JP2003237746A - 袋詰内容物処理装置 - Google Patents

袋詰内容物処理装置

Info

Publication number
JP2003237746A
JP2003237746A JP2002041920A JP2002041920A JP2003237746A JP 2003237746 A JP2003237746 A JP 2003237746A JP 2002041920 A JP2002041920 A JP 2002041920A JP 2002041920 A JP2002041920 A JP 2002041920A JP 2003237746 A JP2003237746 A JP 2003237746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contents
bag
bagged
header
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002041920A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Shibata
猛 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAITEKKU KK
Original Assignee
SAITEKKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAITEKKU KK filed Critical SAITEKKU KK
Priority to JP2002041920A priority Critical patent/JP2003237746A/ja
Publication of JP2003237746A publication Critical patent/JP2003237746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】密閉袋に袋詰めされた流動性内容物を自動的に
効率良く密閉袋から外部に取り出すことができ、短時間
に多数の密閉袋の内容物を外部へ分離する処理が可能な
袋詰内容物処理装置を提供する。 【解決手段】複数の袋詰内容物Aを貯留し順次供給する
供給手段11と、供給された袋詰内容物Aの密閉袋表面
に対し環状に吸着して、環状の吸着部位の内側にて密閉
袋を一部開封し、開封箇所より液体を注入すると共に内
容物を液圧により液体と一緒に外部に排出させる分離手
段20と、密閉袋の外部に排出された内容物を受け入れ
て新たに貯留する受入手段30とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製の密閉
袋に袋詰めされた流動性のある内容物を自動的に密閉袋
から取り出し、密閉袋の外部へ分離することができる袋
詰内容物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の血液透析では、酢酸透析液に代わ
って、より人体に生理的に適する重炭酸透析液が広く使
用されている。かかる重炭酸透析液を調製するには、先
ず粉末の重炭酸ナトリウムを無菌水で溶解して重炭酸原
液を作成し、これを別途用意した透析原液と混合しつ
つ、所望の濃度になるように水で希釈して透析液を調製
する必要がある。
【0003】粉末の重炭酸ナトリウムは、製薬メーカー
により保管および運搬が容易な分量単位でポリエチレン
等の合成樹脂製の密閉袋に袋詰めされたものが流通して
いる。従って病院等の透析施設においては、血液透析を
行うに際して、予め人手により密閉袋を1つずつ開封し
て粉末の重炭酸ナトリウムを専用のホッパー等に移し替
え、水を満たしたタンク等の溶解槽に、ホッパー内の重
炭酸ナトリウムを粉末分注器で所定量粉注し、攪拌して
溶解させてから、これを重炭酸原液として使用してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように人手により粉末の重炭酸ナトリウムを密閉袋か
ら取り出し、水に溶解させて原液を作成する作業は、非
常に煩わしく時間がかかり、コストが嵩むという問題点
があった。また、一度に多量の原液を作成するのが困難
であるため、多数の患者に対して透析液を十分に供給し
て同時に透析治療を実行することは不可能であった。
【0005】また、密閉袋を人手により開封して専用ホ
ッパー等に移し替える際には、かかる作業環境を無菌状
態に維持することはできなかった。そのため、かかる作
業時にコンタミネーションがどうしても生じやすくな
り、これに伴い発生したバクテリアが生成するエンドト
キシン等の有害物質が透析液に混入するおそれを解消す
るのも困難であった。
【0006】更にまた、重炭酸ナトリウムの密閉袋の開
封処理に関する前述した諸々の問題点は、単にこの血液
透析の分野に限定されるものではなく、合成樹脂製の密
閉袋に袋詰めされた粉末やゲル等の流動性のある内容物
を個々の密閉袋から効率良く取り出し多量に使用する必
要のある総ての状況においても切実な問題であった。
【0007】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、合成樹脂製密閉袋に
袋詰めされた流動性内容物を自動的に効率良く密閉袋か
ら閉鎖系にて外部に取り出すことができ、短時間に多数
の密閉袋の内容物を外部へ分離する処理を可能ならしめ
る袋詰内容物処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]合成樹脂製の密閉袋に袋詰めされた流動性のある
内容物を自動的に密閉袋から取り出し、密閉袋の外部へ
分離することができる袋詰内容物処理装置(10)であ
って、複数の袋詰内容物(A)を貯留し順次供給する供
給手段(11)と、供給された袋詰内容物(A)の密閉
袋表面に対し環状に吸着して、環状の吸着部位の内側に
て密閉袋を一部開封し、開封箇所より流体を注入すると
共に内容物を流体圧により流体と一緒に外部に排出させ
る分離手段(20)と、密閉袋の外部に排出された内容
物を受け入れて新たに貯留する受入手段(30)とを有
することを特徴とする袋詰内容物処理装置(10)。
【0009】[2]前記供給手段(11)は、複数の袋
詰内容物(A)を上下方向に積み重ねた状態で載置する
荷台(12)と、該荷台(12)を上下方向に駆動可能
な昇降機構(13)とを備えて成り、最上段の袋詰内容
物(A)が所定の高さに相当する受渡位置で前記分離手
段(20)に引き渡される度に、順次最上段となる袋詰
内容物(A)を前記受渡位置まで上昇させることを特徴
とする[1]記載の袋詰内容物処理装置(10)。
【0010】[3]前記分離手段(20)は、袋詰内容
物(A)の密閉袋表面に対し環状に吸着可能なヘッダー
(21)と、該ヘッダー(21)を前記受渡位置と所定
の分離位置の間で移動可能に支持する搬送機構(22)
とを備えて成り、前記ヘッダー(21)は、袋詰内容物
(A)の密閉袋表面に対し環状に吸着する環状吸着部
(210)と、該環状吸着部(210)の内側に配置さ
れて密閉袋を一部開封するカッター(220)と、該カ
ッター(220)に重なる位置に配置されて開封箇所よ
り密閉袋内に流体を注入する注入口(230)と、同じ
くカッター(220)に重なる位置に配置されて開封箇
所より密閉袋から流体と一緒に外部に排出される内容物
を導く排出口(240)とを有し、前記ヘッダー(2
1)は前記受渡位置で袋詰内容物(A)に吸着して、該
袋詰内容物(A)を吸着した状態のまま前記搬送機構
(22)により分離位置まで移動し、該分離位置にて密
閉袋の開封箇所より流体を注入すると共に内容物を流体
圧により流体と一緒に外部に排出させることを特徴とす
る[2]記載の袋詰内容物処理装置(10)。
【0011】[4]前記分離手段(20)のヘッダー
(21A,21B)は一対設けられ、各ヘッダー(21
A,21B)は前記搬送機構(22)により同期して受
渡位置と分離位置の間で移動可能に支持され、1つの袋
詰内容物(A1)に対して2箇所で同時に吸着するもの
であり、一方のヘッダー(21A)は、前記環状吸着部
(210)と前記カッター(220)の他、前記注入口
(230)および前記排出口の何れか一方のみを有し、
他方のヘッダー(21B)は、前記環状吸着部(21
0)と前記カッター(220)の他、前記注入口(23
0)および前記排出口の何れか他方のみを有することを
特徴とする[3]記載の袋詰内容物処理装置(10)。
【0012】[5]前記分離手段(20)は、袋詰内容
物(A)の密閉袋表面に対し環状に吸着可能な一対のヘ
ッダー(21C,21D)と、一方のヘッダー(21
C)を前記受渡位置と所定の分離位置の間で移動可能に
支持する搬送機構(22)とを備えて成り、他方のヘッ
ダー(21D)は、前記分離位置にて袋詰内容物(A)
を下方より受ける状態に配置され、前記一方のヘッダー
(21C)は、袋詰内容物(A)の密閉袋表面に対し環
状に吸着する環状吸着部(210)と、該環状吸着部
(210)の内側に配置されて密閉袋を一部開封するカ
ッター(220)と、該カッター(220)に重なる位
置に配置されて開封箇所より密閉袋内に流体を注入する
注入口(230)とを有し、前記他方のヘッダー(21
D)は、前記環状吸着部(210)と、前記カッター
(220)と、該カッター(220)に重なる位置に配
置されて開封箇所より密閉袋から流体と一緒に外部に排
出される内容物を導く排出口(240)とを有し、前記
一方のヘッダー(21C)が、前記受渡位置で袋詰内容
物(A)に吸着して、該袋詰内容物(A)を吸着した状
態のまま前記搬送機構(22)により分離位置まで移動
し、前記他方のヘッダー(21D)が、前記分離位置ま
で搬送された袋詰内容物(A)を下方より吸着して支え
る状態で、前記注入口(230)から密閉袋の開封箇所
より流体を注入すると共に、前記排出口(240)から
内容物を流体圧により流体と一緒に外部に排出させるこ
とを特徴とする[2]記載の袋詰内容物処理装置(1
0)。
【0013】[6]前記注入口(230)を、前記密閉
袋に貫通可能なノズル状に形成して、前記カッター(2
20)を兼ねるノズル注入口(250)としたことを特
徴とする[3],[4]または[5]記載の袋詰内容物
処理装置(10)。
【0014】[7]前記分離位置の下方に、前記分離手
段(20)により開封され内容物が排出済であって、吸
着の停止により落下する空袋をそのまま受け入れ収納す
る空袋収納手段(40)を有することを特徴とする
[3],[4],[5]または[6]記載の袋詰内容物
処理装置(10)。
【0015】[8]前記空袋収納手段(40)の上部
に、該空袋収納手段(40)の開口に重なる状態で前記
分離手段(20)により分離位置まで搬送された袋詰内
容物(A)を下方より支える保持位置と、空袋収納手段
(40)の開口より回避する収納位置とに移動可能な受
け部材(42)を設けたことを特徴とする[7]記載の
袋詰内容物処理装置(10)。
【0016】[9]前記密閉袋に袋詰めされた内容物は
溶解性粉末であり、該粉末の溶媒として前記流体に採用
した液体はそのまま用いられ、前記受入手段(30)
は、前記粉末を液体に溶かした溶液を貯留するものであ
ることを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7]または[8]記載の袋詰内容物
処理装置(10)。
【0017】[10]前記受入手段(30)は、前記液
体に対する粉末の溶解を促す攪拌手段(33)を有する
ことを特徴とする[9]記載の袋詰内容物処理装置(1
0)。
【0018】[11]前記受入手段(30)は、前記溶
液の濃度を測定する濃度測定手段(35)を有すること
を特徴とする[9]または[10]記載の袋詰内容物処
理装置(10)。
【0019】[12]前記分離手段(20)が吸着する
前記袋詰内容物(A)の密閉袋表面に対して、吸着前に
空気を吹き付けて埃等の異物を除去する噴出手段(6
0)を有することを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5],[6],[7],[8],
[9],[10]または[11]記載の袋詰内容物処理
装置(10)。
【0020】[13]前記分離手段(20)が吸着する
前記袋詰内容物(A)の密閉袋表面に対して、吸着前に
殺菌作用のある光を照射する殺菌手段(50)を有する
ことを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7],[8],[9],[10],
[11]または[12]記載の袋詰内容物処理装置(1
0)。
【0021】次に本発明の作用を説明する。袋詰内容物
(A)は、粉末や粒状物それにゲル等の流動性を有する
薬剤等の内容物が、運搬や保管の便宜より所定の分量単
位でポリ袋等の合成樹脂製の密閉袋に袋詰めされたもの
であり、密閉袋の内容物を使用するに際しては、密閉袋
を開封して中身だけを取り出す必要がある。
【0022】本発明に係る袋詰内容物処理装置(10)
では、供給手段(11)により複数の袋詰内容物(A)
を予め貯留しておき、該供給手段(11)により袋詰内
容物(A)を順次供給する。供給された袋詰内容物
(A)には分離手段(20)が接近し、密閉袋表面に対
して環状に吸着する。かかる吸着により袋詰内容物
(A)を持ち上げるような状態で、該分離手段(20)
を介して袋詰内容物(A)を適宜移動させることができ
る。
【0023】前記分離手段(20)は袋詰内容物(A)
を吸着したままの状態で、環状の吸着部位の内側にて密
閉袋を一部開封し、開封箇所から流体を注入すると共に
内容物を流体圧により流体と一緒に外部に排出させる。
それにより、人手を介在させることなく効率良く、内容
物の流動性を利用することで、該内容物を流体圧により
流体と一緒に余すことなく袋外部に取り出し分離するこ
とができる。なお、流体とは、水等の液体または空気等
の気体のどちらでもよい。
【0024】ここで環状の吸着部位の内側を閉鎖空間と
して、該閉鎖空間内で密閉袋の一部開封と該開封箇所か
らの流体注入および排出を行うような構成とすれば、密
閉袋からの内容物の分離を無菌状態で容易に実施するこ
とも可能となる。もちろん、流体注入および排出は別々
の経路を介して実施される。
【0025】密閉袋の外部に排出された内容物は、受入
手段(30)に受け入れられて新たに貯留されるが、こ
こで受入手段(30)も閉鎖系とすれば、内容物に対す
る異物や雑菌の混入を防ぐことができる。また、流体が
特に液体である場合には、受入手段(30)に内容物を
受け入れるに際し、該内容物から液体を分離してもよ
く、また液体と一緒の状態で受け入れ、貯留するように
してもかまわない。
【0026】また、前記供給手段(11)は具体的には
例えば、複数の袋詰内容物(A)を上下方向に積み重ね
た状態で載置する荷台(12)と、該荷台(12)を上
下方向に駆動可能な昇降機構(13)とを備えて成るも
のとし、最上段の袋詰内容物(A)が所定の高さに相当
する受渡位置で前記分離手段(20)に引き渡される度
に、順次最上段となる袋詰内容物(A)を前記受渡位置
まで上昇させるように設定すれば、比較的狭いスペース
で多数の袋詰内容物(A)を貯留でき、しかも貯留され
た袋詰内容物(A)を1つずつ確実かつ迅速に前記分離
手段(20)に順次引き渡すことが可能となる。
【0027】ここで1つの荷台(12)上に複数の袋詰
内容物(A)を上下方向に1列に積み重ねた状態のみな
らず、例えば1つの荷台(12)上の水平方向にも複数
列に並ぶように袋詰内容物(A)を積み重ねるようにし
たり、あるいは荷台(12)自体を水平方向に複数並ぶ
ように構成してもよい。
【0028】また、前記分離手段(20)は具体的には
例えば、袋詰内容物(A)の密閉袋表面に対し環状に吸
着可能なヘッダー(21)と、該ヘッダー(21)を前
記受渡位置と所定の分離位置の間で移動可能に支持する
搬送機構(22)とを備えて成るものとすれば、前述し
たが吸着により袋詰内容物(A)を持ち上げるような状
態で、該分離手段(20)と一緒に袋詰内容物(A)を
適宜移動させることができる。
【0029】ここでヘッダー(21)を、袋詰内容物
(A)の密閉袋表面に対し環状に吸着する環状吸着部
(210)と、該環状吸着部(210)の内側に配置さ
れて密閉袋を一部開封するカッター(220)と、該カ
ッター(220)に重なる位置に配置されて開封箇所よ
り密閉袋内に流体を注入する注入口(230)と、同じ
くカッター(220)に重なる位置に配置されて開封箇
所より密閉袋から流体と一緒に外部に排出される内容物
を導く排出口(240)とを有するものとすれば、カッ
ター(220)と注入口(230)および排出口(24
0)をコンパクトに環状吸着部(210)の内側にまと
めて配設することができ、前述した閉鎖空間を容易に形
成することができる。
【0030】このような分離手段(20)によれば、ヘ
ッダー(21)は受渡位置で袋詰内容物(A)に吸着し
て、袋詰内容物(A)を吸着した状態のまま搬送機構
(22)により分離位置まで移動する。そして、分離位
置にて密閉袋の開封箇所から流体を注入すると共に内容
物を流体圧により流体と一緒に外部に排出させることが
可能となる。
【0031】ここで分離手段(20)のヘッダー(2
1)は1つとは限らず、例えば一対設けるようにして、
各ヘッダー(21A,21B)は前記搬送機構(22)
により同期して受渡位置と分離位置の間で略水平方向に
移動可能に支持され、1つの袋詰内容物(A)に対して
2箇所で同時に吸着するものとすれば、大型で長尺の袋
詰内容物(A1)をも処理することが可能となる。
【0032】かかる場合、一方のヘッダー(21A)
に、環状吸着部(210)とカッター(220)の他、
注入口(230)および排出口(240)の何れか一方
のみを設け、他方のヘッダー(21B)に、環状吸着部
(210)とカッター(220)の他、注入口(23
0)および排出口(240)の何れか他方のみを設ける
ようにすれば、流体の注入と排出のそれぞれの箇所が分
離されると共に密閉袋内における内容物および流体の流
れ方向が一定となり干渉することもなく、より効率良く
内容物を外部に排出させることが可能となる。
【0033】また、別の前記分離手段(20)として、
一対あるヘッダー(21C,21D)のうち、一方のヘ
ッダー(21C)を、搬送機構(22)によって受渡位
置と分離位置の間で移動可能に支持し、他方のヘッダー
(21D)を、分離位置で袋詰内容物(A)を下方より
受ける状態に配置させるように構成してもよい。
【0034】かかる場合、一方のヘッダー(21C)
に、環状吸着部(210)とカッター(220)の他、
注入口(230)を設け、他方のヘッダー(21D)
に、環状吸着部(210)とカッター(220)の他、
排出口(240)を設けるようにすれば、特に密閉袋内
の内容物が非溶解性の固形物等であっても、流体として
気体を上から注入しつつ内容物を下方の排出口より落下
させることで、円滑かつ迅速に内容物を外部に排出させ
ることが可能となる。
【0035】また、前記注入口(230)を、前記密閉
袋に貫通可能なノズル状に形成して、前記カッター(2
20)を兼ねるノズル注入口(250)とすれば、前記
注入口(230)と別体であったカッター(220)自
体を省くことができ、しかも、流体として気体を注入す
るような場合に、密閉袋に対しては必要最小限の孔を開
けるだけで効率良く気体を注入することができる。
【0036】また、分離位置の下方に、分離手段(2
0)により開封され内容物が排出済であって、吸着の停
止により落下する空袋をそのまま受け入れ収納する空袋
収納手段(40)を備えれば、不要な空袋を効率良く集
めることができる。この空袋収納手段(40)の上部
に、受け部材(42)を設けておき、該受け部材(4
2)を、密閉袋から内容物を分離するに際しては、保持
位置にて袋詰内容物(A)を下方より支える一方、分離
が終了した際には不要な空袋をそのまま空袋収納手段
(40)の開口に落下させるように収納位置に回避させ
る。
【0037】また、前記密閉袋に袋詰めされた内容物が
溶解性粉末であり、該粉末の溶媒として前記流体に採用
した液体をそのまま用いる場合にあっては、内容物と液
体とを後から分離する必要はなく、受入手段(30)で
は、粉末を液体に溶かした溶液として適宜貯留すること
ができる。
【0038】ここで受入手段(30)に、前記液体に対
する粉末の溶解を促す攪拌手段(33)を設ければ、よ
り迅速に粉末は溶解して多量の溶液を調製することが可
能となり、また、受入手段(30)に、溶液を測定する
濃度測定手段(35)を設ければ、濃度制御において容
易に実際の濃度を検知することができる。
【0039】更にまた、前記分離手段(20)が吸着す
る袋詰内容物(A)の密閉袋表面に対して、吸着前に空
気を吹き付けて埃等の異物を除去する噴出手段(60)
を有する場合、前述した閉鎖空間内での密閉袋の一部開
封に際して、密閉袋内に異物が混入することを事前に防
止することができる。このように、噴出手段(60)に
よって、密閉袋表面の埃等の異物を除去した後、更に殺
菌も行えるように構成するとよい。
【0040】すなわち、前記分離手段(20)が吸着す
る袋詰内容物(A)の密閉袋表面に対して、吸着前に殺
菌作用のある光を照射する殺菌手段(50)を有する場
合、前述した閉鎖空間内で密閉袋の一部開封と該開封箇
所からの流体注入および排出を行う構成と併せて、コン
タミネーションの発生をより確実に防止することができ
る。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の
第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る袋詰
内容物処理装置10は、合成樹脂製の密閉袋に袋詰めさ
れた流動性のある内容物を自動的に密閉袋から取り出
し、密閉袋の外部へ分離するための装置である。以下、
血液透析に用いる重炭酸ナトリウムの粉末をポリエチレ
ン製の密閉袋に袋詰めした袋詰内容物Aを処理する場合
を例に説明する。なお、流体には液体(無菌水)を採用
するものとする。
【0042】図1に示すように、袋詰内容物処理装置1
0は、複数の袋詰内容物Aを貯留し順次供給する供給手
段11と、供給された袋詰内容物を開封して内容物を外
部に排出させる分離手段20と、内容物を受け入れて新
たに貯留する受入手段30と、空袋を受け入れ収納する
空袋収納手段40とを有する。以下、順を追って説明す
る。
【0043】供給手段11は、複数の袋詰内容物Aを上
下方向に積み重ねた状態で載置する荷台12と、該荷台
12を上下方向に駆動可能な昇降機構13とを備えて成
る。荷台12はその両側部12a,12bに、複数の袋
詰内容物Aを上下方向に1列ずつ積み重ねた状態で載置
できるものである。
【0044】袋詰内容物Aは、長方形の密閉袋に内容物
である重炭酸ナトリウムの粉末が無菌状態でいっぱいに
封入されており、所定の厚みに膨らんだ比較的扁平な形
状のもので、複数の袋詰内容物Aを上下方向に安定した
状態で積み重ねることができる。
【0045】昇降機構13は、上下方向に延びる状態に
立設され、電動モータ15により軸心回りに回転駆動す
るスクリュー部材14と、該スクリュー部材14が回転
可能に螺合すべく、荷台12の中央に形成されたナット
部16とから成る。電動モータ15によりスクリュー部
材14が正逆方向へ回転駆動することにより、荷台12
は上下方向に昇降可能に支持されている。
【0046】電動モータ15の駆動は、図示省略した制
御手段(マイクロコンピュータ)により制御されて、荷
台12上で最上段にある袋詰内容物Aが所定の高さに相
当する受渡位置で、次述する分離手段20に引き渡され
る度に、順次最上段となる袋詰内容物Aを受渡位置まで
上昇させるように設定されている。
【0047】供給手段11は、荷台12の両側部12
a,12b上において受渡位置にある袋詰内容物Aを検
知するための位置センサ17a,17bを有しており、
各位置センサ17a,17bがONになることで、荷台
12の上昇を停止させるように設定されている。また、
位置センサ17a,17bがOFFになれば再びONに
なるように、袋詰内容物Aの1個分の高さまで荷台12
が上昇することになる。なお、各位置センサ17a,1
7bには、袋詰内容物Aとの接触により検知するリミッ
トスイッチや、光学的に検知するフォトセンサ等を用い
るとよい。
【0048】また、受渡位置の傍らには、供給手段11
により順次上昇される各袋詰内容物Aの密閉袋表面に対
して、分離手段20の吸着前に殺菌作用のある光を照射
する殺菌手段50が配設されている。殺菌手段50は、
例えば殺菌作用のある紫外線(主波長:254mm)を
照射する紫外線ランプから成り、該紫外線ランプが図示
省略した駆動手段によって、受渡位置にある各袋詰内容
物Aの密閉袋表面の真上に位置する照射位置と、分離手
段20への引き渡しの邪魔にならない側方の回避位置と
に移動可能に支持されている。
【0049】さらに、殺菌手段50には、該殺菌手段5
0により紫外線を照射する前に、袋詰内容物Aの密閉袋
表面に空気を吹き付けて埃等の異物を除去する噴出手段
60が付設されている。噴出手段60は、図示省略した
エアーポンプから空気が供給される一対の噴出ノズルか
ら成り、前記殺菌手段50に一体に組み付けられてい
る。ここで一対の噴出ノズルは、前記紫外線ランプが照
射位置に移動した時に、それぞれ荷台12上で最上段の
両側に位置する袋詰内容物Aに個別に対応するように配
置されている。
【0050】分離手段20は、前記受渡位置に供給され
た袋詰内容物Aの密閉袋表面に対し環状に吸着して、環
状の吸着部位の内側にて密閉袋を一部開封し、開封箇所
より液体を注入すると共に内容物を液圧により液体と一
緒に外部に排出させる手段である。ここで液体とは、内
容物である重炭酸ナトリウムの粉末の溶媒としてそのま
ま用いられる無菌水である。
【0051】図1に示すように、分離手段20は、袋詰
内容物Aの密閉袋表面に対し環状に吸着可能なヘッダー
21と、該ヘッダー21を前記受渡位置とその側方に離
れた所定の分離位置の間で略水平方向に移動可能に支持
する搬送機構22とを備えて成る。
【0052】搬送機構22は、水平方向に延びる状態に
横設され、電動モータ23により軸心回りに回転駆動す
る水平移動用スクリュー部材24と、該水平移動用スク
リュー部材24に回転可能に螺合するスライダ25と、
更にスライダ25に対して上下方向に延びる状態で回転
可能に螺合し、電動モータ26により軸心回りに回転駆
動する昇降用スクリュー部材27とから成る。昇降用ス
クリュー部材27の下端にヘッダー21は連結されてい
る。
【0053】このような搬送機構22によってヘッダー
21は、前記受渡位置にある袋詰内容物Aに接する状態
ないし前記分離位置に袋詰内容物Aを保持する状態に移
動可能に支持されている。搬送機構22の駆動は、前記
供給手段11と同様に制御手段(マイクロコンピュー
タ)により制御される。ヘッダー21が前記荷台12の
両側部12a,12b上の各受渡位置、あるいは分離位
置にあるか否かを検知するために、それぞれ対応する箇
所に位置センサ28a,28b,28cが設けられてい
る。
【0054】各位置センサ28a〜28cのON/OF
Fは、前記制御手段(マイクロコンピュータ)に出力さ
れ、該制御手段による搬送機構22の2つの電動モータ
23,26の駆動制御に用いられる。なお、各位置セン
サ28a〜28cは、ヘッダー21(あるいはスライダ
25)との接触により検知するリミットスイッチや、光
学的に検知するフォトセンサ等を用いるとよい。
【0055】図2および図3に示すように、ヘッダー2
1は詳しく言えば、その円形底面側に環状吸着部210
と、該環状吸着部210の内側に配置されたカッター2
20と、該カッター220の中心に重なる注入口230
と、該注入口230の外周を取り囲むように設けられ、
カッター220に重なるように配置された排出口240
とを有する。
【0056】環状吸着部210は、袋詰内容物Aの密閉
袋表面に対し環状に吸着する部位であり、ヘッダー21
の円形下面側の周縁に沿って凹設した環状溝211と、
該環状溝211に所定間隔おきに半径方向に交わるよう
に凹設した複数の筋状溝212とから成る。かかる環状
溝211に沿って筋状溝212の長さ分の幅だけ周回す
るエリアが、環状吸着部210による密閉袋の吸着エリ
ア210aとなっている。
【0057】環状吸着部210の一端部には吸引口21
3が連通接続されており、この吸引口213は、ヘッダ
ー21の移動に伴い全部または途中一部がフレキシブル
に変形自在な吸引経路214を介して図1に示す減圧タ
ンク215および真空ポンプ216に接続されている。
なお、吸引経路214の途中には電磁式の吸引弁217
が介装され、吸引経路214より分岐した開放経路21
4a上には同じく電磁式の開放弁218が介装されてい
る。
【0058】カッター220は、前記環状吸着部210
の内側に配置されて密閉袋を一部開封するものである。
カッター220は、図2中に示した下方に出っ張る山形
の刃221を、図3に示すように放射状に並べたもので
あり、各環状溝211間の隙間は、液体や内容物が容易
に通過できるように設定されている。かかるカッター2
20によって、前記環状吸着部210の内側の閉鎖空間
に連通する状態で密閉袋が局所的に開封されることにな
る。
【0059】注入口230は、前記カッター220の中
心に重なる位置に配置されており、密閉袋の開封箇所よ
り密閉袋内に液体を注入する管状口である。注入口23
0には、ヘッダー21の移動に伴い全部または途中一部
がフレキシブルに変形自在な注入経路231が連通接続
されており、この注入経路231には上流側から順に、
給水源より供給された水を一定流量に調整するための定
流量弁232と、加温するための加温器233と、無菌
フィルター234が介装されている。
【0060】加温器233は、液体である水を温水にし
て重炭酸ナトリウムの溶解を促すためのものであり、無
菌フィルター234は、温水を無菌処理するためのもの
である。本実施の形態では、血液透析に用いる重炭酸ナ
トリウム溶液を得る関係上無菌水が必要となる。なお、
無菌フィルター234は具体的には、円筒形ケース中に
細菌とその生成毒素であるエンドトキシンを少なくとも
除去可能な数多の中空糸膜を封入して成るものが適す
る。
【0061】排出口240は、前記注入口230の外周
を取り囲むように設けられており、密閉袋の開封箇所よ
り液体と一緒に内容物を外部に排出させる環状口であ
る。排出口240には、ヘッダー21の移動に伴い全部
または途中一部がフレキシブルに変形自在な分離経路2
41が連通接続されており、この分離経路241の下流
端は次述する受入手段30に連通接続されている。
【0062】受入手段30は、前記分離手段20により
密閉袋の外部に排出された内容物を受け入れて新たに貯
留するものであり、図1に模式的に示した形状の貯留タ
ンク31から成る。密閉袋に袋詰めされた内容物は溶解
性粉末の重炭酸ナトリウムであり、受入手段30は、こ
の重炭酸ナトリウムを前記注入液体である無菌水にその
まま溶かした溶液を貯留する閉鎖系に構成されている。
【0063】貯留タンク31の上層部31aには、前記
分離手段20から延びる分離経路241の下流端が連通
接続しており、溶液量を測るためのフロートスイッチ3
2も設けられている。また、上層部31aから下端側に
かけて延びる鉛直軸331に複数の攪拌材332を取り
付けた攪拌手段33が設けられている。鉛直軸331は
電動モータ333により回転駆動され、かかる攪拌手段
33によって重炭酸ナトリウムの溶解が促される。
【0064】貯留タンク31は下端側には略U字形に延
びており、その途中は未溶解成分を通さないためのフィ
ルター36で仕切られ、該フィルター36より上方に延
びた先端部31bに、重炭酸ナトリウムの飽和溶液が溜
まるように設定されている。また、先端部31bに連通
接続された給液経路34には、重炭酸ナトリウム溶液の
濃度を測定する濃度測定手段35が介装されている。な
お、濃度測定手段35には、具体的には例えば電気伝導
度セル等が適する。
【0065】更にまた、受入手段30の傍らには前記分
離位置の下方に位置して、前記分離手段20により開封
され内容物が排出済であって、吸着の停止により落下す
る空袋をそのまま受け入れ収納する空袋収納手段40が
配設されている。空袋収納手段40は、上端が大きく開
口した箱形のケース体41から成り、その上方には開閉
可能な受け部材42が設けられている。
【0066】受け部材42は平板材のものであり、その
一端が揺動可能に支持されている。すなわち受け部材4
2は、前記ケース体41の開口を塞ぐ状態で前記分離手
段20により分離位置まで搬送された袋詰内容物Aを下
方より支える略水平な保持位置と、ケース体41の内側
に入るように開口より回避する収納位置とに、図示省略
した駆動源により移動可能に支持されている。
【0067】次に、第1実施の形態に係る袋詰内容物処
理装置10の作用を説明する。図1において、供給手段
11における荷台12の両側部12a,12bには、予
め複数の袋詰内容物Aを人手により上下方向に積み重ね
た状態で載置しておく。かかる準備後に本装置10の運
転を開始すると、先ず供給手段11では、電動モータ2
3の駆動制御により受渡位置まで袋詰内容物Aを順次上
昇させる。
【0068】続いて、受渡位置の傍らにある殺菌手段5
0および噴出手段60が、袋詰内容物Aの真上である照
射位置まで移動して、先ず噴出手段60の一対の噴出ノ
ズルから袋詰内容物Aの密閉袋表面に対して空気が吹き
付けられて埃等の異物が除去される。それにより、後述
する閉鎖空間内での密閉袋の一部開封に際して、密閉袋
内に異物が混入することを事前に防止することができ
る。
【0069】このように密閉袋表面の異物が除去された
後、今度は殺菌手段50により、殺菌作用のある紫外線
(主波長:254mm)が照射される。所定時間の紫外
線照射が終了すると、殺菌手段50および噴出手段60
は再び元の回避位置まで退出する。かかる殺菌手段50
により、袋詰内容物Aからの内容物の分離時におけるコ
ンタミネーションの発生をより確実に防止することがで
きる。
【0070】殺菌手段50および噴出手段60が退出す
ると今度は、分離手段20における搬送機構22の駆動
制御により、受渡位置にある袋詰内容物Aに対してヘッ
ダー21が真上まで接近した後に下降し、ヘッダー21
はその環状吸着部210により袋詰内容物Aの密閉袋表
面に環状に吸着する。ヘッダー21は袋詰内容物Aを吸
着した状態で、再び搬送機構22の駆動制御により、今
度は分離位置まで袋詰内容物Aを吸着して持ち上げた状
態で移動する。
【0071】このような供給手段11から分離手段20
への袋詰内容物Aの引き渡し動作は、制御手段(マイク
ロコンピュータ)によって、荷台12の両側部12a,
12bで交互に行われる。すなわち、両側部12a,1
2bにおいて、それぞれの最上段にあった袋詰内容物A
が双方とも受渡位置で引き渡される度に、順次最上段と
なる袋詰内容物Aが新たに受渡位置まで上昇する。
【0072】袋詰内容物Aがヘッダー21と共に分離位
置に到達すると、その真下に位置する空袋収納手段40
の受け部材42が、袋詰内容物Aを下方より支えるよう
に略水平な保持位置まで通常の収納位置から揺動駆動さ
れる。かかる状態により、袋詰内容物Aはヘッダー21
による吸着のみならず、受け部材42により確実に支え
られることになる。
【0073】ところで、ヘッダー21の環状吸着部21
0が袋詰内容物Aの密閉袋表面に吸着することで、環状
吸着部210の内側で下方へ突出したカッター220に
より、必然的に密閉袋表面における吸着部位の内側が部
分的に開封されることになる。続いて、この開封箇所に
連通する注入口230より液体が密閉袋内部へ供給され
る。
【0074】すなわち、注入口230に連通した注入経
路231の上流端にある定流量弁232が開いて、給水
源より一定流量で送られる水は加温器233で適温に加
温され、さらに無菌フィルター234で除菌された後
に、注入口230よりヘッダー21の下面側と合わさり
閉鎖系を成す密閉袋内に徐々に注入される。かかる注入
による液圧で、密閉袋内の内容物は注入された水と一緒
に排出口240より外部へ排出され、この排出口240
が連通接続した分離経路241を介して受入手段30に
導入される。
【0075】このように、密閉袋の開封ないし内容物の
分離に際し人手を一切介在させることなく、内容物の流
動性を利用することで、該内容物を液圧により液体と一
緒に余すことなく袋外部に効率良く取り出し分離するこ
とができる。特に閉鎖空間内で、密閉袋の一部開封と該
開封箇所からの液体注入および排出が行われるので、密
閉袋からの内容物の分離を無菌状態で実施することが可
能となる。
【0076】密閉袋の外部に排出された内容物は、受入
手段30の貯留タンク31に受け入れられて新たに貯留
されるが、この貯留タンク31も閉鎖系となっており、
内容物に対する異物や雑菌の混入を防ぐことができる。
また、貯留タンク31では、内容物であった重炭酸ナト
リウムを無菌水に溶かして重炭酸ナトリウム溶液として
貯留されるので、内容物と液体とを分離する必要はな
く、逆に攪拌手段33の駆動により重炭酸ナトリウムの
水への溶解が促される。
【0077】かかる貯留タンク31では、未溶解成分を
通さないフィルター36により区画された先端部31b
に、重炭酸ナトリウムの飽和溶液が溜まることになる。
この先端部31bにおける飽和溶液は、給液経路34を
通って濃度測定手段35により濃度が測定された後、血
液透析の原液として利用に供されることになる。なお、
貯留タンク31内における溶液量はフロートスイッチ3
2により適宜監視される。
【0078】図4は本発明の第2実施の形態を示してい
る。本実施の形態は、基本的な構成は前記第1実施の形
態に係る袋詰内容物処理装置10と共通するが、重炭酸
ナトリウム溶液を貯留するための受入手段の構成が前記
受入手段30とは異なる。なお、第1実施の形態と同種
の部位には同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0079】本実施の形態に係る受入手段は、前記分離
手段20により密閉袋の外部に排出された内容物を最初
に受け入れて貯留する溶解槽31Aと、該溶解槽31A
内で所定濃度に調整された重炭酸ナトリウム溶液を貯留
する貯留槽31Bとから成る。溶解槽31Aと貯留槽3
1Bは、前記貯留タンク31と同様に閉鎖系に構成され
ている。
【0080】溶解槽31Aには、前記分離手段20から
送出された重炭酸ナトリウム溶液が導入され、バイパス
経路34a上の第1開放弁37aが開いて給液経路34
上の第2開放弁37bが閉じた状態でのポンプ38の稼
働により、溶解槽31A内の重炭酸ナトリウム溶液は完
全に溶解するまで循環攪拌され、2つの濃度測定手段3
5で濃度を計測しつつ所望の濃度に調整される。
【0081】溶解槽31Aには、注入経路231の途中
より分岐した希釈用水導入経路231aも連通接続され
ており、その途中にある開放弁39の開閉調整によっ
て、所望の濃度に調整するための希釈水が適宜導入され
るように設定されている。
【0082】貯留槽31Bには、前記第1開放弁37a
が閉じて第2開放弁37bが開いた状態でポンプ38が
稼働することにより、溶解槽31A内で所望濃度に調整
された重炭酸ナトリウム溶液が導入されて貯留され、血
液透析の原液として適宜利用に供されることになる。な
お、溶解槽31Aおよび溶解槽31A内における溶液量
は、それぞれフロートスイッチ32により監視される。
【0083】図5は本発明の第3実施の形態を示してい
る。本実施の形態は、分離手段が一対のヘッダー21
A,21Bを有するように構成したものである。各ヘッ
ダー21A,21Bは所定間隔離れた状態で互いに連結
されており、前記搬送機構22と同等の図示省略した搬
送機構によって、受渡位置と分離位置の間で移動可能に
支持されている。
【0084】ここで処理対象となる袋詰内容物A1は、
前記袋詰内容物Aよりも大型で長尺のものであり、この
袋詰内容物A1に対して、各ヘッダー21A,21Bは
それぞれ同時に吸着するように設定されている。一方の
ヘッダー21Aには、前記環状吸着部210とカッター
220の他、前記注入口230が設けられており、他方
のヘッダー21Bには、前記環状吸着部210とカッタ
ー220の他、前記排出口240が設けられている。
【0085】それにより、大型で長尺の袋詰内容物Aを
も円滑に処理することが可能となり、しかも密閉袋に対
する液体の注入と排出のそれぞれの箇所が離れると共
に、密閉袋内における内容物および液体の流れ方向が一
定となり干渉することもなく、より効率良く内容物を外
部に排出させることが可能となる。なお、ヘッダー21
Aに排出口240を設け、ヘッダー21Bに注入口23
0を設けた逆の態様でもよい。
【0086】図6は本発明の第4実施の形態を示してい
る。本実施の形態も、前記第3実施の形態と同様に分離
手段が一対のヘッダー21C,21Dを有するが、各ヘ
ッダー21C,21Dの配置および構成が異なるもので
ある。
【0087】一方のヘッダー21Cは、その底面が下方
を向く状態で、図6中では図示省略したが前記搬送機構
22と同等の搬送機構により、前記受渡位置と前記分離
位置の間で移動可能に支持されている。他方のヘッダー
21Dは、その底面が上方を向く状態で、前記分離位置
にて袋詰内容物Aを下方より受ける状態に予め配置され
ている。図6は、分離位置において各ヘッダー21C,
21Dが上下に相対向する状態を示している。
【0088】一方のヘッダー21Cには、前記環状吸着
部210とカッター220の他、注入口とカッターを兼
ねたノズル注入口250が設けられており、他方のヘッ
ダー21Dには、前記環状吸着部210とカッター22
0の他、排出口240が設けられている。ノズル注入口
250は、前記注入口230を密閉袋に貫通可能なノズ
ル状に形成したものであり、エアーポンプ260より流
体として用いる空気が適宜供給されるようになってい
る。なお、図6中の斜線部分が環状吸着部210に相当
する。
【0089】本実施の形態によれば、一方のヘッダー2
1Cが、前記受渡位置で袋詰内容物Aに吸着して、該袋
詰内容物Aを吸着した状態のまま搬送機構により分離位
置まで移動し、他方のヘッダー21Dが、前記分離位置
まで搬送された袋詰内容物Aを下方より吸着して支える
状態で、一方のヘッダー21Cにあるノズル注入口25
0から密閉袋内に空気を注入すると共に、他方のヘッダ
ー21Dにある排出口240から内容物が外部に排出さ
れる。
【0090】このような構成により、特に密閉袋内の内
容物が非溶解性の固形物等であっても、流体として空気
を上から注入しつつ、内容物を下方に位置する排出口2
40からそのまま下方に落下させることで、円滑かつ迅
速に内容物を外部に排出させることが可能となる。な
お、ノズル注入口250からの空気注入量をエアーポン
プ260で調整することにより、排出口240から外部
に排出される内容物の流出量を制御することができる。
【0091】また、前記注入口230を、前記密閉袋に
貫通可能なノズル状に形成して、前記カッター220を
兼ねるノズル注入口250としたことで、前記注入口2
30と別体であったカッター220自体を省くことがで
き、しかも、流体として気体を注入するような場合であ
れば、密閉袋に対しては必要最小限の孔を開けるだけで
効率良く気体を注入することができる。
【0092】以上、本発明の実施の形態を図面によって
説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれる。例え
ば、前記実施の形態においては、密閉袋に袋詰めされた
内容物が溶解性粉末であり、該粉末の溶媒として前記液
体をそのまま用いるので、内容物と液体とを後から分離
する必要はないが、例えば内容物が非溶解性の固形物等
であれば、受入手段30に内容物を受け入れるに際し、
該内容物から液体を分離するように構成してもよい。
【0093】
【発明の効果】本発明に係る袋詰内容物処理装置によれ
ば、複数の袋詰内容物を貯留する供給手段から順次供給
された袋詰内容物の密閉袋表面に対して分離手段が環状
に吸着して、該分離手段により環状の吸着部位の内側に
て密閉袋を一部開封し、開封箇所より流体を注入すると
共に内容物を流体圧により流体と一緒に外部に排出させ
て、この排出された内容物を受入手段で受け入れ新たに
貯留するから、袋詰内容物を利用するに際して、個々の
密閉袋を人手により開封して専用ホッパー等に移し替え
るように面倒で時間のかかる作業が不要となり、短時間
に多数の密閉袋の内容物を、細菌等の汚染を防いで外部
へ分離する処理を容易に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る袋詰内容物処理
装置を概略的に示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る袋詰内容物処理
装置の分離手段を構成するヘッダーを概略的に示す断面
図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る袋詰内容物処理
装置の分離手段を構成するヘッダーを概略的に示す底面
図である。
【図4】本発明の第2実施の形態に係る袋詰内容物処理
装置を概略的に示す説明図である。
【図5】本発明の第3実施の形態に係る袋詰内容物処理
装置の分離手段を構成するヘッダーを概略的に示す説明
図である。
【図6】本発明の第4実施の形態に係る袋詰内容物処理
装置の分離手段を構成するヘッダーを概略的に示す説明
図である。
【符号の説明】
A…袋詰内容物 A1…袋詰内容物 10…袋詰内容物処理装置 11…供給手段 12…荷台 13…昇降機構 14…スクリュー部材 15…電動モータ 16…ナット部 17a…位置センサ 17b…位置センサ 20…分離手段 21…ヘッダー 22…搬送機構 23…電動モータ 24…水平移動用スクリュー部材 25…スライダ 26…電動モータ 27…昇降用スクリュー部材 28a…位置センサ 28b…位置センサ 28c…位置センサ 30…受入手段 31…貯留タンク 31A…溶解槽 31B…貯留槽 32…フロートスイッチ 33…攪拌手段 34…給液経路 35…濃度測定手段 36…フィルター 37a…第1開放弁 37b…第2開放弁 38…ポンプ 39…開放弁 40…空袋収納手段 41…ケース体 42…受け部材 50…殺菌手段 210…環状吸着部 211…環状溝 212…筋状溝 213…吸引口 214…吸引経路 214a…バイパス経路 215…減圧タンク 216…真空ポンプ 217…吸引弁 218…開放弁 220…カッター 230…注入口 231…注入経路 231a…希釈用水導入経路 232…定流量弁 233…加温器 234…無菌フィルター 240…排出口 241…分離経路 331…鉛直軸 332…攪拌材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の密閉袋に袋詰めされた流動性
    のある内容物を自動的に密閉袋から取り出し、密閉袋の
    外部へ分離することができる袋詰内容物処理装置であっ
    て、 複数の袋詰内容物を貯留し順次供給する供給手段と、 供給された袋詰内容物の密閉袋表面に対し環状に吸着し
    て、環状の吸着部位の内側にて密閉袋を一部開封し、開
    封箇所より流体を注入すると共に内容物を流体圧により
    流体と一緒に外部に排出させる分離手段と、 密閉袋の外部に排出された内容物を受け入れて新たに貯
    留する受入手段とを有することを特徴とする袋詰内容物
    処理装置。
  2. 【請求項2】前記供給手段は、複数の袋詰内容物を上下
    方向に積み重ねた状態で載置する荷台と、該荷台を上下
    方向に駆動可能な昇降機構とを備えて成り、 最上段の袋詰内容物が所定の高さに相当する受渡位置で
    前記分離手段に引き渡される度に、順次最上段となる袋
    詰内容物を前記受渡位置まで上昇させることを特徴とす
    る請求項1記載の袋詰内容物処理装置。
  3. 【請求項3】前記分離手段は、袋詰内容物の密閉袋表面
    に対し環状に吸着可能なヘッダーと、該ヘッダーを前記
    受渡位置と所定の分離位置の間で移動可能に支持する搬
    送機構とを備えて成り、 前記ヘッダーは、袋詰内容物の密閉袋表面に対し環状に
    吸着する環状吸着部と、該環状吸着部の内側に配置され
    て密閉袋を一部開封するカッターと、該カッターに重な
    る位置に配置されて開封箇所より密閉袋内に流体を注入
    する注入口と、同じくカッターに重なる位置に配置され
    て開封箇所より密閉袋から流体と一緒に外部に排出され
    る内容物を導く排出口とを有し、 前記ヘッダーは前記受渡位置で袋詰内容物に吸着して、
    該袋詰内容物を吸着した状態のまま前記搬送機構により
    分離位置まで移動し、該分離位置にて密閉袋の開封箇所
    より流体を注入すると共に内容物を流体圧により流体と
    一緒に外部に排出させることを特徴とする請求項2記載
    の袋詰内容物処理装置。
  4. 【請求項4】前記分離手段のヘッダーは一対設けられ、 各ヘッダーは前記搬送機構により同期して受渡位置と分
    離位置の間で移動可能に支持され、1つの袋詰内容物に
    対して2箇所で同時に吸着するものであり、 一方のヘッダーは、前記環状吸着部と前記カッターの
    他、前記注入口および前記排出口の何れか一方のみを有
    し、 他方のヘッダーは、前記環状吸着部と前記カッターの
    他、前記注入口および前記排出口の何れか他方のみを有
    することを特徴とする請求項3記載の袋詰内容物処理装
    置。
  5. 【請求項5】前記分離手段は、袋詰内容物の密閉袋表面
    に対し環状に吸着可能な一対のヘッダーと、一方のヘッ
    ダーを前記受渡位置と所定の分離位置の間で移動可能に
    支持する搬送機構とを備えて成り、他方のヘッダーは、
    前記分離位置にて袋詰内容物を下方より受ける状態に配
    置され、 前記一方のヘッダーは、袋詰内容物の密閉袋表面に対し
    環状に吸着する環状吸着部と、該環状吸着部の内側に配
    置されて密閉袋を一部開封するカッターと、該カッター
    に重なる位置に配置されて開封箇所より密閉袋内に流体
    を注入する注入口とを有し、 前記他方のヘッダーは、前記環状吸着部と、前記カッタ
    ーと、該カッターに重なる位置に配置されて開封箇所よ
    り袋詰内容物から流体と一緒に外部に排出される内容物
    を導く排出口とを有し、 前記一方のヘッダーが、前記受渡位置で袋詰内容物に吸
    着して、該袋詰内容物を吸着した状態のまま前記搬送機
    構により分離位置まで移動し、前記他方のヘッダーが、
    前記分離位置まで搬送された袋詰内容物を下方より吸着
    して支える状態で、前記注入口から密閉袋の開封箇所よ
    り流体を注入すると共に、前記排出口から内容物を流体
    圧により流体と一緒に外部に排出させることを特徴とす
    る請求項2記載の袋詰内容物処理装置。
  6. 【請求項6】前記注入口を、前記密閉袋に貫通可能なノ
    ズル状に形成して、前記カッターを兼ねるノズル注入口
    としたことを特徴とする請求項3,4または5記載の袋
    詰内容物処理装置。
  7. 【請求項7】前記分離位置の下方に、前記分離手段によ
    り開封され内容物が排出済であって、吸着の停止により
    落下する空袋をそのまま受け入れ収納する空袋収納手段
    を有することを特徴とする請求項3,4,5または6記
    載の袋詰内容物処理装置。
  8. 【請求項8】前記空袋収納手段の上部に、該空袋収納手
    段の開口に重なる状態で前記分離手段により分離位置ま
    で搬送された袋詰内容物を下方より支える保持位置と、
    空袋収納手段の開口より回避する収納位置とに移動可能
    な受け部材を設けたことを特徴とする請求項7記載の袋
    詰内容物処理装置。
  9. 【請求項9】前記密閉袋に袋詰めされた内容物は溶解性
    粉末であり、該粉末の溶媒として前記流体に採用した液
    体はそのまま用いられ、前記受入手段は、前記粉末を液
    体に溶かした溶液を貯留するものであることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の袋
    詰内容物処理装置。
  10. 【請求項10】前記受入手段は、前記液体に対する粉末
    の溶解を促す攪拌手段を有することを特徴とする請求項
    9記載の袋詰内容物処理装置。
  11. 【請求項11】前記受入手段は、前記溶液の濃度を測定
    する濃度測定手段を有することを特徴とする請求項9ま
    たは10記載の袋詰内容物処理装置。
  12. 【請求項12】前記分離手段が吸着する前記袋詰内容物
    の密閉袋表面に対して、吸着前に空気を吹き付けて埃等
    の異物を除去する噴出手段を有することを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または
    11記載の袋詰内容物処理装置。
  13. 【請求項13】前記分離手段が吸着する前記袋詰内容物
    の密閉袋表面に対して、吸着前に殺菌作用のある光を照
    射する殺菌手段を有することを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9,10,11または1
    2記載の袋詰内容物処理装置。
JP2002041920A 2002-02-19 2002-02-19 袋詰内容物処理装置 Pending JP2003237746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002041920A JP2003237746A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 袋詰内容物処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002041920A JP2003237746A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 袋詰内容物処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003237746A true JP2003237746A (ja) 2003-08-27

Family

ID=27782193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002041920A Pending JP2003237746A (ja) 2002-02-19 2002-02-19 袋詰内容物処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003237746A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007314189A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Nikkiso Co Ltd 袋体開封装置及び袋体搬送装置
JP2020147317A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 株式会社ナカキン 液状物吸引装置及びその方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007314189A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Nikkiso Co Ltd 袋体開封装置及び袋体搬送装置
JP2020147317A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 株式会社ナカキン 液状物吸引装置及びその方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101889124B1 (ko) 혼주 장치
CN105934390B (zh) 柔性容器及其制造系统和制造方法
CN103193001B (zh) 一种无菌灌装机
US7430843B2 (en) Device and method for filling foil bags with food
KR20150013525A (ko) 모듈라 충전 장치 및 방법
CN108473218B (zh) 用于生产无菌溶液产品袋的方法和机器
JP4875870B2 (ja) 粉体供給装置、粉体供給方法、粉体供給充填装置および粉体供給充填方法
JPH09509914A (ja) 滅菌バイアル充填装置
JP4100009B2 (ja) 粉体自動溶解装置
JP2009532293A (ja) 包装機械に製品を給送する装置及び方法
CN107533781A (zh) 用于制备静脉内药物的机器和方法
KR20190134601A (ko) 의약품 용기 내 멸균 상태의 고형물의 중량법 충전 공정
JP4766898B2 (ja) 薬剤溶解装置
JP6870239B2 (ja) 分注装置および包装物の製造方法
JP2003237746A (ja) 袋詰内容物処理装置
JP2007037422A (ja) 培養処理装置および培養処理方法
US11524270B2 (en) Method of mixing a pharmaceutical solution and mixing system
JP2000217906A (ja) 溶質の投入装置
JP2003312731A (ja) 容器連及び同容器連の製造方法並びに同容器連に対する液体の充填方法
JP2020089651A (ja) 薬剤供給装置及び薬剤包装装置
JP2020089655A (ja) 薬剤供給装置
JP2020146456A (ja) 放射性薬剤の移送装置及び放射性薬剤の移送方法
JPH06335526A (ja) 固形透析薬剤の溶解装置
US11826310B2 (en) Portable apparatus and method for sterile pharmaceutical manufacturing
CN116730269A (zh) 一种转盘式小容量注射剂灌封装置