JP2003239667A - 梯子固定具 - Google Patents

梯子固定具

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JP2003239667A
JP2003239667A JP2002034311A JP2002034311A JP2003239667A JP 2003239667 A JP2003239667 A JP 2003239667A JP 2002034311 A JP2002034311 A JP 2002034311A JP 2002034311 A JP2002034311 A JP 2002034311A JP 2003239667 A JP2003239667 A JP 2003239667A
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JP
Japan
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ladder
movable arm
arm
drawstring
fixed arm
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JP2002034311A
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English (en)
Inventor
Akihisa Nakai
昭久 仲井
Katsuki Nagao
勝喜 長尾
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Sekisui House Ltd
Nagaki Seiki Co Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Nagaki Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】梯子を軒先等に確実に固定することができ、か
つ垂直に近い状態でも安全に使用することができる梯子
固定具を提供する。 【解決手段】本発明の梯子固定具1は、地面Gと軒裏E
との間に突っ張り状態で固定される足場ポール7その他
の支持材に梯子5を添え付けるもので、梯子5の支柱5
1に取り付けられて支柱51の側方に突出する固定アー
ム2と、この固定アーム2に対し回動自在に取り付けら
れた可動アーム3とを備える。可動アーム3を回動させ
てその先端部32を固定アーム2の先端部22と閉じ合
わせると、それら先端部同士が閉環を形成して足場ポー
ル7その他の支持材を抱持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築作業現場など
において建物の軒先に建てかけた梯子を安定的に保持す
るための梯子固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】軒先に建てかけた梯子が滑ったり倒れた
りするのを防ぐための梯子固定具として、従来、図4に
示すようなものが知られている。この梯子固定具9は、
梯子5の支柱51の上端部近傍に取り付けられるもの
で、左右の支柱51にそれぞれ2本ずつのアーム91が
連結され、そのアーム91にグリッパ92が取り付けら
れている。グリッパ92はアーム91に対して角度を変
えられるように保持されるとともに、底面にはゴム板な
どの滑り止め部材が貼着されている。そして、このグリ
ッパ92を屋根面Rに載せ架けることにより、梯子5の
上部が屋根面R上で前後左右にずれるのを防止しうるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の梯子固定具9は、グリッパ92の底面と屋根面Rと
の摩擦によって梯子5を安定させようとするものである
ため、梯子5を確実に固定しうるものではなく、安全性
にやや不安がある。また、前記のような梯子固定具9を
安全に使用するためには、地面に対する梯子5の角度を
概ね75度以下にする必要があるが、作業現場の状況に
よっては梯子5を垂直に近い状態で建てかけざるをえな
いことがあり、このような場合に梯子5の安定性が低下
するという不都合があった。
【0004】そこで本発明は、より確実に梯子を固定す
ることができ、かつ垂直に近い状態でも安全に使用する
ことができる梯子固定具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の梯子固定具は、地面と軒裏との間に突っ張
り状態で固定される足場ポール、あるいは軒先近傍に安
定状態で略垂直に設置される足場、手摺その他の支持材
に梯子を添え付けて保持させる梯子固定具であって、梯
子の支柱に取り付けられて支柱の側方に突出する固定ア
ームと、この固定アームに対し回動自在に取り付けられ
た可動アームとを備え、可動アームを回動させてその先
端部を固定アームの先端部と閉じ合わせるさせると、そ
れら先端部同士が前記足場ポールその他の支持材を抱持
しうる閉環を形成するとともに、前記固定アームおよび
可動アームのうち少なくともいずれか一方に、前記閉じ
合い状態で可動アームの回動を拘束するロック機構が設
けられたことを特徴とする。
【0006】さらに本発明の梯子固定具は、前記可動ア
ームには、可動アームの先端部を固定アームの先端部と
閉じ合わせる方向に回動させるための第1の引き紐と、
前記方向の逆方向に回動させるための第2の引き紐とが
取り付けられ、前記第1の引き紐および第2の引き紐は
地上から操作しうる十分な長さに形成されたことを特徴
とする。
【0007】さらに本発明の梯子固定具は、前記ロック
機構が、可動アームの先端部から付勢状態で突出するロ
ックピンと、固定アームの先端部に形成されたピン孔と
の係合によって構成さるとともに、前記ロックピンに第
2の引き紐が連結され、この第2の引き紐を引くことに
より前記ロックピンが後退して可動アームの拘束が解除
されることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0009】図1は、本発明の梯子固定具の使用状態を
例示する図である。この使用例では、梯子5が、本発明
の梯子固定具1を介して、地面Gと軒裏Eとの間に立設
された足場ポール7に添え付けられている。足場ポール
7は、上部に取り付けられた軒受金具71を軒裏Eに当
接させ、下端部に設けられたジャッキベース72を調節
することにより、突っ張り状態でほぼ垂直に固定されて
いる。この例では2本の足場ポール7と2個の梯子固定
具1によって梯子5を両側から支持しているが、軒高が
低い場合や梯子5を建てかける角度が小さい場合は、1
本の足場ポール7と1個の梯子固定具1によって梯子5
を片側から支持することもできる。また、軒高が高い場
合などにおいては、前記従来の技術において例示したグ
リッパ式の梯子固定具9などと併用することもできる。
【0010】図2および図3は、本発明の実施の形態に
かかる梯子固定具1の構造および使用方法を拡大して示
す図である。この梯子固定具1は、梯子5の支柱51に
取り付けられて支柱51の側方に突出する固定アーム2
と、この固定アーム2に対し回動自在に取り付けられた
可動アーム3とを備えている。そして、可動アーム3を
回動させると、固定アーム2の先端部22と可動アーム
3の先端部32とが閉環を形成するように閉じ合い、こ
の閉環内に足場ポール7が抱持されて梯子5を保持す
る。なお、本発明において「閉環」とは、内側に抱持さ
れる物体が抜け出しえない閉じた環状体を意味するが、
その形状はとくに円形である必要はない。図2は可動ア
ーム3を固定アーム2と閉じ合わない方向に回動させた
状態を示し、図3は可動アーム3を固定アーム2と閉じ
合う方向に回動させた状態を示す図である。以下、各部
の詳細について説明する。
【0011】固定アーム2は、先端部21が略円弧状に
湾曲した細長い部材である。固定アーム2の基端部は、
梯子5の支柱51を強固に把持しうるように形成されて
いる。例示の形態においては、梯子5の支柱51が外側
方に開口した溝形の断面を有している。そこで、固定ア
ーム2の基端部には上面視略L字形の屈曲部24,25
を対にして設け、内側の屈曲部25を固定アーム2の基
軸部21にボルト連結して回動自在とし、梯子5の支柱
51をこれら内外の屈曲部24,25の間に挟み込んで
ボルト締結しうるように形成している。ただし、固定ア
ーム2の基端部には、この形態以外にも、支柱51の断
面形状に合わせた適宜のクランプ機構などを採用するこ
とができる。
【0012】可動アーム3は、先端部32が固定アーム
2の先端部22と向かい合うように湾曲した、固定アー
ム2よりもやや短い部材である。可動アーム3は、直線
状に形成された基軸部31の中央付近にて、固定アーム
2の基軸部21にボルトまたはピンで連結され、回動自
在に保持されている。可動アーム3を、その先端部32
が固定アーム2の先端部22から離れた状態(図2)か
ら、その先端部32を固定アーム2の先端部22と閉じ
合う状態(図3)へと回動させるために、可動アーム3
の基軸部31における先端部32寄りの端部には、第1
の引き紐41が結び付けられている。この第1の引き紐
41は、地上から操作しうる十分な長さを有している。
【0013】また、可動アーム3の先端部32を固定ア
ーム2の先端部22と確実に閉じ合わせるため、可動ア
ーム3の先端部32には固定アーム2の先端部22に掛
止する側面視コ字形のフック33が形成されている。さ
らに、このフック33の内側にはロックピン34が突出
し、このロックピン34が固定アーム2の先端に形成さ
れたピン孔26に係合するようになっている。ロックピ
ン34は、可動アーム3の先端部32に内装されたバネ
部材35によって常時、付勢状態で突出するが、ロック
ピン34の基端に接合されたワイヤ36を引くことによ
り後退する。このワイヤ36は、可動アーム3の先端部
32から引き出され、樹脂製のチューブ37に挿入され
た状態で、可動アーム3の基軸部31における先端部3
2とは反対側の端部まで延長されている。そして、この
ワイヤ36の延長端に第2の引き紐42が結び付けられ
ている。この第2の引き紐42も、地上から操作しうる
十分な長さを有している。
【0014】なお、第1の引き紐41と第2の引き紐4
2は別々に用意された2本の紐でもよいが、図1に示す
ように、連続する1本の長い紐4を半分ずつ利用するも
のであってもよい。
【0015】本発明の梯子固定具1の使用方法は以下の
通りである。
【0016】まず、地面Gと軒裏Eとの間に足場ポール
7を立設し、確実に固定する。ただし、パイプ足場や既
設の手摺など、適当な太さの安定した構築物がある場合
には、その垂直部分を足場ポール7に代わる支持材とし
て利用することもできる。
【0017】足場ポール7等の支持材が確保されたなら
ば、本発明の梯子固定具1を地上で梯子5に取り付け
る。梯子5に対する梯子固定具1の取り付け高さは、ま
ず梯子固定具1を取り付けない状態で梯子5を足場ポー
ル7等の近傍に建てかけるなどして確認するのがよい。
梯子固定具1の取り付けに際しては、梯子固定具1が梯
子5から容易に外れることのないよう、固定アーム2の
基端部を梯子5の支柱51に対して確実に固定する。こ
の状態では、可動アーム3の先端部32が固定アーム2
と閉じ合わないように、可動アーム3を開いた状態に回
動させておく。
【0018】梯子5に梯子固定具1が取り付けられたな
らば、梯子5を建て起こし、足場ポール7等の近傍に建
てかける。そして、図2に示す如く固定アーム2の先端
部22が足場ポール7等に引っ掛かるように、梯子5の
位置を調整する。ここで、もし可動アーム3が閉じる方
向に回動して邪魔になる場合は、第2の引き紐42を引
いて可動アーム3を開きながら梯子5の位置決めを行
う。
【0019】梯子5が適正に位置決めされたならば、第
1の引き紐41を引いて可動アーム3を閉じる方向に回
動させ、可動アーム3の先端部32と固定アーム2の先
端部22とを閉じ合わせる。ただし、このとき可動アー
ム3の先端部32にはロックピン34が突出しているの
で、第1の引き紐41を引くだけではロックピン34が
邪魔になって、可動アーム3のフック33が固定アーム
2の先端部22に対して完全には掛止しない。そこで、
第1の引き紐41を引きながら、同時に、それよりもや
や弱い力で第2の引き紐42を引き、ロックピン34を
後退させたままの状態で、可動アーム3を閉じる方向に
回動させる。そして、可動アーム3のフック33が固定
アーム2に確実に掛止される手応えを得たら、第1の引
き紐41を引いたまま第2の引き紐42を緩め、ロック
ピン34を突出させて固定アーム2のピン孔26に係合
させる。これで図3に示すように、可動アーム3の先端
部32と固定アーム2の先端部22が閉環を形成した状
態で完全にロックされ、この閉環内に抱持された足場ポ
ール7その他の支持材により梯子5が保持されることと
なる。
【0020】一方、梯子5を足場ポール7等の支持材か
ら離脱させるときは、図3に示す状態から第2の引き紐
42だけを引くことにより、ロックピン34が後退して
ロック状態が解除され、同時に可動アーム3が開く方向
に回動する。
【0021】このように本発明の梯子固定具1は、地上
から2本の引き紐41,42を操作することで、容易か
つ確実に梯子5を足場ポール7等の支持材に添え付ける
ことができる。可動アーム3を閉じる際には、第1の引
き紐41と第2の引き紐42とを異なる力加減で同時に
操作する必要があるが、これも若干の「こつ」さえ習得
すれば極めて簡単に行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の梯子固
定具は、梯子の支柱に取り付けられた固定アームと、こ
の固定アームに取り付けられた可動アームの先端部同士
を閉じ合わせることにより閉環が形成され、この閉環内
に足場ポールその他の支持材が抱持されるように構成さ
れている。したがって、足場ポール等の支持材が安定的
に取り付けられている限り、梯子も該支持材から離れる
ことなく確実に保持される。また、垂直に近い状態でも
安全に使用することができる。
【0023】さらに本発明の梯子固定具は、可動アーム
に取り付けられた引き紐を利用して地上から着脱操作を
行うことができるので、安全かつ効率的に作業すること
ができる。 また本発明の梯子固定具は、固定アームの
基端部の形状を適宜に設計することにより、支柱の太さ
や断面形状が異なる複数種類の梯子に対して適用するこ
とができる。 また本発明の梯子固定具は、従来の技術
として例示した屋根面に載せ架けるタイプの梯子固定具
などと併用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の梯子固定具の使用状態を例示する斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる梯子固定具の斜視
図であり、可動アームを固定アームと閉じ合わない方向
に回動させた状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる梯子固定具の斜視
図であり、可動アームを固定アームと閉じ合う方向に回
動させた状態を示す図である。
【図4】従来の梯子固定具の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 梯子固定具 2 固定アーム 22 固定アームの先端部 26 ピン孔 3 可動アーム 32 可動アームの先端部 34 ロックピン 41 第1の引き紐 42 第2の引き紐 5 梯子 51 支柱 7 足場ポール G 地面 E 軒裏
フロントページの続き (72)発明者 長尾 勝喜 大阪府大東市太子田3丁目4−31 株式会 社永木精機内 Fターム(参考) 2E044 AA01 BA01 BA11 BB03 BB04 BC01 BC13 BC22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面と軒裏との間に突っ張り状態で固定
    される足場ポール、あるいは軒先近傍に安定状態で略垂
    直に設置される足場、手摺その他の支持材に梯子を添え
    付けて保持させる梯子固定具であって、 梯子の支柱に取り付けられて支柱の側方に突出する固定
    アームと、この固定アームに対し回動自在に取り付けら
    れた可動アームとを備え、 可動アームを回動させてその先端部を固定アームの先端
    部と閉じ合わせると、それら先端部同士が前記足場ポー
    ルその他の支持材を抱持しうる閉環を形成するととも
    に、前記固定アームおよび可動アームのうち少なくとも
    いずれか一方に、前記閉じ合い状態で可動アームの回動
    を拘束するロック機構が設けられたことを特徴とする梯
    子固定具。
  2. 【請求項2】 可動アームには、可動アームの先端部を
    固定アームの先端部と閉じ合わせる方向に回動させるた
    めの第1の引き紐と、前記方向の逆方向に回動させるた
    めの第2の引き紐とが取り付けられ、前記第1の引き紐
    および第2の引き紐は地上から操作しうる十分な長さに
    形成されたことを特徴とする請求項1に記載の梯子固定
    具。
  3. 【請求項3】 ロック機構は、可動アームの先端部から
    付勢状態で突出するロックピンと、固定アームの先端部
    に形成されたピン孔との係合によって構成さるととも
    に、前記ロックピンに第2の引き紐が連結され、この第
    2の引き紐を引くことにより前記ロックピンが後退して
    可動アームの拘束が解除されることを特徴とする請求項
    2に記載の梯子固定具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188917A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Toshiba Corp 転倒防止機能付梯子
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