JP2003241118A - 光スイッチの製造方法 - Google Patents

光スイッチの製造方法

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JP2003241118A
JP2003241118A JP2002042053A JP2002042053A JP2003241118A JP 2003241118 A JP2003241118 A JP 2003241118A JP 2002042053 A JP2002042053 A JP 2002042053A JP 2002042053 A JP2002042053 A JP 2002042053A JP 2003241118 A JP2003241118 A JP 2003241118A
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optical switch
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resist film
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JP2002042053A
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Tomohiko Kanie
智彦 蟹江
Makoto Katayama
誠 片山
Susumu Sugiyama
進 杉山
Satoshi Konishi
聡 小西
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Ritsumeikan Trust
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Ritsumeikan Trust
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラー及び可動部を精度良く形成する方法を
提供する。 【解決手段】 先ず、SOI基板30のSi層30c上
に金属膜31を形成する。次に、フォトリソグラフィと
エッチングとにより、金属膜31から所定のパターンを
有する金属パターン32を形成する。金属パターン32
が設けられたSi層30c上にレジスト膜33を塗布形
成し、開口部33aを設ける。続いて、開口部33aを
メッキ法によりNiで埋めた後、レジスト膜33を除去
してミラー9を形成する。その後、ミラー9及び金属パ
ターン32をマスクとして用いてSi層30cとSiO
2層30bとをエッチングする。これにより、櫛歯8a
と可動部材7とが形成され、ミラーデバイス6aが得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の光路を変更す
るために用いる光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】光スイッチは、光ネットワークの構築に
欠かせない部品である。特に、光ネットワークを通して
伝送される情報量が増加するに従って、光スイッチの性
能向上が求められている。例えば、光スイッチには、損
失が低いこと、スイッチング特性の波長依存性及び偏波
依存性が小さいこと、低電圧動作が可能であること、及
び消費電力が小さいことなどが要求される。このような
要求を満たす光スイッチとして、マイクロマシン技術(M
icro Electro Mechanical System:MEMS)を応用し
た機械式光スイッチが注目を集めつつある。この種の光
スイッチは、例えば、文献「IEEE J. Selected Topic i
n Quantum Electronics. pp.26-31. Vol.5. No.2. JANU
ARY/FEBRUARY 1999」に記載されている。この文献に記
載される光スイッチは、アクチュエータを形成した後
に、このアクチュエータ上に別途作製されたミラーを取
り付けることにより製造される。このようにアクチュエ
ータとミラーとを個別に製造してから組み立てるという
方法では、ミラーの位置精度及び角度精度を十分に高く
するのが難しい。これを解決するため、ミラーを可動部
にモノリシックに形成する方法が特開2001−422
33号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ミラー
を可動部にモノリシックに形成する方法について調査研
究を行なった結果、ミラーと可動部との相対位置の精度
を高くするためには、可動部となるべき部分にミラーを
形成した後、フォトリソグラフィ及びエッチングといっ
た加工方法により可動部を設けると好ましいという結論
に至った。しかし、本発明者らは、このような結論にい
たると同時に、この方法には以下の問題点があることを
見出した。
【0004】ミラーに照射されるレーザ光等のビーム径
等を考慮すれば、ミラーの光反射面の大きさは、高さ3
0〜50μm程度、幅20〜40μm程度とする必要が
ある。すると、ミラー形成後には、基板上には上記程度
の大きさの凸部が形成されていることになる。この状況
でフォトリソグラフィとエッチングとにより可動部を形
成しようとすると、レジスト膜が均一に形成されない、
又は、レジスト膜中に気泡が発生するなどの問題が生じ
ることとなる。そのため、可動部を位置及び寸法精度良
く形成するのが困難となる。
【0005】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであり、ミラー及び可動部を精度良く形成
する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の側面に係
る光スイッチの製造方法は、基板に設けられた可動部
と、この可動部に設けられたミラー部とを有する光スイ
ッチを製造する方法であって、第1の層と第2の層とが
順次形成された基板を用意し、第2の層の上に所定のパ
ターンを有する金属膜を形成し、金属膜上の一部にミラ
ー部を形成し、金属膜及びミラー部をマスクとして第2
の層をエッチングし、このエッチングにより残った第2
の層の一部が可動部となるように第1の層の一部を除去
し、光スイッチを製造することを特徴とする。
【0007】上記の光スイッチの製造方法によれば、第
2の層の上に所定のパターンを有する金属膜が形成され
る。そして、金属膜上の所定の位置にミラー部が形成さ
れる。ミラー部が形成された後に、金属膜とミラー部と
をマスクとして第2の層がエッチングされる。その後、
エッチング後に残った第2の層から可動部が形成される
ように第1の層が除去される。第2の層のエッチングの
際には、金属膜とミラー部とをマスクとして用いるた
め、レジスト膜を塗布形成する必要がない。ミラー部が
形成された基板上にレジスト膜を塗布形成する場合に
は、レジスト膜が平坦にならない、又は、レジスト膜中
に気泡が発生してしまうといった問題が生じる。このよ
うな問題により、可動部の寸法精度が悪化してしまう。
しかし、上記の方法によればレジスト膜を塗布形成する
必要がないため、このような問題は解消される。したが
って、レジスト膜を用いてエッチングを行なう場合に比
べ、エッチング後に形成される可動部の寸法精度が向上
される。また、ミラー部をマスクとして使用し可動部と
なるべき部分を形成するため、ミラー部と可動部との相
対位置精度が向上される。
【0008】また、第2の層をシリコンとし、シリコン
からなる第2の層の一部のエッチングを反応性イオンエ
ッチング法により行なうと好適である。これにより、金
属膜及びミラー部をマスクとしたエッチングを精度良く
且つ容易に実施できる。
【0009】また、本発明の第二の側面に係る光スイッ
チの製造方法は、基板に設けられた可動部と、この可動
部に設けられたミラー部とを有する光スイッチを製造す
る方法であって、基板上に第1の金属膜を形成し、第1
の金属膜上に所定のパターンを有する第3の層を形成
し、第3の層が有する所定のパターンの開口部を埋める
ように第2の金属膜を形成し、第2の金属膜上の一部に
ミラー部を形成し、第3の層を除去し、第2の金属膜の
一部が可動部となるよう第1の金属膜の一部を除去し、
光スイッチを製造することを特徴とする。
【0010】上記の製造方法においても、第2の金属膜
とミラー部とをマスクとして第1の金属膜をエッチング
することにより可動部が形成されるため、レジスト膜を
利用する必要はない。したがって、ミラー部形成後にレ
ジスト膜を用いてエッチングを行なう場合の問題点が解
消され、可動部を精度良く形成できる。また、この方法
によれば、第2の金属膜は第3の層が有する所定のパタ
ーンの開口部を埋めるように形成される。したがって、
第2の金属膜上の一部にミラー部を形成する際に、レジ
スト膜を使用したとしても、このレジスト膜をほぼ平坦
な面の上に形成できる。したがって、レジスト膜自体も
平坦となるため、ミラー部形成のためのパターンが精度
良く形成される。
【0011】また、ミラー部をメッキ法により形成する
と好ましい。ミラー部を形成すべき部分に開口部を有す
るマスクを金属膜上に設け、開口部の底部に金属膜が露
出するようにすれば、露出した金属膜の上にだけミラー
部を構成する金属を堆積し得る。すなわち、メッキ法は
開口部への埋め込み性に優れるため、メッキ法によれ
ば、ミラー部の寸法精度を向上できる。さらに、上記の
ミラー部をレジストで形成し、レジストで形成されたミ
ラー部に金属膜を設けると有用である。このようにミラ
ー部又はミラーを設けるようにしても、可動部の寸法精
度、及びミラー部と可動部との相対位置精度を向上でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光スイッチの
製造方法の実施形態について図面を参照しながら説明す
る。なお、図面の説明においては、同一の要素には同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。始めに、本発
明に係る光スイッチの製造方法により製造され得る光ス
イッチの一例を説明する。図1(a)は、光スイッチの構
成を示す概略図である。図1(b)は、図1(a)のI−I線
に沿う断面図である。これらの図において、光スイッチ
1は、ベース部材3と、ベース部材3上に設けられたミ
ラーデバイス6とを有する。ベース部材3には、その上
面の中央部において光スイッチ1の幅方向に延びる溝部
4が設けられている。溝部4の幅は例えば50μm程度
とすることができる。
【0013】また、ベース部材3には平面導波路2a〜
2dが形成されている。平面導波路2a〜2dの一端
は、光スイッチ1の溝部4と平行な端面に現れており、
他端は溝部4の側面4a,4bに現れている。光スイッ
チ1の端面に現れた平面導波路2a〜2dが光の入射部
及び出射部として用いられる。平面導波路2a,2cは
溝部4において互いに光学的に結合されており、平面導
波路2b,2dは溝部4において互いに光学的に結合さ
れている。平面導波路2a,2bの光スイッチ1の端面
での間隔は例えば250μmとなっている。また、ベー
ス部材3上にはスペーサ層5が設けられている。スペー
サ層5は、後述する可動部材7がベース部材3と接触す
るのを防ぐために設けられている。
【0014】ベース部材3の上には、ミラーデバイス6
がスペーサ層5に保持されるよう固定されている。ミラ
ーデバイス6は、基材13と、保持層12と、保持層1
2に一方の端部(以下、固定端部7a)が固定された片持
ち梁状の可動部材7とを有する。可動部材7は、固定端
部7aから溝部4と直交する方向に延びており、他方の
端部(以下、自在端部7b)は溝部4まで達している。可
動部材7は、例えばシリコン(Si)で形成され、例えば
高さ50μm、幅10μm、及び長さ2mm程度を有す
る。また、可動部材7は導電性を有している。可動部材
7がSiで構成される場合、そのSiは砒素等のドナー
不純物が添加された低抵抗n型であると好ましい。可動
部材7は、その自在端部7bの近傍に複数本の櫛歯8a
からなる櫛歯部8を有する。さらに、可動部材7は、自
在端部7bにミラー9を有する。このミラー9は、ミラ
ーデバイス6がベース部材3上に固定された際に溝部4
に入り込むように設けられている。ミラー9は、例え
ば、厚さ30μm程度、高さ50μm程度、幅50μm
程度といった寸法を有している。
【0015】ミラーデバイス6のスペーサ層5上には、
また、可動部材7と対向するとともに溝部4まで延びる
電極10が設けられている。電極10も可動部材7と同
様に導電性を有する。また、電極10には、可動部材7
に設けられる櫛歯部8と対向するように複数本の櫛歯1
1aからなる櫛歯部11が形成されている。ここで、櫛
歯11aの間隔は櫛歯8aの間隔とほぼ等しく、各櫛歯
11aは各櫛歯8aの間に入り込むよう構成されてい
る。また、電極10及び可動部材7はスイッチ14aを
介して電源14bに接続されている。
【0016】次に、上記の構成を有する光スイッチ1の
動作について図2(a),(b)を参照しながら説明する。
図2(a)は、OFF状態の光スイッチ1の状態を示す。
電極10と可動部材7とに電圧が印加されていないとき
は、可動部材7は直線状の形状を保っている。このと
き、ミラー9は、平面導波路2a,2c間の光学的結
合、及び平面導波路2b,2d間の光学的結合を妨げて
いる。よって、例えば図2(a)中に矢印A1〜A4で示す
ように、平面導波路2aを伝搬する光は、溝部4に到達
した後ミラー9により反射され、平面導波路2bへと入
射される。すなわち、平面導波路2aの入射部から入射
された光は、平面導波路2bから出射されることにな
る。
【0017】図2(b)は、ON状態の光スイッチ1の状
態を示す。電極10と可動部材7とに所定電圧値を有す
る電圧が印加されると、電極10及び可動部材7の間、
及び櫛歯11a及び櫛歯8aの間に静電力が誘起され
る。この静電力により、図2(b)に示す通り、可動部材
7は固定端部7aを支点として撓み、自在端部7bが電
極10に引き寄せられるよう移動する。これに伴って、
ミラー9もまた図2(b)中に示す位置へ移動する。その
ため、平面導波路2a,2cの間の光学的結合、及び平
面導波路2b,2dの間の光学的結合が実現される。よ
って、例えば図2(b)中に矢印B1〜B4で示すように、
平面導波路2aを伝搬して溝部4に到達した光は、平面
導波路2cへ入射され、平面導波路2cを伝搬して光ス
イッチ1より出射される。以上のように電圧印加の有無
により光路が切り替えられる。すなわち、光スイッチ1
はこのように機能する。なお、ミラー9の移動距離は例
えば50μm程度であってよく、また、この移動距離
は、可動部材7の長さや幅、可動部材7と電極10との
間隔、櫛歯8a,11aの長さ、及び印加する電圧の電
圧値などにより適宜調整可能である。
【0018】(第1の実施形態)以下に、第1の実施形
態による光スイッチの製造方法について説明する。な
お、以下の説明では、上述した光スイッチ1の要部であ
るミラーデバイス6とほぼ同一の構成を有するミラーデ
バイスを製造する場合について説明する。図3(a)〜
(g)は、第1の実施形態による光スイッチの製造方法を
説明する図である。図3(a)〜(g)においては、各工程
終了時における光スイッチ1の図1(a)のII−II線に沿
った断面が図示されている。なお、以下では、図示の便
宜上、櫛歯部8に設けられる櫛歯8aを2つとして説明
する。
【0019】先ず、2つの層が形成された基板が用意さ
れる。このような基板としては、例えば、SOI(Silic
on On Insulator)基板が好適に使用される。以下では、
SOI基板を用いる場合について説明する。図3(a)に
示す通り、SOI基板30は、シリコン(Si)板30
a、酸化シリコン(SiO2)層30b、及びSi層30
cを有する。それぞれの層の膜厚については、SiO2
層30bが2μm程度であり、Si層30cが50μm
程度である。また、Si層30cには砒素といったドナ
ー不純物が添加されていると好ましい。なお、後述する
製造方法から明らかに理解されるように、Si板30a
が上述の基材13となり、SiO2層30bから保持層
12が形成され、Si層30cから櫛歯8a及び可動部
材7が形成される。
【0020】Si層30c上に金属膜31が形成される
(図3(b))。金属膜31の膜厚は、例えば、0.1〜
1.0μm程度であると好ましい。この金属膜31は、
後述するように、メッキ法によりミラーを形成する際の
種層としての役割と、Si層30cをエッチングする際
のマスクとしての役割とを有する。したがって、金属膜
31の膜厚が0.1μmより薄い場合には、種層として
の機能及びマスクとしての機能を十分に果たせなくなっ
てしまう。また、その膜厚が1μmより厚い場合には、
後述するように、金属膜31がエッチングされた後に再
度塗布形成されるレジスト膜の表面の平坦性が悪化して
しまう。金属膜31としては、メッキ時の種層として好
適な金属又は合金を用いることができる。具体的には、
金属膜31はニッケル(Ni)とクロム(Cr)とを含む合
金であると好適である。また、金属膜31はCr層上に
Ni層を堆積した二層構造の膜であると更に好適であ
る。なお、金属膜31は、例えば、スパッタ法といった
薄膜堆積法により形成することができる。
【0021】続いて、金属膜31上にレジスト膜を塗布
形成する。所定のパターンを有するフォトマスクを用い
てレジスト膜を露光することにより、レジストマスクを
形成する。その後、このレジストマスクを用いてエッチ
ングを行い、所定のパターンを有する金属膜を形成する
(図3(c))。説明の便宜上、この所定のパターンを有す
る金属膜を金属パターン32と称する。また、所定のパ
ターンとは、作製されるミラーデバイスの構成を画定す
るパターンを意味する。
【0022】次に、金属パターン32が設けられたSi
層30cの上にレジスト膜33を塗布形成する。このレ
ジスト膜33は、後述の通り、ミラー9の形成に利用さ
れるため、その膜厚はミラー9の高さとほぼ等しい50
μm程度とされる。また、金属パターン32は、金属膜
31と同一の膜厚を有しているため、レジスト膜33が
形成されるSi層30c上に形成される段差は、1.0
μm程度に抑えられている。したがって、レジスト膜3
3の表面はほぼ平坦となる。その後、所定のフォトリソ
グラフィにより、レジスト膜33のミラー9が形成され
るべき部分に開口部33aが設けられる(図3(d))。レ
ジスト膜33の表面がほぼ平坦であるため、開口部33
aの側面は、Si層30cに対して垂直に形成される。
【0023】次に、開口部33aの底部に露出する金属
パターン32の上に、開口部33aを埋めるように、メ
ッキ法によりNiを堆積させる。Niの堆積には、メッ
キ法に限らず、例えば蒸着法といった堆積方法を採用し
てもよい。しかし、堆積する厚さ、又は埋め込む厚さが
50μm程度と厚いことを考慮すると、堆積速度が速
く、且つ埋め込み性に優れたメッキ法が好適である。ま
た、開口部33aの底部に金属が露出していることもメ
ッキ法に有利である。Niの堆積が終了した後、レジス
ト膜33を除去すると、ミラー9が形成される(図3
(e))。開口部33aの側面はSi層30cに対して垂
直であったため、このミラー9の側面9aもまたSi層
30cに対して垂直となる。なお、NiでなくAuをメ
ッキ法により堆積させてミラー9を形成してもよい。
【0024】ミラー9が形成された後、ミラー9及び金
属パターン32をマスクとして用いてSi層30cの露
出部をエッチングする(図3(f))。このエッチングに
は、例えば、四弗化炭素(CF4)ガスをエッチングガス
としたRIE(Reactive Ion Etching)法を採用できる。
この方法を用いれば、Si層30cを高エッチング速度
にてエッチングできる。また、この方法にはエッチング
の異方性がないため、サイドエッチングは生じない。し
たがって、金属パターン32の下にエッチングされずに
残るSi部の側面は、SiO2層30bと垂直となり、
しかも金属パターン32の側面と同一面を構成する。さ
らに、CF4ガスを用いたRIE法は、Siに対するエ
ッチング速度に比べ、SiO2に対するエッチング速度
が極めて遅いといったエッチング選択性を有している。
そのため、Si層30cがエッチングされてSiO2
30bが露出した時点でエッチングが実質的に停止され
る。すなわち、このエッチング方法は、Si層30cの
露出部のみを除去できるという利点を有している。
【0025】次に、Si層30cがエッチングされた結
果露出したSiO2層をエッチングする。この場合に
も、ミラー9及び金属パターン32をマスクとして利用
できる。このエッチングには、例えば、弗化水素(HF)
を使用できる。これによれば、SiO2層30bに垂直
方向ばかりでなく、同層に沿う方向にエッチングが進行
する。その結果、櫛歯部8と、その上部にミラー9が形
成された可動部材7とが形成される。その後、ミラー9
の側面9aがAuといった金属によりコーティングさ
れ、光反射面9bが形成される。以上により、ミラーデ
バイス6aが完成する(図3(g))。
【0026】第1の実施形態による光スイッチの製造方
法においては、ミラー9の形成後に可動部材7及び櫛歯
部8を形成される。このとき、第2金属パターン32及
びミラー9がマスクとして使用されてSi層30c及び
SiO2層30bがエッチングされる。そのため、レジ
スト膜を塗布形成して、レジストマスクを形成する必要
がない。
【0027】ミラー9の高さが50μm程度であるた
め、ミラー9が形成されたSi層30cの上にレジスト
膜を塗布形成しようとすれば、レジスト膜には比較的大
きな起伏が生じる。この場合、露光の際に露光光が屈折
されたりするため、所望のパターンを形成できなくなる
虞がある。また、レジスト塗布面に比較的大きな凹凸が
あると、レジストを塗布する際にレジスト膜中に気泡が
混入してしまう場合がある。気泡が混入してしまうと、
気泡により露光光が屈折されるため、所望のパターンを
形成するのが難しくなる。さらに、レジスト塗布面に比
較的大きな凹凸があると、凹部及び凸部の両方で露光光
の焦点を合せることが困難となる。これらの要因によ
り、所望のパターンを精度良く得ることが難しくなって
しまう。
【0028】しかしながら、本実施形態の光スイッチの
製造方法においては、Si層30c及びSiO2層30
bのエッチングに際して金属パターン32及びミラー9
がマスクとして使用されるため、レジスト膜を用いる必
要はない。そのため、Si層30c及びSiO2層30
bが所望の形状となるようエッチングされる。その結
果、可動部材7及び櫛歯8aを精度良く形成できる。
【0029】また、本実施形態の光スイッチの製造方法
においては、ミラー9の形成に用いられるレジスト膜3
3は、金属パターン32が設けられたSi層30c上に
塗布形成される。このとき、金属パターン32の膜厚は
1.0μm程度と比較的薄いため、レジスト膜33はほ
ぼ平坦に形成される。したがって、レジスト膜33に
は、所望のパターン、具体的には開口部33aが精度良
く形成される。さらに、レジスト膜33の表面がほぼ平
坦であるため、開口部33aの側面はSi層30cに垂
直に形成される。その結果、この開口部33aを利用し
て形成されるミラー9の光反射面9bもまたSi層30
cと垂直になる。これにより、例えば、平面導波路2a
を伝搬した光は、光反射面9bで反射された後、効率良
く平面導波路2bへ入射され得る。以上のように、本実
施形態の光スイッチの製造方法では、レジスト膜を使用
する工程においてもレジスト膜の表面はほぼ平坦に形成
され得る。
【0030】また、本実施形態の光スイッチの製造方法
は、可動部材7となるべき部分にミラー9を予め形成し
た後に可動部材7を形成するため、可動部材7とミラー
9との相対位置の精度を向上できるという効果を奏す
る。
【0031】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
による光スイッチの製造方法について説明する。なお、
第2の実施形態においても、上述した光スイッチ1の要
部であるミラーデバイス6とほぼ同一の構成を有するミ
ラーデバイスを製造する場合について説明する。図4
(a)〜(h)は、第2の実施形態による光スイッチの製造
方法を説明する図である。図4(a)〜(h)においては、
各工程終了時における光スイッチ1の図1(a)のII−II
線に沿った断面が図示されている。なお、図4(a)〜
(h)においては、櫛歯部8に設けられる櫛歯8aが2つ
の場合が示されている。
【0032】第2の実施形態においても、SOI基板を
使用する場合について説明する。先ず、SOI基板30
を用意し、そのSi層30c上に第2のSiO2層30
dを形成する(図4(a))。第2のSiO2層30dは、
CVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成され
てよく、また、Si層30cの表面を熱酸化することに
より形成されてもよい。次に、第2のSiO2層30d
を所定のフォトリソグラフィ及びエッチングによりパタ
ーン化する(図4(b))。続いて、パターン化された第2
のSiO2層30dをマスクとして用いて、Si層30
cの露出部をエッチングする。このとき、エッチングの
深さは5μm程度とすることができる。その後、Si層
30c上に残存する第2のSiO2層30dを除去す
る。これにより島30eが形成される。以上の手順によ
り、シリコン板30a上に、SiO2層30bと、島3
0eを有するSi層30cとが形成される(図4(c))。
【0033】次に、島30eを有するSi層30c上に
金属膜を形成する。この金属膜は、第1の実施形態にお
ける金属膜31と同一である。続いて、所定のフォトリ
ソグラフィとエッチングとにより、この金属膜がエッチ
ングされて金属パターン32が形成される。図4(d)に
示す通り、金属パターン32は、Si層30c上と、島
30eの上に設けられている。なお、金属膜は、島30
eを有するSi層30c上に形成されるため、エッチン
グされる前には、金属膜にも島30eの高さ5μm程度
の段差が形成されている。しかし、この5μm程度の段
差は、例えば、ミラー9の高さ50μmと比べてかなり
低いものであり、金属膜上に塗布形成されるレジスト膜
の表面は十分に平坦となる。
【0034】金属パターン32が設けられたSi層30
cの上にレジスト膜33を塗布形成する。このレジスト
膜33の膜厚は、ミラー9の高さとほぼ等しい50μm
程度とされる。また、レジスト膜33が形成されるSi
層30c上に形成される段差は、金属パターン32と島
30eの高さとに相当する5μm程度に抑えられてい
る。この程度であれば、レジスト膜33の表面はほぼ平
坦となり得る。その後、レジスト膜のミラー9が形成さ
れるべき部分に、フォトリソグラフィにより開口部33
aが設けられる。レジスト膜33はほぼ平坦となるた
め、開口部33aの側面は、Si層30cに対して垂直
に形成される。開口部33a形成後、その底部には金属
パターン32が露出している(図4(e))。
【0035】続いて、開口部33aの底部に露出する金
属パターン32の上に、メッキ法によりNiを堆積させ
る。これにより、開口部33aはNiで埋められること
となる。続いて、レジスト膜33を除去すると、ミラー
9が得られる(図4(f))。
【0036】ミラー9が形成された後、ミラー9及び金
属パターン32をマスクとして用いてSi層30cの露
出部をエッチングする(図4(g))。このエッチングに
は、例えば、CF4ガスをエッチングガスとしたRIE
法を採用できる。次に、Si層30cがエッチングされ
た結果露出したSiO2層をエッチングする。この場合
にも、ミラー9及び金属パターン32をマスクとして利
用できる。このエッチングには、例えば、ウェットエッ
チングといったエッチング法を採用できる。このエッチ
ング法は異方性を有しているため、SiO2層30bの
垂直方向ばかりでなく、同層に沿う方向にエッチングが
進む。その結果、櫛歯部8と、その上部にミラー9が形
成された可動部材7とが形成される。その後、ミラー9
の側面9aがAuといった金属によりコーティングさ
れ、光反射面9bが形成される。以上により、ミラーデ
バイス6bが完成する(図4(h))。
【0037】以上のように、第2の実施形態による光デ
バイスの製造方法は、第1の実施形態と同様に、金属パ
ターン32及びミラー9をマスクとしてSi層30c及
びSiO2層30bとがエッチングされ、櫛歯8a及び
可動部材7が形成される。よって、第2の実施形態によ
る光デバイスの製造方法は、第1の実施形態による光デ
バイスの製造方法とほぼ同一の効果を奏する。
【0038】また、ミラーデバイス6bにおいては、図
4(h)を参照すると分かるように、櫛歯8a及び可動部
材7は、これらの両側に設けられる台部10よりも低く
構成されている。これは、台部10が島30eを有して
いるためである。このようなミラーデバイス6bをベー
ス部材3上に固定する際には、ベース部材3上にスペー
ス層5を設ける必要はない。これは、櫛歯8a及び可動
部材7と台部10と高さの差により、櫛歯8a及び可動
部材7がベース部材3に接するのが防止されるからであ
る。第2の実施形態の光スイッチの製造方法は、ミラー
デバイス6cと同様な構成を有するミラーデバイスを製
造するのに特に好適である。
【0039】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
による光スイッチの製造方法について説明する。なお、
第3の実施形態においても、第1及び第2の実施形態と
同様に、光スイッチ1の要部であるミラーデバイス6と
ほぼ同一の構成を有するミラーデバイスを製造する場合
について説明する。図5(a)〜(h)は、第3の実施形態
による光スイッチの製造方法を説明する図である。図5
(a)〜(h)においては、各工程終了時における光スイッ
チ1の図1(a)のII−II線に沿った断面が図示されてい
る。なお、図4(a)〜(h)を分かりやすくするため、櫛
歯部8に設けられる櫛歯8aの数を2個とする。
【0040】先ず、Si基板40が用意され、その表面
上に金属膜41が形成される(図5(a))。金属膜41の
膜厚は、例えば、0.1〜1.0μm程度であると好ま
しい。この金属膜41は、後述するように、メッキ法に
よりミラーを形成する際の種層としての役割と、櫛歯8
a及び可動部材7を形成する際の犠牲層としての役割と
を有する。なお、金属膜41としては、メッキ時の種層
として好適な金属又は合金を用いることができる。具体
的には、金属膜41はニッケル(Ni)とクロム(Cr)と
を含む合金であると好適である。また、金属膜41はC
r層上にNi層を堆積した二層構造の膜であると更に好
適である。金属膜41は、例えば、スパッタ法といった
薄膜堆積法により形成することができる。
【0041】続いて、金属膜41上にレジスト膜を塗布
形成する。レジスト膜の厚さは例えば50μm程度とす
ることができる。次に、所定のパターンを有するフォト
マスクを用いてレジスト膜を露光することにより、レジ
ストマスク42を形成する(図5(b))。レジストマスク
42の形成の無い部分、つまり開口部には、金属膜41
が露出している。続いて、この露出した金属膜41上に
メッキ法によりNi44aを堆積する。このとき、Ni
44aは、レジスト膜とほぼ等しい厚さになるよう堆積
される。
【0042】次に、Ni44aの表面及びレジストマス
ク42の表面にレジスト膜43を塗布形成する。このレ
ジスト膜43は、ミラー9の形成に利用されるため、そ
の膜厚はミラー9の高さとほぼ等しい50μm程度とさ
れる。ここで、Ni44a及びレジストマスク42はほ
ぼ等しい厚さを有しているため、これらの上に形成され
るレジスト膜43の表面はほぼ平坦となる。その後、所
定のフォトリソグラフィにより、レジスト膜43のうち
ミラー9が形成されるべき部分に開口部43aが設けら
れる(図5(d))。
【0043】次に、開口部43aの底部に露出するNi
44aの上に、メッキ法によりNiを堆積させて開口部
43aをNiで埋める(図5(e))。続いて、レジスト膜
43及びレジストマスク42を除去すると、Niからな
るミラー9と島部44bとが形成される(図5(f))。
【0044】ミラー9が形成された後、ミラー9及び島
部44bをマスクとして金属膜41の露出部をエッチン
グする。このエッチングには、例えば、ウェットエッチ
ングといったエッチング法を採用できる。このエッチン
グ法により、金属膜41は、垂直方向ばかりでなく、同
層に沿う方向にもエッチングされる。その結果、櫛歯8
aと、その上部にミラー9が形成された可動部材7とが
形成される。これまでの説明から分かるように、本実施
形態においては、櫛歯8a及び可動部材7はNiといっ
た金属により構成される。その後、ミラー9の側面9a
がAuといった金属によりコーティングされ、光反射面
9bが形成される。以上により、ミラーデバイス6cが
完成する(図5(g))。
【0045】以上のように、第3の実施形態による光デ
バイスの製造方法によれば、ミラー9形成用のレジスト
膜43はレジストマスク42とレジストマスク42の開
口部を埋めるNiとの上に形成されるため、レジスト膜
43の表面はほぼ平坦となる。したがって、レジスト膜
43には、所望のパターン、具体的には開口部43aが
精度良く形成される。よって、開口部43aを利用して
形成されるミラー9もまた精度良く形成される。また、
レジスト膜43の表面がほぼ平坦であるため、開口部4
3aの側面はSi基板40に垂直に形成される。よっ
て、ミラー9の光反射面9bもまたSi基板40に垂直
に形成される。その結果、光反射面9bで反射される光
は効率良く平面導波路へと入射され得る。
【0046】また、Niからなる島部44bとミラー9
とをマスクとして金属膜41をエッチングすることによ
り、櫛歯8aと可動部材7とを形成するため、レジスト
膜を使用する必要がない。したがって、ミラー9の形成
後にレジスト膜を用いて金属膜41をエッチングする場
合に比べ、櫛歯8aと可動部材7とを精度良く形成でき
る。
【0047】(第4の実施形態)第4の実施形態におい
ては、ミラー9がレジスト膜を含んで構成される場合に
ついて説明する。第4の実施形態においては、先ず、第
1の実施形態において説明した手順とほぼ同一の手順が
実施されて、レジスト膜33までが形成される(図6
(a)〜(d))。この後、所定のフォトリソグラフィによ
りパターニングを行い、ミラー9が形成される部分にの
みレジスト膜33bを残す(図6(e))。次に、金属パタ
ーン32とレジスト膜33bとをマスクとし、Si層3
0cの露出部がエッチングされる(図6(f))。さらに、
SiO2層30bをエッチングすることにより、櫛歯8
aと可動部材7とを形成する。その後、レジスト膜33
bの側面にAuといった金属膜9cをコートすると、ミ
ラー9が形成される。以上により、ミラーデバイス6d
が完成する(図7(g))。
【0048】第4の実施形態においても、第1の実施形
態と同様にレジスト膜33はほぼ平坦に設けられる。よ
って、レジスト膜33のパターニングは精度良く行われ
る。つまり、レジスト膜33bが寸法精度良く形成さ
れ、その結果、ミラー9もまた寸法精度良く形成され
る。また、Si層30cとSiO2層30bとをエッチ
ングする際には、これらをエッチングするために用いる
レジスト膜を形成する必要はなく、予め設けられた金属
パターン32と、ミラー9となるべきレジスト膜33b
とをマスクとして用いることができる。したがって、比
較的大きな凹凸を有する面の上にレジスト膜を形成する
際の問題点が解消される。
【0049】以上、幾つかの実施形態を示して本発明に
係る光スイッチの製造方法を説明したが、本発明は、上
記の実施形態に限られることはなく、様々な変形が可能
である。上記第1〜第3の実施形態においては、ミラー
9をNiから構成したが、Niに限らず他の金属、例え
ばAuやAlから構成してもよい。また、第3の実施形
態で説明したミラーデバイス6cが第4の実施形態にお
いて説明したレジスト膜を含んで構成されるミラーを有
するようにしてもよい。
【0050】第1及び第2の実施形態においては、SO
I基板を用いる場合を説明したが、例えば、GaAs基
板上にInGaPから成る層とGaAsから成る層とを
順次エピタキシャル成長したエピタキシャル層付きウエ
ハを用いても構わない。また、第3の実施形態のSi基
板に替わり、GaAs基板を使用してもよい。
【0051】上記第1〜第3の実施形態においては、ミ
ラーデバイス6a〜6cを製造する場合を説明したが、
本発明の光スイッチの製造方法は、これに限らず、基板
上に設けられた可動部材と、可動部材に設けられたミラ
ーとを有する光スイッチの製造に好適に適用できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光ス
イッチの製造方法によれば、第1及び第2の層が順次形
成された基板が用意され、第2の層の上に所定のパター
ンを有する金属膜が形成される。次に、金属膜上の一部
にミラー部材を形成し、この金属膜とミラー部材とをマ
スクとして第1及び第2の層の一部をエッチングする。
これにより、可動部材が形成される。金属膜とミラーと
がマスクとして用いられるため、ミラーが形成された基
板面にレジスト膜を形成する必要がない。ミラーのよう
な比較的大きな凸部がある面にレジスト膜が形成される
と、レジスト膜が平坦とならない、又は、レジスト膜中
に気泡が混入されるという問題が生じる。そのため、所
望のパターンを有するレジストマスクを精度良く得るの
が困難となってしまう。しかし、本発明の光スイッチの
製造方法によれば、このような問題点が解消される。す
なわち、本発明の光スイッチの製造方法によれば、ミラ
ー及び可動部を精度良く形成する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、光スイッチの構成を示す概略図で
ある。図1(b)は、図1(a)のI−I線に沿う断面図であ
る。
【図2】図2(a)は、OFF状態の光スイッチ1の状態
を示す模式図である。図2(b)は、ON状態の光スイッ
チ1の状態を示す模式図である。
【図3】図3(a)〜(g)は、第1の実施形態による光ス
イッチの製造方法を説明する図である。
【図4】図4(a)〜(h)は、第2の実施形態による光ス
イッチの製造方法を説明する図である。
【図5】図5(a)〜(g)は、第3の実施形態による光ス
イッチの製造方法を説明する図である。
【図6】図6(a)〜(g)は、第3の実施形態による光ス
イッチの製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
1…光スイッチ、2a〜2d…平面導波路、3…ベース
部材、4…溝部、5…スペーサ層、6…ミラーデバイ
ス、6a〜6c…ミラーデバイス、7…可動部材、9…
ミラー、9b…光反射面、10…電極、12…絶縁層、
13…基材、8a,11a…櫛歯、30…SOI基板、
30a…シリコン板、30b…SiO2層、30c…S
i層、31…金属膜、32…金属パターン、33…レジ
スト膜、40…基板、41…金属膜、42…レジストマ
スク、43…レジスト膜、44b…島部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 誠 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 杉山 進 滋賀県草津市野路東1−1−1 立命館大 学 理工学部内 (72)発明者 小西 聡 滋賀県草津市野路東1−1−1 立命館大 学 理工学部内 Fターム(参考) 2H041 AA15 AB13 AC06 AZ01 AZ08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に設けられた可動部と、この可動部
    に設けられたミラー部とを有する光スイッチを製造する
    方法であって、 第1の層と第2の層とが順次形成された基板を用意し、 前記第2の層の上に所定のパターンを有する金属膜を形
    成し、 前記金属膜上の一部にミラー部を形成し、 前記金属膜及び前記ミラー部をマスクとして前記第2の
    層をエッチングし、 このエッチングにより残った前記第2の層の一部が前記
    可動部となるように前記第1の層の一部を除去し、光ス
    イッチを製造することを特徴とする光スイッチの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第2の層をシリコンとし、シリコン
    からなる前記第2の層の一部のエッチングを反応性イオ
    ンエッチング法により行なうことを特徴とする請求項1
    記載の光スイッチの製造方法。
  3. 【請求項3】 基板に設けられた可動部と、この可動部
    に設けられたミラー部とを有する光スイッチを製造する
    方法であって、 基板上に第1の金属膜を形成し、 前記第1の金属膜上に所定のパターンを有する第3の層
    を形成し、 前記第3の層が有する所定のパターンの開口部を埋める
    ように第2の金属膜を形成し、 前記第2の金属膜上の一部にミラー部を形成し、 前記第3の層を除去し、 前記第2の金属膜の一部が前記可動部となるよう前記第
    1の金属膜の一部を除去し、光スイッチを製造すること
    を特徴とする光スイッチの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ミラー部をメッキ法により形成する
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の光スイッチの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ミラー部をレジストで形成し、レジ
    ストで形成された前記ミラー部に金属膜を設けることを
    特徴とする請求項1又は3に記載の光スイッチの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007093816A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Works Ltd バーティカルコムアクチュエータの製造方法
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JP2014176904A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 微小構造体の作製方法

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