JP2003243267A - 4端子コンデンサ - Google Patents

4端子コンデンサ

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JP2003243267A
JP2003243267A JP2003062312A JP2003062312A JP2003243267A JP 2003243267 A JP2003243267 A JP 2003243267A JP 2003062312 A JP2003062312 A JP 2003062312A JP 2003062312 A JP2003062312 A JP 2003062312A JP 2003243267 A JP2003243267 A JP 2003243267A
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anode
cathode
terminal
foil
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Masakazu Tanahashi
正和 棚橋
Mikiya Shimada
幹也 嶋田
Emiko Igaki
恵美子 井垣
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ESR化、低ESL化による高周波対応が
実現でき、電流容量が高く、高容量、低インピーダンス
の発熱の小さい4端子コンデンサを提供する。 【解決手段】 粗面化処理され、誘電体酸化皮膜層25が
形成された陽極用弁金属箔23と集電体用金属箔24を、陰
極用導電性高分子層26を介して互いに交差するように積
層する。各金属箔23,24のそれぞれの両端に陽極端子21
と陰極端子22を接続する。陽極用弁金属箔23に内部断面
に粗面化処理されていないバルク層を有するアルミニウ
ム箔を用い、集電体用金属箔24に同様のアルミニウム
箔、Ni箔、Cu箔、又はカーボンを加えたアルミニウ
ム箔を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源などの電気回路
に用いられる電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンデンサとしては、アルミニウ
ムやタンタルなどの弁金属を用いた電解コンデンサや、
PdやNiなどを電極として用い、チタン酸バリウムな
どを誘電体として用いた積層セラミックコンデンサなど
が知られている。これらのコンデンサは電源回路など電
気回路のほとんどに使用されているが、ほとんどのコン
デンサが、引き出し電極として2端子型の構造をとって
いる。一方近年では、電気回路の小型化、高周波対応化
が要求されており、これに伴って、コンデンサについて
も大容量化、低インピーダンス化が必要となっており、
特に、コンピュータのCPU駆動用電源回路やスイッチ
ング電源回路などに対しては、回路設計上、高周波対応
としてノイズやリプル電流の吸収性が要求され、低ES
R(等価直列抵抗)化、低ESL(等価直列インダクタ
ンス)化、耐高リップル電流化、大容量化が実現できる
コンデンサが強く求められている。このような要求に対
応するため、特に低ESR化を目的として、電気伝導度
の高い導電性高分子を電解コンデンサの陰極用固体電解
質として用いることが検討され、開発されてきている。
【0003】従来の捲回形アルミ電解コンデンサの構造
について図10を用いて説明する。粗面化処理され、か
つ表面に誘電体酸化皮膜層が形成された陽極用電極箔8
1と粗面化処理された集電用陰極箔82との間にセパレ
ータ83を配置させ、これらを巻いたものをコンデンサ
素子としており、この素子を電解液とともにケースに入
れ封口している。端子となるリード84は陽極用電極箔
81と集電用陰極箔82よりそれぞれ導出されている。
【0004】また、従来のチップ積層セラミックコンデ
ンサの構造について図11を用いて説明する。PdやN
iなどの焼結体からなる電極層91と誘電体層92とが
交互に積層されており、端子となる外部電極93により
電極層91がそれぞれ交互に導出されている。
【0005】さらに、従来の機能性タンタル電解コンデ
ンサの構造について図12を用いて説明する。図12
(a)は従来の機能性タンタル電解コンデンサの構造を
示した断面図であり、また図12(b)はコンデンサ素
子の構成を示す部分拡大断面図である。タンタルコンデ
ンサ素子101はタンタル粉焼結体101cの表面に誘
電体層101bが形成され、誘電体層101bの表面に
導電性を有する機能性高分子層101aが形成されてい
る。機能性高分子層101aは真の陰極として作用し、
機能性高分子層101aは陰極端子102と導電性接着
剤層103で接続されている。また陽極端子104は焼
結体101cから引き出されているリード105と接続
されており、これらの素子全体はモールド樹脂層106
にてケーシングされている。
【0006】またさらには、およそ100kHz以上の
高周波でのインピーダンスを下げるために、インダクタ
ンス成分の低減が必要とされており、4端子型のコンデ
ンサの発明(特許文献1、特許文献2、非特許文献1な
ど)が報告されている。一方で、高周波対応とともにパ
ワー電源の一次側や二次側などに比較的大きな電流の流
せるコンデンサ開発が要求されており、インピーダンス
全体を低減し、電流容量を少しでも上げるためのコンデ
ンサの発明(特許文献3)も報告されている。
【0007】
【特許文献1】特開平6−267802号公報
【0008】
【特許文献2】特開平6−267801号公報
【0009】
【非特許文献1】「SP−Cap」(松下電器産業株式
会社の商標)、’92スイッチング電源システムシンポ
ジウム予稿集(S6(1994)−1−1)
【0010】
【特許文献3】特開平4−32214号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の捲回形アルミ電解コンデンサはエチレングリコー
ル等を主溶媒とする電解液を使用しているためにインピ
ーダンスが高く、また、電極箔を巻いているためにイン
ダクタンス成分が高いという欠点がある。また、従来の
機能性タンタル電解コンデンサにおいては、電解質とし
て導電性高分子を用いることにより、低ESR化を行な
っているが大容量化は不十分である。また、従来のチッ
プ積層セラミックコンデンサも従来のアルミ電解コンデ
ンサなどに比較して大容量化には限界がある。一方、従
来の発明において4端子構造をとることにより低ESL
化(インダクタンス成分を下げること)を行っているも
のの、大容量化は不十分であり、さらには、例えば、電
源の一次側や二次側のように数Aから数10A程度の比
較的大きな電流の流れるところではコンデンサ自身が発
熱して故障するなど、高周波対応に加えて、大電流を流
せるコンデンサとして使用することはできない。
【0012】この理由としては、従来の捲回形のアルミ
電解コンデンサでは、細長い電極箔を巻いているため、
たとえ4端子構造をとったとしても、箔抵抗が比較的高
く、素子が発熱しやすものとなる。また、従来の機能性
タンタル電解コンデンサも機能性高分子を用いてある程
度低ESR化は実現できるが、焼結体を用いているた
め、体積当たりの容量を上げ、大容量化することは容易
ではなく、4端子構造を構成することも容易ではない。
また、特開平4−32214号公報に記載されている積
層セラミックコンデンサは4端子構造をとって低ESL
化を実現し、さらに、電極層2層を一組として構成する
ことにより電流容量を増加させているが、製造上、電極
層材料は焼結金属であり、その厚みも数μmであるた
め、流せる電流値は高々数アンペアであり、電源一次側
や二次側のように電流が多く流れる回路に用いる場合に
は積層数を上げていかねばならないことが予想される。
一方で、積層数を増やすことは製造上容易ではなく、た
とえ、電極層を多く積層できたとしても、容量当たりの
体積が大きくなってしまう。また、電極層を厚く3μm
以上に厚くすることも、製造プロセス上デラミネーショ
ン(誘電体層と電極層の剥がれ)が生じ、実現すること
は困難である。
【0013】これらの課題について図13および図14
を用いて説明する。図13は従来の2端子形コンデンサ
の等価回路(点線内部)である。また、図14は従来の
4端子形コンデンサの課題を示す等価回路(点線内部)
である。コンデンサを高周波対応させるためには、ES
R(等価直列抵抗)111とESL(等価直列インダク
タンス)112を小さく必要があり、主に低ESR化に
ついては電解質に導電性高分子を用いたり、集電体を改
良することで可能である。また、低ESL化について
は、図14のように4端子形にすることで、実現が可能
である。しかしながら、図14の従来の4端子構造で
は、素子としてのインピーダンスは高く、回路配線とし
て作用する抵抗R+(陽極の回路抵抗)121とR−
(陰極集電体の回路抵抗)122が電流を流したときの
発熱に大きく寄与しており、電源の一次側や二次側など
の比較的大電流が流れる回路には使用できない。特性を
満足するためには、R+121とR−122を小さくす
る手段が必要となる。
【0014】以上のように従来のコンデンサにおいて
は、低インピーダンスで、かつ高容量の特性を満足でき
ず、さらには、電源の一次側や二次側などの比較的大電
流の流れる高周波対応用の回路に使用した場合、素子の
発熱が大きく、比較的大電流が流せないという課題が存
在する。
【0015】本発明が解決しようとする課題もまさにこ
こにあり、本発明の目的も実現手段も従来と異なるもの
である。本発明は、陽極用と陰極集電用の電極箔を交互
に積層し、さらに電極箔としてその内部断面にバルク層
を有するアルミニウム箔や集電体用電極にNiなどの金
属箔を用いることにより、従来のコンデンサに存在する
課題を解決し、低ESR化および低ESL化による高周
波対応のみならず、電源の一次側や二次側などの比較的
大きな回路電流が流れる高周波対応の回路にも使用する
ことができる、電流容量が高く、かつ高容量、低インピ
ーダンスの発熱の小さい4端子コンデンサを提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の4端子コンデンサは、表面に誘電体酸化皮
膜層が形成された陽極用弁金属箔と、陰極用集電体用金
属箔と、前記陽極用弁金属箔と前記集電体用金属箔との
間に配置される陰極用導電性高分子層と、外部接続用の
陽極端子および陰極端子とを少なくとも有し、前記陽極
用弁金属箔は、内部断面に粗面化処理されていないバル
ク層を有し、その表面が粗面化され、前記集電体用金属
箔は、内部断面に粗面化処理されていないバルク層を有
するか、あるいはニッケル箔又は銅箔又はカーボン粒子
を加えたアルミニウム箔であり、かつ前記陽極用弁金属
箔と前記集電体用金属箔とが前記陰極用導電性高分子層
を介して交互に積層され、かつ各々の前記陽極用弁金属
箔の異なる2ヶ所が、別々の2ヶ所の陽極端子に電気的
に接続され、かつ各々の前記集電体用金属箔の異なる2
ヶ所が、別々の2ヶ所の陰極端子に電気的に接続されて
いることを特徴とする。かかる構成によれば、低ESR
化、低ESL化による高周波対応が実現できるのみなら
ず、電源の一次側や二次側のように比較的大きな電流が
流れる回路にも使用でき、電流容量が高く、高容量、低
インピーダンスで、発熱の小さい4端子コンデンサを得
ることができる。
【0017】上記の構成において、別々の2ヶ所の陽極
端子間(あるいは、陽極用弁金属箔において、各陽極端
子と接続される2ヶ所の接続箇所間)を結ぶ線分と、別
々の2ヶ所の陰極端子間(あるいは、集電体用金属箔に
おいて、各陰極端子と接続される2ヶ所の接続箇所間)
を結ぶ線分とは、積層方向から見て交差していても良
く、または交差していなくてもよい。
【0018】さらに上記の構成において、陽極用弁金属
箔と集電体用金属箔とが表面を粗面化されたアルミニウ
ム箔であって、前記陽極用弁金属箔と前記集電体用金属
箔の内部断面に粗面化処理されていないバルク層をそれ
ぞれ有することが好ましい。
【0019】また、集電体用金属箔がニッケル箔または
銅箔またはカーボン粒子を加えたアルミニウム箔である
のが好ましい。
【0020】さらに、陽極用弁金属箔が表面を粗面化さ
れたアルミニウム箔であって、前記陽極用弁金属箔の内
部断面に粗面化処理されていないバルク層を有し、かつ
集電体用金属箔がニッケル箔または銅箔またはカーボン
粒子を加えたアルミニウム箔であることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の4端子コ
ンデンサのコンデンサ素子部の構成の一実施例を示す構
成図である。電解エッチングなどにより表面が粗面化さ
れ、表面積が拡大された陽極用弁金属箔11の表面には
陽極酸化(化成)により、誘電体酸化皮膜層13が形成
されている。この陽極用弁金属箔11と集電体用金属箔
12とを交差させ、それぞれの略中央部で重ねる。導通
をとるために陽極用弁金属箔11の両端あるいは端面の
陽極端子を接続しようとする部分には誘電体酸化皮膜層
は形成しない。これら陽極用弁金属箔11と集電体用金
属箔12との間に真の陰極となるポリピロールなどの導
電性高分子層を形成することにより、コンデンサ素子が
形成される。真の陰極として電気伝導度が比較的高い導
電性高分子層を用い、かつ集電体用金属箔12と導電性
高分子層が直接接触することにより、低ESR化が実現
でき、また、陽極用弁金属箔11と集電体用金属箔12
を交互に積層することにより、低ESL化が実現でき
る。
【0023】次に、図2に本発明の4端子コンデンサの
構成の一実施例を示す構成図を示す。図2の(a)は外
観斜視図であり、図2の(b)は内部構造を示すため一
部を切り欠いた斜視断面図である。図2において21は
陽極端子、22は陰極端子、23は陽極用弁金属箔、2
4は集電体用金属箔、25は誘電体酸化皮膜層、26は
陰極用導電性高分子層、27はモールド樹脂を示す。粗
面化処理され、両端あるいは端面を除いた表面に誘電体
酸化皮膜層25が形成された陽極用弁金属箔23と集電
体用金属箔24が必要数だけ互いに交差するように積層
され、陽極用弁金属箔23と集電体用金属箔24との間
に陰極用導電性高分子層26が充填されている。集電体
用金属箔24の表面は粗面化されていても良い。陽極端
子21は陽極用弁金属箔23の両端にそれぞれ接続され
ており、陰極端子22は集電体用金属箔24の両端にそ
れぞれ接続されている。図2のように構成することによ
り、低ESR化、低ESL化に加えて大容量化が実現で
きる。
【0024】図3に本発明の4端子コンデンサに用いる
ことができる陽極用弁金属箔の一実施例の断面電子顕微
鏡写真を示す。図3に示す陽極用弁金属箔はアルミニウ
ム箔であり、電解直流エッチングにより、柱状ピット
(孔)32が形成されており、表面積の拡大がなされて
いる。図3において31は粗面化処理されていないバル
ク層である。図3における箔厚は約150μmであり、
バルク層31の厚みは約15μmである。このバルク層
31の厚みは柱状ピット32の長さ制御や箔厚制御によ
り自由にでき、より厚くすることも薄くすることも可能
である。したがって、陽極用弁金属箔の構造は本形態例
に限ったものではない。また、柱状ピット32は高圧級
の4端子コンデンサにも用いられるものであり、誘電体
酸化皮膜層を高圧用に形成(厚み5800オングストロ
ーム程まで(10オングストローム/1V))すること
ができる。より容量を得るために、誘電体酸化皮膜層を
薄くして、交流エッチングなどにより、より表面積を拡
大したものであってもよい。
【0025】図4に本発明の4端子コンデンサに用いる
ことができる集電体用金属箔の一実施例の断面電子顕微
鏡写真を示す。図4に示す集電体用金属箔はアルミニウ
ム箔であり、交流エッチングによって粗面化され、表面
積が拡大されている。図4において41はバルク層、4
2はエッチングピット(孔)である。図4における箔厚
は約90μmであり、バルク層41の厚みは約45μm
である。このバルク層の厚みはエッチング条件や箔厚に
より、より厚くも薄くもできる。集電体用金属箔の構成
も本形態例に限ったものではない。
【0026】以上のように、内部断面に粗面化処理され
ていないバルク層を有する陽極用弁金属箔と集電体用金
属箔を用いることにより、本発明において、バルク層を
通して回路電流を流すことが容易になるため、素子の発
熱が少なく、電流容量が大きい4端子コンデンサを実現
することができる。また、短い電極箔を積層するため、
電流を流れる断面積は積層により大きくなり、抵抗を小
さくできる。例えば、Alの体積抵抗率を約2.6E−
6Ωcmとして、厚さ100μm、エッチングされてい
ないバルク層の厚みが50μm、長さが17cm、幅が
1.5cmの電極箔に1Aの電流を流した場合の発熱量
は約6mW、10Aの電流を流した場合の発熱量は約
0.6Wである。これに対し、上記の箔を10等分し、
10層積層すると、断面積が10倍、長さは10分の1
になるため、抵抗はおよそ100分の1となり、発熱量
も100分の1程度にすることができる。
【0027】一方、集電体用金属箔に厚みを自由に設定
できるNi箔やCu箔やカーボン粒子を加えたアルミニ
ウム箔を用いることによっても電流容量を大きくするこ
とができる。Taの体積抵抗率は約10.4E−6Ωc
m、Alは約2.6E−6Ωcm、Niは約6.8E−
6Ωcm、Cuは約1.7E−6Ωcmである。このこ
とから、バルク層を有するアルミニウム箔や、Ni箔や
Cu箔を用いることにより、電流容量を大きくすること
ができることは明白である。
【0028】また、Niは表面に酸化物層を形成しにく
いため、導電性高分子層との界面抵抗を低くすることが
でき、低ESR化をより実現できる。さらには集電体用
金属箔に酸化皮膜による容量が生じないため、コンデン
サ容量の拡大を実現することができる。
【0029】また、図5に本発明の4端子コンデンサに
使用することのできるカーボンを加えたアルミニウム箔
の断面構成図を示す。図5において、51はアルミニウ
ム、52は導電性のカーボン粒子である。カーボンを加
えたアルミニウム箔は、表面に導電性のカーボン粒子を
露出させた構造とすることにより、導電性高分子層とカ
ーボン粒子とが酸化皮膜を介することなく接触するた
め、酸化皮膜を形成しやすいアルミニウム箔を用いた場
合に比べて、界面抵抗を小さくでき、低ESRを実現す
ることができる。さらに、従来、電解重合法で形成でき
なかった導電性高分子層を、カーボン粒子を加えたアル
ミニウム箔を使用することにより、カーボン粒子を加え
たアルミニウム箔上に電解重合で形成することができ、
本発明の4端子コンデンサの製造コストを削減すること
ができる。
【0030】また、Cu箔を使用した場合、Cu箔は酸
化物層を形成しやすいが、金属としての体積抵抗率は小
さく、集電体用金属箔としてはもっとも電流を流すこと
ができる。
【0031】このように、上記の実施の形態1をとるこ
とにより、低インピーダンスで電流容量が極めて大きい
4端子コンデンサの実現が可能となる。
【0032】図6に本発明の4端子コンデンサの考え方
を表す等価回路図を示す。本発明により、図6に示すよ
うな等価回路に近い、低インピーダンス、低ESR、低
ESLの4端子コンデンサが実現できる。
【0033】なお、上記実施の形態1の説明において
は、別々の2ヶ所の陽極端子21,21間を結ぶ線分と
別々の2ヶ所の陰極端子22,22間を結ぶ線分とが、
積層方向から見たときに交差するように構成されていた
が、端子構成などはこれに限るものではない。
【0034】図7に本発明の4端子コンデンサの別の構
成例を示す。図7(a)において、61は長方形又は正
方形の陽極用弁金属箔、62は陽極用弁金属箔61と略
同一形状の集電体用金属箔、63は誘電体酸化皮膜層で
ある。陽極用弁金属箔61は、その4隅のうち対向する
2隅に矩形状に切り欠かれた切り欠き部61aを有す
る。また、集電体用金属箔62も同様に、その4隅のう
ち対向する2隅に矩形状に切り欠かれた切り欠き部62
aを有する。但し、切り欠き部62aは、図示したよう
に、陽極用弁金属箔61と集電体用金属箔62とを積層
したときに、切り欠き部61aとは異なる位置に形成さ
れる。また、陽極用弁金属箔61は陽極端子と接続する
両端部の一部を除く部分に誘電体酸化皮膜層63が形成
される。このように構成された陽極用弁金属箔61と集
電体用金属箔62とを、図示しない陰極用導電性高分子
層を介して必要数だけ順次積層し、各陽極用弁金属箔6
1の2つの角部61bに異なる陽極端子を接続し、各集
電体用金属箔62の2つの角部62bに異なる陰極端子
を接続する。かくして、2つの陽極端子間を結ぶ線分
と、2つの陰極端子間を結ぶ線分とが、積層方向から見
たときに交差するように構成される4端子コンデンサを
構成できる。なお、上記の構成において、陽極用弁金属
箔61に代えて、図7(b)に示す構成の陽極用弁金属
箔61’を使用することも可能である。この陽極用弁金
属箔61’は、陽極端子を接続しようとする端面64を
除いて誘電体酸化皮膜層63が形成されている。
【0035】図8に本発明の4端子コンデンサの更に別
の構成例を示す。図8(a)において、66は長方形又
は正方形の陽極用弁金属箔、67は陽極用弁金属箔66
と略同一形状の集電体用金属箔、68は誘電体酸化皮膜
層である。陽極用弁金属箔66は、その4隅のうち隣り
合う2隅に矩形状に切り欠かれた切り欠き部66aを有
する。また、集電体用金属箔67も同様に、その4隅の
うち隣り合う2隅に矩形状に切り欠かれた切り欠き部6
7aを有する。但し、切り欠き部67aは、図示したよ
うに、陽極用弁金属箔66と集電体用金属箔67とを積
層したときに、切り欠き部66aとは異なる位置に形成
される。また、陽極用弁金属箔66は陽極端子と接続す
る両端部の一部を除く部分に誘電体酸化皮膜層68が形
成される。このように構成された陽極用弁金属箔66と
集電体用金属箔67とを、図示しない陰極用導電性高分
子層を介して必要数だけ順次積層し、各陽極用弁金属箔
66の2つの角部66bに異なる陽極端子を接続し、各
集電体用金属箔67の2つの角部67bに異なる陰極端
子を接続する。かくして、2つの陽極端子間を結ぶ線分
と、2つの陰極端子間を結ぶ線分とが、積層方向から見
たときに交差しないように構成される4端子コンデンサ
を構成できる。なお、上記の構成において、陽極用弁金
属箔66に代えて、図8(b)に示す構成の陽極用弁金
属箔66’を使用することも可能である。この陽極用弁
金属箔66’は、陽極端子を接続しようとする端面69
を除いて誘電体酸化皮膜層63が形成されている。
【0036】さらに、上記の実施の形態において、最終
製品の寸法は静電容量や電流容量にあわせて変更するこ
とが可能であることは言うまでもない。また、望まれる
電流容量にあわせて、陽極用弁金属箔のバルク層の厚み
や集電体用金属箔の厚みを決定することも可能である。
【0037】
【実施例】(実施例1)図2に示す4端子コンデンサを
製造した。陽極用弁金属箔23として、純度99.98
%以上で厚み100μmのアルミニウム箔を用いた。陽
極用弁金属箔23の表面を濃度10wt%、液温35℃
の塩酸系溶液中で交流エッチングし、粗面化した後、こ
の箔を長方形にカットして用いた。陽極用弁金属箔23
のバルク層の厚みは55μmであった。誘電体酸化皮膜
25の形成は液温が60℃で、濃度が5wt%のアジピ
ン酸アンモニウムの水溶液を化成液として、陽極用弁金
属箔23の両端を除いて化成電圧12Vで定電圧化成を
行った(6.3WV用)。集電体用金属箔24には、上
記陽極用弁金属箔と略同一形状で、厚さ50μmのNi
箔を用いた。集電体用金属箔24の表面に、陰極端子2
2と接続しようとする両端を除いて、電解重合法により
ポリピロールを陰極用導電性高分子層26としてあらか
じめ数μmだけ形成した。次に陽極用弁金属箔23と前
記集電体用金属箔24を、それぞれの長手方向が約90
度に交差するように10層積層し、導通をとるため、陽
極用弁金属箔23と集電体用金属箔24の各両端をそれ
ぞれ陽極端子21および陰極端子22とともにカシメ
(機械圧接)た。次いで、端子接合部のみをモールド樹
脂27で被覆した後、上記集電体用金属箔24と陽極用
弁金属箔23との間に、含浸化学重合法を用いて陰極用
導電性高分子層26を完全に形成した。次いで、端子表
面を除いて、これら素子全体をモールド樹脂27でモー
ルドし、4端子コンデンサとした。ケースサイズはDサ
イズである。
【0038】(実施例2)図2に示す4端子コンデンサ
を製造した。陽極用弁金属箔23として、純度99.9
8%以上で厚み100μmのアルミニウム箔を用いた。
陽極用弁金属箔23の表面を濃度10wt%、液温35
℃の塩酸系溶液中で交流エッチングし、粗面化した後、
この箔を長方形にカットして用いた。陽極用弁金属箔2
3のバルク層の厚みは55μmであった。誘電体酸化皮
膜25の形成は液温が60℃で、濃度が5wt%のアジ
ピン酸アンモニウムの水溶液を化成液として、陽極用弁
金属箔23の両端を除いて化成電圧12Vで定電圧化成
を行った。集電体用金属箔24には、上記陽極用弁金属
箔と略同一形状で、厚さ50μmの導電性カーボン添加
アルミニウム箔を用いた。カーボン添加アルミニウム箔
は表面を粗面化したアルミニウム箔上に導電性カーボン
を塗布した後に、プレスし、その後さらに表面を粗面化
して作成した。次いで、集電体用金属箔24の表面に、
陰極端子22と接続しようとする両端を除いて、電界重
合法によりポリピロールを陰極用導電性高分子層26と
してあらかじめ数μmだけ形成した。次に陽極用弁金属
箔23と前記集電体用金属箔24を、それぞれ長手方向
が約90に交差するように10層積層し、導通をとるた
め、陽極用弁金属箔23と集電体用金属箔24の各両端
をそれぞれ陽極端子21および陰極端子22とともにカ
シメ(機械圧接)た。次いで、端子接合部のみをモール
ド樹脂27で被覆した後、上記集電体用金属箔24と陽
極用弁金属箔23との間に、含浸化学重合法を用いて陰
極用導電性高分子層26を完全に形成した。次いで、端
子表面を除いて、これら素子全体をモールド樹脂27で
モールドし、4端子コンデンサとした。ケースサイズは
Dサイズである。
【0039】(比較例)捲回形アルミ電解コンデンサ
(105℃品、400WV、化成電圧580V)を基本
構造として、陽極用電極箔、集電用陰極箔の両端から陽
極リード、陰極リードをそれぞれ2ヶ所ずつ導出させ、
セパレータを介して、これらを巻き、コンデンサ素子と
した。電極箔及び陰極箔の長さは19cmで、幅は2c
mである。陽極用電極箔表面の粗面化は、液温85℃の
塩酸−硫酸系溶液中で直流エッチングして柱状ピットを
形成し、表面を粗面化した。誘電体酸化皮膜の形成は液
温が60℃で、濃度が5wt%のアジピン酸アンモニウ
ムの水溶液を化成液として、化成電圧580Vで定電圧
化成を行った。この時、陽極用電極箔のバルク層の厚み
は3〜5μmであった。集電用陰極箔には厚さ50μm
のアルミニウム箔を用い、濃度10wt%、液温35℃
の塩酸系溶液中で交流エッチングし、粗面化した。さら
に、上記コンデンサ素子をアルミケース(D:30m
m、L:30mm)に入れ、電解液を減圧含浸した後、
開口部を封止して、捲回形の4端子コンデンサとした。
なお、リード接続部の化成については、封止後、電解液
中で行っている。
【0040】以上の実施例1、実施例2および比較例に
おける4端子コンデンサを、4端子コンデンサとして使
用した場合の性能について、表1を用いて以下に説明す
る。
【0041】
【表1】
【0042】表1において、発熱量は1A通電時、容量
は120Hz、インピーダンスZおよびESRは1MH
zでの測定値である。
【0043】この表1から明らかなように、実施例1お
よび実施例2では、本発明の4端子構造を有することに
より、発熱量が極めて小さいことがわかる。なお、表1
において「未発熱」とは、発熱量が極めて小さいことを
意味する。また、実施例1ではESRが大幅に小さくな
っており、実施例2においては更に小さくなっている。
また、本発明の4端子コンデンサとすることにより、高
周波での低インピーダンス化(低L成分化)が図れる。
【0044】(実施例3)図2に示す4端子コンデンサ
を製造した。陽極用弁金属箔23として、純度99.9
8%以上で厚み100μm、幅5mm、長さ25mmの
アルミニウム箔を用いた。陽極用弁金属箔23は濃度1
0wt%、液温35℃の塩酸系溶液中で交流エッチング
してピットを形成し、表面を粗面化したものを用いた。
誘電体酸化皮膜25の形成は液温が60℃で、濃度が5
wt%のアジピン酸アンモニウムの水溶液を化成液とし
て、陽極用弁金属箔23の両端を除いて化成電圧23V
で定電圧化成を行った。集電体用金属箔24には厚さ9
0μmのアルミニウム箔を用い、濃度10wt%、液温
35℃の塩酸系溶液中で交流エッチングし、粗面化した
箔を切断して使用した。集電体用金属箔24の幅は5m
m、長さは25mmである。次いで、集電体用金属箔2
4の表面に、陰極端子22と接続しようとする両端を除
いて、電界重合法によりポリピロールを陰極用導電性高
分子層26としてあらかじめ数μmだけ形成した。次に
陽極用弁金属箔23と前記集電体用金属箔24とを、長
手方向が約90度に交差するように3層分積層し、導通
をとるため、陽極用弁金属箔23と集電体用金属箔24
の各両端をそれぞれ陽極端子21および陰極端子22と
ともにカシメ(機械圧接)た。次いで、端子接合部のみ
をモールド樹脂27で被覆した後、上記集電体用金属箔
24と陽極用弁金属箔23との間に、含浸化学重合法を
用いて陰極用導電性高分子層26を完全に形成した。次
いで、端子表面を除いて、これら素子全体をモールド樹
脂27でモールドし、4端子コンデンサとした。
【0045】次いで実施例3の4端子コンデンサのL成
分低下の特性について、ゲイン−フェースインピーダン
ス測定において、2端子での測定と4端子での測定をし
たの場合の結果を用いて説明する。図9に実施例3の4
端子コンデンサを2端子測定した場合と4端子測定した
場合の周波数とゲインの関係を示す。図9において、2
端子測定とは実施例3の4端子コンデンサを4端子構造
にもかかわらず、2端子形として使用した場合の特性を
示したものであり、4端子測定とは、実施例3の4端子
コンデンサを本発明の目的の1つに合致するように4端
子形として使用した場合の、低ESL化の特性を示した
ものである。
【0046】この図9から明らかなように、4端子形と
して使用した場合、高周波でのインダクタンスが低下
し、低インピーダンス化が実現できた。なお、上記の陽
極用弁金属箔23と集電体用金属箔24を、図7及び図
8に示したように積層して4端子コンデンサを製造し
て、上記と同様の評価を行なったが、いずれの場合にも
高周波でのインダクタンスの低下がみられた。
【0047】このように、本実施例による4端子コンデ
ンサは、電流容量、低インピーダンス化の点で優れた効
果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低ESR
化、低ESL化による高周波対応のみならず、電源の一
次側や二次側の比較的大きな電流が流れる回路にも使用
することができ、電流容量が高く、かつ高容量、低イン
ピーダンスで発熱の小さいという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の4端子コンデンサのコンデンサ素子部
の構成の一実施例を示す構成図
【図2】本発明の4端子コンデンサの構成の一実施例を
示す構成図
【図3】本発明の4端子コンデンサに用いることができ
る陽極用弁金属箔の一実施例の断面電子顕微鏡写真
【図4】本発明の4端子コンデンサに用いることができ
る集電体用金属箔の一実施例の断面電子顕微鏡写真
【図5】本発明の4端子コンデンサに用いることができ
るカーボンを加えたアルミニウム箔の構成の一例を示す
断面構成図
【図6】本発明の4端子コンデンサの考え方を表す等価
回路図
【図7】本発明の4端子コンデンサの別の構成例を示し
た分解斜視図
【図8】本発明の4端子コンデンサの更に別の構成例を
示した分解斜視図
【図9】本発明の実施例3の4端子コンデンサの4端子
測定と2端子測定の場合の周波数−ゲイン関係図
【図10】従来の捲回形アルミ電解コンデンサの構造図
【図11】従来のチップ積層セラミックコンデンサの構
造を示した断面図
【図12】従来の機能性タンタル電解コンデンサの構造
【図13】従来の2端子形コンデンサの等価回路図
【図14】従来の4端子形コンデンサの課題を示す等価
回路図
【符号の説明】
11 陽極用弁金属箔 12 集電体用金属箔 13 誘電体酸化皮膜層 21 陽極端子 22 陰極端子 23 陽極用弁金属箔 24 集電体用金属箔 25 誘電体酸化皮膜層 26 陰極用導電性高分子層 27 モールド樹脂 31 バルク層 32 柱状ピット 41 バルク層 42 エッチングピット 51 アルミニウム 52 導電性のカーボン粒子 61,61’ 陽極用弁金属箔 61a 切り欠き部 61b 角部 62 集電体用金属箔 63 誘電体用酸化被膜層 64 端面 66,66’ 陽極用弁金属箔 66a 切り欠き部 66b 角部 67 集電体用金属箔 68 誘電体用酸化被膜層 69 端面 81 陽極用電極箔 82 集電用陰極箔 83 セパレータ 84 リード 91 電極層 92 誘電体層 93 外部電極 101 タンタルコンデンサ素子 101a 機能性高分子層 101b 誘電体層 101c タンタル粉焼結体 102 陰極端子 103 導電性接着剤層 104 陽極端子 105 リード 106 モールド樹脂層 111 等価直列抵抗 112 等価直列インダクタンス 121 陽極内部回路抵抗 122 陰極集電体内部回路抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井垣 恵美子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に誘電体酸化皮膜層が形成された陽極
    用弁金属箔と、陰極用集電体用金属箔と、前記陽極用弁
    金属箔と前記集電体用金属箔との間に配置される陰極用
    導電性高分子層と、外部接続用の陽極端子および陰極端
    子とを少なくとも有し、 前記陽極用弁金属箔は、内部断面に粗面化処理されてい
    ないバルク層を有し、その表面が粗面化され、 前記集電体用金属箔の内部断面に粗面化処理されていな
    いバルク層を有し、 かつ前記陽極用弁金属箔と前記集電体用金属箔とが前記
    陰極用導電性高分子層を介して交互に積層され、かつ各
    々の前記陽極用弁金属箔の異なる2ヶ所が、別々の2ヶ
    所の陽極端子に電気的に接続され、かつ各々の前記集電
    体用金属箔の異なる2ヶ所が、別々の2ヶ所の陰極端子
    に電気的に接続されていることを特徴とする4端子コン
    デンサ。
  2. 【請求項2】表面に誘電体酸化皮膜層が形成された陽極
    用弁金属箔と、陰極用集電体用金属箔と、前記陽極用弁
    金属箔と前記集電体用金属箔との間に配置される陰極用
    導電性高分子層と、外部接続用の陽極端子および陰極端
    子とを少なくとも有し、 前記陽極用弁金属箔は、内部断面に粗面化処理されてい
    ないバルク層を有し、その表面が粗面化されたアルミニ
    ウム箔であって、 前記集電体用金属箔がニッケル箔又は銅箔又はカーボン
    粒子を加えたアルミニウム箔であり、 かつ前記陽極用弁金属箔と前記集電体用金属箔とが前記
    陰極用導電性高分子層を介して交互に積層され、かつ各
    々の前記陽極用弁金属箔の異なる2ヶ所が、別々の2ヶ
    所の陽極端子に電気的に接続され、かつ各々の前記集電
    体用金属箔の異なる2ヶ所が、別々の2ヶ所の陰極端子
    に電気的に接続されていることを特徴とする4端子コン
    デンサ。
  3. 【請求項3】別々の2ヶ所の陽極端子間を結ぶ線分と、
    別々の2ヶ所の陰極端子間を結ぶ線分とが交差すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の4端子コンデン
    サ。
  4. 【請求項4】別々の2ヶ所の陽極端子間を結ぶ線分と、
    別々の2ヶ所の陰極端子間を結ぶ線分とが交差しないこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の4端子コンデン
    サ。
  5. 【請求項5】表面に誘電体酸化皮膜層が形成された陽極
    用弁金属箔と、陰極用集電体用金属箔と、前記陽極用弁
    金属箔と前記集電体用金属箔との間に配置される陰極用
    導電性高分子層と、外部接続用の陽極端子および陰極端
    子とを少なくとも有し、かつ前記陽極用弁金属箔と前記
    集電体用金属箔とが前記陰極用導電性高分子層を介して
    交互に積層され、かつ各々の前記陽極用弁金属箔の異な
    る2ヶ所が、別々の2ヶ所の陽極端子に電気的に接続さ
    れ、かつ各々の前記集電体用金属箔の異なる2ヶ所が、
    別々の2ヶ所の陰極端子に電気的に接続されている4端
    子コンデンサであって、 誘電体酸化皮膜層が形成された前記陽極用弁金属箔と、
    前記陰極用導電性高分子層に隣接する前記集電体用金属
    箔とで形成される4端子線路が、使用される周波数にお
    いて、容量性であることを特徴とする4端子コンデン
    サ。
  6. 【請求項6】表面に誘電体酸化皮膜層が形成された陽極
    用弁金属箔と、陰極用集電体用金属箔と、前記陽極用弁
    金属箔と前記集電体用金属箔との間に配置される陰極用
    導電性高分子層と、外部接続用の陽極端子および陰極端
    子とを少なくとも有し、 かつ前記陽極用弁金属箔と前記集電体用金属箔とが前記
    陰極用導電性高分子層を介して交互に積層され、かつ各
    々の前記陽極用弁金属箔の異なる2ヶ所が、別々の2ヶ
    所の陽極端子に電気的に接続され、かつ各々の前記集電
    体用金属箔の異なる2ヶ所が、別々の2ヶ所の陰極端子
    に電気的に接続されている4端子コンデンサであって、 前記集電体用金属箔の体積抵抗率が6.8×10-6Ωcm
    以下であることを特徴とする4端子コンデンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011059023A1 (ja) * 2009-11-11 2011-05-19 日立金属株式会社 炭素性粒子が分散担持されてなるアルミニウム箔
CN109817463A (zh) * 2019-03-15 2019-05-28 泉州泉石电子科技有限公司 一种电解电容器

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