JP2003239743A - エンジン水抜き構造 - Google Patents

エンジン水抜き構造

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JP2003239743A
JP2003239743A JP2002041015A JP2002041015A JP2003239743A JP 2003239743 A JP2003239743 A JP 2003239743A JP 2002041015 A JP2002041015 A JP 2002041015A JP 2002041015 A JP2002041015 A JP 2002041015A JP 2003239743 A JP2003239743 A JP 2003239743A
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JP
Japan
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thermostat
cooling water
engine
box
engine cooling
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JP2002041015A
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English (en)
Inventor
Koichi Masuda
浩一 増田
Katsunobu Iyoda
勝信 伊与田
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Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベンチテスト時に使用したエンジン冷却水を
効率よく排水でき、シリンダブロック内の残水量を従来
より低減できる、エンジン水抜き構造の提供。 【解決手段】 (1)ワックス式のサーモスタット10
の感温部13の少なくとも一部を覆うとともにエンジン
冷却水が溜まる箱17を、サーモスタット10の感温部
13に設けた。そのため、エンジン冷却水排水時に感温
部13より水位が下がっても箱17内に冷却水が残り、
感温部13が冷却水に触れ続ける。そのため、箱17内
の冷却水が冷えるまでの間、サーモスタットの開閉部は
開いている。(2)サーモスタット10はインレットサ
ーモスタットである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワックス式サーモ
スタットを具備したエンジンの水抜き構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの組立後出荷前のベンチテスト
では、テストに使用したエンジン冷却水(温水)は、シ
リンダブロックが錆びることを防止するために、テスト
終了後抜かれる。ベンチテスト終了後の水抜きは、従
来、サーモスタットの感温部がエンジン冷却水(温水)
に接していてサーモスタットの開閉部が開いている間
は、サーモスタットの開閉部を通して行われ、水位が下
がってきてサーモスタットの感温部がエンジン冷却水か
ら露出した後は、サーモスタットの開閉部が閉じるため
該開閉部を通して行うことができないので、エンジンを
傾けるなどしてサーモスタットに設けられたジグル弁装
着穴等を使用して行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエンジ
ン水抜き構造では、つぎの問題点(課題)がある。サー
モスタットの開閉部が閉じた後は、ジグル弁の穴径が小
のため、水抜きに時間がかかる。また、ジグル弁より水
位が下がると、エンジンを傾けない限りジグル弁から水
抜きできず、残水量が多い。本発明の目的は、ベンチテ
スト時に使用したエンジン冷却水を効率よく排水でき、
かつ、シリンダブロック内の残水量を従来より低減でき
る、エンジン水抜き構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) ワックス式のサーモスタットを具備したエンジ
ンの水抜き構造であって、前記サーモスタットの感温部
に、該感温部の少なくとも一部を覆うとともにエンジン
冷却水が溜まる箱を設けたエンジン水抜き構造。 (2) 前記サーモスタットはインレットサーモスタッ
トである(1)記載のエンジン水抜き構造。
【0005】上記(1)または(2)のエンジン水抜き
構造では、サーモスタットにエンジン冷却水が溜まる箱
を設けたので、エンジン冷却水排水時にサーモスタット
の感温部より水位が下がっても、箱内にエンジン冷却水
(温水)が残り、感温部がエンジン冷却水に触れ続け
る。そのため、箱内のエンジン冷却水が冷えるまでの
間、サーモスタットの開閉部は開いている。したがっ
て、箱が設けられていない場合に比べて、サーモスタッ
トの開閉部が開いている時間を長くすることができ、サ
ーモスタットが開いている間にサーモスタットの開閉部
から排水でき、従来のように早く閉まってその後はジグ
ル弁を利用して排水する場合に比べて、ジグル弁の穴よ
りもサーモスタットの開閉部の開口の方が開口面積が大
のため、排水速度が速く、効率よく排水できる。また、
サーモスタット開閉部はジグル弁より低位にあるので、
残水量も減る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例のエンジン水抜き構
造によるエンジン水抜きは、エンジン組立後出荷前のエ
ンジンのベンチテスト終了後に行われる。ただし、本発
明実施例のエンジン水抜き構造のエンジン水抜きは、エ
ンジンを車両に取り付けた後におけるエンジン冷却水交
換時等に行われてもよい。エンジン水抜きは、鋳鉄製ま
たはアルミニウム製のシリンダブロックが錆びることを
防止するために行われる。
【0007】本発明実施例のエンジン水抜き構造が適用
されるサーモスタットは、図1に示すように、ワックス
式のサーモスタット10である。サーモスタット10
は、図2に示すように、エンジン冷却水がエンジンシリ
ンダヘッド5から出て図示略のラジエータで冷却された
後エンジンシリンダブロック4に入るエンジン冷却水通
路1の、ラジエータをバイパスするバイパス通路2との
合流部(下流側分岐部)1aの上流に設けられる。した
がって、サーモスタット10は、エンジン入り側に設け
られるインレットサーモスタットである。エンジン冷却
水通路1のバイパス通路2との合流部1aより下流に
は、ウォータポンプ3が配置される。サーモスタット1
0は、サーモスタット軸芯が水平に向く姿勢で配置され
る。
【0008】サーモスタット10は、図1に示すよう
に、サーモスタットハウジング(以下、単にハウジング
という)11と、弁体12と、感温部13と、スプリン
グ14と、ワックス15と、ロッド16と、本発明の箱
17とを、有する。ハウジング11には、ジグル弁装着
穴18が設けられる。ハウジング11は、エンジンシリ
ンダブロック4またはエンジンシリンダブロック4に固
定して取り付けられる部材に、固定して取り付けられ
る。ハウジング11には、弁体12によって開閉される
開口11aが設けられる。
【0009】弁体12は、ハウジング11の開口11a
まわりに形成された弁座に対して進退動可能である。弁
体12は、ハウジング11の開口11aを開閉する。感
温部13は、エンジン冷却水に接触する。感温部13の
少なくとも一部は、箱17の収容部17a内に位置す
る。感温部13は、弁体12がハウジング11に対して
移動するとき、弁体12とともにハウジング11に対し
て移動する。
【0010】スプリング14は、コイルスプリングから
なる。スプリング14は、弁体12を、ハウジング11
の開口11aを閉じる方向に付勢する。スプリング14
は、一端がハウジング11に当てられており、他端が弁
体12に当てられている。ワックス15は、感温部13
内に封入される。ワックス15は、高温時に膨張してロ
ッド16を押し出し、スプリング14の付勢力に抗して
弁体12をハウジング11に対して移動させ、開口11
aを開かせる。
【0011】箱17は、感温部13に設けられる。箱1
7は、感温部13に一体に形成されていてもよく、感温
部13と別体に形成されて感温部13に固定して取り付
けられていてもよい。箱17は、弁体12がハウジング
11に対して移動するとき、弁体12とともに移動す
る。箱17は、上方に開放する収容部17aを有する。
箱17は、スプリング14の内側に配置されている。
【0012】ジグル弁装着穴18は、ハウジング11ま
たは弁体12に形成されたフランジ部11bに形成され
る(図示例では、ハウジング11にフランジ部11bが
形成されている場合を示している)。ジグル弁装着穴1
8は、開口11aより上方に設けられる。ジグル弁装着
穴18の開口面積は、開口11aの開口面積よりも小で
ある。ジグル弁装着穴18には、ジグル弁装着穴18を
開閉可能なジグル弁20が設けられる。ジグル弁20の
フランジ部11bへの密着力は、ジグル弁20にかかる
水圧で得られる。
【0013】ここで、エンジンのベンチテスト時と、
ベンチテスト終了後エンジン冷却水を排水する時と
を、説明する。 エンジンのベンチテスト時 ベンチテストは、ラジエータが分離した状態で行われ、
エンジンへの入り側から試験流体(エンジン冷却水)を
送り込み、エンジン出側からそのまま試験流体を排出し
て行われる。エンジン冷却水は、サーモスタット10内
を、開口11aを開くときに弁体12がハウジング11
に対して移動する方向と同方向(図のA方向)に流れ
る。エンジン冷却水通路1内は、エンジン冷却水で満た
されている。
【0014】ベンチテスト終了後エンジン冷却水を排
水する時 箱17の内部および箱17の外側のエンジン冷却水の水
位が感温部13の上端よりも上にあるとき、感温部13
はエンジン冷却水(温水)に接しておりハウジング11
の開口11aは開いている。開口11aが開いているの
で、開口11aからエンジン冷却水が反A方向に流れ出
る(排水される)。ここで、反A方向とは、ベンチテス
ト時のエンジン冷却水流れ方向Aと反対方向である。
【0015】エンジン冷却水が開口11aから排水さ
れ、箱17の外側のエンジン冷却水の水位が箱17の上
端(箱17の開口部位)よりも下がったとき、箱17の
内側のエンジン冷却水は箱17内に留まり、箱17の外
側のエンジン冷却水だけが開口11aから反A方向に流
れ出る。感温部13のうち箱17収容部17a内に位置
する部分は、箱17内のエンジン冷却水に触れている。
【0016】さらにエンジン冷却水が開口11aから排
水され、箱17の外側のエンジン冷却水の水位が感温部
13の下端より下がった場合でも、箱17内にエンジン
冷却水が残っており、感温部13は箱17内のエンジン
冷却水(温水)に触れ続ける。そのため、箱17内のエ
ンジン冷却水が冷えるまでの間、ワックス15は膨張し
ており、開口11aは開いている。
【0017】したがって、箱17が設けられていない場
合に比べて、サーモスタット10の開口11aが開いて
いる時間を長くすることができ、開口11aが開いてい
る間に開口11aからエンジン冷却水を排水でき、従来
のように早く開口11aが閉まってその後はジグル弁装
着穴18を利用して排水する場合に比べて、ジグル弁装
着穴18よりも開口11aの方が開口面積が大のため、
排水速度が早く、効率よく排水できる。また、サーモス
タット10の開口11aはジグル弁装着穴18よりも低
位にあるので、残水量も減る。また、箱16は、エンジ
ン冷却水通路1にエンジン冷却水が満たされていると
き、エンジン冷却水内に位置するので、ベンチテスト終
了後に箱16を取り外す必要はない。
【0018】
【発明の効果】請求項1または請求項2記載のエンジン
水抜き構造によれば、サーモスタットにエンジン冷却水
が溜まる箱を設けたので、エンジン冷却水排水時にサー
モスタットの感温部より水位が下がっても、箱内にエン
ジン冷却水(温水)が残り、感温部がエンジン冷却水に
触れ続ける。そのため、箱内のエンジン冷却水が冷える
までの間、サーモスタットの開閉部は開いている。した
がって、箱が設けられていない場合に比べて、サーモス
タットの開閉部が開いている時間を長くすることがで
き、サーモスタットが開いている間にサーモスタットの
開閉部から排水でき、従来のように早く閉まってその後
はジグル弁を利用して排水する場合に比べて、ジグル弁
の穴よりもサーモスタットの開閉部の開口の方が開口面
積が大のため、排水速度が速く、効率よく排水できる。
また、サーモスタット開閉部はジグル弁より低位にある
ので、残水量も減る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のエンジン水抜き構造が適用され
るサーモスタットとその近傍を示すの断面図である。
【図2】本発明実施例のエンジン水抜き構造が適用され
るサーモスタットを装着したエンジン冷却系の、ベンチ
テスト時の系統図である。
【符号の説明】
1 エンジン冷却水通路 2 バイパス通路 3 ウォータポンプ 4 エンジンシリンダブロック 5 エンジンシリンダヘッド 10 サーモスタット 11 ハウジング 12 弁体 13 感温部 14 スプリング 15 ワックス 16 ロッド 17 箱 18 ジグル弁装着穴 20 ジグル弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊与田 勝信 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワックス式のサーモスタットを具備した
    エンジンの水抜き構造であって、 前記サーモスタットの感温部に、該感温部の少なくとも
    一部を覆うとともにエンジン冷却水が溜まる箱を設けた
    エンジン水抜き構造。
  2. 【請求項2】 前記サーモスタットはインレットサーモ
    スタットである請求項1記載のエンジン水抜き構造。
JP2002041015A 2002-02-19 2002-02-19 エンジン水抜き構造 Pending JP2003239743A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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