、第1導電層の上
方に形成されたストッパ層と、メモリ領域内の第1導電
層の両側面にONO膜を介して形成されたサイドウォー
ル状のコントロールゲートとを有する半導体基板を準備
する。ロジック回路領域内の第1導電層をパターニング
してロジック回路領域内に周辺回路を構成する絶縁ゲー
ト電界効果トランジスタのゲート電極を形成するととも
に、ロジック回路領域内の素子分離領域の上方にダミー
ゲート電極を形成する。半導体基板のメモリ領域とロジ
ック回路領域との全面に絶縁層を形成する。メモリ領域
内のストッパ層が露出するように絶縁層を研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ領域とロジ
ック回路領域とを含む半導体装置の製造方法に関し、特
に、メモリ領域に形成される不揮発性記憶装置が1つの
ワードゲートに対して2つの電荷蓄積領域を有する半導
体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置のひとつのタイ
プとして、チャネル領域とコントロールゲートとの間の
ゲート絶縁層が酸化シリコン層と窒化シリコン層との積
層体からなり、窒化シリコン層に電荷がトラップされる
MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Semiconducto
r)型もしくはSONOS(Silicon Oxide Nitride Oxi
de Silicon)型と呼ばれるタイプがある。
【0003】MONOS型の不揮発性半導体記憶装置と
して、図20に示すデバイスが知られている(文献:
Y.Hayashi,et al ,2000 Symposium on VLSI Techno
logy Digest of Technical Papers p.122-p.123)。
【0004】このMONOS型のメモリセル100は、
半導体基板10上に第1ゲート絶縁層12を介してワー
ドゲート14が形成されている。そして、ワードゲート
14の両側には、それぞれサイドウォール状の第1コン
トロールゲート20と第2コントロールゲート30とが
配置されている。第1コントロールゲート20の底部と
半導体基板10との間には、第2ゲート絶縁層22が存
在し、第1コントロールゲート20の側面とワードゲー
ト14との間には絶縁層24が存在する。同様に、第2
コントロールゲート30の底部と半導体基板10との間
には、第2ゲート絶縁層22が存在し、第2コントロー
ルゲート30の側面とワードゲート14との間には絶縁
層24が存在する。そして、隣り合うメモリセルの、対
向するコントロールゲート20とコントロールゲート3
0との間の半導体基板10には、ソース領域またはドレ
イン領域を構成する不純物層16,18が形成されてい
る。
【0005】このように、ひとつのメモリセル100
は、ワードゲート14の側面に2つのMONOS型メモ
リ素子を有する。また、これらの2つのMONOS型メ
モリ素子は独立に制御される。したがって、ひとつのメ
モリセル100は、2ビットの情報を記憶することがで
きる。
【0006】このようなMONOS型のメモリセルを含
むメモリ領域と、メモリの周辺回路などを含むロジック
回路領域とを同一基板上に形成する製造方法として、基
本的にメモリ領域のメモリセルを形成し、次にロジック
回路領域の周辺回路を形成することにより、メモリ領域
とロジック回路領域とを形成し、その上層に絶縁層を介
して種々の配線層を形成する製造方法が考えられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記製造方法
の一工程として、酸化シリコン層等の絶縁層を形成後、
CMP(Chemical Mechanical Polishing :化学的・機
械的研磨)法を用いて研磨することが行われている。
【0008】この絶縁層の研磨工程後の上面は、その後
の各種工程を精度よく実行するために、例えば、この絶
縁層の上層に形成される配線等を精度よく形成するため
に、平坦であることが好ましい。しかしながら、この研
磨の速度は一様でなく、例えば、ロジック回路領域の方
がメモリ領域に対して比較的速く研磨されて、研磨後の
絶縁層の上面に段差が発生する場合がある。
【0009】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、メモリ領域とロ
ジック回路領域とを含む半導体装置の製造方法の絶縁層
を研磨する工程において、研磨後の絶縁層をより平坦化
する技術を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の半導体装置の製造方法は、不揮発性記憶装置を含む
メモリ領域と、該不揮発性記憶装置の周辺回路を含むロ
ジック回路領域とを含む半導体装置の製造方法であっ
て、形成される半導体素子間を絶縁するために半導体層
の表面に形成された素子分離領域と、前記半導体層の上
方に形成され、前記不揮発性記憶装置のワードゲートを
形成するためにパターニングされた第1導電層と、該第
1導電層の上方に形成されたストッパ層と、前記メモリ
領域内の該第1導電層の両側面にONO膜を介して形成
されたサイドウォール状のコントロールゲートと、を有
する半導体基板を準備する工程と、前記ロジック回路領
域内の前記第1導電層をパターニングして、該ロジック
回路領域内に前記周辺回路を構成する絶縁ゲート電界効
果トランジスタのゲート電極を形成するとともに、前記
ロジック回路領域内の前記素子分離領域の上方にダミー
ゲート電極を形成する工程と、前記半導体基板の前記メ
モリ領域と前記ロジック回路領域との全面に絶縁層を形
成する工程と、前記メモリ領域内の前記ストッパ層が露
出するように、前記絶縁層を研磨する工程と、を備える
ことを特徴とする。
【0011】上記製造方法によれば、ロジック回路領域
内の素子分離領域の上方にダミーゲート電極を形成する
ことにより、ロジック回路領域内のゲート電極およびダ
ミーゲート電極の形成密度を、メモリ領域の第1導電層
の形成密度に近くなるようにすることができる。これに
より、ロジック回路領域における絶縁層の凹凸の発生密
度をメモリ領域における凹凸の発生密度に近づけること
ができる。また、メモリ領域とロジック回路領域の絶縁
層の表面段差が小さくなるように、絶縁層を形成するこ
とができる。これにより、絶縁層を研磨することによっ
て発生し得る絶縁層の表面段差を抑制して、研磨後の絶
縁層をより平坦化することが可能である。
【0012】また、本発明の第2の半導体装置の製造方
法は、不揮発性記憶装置を含むメモリ領域と、該不揮発
性記憶装置の周辺回路を含むロジック回路領域とを含む
半導体装置の製造方法であって、形成される半導体素子
間を絶縁するための素子分離領域を、半導体層の表面に
形成する工程と、前記半導体層の上方に、第1絶縁層を
形成する工程と、前記第1絶縁層の上方に、第1導電層
を形成する工程と、前記第1導電層の上方に、ストッパ
層を形成する工程と、前記メモリ領域内の前記ストッパ
層と前記第1導電層とをパターニングする工程と、前記
メモリ領域と前記ロジック回路領域との全面にONO膜
を形成する工程と、前記ONO膜の上方に、第2導電層
を形成する工程と、前記第2導電層を異方性エッチング
することにより、少なくとも前記メモリ領域内の前記第
1導電層の両側面に、前記ONO膜を介してサイドウォ
ール状のコントロールゲートを形成する工程と、前記ロ
ジック回路領域内の前記ストッパ層を除去する工程と、
前記ロジック回路領域内の前記第1導電層をパターニン
グして、該ロジック回路領域内に前記周辺回路を構成す
る絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲート電極を形成
するとともに、前記ロジック回路領域内の前記素子分離
領域の上方にダミーゲート電極を形成する工程と、少な
くとも前記ゲート電極の両側面にサイドウォール絶縁層
を形成する工程と、前記不揮発性記憶装置のソース領域
またはドレイン領域となる第1不純物層と、前記絶縁ゲ
ート電界効果トランジスタのソース領域またはドレイン
領域となる第2不純物層とを形成する工程と、前記第1
不純物層と前記第2不純物層と前記ゲート電極との表面
にシリサイド層を形成する工程と、前記メモリ領域と前
記ロジック回路領域との全面に第2絶縁層を形成する工
程と、前記メモリ領域内の前記ストッパ層が露出するよ
うに、前記第2絶縁層を研磨する工程と、前記メモリ領
域内の前記ストッパ層を除去する工程と、前記メモリ領
域内の前記第1導電層をパターニングして、該メモリ領
域内に前記不揮発性記憶装置のワードゲートを形成する
工程と、を備えることを特徴とする。
【0013】上記第2の半導体装置の製造方法において
も、第1の半導体装置の製造方法と同様に、第2絶縁層
を研磨することによって発生し得る第2絶縁層の表面段
差を抑制して、研磨後の第2絶縁層をより平坦化するこ
とが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本実施の形態
に係る製造方法によって得られた半導体装置のメモリ領
域のレイアウトを示す平面図である。図3は、本実施の
形態に係る半導体装置の一部分を示す平面図である。図
4は、図3のA−A線に沿った断面図である。
【0015】図1〜図4に示す半導体装置は、MONO
S型不揮発性記憶装置(以下、「メモリセル」という)
100が複数の行および列に格子状に配列されてメモリ
セルアレイを構成しているメモリ領域1000と、メモ
リの周辺回路などを含むロジック回路領域2000とを
含む。
【0016】A.デバイスの構造:まず、図1および図
2を参照しながら、メモリ領域1000のレイアウトに
ついて説明する。
【0017】図1には、メモリ領域1000の一部であ
る第1のブロックB1と、これに隣り合う第2のブロッ
クB2とが示されている。図2には、第1のブロックB
1と、第1のブロックB1のコンタクト構造とが示され
ている。
【0018】第1のブロックB1と第2のブロックB2
との間の一部領域には、素子分離領域300が形成され
ている。各ブロックB1,B2においては、X方向(行
方向)に延びる複数のワード線50(WL)と、Y方向
(列方向)に延びる複数のビット線60(BL)とが設
けられている。一本のワード線50は、X方向に配列さ
れた複数のワードゲート14に接続されている。ビット
線60は不純物層16,18によって構成されている。
【0019】第1および第2コントロールゲート20,
30を構成する導電層40は、各不純物層16,18を
囲むように形成されている。すなわち、第1,第2コン
トロールゲート20,30は、それぞれY方向に延びて
おり、1組の第1,第2コントロールゲート20,30
の一方の端部は、X方向に延びる導電層40によって互
いに接続されている。また、1組の第1,第2コントロ
ールゲート20,30の他方の端部はともに1つの共通
コンタクト部200に接続されている。したがって、各
第1,第2コントロールゲート20,30は、メモリセ
ルのコントロールゲートの機能と、Y方向に配列された
各コントロールゲートを接続する配線としての機能とを
有する。
【0020】単一のメモリセル100は、1つのワード
ゲート14と、このワードゲート14の両側に形成され
た第1,第2コントロールゲート20,30と、これら
のコントロールゲート20,30の外側であって、半導
体基板内に形成された不純物層16,18とを含む。そ
して、不純物層16,18は、それぞれ隣り合うメモリ
セル100によって共有される。
【0021】Y方向に互いに隣り合う不純物層16であ
って、ブロックB1に形成された不純物層16とブロッ
クB2に形成された不純物層16とは、半導体基板内に
形成されたコンタクト用不純物層400によって互いに
電気的に接続されている。このコンタクト用不純物層4
00は、不純物層16に対し、コントロールゲートの共
通コンタクト部200とは反対側に形成される。
【0022】このコンタクト用不純物層400上には、
コンタクト350が形成されている。不純物層16によ
って構成されたビット線60は、このコンタクト350
によって、上層の配線層に電気的に接続される。
【0023】同様に、Y方向に互いに隣り合う2つの不
純物層18は、共通コンタクト部200が配置されてい
ない側において、コンタクト用不純物層400によって
互いに電気的に接続されている(図2参照)。
【0024】図1からわかるように、1つのブロックに
おいて、複数の共通コンタクト部200の平面レイアウ
トは、不純物層16と不純物層18とで交互に異なる側
に形成され、千鳥配置となる。同様に、図2に示すよう
に、1つのブロックにおいて、複数のコンタクト用不純
物層400の平面レイアウトは、不純物層16と不純物
層18とで交互に異なる側に形成され、千鳥配置とな
る。
【0025】次に、図3および図4を参照しながら、半
導体装置の平面構造および断面構造について説明する。
メモリ領域1000と隣り合う位置に、例えばメモリの
周辺回路を構成するロジック回路領域2000が形成さ
れている。メモリ領域1000とロジック回路領域20
00とは、素子分離領域300によって電気的に分離さ
れている。メモリ領域1000には、少なくともメモリ
セル100が形成されている。ロジック回路領域200
0には、少なくともロジック回路を構成する絶縁ゲート
電界効果トランジスタ(以下、「MOSトランジスタ」
という)500が形成されている。
【0026】まず、メモリ領域1000について説明す
る。
【0027】図4に示すように、メモリセル100は、
半導体基板10の上方に第1ゲート絶縁層12を介して
形成されたワードゲート14と、半導体基板10内に形
成された、ソース領域またはドレイン領域を構成する不
純物層16,18と、ワードゲート14の両側に沿って
それぞれ形成された、サイドウォール状の第1および第
2のコントロールゲート20,30とを含む。また、不
純物層16,18上には、シリサイド層92が形成され
ている。
【0028】第1コントロールゲート20は、半導体基
板10の上方に第2ゲート絶縁層22を介して形成さ
れ、かつ、ワードゲート14の一方の側面に対してサイ
ド絶縁層24を介して形成されている。同様に、第2コ
ントロールゲート30は、半導体基板10の上方に第2
ゲート絶縁層22を介して形成され、かつ、ワードゲー
ト14の他方の側面に対してサイド絶縁層24を介して
形成されている。
【0029】第2ゲート絶縁層22およびサイド絶縁層
24は、ONO膜である。具体的には、第2ゲート絶縁
層22およびサイド絶縁層24は、ボトム酸化シリコン
層(第1酸化シリコン層(O))、窒化シリコン層
(N)、トップ酸化シリコン層(第2酸化シリコン層
(O))の積層膜である。
【0030】第2ゲート絶縁層22の第1酸化シリコン
層は、チャネル領域と電荷蓄積領域との間に電位障壁
(potential barrier)を形成する。
【0031】第2ゲート絶縁層22の窒化シリコン層
は、キャリア(たとえば電子)をトラップする電荷蓄積
領域として機能する。
【0032】第2ゲート絶縁層22の第2酸化シリコン
層は、コントロールゲートと電荷蓄積領域との間に電位
障壁(potential barrier)を形成する。
【0033】サイド絶縁層24は、ワードゲート14
と、コントロールゲート20,30とをそれぞれ電気的
に分離させる。また、サイド絶縁層24の上端は、ワー
ドゲート14と第1,第2コントロールゲート20,3
0とのショートを防ぐために、コントロールゲート2
0,30の上端に比べ、半導体基板10に対して上方に
位置している。
【0034】なお、サイド絶縁層24と第2ゲート絶縁
層22とは、同一の成膜工程で形成され、それぞれの層
構造は等しくなる。
【0035】そして、隣り合うメモリセル100におい
て、隣り合う第1コントロールゲート20と第2コント
ロールゲート30との間には、埋め込み絶縁層70が形
成される。この埋め込み絶縁層70は、少なくともコン
トロールゲート20,30が露出しないようにこれらを
覆っている。具体的には、埋込み絶縁層70の上面は、
サイド絶縁層24の上端よりも半導体基板10に対して
上方に位置している。埋込み絶縁層70をこのように形
成することで、ワードゲート14およびワード線50に
対する第1,第2コントロールゲート20,30の電気
的分離をより確実に行うことができる。
【0036】共通コンタクト部200には、コントロー
ルゲート20,30に所定の電位を供給するための導電
層が形成される。共通コンタクト部200は、第1コン
タクト絶縁層212、第2コンタクト絶縁層210、第
1コンタクト導電層214、第2コンタクト導電層23
2、第3コンタクト絶縁層252および第3コンタクト
導電層260から構成されている。
【0037】第1コンタクト絶縁層212は、第1ゲー
ト絶縁層12と同一の工程で形成される。
【0038】第2コンタクト絶縁層210は、第2ゲー
ト絶縁層22およびサイド絶縁層24と同一の工程で形
成される。従って、第2コンタクト絶縁層210は、第
1酸化シリコン層と窒化シリコン層と第2酸化シリコン
層の積層体から構成されている。
【0039】第1コンタクト導電層214は、ワードゲ
ート14と同一の工程で形成される。第1コンタクト導
電層214は、第2コンタクト絶縁層210の外側に形
成されている。
【0040】第2コンタクト導電層232は、第2コン
タクト絶縁層210の内側に形成されている。第2コン
タクト導電層232は、第1,第2コントロールゲート
20,30の形成と同一の工程によって、これらのコン
トロールゲート20,30と連続するように形成され
る。従って、第2コンタクト導電層232と、コントロ
ールゲート20,30とは、同一の材質で形成されてい
る。
【0041】第3コンタクト絶縁層252は、第2コン
タクト導電層232の内側に形成されている。第3コン
タクト絶縁層252は、サイドウォール絶縁層152と
同一の工程によって形成される。
【0042】第3コンタクト導電層260は、ワード線
50と同一の工程で形成され、第1コンタクト導電層2
14と第2コンタクト導電層232とに接続されてい
る。
【0043】次に、ロジック回路領域2000において
は、MOSトランジスタ500が形成されている。MO
Sトランジスタ500は、半導体基板10の上方に第3
ゲート絶縁層122を介して形成されたゲート電極14
2と、半導体基板10内に形成されたソース領域または
ドレイン領域を構成する不純物層162,182と、ゲ
ート電極142の両側面に沿ってそれぞれ形成されたサ
イドウォール絶縁層152とを含む。さらに、不純物層
162,182の上面にはシリサイド層192が形成さ
れ、ゲート電極142の上面にはシリサイド層194が
形成されている。
【0044】ロジック回路領域2000においては、M
OSトランジスタ500は絶縁層270によって覆われ
ている。この絶縁層270は、埋込み絶縁層70と同一
の工程で形成される。
【0045】メモリ領域1000とロジック回路領域2
000との境界領域には、図3および図4に示すよう
に、ワードゲート14およびゲート電極142と同一の
材質からなる境界部140cが形成される。この境界部
140cは、ワードゲート14およびゲート電極142
と同一の成膜工程で形成される。また、境界部140c
の少なくとも一部は、素子分離領域300の上方に形成
される。
【0046】境界部140cの一方の側面(メモリ領域
1000側)には、コントロールゲート20,30と同
一の材質のサイドウォール状導電層20aが形成されて
いる。このサイドウォール状導電層20aは、Y方向に
延びており、共通コンタクト部200を介して隣り合う
コントロールゲート30と電気的に接続されている。こ
のサイドウォール状導電層20aは、メモリセルのコン
トロールゲートとしては利用されない。しかしながら、
サイドウォール状導電層20aを隣り合うコントロール
ゲート30と電気的に接続させることによって、サイド
ウォール状導電層20aと隣り合うコントロールゲート
30の電気特性を、他のコントロールゲートの電気特性
と等しくすることができる。
【0047】また、境界部140cの他の側面(ロジッ
ク回路領域2000側)には、MOSトランジスタ50
0のサイドウォール絶縁層152の形成と同一の工程に
よって形成されたサイドウォール状絶縁層152が形成
されている。
【0048】メモリセル100およびMOSトランジス
タ500などが形成された半導体基板10上には、層間
絶縁層72が形成されている。そして、層間絶縁層72
には、例えば共通コンタクト部200の第3コンタクト
導電層260に到達するコンタクトホールが形成されて
いる。このコンタクトホール内に、タングステンプラグ
または銅プラグなどの導電層82が充填され、この導電
層82は層間絶縁層72上に形成された配線層80と接
続されている。
【0049】B.半導体装置の基本的な製造方法:次
に、実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明する
ために、まず、その前提となる基本的な製造方法につい
て、図5〜図16を参照しながら説明する。なお、図5
〜図16の各断面図は、図3のA−A線に沿った部分に
対応する。また、図5〜図16において、図1〜図4で
示す部分と実質的に同一の部分には同一の符号を付し、
重複する記載は省略する。
【0050】(1)図5に示すように、まず、半導体基
板10の表面に、トレンチアイソレーション法によって
素子分離領域300を形成する。そして、イオン注入に
よって、コンタクト用不純物層400(図1参照)を半
導体基板10内に形成する。
【0051】次いで、半導体基板10の表面に、ゲート
絶縁層となる絶縁層120を形成する。なお、この絶縁
層120が本発明の第1絶縁層に相当する。次いで、ワ
ードゲート14とゲート電極142とになるゲート層1
40を絶縁層120上に堆積する。ゲート層140はド
ープトポリシリコンからなる。次いで、後のCMP(Ch
emical Mechanical Polishing :化学的・機械的研磨)
工程において、研磨終了の目安となるストッパ層S10
0をゲート層140上に形成する。ストッパ層S100
は、窒化シリコン層からなる。
【0052】(2)図6に示すように、メモリ領域10
00にパターニングされたゲート層140aを形成す
る。例えば、ストッパ層S100(図5参照)の上に、
ロジック回路領域2000の全てを覆い、さらに、メモ
リ領域1000の一部にまで張り出したレジスト層(図
示しない)を形成する。次いで、このレジスト層をマス
クとしてストッパ層S100をパターニングする。その
後、パターニングされたストッパ層をマスクとして、ゲ
ート層140をエッチングする。この結果、図6に示す
ように、メモリ領域1000では、ゲート層140がパ
ターニングされゲート層140aとなる。一方、この工
程では、ロジック回路領域2000内のゲート層140
はパターニングされない(以後、ロジック回路領域内の
ゲート層140を便宜的に140bと呼ぶ)。
【0053】パターニング後の様子を平面的に示したの
が図7である。このパターニングによって、メモリ領域
1000内のゲート層140およびストッパ層S100
の積層体には、開口部160,180が設けられる。開
口部160,180は、後のイオン注入によって不純物
層16,18が形成される領域にほぼ対応している。そ
して、後の工程で、開口部160,180の側面に沿っ
てサイド絶縁層とコントロールゲートとが形成される。
【0054】(3)図8に示すように、半導体基板10
上に、ONO膜220を全面的に形成する。ONO膜2
20は、第1酸化シリコン層(O)、窒化シリコン層
(N)および第2酸化シリコン層(O)を順次堆積させ
ることで形成される。第1酸化シリコン層は、たとえば
熱酸化法、CVD法を用いて成膜することができる。窒
化シリコン層は、たとえばCVD法によって成膜するこ
とができる。第2酸化シリコン層は、CVD法、具体的
には高温酸化法(HTO)を用いて成膜することができ
る。これらの各層を成膜した後、アニール処理を行い、
各層を緻密化することが好ましい。
【0055】ONO膜220は、後のパターニングによ
って、第2ゲート絶縁層22およびサイド絶縁層24、
ならびに第2コンタクト絶縁層210となる(図4参
照)。
【0056】(4)図9に示すように、ドープトポリシ
リコン層230を、ONO膜220上に全面的に形成す
る。ドープトポリシリコン層230は、後にエッチング
されて、コントロールゲート20,30を構成する導電
層40(図1参照)および共通コンタクト部200の第
2導電層232(図3参照)となる。
【0057】次いで、共通コンタクト部が形成される領
域に、レジスト層R100を形成する。
【0058】(5)図10に示すように、ドープトポリ
シリコン層230(図9参照)をレジスト層R100を
マスクとして全面的に異方性エッチングすることによ
り、第1および第2コントロールゲート20,30およ
び第2コンタクト導電層232を形成する。
【0059】すなわち、このエッチング工程によって、
メモリ領域1000の開口部160,180(図7参
照)の側面に沿って、サイドウォール状のコントロール
ゲート20,30が形成される。これと同時に、レジス
ト層R100(図9参照)でマスクされた部分には、第
2コンタクト導電層232が形成される。一方、ロジッ
ク回路領域2000内に堆積されたドープトポリシリコ
ン層230は完全に除去される。但し、境界領域におい
ては、ゲート層140bの一方の端部(メモリ領域10
00側)の側面に、ドープトポリシリコン層230がサ
イドウォール状に残存することになる。その後、レジス
ト層R100は除去される。
【0060】(6)図11に示すように、メモリ領域1
000の全てを覆い、さらにロジック回路領域の一部に
まで張り出したレジスト層R200を形成する。次い
で、レジスト層R200をマスクとしてロジック回路領
域2000におけるONO膜220とストッパ層S10
0とを除去する。このエッチング工程によって、境界領
域を除くロジック回路領域2000内のストッパ層S1
00は全て除去される。
【0061】このとき、メモリ領域1000とロジック
回路領域2000との境界領域に位置するゲート層14
0bであって、上記(2)のエッチング工程で使用され
るレジスト層と、この(6)のエッチング工程で使用さ
れるレジスト層R200とに共に覆われていた領域は、
後の工程で境界部140c(図4参照)となる。また、
このパターニングによって形成されたストッパ層S10
0aは、メモリ領域1000内の他のストッパ層S10
0より幅が大きい。その後、レジスト層R200は除去
される。
【0062】(7)図12に示すように、ゲート電極1
42を形成するためのレジスト層R300を形成する。
このレジスト層R300は、メモリ領域1000の全て
と、ロジック回路領域2000内の所定の部分とを覆う
ようにパターニングされている。次いで、レジスト層R
300をマスクとしてゲート層140b(図11参照)
をエッチングすることにより、ロジック回路領域200
0内にゲート電極142を形成する。また、このエッチ
ングによって、境界領域にはレジスト層R300とスト
ッパ層S100aとをマスクとして自己整合的に境界部
140cがパターニングされる。
【0063】その後、レジスト層R300は除去され
る。次いで、N型不純物をドープすることで、ロジック
回路領域2000においてソース領域およびドレイン領
域のエクステンション層161,181が形成される。
【0064】(8)図13に示すように、メモリ領域1
000およびロジック回路領域2000において、酸化
シリコンまたは窒化酸化シリコンなどの絶縁層250を
全面的に形成する。
【0065】(9)図14に示すように、絶縁層250
(図12参照)を全面的に異方性エッチングすることに
より、ロジック回路領域2000において、ゲート電極
142の両側面にサイドウォール絶縁層152が形成さ
れる。これと共に、境界部140cのロジック回路領域
2000側の側面にサイドウォール絶縁層152が形成
さる。また、コントロールゲート20,30上には絶縁
層152aが残存させられる。また、第2コンタクト導
電層232を覆う第3コンタクト絶縁層252が形成さ
れる。さらに、このエッチングによって、後の工程でシ
リサイド層が形成される領域、例えば、後のイオン注入
によって、メモリ領域100の不純物層16,18が形
成される領域、ロジック回路領域200の不純物層16
2,182が形成される領域、及びロジック回路領域2
000のゲート電極142に堆積された絶縁層は除去さ
れ、半導体基板が露出する。
【0066】次いで、N型不純物をイオン注入すること
により、半導体基板10内に、メモリ領域1000のソ
ース領域またはドレイン領域を構成する不純物層16,
18、およびロジック回路領域2000のソース領域ま
たはドレイン領域を構成する不純物層162,182を
形成する。
【0067】次いで、シリサイド形成用の金属を全面的
に堆積させる。シリサイド形成用の金属とは、例えば、
チタンやコバルトである。その後、不純物層16,1
8,162,182と、ゲート電極142との上に形成
された金属をシリサイド化反応させることにより、不純
物層16,18の上面にシリサイド層92を形成させ、
不純物層162,182の上面にシリサイド層192を
形成させ、ゲート電極142の上面にシリサイド層19
4を形成させる。従って、このシリサイド工程によっ
て、ロジック回路領域2000のMOSトランジスタ5
00(図4参照)は、ゲート電極と、ソース領域または
ドレイン領域とが共に自己整合的にシリサイド化され
る。また、同一のシリサイド工程によって、メモリ領域
1000のメモリセル100(図4参照)は、ソース領
域またはドレイン領域の表面が自己整合的にシリサイド
化される。
【0068】次いで、メモリ領域1000およびロジッ
ク回路領域2000において、酸化シリコンまたは窒化
酸化シリコンなどの絶縁層270を全面的に形成する。
絶縁層270は、ストッパ層S100とS100aとを
覆うように形成される。
【0069】(10)図15に示すように、絶縁層27
0をCMP法を用いて、ストッパ層S100,S100
aが露出するまで研磨し、絶縁層270を平坦化する。
この研磨によって、コントロールゲート20,30をは
さんで対向する2つのサイド絶縁層24の間に絶縁層2
70が残存され、埋込み絶縁層70となる。
【0070】このとき、メモリ領域1000において
は、ゲート層140aおよびストッパ層S100の側面
に形成されたサイド絶縁層24の上端は、第1,第2コ
ントロールゲート20,30の上端に比べ、半導体基板
10に対して上方に位置する。また、ロジック回路領域
2000においては、MOSトランジスタ500は絶縁
層270によって完全に覆われている。
【0071】従って、この研磨工程が終わった段階で、
ワードゲート14となるゲート層140aと境界部14
0cとの上方にはそれぞれストッパ層S100とS10
0aとが存在することになる。一方、ゲート電極142
の上方にはストッパ層は無く、絶縁層270が存在する
ことになる。
【0072】(11)ストッパ層S100,S100a
(図15参照)を熱りん酸で除去する。この結果、少な
くともゲート層140aと境界部140cとの上面が露
出する。その後、全面的にドープトポリシリコン層を堆
積させる。
【0073】次いで、図16に示すように、堆積形成し
たドープトポリシリコン層上にパターニングされたレジ
スト層R400を形成する。レジスト層R400をマス
クとして、上記ドープトポリシリコン層をパターニング
することにより、ワード線50と第3コンタクト導電層
260とが形成される。
【0074】さらに、レジスト層R400をマスクとし
て、ゲート層140a(図15参照)のエッチングが行
われる。このエッチングにより、ワード線50が上方に
形成されないゲート層140aが除去される。その結
果、アレイ状に配列したワードゲート14を形成するこ
とができる。ゲート層140aの除去領域は、後に形成
されるP型不純物層(素子分離用不純物層)15の領域
と対応する(図3参照)。
【0075】なお、このエッチング工程では、第1,第
2のコントロールゲート20、30をなす導電層40
は、埋込み絶縁層70で覆われているために、エッチン
グされずに残る。また、ロジック回路領域2000のM
OSトランジスタ500は、絶縁層270によって完全
に覆われているため、このエッチングによって影響を受
けることは無い。
【0076】次いで、P型不純物を半導体基板10に全
面的にドープする。これにより、Y方向におけるワード
ゲート14の相互間の領域にP型不純物層(素子分離用
不純物層)15(図3参照)が形成される。このP型不
純物層15によって、不揮発性半導体記憶装置100相
互の素子分離がより確実に行われる。
【0077】(12)次いで、第1層間絶縁層を形成し
た後、公知の方法でコンタクトホールを形成し、コンタ
クトホール内の導電層および第1配線層を形成できる。
例えば、図4に示すように、層間絶縁層72にコンタク
トホールを形成した後、共通コンタクト部200と接続
された導電層82および配線層80を形成する。この工
程では、ロジック回路領域2000においても同様にコ
ンタクト部および配線層を形成することができる。
【0078】以上の工程により、図1〜図4に示す半導
体装置を製造することができる。
【0079】C.CMP法を用いた絶縁層研磨の特徴:
図17は、上記(10)で説明したCMP法を用いた研
磨工程の特徴を示す説明図である。図17は、半導体装
置のメモリ領域およびロジック回路領域の要部を模式的
に示す断面図である。図17(A)に示すように、形成
された絶縁層270の上面は、絶縁層270を形成する
下層の段差、すなわち、メモリ領域100のゲート層1
40aやロジック回路領域のゲート電極142に応じて
凹凸が発生する。具体的には、メモリ領域1000では
ゲート層140aが形成される密度が比較的高く、ロジ
ック回路領域2000ではゲート電極142が形成され
る密度が比較的低いため、凹凸の発生密度はメモリ領域
1000で比較的高く、ロジック回路領域2000で比
較的低くなる。特に、メモリ領域1000の複数のメモ
リセル100が配列形成される領域では、ロジック回路
領域2000に比べて凹凸の発生密度が高くなる。CM
P法を用いた研磨においては、この凹凸の発生密度に起
因して、絶縁層270の研磨速度に差が発生する場合が
ある。具体的には、比較的発生密度の小さいロジック回
路領域2000の方が比較的発生密度の高いメモリ領域
1000に比べて早く研磨される。このため、図17
(B)に示すように、メモリ領域1000のストッパ層
S100aが露出する前に、ロジック回路領域2000
のゲート電極142が露出してしまう場合が発生する。
【0080】ゲート電極142が露出すると、上記(1
1)の工程においてメモリセル100のワードゲート1
4をパターニングする際に、MOSトランジスタ500
がエッチングガスに晒され、特性上影響を受ける場合が
ある。
【0081】また、メモリ領域1000の複数のメモリ
セル100が配列形成される領域では、凹凸の発生密度
が比較的高いため、凸凹の発生密度が比較的低いロジッ
ク回路領域2000に比べて、絶縁層270の上面の高
さが高くなる傾向にあり、絶縁層270の表面に段差が
発生する。この表面段差および上記研磨速度の差によっ
て、CMP法を用いた研磨後の絶縁層270の上面は平
坦化されずに段差が発生する。
【0082】絶縁層270の上層に形成される配線等の
微細化が進んでおり、絶縁層270が平坦でなく段差が
あると、その上層に形成される配線等の微細化が困難と
なる場合がある。
【0083】以上説明したように、上記(10)で説明
したCMP法を用いた研磨工程には、MOSトランジス
タ500がエッチングガスに晒され、特性上影響を受け
ることがあるという特徴を有している。また、絶縁層2
70の上層に形成される配線等の微細化が困難となるこ
とがあるという特徴を有している。
【0084】D.実施の形態に係る半導体装置製造方
法:そこで、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法
では、上記(1)〜(6)の工程を実行後、図18に示
すように、上記(7)の工程を実行する。次いで、上記
(8)の工程を実行後、上記(9)の工程を実行するこ
とにより、図19に示すように絶縁層270を形成す
る。そして、上記(10)の工程で説明したCMP法を
用いた絶縁層270の研磨工程を実行する。
【0085】図18に示すように、上記(7)の工程に
おいて、レジスト層R300aは、ロジック回路領域2
000内のMOSトランジスタ500のゲート電極14
2に対応する部分だけでなく、素子分離領域300上に
ダミー素子600としてのゲート(以下、「ダミーゲー
ト」と呼ぶ)電極142aを形成するように、素子分離
領域300の所定の部分も覆うように形成される。
【0086】このレジスト層R300aをマスクとして
ゲート層140b(図11参照)をエッチングすること
により、MOSトランジスタ500のゲート電極142
だけでなく、ゲート電極142に等しい大きさのダミー
ゲート電極142aを素子分離領域300上のダミー素
子600に対応する領域に形成する。ダミーゲート電極
142aは、ロジック回路領域2000における絶縁層
270の凹凸の発生密度が、メモリ領域1000におけ
る凹凸の発生密度に近くなるように形成される。具体的
には、ダミーゲート電極142aは、ロジック回路領域
2000におけるMOSトランジスタ500のゲート電
極142およびダミーゲート電極142aの形成密度
が、メモリ領域1000におけるゲート層140aの形
成密度に近くなるように、素子分離領域300上に配列
形成される。
【0087】なお、ダミーゲート電極142aは、必ず
しも、MOSトランジスタ500のゲート電極142と
同じ大きさにする必要はない。例えば、メモリ領域10
00のワードゲート14と同じ大きさとしてもよい。す
なわち、ダミー素子600のゲート電極142aは、ロ
ジック回路領域2000における絶縁層270の凹凸の
発生密度が、メモリ領域1000における凹凸の発生密
度に近くなるように形成されれば、どのような大きさや
形状であってもよい。また、どのように配列されていて
もよい。
【0088】引き続き上記(7)〜(9)の工程を実行
することにより、図19に示すように、MOSトランジ
スタ500と同様に、ダミーゲート電極142aと、こ
のダミーゲート電極142aの側面に形成されたサイド
ウォール絶縁層152aと、このダミーゲート電極14
2の上面に形成されたシリサイド層192aとを有する
ダミー素子600が形成される。絶縁層270は、こう
して形成されたダミー素子600を含むロジック回路領
域2000およびメモリ領域1000において全面的に
形成される。
【0089】上述したように、ダミーゲート電極142
aは、ロジック回路領域2000におけるMOSトラン
ジスタ500のゲート電極142およびダミーゲート電
極142aの形成密度が、メモリ領域1000における
ゲート層140aの形成密度に近くなるように形成され
る。このため、絶縁層270は、ロジック回路領域20
00における絶縁層270の凹凸の発生密度が、メモリ
領域1000における凹凸の発生密度に近くなるように
形成される。また、絶縁層270は、メモリ領域100
0とロジック回路領域2000の絶縁層270の表面段
差が小さくなるように形成される。
【0090】これにより、上記(10)の工程における
CMP法による絶縁層270の研磨において、ロジック
回路領域2000の研磨の速さをメモリ領域1000の
研磨の速さに近づけることが可能となる。
【0091】従って、本実施の形態に係る半導体装置の
製造方法では、CMP法を用いた研磨において、メモリ
領域1000のストッパ層S100aが露出する前に、
ロジック回路領域2000のゲート電極142が露出し
てしまうことを防止することが可能となる。
【0092】また、上記工程(10)の工程におけるC
MP法による絶縁層270の研磨において、絶縁層27
0をより精度よく平坦化することができ、絶縁層270
の上層に形成される配線等の微細化が可能である。
【0093】以上、本発明の一実施の形態について述べ
たが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨の範囲
内で種々の態様をとりうる。たとえば、上記実施の形態
では、半導体層としてバルク状の半導体基板を用いた
が、SOI基板の半導体層を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体装置のメモリ領域のレイアウトを模式的
に示す平面図である。
【図2】半導体装置のメモリ領域のレイアウトを模式的
に示す別の平面図である。
【図3】半導体装置の要部を模式的に示す平面図であ
る。
【図4】図2のA−A線に沿った部分を模式的に示す断
面図である。
【図5】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図6】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図7】図6に示す半導体装置の製造方法の一工程を示
す平面図である。
【図8】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図9】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の一
工程を示す断面図である。
【図10】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図11】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図12】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図13】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図14】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図15】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図16】図1から図4に示す半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図17】CMP法を用いた研磨工程の特徴を示す説明
図である。
【図18】本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図19】本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の
一工程を示す断面図である。
【図20】公知のMONOS型メモリセルを示す断面図
である。
【符号の説明】
10…半導体基板 12…第1ゲート絶縁層 14…ワードゲート 16,18…不純物層 20…第1コントロールゲート 22…第2ゲート絶縁層 24…サイド絶縁層 30…第2コントロールゲート 50…ワード線 60…ビット線 70…埋込み絶縁層 72…層間絶縁層 80…配線層 100…不揮発性記憶装置(メモリセル) 120…絶縁層 122…第3ゲート絶縁層 140,140a,140b…ゲート層 142…ゲート電極 142a…ダミーゲート電極 160,180…開口部 162,182…不純物層 200…共通コンタクト部 210…第2コンタクト絶縁層 212…第1コンタクト絶縁層 214…第1コンタクト導電層 220…ONO膜 230…ドープドポリシリコン層 232…第2コンタクト導電層 252…第3コンタクト絶縁層 260…第3コンタクト導電層 270…絶縁層 300…素子分離領域 400…コンタクト用不純物層 500…絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOSトラ
ンジスタ) 600…ダミー素子 S100…ストッパ層 R100、R200、R300、R400、R500…
レジスト層 R300a…レジスト層 1000…メモリ領域 2000…ロジック回路領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8234 H01L 27/08 102H 21/8247 27/04 A 27/04 21/88 K 27/088 29/62 G 27/115 29/43 29/788 29/792 Fターム(参考) 5F033 HH04 HH25 HH27 JJ04 KK04 LL04 MM07 QQ09 QQ16 QQ28 QQ37 QQ48 QQ49 QQ70 QQ73 RR04 RR06 RR08 TT08 VV02 VV16 XX01 5F038 DF05 DF11 EZ11 EZ20 5F048 AA04 AB01 AB03 AC03 BB01 BB05 BB11 BF11 BG14 DA25 DA30 5F083 EP18 EP22 EP28 EP35 EP48 ER21 GA27 HA02 JA04 JA35 JA37 JA39 JA53 KA08 MA06 MA16 NA01 PR09 PR12 PR29 PR40 PR43 PR44 PR53 PR54 ZA06 ZA12 ZA21 ZA28 5F101 BA45 BB02 BB03 BD22 BD30 BD35 BE07 BF05 BF10 BH19 BH21 BH30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発性記憶装置を含むメモリ領域と、
    該不揮発性記憶装置の周辺回路を含むロジック回路領域
    とを含む半導体装置の製造方法であって、 形成される半導体素子間を絶縁するために半導体層の表
    面に形成された素子分離領域と、前記半導体層の上方に
    形成され、前記不揮発性記憶装置のワードゲートを形成
    するためにパターニングされた第1導電層と、該第1導
    電層の上方に形成されたストッパ層と、前記メモリ領域
    内の該第1導電層の両側面にONO膜を介して形成され
    たサイドウォール状のコントロールゲートと、を有する
    半導体基板を準備する工程と、 前記ロジック回路領域内の前記第1導電層をパターニン
    グして、該ロジック回路領域内に前記周辺回路を構成す
    る絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲート電極を形成
    するとともに、前記ロジック回路領域内の前記素子分離
    領域の上方にダミーゲート電極を形成する工程と、 前記半導体基板の前記メモリ領域と前記ロジック回路領
    域との全面に絶縁層を形成する工程と、 前記メモリ領域内の前記ストッパ層が露出するように、
    前記絶縁層を研磨する工程と、を備える、 半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 不揮発性記憶装置を含むメモリ領域と、
    該不揮発性記憶装置の周辺回路を含むロジック回路領域
    とを含む半導体装置の製造方法であって、 形成される半導体素子間を絶縁するための素子分離領域
    を、半導体層の表面に形成する工程と、 前記半導体層の上方に、第1絶縁層を形成する工程と、 前記第1絶縁層の上方に、第1導電層を形成する工程
    と、 前記第1導電層の上方に、ストッパ層を形成する工程
    と、 前記メモリ領域内の前記ストッパ層と前記第1導電層と
    をパターニングする工程と、 前記メモリ領域と前記ロジック回路領域との全面にON
    O膜を形成する工程と、 前記ONO膜の上方に、第2導電層を形成する工程と、 前記第2導電層を異方性エッチングすることにより、少
    なくとも前記メモリ領域内の前記第1導電層の両側面
    に、前記ONO膜を介してサイドウォール状のコントロ
    ールゲートを形成する工程と、 前記ロジック回路領域内の前記ストッパ層を除去する工
    程と、 前記ロジック回路領域内の前記第1導電層をパターニン
    グして、該ロジック回路領域内に前記周辺回路を構成す
    る絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲート電極を形成
    するとともに、前記ロジック回路領域内の前記素子分離
    領域の上方にダミーゲート電極を形成する工程と、 少なくとも前記ゲート電極の両側面にサイドウォール絶
    縁層を形成する工程と、 前記不揮発性記憶装置のソース領域またはドレイン領域
    となる第1不純物層と、前記絶縁ゲート電界効果トラン
    ジスタのソース領域またはドレイン領域となる第2不純
    物層とを形成する工程と、 前記第1不純物層と前記第2不純物層と前記ゲート電極
    との表面にシリサイド層を形成する工程と、 前記メモリ領域と前記ロジック回路領域との全面に第2
    絶縁層を形成する工程と、 前記メモリ領域内の前記ストッパ層が露出するように、
    前記第2絶縁層を研磨する工程と、 前記メモリ領域内の前記ストッパ層を除去する工程と、 前記メモリ領域内の前記第1導電層をパターニングし
    て、該メモリ領域内に前記不揮発性記憶装置のワードゲ
    ートを形成する工程と、を備える、 半導体装置の製造方法。
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