JP2003241356A - 現像処理液の管理システム及び管理方法及び管理プログラム - Google Patents

現像処理液の管理システム及び管理方法及び管理プログラム

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JP2003241356A JP2002044615A JP2002044615A JP2003241356A JP 2003241356 A JP2003241356 A JP 2003241356A JP 2002044615 A JP2002044615 A JP 2002044615A JP 2002044615 A JP2002044615 A JP 2002044615A JP 2003241356 A JP2003241356 A JP 2003241356A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃度計による測定の手間や現像処理液の管理
負担やを軽減することのできる現像処理液の管理技術を
提供すること。 【解決手段】 リファレンスストリップ1における基準
となる第1濃度値と、管理すべき現像処理液により現像
されたコントロールストリップ2の第2濃度値とを比較
判断することで、現像処理液の管理を行う現像処理液の
管理システムであって、現像済みの写真フィルムFから
プリント用の画像データを取得可能なスキャナー4と、
スキャナー4を用いて、第1濃度値と第2濃度値のデー
タを取得するデータ取得手段20と、取得されたデータ
の推移をグラフ化するグラフ化手段22と、第2濃度値
が許容範囲か否かを判断可能な判断手段24とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リファレンススト
リップの第1濃度値と、管理すべき現像処理液により現
像されたコントロールストリップの第2濃度値とを比較
判断することで、現像処理液の管理を行う現像処理液の
管理システム及び管理方法及び管理プログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】撮影済みの写真フィルムを現像処理する
フィルム現像装置の現像処理液の管理に、リファレンス
ストリップ及びコントロールストリップが用いられてい
る。これらは、図1に示されているように、写真フィル
ムの所定の画像パターンが形成されている。リファレン
スストリップは、あらかじめフィルムメーカーから現像
済みのものが供給され、コントロールストリップは、同
じ画像パターンの潜像が形成されたものが供給される。
リファレンスストリップとコントロールストリップは、
セットで供給され同一のリファレンス・ナンバーで管理
され、これにより、適正な現像処理液管理を行うように
している。そして、管理すべき現像処理液で、上記コン
トロールストリップを現像処理し、画像パターンを顕在
化させる。
【0003】オペレータは、濃度計を用いて、両ストリ
ップの画像パターンの濃度を測定する。測定結果は、基
準となるリファレンスストリップの第1濃度値に対す
る、コントロールストリップの第2濃度値の差を記録す
ることで行われる。この差が、許容範囲に入っていれば
問題はないことになるが、許容範囲外となれば何らかの
対処が必要となる。また、現像処理液の管理は、通常は
日々行うものであり、コントロールストリップを用いた
管理も日々行われる。そして、測定されたデータは、グ
ラフ用紙にプロットしていき、データの推移を見るよう
にすることもできる。日々のデータの推移から、現在は
許容範囲内に入っていたとしても、将来は許容範囲外に
なることも予想ができ、許容範囲外になる前に未然にト
ラブルを回避することも可能になり、現像処理液の管理
を適確に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在行
われている現像処理液の管理方法は、オペレータが濃度
計を使用して各ストリップの画像パターンの濃度を測定
し、それをマニュアル的にグラフ化していくものであ
り、オペレータの負担も多大なものがあった。また、現
像処理液の管理のために専用の濃度計を使用し、その測
定のために手間がかかっていた。さらに、濃度計を使用
して種々のデータを取得しても、そのデータの内容を的
確に判断することができなければ、問題点が発生してい
るような状況下で有効な処置が困難になる。特に、オペ
レータが専門的知識を有しないアルバイト等の場合に
は、オペレータの管理負担が多大となる。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その課題は、濃度計による測定の手間や現像処理
液の管理負担を軽減することのできる現像処理液の管理
技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る現像処理液の管理システムは、リファレン
スストリップの第1濃度値と、管理すべき現像処理液に
より現像されたコントロールストリップの第2濃度値と
を比較判断することで、現像処理液の管理を行う現像処
理液の管理システムであって、画像データを取得可能な
スキャナーと、前記スキャナーを用いて、前記第1濃度
値と前記第2濃度値のデータを取得するデータ取得手段
と、取得されたデータの推移をグラフ化するグラフ化手
段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】この構成による現像処理液の管理システム
の作用・効果は、以下の通りである。まず、このシステ
ムは、現像済みの写真フィルムから画像データを取得す
るスキャナーを備えている。また、リファレンスストリ
ップの第1濃度値(基準の濃度値)とコントロールスト
リップの第2濃度値を上記スキャナーを利用して測定す
る。これにより、ストリップの濃度を測定するための濃
度計が必要なくなる。
【0007】また、スキャナーにより取得した第1濃度
値と第2濃度値のデータを用いて、グラフ化手段により
データの推移をグラフ化することができる。このグラフ
化手段は、例えば、コンピュータプログラムにより実現
することができる。これにより、オペレータの管理の手
間を軽減することができる。その結果、濃度計による測
定の手間や現像処理液の管理負担を軽減することのでき
る現像処理液の管理システムを提供することができる。
【0008】本発明の好適な実施形態として、前記第2
濃度値が許容範囲か否かを判断可能な判断手段と、前記
第2濃度値が前記許容範囲にない場合には、必要に応じ
て、警告を行う警告手段を備えたものがあげられる。
【0009】この構成によると、第2濃度値が許容範囲
か否かを判断手段により判断することができる。この判
断手段による『許容範囲か否か』の判断には、データ取
得時点において第2濃度値が許容範囲に入っているか否
かを判断することだけでなく、データ取得時点では許容
範囲内であるが将来的に許容範囲外に外れていくと予想
される場合に、その傾向について判断することも含まれ
るものである。かかる将来の予想は、例えば、過去のデ
ータの推移に基づいて判断することができる。
【0010】そして、第2濃度値が許容範囲にない場合
は、必要に応じて、モニター等に警告することで、オペ
レータは、現像処理液に関して何らかの異常があったこ
とを直ちに知ることができる。なお、警告手段により警
告する場合の条件は、適宜設定することができる。ま
た、警告する場合に、対処方法もあわせて表示させるよ
うにすることもできる。対処方法も表示させることで、
オペレータは、異常に対するメンテナンスを直ちに行う
ことができる。
【0011】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記リファレンスストリップ及び前記コントロールスト
リップには、所定の画像パターンが形成され、前記スト
リップの種類毎に前記画像パターンが形成されている位
置データを登録しておく登録手段を備えたものがあげら
れる。
【0012】リファレンスストリップ及びコントロール
ストリップは、例えば、メーカーが異なると、画像パタ
ーンの内容や位置が異なる。また、新しいコントロール
ストリップ(画像パターンの異なるもの) が発売された
場合や新しい仕様の処理液が発売された場合等には、異
なるストリップを用いる必要がある。そこで、ストリッ
プの種類毎に画像パターンの位置データを登録しておく
ことで、違うタイプのストリップを取り扱う場合にも、
作業時間を短くすることができる。
【0013】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記第2濃度値が前記許容範囲にある場合には、前記グ
ラフ化を行わないように設定可能であるものがあげられ
る。
【0014】第2濃度値が許容範囲にある場合は、現像
処理液が正常な状態であるから、このような場合は、オ
ペレータに認知させるためのグラフ化を行わなくても良
い。異常が生じた場合にのみ、グラフ化を行いモニター
に表示させることで、オペレータの管理工数を軽減する
ことができる。
【0015】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記スキャナーにセットされているストリップが、リフ
ァレンスストリップかコントロールストリップであるか
を検出するストリップ種検出手段と、セットすべきスト
リップ種を間違えた場合に報知させる報知手段とを備え
たものがあげられる。
【0016】リファレンスストリップとコントロールス
トリップは、同じストリップフィルムであり、スキャナ
ーにセットする時に取り違える可能性がある。そうする
と、間違ったデータを取得してしまうことになる。そこ
で、いずれのストリップであるかを検出し、もし間違え
ていた場合に、これを報知するようにすることが好まし
い。これにより、間違えたデータを取得することを防止
し、管理ミスをなくすことができる。報知の形態として
は、モニターに表示したりブザーを鳴らすなどの方法が
ある。
【0017】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記スキャナーにセットされたストリップの挿入方向
を検出する方向検出手段を備えたものがあげられる。
【0018】ストリップに形成された画像パターンの濃
度を正しく測定するためには、ストリップの挿入方向を
間違えないようにする必要がある。しかし、ストリップ
はフィルムと同じ形状であり、先端と後端を間違えて挿
入する可能性がある。もし、挿入方向を間違えると、得
られる濃度値も間違ったものになり、管理ミスの原因と
なる。そこで、挿入方向を検出することで、正確な現像
処理液の管理を行うことができる。挿入方向は、例え
ば、画像パターンの濃度変化の順序から自動検出が可能
である。
【0019】本発明に係る現像処理液の管理システムを
実現するために、コンピュータにより実行されるプログ
ラムは、画像データを取得可能なスキャナーから、前記
第1濃度値と前記第2濃度値のデータを取得する処理
と、取得されたデータの推移をグラフ化する処理とを行
うことを特徴とするものである。また、前記第2濃度値
が許容範囲か否かを判断可能な処理と行うことが好まし
い。この構成による作用・効果は、既に述べた通りであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る現像処理液の管理シ
ステムの好適な実施形態を図面を用いて説明する。ま
ず、現像処理液の管理のために用いられるフィルムスト
リップについて図1により説明する。
【0021】<フィルムストリップの構成>図1(a)
は、リファレンスストリップ1を示す。ネガフィルム等
の写真フィルムの現像を行う現像処理液の管理をするた
めに用いられる。リファレンスストリップ1は、所定の
長さの写真フィルムで形成される。このストリップ1
は、メーカーから現像済みのものが供給される。すなわ
ち、ストリップ1には、画像パターン1a、スヌケパタ
ーン1bが形成されている。画像パターン1aには、段
階的に濃度を異ならせたカラー画像部(図例では8通
り)が形成されている。スヌケパターン1bは、露光さ
れていない未現像部分の測定箇所を指定するものであ
る。また、参照マーク1cが付されており、リファレン
スストリップ1であることが直ちに認識できるようにな
っている。画像パターン1aの位置は、ストリップ1の
端面1xから測定して決められた距離に設けられてい
る。
【0022】図1(b)は、コントロールストリップ2
を示す。コントロールストリップ2は、メーカーから未
現像の状態で供給される。ただし、リファレンスストリ
ップ1と同じ画像パターン1a、スヌケパターン1bが
潜像として形成されている。コントロールストリップ2
は、上記の未現像ものがロール(不図示)に巻き取られ
た状態でメーカーから供給される。つまり、図1(b)
に示される潜像が繰り返し形成されている。
【0023】コントロールストリップ2を使用するとき
には、ロールからストリップ2を引き出して切断して使
用する。切断を行うための基準として、ストリップ2に
は、所定ピッチで多数のノッチ2dがあらかじめ形成さ
れている。すなわち、 切断位置2x,2yは、ノッチ
2dの位置から距離D1,D2により設定することがで
きる。また、画像パターン2aの位置は、切断位置2y
から距離D4で、スヌケパターン2bの位置は、切断位
置2xから距離D3で、夫々設定することができる。
【0024】リファレンスストリップ1の基準となる濃
度値(第1濃度値)及びコントロールストリップ2の濃
度値(第2濃度値)のデータを取得する場合には、夫々
の画像パターン1a,2a及びスヌケパターン1b,2
bの濃度値(3色カラーデータ)を取得する。
【0025】この場合、コントロールストリップ2は未
現像であるから、管理対象となる現像処理液によりスト
リップ2を現像処理し、画像パターン等を顕在化させ
る。そして、両ストリップ1,2の第1・第2濃度値デ
ータを比較して、第2濃度値が第1濃度値に対して差が
なければ(又は許容範囲内であれば)、現像処理液の管
理状態は良好であると判断するものである。
【0026】<管理システムの構成>次に、現像処理液
の管理システムの好適な実施形態を図1の模式図を用い
て説明する。
【0027】フィルムプロセッサー3(フィルム現像処
理機)は、写真フィルムの現像処理を行う装置である。
内部には、現像処理液を収容した現像処理タンクが設け
られている。図示はしていないが、現像処理液の管理を
行うために、新たな現像処理液を供給する機構、フィル
ターを介して現像処理液を循環させる機構、現像処理液
の温度を調整する機構等が設けられている。
【0028】スキャナー装置4が設けられており、プリ
ント処理を行うために現像済みの写真フィルムFから画
像データを取得する機能の他、ストリップ1,2からも
画像データを取得することもできる。写真フィルムFか
ら画像を取得するため、フィルム搬送ユニットであるネ
ガキャリア5が設けられている。ネガキャリア5は、搬
送経路に沿って複数個のローラ対5aを備えている。
【0029】また、画像データを読み取るために、光軸
に沿って、読み取り用の光源4a(ハロゲンランプ)、
色分解フィルター4b、ミラートンネル4c、ラインセ
ンサー4dを備えている。写真フィルムFをローラ対5
aにより所定速度で搬送させることで、ラインセンサー
4dにより1ライン毎に画像データを取得することがで
きる。また、ストリップ1,2の画像も同じ方法で取得
することができる。
【0030】画像データ記憶部10は、スキャナー装置
4により取得した画像データを記憶する。記憶部10
は、RAMあるいはハードディスク等により構成され
る。記憶された画像データが、写真プリントを作成する
ためのものであれば、画像処理部11にて画像処理(色
や濃度の補正、階調補正、その他の補正)を行う。画像
処理により補正された画像データは、露光エンジン12
に転送される。
【0031】露光エンジン12は、写真感光材料である
ペーパーに画像を焼付露光するものである。また、露光
エンジン12は、露光光を主走査方向に沿ってペーパー
に露光しつつ、ペーパーを所定速度で副走査方向に搬送
することで、ペーパーに画像(潜像)を形成する。露光
エンジン12は、レーザーエンジン、PLZTエンジ
ン、CRTエンジン等の適宜の方式のものを採用するこ
とができる。
【0032】ここでプリンターについて簡単に説明す
る。ペーパーマガジン14に収容されたロールから、ペ
ーパーPが順次引き出され、ペーパーカッター15によ
りプリントサイズに切断される。切断されたペーパーに
対して、露光エンジン12により走査露光がされる。露
光されたペーパーPは、所定の搬送経路に沿って搬送さ
れ、現像処理部16に送り込まれる。現像処理部16
で、公知の現像処理が施された後に、仕上がりの写真プ
リントとして装置外部に排出される。
【0033】一方、画像データ記憶部10に記憶されて
いる画像データが、ストリップ1,2から取得されたデ
ータである場合は、濃度値データ取得手段20により濃
度値データが取得される。具体的には、既に説明したと
おり、ストリップ1,2の画像パターン1a,2a、ス
ヌケパターン1b,2bの濃度値(R,G,Bのカラー
データ)が取得される。また、取得された濃度値は、濃
度値データ記憶部21に記憶される。
【0034】グラフ化手段22は、取得されたデータを
用いてグラフ化する。グラフ化するためのフォーマット
データはあらかじめ記憶されている。このフォーマット
データと濃度値データを組み合わせることで、視覚化さ
れたグラフを得ることができる。グラフは、表示制御部
23を介してモニター6に表示させることができる。モ
ニター6は、適宜の形式のもの、例えば、液晶モニタ
ー、CRTモニター等を用いることができる。
【0035】一方、判断手段24は取得されたリファレ
ンスストリップ1の第1濃度値と、コントロールストリ
ップ2の第2濃度値とから、許容範囲に入っているか否
かを判断することができる。許容範囲の大きさ(許容範
囲データ)は、オペレータにより、あらかじめ入力して
おく。なお、許容範囲の大きさは、測定すべき画像の濃
度値の大きさに応じて設定できる。
【0036】また、判断手段24の機能として、現時点
での第2濃度値が許容範囲に入っているか否かだけでな
く、現時点では許容範囲内ではあるが、将来的には許容
範囲外になる可能性をも判断することができる。これ
は、過去のデータの推移に基づいて、統計学的に判断す
ることができる。
【0037】警告表示手段25(警告手段に相当)は、
判断手段24による判断結果に基づいて、必要に応じ
て、モニター6に警告表示をさせるための処理を行う。
すなわち、 許容範囲から外れていることをモニター6
に表示させ、オペレータに対して注意を喚起させる。ま
た、単に警告を行うだけでなく、対処方法をいっしょに
表示させるようにすれば、オペレータのメンテナンスに
要する時間を短縮化することができる。なお、モニター
に警告表示を行う時の条件は、適宜設定することができ
る。警告表示としては、モニター6への表示に限定され
るものではなく、ブザーやLED等を適宜使用してもよ
い。
【0038】方向検出手段17は、ストリップ1,2が
挿入された方向を検出する。挿入する方向は、基本的に
は図1の上端が先頭になるように挿入する必要がある。
しかし、先端・後端を間違えて挿入することもありう
る。 ストリップ1,2の先端と後端を間違えてセット
すると、測定されたデータも間違ったものになる。図1
にも示すように、画像パターン1aにおける濃度変化の
順序はあらかじめ決まっている。そこで、この濃度変化
の順序に基づいて先端・後端を検出するようにする。そ
の他の方法として、ストリップ1,2の先頭(先端)位
置に目印を形成し、これに基づいて検出をしても良い。
【0039】ストリップ種検出手段18は、スキャナー
4にセットされたストリップが、リファレンスストリッ
プ1かコントロールストリップ2かを検出する。 スト
リップ種を間違えると正確な現像処理液の管理を行うこ
とができないからである。図1の例では、リファレンス
ストリップ1に参照マーク1cが付与されているので、
これの有無によりストリップ種を検出することができ
る。参照マーク1cの検出は、読みとられた画像データ
に基づいて検出する方法や、センサーにより参照マーク
1cを検出する方法がある。
【0040】報知手段19は、ストリップ種を間違えて
いた場合に、その旨をモニター6に表示させるための処
理を行う。なお、間違えていた場合の報知の方法として
は、モニター6への表示ではなく、ブザーやLEDでの
表示としてもよい。
【0041】登録手段26は、ストリップ1,2に関す
るデータを登録しておくデータベースである。例えば、
フィルムメーカー及び種類をID(キーワード)とし
て、画像パターンの位置データを登録しておく。つま
り、フィルムのメーカーや種類が異なると、画像パター
ンも異なるからである。また、新規の写真フィルムが発
売された場合には、それに対応するデータを新たに登録
すればよい。
【0042】モード設定部27は、写真プリントを行う
モード(第1モード)かストリップの濃度値を読み取る
モード(第2モード)かのモードデータを設定する。第
1モードであれば、取得した画像データに基づいて写真
プリントの作成が行われる。第2モードであれば、取得
した画像データに基づいて、濃度値データを取得する。
【0043】キーボード7(入力手段)は、各種のデー
タの入力を行ったり、写真フィルムに対して指令を与え
たりするものである。例えば、登録手段26へのデータ
入力・修正や、モードの設定等を行う。
【0044】<管理方法の手順>次に、現像処理液の管
理を行う場合の手順を図3のフローチャートにより説明
する。なお、現像処理液の管理は、その他の部分の管理
も含めて、1日に1回もしくは2回行われる。1日に1
回行う場合には、装置を立ち上げる朝一番に行うのが一
般的である。
【0045】まず、ストリップ1,2から濃度値を取得
するために、第2モードに設定する(#1)。モード設
定は、モニター6の画面表示を見ながら行うことができ
る。また、読み取るべきストリップについては、あらか
じめ入力された現像処理液仕様の設定に対応して、自動
的に認識されるように構成されている。次に、ネガキャ
リア5にリファレンスストリップ1をセットする(#
2)。なお、セットすべきストリップは、モニター6に
案内表示される。本実施形態では、リファレンスストリ
ップ1を先にセットする構成を説明しているが、コント
ロールストリップ2を先にセットする構成を採用しても
良い。
【0046】リファレンスストリップ1をセットするこ
とで、自動的に、画像データの取り込みが開始する(#
3)。次に、ストリップ1,2のセット間違いがないか
否かを判断する(#4)。図1の例では、リファレンス
ストリップ1には参照マーク1cが付されている。よっ
て、この参照マーク1cがあるか否かにより判断するこ
とで、リファレンスストリップ1とコントロールストリ
ップ2のいずれがセットされたかを判断可能である。か
かる判断を行うことにより、正しいデータを取得するこ
とができる。そして、ストリップ1,2の取り違えがあ
ったものと判断されると、モニター6にエラー報知する
(#5)。これにより、オペレータはストリップ1,2
のセット間違いがあったことを知ることができる。この
場合は、ステップ#2に戻り、正しいストリップ2をセ
ットしなおす。
【0047】次に、コントロールストリップ2からの画
像データも取り込む必要があるので、取り込みが終了し
ていなければ(#6)、ステップ#2に戻りコントロー
ルストリップ2をセットし、以下同様のステップを繰り
返す。以上のようにして、両ストリップ1,2からの画
像データが得られる。
【0048】次に、方向検出手段17の機能に基づい
て、先端・後端検出処理を行う(#7)。これにより、
次のステップ#8で、正しい濃度値を取得することがで
きる。ストリップ1,2の先端・後端を正しく検出した
後、得られた画像データに基づいて濃度値データを取得
する(#8)。これは、リファレンスストリップ1の第
1濃度値とコントロールストリップ2の第2濃度値であ
り、前者が基準となる。コントロールストリップ2は、
測定するたびに新たなものが使用されるが、リファレン
スストリップ1は同じものが使用される。ただし、管理
を行う場合には、常に、両ストリップ1,2から濃度値
を取得する。これは、例えば、スキャナー装置4の特性
(ハロゲンランプの特性など) が経時変化により変化す
る可能性があるからである。
【0049】評価を行う場合は、第2濃度値の第1濃度
値に対する差を求める(#9)。差がなければ、第2濃
度値は基準である第1濃度値に等しく、理想的な状態と
言うことができる。ただし、現実には差があるのが普通
であり、その差の値が、許容範囲内であれば問題はない
と判断することができる。
【0050】許容範囲内であれば、ステップ#11に進
み、グラフ化処理を行う。また、許容範囲内になけれ
ば、警告表示を行うための処理をする(#10)。グラ
フ化された結果の表示画面の構成例を図4により説明す
る(#12)。
【0051】図4には、(a)(b)(c)の3つの濃
度データの推移が示されている。(a)(b)は、画像
パターンに含まれるある画像部分のデータの推移であ
る。また、(c)はスヌケパターンの部分のデータの推
移である。また、夫々のデータの推移には3種類の折れ
線が示されているが、これはカラーの画像データである
のでR,G,Bの3色分のデータが表示されている。
【0052】グラフの横軸は、日付である。この図例で
は、1日に2回データの測定を行っている。また、グラ
フの縦軸は、偏差(第2濃度値−第1濃度値)を示して
いる。また、許容範囲が太い直線で示されている。この
許容範囲を示すライン内にデータが入っていれば、OK
である。なお、許容範囲は、測定される画像の濃度値の
大きさにより異ならせている。
【0053】このグラフから、日々のデータの推移を知
ることができるので、将来の予測を行うことも可能であ
る。また、図例では日付9/11のあたりで、濃度値が
許容範囲から外れているのが分かる。この外れ方から
(データの推移から)電磁弁の故障による温調不良であ
ると推察可能である。よって、この点もいっしょに画面
に表示させることで、オペレータは、問題発生に対する
対処を直ちに行うことができる。
【0054】また、日付9/18〜9/19にかけて
は、補充系の作動不良により許容範囲から外れたため、
現像処理液の交換を行った。グラフの推移から、異常が
発生した原因も推定することが可能である。異常発生原
因と、データの推移の形態には関連性があるので、その
パターンをいくつか記憶させておくことで、異常発生原
因を特定し、対処方法をモニター画面に表示させること
ができる。
【0055】本発明による現像処理液の管理システム
は、ハードウェア及びソフトウェア(プログラム)によ
り構成することができる。本発明に係る現像処理液の管
理システムを実現するために、コンピュータにより実行
されるプログラムは、スキャナー4を介して、第1濃度
値と第2濃度値のデータを取得する処理(濃度値データ
取得手段20の機能)と、取得されたデータの推移をグ
ラフ化する処理(グラフ化手段22の機能)と、第2濃
度値が許容範囲か否かを判断可能な処理(判断手段24
の機能)と行うものである。また、警告表示手段25に
よる処理、登録手段26へのデータ登録・更新・削除等
の処理も同様である。
【0056】<別実施形態>本発明による現像処理液の
管理システムの対象となる装置構成は、特定の構造のも
のに限定されるものではない。例えば、スキャナー装置
4(イメージプロセッサー) 、プリンター装置13、フ
ィルムプロセッサー3は、夫々独立した装置であっても
よい。例えば、スキャナー装置4とプリンター装置13
とを一体化した装置構成にしてもよい。さらに、フィル
ムプロセッサー3も一体化した装置としてもよい。
【0057】本実施形態では、ストリップの画像濃度を
取得するのに位置データに基づいて行っているが、他の
方法も考えられる。例えば、画像処理技術を用いて、ス
トリップフィルムの幅方向中央部の濃度変化から画像パ
ターンを抽出し、これに基づいて必要な箇所の濃度値を
取得することもできる。
【0058】図3のフローチャートでは、いずれかのス
トリップ1,2を先にセットするものとして処理手順を
説明している。これに替えて、いずれのストリップ1,
2が先にセットされたとしても、セットし直すことなく
処理を続けることができるように構成しても良い。この
場合は、いずれか一方のストリップがセットされてデー
タの取り込みが終了した後、モニター等により、もう一
方のストリップをセットするように案内することができ
る。かかる処理は、ストリップ種検出手段18の機能を
利用して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムストリップの構成を示す図
【図2】現像処理液の管理システムの構成を示す模式図
【図3】現像処理液の管理を行う場合の手順を示すフロ
ーチャート
【図4】濃度値データの推移を示すグラフ
【符号の説明】
1 リファレンスストリップ 1a 画像パターン 2 コントロールストリップ 2a 画像パターン 3 フィルムプロセッサー 4 スキャナー 17 方向検出手段 18 ストリップ種検出手段 19 報知手段 20 濃度値データ取得手段 21 濃度値データ記憶部 22 グラフ化手段 24 表示手段 25 警告表示手段 26 登録手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リファレンスストリップの第1濃度値
    と、管理すべき現像処理液により現像されたコントロー
    ルストリップの第2濃度値とを比較判断することで、現
    像処理液の管理を行う現像処理液の管理システムであっ
    て、 画像データを取得可能なスキャナーと、 前記スキャナーを用いて、前記第1濃度値と前記第2濃
    度値のデータを取得するデータ取得手段と、 取得されたデータの推移をグラフ化するグラフ化手段と
    を備えたことを特徴とする現像処理液の管理システム。
  2. 【請求項2】 前記第2濃度値が許容範囲か否かを判断
    可能な判断手段と、 前記第2濃度値が前記許容範囲にない場合には、必要に
    応じて、警告を行う警告手段を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の現像処理液の管理システム。
  3. 【請求項3】 前記リファレンスストリップ及び前記コ
    ントロールストリップには、所定の画像パターンが形成
    され、前記ストリップの種類毎に前記画像パターンが形
    成されている位置データを登録しておく登録手段を備え
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像処理液
    の管理システム。
  4. 【請求項4】 前記第2濃度値が前記許容範囲にある場
    合には、前記グラフ化を行わないように設定可能である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    現像処理液の管理システム。
  5. 【請求項5】 前記スキャナーにセットされているスト
    リップが、リファレンスストリップかコントロールスト
    リップであるかを検出するストリップ種検出手段と、 セットすべきストリップ種を間違えた場合に報知させる
    報知手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の現像処理液の管理システム。
  6. 【請求項6】 前記スキャナーにセットされたストリッ
    プの挿入方向を検出する方向検出手段を備えたことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像処理
    液の管理システム。
  7. 【請求項7】 リファレンスストリップの第1濃度値
    と、管理すべき現像処理液により現像されたコントロー
    ルストリップの第2濃度値とを比較判断することで、現
    像処理液の管理を行う現像処理液の管理方法であって、 画像データを取得可能なスキャナーを用いて、前記第1
    濃度値と前記第2濃度値のデータを取得するステップ
    と、 取得されたデータの推移をグラフ化するステップとを有
    することを特徴とする現像処理液の管理方法。
  8. 【請求項8】 リファレンスストリップの第1濃度値
    と、管理すべき現像処理液により現像されたコントロー
    ルストリップの第2濃度値とを比較判断することで、現
    像処理液の管理を行う現像処理液の管理プログラムであ
    って、 画像データを取得可能なスキャナーから、前記第1濃度
    値と前記第2濃度値のデータを取得する処理と、 取得されたデータの推移をグラフ化する処理とをコンピ
    ュータに実行させることを特徴とする現像処理液の管理
    プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007034014A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Noritsu Koki Co Ltd 現像処理液管理システム、及び、測定装置
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