JP2003065051A - エンジン冷却系の気液分離装置 - Google Patents

エンジン冷却系の気液分離装置

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JP2003065051A JP2001262225A JP2001262225A JP2003065051A JP 2003065051 A JP2003065051 A JP 2003065051A JP 2001262225 A JP2001262225 A JP 2001262225A JP 2001262225 A JP2001262225 A JP 2001262225A JP 2003065051 A JP2003065051 A JP 2003065051A
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健治 塚原
Tomio Dobashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの冷却水で冷却される熱負荷の高い
機器からアフターボイリングにより発生したエアを確実
に分離できるようにする。 【解決手段】 ラジエータ16からの冷却水をウオータ
ポンプ20を介してシリンダヘッド11およびシリンダ
ブロック13のウオータジャケット12,14に供給し
てラジエータ16に戻すエンジン冷却系は、冷却水内の
エアをラジエータ16に供給して分離するエア抜き通路
36を備える。熱負荷の高いEGRクーラ32に冷却水
を供給する上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手3
0をシリンダヘッド11のウオータジャケット12に設
けるとともに、前記継ぎ手30の近傍にラジエータ16
に連なるエア抜き通路36の継ぎ手35を設けること
で、EGRクーラ32においてアフターボイリングによ
り発生したエアをエア抜き通路36に確実に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジエータからの
冷却水をウオータポンプを介してシリンダヘッドのウオ
ータジャケットに供給し、シリンダヘッドのウオータジ
ャケットからシリンダブロックのウオータジャケットを
通過した冷却水をラジエータに戻すエンジン冷却系の気
液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのウオータジャケットおよびラ
ジエータを循環する冷却水に混入したエアを分離して排
出するために、ラジエータにリザーブタンクが設けられ
る。このリザーブタンクはラジエータのアッパータンク
に設けた圧力キャップにオーバーフローパイプを介して
接続されており、温度上昇による冷却水の膨張でアッパ
ータンクの内圧が高まると圧力キャップに設けた圧力制
御弁が開弁し、冷却水から分離したエアと余剰の冷却水
とがリザーブタンクに排出されてエア抜きが行われる。
【0003】またEGRクーラやターボチャージャのよ
うな熱負荷の高い機器を、エンジンのウオータジャケッ
トから取り出した冷却水の一部を利用して冷却するもの
も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、EGRクー
ラやターボチャージャのような機器はエンジンの運転中
に高温になるため、エンジンが停止して冷却水が循環し
なくなると、EGRクーラやターボチャージャの近傍に
滞留した冷却水がアフターボイリングし、冷却水に含ま
れていたエアが気泡となってウオータジャケットに流入
するため、このエアをラジエータのアッパータンクに確
実に導いて圧力キャップから排出する必要がある。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンの冷却水で冷却される熱負荷の高い機器か
らアフターボイリングにより発生したエアを確実に分離
できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、ラジエータか
らの冷却水をウオータポンプを介してシリンダヘッドの
ウオータジャケットに供給し、シリンダヘッドのウオー
タジャケットからシリンダブロックのウオータジャケッ
トを通過した冷却水をラジエータに戻すエンジン冷却系
の気液分離装置において、熱負荷の高い機器に冷却水を
供給する冷却水回路の第1継ぎ手をシリンダヘッドのウ
オータジャケットに設けるとともに、第1継ぎ手の近傍
にラジエータに連なるエア抜き通路の第2継ぎ手を設け
たことを特徴とするエンジン冷却系の気液分離装置が提
案される。
【0007】上記構成によれば、熱負荷の高い機器に冷
却水を供給する冷却水回路の第1継ぎ手とラジエータに
連なるエア抜き通路の第2継ぎ手とを、シリンダヘッド
のウオータジャケットの相互に隣接する位置に設けたの
で、エンジンの停止後に熱負荷の高い機器の熱で冷却水
がアフターボイリングして発生したエアを、冷却水回路
から第1継ぎ手、第2継ぎ手およびエア抜き通路を介し
てラジエータに確実に導いて冷却水から分離することが
できる。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、第1継ぎ手および第2継ぎ手
を一体化してシリンダヘッドに取り付けたことを特徴と
するエンジン冷却系の気液分離装置が提案される。
【0009】上記構成によれば、第1継ぎ手および第2
継ぎ手を一体化してシリンダヘッドに取り付けたので、
第1継ぎ手および第2継ぎ手をそれぞれ独立して取り付
ける場合に比べて部品点数および組付工数を削減するこ
とができる。
【0010】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、シリンダヘッ
ドのウオータジャケット内の冷却水の流れ方向に関し
て、第1継ぎ手の下流側に第2継ぎ手を設けたことを特
徴とするエンジン冷却系の気液分離装置が提案される。
【0011】上記構成によれば、ウオータジャケット内
の冷却水の流れ方向の上流側に第1継ぎ手を配置し、下
流側に第2継ぎ手を配置したので、アフターボイリング
により発生したエアを第1継ぎ手から第2継ぎ手に確実
に導いてエア抜き通路に供給することができる。
【0012】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項3の何れか1項の構成に加えて、第2
継ぎ手を第1継ぎ手と同じ高さか、あるいは第1継ぎ手
よりも高い位置に設けたことを特徴とするエンジン冷却
系の気液分離装置が提案される。
【0013】上記構成によれば、第2継ぎ手を第1継ぎ
手と同じ高さか、あるいは第1継ぎ手よりも高い位置に
設けたので、アフターボイリングにより発生して上方に
移動しようとするエアを第1継ぎ手から第2継ぎ手に確
実に導いてエア抜き通路に供給することができる。
【0014】また請求項5に記載された発明によれば、
請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、シリ
ンダヘッドのウオータジャケットを通過した冷却水をラ
ジエータを迂回してウオータポンプに戻すバイパス通路
の入口を、シリンダヘッドのウオータジャケット内の冷
却水の流れ方向に関して第1継ぎ手の上流側に設けたこ
とを特徴とするエンジン冷却系の気液分離装置が提案さ
れる。
【0015】上記構成によれば、ラジエータを迂回して
冷却水をウオータポンプに戻すバイパス通路の入口を、
ウオータジャケット内の冷却水の流れ方向に関して第1
継ぎ手の上流側に設けたので、アフターボイリングによ
り発生したエアが冷却水回路からバイパス通路に流入す
るのを阻止し、そのエアがウオータポンプから再びウオ
ータジャケットに供給されるのを防止することができ
る。
【0016】また請求項6に記載された発明によれば、
請求項5の構成に加えて、第1継ぎ手とバイパス通路の
入口との間に冷却水温度センサを設けたことを特徴とす
るエンジン冷却系の気液分離装置が提案される。
【0017】上記構成によれば、第1継ぎ手とバイパス
通路の入口との間に冷却水温度センサを設けたので、バ
イパス通路に冷却水が流れないときでも、第1継ぎ手か
ら冷却水回路に冷却水が流れることで、冷却水温度セン
サの近傍の冷却水の澱みを防止して正確な冷却水温度を
検出することができる。
【0018】尚、実施例の継ぎ手30および継ぎ手35
はそれぞれ本発明の第1継ぎ手および第2継ぎ手に対応
し、実施例の上流側EGRクーラ用パイプ31は本発明
の冷却水回路に対応し、実施例のEGRクーラ32は本
発明の熱負荷の高い機器に対応し、実施例のエア抜きパ
イプ36は本発明のエア抜き通路に対応する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0020】図1〜図4は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はサーモスタット開時のエンジンの冷却水通
路の回路図、図2はサーモスタット閉時のエンジンの冷
却水通路の回路図、図3は上流側EGRクーラ用パイプ
およびエア抜きパイプの継ぎ手の斜視図、図4はバイパ
ス通路およびバイパスパイプの配置を示す図である。
【0021】先ず、図1に基づいて直列四気筒エンジン
Eの冷却水回路を説明する。
【0022】車両に搭載されたエンジンEはシリンダヘ
ッド11のウオータジャケット12およびシリンダブロ
ック13のウオータジャケット14を備えており、シリ
ンダブロック13のウオータジャケット14は冷却水排
出通路P1および第1ラジエータホース15を介してラ
ジエータ16に連通し、ラジエータ16は第2ラジエー
タホース17を介してサーモスタット18を内蔵したサ
ーモケース19に連通する。サーモケース19は冷却水
供給通路P2,P3を介してシリンダヘッド11のウオ
ータジャケット12に連通し、上流側冷却水供給通路P
2と下流側冷却水供給通路P3との間に、エンジンEの
クランクシャフトで駆動されるウオータポンプ20が配
置される。
【0023】シリンダヘッド11のウオータジャケット
12の下流側端部にバイパス通路P4の入口が設けられ
ており、そのバイパス通路P4はシリンダヘッド11お
よびシリンダブロック13の内部を通って該シリンダブ
ロック13の側壁に設けた継ぎ手21に連通する。そし
て継ぎ手21はバイパスパイプ22を介してサーモケー
ス19に連通する。高温の冷却水の一部を車室暖房用の
ヒータコア23に循環させるべく、シリンダヘッド11
のウオータジャケット12の下流側端部とヒータコア2
3とが流量制御弁24を介装した上流側ヒータコア用パ
イプ25で接続され、ヒータコア23とサーモケース1
9とが下流側ヒータコア用パイプ26で接続される。
【0024】ウオータポンプ20の下流側冷却水供給通
路P3に連なる上流側オイルクーラ用パイプ27と、ウ
オータポンプ20の上流側冷却水供給通路P2に連なる
下流側オイルクーラ用パイプ28との間にオイルクーラ
29が配置される。シリンダヘッド11のウオータジャ
ケット12の下流側端部に継ぎ手30を介して接続され
た上流側EGRクーラ用パイプ31は、EGRクーラ3
2および下流側EGRクーラ用パイプ33を介して前記
下流側ヒータコア用パイプ26に接続される。またシリ
ンダヘッド11のウオータジャケット12の下流側端部
に継ぎ手35を介して接続されたエア抜きパイプ36
は、ラジエータ16のアッパータンク16に接続され
る。ラジエータ16のアッパータンク16aに設けられ
た圧力キャップ37は、オーバーフローパイプ38を介
してリザーブタンク39に接続される。圧力キャップ3
7には、ラジエータ16のアッパータンク16aの内圧
が所定値を越えると開弁する圧力制御弁が内蔵される。
【0025】シリンダヘッド11のウオータジャケット
12の下流側端部に設けられた上流側EGRクーラ用パ
イプ31の継ぎ手30と、エア抜きパイプ36の継ぎ手
35と、バイパス通路P4の入口とのうち、ウオータジ
ャケット12内の冷却水の流れ方向に関して、バイパス
通路P4の入口が最も上流側に設けられており、エア抜
きパイプ36の継ぎ手35が最も下流側に設けられてお
り、上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30が中
間に設けられている。そしてバイパス通路P4の入口と
上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30との間
に、冷却水の温度を検出するための冷却水温度センサ4
0が設けられる。
【0026】図3を併せて参照すると明らかなように、
上流側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30とエア抜
きパイプ36の継ぎ手35とは共通のカバー41に設け
られており、そのカバー41は2本のボルト42,42
でシリンダヘッド11の側壁に固定される。
【0027】次に、上記構成を備えた本発明の実施例の
作用について説明する。
【0028】図2に示すように、エンジンEの暖機が未
完了で冷却水の水温が低いときには、サーモスタット1
8が閉状態となり、サーモケース19の上流側の第2ラ
ジエータホース17および下流側の上流側冷却水供給通
路P2の連通が遮断し、かつバイパスパイプ22の下流
端がサーモケース19に連通する。その結果、冷却水排
出通路P1から第1ラジエータホース15、ラジエータ
16および第2ラジエータホース17を経てサーモケー
ス19に冷却水が流れる回路が閉塞され、ウオータポン
プ20で圧送された冷却水が、下流側冷却水供給通路P
3、シリンダヘッド11のウオータジャケット12、バ
イパス通路P4、バイパスパイプ22、サーモケース1
9および上流側冷却水供給通路P2を経てウオータポン
プ20に戻る閉回路を循環することで、エンジンEの暖
機が促進される。
【0029】図1に示すように、エンジンEの暖機が完
了して冷却水温度が充分に高まると、サーモスタット1
8が開状態となり、サーモケース19の上流側の第2ラ
ジエータホース17および下流側の上流側冷却水供給通
路P2が連通し、かつバイパスパイプ22の下流端が閉
塞される。その結果、シリンダヘッド11およびシリン
ダブロック13のウオータジャケット12,14を通過
して温度上昇した冷却水が冷却水排出通路P1、第1ラ
ジエータホース15、ラジエータ16、第2ラジエータ
ホース17、サーモケース19、上流側冷却水供給通路
P2、ウオータポンプ20および下流側冷却水供給通路
P3を経て循環し、冷却水温度が適温に保持される。
【0030】この状態では、シリンダヘッド11のウオ
ータジャケット12を出た冷却水が上流側ヒータコア用
パイプ25、流量制御弁24、ヒータコア23および下
流側ヒータコア用パイプ26を経てサーモケース19に
還流し、ヒータコア23で冷却水と熱交換して温度上昇
した空気による車室の暖房が行われる。尚、夏期等の暖
房が不要なときには、流量制御弁27を閉弁することに
より、ヒータコア23に対する冷却水の供給を停止する
ことができる。
【0031】またウオータポンプ30を出た冷却水は下
流側冷却水通路P3から分岐する上流側オイルクーラ用
パイプ27を経てオイルクーラ29に供給され、そこで
高温のオイルを冷却した後に下流側オイルクーラ用パイ
プ28を経て上流側冷却水通路P2に戻される。更に、
シリンダヘッド11のウオータジャケット12の下流側
端部から分岐する上流側EGRクーラ用パイプ31を経
てEGRクーラ32に供給された冷却水は、そこで高温
のEGRガスを冷却した後に下流側EGRクーラ用パイ
プ33および下流側ヒータコア用パイプ26を経てサー
モケース19に戻される。
【0032】シリンダヘッド11のウオータジャケット
12に滞留したエアは、そのウオータジャケット12の
下流側端部に設けられた継ぎ手35からエア抜きパイプ
36を経てラジエータ16のアッパータンク16aに供
給される。そして冷却水が温度上昇して熱膨張した冷却
水の圧力が開弁圧を越えると圧力キャップ37に設けた
圧力制御弁が開弁し、アッパータンク16aに溜まった
エアが余剰の冷却水と共に圧力キャップ37からオーバ
ーフローパイプ38を介してリザーブタンク39に排出
される。
【0033】ところで、エンジンEの停止後に高温のE
GRクーラ32の近傍に残留する冷却水がアフターボイ
リングし、発生したエアが上流側EGRクーラ用パイプ
31および継ぎ手30を逆流して高い位置にあるシリン
ダヘッド11のウオータジャケット12に流入したと
き、エア抜きパイプ36を介してラジエータ16に連な
る継ぎ手35が前記継ぎ手30の近傍に配置されている
ため、EGRクーラ32からシリンダヘッド11のウオ
ータジャケット12に流入したエアを継ぎ手35からエ
ア抜きパイプ36に確実に排出することができる。
【0034】このとき、上流側EGRクーラ用パイプ3
1の継ぎ手30に対してエア抜きパイプ36の継ぎ手3
5がシリンダヘッド11のウオータジャケット12内の
冷却水の流れ方向の下流側に設けられており、かつ上流
側EGRクーラ用パイプ31の継ぎ手30に対してエア
抜きパイプ36の継ぎ手35が同じ高さか、あるいは高
い位置に配置されているので(図3参照)、継ぎ手35
からエア抜きパイプ36へのエアの排出を一層スムーズ
に行うことができる。しかも、上流側EGRクーラ用パ
イプ31の継ぎ手30およびエア抜きパイプ36の継ぎ
手35が同じカバー40に設けられているので、部品点
数および組付工数の削減に寄与することができる。
【0035】更に、上流側EGRクーラ用パイプ31の
継ぎ手30に対してバイパス通路P4の入口がシリンダ
ヘッド11のウオータジャケット12内の冷却水の流れ
方向の上流側に設けられているため、前記アフターボイ
リングにより発生したエアがバイパス通路P4に流入し
てシリンダヘッド11のウオータジャケット12に再度
戻されるのを防止することができる。また上流側EGR
クーラ用パイプ31の継ぎ手30とバイパス通路P4の
入口との間に冷却水温度センサ40を設けたので、サー
モスタット18の開閉状態に関わらず、つまりバイパス
通路P4を冷却水が流れるか否かに関わらず、ウオータ
ジャケット12内を上流側EGRクーラ用パイプ31の
継ぎ手30に向かって冷却水が流れるため、冷却水温度
センサ40の位置で冷却水が澱むのを防止して適切な冷
却水温度を検出することが可能となる。
【0036】また図4に示すように、シリンダヘッド1
1のウオータジャケット12を外部のバイパスパイプ2
2に導くバイパス通路P4は、シリンダヘッド11のウ
オータジャケット12からシリンダブロック13の内部
を延びて該シリンダブロック13の側面に設けた継ぎ手
21に連通しているので、シリンダヘッド11のウオー
タジャケット12の端面に設けた継ぎ手21から直接バ
イパスパイプ22を引き出す場合(図6に示す従来例参
照)、に比べて、バイパスパイプ22の長さを短縮して
取り回しを容易化することができる。
【0037】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
る。この第2実施例はシリンダブロック13の内部のバ
イパス通路P4を長く形成したもので、継ぎ手21の位
置をサーモケース19に近づけてバイパスパイプ22の
長さを更に短縮することができる。
【0038】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0039】例えば、実施例では熱負荷の高い機器とし
てEGRクーラ32を例示したが、EGRクーラ32以
外にターボチャージャのような他の機器であっても良
い。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、熱負荷の高い機器に冷却水を供給する冷却水
回路の第1継ぎ手とラジエータに連なるエア抜き通路の
第2継ぎ手とを、シリンダヘッドのウオータジャケット
の相互に隣接する位置に設けたので、エンジンの停止後
に熱負荷の高い機器の熱で冷却水がアフターボイリング
して発生したエアを、冷却水回路から第1継ぎ手、第2
継ぎ手およびエア抜き通路を介してラジエータに確実に
導いて冷却水から分離することができる。
【0041】また請求項2に記載された発明によれば、
第1継ぎ手および第2継ぎ手を一体化してシリンダヘッ
ドに取り付けたので、第1継ぎ手および第2継ぎ手をそ
れぞれ独立して取り付ける場合に比べて部品点数および
組付工数を削減することができる。
【0042】また請求項3に記載された発明によれば、
ウオータジャケット内の冷却水の流れ方向の上流側に第
1継ぎ手を配置し、下流側に第2継ぎ手を配置したの
で、アフターボイリングにより発生したエアを第1継ぎ
手から第2継ぎ手に確実に導いてエア抜き通路に供給す
ることができる。
【0043】また請求項4に記載された発明によれば、
第2継ぎ手を第1継ぎ手と同じ高さか、あるいは第1継
ぎ手よりも高い位置に設けたので、アフターボイリング
により発生して上方に移動しようとするエアを第1継ぎ
手から第2継ぎ手に確実に導いてエア抜き通路に供給す
ることができる。
【0044】また請求項5に記載された発明によれば、
ラジエータを迂回して冷却水をウオータポンプに戻すバ
イパス通路の入口を、ウオータジャケット内の冷却水の
流れ方向に関して第1継ぎ手の上流側に設けたので、ア
フターボイリングにより発生したエアが冷却水回路から
バイパス通路に流入するのを阻止し、そのエアがウオー
タポンプから再びウオータジャケットに供給されるのを
防止することができる。
【0045】また請求項6に記載された発明によれば、
第1継ぎ手とバイパス通路の入口との間に冷却水温度セ
ンサを設けたので、バイパス通路に冷却水が流れないと
きでも、第1継ぎ手から冷却水回路に冷却水が流れるこ
とで、冷却水温度センサの近傍の冷却水の澱みを防止し
て正確な冷却水温度を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーモスタット開時のエンジンの冷却水通路の
回路図
【図2】サーモスタット閉時のエンジンの冷却水通路の
回路図
【図3】上流側EGRクーラ用パイプおよびエア抜きパ
イプの継ぎ手の斜視図
【図4】バイパス通路およびバイパスパイプの配置を示
す図
【図5】第2実施例に係るバイパス通路およびバイパス
パイプの配置を示す図
【図6】従来のバイパスパイプの配置を示す図
【符号の説明】 11 シリンダヘッド 12 ウオータジャケット 13 シリンダブロック 14 ウオータジャケット 16 ラジエータ 20 ウオータポンプ 30 継ぎ手(第1継ぎ手) 31 上流側EGRクーラ用パイプ(冷却水回
路) 32 EGRクーラ(熱負荷の高い機器) 35 継ぎ手(第2継ぎ手) 36 エア抜きパイプ(エア抜き通路) 40 冷却水温度センサ P4 バイパス通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータ(16)からの冷却水をウオ
    ータポンプ(20)を介してシリンダヘッド(11)の
    ウオータジャケット(12)に供給し、シリンダヘッド
    (11)のウオータジャケット(12)からシリンダブ
    ロック(13)のウオータジャケット(14)を通過し
    た冷却水をラジエータ(16)に戻すエンジン冷却系の
    気液分離装置において、 熱負荷の高い機器(32)に冷却水を供給する冷却水回
    路(31)の第1継ぎ手(30)をシリンダヘッド(1
    1)のウオータジャケット(12)に設けるとともに、
    第1継ぎ手(30)の近傍にラジエータ(16)に連な
    るエア抜き通路(36)の第2継ぎ手(35)を設けた
    ことを特徴とするエンジン冷却系の気液分離装置。
  2. 【請求項2】 第1継ぎ手(30)および第2継ぎ手
    (35)を一体化してシリンダヘッド(11)に取り付
    けたことを特徴とする、請求項1に記載のエンジン冷却
    系の気液分離装置。
  3. 【請求項3】 シリンダヘッド(11)のウオータジャ
    ケット(12)内の冷却水の流れ方向に関して、第1継
    ぎ手(30)の下流側に第2継ぎ手(35)を設けたこ
    とを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のエン
    ジン冷却系の気液分離装置。
  4. 【請求項4】 第2継ぎ手(35)を第1継ぎ手(3
    0)と同じ高さか、あるいは第1継ぎ手(30)よりも
    高い位置に設けたことを特徴とする、請求項1〜請求項
    3の何れか1項に記載のエンジン冷却系の気液分離装
    置。
  5. 【請求項5】 シリンダヘッド(11)のウオータジャ
    ケット(12)を通過した冷却水をラジエータ(16)
    を迂回してウオータポンプ(20)に戻すバイパス通路
    (P4)の入口を、シリンダヘッド(11)のウオータ
    ジャケット(12)内の冷却水の流れ方向に関して第1
    継ぎ手(30)の上流側に設けたことを特徴とする、請
    求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエンジン冷却系
    の気液分離装置。
  6. 【請求項6】 第1継ぎ手(30)とバイパス通路(P
    4)の入口との間に冷却水温度センサ(40)を設けた
    ことを特徴とする、請求項5に記載のエンジン冷却系の
    気液分離装置。
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