JP4003474B2 - 照明装置 - Google Patents

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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として一般住宅において照明器具の点灯状態を遠隔制御することを可能とした照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、赤外線を伝送媒体とするワイヤレス信号を用いたリモコン装置によって照明器具の点灯状態を切換可能とした照明装置が提供されている。この技術は使用者がリモコン装置を照明器具に向けて操作する必要があり、赤外線は壁を通過しないから別の部屋の照明器具を壁越しにリモコン装置によって制御することはできないものである。
【0003】
一方、照明器具に人感センサや明るさセンサを設け、周囲が暗くなると照明器具を自動的に点灯させたり、室内に人が存在する間にのみ照明器具を点灯させるように構成した照明器具も提案されている。このようなセンサを備える照明器具では点灯と消灯とを自動的に行うことができるから、消し忘れを防止して無駄な電力消費を抑制して省エネルギになるという利点を有している。ただし、この種の照明器具はセンサを内蔵する照明器具が単独で動作することになり、センサを備えていない照明器具についてはセンサを備える照明器具の動作を反映させることができない。
【0004】
上述のようなリモコン装置を備える照明器具が宅内に複数存在しているとすれば、たとえば外出時などに一斉に消灯させようとすれば照明器具ごとにリモコン装置を操作しなければならず、照明器具の台数が増加するとリモコン装置の操作が煩わしくなる。この種の問題を解決するには、一括して電源の操作が可能となるように、照明器具の点灯状態を変更するためのスイッチを宅内の一箇所にまとめて配置することが考えられるが、1箇所に配線が集中することになり、住宅を新築するときでなければ既設住宅においてこの種の工事を行うことは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、リモコン装置と通信可能な管理装置を設け、管理装置によりリモコン装置や照明器具の動作状態を管理し、管理装置により複数の照明負荷の一括制御などを可能とする構成が提案されている。このような通信技術を用いるときには送信先に確実に伝送されたか否かを確認することが要求される。
【0006】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、照明器具の制御に適合するように通信技術を用いてデータを確実に伝送することを可能にした照明装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、照明器具の点灯状態を遠隔制御する遠隔制御装置と、遠隔制御装置の識別符号を管理するとともに遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する管理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置を経由する通信経路である伝送路とを備え、遠隔制御装置が、管理装置と双方向に通信可能でかつ固有のIDが設定されているマスタコントローラと、マスタコントローラと双方向に通信可能かつ照明器具に向かって単方向に通信可能でありマスタコントローラに設定されているIDよりもデータ長が短い短縮IDが設定されているリモコン装置とからなり、マスタコントローラは、リモコン装置に対し電波を伝送媒体として識別符号を含む信号を、送信元を前記IDで指定し、送信先を前記短縮IDで指定して伝送することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記リモコン装置から前記マスタコントローラに信号を伝送したときに、マスタコントローラがリモコン装置からの信号を受信すると送信元に応答を返送することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本実施形態では、図1に示す構成を例として説明する。図示例では3種類の照明器具1a〜1cを設けてある。
【0018】
照明器具1aは点灯状態がリモコン装置2によって遠隔制御される。リモコン装置2と照明器具1aとの間を伝送され制御内容を指示するデータの伝送媒体としては赤外線を用いている。また、リモコン装置2と照明器具1aとの間では、リモコン装置2から照明器具1aに向かってデータを単方向に伝送する。照明器具1b,1cはリモコン装置2とは別に設けたマスタコントローラ3によって点灯状態が遠隔制御される。ここに、点灯状態としては、点灯・消灯のほか、段調光あるいは連続調光、フェードイン・フェードアウト、点滅点灯などの周知の点灯状態を適宜採用することが可能である。
【0019】
マスタコントローラ3は、リモコン装置2との間で電波(特定小電力無線)を伝送媒体としてデータを双方向に伝送する。マスタコントローラ3はリモコン装置2に対して照明器具1aの点灯状態を指示するデータを伝送可能であり、データの伝送媒体として電波を用いることにより、一般家庭であれば宅内のすべてのリモコン装置2に対して1台のマスタコントローラ3からデータを伝送することが可能になる。つまり、伝送媒体である電波は宅内の壁を透過するから、マスタコントローラ3を宅内に1台(必要に応じて複数台)設置しておけば、マスタコントローラ3からデータを宅内のすべてのリモコン装置2に伝送することが可能になる。本実施形態で用いるリモコン装置2は、マスタコントローラ3から電波を伝送媒体として伝送されたデータを受信し、伝送媒体を赤外線に変換することによって照明器具1aに対してデータを伝送する。したがって、マスタコントローラ3はリモコン装置2を通して宅内全体のすべての照明器具1aを一括して制御することが可能になる。ここに、照明器具1aは一般に普及している赤外線を伝送媒体としているから、リモコン装置2からデータを伝送する際の赤外線信号の伝送フォーマットを変更しなければ、従来の照明器具1aを流用することが可能であり、製造者にとっては照明器具1aを新たに設計することなく本実施形態の機能を提供することができ、使用者にとっては新規に照明器具1aを購入することなく本実施形態の機能を享受することが可能になる。
【0020】
ところで、マスタコントローラ3は、リモコン装置2を通すことなく照明器具1b,1cの点灯状態を制御することも可能になっている。照明器具1bはマスタコントローラ3との間で赤外線を伝送媒体とするデータ伝送を行い、照明器具1cはマスタコントローラ3との間で電波を伝送媒体とするデータ伝送を行う。すなわち、照明器具1bは赤外線を伝送媒体に用いてマスタコントローラ3から照明器具1bに対して単方向にデータが伝送され、宅内においてマスタコントローラ3との間で赤外線の伝送が可能な場所に配置される。また、照明器具1cは電波を伝送媒体としてデータが双方向に伝送されるものであって、屋外に設置しても宅内から点灯状態を制御することが可能になっている。したがって、照明器具1a,1bを宅内に設置するとともに照明器具1cを屋外に設置しておけば、マスタコントローラ3を用いることにより、宅内に設置した照明器具1a,1bと、屋外に設置した照明器具1cとの両方について点灯状態を一括して制御することが可能になる。マスタコントローラ3と照明器具1cとの間はマスタコントローラ3とリモコン装置2との間と同様に、電波を伝送媒体として双方向に通信可能である。リモコン装置2とマスタコントローラ3とは照明器具1a〜1cの遠隔制御を可能とするものであり、遠隔制御装置を構成することになる。
【0021】
本実施形態のマスタコントローラ3は有線の伝送路を介してサーバ4に接続されている。サーバ4は、たとえばパーソナルコンピュータを用いて構成され、データをシリアル伝送することが可能なRS−232C規格のインタフェースにマスタコントローラ3が接続され、マスタコントローラ3との間で双方向にデータを伝送する。サーバ4は、マスタコントローラ3に対してデータを与えることができ、またマスタコントローラ3の保有しているデータを取得可能になっている。さらに、サーバ4はインターネットのようなネットワークNTを介して端末6との間で双方向にデータ伝送が可能であり、サーバ4で取得したデータを端末6で確認したり、端末6からサーバ4にデータを伝送したりすることが可能になっている。
【0022】
しかして、サーバ4において、照明負荷1a〜1cの点灯状態を制御するタイムスケジュールを設定しておけば、マスタコントローラ3を介して各照明器具1a〜1cの点灯状態をタイムスケジュールに従って制御することが可能になり、たとえば屋外に多数個の照明器具1cを設置して装飾的に照明制御を行うことも可能になる。また、リビングルームなどにサーバ4を設置しておき、サーバ4を手操作してマスタコントローラ3に指示を与えれば、リビングルームから宅内および屋外のすべての照明器具1a〜1cを制御することが可能になる。
【0023】
一方、サーバ4はネットワークNTを通して端末6との間でデータ伝送が可能であるから、端末6からサーバ4に対して照明器具1a〜1cの点灯状態を指示することも可能であり、逆に照明器具1a〜1cの点灯状態を管理しているマスタコントローラ3の保有する情報をサーバ4を介して端末6で監視することも可能になる。つまり、端末6を操作することにより宅外から照明器具1a〜1cの点灯状態を設定することができる。また、宅外から照明器具1a〜1cの点灯状態を監視することによって宅内の人の存否を判断して防犯に役立てたり、照明器具1a〜1cの消し忘れを確認して安全を確保したりすることが可能になる。
【0024】
いま、サーバ4によってすべての照明器具1a〜1cの点灯を指示するものとする。この場合に、サーバ4はマスタコントローラ3に対してすべての照明器具1a〜1cに対する点灯の指示をシリアル伝送する。マスタコントローラ3では照明器具1bに対しては赤外線信号によって点灯を指示し、照明器具1cに対しては電波を伝送媒体として点灯を指示する。さらに、マスタコントローラ3はリモコン装置2にも電波を伝送媒体として点灯を指示し、点灯の指示を受けたリモコン装置2が対応する各照明器具1aに赤外線信号による点灯の指示を行う。このような手順ですべての照明器具1a〜1cを点灯させることが可能になる。
【0025】
ここで、上述した本実施形態の各構成要素について概略構成を説明する。照明器具1a〜1cは基本的には同構成であって、図2に示すように、マイクロプロセッサを主構成要素とする制御部10を備え、制御部10は負荷制御部11に対して照明負荷の点灯状態を指示する。負荷制御部11は照明負荷の点灯回路を含み、制御部10からの指示によって照明負荷の点灯・消灯、調光、フェードイン・フェードアウトの制御が可能になっている。制御部10には通信部12が接続され、通信部12を通してリモコン装置2またはマスタコントローラ3との間でデータを伝送する。照明器具1a,1bでは通信部12は赤外線信号を受信する構成であって、リモコン装置2またはマスタコントローラ3からの赤外線信号を受信し、データを制御部10に入力する。また、照明器具1cでは通信部12は電波を送受信する構成であって、マスタコントローラ3からのデータを受信するだけではなく、マスタコントローラ3に対して照明負荷の点灯状態を通知することが可能になっている。
【0026】
上述したように、照明器具1a〜1cの点灯状態は遠隔制御されるから、照明器具1a〜1cの点灯状態が不正に変更されることのないように照明器具1a〜1cに指示を与えている装置の正当性を確認する必要があり、またどの照明器具1a〜1cに対する指示であるかを識別することが必要である。そこで、照明器具1a〜1cに指示を与えることが許可された装置の識別符号(以下、「ID」と略称する)を格納する記憶部13を設けてある。記憶部13には後述する短縮IDも格納される。リモコン装置2またはマスタコントローラ3から照明器具1a〜1cに対して点灯状態を指示する際には、後述するようにリモコン装置2やマスタコントローラ3のIDがデータとともに伝送され、制御部10では通信部12を通して受信したIDと、記憶部13に格納されたID(または短縮ID)と照合することによって、データを受け付けるか否かを判断する。記憶部13には制御部10の動作を決める機能データも登録され、機能データの設定によって制御部10は負荷制御部11の機能を制御する。つまり、負荷制御部11は上述したように照明負荷の点灯状態である点灯・消灯、調光、フェードイン・フェードアウトの制御が可能であり、これらの制御を行うためのすべてのプログラムは制御部10にあらかじめ用意されており、どのプログラムを用いるかを指定するフラグを記憶部10にセットすることにより、制御部10の動作が決定される。この記憶部13は無給電でも記憶内容を保持することが望ましく、かつ書換可能である必要があるから、EEPROMを用いることが望ましい。
【0027】
さらに、照明器具1a〜1cには、記憶部13の記憶内容を設定するためにスイッチからなる操作部14と、記憶部13に設定する内容を確認するための表示部15とが設けられる。操作部14の操作によって、リモコン装置2とマスタコントローラ3とのIDおよび照明器具1a〜1cの動作に関する機能データを記憶部13に格納することが可能になる。つまり、操作部14では、照明器具1a〜1cに対する指示が可能なリモコン装置2ないしマスタコントローラ3のIDを登録し、あるいは登録されたIDを消去したりすることが可能になっている。また、操作部14での設定内容は表示部15に表示される。表示部15は操作部14の設定内容を確認可能なものであればどのようなものでもよく、たとえば液晶表示器が用いられる。また、操作部14の設定内容だけではなく通信部12による通信状態や照明器具1a〜1cの動作異常時に異常の内容なども併せて表示するようにしてもよく、この種の表示には発光ダイオードを用いている。照明器具1a〜1cは商用電源により給電され、電源部17において内部回路の駆動に必要な電力に変換される。
【0028】
ここにおいて、照明器具1a〜1cには人感センサと明るさセンサとの少なくとも一方を備えるセンサ部16を設けてもよい。人感センサは、焦電素子を用いて人体から放射される熱線を検知するパッシブ型のものを用いると低コストで実現できるが、赤外線や超音波のような検知波を監視空間に送波するとともに監視空間から受波した赤外線や超音波と検知波との関係を用いて監視空間内の人体の存否を検知するアクティブ型のものを用いてもよい。この種のセンサには、赤外線センサ、測距センサ、超音波センサなどとして知られた人感センサがある。明るさセンサは、CdSもしくはフォトダイオードのような光電素子を用いて周囲の明るさを電気信号に変換するものを用いる。
【0029】
照明器具1a,1bはリモコン装置2またはマスタコントローラ3からデータが単方向に伝送されるから、センサ部16の出力は照明器具1a,1bの内部で用いられる。たとえば、人感センサを用いる場合には、人感センサで人が検知されると照明負荷を点灯させ、その後、人が検知されなくなってから規定した時間が経過しても人が検知されないときには照明負荷を消灯させるという制御が可能になる。また、人感センサでの人の検知に応じて照明負荷を点灯・消灯させる構成であって、照明負荷を昼間に点灯させる必要がない場合には、人感センサに明るさセンサを組み合わせて用い、周囲が暗くかつ人が検知されているという条件が満たされている間にのみ照明負荷を点灯させるようにすればよい。また、人の存否とは無関係に周囲の明るさにのみ応答して照明負荷の点灯・消灯を行う場合には、センサ部16には明るさセンサのみを設ける。
【0030】
一方、照明器具1cではマスタコントローラ3との間で双方向にデータを伝送可能であるから、照明器具1a,1bと同様の制御のほかに、センサ部16の出力をマスタコントローラ3に転送することも可能になる。たとえば、人感センサや明るさセンサの出力により得られた情報をマスタコントローラ3に伝送し、マスタコントローラ3の管理下の照明器具1a〜1cに対してデータを伝送することが可能である。一例を説明すると、照明器具1cに設けた明るさセンサの出力によって周囲が暗くなったことが検知されたときに、マスタコントローラ3に通知することによって他の照明器具1a,1bを点灯させることが可能になる。センサ部16の出力をマスタコントローラ3に伝送するタイミングは、人感センサであれば人の存否に変化が生じた時点とすればよく、明るさセンサであれば規定した周期とすればよい。
【0031】
リモコン装置2は、図3に示すように、マイクロプロセッサを主構成要素とする制御部20を備え、制御部20は通信部22を通して照明器具1aへの赤外線信号を送出させる。また、通信部22はマスタコントローラ3との間で電波を伝送媒体とする双方向のデータ伝送が可能になっている。リモコン装置2は照明器具1aおよびマスタコントローラ3との間でデータの伝送が可能であって、リモコン装置2ごとに設定されるIDと、通信相手として許容されるマスタコントローラ3のIDとを格納するための記憶部23が制御部20に接続される。記憶部23には後述する短縮IDも格納される。記憶部23は無給電でも記憶内容を保持できかつ書換可能である必要があるからEEPROMを用いる。
【0032】
さらに、リモコン装置2には、記憶部23の記憶内容を設定するためにスイッチからなる操作部24と、記憶部23に設定する内容を確認するための表示部25とが設けられる。操作部24の操作によって、リモコン装置2のIDおよびマスタコントローラ3のIDを記憶部23に格納することが可能になる。つまり、操作部24では、リモコン装置2およびマスタコントローラ3のIDを登録し、あるいは登録されたIDを消去したりすることが可能になっている。また、操作部24での設定内容は表示部25に表示される。表示部25は操作部24の設定内容を確認可能なものであればどのようなものでもよく、たとえば液晶表示器が用いられる。また、操作部24の設定内容だけではなく通信部22による通信状態やリモコン装置2の動作異常時に異常の内容なども併せて表示するようにしてもよく、この種の表示には発光ダイオードを用いている。リモコン装置2の電源部27は電池を電源としている。ただし、リモコン装置2を可搬にする必要がなければ、商用電源により給電して電源部27において内部回路の駆動に必要な電力に変換するようにしてもよい。
【0033】
リモコン装置2においても照明器具1a〜1cと同様に人感センサと明るさセンサとの少なくとも一方を備えるセンサ部26を設けることができる。リモコン装置2にセンサ部26を設ける場合には、照明器具1a〜1cにはセンサ部26を設けないようにするか、あるいは照明器具1a〜1cには人感センサと明るさセンサとの一方のみを設け、他方をリモコン装置2に設けるのが望ましい。センサ部26の出力はマスタコントローラ3に転送することができるから、マスタコントローラ3において管理下の照明器具1a〜1cの制御に用いることができ、またマスタコントローラ3の管理下の各照明器具1a〜1cに対してセンサ部26の出力を伝送することも可能になる。
【0034】
マスタコントローラ3は、図4に示す構成を有し、マイクロプロセッサを主構成要素とする制御部30を有し、制御部30は通信部32を通して、リモコン装置2との間では電波によってデータを双方向に伝送し、サーバ4との間では有線のシリアル伝送によってデータを双方向に伝送する。さらに、マスタコントローラ3の通信部32は、照明器具1bとの間では赤外線を伝送媒体として単方向のデータ伝送が可能であり、照明器具1cとの間では電波を伝送媒体として双方向のデータ伝送が可能になっている。マスタコントローラ3にもリモコン装置2と同様にマスタコントローラ3を識別するためのIDと、通信相手として許容されるリモコン装置2およびサーバ4のIDとを格納するための記憶部33が制御部30に接続される。記憶部33には後述する短縮IDも格納される。記憶部33は無給電でも記憶内容を保持できかつ書換可能とするためにEEPROMを用いる。
【0035】
マスタコントローラ3には、記憶部33の記憶内容を設定するためにスイッチからなる操作部34と、記憶部33に設定する内容を確認するための表示部35とが設けられる。ここに、マスタコントローラ3は複数の照明器具1a〜1cを管理するから操作部34を構成するスイッチの個数を比較的多くなる。操作部34の操作によって、マスタコントローラ3のID、リモコン装置2のIDを記憶部33に格納することが可能になる。この操作部34により記憶部33の内容の登録および消去が可能になる。また、操作部34での設定内容は表示部35に表示される。表示部35は操作部34の設定内容を確認可能なものであればどのようなものでもよいが文字および図形を表示することができる構成が望ましく、たとえば液晶表示器が用いられる。また、液晶表示器で故障のような異常を報知することが可能であるが、異常を報知する手段として発光ダイオードを併用すれば異常を認識させやすくなる。マスタコントローラ3の電源部37は電池を電源としてもよいが、商用電源により給電し電源部37において内部回路の駆動に必要な電力に変換するのが望ましい。
【0036】
サーバ4は上述したようにパーソナルコンピュータを用いて構成される。すなわち、サーバ4は、図5に示すように、マイクロプロセッサを主構成要素とする制御部40を備え、マスタコントローラ3およびネットワークNTに接続可能とする通信部42が制御部40に接続される。サーバ4には、マスタコントローラ3の管理下である照明器具1a〜1cおよびリモコン装置2の動作状態に関してマスタコントローラ3から取得した情報(ID、後述する短縮ID、照明器具1a〜1cに付与した名称など)や操作上のエラー内容などを格納するデータ・プログラム格納部43を備え、さらに後述する短縮IDの設定処理や操作上のエラーに対処する処理が可能なプログラムを格納したデータ処理部41を備える。
【0037】
サーバ4は、キーボードからなる操作部44を備え、管理下の照明器具1a〜1c、リモコン装置2、マスタコントローラ3に対する各種設定を行ったり、所望のコマンドを送信することが可能になっている。また、サーバ4による各種設定の内容を表示したり、不具合の発生時に不具合の内容を報知することができるように表示部45が設けられている。表示部45にはCRTあるいは液晶表示器を用いる。
【0038】
端末6はサーバ4にネットワークNTを介してアクセス可能なものであればよく、たとえば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDAなどを用いることができる。したがって、データの伝送形態としては汎用的なパケットデータを用いたり、トーン信号を用いたりすることができる。また場合によっては電子メールの形式で端末6とサーバ4との間でデータを伝送することも可能である。
【0039】
次に、各構成要素間でのデータの伝送形態について説明する。まず、マスタコントローラ3が送信元となりリモコン装置2を送信先として電波によってデータを伝送する動作について説明する。つまり、図6(a)に示すように、マスタコントローラ3がリモコン装置2を通して照明器具1a(図1参照)の点灯状態を制御する動作であって、図6(b)に示すように、照明器具1aの点灯状態を指示するためのデータDATに加えて、マスタコントローラ3のID(ID1)とリモコン装置2のID(ID2)とを含む信号を伝送することになる。ここに、社団法人電波産業会標準規格−T67告示・H6第424号によれば、小電力通信システムの識別符号は、48ビットで構成することが義務付けられている。したがって、マスタコントローラ3がリモコン装置2を通して照明器具1aにデータDATを伝送するには、データDATに加えて、送信元と送信先との2個のID(ID1,ID2)が必要であって、最小でも96ビットを要することになる。
【0040】
図6に示した例はマスタコントローラ3が1台のリモコン装置2にデータDATを伝送する場合であるが、宅内の複数の照明器具1aの点灯状態を一括して制御する場合には、図7(a)のようにマスタコントローラ3は複数台(図示例では3台)のリモコン装置2にデータDATを伝送することになる。つまり、マスタコントローラ3を送信元として送信先が複数になるから、送信先の台数分のID(ID21,ID22,ID23)が必要になる。したがって、図7(b)に示すように、送信先のIDが台数分加算されることになり、マスタコントローラ3から送信する信号のビット長は(48ビット+48ビット×送信先の台数+データのビット数)になる。言い換えると、マスタコントローラ3の管理下のすべてのリモコン装置2が照明器具1aの点灯を指示する赤外線信号を送出するように指示しようとすれば、マスタコントローラ3から送出する信号のビット長が非常に長くなるという問題が生じる。
【0041】
また、実際には、信号伝送の信頼性を高めるために、マスタコントローラ3から送出する信号に含まれるIDは、図8に示すように、複数に分割されるとともに(図示例では7分割している)、チェックサムCを追加した形で伝送されるから、ID自身が48ビットであっても信号中の1個のIDに対応するビット長は48ビットよりも大きくなる。図8に示す例では48ビットのデータを伝送するために、7ビット×6+6ビットに7分割し、分割した各部分ごとに1ビットのチェックサムCを付加するとともに、全体で1ビットのチェックサムCを付加しているから、チェックサムCが8ビット必要であり、合計56ビットになっている。
【0042】
上述のようにマスタコントローラ3からリモコン装置2に伝送する信号のビット数が大きくなると、伝送に要する時間が長くなり、結果的にマスタコントローラ3がリモコン装置2への伝送路を占有する時間が長くなる。
【0043】
このような問題を解決するために、本実施形態では、リモコン装置2の本来のIDとは別に、各IDに一対一に対応付けられかつ本来のIDよりもビット長の小さい短縮IDを設定し、短縮IDを用いてリモコン装置2に指示を与えることによって、伝送路の占有時間を短縮できるようにしている。また、上述したように、本実施形態ではマスタコントローラ3がサーバ4により管理されているから、サーバ4からマスタコントローラ3を指定する際にも、マスタコントローラ3のIDに対応付けた短縮IDを用いる。つまり、複数台のマスタコントローラ3を設けている場合には、サーバ4からマスタコントローラ3に伝送する信号についても、マスタコントローラ3からリモコン装置2に伝送する信号と同様に伝送路の占有時間が長くなるという問題が生じる。これは、サーバ4とマスタコントローラ3とは有線で接続してあり、サーバ4からマスタコントローラ3へのデータの伝送には48ビットのIDは必要ないが、マスタコントローラ3がリモコン装置2に対して電波によってデータを伝送するためにマスタコントローラ3のIDが48ビットになっているから、結果的にサーバ4からマスタコントローラ3に対してデータを伝送する際にも送信先を48ビットのIDとして指定しなければならないからである。そこで、本実施形態ではマスタコントローラ3についても短縮IDを設定している。
【0044】
本実施形態では、短縮IDは管理装置としてのサーバ4が管理し、リモコン装置2およびマスタコントローラ3の各IDにそれぞれ短縮IDを対応付けたテーブルがサーバ4のデータ・プログラム格納部43に設けられる。したがって、短縮IDは、IDのようにリモコン装置2およびマスタコントローラ3にあらかじめ設定されるのではなく、管理装置としてのサーバ4からリモコン装置2およびマスタコントローラ3に与えられる。リモコン装置2では取得した短縮IDを記憶部23に格納し、マスタコントローラ3では取得した短縮IDを記憶部33に格納する。
【0045】
以下では、リモコン装置2およびマスタコントローラ3が管理装置としてのサーバ4から短縮IDを取得する手順について説明する。
【0046】
マスタコントローラ3がサーバ4から短縮IDを取得する手順には2種類の方法がある。第1の方法では、まずマスタコントローラ3がサーバ4に対して短縮IDの転送を要求する。つまり、マスタコントローラ3がサーバ4に接続されるか、サーバ4の電源が投入されている状態でマスタコントローラ3の電源が投入されるか、マスタコントローラ3の操作部34によりサーバ4に短縮IDの転送を要求した場合には、以下の手順でサーバ4からマスタコントローラ3に対して短縮IDが転送される。
【0047】
上述のようにしてマスタコントローラ3がサーバ4に対して短縮IDの転送要求を通知すると、サーバ4では短縮IDを転送するためのプログラムが起動される。その後、マスタコントローラ3はサーバ4にIDを送信する。サーバ4ではマスタコントローラ3のIDを取得すると、データ・プログラム格納部43にIDを格納し、このIDに対応付けた短縮IDをマスタコントローラ3に返送する。ここで、短縮IDはデータ処理部41が所定の規則で自動的に設定する。この種の規則としては、たとえば転送要求がなされた順番を用いるのがもっとも簡単である。マスタコントローラ3ではサーバ4から短縮IDを正常に受信するとサーバ4に正常受信を通知し、通知終了後には、マスタコントローラ3では短縮IDを記憶部33に登録し、サーバ4ではデータ・プログラム格納部43にIDと短縮IDとを対応付けて格納する。つまり、サーバ4とマスタコントローラ3との間の以後の通信は短縮IDを用いて行うことが可能になる。
【0048】
第1の方法はマスタコントローラ3がサーバ4に対して短縮IDの転送を要求した時点でサーバ4の電源が投入されていることが前提であるが、マスタコントローラ3が短縮IDの転送を要求した時点でサーバ4の電源が投入されていないこともある。そこで、このような場合に対応するために、第2の方法として、サーバ4の主導でマスタコントローラ3に短縮IDを転送することも可能になっている。すなわち、マスタコントローラ3の電源が投入され、かつサーバ4とマスタコントローラ3とが通信可能に接続されている状態において、サーバ4の電源を投入するか、サーバ4の操作部44の操作によって短縮IDの通知を指示したときには、サーバ4がマスタコントローラ3に対してIDの通知を要求することになる。この要求に応答してマスタコントローラ3のIDがサーバ4に通知されると、第1の方法と同様にして短縮IDがマスタコントローラ3に通知され、以後の通信に短縮IDを用いることが可能になる。
【0049】
なお、第2の方法では、当初はマスタコントローラ3がサーバ4のIDを保有していないから、複数台のマスタコントローラ3が存在するときにはデータの衝突が生じる可能性がある。したがって、周知の衝突回避技術を用いて各マスタコントローラ3のIDを各別に取得することになる。また、サーバ4からマスタコントローラ3に対して短縮IDを通知したときに、マスタコントローラ3が受信に失敗したときには、マスタコントローラ3から再送要求を行うなどの周知の技術によって短縮IDを獲得する。さらに、マスタコントローラ3では短縮IDを正常に受信したことを表示部35に表示するのが望ましい。つまり、発光ダイオードを所定時間だけ点滅点灯させるか液晶表示器に文字表示する。
【0050】
次に、リモコン装置2がサーバ4から短縮IDを取得する方法について説明する。リモコン装置2に短縮IDを割り当てる際には、まずサーバ4においてリモコン装置2に割り当てる短縮IDを選択する。この短縮IDは、サーバ4において自動的に発生させるか、使用者が操作部44の操作によって設定する。操作部44の操作によって短縮IDを設定する場合には、リモコン装置2に対応付ける照明器具1aが配置された部屋名のような適宜の名称を用いることも可能であって、操作部44により名称を入力すれば、適宜の短縮IDが名称に対応付けられる。このようにして短縮IDを選択すると表示部45には「「名称」を新規登録します」というようなメッセージが表示されるから、目的とするリモコン装置2(リモコン装置2のIDによって識別できる)を管理しているマスタコントローラ3に対して短縮IDを転送するように操作部44を操作する。リモコン装置2の短縮IDを受け取ったマスタコントローラ3は、リモコン装置2のIDに短縮IDを対応付けて一時的に保持する。この状態で、短縮IDを受け取ろうとするリモコン装置2の操作部24を操作すれば、リモコン装置2のIDがマスタコントローラ3に送信され、マスタコントローラ3ではリモコン装置2のIDを受信すると、受信したIDに対応する短縮IDと、マスタコントローラ3のIDと、マスタコントローラ3の短縮IDとをリモコン装置2に送信する。
【0051】
リモコン装置2では短縮IDを受信したことをマスタコントローラ3に通知し、マスタコントローラ3から受け取った短縮IDとマスタコントローラ3のIDおよび短縮IDとにリモコン装置2のIDを対応付けて記憶部23に格納する。一方、リモコン装置2からの通知を受け取ったマスタコントローラ3はリモコン装置2との間で短縮IDを用いて通信可能になったことをサーバ4に通知し、リモコン装置2の短縮IDおよびIDを記憶部33に格納する。また、マスタコントローラ3からの通知を受けたサーバ4ではリモコン装置2の短縮IDおよびIDに、当初に入力した名称を対応付けてデータ・プログラム格納部43に登録し、この時点で表示部45に「「名称」の登録が完了しました」というようなメッセージを表示する。
【0052】
なお、一般的には1台のリモコン装置2に1台の照明器具1aが対応しており、またリモコン装置2と照明器具1aとの間は赤外線信号によってデータを伝送するから、照明器具1aにはIDは不要であるが、照明器具1aとリモコン装置2との間のデータの伝送媒体を電波とする場合には、照明器具1aにもIDを与えるとともにリモコン装置2と同様の手順で短縮IDを登録するようにしてもよい。また、照明器具1cはマスタコントローラ3との間で電波を伝送媒体としてデータを伝送するから、リモコン装置2と同様の手順で短縮IDを設定する。
【0053】
また、管理装置としてのサーバ4により管理されている構成要素に設定した短縮IDを削除したり修正したりすることが必要になる場合もあるから、短縮IDを削除する場合にはサーバ4において短縮IDの削除を指示する点のみを変更し他は短縮IDの登録時と同様の手順を採用すればよい。さらに、短縮IDの修正には削除後に登録を行えばよい。
【0054】
上述したように、マスタコントローラ3およびリモコン装置2に短縮IDが設定された後には、サーバ4とマスタコントローラ3との間およびマスタコントローラ3とリモコン装置2との間で短縮IDを用いてデータを伝送することが可能になる。その結果、マスタコントローラ3とリモコン装置2との少なくとも一方が複数台設けられている場合には、通常のIDを用いる場合に比較して伝送路の占有時間を短縮することが可能になる。
【0055】
上述した短縮IDのビット数は、サーバ4により管理される構成要素のうち短縮IDを設定する構成要素の台数によって規定される。本実施形態では、各構成要素をビット位置で表すように短縮IDを設定し、構成要素に対応するビット位置のビット値が「1」であるときに当該構成要素へのデータの伝送を指示しているものとする。たとえば、マスタコントローラ3には短縮IDを設定せず、マスタコントローラ3との間で電波を伝送媒体としてデータを伝送する構成要素として、リモコン装置2と照明器具1cとが存在し、かつリモコン装置2と照明器具1cとの合計台数が16台であるとすれば、短縮IDを16ビットで表し、各構成要素を短縮IDのビット位置に対応付けるのである。要するに、サーバ4の管理下であって短縮IDを付与しようとする構成要素の最大数に応じて短縮IDのビット数を設定する。
【0056】
構成要素の最大数が16台である場合について、マスタコントローラ3からリモコン装置2および照明器具1cに対して伝送する信号のフォーマットを図9(a)に示す。上述したように、小電力通信システムでは48ビットの識別符号を要するから、本実施形態では、送信元のIDを識別符号として用い、送信先については短縮ID(16ビット)を用いることによって、小電力通信システムとしての要求を満たしながらも、伝送する信号のビット長を低減させることを可能にしているのである。すなわち、マスタコントローラ3からリモコン装置2および照明器具1cに送信する信号は、図9(a)に示すように、マスタコントローラ3のID(ID1)と、送信先の種類(DST)と、送信先の短縮ID(SID)と、データ(DAT)とになる。ここで、送信元に設定されているIDは48ビットであるが、図9(a)に示す送信元のID(ID1)は上述したようにチェックサムC(図8参照)を含むから、48ビットよりもビット長が大きくなる。また、送信先の種類(DST)は、4ビット構成であって、送信先としては、マスタコントローラ3、リモコン2、照明器具1c、リモコン2および照明器具1cの4種類の別をビット位置で示すように設定される。また、送信先の短縮ID(SID)は16ビット構成であって、たとえば1番、3番、16番にデータ(DAT)を送信したいときには、図9(b)に示すように、第1ビット、第3ビット、第16ビットのビット位置のビット値が「1」に設定され、他のビット位置のビット値は「0」に設定される。なお、データ(DAT)は各種内容を送信可能であるが、マスタコントローラ3からリモコン装置2に対しては、点灯状態を指示する制御用のデータまたはリモコン装置2の動作状態を指示するモード切換用のデータになる。
【0057】
リモコン装置2からマスタコントローラ3に対して信号を伝送する場合も同様であって、図10(a)のように、送信元としてリモコン装置2のID(ID2)と、送信先の種類(DST)と、送信先の短縮ID(SID)と、データ(DAT)とになる。ここで、送信先であるマスタコントローラ3の最大数が4台であるとすれば、送信先のID(SID)は4ビット構成になり、たとえばリモコン装置2が1番のマスタコントローラ3にデータ(DAT)を送信する場合には、図10(b)に示すように、第1ビットのビット位置のビット値を「1」に設定し、他のビット位置のビット値を「0」に設定する。
【0058】
上述したように、照明器具1c、リモコン装置2、マスタコントローラ3に短縮IDを設定した後にはサーバ4からマスタコントローラ3を経由してリモコン装置2および照明器具1a〜1cに指示を与えることが可能になる。以下ではサーバ4からの指示を送信する手順について説明する。
【0059】
まず、マスタコントローラ3が複数の送信先(照明器具1cおよびリモコン装置2)にデータを伝送する場合について説明する。ここでは、マスタコントローラ3の送信先の最大数が16個であり、3台のリモコン装置2に対してデータを送信する場合を例示する。サーバ4ではデータの送信先と指示内容とを操作部44から入力する。このとき、表示部45には選択内容が表示され、「「選択内容」を送信します」というようなメッセージが表示される。この状態で操作部44により送信を指示すると、サーバ4からマスタコントローラ3にデータが送信される。データを受信したマスタコントローラ3では、すべての送信先に対して一斉同報でデータの送信開始を通知する。ここで、マスタコントローラ3からリモコン装置2に伝送される信号は、図9(a)に示した形式であって、送信先(DST)はリモコン装置2が選択され、送信先の短縮ID(SID)は対象とするリモコン装置2に対応するビット位置のビット値を「1」に設定した形になる。したがって、3台のリモコン装置2が送信先の短縮ID(SID)における第1ビットから第3ビットに対応付けられているものとすれば、図11(a)のように、第1ビットから第3ビットの3個のビット位置においてビット値が「1」に設定される。つまり、マスタコントローラ3から通知対象であるすべてのリモコン装置2に対して一斉同報で指示内容が通知される。リモコン装置2は指示内容をデータ(DAT)で受け取るから、照明負荷1aを指示内容に応じて制御する。
【0060】
次に、マスタコントローラ3は3台のリモコン装置2に対して順に個別に図9(a)の形式の信号を伝送する。このとき、マスタコントローラ3は信号の伝送毎に最大2秒間ずつの時限を行う。この時限時間中にはマスタコントローラ3はキャリアセンスを行っており、他の無線機器によって当該周波数帯域が使用されていない状態として特定小電力無線において要求されている時間である。しかして、まず図9(a)に示した形式であって、送信先の短縮ID(SID)が図11(b)のように第1ビットのビット値のみを「1」に設定され、かつ時限動作を要求するデータ(DAT)を含む信号がマスタコントローラ3から送出される。マスタコントローラ3は信号の送出後に2秒間の時限動作を開始し、時限動作の間にリモコン装置2からの図10(a)に示した形式の信号が返送されると、時限動作を終了する。リモコン装置2から返送される信号において送信先の短縮ID(SID)は、図10(b)と同様に、4ビットであってマスタコントローラ3を指定するビット位置(たとえば、第1ビット)のビット値のみが「1」になっている。
【0061】
マスタコントローラ3が他のリモコン装置2に伝送する信号は、送信先の短縮ID(SID)がそれぞれ図11(c)(d)の形式になる。つまり、第2ビットのビット値が「1」である信号と第3ビットのビット値が「1」である信号とが順に伝送される。また、マスタコントローラ3は図9(a)に示した形式の信号の伝送毎に2秒間の時限動作を行い、時限動作中にリモコン装置2から図10(a)に示す形式の信号が返送されると時限動作を停止する。
【0062】
上述のようにして、マスタコントローラ3からリモコン装置2に対して一斉同報を行ったときの信号に含まれる送信先の短縮ID(SID)において指定されたすべてのリモコン装置2に対して各別に信号を伝送した後には、リモコン装置2に対して一斉同報を行ったときの信号と同じ内容の信号をマスタコントローラ3からサーバ4に伝送する。つまり、マスタコントローラ3からサーバ4に伝送される信号は、図9(a)に示した形式の信号であって送信先の短縮ID(SID)が図11(e)の形になる。サーバ4はこの信号を受信することによって、各リモコン装置2に指示内容が伝送されたことを知ることができる。
【0063】
マスタコントローラ3からの送信先が1つである場合は送信先を順に変更して信号を伝送する処理が不要である点のみが相違するが、他の処理手順は同様である。つまり、サーバ4からマスタコントローラ3にリモコン装置2のIDと指示内容とが通知されると、送信先の短縮ID(SID)において指示を与えようとするリモコン装置2(または照明器具1c)に対応するビット値を「1」にした信号がマスタコントローラ3から送出される。その後、マスタコントローラ3は同じ内容の信号をリモコン装置2に再度伝送するとともに2秒間の時限動作を行い、時限動作の間にリモコン装置2からマスタコントローラ3に信号が返送されると、時限動作を終了するのである。また、マスタコントローラ3が指示を与えるリモコン装置2が1台だけであるから、マスタコントローラ3ではリモコン装置2から信号が返送されて時限動作が終了すると、サーバ4に対してリモコン装置2に指示内容が伝送されたことを通知する。
【0064】
上述したように、複数台のリモコン装置2に対してマスタコントローラ3から指示を与えるときに一斉同報を行うから、複数の照明器具1aを遅滞なく一斉に制御することが可能になる。しかも、マスタコントローラ3からではリモコン装置2からの返信を待ち、リモコン装置2からの返信を受信したことをサーバ4に通知するから、リモコン装置2が指示内容を受信したか否かを確認することができ、しかも確認動作はリモコン装置2ないし照明器具1cごとに個別に行うから、確認のための信号の衝突を回避することができるとともに、指示内容が受信されたか否かを個別に確認することが可能になる。
【0065】
ところで、上述した例はマスタコントローラ3がリモコン装置2または照明器具1cに対して与えた指示内容が正常に受信された例であるが、マスタコントローラ3から与えた指示内容が送信先に正常に受信されない場合もある。上述した動作ではマスタコントローラ3がリモコン装置2を個別に指定してデータを伝送した後に2秒間の時限動作を行い、時限動作中に信号が返送されたときに指示内容が送信先に正常に受信されたとみなしている。一方、2秒間の時限動作中に信号が返送されなければ、指示内容が送信先に正常に受信されなかったことになるから、この場合にはマスタコントローラ3から送信先に対してデータを再送する。ただし、送信先が複数であるときに、各送信先に個別に信号を伝送している間にいずれかの送信先について指示内容が正常に受信されなかったとしても次の送信先に指示内容を伝送する処理を継続し、すべての送信先に信号を伝送する処理が終了した時点で再送を行う。再送に際してはマスタコントローラ3がサーバ4から最初に指示を受けたときの動作を繰り返す。つまり、一斉同報を行った後に個別に信号を伝送するとともに返信を待ち受ける動作を行う。再送の最大回数は、あらかじめ設定されるかもしくは使用者がマスタコントローラ3の操作部34を操作して適宜に設定する。
【0066】
マスタコントローラ3から送信先への信号の伝送について異常が検出されたときには、表示部35によって異常を報知するのが望ましい。また、マスタコントローラ3にブザーのような報知手段を設けておき、異常時に報知音によって報知してもよい。なお、異常の有無は各送信先ごとに個別に検出されるから、異常の生じた送信先を区別できるような形で報知することも可能である。
【0067】
上述のようにして再送を行っても指示内容の受信が確認できないときには、マスタコントローラ3は指示内容を正常に受信しなかった送信先(リモコン装置2または照明器具1c)をサーバ4に通知し、サーバ4において表示部45に「「名称」(短縮ID)のリモコン装置の応答がない」旨の表示を行う。
【0068】
すなわち、3台のリモコン装置2に指示内容を伝送する場合であって、送信先の短縮ID(SID)が第1ビットに対応するリモコン装置2において指示内容を受信しなかった場合には、図12に示すように、送信先の短縮ID(SID)に相当するデータのうち第1ビットのビット値を「0」としてマスタコントローラ3からサーバ4に通知することになる(正常時では図11(e)のように第1ビットのビット値は「1」である)。上述した動作はマスタコントローラ3の送信先が複数個(例では3個)の場合であるが、1個の場合でも同様の処理になる。
【0069】
上述のように複数の送信先が存在する場合の再送処理において、すべての送信先へのデータの伝送をやり直すから、複数の送信先に対して一斉制御を行う必要がある場合、たとえば送信先の時刻合わせを行う場合や送信先の動作モードを同モードに切り換えるような場合には、送信先の動作タイミングをほぼ揃えることが可能になる。また、サーバ4ないしマスタコントローラ3において異常の生じた送信先を報知するから、異常の生じた送信先を容易に特定することができ、異常に対して迅速に対処することが可能になりメンテナンスが容易になる。
【0070】
上述した例では複数の送信先に指示内容を送信する際に、指示内容を正常に受信しない送信先が1個であってもすべての送信先に指示内容を再送しているが、指示内容を正常に受信した送信先に対しても指示内容を再送すると無駄になる場合もある。たとえば、照明器具1a〜1cあるいはリモコン装置2がセンサ部16コンマ26を備えており、センサ部16の感度を変更するような場合には、各送信先の動作タイミングを揃える必要はないにもかかわらず、上述のようにすべての送信先に指示内容を再送する処理を行うと、マスタコントローラ3と送信先との間で通信処理に要する時間が長くなる。そこで、このような場合には、指示内容を正常に受信しなかった送信先に対してのみ再送を行うのが望ましい。
【0071】
つまり、マスタコントローラ3は、一斉同報の際に送信先の短縮ID(SID)として指定したすべての送信先に対して個別にデータを送信するとともに各送信先からの返信を受け、すべての送信先について個別にデータを伝送する処理が終了した後(つまり、最後の送信先から正常受信の応答があるか、もしくは正常受信の応答がなく時限動作が終了した後)、指示内容を正常に受信しなかった送信先に対して個別に指示内容のデータ(DAT)を含む信号を送信する。このデータ(DAT)は一斉同報の際に伝送した内容であるが、送信先の短縮ID(SID)としては一斉同報ではなく正常に受信しなかった送信先を順番に指定して再送する。この処理を繰り返して規定した再送の最大回数に達するまでにすべての送信先において指示内容を正常に受信できなかった場合には、マスタコントローラ3からサーバ4に対して指示内容を正常に受信しなかった送信先を通知する。要するに、すべての送信先に再送する場合と同様の処理を行う。
【0072】
なお、指示内容を正常に受信しなかった送信先が存在するときに、すべての送信先に再送するか、異常を生じた送信先にのみ再送するかは、指示内容(データ(DAT))の種類によって区別することが可能であり、あるいはデータ(DAT)の長さによって区別することも可能である。たとえば、すべての送信先に再送するとすれば、異常を生じた送信先のみに再送する場合に比較すると通信処理に要する時間が長くなるから、データ(DAT)が規定値よりも短い場合にのみすべての送信先に再送する処理を選択するのが望ましい。
【0073】
上述の動作は、マスタコントローラ3と照明器具1cまたはリモコン装置2との間の伝送処理に関するものであるが、サーバ4とマスタコントローラ3との間の伝送処理については、以下のように行うのが望ましい。すなわち、サーバ4からマスタコントローラ3に対して信号を送信した後に、サーバ4では時限動作を開始する。この時限動作はマスタコントローラ3による時限動作と同様であるがマスタコントローラ3の時限時間よりも長く設定される。サーバ4における時限時間中にマスタコントローラ3からの返信があれば、サーバ4ではマスタコントローラ3との間で正常な伝送処理が行われたと判断する。
【0074】
一方、時限時間中にマスタコントローラ3からの返信を受信することができなければ、マスタコントローラ3との間に異常があると判断して異常があることを表示部45により報知する。また、異常があるときには、時限動作の終了後にマスタコントローラ3に対して信号を再送するのが望ましい。再送を行う場合の最大回数は、あらかじめ設定しておくか、または使用者が操作部44を操作して設定する。異常に対する報知は、最初に異常と判断した場合に行うか、または再送を行っても異常が解決しない場合に報知を行う。両方の場合において異常を報知することも可能である。
【0075】
さらに、サーバ4からマスタコントローラ3に伝送する指示内容に応じて再送を行うか否かを区別してもよい。たとえば、サーバ4において操作部44を使用者が操作しており、異常の発生が表示部45の表示などによってただちに確認できる場合には、使用者が送信操作を行えばよいから再送を自動的に行う必要がない。一方、端末6の操作によってサーバ4がマスタコントローラ3にデータを送信する場合や、リモコン装置2ないし照明器具1cからの指示によってサーバ4からマスタコントローラ3にデータを送信する場合のように、サーバ4が自動的にデータを送信しているときには自動的に再送するのが望ましい。
【0076】
サーバ4においてデータを送信した後に時限時間は、一定時間とすればよいが、データを送信する送信先の種類と送信先の個数との少なくとも一方に応じて時限時間を変化させてもよい。たとえば、マスタコントローラ3にのみデータを送信する場合と、リモコン装置2にデータを送信する場合とであれば、リモコン装置2にデータを送信する場合のほうが応答に要する時間が長くなるから、リモコン装置2にデータを伝送する場合の時限時間をより長く設定する。また、データを送信するリモコン装置2の台数が1台である場合と10台である場合とでは10台である場合のほうが通信に要する時間が長く、正常な応答が得られるまでの時間は算出することができるから、算出した時間に基づいてサーバ4の時限時間を設定するのが望ましい。
【0077】
上述のようにしてサーバ4においてマスタコントローラ3との間の通信の異常を検出することができ、しかも異常を検出したときにはデータを再送するから、通信制御における信頼性を向上させることができる。また、サーバ4からマスタコントローラ3にデータを送信した後にマスタコントローラ3からの返送を受信するまでの時限時間を送信先に応じて変更すれば、必要以上に長い時間を待つことなくサーバ4が次処理に移行できるようになる。
【0078】
上述した動作では、サーバ4から管理下の構成要素(マスタコントローラ3、リモコン装置2、照明器具1a〜1c)にデータを伝送する動作について説明したが、以下では、リモコン装置2もしくは照明器具1cからマスタコントローラ3に信号を送信する手順について説明する。ここでは、リモコン装置2からマスタコントローラ3にデータを送信するものとする。この場合、リモコン装置2の操作部24を操作することにより、マスタコントローラ3にデータが送信される。また、データを送信したリモコン装置2では時限動作を開始する。リモコン装置2からのデータを受信したマスタコントローラ3はリモコン装置2に対してデータの受信を通知する。リモコン装置2ではデータの受信によって時限動作を停止する。また、マスタコントローラ3はリモコン装置2にデータの受信を通知した後に、リモコン装置2から受信したデータをサーバ4に転送する。
【0079】
リモコン装置2からマスタコントローラ3に伝送する信号は、図10(a)に示す形式であって短縮IDを用いており、短縮IDを用いることにより複数台のリモコン装置2からマスタコントローラ3に信号が伝送される場合でも衝突が生じにくいようにしてある。ここでは、3台のリモコン装置2が存在するとして説明する。各リモコン装置2は、マスタコントローラ3との間の伝送に使用している電波の周波数帯域が他の装置で占有されているか否かを検出し、占有されていない状態が各リモコン装置2に設定された時間継続するとデータを送信するように構成してある。
【0080】
たとえば、3台のリモコン装置2のうちの1台(短縮ID=1)は電波が占有されていなければただちにデータを送信し、他の1台(短縮ID=2)は電波が占有されていない状態が100ms継続するとデータを送信し、残りの1台(短縮ID=3)は電波が占有されていない状態が150ms継続するとデータを送信するものとする。つまり、各リモコン装置2は短縮IDの値に応じて送信待ちの時間が設定されている。使用する周波数帯域の電波が他装置に占有されているか否かはキャリアによって検出しており、たとえば5ms毎にキャリアの検出を行ってキャリアが20回検出されなければ100msの間継続して電波が占有されていないものと判断する。この動作によって、図13のように各リモコン装置2からの信号Sの送信タイミングをずらすことが可能になる。つまり、使用する電波が占有されておらず送受信が可能な状態になると、図13(a)のようにリモコン装置2のうちの1台はただちに信号Sを送信する。他のリモコン装置2は送受信が可能になっても100msまたは150msが経過するまで信号Sの伝送を行わない。最初のリモコン装置2から信号Sが送信された後に、図13(b)のように送受信の可能な状態が100ms継続すると次のリモコン装置が信号Sを送信する。さらに、図13(c)のように2番目のリモコン装置2が信号Sを送信した後に送受信の可能な状態が150ms継続すると最後のリモコン装置2が信号Sを伝送するのである。
【0081】
上述したように、複数台のリモコン装置2が存在する場合に、マスタコントローラ3に信号を送信するタイミングをずらすことができるから、リモコン装置2において送信すべきデータが同時に発生したとしても信号が衝突するのを回避することができる。ここではリモコン装置2のみの場合を例示したが、リモコン装置2と照明器具1cとが混在している場合も同様である。
【0082】
ところで、複数台のリモコン装置2(照明器具1cも同様に扱うことができるが、以下では説明を簡単にするためにリモコン装置2のみを扱う)が存在するときに、上述した技術によって信号の衝突を回避したとしてもリモコン装置2からマスタコントローラ3に伝送した信号に対する応答をリモコン装置2が受信できない場合がある。このような場合には異常としてリモコン装置2の表示部25または図示しないブザーによって報知する。つまり、リモコン装置2からマスタコントローラ3に対して信号を伝送した後に時限動作(たとえば2秒間)を行い、時限動作中にマスタコントローラ3からの応答がなければ信号の伝送に失敗したと判断するのである。また、信号の伝送に失敗したときに単に報知するのではなく、時限動作の終了後に信号を再送してもよい。再送の最大回数は、あらかじめ設定するか、または使用者によって設定される。
【0083】
リモコン装置2からマスタコントローラ3に伝送する信号としては、センサ部26で検知した情報を含むものがある。たとえば、焦電素子を用いる一般的な人感センサでは、人体が移動していて受光量に変化が生じている間には出力が「検知あり」になるが、受光量の変化がなくなると視野内に人が存在していても出力が「検知なし」になる。したがって、図14に示すように、人感センサの出力が「検知あり」である信号S1をマスタコントローラ3に伝送しようとして失敗したときに、再送時点では人感センサの出力が「検知なし」に変化していることがある。このような変化が生じた場合に、再送時点において「検知なし」であるときには、「検知なし」の信号S2を伝送することによって、人感センサの出力を反映させればよい。また、図15に示すように、再送時点で「検知なし」であれば信号を伝送しない処理としてもよい(図15において破線は信号を伝送しないことを意味する)。
【0084】
人感センサにおいては、焦電素子の出力をリトリガラブルである検知タイマに入力することによって焦電素子の視野内に人が存在する間には出力を維持する構成のものが知られている。そこで、この種の人感センサを用いる場合には、図16(a)のように人感センサの「検知あり」「検知なし」に対応して、図16(b)のように検知タイマから出力が発生する。図16(b)は検知タイマの時限時間を模式的に表している。しかして、図16(c)のように、リモコン装置2から「検知あり」に対応する信号S1が出力されたときに、マスタコントローラ3に対して正常に伝送されると、マスタコントローラ3からの応答R1が返送される。このような構成では、図17に示すように、リモコン装置2から「検知あり」の信号S1を再送することができるが、「検知あり」の信号S1を再送を繰り返している間に検知タイマの時限が終了することがある。このような場合には人感センサの検知状態が変化したものとしてマスタコントローラ3への信号伝送を中止する。
【0085】
ここでは人感センサに関連した動作を説明したが、明るさセンサを用いる場合も同様にして、再送を繰り返している間に明るさが規定値に対して反転したときには、その後は再送を行わないようにするか、あるいは変化した後の情報を伝送するようにすればよい。要するに内部状態に変化がなければ再送し、内部状態に変化があれば変化後の値を再送するかもしくは再送を行わないようにしているのである。
【0086】
上述のようにリモコン装置2からマスタコントローラ3への伝送が正常に行われなかったときに再送処理を行うことで、伝送の信頼性を高めることになる。また、通信に不具合が生じている場合には使用者に報知すれば使用者にとって使い勝手が向上する。また、再送時に伝送する情報の内容が変化した場合には再送を中止するかまたは変化した情報を伝送することによって、再送時点における状態とは異なる情報が伝送されるのを防止することになる。
【0087】
ところで、本実施形態ではマスタコントローラ3とリモコン装置2(もしくは照明器具1c)との間で電波を用いてデータを伝送しており、ノイズの影響を軽減したり混信を防止したりするために、使用周波数については複数チャンネルから選択可能になっている。チャンネルは操作部24,34を用いて手操作により選択される。ここに、マスタコントローラ3は、リモコン装置2との間で電波を伝送媒体として通信をする際に、マスタコントローラ3とリモコン装置2との間の通信に使用しているチャンネルについて混信が生じたりノイズが混入したりしていないか否かを確認し、当該チャンネルが空いている(つまり他の機器で使用されておらず、ノイズが規定レベル以下である)ときに、マスタコントローラ3からデータを送信するキャリアセンス部30aを有している。
【0088】
キャリアセンス部30aはサーバ4からの指示によって起動される。つまり、図18に示すように、サーバ4の操作部44にはテストスイッチ44aが設けられ、テストスイッチ44aを操作することによって、マスタコントローラ3におけるキャリアセンス部30aの起動が指示される。テストスイッチ44aは一般にはシステムの設置時に操作されるが、システムの変更時などにおいて操作する場合もある。テストスイッチ44aが操作されると、サーバ4からマスタコントローラ3にテストを指示する信号が送信され、マスタコントローラ3はテストを指示する信号を受信すると、使用するチャンネルのキャリアを検出することにより、当該チャンネルが空いているか否かを確認した後にリモコン装置2にテストを指示する信号を送信する。リモコン装置2には報知手段としてのブザー25aが設けられており、リモコン装置2がテストを指示する信号を受信するとブザー25aが鳴動する。
【0089】
一方、マスタコントローラ3ではテストを指示する信号をサーバ4から受け取るとキャリアセンス部30aが起動され、マスタコントローラ3での使用のために割り当てられているチャンネルが空きチャンネルではない期間には、「現在チャンネルは他の機器により使用中です」という内容のメッセージを5秒間隔でサーバ4に転送する。さらに、マスタコントローラ3はサーバ4からテストを指示する信号を受信した後に、使用するチャンネルが他の機器によって占有されている状態が40秒以上継続するときには、サーバ4の表示部45において「現在チャンネルは他の機器により長期間にわたって使用されているか、ノイズレベルが高いため利用できません。送信チャンネルを変更して、もう一度テストを行って下さい」という内容のメッセージを表示する。これらの時間の時限はマスタコントローラ3とサーバ4とのいずれかにおいて行う。
【0090】
上述のように、マスタコントローラ3とリモコン装置2との間で使用するチャンネルが空いているか否かを検査する機能を起動するテストスイッチ44aをサーバ4に設けているから、周辺に工場があり無線機器を使用していたり、外乱ノイズが発生しているなどの理由によって、選択しているチャンネルが空いていないときには報知されるから、使用可能なチャンネルを迅速に検出することができ、使用可能なチャンネルを手操作で容易に選択することができる。
【0091】
ここにおいて、上述した5秒および40秒という時間の選択理由を簡単に説明すると、特定小電力無線として使用される429.1750〜429.2375MHzでは40秒送信すると2秒休止する規定があるから、最終のエラー表示に対する時限時間を40秒に設定しているのである。また、特定小電力無線として使用される426.0250〜426.1375MHzでは5秒送信すると2秒休止する規定があるから、5秒間隔の設定を行っているのである。なお、上述の例では「現在チャンネルは他の機器により使用中です」という内容のメッセージを5秒間隔で提示しているが、「送信チャンネルを変更してください」という内容のメッセージを提示してもよい。エラーを表示する時間については適宜に設定すればよい。
【0092】
上述したように、マスタコントローラ3はサーバ4に対して5秒間隔でエラーを表示をさせるから、テストの指示に対してどの状態でエラーが生じているのかを容易に知ることができる。なお、リモコン装置2において報知手段としてブザー25aを用いているが、発光ダイオードを用いて報知してもよく、また、振動による報知、音声メッセージにより報知、照明器具の制御などによってリモコン装置2がテストを指示する信号を受信したことを報知することが可能である。
【0093】
なお、上述の例ではテストスイッチ44aの操作によりキャリアセンス部30aを起動しているが、マスタコントローラ3とリモコン装置2との間で通信を行う際にいつでも実行することが可能であり、キャリアセンス部30aの起動を自動化すれば、設置時には生じていなかったノイズや他の機器のチャンネルの使用状況をテストスイッチ44aを操作しなくとも常時知ることが可能になる。たとえば、通常の通信の際にキャリアを検出したり、定期的にキャリアを検出したりするようにしてもよい。
【0094】
上述した構成例では照明器具1a,1bについては、赤外線信号の受信のみを行う構成を採用しているが、照明器具1a,1bの点灯状態をリモコン装置2やマスタコントローラ3に通知することが必要であれば、照明器具1a,1bからリモコン装置2やマスタコントローラ3に対しても信号を伝送する構成を採用してもよい。
【0095】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態において、サーバ4とマスタコントローラ3とを別体として有線で接続しているが、図20に示すように、サーバ4とマスタコントローラ3とを一体化したマスタコントロールサーバ5を管理装置として用いてもよい。マスタコントロールサーバ5は、パーソナルコンピュータを用いて実現することができ、基本的な構成はサーバ4と同様であって、マイクロプロセッサを主構成要素とする制御部50を備え、IDと短縮IDと名称とを対応付けて格納するデータ・プログラム格納部53および短縮IDを設定するプログラムを含む各種プログラムを格納したデータ処理部51を備える。また、照明器具1b,1c、リモコン装置2、ネットワークNTに接続可能とする通信部52が制御部50に接続される。マスタコントロールサーバ5は、キーボードからなる操作部54を備え、管理下の照明器具1a〜1c、リモコン装置2に対する各種設定を行ったり、所望のコマンドを送信することが可能になっている。また、各種設定の内容を表示したり、不具合の発生時に不具合の内容を報知することができるように表示部55が設けられている。表示部55にはCRTあるいは液晶表示器を用いる。
【0096】
しかして、マスタコントロールサーバ5を用いると、図1に示したシステムは図19に示す構成になる。つまり、サーバ4およびマスタコントローラ3に代えて、マスタコントロールサーバ5を用いることになる。この構成では、システムの構成要素を第1の実施の形態よりも少なくすることができ、サーバ4とマスタコントローラ3との間の通信が不要であるから、コストの低減につながるとともに短縮IDの設定や消去の際の伝送手順が簡略化される。その結果、伝送エラーの発生率も低減されることになる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0097】
また、端末6による操作を必要としなければ、サーバ4として外部のネットワークNTとの接続機能を持たないものを用いることが可能である。すなわち、図21のようにサーバ4をネットワークNTに接続しない構成、図22のようにマスタコントロールサーバ5をネットワークNTに接続しない構成を採用してもよい。さらにまた、図23に示すようにマスタコントローラ3が電波によって照明器具1cを制御する機能を持たない構成としたり、図24に示すようにマスタコントローラ3がリモコン装置2を介さずに照明器具1b,1cを制御する構成とすることも可能である。いずれの構成においても、マスタコントローラ3はリモコン装置2と照明器具1cとの少なくとも一方に対しては電波を用いて指示内容を伝送するから、上述した実施形態のように通常のIDとは別に短縮IDを設定することによって伝送時間を短くすることが可能になる。
【0098】
なお、上述のように照明器具1a〜1cあるいはリモコン装置2に人感センサを設けている場合には、サーバ4において人の検知に関する情報を蓄積して宅内の各部屋の使用状況を確認したり、通常は人が存在しない時間帯に人が検知されたことを端末6などに通知することによって防犯に役立てたり、逆に通常は人が存在する時間帯に人が検知されないことを端末6に通知することによって人の安否の確認に役立てたりすることが可能である。同様にして、明るさセンサを設けている場合には、時間帯に応じて予測される明るさとは異なる明るさが検出されたときに端末6に通知して防犯や安否の確認に役立てたり、明るさの変化をサーバ4に蓄積することにより各部屋の照明設計に役立てたりすることが可能である。
【0099】
リモコン装置2と照明器具1aとの間のデータは赤外線信号によらずに他の伝送媒体を用いて伝送してもよく、たとえば、超音波、電波(特定小電力無線・特定省電力無線以外の微弱無線)、専用信号線、電灯線(電力線搬送技術による)などを用いることも可能である。また、リモコン装置2とマスタコントローラ3との間の伝送路には、特定小電力無線のほか他の微弱電波を用いたり、専用信号線、電話線、赤外線、電灯線などを伝送媒体とする伝送路を形成してもよい。マスタコントローラ3とサーバ4とを接続する伝送路には、RS−232Cケーブルのほか、USBケーブル、専用信号練、電話線、イーサーネット用のケーブル、電波、赤外線、電灯線(電力線搬送技術による)などを用いることが可能である。さらに、サーバ4としてはパーソナルコンピュータを例示したが、双方向通信可能なデジタルテレビ、セットトップボックス、専用ホームサーバ、電話機、ファクシミリなどにサーバ4の機能を組み込むことが可能である。サーバ4に接続されるネットワークNTとしてはインタネットのほか公衆電話回線、WAN、イントラネット、商業無線網、衛星通信網、CATVなどを用いてもよい。ただし、いずれの伝送路がどのようなものであっても、サーバ4と照明器具1a〜1cとの間の伝送路の一部には電波を用いる伝送路を含むものとする。
【0100】
【発明の効果】
請求項1の発明の構成によれば、マスタコントローラがリモコン装置に対し電波を伝送媒体として識別符号を含む信号を、送信元を前記IDで指定し、送信先を前記短縮IDで指定して伝送するから、マスタコントローラを送信元として送信先であるリモコン装置が複数であるときに、短縮IDを用いずに通常のIDを用いる場合に比較して伝送に要する時間を短縮することができる。たとえば、宅内の複数の照明器具の点灯状態を一括して制御する場合に、送信先が複数になるから通常のIDを用いるとマスタコントローラから送信する信号のビット長が長くなるが、短縮IDを用いることにより伝送路の占有時間を短縮できる。
【0101】
請求項2の発明の構成によれば、リモコン装置からマスタコントローラへの信号の伝送に対してマスタコントローラが応答を返送するから、リモコン装置では受信確認ができ、信号を確実に伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同上に用いる照明器具を示すブロック図である。
【図3】同上に用いるリモコン装置を示すブロック図である。
【図4】同上に用いるマスタコントローラを示すブロック図である。
【図5】同上に用いるサーバを示すブロック図である。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【図10】同上の動作説明図である。
【図11】同上の動作説明図である。
【図12】同上の動作説明図である。
【図13】同上の動作説明図である。
【図14】同上の動作説明図である。
【図15】同上の他の動作例を示す動作説明図である。
【図16】同上の別の動作例を示す動作説明図である。
【図17】同上のさらに別の動作例を示す動作説明図である。
【図18】同上の要部ブロック図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図20】同上に用いるマスタコントロールサーバを示すブロック図である。
【図21】本発明の他の構成例を示すブロック図である。
【図22】本発明のさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図23】本発明の別の構成例を示すブロック図である。
【図24】本発明のさらに別の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a〜1c 照明器具
2 リモコン装置
3 マスタコントローラ
4 サーバ
5 マスタコントロールサーバ
6 端末
NT ネットワーク

Claims (2)

  1. 照明器具の点灯状態を遠隔制御する遠隔制御装置と、遠隔制御装置を介して照明器具の点灯状態を指示する管理装置と、管理装置と照明器具との間で遠隔制御装置を経由する通信経路である伝送路とを備え、遠隔制御装置が、管理装置と双方向に通信可能でかつ固有のIDが設定されているマスタコントローラと、マスタコントローラと双方向に通信可能かつ照明器具に向かって単方向に通信可能でありマスタコントローラに設定されているIDよりもデータ長が短い短縮IDが設定されているリモコン装置とからなり、マスタコントローラは、リモコン装置に対し電波を伝送媒体として識別符号を含む信号を、送信元を前記IDで指定し、送信先を前記短縮IDで指定して伝送することを特徴とする照明装置。
  2. 前記リモコン装置から前記マスタコントローラに信号を伝送したときに、マスタコントローラがリモコン装置からの信号を受信すると送信元に応答を返送することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
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