JP2003237376A - 車両用窓縁モールの製造方法 - Google Patents

車両用窓縁モールの製造方法

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JP2003237376A
JP2003237376A JP2002036887A JP2002036887A JP2003237376A JP 2003237376 A JP2003237376 A JP 2003237376A JP 2002036887 A JP2002036887 A JP 2002036887A JP 2002036887 A JP2002036887 A JP 2002036887A JP 2003237376 A JP2003237376 A JP 2003237376A
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JP2002036887A
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Junji Yamada
准司 山田
Yukimasa Ando
幸正 安藤
Kazuo Shiiya
一夫 椎屋
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非塩化ビニル系の熱可塑性エラストマ材料の
押出成形によってモール本体を形成するとともに、液状
の接着剤兼用シーラントに対する接着性を良好に確保す
ることができる窓縁モールを容易に製造する。 【解決手段】 窓板の外周縁部表面側に位置する頭部1
2と、その頭部12の背面に突設された脚部15と、接
着剤兼用シーラント9に接する脚部15の先端部側に設
けられたテープ貼付部19と、を備えたモール本体11
を、非塩化ビニル系の熱可塑性エラストマ材料の押出成
形によって長尺に形成する。モール本体11とは別に予
めモール本体11と相溶性を有する材料から帯状に形成
され、かつ一側面にモール接合面を有し、他側面にシー
ラント接合面を有する接合用テープ20を、モール本体
11が溶着可能な所定温度を保っているときに、モール
接合面でテープ貼付部19に溶着してモール本体11と
一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車体パネルの窓
枠部に液状の接着剤兼用シーラントによって固着される
窓板(ウインドシールド、ウインドウパネル等と呼ばれ
ることもある)と、窓枠部の周壁部との間の隙間に沿っ
て装着可能でかつ車体パネルに対し接着剤兼用シーラン
トによって接着可能な長尺な車両用窓縁モールを製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用窓縁モールにおいては、塩
化ビニル系樹脂材料から押出成形によって長尺に形成さ
れるのが一般的であった。塩化ビニル系樹脂材料から形
成される窓縁モールは、廃棄処分(焼却)されると、ダ
イオキシン等を発生し、地球環境を悪化する。地球環境
保護の観点から、非塩化ビニル系の熱可塑性エラストマ
材料、例えば、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ材
料(EPDMとオレフィン系樹脂との混合物)によって
窓縁モールを押出成形によって長尺に形成することが考
えられる。ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ材料に
よって窓縁モールを形成した場合、接着剤兼用シーラン
ト(主として湿気硬化形1液ウレタン系の接着剤兼用シ
ーラント)に対する接着性が悪く、窓縁モールの装着後
に剥がれが発生し易くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、接着剤兼用シ
ーラントに対する接着性を確保するために、ポリオレフ
ィン系熱可塑性エラストマ材料の押出成形によって窓縁
モールの主体部をなすモール本体を形成するとともに、
そのモール本体の押出成形の際、共押出あるいは二段押
出によってモール本体の一部(例えば、脚部のシーラン
トと接着する部分)をシーラントとの接着性がよいアイ
オノマー樹脂材料で被覆して窓縁モールを形成すること
が考えられる。ところが、アイオノマー樹脂材料は、金
属に対する接着性が大きいため、スチール等、金属製の
押出成形用ダイの材料流路の内壁面に付着し易く、この
為に流路内で流動状態が変動して、所望とする横断面形
状に押出成形することが困難となる場合がある。また、
押出成形の作業終了後、ダイの清掃作業、すなわち、ダ
イの各部に付着したアイオノマー樹脂材料を取り除く作
業に多くの手間が必要となるとともに、アイオノマー樹
脂材料は比較的高価であり、コスト高となる不具合があ
る。
【0004】この発明の目的は、前記問題点に鑑み、非
塩化ビニル系の熱可塑性エラストマ材料の押出成形によ
ってモール本体を形成するとともに、液状の接着剤兼用
シーラントに対する接着性を良好に確保することができ
る窓縁モールを容易に製造する車両用窓縁モールの製造
方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る車両用窓縁モールの製造方法
は、車体パネルの窓枠部に液状のウレタン系接着剤兼用
シーラントによって固着される窓板と、前記窓枠部の周
壁部との間の隙間に沿って装着可能でかつ前記車体パネ
ルに対し前記接着剤兼用シーラントによって接着可能な
長尺な車両用窓縁モールを製造する方法であって、前記
窓板の外周縁部表面側に位置する頭部と、その頭部の背
面に突設された脚部と、前記窓縁モールが前記車体パネ
ルに装着されたときに前記接着剤兼用シーラントに接す
る前記脚部の先端側に形成されたテープ貼付部と、を備
えたモール本体を、非塩化ビニル系の熱可塑性エラスト
マ材料の押出成形によって長尺に形成する。前記モール
本体とは別に予め略帯状に形成され、かつ一側面に前記
テープ貼付部と相溶性を有するモール接合面を有し、他
側面に前記接着剤兼用シーラントに接着可能なシーラン
ト接合面を有する接合用テープを、前記モール本体が溶
着可能な所定温度を保っているときに、前記モール接合
面を前記テープ貼付部に溶着して前記モール本体と一体
化する。したがって、請求項1の発明によると、非塩化
ビニル系の熱可塑性エラストマ材料の押出成形によって
モール本体を形成するとともに、そのモール本体が溶着
可能な所定温度を保っているときに、モール本体の脚部
の先端側に設けられるテープ貼付部に接合用テープのモ
ール接合面を溶着することで、モール本体と接合用テー
プとが強固に一体化した窓縁モールを容易に製造するこ
とができる。そして、窓縁モールは、車体パネルに装着
されたとき、その接合用テープのシーラント接合面にお
いて液状の接着剤兼用シーラントに良好に接着される。
【0006】また、請求項2の発明に係る車両用窓縁モ
ールの製造方法は、請求項1の発明において、接合用テ
ープは、予め 別途に作られかつモール本体を押出成形
するダイに連続して供給され、モール本体の押出成形と
同時に脚部のテープ貼付部に溶着される。したがって、
請求項2の発明によると、予め準備された接合用テープ
がダイに連続して供給されることで、加熱状態にあるダ
イの熱が接合用テープに伝わって接合用テープが予熱さ
れる。このため、専用の加熱装置を用いて接合用テープ
を予熱する必要がないとともに、モール本体の脚部のテ
ープ貼付部の熱が急速に奪われることがなく接合用テー
プが良好に溶着される。また、接合用テープを貼り付け
る後工程が不要となるので、その分だけ製造工程が簡略
化され製造コストが安価となる。
【0007】請求項3の発明に係る車両用窓縁モールの
製造方法は、請求項1の発明において、接合用テープ
は、モール本体が押出成形された後、モール本体が溶着
可能な所定温度を保っている間に脚部のテープ貼付部に
溶着される。したがって、請求項3の発明によると、接
合用テープの全体あるいは部分的に耐熱性に乏しい場合
においても、押出成形用ダイの熱によって接合用テープ
が不測に変形したり溶融する悪影響を受けることが防止
されて良好に溶着される。
【0008】請求項4の発明に係る車両用窓縁モールの
製造方法は、請求項1〜3のいずれか一項の発明におい
て、接合用テープは、モール接合面側にモール本体と相
溶性を有するポリオレフィン系熱可塑性樹脂材料(ポリ
オレフィン系熱可塑性樹脂とEPDMを主とするオレフ
ィン系ゴムのブレンド材料、すなわち、ポリオレフィン
系熱可塑性エラストマ材料も含む)からなるモール接合
層を有し、シーラント接合面側に接着剤兼用シーラント
に対し接着性に富むウレタン系樹脂材料からなるシーラ
ント接合層とを一体にかつ積層状に備える。前記接合用
テープのシーラント接合層は、前記接着剤兼用シーラン
トとの接着のための表面処理が実質的に施されることな
く用いられる。したがって、請求項4の発明によると、
接合用テープは、そのシーラント接合面側に、接着剤兼
用シーラントに対し接着性に富むウレタン系樹脂材料か
らなるシーラント接合層を備えることによって、そのシ
ーラント接合層の表面に対し接着剤兼用シーラントとの
接着のための表面処理を施す手間を省くことができる。
【0009】請求項5の発明に係る車両用窓縁モールの
製造方法は、請求項1〜3のいずれか一項の発明におい
て、接合用テープは、モール接合面側にモール本体と相
溶性を有するポリオレフィン系熱可塑性樹脂材料(ポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマ材料も含む)からなる
モール接合層を有し、シーラント接合面側にアクリル系
樹脂材料からなるシーラント接合層とを一体状にかつ積
層状に備える。前記モール本体に前記接合用テープが溶
着された後に、同接合用テープのシーラント接合層の表
面に、接着剤兼用シーラントとの接着性付与のための表
面処理層を形成する。したがって、請求項5の発明によ
ると、接合用テープは、そのモール接合面側にモール本
体と相溶性を有するポリオレフィン系熱可塑性樹脂材料
からなるモール接合層を有することによってモール本体
に良好に溶着する。また、接合用テープは、そのシーラ
ント接合面側にアクリル系樹脂材料からなるシーラント
接合層を有し、モール本体に溶着された後に、シーラン
ト接合層の表面に接着剤兼用シーラントとの接着のため
の表面処理層を形成する。このため、シーラント接合層
の表面処理層が押出成形用ダイやモール本体の熱による
劣化や性能低下等の悪影響を受けることが防止される。
また、押出成形用ダイの型内に擦れることもないので、
シーラント接合層の表面処理層が擦り取られたり、ある
いは型内の不純物や塵等が付着する不具合も生じない。
【0010】請求項6の発明に係る車両用窓縁モールの
製造方法は、請求項5の発明において、表面処理層は、
プラズマ放電処理による表面改質処理層と、シラン化合
物系プライマーの塗布処理によるプライマー層とのう
ち、少なくとも一方が設けられる。したがって、請求項
6の発明によると、プラズマ放電処理によって接合用テ
ープのシーラント接合層の表面に表面改質処理層を容易
に設けることができる。また、シラン化合物系プライマ
ーの塗布処理によって、接合用テープのシーラント接合
層の表面にプライマー層を容易に設けることもできる。
そして、接着剤兼用シーラントに対し、プラズマ放電処
理による表面改質処理層やあるいはプライマー層によっ
て良好に接着することができる。さらに、プラズマ放電
処理による表面改質処理層の表面上にプライマー層を設
けることによって接着剤兼用シーラントに対する接着性
を一層高めることが可能となる。
【0011】請求項7の発明に係る車両用窓縁モールの
製造方法は、請求項4又は5の発明において、接合用テ
ープは、モール接合層とシーラント接合層との間に接着
剤層が設けられて一体化されている。したがって、請求
項7の発明によると、接合用テープのモール接合層とシ
ーラント接合層とが接着剤層によって良好に接着して一
体化するため、接合用テープがそのモール接合層とシー
ラント接合層との境界部において不測に剥がれる不具合
が防止される。
【0012】請求項8の発明に係る車両用窓縁モールの
製造方法は、請求項1〜7のいずれか一項の発明におい
て、モール本体は、ポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マ材料の押出成形によって長尺に形成される。したがっ
て、請求項8の発明によると、ポリオレフィン系熱可塑
性エラストマ材料の押出成形によってモール本体を形成
することで、他のエラストマ材料と比較して重量を小さ
くすることができ、軽量な窓縁モールが得られる。ま
た、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ材料はリサイ
クル性にも優れる。
【0013】請求項9の発明に係る車両用窓縁モールの
製造方法は、請求項1〜8のいずれか一項の発明におい
て、脚部には窓板の裏面周縁部近傍又は裏面周縁に係合
可能な係止部が脚部の長手方向に沿って一体に形成され
る。液状の接着剤兼用シーラントに接する側の前記係止
部の一側部にはその長手方向に沿ってテープ貼付部が設
けられる。前記テープ貼付部の長手方向の略全長にわた
って接合用テープが接合される。したがって、請求項9
の発明によると、脚部の長手方向に沿って一体に形成さ
れ係止部を窓板の裏面周縁部近傍又は裏面周縁に係合さ
せるとともに、液状の接着剤兼用シーラントが硬化して
係止部の一側部の接合用テープが接着されることで、窓
縁モールの取付状態を強固なものにすることが可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の実施
の形態1を図1〜図4にしたがって説明する。図1は車
両用窓縁モールを示す横断面図である。図2は車両用窓
縁モールを窓板と車体パネルの窓枠部の周壁部との間の
隙間に沿って接着剤兼用シーラントによって接着して固
着した状態を示す横断面図である。図3は接合用テープ
を拡大して示す横断面図である。図4は実施の形態1に
係る車両用窓縁モールを製造する装置全体の概略を示す
説明面である。図2に示すように、車体パネル1には、
窓板7(ウインドウガラスとも呼ばれている)に対応す
る窓枠部3が形成されている。この窓枠部3は、パネル
外面2から車内側に向けて凹んだ凹部を形成する周壁部
4と、その周壁部4から内側に向けて張り出され底壁部
5とを備えて枠状に構成され、その底壁部5には窓開口
部6が形成されている。また車体パネル1は、薄板鋼板
等よりなり、表面にはアクリル系樹脂塗料の塗膜が焼き
付け塗装によって形成されている。
【0015】窓枠部3に装着されて窓開口部6を塞ぐ窓
板7は、その背面の周縁部近傍に沿って弾性体よりなる
ダムラバー8が接着によって固着されている。そして、
窓板7は、その外周縁部近くの裏面に全周にわたり液状
のウレタン系接着剤兼用シーラント9を予め吐出してお
いてから窓枠部3に嵌込まれる。この際、ダムラバー8
を底壁部5の外側面に押し当てて適宜に弾性的に変形さ
せた状態で窓枠部3に窓板7が接着剤兼用シーラント9
によって接着されて固着される。また、窓板7の外周縁
部の表裏の両エッジ部分は面取り加工等によって曲面あ
るいは傾斜面に加工されている。液状のウレタン系接着
剤兼用シーラント9は、例えば、現在国内で入手可能な
市販品のものが使用される。このような、市販品のウレ
タン系接着剤兼用シーラント9としては、略同一材質、
同一性能のものとして下記3社のものが知られている。 (1)横浜ゴム株式会社 :ハマタイトWS−202 (2)サンスター株式会社 :ペンギンシール#560 (3)ダウケミカル社(米国):58702SFL
【0016】図1と図2に示すように、車両用窓縁モー
ル10(以下単に窓縁モールという)は、窓板7の外周
縁と、窓枠部3の周壁部4との間の隙間Sに沿って装着
可能に形成されている。また、窓縁モール10の本体部
をなすモール本体11は、非塩化ビニル系熱可塑性エラ
ストマ材料、この実施の形態1では、ポリオレフィン系
熱可塑性エラストマ材料の押出成形によって長尺に形成
されている。また、モール本体11は、頭部12、脚部
15及び係止部16を一体に有し、頭部12は、窓板7
の外周縁部表面側に位置して設けられている。
【0017】また、この実施の形態1において、窓枠部
3の周壁部4に対向する頭部12の側部には、頭部12
よりも軟質で柔軟なポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マ材料よりなる遮蔽リップ30が共押出によって形成さ
れている。この遮蔽リップ30は、車体パネル1のパネ
ル外面2に弾性的に圧接するように所定曲率を有する湾
曲状に形成されている。また、頭部12の表面には、頭
部12よりも耐候性、耐傷つき性に優れるカバー樹脂
層、例えば、ポリオレフィン樹脂層あるいはポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂層あるいは硬質のポリオ
レフィン系熱可塑性エラストマ材料よりなるカバー層1
3が共押出によって層状に形成されている。また、頭部
12とカバー層13との内端縁には、頭部12よりも軟
質で柔軟なポリオレフィン系熱可塑性エラストマ材料よ
りなる当接部14が共押出によって形成されている。こ
の当接部14は、窓板7の表面に接触するようになって
いる。
【0018】脚部15は、頭部12の背面側から窓板7
の外周端面に近接しかつ前記隙間Sに向けて突設されて
おり、窓枠部3の周壁部4に対向する脚部15の一側面
の所定位置には脚部15及び頭部12よりも軟質で柔軟
なポリオレフィン系熱可塑性エラストマ材料よりなる弾
発リップ31が共押出によって形成されている。この弾
発リップ31は、図2の2点鎖線で示す自由状態におい
て若干下向きの湾曲状に形成されている。そして、弾発
リップ31は、図2の実線で示す取付状態において自由
状態とは反対向きの上向きに弾性変形して窓枠部3の周
壁部4に圧接することで、脚部15を窓板7の外周端面
に押し付けるようになっている。
【0019】また、脚部15の先端部の窓板側には、そ
の長手方向に沿って、窓板7の周縁部裏面に係合可能な
係止部16が一体に突設されている。この係止部16に
は、窓板7の裏面に沿って略平行して突出する係止面1
7を有するとともに、その係止面17と頭部12の当接
部14との間隔寸法は、窓板7の板厚寸法と略同じ寸法
に設定されている。言い換えると、頭部12、脚部15
及び係止部16によって窓板7の外周端部に嵌込まれる
装着溝18が形成されている。また、係止部16には、
接着剤兼用シーラント9に接する側において、その長手
方向に沿ってテープ貼付部19が設けられている。そし
て、テープ貼付部19の長手方向の略全長にわたって接
合用テープ20が一体状に接合されている。
【0020】この実施の形態1において、接合用テープ
20は、帯状に形成され、図3に示すように、一側面に
モール本体11と相溶性を有する材料から形成されかつ
テープ貼付部19に対応するモール接合面21aを有
し、他側面に接着剤兼用シーラント9に接着可能なシー
ラント接合面23aを有する。この実施の形態1におい
て、接合用テープ20は、モール本体11と相溶性を有
するポリオレフィン系熱可塑性樹脂材料(ポリオレフィ
ン系熱可塑性樹脂とEPDMを主とするオレフィン系ゴ
ムのブレンド材料、すなわち、ポリオレフィン系熱可塑
性エラストマ材料も含む)からなるモール接合層21
と、液状の接着剤兼用シーラント9に対し接着性に富む
ウレタン系樹脂材料からなるシーラント接合層23とが
接着剤層22を挟んで積層一体化されている。そして、
押出成形によって形成されるモール本体11が、そのテ
ープ貼付部19に接合用テープ20を溶着可能な所定温
度を保っているときに、接合用テープ20のモール接合
層21のモール接合面21aをテープ貼付部19に溶着
してモール本体11と一体化することで、窓縁モール1
0が製造される。また、この実施の形態1において、接
合用テープ20のシーラント接合層23は、接着剤兼用
シーラント9との接着のための表面処理が実質的に施さ
れることなく用いられるようになっている。
【0021】すなわち、この実施の形態1において、図
4に示すように、押出成形用ダイ装置50のダイ50a
の材料流路には、モール本体11と、そのモール本体1
1の各部に形成されるカバー層13、当接部14、遮蔽
リップ30及び弾発リップ31に対応する溶融材料がそ
れぞれ供給されて、ダイ50aの押出成形用開口から押
し出されることでモール本体11が形成される。この
際、テープアンコイラー40から接合用テープ20がダ
イ50aの材料流路に連続して供給される。そして、モ
ール本体11の押出成形と同時に、その係止部16のテ
ープ貼付部19に接合用テープ20のモール接合層21
が溶着される(図1参照)。
【0022】前記したようにして、予め準備された接合
用テープ20をダイ50aの材料流路に連続して供給す
ることで、加熱状態にあるダイ50aの熱が接合用テー
プ20に伝わって接合用テープ20が予熱される。この
ため、専用の加熱装置を用いて接合用テープ20を予熱
する必要がないとともに、モール本体11のテープ貼付
部19の熱が急激に奪われることなく接合用テープ20
を良好に溶着することができる。そして、前記したよう
に、モール本体11と接合用テープ20とが一体化した
窓縁モール10が長手方向に連続して形成される。その
後、図4に示すように、窓縁モール10は、冷却槽51
を経て引取装置52によって引き取られた後、切断装置
70の上下一対の切断刃71、72によって所定の長さ
寸法に切断されることで、図1に示すように製品となる
長尺な窓縁モール10が製造される。
【0023】また、前記したように製造された車両用窓
縁モール10は、図2に示すように、窓板7の外周縁
と、窓枠部3の周壁部4との間の隙間Sに沿って装着さ
れる。この際、窓板7の外周縁に窓縁モール10を予め
装着しておく。すなわち、窓板7の外周縁部に対し窓縁
モール10を、そのモール本体11の装着溝18におい
て嵌込んで装着する。また、窓縁モール10は窓板7の
各コーナ部において、そのコーナ部に沿って長手方向に
屈曲される。そして、窓板7の外周縁部に沿って窓縁モ
ール10を装着した後、車両の組立ライン上において、
窓板7の外周縁部近くの裏面に全周にわたり好ましくは
窓縁モール10の接合用テープ20と接するように液状
のウレタン系接着剤兼用シーラント9を予め吐出してお
いてから窓枠部3に窓板7を嵌込む。この際、ダムラバ
ー8を底壁部5の外側面に押し当てて適宜に弾性的に変
形させた状態で窓枠部3に対し接着剤兼用シーラント9
によって窓板7を固着する。このとき、接着剤兼用シー
ラント9は圧縮されてダムラバー8の反対側に広がり、
接合用テープ20と確実に接触する。これにより、接着
剤兼用シーラント9が硬化した後には、窓縁モール10
は、そのモール本体11の接合用テープ20のシーラン
ト接合層23が接着剤兼用シーラント9に良好に接着さ
れるため、窓縁モール10の接着不良が原因となって、
車体パネル1の窓枠部3に対し窓縁モール10が不測に
浮き上がったり、あるいは外れる不具合を防止すること
ができる。
【0024】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2を図5〜図7にしたがって説明する。この実施の
形態2に係る窓縁モール10においては、図6と図7に
示すように、接合用テープ100の構造を変更したもの
であり、接合用テープ100のモール接合層101がモ
ール本体11と相溶性を有するポリプロピレン系熱可塑
性樹脂材料(ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ材料
も含む)からなり、そのモール接合層101との間に接
着剤層102を挟んで一体化されたシーラント接合層1
03がアクリル樹脂系熱可塑性樹脂材料からなる。この
実施の形態2に係る窓縁モール10は、その接合用テー
プ100以外の部分においては実施の形態1と同様にし
て構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記
してその説明は省略する。
【0025】すなわち、この実施の形態2において、図
5に示すように、押出成形用ダイ装置50のダイ50a
の材料流路には、モール本体11と、そのモール本体1
1の各部に形成されるカバー層13、当接部14、遮蔽
リップ30及び弾発リップ31に対応する溶融材料がそ
れぞれ供給されて、ダイ50aの押出成形用開口から押
し出されることでモール本体11が形成される。この
際、テープアンコイラー40の接合用テープ100がダ
イ50aの材料流路に連続して供給される。そして、モ
ール本体11の押出成形と同時に、その係止部16のテ
ープ貼付部19に接合用テープ100のモール接合層1
01が溶着される。このようにして、予め準備された接
合用テープ100をダイ50aの材料流路に連続して供
給することで、加熱状態にあるダイ50aの熱が接合用
テープ100に伝わって接合用テープ100が予熱され
る。このため、専用の加熱装置を用いて接合用テープ1
00を予熱する必要がないとともに、モール本体11の
テープ貼付部19の熱が急速に奪われることなく接合用
テープ100のモール接合層101を良好に溶着するこ
とができる。そして、前記したように、モール本体11
と接合用テープ100とが一体化した窓縁モール10が
長手方向に連続して形成される。
【0026】特に、この実施の形態2において、窓縁モ
ール10は、冷却槽51を経て引取装置52によって引
き取られた後、その引取装置52の前方に配置されたプ
ラズマ放電装置55によって、接合用テープ100のシ
ーラント接合層103の表面にコロナ放電等のプラズマ
放電処理による表面改質処理層25が設けられる(図6
参照)。引き続いて、プラズマ放電装置55の前方に配
置されたシラン化合物系プライマーの塗布装置60の塗
布用ローラ61によって表面改質処理層25の表面にプ
ライマー層26が設けられる(図6参照)。そして、モ
ール本体11と接合用テープ100とが一体化し、その
接合用テープ100のシーラント接合層103の表面に
表面改質処理層25とプライマー層26とが順に形成さ
れることによって窓縁モール10が長手方向に連続して
形成される。その後、切断装置70の切断刃71、72
によって所定の長さ寸法に切断されることで、図7に示
すような製品となる長尺な窓縁モール10が製造され
る。
【0027】したがって、この実施の形態2において
は、接合用テープ100のシーラント接合層103がア
クリル樹脂系熱可塑性樹脂材料から形成される場合にお
いても、そのシーラント接合層103上に表面改質処理
層25とプライマー層26とを順に形成することによっ
て、液状のウレタン系接着剤兼用シーラント9に対する
接着性を一層高めることが可能となる。
【0028】図8は、180度引っ張り試験による液状
のウレタン系接着剤兼用シーラント9に対する接合用テ
ープ20(又は100)のシーラント接合層23(又は
103)の接着強度を試験した結果を表したものであ
る。試験方法は下記によった。すなわち、図9に示すよ
うに、車体パネル1に対応して、薄板鋼板等よりなり、
かつ表面にアクリル系樹脂塗料の塗膜が焼き付け塗装に
よって形成されたパネル1aを準備する。一方、モール
本体11の対応するポリオレフィン系熱可塑性エラスト
マ材料よりなる基材11aを準備する。また、シーラン
ト接合層23の材質がウレタン系樹脂材料からなる接合
用テープ20と、シーラント接合層103の材質がアク
リル系樹脂材料からなる接合用テープ100とをそれぞ
れ準備するとともに、シーラント接合層23(又は10
3)に表面改質処理層25やプライマー層26がある場
合と、ない場合において、合計8種類の接合用テープ2
0(又は100)を準備する。前記した8種類の接合用
テープ20(又は100)を基材11aの表面にそれぞ
れ貼り付けて幅5mmの8種類の試験サンプルを準備す
る。そして、図9に示すように、パネル1aの表面に液
状のウレタン系接着剤兼用シーラント9(前記ダウケミ
カル社製:58702SFL)を適宜に吐出し、その接
着剤兼用シーラント9に8種類の試験サンプルの一端部
をその接合用テープ20(又は100)のシーラント接
合面側で貼り付け、これら8種類の試験サンプルを18
0度折り返して引っ張り試験した。
【0029】図8に示す試験結果において、まず、接合
用テープ20(又は100)のシーラント接合層23
(又は103)の材質がウレタン系樹脂材料、例えば、
実施の形態1で述べた接合用テープ20である場合、シ
ーラント接合層23の表面に、表面改質処理層25及び
プライマー層26が共に「なし」の状態においても充分
な接着強度(○)が得られた。また、シーラント接合層
23の表面に表面改質処理層25が「あり」の場合に
は、その表面改質処理層25の表面にプライマー層26
が「あり・なし」に関わらず、充分な接着強度(○)が
得られた。次に、例えば、実施の形態2で述べた接合用
テープ100のように、シーラント接合層103の材質
がアクリル系樹脂材料である場合、表面改質処理層25
及びプライマー層26が共に「あり」の状態で充分な接
着強度(○)が得られた。また、表面改質処理層25が
「なし」の状態においても、プライマー層26が「あ
り」の状態であれば充分な接着強度(○)が得られた。
なお、180度引張試験結果において、充分な接着強度
(○)とは、その接合用テープ20(又は100)のシ
ーラント接合層23(又は103)側の接着面に対し接
着剤兼用シーラント9が面積比率で約50%以上の割合
で付着されて材料破壊された状態である場合をいう。ま
た、接着不良(×)とは、その接合用テープ20のシー
ラント接合層23側の接着面に対し接着剤兼用シーラン
ト9が面積比率で約50%未満の割合で付着されて材料
破壊された状態である場合をいう。
【0030】(実施の形態3)次に、この発明の実施の
形態2を図10と図11にしたがって説明する。この実
施の形態3においては、モール本体11が押出成形され
た後、そのモール本体11が接合用テープ20(又は1
00)を溶着可能な所定温度を保っている間に、その脚
部15の係止部16のテープ貼付部19に接合用テープ
20(又は100)が溶着されて一体化される。すなわ
ち、図10と図11示すように、押出成形用ダイ装置5
0のダイ50aの前方にはテープアンコイラー40から
引き出された接合用テープ20(又は100)を脚部1
5の係止部16のテープ貼付部19に沿って移送案内す
るテープ貼付ローラー41が回転可能に配設されてい
る。そして、押出成形用ダイ装置50のダイ50aから
押出成形されたモール本体11が接合用テープ20(又
は100)を溶着可能な所定温度を保っている間に、テ
ープ貼付ローラー41によってモール本体11のテープ
貼付部19に接合用テープ20(又は100)が押し付
けられながら移送案内されることによって、脚部15の
係止部16のテープ貼付部19に接合用テープ20(又
は100)が溶着されて一体化される。
【0031】この実施の形態3のその他の構成は、前記
実施の形態1又は2と略同様にして構成されるため、そ
の説明は省略する。したがって、この実施の形態3にお
いては、接合用テープ20(又は100)が、その全体
あるいは部分的に耐熱性に乏しい材料によって形成され
る場合においても、ダイ50aの熱によって接合用テー
プ20(又は100)が不測に変形したり溶融する悪影
響を受けることを防止することができる。
【0032】(実施の形態4)次に、この発明の実施の
形態4を図12にしたがって説明する。この実施の形態
4においては、図12に示すように、窓板7の外周縁
と、窓枠部3の周壁部4との間の隙間Sに沿って車両用
窓縁モール10を装着する際、窓板7の外周縁の端面に
対し、感圧両面粘着テープ35によってモール本体11
の脚部15を接着したものである。この実施の形態4の
その他の構成は、前記実施の形態1又は2と略同様にし
て構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記
してその説明は省略する。したがって、この実施の形態
4においては、窓板7の外周縁の端面に感圧両面粘着テ
ープ35によってモール本体11の脚部15を接着する
ことによって、車体パネル1の窓枠部3に対し窓縁モー
ル10が不測に浮き上がったり、あるいは外れる不具合
をより一層良好に防止することができる。
【0033】なお、この発明は前記実施の形態1〜4に
限定するものではない。例えば、前記実施の形態1〜4
においては、非塩化ビニル系熱可塑性エラストマ材料と
してのポリオレフィン系熱可塑性エラストマ材料の押出
成形によってモール本体11が長尺に形成される場合を
例示したが、モール本体11が、スチレン系熱可塑性エ
ラストマ材料、ウレタン系熱可塑性エラストマ材料等の
非塩化ビニル系熱可塑性エラストマ材料によって形成さ
れてもよい。また、窓縁モールは、窓板を液状のウレタ
ン系接着剤兼用シーラントで先に取り付けておいて、ウ
レタン系接着剤兼用シーラントが硬化する前に窓板の縁
と車体パネルの窓枠部の周壁部との間の隙間に差し込ん
で接合用テープをウレタン系接着剤兼用シーラントに接
触させるようにして取り付けてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、非塩化ビニル系の熱可塑性エラストマ材料の押出
成形によってモール本体を形成するとともに、接着剤兼
用シーラントに対する接着性を良好に確保することがで
きる窓縁モールを容易に製造することができる。また、
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え
て、専用の加熱装置を用いて接合用テープを予熱するこ
となく、モール本体の脚部のテープ貼付部に接合用テー
プを良好に溶着することができる。請求項3の発明によ
れば、請求項1の発明の効果に加えて、押出成形用ダイ
の熱によって接合用テープが不測に変形したり溶融する
不具合を防止することができ、耐熱性に乏しい接合用テ
ープを用いる場合に好適である。
【0035】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれか一項の発明の効果に加えて、接合用テープのモ
ール接合面側に設けたポリオレフィン系熱可塑性樹脂材
料からなるモール接合層によって接合用テープをモール
本体に良好に溶着することができる。また、接合用テー
プのシーラント接合面側に設けたウレタン系樹脂材料か
らなるシーラント接合層によって、窓縁モールを接着剤
兼用シーラントに良好に接着することができる。このた
め、シーラント接合層の表面に対し接着剤兼用シーラン
トとの接着のための表面処理を施す手間を省くことがで
き、生産性を向上させることができる。請求項5の発明
によれば、請求項1〜3のいずれか一項の発明の効果に
加えて、接合用テープのモール接合面側に設けたポリオ
レフィン系熱可塑性樹脂材料からなるモール接合層によ
って接合用テープをモール本体に良好に溶着することが
できる。また、接合用テープをモール本体に溶着した後
に、同接合用テープのシーラント接合面側のアクリル系
樹脂材料からなるシーラント接合層の表面に施した表面
処理によって接着剤兼用シーラントに対する接着性を良
好にすることができる。
【0036】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
効果に加えて、接合用テープのシーラント接合層の表面
にプラズマ放電処理による表面改質処理層あるいはプラ
イマー層を設けることによって、窓縁モールを接合用テ
ープを介して接着剤兼用シーラントに良好に接着するこ
とができる。特に、接合用テープのシーラント接合層の
表面に、プラズマ放電処理による表面改質処理層を設け
るとともに、その表面改質処理層にプライマー層を設け
た場合には、窓縁モールを接合用テープを介して接着剤
兼用シーラントに一層良好に接着することが可能とな
る。
【0037】請求項7の発明によれば、請求項4又は5
の発明効果に加えて、接合用テープのモール接合層とシ
ーラント接合層とがその境界部において不測に剥がれる
不具合を防止することができる。請求項8の発明によれ
ば、請求項1〜7のいずれか一項の発明の効果に加え
て、軽量な窓縁モールを製造することができる。請求項
9の発明によれば、請求項1〜8のいずれか一項の発明
の効果に加えて、窓縁モールの取付状態を強固にするこ
とが可能となり、窓板に対し窓縁モールが位置ずれした
り、不測に外れる不具合を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る車両用窓縁モー
ルを示す横断面図である。
【図2】同じく車両用窓縁モールを車体パネルの窓枠部
に装着した状態を示す横断面図である。
【図3】同じく接合用テープを拡大して示す断面図であ
る。
【図4】同じく車両用窓縁モールを製造する装置全体の
概略を示す説明面である。
【図5】この発明の実施の形態2に係る車両用窓縁モー
ルを製造する装置全体の概略を示す説明面である。
【図6】同じく接合用テープを拡大して示す断面図であ
る。
【図7】同じくこの発明の実施の形態2に係る車両用窓
縁モールを示す横断面図である。
【図8】車両用窓縁モールの接着強度試験結果を示す説
明図である。
【図9】同じく接着強度試験方法を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係る車両用窓縁モ
ールの製造装置の一部を示す概略図である。
【図11】同じく車両用窓縁モール、接合用テープ及び
貼付ローラの関係を示す説明図である。
【図12】この発明の実施の形態4に係る窓板の外周端
面に感圧両面粘着テープを介して車両用窓縁モールを貼
り付けた装着態様を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 車体パネル 3 窓枠部 4 周壁部 5 底壁部 7 窓板 10 窓縁モール 11 モール本体 12 頭部 15 脚部 16 係止部 19 テープ貼付部 20、100 接合用テープ 21、101 モール接合層 22、102 接着剤層 23、103 シーラント接合層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月20日(2002.3.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎屋 一夫 愛知県大府市長根町四丁目1番地 東海興 業株式会社内 Fターム(参考) 3D201 AA11 AA13 AA35 AA37 AA38 CB02 DA08 DA18 DA31 DA34 DA73 EA06B EA07D EA12 EA13 FA04 FA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルの窓枠部に液状のウレタン系
    接着剤兼用シーラントによって固着される窓板と、前記
    窓枠部の周壁部との間の隙間に沿って装着可能でかつ前
    記車体パネルに対し前記接着剤兼用シーラントによって
    接着可能な長尺な車両用窓縁モールを製造する方法であ
    って、 前記窓板の外周縁部表面側に位置する頭部と、その頭部
    の背面に突設された脚部と、前記窓縁モールが前記車体
    パネルに装着されたときに前記接着剤兼用シーラントに
    接する前記脚部の先端側に形成されたテープ貼付部と、
    を備えたモール本体を、非塩化ビニル系の熱可塑性エラ
    ストマ材料の押出成形によって長尺に形成し、 前記モール本体とは別に予め略帯状に形成され、かつ一
    側面に前記テープ貼付部と相溶性を有するモール接合面
    を有し、他側面に前記接着剤兼用シーラントに接着可能
    なシーラント接合面を有する接合用テープを、前記モー
    ル本体が溶着可能な所定温度を保っているときに、前記
    モール接合面を前記テープ貼付部に溶着して前記モール
    本体と一体化することを特徴とする車両用窓縁モールの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用窓縁モールの製
    造方法であって、 接合用テープは、モール本体を押出成形するダイに連続
    して供給され、モール本体の押出成形と同時に脚部のテ
    ープ貼付部に溶着されることを特徴とする車両用窓縁モ
    ールの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用窓縁モールの製
    造方法であって、接合用テープは、モール本体が押出成
    形された後、モール本体が溶着可能な所定温度を保って
    いる間に脚部のテープ貼付部に溶着されることを特徴と
    する車両用窓縁モール。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車
    両用窓縁モールの製造方法であって、 接合用テープは、モール接合面側にモール本体と相溶性
    を有するポリオレフィン系熱可塑性樹脂材料からなるモ
    ール接合層を有し、シーラント接合面側に液状の接着剤
    兼用シーラントに対し接着性に富むウレタン系樹脂材料
    からなるシーラント接合層とを一体にかつ積層状に備
    え、 前記接合用テープのシーラント接合層は、前記接着剤兼
    用シーラントとの接着のための表面処理が実質的に施さ
    れることなく用いられることを特徴とする車両用窓縁モ
    ールの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車
    両用窓縁モールの製造方法であって、 接合用テープは、モール接合面側にモール本体と相溶性
    を有するポリオレフィン系熱可塑性樹脂材料からなるモ
    ール接合層を有し、シーラント接合面側にアクリル系樹
    脂材料からなるシーラント接合層とを一体状にかつ積層
    状に備え、 前記モール本体に前記接合用テープが溶着された後に、
    同接合用テープのシーラント接合層の表面に、液状の接
    着剤兼用シーラントとの接着のための表面処理層を形成
    することを特徴とする車両用窓縁モールの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の車両用窓縁モールの製
    造方法であって、 表面処理層は、プラズマ放電処理による表面改質処理層
    と、シラン化合物系プライマーの塗布処理によるプライ
    マー層とのうち、少なくとも一方が設けられることを特
    徴とする車両用窓縁モールの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5に記載の車両用窓縁モー
    ルの製造方法であって、 接合用テープは、モール接合層とシーラント接合層との
    間に接着剤層が設けられて一体化されていることを特徴
    とする車両用窓縁モールの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載の車
    両用窓縁モールの製造方法であって、 モール本体は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ材
    料の押出成形によって長尺に形成されることを特徴とす
    る車両用窓縁モールの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の車
    両用窓縁モールの製造方法であって、 脚部には窓板の裏面周縁部近傍又は裏面周縁に係合可能
    な係止部が脚部の長手方向に沿って一体に形成され、 液状の接着剤兼用シーラントに接する側の前記係止部の
    一側部にはその長手方向に沿ってテープ貼付部が設けら
    れ、 前記テープ貼付部の長手方向の略全長にわたって接合用
    テープが接合されることを特徴とする車両用窓縁モール
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010134353A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Fujifilm Corp カラーフィルタの製造方法及び固体撮像装置
CN112208309A (zh) * 2019-07-11 2021-01-12 本田技研工业株式会社 车窗板安装构造

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