JP2003243136A - 誘導加熱装置 - Google Patents
誘導加熱装置Info
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Abstract
最小限の半導体素子を経て加熱コイルに電流を流す。商
用電源から直接、高周波交流電流を得て直流電力の蓄積
要素を不要にする。 【解決手段】 ダイオードD1,D2の直列回路と、ス
イッチング素子S1〜S4及びダイオードD3〜D6か
らなる第1,第2のスイッチングアーム直列回路とを、
互いに並列接続して第1のブリッジ回路B1を構成す
る。同様に、D7〜D12及びS5〜S8により第2の
ブリッジ回路B2を構成する。第1,第3のスイッチン
グアーム直列回路の内部接続点同士、及び、第2,第4
のスイッチングアーム直列回路の内部接続点同士を接続
し、各接続点間に加熱コイル30とコンデンサC1の直
列回路を接続する。三相交流電源10のR相端子,T相
端子を第1,第2のダイオード直列回路の内部接続点に
接続し、S相端子を加熱コイル30の一端に接続する。
Description
使用される誘導加熱調理器や金属溶接、シームレス溶接
などに使用される産業用誘導加熱装置に関し、詳しく
は、スイッチング素子を用いて三相交流電源から高周波
交流を作り出す電力変換回路の構成方法に特徴を有する
誘導加熱装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図3は従来技術の主回路構成を示してい
る。同図において、ダイオードD1〜D6からなる三相
ブリッジ整流回路の入力側は、リアクトルやコンデンサ
等からなるフィルタ20を介して三相交流電源10の各
相出力端子R,S,Tに接続されている。上記三相ブリ
ッジ整流回路の出力側には平滑コンデンサC1が接続さ
れており、三相交流電源10の交流電力は整流、平滑さ
れて直流電力に変換される。 【0003】コンデンサC1には、共振コンデンサ
C2,C3の直列回路と、半導体スイッチング素子S1
にダイオードD7を逆並列接続したスイッチングアー
ム、及び、半導体スイッチング素子S2にダイオードD
8を逆並列接続したスイッチングアームからなるスイッ
チングアーム直列回路とが、それぞれ並列に接続されて
いる。共振コンデンサ直列回路の内部接続点とスイッチ
ングアーム直列回路の内部接続点との間には、加熱コイ
ル30(そのインダクタンスをLoとする)が接続され
る。ここで、共振コンデンサC2,C3及び加熱コイル
30は共振回路を構成しており、スイッチング素子
S1,S2のスイッチングに伴う共振によって加熱コイ
ル30には高周波電流が供給される。 【0004】具体的な動作としては、例えば、スイッチ
ング素子S1がオンすると、コンデンサC2→スイッチ
ング素子S1→加熱コイル30→コンデンサC2の経路
で電流が流れ、スイッチング素子S1がオフすると加熱
コイル30→コンデンサC3→ダイオードD8→加熱コ
イル30の経路に電流が転流する。次に、スイッチング
素子S2がオンすると、加熱コイル30に流れている電
流が反転してコンデンサC3→加熱コイル30→スイッ
チング素子S2→コンデンサC3の経路で電流が流れ
る。更に、スイッチング素子S2がオフすると、加熱コ
イル30に流れる電流は加熱コイル30→ダイオードD
7→コンデンサC2→加熱コイル30の経路に転流す
る。このようなスイッチングを繰り返すことで、加熱コ
イル30に高周波電流を供給し、スイッチング素子
S1,S2の導通比や動作周波数により加熱コイル30
に供給する電力を制御することができる。 【0005】ここで、誘導加熱装置の入力電流は、三相
ブリッジ整流回路内のダイオードD 1〜D6を介して流
れる。図4は、各相入力電圧とR相入力電流を示してい
る。ここで、例えばR相電圧VRが他相の電圧VS,V
Tと比較してそれらの中間電圧になる期間Tでは、S相
に接続されているダイオードD3またはD4、T相に接
続されているダイオードD5またはD6がオンしている
ので、R相には電流を流すことができなくなる。よっ
て、図4に示すようにR相電流IRは正弦波状にならず
歪んだ波形になる。このことは、他の二相についても同
様である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来で
は各相入力電流が歪んで高調波を多く含んだ波形となる
ため、電源に接続された他の機器に悪影響を与えると共
に、高調波規制に関する各種ガイドライン等を満足でき
ない場合も生じていた。また、図3の主回路では、加熱
コイル30に電力を供給するために、常に三相ブリッジ
整流回路内の2つのダイオードと、1つのスイッチング
素子に電流が流れるが、これらの半導体素子に流れる電
流により電力損失が発生し、加熱装置の効率低下や冷却
装置の大型化を招くため、損失を低減するためには電流
が通過する半導体素子の数が少ない方が望ましい。更
に、図3の主回路では、交流電圧を整流平滑して直流電
圧に変換し、この直流電圧をスイッチング素子及び共振
回路の動作によって高周波の交流電流に変換している。
しかし、直流電力を蓄えるコンデンサC1は比較的大容
量であり、装置の小型化、長寿命化、低コスト化の大き
な妨げとなっている。 【0007】そこで本発明は、入力電流を高調波の少な
い正弦波状に制御すると共に、交流電源から最小限の半
導体素子を経て加熱コイルに電流を流すようにして電力
損失を低減し、更に、商用周波数の交流電力を直接、高
周波の交流電流に変換可能として直流電力の蓄積要素を
不要にした誘導加熱装置を提供しようとするものであ
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明は、半導体スイッチング素
子を動作させて加熱コイルに高周波交流電流を供給する
誘導加熱装置において、2個のダイオードからなる第1
のダイオード直列回路と、半導体スイッチング素子及び
ダイオードを逆並列接続したスイッチングアーム2個を
それぞれ直列接続した第1,第2のスイッチングアーム
直列回路とを、互いに並列に接続して第1のブリッジ回
路を構成し、2個のダイオードからなる第2のダイオー
ド直列回路と、半導体スイッチング素子及びダイオード
を逆並列接続したスイッチングアーム2個をそれぞれ直
列接続した第3,第4のスイッチングアーム直列回路と
を、互いに並列に接続して第2のブリッジ回路を構成
し、第1,第3のスイッチングアーム直列回路の内部接
続点同士を接続すると共に、第2,第4のスイッチング
アーム直列回路の内部接続点同士を接続し、第1のスイ
ッチングアーム直列回路の内部接続点と、第2のスイッ
チングアーム直列回路の内部接続点との間に、加熱コイ
ルとコンデンサとの直列回路を接続し、三相交流電源の
第1の出力端子を第1のダイオード直列回路の内部接続
点に、三相交流電源の第2の出力端子を第2のダイオー
ド直列回路の内部接続点に、三相交流電源の第3の出力
端子を第1のスイッチングアーム直列回路の内部接続点
に、それぞれ接続したものである。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は、この実施形態にかかる誘導加熱
装置の主回路構成を示すものである。同図において、ダ
イオードD1,D2を直列接続した第1のダイオード直
列回路には、半導体スイッチング素子S1及びダイオー
ドD3を逆並列接続したスイッチングアームと同じくS
2及びD4を逆並列接続したスイッチングアームとを直
列接続した第1のスイッチングアーム直列回路と、同じ
くS3及びD5を逆並列接続したスイッチングアームと
同じくS4及びD6を逆並列接続したスイッチングアー
ムとを直列接続した第2のスイッチングアーム直列回路
とが、互いに並列に接続され、これらによって第1のブ
リッジ回路B1が構成されている。 【0010】同様にして、ダイオードD7,D8,
D9,D10,D11,D12及びスイッチング素子S
5,S6,S7,S8により、第2のブリッジ回路B2
が構成されており、ダイオードD7,D8は第2のダイ
オード直列回路を構成し、スイッチング素子S5,S6
及びダイオードD9,D10は第3のスイッチングアー
ム直列回路を構成し、スイッチング素子S7,S8及び
ダイオードD11,D12は第4のスイッチングアーム
直列回路を構成している。 【0011】前記第1のスイッチングアーム直列回路の
内部接続点(スイッチング素子S1,S2の相互接続
点)は、第3のスイッチングアーム直列回路の内部接続
点(スイッチング素子S5,S6の相互接続点)に接続
され、第2のスイッチングアーム直列回路の内部接続点
(スイッチング素子S3,S4の相互接続点)は、第4
のスイッチングアーム直列回路の内部接続点(スイッチ
ング素子S7,S8の相互接続点)に接続されている。
更に、第1のスイッチングアーム直列回路の内部接続点
(第1のスイッチングアーム直列回路と第3のスイッチ
ングアーム直列回路との接続点)と、第2のスイッチン
グアーム直列回路の内部接続点(第2のスイッチングア
ーム直列回路と第4のスイッチングアーム直列回路との
接続点)との間には、加熱コイル30とコンデンサC1
との直列回路が接続されている。 【0012】一方、商用周波数の三相交流電源10のR
相出力端子(便宜的に第1の出力端子とする)は、リア
クトルやコンデンサ等からなるフィルタ20のフィルタ
出力端子R’を介して第1のダイオード直列回路の内部
接続点(ダイオードD1,D 2の相互接続点)に接続さ
れていると共に、T相出力端子(便宜的に第2の出力端
子とする)はフィルタ出力端子T’を介して第2のダイ
オード直列回路の内部接続点(ダイオードD7,D8の
相互接続点)に接続されているまた、S相出力端子(便
宜的に第3の出力端子とする)はフィルタ出力端子S’
を介して前記加熱コイル30の一端(第1のスイッチン
グアーム直列回路の内部接続点あるいは第3のスイッチ
ングアーム直列回路の内部接続点)に接続されている。 【0013】次に、この実施形態の動作を、図2を参照
しつつ説明する。例えば、図2においてS相電圧VSよ
りもR相電圧VRの方が大きい期間に、ブリッジ回路B
1内のスイッチング素子S3をオンすると、出力端子R
→ダイオードD1→スイッチング素子S3→コンデンサ
C1→加熱コイル30→出力端子S→交流電源10→出
力端子Rの経路で電流が流れる。次に、スイッチング素
子S2を予めオン状態にしておいてスイッチング素子S
3をオフすると、加熱コイル30に流れる電流は加熱コ
イル30→スイッチング素子S2→ダイオードD6→コ
ンデンサC1→加熱コイル30の経路に転流する。その
後、コンデンサC1の電圧が上昇すると共に加熱コイル
30に流れる電流は減少し、やがて逆方向に電流が流れ
はじめる。このときスイッチング素子S4をオンしてお
くと、電流はコンデンサC1→スイッチング素子S4→
ダイオードD4→加熱コイル30→コンデンサC1の経
路で共振する。 【0014】一方、R相電圧VRよりもS相電圧VSの
方が高い場合、スイッチング素子S 4をオンすると、出
力端子S→加熱コイル30→コンデンサC1→スイッチ
ング素子S4→ダイオードD2→出力端子R→交流電源
10→出力端子Sの経路で電流が流れる。次に、スイッ
チング素子S1を予めオン状態にしておいてスイッチン
グ素子S4をオフすると、加熱コイル30に流れる電流
は加熱コイル30→コンデンサC1→ダイオードD5→
スイッチング素子S1→加熱コイル30の経路に転流す
る。更に、コンデンサC1の電圧が上昇すると共に加熱
コイル30に流れる電流は減少し、やがて逆方向に電流
が流れはじめる。このときスイッチング素子S3をオン
しておくと、電流はコンデンサC1→加熱コイル30→
ダイオードD3→スイッチング素子S3→コンデンサC
1→加熱コイル30の経路で共振する。 【0015】このように、R相電流IRはスイッチング
素子S3,S4のオンオフによって制御可能であり、高
調波の少ない波形に制御できると共に、商用周波数の交
流電圧を直接、高周波の交流電流に変換して加熱コイル
30に供給することができる。また、スイッチング素子
S1,S2に関しては、電源電圧の周波数に同期してV
R>VSの時にスイッチング素子S2をオンし、VS>
VRの時にスイッチング素子S1をオンすればよく、こ
れらのスイッチング素子S1,S2の制御も容易であ
る。 【0016】T相電流に関しても、同様にT相出力端子
Tに接続されているブリッジ回路B 2内のスイッチング
素子S5〜S8を制御することで、高調波の少ない波形
にすることができると共に、商用周波数の交流電圧から
高周波交流電流を加熱コイル30に直接、供給すること
ができる。三相の定義により、二相の電流(ここではR
相とT相)を正弦波状の波形に制御できるため、他の相
(ここではS相)の電流も正弦波状の波形に制御するこ
とが可能である。 【0017】また、本実施形態では、交流電圧を直流電
圧に変換することなく直接、高周波交流に変換するの
で、図3の従来技術に比べてブリッジ整流回路や大容量
の平滑コンデンサが不要になり、装置の小型化、長寿命
化が期待される。更に、加熱コイル30を流れる電流が
通過する半導体素子数は、常にダイオード1つとスイッ
チング素子1つとなり、従来技術よりも少なくなる。よ
って、半導体素子における電力損失の低減によって効率
の向上、冷却装置等の簡素化、装置の小型化、低コスト
化が可能となる。 【0018】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、誘導加熱
装置の入力電流を高調波の少ない波形に制御することが
できるので、交流電源に接続された他の機器に悪影響を
与えることもなく、高調波規制のガイドライン等も満足
させることができる。また、交流電源から最小限の半導
体素子を経て加熱コイルに電流を流すことができるた
め、電力損失の低減、装置の高効率化が可能であり、冷
却装置等の簡素化、低コスト化を図ることができる。更
に、交流電力を直流電力に変換せずに直接、高周波の交
流電流に変換することで直流電力の蓄積要素を不要に
し、この点でも装置の小型軽量化、低コスト化、長寿命
化が可能である。
9,D10,D11,D12 ダイオード S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8 半
導体スイッチング素子C1 コンデンサ VR,VS,VT 各相入力電圧 IR R相入力電流
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】半導体スイッチング素子を動作させて加熱
コイルに高周波交流電流を供給する誘導加熱装置におい
て、 2個のダイオードからなる第1のダイオード直列回路
と、半導体スイッチング素子及びダイオードを逆並列接
続したスイッチングアーム2個をそれぞれ直列接続した
第1,第2のスイッチングアーム直列回路とを、互いに
並列に接続して第1のブリッジ回路を構成し、 2個のダイオードからなる第2のダイオード直列回路
と、半導体スイッチング素子及びダイオードを逆並列接
続したスイッチングアーム2個をそれぞれ直列接続した
第3,第4のスイッチングアーム直列回路とを、互いに
並列に接続して第2のブリッジ回路を構成し、 第1,第3のスイッチングアーム直列回路の内部接続点
同士を接続すると共に、第2,第4のスイッチングアー
ム直列回路の内部接続点同士を接続し、 第1のスイッチングアーム直列回路の内部接続点と、第
2のスイッチングアーム直列回路の内部接続点との間
に、加熱コイルとコンデンサとの直列回路を接続し、 三相交流電源の第1の出力端子を第1のダイオード直列
回路の内部接続点に、三相交流電源の第2の出力端子を
第2のダイオード直列回路の内部接続点に、三相交流電
源の第3の出力端子を第1のスイッチングアーム直列回
路の内部接続点に、それぞれ接続したことを特徴とする
誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002044573A JP3960072B2 (ja) | 2002-02-21 | 2002-02-21 | 誘導加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002044573A JP3960072B2 (ja) | 2002-02-21 | 2002-02-21 | 誘導加熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003243136A true JP2003243136A (ja) | 2003-08-29 |
| JP3960072B2 JP3960072B2 (ja) | 2007-08-15 |
Family
ID=27783902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002044573A Expired - Fee Related JP3960072B2 (ja) | 2002-02-21 | 2002-02-21 | 誘導加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3960072B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009060764A1 (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-14 | Nippon Steel Corporation | 鋼管材の溶接部加熱装置及び方法 |
-
2002
- 2002-02-21 JP JP2002044573A patent/JP3960072B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009060764A1 (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-14 | Nippon Steel Corporation | 鋼管材の溶接部加熱装置及び方法 |
| JP2009113070A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Nippon Steel Corp | 鋼管材の溶接部加熱装置及び方法 |
| KR101166211B1 (ko) * | 2007-11-05 | 2012-07-18 | 신닛뽄세이테쯔 카부시키카이샤 | 강관재의 용접부 가열 장치 및 방법 |
| US8383978B2 (en) | 2007-11-05 | 2013-02-26 | Nippon Steel Corporation | Steel pipe material weld zone heating apparatus and method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3960072B2 (ja) | 2007-08-15 |
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