JP2020146456A - 放射性薬剤の移送装置及び放射性薬剤の移送方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明の放射性薬剤の移送方法は、第一容器を保持可能な第一保持部と、前記第一容器と形状または容量の異なる第二容器を保持可能な第二保持部と、を備える放射性薬剤の移送装置において実行される放射性薬剤の移送方法であって、前記第二保持部に前記第二容器が保持されている場合、少なくとも前記第一容器の内部を減圧することによって前記第一容器に収容されている放射性薬剤の全量を、直接または間接的に前記第二容器に移送するための移送工程を含む。
[概要]
図1は、第一実施形態、第二実施形態の説明に先立って、本発明の移送装置の概要を説明するための図である。なお、第一実施形態及び第二実施を合わせて、以降「本実施形態」とも記す。
本実施形態の放射性薬剤の移送装置(以下、単に「移送装置」とも記す)1は、複数の第一容器を保持可能な第一保持部と、第一容器と形状または容量の異なる第二容器を保持可能な第二保持部と、第二保持部に第二容器が保持されている場合、少なくとも第一容器の内部を減圧することによって複数の第一容器の少なくとも一つに収容されている放射性薬剤の全量を第二容器に移送するための移送機構と、を備えている。図1に示す本実施形態は、例えば、第二容器に適応した投与装置を使って投与するために、第一容器の少なくとも一つに収容されている放射性薬剤を第二容器に移送する例を示している。
図1に示すバイアル瓶31、32及びマザーボトル10は、流路チューブ20によって直列に接続されている。本実施形態でいう「直列」は、分岐路(バイアル瓶31、32及びマザーボトル10に接続される支流路20aを除く)を持たない流路チューブ20によりバイアル瓶31、32及びマザーボトル10が一列に配置されるように接続されて直接または間接的に連通している状態を指す。このとき、流路チューブ20の状態は、線状であってもよいし、環状等の始端と終端とが接続された形になっていてもよい。
また、「少なくともバイアル瓶31、32の内部を減圧する」とは、バイアル瓶31、32の内部の気圧を大気圧よりも低くすることをいい、本実施形態ではマザーボトル10を減圧することによってマザーボトル10と連通する流路チューブ20によりバイアル瓶31、32の内部を間接的に減圧する。このような例は、マザーボトル10及びバイアル瓶31、32の両方を減圧するものである。マザーボトル10を減圧することにより、間接的に減圧されたバイアル瓶31、32内の放射性薬剤が順次マザーボトル10の内部に移送される。
マザーボトル10内部の減圧は、例えば、マザーボトル10に接続された真空ポンプ4によって行うことができる。
図2は、第一実施形態の移送装置1を説明するための模式図であって、移送装置1の縦断面を示している。図2に示す移送装置1では、二つのバイアル瓶31、32の他、バイアル瓶33を直列に接続した例を示している。図2中に、放射性薬剤3の移送方向を矢線Tで示す。図2に示す移送装置1は、マザーボトル10が遮蔽壁80の内部に、また、バイアル瓶31、32、33が遮蔽壁70の内部に収容されている。遮蔽壁70は、内部にバイアル瓶31、32、33をそれぞれ保持する第一載置台71、72、73を備えている。また、遮蔽壁80は、内部にマザーボトル10を保持する第二載置台74を備えている。第一載置台71、72、73及び第二載置台74は、いずれもバイアル瓶31、32、33またはマザーボトル10を自在に固定及び取り外し可能な構成である。図2に示す移送装置1では、全ての第一載置台71、72、73にバイアル瓶31、32、33が各々固定されていて、第二載置台74にマザーボトル10が固定されている。また、図2に示す第一実施形態では、バイアル瓶31、32、33に放射性薬剤3が収容されているものとする。
第一載置台71、72、73は、床面75に形成されている。バイアル瓶31、32、33は、各々対応する第一載置台71、72、73により斜めに固定されていて、いずれも一方向に(図2に示す例ではマザーボトル10に向かう方向)傾いている。このため、バイアル瓶31、32、33の内部の放射性薬剤3は、傾き方向の端部において深さが最も深くなる。
より具体的には、バイアル瓶31には流路部22の一端が挿入されていて、流路部22の他端はバイアル瓶32の内部に挿入されている。バイアル瓶32には流路部22の他端と共に流路部23の一端が挿入され、流路部23の他端がバイアル瓶33の内部に挿入されている。さらに、バイアル瓶33には流路部23の他端と共に、流路部24の一端が挿入され、流路部24の他端はマザーボトル10の内部に挿入されている。第一実施形態では、生理食塩水用流路21及び流路部22から流路部24が流路チューブ20を構成する。
三方活栓8の切換は、シリンジ5とベントフィルタ(無菌エアフィルタ)9との間で行われる。ベントフィルタ9の三方活栓8と反対の側(以下、「ベント側」とも記す)は大気圧の環境下にある。
さらに、第一実施形態は、流路チューブ20内に放射性薬剤3が残ったとしても、残った放射性薬剤3を生理食塩水と共にマザーボトル10内に流し込むことができる。このような第一実施形態は、マザーボトル10への放射性薬剤3の回収効率をいっそう高めることができる。
より具体的には、流路部22の一端には導出針体62、他端には供給針体63が設けられている。流路部23の一端には導出針体64、他端には供給針体65が設けられている。さらに、移送装置1では、生理食塩水用流路21の先端には、生理食塩水用の針体61が設けられている。また、流路部24の一端には導出針体66が設けられ、他端には供給針体67が設けられている。供給針体67は、バイアル瓶33から放射性薬剤3をマザーボトル10に供給するための針体である。マザーボトル10に挿入されているバキュームチューブ102に設けられた針体68は、真空ポンプ4の図示しない排気路にマザーボトル10を接続し、マザーボトル10内を減圧することに用いられる。
このように、移送装置1は、遮蔽壁70内で自動的に針体61から導出針体66を駆動させることができるので、移送装置1の操作者が放射性薬剤3に近づいて放射線による汚染または暴露を受けることがない。また、第一実施形態は、導出針体62、64、66をバイアル瓶31等における放射性薬剤3が最も深い位置に下降させて放射性薬剤3の全量を抽出するようにしている。上記構成によれば、導出針体62、64、66の下降位置を高い精度で定めることができるので、バイアル瓶31等の内部の放射性薬剤3の残量を最小限に止めることができる。
図3に示すように、針体61から導出針体66の動作は、例えば、スイッチ41、モータ44及びモータ44を制御するドライバ42によって制御することができる。スイッチ41は、針体61から導出針体66の動作タイミングを示す信号を出力可能なスイッチであればどのようなものであってもよく、例えば、機械的なスイッチやタッチパネル上に形成されたアイコン等であってもよい。図3に示すドライバ42は、タイマ43を有している。また、ドライバ42には、放射線検出器51、52、53のそれぞれから放射線検出信号Srが入力される。
以下、図3に示す構成の動作を、放射性薬剤3の抽出時と、バイアル瓶31、32、33の洗浄時とに分けて説明する。
ドライバ42は、既知の放射性薬剤3の液量から放射性薬剤3を全量抽出するために必要な回転数を示すモータ制御信号Smをモータ44に出力する。モータ44の回転数は、導出針体等の下降高さを決定する。第一実施形態は、放射性薬剤3の全量をバイアル瓶31、32、33から抽出するために、導出針体62、64、66を放射性薬剤3の最も深い位置に下降させる。このとき、ドライバ42は、導出針体62、64、66の下方の先端がバイアル瓶31、32、33の底に当接する、あるいは当接後にわずかに撓る位置まで導出針体62、64、66を下降させる。
また、第一実施形態の移送装置1は、無菌のバイアル瓶を用意せず、次のようにしてバイアル瓶31、32、33のいずれか二つから放射性薬剤を抽出することができる。例えば、移送装置1では、針体61と導出針体62とを取り外して生理食塩水用流路21と流路部22とをバイパスすることによってバイアル瓶31を省くことができる。また、移送装置1は、供給針体63と導出針体64とを取り外して流路部22と流路部23とをバイパスすることによってバイアル瓶32を省くことができる。また、移送装置1は、供給針体65と導出針体66とを取り外して流路部23と流路部24とをバイパスすることによってバイアル瓶33を省くことができる。
また、第一実施形態の移送装置1は、無菌のバイアル瓶を用意せず、次のようにしてバイアル瓶31、32、33のいずれか一つのみから放射性薬剤3をマザーボトル10に放射性薬剤3を移送することができる。例えば、移送装置1では、針体61と導出針体64とを取り外して生理食塩水用流路21と流路部23とをバイパスすることによってバイアル瓶31、32を省くことができる。また、供給針体63と導出針体66とを取り外して流路部22と流路部24とをバイパスすることによってバイアル瓶32、33を省くことができる。また、移送装置1は、生理食塩水用流路21と流路部22とをバイパスし、かつ、流路部23と流路部24とをバイパスすることによってバイアル瓶31、33を省くことができる。
以上のように、第一実施形態の移送装置1は、複数のバイアル瓶を保持可能な第一載置台を有し、このうちの任意のバイアル瓶から放射性薬剤を形状または大きさの異なる容器に移送することができる。このような第一実施形態によれば、以降行われる分注や投与の装置に合わせて放射性薬剤を所望の容器に移し替えることができる。
上記の抽出に続いて、第一実施形態は、生理食塩水を使ってバイアル瓶31、32、33を洗浄し、バイアル瓶31、32、33及び流路チューブ20等に残った放射性薬剤3を生理食塩水と共にマザーボトル10に移送する。
この動作においては、ドライバ42がモータ44を駆動して各バイアル瓶内において導出針体62、64、66を上昇させる。なお、ドライバ42が導出針体62、64、66を上昇させるタイミングは、操作者がスイッチ41を操作して指示するものであってもよいし、ドライバ42が放射性薬剤の抽出開始からタイマ43による計時を開始し、計時時間が予め設定されている時間に達したときであってもよい。
しかし、各バイアル瓶において放射性薬剤3の供給と導出が略同時に起きるとすると、生理食塩水は各バイアル瓶の内面と充分に接触しないままマザーボトル10に移送されることが考えられる。このような場合、生理食塩水によるバイアル瓶31、32、33の洗浄の効果は低下する。
このようにすることにより、第一実施形態は、バイアル瓶31、32、33において生理食塩水が供給されてから所定の時間が経過するまでの間、生理食塩水及び放射性薬剤3の導出が開始されないようにすることができる。このため、第一実施形態は、バイアル瓶31、32、33内において、生理食塩水が内面に残留している放射性薬剤3を取り込む充分な時間を確保することができる。
図4(a)に示すように、第一実施形態では、ドライバ42及びモータ44が、生理食塩水6が供給されている間、導出針体64の先端641を生理食塩水6の液面6aよりも上方に固定し、生理食塩水6の導出のタイミングまで待機させている。ドライバ42及びモータ44は、生理食塩水6の導出のタイミングを検出すると、バイアル瓶32における生理食塩水6の深さの最も深い箇所に導出針体64の先端641を下降させる。導出針体64は、生理食塩水6を吸入する。導出針体64によって吸入された生理食塩水6は、供給針体65によりバイアル瓶33内に供給される。
以上の動作において、図4(a)、図4(b)では、供給針体63を移動させずに導出針体64を下降させて生理食塩水6の導出を行っている。
このような第一実施形態の移送装置1は、所望の人数分の放射性薬剤が収容された放射性薬剤バイアルを、導出針体や供給針体及び流路チューブを交換することなく効率的に容易に生成することができ、医療従事者の放射線被曝の機会を低減することができる。
また、第一実施形態の移送装置1は、複数の容器に収容された放射性薬剤を一つの容器に収集することができるので、所望の人数分の放射性薬剤を一つの容器に準備することができ、投与装置を取り扱う医療従事者の作業効率を向上させ、また、放射線被曝の機会を低減することができる。
上記構成によれば、放射性の薬剤(RI標識化合物)に使用される製品バイアルの残液処理及びクリーン化が可能である。
なお、使用後の移送装置1、または未使用のバイアル瓶の残液を廃棄する場合のベントは、移送装置1またはバイアル瓶内の圧力を降下させる機構であればよく、ベントフィルタ9のようにフィルタを使って圧力調整をするものに限定されるものではない。また、以上説明した移送装置1は、複数の第一載置台を備える構成に限定されるものではなく、一つの第一載置台を備えるものであってもよい。
図5は、第一実施形態の変形例を説明するための図であって、一つの第一載置台を備える移送装置2を示している。なお、図5において、図2と共通する構成については共通の符号を付して示し、その説明を一部略すものとする。
図5に示す移送装置2は、第一載置台72、73がない点で図2に示す移送装置1と相違する。移送装置2では、流路部22が図2に示す流路部24と同様に遮蔽壁70から遮蔽壁80を通過し、供給針体67がマザーボトル10に穿刺される。このような移送装置2によれば、一つのバイアル瓶31から所望の形状及び大きさのマザーボトル10に放射性薬剤3を移送することができる。
上記の動作により、第一実施形態は、第一載置台71のみを備え、第一載置台72、73を備えていない移送装置2においても、複数のバイアル瓶31、32、33に収容された放射性薬剤を移送してマザーボトル10にまとめることができる。
また、移送装置2においても、一つのバイアル瓶31に収容されている放射性薬剤の全量をマザーボトル10に移送させた後、シリンジ5を用いて洗浄用液剤をバイアル瓶31に注入し、バイアル瓶31及び流路部22を洗浄した後、バイアル瓶31をバイアル瓶32に取り換えてもよい。このような場合、複数本分のバイアル瓶を洗浄するのに十分な量の液剤をシリンジ5に充填しておくことによって、シリンジ5のプランジャーをバネ等によって移動及び停止させることによりシリンジ5を取り外して液剤を追加補充することなく連続してバイアル瓶31、32、33を洗浄することができる。
次に、本発明の第二実施形態の移送装置1を説明する。
図6は、第二実施形態の移送装置7を説明するための図である。第二実施形態の移送装置7は、第一実施形態の移送装置1及び移送装置2において、真空ポンプ4が移送機構として機能していたのに対し、図6中に示すシリンジ95が移送機構として機能して、放射性薬剤3を間接的に移送する点で第一実施形態と相違する。また、第二実施形態は、シリンジ95がバイアル瓶31を直接減圧することによって放射性薬剤3を移送する点においても第一実施形態と相違する。
シリンジ95の前後には、それぞれ三方活栓953、954が設けられている。また、第二実施形態では、真空ポンプ4に接続されていた針体68と接続するチューブ103が図示しないベントフィルタに接続されている。図6に示す構成では、三方活栓953、954のどちらかに投与ラインを接続することが可能である。また、投与ラインにはバイアル洗浄のための生理食塩水用のシリンジ(図示せず)を備えることができる。この場合、不図示のシリンジを加圧することによってバイアル瓶31内に生理食塩水が液送される。
このような移送装置7は、複数または単数のバイアル瓶に収容されている放射性薬剤3をマザーボトル10に収容するものである。
以上説明した第二実施形態によれば、バイアル瓶31に収容されている放射性薬剤3を任意のマザーボトル10に移送することができる。また、バイアル瓶31の他、他のバイアル瓶に収容されている放射性薬剤3をマザーボトル10に収集することができる。
(1)第一容器を保持可能な第一保持部と、前記第一容器と形状または容量の異なる第二容器を保持可能な第二保持部と、前記第二保持部に前記第二容器が保持されている場合、少なくとも前記第一容器の内部を減圧することによって前記第一容器に収容されている放射性薬剤の全量を直接、または間接的に前記第二容器に移送するための移送機構と、を備える、放射性薬剤の移送装置。
(2)複数の第一容器を保持可能な第一保持部と、前記第一容器と形状または容量の異なる第二容器を保持可能な第二保持部と、前記第二保持部に前記第二容器が保持されている場合、少なくとも前記第二容器の内部を減圧することによって複数の前記第一容器の少なくとも一つに収容されている放射性薬剤の全量を前記第二容器に移送するための移送機構部と、を備える、放射性薬剤の移送装置。
(3)複数の前記第一容器のそれぞれを直列に接続する第一輸液管と、当該第一輸液管に接続された複数の前記第一容器のうち、前記放射性薬剤の移送方向に沿う最下流に位置する前記第一容器と前記第二容器とを接続する第二輸液管と、をさらに備える、(1)または(2)の放射性薬剤の移送装置。
(4)前記第一輸液管は、前記第一容器の内部を密封している蓋体に穿刺される針体と接続され、前記針体を前記蓋体に向かって上方から前記第一容器の内部にまで移動させる針体駆動部をさらに備える、(3)の放射性薬剤の移送装置。
(5)前記針体駆動部は、前記第一容器に収容されている前記放射性薬剤の全量が前記第二容器へ移送される間、前記針体の前記第一容器の内部に移動している部分を前記第一容器の内部に留める、(4)の放射性薬剤の移送装置。
(6)前記放射性薬剤の移送方向の最上流に位置する前記第一容器の内部に、複数の前記第一容器を洗浄する洗浄用液剤を注入する洗浄用液剤注入部をさらに備える、(4)または(5)の放射性薬剤の移送装置。
(7)前記針体は、前記第一容器に前記放射性薬剤の移送方向の上流側から前記放射性薬剤を供給する供給針体と、前記第一容器から前記移送方向の下流側に前記放射性薬剤を導出する導出針体と、を含み、前記洗浄用液剤の注入後、前記針体駆動部は、前記放射性薬剤の移送方向の最上流の前記第一容器から前記最上流よりも下流に位置する前記第一容器に向かい、時間間隔を空けて順番に前記導出針体を前記第一容器の底面に向けて移動させる、(6)の放射性薬剤の移送装置。
(8)前記供給針体は、前記第一容器に前記放射性薬剤の移送方向の上流側から前記洗浄用液剤を供給し、前記導出針体は、前記第一容器から前記移送方向の下流側に前記洗浄用液剤を導出し、前記針体駆動部は、少なくとも前記供給針体により前記洗浄用液剤が供給されている間、前記導出針体の前記洗浄用液剤の液面に向く先端を前記液面より上方に位置させる、(7)の放射性薬剤の移送装置。
(9)複数の第一容器を保持可能な第一保持部と、前記第一容器と形状または容量の異なる第二容器を保持可能な第二保持部と、を備える放射性薬剤の移送装置において実行される放射性薬剤の移送方法であって、前記第二保持部に前記第二容器が保持されている場合、少なくとも前記第二容器の内部を減圧することによって複数の前記第一容器の少なくとも一つに収容されている放射性薬剤の全量を前記第二容器に移送する移送工程を含む、放射性薬剤の移送方法。
(10)第一容器を保持可能な第一保持部と、前記第一容器と形状または容量の異なる第二容器を保持可能な第二保持部と、を備える放射性薬剤の移送装置において実行される放射性薬剤の移送方法であって、前記第二保持部に前記第二容器が保持されている場合、少なくとも前記第一容器の内部を減圧することによって前記第一容器に収容されている放射性薬剤の全量を、直接または間接的に前記第二容器に移送するための移送工程を含む、放射性薬剤の移送方法。
3・・・放射性薬剤
4・・・真空ポンプ
5、95・・・シリンジ
6・・・生理食塩水
6a・・・液面
8、953、954・・・三方活栓
9・・・ベントフィルタ
10・・・マザーボトル
20・・・流路チューブ
20a・・・支流路
21・・・生理食塩水用流路
22、23、24・・・流路部
31、32、33・・・バイアル瓶
31a、32a、33a・・・蓋体
41・・・スイッチ
42・・・ドライバ
43・・・タイマ
44・・・モータ
51、52、53・・・放射線検出器
61、68・・・針体
62、64、66・・・導出針体
63、65、67・・・供給針体
70、80・・・遮蔽壁
71、72、73・・・第一載置台
74・・・第二載置台
75・・・床面
76・・・周面
77・・・上面
81・・・孔
101・・・ゴム栓
102・・・バキュームチューブ
311、321、331・・・遮蔽容器
641・・・先端
951・・・シリンジピストン
952・・・シリンジ筒
Sm・・・モータ制御信号
Sr・・・放射線検出信号
Claims (10)
- 第一容器を保持可能な第一保持部と、
前記第一容器と形状または容量の異なる第二容器を保持可能な第二保持部と、
前記第二保持部に前記第二容器が保持されている場合、少なくとも前記第一容器の内部を減圧することによって前記第一容器に収容されている放射性薬剤の全量を直接、または間接的に前記第二容器に移送するための移送機構と、
を備える、放射性薬剤の移送装置。 - 前記第一保持部が複数の第一容器を保持可能であり、
前記移送機構が、複数の前記第一容器の少なくとも一つに収容されている放射性薬剤の全量を前記第二容器に移送する移送機構を備える、請求項1に記載の放射性薬剤の移送装置。 - 複数の前記第一容器のそれぞれを直列に接続する第一輸液管と、当該第一輸液管に接続された複数の前記第一容器のうち、前記放射性薬剤の移送方向に沿う最下流に位置する前記第一容器と前記第二容器とを接続する第二輸液管と、をさらに備える、請求項2に記載の放射性薬剤の移送装置。
- 前記第一輸液管は、前記第一容器の内部を密封している蓋体に穿刺される針体と接続され、
前記針体を前記蓋体に向かって上方から前記第一容器の内部にまで移動させる針体駆動部をさらに備える、請求項3に記載の放射性薬剤の移送装置。 - 前記針体駆動部は、前記第一容器に収容されている前記放射性薬剤の全量が前記第二容器へ移送される間、前記針体の前記第一容器の内部に移動している部分を前記第一容器の内部に留める、請求項4に記載の放射性薬剤の移送装置。
- 前記放射性薬剤の移送方向の最上流に位置する前記第一容器の内部に、複数の前記第一容器を洗浄する洗浄用液剤を注入する洗浄用液剤注入部をさらに備える、請求項4または5に記載の放射性薬剤の移送装置。
- 前記針体は、前記第一容器に前記放射性薬剤の移送方向の上流側から前記放射性薬剤を供給する供給針体と、前記第一容器から前記移送方向の下流側に前記放射性薬剤を導出する導出針体と、を含み、前記洗浄用液剤の注入後、前記針体駆動部は、前記放射性薬剤の移送方向の最上流の前記第一容器から前記最上流よりも下流に位置する前記第一容器に向かい、時間間隔を空けて順番に前記導出針体を前記第一容器の底面に向けて移動させる、請求項6に記載の放射性薬剤の移送装置。
- 前記供給針体は、前記第一容器に前記放射性薬剤の移送方向の上流側から前記洗浄用液剤を供給し、前記導出針体は、前記第一容器から前記移送方向の下流側に前記洗浄用液剤を導出し、前記針体駆動部は、少なくとも前記供給針体により前記洗浄用液剤が供給されている間、前記導出針体の前記洗浄用液剤の液面に向く先端を前記液面より上方に位置させる、請求項7に記載の放射性薬剤の移送装置。
- 前記移送機構は、前記第一容器に収容されている放射性薬剤の全量を吸引する吸引機構と、前記吸引機構によって吸引された前記放射性薬剤を前記第二容器に吐出する吐出機構とを備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の放射性薬剤の移送装置。
- 第一容器を保持可能な第一保持部と、前記第一容器と形状または容量の異なる第二容器を保持可能な第二保持部と、を備える放射性薬剤の移送装置において実行される放射性薬剤の移送方法であって、
前記第二保持部に前記第二容器が保持されている場合、少なくとも前記第一容器の内部を減圧することによって前記第一容器に収容されている放射性薬剤の全量を、直接または間接的に前記第二容器に移送するための移送工程を含む、放射性薬剤の移送方法。
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JP2006325826A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Universal Giken:Kk | 放射性薬剤吸引装置 |
JP2010538762A (ja) * | 2007-09-13 | 2010-12-16 | モレキュラ インサイト ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド | 放射性物質とともに使用するための輸注および移送システム |
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