JP2003242643A - 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体

Info

Publication number
JP2003242643A
JP2003242643A JP2002037237A JP2002037237A JP2003242643A JP 2003242643 A JP2003242643 A JP 2003242643A JP 2002037237 A JP2002037237 A JP 2002037237A JP 2002037237 A JP2002037237 A JP 2002037237A JP 2003242643 A JP2003242643 A JP 2003242643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
information
power
layer
information recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002037237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003242643A5 (ja
Inventor
Eimei Miura
栄明 三浦
Tatsuya Kato
達也 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2002037237A priority Critical patent/JP2003242643A/ja
Priority to TW092103141A priority patent/TWI272599B/zh
Priority to PCT/JP2003/001548 priority patent/WO2003069606A1/ja
Priority to US10/503,952 priority patent/US8034530B2/en
Priority to AU2003211522A priority patent/AU2003211522A1/en
Priority to EP03706942A priority patent/EP1475785A4/en
Publication of JP2003242643A publication Critical patent/JP2003242643A/ja
Publication of JP2003242643A5 publication Critical patent/JP2003242643A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/0045Recording
    • G11B7/00454Recording involving phase-change effects
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/006Overwriting
    • G11B7/0062Overwriting strategies, e.g. recording pulse sequences with erasing level used for phase-change media
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B2007/0003Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier
    • G11B2007/0009Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier for carriers having data stored in three dimensions, e.g. volume storage
    • G11B2007/0013Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier for carriers having data stored in three dimensions, e.g. volume storage for carriers having multiple discrete layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2403Layers; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24035Recording layers
    • G11B7/24038Multiple laminated recording layers

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の情報記録層を有する書き替え型光記録
媒体に対する情報記録方法であって、良好な形状の記録
マークを形成することが可能な情報記録方法を提供す
る。 【解決手段】 積層された少なくともL0層20及びL
1層30を備える光記録媒体10に対し、光入射面13
aから少なくとも記録パワー(Pw)及び消去パワー
(Pe)を含む複数のパワーに変調されたレーザビーム
を照射することによって情報を記録する情報記録方法で
あって、レーザビームの波長をλとし、レーザビームを
集光するための対物レンズの開口数をNAとした場合に λ/NA ≦ 700nm に設定し、且つ、L0層20に対して情報の記録を行う
場合の記録パワーと消去パワーとの比(Pe/Pw)
を、L1層30に対して情報の記録を行う場合の記録パ
ワーと消去パワーとの比(Pe/Pw)よりも小さく設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体への情
報記録方法に関し、特に、複数の情報記録層を有する書
き替え型光記録媒体への情報記録方法に関する。また、
本発明は、光記録媒体に情報を記録するための情報記録
装置に関し、特に、複数の情報記録層を有する書き替え
型光記録媒体に情報を記録するための情報記録装置に関
する。さらに、本発明は、光記録媒体に関し、特に、複
数の情報記録層を有する書き替え型光記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタルデータを記録するた
めの記録媒体として、CDやDVDに代表される光記録
媒体が広く利用されている。このような光記録媒体に要
求される記録容量は年々増大し、これを達成するために
種々の提案がなされている。かかる提案の一つとして、
光記録媒体に含まれる情報記録層を2層構造とする手法
が提案され、再生専用の光記録媒体であるDVD−Vi
deoやDVD−ROMにおいて実用化されている。こ
のような再生専用の光記録媒体においては、基板表面に
形成されたプレピットが情報記録層となり、このような
基板が中間層を介して積層された構造を有している。
【0003】また、近年、ユーザによるデータの書き換
えが可能な光記録媒体(書き替え型光記録媒体)につい
ても、情報記録層が2層構造であるタイプの光記録媒体
が提案されている(特開2001−273638号公報
参照)。情報記録層が2層構造である書き替え型光記録
媒体においては、記録膜及びこれを挟んで形成された誘
電体膜(保護膜)が情報記録層となり、かかる情報記録
層が中間層を介して積層された構造を有している。
【0004】書き替え型光記録媒体の記録膜としては、
一般に相変化材料が用いられ、結晶状態である場合とア
モルファス状態である場合の反射率差を利用してデータ
の記録が行われる。すなわち、未記録状態においては記
録膜の実質的に全面が結晶状態となっており、データを
記録する場合、記録膜の所定の部分がアモルファス状態
に変化させられ、これが記録マークとなる。結晶状態で
ある相変化材料をアモルファス状態に変化させるために
は、融点以上の温度に加熱した後、急冷すればよい。逆
に、アモルファス状態である相変化材料を結晶状態に変
化させるためには、結晶化温度以上の温度に加熱した
後、徐冷すればよい。
【0005】このような加熱及び冷却は、レーザビーム
のパワー(出力)を調整することによって行うことがで
きる。すなわち、レーザビームを強度変調することによ
り、未記録状態である記録膜にデータを記録するのみな
らず、既に何らかのデータが記録されている部分に異な
るデータを直接上書き(ダイレクトオーバーライト)す
ることが可能となる。一般に、記録膜を融点以上の温度
に加熱するためには、レーザビームのパワーが記録パワ
ー(Pw)から基底パワー(Pb)までの振幅を有する
パルス波形で設定されたパワーとされ、記録膜を急冷す
るためには、レーザビームのパワーが基底パワー(P
b)に設定される。また、記録膜を結晶化温度以上の温
度に加熱し、徐冷するためには、レーザビームのパワー
が消去パワー(Pe)に設定される。この場合、消去パ
ワー(Pe)は、記録膜が結晶化温度以上、融点未満の
温度となるようなレベルに設定され、これによりいわゆ
る固相消去が行われる。
【0006】ここで、情報記録層が2層構造である書き
替え型光記録媒体においては、レーザビームのフォーカ
スをいずれか一方の情報記録層に合わせることによって
データの記録/再生が行われることから、光入射面から
遠い側の情報記録層(以下、「L1層」という)に対し
てデータの記録/再生を行う場合、光入射面から近い側
の情報記録層(以下、「L0層」という)を介してレー
ザビームが照射されることになる。このため、L0層は
十分な光透過率を有している必要があり、そのため、L
0層には反射膜が設けられないか、設けられる場合であ
ってもその膜厚は非常に薄く設定されることが一般的で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、情報記録
層が2層構造である書き替え型光記録媒体においては、
L0層には反射膜が設けられないか、設けられる場合で
あってもその膜厚が非常に薄く設定されることから、十
分な膜厚の反射膜を有するL1層に比べて放熱性が低
く、再結晶化現象が起きやすいという問題が生じる。す
なわち、反射膜の材料としては一般に金属が用いられる
ため、L1層においてはレーザビームの照射によって発
生した熱が熱伝導性の高い反射膜を介して速やかに放熱
される一方、L0層にはこのような熱伝導性の高い層が
存在しないか、非常に薄い層であることからレーザビー
ムの照射によって発生した熱が速やかに放熱されず、こ
のため、L0層においては記録マーク(アモルファス状
態)の形状が歪み、良好な再生信号が得られないという
問題があった。
【0008】特に、近年、記録/再生に用いるレーザビ
ームの波長(λ)とレーザビームを集束するための対物
レンズの開口数(NA)との比(λ/NA)を700n
m以下、例えば、NAを0.7以上、特に0.85程度
まで大きくするとともに、かかるレーザビームの波長λ
を200〜450nm程度まで短くすることによってレ
ーザビームの集光スポット径を小さくし、これにより大
容量のデジタルデータを記録する試みがなされている。
このような、短波長のレーザビームを高NAの対物レン
ズで集光することによってデータの記録/再生を行うシ
ステムにおいては、集光されたレーザビームの単位面積
当たりのエネルギーが非常に高いことから、上述したL
0層における熱干渉の影響が顕著となり、再結晶化現象
が発生しやすくなる。
【0009】したがって、本発明の目的は、複数の情報
記録層を有する書き替え型光記録媒体に対する情報記録
方法であって、良好な形状の記録マークを形成すること
が可能な情報記録方法を提供することである。
【0010】また、本発明の他の目的は、複数の情報記
録層を有する書き替え型光記録媒体に情報を記録するた
めの情報記録装置であって、良好な形状の記録マークを
形成することが可能な情報記録装置を提供することであ
る。
【0011】また、本発明のさらに他の目的は、複数の
情報記録層を有する書き替え型光記録媒体であって、良
好な形状の記録マークを形成することが可能な光記録媒
体を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
積層された少なくとも第1及び第2の情報記録層を備え
る光記録媒体に対し、光入射面から少なくとも記録パワ
ー(Pw)及び消去パワー(Pe)を含む複数のパワー
に変調されたレーザビームを照射することによって情報
を記録する情報記録方法であって、前記レーザビームの
波長をλとし、前記レーザビームを集光するための対物
レンズの開口数をNAとした場合に λ/NA ≦ 700nm に設定し、且つ、前記第1の情報記録層に対して情報の
記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーとの
比(Pe/Pw)を、前記第2の情報記録層に対して情
報の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワー
との比(Pe/Pw)よりも小さく設定して情報の記録
を行うことを特徴とする情報記録方法によって達成され
る。
【0013】本発明の好ましい実施態様においては、前
記第1の情報記録層が前記第2の情報記録層よりも前記
光入射面側に位置している。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の情報記録層に対して情報の記録を行う場
合のトップパルスのパルス幅及びマルチパルスのパルス
幅の少なくとも一方を、前記第2の情報記録層に対して
情報の記録を行う場合のトップパルスのパルス幅及びマ
ルチパルスのパルス幅の対応するものよりも短く設定し
て情報の記録を行う。
【0015】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の情報記録層に対して情報の記録を行う場
合の冷却期間を、前記第2の情報記録層に対して情報の
記録を行う場合の冷却期間よりも長く設定して情報の記
録を行う。
【0016】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記レーザビームの波長λが200〜450nmで
ある。
【0017】本発明の前記目的はまた、積層された少な
くとも第1及び第2の情報記録層を備える光記録媒体に
対し、光入射面から少なくとも記録パワー(Pw)及び
消去パワー(Pe)を含む複数のパワーに変調されたレ
ーザビームを照射することによって情報を記録する情報
記録方法であって、前記第1の情報記録層に対して情報
の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーと
の比(Pe/Pw)を、前記第2の情報記録層に対して
情報の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワ
ーとの比(Pe/Pw)に対して0.38〜0.66倍
に設定して情報の記録を行うことを特徴とする情報記録
方法によって達成される。
【0018】本発明の前記目的はまた、積層された少な
くとも第1及び第2の情報記録層を備える光記録媒体に
対し、光入射面から少なくとも記録パワー(Pw)及び
消去パワー(Pe)を含む複数のパワーに変調されたレ
ーザビームを照射することによって情報を記録する情報
記録装置であって、前記レーザビームの波長をλとし、
前記レーザビームを集光するための対物レンズの開口数
をNAとした場合に λ/NA ≦ 700nm であり、且つ、前記第1の情報記録層に対して情報の記
録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーとの比
(Pe/Pw)を、前記第2の情報記録層に対して情報
の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーと
の比(Pe/Pw)よりも小さく設定して情報の記録を
行うことを特徴とする情報記録装置によって達成され
る。
【0019】本発明の前記目的はまた、積層された少な
くとも第1及び第2の情報記録層を備え、光入射面から
入射される少なくとも記録パワー(Pw)及び消去パワ
ー(Pe)を含む複数のパワーに変調されたレーザビー
ムを照射することによって情報の記録が可能な光記録媒
体であって、前記レーザビームの波長をλとし、前記レ
ーザビームを集光するための対物レンズの開口数をNA
とした場合に λ/NA ≦ 700nm に設定し、且つ、前記第1の情報記録層に対して情報の
記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーとの
比(Pe/Pw)を、前記第2の情報記録層に対して情
報の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワー
との比(Pe/Pw)よりも小さく設定して情報の記録
を行うために必要な設定情報を有していることを特徴と
する光記録媒体によって達成される。
【0020】本発明の好ましい実施態様においては、前
記レーザビームの光路となる光透過層を備え、前記光透
過層の厚さが30〜200μmである。
【0021】本発明によれば、いずれの情報記録層に対
してダイレクトオーバーライトを行った場合において
も、良好な形状の記録マークを形成することが可能とな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
る光記録媒体10の構造を概略的に示す断面図である。
【0024】図1に示されるように、本実施態様にかか
る光記録媒体10は、基体11と、中間層12と、光透
過層13と、中間層12と光透過層13との間に設けら
れたL0層20と、基体11と中間層12との間に設け
られたL1層30とを備える。L0層20は、光入射面
13aから近い側の情報記録層を構成し、第1の誘電体
膜21、L0記録膜22及び第2の誘電体膜23によっ
て構成される。また、L1層30は、光入射面13aか
ら遠い側の情報記録層を構成し、第3の誘電体膜31、
L1記録膜32、第4の誘電体膜33及び反射膜34に
よって構成される。このように、本実施態様にかかる光
記録媒体10は、2層の情報記録層(L0層20及びL
1層30)を有している。
【0025】基体11は、光記録媒体10の機械的強度
を確保する役割を果たし、その表面にはグルーブ11a
及びランド11bが設けられている。これらグルーブ1
1a及び/又はランド11bは、L1層30に対してデ
ータの記録/再生を行う場合におけるレーザビームのガ
イドトラックとしての役割を果たす。特に限定されるも
のではないが、グルーブ11aの深さとしては10〜4
0nmに設定することが好ましく、グルーブ11aのピ
ッチとしては0.2〜0.4μmに設定することが好ま
しい。基体11の厚みは約1.1mmに設定され、その
材料としては、特に限定されるものではないがポリカー
ボネートを用いることが好ましい。但し、基体11は光
入射面13aとは反対側の面を構成することから、特に
光透過性を備える必要はない。
【0026】中間層12は、L0層20とL1層30と
を十分な距離をもって離間させる役割を果たし、その表
面にはグルーブ12a及びランド12bが設けられてい
る。これらグルーブ12a及び/又はランド12bは、
L0層20に対してデータの記録/再生を行う場合にお
けるレーザビームのガイドトラックとしての役割を果た
す。グルーブ12aの深さやピッチは、基体11に設け
られたグルーブ11aの深さやピッチと同程度に設定す
ればよい。中間層12の厚みとしては、約10〜50μ
mに設定することが好ましい。また、中間層12の材料
としては、特に限定されるものではないが、紫外線硬化
性アクリル樹脂を用いることが好ましい。中間層12
は、L1層30に対してデータの記録/再生を行う場合
にレーザビームの光路となることから、十分に高い光透
過性を有している必要がある。
【0027】光透過層13は、レーザビームの光路とな
るとともに光入射面13aを構成し、その厚みとして
は、約30〜200μmに設定することが好ましい。光
透過層13の材料としては、特に限定されるものではな
いが、中間層12と同様、紫外線硬化性アクリル樹脂を
用いることが好ましい。上述のとおり、光透過層13は
レーザビームの光路となることから、十分に高い光透過
性を有している必要がある。
【0028】L0記録膜22及びL1記録膜32は、い
ずれも相変化材料によって構成され、結晶状態である場
合の反射率とアモルファス状態である場合の反射率とが
異なることを利用してデータの記録が行われる。L0記
録膜22及びL1記録膜32の具体的な材料としては、
特に限定されるものではないがSbTe系材料を用いる
ことが好ましい。SbTe系材料としてはSbTeのみ
でもよいし、添加物としてIn、Te、Ge、Ag等を
加えたInSbTeGeやAgInSbTe、AgSb
TeGe、AgInSbTeGe等を用いることができ
る。
【0029】ここで、L0記録膜22は、L1層30に
対してデータの記録/再生を行う場合にレーザビームの
光路となることから、十分な光透過性を有している必要
があり、このためL0記録膜22の膜厚は、L1記録膜
32の膜厚と比べて十分に薄く設定される。具体的に
は、L1記録膜32の膜厚としては、約3〜20nmに
設定することが好ましく、L0記録膜22の膜厚は、L
1記録膜32の膜厚に対して0.3〜0.8倍に設定す
ることが好ましい。
【0030】L0記録膜22を挟むように設けられた第
1の誘電体膜21及び第2の誘電体膜23は、L0記録
膜22に対する保護膜として機能し、L1記録膜32を
挟むように設けられた第3の誘電体膜31及び第4の誘
電体膜33は、L1記録膜32に対する保護膜として機
能する。第1の誘電体膜21の厚みとしては2〜200
nmに設定することが好ましく、第2の誘電体膜23の
厚みとしては2〜200nmに設定することが好まし
く、第3の誘電体膜31の厚みとしては2〜200nm
に設定することが好ましく、第4の誘電体膜33の厚み
としては2〜200nmに設定することが好ましい。
【0031】また、これら第1の誘電体膜21〜第4の
誘電体膜33は、1層の誘電体膜からなる単層構造であ
ってもよいし、2層以上の誘電体膜からなる積層構造で
あってもよい。これら第1の誘電体膜21〜第4の誘電
体膜33の材料としては特に限定されないが、Si
、Si、Al、AlN、TaO、Zn
S、CeO等、Si、Al、Ta、Znの酸化物、窒
化物、硫化物、炭化物あるいはそれらの混合物を用いる
ことが好ましい。
【0032】反射膜34は、光入射面13aから入射さ
れるレーザビームを反射し、再び光入射面13aから出
射させる役割を果たし、その厚さとしては20〜200
nmに設定することが好ましい。反射膜34の材料とし
ては特に限定されないが、AgやAlを主成分とする合
金を用いることが好ましく、AuやPt等を用いること
もできる。また、反射膜34の腐食を防止するために、
反射膜34と基体11との間に防湿膜を設けてもよい。
かかる防湿膜としては、第1の誘電体膜21〜第4の誘
電体膜33と同様の材料を用いることができる。さら
に、L0層20は反射膜を備えていないが、3〜15n
m程度の薄い反射膜をL0層20に設けても構わない。
この場合、かかる反射膜の材料としては、反射膜34と
同じ材料を用いることができる。
【0033】このような構造を有する光記録媒体10に
記録されたデータを再生する場合、光入射面13aから
200〜450nmの波長を持つレーザビームが照射さ
れ、その反射光量が検出される。上述のとおり、L0記
録膜22及びL1記録膜32は相変化材料によって構成
され、結晶状態である場合とアモルファス状態である場
合とで光反射率が異なっていることから、レーザビーム
を光入射面13aから照射してL0記録膜22及びL1
記録膜32の一方にフォーカスを合わせ、その反射光量
を検出することにより、レーザビームが照射された部分
におけるL0記録膜22またはL1記録膜32が結晶状
態であるかアモルファス状態であるかを判別することが
できる。
【0034】光記録媒体10に対してデータの記録を行
う場合も、光入射面13aから200〜450nmの波
長を持つレーザビームが照射され、L0記録膜22また
はL1記録膜32にフォーカスが合わせられ、記録すべ
きデータにしたがい、L0記録膜22またはL1記録膜
32の所定の部分を融点以上の温度に加熱した後、急冷
すれば、当該部分の状態がアモルファス状態となり、L
0記録膜22またはL1記録膜32の所定の部分を結晶
化温度以上の温度に加熱した後、徐冷すれば、当該部分
の状態が結晶状態となる。アモルファス状態となった部
分は「記録マーク」と呼ばれ、記録データは、記録マー
クの始点から終点までの長さ及び終点から次の記録マー
クの始点までの長さに形成される。各記録マークの長さ
及び記録マーク間の長さ(エッジ間)は、特に限定され
るものではないが、(1,7)RLLの変調方式が採用
される場合、2T〜8T(Tは、クロックの周期)に対
応する長さのいずれかに設定される。尚、L0記録膜2
2に対してデータの記録を行う場合の記録ストラテジ及
びL1記録膜32に対してデータの記録を行う場合の記
録ストラテジについては後述する。
【0035】L1層30に対してデータの記録/再生を
行う場合、レーザビームはL0層20を介してL1記録
膜32に照射されることになる。このため、L0層20
は十分な光透過性を有している必要があり、上述のとお
りL1記録膜32の膜厚と比べて、L0記録膜22の膜
厚はかなり薄く設定されている。
【0036】次に、本実施態様にかかる光記録媒体10
の製造方法について説明する。
【0037】図2〜図5は、光記録媒体10の製造方法
を示す工程図である。
【0038】まず、図2に示されるように、スタンパ4
0を用いて、グルーブ11a及びランド11bを有する
基体11を射出成形する。次に、図3に示されるよう
に、基体11のうちグルーブ11a及びランド11bが
形成されている面のほぼ全面に、スパッタリング法によ
って、反射膜34、第4の誘電体膜33、L1記録膜3
2及び第3の誘電体膜31を順次形成する。これによ
り、L1層30が完成する。尚、スパッタリング直後に
おけるL1記録膜32の状態は通常アモルファス状態で
ある。
【0039】次に、図4に示されるように、L1層30
上に、紫外線硬化性樹脂をスピンコートし、その表面に
スタンパ41を被せた状態でスタンパ41を介して紫外
線を照射することにより、グルーブ12a及びランド1
2bを有する中間層12を形成する。次に、図5に示さ
れるように、グルーブ12a及びランド12bが形成さ
れた中間層12のほぼ全面に、スパッタリング法によっ
て、第2の誘電体膜23、L0記録膜22及び第1の誘
電体膜21を順次形成する。これにより、L0層20が
完成する。尚、スパッタリング直後におけるL0記録膜
22の状態は通常アモルファス状態である。
【0040】そして、図1に示されるように、L0層2
0上に、紫外線硬化性樹脂をスピンコートし、紫外線を
照射することによって光透過層13を形成する。以上に
より、全ての成膜工程が完了する。本明細書において
は、成膜工程が完了した状態の光記録媒体を「光記録媒
体前駆体」と呼ぶことがある。
【0041】次に、光記録媒体前駆体をレーザ照射装置
の回転テーブル(図示せず)に載置し、回転させながら
トラックに沿った方向における長さが短く、且つ、トラ
ックに垂直な方向における長さが長い矩形状のレーザビ
ームを連続的に照射し、光記録媒体前駆体が1回転する
ごとに照射位置をトラックに対して垂直な方向にずらす
ことによって、矩形状のレーザビームをL0記録膜22
及びL1記録膜32のほぼ全面に照射する。これによ
り、L0記録膜22及びL1記録膜32を構成する相変
化材料は結晶化温度以上の温度に加熱され、その後徐冷
されることから、L0記録膜22及びL1記録膜32の
実質的に全面が結晶状態、すなわち、未記録状態とな
る。このような工程は、一般に「初期化工程」と呼ばれ
る。
【0042】かかる初期化工程が完了すると、光記録媒
体10が完成する。
【0043】このようにして製造された光記録媒体10
に対しては、上述の通り、レーザビームのフォーカスを
L0記録膜22及びL1記録膜32のいずれかに合わせ
て記録マークを形成することにより、所望のデジタルデ
ータを記録することができる。また、光記録媒体10の
L0記録膜22及び/又はL1記録膜32にデータを記
録した後は、上述の通り、レーザビームのフォーカスを
L0記録膜22及びL1記録膜32のいずれかに合わせ
てその反射光量を検出することにより、記録されたデジ
タルデータを再生することができる。
【0044】次に、L0記録膜22に対してデータの記
録を行う場合の記録ストラテジ及びL1記録膜32に対
してデータの記録を行う場合の記録ストラテジについて
詳述する。
【0045】図6は、L0記録膜22及びL1記録膜3
2に対してデータの記録を行う場合の記録ストラテジを
示す図であり、(a)は2T信号を形成する場合の記録
ストラテジであり、(b)は3T信号を形成する場合の
記録ストラテジであり、(c)は4T信号を形成する場
合の記録ストラテジであり、(d)は5T信号〜8T信
号を形成する場合の記録ストラテジである。
【0046】図6(a)〜(d)に示すように、本実施
態様では、L0記録膜22及びL1記録膜32に対して
データの記録を行う場合、レーザビームの強度は、記録
パワー(Pw)、消去パワー(Pe)及び基底パワー
(Pb)からなる3つの強度(3値)に変調される。記
録パワー(Pw)の強度としては、照射によってL0記
録膜22またはL1記録膜32が溶融するような高いレ
ベルに設定され、L0記録膜22に対する記録において
はPw0に設定され、L1記録膜32に対する記録にお
いてはPw1に設定される。また、消去パワー(Pe)
の強度としては、照射によってL0記録膜22またはL
1記録膜32が結晶化温度以上の温度に達するようなレ
ベルに設定され、L0記録膜22に対する記録において
はPe0に設定され、L1記録膜32に対する記録にお
いてはPe1に設定される。さらに、基底パワー(P
b)の強度としては、照射されても、溶融しているL0
記録膜22またはL1記録膜32が冷却されるような低
いレベルに設定され、L0記録膜22に対する記録にお
いてはPb0に設定され、L1記録膜32に対する記録
においてはPb1に設定される。
【0047】これら記録パワー(Pw0、Pw1)、消
去パワー(Pe0、Pe1)及び基底パワー(Pb0、
Pb1)の詳細については後述するものとし、単に記録
パワー(Pw)、消去パワー(Pe)及び基底パワー
(Pb)というときには、L0記録膜22に対する記録
にあってはそれぞれ記録パワー(Pw0)、消去パワー
(Pe0)及び基底パワー(Pb0)を指し、L1記録
膜32に対する記録にあってはそれぞれ記録パワー(P
w1)、消去パワー(Pe1)及び基底パワー(Pb
1)を指す。
【0048】まず、図6(a)に示すように、L0記録
膜22及びL1記録膜32に対して2T信号を形成する
場合、レーザビームのパルス数は「1」に設定され、そ
の後、冷却期間Tclが挿入される。レーザビームのパ
ルス数とは、レーザビームの強度が記録パワー(Pw)
まで高められた回数によって定義される。また、本明細
書においては、レーザビームのパルスのうち、先頭パル
スをトップパルス、最終パルスをラストパルス、トップ
パルスとラストパルスの間に存在するパルスをマルチパ
ルスと定義する。但し、図6(a)に示すように、パル
ス数が「1」である場合には、当該パルスはトップパル
スである。
【0049】また、冷却期間Tclにおいては、レーザ
ビームの強度が基底パワー(Pb)に設定される。この
ように、本明細書においては、レーザビームの強度が基
底パワー(Pb)に設定される最後の期間を冷却期間と
定義する。したがって、2T信号を形成する場合、レー
ザビームの強度は、タイミングt11以前においては消
去パワー(Pe)に設定され、タイミングt11からタ
イミングt12までの期間(Ttop)においては記録
パワー(Pw)に設定され、タイミングt12からタイ
ミングt13までの期間(Tcl)においては基底パワ
ー(Pb)に設定され、タイミングt13以降において
は消去パワー(Pe)に設定される。
【0050】また、図6(b)に示すように、L0記録
膜22及びL1記録膜32に対して3T信号を形成する
場合、レーザビームのパルス数は「2」に設定され、そ
の後、冷却期間Tclが挿入される。したがって、3T
信号を形成する場合、レーザビームの強度は、タイミン
グt21以前においては消去パワー(Pe)に設定さ
れ、タイミングt21からタイミングt22までの期間
(Ttop)及びタイミングt23からタイミングt2
4までの期間(Tlp)においては記録パワー(Pw)
に設定され、タイミングt22からタイミングt23ま
での期間(Toff)及びタイミングt24からタイミ
ングt25までの期間(Tcl)においては基底パワー
(Pb)に設定され、タイミングt25以降においては
消去パワー(Pe)に設定される。
【0051】さらに、図6(c)に示すように、L0記
録膜22及びL1記録膜32に対して4T信号を形成す
る場合、レーザビームのパルス数は「3」に設定され、
その後、冷却期間Tclが挿入される。したがって、4
T信号を形成する場合、レーザビームの強度は、タイミ
ングt31以前においては消去パワー(Pe)に設定さ
れ、タイミングt31からタイミングt32までの期間
(Ttop)、タイミングt33からタイミングt34
までの期間(Tmp)及びタイミングt35からタイミ
ングt36までの期間(Tlp)においては記録パワー
(Pw)に設定され、タイミングt32からタイミング
t33までの期間(Toff)、タイミングt34から
タイミングt35までの期間(Toff)及びタイミン
グt36からタイミングt37までの期間(Tcl)に
おいては基底パワー(Pb)に設定され、タイミングt
37以降においては消去パワー(Pe)に設定される。
【0052】そして、図6(d)に示すように、L0記
録膜22及びL1記録膜32に対して5T信号〜8T信
号を形成する場合、レーザビームのパルス数はそれぞれ
「4」〜「7」に設定され、その後、冷却期間Tclが
挿入される。したがって、マルチパルスの数は、5T信
号〜8T信号を形成する場合それぞれ「2」〜「5」に
設定される。この場合も、Ttop(タイミングt41
からタイミングt42までの期間)、Tmp(タイミン
グt43からタイミングt44までの期間、タイミング
t45からタイミングt46までの期間等)及びTlp
の期間(タイミングt47からタイミングt48までの
期間)においては記録パワー(Pw)に設定され、オフ
期間Toff(タイミングt42からタイミングt43
までの期間、タイミングt46からタイミングt47ま
での期間等)及び冷却期間Tcl(タイミングt48か
らタイミングt49までの期間)においては基底パワー
(Pb)に設定され、その他の期間においては消去パワ
ー(Pe)に設定される。
【0053】以上により、記録信号(2T信号〜8T信
号)を形成すべき領域においては、記録パワー(Pw)
をもつレーザビームの照射によって溶融したL0記録膜
22またはL1記録膜32が冷却期間Tclにおいて急
冷され、アモルファス状態となる。一方、その他の領域
においては、消去パワー(Pe)をもつレーザビームの
照射によってL0記録膜22またはL1記録膜32が結
晶化温度以上の温度に加熱され、その後レーザビームが
遠ざかるにことによって徐冷され、結晶状態となる。
【0054】ここで、L0記録膜22に対する記録の場
合、トップパルスのパルス幅Ttop、マルチパルスの
パルス幅Tmp、ラストパルスのパルス幅Tlp及び冷
却期間Tclは、いずれの記録信号(2T〜8T)を形
成する場合においてもそれぞれ一定に設定される。以
下、L0記録膜22への記録を行う場合のトップパルス
のパルス幅、マルチパルスのパルス幅、ラストパルスの
パルス幅及び冷却期間をそれぞれTtop0、Tmp
0、Tlp0及びTcl0と呼ぶ。同様に、L1記録膜
32に対する記録の場合も、トップパルスのパルス幅T
top、マルチパルスのパルス幅Tmp、ラストパルス
のパルス幅Tlp及び冷却期間Tclは、いずれの記録
信号(2T〜8T)を形成する場合においてもそれぞれ
一定に設定され、以下、L1記録膜32への記録を行う
場合のトップパルスのパルス幅、マルチパルスのパルス
幅、ラストパルスのパルス幅及び冷却期間をそれぞれT
top1、Tmp1、Tlp1及びTcl1と呼ぶ。但
し、単にTtop、Tmp、Tlp及びTclというと
きには、L0記録膜22に対する記録にあってはそれぞ
れTtop0、Tmp0、Tlp0及びTcl0を指
し、L1記録膜32に対する記録にあってはそれぞれT
top1、Tmp1、Tlp1及びTcl1を指す。
【0055】上述のとおり、L0層20には反射膜が設
けられないか、設けられる場合であってもその膜厚が非
常に薄く(3〜15nm程度)設定される一方、L1層
30には厚さが20〜200nmの反射膜34が設けら
れることから、L0層20はL1層に比べて放熱性が低
く、再結晶化現象が起きやすい。
【0056】この点を考慮して、本実施態様において
は、L0層20における再結晶化現象を防止すべく、L
0記録膜22に対して記録を行う場合の記録パワー(P
w0)と消去パワー(Pe0)の比(Pe0/Pw0)
を、L1記録膜32に対して記録を行う場合の記録パワ
ー(Pw1)と消去パワー(Pe1)の比(Pe1/P
w1)よりも小さく設定することによって、冷却効果の
低いL0層20における熱干渉を緩和し、再結晶化現象
を抑制している。この場合、Pe1/Pw1に対してP
e0/Pw0を小さく設定しすぎると、L0記録膜22
における消去率が低下してしまう一方で、Pe0/Pw
0をPe1/Pw1に近い値に設定すると、熱干渉が十
分に緩和されず、再結晶化現象が発生してしまう。これ
らを考慮すれば、Pe0/Pw0を、Pe1/Pw1に
対して0.38〜0.66倍程度に設定することが好ま
しく、0.44〜0.55倍程度に設定することがより
好ましく、0.50倍程度に設定することが特に好まし
い。Pe0/Pw0とPe1/Pw1との関係をかかる
範囲に設定すれば、消去率を実用上問題のないレベルと
することができるとともに、熱干渉を効果的に緩和する
ことが可能となる。
【0057】但し、L1記録膜32に対して記録を行う
場合、レーザビームはL0層20を介してL1記録膜3
2に照射されることから、L1記録膜32に到達するレ
ーザビームはかなり減衰してしまう。したがって、L1
記録膜32を十分に溶融させるためには、記録パワー
(Pw1)のレベルとして、L0記録膜22に対して記
録を行う場合に用いる記録パワー(Pw0)よりも高く
設定する必要がある(Pw0<Pw1)。
【0058】また、本実施態様においては、L0層20
における再結晶化現象を防止すべく、L0記録膜22に
対して記録を行う場合のトップパルスのパルス幅Tto
p0を、L1記録膜32に対して記録を行う場合のトッ
プパルスのパルス幅Ttop1よりも短く設定すること
によって、冷却効果の低いL0層20における熱干渉を
さらに緩和し、再結晶化現象をより効果的に抑制してい
る。この場合、Ttop1に比べてTtop0を短く設
定しすぎると、L0記録膜22が融点に達しないおそれ
がある一方で、Ttop0をTtop1に近い長さに設
定すると、熱干渉が十分に緩和されず、再結晶化現象が
発生してしまう。これらを考慮すれば、Ttop0を、
Ttop1に対して0.40〜0.75倍程度に設定す
ることが好ましく、0.49〜0.55倍程度に設定す
ることがより好ましく、0.55倍程度に設定すること
が特に好ましい。Ttop0とTtop1との関係をか
かる範囲に設定すれば、L0記録膜22を融点以上の温
度に十分加熱することができるとともに、熱干渉を効果
的に緩和することが可能となる。尚、Tlp0及びTl
p1については、それぞれTtop0及びTtop1と
同じ長さに設定すればよい。
【0059】さらに、本実施態様においては、L0層2
0における再結晶化現象を防止すべく、L0記録膜22
に対して記録を行う場合のマルチパルスのパルス幅Tm
p0を、L1記録膜32に対して記録を行う場合のマル
チパルスのパルス幅Tmp1よりも短く設定することに
よって、冷却効果の低いL0層20における熱干渉をさ
らに緩和し、再結晶化現象をより効果的に抑制してい
る。この場合、Tmp1に比べてTmp0を短く設定し
すぎると、L0記録膜22が融点に達しないおそれがあ
る一方で、Tmp0をTmp1に近い長さに設定する
と、熱干渉が十分に緩和されず、再結晶化現象が発生し
てしまう。これらを考慮すれば、Tmp0を、Tmp1
に対して0.48〜0.58倍程度に設定することが好
ましく、0.50〜0.53倍程度に設定することがよ
り好ましく、0.50倍程度に設定することが特に好ま
しい。Tmp0とTmp1との関係をかかる範囲に設定
すれば、L0記録膜22を融点以上の温度に十分加熱す
ることができるとともに、熱干渉を効果的に緩和するこ
とが可能となる。
【0060】さらに、本実施態様においては、L0層2
0における再結晶化現象を防止すべく、L0記録膜22
に対して記録を行う場合の冷却期間Tcl0を、L1記
録膜32に対して記録を行う場合の冷却期間Tcl1よ
りも長く設定することによって、冷却効果の低いL0層
20における熱干渉をさらに緩和し、再結晶化現象をよ
り効果的に抑制している。この場合、Tcl1に比べて
Tcl0を長く設定しすぎると、L0記録膜22におけ
る消去率が低下してしまう一方で、Tcl0をTcl1
に近い長さに設定すると、熱干渉が十分に緩和されず、
再結晶化現象が発生してしまう。これらを考慮すれば、
Tcl0をTcl1に対して1.25〜2.00倍程度
に設定することが好ましく、1.25〜1.50倍程度
に設定することがより好ましく、1.25倍程度に設定
することが特に好ましい。Tcl0とTcl1との関係
をかかる範囲に設定すれば、消去率を実用上問題のない
レベルとすることができるとともに、熱干渉を効果的に
緩和することが可能となる。
【0061】以上説明したL0層20及びL1層30に
それぞれ対応する記録ストラテジを特定するための情報
は、「記録条件設定情報」として当該光記録媒体10内
に保存しておくことが好ましい。このような記録条件設
定情報を光記録媒体10内に保存しておけば、ユーザが
実際にデータの記録を行う際に、情報記録装置によりか
かる記録条件設定情報が読み出され、これに基づいて記
録ストラテジを決定することが可能となる。したがっ
て、例えば、ユーザがL0層20に対するデータの記録
を指示した場合には、情報記録装置は記録パワー、消去
パワー及び基底パワーをそれぞれPw0、Pe0及びP
b0に設定するとともにトップパルスのパルス幅、マル
チパルスのパルス幅、ラストパルスのパルス幅及び冷却
期間をそれぞれTtop0、Tmp0、Tlp0及びT
cl0に設定してデータの記録を行い、ユーザがL1層
30に対するデータの記録を指示した場合には、情報記
録装置は記録パワー、消去パワー及び基底パワーをそれ
ぞれPw1、Pe1及びPb1に設定するとともにトッ
プパルスのパルス幅、マルチパルスのパルス幅、ラスト
パルスのパルス幅及び冷却期間をそれぞれTtop1、
Tmp1、Tlp1及びTcl1に設定してデータの記
録を行う。
【0062】記録条件設定情報としては、L0層20及
びL1層30にそれぞれ対応する記録ストラテジのみな
らず、光記録媒体10に対してデータの記録を行う場合
に必要な各種条件(記録線速度等)を特定するために必
要な情報を含んでいることがより好ましい。記録条件設
定情報は、ウォブルやプレピットとして記録されたもの
でもよく、L0記録膜22及び/又はL1記録膜32に
データとして記録されたものでもよい。また、データの
記録に必要な各条件を直接的に示すもののみならず、情
報記録装置内にあらかじめ格納されている各種条件のい
ずれかを指定することにより記録ストラテジの特定を間
接的に行うものであっても構わない。
【0063】図7は、光記録媒体10に対してデータの
記録を行うための情報記録装置50の主要部を概略的に
示す図である。
【0064】情報記録装置50は、図7に示すように光
記録媒体10を回転させるためのスピンドルモータ52
と、光記録媒体10にレーザビームを照射するとともに
その反射光を受光するヘッド53と、スピンドルモータ
52及びヘッド53の動作を制御するコントローラ54
と、ヘッド53にレーザ駆動信号を供給するレーザ駆動
回路55と、ヘッド53にレンズ駆動信号を供給するレ
ンズ駆動回路56とを備えている。
【0065】さらに、図7に示すように、コントローラ
54にはフォーカスサーボ追従回路57、トラッキング
サーボ追従回路58及びレーザコントロール回路59が
含まれている。フォーカスサーボ追従回路57が活性化
すると、回転している光記録媒体10の記録面にフォー
カスがかかった状態となり、トラッキングサーボ追従回
路58が活性化すると、光記録媒体10の偏芯している
信号トラックに対して、レーザビームのスポットが自動
追従状態となる。フォーカスサーボ追従回路57及びト
ラッキングサーボ追従回路58には、フォーカスゲイン
を自動調整するためのオートゲインコントロール機能及
びトラッキングゲインを自動調整するためのオートゲイ
ンコントロール機能がそれぞれ備えられている。また、
レーザコントロール回路59は、レーザ駆動回路55に
より供給されるレーザ駆動信号を生成する回路であり、
光記録媒体10に記録されている記録条件設定情報に基
づいて、適切なレーザ駆動信号の生成を行う。
【0066】尚、これらフォーカスサーボ追従回路5
7、トラッキングサーボ追従回路58及びレーザコント
ロール回路59については、コントローラ54内に組み
込まれた回路である必要はなく、コントローラ54と別
個の部品であっても構わない。さらに、これらは物理的
な回路である必要はなく、コントローラ54内で実行さ
れるソフトウェアであっても構わない。
【0067】このような構成からなる情報記録装置50
を用いて本実施態様にかかる光記録媒体10に対するデ
ータの記録を行う場合、上述のとおり、光記録媒体10
に記録されている記録条件設定情報が読み出され、これ
に基づいて記録ストラテジが決定される。したがって、
情報記録装置50は、L0層20に対してデータの記録
を行う場合、読み出された記録条件設定情報に基づき、
記録パワー、消去パワー及び基底パワーをそれぞれPw
0、Pe0及びPb0に設定するとともにトップパルス
のパルス幅、マルチパルスのパルス幅、ラストパルスの
パルス幅及び冷却期間をそれぞれTtop0、Tmp
0、Tlp0及びTcl0に設定してデータの記録を行
い、L1層30に対してデータの記録を行う場合、読み
出された記録条件設定情報に基づき、記録パワー、消去
パワー及び基底パワーをそれぞれPw1、Pe1及びP
b1に設定するとともにトップパルスのパルス幅、マル
チパルスのパルス幅、ラストパルスのパルス幅及び冷却
期間をそれぞれTtop1、Tmp1、Tlp1及びT
cl1に設定してデータの記録を行う。
【0068】以上説明したように、本実施態様において
は、光入射面13aに近いL0層20に対してデータの
記録を行う場合、レーザビームの記録パワーと消去パワ
ーとの比(Pe0/Pw0)を光入射面13aから遠い
L1層30に対してデータの記録を行う場合の当該比
(Pe1/Pw1)よりも小さく設定していることか
ら、冷却効果の低いL0層20における熱干渉を緩和
し、再結晶化現象を抑制することが可能となる。
【0069】また、本実施態様においては、光入射面1
3aに近いL0層20に対してデータの記録を行う場
合、トップパルスのパルス幅Ttop0、マルチパルス
のパルス幅Tmp0及びラストパルスのパルス幅Tlp
0を、光入射面13aから遠いL1層30に対してデー
タの記録を行う場合のこれら幅Ttop1、Tmp1及
びTlp1よりも短く設定するとともに、L0層20に
対してデータの記録を行う場合の冷却期間Tcl0をL
1層30に対してデータの記録を行う場合の冷却期間T
cl1よりも長く設定していることから、冷却効果の低
いL0層20における熱干渉を緩和し、再結晶化現象を
抑制することが可能となる。
【0070】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。
【0071】光記録媒体10の作製 まず、図2に示したスタンパ40を用いたポリカーボネ
ートの射出成形を行い、これによって、グルーブ11a
の深さ及びピッチがそれぞれ34nm及び0.32μm
であり、厚さが1.1mmである基体11を作成した。
【0072】次に、基体11をスパッタリング装置(図
示せず)内に搬入し、基体11のうちグルーブ11a及
びランド11bが形成されている面のほぼ全面にAg合
金、ZnS−SiO(80:20)、AgSbTeG
e及びZnS−SiO(80:20)をこの順でスパ
ッタリングすることによって、それぞれ厚さが100n
m、15nm、12nm及び80nmである反射膜3
4、第4の誘電体膜33、L1記録膜32及び第3の誘
電体膜31(L1層30)を成膜した。
【0073】次に、L1層30が形成された基体11を
スパッタリング装置から搬出した後、第3の誘電体膜3
1上に紫外線硬化性アクリル樹脂をスピンコートした。
そして、スピンコートした紫外線硬化性アクリル樹脂の
表面に、図4に示したスタンパ41を被せた状態でスタ
ンパ41を介して紫外線を照射した。これにより、グル
ーブ12aの深さ及びピッチがそれぞれ34nm及び
0.32μmであり、厚さが20μmである中間層12
を形成した。
【0074】次に、L1層30及び中間層12が形成さ
れた基体11をスパッタリング装置内に搬入し、グルー
ブ12a及びランド12bが形成されている中間層12
のほぼ全面にAl、SbTe及びZnS−SiO
(80:20)をこの順でスパッタリングすることに
よって、それぞれ厚さが70nm、8nm及び60nm
である第2の誘電体膜23、L0記録膜22及び第1の
誘電体膜21(L0層20)を成膜した。
【0075】次に、L1層30、中間層12及びL0層
20が形成された基体11をスパッタリング装置から搬
出した後、第1の誘電体膜21上に紫外線硬化性アクリ
ル樹脂をスピンコートし、紫外線を照射することによっ
て、厚さが100μmである光透過層13を形成した。
これにより光記録媒体前駆体が完成した。
【0076】そして、かかる光記録媒体前駆体をレーザ
照射装置の回転テーブル(図示せず)に載置し、回転さ
せながらトラックに沿った方向における長さが短く、且
つ、トラックに垂直な方向における長さが長い矩形状の
レーザビームを連続的に照射し、光記録媒体前駆体が1
回転するごとに照射位置をトラックに対して垂直な方向
にずらすことによって、L0記録膜22及びL1記録膜
32の実質的に全面を結晶状態に初期化した。これによ
り本実施例で用いる光記録媒体10が完成した。
【0077】レーザパワーの設定 このようにして作製された光記録媒体10のL0記録膜
22及びL1記録膜32に対し、記録パワー(Pw)及
び消去パワー(Pe)を種々に変えて記録を行い、形成
された記録マークのジッタを測定した。ジッタは、タイ
ムインターバルアナライザによりクロックジッタを測定
し、その再生信号の「ゆらぎ(σ)」を求め、ウィンド
ウ幅をTwとして、σ/Tw(%)により算出した。記
録においては、クロック周波数を65.7MHzに設定
し(T=15.2nsec)、記録線速度を5.7m/
secに設定して、(1,7)RLLの変調方式により
混合信号の形成を行った。記録に用いたレーザビームの
波長は405nmであり、レーザビームを集束するため
の対物レンズの開口数は0.85である。
【0078】また、L0記録膜22への記録において
は、Ttop0、Tmp0、Tlp0及びTcl0をそ
れぞれ0.2T、0.2T、0.2T及び1.0Tに設
定し、L1記録膜32への記録においては、Ttop
1、Tmp1、Tlp1及びTcl1をそれぞれ0.4
T、0.4T、0.5T及び0.8Tに設定した。
【0079】L0記録膜22についての測定結果を表1
に示す。
【0080】
【表1】 表1に示すように、L0記録膜22への記録において
は、記録パワー(Pw0)が4.5mW〜5.0mWで
あり、消去パワー(Pe0)が1.3mW〜1.5mW
である場合に良好なジッタが得られている。尚、記録パ
ワー(Pw0)及び消去パワー(Pe0)の値は、レー
ザビームを照射した際の盤面における値である(以下に
示す基底パワー(Pb0)の値も同様)。これにより、
L0記録膜22への記録においては、記録パワー(Pw
0)と消去パワー(Pe0)との比(Pe0/Pw0)
が0.26〜0.33程度である場合に良好なジッタが
得られることが分かった。
【0081】図8は、記録パワー(Pw0)と消去パワ
ー(Pe0)との比(Pe0/Pw0)とジッタとの関
係を示すグラフである。図8からは、記録パワー(Pw
0)と消去パワー(Pe0)との比(Pe0/Pw0)
が0.26〜0.33程度である場合に良好なジッタが
得られていることがより明確に確認できる。また、図8
を参照すれば、Pe0/Pw0が0.30程度である場
合に、非常に良好なジッタが得られていることが確認で
きる。
【0082】L1記録膜32についての測定結果を表2
に示す。
【0083】
【表2】 表2に示すように、L1記録膜32への記録において
は、記録パワー(Pw1)が9.5mW〜10.0mW
であり、消去パワー(Pe1)が5.0mW〜6.5m
Wである場合に良好なジッタが得られている。尚、記録
パワー(Pw1)及び消去パワー(Pe1)の値は、レ
ーザビームを照射した際の盤面における値である(以下
に示す基底パワー(Pb1)の値も同様)。これによ
り、L1記録膜32への記録においては、記録パワー
(Pw1)と消去パワー(Pe1)との比(Pe1/P
w1)が0.50〜0.68程度である場合に良好なジ
ッタが得られることが分かった。
【0084】図9は、記録パワー(Pw1)と消去パワ
ー(Pe1)との比(Pe1/Pw1)とジッタとの関
係を示すグラフである。図9からは、記録パワー(Pw
1)と消去パワー(Pe1)との比(Pe1/Pw1)
が0.50〜0.68程度である場合に良好なジッタが
得られていることがより明確に確認できる。また、図9
を参照すれば、Pe1/Pw1が0.60程度である場
合に、非常に良好なジッタが得られていることが確認で
きる。
【0085】以上より、Pe0/Pw0を、Pe1/P
w1に対して0.38〜0.66倍程度に設定すること
が好ましく、0.44〜0.55倍程度に設定すること
がより好ましく、0.50倍程度に設定することが特に
好ましいことが分かった。
【0086】パルス幅の設定 次に、上述のようにして作製された光記録媒体10のL
0記録膜22及びL1記録膜32に対し、トップパルス
のパルス幅Ttop、マルチパルスのパルス幅Tmp、
ラストパルスのパルス幅Tlp及び冷却期間Tclを種
々に変えて記録を行い、形成された記録マークのジッタ
を測定した。但し、本実施例では、トップパルスのパル
ス幅Ttopとラストパルスのパルス幅Tlpとを同じ
長さに設定していることから、以下の記載において、ト
ップパルスのパルス幅Ttopとは、ラストパルスのパ
ルス幅Tlpをも指す。記録においては、上述したレー
ザパワーの設定時と同様、クロック周波数を65.7M
Hzに設定し(T=15.2nsec)、記録線速度を
5.7m/secに設定して、(1,7)RLLの変調
方式により混合信号の形成を行った。記録に用いたレー
ザビームの波長は405nmであり、レーザビームを集
束するための対物レンズの開口数は0.85である。
【0087】また、L0記録膜22への記録においては
記録パワー(Pw0)、消去パワー(Pe0)及び基底
パワー(Pb0)をそれぞれ5.0mW、1.5mW及
び0.1mWに固定し、L1記録膜32への記録におい
ては記録パワー(Pw1)、消去パワー(Pe1)及び
基底パワー(Pb1)をそれぞれ10.0mW、6.0
mW及び0.1mWに固定した。
【0088】測定においては、まず、トップパルスのパ
ルス幅Ttop及びマルチパルスのパルス幅Tmpを同
じ長さに設定してこれを種々の長さに変化させる一方
で、冷却期間Tclの長さを固定して記録を行い、形成
された記録マークのジッタを測定した。
【0089】L0記録膜22についての測定結果を表3
に、L1記録膜32についての測定結果を表4に示す。
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】 表3に示すように、L0記録膜22への記録において
は、トップパルスのパルス幅Ttop0及びマルチパル
スのパルス幅Tmp0が0.20Tである場合に最も良
好なジッタが得られている。また、表4に示すように、
L1記録膜32への記録においては、トップパルスのパ
ルス幅Ttop1及びマルチパルスのパルス幅Tmp1
が0.40Tである場合に最も良好なジッタが得られて
いる。
【0092】次に、トップパルスのパルス幅Ttop及
びマルチパルスのパルス幅Tmpの一方を、上述のよう
にして得られたパルス幅(L0記録膜22については
0.20T、L1記録膜32については0.40T)に
固定し、他方を変化させて記録を行い、形成された記録
マークのジッタを測定した。
【0093】L0記録膜22についての測定結果を表5
に、L1記録膜32についての測定結果を表6に示す。
【0094】
【表5】
【0095】
【表6】 表5に示すように、L0記録膜22への記録において
は、トップパルスのパルス幅Ttop0を0.20Tに
固定した場合には、マルチパルスのパルス幅Tmp0が
0.20T〜0.22Tである場合に良好なジッタが得
られ、0.20Tである場合に最も良好なジッタが得ら
れている。また、マルチパルスのパルス幅Tmp0を
0.20Tに固定した場合には、トップパルスのパルス
幅Ttop0が0.18T〜0.30Tである場合に良
好なジッタが得られ、0.22Tである場合に最も良好
なジッタが得られている。また、表6に示すように、L
1記録膜32への記録においては、トップパルスのパル
ス幅Ttop1を0.40Tに固定した場合には、マル
チパルスのパルス幅Tmp1が0.38T〜0.42T
である場合に良好なジッタが得られ、0.40Tである
場合に最も良好なジッタが得られている。また、マルチ
パルスのパルス幅Tmp1を0.40Tに固定した場合
には、トップパルスのパルス幅Ttop1が0.40T
〜0.45Tである場合に良好なジッタが得られ、0.
40Tである場合に最も良好なジッタが得られている。
【0096】次に、トップパルスのパルス幅Ttop及
びマルチパルスのパルス幅Tmpを、上述のようにして
得られた最適パルス幅(L0記録膜22についてはそれ
ぞれ0.22T及び0.20T、L1記録膜32につい
てはいずれも0.40T)に固定し、冷却期間Tclを
変化させて記録を行い、形成された記録マークのジッタ
を測定した。
【0097】L0記録膜22についての測定結果を表7
に、L1記録膜32についての測定結果を表8に示す。
【0098】
【表7】
【0099】
【表8】 表7に示すように、L0記録膜22への記録において
は、冷却期間Tcl0が1.0T〜1.2Tである場合
に良好なジッタが得られ、1.0Tである場合に最も良
好なジッタが得られている。また、表8に示すように、
L1記録膜32への記録においては、冷却期間Tcl1
が0.6T〜0.8Tである場合に良好なジッタが得ら
れ、0.8Tである場合に最も良好なジッタが得られて
いる。
【0100】このように、L0記録膜22への記録にお
いては、トップパルスのパルス幅Ttop0(=Tlp
0)を0.18T〜0.30T、特に0.22Tに設定
し、マルチパルスのパルス幅Tmp0を0.20T〜
0.22T、特に0.20Tに設定し、冷却期間Tcl
0を1.0T〜1.2T、特に1.0Tに設定すること
により、良好なジッタが得られることが分かった。ま
た、L1記録膜32への記録においては、トップパルス
のパルス幅Ttop1(=Tlp1)を0.40T〜
0.45T、特に0.40Tに設定し、マルチパルスの
パルス幅Tmp0を0.38T〜0.42T、特に0.
40Tに設定し、冷却期間Tcl0を0.6T〜0.8
T、特に0.8Tに設定することにより、良好なジッタ
が得られることが分かった。
【0101】以上より、Ttop0(及びTlp0)を
Ttop1(及びTlp1)に対して0.40〜0.7
5倍程度に設定することが好ましく、0.49〜0.5
5倍程度に設定することがより好ましく、0.55倍程
度に設定することが特に好ましいことが分かった。ま
た、Tmp0をTmp1に対して0.48〜0.58倍
程度に設定することが好ましく、0.50〜0.53倍
程度に設定することがより好ましく、0.50倍程度に
設定することが特に好ましいことが分かった。さらに、
Tcl0をTcl1に対して1.25〜2.00倍程度
に設定することが好ましく、1.25〜1.50倍程度
に設定することがより好ましく、1.25倍程度に設定
することが特に好ましいことが分かった。
【0102】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0103】例えば、上記実施態様においては、光記録
媒体10が2つの記録層(L0層20、L1層30)を
備えている場合を例に説明したが、本発明の対象が記録
層を2層のみ有する光記録媒体に限定されるものではな
く、3層以上の記録層を有する光記録媒体に適用するこ
とも可能である。
【0104】この場合、レーザパワーの設定に関して
は、光入射面13aから最も遠い記録層についてのPe
/Pwに対して、その他の記録層のPe/Pwを小さく
(0.38〜0.66倍程度)に設定すればよく、光入
射面13aに近い記録層ほど、Pe/Pwが段階的に小
さくなるように設定することが好ましい。また、パルス
幅の設定に関しては、光入射面13aから最も遠い記録
層についてのTtopに対してその他の記録層のTto
p(及びTlp)を短く(0.40〜0.75倍程度)
に設定し、光入射面13aから最も遠い記録層について
のTmpに対してその他の記録層のTmpを短く(0.
48〜0.58倍程度)に設定し、光入射面13aから
最も遠い記録層についてのTclに対してその他の記録
層のTclを長く(1.25〜2.00倍程度)に設定
すればよく、光入射面13aに近い記録層ほど、Tto
p(及びTlp)及びTmpが段階的に短くなり、Tc
lが段階的に長くなるように設定することが好ましい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の情報記録層を有する光記録媒体に対してダイレク
トオーバーライトを行った場合に、良好な形状の記録マ
ークを形成することが可能となる。
【0106】尚、熱干渉の影響は、使用するレーザビー
ムの波長が短いほど顕著になるとともに、レーザビーム
を集光する対物レンズの開口数(NA)が大きいほど顕
著となる。このため、本発明は、使用するレーザビーム
の波長(λ)とレーザビームを集束するための対物レン
ズの開口数(NA)との比(λ/NA)が700nm以
下、例えば、NAが0.7以上(特に0.85程度)で
あり、レーザビームの波長λが200〜450nm程度
である場合に特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施態様にかかる光記録媒体
10の構造を概略的に示す断面図である。
【図2】光記録媒体10の製造方法を示す工程図であ
る。
【図3】光記録媒体10の製造方法を示す工程図であ
る。
【図4】光記録媒体10の製造方法を示す工程図であ
る。
【図5】光記録媒体10の製造方法を示す工程図であ
る。
【図6】L0記録膜22及びL1記録膜32に対してデ
ータの記録を行う場合の記録ストラテジを示す図であ
り、(a)は2T信号を形成する場合の記録ストラテジ
であり、(b)は3T信号を形成する場合の記録ストラ
テジであり、(c)は4T信号を形成する場合の記録ス
トラテジであり、(d)は5T信号〜8T信号を形成す
る場合の記録ストラテジである。
【図7】光記録媒体10に対してデータの記録を行うた
めの情報記録装置50の主要部を概略的に示す図であ
る。
【図8】記録パワー(Pw0)と消去パワー(Pe0)
との比(Pe0/Pw0)とジッタとの関係を示すグラ
フである。
【図9】記録パワー(Pw1)と消去パワー(Pe1)
との比(Pe1/Pw1)とジッタとの関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 光記録媒体 11 基体 12 中間層 11a,12a グルーブ 11b,12b ランド 13 光透過層 13a 光入射面 20 L0層 21 第1の誘電体膜 22 L0記録膜 23 第2の誘電体膜 30 L1層 31 第3の誘電体膜 32 L1記録膜 33 第4の誘電体膜 34 反射膜 40,41 スタンパ 50 情報記録装置 52 スピンドルモータ 53 ヘッド 54 コントローラ 55 レーザ駆動回路 56 レンズ駆動回路 57 フォーカスサーボ追従回路 58 トラッキングサーボ追従回路 59 レーザコントロール回路

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された少なくとも第1及び第2の情
    報記録層を備える光記録媒体に対し、光入射面から少な
    くとも記録パワー(Pw)及び消去パワー(Pe)を含
    む複数のパワーに変調されたレーザビームを照射するこ
    とによって情報を記録する情報記録方法であって、前記
    レーザビームの波長をλとし、前記レーザビームを集光
    するための対物レンズの開口数をNAとした場合に λ/NA ≦ 700nm に設定し、且つ、前記第1の情報記録層に対して情報の
    記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーとの
    比(Pe/Pw)を、前記第2の情報記録層に対して情
    報の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワー
    との比(Pe/Pw)よりも小さく設定して情報の記録
    を行うことを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の情報記録層が前記第2の情報
    記録層よりも前記光入射面側に位置していることを特徴
    とする請求項1に記載の情報記録方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の情報記録層に対して情報の記
    録を行う場合のトップパルスのパルス幅及びマルチパル
    スのパルス幅の少なくとも一方を、前記第2の情報記録
    層に対して情報の記録を行う場合のトップパルスのパル
    ス幅及びマルチパルスのパルス幅の対応するものよりも
    短く設定して情報の記録を行うことを特徴とする請求項
    1または2に記載の情報記録方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の情報記録層に対して情報の記
    録を行う場合の冷却期間を、前記第2の情報記録層に対
    して情報の記録を行う場合の冷却期間よりも長く設定し
    て情報の記録を行うことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の情報記録方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザビームの波長λが200〜4
    50nmであることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の情報記録方法。
  6. 【請求項6】 積層された少なくとも第1及び第2の情
    報記録層を備える光記録媒体に対し、光入射面から少な
    くとも記録パワー(Pw)及び消去パワー(Pe)を含
    む複数のパワーに変調されたレーザビームを照射するこ
    とによって情報を記録する情報記録方法であって、前記
    第1の情報記録層に対して情報の記録を行う場合の前記
    記録パワーと前記消去パワーとの比(Pe/Pw)を、
    前記第2の情報記録層に対して情報の記録を行う場合の
    前記記録パワーと前記消去パワーとの比(Pe/Pw)
    に対して0.38〜0.66倍に設定して情報の記録を
    行うことを特徴とする情報記録方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の情報記録層が前記第2の情報
    記録層よりも前記光入射面側に位置していることを特徴
    とする請求項6に記載の情報記録方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の情報記録層に対して情報の記
    録を行う場合のトップパルスのパルス幅及びマルチパル
    スのパルス幅の少なくとも一方を、前記第2の情報記録
    層に対して情報の記録を行う場合のトップパルスのパル
    ス幅及びマルチパルスのパルス幅の対応するものよりも
    短く設定して情報の記録を行うことを特徴とする請求項
    6または7に記載の情報記録方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の情報記録層に対して情報の記
    録を行う場合の冷却期間を、前記第2の情報記録層に対
    して情報の記録を行う場合の冷却期間よりも長く設定し
    て情報の記録を行うことを特徴とする請求項6乃至8の
    いずれか1項に記載の情報記録方法。
  10. 【請求項10】 前記レーザビームの波長をλとし、前
    記レーザビームを集光するための対物レンズの開口数を
    NAとした場合に λ/NA ≦ 700nm に設定して情報の記録を行うことを特徴とする請求項6
    乃至9のいずれか1項に記載の情報記録方法。
  11. 【請求項11】 前記レーザビームの波長λが200〜
    450nmであることを特徴とする請求項10に記載の
    情報記録方法。
  12. 【請求項12】 積層された少なくとも第1及び第2の
    情報記録層を備える光記録媒体に対し、光入射面から少
    なくとも記録パワー(Pw)及び消去パワー(Pe)を
    含む複数のパワーに変調されたレーザビームを照射する
    ことによって情報を記録する情報記録装置であって、前
    記レーザビームの波長をλとし、前記レーザビームを集
    光するための対物レンズの開口数をNAとした場合に λ/NA ≦ 700nm であり、且つ、前記第1の情報記録層に対して情報の記
    録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーとの比
    (Pe/Pw)を、前記第2の情報記録層に対して情報
    の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーと
    の比(Pe/Pw)よりも小さく設定して情報の記録を
    行うことを特徴とする情報記録装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の情報記録層が前記第2の情
    報記録層よりも前記光入射面側に位置していることを特
    徴とする請求項12に記載の情報記録装置。
  14. 【請求項14】 前記レーザビームの波長λが200〜
    450nmであることを特徴とする請求項12または1
    3に記載の情報記録装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の情報記録層に対して情報の
    記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーとの
    比(Pe/Pw)を、前記第2の情報記録層に対して情
    報の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワー
    との比(Pe/Pw)に対して0.38〜0.66倍に
    設定して情報の記録を行うことを特徴とする請求項12
    乃至14のいずれか1項に記載の情報記録装置。
  16. 【請求項16】 積層された少なくとも第1及び第2の
    情報記録層を備え、光入射面から入射される少なくとも
    記録パワー(Pw)及び消去パワー(Pe)を含む複数
    のパワーに変調されたレーザビームを照射することによ
    って情報の記録が可能な光記録媒体であって、前記レー
    ザビームの波長をλとし、前記レーザビームを集光する
    ための対物レンズの開口数をNAとした場合に λ/NA ≦ 700nm に設定し、且つ、前記第1の情報記録層に対して情報の
    記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワーとの
    比(Pe/Pw)を、前記第2の情報記録層に対して情
    報の記録を行う場合の前記記録パワーと前記消去パワー
    との比(Pe/Pw)よりも小さく設定して情報の記録
    を行うために必要な設定情報を有していることを特徴と
    する光記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記第1の情報記録層が前記第2の情
    報記録層よりも前記光入射面側に位置していることを特
    徴とする請求項16に記載の光記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記設定情報が、前記第1の情報記録
    層に対して情報の記録を行う場合の前記記録パワーと前
    記消去パワーとの比(Pe/Pw)を、前記第2の情報
    記録層に対して情報の記録を行う場合の前記記録パワー
    と前記消去パワーとの比(Pe/Pw)に対して0.3
    8〜0.66倍に設定して情報の記録を行うために必要
    な設定情報を含んでいることを特徴とする請求項16ま
    たは17に記載の光記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記レーザビームの光路となる光透過
    層を備え、前記光透過層の厚さが30〜200μmであ
    ることを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項
    に記載の光記録媒体。
JP2002037237A 2002-02-14 2002-02-14 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体 Pending JP2003242643A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002037237A JP2003242643A (ja) 2002-02-14 2002-02-14 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
TW092103141A TWI272599B (en) 2002-02-14 2003-02-14 Method and apparatus for recording information on optical recording medium, and optical recording medium
PCT/JP2003/001548 WO2003069606A1 (fr) 2002-02-14 2003-02-14 Procede d'enregistrement d'information sur un support d'enregistrement optique, dispositif d'enregistrement et support d'enregistrement optique
US10/503,952 US8034530B2 (en) 2002-02-14 2003-02-14 Method of recording information in optical recording medium, information recording, apparatus and optical recording medium
AU2003211522A AU2003211522A1 (en) 2002-02-14 2003-02-14 Method for recording information on optical recording medium, information recorder, and optical recording medium
EP03706942A EP1475785A4 (en) 2002-02-14 2003-02-14 METHOD FOR RECORDING INFORMATION ON OPTICAL RECORDING MEDIUM, RECORDING DEVICE, AND OPTICAL RECORDING MEDIUM

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002037237A JP2003242643A (ja) 2002-02-14 2002-02-14 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003242643A true JP2003242643A (ja) 2003-08-29
JP2003242643A5 JP2003242643A5 (ja) 2005-10-27

Family

ID=27678102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002037237A Pending JP2003242643A (ja) 2002-02-14 2002-02-14 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8034530B2 (ja)
EP (1) EP1475785A4 (ja)
JP (1) JP2003242643A (ja)
AU (1) AU2003211522A1 (ja)
TW (1) TWI272599B (ja)
WO (1) WO2003069606A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006093341A1 (en) * 2005-03-02 2006-09-08 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, multi-layered optical recording medium, and optical recording method and recording apparatus using the same
JP2007080463A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 多層相変化型光記録媒体とその記録方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003242644A (ja) * 2002-02-14 2003-08-29 Tdk Corp 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
JP3912664B2 (ja) * 2002-02-28 2007-05-09 Tdk株式会社 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
JP4167146B2 (ja) * 2003-08-19 2008-10-15 Tdk株式会社 光記録媒体及びその製造方法、並びに、光記録媒体に対するデータ記録方法及びデータ再生方法
CN1942937B (zh) * 2005-03-02 2011-07-27 株式会社理光 光记录方法和记录装置
JP2007172671A (ja) * 2005-09-30 2007-07-05 Ricoh Co Ltd パワー決定方法、片面多層光ディスク、記録方法、プログラム及び記録媒体、並びに光ディスク装置
JPWO2012124313A1 (ja) * 2011-03-16 2014-07-17 パナソニック株式会社 光学的情報記録装置、光学的情報記録方法及び光学的情報記録媒体

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19612823C2 (de) * 1995-03-31 2001-03-01 Mitsubishi Chem Corp Optisches Aufzeichnungsverfahren
JP3529969B2 (ja) * 1997-02-26 2004-05-24 株式会社東芝 多値相変化光記録媒体
GB2336463B (en) * 1998-04-16 2000-07-05 Ricoh Kk Optical recording method for a rewritable phase-change optical recording medium
JP3250989B2 (ja) 1998-05-15 2002-01-28 松下電器産業株式会社 光学情報記録媒体、その記録再生方法、その製造法及び光学情報記録再生装置
EP0957477A3 (en) 1998-05-15 2003-11-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information recording medium, recording and reproducing method therefor and optical information recording and reproduction apparatus
AU5566200A (en) * 1999-06-22 2001-01-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical disk, optical disk device, and reproducing method for optical disk
EP1065663A3 (en) * 1999-06-30 2002-02-06 Sony Corporation Optical recording medium
US6469977B2 (en) * 1999-12-20 2002-10-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information recording medium, method for producing the same, and method and apparatus for recording/reproducing information thereon
EP1117094B1 (en) 2000-01-17 2012-11-21 Mitsubishi Kagaku Media Co., Ltd. Recording method for phase-change recording medium
JP4119604B2 (ja) 2000-01-17 2008-07-16 三菱化学メディア株式会社 相変化型記録媒体の記録方法
ATE254330T1 (de) * 2000-07-12 2003-11-15 Koninkl Philips Electronics Nv Optisches aufzeichnungsmedium mit verschiedenen aufzeichnungsschichten
JP2002050053A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Tdk Corp 光情報媒体
TW487682B (en) * 2000-08-10 2002-05-21 Nat Science Council Rewritable phase-change type optical information recording composition and optical disk containing the same
US20020136122A1 (en) 2001-03-21 2002-09-26 Kazuhiko Nakano Optical information record medium, method of recording information on optical information record medium, and information recording apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006093341A1 (en) * 2005-03-02 2006-09-08 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, multi-layered optical recording medium, and optical recording method and recording apparatus using the same
US7773478B2 (en) 2005-03-02 2010-08-10 Ricoh Company, Ltd. Optical recording medium, multi-layered optical recording medium, and optical recording method and recording apparatus using the same
JP2007080463A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 多層相変化型光記録媒体とその記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI272599B (en) 2007-02-01
AU2003211522A1 (en) 2003-09-04
EP1475785A1 (en) 2004-11-10
TW200402702A (en) 2004-02-16
US8034530B2 (en) 2011-10-11
US20050089798A1 (en) 2005-04-28
EP1475785A4 (en) 2009-05-20
WO2003069606A1 (fr) 2003-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100551917B1 (ko) 광기록 방법, 광기록장치 및 광기록매체
US6982111B2 (en) Optical recording medium and recording method for optical recording medium
JP2003242645A (ja) 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
JP3912664B2 (ja) 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
JP2003242644A (ja) 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
JP2003242643A (ja) 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
JP2003242655A (ja) 光記録媒体からの情報再生方法、情報再生装置及び光記録媒体
EP1612779B1 (en) Method of recording data on optical recording media and optical recording device
US7227826B2 (en) Method of recording information in optical recording medium, information recording apparatus and optical recording medium
JP2005332579A (ja) 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
JP2003233929A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体への情報記録方法
US20060280111A1 (en) Optical storage medium and optical recording method
JP4407573B2 (ja) 光記録媒体への情報記録方法及び光記録装置
JP2005302297A (ja) 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置及び光記録媒体
US7680010B2 (en) Method for recording information on optical recording medium
JP4368586B2 (ja) 光記録媒体
JP2002203317A (ja) 光記録方法、光記録装置および光記録媒体
JP2007109283A (ja) 光記録媒体への情報記録方法及び光記録装置
JP2004139688A (ja) 光記録媒体
JP2003099936A (ja) 光記録媒体への情報記録方法、情報記録装置、光記録媒体及び光記録媒体の評価方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050719

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20050719

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20050805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051012

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060327

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060712

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070316