JP2003243187A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2003243187A
JP2003243187A JP2002039339A JP2002039339A JP2003243187A JP 2003243187 A JP2003243187 A JP 2003243187A JP 2002039339 A JP2002039339 A JP 2002039339A JP 2002039339 A JP2002039339 A JP 2002039339A JP 2003243187 A JP2003243187 A JP 2003243187A
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JP
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remote control
control device
lighting
master controller
server
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JP2002039339A
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English (en)
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Tomomi Hashimoto
智美 橋本
Shigeo Goshima
成夫 五島
Rei Horiguchi
玲 堀口
Tetsuya Tanigawa
哲也 谷川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遠隔制御装置の動作状態の管理を容易にし、複
数台の遠隔制御装置を設けた場合でも動作状態を容易に
一致させることができる照明装置を提供する。 【解決手段】マスタコントローラ3はリモコン装置2を
介して照明器具1a〜1cの点灯状態を制御する。マス
タコントローラ3はサーバ4に接続され、サーバ4は照
明器具1a〜1cとリモコン装置2とマスタコントロー
ラ3とのIDと動作の状態とを対応付けて管理する。リ
モコン装置2またはマスタコントローラ3の電源が投入
されると、リモコン装置2またはマスタコントローラ3
の状態に関するデータがサーバ4からリモコン装置2ま
たはマスタコントローラ3に転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として一般住宅
において照明器具の点灯状態を遠隔制御することを可能
とした照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、赤外線を伝送媒体とするワイヤレ
ス信号を用いたリモコン装置によって照明器具の点灯状
態を切換可能とした照明装置が提供されている。この技
術は使用者がリモコン装置を照明器具に向けて操作する
必要があり、赤外線は壁を通過しないから別の部屋の照
明器具を壁越しにリモコン装置によって制御することは
できないものである。
【0003】一方、照明器具に人感センサや明るさセン
サを設け、周囲が暗くなると照明器具を自動的に点灯さ
せたり、室内に人が存在する間にのみ照明器具を点灯さ
せるように構成した照明器具も提案されている。このよ
うなセンサを備える照明器具では点灯と消灯とを自動的
に行うことができるから、消し忘れを防止して無駄な電
力消費を抑制して省エネルギになるという利点を有して
いる。ただし、この種の照明器具はセンサを内蔵する照
明器具が単独で動作することになり、センサを備えてい
ない照明器具についてはセンサを備える照明器具の動作
を反映させることができない。
【0004】上述のようなリモコン装置を備える照明器
具が宅内に複数存在しているとすれば、たとえば外出時
などに一斉に消灯させようとすれば照明器具ごとにリモ
コン装置を操作しなければならず、照明器具の台数が増
加するとリモコン装置の操作が煩わしくなる。この種の
問題を解決するには、一括して電源の操作が可能となる
ように、照明器具の点灯状態を変更するためのスイッチ
を宅内の一箇所にまとめて配置することが考えられる
が、1箇所に配線が集中することになり、住宅を新築す
るときでなければ既設住宅においてこの種の工事を行う
ことは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、リモコン装置
と通信可能な管理装置を設け、管理装置によりリモコン
装置や照明器具の動作状態を管理し、管理装置により複
数の照明負荷の一括制御などを可能とする構成が提案さ
れている。しかしながら、この種の管理装置を用いたと
しても、リモコン装置は個々に動作しているから、たと
えばリモコン装置に日時を示す時計が設けられていると
すれば、リモコン装置ごとに時刻がずれていることがあ
る。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、遠隔制御装置の動作状態の管理を容
易にし、複数台の遠隔制御装置が設けられている場合で
も動作状態を容易に一致させることを可能にした照明装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、照明
器具の点灯状態を遠隔制御するとともに識別符号が付与
されている遠隔制御装置と、遠隔制御装置の識別符号を
管理するとともに遠隔制御装置を介して照明器具の点灯
状態を指示する管理装置と、管理装置と照明器具との間
で遠隔制御装置を経由する通信経路である伝送路とを備
え、遠隔制御装置が、管理装置と双方向に通信可能なマ
スタコントローラと、マスタコントローラと双方向に通
信可能であり照明器具に対応付けて前記識別符号が設定
されている通信ユニットとからなり、管理装置において
遠隔制御装置の識別符号が管理されている状態におい
て、通信ユニットの電源が投入されると通信ユニットの
状態に関するデータが管理装置から通信ユニットに転送
されることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、照明器具の点灯状態を
遠隔制御するとともに識別符号が付与されている遠隔制
御装置と、遠隔制御装置の識別符号を管理するとともに
遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する管
理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置を
経由する通信経路である伝送路とを備え、遠隔制御装置
が、管理装置と双方向に通信可能なマスタコントローラ
と、マスタコントローラと双方向に通信可能であり照明
器具に対応付けて前記識別符号が設定されている通信ユ
ニットとからなり、管理装置において遠隔制御装置の識
別符号が管理されている状態において、マスタコントロ
ーラの電源が投入されるとマスタコントローラの状態に
関するデータが管理装置からマスタコントローラに転送
されることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記管理装置が適宜のタイミングで
前記遠隔制御装置に遠隔制御装置の状態に関するデータ
を転送することを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、照明器具の点灯状態を
遠隔制御するとともに識別符号が付与されている遠隔制
御装置と、遠隔制御装置の識別符号を管理するとともに
遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する管
理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置を
経由する通信経路である伝送路とを備え、照明器具が選
択可能な複数種類の動作モードを有していることを特徴
とする。
【0011】請求項5の発明は、照明器具の点灯状態を
遠隔制御するとともに識別符号が付与されている遠隔制
御装置と、遠隔制御装置の識別符号を管理するとともに
遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する管
理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置を
経由する通信経路である伝送路とを備え、照明器具が複
数種類を組み合わせて選択可能な複数種類の動作モード
を有していることを特徴とする。
【0012】請求項6の発明は、請求項4または請求項
5の発明において、前記照明器具は選択された動作モー
ドを報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0013】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6の発明において、前記管理装置が外部のネットワーク
に接続され、ネットワーク上の端末に管理装置の保有す
る情報を転送可能としたことを特徴とする。
【0014】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、前記遠隔制御装置にはテスト信号を送出するテスト
トリガが設けられ、テストトリガのオンにより遠隔制御
装置内の前記伝送路と前記管理装置と前記ネットワーク
とを介して前記端末にテスト信号に対応したメッセージ
が送信されることを特徴とする。
【0015】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、前記端末が前記メッセージを受信すると、前記ネッ
トワークと前記管理装置と前記伝送路とを介して前記遠
隔制御装置にテスト信号を返送し、前記遠隔制御装置は
テスト信号が返送されたことを報知する報知手段を備え
ることを特徴とする。
【0016】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、前記テストトリガが、手操作されるテストスイッ
チと、環境変化を検出するセンサとの一方であることを
特徴とする。
【0017】請求項11の発明は、請求項8または請求
項9の発明において、前記テスト信号の受信を報知する
表示部を前記遠隔制御装置と前記管理装置との少なくと
も一方に設けたことを特徴とする。
【0018】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記遠隔制御装置では前記表示部として表示灯
を備えることを特徴とする。
【0019】請求項13の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記遠隔制御装置では前記テスト信号の受信を
前記照明器具の点灯状態によって表すことを特徴とす
る。
【0020】請求項14の発明は、請求項1、請求項
2、請求項4、請求項5の発明において、前記伝送路の
少なくとも一部は電波を伝送媒体として識別符号を含む
信号を伝送し、前記識別符号が、前記遠隔制御装置に固
有であるIDと、IDよりもデータ長が短く管理装置が
管理下の遠隔制御装置を識別できる短縮IDとからな
り、前記伝送路を通る信号の送信元を前記IDで指定
し、送信先を前記短縮IDで指定することを特徴とす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
では、図1に示す構成を例として説明する。図示例では
3種類の照明器具1a〜1cを設けてある。
【0022】照明器具1aは点灯状態がリモコン装置2
によって遠隔制御される。リモコン装置2と照明器具1
aとの間を伝送され制御内容を指示するデータの伝送媒
体としては赤外線を用いている。また、リモコン装置2
と照明器具1aとの間では、リモコン装置2から照明器
具1aに向かってデータを単方向に伝送する。照明器具
1b,1cはリモコン装置2とは別に設けたマスタコン
トローラ3によって点灯状態が遠隔制御される。ここ
に、点灯状態としては、点灯・消灯のほか、段調光ある
いは連続調光、フェードイン・フェードアウト、点滅点
灯などの周知の点灯状態を適宜採用することが可能であ
る。
【0023】マスタコントローラ3は、リモコン装置2
との間で電波(特定小電力無線)を伝送媒体としてデー
タを双方向に伝送する。マスタコントローラ3はリモコ
ン装置2に対して照明器具1aの点灯状態を指示するデ
ータを伝送可能であり、データの伝送媒体として電波を
用いることにより、一般家庭であれば宅内のすべてのリ
モコン装置2に対して1台のマスタコントローラ3から
データを伝送することが可能になる。つまり、伝送媒体
である電波は宅内の壁を透過するから、マスタコントロ
ーラ3を宅内に1台(必要に応じて複数台)設置してお
けば、マスタコントローラ3からデータを宅内のすべて
のリモコン装置2に伝送することが可能になる。本実施
形態で用いるリモコン装置2は、マスタコントローラ3
から電波を伝送媒体として伝送されたデータを受信し、
伝送媒体を赤外線に変換することによって照明器具1a
に対してデータを伝送する。したがって、マスタコント
ローラ3はリモコン装置2を通して宅内全体のすべての
照明器具1aを一括して制御することが可能になる。こ
こに、照明器具1aは一般に普及している赤外線を伝送
媒体としているから、リモコン装置2からデータを伝送
する際の赤外線信号の伝送フォーマットを変更しなけれ
ば、従来の照明器具1aを流用することが可能であり、
製造者にとっては照明器具1aを新たに設計することな
く本実施形態の機能を提供することができ、使用者にと
っては新規に照明器具1aを購入することなく本実施形
態の機能を享受することが可能になる。
【0024】ところで、マスタコントローラ3は、リモ
コン装置2を通すことなく照明器具1b,1cの点灯状
態を制御することも可能になっている。照明器具1bは
マスタコントローラ3との間で赤外線を伝送媒体とする
データ伝送を行い、照明器具1cはマスタコントローラ
3との間で電波を伝送媒体とするデータ伝送を行う。す
なわち、照明器具1bは赤外線を伝送媒体に用いてマス
タコントローラ3から照明器具1bに対して単方向にデ
ータが伝送され、宅内においてマスタコントローラ3と
の間で赤外線の伝送が可能な場所に配置される。また、
照明器具1cは電波を伝送媒体としてデータが双方向に
伝送されるものであって、屋外に設置しても宅内から点
灯状態を制御することが可能になっている。したがっ
て、照明器具1a,1bを宅内に設置するとともに照明
器具1cを屋外に設置しておけば、マスタコントローラ
3を用いることにより、宅内に設置した照明器具1a,
1bと、屋外に設置した照明器具1cとの両方について
点灯状態を一括して制御することが可能になる。ここ
に、マスタコントローラ3とリモコン装置2とにより遠
隔制御装置が構成される。
【0025】本実施形態のマスタコントローラ3は有線
の伝送路を介してサーバ4に接続されている。サーバ4
は、たとえばパーソナルコンピュータを用いて構成さ
れ、データをシリアル伝送することが可能なRS−23
2C規格のインタフェースにマスタコントローラ3が接
続され、マスタコントローラ3との間で双方向にデータ
を伝送する。サーバ4は、マスタコントローラ3に対し
てデータを与えることができ、またマスタコントローラ
3の保有しているデータを取得可能になっている。さら
に、サーバ4はインターネットのようなネットワークN
Tを介して端末6との間で双方向にデータ伝送が可能で
あり、サーバ4で取得したデータを端末6で確認した
り、端末6からサーバ4にデータを伝送したりすること
が可能になっている。マスタコントローラ3と照明器具
1cとの間はマスタコントローラ3とリモコン装置2と
の間と同様に、電波を伝送媒体として双方向に通信可能
であり、照明器具1cとリモコン装置2とはともに照明
器具に対応付けてあるから通信ユニットとして機能す
る。いずれにせよ、リモコン装置2とマスタコントロー
ラ3とは照明器具1a〜1cの遠隔制御を可能とするも
のであり、遠隔制御装置を構成することになる。
【0026】しかして、サーバ4において、照明負荷1
a〜1cの点灯状態を制御するタイムスケジュールを設
定しておけば、マスタコントローラ3を介して各照明器
具1a〜1cの点灯状態をタイムスケジュールに従って
制御することが可能になり、たとえば屋外に多数個の照
明器具1cを設置して装飾的に照明制御を行うことも可
能になる。また、リビングルームなどにサーバ4を設置
しておき、サーバ4を手操作してマスタコントローラ3
に指示を与えれば、リビングルームから宅内および屋外
のすべての照明器具1a〜1cを制御することが可能に
なる。
【0027】一方、サーバ4はネットワークNTを通し
て端末6との間でデータ伝送が可能であるから、端末6
からサーバ4に対して照明器具1a〜1cの点灯状態を
指示することも可能であり、逆に照明器具1a〜1cの
点灯状態を管理しているマスタコントローラ3の保有す
る情報をサーバ4を介して端末6で監視することも可能
になる。つまり、端末6を操作することにより宅外から
照明器具1a〜1cの点灯状態を設定することができ
る。また、宅外から照明器具1a〜1cの点灯状態を監
視することによって宅内の人の存否を判断して防犯に役
立てたり、照明器具1a〜1cの消し忘れを確認して安
全を確保したりすることが可能になる。
【0028】いま、サーバ4によってすべての照明器具
1a〜1cの点灯を指示するものとする。この場合に、
サーバ4はマスタコントローラ3に対してすべての照明
器具1a〜1cに対する点灯の指示をシリアル伝送す
る。マスタコントローラ3では照明器具1bに対しては
赤外線信号によって点灯を指示し、照明器具1cに対し
ては電波を伝送媒体として点灯を指示する。さらに、マ
スタコントローラ3はリモコン装置2にも電波を伝送媒
体として点灯を指示し、点灯の指示を受けたリモコン装
置2が対応する各照明器具1aに赤外線信号による点灯
の指示を行う。このような手順ですべての照明器具1a
〜1cを点灯させることが可能になる。
【0029】ここで、上述した本実施形態の各構成要素
について概略構成を説明する。照明器具1a〜1cは基
本的には同構成であって、図2に示すように、マイクロ
プロセッサを主構成要素とする制御部10を備え、制御
部10は負荷制御部11に対して照明負荷の点灯状態を
指示する。負荷制御部11は照明負荷の点灯回路を含
み、制御部10からの指示によって照明負荷の点灯・消
灯、調光、フェードイン・フェードアウトの制御が可能
になっている。制御部10には通信部12が接続され、
通信部12を通してリモコン装置2またはマスタコント
ローラ3との間でデータを伝送する。照明器具1a,1
bでは通信部12は赤外線信号を受信する構成であっ
て、リモコン装置2またはマスタコントローラ3からの
赤外線信号を受信し、データを制御部10に入力する。
また、照明器具1cでは通信部12は電波を送受信する
構成であって、マスタコントローラ3からのデータを受
信するだけではなく、マスタコントローラ3に対して照
明負荷の点灯状態を通知することが可能になっている。
【0030】上述したように、照明器具1a〜1cの点
灯状態は遠隔制御されるから、照明器具1a〜1cの点
灯状態が不正に変更されることのないように照明器具1
a〜1cに指示を与えている装置の正当性を確認する必
要があり、またどの照明器具1a〜1cに対する指示で
あるかを識別することが必要である。そこで、照明器具
1a〜1cに指示を与えることが許可された装置の識別
符号としてのIDを格納する記憶部13を設けてある。
記憶部13には後述する短縮IDも識別符号として格納
される。リモコン装置2またはマスタコントローラ3か
ら照明器具1a〜1cに対して点灯状態を指示する際に
は、後述するようにリモコン装置2やマスタコントロー
ラ3のIDがデータとともに伝送され、制御部10では
通信部12を通して受信したIDと、記憶部13に格納
されたID(または短縮ID)と照合することによっ
て、データを受け付けるか否かを判断する。記憶部13
には制御部10の動作を決める機能データも登録され、
機能データの設定によって制御部10は負荷制御部11
の機能を制御する。つまり、負荷制御部11は上述した
ように照明負荷の点灯状態である点灯・消灯、調光、フ
ェードイン・フェードアウトの制御が可能であり、これ
らの制御を行うためのすべてのプログラムは制御部10
にあらかじめ用意されており、どのプログラムを用いる
かを指定するフラグを記憶部10にセットすることによ
り、制御部10の動作が決定される。この記憶部13は
無給電でも記憶内容を保持することが望ましく、かつ書
換可能である必要があるから、EEPROMを用いるこ
とが望ましい。
【0031】さらに、照明器具1a〜1cには、記憶部
13の記憶内容を設定するためにスイッチからなる操作
部14と、記憶部13に設定する内容を確認するための
表示部15とが設けられる。操作部14の操作によっ
て、リモコン装置2とマスタコントローラ3とのIDお
よび照明器具1a〜1cの動作に関する機能データを記
憶部13に格納することが可能になる。つまり、操作部
14では、照明器具1a〜1cに対する指示が可能なリ
モコン装置2ないしマスタコントローラ3のIDを登録
し、あるいは登録されたIDを消去したりすることが可
能になっている。また、操作部14での設定内容は表示
部15に表示される。表示部15は操作部14の設定内
容を確認可能なものであればどのようなものでもよく、
たとえば液晶表示器が用いられる。また、操作部14の
設定内容だけではなく通信部12による通信状態や照明
器具1a〜1cの動作異常時に異常の内容なども併せて
表示するようにしてもよく、この種の表示には発光ダイ
オードを用いている。照明器具1a〜1cは商用電源に
より給電され、電源部17において内部回路の駆動に必
要な電力に変換される。
【0032】ここにおいて、照明器具1a〜1cには人
感センサと明るさセンサとの少なくとも一方を備えるセ
ンサ部16を設けてもよい。人感センサは、焦電素子を
用いて人体から放射される熱線を検知するパッシブ型の
ものを用いると低コストで実現できるが、赤外線や超音
波のような検知波を監視空間に送波するとともに監視空
間から受波した赤外線や超音波と検知波との関係を用い
て監視空間内の人体の存否を検知するアクティブ型のも
のを用いてもよい。この種のセンサには、赤外線セン
サ、測距センサ、超音波センサなどとして知られた人感
センサがある。明るさセンサは、CdSもしくはフォト
ダイオードのような光電素子を用いて周囲の明るさを電
気信号に変換するものを用いる。
【0033】照明器具1a,1bはリモコン装置2また
はマスタコントローラ3からデータが単方向に伝送され
るから、センサ部16の出力は照明器具1a,1bの内
部で用いられる。たとえば、人感センサを用いる場合に
は、人感センサで人が検知されると照明負荷を点灯さ
せ、その後、人が検知されなくなってから規定した時間
が経過しても人が検知されないときには照明負荷を消灯
させるという制御が可能になる。また、人感センサでの
人の検知に応じて照明負荷を点灯・消灯させる構成であ
って、照明負荷を昼間に点灯させる必要がない場合に
は、人感センサに明るさセンサを組み合わせて用い、周
囲が暗くかつ人が検知されているという条件が満たされ
ている間にのみ照明負荷を点灯させるようにすればよ
い。また、人の存否とは無関係に周囲の明るさにのみ応
答して照明負荷の点灯・消灯を行う場合には、センサ部
16には明るさセンサのみを設ける。
【0034】一方、照明器具1cではマスタコントロー
ラ3との間で双方向にデータを伝送可能であるから、照
明器具1a,1bと同様の制御のほかに、センサ部16
の出力をマスタコントローラ3に転送することも可能に
なる。たとえば、人感センサや明るさセンサの出力によ
り得られた情報をマスタコントローラ3に伝送し、マス
タコントローラ3の管理下の照明器具1a〜1cに対し
てデータを伝送することが可能である。一例を説明する
と、照明器具1cに設けた明るさセンサの出力によって
周囲が暗くなったことが検知されたときに、マスタコン
トローラ3に通知することによって他の照明器具1a,
1bを点灯させることが可能になる。センサ部16の出
力をマスタコントローラ3に伝送するタイミングは、人
感センサであれば人の存否に変化が生じた時点とすれば
よく、明るさセンサであれば規定した周期とすればよ
い。
【0035】リモコン装置2は、図3に示すように、マ
イクロプロセッサを主構成要素とする制御部20を備
え、制御部20は通信部22を通して照明器具1aへの
赤外線信号を送出させる。また、通信部22はマスタコ
ントローラ3との間で電波を伝送媒体とする双方向のデ
ータ伝送が可能になっている。リモコン装置2は照明器
具1aおよびマスタコントローラ3との間でデータの伝
送が可能であって、リモコン装置2ごとに設定されるI
Dと、通信相手として許容されるマスタコントローラ3
のIDとを格納するための記憶部23が制御部20に接
続される。記憶部23には後述する短縮IDも格納され
る。記憶部23は無給電でも記憶内容を保持できかつ書
換可能である必要があるからEEPROMを用いる。
【0036】さらに、リモコン装置2には、記憶部23
の記憶内容を設定するためにスイッチからなる操作部2
4と、記憶部23に設定する内容を確認するための表示
部25とが設けられる。操作部24の操作によって、リ
モコン装置2のIDおよびマスタコントローラ3のID
を記憶部23に格納することが可能になる。つまり、操
作部24では、リモコン装置2およびマスタコントロー
ラ3のIDを登録し、あるいは登録されたIDを消去し
たりすることが可能になっている。また、操作部24で
の設定内容は表示部25に表示される。表示部25は操
作部24の設定内容を確認可能なものであればどのよう
なものでもよく、たとえば液晶表示器が用いられる。ま
た、操作部24の設定内容だけではなく通信部22によ
る通信状態やリモコン装置2の動作異常時に異常の内容
なども併せて表示するようにしてもよく、この種の表示
には発光ダイオードを用いている。リモコン装置2の電
源部27は電池を電源としている。ただし、リモコン装
置2を可搬にする必要がなければ、商用電源により給電
して電源部27において内部回路の駆動に必要な電力に
変換するようにしてもよい。
【0037】リモコン装置2においても照明器具1a〜
1cと同様に人感センサと明るさセンサとの少なくとも
一方を備えるセンサ部26を設けることができる。リモ
コン装置2にセンサ部26を設ける場合には、照明器具
1a〜1cにはセンサ部26を設けないようにするか、
あるいは照明器具1a〜1cには人感センサと明るさセ
ンサとの一方のみを設け、他方をリモコン装置2に設け
るのが望ましい。センサ部26の出力はマスタコントロ
ーラ3に転送することができるから、マスタコントロー
ラ3において管理下の照明器具1a〜1cの制御に用い
ることができ、またマスタコントローラ3の管理下の各
照明器具1a〜1cに対してセンサ部26の出力を伝送
することも可能になる。
【0038】マスタコントローラ3は、図4に示す構成
を有し、マイクロプロセッサを主構成要素とする制御部
30を有し、制御部30は通信部32を通して、リモコ
ン装置2との間では電波によってデータを双方向に伝送
し、サーバ4との間では有線のシリアル伝送によってデ
ータを双方向に伝送する。さらに、マスタコントローラ
3の通信部32は、照明器具1bとの間では赤外線を伝
送媒体として単方向のデータ伝送が可能であり、照明器
具1cとの間では電波を伝送媒体として双方向のデータ
伝送が可能になっている。マスタコントローラ3にもリ
モコン装置2と同様にマスタコントローラ3を識別する
ためのIDと、通信相手として許容されるリモコン装置
2およびサーバ4のIDとを格納するための記憶部33
が制御部30に接続される。記憶部33には後述する短
縮IDも格納される。記憶部33は無給電でも記憶内容
を保持できかつ書換可能とするためにEEPROMを用
いる。
【0039】マスタコントローラ3には、記憶部33の
記憶内容を設定するためにスイッチからなる操作部34
と、記憶部33に設定する内容を確認するための表示部
35とが設けられる。ここに、マスタコントローラ3は
複数の照明器具1a〜1cを管理するから操作部34を
構成するスイッチの個数を比較的多くなる。操作部34
の操作によって、マスタコントローラ3のID、リモコ
ン装置2のIDを記憶部33に格納することが可能にな
る。この操作部34により記憶部33の内容の登録およ
び消去が可能になる。また、操作部34での設定内容は
表示部35に表示される。表示部35は操作部34の設
定内容を確認可能なものであればどのようなものでもよ
いが文字および図形を表示することができる構成が望ま
しく、たとえば液晶表示器が用いられる。また、液晶表
示器で故障のような異常を報知することが可能である
が、異常を報知する手段として発光ダイオードを併用す
れば異常を認識させやすくなる。マスタコントローラ3
の電源部37は電池を電源としてもよいが、商用電源に
より給電し電源部37において内部回路の駆動に必要な
電力に変換するのが望ましい。
【0040】サーバ4は上述したようにパーソナルコン
ピュータを用いて構成される。すなわち、サーバ4は、
図5に示すように、マイクロプロセッサを主構成要素と
する制御部40を備え、マスタコントローラ3およびネ
ットワークNTに接続可能とする通信部42が制御部4
0に接続される。サーバ4には、マスタコントローラ3
の管理下である照明器具1a〜1cおよびリモコン装置
2の動作状態に関してマスタコントローラ3から取得し
た情報(ID、後述する短縮ID、照明器具1a〜1c
に付与した名称など)や操作上のエラー内容などを格納
するデータ・プログラム格納部43を備え、さらに後述
する短縮IDの設定処理や操作上のエラーに対処する処
理が可能なプログラムを格納したデータ処理部41を備
える。
【0041】サーバ4は、キーボードからなる操作部4
4を備え、管理下の照明器具1a〜1c、リモコン装置
2、マスタコントローラ3に対する各種設定を行った
り、所望のコマンドを送信することが可能になってい
る。また、サーバ4による各種設定の内容を表示した
り、不具合の発生時に不具合の内容を報知することがで
きるように表示部45が設けられている。表示部45に
はCRTあるいは液晶表示器を用いる。
【0042】端末6はサーバ4にネットワークNTを介
してアクセス可能なものであればよく、たとえば、携帯
電話、パーソナルコンピュータ、PDAなどを用いるこ
とができる。したがって、データの伝送形態としては汎
用的なパケットデータを用いたり、トーン信号を用いた
りすることができる。また場合によっては電子メールの
形式で端末6とサーバ4との間でデータを伝送すること
も可能である。
【0043】次に、各構成要素間でのデータの伝送形態
について説明する。まず、マスタコントローラ3が送信
元となりリモコン装置2を送信先として電波によってデ
ータを伝送する動作について説明する。つまり、図6
(a)に示すように、マスタコントローラ3がリモコン
装置2を通して照明器具1a(図1参照)の点灯状態を
制御する動作であって、図6(b)に示すように、照明
器具1aの点灯状態を指示するためのデータDATに加
えて、マスタコントローラ3のID(ID1)とリモコ
ン装置2のID(ID2)とを含む信号を伝送すること
になる。ここに、社団法人電波産業会標準規格−T67
告示・H6第424号によれば、小電力通信システムの
識別符号は、48ビットで構成することが義務付けられ
ている。したがって、マスタコントローラ3がリモコン
装置2を通して照明器具1aにデータDATを伝送する
には、データDATに加えて、送信元と送信先との2個
のID(ID1,ID2)が必要であって、最小でも9
6ビットを要することになる。
【0044】図6に示した例はマスタコントローラ3が
1台のリモコン装置2にデータDATを伝送する場合で
あるが、宅内の複数の照明器具1aの点灯状態を一括し
て制御する場合には、図7(a)のようにマスタコント
ローラ3は複数台(図示例では3台)のリモコン装置2
にデータDATを伝送することになる。つまり、マスタ
コントローラ3を送信元として送信先が複数になるか
ら、送信先の台数分のID(ID21,ID22,ID
23)が必要になる。したがって、図7(b)に示すよ
うに、送信先のIDが台数分加算されることになり、マ
スタコントローラ3から送信する信号のビット長は(4
8ビット+48ビット×送信先の台数+データのビット
数)になる。言い換えると、マスタコントローラ3の管
理下のすべてのリモコン装置2が照明器具1aの点灯を
指示する赤外線信号を送出するように指示しようとすれ
ば、マスタコントローラ3から送出する信号のビット長
が非常に長くなるという問題が生じる。
【0045】また、実際には、信号伝送の信頼性を高め
るために、マスタコントローラ3から送出する信号に含
まれるIDは、図8に示すように、複数に分割されると
ともに(図示例では7分割している)、チェックサムC
を追加した形で伝送されるから、ID自身が48ビット
であっても信号中の1個のIDに対応するビット長は4
8ビットよりも大きくなる。図8に示す例では48ビッ
トのデータを伝送するために、7ビット×6+6ビット
に7分割し、分割した各部分ごとに1ビットのチェック
サムCを付加するとともに、全体で1ビットのチェック
サムCを付加しているから、チェックサムCが8ビット
必要であり、合計56ビットになっている。
【0046】上述のようにマスタコントローラ3からリ
モコン装置2に伝送する信号のビット数が大きくなる
と、伝送に要する時間が長くなり、結果的にマスタコン
トローラ3がリモコン装置2への伝送路を占有する時間
が長くなる。
【0047】このような問題を解決するために、本実施
形態では、リモコン装置2の本来のIDとは別に、各I
Dに一対一に対応付けられかつ本来のIDよりもビット
長の小さい短縮IDを設定し、短縮IDを用いてリモコ
ン装置2に指示を与えることによって、伝送路の占有時
間を短縮できるようにしている。また、上述したよう
に、本実施形態ではマスタコントローラ3がサーバ4に
より管理されているから、サーバ4からマスタコントロ
ーラ3を指定する際にも、マスタコントローラ3のID
に対応付けた短縮IDを用いる。つまり、複数台のマス
タコントローラ3を設けている場合には、サーバ4から
マスタコントローラ3に伝送する信号についても、マス
タコントローラ3からリモコン装置2に伝送する信号と
同様に伝送路の占有時間が長くなるという問題が生じ
る。これは、サーバ4とマスタコントローラ3とは有線
で接続してあり、サーバ4からマスタコントローラ3へ
のデータの伝送には48ビットのIDは必要ないが、マ
スタコントローラ3がリモコン装置2に対して電波によ
ってデータを伝送するためにマスタコントローラ3のI
Dが48ビットになっているから、結果的にサーバ4か
らマスタコントローラ3に対してデータを伝送する際に
も送信先を48ビットのIDとして指定しなければなら
ないからである。そこで、本実施形態ではマスタコント
ローラ3についても短縮IDを設定している。
【0048】本実施形態では、短縮IDは管理装置とし
てのサーバ4が管理し、リモコン装置2およびマスタコ
ントローラ3の各IDにそれぞれ短縮IDを対応付けた
テーブルがサーバ4のデータ・プログラム格納部43に
設けられる。したがって、短縮IDは、IDのようにリ
モコン装置2およびマスタコントローラ3にあらかじめ
設定されるのではなく、管理装置としてのサーバ4から
リモコン装置2およびマスタコントローラ3に与えられ
る。リモコン装置2では取得した短縮IDを記憶部23
に格納し、マスタコントローラ3では取得した短縮ID
を記憶部33に格納する。
【0049】以下では、リモコン装置2およびマスタコ
ントローラ3が管理装置としてのサーバ4から短縮ID
を取得する手順について説明する。
【0050】マスタコントローラ3がサーバ4から短縮
IDを取得する手順には2種類の方法がある。第1の方
法では、まずマスタコントローラ3がサーバ4に対して
短縮IDの転送を要求する。つまり、マスタコントロー
ラ3がサーバ4に接続されるか、サーバ4の電源が投入
されている状態でマスタコントローラ3の電源が投入さ
れるか、マスタコントローラ3の操作部34によりサー
バ4に短縮IDの転送を要求した場合には、以下の手順
でサーバ4からマスタコントローラ3に対して短縮ID
が転送される。
【0051】上述のようにしてマスタコントローラ3が
サーバ4に対して短縮IDの転送要求を通知すると、サ
ーバ4では短縮IDを転送するためのプログラムが起動
される。その後、マスタコントローラ3はサーバ4にI
Dを送信する。サーバ4ではマスタコントローラ3のI
Dを取得すると、データ・プログラム格納部43にID
を格納し、このIDに対応付けた短縮IDをマスタコン
トローラ3に返送する。ここで、短縮IDはデータ処理
部41が所定の規則で自動的に設定する。この種の規則
としては、たとえば転送要求がなされた順番を用いるの
がもっとも簡単である。マスタコントローラ3ではサー
バ4から短縮IDを正常に受信するとサーバ4に正常受
信を通知し、通知終了後には、マスタコントローラ3で
は短縮IDを記憶部33に登録し、サーバ4ではデータ
・プログラム格納部43にIDと短縮IDとを対応付け
て格納する。つまり、サーバ4とマスタコントローラ3
との間の以後の通信は短縮IDを用いて行うことが可能
になる。
【0052】第1の方法はマスタコントローラ3がサー
バ4に対して短縮IDの転送を要求した時点でサーバ4
の電源が投入されていることが前提であるが、マスタコ
ントローラ3が短縮IDの転送を要求した時点でサーバ
4の電源が投入されていないこともある。そこで、この
ような場合に対応するために、第2の方法として、サー
バ4の主導でマスタコントローラ3に短縮IDを転送す
ることも可能になっている。すなわち、マスタコントロ
ーラ3の電源が投入され、かつサーバ4とマスタコント
ローラ3とが通信可能に接続されている状態において、
サーバ4の電源を投入するか、サーバ4の操作部44の
操作によって短縮IDの通知を指示したときには、サー
バ4がマスタコントローラ3に対してIDの通知を要求
することになる。この要求に応答してマスタコントロー
ラ3のIDがサーバ4に通知されると、第1の方法と同
様にして短縮IDがマスタコントローラ3に通知され、
以後の通信に短縮IDを用いることが可能になる。
【0053】なお、第2の方法では、当初はマスタコン
トローラ3がサーバ4のIDを保有していないから、複
数台のマスタコントローラ3が存在するときにはデータ
の衝突が生じる可能性がある。したがって、周知の衝突
回避技術を用いて各マスタコントローラ3のIDを各別
に取得することになる。また、サーバ4からマスタコン
トローラ3に対して短縮IDを通知したときに、マスタ
コントローラ3が受信に失敗したときには、マスタコン
トローラ3から再送要求を行うなどの周知の技術によっ
て短縮IDを獲得する。さらに、マスタコントローラ3
では短縮IDを正常に受信したことを表示部35に表示
するのが望ましい。つまり、発光ダイオードを所定時間
だけ点滅点灯させるか液晶表示器に文字表示する。
【0054】次に、リモコン装置2がサーバ4から短縮
IDを取得する方法について説明する。リモコン装置2
に短縮IDを割り当てる際には、まずサーバ4において
リモコン装置2に割り当てる短縮IDを選択する。この
短縮IDは、サーバ4において自動的に発生させるか、
使用者が操作部44の操作によって設定する。操作部4
4の操作によって短縮IDを設定する場合には、リモコ
ン装置2に対応付ける照明器具1aが配置された部屋名
のような適宜の名称を用いることも可能であって、操作
部44により名称を入力すれば、適宜の短縮IDが名称
に対応付けられる。このようにして短縮IDを選択する
と表示部45には「「名称」を新規登録します」という
ようなメッセージが表示されるから、目的とするリモコ
ン装置2(リモコン装置2のIDによって識別できる)
を管理しているマスタコントローラ3に対して短縮ID
を転送するように操作部44を操作する。リモコン装置
2の短縮IDを受け取ったマスタコントローラ3は、リ
モコン装置2のIDに短縮IDを対応付けて一時的に保
持する。この状態で、短縮IDを受け取ろうとするリモ
コン装置2の操作部24を操作すれば、リモコン装置2
のIDがマスタコントローラ3に送信され、マスタコン
トローラ3ではリモコン装置2のIDを受信すると、受
信したIDに対応する短縮IDと、マスタコントローラ
3のIDと、マスタコントローラ3の短縮IDとをリモ
コン装置2に送信する。
【0055】リモコン装置2では短縮IDを受信したこ
とをマスタコントローラ3に通知し、マスタコントロー
ラ3から受け取った短縮IDとマスタコントローラ3の
IDおよび短縮IDとにリモコン装置2のIDを対応付
けて記憶部23に格納する。一方、リモコン装置2から
の通知を受け取ったマスタコントローラ3はリモコン装
置2との間で短縮IDを用いて通信可能になったことを
サーバ4に通知し、リモコン装置2の短縮IDおよびI
Dを記憶部33に格納する。また、マスタコントローラ
3からの通知を受けたサーバ4ではリモコン装置2の短
縮IDおよびIDに、当初に入力した名称を対応付けて
データ・プログラム格納部43に登録し、この時点で表
示部45に「「名称」の登録が完了しました」というよ
うなメッセージを表示する。
【0056】なお、一般的には1台のリモコン装置2に
1台の照明器具1aが対応しており、またリモコン装置
2と照明器具1aとの間は赤外線信号によってデータを
伝送するから、照明器具1aにはIDは不要であるが、
照明器具1aとリモコン装置2との間のデータの伝送媒
体を電波とする場合には、照明器具1aにもIDを与え
るとともにリモコン装置2と同様の手順で短縮IDを登
録するようにしてもよい。また、照明器具1cはマスタ
コントローラ3との間で電波を伝送媒体としてデータを
伝送するから、リモコン装置2と同様の手順で短縮ID
を設定する。
【0057】また、管理装置としてのサーバ4により管
理されている構成要素に設定した短縮IDを削除したり
修正したりすることが必要になる場合もあるから、短縮
IDを削除する場合にはサーバ4において短縮IDの削
除を指示する点のみを変更し他は短縮IDの登録時と同
様の手順を採用すればよい。さらに、短縮IDの修正に
は削除後に登録を行えばよい。
【0058】上述したように、マスタコントローラ3お
よびリモコン装置2に短縮IDが設定された後には、サ
ーバ4とマスタコントローラ3との間およびマスタコン
トローラ3とリモコン装置2との間で短縮IDを用いて
データを伝送することが可能になる。その結果、マスタ
コントローラ3とリモコン装置2との少なくとも一方が
複数台設けられている場合には、通常のIDを用いる場
合に比較して伝送路の占有時間を短縮することが可能に
なる。
【0059】上述した短縮IDのビット数は、サーバ4
により管理される構成要素のうち短縮IDを設定する構
成要素の台数によって規定される。本実施形態では、各
構成要素をビット位置で表すように短縮IDを設定し、
構成要素に対応するビット位置のビット値が「1」であ
るときに当該構成要素へのデータの伝送を指示している
ものとする。たとえば、マスタコントローラ3には短縮
IDを設定せず、マスタコントローラ3との間で電波を
伝送媒体としてデータを伝送する構成要素として、リモ
コン装置2と照明器具1cとが存在し、かつリモコン装
置2と照明器具1cとの合計台数が16台であるとすれ
ば、短縮IDを16ビットで表し、各構成要素を短縮I
Dのビット位置に対応付けるのである。要するに、サー
バ4の管理下であって短縮IDを付与しようとする構成
要素の最大数に応じて短縮IDのビット数を設定する。
【0060】構成要素の最大数が16台である場合につ
いて、マスタコントローラ3からリモコン装置2および
照明器具1cに対して伝送する信号のフォーマットを図
9(a)に示す。上述したように、小電力通信システム
では48ビットの識別符号を要するから、本実施形態で
は、送信元のIDを識別符号として用い、送信先につい
ては短縮ID(16ビット)を用いることによって、小
電力通信システムとしての要求を満たしながらも、伝送
する信号のビット長を低減させることを可能にしている
のである。すなわち、マスタコントローラ3からリモコ
ン装置2および照明器具1cに送信する信号は、図9
(a)に示すように、マスタコントローラ3のID(I
D1)と、送信先の種類(DST)と、送信先の短縮I
D(SID)と、データ(DAT)とになる。ここで、
送信元に設定されているIDは48ビットであるが、図
9(a)に示す送信元のID(ID1)は上述したよう
にチェックサムC(図8参照)を含むから、48ビット
よりもビット長が大きくなる。また、送信先の種類(D
ST)は、4ビット構成であって、送信先としては、マ
スタコントローラ3、リモコン2、照明器具1c、リモ
コン2および照明器具1cの4種類の別をビット位置で
示すように設定される。また、送信先の短縮ID(SI
D)は16ビット構成であって、たとえば1番、3番、
16番にデータ(DAT)を送信したいときには、図9
(b)に示すように、第1ビット、第3ビット、第16
ビットのビット位置のビット値が「1」に設定され、他
のビット位置のビット値は「0」に設定される。なお、
データ(DAT)は各種内容を送信可能であるが、マス
タコントローラ3からリモコン装置2に対しては、点灯
状態を指示する制御用のデータまたはリモコン装置2の
動作状態を指示するモード切換用のデータになる。
【0061】リモコン装置2からマスタコントローラ3
に対して信号を伝送する場合も同様であって、図10
(a)のように、送信元としてリモコン装置2のID
(ID2)と、送信先の種類(DST)と、送信先の短
縮ID(SID)と、データ(DAT)とになる。ここ
で、送信先であるマスタコントローラ3の最大数が4台
であるとすれば、送信先のID(SID)は4ビット構
成になり、たとえばリモコン装置2が1番のマスタコン
トローラ3にデータ(DAT)を送信する場合には、図
10(b)に示すように、第1ビットのビット位置のビ
ット値を「1」に設定し、他のビット位置のビット値を
「0」に設定する。
【0062】上述したように、照明器具1c、リモコン
装置2、マスタコントローラ3に短縮IDを設定した後
にはサーバ4からマスタコントローラ3を経由してリモ
コン装置2および照明器具1a〜1cに指示を与えるこ
とが可能になる。以下ではサーバ4からの指示を送信す
る手順について説明する。
【0063】まず、マスタコントローラ3が複数の送信
先(照明器具1cおよびリモコン装置2)にデータを伝
送する場合について説明する。ここでは、マスタコント
ローラ3の送信先の最大数が16個であり、3台のリモ
コン装置2に対してデータを送信する場合を例示する。
サーバ4ではデータの送信先と指示内容とを操作部44
から入力する。このとき、表示部45には選択内容が表
示され、「「選択内容」を送信します」というようなメ
ッセージが表示される。この状態で操作部44により送
信を指示すると、サーバ4からマスタコントローラ3に
データが送信される。データを受信したマスタコントロ
ーラ3では、すべての送信先に対して一斉同報でデータ
の送信開始を通知する。ここで、マスタコントローラ3
からリモコン装置2に伝送される信号は、図9(a)に
示した形式であって、送信先(DST)はリモコン装置
2が選択され、送信先の短縮ID(SID)は対象とす
るリモコン装置2に対応するビット位置のビット値を
「1」に設定した形になる。したがって、3台のリモコ
ン装置2が送信先の短縮ID(SID)における第1ビ
ットから第3ビットに対応付けられているものとすれ
ば、図11(a)のように、第1ビットから第3ビット
の3個のビット位置においてビット値が「1」に設定さ
れる。つまり、マスタコントローラ3から通知対象であ
るすべてのリモコン装置2に対して一斉同報で指示内容
が通知される。リモコン装置2は指示内容をデータ(D
AT)で受け取るから、照明負荷1aを指示内容に応じ
て制御する。
【0064】次に、マスタコントローラ3は3台のリモ
コン装置2に対して順に個別に図9(a)の形式の信号
を伝送する。このとき、マスタコントローラ3は信号の
伝送毎に最大2秒間ずつの時限を行う。この時限時間中
にはマスタコントローラ3はキャリアセンスを行ってお
り、他の無線機器によって当該周波数帯域が使用されて
いない状態として特定小電力無線において要求されてい
る時間である。しかして、まず図9(a)に示した形式
であって、送信先の短縮ID(SID)が図11(b)
のように第1ビットのビット値のみを「1」に設定さ
れ、かつ時限動作を要求するデータ(DAT)を含む信
号がマスタコントローラ3から送出される。マスタコン
トローラ3は信号の送出後に2秒間の時限動作を開始
し、時限動作の間にリモコン装置2からの図10(a)
に示した形式の信号が返送されると、時限動作を終了す
る。リモコン装置2から返送される信号において送信先
の短縮ID(SID)は、図10(b)と同様に、4ビ
ットであってマスタコントローラ3を指定するビット位
置(たとえば、第1ビット)のビット値のみが「1」に
なっている。
【0065】マスタコントローラ3が他のリモコン装置
2に伝送する信号は、送信先の短縮ID(SID)がそ
れぞれ図11(c)(d)の形式になる。つまり、第2
ビットのビット値が「1」である信号と第3ビットのビ
ット値が「1」である信号とが順に伝送される。また、
マスタコントローラ3は図9(a)に示した形式の信号
の伝送毎に2秒間の時限動作を行い、時限動作中にリモ
コン装置2から図10(a)に示す形式の信号が返送さ
れると時限動作を停止する。
【0066】上述のようにして、マスタコントローラ3
からリモコン装置2に対して一斉同報を行ったときの信
号に含まれる送信先の短縮ID(SID)において指定
されたすべてのリモコン装置2に対して各別に信号を伝
送した後には、リモコン装置2に対して一斉同報を行っ
たときの信号と同じ内容の信号をマスタコントローラ3
からサーバ4に伝送する。つまり、マスタコントローラ
3からサーバ4に伝送される信号は、図9(a)に示し
た形式の信号であって送信先の短縮ID(SID)が図
11(e)の形になる。サーバ4はこの信号を受信する
ことによって、各リモコン装置2に指示内容が伝送され
たことを知ることができる。
【0067】マスタコントローラ3からの送信先が1つ
である場合は送信先を順に変更して信号を伝送する処理
が不要である点のみが相違するが、他の処理手順は同様
である。つまり、サーバ4からマスタコントローラ3に
リモコン装置2のIDと指示内容とが通知されると、送
信先の短縮ID(SID)において指示を与えようとす
るリモコン装置2(または照明器具1c)に対応するビ
ット値を「1」にした信号がマスタコントローラ3から
送出される。その後、マスタコントローラ3は同じ内容
の信号をリモコン装置2に再度伝送するとともに2秒間
の時限動作を行い、時限動作の間にリモコン装置2から
マスタコントローラ3に信号が返送されると、時限動作
を終了するのである。また、マスタコントローラ3が指
示を与えるリモコン装置2が1台だけであるから、マス
タコントローラ3ではリモコン装置2から信号が返送さ
れて時限動作が終了すると、サーバ4に対してリモコン
装置2に指示内容が伝送されたことを通知する。
【0068】上述したように、複数台のリモコン装置2
に対してマスタコントローラ3から指示を与えるときに
一斉同報を行うから、複数の照明器具1aを遅滞なく一
斉に制御することが可能になる。しかも、マスタコント
ローラ3からではリモコン装置2からの返信を待ち、リ
モコン装置2からの返信を受信したことをサーバ4に通
知するから、リモコン装置2が指示内容を受信したか否
かを確認することができ、しかも確認動作はリモコン装
置2ないし照明器具1cごとに個別に行うから、確認の
ための信号の衝突を回避することができるとともに、指
示内容が受信されたか否かを個別に確認することが可能
になる。
【0069】ところで、上述した例はマスタコントロー
ラ3がリモコン装置2または照明器具1cに対して与え
た指示内容が正常に受信された例であるが、マスタコン
トローラ3から与えた指示内容が送信先に正常に受信さ
れない場合もある。上述した動作ではマスタコントロー
ラ3がリモコン装置2を個別に指定してデータを伝送し
た後に2秒間の時限動作を行い、時限動作中に信号が返
送されたときに指示内容が送信先に正常に受信されたと
みなしている。一方、2秒間の時限動作中に信号が返送
されなければ、指示内容が送信先に正常に受信されなか
ったことになるから、この場合にはマスタコントローラ
3から送信先に対してデータを再送する。ただし、送信
先が複数であるときに、各送信先に個別に信号を伝送し
ている間にいずれかの送信先について指示内容が正常に
受信されなかったとしても次の送信先に指示内容を伝送
する処理を継続し、すべての送信先に信号を伝送する処
理が終了した時点で再送を行う。再送に際してはマスタ
コントローラ3がサーバ4から最初に指示を受けたとき
の動作を繰り返す。つまり、一斉同報を行った後に個別
に信号を伝送するとともに返信を待ち受ける動作を行
う。再送の最大回数は、あらかじめ設定されるかもしく
は使用者がマスタコントローラ3の操作部34を操作し
て適宜に設定する。
【0070】マスタコントローラ3から送信先への信号
の伝送について異常が検出されたときには、表示部35
によって異常を報知するのが望ましい。また、マスタコ
ントローラ3にブザーのような報知手段を設けておき、
異常時に報知音によって報知してもよい。なお、異常の
有無は各送信先ごとに個別に検出されるから、異常の生
じた送信先を区別できるような形で報知することも可能
である。
【0071】上述のようにして再送を行っても指示内容
の受信が確認できないときには、マスタコントローラ3
は指示内容を正常に受信しなかった送信先(リモコン装
置2または照明器具1c)をサーバ4に通知し、サーバ
4において表示部45に「「名称」(短縮ID)のリモ
コン装置の応答がない」旨の表示を行う。
【0072】すなわち、3台のリモコン装置3に指示内
容を伝送する場合であって、送信先の短縮ID(SI
D)が第1ビットに対応するリモコン装置3において指
示内容を受信しなかった場合には、図12に示すよう
に、送信先の短縮ID(SID)に相当するデータのう
ち第1ビットのビット値を「0」としてマスタコントロ
ーラ3からサーバ4に通知することになる(正常時では
図11(e)のように第1ビットのビット値は「1」で
ある)。上述した動作はマスタコントローラ3の送信先
が複数個(例では3個)の場合であるが、1個の場合で
も同様の処理になる。
【0073】上述のように複数の送信先が存在する場合
の再送処理において、すべての送信先へのデータの伝送
をやり直すから、複数の送信先に対して一斉制御を行う
必要がある場合、たとえば送信先の時刻合わせを行う場
合や送信先の動作モードを同モードに切り換えるような
場合には、送信先の動作タイミングをほぼ揃えることが
可能になる。また、サーバ4ないしマスタコントローラ
3において異常の生じた送信先を報知するから、異常の
生じた送信先を容易に特定することができ、異常に対し
て迅速に対処することが可能になりメンテナンスが容易
になる。
【0074】上述した例では複数の送信先に指示内容を
送信する際に、指示内容を正常に受信しない送信先が1
個であってもすべての送信先に指示内容を再送している
が、指示内容を正常に受信した送信先に対しても指示内
容を再送すると無駄になる場合もある。たとえば、照明
器具1a〜1cあるいはリモコン装置2がセンサ部16
コンマ26を備えており、センサ部16の感度を変更す
るような場合には、各送信先の動作タイミングを揃える
必要はないにもかかわらず、上述のようにすべての送信
先に指示内容を再送する処理を行うと、マスタコントロ
ーラ3と送信先との間で通信処理に要する時間が長くな
る。そこで、このような場合には、指示内容を正常に受
信しなかった送信先に対してのみ再送を行うのが望まし
い。
【0075】つまり、マスタコントローラ3は、一斉同
報の際に送信先の短縮ID(SID)として指定したす
べての送信先に対して個別にデータを送信するとともに
各送信先からの返信を受け、すべての送信先について個
別にデータを伝送する処理が終了した後(つまり、最後
の送信先から正常受信の応答があるか、もしくは正常受
信の応答がなく時限動作が終了した後)、指示内容を正
常に受信しなかった送信先に対して個別に指示内容のデ
ータ(DAT)を含む信号を送信する。このデータ(D
AT)は一斉同報の際に伝送した内容であるが、送信先
の短縮ID(SID)としては一斉同報ではなく正常に
受信しなかった送信先を順番に指定して再送する。この
処理を繰り返して規定した再送の最大回数に達するまで
にすべての送信先において指示内容を正常に受信できな
かった場合には、マスタコントローラ3からサーバ4に
対して指示内容を正常に受信しなかった送信先を通知す
る。要するに、すべての送信先に再送する場合と同様の
処理を行う。
【0076】なお、指示内容を正常に受信しなかった送
信先が存在するときに、すべての送信先に再送するか、
異常を生じた送信先にのみ再送するかは、指示内容(デ
ータ(DAT))の種類によって区別することが可能で
あり、あるいはデータ(DAT)の長さによって区別す
ることも可能である。たとえば、すべての送信先に再送
するとすれば、異常を生じた送信先のみに再送する場合
に比較すると通信処理に要する時間が長くなるから、デ
ータ(DAT)が規定値よりも短い場合にのみすべての
送信先に再送する処理を選択するのが望ましい。
【0077】上述の動作は、マスタコントローラ3と照
明器具1cまたはリモコン装置2との間の伝送処理に関
するものであるが、サーバ4とマスタコントローラ3と
の間の伝送処理については、以下のように行うのが望ま
しい。すなわち、サーバ4からマスタコントローラ3に
対して信号を送信した後に、サーバ4では時限動作を開
始する。この時限動作はマスタコントローラ3による時
限動作と同様であるがマスタコントローラ3の時限時間
よりも長く設定される。サーバ4における時限時間中に
マスタコントローラ3からの返信があれば、サーバ4で
はマスタコントローラ3との間で正常な伝送処理が行わ
れたと判断する。
【0078】一方、時限時間中にマスタコントローラ3
からの返信を受信することができなければ、マスタコン
トローラ3との間に異常があると判断して異常があるこ
とを表示部45により報知する。また、異常があるとき
には、時限動作の終了後にマスタコントローラ3に対し
て信号を再送するのが望ましい。再送を行う場合の最大
回数は、あらかじめ設定しておくか、または使用者が操
作部44を操作して設定する。異常に対する報知は、最
初に異常と判断した場合に行うか、または再送を行って
も異常が解決しない場合に報知を行う。両方の場合にお
いて異常を報知することも可能である。
【0079】さらに、サーバ4からマスタコントローラ
3に伝送する指示内容に応じて再送を行うか否かを区別
してもよい。たとえば、サーバ4において操作部44を
使用者が操作しており、異常の発生が表示部45の表示
などによってただちに確認できる場合には、使用者が送
信操作を行えばよいから再送を自動的に行う必要がな
い。一方、端末6の操作によってサーバ4がマスタコン
トローラ3にデータを送信する場合や、リモコン装置2
ないし照明器具1cからの指示によってサーバ4からマ
スタコントローラ3にデータを送信する場合のように、
サーバ4が自動的にデータを送信しているときには自動
的に再送するのが望ましい。
【0080】サーバ4においてデータを送信した後に時
限時間は、一定時間とすればよいが、データを送信する
送信先の種類と送信先の個数との少なくとも一方に応じ
て時限時間を変化させてもよい。たとえば、マスタコン
トローラ3にのみデータを送信する場合と、リモコン装
置2にデータを送信する場合とであれば、リモコン装置
2にデータを送信する場合のほうが応答に要する時間が
長くなるから、リモコン装置2にデータを伝送する場合
の時限時間をより長く設定する。また、データを送信す
るリモコン装置2の台数が1台である場合と10台であ
る場合とでは10台である場合のほうが通信に要する時
間が長く、正常な応答が得られるまでの時間は算出する
ことができるから、算出した時間に基づいてサーバ4の
時限時間を設定するのが望ましい。
【0081】上述のようにしてサーバ4においてマスタ
コントローラ3との間の通信の異常を検出することがで
き、しかも異常を検出したときにはデータを再送するか
ら、通信制御における信頼性を向上させることができ
る。また、サーバ4からマスタコントローラ3にデータ
を送信した後にマスタコントローラ3からの返送を受信
するまでの時限時間を送信先に応じて変更すれば、必要
以上に長い時間を待つことなくサーバ4が次処理に移行
できるようになる。
【0082】上述した技術を用いると、サーバ4の管理
下の構成要素(照明器具1a〜1cおよびリモコン装置
2)に状態(動作モード、各種設定値、計時している日
時など)を指示するデータをサーバ4から適宜のタイミ
ングで送信することができる。サーバ4からこの種のデ
ータを送信するタイミングとしては、サーバ4の電源投
入から1時間毎のように規定時間としたり、使用者が設
定するタイミングとしたり、サーバ4の電源投入時のみ
としたり、サーバ4が端末6から指示を受けた時点とし
たり、日付が変わる時点としたり、規定した定時刻とし
たりすることができる。このように適宜のタイミングで
現在の状態をサーバ4が管理下の構成要素に指示するこ
とによって、照明器具1a〜1cやリモコン装置2は、
その時点の動作状態がサーバ4からの指示とは異なる場
合に、サーバ4から受信した指示内容に従って現在の状
態を変更することになる。
【0083】この動作によって、照明器具1a〜1cお
よびリモコン装置2において、動作モード、各種設定
値、計時中の日時などの状態を統一することができる。
仮に、これらの状態が統一されていないとすれば、サー
バ4からデータを送信したときにリモコン装置2の電源
が投入されていなかったり、何らかの問題で設定内容を
記憶部13,23に書き込むことができなかったり、設
定値が記憶されていなかったりすることになり、照明器
具1a〜1cないしリモコン装置2がサーバ4からの指
示内容とは異なる動作になることがある。これに対し
て、照明器具1a〜1cおよびリモコン装置2に対して
適宜のタイミングで指示内容を伝送しておけば、サーバ
4からのデータに対して、各照明器具1a〜1cないし
リモコン装置2の動作を統一することが可能になるので
ある。
【0084】たとえば、照明器具1a〜1cおよびリモ
コン装置2に時計機能が内蔵されているような場合に、
上述のような手順での時刻合わせを行わないのであれば
時計機能の精度を高めなければ計時中の日時が各照明器
具1a〜1cおよびリモコン装置2でずれることになる
から、結果的に高精度の時計機能を持たせるために高コ
ストになる上に、部品配置に関して自由度が少なくなり
基板設計が難しくなる。これに対して、上述したように
サーバ4から照明器具1a〜1cおよびリモコン装置2
に対して時刻合わせのための日時を送信すれば、照明器
具1a〜1cおよびリモコン装置2において時計機能を
簡略化することができ、結果的にコストの低減につなが
る。また、サーバ4が比較的短い時間間隔で時刻合わせ
のための日時を送信するのであれば、照明器具1a〜1
cおよびリモコン装置2には時計機能を設けずに、サー
バ4からの送信回数をカウンタで計数するように構成す
ることも可能である。上述のように複数の構成要素(照
明器具1a〜1cおよびリモコン装置2)について日時
を統一しておけば、各構成要素においてそれぞれが時刻
に応じて動作モードを変化させるように構成されている
場合でも、動作モードの切換タイミングのずれが少なく
なる。また、日時の時刻合わせ以外の指示内容について
も、仮に構成要素のいずれかで不具合があったとしても
自動的に再設定することになり使い勝手が向上する。
【0085】上述のようにサーバ4が構成要素に対して
適宜のタイミングで指示内容を送信するのではなく、短
縮IDが設定されているリモコン装置2やマスタコント
ローラ3において電源が投入されたときに、リモコン装
置2やマスタコントローラ3からサーバ4に対して指示
内容(状態)を転送するように要求することも可能であ
る。リモコン装置2であれば、電源の投入によってマス
タコントローラ3に対して指示内容の伝送を要求し、要
求後に時限動作を開始する。時限動作中にマスタコント
ローラ3からリモコン装置2に対して応答があれば時限
動作を停止することによって、リモコン装置2からマス
タコントローラ3に対してデータが正常に伝送されたこ
とを確認する。リモコン装置3からの要求を受けたマス
タコントローラ3ではサーバ4に要求を送信する。以後
の動作は短縮IDを用いてサーバ4がリモコン装置2に
指示内容を伝送する場合と同様であって、短縮IDを用
いてサーバ4からマスタコントローラ3、コントローラ
3からリモコン装置2という順で指示内容(状態)を転
送する。リモコン装置2はサーバ4から獲得した指示内
容がリモコン装置2の状態に一致していればそのままの
状態を継続し、不一致であればリモコン装置2の状態を
サーバ4から受信した指示内容に変更する。
【0086】同様に、マスタコントローラ3がマスタコ
ントローラ4の管理下の照明器具1a〜1cおよびリモ
コン装置2の状態をサーバ4から取得しようとするとき
には、マスタコントローラ3の電源投入時にマスタコン
トローラ3からサーバ4に指示内容の送信を要求する。
この要求を受けたサーバ4ではマスタコントローラ3の
管理下の照明器具1a〜1cおよびリモコン装置2の状
態を読み出し、短縮IDを用いてサーバ4からマスタコ
ントローラ3に指示内容(状態)を転送する。この場
合、リモコン装置2の状態も一致させるために、サーバ
4から指示内容を受け取ったマスタコントローラ3はリ
モコン装置2に対しても指示内容を転送する。リモコン
装置2はサーバ4から獲得した指示内容がリモコン装置
2の状態に一致していればそのままの状態を継続し、不
一致であればリモコン装置2の状態をサーバ4から受信
した指示内容に変更する。
【0087】上述のように、リモコン装置2およびマス
タコントローラ3において電源投入時にサーバ4に動作
状態を確認することにより、照明器具1a〜1cやリモ
コン装置2の電源の遮断中に端末6やサーバ4によって
状態の設定内容が変更されている場合であっても、動作
状態をサーバ4の指示に従って合わせることが可能にな
る。
【0088】ところで、照明器具1a〜1cはマイクロ
プロセッサを主構成要素とする制御部10を備えてお
り、制御部10の動作は複数種類から選択可能になって
いる。宅内および屋外に設置され動作が異なる照明器具
10としては、たとえばキッチン用、トイレ用、内玄関
用、ポーチ灯用、ガレージ灯用の5種類がある。キッチ
ン用の照明器具は、センサ部16に人感センサおよび明
るさセンサを備え、周囲が暗い(明るさが規定値以下)
ときに人を検知すれば点灯し周囲照度が明るい(明るさ
が規定値以上)ときには人の検知の有無にかかわらず消
灯を保つ。このような動作を以下では「昼間モード」と
呼ぶことにする。トイレ用の照明器具は、上述した昼間
モードを備えるとともに、設定された時間帯(一般に夜
間)において周囲が暗くなりかつ人が検知されると調光
点灯する機能を有している。この動作を以下では「おや
すみモード」と呼ぶ。内玄関用の照明器具は、上述した
昼間モードとおやすみモードとに加えて、設定された時
間帯(一般に夜間)において周囲が暗くなれば人を検知
しないときには調光点灯し、人を検知している間には全
点灯するように動作する。この動作を以下では「お出迎
えモード」と呼ぶ。ポーチ灯用の照明器具は、昼間モー
ドとお出迎えモードとに加えて、設定された時間帯(一
般に夜間)において人の検知される状態が規定時間を越
えて継続するときにフラッシュ点灯(閃光を発するよう
に点灯する状態)するように動作する。この動作を以下
では「防犯モード」と呼ぶ。ガレージ灯用の照明器具
は、昼間モードと防犯モードとを備える。
【0089】要するに、キッチン用は昼間モード、トイ
レ用は昼間モード+おやすみモード、内玄関用は昼間モ
ード+おやすみモード+お出迎えモード、ポーチ灯用は
昼間モード+お出迎えモード+防犯モード、ガレージ灯
用は昼間モード+防犯モードとでそれぞれ動作すること
になる。各照明器具1a〜1cにh、昼間モード、お休
みモード、お出迎えモード、防犯モードのプログラムが
用意されており、プログラムの選択によってどの用途の
照明器具として用いるかを選択できるようにしてある。
このように、1台の照明器具1a〜1cの用途をプログ
ラムによって選択可能としたことにより、使用者が照明
器具1a〜1cの用途を決めずに購入した場合でもプロ
グラムの選択によって各種の用途に用いることが可能に
なる。たとえば、デザインによってポーチ灯用の照明器
具を購入した場合であって、この照明器具を内玄関用に
使用しようとすると、お出迎えモードが必要になる。そ
こで、上述のようにプログラムを選択してお出迎えモー
ドを用いれば、ポーチ灯用としてのデザインで販売され
ている照明器具を内玄関用の照明器具に流用することが
可能になる。
【0090】各照明器具1a〜1cにおけるモードの選
択は、上述した伝送技術を用いてサーバ4から指示する
ことが可能であるが、照明器具1a〜1cに設けた操作
部14の操作によって選択することも可能である。ある
いはまた、モードを選択する状態にしておき、電源の入
切の回数によってモードを選択する構成としてもよい。
ここに、モードの選択が終了したときにどのモードを選
択したかを報知する。この報知には表示部15に表示す
るほか、サーバ4に転送する構成を採用してもよい。た
だし、サーバ4に転送する際には、照明器具1a,1b
ではマスタコントローラ3との間で双方向通信を可能と
することが要求される。照明器具1a〜1cに設けた表
示部15で報知する場合には、表示部15として発光ダ
イオードを設けておき、発光ダイオードの点滅回数で選
択されたモードを洗わすようにしてもよい。さらには、
図示しないブザーのような報知手段によって選択された
モードを報知してもよい。
【0091】ここに、照明器具1a〜1cはモードを選
択しない状態では、電源投入で点灯し電源遮断で消灯す
る通常の動作を選択行うか、昼間モードのみが選択され
た状態から他のモードを付加して選択するのが望まし
い。さらに、各モードを個別に選択するのではなく、照
明器具1a〜1cの用途別にモードを組み合わせた形で
選択してもよい。このような構成を採用することによっ
て、1種類の照明器具1a〜1cについて各種モードが
選択可能であるから、1種類の照明器具1a〜1cを各
種用途に使い回すことが可能になる。
【0092】ところで、サーバ4にはネットワークNT
を介して端末6が接続されるから、以下のような動作が
可能になる。ここにおいて、サーバ4は端末6に対して
はメールサーバとして機能するものとする。また、サー
バ4は規定の端末6に対応付けたメールアドレスにメッ
セージを送信し、端末6からは照明器具1a〜1cの点
灯・消灯の操作が可能で、リモコン装置2に設けたセン
サ部26には人感センサが含まれているものとする。つ
まり、リモコン装置2に設けたセンサ部26で人が検知
されることにより、端末6に人の安否を通知可能になっ
ているものとする。
【0093】上述した構成例では照明器具1a,1bに
ついては、赤外線信号の受信のみを行う構成を採用して
いるが、照明器具1a,1bの点灯状態をリモコン装置
2やマスタコントローラ3に通知することが必要であれ
ば、照明器具1a,1bからリモコン装置2やマスタコ
ントローラ3に対しても信号を伝送する構成を採用して
もよい。
【0094】このような構成のものについて、データの
伝送路のテストを行う手順について例示する。まず、リ
モコン装置2の操作部24に設けた押釦スイッチからな
るテストトリガとしてのテストスイッチを押す(オンに
する)。テストスイッチが押されると、リモコン装置2
は照明器具1aを点灯させ、かつマスタコントローラ3
にテスト信号が送信される。マスタコントローラ3はテ
スト信号を受信すると表示部35に設けた発光ダイオー
ドを点灯させ、さらにサーバ4にテスト信号を送信す
る。サーバ4はテスト信号を受信すると、「テスト信号
を受信しました」と画面表示し、かつ端末6にもテスト
信号をメール(インタネットを用いない場合には、単純
なメッセージでもよい)として送信する。端末6におい
てテスト信号のメールに応答して返信メールを伝送する
と、サーバ4には端末6からのテスト信号がメッセージ
として返送され、表示部45の画面に表示される。ま
た、このテスト信号はマスタコントローラ3に送信され
る。マスタコントローラ3はテスト信号を受信すると、
表示部35に設けた発光ダイオードを点滅させ、かつリ
モコン装置2にテスト信号を送信する。リモコン装置2
はテスト信号を受信すると、照明器具1aを点滅させ、
かつりモコン装置2に設けた図示しない報知手段として
のブザーを鳴動させる。
【0095】要するに、リモコン装置2においてテスト
スイッチを押すと、リモコン装置2→マスタコントロー
ラ3→サーバ4→端末6→サーバ4→マスタコントロー
ラ3→リモコン装置2の経路で伝送路を簡単に試験する
ことが可能になる。しかも、テスト信号をメールで受信
した端末6で、テスト信号のメールをそのまま返信する
ことでサーバ4はテスト信号を受信したと認識するか
ら、端末6では面倒な形式に従ったコマンドを入力する
必要がない。さらに、マスタコントローラ3およびサー
バ4において、テスト信号の受信を示す表示を行うか
ら、この表示を確認することによって端末6までテスト
信号が送信されなければ、マスタコントローラ3または
サーバ4において伝送エラーを生じていると推測するこ
とができる。しかも、照明器具1aを点灯および点滅や
リモコン装置2のブザーの鳴動を行っているから、リモ
コン装置2と照明器具1aとの間の赤外線を伝送媒体と
する伝送路についても異常の有無を検査することが可能
になる。
【0096】なお、照明器具1aの動作確認のために点
灯ないし点滅点灯を行っているが、点灯・消灯・点滅点
灯・調光から適宜に動作を選択すればよい。とくに、調
光を選択すれば調光器が正常に動作していることも確認
できる。また、リモコン装置2におけるブザーの鳴動に
代えて、表示灯としての発光ダイオードにより表示した
り、振動によって報知するようにしてもよい。同様にマ
スタコントローラ3においても、振動やブザーでの報知
としてもよく、サーバ4における報知は発光ダイオー
ド、ブザー、振動から適宜に選択してもよい。さらに、
テストスイッチに代えてセンサ部16の入力変化を用い
ることによって、人感センサや明るセンサなどの環境変
化を検出するセンサの動作テストと伝送路のテストとを
同時に行うことができる。
【0097】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいて、サーバ4とマスタコントローラ3とを別体とし
て有線で接続しているが、図14に示すように、サーバ
4とマスタコントローラ3とを一体化したマスタコント
ロールサーバ5を管理装置として用いてもよい。マスタ
コントロールサーバ5は、パーソナルコンピュータを用
いて実現することができ、基本的な構成はサーバ4と同
様であって、マイクロプロセッサを主構成要素とする制
御部50を備え、IDと短縮IDと名称とを対応付けて
格納するデータ・プログラム格納部53および短縮ID
を設定するプログラムを含む各種プログラムを格納した
データ処理部51を備える。また、照明器具1b,1
c、リモコン装置2、ネットワークNTに接続可能とす
る通信部52が制御部50に接続される。マスタコント
ロールサーバ5は、キーボードからなる操作部54を備
え、管理下の照明器具1a〜1c、リモコン装置2に対
する各種設定を行ったり、所望のコマンドを送信するこ
とが可能になっている。また、各種設定の内容を表示し
たり、不具合の発生時に不具合の内容を報知することが
できるように表示部55が設けられている。表示部55
にはCRTあるいは液晶表示器を用いる。
【0098】しかして、マスタコントロールサーバ5を
用いると、図1に示したシステムは図13に示す構成に
なる。つまり、サーバ4およびマスタコントローラ3に
代えて、マスタコントロールサーバ5を用いることにな
る。この構成では、システムの構成要素を第1の実施の
形態よりも少なくすることができ、サーバ4とマスタコ
ントローラ3との間の通信が不要であるから、コストの
低減につながるとともに短縮IDの設定や消去の際の伝
送手順が簡略化される。その結果、伝送エラーの発生率
も低減されることになる。他の構成および動作は第1の
実施の形態と同様である。
【0099】また、端末6による操作を必要としなけれ
ば、サーバ4として外部のネットワークNTとの接続機
能を持たないものを用いることが可能である。すなわ
ち、図15のようにサーバ4をネットワークNTに接続
しない構成、図16のようにマスタコントロールサーバ
5をネットワークNTに接続しない構成を採用してもよ
い。さらにまた、図17に示すようにマスタコントロー
ラ3が電波によって照明器具1cを制御する機能を持た
ない構成としたり、図18に示すようにマスタコントロ
ーラ3がリモコン装置2を介さずに照明器具1b,1c
を制御する構成とすることも可能である。いずれの構成
においても、マスタコントローラ3はリモコン装置2と
照明器具1cとの少なくとも一方に対しては電波を用い
て指示内容を伝送するから、上述した実施形態のように
通常のIDとは別に短縮IDを設定することによって伝
送時間を短くすることが可能になる。
【0100】なお、上述のように照明器具1a〜1cあ
るいはリモコン装置2に人感センサを設けている場合に
は、サーバ4において人の検知に関する情報を蓄積して
宅内の各部屋の使用状況を確認したり、通常は人が存在
しない時間帯に人が検知されたことを端末6などに通知
することによって防犯に役立てたり、逆に通常は人が存
在する時間帯に人が検知されないことを端末6に通知す
ることによって人の安否の確認に役立てたりすることが
可能である。同様にして、明るさセンサを設けている場
合には、時間帯に応じて予測される明るさとは異なる明
るさが検出されたときに端末6に通知して防犯や安否の
確認に役立てたり、明るさの変化をサーバ4に蓄積する
ことにより各部屋の照明設計に役立てたりすることが可
能である。
【0101】リモコン装置2と照明器具1aとの間のデ
ータは赤外線信号によらずに他の伝送媒体を用いて伝送
してもよく、たとえば、超音波、電波(特定小電力無線
・特定省電力無線以外の微弱無線)、専用信号線、電灯
線(電力線搬送技術による)などを用いることも可能で
ある。また、リモコン装置2とマスタコントローラ3と
の間の伝送路には、特定小電力無線のほか他の微弱電波
を用いたり、専用信号線、電話線、赤外線、電灯線など
を伝送媒体とする伝送路を形成してもよい。マスタコン
トローラ3とサーバ4とを接続する伝送路には、RS−
232Cケーブルのほか、USBケーブル、専用信号
練、電話線、イーサーネット用のケーブル、電波、赤外
線、電灯線(電力線搬送技術による)などを用いること
が可能である。さらに、サーバ4としてはパーソナルコ
ンピュータを例示したが、双方向通信可能なデジタルテ
レビ、セットトップボックス、専用ホームサーバ、電話
機、ファクシミリなどにサーバ4の機能を組み込むこと
が可能である。サーバ4に接続されるネットワークNT
としてはインタネットのほか公衆電話回線、WAN、イ
ントラネット、商業無線網、衛星通信網、CATVなど
を用いてもよい。ただし、いずれの伝送路がどのような
ものであっても、サーバ4と照明器具1a〜1cとの間
の伝送路の一部には電波を用いる伝送路を含むものとす
る。
【0102】
【発明の効果】請求項1の発明は、照明器具の点灯状態
を遠隔制御するとともに識別符号が付与されている遠隔
制御装置と、遠隔制御装置の識別符号を管理するととも
に遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する
管理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置
を経由する通信経路である伝送路とを備え、遠隔制御装
置が、管理装置と双方向に通信可能なマスタコントロー
ラと、マスタコントローラと双方向に通信可能であり照
明器具に対応付けて前記識別符号が設定されている通信
ユニットとからなり、管理装置において遠隔制御装置の
識別符号が管理されている状態において、通信ユニット
の電源が投入されると通信ユニットの状態に関するデー
タが管理装置から通信ユニットに転送されるものであ
り、遠隔制御装置において電源の投入時に管理装置に動
作状態を確認することにより、照明器具や遠隔制御装置
の電源の遮断中に状態の設定内容が変更されたとしても
管理装置に従って動作状態を合わせることが可能にな
る。
【0103】請求項2の発明は、照明器具の点灯状態を
遠隔制御するとともに識別符号が付与されている遠隔制
御装置と、遠隔制御装置の識別符号を管理するとともに
遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する管
理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置を
経由する通信経路である伝送路とを備え、遠隔制御装置
が、管理装置と双方向に通信可能なマスタコントローラ
と、マスタコントローラと双方向に通信可能であり照明
器具に対応付けて前記識別符号が設定されている通信ユ
ニットとからなり、管理装置において遠隔制御装置の識
別符号が管理されている状態において、マスタコントロ
ーラの電源が投入されるとマスタコントローラの状態に
関するデータが管理装置からマスタコントローラに転送
されるものであり、遠隔制御装置において電源の投入時
に管理装置に動作状態を確認することにより、照明器具
や遠隔制御装置の電源の遮断中に状態の設定内容が変更
されたとしても管理装置に従って動作状態を合わせるこ
とが可能になる。
【0104】請求項4の発明は、照明器具の点灯状態を
遠隔制御するとともに識別符号が付与されている遠隔制
御装置と、遠隔制御装置の識別符号を管理するとともに
遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する管
理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置を
経由する通信経路である伝送路とを備え、照明器具が選
択可能な複数種類の動作モードを有しているから、1種
類の照明器具を動作モードの変更によって多用途に用い
ることが可能になる。
【0105】請求項5の発明は、照明器具の点灯状態を
遠隔制御するとともに識別符号が付与されている遠隔制
御装置と、遠隔制御装置の識別符号を管理するとともに
遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する管
理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置を
経由する通信経路である伝送路とを備え、照明器具が複
数種類を組み合わせて選択可能な複数種類の動作モード
を有しているから、1種類の照明器具を動作モードの変
更によって多用途に用いることが可能になる。しかも、
動作モードは複数種類を組み合わせることが可能である
から、比較的複雑な動作も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】同上に用いる照明器具を示すブロック図であ
る。
【図3】同上に用いるリモコン装置を示すブロック図で
ある。
【図4】同上に用いるマスタコントローラ3を示すブロ
ック図である。
【図5】同上に用いるサーバを示すブロック図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図
である。
【図14】同上に用いるマスタコントロールサーバを示
すブロック図である。
【図15】本発明の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図16】本発明のさらに他の構成例を示すブロック図
である。
【図17】本発明の別の構成例を示すブロック図であ
る。
【図18】本発明のさらに別の構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1a〜1c 照明器具 2 リモコン装置 3 マスタコントローラ 4 サーバ 5 マスタコントロールサーバ 6 端末 NT ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 玲 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 谷川 哲也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K073 AA13 AA28 AA31 AA39 AA40 AA49 AA50 AA62 AA73 AA74 AA75 AA82 AB03 BA25 BA28 CA01 CA05 CB01 CB06 CB07 CC21 CC22 CC23 CC25 CE05 CF16 CG06 CG16 CG28 CG42 CH22 CH43 CJ01 CJ02 CJ04 CJ05 CJ06 CJ08 CJ16 5K048 BA07 DA02 EB01 EB02 EB03 EB12 FA01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明器具の点灯状態を遠隔制御するとと
    もに識別符号が付与されている遠隔制御装置と、遠隔制
    御装置の識別符号を管理するとともに遠隔制御装置を介
    して照明器具の点灯状態を指示する管理装置と、管理装
    置と照明器具との間で遠隔制御装置を経由する通信経路
    である伝送路とを備え、遠隔制御装置が、管理装置と双
    方向に通信可能なマスタコントローラと、マスタコント
    ローラと双方向に通信可能であり照明器具に対応付けて
    前記識別符号が設定されている通信ユニットとからな
    り、管理装置において遠隔制御装置の識別符号が管理さ
    れている状態において、通信ユニットの電源が投入され
    ると通信ユニットの状態ににするデータが管理装置から
    通信ユニットに転送されることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 照明器具の点灯状態を遠隔制御するとと
    もに識別符号が付与されている遠隔制御装置と、遠隔制
    御装置の識別符号を管理するとともに遠隔制御装置を介
    して照明器具の点灯状態を指示する管理装置と、管理装
    置と照明器具との間で遠隔制御装置を経由する通信経路
    である伝送路とを備え、遠隔制御装置が、管理装置と双
    方向に通信可能なマスタコントローラと、マスタコント
    ローラと双方向に通信可能であり照明器具に対応付けて
    前記識別符号が設定されている通信ユニットとからな
    り、管理装置において遠隔制御装置の識別符号が管理さ
    れている状態において、マスタコントローラの電源が投
    入されるとマスタコントローラの状態に関するデータが
    管理装置からマスタコントローラに転送されることを特
    徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 前記管理装置が適宜のタイミングで前記
    遠隔制御装置に遠隔制御装置の状態に関するデータを転
    送することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    照明装置。
  4. 【請求項4】 照明器具の点灯状態を遠隔制御するとと
    もに識別符号が付与されている遠隔制御装置と、遠隔制
    御装置の識別符号を管理するとともに遠隔制御装置を介
    して照明器具の点灯状態を指示する管理装置と、管理装
    置と照明器具との間で遠隔制御装置を経由する通信経路
    である伝送路とを備え、照明器具が選択可能な複数種類
    の動作モードを有していることを特徴とする照明装置。
  5. 【請求項5】 照明器具の点灯状態を遠隔制御するとと
    もに識別符号が付与されている遠隔制御装置と、遠隔制
    御装置の識別符号を管理するとともに遠隔制御装置を介
    して照明器具の点灯状態を指示する管理装置と、管理装
    置と照明器具との間で遠隔制御装置を経由する通信経路
    である伝送路とを備え、照明器具が複数種類を組み合わ
    せて選択可能な複数種類の動作モードを有していること
    を特徴とする照明装置。
  6. 【請求項6】 前記照明器具は選択された動作モードを
    報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項4ま
    たは請求項5記載の照明装置。
  7. 【請求項7】 前記管理装置が外部のネットワークに接
    続され、ネットワーク上の端末に管理装置の保有する情
    報を転送可能としたことを特徴とする請求項1ないし請
    求項6のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 前記遠隔制御装置にはテスト信号を送出
    するテストトリガが設けられ、テストトリガのオンによ
    り遠隔制御装置内の前記伝送路と前記管理装置と前記ネ
    ットワークとを介して前記端末にテスト信号に対応した
    メッセージが送信されることを特徴とする請求項7記載
    の照明装置。
  9. 【請求項9】 前記端末が前記メッセージを受信する
    と、前記ネットワークと前記管理装置と前記伝送路とを
    介して前記遠隔制御装置にテスト信号を返送し、前記遠
    隔制御装置はテスト信号が返送されたことを報知する報
    知手段を備えることを特徴とする請求項8記載の照明装
    置。
  10. 【請求項10】 前記テストトリガが、手操作されるテ
    ストスイッチと、環境変化を検出するセンサとの一方で
    あることを特徴とする請求項8記載の照明装置。
  11. 【請求項11】 前記テスト信号の受信を報知する表示
    部を前記遠隔制御装置と前記管理装置との少なくとも一
    方に設けたことを特徴とする請求項8または請求項9記
    載の照明装置。
  12. 【請求項12】 前記遠隔制御装置では前記表示部とし
    て表示灯を備えることを特徴とする請求項11記載の照
    明装置。
  13. 【請求項13】 前記遠隔制御装置では前記テスト信号
    の受信を前記照明器具の点灯状態によって表すことを特
    徴とする請求項11記載の照明装置。
  14. 【請求項14】 前記伝送路の少なくとも一部は電波を
    伝送媒体として識別符号を含む信号を伝送し、前記識別
    符号が、前記遠隔制御装置に固有であるIDと、IDよ
    りもデータ長が短く管理装置が管理下の遠隔制御装置を
    識別できる短縮IDとからなり、前記伝送路を通る信号
    の送信元を前記IDで指定し、送信先を前記短縮IDで
    指定することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    4、請求項5のいずれか1項に記載の照明装置。
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