JP2007193725A - 遠隔制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】宅内の各種端末機器が親機を介して制御される遠隔制御システムにおいて、宅内に設置される親機が簡単な構造であり、設置コストが少なくて済む。
【解決手段】宅内に設けられた各種端末機器2、3、4、5、6、7、8がネットワーク接続され、各端末機器を遠隔制御する親機9を有した遠隔制御システム1において、親機9は、インターネット16を経由して宅外にある外部サーバ17に接続される。外部サーバ17は、携帯電話18からアクセス可能とされ、携帯電話18から送信される操作信号を基に、予め設定されている宅内の端末機器の制御動作内容を含む制御信号に変換処理すると共に、制御信号を親機9に送信する。親機9は、外部サーバ17より受信した制御信号に応じて制御信号を所定の端末機器に振分けて送信する。親機9は、変換処理された制御信号を読取って各端末機器へ制御信号を送信するだけの構成でよいので、簡単な構造で済む。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔制御システムに関し、詳しくはネットワーク接続された宅内の端末機器が親機を介して遠隔制御される遠隔制御システムに関する。
宅内の複数の端末機器(照明器具、エアコン、冷蔵庫等)が親機にネットワーク接続され、親機から送信される制御信号によってそれぞれ所定の動作が実行されるホームネットワークシステムが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。これらのホームネットワークシステムでは、親機と宅外の端末機とがインターネット等の通信網を経由して接続されて、宅外にいるユーザが端末機から操作内容を入力することにより遠隔地から宅内の種々の端末機器を操作できるように構成されている。
特開2002−186058号公報 特開2003−189377号公報
従来の遠隔制御システムについて、図9を参照して説明する。この遠隔制御システム101では、宅内の各部屋及び要所に設置された照明器具102、エアコン103、インターホン104、防犯カメラ105、防犯センサ106等の各種端末機器が1つの親機107にネットワーク接続され、親機107からの制御信号によって種々の動作を行うように制御される。親機107は、インターネット108を経由して宅外の携帯端末機109からアクセス可能に構成されている。また、各端末機器102、103、104、105、106は、それぞれに付属のリモコン102aや本体スイッチによって操作可能である。
具体的には、宅外の携帯端末機109からユーザにより入力された操作信号がインターネット108を経由して親機107に受信され、受信された操作信号は、親機107によって当該操作信号に該当する制御動作を実行する制御信号に変換処理された後所定の端末機器へ送信され、その制御信号を受信した端末機器が所定の動作を実行するように構成されている。
上記のシステムにおいて携帯端末機109が携帯電話によって構成される場合には、汎用の携帯電話を用いて宅外、宅内を問わずどこからでも遠隔制御が可能になることから、ユーザにとって便利であるが、反面次に示す種々の不具合がある。
すなわち、上記システムにおける親機107は、インターネット108を経由して受信する操作信号を、各端末機器が所定の制御動作を実行しうる制御信号に変換処理するために複雑で大掛かりな装置となり、そのような大掛かりな親機107を個人の宅内に設置することは、その分だけ宅内のスペースが狭くなるとか、経済的負担が大きくなるという問題がある。
また、ユーザが宅外において携帯電話109を用いて操作信号を入力する場合、所望する動作(例えば、照明器具102の点灯)の操作信号の他に操作対象とする端末機器(例えば、寝室の照明器具102)を特定するための機器番号等の入力を行わなければならず面倒である上に、携帯電話109の限られた個数のキーによって上記入力を行わなければならないので、入力のためのキー押し操作が複雑になり入力誤りが生じやすいという問題があった。また、ユーザにとってどの部屋の端末機器を操作しているのかが把握し難く、誤った端末機器を操作対象として入力してしまう虞があった。
そこで、本発明は、宅内に設けられた端末機器がネットワーク接続され、これら個々の端末機器を遠隔制御する親機を有した遠隔制御システムにおいて、宅内に設置する親機が複雑で大掛かりとなることがなく、親機によって占有される宅内のスペースが少なくて済み、親機を設置するための経済的負担も少ない遠隔制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、宅内に設けられた端末機器がネットワーク接続され、これら個々の端末機器を遠隔制御する親機を有した遠隔制御システムにおいて、前記親機は、インターネットを経由して宅外にある外部サーバに接続され、前記外部サーバに対して携帯電話からアクセス可能とされ、前記外部サーバは、前記携帯電話から送信される操作信号を基に、当該信号に対応して予め設定されている宅内の端末機器の制御動作内容を含む制御信号に変換処理すると共に、この制御信号を前記親機に送信し、前記親機は、前記外部サーバより受信した制御信号に応じて端末機器を個別に制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記親機は、前記携帯電話から出力される操作信号、又は前記携帯電話から出力されるGPSによる位置信号を含んだ操作信号を基に携帯電話の位置を確認して、前記携帯電話の現在位置が識別可能であり、識別した前記携帯電話の現在位置の情報と、予め設定された各端末機器の設置位置の情報に基づいて、前記外部サーバから受信した制御信号を、前記携帯電話が現在ある位置の近傍の端末機器に向けて送信し、当該端末機器を制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記外部サーバは、前記携帯電話から時刻情報を含む操作信号を受信したとき、操作対象となる端末機器が前記時刻情報の時刻において動作が完了するように前記親機へ制御信号を送信することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、親機に接続される外部サーバが、携帯電話から送信される操作信号を基に、当該信号に対応して予め設定されている宅内の端末機器の制御動作内容を含む制御信号に変換処理するので、宅内に設置する親機が複雑で大掛かりとなることがなく、親機によって占有される宅内のスペースが少なくて済み、かつ親機を設置するための経済的負担が少ない。
請求項2の発明によれば、上記効果に加えて、親機は、携帯電話の現在位置を識別可能であり、外部サーバから受信した制御信号を、前記携帯電話が現在ある位置の近傍の端末機器に向けて送信するので、ユーザが入力する操作信号を簡略化することができてユーザにとって使い勝手が良く便利である上に、誤った端末機器を操作してしまうといったトラブルが防止できる。
請求項3の発明によれば、さらには、外部サーバは、ユーザが時刻情報を含む操作信号を入力するときに、端末機器が当該時刻情報の時刻において動作が完了するように制御信号を送信するので、ユーザの帰宅時等において、所望の端末機器が動作を完了しており、ユーザにとって無駄な待ち時間等が生じず便利である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る遠隔制御システムについて、図1を参照して説明する。本実施形態の遠隔制御システム1は、宅内の部屋に設置された照明器具2、エアコン3、防犯センサ4、パソコン5、及び玄関等に設置されたインターホン6、照明器具(防犯灯)7、カメラ8等の各種端末機器が、無線電波によって1つの親機9にネットワーク接続され、親機9と各種端末機器の間で相互に信号の授受が行われる。
端末機器の一例としての照明器具2の構成について、図2を参照して説明する。照明器具2は、蛍光管、ランプ等の光源11と、電源に接続されて光源11を点灯させる点灯装置12と、点灯装置12に接続され光源11の点灯・消灯や明るさ等を制御する制御部13を備えている。制御部13は、親機9から送信される電波を受信する受信機14と、該受信機14で受信した電波に含まれる制御信号を抽出し点灯装置12に送出する制御回路15を備えている。照明器具2は、上記の通りに構成されて、制御部13が親機9からの制御信号を受信すると、その制御信号に対応する制御動作(例えば、点灯、消灯、明るさの増減等)を実行する。
親機9はインターネット16を経由して宅外にある外部サーバ17に接続され、外部サーバ17に対して携帯電話18からアクセス可能に構成されている。外部サーバ17は、携帯電話18から送信される操作信号を基に、当該信号に対応して予め設定されている各種端末機器の制御動作内容を含む制御信号に変換処理すると共に、この制御信号を親機9に対して送信する。携帯電話18からの操作信号を制御信号に変換する変換処理は、外部サーバ17の記憶装置に記憶された所定のプログラム及び対照テーブル等に基づいて行われる。
具体的には、ユーザにより入力され携帯電話18から外部サーバ17に送信される操作信号が、例えば、2階の寝室の照明器具2を点灯させる内容である場合、外部サーバ17は、次の構成の制御信号を親機に対して送信する。つまり、外部サーバ17から親機9に対して送信される制御信号19は、図3に示されるように、アドレス情報が書込まれたヘッダ部19aと、制御内容が書込まれたデータ部19bとから構成され、上記の場合、ヘッダ部19aに「2階の寝室の照明器具」を示す情報(端末機器番号等)が書込まれ、データ部19bに「点灯」を指示する情報が書込まれた制御信号19が親機9に対して送信される。
なお、制御部13内に電波の送信機を備え、該送信機によって受信確認信号や、後述する端末機器ごとに異なる機器番号等の識別情報等を親機9に送信するように構成してもよい。また、照明器具2以外の端末機器も、それぞれ照明器具2内の制御部13と同様の制御部を備え、親機9との間で無線の送受信が可能に構成されている。さらに、親機9と各種端末機器のネットワーク接続は、無線によらず有線で構成されてもよい。
親機9は、図4に示されるように、各端末機器との間で電波を送受信する送受信機9aとマイクロコンピュータ9bとインターフェース9cを備え、マイクロコンピュータ9bによって外部サーバ17から送信される制御信号19の内容が読取られて、該制御信号19において指示されている制御動作を実行させる信号を所定の端末機器へ送信する。
上記実施形態のシステム1において、例えば、2階の寝室の照明器具2を点灯させる内容の制御信号が、外部サーバ17から親機9に送信された場合には、親機9のマイクロコンピュータ9bは、ヘッダ部19aに書込まれた「2階の寝室の照明器具」を制御対象の端末機器として認識し、データ部に書込まれた「点灯」を制御内容として認識して、2階の寝室の照明器具2に向けて点灯を指示する制御信号を発信する。
ユーザは、携帯電話18を用いて宅外の遠隔地から外部サーバ17にアクセスしてもよいし、宅内に居る状態で携帯電話18を用いて外部サーバ17にアクセスしてもよい。例えば、ユーザが、帰宅する直前に宅外から携帯電話18を用いてエアコン3の運転開始の操作信号を外部サーバ17へ送信すれば、その操作信号が外部サーバ17によって所定の制御信号に変換処理されて親機9に送信され、親機9は、その制御信号に基づいてエアコン3に対して運転開始指示信号を発信するので、エアコン3は運転を開始する。従って、ユーザは、帰宅したときには、エアコン3によって快適な状態に空調された状態の自宅に入ることができる。
また、親機9は、外部サーバ17によって変換処理された制御信号を読取って制御対象となる端末機器へ制御信号を送信するだけの構成でよいので、簡単な構造でコンパクトに製作され、占有される宅内のスペースが少なくて済み、かつ親機9を設置するための経済的負担も少ない。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る遠隔制御システムについて、図5を参照して説明する。本実施形態の遠隔制御システムは、第1の実施形態とほぼ同様の構成であり、宅内の各種端末機器が、無線によって1つの親機9にネットワーク接続され、親機9と各種端末機器2、3、4、5、6、7、8の間で相互に信号の授受が行われる。
親機9はインターネット16を経由して宅外にある外部サーバ17に接続され、外部サーバ17に対して携帯電話18からアクセス可能に構成されている。外部サーバ17は、携帯電話18から送信される操作信号を基に、当該信号に対応して予め設定されている各種端末機器の制御動作内容を含む制御信号に変換処理すると共に、この制御信号を親機9に対して送信する。
そして、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、各端末機器にそれぞれ赤外線の受光装置2a(寝室の照明器具2についてのみ示す)が備えられ、携帯電話18に赤外線の発光装置18aが備えられる。各端末機器の赤外線受光装置2aは、各端末機器自体の操作用リモコンから発せられる赤外線の受光装置で兼用されてもよい。
また、各端末機器は、受光装置2aが携帯電話18からの赤外線を受光すると、それぞれ親機9とのネットワーク接続を介して親機9に対して無線信号(携帯電話の現在位置信号)を送信するように構成される。親機9は、その無線信号を受信することによって、携帯電話18の現在位置(ユーザが現在居る部屋)を認識するように構成される。
本実施形態のシステム1において、例えば、図5に示されるように、ユーザが携帯電話18を持って寝室に居る状態で、照明器具2を点灯させる場合には、ユーザは、次のように操作して寝室の照明器具2を点灯することができる。
ユーザは、外部サーバ17にアクセスする前に、まず携帯電話18を用いて照明器具2に向けて赤外線を発信する。この赤外線を受光した照明器具2は、親機9に対して無線信号(携帯電話の現在位置信号)を送信する。この無線信号には照明器具2自身のID(識別情報)が含まれ、該無線信号を受信した親機9は、携帯電話18の現在位置を識別する。
次に、ユーザは、携帯電話18を用いて外部サーバ17にアクセスして照明器具2を点灯させる操作信号を入力する。この操作信号が外部サーバ17によって所定の制御信号に変換処理され親機9へと送信される。このとき、ユーザは、操作対象の端末機器を指定する情報を入力する必要がなく、操作内容である「点灯」を指示する情報を入力するだけでよい。
また、このときに外部サーバ17から親機9に送信される制御信号は、図3に示される信号と同様の構成の信号であり、ヘッダ部19aに書込まれるアドレス情報がデフォルト値のまま送信される。
制御信号を受信した親機9は、既に携帯電話18の現在位置を識別しており、予め各端末機器の設置位置の情報をマイクロコンピュータ9b内に備えているので、携帯電話18の現在位置の近傍にある寝室の照明器具2に向けて点灯を指示する制御信号を発信する。そして、この制御信号を受信した寝室の照明器具2が点灯する。
なお、照明器具2のように一般的に1つの部屋に複数の照明器具が設置されている場合には、親機9が識別した携帯電話18の現在位置に基づいて、その現在位置の近傍の(ユーザが居る部屋内の)照明器具2に対して制御信号を発信し、複数の照明器具を同時に点灯又は消灯させても問題ないが、例えば、図5に示された2階の中央の部屋のように、1つの部屋内に照明器具2とエアコン3が設置されている場合であって、いずれかの機器を操作する必要がある場合には、ユーザは携帯電話18を用いて操作信号を入力するときに、同一部屋内にある端末機器を区別するための情報を入力する。
この場合においても、ユーザが入力すべき端末機器を区別するための情報は、同一の部屋内(携帯電話18の現在位置の近傍)における少数の端末機器を区別できる情報であればよいので、従来の遠隔制御システムにおける、宅内の全ての端末機器を区別するための情報とは異なり簡略なものでよい。
また、図6に示されるように、各端末機器に付設される赤外線の受光装置に代えて、携帯電話18からの電波を受信可能であり、電波を受信した後に親機9に向けて、携帯電話18からの電波を受信した旨の情報を電波送信する電波送受信装置21を、各部屋及び要所に設置するようにしてもよい。
この場合には、ユーザは、外部サーバ17にアクセスする前に、まず携帯電話18を用いて電波送受信装置21に対して位置特定のための電波を発信する。この電波を受信した電波送受信装置21は、親機9に対して無線信号(携帯電話18の現在位置信号)を送信する。この無線信号には無線送受信装置21自身のID(識別情報)が含まれ、該無線信号を受信した親機9は、無線送受信装置21のID(識別情報)から携帯電話18の現在位置(ユーザが居る部屋)を識別する。従って、その後に外部サーバ17から親機9に入力される制御信号は、親機9によって携帯電話18の現在位置の近傍(ユーザの居る部屋)の端末機器へと送信される。
さらに、別の変形例として携帯電話にGPS(Global Positioning System)衛星から位置情報を取得する機能を備え、電波送受信装置21を省略することができる。
具体的には、図7に示されるように、ユーザが携帯電話18を使用するときに、携帯電話18は、GPS衛星22から携帯電話18自身の位置情報を取得し、取得した位置情報を親機9に送信する。この位置情報を受信した親機9は、携帯電話18の現在位置を識別する。従って、その後に外部サーバ17から親機9に入力される制御信号は、親機9によって携帯電話18の現在位置近傍の端末機器へと送信される。
なお、図5及び図6に示される遠隔制御システム1において、携帯電話18から発信される赤外線を受光した端末機器が親機9に対して無線を発信して、自端末機器のID(識別情報)を送信する工程、及び携帯電話18から発信される無線を受信した電波送受信装置21が親機9に対して無線を発信して、自電波送受信装置21のID(識別情報)を送信する工程は、いずれも次のように携帯電話18を経由する工程に変形することが可能である。
すなわち、図5に示される遠隔制御システム1の場合、例えば、携帯電話18から発信される赤外線を受光した照明器具2は、親機9に対して無線送信するのではなく、携帯電話18に対して自照明器具2のID(識別情報)を含んだ赤外線信号を返信し、その信号を受信した携帯電話18が親機9に対して無線によって照明器具2のID(識別情報)を含んだ信号を送信する。この場合、各端末機器には赤外線の発光装置が備えられ、携帯電話18には赤外線の受光装置が備えられる。
また、図6に示される遠隔制御システム1の場合、携帯電話18から発信される電波を受信した電波送受信装置21は、親機9に対して無線送信するのではなく、携帯電話18に対して自電波送受信装置21のID(識別情報)を含んだ信号を返信し、その信号を受信した携帯電話18が親機9に対して無線によって電波送受信装置21のID(識別情報)を含んだ信号を送信する。
以上のように、本実施形態の遠隔制御システム1では、親機9が携帯電話18の現在位置を識別可能であるので、ユーザは携帯電話18を用いて入力する操作信号に含まれる操作対象とする端末機器の情報を省略することができ、ユーザにとって使い勝手が良く便利である上に、誤った端末機器(別の部屋の端末機器等)を操作してしまうといったトラブルが防止できる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る遠隔制御システム1について、図8を参照して説明する。本実施形態の遠隔制御システムは、第1の実施形態とほぼ同様の構成であり、宅内の各種端末機器2、3、4、5、6、7、8が、無線によって1つの親機9にネットワーク接続され、親機9と各種端末機器の間で相互に信号の授受が行われる。
親機9はインターネットを経由して宅外にある外部サーバ17に接続され、外部サーバ17に対して携帯電話18からアクセス可能に構成されている。外部サーバ17は、携帯電話18から送信される操作信号を基に、当該信号に対応して予め設定されている各種端末機器の制御動作内容を含む制御信号に変換処理すると共に、この制御信号を親機9に対して送信する。
そして、本実施形態では、携帯電話18から外部サーバ17に送信する操作信号に時刻情報を含めることが可能に構成されると共に、外部サーバ17には、当該時刻情報に基づいて親機9に対して、端末機器を適宜の時刻に制御させる制御信号を送信する機能が追加される。
本実施形態のシステム1において、携帯電話18から外部サーバ17に送信される操作信号の中に時刻情報が含まれるときに、その操作信号を受信した外部サーバ17は、親機9に対して操作対象となる端末機器が、操作信号に含まれる時刻情報の時刻に動作が完了するように制御信号を送信する。この機能によって、ユーザが入力した時刻(帰宅時刻等)において、所望の端末機器が動作を完了するので、ユーザにとって無駄な待ち時間等が生じない利点がある。
具体的には、例えば、ユーザが携帯電話18を用いて寝室の照明器具2を点灯させる操作内容を入力すると共に帰宅時間(例えば、20:00)を入力すると、外部サーバ17は、受信した操作信号に基づいて、親機9に対して寝室の照明器具2が点灯する制御信号を送信し、親機9を介して寝室の照明器具2を点灯させる。その後、外部サーバ17は、内蔵しているタイマーによって帰宅時間(20:00)が到来したことを検知すると、親機9に対して寝室の照明器具2を消灯させる制御信号を送信し、寝室の照明器具2を消灯させる。
上記制御によって、寝室の照明器具2は、ユーザが留守の間は点灯し、ユーザが帰宅したときに消灯するので在宅を装って防犯に役立つ効果がある上に、ユーザが帰宅した後に寝室の照明器具2を消灯することを失念しても、照明器具2が無駄に点灯を続けることが無いので省エネになる。
また、同様に防犯の目的で、玄関の照明器具(防犯灯)7をユーザが留守の間はより明るく点灯し、ユーザの帰宅時には通常の明るさに戻すように制御させることが可能である。
さらに、例えば全自動洗濯機にこの機能を用いる場合には、ユーザの留守の間に次のように動作させることができる。
例えば、図8に示された全自動洗濯機23による洗濯所要時間が1時間である場合、ユーザは、携帯電話18を用いて外部サーバ17にアクセスし、当該所要時間(1時間)を予め外部サーバ17に記憶させておく。その後、ユーザは、携帯電話18を用いて全自動洗濯機23を動作させる操作内容を入力すると共に帰宅時間(例えば、20:00)を入力すると、外部サーバ17は、帰宅時間から1時間(洗濯所要時間)前の時刻(19:00)が到来すると、親機9に対して全自動洗濯機23の動作が開始するように制御信号を送信し、全自動洗濯機23は洗濯を開始する。従って、1時間後に洗濯が完了した時点でユーザが帰宅したときには洗濯が完了しており、ユーザは直に、洗濯された衣類を取出して乾燥作業等の次の作業に取りかかることができる。同様に、帰宅時間に合わせて冷蔵庫24内の食品が解凍された状態にする制御を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られることなく、種々の変形が可能である。例えば、親機は、ホームネットワークシステムにおいて用いられる集中スイッチ装置にマイクロコンピュータを搭載したものであってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る遠隔制御システムの概略構成を示すブロック図。 同システムにおける照明器具の概略構成を示すブロック図。 同システムにおける外部サーバから親機に対して送信される制御信号の構成を示す図。 同システムにおける親機の概略構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る遠隔制御システムであって、親機が端末機器からの識別情報を受信することによって携帯電話の現在位置を識別する場合の概略構成を示すブロック図。 同システムにおいて、親機が電波送受信装置からの識別情報を受信することによって携帯電話の現在位置を識別する場合の概略構成を示すブロック図。 同システムにおいて、親機が携帯電話からの識別情報を受信することによって携帯電話の現在位置を識別する場合の概略構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る遠隔制御システムの概略構成を示すブロック図。 従来の遠隔制御システムの概略構成を示すブロック図。
符号の説明
1 遠隔制御システム
2、3、4、5、6、7、8 端末機器
9 親機
16 インターネット
17 外部サーバ
18 携帯電話
19 制御信号
23、24 端末機器

Claims (3)

  1. 宅内に設けられた端末機器がネットワーク接続され、これら個々の端末機器を遠隔制御する親機を有した遠隔制御システムにおいて、
    前記親機は、インターネットを経由して宅外にある外部サーバに接続され、前記外部サーバに対して携帯電話からアクセス可能とされ、
    前記外部サーバは、前記携帯電話から送信される操作信号を基に、当該信号に対応して予め設定されている宅内の端末機器の制御動作内容を含む制御信号に変換処理すると共に、この制御信号を前記親機に送信し、
    前記親機は、前記外部サーバより受信した制御信号に応じて端末機器を個別に制御することを特徴とする遠隔制御システム。
  2. 前記親機は、前記携帯電話から出力される操作信号、又は前記携帯電話から出力されるGPSによる位置信号を含んだ操作信号を基に携帯電話の位置を確認して、前記携帯電話の現在位置が識別可能であり、識別した前記携帯電話の現在位置の情報と、予め設定された各端末機器の設置位置の情報に基づいて、前記外部サーバから受信した制御信号を、前記携帯電話が現在ある位置の近傍の端末機器に向けて送信し、当該端末機器を制御することを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御システム。
  3. 前記外部サーバは、前記携帯電話から時刻情報を含む操作信号を受信したとき、操作対象となる端末機器が前記時刻情報の時刻において動作が完了するように前記親機へ制御信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御システム。
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