JP2003239783A - 車両用エンジン制御装置及び車両用エンジンの制御方法 - Google Patents

車両用エンジン制御装置及び車両用エンジンの制御方法

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JP2003239783A
JP2003239783A JP2002036327A JP2002036327A JP2003239783A JP 2003239783 A JP2003239783 A JP 2003239783A JP 2002036327 A JP2002036327 A JP 2002036327A JP 2002036327 A JP2002036327 A JP 2002036327A JP 2003239783 A JP2003239783 A JP 2003239783A
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vehicle
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JP2002036327A
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Toshihiro Nagae
敏広 長江
Masaki Hayashi
政樹 林
Hirokazu Shamoto
浩和 社本
Shinji Kishida
晋二 岸田
Koji Iwamoto
浩二 岩本
Toshio Asahi
利夫 旭
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両降車時に必要な操作の簡易化を図ることが
できる車両用エンジン制御装置及び車両用エンジンの制
御方法を提供する。 【解決手段】エンジンの駆動中にドアロックスイッチ3
4が操作されたときには、マイコン24によって携帯機
11のIDコードとメモリ24aに記録されたIDコー
ドとが一致するか否かの照合が行われる。そして、それ
らIDコード同士が一致した状態で車両2がエンジン停
止のための所定の停止条件を満たしていれば、始動制御
部32によってエンジンが停止されるとともに、ドア錠
が施錠される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用エンジン制
御装置及び車両用エンジンの制御方法に係り、詳しく
は、車両用エンジンの始動・停止を制御する装置及び方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、その基本性能
や安全性の向上はもとより、操作性やセキュリティの向
上が求められている。従来、その一例として、電子的な
キーの照合により、ドア錠の施解錠やエンジンの始動・
停止をワンタッチ操作で行う装置が提案されている。
【0003】詳しくは、所有者(運転者)に所持される
携帯機と車両に設けられた通信制御装置とを相互通信さ
せ、通信制御装置により、携帯機に設定されたIDコー
ドが通信制御装置に設定されたIDコードと一致するか
否かを判断させる。そして、通信制御装置は、該IDコ
ード同士が一致した状態で車両外方のドアハンドルに運
転者が触れたときにドア錠を解錠させるようになってい
る。また、通信制御装置は、該IDコード同士が一致し
た状態で前記ドアハンドルの近辺に配設されたドアロッ
クスイッチが操作されたときに、ドア錠を施錠させるよ
うになっている。
【0004】さらに、通信制御装置は、前記IDコード
同士が一致した状態で車両室内に設けられたイグニッシ
ョンスイッチが操作されたときに、エンジンを始動また
は停止させるようになっている。
【0005】したがって、この装置によれば、機械的な
キーを用いることなくドア錠の施解錠及びエンジンの始
動・停止を行うことができるようになり、車両の操作性
が向上する。また、IDコードの照合に基づいてドア錠
の施解錠及びエンジンの始動・停止が行われるため、機
械キーを用いた場合よりもセキュリティが高くなる。し
かも、運転者がドアハンドルに触れたときにドア錠を解
錠させ、運転者がドアロックスイッチを操作したときに
ドア錠を施錠させるようになっているため、運転者の意
志に基づいた施解錠制御を行うことが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、運転
者がエンジンを停止させて車両から降車してドア錠を施
錠するためには、まずイグニッションスイッチを操作し
てエンジンを停止させ、その後ドアロックスイッチを操
作してドア錠を施錠させるという操作が必要となる。す
なわち、車両降車時において運転者は、2段階の操作を
行わなければならない。このため、車両降車時における
操作が煩雑であった。
【0007】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、車両降車時に必要な操作の簡易
化を図ることができる車両用エンジン制御装置及び車両
用エンジンの制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、所有者に所持される
携帯機と、車両に設けられ、前記携帯機との相互通信を
行う通信制御装置と、前記携帯機との相互通信状態で車
両外面に設けられた操作手段が操作されたときに少なく
ともドア錠を施錠させる制御手段とを備える車両用エン
ジン制御装置において、エンジンの駆動中に前記携帯機
が車外に位置する状態で前記通信制御装置との相互通信
を行い、且つ車両がエンジン停止のための所定の停止条
件を満たした状態で前記操作手段が操作されたときに、
前記制御手段は、ドア錠を施錠させるとともにエンジン
を停止させることを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の車両用エンジン制御装置において、前記携帯機が車
外に位置する状態で前記通信制御装置との相互通信を行
い、且つ車両が前記停止条件を満たした状態で前記操作
手段が操作されたときに、前記制御手段は、車両におけ
る電気系統の機能ポジションをOFF系統に切り換える
ことを要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の車両用エンジン制御装置において、
前記制御手段は、ドア錠の施解錠を制御するドア錠制御
手段と、エンジンの始動・停止を制御するエンジン制御
手段とからなり、エンジンの駆動中に前記携帯機が車外
に位置する状態で前記通信制御装置との相互通信を行
い、且つ車両が前記停止条件を満たした状態で前記操作
手段が操作されたときに、前記ドア錠制御手段は、前記
エンジン制御手段に対してエンジンを停止させるための
停止要求信号を出力し、前記エンジン制御手段は、前記
停止要求信号に基づいてエンジンを停止させるととも
に、前記ドア錠制御手段に対してエンジン停止信号を出
力し、前記ドア錠制御手段は、前記エンジン停止信号に
基づいてドア錠を施錠させることを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明では、所有者に所持
される携帯機が車外に位置する状態で車両に設けられた
通信制御装置との相互通信を行い、且つ車両がエンジン
停止のための所定の停止条件を満たした状態で車両外面
に設けられた操作手段が操作されたときに、ドア錠を施
錠させるとともにエンジンを停止させることを要旨とす
る。
【0012】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜4に記載の発明によると、エンジンの駆
動中に操作手段が操作されたとき、携帯機が車外に位置
する状態で通信制御装置との相互通信を行い、且つ所定
の停止条件を満たしていれば、制御手段によってドア錠
が施錠されるとともにエンジンも停止される。すなわ
ち、携帯機の所有者(運転者)は、ドア錠を施錠させる
ための操作を行うだけで、エンジンも停止させることが
可能となる。このため、車両降車時に必要な操作が容易
となる。
【0013】請求項2に記載の発明によると、操作手段
が操作されたとき、携帯機が車外に位置する状態で通信
制御装置との相互通信を行い、且つ車両がエンジン停止
のための所定の停止条件を満たしていれば、制御手段に
よって機能ポジションがOFF系統に切り換えられる。
このため、例えばエンジン停止状態において機能ポジシ
ョンがACC系統やON系統に位置する場合であって
も、運転者は、ドア錠を施錠させるための操作を行うだ
けで、機能ポジションもOFF系統に切り換えることが
できる。よって、車両降車時に必要な操作がより容易と
なる。
【0014】請求項3に記載の発明によると、ドア錠制
御手段は、エンジン制御手段によってエンジンが停止さ
れてからドア錠を施錠させるようになっている。すなわ
ち、ドア錠制御手段は、エンジンが停止されないとドア
錠を施錠しないようになっている。また、エンジン制御
手段は、車両が停止条件を満たしていないと操作手段の
操作に基づくエンジン停止を行わないようになってい
る。このため、車両が停止条件を満たしていない場合に
は、エンジンの停止及びドア錠の施錠が行われない。よ
って、例えばパーキングブレーキをON状態にする操
作、及び、シフトポジションをPレンジに位置させる操
作を停止条件とすれば、こうした操作を忘れた状態で車
両から離れてしまうのを抑制することができる。つま
り、車両の安全な停車状態を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図6に基づき詳細に説明する。図1に示す
ように、車両用エンジン制御装置1は、車両2の所有者
(運転者)に所持される携帯機11と、車両2に搭載さ
れる通信制御装置21とを備えている。
【0016】携帯機11は、受信回路12、送信回路1
3、マイクロコンピュータ(マイコン)14及び操作ス
イッチ15を備えている。受信回路12はマイコン14
に接続され、通信制御装置21からのリクエスト信号を
受信したときに、その信号をパルス信号に復調してマイ
コン14に入力するようになっている。送信回路13は
マイコン14に接続され、同マイコン14から出力され
たIDコード信号を所定周波数(本実施形態では300
MHz)の電波に変調して外部に送信するようになって
いる。なお、受信回路12及び送信回路13にはアンテ
ナ18,19がそれぞれ接続されている。すなわち、受
信回路12はアンテナ18を介してリクエスト信号を受
信し、送信回路13はアンテナ19を介してIDコード
信号を出力する。
【0017】マイコン14は、具体的には図示しないC
PU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、
不揮発性のメモリ14aを備えている。このマイコン1
4は、受信回路12からリクエスト信号が入力されたと
きに、予め設定された所定のIDコードを含む送信信号
(IDコード信号)を送信回路13に出力するようにな
っている。このIDコードは、対応する車両2毎に設定
された固有のコードであり、メモリ14aに記録されて
いる。
【0018】操作スイッチ15は携帯機11の表面に設
けられた押しボタンスイッチ等によって構成され、マイ
コン14に電気的に接続されている。なお、本実施形態
において操作スイッチ15は、施錠スイッチと解錠スイ
ッチとからなる2つの押しボタンスイッチによって構成
されている。そして、マイコン14は、施錠スイッチが
操作されたときに前記IDコードに手動施錠信号を付加
したものをIDコード信号として出力する。また、マイ
コン14は、解錠スイッチが操作されたときに前記ID
コードに手動解錠信号を付加したものをIDコード信号
として出力する。
【0019】一方、通信制御装置21は、送信回路2
2、受信回路23及び制御手段(ドア錠制御手段)とし
てのマイクロコンピュータ(マイコン)24を備えてい
る。この通信制御装置21は、車両2の室内における運
転座席の下方などに配設されている。
【0020】マイコン24には、ドアロック駆動装置3
1、エンジン制御手段としての始動制御部32、ドアハ
ンドルセンサ33、ドアロックスイッチ34、警報器3
5が電気的に接続されている。
【0021】ドアロック駆動装置31は、入力された制
御信号に基づいてドア錠を施解錠するアクチュエータで
ある。また、始動制御部32は、入力された制御信号に
基づいて前記機能ポジションの切り換えを制御するとと
もに、エンジンを始動・停止させるための装置である。
ドアハンドルセンサ33は、図3に示す運転席ドア3a
及び助手席ドア3bの外側のドアハンドル4に設けられ
た接触センサである。ドアロックスイッチ34は、該ド
アハンドル4の近傍に設けられた押しボタンスイッチで
ある。警報器35は、車両内に設けられたブザーやホー
ン等からなり、車外において可聴な警報音を発するよう
になっている。
【0022】送信回路22にはアンテナ25が接続さ
れ、受信回路23にはアンテナ26が接続されている。
これらアンテナ25,26は、運転席近辺等に配設され
ている。より詳しくは、アンテナ25は、図3に示すよ
うに、運転席ドア3a及び助手席ドア3b内に配設され
た室外アンテナ25aと、車室内に配設された室内アン
テナ25bとによって構成されている。そして、送信回
路22は、マイコン24から出力されるリクエスト信号
を電波や磁気信号に変換し、各アンテナ25a,25b
から出力する。詳しくは、送信回路22は、室外アンテ
ナ25aを介して車両2の室外における運転席ドア3a
及び助手席ドア3bの周辺の所定領域A1に対してリク
エスト信号を出力する。また、送信回路22は、室内ア
ンテナ25bを介して車両2の室内における所定領域A
2に対してリクエスト信号を出力する。したがって、こ
れらリクエスト信号の出力領域A1,A2内において携
帯機11と通信制御装置21との相互通信が可能とな
る。なお、本実施形態においてリクエスト信号は、13
4kHzの電波として出力されるようになっている。
【0023】受信回路23は、携帯機11から出力され
たIDコード信号をアンテナ26を介して受信し、その
IDコード信号をパルス信号に復調して受信信号を生成
するとともに、その受信信号をマイコン24へ出力する
ようになっている。
【0024】マイコン24は、具体的には図示しないC
PU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、
不揮発性のメモリ24aを備えている。このメモリ24
aには、予め設定された所定のIDコードが記録されて
いる。
【0025】マイコン24は、携帯機11から送信され
たIDコード信号の受信時には、同IDコード信号に含
まれるIDコードとメモリ24aに記録されたIDコー
ドとの比較(IDコード照合)を行う。そして、マイコ
ン24は、それらマイコン同士が一致したとき、IDコ
ード信号に手動施錠信号が含まれている場合にはドアロ
ック駆動装置31を駆動してドア錠を施錠させる。ま
た、マイコン24は、IDコード信号に手動解錠信号が
含まれている場合にはドアロック駆動装置31を駆動し
てドア錠を解錠させる。
【0026】また、マイコン24は、所定の条件を満た
すと送信回路22に対してリクエスト信号を出力する。
図2に示すように、始動制御部32は、ACCリレー4
1、IGリレー42及びスタータリレー43を備えてい
る。
【0027】ACCリレー41の接点41aの一端はA
CC系統の電気回路に接続され、他端はバッテリ46に
接続されている。IGリレー42の接点41aの一端は
ON系統の電気回路に接続され、他端はバッテリ46に
接続されている。スタータリレー43の接点43aの一
端はエンジンを駆動させるためのスタータモータ45に
接続され、他端はバッテリ46に接続されている。
【0028】また、各リレー41〜43において対応す
る接点41a〜43aを開閉するための駆動コイル41
b,42b,43bは、制御手段(エンジン制御手段)
としてのコントローラ47に接続されている。このコン
トローラ47は、具体的には図示しないCPU、RO
M、RAMからなるCPUユニットであり、各駆動コイ
ル41b〜43bに対する通電を制御するリレー制御手
段として機能する。すなわち、各リレー41〜43は、
コントローラ47によって駆動制御される。
【0029】コントローラ47には、イグニッションス
イッチ48が接続されている。本実施形態において、イ
グニッションスイッチ48は、車室内のステアリング付
近に配設された押しボタンスイッチによって構成されて
いる。より詳しくは、イグニッションスイッチ48はノ
ーマルオープン型のモーメンタリスイッチであり、一端
がコントローラ47に接続され、他端が接地されてい
る。このため、イグニッションスイッチ48が押圧操作
されると、コントローラ47にLレベルの操作信号が入
力される。そして、コントローラ47は、マイコン24
からの始動許可信号が入力されている状態でイグニッシ
ョンスイッチ48が押圧操作されると、IGリレー42
及びスタータリレー43に対して通電する。これによ
り、スタータモータ45が駆動され、エンジンが始動す
る。なお、スタータリレー43の駆動コイル43bへの
通電は、所定時間のみ行われる。そして、エンジン始動
後(スタータリレー43への通電を遮断した後)、AC
Cリレー41に対して通電する。
【0030】また、コントローラ47には、パーキング
ブレーキセンサ49、シフトポジションセンサ50及び
クランク角センサ51が電気的に接続され、各センサ4
9〜51からの検出信号が入力されるようになってい
る。そして、コントローラ47は、パーキングブレーキ
センサ49によりパーキングブレーキのON状態を検出
する。また、コントローラ47は、シフトポジションセ
ンサ50によりシフト位置を検出し、クランク角センサ
51によりエンジンの駆動状態を検出する。
【0031】次に、通信制御装置21のマイコン24に
よって行われる処理を、図4及び図5に示すフローチャ
ートにしたがって説明する。なお、この処理は、マイコ
ン24を構成するROM内に格納されたプログラムに基
づいて所定時間毎に繰り返し実行される。また、前記プ
ログラムは、ROM以外のコンピュータ読み出し可能な
記録媒体に記録されてもよい。
【0032】図4に示すように、マイコン24は、まず
ステップS1においてエンジンが停止状態であるか否か
を判断する。なお、この判断は、後記するコントローラ
47から出力される停止状態信号の有無に基づいて行わ
れる。そして、マイコン24は、停止状態信号があると
き、すなわちエンジンが停止状態であるときにはステッ
プS2の処理へ移行する。また、マイコン24は、停止
状態信号がないとき、すなわちエンジンが駆動中のとき
にはステップS10の処理へ移行する。
【0033】ステップS2においてマイコン24は、ド
アハンドルセンサ33がONされたか否かを判断する。
すなわち、マイコン24は、ドアハンドルセンサ33へ
の接触の有無を判断する。そして、マイコン24は、ド
アハンドルセンサ33がONされたときにはステップS
3の処理へ移行し、ドアハンドルセンサ33がONされ
ていないときにはステップS15の処理へ移行する。
【0034】ステップS3においてマイコン24は、送
信回路22に対してリクエスト信号を出力し、室外アン
テナ25aを介して車外の所定領域A1にリクエスト信
号を出力する。すなわち、マイコン24は、エンジンの
停止状態においてドアハンドルセンサ33がONされた
ことを条件として、車外の所定領域A1にリクエスト信
号を出力するようになっている。換言すれば、マイコン
24は、エンジンの停止状態においてドアハンドル4に
触れると、車外の所定領域A1にリクエスト信号を出力
するようになっている。
【0035】続くステップS4においてマイコン24
は、携帯機11から出力されるIDコード信号に含まれ
るIDコードと、メモリ24aに記録されたIDコード
とを比較し、それらIDコード同士が一致するか否かを
判断する。すなわち、マイコン24は、IDコードの照
合を行う。そして、マイコン24は、それらIDコード
同士が一致したときにはステップS5の処理へ移行す
る。
【0036】ステップS5においてマイコン24は、ド
ア錠が施錠状態か否かを判断する。そして、マイコン2
4は、ドア錠が施錠状態であれば、続くステップS6に
おいてドアロック駆動装置31に対して駆動信号を出力
してドア錠を解錠させ、ステップS9の処理へ移行す
る。また、マイコン24は、ドア錠が解錠状態であれば
ステップS6の処理を行わずにステップS9の処理へ移
行する。すなわち、マイコン24は、車外の所定領域A
1内に携帯機11が位置しているときにドア錠を解錠さ
せるようになっている。よって、運転者は、ドアハンド
ル4に触れるだけでドア錠を解錠させることができる。
【0037】また、マイコン24は、ステップS4にお
けるIDコードの照合においてIDコード同士が一致し
ないときにはステップS7の処理へ移行する。すなわ
ち、マイコン24は、携帯機11からのIDコード信号
を受信できないときにもステップS7の処理へ移行す
る。そして、ステップS7においてマイコン24は、ド
ア錠が施錠状態か否かを判断する。そして、マイコン2
4は、ドア錠が施錠状態であるときにはここでの処理を
一旦終了し、ドア錠が施錠状態でないとき、すなわちド
ア錠が解錠状態であるときにはステップS8の処理へ移
行する。
【0038】ステップS8においてマイコン24は、ド
アが開閉されたか否かを判断する。なお、ここでドアと
は運転席ドア3a及び助手席ドア3bを示し、同ドア3
a,3bの開閉状態は既存のドアカーテシスイッチ(図
示略)によって検出する。そして、マイコン24は、ド
ア3a,3bのうちの少なくとも一方が開閉されたとき
にはステップS9の処理へ移行し、ドア3a,3bが開
閉されないときにはここでの処理を一旦終了する。
【0039】ステップS9においてマイコン24は、送
信回路22に対してリクエスト信号を出力し、室内アン
テナ25bを介して室内の所定領域A2にリクエスト信
号を出力する。すなわち、マイコン24は、エンジンの
停止状態においてドア3a,3bのうちの少なくとも一
方が開閉されたとき、または、エンジンが駆動中である
ことを条件として、室内の所定領域A2にリクエスト信
号を出力する。
【0040】続くステップS10においてマイコン24
は、ステップS4と同様にIDコードの照合を行い、前
記IDコード同士が一致するか否かを判断する。そし
て、マイコン24は、それらIDコード同士が一致した
ときにはステップS11の処理へ移行し、それらIDコ
ード同士が一致しないときにはステップS14の処理へ
移行する。
【0041】ステップS11においてマイコン24は、
エンジンが停止状態であるか否かを判断する。これによ
りエンジンが停止状態であるときには、マイコン24は
ステップS12の処理へ移行する。そして、ステップS
12においてマイコン24は、コントローラ47に対し
て始動許可信号を出力し、ステップS13の処理へ移行
する。すなわち、マイコン24は、エンジンの停止状態
において携帯機11が室内の所定領域A2内に位置して
いるときに、コントローラ47に対して始動許可信号を
出力するようになっている。
【0042】また、ステップS11においてマイコン2
4は、エンジンが駆動状態であるときには、ステップS
14の処理へ移行する。ステップS13においてマイコ
ン24は、エンジンが始動されたか否かを判断する。そ
して、マイコン24は、エンジンが始動されていればス
テップS14の処理へ移行し、エンジンが始動されてい
なければ再びステップS9の処理へ移行する。
【0043】図5に示すように、ステップS14におい
てマイコン24は、ドアロックスイッチ34がONされ
たか否かを判断する。すなわち、マイコン24は、ドア
ロックスイッチ34が押されたか否かを判断する。そし
て、マイコン24は、ドアロックスイッチ34がONさ
れたときにはステップS15の処理へ移行し、ドアロッ
クスイッチ34がONされていないときにはここでの処
理を一旦終了する。
【0044】ステップS15においてマイコン24は、
送信回路22に対してリクエスト信号を出力し、室外ア
ンテナ25aを介して車外の所定領域A1にリクエスト
信号を出力する。すなわち、マイコン24は、エンジン
の駆動中においてドアロックスイッチ34がONされた
ときには、車外の所定領域A1にリクエスト信号を出力
するようになっている。
【0045】続くステップS16においてマイコン24
は、前記IDコードの照合を行い、前記IDコード同士
が一致するか否かを判断する。そして、マイコン24
は、それらIDコード同士が一致した時にはステップS
17の処理へ移行し、それらIDコード同士が一致しな
いときにはここでの処理を一旦終了する。
【0046】ステップS17においてマイコン24は、
エンジンが駆動中か否かを判断し、エンジンが駆動中で
あればステップS18の処理へ移行する。ステップS1
8においてマイコン24は、エンジンを停止させてもよ
い状態、すなわち停止許可状態であるか否かを判断す
る。なお、この判断は、後記するコントローラ47から
出力される停止許可信号の有無に基づいて行われる。そ
して、マイコン24は、停止許可状態であるとき、すな
わち停止許可信号があるときにはステップS19の処理
へ移行する。そして、ステップS19においてマイコン
24は、コントローラ47に対して停止要求信号を出力
し、ステップS21の処理へ移行する。
【0047】また、ステップS18においてマイコン2
4は、停止禁止状態であるとき、すなわち停止許可信号
がないときにはステップS20の処理へ移行する。そし
て、ステップS20においてマイコン24は、警報器3
5に対して駆動信号を出力し、ここでの処理を一旦終了
する。すなわち、マイコン24は、警報器35からアラ
ーム音を発して、停止禁止状態である旨を運転者に通知
するようになっている。
【0048】ステップS21においてマイコン24は、
エンジンが停止状態であるか否かを判断する。そして、
マイコン24は、エンジンが停止状態であるときにはス
テップS24の処理へ移行し、エンジンが駆動状態であ
るときには再びステップS19の処理へ移行する。
【0049】また、ステップS17において、エンジン
が停止状態であるときには、マイコン24はステップS
22の処理へ移行する。そして、ステップS22におい
てマイコン24は、車両2の電気系統の機能ポジション
がOFF系統以外であるか否かを判断する。なお、この
判断は、コントローラ47から出力される停止状態信号
に基づいて行われる。これにより、機能ポジションがO
FF系統以外である場合、マイコン24は、ステップS
23の処理へ移行する。そして、ステップS23におい
てマイコン24は、コントローラ47に対して機能切換
信号を出力し、ステップS24の処理へ移行する。ま
た、ステップS22において機能ポジションがOFF系
統である場合、マイコン24は、ステップS23の処理
を行わずにステップS24の処理へ移行する。
【0050】ステップS24においてマイコン24は、
ドア錠が解錠状態であるか否かを判断する。そして、マ
イコン24は、ドア錠が解錠状態であれば、続くステッ
プS25においてドアロック駆動装置31に対して駆動
信号を出力し、ドア錠を施錠させる。また、マイコン2
4は、ドア錠が施錠状態であれば、ここでの処理を一旦
終了する。すなわち、マイコン24は、ドアロックスイ
ッチ34が操作されたときに携帯機11が車外の所定領
域A1内に位置している場合、エンジンの停止状態を条
件としてドア錠を施錠させるようになっている。よっ
て、運転者は、ドアロックスイッチ34を操作するだけ
でドア錠を施錠させることが可能となる。
【0051】したがって、マイコン24は、ドアハンド
ルセンサ33またはドアロックスイッチ34がON状態
となったときにリクエスト信号を出力するリクエスト信
号出力手順と、リクエスト信号に応答して携帯機11か
ら送信されたIDコード信号に含まれるIDコードを照
合するIDコード照合手順と、ドア錠の施解錠を制御す
る施解錠制御手順と、コントローラ47に対してエンジ
ンを始動許可状態にするための始動許可信号を出力する
始動許可手順と、コントローラ47に対してエンジンを
停止させるための停止要求信号を出力する停止要求手順
と、コントローラ47に対して機能ポジションを切り換
えるための機能切換信号を出力する機能切換手順とを実
行させるためのプログラムに基づいて処理を行うように
なっている。
【0052】次に、始動制御部32のコントローラ47
によって行われる処理を、図6に示すフローチャートに
したがって説明する。なお、この処理は、コントローラ
47を構成するROM内に格納されたプログラムに基づ
いて所定時間毎に繰り返し実行される。また、前記プロ
グラムは、ROM以外のコンピュータ読み出し可能な記
録媒体に記録されてもよい。
【0053】コントローラ47は、まずステップS31
において、クランク角センサ51からの出力信号に基づ
き、エンジンが停止状態であるか否かを判断する。そし
て、コントローラ47は、エンジンが停止状態であれば
ステップS32の処理へ移行する。
【0054】ステップS32においてコントローラ47
は、エンジンが停止していることを示す停止状態信号を
通信制御装置21のマイコン24に対して出力し、ステ
ップS33の処理へ移行する。
【0055】ステップS33においてコントローラ47
は、マイコン24から出力される始動許可信号が入力さ
れているか否かを判断する。そして、コントローラ47
は、始動許可信号の入力があるときにはステップS34
の処理へ移行する。
【0056】ステップS34においてコントローラ47
は、イグニッションスイッチ48がONされたか否かを
判断する。そして、コントローラ47は、イグニッショ
ンスイッチ48がONされていればステップS35の処
理へ移行し、イグニッションスイッチ48がONされて
いなければここでの処理を一旦終了する。
【0057】ステップS35においてコントローラ47
は、シフトポジションセンサ50からの出力信号に基づ
き、シフトポジションがPレンジに位置しているか否か
を判断する。そして、コントローラ47は、シフトポジ
ションがPレンジに位置していればステップS36の処
理へ移行し、Pレンジに位置していなければここでの処
理を一旦終了する。
【0058】ステップS36においてコントローラ47
は、前記各リレー41〜43を駆動してエンジンを始動
させ、ここでの処理を一旦終了する。すなわち、コント
ローラ47は、マイコン24から始動許可信号が出力さ
れている状態においてイグニッションスイッチ48がO
Nされたときに、エンジンを始動させるようになってい
る。よって、シフトポジションがPレンジに位置してい
れば、運転者は、イグニッションスイッチ48を操作す
るだけでエンジンを始動させることが可能となる。
【0059】また、ステップS33において始動許可信
号の入力がないときには、コントローラ47はステップ
S37の処理へ移行する。そして、ステップS37にお
いてコントローラ47は、マイコン24から出力される
機能切換信号が入力されているか否かを判断する。コン
トローラ47は、機能切換信号の入力があるときにはス
テップS38の処理へ移行し、機能切換信号の入力がな
いときにはここでの処理を一旦終了する。
【0060】ステップS38においてコントローラ47
は、ACCリレー41及びIGリレー42への通電を遮
断して機能ポジションをOFF系統に切り換え、ここで
の処理を一旦終了する。
【0061】一方、ステップS31においてエンジンが
駆動状態であれば、コントローラ47はステップS39
の処理へ移行する。ステップS39においてコントロー
ラ47は、パーキングブレーキセンサ49からの出力信
号に基づき、パーキングブレーキがON状態であるか否
かを判断する。そして、コントローラ47は、パーキン
グブレーキがON状態であればステップS40の処理へ
移行し、パーキングブレーキがON状態でなければここ
での処理を一旦終了する。
【0062】ステップS40においてコントローラ47
は、シフトポジションセンサ50からの出力信号に基づ
き、シフトポジションがPレンジに位置しているか否か
を判断する。そして、コントローラ47は、シフトポジ
ションがPレンジに位置していればステップS41の処
理へ移行し、Pレンジに位置していなければここでの処
理を一旦終了する。
【0063】ステップS41においてコントローラ47
は、マイコン24に対して停止許可信号を出力し、ステ
ップS42の処理へ移行する。すなわち、コントローラ
47は、エンジンの駆動中において、パーキングブレー
キがON状態であるとともにシフトポジションがPレン
ジに位置した状態である場合に、マイコン24に対して
停止許可信号を出力する。換言すれば、エンジンの駆動
中において、パーキングブレーキがON状態であるこ
と、及び、シフトポジションがPレンジに位置している
ことが、停止許可信号を出力させるための条件となって
いる。
【0064】ステップS42においてコントローラ47
は、マイコン24から出力される停止要求信号が入力さ
れているか否かを判断する。そして、コントローラ47
は、停止要求信号の入力があるときにはステップS43
の処理へ移行し、停止要求信号の入力がないときにはこ
こでの処理を一旦終了する。
【0065】ステップS43においてコントローラ47
は、ACCリレー41及びIGリレー42への通電を遮
断してエンジンを停止させ、ステップS44の処理へ移
行する。すなわち、コントローラ47は、マイコン24
から停止要求信号が入力されたときにエンジンを停止さ
せるようになっている。そして、ステップS44におい
てコントローラ47は、マイコン24に対して停止状態
信号を出力し、ここでの処理を一旦終了する。
【0066】したがって、コントローラ47は、始動許
可状態においてスタートスイッチ48がONされたとき
にエンジンを始動させるエンジン始動手順と、機能切換
信号の入力があるときに車両2の電気系統の機能ポジシ
ョンをOFF系統に切り換える機能切換手順と、パーキ
ングブレーキがON状態であるとともにシフトポジショ
ンがPレンジに位置していることを条件として停止許可
信号をマイコン24に出力する停止許可手順と、停止要
求信号の入力があるときにエンジンを停止させるエンジ
ン停止手順と、エンジンの停止状態を示す停止状態信号
をマイコン24に出力する停止状態信号出力手順とを実
行させるためのプログラムに基づいて処理を行うように
なっている。
【0067】よって、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)ドアロックスイッチ34が操作されたときに携帯
機11が車外の所定領域A1に位置している場合、エン
ジンの停止状態を条件としてドア錠が施錠される。ま
た、エンジンの駆動状態において、パーキングブレーキ
がON状態であるとともにシフトポジションがPレンジ
に位置しているときには、ドア錠の施錠とともにエンジ
ンも停止される。このため、運転者は、ドア錠を施錠さ
せるための操作を行うだけで、エンジンも停止させるこ
とができる。よって、車両降車時に必要な操作の簡易化
を図ることができる。
【0068】(2)ドアロックスイッチ34が操作され
たときに携帯機11が車外の所定領域A1に位置してい
る場合には、ドア錠が施錠されるとともに機能ポジショ
ンがOFF系統に切り換えられる。このため、例えばエ
ンジン停止状態において機能ポジションがACC系統や
ON系統に位置する場合であっても、運転者は、ドア錠
を施錠させるための操作を行うだけで、機能ポジション
もOFF系統に切り換えることができる。よって、車両
降車時に必要な操作がより容易となる。
【0069】(3)ドアロックスイッチ34を操作する
ことによってドア錠の施錠及びエンジンの停止を行う際
に、マイコン24は、コントローラ47がエンジンを停
止させた後に施錠させるようになっている。すなわち、
マイコン24は、エンジンの停止状態でのみドアロック
スイッチ34の操作に基づく施錠を行うようになってい
る。そして、コントローラ47は、パーキングブレーキ
がON状態であり、かつ、シフトポジションがPレンジ
に位置している場合にのみ、ドアロックスイッチ34の
操作に基づくエンジン停止を行うようになっている。こ
のため、運転者は、それらのうちの少なくとも一方の条
件を満たすための操作を行っていない場合には、ドアロ
ックスイッチ34の操作に基づくエンジン停止及びドア
錠の施錠を行うことができない。よって、パーキングブ
レーキをON状態にする操作、及び、シフトポジション
をPレンジに位置させる操作を忘れた状態で車両2から
離れてしまうのを抑制することができる。つまり、車両
2の安全な停車状態を確保することができる。
【0070】(4)ドアロックスイッチ34を操作する
ことによってドア錠の施錠及びエンジンの停止を行う際
にエンジンの停止条件が満たされていないとき、マイコ
ン24は、警報器35を駆動してアラーム音を発するよ
うになっている。このため、運転者は、ドアロックスイ
ッチ34の操作によるエンジン停止及びドア錠の施錠が
不能である旨を確実に認識することができる。
【0071】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記実施形態では、マイコン24及びコントローラ
47といった2つのCPUユニットを用いてドア錠の施
解錠及びエンジンの始動・停止を制御するようになって
いる。しかし、例えばイグニッションスイッチ48、パ
ーキングブレーキセンサ49、シフトポジションセンサ
50及びクランク角センサ51からの入力信号をマイコ
ン24に入力させてもよい。そして、マイコン24によ
って各リレー41〜43を駆動制御させるようにしても
よい。すなわち、マイコン24によってドア錠の施解錠
及びエンジンの始動・停止を制御させてもよい。このよ
うにすれば、コントローラ47を省略することができ、
マイコン24とコントローラ47との間の信号のやり取
りをなくすことができるとともに、部品点数を削減する
ことができる。
【0072】・ 前記実施形態では、エンジンが停止し
ている状態でないと、ドアロックスイッチ34の操作に
基づくエンジン停止及びドア錠の施錠を行えないように
なっている。しかし、エンジンの駆動・停止状態にかか
わらず、ドアロックスイッチ34の操作に基づくドア錠
の施解錠を行えるようになっていてもよい。
【0073】・ 前記実施形態では、ドアロックスイッ
チ34の操作に基づいてエンジン停止及びドア錠の施錠
を行うようになっている。しかし、例えばドアロックス
イッチ34を省略し、携帯機11の操作スイッチ15の
操作に基づいてエンジン停止及びドア錠の施錠を行うこ
とができるようにしてもよい。
【0074】・ ドアロックスイッチ34に押圧操作を
不能とするための機械構造(例えばソレノイド)を設
け、エンジンの停止条件が満たされていないときには、
ドアロックスイッチ34の押圧操作を不能とするように
してもよい。このようにすれば、運転者は、ドアロック
スイッチ34の操作時にエンジンの停止条件が満たされ
ていない旨を確実に認識することができる。
【0075】・ 前記実施形態においてマイコン24
は、ドアハンドル4にドアハンドルセンサ33を設け、
ドアハンドル4への接触に基づいてドア錠の解錠を行う
ようになっている。しかし、このドアハンドルセンサ3
3を省略し、ドアロックスイッチ34の操作に基づいて
ドア錠を解錠させるようにしてもよい。このようにすれ
ば、部品点数を削減することができるとともに、ドア錠
の解錠操作と施錠操作とを統一することができ、運転者
の意志に基づくドア錠の施解錠を確実に行うことができ
る。また、ドアロックスイッチ34を省略し、ドアハン
ドルセンサ33への接触に基づいてドア錠を施解錠させ
るようにしてもよい。
【0076】・ 前記実施形態では、パーキングブレー
キがON状態であること、及び、シフトポジションがP
レンジに位置していることをエンジン停止条件としてい
る。しかし、これらに加えて、例えばヘッドライトやス
モールランプが消灯していることなどをエンジン停止条
件としてもよい。また、これらのうちの1つをエンジン
停止条件としてもよい。
【0077】・ 前記実施形態では、ドアロックスイッ
チ34の操作に基づいてエンジンを停止できないときに
は、警報器35によってその旨を報知するようになって
いる。しかし、こうした警報器35による報知を省略し
てもよい。
【0078】・ 前記実施形態において、マイコン24
は、例えばエンジンの駆動中にドアの開閉動作があった
場合に車両室内にリクエスト信号を出力させ、同室内に
おけるIDコード照合を行わせるようにしてもよい。そ
して、そのIDコード照合が確立しない状態でシフトポ
ジションが切り換えられたときには、マイコン24から
コントローラ47に対してエンジン停止要求信号を出力
させ、コントローラ47によってエンジンを停止させる
ようにしてもよい。このようにすれば、たとえエンジン
の駆動状態でドア錠の施錠操作を行わずに運転者が携帯
機11を所持して車両2から離間した場合、第三者が車
両2に搭乗してシフトポジションの切換操作を行うと、
エンジンが停止してしまう。つまり、例えば車両2を盗
難するべく第三者がシフトポジションを「P」レンジか
ら「D」レンジに切り換えても、エンジンは停止してし
まう。このため、車両2の盗難防止性を向上させること
ができる。
【0079】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用エ
ンジン制御装置において、前記停止条件を満たしていな
い状態で前記操作手段が操作されたときに、エンジンを
停止できない旨を示す報知手段を備えていること。この
技術的思想(1)に記載の発明によれば、操作手段の操
作に基づくエンジン停止が不能である旨を確実に所有者
に報知することができる。
【0080】(2) 請求項1〜3、技術的思想(1)
のいずれか1項に記載の車両用エンジン制御装置におい
て、前記所定の停止条件とは、パーキングブレーキがO
N状態であること、及び、シフトポジションがPレンジ
に位置していることのうちの少なくとも一方を満たして
いること。この技術的思想(2)に記載の発明によれ
ば、車両の安全な停車状態を確保することができる。
【0081】(3) 請求項4に記載の車両用エンジン
の制御方法において、エンジンの駆動中に前記携帯機が
車外に位置する状態で前記通信制御装置との相互通信を
行い、且つ車両が前記停止条件を満たした状態で前記操
作手段が操作されたときに、ドア錠の施解錠を制御する
ドア錠制御手段からエンジンの始動・停止を制御するエ
ンジン制御手段に対してエンジンを停止させるための停
止要求信号を出力させ、前記エンジン制御手段により、
前記停止要求信号に基づいてエンジンを停止させるとと
もに、前記ドア錠制御手段に対してエンジン停止信号を
出力させ、前記ドア錠制御手段により、前記エンジン停
止信号に基づいてドア錠を施錠させることを特徴とする
車両用エンジンの制御方法。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
車両降車時に必要な操作の簡易化を図ることができる。
【0083】請求項2に記載の発明によれば、運転者
は、ドア錠を施錠させるための操作を行うだけで、機能
ポジションもOFF系統に切り換えることができる。よ
って、車両降車時に必要な操作をより容易にすることが
できる。
【0084】請求項3に記載の発明によれば、車両の安
全な停車状態を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用エンジン制御装置
の概略構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態の始動制御部の概略構成を示すブロ
ック図。
【図3】同実施形態の車両用エンジン制御装置を適用し
た車両の平面図。
【図4】同実施形態の車両用エンジン制御装置によって
実行されるプログラムの処理を示すフローチャート。
【図5】同実施形態の車両用エンジン制御装置によって
実行されるプログラムの処理を示すフローチャート。
【図6】同実施形態の車両用エンジン制御装置によって
実行されるプログラムの処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…車両用エンジン制御装置、2…車両、11…携帯
機、21…通信制御装置、24…制御手段(ドア錠制御
手段)としてのマイクロコンピュータ(マイコン)、2
5…送信アンテナ、25a…室外アンテナ、25b…室
内アンテナ、31…ドアロック駆動装置、32…制御手
段(エンジン制御手段)としての始動制御部、33…ド
アハンドルセンサ、34…操作手段としてのドアロック
スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E05B 65/20 E05B 65/20 F02D 45/00 376 F02D 45/00 376H (72)発明者 林 政樹 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 社本 浩和 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 岸田 晋二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 岩本 浩二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 旭 利夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB08 CC28 FF24 FF27 FF36 HH01 JJ00 JJ03 KK03 LL01 SS01 SS02 SS04 SS08 SS12 3G084 BA00 BA01 BA16 CA03 DA03 EB06 EC03 FA06 FA38 3G093 AA01 BA22 BA26 CA04 DA01 DA07 DB11 DB15 EA01 EA12 EB00 EC01 FA12 FB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所有者に所持される携帯機と、車両に設
    けられ、前記携帯機との相互通信を行う通信制御装置
    と、前記携帯機との相互通信状態で車両外面に設けられ
    た操作手段が操作されたときに少なくともドア錠を施錠
    させる制御手段とを備える車両用エンジン制御装置にお
    いて、 エンジンの駆動中に前記携帯機が車外に位置する状態で
    前記通信制御装置との相互通信を行い、且つ車両がエン
    ジン停止のための所定の停止条件を満たした状態で前記
    操作手段が操作されたときに、前記制御手段は、ドア錠
    を施錠させるとともにエンジンを停止させることを特徴
    とする車両用エンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 前記携帯機が車外に位置する状態で前記
    通信制御装置との相互通信を行い、且つ車両が前記停止
    条件を満たした状態で前記操作手段が操作されたとき
    に、前記制御手段は、車両における電気系統の機能ポジ
    ションをOFF系統に切り換えることを特徴とする請求
    項1に記載の車両用エンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、ドア錠の施解錠を制御
    するドア錠制御手段と、エンジンの始動・停止を制御す
    るエンジン制御手段とからなり、 エンジンの駆動中に前記携帯機が車外に位置する状態で
    前記通信制御装置との相互通信を行い、且つ車両が前記
    停止条件を満たした状態で前記操作手段が操作されたと
    きに、前記ドア錠制御手段は、前記エンジン制御手段に
    対してエンジンを停止させるための停止要求信号を出力
    し、 前記エンジン制御手段は、前記停止要求信号に基づいて
    エンジンを停止させるとともに、前記ドア錠制御手段に
    対してエンジン停止信号を出力し、 前記ドア錠制御手段は、前記エンジン停止信号に基づい
    てドア錠を施錠させることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の車両用エンジン制御装置。
  4. 【請求項4】 所有者に所持される携帯機が車外に位置
    する状態で車両に設けられた通信制御装置との相互通信
    を行い、且つ車両がエンジン停止のための所定の停止条
    件を満たした状態で車両外面に設けられた操作手段が操
    作されたときに、ドア錠を施錠させるとともにエンジン
    を停止させることを特徴とする車両用エンジンの制御方
    法。
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