JP2003114807A - 電子機器及び本体制御プログラムの書き換え方法 - Google Patents

電子機器及び本体制御プログラムの書き換え方法

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JP2003114807A
JP2003114807A JP2001306699A JP2001306699A JP2003114807A JP 2003114807 A JP2003114807 A JP 2003114807A JP 2001306699 A JP2001306699 A JP 2001306699A JP 2001306699 A JP2001306699 A JP 2001306699A JP 2003114807 A JP2003114807 A JP 2003114807A
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control program
boot
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JP2001306699A
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Yuji Hasegawa
雄治 長谷川
Tadashi Sugiyama
直史 杉山
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フラッシュROM等の書き換え可能な不揮発性
メモリに記録する本体制御プログラムの構成を改良し、
プログラムの書き換えに失敗しても容易に復旧可能な電
子機器及び本体制御プログラムの書き換え方法を提供す
る。 【解決手段】本発明を適用したプリンタに内蔵されるフ
ラッシュROM24は、2種類の本体制御プログラムを
格納可能な第1及び第2のプログラム領域41、42
と、実行すべきプログラムを選択する機能を実現するブ
ートプログラムが格納されるブート領域40を有し、通
常はプリンタ内のEEPROMで指定されたプログラム
が実行される。パソコンなどのホスト装置から本体制御
プログラムをダウンロードする場合は、EEPROMで
指定されていないプログラム領域(非実行プログラム領
域)のみを書き換え、書き換え後にEEPROMの設定
を変更して、次回実行すべきプログラムを切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル画像プリン
タその他の電子機器に係り、特にフラッシュROM等の
書き換え可能な不揮発性メモリに書き込まれる本体制御
プログラムの構成及びそのプログラム書き換え方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル画像プリンタの本体制
御プログラムの書き換えは、デジタル画像の送信及び印
画実行指示を行うために設置されているパソコン(P
C)から外部通信手段を用いて行われる。具体的には、
制御プログラムを書き換える機能を達成するプログラム
をプリンタ本体に搭載しておき、プリンタ本体のプログ
ラムの実行により、パソコン側から制御プログラムのデ
ータを受信し、フラッシュROM等の書き換え可能な不
揮発性メモリに記録することにより行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように外部通信手段を用いて制御プログラムの書き換え
を行う方式の場合、通信エラーや本体電源OFF等が発
生すると、プログラム書き換え処理が途中で失敗し、次
に電源を再投入した際にプリンタ本体が動作しない可能
性がある。かかる事態の回避策及び書き換え失敗時の復
旧時間短縮化を図る方策として特開平6−259260
号公報では、プログラム領域を複数のセクションに分割
し、各セクション毎にエラーチェックする方法が提案さ
れている。しかしこの方法は、書き換え途中で本体電源
OFFされた場合の対策にはなっていない。
【0004】他の方法として、本体制御プログラムを最
低限の通信機能を果たすブート領域とそれ以外のアプリ
ケーション領域に分けて実装し、制御プログラムの書き
換えはアプリケーション領域のみとする方法がある。し
かし、最低限の通信機能といえども通信仕様によっては
通信プロトコル部分だけでも機能が膨大となり、通信仕
様の変更がブートプログラム用の通信機能の変更を伴う
こともあるため、ブート領域も含めた全領域を書き換え
る必要が生じる場合がある。このような場合は、書き換
え途中の失敗によって起動不能に陥るという上記同様の
問題がある。
【0005】また、特開平7−200306号公報で
は、不揮発性メモリを2個使用して2種類の制御プログ
ラムを格納し、CPUに付属の不揮発性メモリ選択回路
によって、動作させる制御プログラムを格納した不揮発
性メモリを選択するとともに、制御プログラムを書き換
える際には、動作していない他方の不揮発性メモリを書
き換える方法が提案されている。
【0006】しかし同公報に開示の方法は、複雑な切替
回路を必要とするとともに、複数の不揮発性メモリで構
成されているため回路構成が複雑で高価になるという欠
点がある。更に、この方法はプログラムの書き換えが成
功したか否かの判定方式が不明確であるという問題もあ
る。
【0007】その一方で近時、CPUプログラムを格納
するフラッシュROM等の不揮発性書き換え可能メモリ
の開発技術の進歩により、高容量のフラッシュROMが
安価に入手可能となっている。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、近年のメモリ市場の情勢も踏まえ、フラッシュ
ROMに書き込む本体制御プログラムの構成を改良する
ことにより、本体制御プログラムの書き換えに失敗して
も、本体のフラッシュROMを交換することなく、容易
に復旧可能な電子機器及びこれに適用される本体制御プ
ログラムの書き換え方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、電子機器本体の動作を規定するプログラム
が格納される書き換え可能な不揮発性メモリと、前記不
揮発性メモリに格納されているプログラムを実行する演
算処理装置と、外部のホスト装置との間でデジタル信号
による通信を行う通信インターフェース部と、を備えた
電子機器において、前記不揮発性メモリは、前記演算処
理装置に前記ホスト装置との間で信号の受け渡しを行う
通信制御機能及び機器本体の動作を制御する本体制御機
能を実現させるための複数種類の本体制御プログラムを
それぞれの格納できる複数のプログラム領域と、前記複
数種類の本体制御プログラムのうち実行すべきプログラ
ムを選択する機能を前記演算処理装置に実現させるため
のブートプログラムを格納するブート領域と、を有し、
当該電子機器には、実行すべき本体制御プログラムを決
定するために前記ブートプログラムが参照する判定情報
を変更する変更手段が設けられていることを特徴として
いる。
【0010】本発明によれば、機器本体を制御するプロ
グラムを格納するための不揮発性メモリを複数のプログ
ラム領域と一つのブート領域とで構成したので、一つの
不揮発性メモリに2種類以上の本体制御プログラムを格
納できる。ブート領域には電源投入直後最初に動作する
ブートプログラムが格納される。このブートプログラム
は、外部との通信機能を実現するプログラムを含まず、
電源投入時に実行すべき本体制御プログラムを選択する
機能のみを実現する簡易なプログラム構成が可能であ
る。その一方、通信機能を実現するプログラムは各本体
制御プログラムの中に組み込まれる。
【0011】プログラムを書き換えるときは、外部のホ
スト装置と当該電子機器とを所定の通信インターフェー
スによって接続し、ホスト装置から新たな本体制御プロ
グラムをダウンロードする。この書き換え時には、複数
のプログラム領域のうち実行していない本体制御プログ
ラムが格納されているプログラム領域(非実行プログラ
ム領域)の一つのみについて書き換えを行う。そして、
書き換えに成功したら、当該書き換えた最新の本体制御
プログラムを次回の電源投入時に実行するように、ブー
トプログラムによる実行用の本体制御プログラムの選択
に必要な判定情報を変更する。これにより、ホスト装置
との通信エラー、或いは不慮の電源OFF等によりプロ
グラム書き換え処理が中断した場合でも容易に復旧する
ことが可能となり、本体制御プログラムの書き換えを安
全に、かつ低価格な回路構成で実現することできる。
【0012】複数のプログラム領域の中から実行すべき
本体制御プログラムの領域を選択する手段の一態様とし
て、プログラム格納用の不揮発性メモリとは別にEEP
ROMなどの書き換え可能な不揮発性記憶手段を別途設
け、この記憶手段に実行すべき本体制御プログラムを指
定する情報(判定情報)を書き込む態様がある。プログ
ラムの書き換えが正常に終了した場合、演算処理装置は
当該最新のプログラムが次回電源投入時に選択されるよ
うに不揮発性記憶手段の情報内容を自動的に変更する。
その後、電源が再投入されると、ブートプログラムは当
該不揮発性記憶手段に書き込まれている判定情報を参照
して実行用の本体制御プログラムを選択する。
【0013】本発明の他の態様によれば、前記本体制御
プログラムは前記演算処理装置を前記変更手段として機
能させるためのプログラムを含み、前記判定情報は前記
不揮発性メモリ内の各プログラム領域に記述され、前記
ブートプログラムは前記各プログラム領域に書き込まれ
た判定情報を比較し、その比較結果に基づいて実行用の
本体制御プログラムを選択する機能を実現することを特
徴としている。
【0014】各プログラム領域内に判定情報を書き込む
領域を設け、プログラム書き込みが正常に終了した場合
には、当該最新のプログラムが次回電源投入時に選択さ
れるように判定情報を自動的に書き込む。判定情報とし
て例えば、書き込み番号を書き込むことが考えられる。
最新の書き換えに係るプログラム領域に対して最大の書
き込み番号を自動付与することにより、ブートプログラ
ムは各プログラム領域の書き込み番号を比較して、最大
の書き込み番号のプログラム領域を実行用のプログラム
領域として選択する。
【0015】本発明の更に他の態様によれば、前記変更
手段の一形態として、前記判定情報を操作者によって適
宜変更するための操作手段が設けられており、前記ブー
トプログラムは当該操作手段により設定された判定情報
に従って実行用の本体制御プログラムを選択する機能を
実現することを特徴としている。
【0016】判定情報をEEPROM等の不揮発性記憶
手段や各プログラム領域に記録する態様に代えて、電子
機器本体にディップスイッチその他の操作手段を設け、
操作者が操作手段を手動で操作することにより、実行す
べき本体制御プログラムを直接的に指定する態様も可能
である。この場合、操作手段から入力された信号(情
報)が判定情報となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る電子機器及び本体制御プログラムの書き換え方法の好
ましい実施の形態について詳説する。
【0018】図1は本発明の実施形態を示すプログラム
書き換えシステムの構成図である。このシステム1は、
パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという。)1
0とデジタル画像プリンタ20(以下、単にプリンタと
いう。)の本体をデジタル通信手段30によって接続し
た構成から成る。本例ではSCSIプロトコルを適用す
るが、デジタル通信手段30の方式はこれに限定され
ず、USBやBluetoothなど各種の通信インターフェー
スを適用できる。
【0019】パソコン10は、プリンタ20に対して新
たな本体制御プログラムを提供するダウンロード用ホス
ト装置として機能する。パソコン10の内部構成は図示
しないが、パソコン10は制御部としての中央演算処理
装置(CPU)、CPU周辺回路、RAM、ROM、ハ
ードディスク、デジタル通信手段30によってプリンタ
20との間でデータの受け渡しを行う通信インターフェ
ース部、記録メディア用インターフェース部、入力装置
(キーボード・マウス等)、ディスプレイ等から構成さ
れる。ハードディスク或いは外部記録メディアがプリン
タ20に対して提供すべき本体制御プログラムが格納さ
れたデータ保管手段に相当する。
【0020】図2はプリンタ20の内部構成を示すブロ
ック図である。プリンタ20本体には、SCSIコント
ローラ21、CPU22、EEPROM23、フラッシ
ュROM24、SDRAM25及び印画機構駆動手段2
6が設けられ、これら各回路が内部バス27を介して接
続されている。印画機構駆動手段26は、図示せぬ印画
ヘッドや用紙搬送機構その他のブロックを駆動する手段
であり、CPU22の制御に従い印画を実行する。SD
RAM25は本体制御プログラムをコピーするプログラ
ム領域と、プリント用の画像を一時記憶する画像メモリ
領域とを有している。SDRAM25に記憶された画像
データは印画機構駆動手段26に送られ、図示せぬ印画
ヘッド等を駆動するための制御信号に変換される。こう
して、印画ヘッド及び用紙搬送機構等が制御され、印画
動作が実行されることにより、出力結果としてプリント
物を得る。印画方式については、特に限定するものでは
なく、印画紙自体が熱によって発色するサーモ・オート
クローム(TA)方式、インク滴をノズルによって印画
紙に吹きつけるインクジェット方式など、種々の方式が
可能である。
【0021】図3にフラッシュROM24のメモリマッ
プを示す。フラッシュROM24は、16KB毎(アド
レス:4000h毎)に計15セクター(合計240KB)で
構成されており、電源投入時のリセットベクタはアドレ
ス:0000h に配置されている。フラッシュROM24
は、ブート領域40と、第1のプログラム領域41と、
第2のプログラム領域42とを有している。これら各領
域40〜42は予め定められており、第1及び第2のプ
ログラム領域(41,42)には等量の容量(バイト
数)が割り当てられている。本例では、ブート領域40
はセクター0に割り当てられている。第1のプログラム
領域41はセクター1〜7(合計112KB)に割り当
てられ、第2のプログラム領域42はセクター8〜14
(合計112KB)に割り当てられている。
【0022】ブート領域40には、リセットベクタと、
実行するプログラム領域を選択するためのEEPROM
読み込み機能及び選択したプログラム領域の内容をSD
RAM25領域にコピーする機能を実施するブートプロ
グラムが格納される。なお、ブートプログラムはパソコ
ン10との通信機能を実現するプログラムを含んでいな
い。
【0023】パソコン10との通信機能、フラッシュR
OM制御機能、本体制御機能を実現するための本体制御
プログラムについては、第1のプログラム領域41及び
第2のプログラム領域42に格納される。各プログラム
領域(41、42)にはそれぞれ異なる種類の本体制御
プログラムが格納される。具体的には、最新のプログラ
ム書き換えによって得た本体制御プログラムと、その書
き換え前に組み込まれている本体制御プログラムがそれ
ぞれ異なるプログラム領域41又は42に格納される。
第1のプログラム領域41に格納される本体制御プログ
ラムを「第1の本体制御プログラム」と呼び、第2のプ
ログラム領域42に格納される本体制御プログラムを
「第2の本体制御プログラム」と呼ぶことにする。
【0024】EEPROM23には、実行すべき本体制
御プログラムを指定する情報(例えば、フラグ)が書き
込まれており、ブートプログラムによってEEPROM
23の情報を参照して、実行する本体制御プログラムを
選択する。すなわち、電源投入時は、ブートプログラム
で立ち上がり、EEPROM23の設定内容に応じて選
択される第1のプログラム領域41又は第2のプログラ
ム領域42の内容をSDRAM25のプログラム領域に
コピーし、その後SDRAM25のプログラム領域の先
頭アドレスに移動して、以後本体制御プログラムの内容
に従い実動作される。
【0025】なお、本例のブートプログラムは、EEP
ROM23の設定を読み込んで、指定された領域のプロ
グラムをSDRAM25にコピーしてからその先頭アド
レスに飛び、これを実行するが、本体制御プログラムを
SDRAM25に展開する処理は本発明の実施上必須の
事項ではなく、フラッシュROM24上からプログラム
を実行してもよい。
【0026】次に、上記の如く構成されたシステム1に
おいてプリンタ20の本体制御プログラムを書き換える
方法について説明する。
【0027】図4にプログラム書き換え処理の手順を示
す。本体制御プログラムの書き換えは、外部通信プロト
コルで定義されている「プログラム書き換え開始コマン
ド」をパソコン10から受信することで開始される。す
なわち、パソコン10からプリンタ20に対して「プロ
グラム書き換え開始コマンド」を送信すると(ステップ
S110)、プリンタ20はこのコマンドを受信する
(ステップS120)。「プログラム書き換え開始コマ
ンド」を受信したプリンタ20本体は、EEPROM2
3の内容を読み込み(ステップS122)、現在動作し
ているプログラム領域を判別し、動作していないプログ
ラム領域(以下、非実行プログラム領域という。)への
書き込み準備及びフラッシュROM24の非実行プログ
ラム領域の消去を行う(ステップS124)。
【0028】例えば、第1の本体制御プログラムが実行
されている場合は、第2のプログラム領域42を非実行
プログラム領域であると判断して、第2のプログラム領
域42への書き込み準備と当該領域の消去を行う。その
一方、第2の本体制御プログラムが実行されている場合
には、第1のプログラム領域41を非実行プログラム領
域であると判断して、第1のプログラム領域への書き込
み準備と当該領域の消去を行う。
【0029】その後、パソコン10側から新たな本体制
御プログラムのデータの送出を行う(ステップS13
0)。パソコン10はプログラム内容を全て転送するま
で「プログラム内容コマンド」の送信を行い、プログラ
ム内容の転送を完了すると「プログラム書き換え終了コ
マンド」を送信する。
【0030】プリンタ20側は、受信するコマンドが
「プログラム内容コマンド」であるか「プログラム書き
換え終了コマンド」であるかを判定して、その判定結果
に応じて処理を切り替える(ステップS140)。すな
わち、「プログラム内容コマンド」を受信している間
は、パソコン10から順次送られてくるプログラム内容
をフラッシュROM24の該当するプログラム領域(非
実行プログラム領域)内の所定アドレスへ書き込む(ス
テップS142)。最終的に「プログラム書き換え終了
コマンド」を受信するまで、フラッシュROM24への
プログラム書き込み処理を繰り返す。
【0031】その後、プリンタ20側が「プログラム書
き換え終了コマンド」を受信すると、プリンタ20は先
に書き込んだフラッシュROM24の全領域(プログラ
ム領域の先頭アドレスから最終アドレスまで)のSUM
値を計算し(ステップS144)、その値をパソコン1
0側に回答する。
【0032】パソコン10はプリンタ20本体から回答
されたSUM値と、予め計算されているSUM値を照合
し、両者が一致すればプログラム書き込みが正常に終了
したと判断し、「リブートコマンド」をプリンタ20に
送信する(ステップS150)。
【0033】プリンタ20は「リブートコマンド」を受
信すると(ステップS160)、新規に書き込まれたプ
ログラム領域を次に実行するプログラムの領域として指
定すべくEEPROM23の情報(実行プログラムを指
定する情報)を書き換え(ステップS162)、本体リ
セットを実行する(ステップS164)。その結果、リ
ブート後(電源再投入後)の本体制御プログラムは、新
規に書き換えられたプログラムとなり、この新規プログ
ラムで実動作される(ステップS166)。
【0034】本実施形態によれば、仮に本体制御プログ
ラムの書き換え中に通信エラー等が発生して書き換えが
途中で中断しても、他方のプログラム領域に実行用の本
体制御プログラムが保持されているので、電源再投入す
れば書き換え前の本体制御プログラムが実行される。こ
の場合、再度書き換え処理が可能であり、正常に終了す
るまで何回もリトライ可能となる。
【0035】次に、上記実施形態の変形例について説明
する。
【0036】上記した実施形態では、EEPROM23
に書き込んだ実行プログラムの指定情報に従って実行す
るプログラム領域を切り替えたが、本発明の実施に際し
てはこの例に限定されない。他の形態として、フラッシ
ュROM24の第1及び第2のプログラム領域(41、
42)内の任意の位置(例えば、最終アドレス付近)に
最新の書き込みプログラムを示す書き込み番号(1バイ
ト)と、書き込みが正常に終了したことを示す書き込み
完了コード(8バイト)を記録する領域(以下、付加情
報記録領域という。)を設け、プログラム書き込みが正
常に終了した場合には、当該プログラム領域の付加情報
記録領域に、書き換えを行わなかった他方のプログラム
領域に記録されている書き込み番号Nに「1」を加算し
た値(N+1)と、所定の書き込み完了コードを記録す
る態様がある。すなわち、プログラムを新たにダウンロ
ードする度に書き込み番号をインクリメントし、最新の
プログラムに付与される書き込み番号が他のプログラム
の書き込み番号よりも常に大きな値を示すように書き込
み番号を自動的に更新していく。
【0037】本体電源投入時に、ブートプログラムによ
って各プログラム領域(41、42)の付加情報記録領
域を参照し、その結果、書き込み完了コードが規定コー
ドで書かれており、かつ書き込み番号の大きい方の本体
制御プログラムを実行用のプログラムとして選択する。
こうすることで、EEPROM23が不要となり、更に
簡単な回路構成で同様の機能が実現できる。また、EE
PROM23の代わりに、プリンタ20本体付属のディ
ップスイッチ等の操作手段を使用して、操作者が手動で
本体制御プログラムを選択する態様も可能であり、かか
る態様によっても上記と同様の機能が実現できる。
【0038】上記実施の形態では、フラッシュROM2
4内の2つのプログラム領域(41、42)を本体制御
プログラムの書き換え時の危険回避対策として活用した
が、この技術を応用して、フラッシュROMに複数の制
御プログラムを格納しておき、EEPROM23にて実
行するプログラムを選択する機能を持つことで、同一の
装置内にプログラム変更無しに複数の機能を搭載するこ
とが可能となり、商品の多様化に対応する有効な手段と
なると考えられる。
【0039】また、上記実施の形態では、単一のフラッ
シュROM24に2種類の本体制御プログラムを格納で
きるように、2つのプログラム領域(41、42)を設
けたが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、2種類
以上更に多種の本体制御プログラムを格納できるよう
に、1つのフラッシュROM24内に2以上更に多数の
プログラム領域を設ける態様も可能である。
【0040】本発明の適用範囲は上記したプリンタに限
定されず、デジタルカメラやビデオカメラ、画像再生装
置、携帯電話、情報携帯端末、複写機、ファクシミリ送
受信機、オーディオ機器など各種の電子機器について本
発明を適用できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子機器を制御するプログラムを格納するための書き込み
可能な不揮発性メモリを2以上のプログラム領域と、ブ
ート領域とで構成し、実行すべき本体制御プログラムを
ブートプログラムによって選択するようにしたので、プ
ログラム書き換える際は、複数のプログラム領域のう
ち、実行していないプログラム領域を書き換えることが
でき、実行しているプログラム領域のプログラム内容を
保持することができる。これにより、外部のホスト装置
との通信エラー、或いは不慮の電源OFF等でプログラ
ム書き換えが中断した場合でも容易に復旧することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプログラム書き換えシ
ステムの構成図
【図2】プリンタ本体の内部構成を示すブロック図
【図3】フラッシュROMの構成を示すメモリマップ
【図4】プリンタの本体制御プログラムを書き換える処
理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1…システム、10…パソコン(ホスト装置)、20…
プリンタ(電子機器)、21…SCSIコントローラ
(通信インターフェース部)、22…CPU、23…E
EPROM(不揮発性記憶手段)、24…フラッシュR
OM(不揮発性メモリ)、30…デジタル通信手段、4
0…ブート領域、41…第1のプログラム領域、42…
第2のプログラム領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B021 AA01 CC06 5B076 AB19 AB20 BA05 BB04 BB06 BB14 BB16 EB00 EB02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器本体の動作を規定するプログラ
    ムが格納される書き換え可能な不揮発性メモリと、前記
    不揮発性メモリに格納されているプログラムを実行する
    演算処理装置と、外部のホスト装置との間でデジタル信
    号による通信を行う通信インターフェース部と、を備え
    た電子機器において、 前記不揮発性メモリは、前記演算処理装置に前記ホスト
    装置との間で信号の受け渡しを行う通信制御機能及び機
    器本体の動作を制御する本体制御機能を実現させるため
    の複数種類の本体制御プログラムをそれぞれの格納でき
    る複数のプログラム領域と、前記複数種類の本体制御プ
    ログラムのうち実行すべきプログラムを選択する機能を
    前記演算処理装置に実現させるためのブートプログラム
    を格納するブート領域と、を有し、 当該電子機器には、実行すべき本体制御プログラムを決
    定するために前記ブートプログラムが参照する判定情報
    を変更する変更手段が設けられていることを特徴とする
    電子機器。
  2. 【請求項2】 前記不揮発性メモリに格納されている本
    体制御プログラムを書き換える場合に、前記通信インタ
    ーフェース部を介して前記ホスト装置から新たな本体制
    御プログラムを入手し、前記複数のプログラム領域のう
    ち前記ブートプログラムによって選択されていない本体
    制御プログラムが格納されているプログラム領域の内容
    を書き換える一方、当該書き換えたプログラム領域に新
    たに格納された本体制御プログラムを次回電源投入時に
    実行させるように前記判定情報を変更させることを特徴
    とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記本体制御プログラムは前記演算処理
    装置を前記変更手段として機能させるためのプログラム
    を含み、前記判定情報は前記不揮発性メモリと異なる書
    き換え可能な不揮発性記憶手段に格納され、前記ブート
    プログラムは当該不揮発性記憶手段に書き込まれた判定
    情報に従って実行用の本体制御プログラムを選択する機
    能を実現することを特徴とする請求項1に記載の電子機
    器。
  4. 【請求項4】 前記本体制御プログラムは前記演算処理
    装置を前記変更手段として機能させるためのプログラム
    を含み、前記判定情報は前記不揮発性メモリ内の各プロ
    グラム領域に記述され、前記ブートプログラムは前記各
    プログラム領域に書き込まれた判定情報を比較し、その
    比較結果に基づいて実行用の本体制御プログラムを選択
    する機能を実現することを特徴とする請求項1に記載の
    電子機器。
  5. 【請求項5】 前記変更手段の一形態として、前記判定
    情報を操作者によって適宜変更するための操作手段が設
    けられており、前記ブートプログラムは当該操作手段に
    より設定された判定情報に従って実行用の本体制御プロ
    グラムを選択する機能を実現することを特徴とする請求
    項1に記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 電子機器本体の動作を規定するプログラ
    ムが格納される書き換え可能な不揮発性メモリと、前記
    不揮発性メモリに格納されているプログラムを実行する
    演算処理装置と、外部のホスト装置との間でデジタル信
    号による通信を行う通信インターフェース部と、を備え
    た電子機器の本体制御プログラムを書き換える方法であ
    って、該方法は、 前記不揮発性メモリのメモリ空間を一つのブート領域と
    複数のプログラム領域とに区分けし、 前記ホスト装置との間で信号の受け渡しを行う通信制御
    手段及び機器本体の動作を制御する本体制御手段として
    前記演算処理装置を機能させる複数種類の本体制御プロ
    グラムを前記複数のプログラム領域にそれぞれ格納する
    一方、前記複数のプログラム領域に格納された本体制御
    プログラムのうち実行すべきプログラムを選択する手段
    として前記演算処理装置を機能させるブートプログラム
    を前記ブート領域に格納する構造とし、 前記不揮発性メモリに格納されている本体制御プログラ
    ムを書き換える際には、前記通信インターフェース部を
    介して前記ホスト装置から新たな本体制御プログラムを
    入手し、 前記複数のプログラム領域のうち前記ブートプログラム
    によって選択されていない本体制御プログラムが格納さ
    れているプログラム領域の内容を書き換える一方、当該
    書き換えたプログラム領域に新たに格納された本体制御
    プログラムを次回電源投入時に実行させるように、前記
    ブートプログラムによる本体制御プログラムの選択に必
    要な判定情報を変更することを特徴とする本体制御プロ
    グラムの書き換え方法。
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