JP2003241990A - 情報処理装置、印刷装置及び記憶情報の修正方法 - Google Patents

情報処理装置、印刷装置及び記憶情報の修正方法

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JP2003241990A
JP2003241990A JP2002042161A JP2002042161A JP2003241990A JP 2003241990 A JP2003241990 A JP 2003241990A JP 2002042161 A JP2002042161 A JP 2002042161A JP 2002042161 A JP2002042161 A JP 2002042161A JP 2003241990 A JP2003241990 A JP 2003241990A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の記憶領域に予め格納された既存情報
を、第2の記憶領域に格納された差異情報に基づき修正
することができる情報処理装置、印刷装置及び記憶情報
の修正方法を提供する。 【解決手段】 プリンタ1はフラッシュROM20のデ
ータ内容を処理してファイルシステムとして動作するR
OMモジュール33を備えている。フラッシュROMに
はIPL部にファイルデータが、書換可能部に差替情報
が記憶されている。そして、ROMモジュール33はフ
ァイルのリード処理を実行するとき、フラッシュROM
20からファイルデータと差替情報とを読み込み、差替
情報に書き込まれた操作、つまりファイルデータの不具
合部分を差替情報に差し替える。続いて、ROMモジュ
ール33は差替情報に差し替えられたファイルをアプリ
ケーション28に返信し、アプリケーション28はファ
イルを受け取ってファイル読み込みを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置、印
刷装置及び記憶情報の修正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ソフトウェアはCPUの高性能
化、メモリ容量の増大に伴って高度化、大規模化してき
ており、それに連れてソフトウェアには不具合が生じる
可能性が高くなっている。このため、CPU、ROM、
RAMを持ったシステムにおいて、市場に投入した後で
ソフトウェアに不具合が発見されたり、これらの不具合
が原因でシステム自体を回収するなどの問題が度々生じ
ている。そこで、この問題に対処するためにROMとし
て電気的に書き換え可能なもの(フラッシュROM)を
用い、回収した際にソフトウェアを書き換えて修正した
り、ユーザ自身にソフトウェアをバージョンアップさせ
て対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フラッシュ
ROMはこれまで使用されてきた電気的に書き換えが不
可能なROM(マスクROM)に比べて高価であるた
め、フラッシュROMを用いるにしてもフラッシュRO
Mに格納するソフトウェア(バイナリデータ)をなるべ
く小さくして、メモリ容量の小さいものを使いたい現状
がある。また、フラッシュROMを書き換えるとき、書
き換えた後のソフトウェアは修正が加わる分だけ書き換
え前に比べてデータ量が多くなる傾向があるため、設計
時にはフラッシュROMに格納するソフトウェアを最小
化しておきたい要望もある。
【0004】これらの対応策としてフラッシュROMに
格納するデータを最小化する方法の一つに、ソフトウェ
ア全体のうち不具合がないであろうと思われる部分をマ
スクROMに格納しておく方法がある。この場合、マス
クROMに格納したデータ量だけフラッシュROMに格
納するデータ量が少なくて済み、上記した問題の解決が
図れる。しかし、マスクROMは書き換えが不可能であ
ることから、例えばマスクROMに格納した部分に不具
合が生じて修正を迫られたとしても、その部分は書き換
えることができず、修正の対応ができないという問題が
生じていた。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、第1の記憶領域に予め格納さ
れた既存情報を、第2の記憶領域に格納された差異情報
に基づき修正することができる情報処理装置、印刷装置
及び記憶情報の修正方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、既存情報が予め格納
された第1の記憶領域と、新たな情報として差異情報が
格納される第2の記憶領域と、前記既存情報と前記差異
情報とに基づき、一つの情報単位として処理される記憶
情報を生成する制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】この発明によれば、制御手段は既存情報と
差異情報とに基づき、一つの情報単位として処理される
記憶情報を生成するので、例えば既存情報に不具合が生
じてもその部分を差異情報に基づき修正が行える。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記制御手段は、前記既存情報の少
なくとも一部を前記差異情報に差し替えて、一つの情報
単位として前記記憶情報を生成することを要旨とする。
【0009】この発明によれば、請求項1に記載の発明
の作用に加え、既存情報に不具合が生じた場合には、既
存情報の少なくとも一部を差異情報に差し替えることで
既存情報の修正が行える。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記既存情報には当該既存情報が前
記第2の記憶領域のどの部分に対応しているかを示す位
置情報が格納され、前記制御手段は前記第2の記憶領域
において前記位置情報により決まる部分を前記差異情報
として取り込んで、前記既存情報の少なくとも一部を前
記差異情報に差し替えることを要旨とする。
【0011】この発明によれば、請求項2に記載の発明
の作用に加え、制御手段は既存情報の中からその既存情
報が第2の記憶領域のどの部分に対応しているかを示す
位置情報を取り込み、第2の記憶領域においてその位置
情報により決まる部分を差異情報として取り込んで既存
情報の少なくとも一部を差異情報に差し替える。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
3に記載の発明において、前記既存情報は一つの独立し
た情報単位であり、前記既存情報には当該既存情報の前
記第1の記憶領域における位置情報が記憶された構成で
あって、前記制御手段は前記位置情報と現在の読込位置
情報とを基に前記第1の記憶領域における読み込むべき
アドレスを設定し、前記読み込むべきアドレスから所定
サイズだけ格納データを読み込み、その部分に前記差異
情報を取り込むことにより前記既存情報の一部を前記差
異情報に差し替えることを要旨とする。
【0013】この発明によれば、請求項2又は3に記載
の発明の作用に加え、制御手段によって読み込むべきア
ドレスから所定サイズだけ格納データが読み込まれ、そ
の部分に差異情報が取り込まれて既存情報の一部が差異
情報に差し替えられる。従って、一つの独立した情報単
位のうち所定の一部が差異情報に差し替えれられ、既存
情報の部分的修正が行える。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記制御手
段はプログラムを機能単位で分割したときの構成単位と
なるモジュールであり、前記モジュールはアプリケーシ
ョンからの指令に基づき、前記既存情報と前記差異情報
とを用いて一つの情報単位として前記記憶情報を生成
し、当該記憶情報を前記アプリケーションに返信するこ
とを要旨とする。
【0015】この発明によれば、請求項1〜4のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、既存情報と差異
情報とを用いて記憶情報を生成する処理は、アプリケー
ションからの指令に基づきモジュールが行っている。従
って、アプリケーションは既存情報と差異情報とに基づ
き記憶情報を生成する処理を意識せずに済み、このよう
な操作が行われていることを意識することなしに記憶情
報の読み込みが行える。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記既存情
報は、前記情報処理装置を製品化するときに予め載せら
れるデフォルト情報であることを要旨とする。
【0017】この発明によれば、請求項1〜5のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、既存情報はデフ
ォルト情報であるので、例えばデフォルト情報に不具合
が生じてもその不具合部分を差異情報に基づき修正が行
える。
【0018】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第1の
記憶領域は書き換え不可能な読取専用であり、前記既存
情報は読取専用の前記第1の記憶領域に格納されている
ことを要旨とする。
【0019】この発明によれば、請求項1〜6のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、読取専用である
第1の記憶領域に既存情報が格納された場合には、既存
情報に不具合が生じてもその既存情報を書き換えること
はできない。しかし、第2の記憶領域に格納された差異
情報と既存情報とに基づき、一つの情報単位として記憶
情報が生成されるので、既存情報が読取専用の第1の記
憶領域に格納されていても既存情報の修正が行える。
【0020】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第2の
記憶領域は書き換え可能であり、前記差異情報は前記第
2の記憶領域を書き換えることで前記第2の記憶領域に
格納されることを要旨とする。
【0021】この発明によれば、請求項1〜7のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、書き換え可能で
ある第2の記憶領域に差異情報が格納されるので、必要
に応じて最新の差異情報を用いて既存情報の修正が行え
る。
【0022】請求項9に記載の発明では、印刷装置は請
求項1〜8のうちいずれか一項に記載の前記情報処理装
置と、印刷媒体に印刷処理を実行する印刷機構と備えた
ことを要旨とする。
【0023】この発明によれば、請求項1〜8のうちい
ずれか一項と同様の作用が得られる。請求項10に記載
の発明では、第1の記憶領域には既存情報が予め格納さ
れ、第2の記憶領域には新たな情報として差異情報が格
納され、制御手段が前記既存情報と前記差異情報とに基
づき、一つの情報単位として処理される記憶情報を生成
することを要旨とする。
【0024】この発明によれば、請求項1と同様の作用
が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
プリンタに具体化した情報処理装置、印刷装置及び記憶
情報の修正方法の第1実施形態を図1〜図10に従って
説明する。
【0026】図1は、プリンタ1の斜視図である。印刷
装置としてのプリンタ1は圧電素子(ピエゾ)を用いた
インクジェット式であり、供給トレイ2にセットされた
単票紙や、ロール紙ホルダ3にセットされたロール紙を
文字印刷或いはカラー印刷する。プリンタ1のケース4
の正面側(図1の手前側)には排紙口5が形成され、印
刷処理が済んだ印刷媒体としての用紙6は排紙トレイ7
に乗せられた状態で排紙口5から排出される。
【0027】プリンタ1のケース4にはその正面右側端
部にメモリーカードドライブ8が組み付けられ、メモリ
ーカードドライブ8にはメモリーカード9がアダプタ1
0を介して差し込まれる。メモリーカード9はその種類
としてコンパクトフラッシュ(R)、スマートメディア
(R)、メモリースティック(R)等があり、各々専用
のアダプタ10に装着された状態でメモリーカードドラ
イブ8へ差し込まれる。また、メモリーカード9にはデ
ジタルカメラ(図示省略)で撮影された画像データが記
憶されている。
【0028】プリンタ1のケース4にはその右側上部に
操作パネル11が配置され、操作パネル11にはLCD
(液晶画面)12と複数の操作ボタン13とが配設され
ている。そして、LCD12に表示される設定要項を見
ながら、操作ボタン13を操作して所望の印刷条件が設
定される。また、ケース4の上部にはモニタ(プレビュ
ーモニタ)14が取り付けられている。モニタ14の画
面15にはメモリーカード9に記憶された画像データが
表示され、ホストコンピュータ16(図2参照)を用い
ずともメモリーカード9の画像データやプリントレイア
ウトの確認作業が行える。
【0029】図2は、プリンタ1の電気的構成図であ
る。プリンタ1は装置全体を制御する制御装置17を内
蔵し、制御装置17はCPU18、マスクROM19、
フラッシュROM20、RAM21、ASIC22を備
えている。これら部材18〜22はバス23を通じて相
互に接続されている。CPU18はマスクROM19や
フラッシュROM20に記憶されたプログラムに基づ
き、RAM21を作業領域としてプリンタ1を駆動させ
るとともに、メモリーカード9から取り込んだ画像デー
タをモニタ14に表示させる。また、ASIC22はC
PU18からの制御信号に基づき駆動される。
【0030】プリンタ1は制御装置17にI/F24と
駆動回路25とを備え、I/F24を介してホストコン
ピュータ16と接続されている。また、プリンタ1は印
刷処理を行う印刷機構としての印刷処理部26を備え、
印刷処理部26は例えばキャリッジ、記録ヘッド、キャ
リッジモータ、紙送りモータ等のメカ機構により構成さ
れる。ASIC22はI/F24を介してホストコンピ
ュータ16から入力する印刷データや、メモリーカード
9に記憶された画像データに基づき、駆動回路25を介
して印刷処理部26に印刷を実行させる。
【0031】図3は、プリンタ1のソフトウェアを概念
的に示す構成図である。同図に示すアプリケーション2
8、セレクタ29、複数のモジュール30〜33はソフ
トウェアであるが、図中ではこれらをCPU18と協働
して生成される部材として図示している。また、メモリ
ーカード9として第1のメモリーカード(例えばコンパ
クトフラッシュ(R))34、第2のメモリーカード
(例えばメモリースティック(R))35、第3のメモ
リーカード(例えばスマートメディア)36の3つが同
時に図示されているが、これらを一度にプリンタ1に接
続できるわけではなく、実際にはこのうち1つが接続さ
れる。
【0032】セレクタ29と複数のモジュール30〜3
3はOSとして機能するソフトウェアであり、ファイル
構造を管理するファイルシステムを構築している。アプ
リケーション28はファイルシステムを使用するソフト
ウェアであり、チェンジドライブ(Change Drive )処
理に応じた指令信号をセレクタ29に出力してセレクタ
29にドライブ切替を実行させる。また、アプリケーシ
ョン28はオープン(Open)、リード(Read)、ライト
(Write )、クローズ(Close )、シーク(Seek)の各
処理に応じた指令信号をセレクタ29を介して各モジュ
ール30〜33に出力し、各モジュール30〜33に対
し指令信号に応じた各種処理を実行させる。
【0033】チェンジドライブ処理はセレクタ29のカ
レントドライブを切り替える処理であり、セレクタ29
はチェンジドライブ処理として、アプリケーション28
から指令信号としてドライブ名を入力し、そのドライブ
名にカレントドライブを切り替える。本例では、Aドラ
イブ〜Dドライブの4種類があり、チェンジドライブに
よりカレントドライブが切り替えられて4種類の間でド
ライブ設定が実行される。なお、セレクタ29はチェン
ジドライブ処理が成功或いは失敗したかの旨の信号をア
プリケーション28に出力する。
【0034】各モジュール30〜33はソフトウェア
(プログラム)を機能単位で分割した場合の一部分であ
り、第1のモジュール30、第2のモジュール31、第
3のモジュール32、ROMモジュール33がある。各
モジュール30〜32はそれぞれ第1のメモリーカード
34、第2のメモリーカード35、第3のメモリーカー
ド36を動作させるモジュールである。また、ROMモ
ジュール33はフラッシュROM20のデータ内容を処
理してファイルシステムとして動作するモジュールであ
る。
【0035】アプリケーション28はセレクタ29がA
ドライブのとき第1のモジュール30に、Bドライブの
とき第2のモジュール31に、Cドライブのとき第3の
モジュール32に、DドライブのときROMモジュール
33に接続される。そして、各モジュール30〜33は
アプリケーション28からセレクタ29を介してオープ
ン処理、リード処理、ライト処理、クローズ処理、シー
ク処理の各処理に応じた指令信号をそれぞれ入力し、各
種処理を実行する。
【0036】オープン処理はファイルを開く処理であ
り、各モジュール30〜33はオープン処理として、フ
ァイル名とオープンモードをアプリケーション28から
入力し、それに応じたファイルハンドル37(図4参
照)をアプリケーション28に出力する。リード処理は
ファイルを読み込む処理であり、各モジュール30〜3
3はリード処理として、アプリケーション28から読込
データを格納する場所と読込サイズとファイルハンドル
37とを入力し、実際に読み込む読込データをアプリケ
ーション28に出力する。
【0037】また、ライト処理はファイルを書き込む処
理であり、各モジュール30〜33はライト処理とし
て、アプリケーション28から書込データの書き込み場
所と書込サイズとファイルハンドル37とを入力し、実
際に書き込んだ書込データを出力する。シーク処理はフ
ァイルの読込位置と書込位置を移動する処理であり、各
モジュール30〜33はシーク処理として、移動する位
置とファイルハンドル37と基準点(先頭、終端、任
意)とを入力し、実際のファイル位置を出力する。クロ
ーズ処理はファイルを閉じる処理であり、各モジュール
30〜33はクローズ処理として、ファイルハンドル3
7を入力している。
【0038】ここで、ファイルハンドル37とはファイ
ルを識別するための内部処理上にのコードであり、RA
M21に一旦記憶される。また、ファイルハンドル37
は図4に示すようにその情報として「ファイル名」、
「そのファイル名が持つ情報のIPL部の先頭アドレ
ス」、「そのファイル名が持つ情報の書換可能部の先頭
アドレス」、「現在のファイル読込位置」、「ファイル
サイズ」、「オープンモード」を記憶している。このう
ちオープンモードには、「読込専用」、「書込専用」、
「読み書き」、「書込追記」がある。
【0039】図6は、フラッシュROM20のメモリマ
ップである。フラッシュROM20はアドレス00〜AFが
データ書き換え不可能な第1の記憶領域としてのIPL
部38、アドレスB0以降がデータ書き換え可能な第2の
記憶領域としての書換可能部39となっている。フラッ
シュROM20のIPL部38のうちアドレス00〜0Fに
は、プリンタ起動時に動作するブートプログラムや書換
可能部39のデータを書き換えるプログラムとして機能
するLoader40が記憶されている。また、IPL部38
のアドレスA0〜AFには各ファイルのデータである既存情
報としてのソフトウェア(本例ではファイルデータ4
1)が記憶されている。
【0040】ファイルデータ41はデフォルト情報であ
り、図7に示すようにファイルデータ41には各ファイ
ルごとに「ファイル名」、「IPL部の位置情報」、
「書換可能部の位置情報」、「ファイルサイズ」が記憶
されている。ファイル名はファイルの名前であり、「I
PL部の位置情報」はそのファイルのIPL部38にお
けるアドレスである。また、「書換可能部の位置情報」
はそのファイルが書換可能部39のどの部分に対応して
いるかを示すアドレスであり、ファイルサイズはファイ
ルが有するサイズ(バイト単位)である。
【0041】図6に示すように、フラッシュROM20
の書換可能部39のうちアドレスB0〜BFにはアプリケー
ション28が、アドレスC0〜CFにはセレクタ29が、ア
ドレスD0〜DFには各モジュール30〜33が記憶されて
いる。また、書換可能部39のアドレスE0〜EFには差異
情報としての差替情報42が記憶されている。アプリケ
ーション28、セレクタ29、各モジュール30〜3
3、差替情報42はIPL部38のLoader40によって
書換え可能となっている。
【0042】差替情報42はプリンタ出荷時(即ち、I
PL部38のデータ書込み時)において、「IPL部3
8のファイルデータ41と差異なし」という情報が記憶
される。一方、プリンタ出荷後においてファイルデータ
41に不具合が生じた場合には、この差替情報42に
「IPL部38のファイルデータ41のうち所定部分を
この情報に差し替える」という情報が書き込まれる。
【0043】図5は、差替情報42のメモリマップであ
る。差替情報42は開始点であるアドレスE0から終了マ
ーカーを示すアドレスEFの間をデータ内容としており、
構成単位ごとに変更開始位置、変更サイズ、変更内容
(全てバイト単位)が記憶されている。差替情報42は
複数の変更情報43を有する構成であり、アドレスE0〜
E1の間に1つ目の変更情報、アドレスE2〜E3の間に2つ
目の変更情報が記憶され、アドレスE3以降も同様の形式
で変更情報が記憶される。
【0044】次に、ROMモジュール33が実行するオ
ープン処理を図8に示すフローチャートに従って説明す
る。なお、オープン処理ではファイル名とオープンモー
ドとを入力している。
【0045】まず、ステップ(以下、単にSと記す)1
00では、オープンモードが「読込専用」か否かを判断
する。即ち、オープン処理ではファイル名とオープンモ
ードを入力し、このうちオープンモードが「読込専用」
であるか否かを判断する。そして、オープンモードが
「読込専用」であればS101に移行し、「読込専用」
以外の「書込専用」、「読み書き」、「書込追記」であ
ればこのルーチンを終了する。
【0046】S101では、入力したファイル名のファ
イルが有るか否かを判断する。即ち、IPL部38のフ
ァイルデータ41を参照して、入力したファイル名がフ
ァイルデータ41にあるか否かを判断する。そして、フ
ァイル名がある場合にはS102に移行し、ファイル名
がない場合にはこのルーチンを終了する。
【0047】S102では、入力したファイル名におい
て「IPL部の位置情報」と「書換可能部の位置情報」
とを取り込む。即ち、ファイル名をファイルデータ41
の中から検索して、「IPL部の位置情報」と「書換可
能部の位置情報」とを取得する。
【0048】S103では、「IPL部の位置情報」を
ファイルハンドル37へ保存する。即ち、S102で取
り込んだ「IPL部の位置情報」をファイルハンドル3
7の「そのファイル名が持つ情報のIPL部の先頭アド
レス」へ保存する。
【0049】S104では、「書換可能部の位置情報」
をファイルハンドル37へ保存する。即ち、S102で
取り込んだ「書換可能部の位置情報」をファイルハンド
ル37の「そのファイル名が持つ情報の書換可能部の先
頭アドレス」へ保存する。
【0050】S105では、現在の読込位置情報として
の「現在のファイル読込位置」を先頭にする。即ち、
「そのファイル名が持つ情報のIPL部の先頭アドレ
ス」と「現在のファイル読込位置」との間におけるアド
レスに換算した相対距離が設定される。以上の処理によ
り、オープン処理が実行されてファイルが開かれる。
【0051】次に、ROMモジュール33が実行するリ
ード処理を図9に示すフローチャートに従って説明す
る。なお、リード処理では読込データを格納する場所
と、読込サイズと、オープン処理で生成されたファイル
ハンドル37とを入力している。
【0052】S200では、ファイルハンドル37を読
み込む。即ち、ファイルハンドル37から「そのファイ
ル名が持つ情報のIPL部の先頭アドレス」と、「その
ファイル名が持つ情報の書換可能部の先頭アドレス」
と、「現在のファイル読込位置」とを読み込む。
【0053】S201では、読み込むべきアドレスを設
定する。即ち、「そのファイル名が持つ情報のIPL部
の先頭アドレス」と「現在のファイル読込位置」とを加
算し、その加算値を「読み込むべきアドレス」として設
定する。
【0054】S202では、格納データXを格納する。
即ち、リード処理時には読込サイズを入力しており、S
201で設定した「読み込むべきアドレス」から「読込
サイズ」だけ、格納データXとして読込バッファ44
(図3参照)へ格納する。
【0055】S203では、ファイルハンドル37の
「そのファイル名が持つ情報の書換可能部の先頭アドレ
ス」に基づき、書換可能部39に記憶された差替情報4
2のアドレスを取得する。
【0056】S204では、書換可能部39の内容を反
映するためにファイルハンドル37から反映させるべき
該当箇所を検索する。即ち、図5に示す変更開始位置、
変更サイズ、変更内容が記憶されたテーブルを参照し
て、反映させるべき該当箇所を検索していく。
【0057】S205では、該当箇所が有るか否かを判
断する。該当する箇所があればS206に進み、該当す
る箇所がなければこのルーチンを終了する。S206で
は、差替情報42の内容を反映する。即ち、差替情報4
2を構成する変更情報43において「変更内容」の情報
を「変更開始位置」から「変更サイズ」の範囲を反映さ
せて、格納データXを変更内容に差し替える。
【0058】ここで、プリンタ出荷時(即ち、IPL部
38のデータ書込み時)には、差替情報42に「IPL
部38のファイルデータ41と差異なし」という情報が
記憶される。よって、予めフラッシュROM20に記憶
されたファイルデータ41に不具合が生じていない場合
には、「IPL部38のファイルデータ41と差異な
し」という情報が反映されてファイルデータ41の各フ
ァイルがそのまま使用される。
【0059】一方、IPL部38のファイルデータ41
に不具合や、書き換えたいという要望が生じた場合に
は、Loader40が起動して差替情報42に「IPL部3
8のファイルデータ41のうち所定部分をこの情報に差
し替える」という情報が書き込まれる。図5に示す差替
情報42では複数の変更情報43が書き込まれており、
ファイルデータ41を差し替える際には変更情報43の
個数分だけ変更が加えられる。
【0060】差替情報42が書き込まれた後にリード処
理が実行されると、ROMモジュール33はIPL部3
8のファイルデータ41と、書換可能部39の差替情報
42(変更情報43)とを読み込む。そして、ROMモ
ジュール33は差替情報42に書き込まれた操作、つま
り「読み込むべきアドレス」から「読込サイズ」だけ読
み込まれた格納データXを変更情報43の変更内容に各
々差し替える。さらに、ROMモジュール33はIPL
部38に記憶されたファイルのうち、不具合部分を差替
情報42に差し替えたファイルDを取り込み、アプリケ
ーション28はそのファイルDを受け取ってファイル読
み込みを実行する。
【0061】次に、ROMモジュール33が実行するシ
ーク処理を図10に示すフローチャートに従って説明す
る。なお、シーク処理では移動する位置と、オープン処
理時に生成されたファイルハンドル37と、ファイルの
読込位置を移動する際の基準点(先頭、終端、任意(今
の位置))とを入力している。
【0062】S300では、基準点が「先頭」であるか
否かを判断する。基準点が「先頭」であればS301に
進み、「先頭」でなければS302に進む。S301で
は、「移動する位置」を「現在のファイル読込位置」と
して設定する。即ち、基準点が「先頭」である場合には
「移動する位置」がそのまま「現在のファイル読込位
置」となる。
【0063】S302では、基準点が「終端」であるか
否かを判断する。基準点が「終端」であればS303に
進み、「終端」でなければS304に進む。S303で
は、ファイルハンドル37の「ファイルサイズ」から
「移動する位置」を減算して、その減算値を「現在のフ
ァイル読込位置」として設定する。
【0064】S304では、基準点が「今の位置」であ
るか否かを判断する。基準点が「今の位置」であればS
305に進み、「今の位置」でなければこのルーチンを
終了する。
【0065】S305では、ファイルハンドル37の
「現在のファイル読込位置」と「移動する位置」とを加
算して、その加算値を新たな「現在のファイル読込位
置」として設定する。よって、シーク処理が実行される
とファイルハンドル37の「現在のファイル読込位置」
が変化し、ファイル読込位置が移動する。そして、ファ
イルデータ41を差し替える場合にシーク処理を実行す
れば、移動したファイル読込位置に基づく格納データX
が差替情報42に差し替えられ、アプリケーション28
は差替情報42に差し替えられたファイルDを読み込
む。
【0066】ここで、ROMモジュール33はライト処
理を行うべき指令信号を入力したとき、エラー信号をア
プリケーション28に出力してライト処理を実行させな
い。また、ROMモジュール33はクローズ処理を行う
べき指令信号を入力したとき、その指令信号に基づきク
ローズ処理を実行して開状態となったファイルを閉じ
る。
【0067】ところで、本例のフラッシュROM20で
は書換可能部39に記憶されるデータ量の最小化を狙っ
て、IPL部38にファイルデータ41を記憶してい
る。しかし、ファイルデータ41の各ファイルにデータ
内容として「書換可能部の位置情報」を持たせ、ファイ
ルに不具合が生じた場合には、その不具合部分を読込バ
ッファ44に一旦格納して差替情報42と差し替える。
従って、IPL部38にファイルデータ41を記憶した
構成であっても、不具合部分が差替情報42に差し替え
られ、実質的にファイルデータ41の修正が行える。
【0068】従って、この実施形態では以下の効果を得
ることができる。 (1)フラッシュROM20のIPL部38にファイル
データ41を記憶しておき、そのファイルデータ41
(即ち、各ファイル)に不具合が生じた場合には、不具
合部分はフラッシュROM20の書換可能部39に記憶
された差替情報42に差し替えられる。従って、書き換
え不可能なIPL部38にファイルデータ41を記憶し
ても、ファイルデータ41に不具合が生じたときには差
替情報42によってファイルデータ41を修正すること
ができる。
【0069】(2)ファイルデータ41をフラッシュR
OM20のIPL部38に記憶しておくので、フラッシ
ュROM20の書換可能部39に記憶しておくデータ量
を最小化することができ、書換可能部39の格納領域を
有効利用することができる。
【0070】(3)ファイルデータ41の不具合部分を
差替情報42に差し替える処理は、アプリケーション2
8からの指令に基づきROMモジュール33が実行して
いる。従って、アプリケーション28はIPL部38の
ファイルデータ41に書換可能部39の差替情報42を
反映させる操作を意識することなしに、修正後のファイ
ルDを読み込むことができる。
【0071】(4)差替情報42はフラッシュROM2
0の書換可能部39に記憶されているので、ファイルデ
ータ41に不具合が生じた際には、その都度、新規の差
替情報42でファイルデータ41を修正することができ
る。
【0072】(第2実施形態)次に、第2実施形態を図
11に従って説明する。この実施形態ではファイルデー
タ41の記憶先がマスクROM19である点が第1実施
形態と異なっており、他の基本的な構成は同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略
し、異なる部分についてのみ説明する。
【0073】図11は、プリンタ1のソフトウェアを概
念的に示す構成図である。ROMモジュール33には第
1の記憶領域としてのマスクROM19と第2の記憶領
域としてのフラッシュROM20が接続され、ROMモ
ジュール33はマスクROM19およびフラッシュRO
M20のデータ内容を処理してファイルシステムとして
動作する。マスクROM19にはLoader40とファイル
データ41が記憶され、フラッシュROM20にはアプ
リケーション28、セレクタ29、モジュール30〜3
3、差替情報42(全て図6参照)が記憶されている。
【0074】ところで、マスクROM19のファイルデ
ータ41に不具合や、書き換えたいという要望が生じた
場合には、Loader40が起動してフラッシュROM20
の差替情報42に「マスクROM19のファイルデータ
41のうち所定部分をこの情報に差し替える」という情
報が書き込まれる。そして、差替情報42が書き込まれ
た後にリード処理が実行されると、ROMモジュール3
3はマスクROM19のファイルデータ41と、フラッ
シュROM20の差替情報42(変更情報43)とを読
み込む。
【0075】続いて、ファイルデータ41と差替情報4
2との読み込み後、ROMモジュール33はマスクRO
M19に記憶されたファイルのうち、不具合部分を差替
情報42の変更内容に各々差し替える。そして、ROM
モジュール33はマスクROM19のファイルのうち不
具合部分をフラッシュROM20の差替情報42に差し
替えたファイルDを取り込み、アプリケーション28は
そのファイルDを受け取ってファイル読み込みを実行す
る。
【0076】従来技術でも述べたように、フラッシュR
OM20はマスクROM19に比べて高価であるので、
メモリ容量の小さい安価なものを使用したい現状があ
る。また、ソフトウェアの書換え時には書換え前よりも
修正が加わる分だけデータ容量が大きくなるため、フラ
ッシュROM20に記憶しておくソフトウェアは最小化
しておきたい現状もある。本例では、これらの要望を満
たすためにマスクROM19にファイルデータ41を記
憶する構成としているが、ファイルデータ41の不具合
部分をフラッシュROM20の差替情報42に差替可能
としたので、実質的にファイルデータ41の修正が行え
る。
【0077】この構成では第1実施形態の(1)〜
(4)と同様な効果が得られる他に、次の効果が得られ
る。 (5)フラッシュROM20はマスクROM19に比べ
て高価であるため、メモリ容量をなるべく抑えて安価な
ものを用いたい現状がある。本例では安価に手に入るマ
スクROM19にファイルデータ41を記憶しておくの
で、フラッシュROM20のメモリ容量は比較的小さく
て済み、フラッシュROM20にかかるコストを低く抑
えることができる。
【0078】(第3実施形態)次に、第3実施形態を図
12に従って説明する。この実施形態では2つのCPU
を用いた構成である点が第1及び第2実施形態と異なっ
ており、異なる部分についてのみ説明する。
【0079】図12は、プリンタ1のソフトウェアを概
念的に示す構成図である。プリンタ1はCPU18(図
2参照)の他にもう一つCPU51を備え、本例では例
えばCPU18がモニタ14を制御し、CPU51が印
刷処理部26を制御している。ROMモジュール33と
CPU51とは通信モジュール52を介して接続され、
CPU51にはマスクROM53が接続されている。マ
スクROMにはデータ容量の関係上、フラッシュROM
20に記憶できなかったファイルデータ41が記憶され
ている。
【0080】ROMモジュール33はCPU51および
通信モジュール52を介して第1の記憶領域としてのマ
スクROM53のファイルデータ41を読み込むことが
可能であり、フラッシュROM20およびマスクROM
53のデータ内容を処理してファイルシステムとして動
作する。ROMモジュール33とマスクROM53を通
信可能としておけば、フラッシュROM20の記憶領域
に空きがなくなったとき、マスクROM53にファイル
データ41を記憶しておくことで、フラッシュROM2
0をデータ容量の大きいものに変えることなく対応が図
れる。
【0081】そして、フラッシュROM20のIPL部
38に記憶されたファイルデータ41や、マスクROM
53に記憶されたファイルデータ41に不具合が生じた
場合、ROMモジュール33はその不具合部分をフラッ
シュROMの書換可能部39に書き込まれた差替情報4
2に差し替える。そして、ROMモジュール33はマス
クROM19,53のファイルのうち、不具合部分をフ
ラッシュROM20の差替情報42に差し替えたファイ
ルDを取り込み、アプリケーション28はそのファイル
Dを受け取ってファイル読み込みを実行する。
【0082】この構成では前記第1及び第2実施形態の
(1)〜(5)と同様な効果が得られる他に、次の効果
が得られる。 (6)プリンタ1が2つのCPU18,51を有する構
成において、CPU18により生成されるROMモジュ
ール33は通信モジュール52を介してCPU51側の
マスクROM53と通信可能である。従って、マスクR
OM53に格納領域が余っていれば、その部分にデータ
を書き込めばCPU18側のフラッシュROM20をメ
モリ容量の大きいものに変更せずに済む。
【0083】なお、実施形態は前記に限定されず、以下
の態様に変更してもよい。(変形例1)前記各実施形態
において、ファイルデータ41に修正を加える場合にフ
ァイルの不具合部分を差替情報42に差し替える構成に
限定されない。例えば、ファイルデータ41のファイル
に差異情報として付加情報を付加して一つのファイルD
としてもよい。
【0084】(変形例2)前記各実施形態において、フ
ァイルデータ41に修正を加える場合、ファイルハンド
ル37の「現在のファイル読込位置」から決まる部分を
差替情報42に差し替えて、ファイルの一部を修正する
構成に限定されない。即ち、ファイルに不具合が生じた
ときには、ファイル全体を差替情報42に差し替えるよ
うにしてもよい。
【0085】(変形例3)前記各実施形態において、既
存情報(ファイルデータ41)の不具合部分を差替情報
42に差し替える処理は、ROMモジュール33のみが
行うことに限定されない。例えば、図3に示す各モジュ
ール30〜32がメモリーカード9に記憶された所定デ
ータを差替情報42に差し替える処理を実行してもよ
い。
【0086】(変形例4)前記各実施形態において、フ
ラッシュROM20のIPL部38やマスクROM1
9,53に予め格納された既存情報はデフォルト情報に
限定されず、例えばフラッシュROM20の書換可能部
39に新たに書き加えられた書込情報でもよい。また、
デフォルト情報はファイルデータ41に限定されず、例
えば印刷データや画像データのプリントレイアウトに関
するレイアウト情報や、プリンタ1を起動した際にモニ
タ14に表示されるロゴマークの画像情報でもよい。
【0087】(変形例5)前記各実施形態において、既
存情報であるファイルデータ41は書き換え不可能なフ
ラッシュROM20のIPL部38やマスクROM1
9,53に記憶されることに限定されない。例えば、フ
ァイルデータ41は書き換え可能なフラッシュROMの
書換可能部39に記憶されてもよく、書換可能部39に
記憶されたファイルデータ41の不具合部分を差替情報
42に差し替えてもよい。
【0088】(変形例6)前記各実施形態において、差
替情報42はフラッシュROM20の書換可能部39に
記憶されることに限定されない。例えば、予めフラッシ
ュROM20のIPL部38に差替情報42を記憶して
おき、ファイルデータ41に不具合が生じたときには不
具合部分を差替情報42に差し替えるようにしてもよ
い。
【0089】(変形例7)前記各実施形態において、既
存情報としてのソフトウェアはファイルデータ41に限
定されず、例えばプログラム等であってもよい。 (変形例8)前記各実施形態において、予め載せられた
既存情報(ファイルデータ41)を差替情報42に差し
替える処理はプリンタ1に採用されることに限定されな
い。例えば、パソコンや計算機など、CPU、ROM
(フラッシュROMを含む)、RAMを備えたシステム
であれば、その採用対象は特に限定されない。
【0090】前記実施形態及び別例から把握できる技術
的思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項1〜8において、前記第1の記憶領域は書
き換え不可能な第1の記憶手段(19,53)である。
【0091】(2)請求項1〜8において、前記第2の
記憶領域は書き換え可能な第2の記憶手段(20)であ
る。 (3)請求項1〜8において、互いに通信可能である2
つのCPU(18,51)を備え、前記制御手段は2つ
の前記CPU(18,51)のうち第1のCPU(1
8)により作動する構成であって、前記第1の記憶領域
は第2のCPU(51)のメモリとして機能し、前記制
御手段は前記第2のCPUを介して前記第1の記憶手段
に格納された前記既存情報を取り込む。
【0092】(4)請求項1〜8において、前記既存情
報には当該既存情報の前記第1の記憶領域における位置
情報が記憶された構成であって、前記制御手段は前記位
置情報と現在の読込位置情報とを基に前記第1の記憶領
域における読み込むべきアドレスを設定し、前記読み込
むべきアドレスから所定サイズだけ格納データを読み込
み、その部分に前記差異情報を取り込むことにより前記
既存情報を前記差異情報に差し替える。
【0093】(5)請求項10において、前記制御手段
は、前記既存情報の少なくとも一部を前記差異情報に差
し替えて、一つの情報単位として前記記憶情報を生成す
る。 (6)請求項10、前記技術的思想(5)において、前
記既存情報には当該既存情報が前記第2の記憶領域のど
の部分に対応しているかを示す位置情報が格納され、前
記制御手段は前記第2の記憶領域において前記位置情報
により決まる部分を前記差異情報として取り込んで、前
記既存情報の少なくとも一部を前記差異情報に差し替え
る。
【0094】(7)請求項10、前記技術的思想
(5),(6)において、前記既存情報は一つの独立し
た情報単位であり、前記既存情報には当該既存情報の前
記第1の記憶領域における位置情報が記憶された構成で
あって、前記制御手段は前記位置情報と現在の読込位置
情報とを基に前記第1の記憶領域における読み込むべき
アドレスを設定し、前記読み込むべきアドレスから所定
サイズだけ格納データを読み込み、その部分に前記差異
情報を取り込むことにより前記既存情報の一部を前記差
異情報に差し替える。
【0095】(8)請求項10、前記技術的思想(5)
〜(7)において、前記制御手段はプログラムを機能単
位で分割したときの構成単位となるモジュールであり、
前記モジュールはアプリケーションからの指令に基づ
き、前記既存情報と前記差異情報とを用いて一つの情報
単位として前記記憶情報を生成し、当該記憶情報を前記
アプリケーションに返信する。
【0096】(9)請求項10、前記技術的思想(5)
〜(8)において、前記既存情報は、前記情報処理装置
を製品化するときに予め載せられるデフォルト情報であ
る。 (10)請求項10、前記技術的思想(5)〜(9)に
おいて、前記第1の記憶領域は書き換え不可能な読取専
用であり、前記既存情報は読取専用の前記第1の記憶領
域に格納されている。
【0097】(11)請求項10、前記技術的思想
(5)〜(10)において、前記第2の記憶領域は書き
換え可能であり、前記差異情報は前記第2の記憶領域を
書き換えることで前記第2の記憶領域に格納される。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、第
1の記憶領域に予め格納された既存情報を、第2の記憶
領域に格納された差異情報に基づき修正することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるプリンタの斜視図。
【図2】プリンタの電気的構成図。
【図3】プリンタのソフトウェアを概念的に示す構成
図。
【図4】ファイルハンドルの持つ情報を示す構成図。
【図5】フラッシュROMに記憶された差替情報のメモ
リマップ。
【図6】フラッシュROMのメモリマップ。
【図7】ファイルデータのデータ内容を示す構成図。
【図8】ファイルのオープン(Open)処理時に実行され
るフローチャート。
【図9】ファイルのリード(Read)処理時に実行される
フローチャート。
【図10】ファイルのシーク(Seek)処理時に実行され
るフローチャート。
【図11】第2実施形態におけるプリンタのソフトウェ
アを概念的に示す構成図。
【図12】第3実施形態におけるプリンタのソフトウェ
アを概念的に示す構成図。
【符号の説明】
1 印刷装置としてのプリンタ 6 印刷媒体としての用紙 19 第1の記憶領域としてのマスクROM 20 第2の記憶領域としてのフラッシュROM 26 印刷機構としての印刷処理部 28 アプリケーション 33 制御手段及びモジュールを構成するROMモジュ
ール 38 第1の記憶領域としてのIPL部 39 第2の記憶領域としての書換可能部 41 既存情報としてのファイルデータ 42 差異情報としての差替情報 53 第1の記憶領域としてのマスクROM D 記憶情報としてのファイル X 格納データ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存情報が予め格納された第1の記憶領
    域と、 新たな情報として差異情報が格納される第2の記憶領域
    と、 前記既存情報と前記差異情報とに基づき、一つの情報単
    位として処理される記憶情報を生成する制御手段とを備
    えたことを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記既存情報の少なく
    とも一部を前記差異情報に差し替えて、一つの情報単位
    として前記記憶情報を生成することを特徴とする請求項
    1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記既存情報には当該既存情報が前記第
    2の記憶領域のどの部分に対応しているかを示す位置情
    報が格納され、前記制御手段は前記第2の記憶領域にお
    いて前記位置情報により決まる部分を前記差異情報とし
    て取り込んで、前記既存情報の少なくとも一部を前記差
    異情報に差し替えることを特徴とする請求項2に記載の
    情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記既存情報は一つの独立した情報単位
    であり、前記既存情報には当該既存情報の前記第1の記
    憶領域における位置情報が記憶された構成であって、 前記制御手段は前記位置情報と現在の読込位置情報とを
    基に前記第1の記憶領域における読み込むべきアドレス
    を設定し、前記読み込むべきアドレスから所定サイズだ
    け格納データを読み込み、その部分に前記差異情報を取
    り込むことにより前記既存情報の一部を前記差異情報に
    差し替えることを特徴とする請求項2又は3に記載の情
    報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段はプログラムを機能単位で
    分割したときの構成単位となるモジュールであり、前記
    モジュールはアプリケーションからの指令に基づき、前
    記既存情報と前記差異情報とを用いて一つの情報単位と
    して前記記憶情報を生成し、当該記憶情報を前記アプリ
    ケーションに返信することを特徴とする請求項1〜4の
    うちいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記既存情報は、前記情報処理装置を製
    品化するときに予め載せられるデフォルト情報であるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載
    の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の記憶領域は書き換え不可能な
    読取専用であり、前記既存情報は読取専用の前記第1の
    記憶領域に格納されていることを特徴とする請求項1〜
    6のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の記憶領域は書き換え可能であ
    り、前記差異情報は前記第2の記憶領域を書き換えるこ
    とで前記第2の記憶領域に格納されることを特徴とする
    請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちいずれか一項に記載
    の前記情報処理装置と、印刷媒体に印刷処理を実行する
    印刷機構と備えたことを特徴とする印刷装置。
  10. 【請求項10】 第1の記憶領域には既存情報が予め格
    納され、第2の記憶領域には新たな情報として差異情報
    が格納され、制御手段が前記既存情報と前記差異情報と
    に基づき、一つの情報単位として処理される記憶情報を
    生成することを特徴とする記憶情報の修正方法。
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