JP2006306244A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 装着が容易で、確実に所定位置に装着可能な自動車用ウエザストリップを提供することである。
【解決手段】 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップ10において、ウエザストリップは、フランジ7に取付けられる取付基部20と、取付基部に一体的に設けられ、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部30を有し、取付基部20は、車外側側壁21、底壁23及び車内側側壁22から形成されるとともに、フランジ7の把持力を補強する芯材が埋設されてなく、底壁23の内面は、フランジの先端を係止する段部23bが形成され、段部とその付近は、硬質材で形成され、車外側側壁21には、フランジ7にウエザストリップ10を取付ける取付部材25が装着されたことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
【選択図】 図 1

Description

本発明は、自動車ドア、ラッゲージ、スライディングルーフ等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
以下、本発明について、図4に示すように、自動車ドア2と車体開口部周縁6のシールを例に取り説明する。
従来、自動車ドア2と車体開口部周縁6との間のシールは、図6に示すように、ドア2におけるドアフレーム等の外周のリテーナー4に取付けられるドアウエザストリップ160と、ドアフレーム等の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン150と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。
なお、上記フランジ7は、車体開口部周縁を規定しているアウターパネル6と車内側のインナーパネル8等とによって形成されている。
ガラスラン150は、車外側側壁151、底壁152と車内側側壁153からなる断面略コ字形の内部にドアガラス5の先端を収納し、その先端を車外側側壁151と車内側側壁153の先端から延設した車外側シールリップ154と車内側シールリップ155によりシールしている。
ドア2の外周に取付けられたドアウエザストリップ160は、取付基部161とその上部に一体に形成された中空シール部164とシールリップ部166から構成される。取付基部161は、ドアフレームの外周に設けられたリテーナー4に嵌め込まれてドアフレームに固定される。そして、ドア2閉時にシールリップ部166が車体開口部周縁(アウターパネル)6の最も車外側の側端に当接し、ドア2の先端と車体開口部周縁6の車外側側端との間の隙間をシールする。そのとき、中空シール部164は、車体開口部周縁6のシールリップ部166が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールしている。
車体の開口部には、上記のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ110があり、ドアウエザストリップ160が車体開口部周縁6をシールする部分よりもさらに車内側でドア2と車体開口部周縁6との間をシールしている。オープニングトリムウエザストリップ110は、断面略U字形の取付基部120により上記のフランジ7に取付けられ、中空シール部130がドアフレームの膨出部2aに当接してシールする。この取付基部120は、フランジ7を把持するために、金属インサート等の芯材124が埋設され、フランジ保持リップを備えている。
しかしながら、このオープニングトリムウエザストリップ110は、車体のドア部の開口である車体開口部周縁6の全周に装着される場合が多く、車体開口部周縁6のフランジ7は、その部位によって厚さが異なる。即ち、フランジ7は、車体を構成するパネルの先端が接合されて、形成されるが、接合されるパネルの数は、部位によって2枚から8枚程度まで変化し、その厚さは2mmから8mm程度まで変化する。
このため、取付基部120がフランジ7を挟持する力を補強する金属インサート等の芯材124が埋設された断面略U字形の取付基部120を、フランジ7に装着する場合に、取付基部120の柔軟性が低下して、部位によって挿入力が大きくなったり、フランジ7把持力が小さくなったりする場合があった。
そのため、図7に示すように、取付基部120の金属インサート等の芯材124を無くし、柔軟性を増加させ、両面接着テープを使用してフランジ7に装着することも行なわれている(例えば、特許文献1参照。)。この場合は、オープニングトリムウエザストリップ110の取付基部(トリム部)120において、車内側側壁122の外面に両面接着テープ127を取付けて、車内側側壁122をフランジ7に沿わせて、フランジ7の車外側の側面に両面接着テープ127を圧着する。
しかしながら、フランジ7に両面接着テープ127でオープニングトリムウエザストリップ110を接着するときは、両面接着テープ127の保護テープを引き剥がして、フランジ7の側面に両面接着テープ127を圧着する。このとき、フランジ7の先端をカバーリップ129の付け根付近に当てて車内側側壁122をカバーリップ129の付け根を中心に回転させるようにして、フランジ7の側面に圧着しているが、フランジ7と両面接着テープ127の位置決めに手間がかかり、オープニングトリムウエザストリップ110をフランジ7の所定に位置に接着する作業の効率がよくなかった。
また、図8に示すように、オープニングトリムウエザストリップ110の車内側側壁122、底壁123及び車外側側壁121から形成された取付基部120の内部にフランジ7を装着する場合に、車外側側壁121の内面に両面接着テープ127を貼付して、フランジ7の側面に接着することも行なわれている(例えば、特許文献2参照。)。
この場合は、フランジ7をトリム部120内に挿入するが、フランジ7の先端が両面接着テープ127に接触すると、両面接着テープ127が剥がれたり、フランジ7がトリム部120の内側の奥まで挿入されなくなる場合が生じた。
さらに、両面接着テープの代わりにクリップを使用してフランジ7の側壁に装着するものもある(例えば、特許文献3参照。)。しかし、この場合は、フランジ7の厚さに応じてクリップの脚部の長さを変化させたり、脚部の構造を複雑にしたりする必要があった。このため、装着効率やコスト的に十分ではなかった。
また、図9に示すように、フランジ7は車体開口部周縁を規定しているアウターパネル6と車内側のインナーパネル8等の先端部が溶接等により接合されて形成されており、車体開口部周縁では、アウターパネル6とインナーパネル8はフランジ7の少し内側で空洞を形成している。この空洞を通って、風切り音、タイヤノイズや路面反射音等の騒音が車体開口部周縁の全周に亘り伝達されるが、フランジ7はスポット溶接による凹凸や、フランジ7端部の板金の凹凸により隙間が生じる。この隙間から上記の騒音が漏れて、車内に伝達されることとなる。
このフランジ7から漏れる騒音と、車外からオープニングトリムウエザストリップ110のトリム部120の内部を経由して車内に侵入する雨水、埃、騒音を防止するために、トリム部120の内部に粘性の高い不乾性のシーラー170を封入するものもある(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、このシーラー170は粘性の高い液状であるため、その取り扱いに手間がかかり、一端組み付けた後に、トリム部120をフランジ7から外し、再度組み付けるときに、フランジ7やトリム部120の外面にシーラー170が付着して、再組付けが困難であった。
特開2002−127841号公報 特開2000−16193号公報 特開2003−104068号公報 実開昭54−31622号公報
このため、本発明は、装着が容易で、確実に所定位置に装着可能な、フランジからの騒音を確実に防止することができる自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
取付基部は、車外側側壁、底壁及び車内側側壁から形成されるとともに、フランジの把持力を補強する芯材が埋設されてなく、底壁の内面は、フランジの先端を係止する段部が形成され、段部とその付近は、硬質材で形成され、車外側側壁には、フランジにウエザストリップを取付ける取付部材が装着されたことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、自動車の車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の先端のフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に取付けられ、車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有している。このため、ドアフレームの外周又は車体開口部周縁に取付基部を取付けると、車体開口部開閉部材の閉時にシール部が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールすることができる。
取付基部は、車外側側壁、底壁及び車内側側壁から形成されるとともに、フランジの把持力を補強する芯材が埋設されていない。このため、取付基部の車外側側壁と車内側側壁によりフランジを把持することができるとともに、フランジの厚さの変化に対応して車内側側壁を回動させ、車外側側壁と車内側側壁の間の幅を柔軟に変化させることができ、ウエザストリップをフランジに装着することが容易である。
底壁の内面は、フランジの先端を係止する段部が形成され、段部とその付近は、硬質材で形成されている。このため段部にフランジの先端が係止されて、ウエザストリップがフランジに装着される位置を確実に定めることができる。また、段部とその付近は、硬質材で形成されているため、フランジの先端が当接しても変形することが少なく、フランジを所定位置に確実に係止することができる。
車外側側壁には、フランジにウエザストリップを取付ける取付部材が装着されたため、取付部材により車外側側壁内面をフランジ側面に装着している。このため、取付基部によりフランジを挟持するのではなく、取付部材により車外側側壁をフランジの側面に装着することにより、フランジの肉厚が変化してもオープニングトリムウエザストリップをフランジに確実に装着することができる。
請求項2の本発明は、底壁の段部が、フランジのアウターパネルの先端を係止する自動車用ウエザストリップである。
請求項2の本発明では、底壁の段部は、フランジのアウターパネルの先端を係止するため、アウターパネルの先端の位置に対して、ウエザストリップの段部の位置が定まり、ウエザストリップが装着されるアウターパネルの先端を基準として、ウエザストリップの取付部材のフランジへの装着位置が定められるので、装着位置がばらつくことがない。
請求項3の本発明は、取付部材は、両面接着テープである自動車用ウエザストリップである。
請求項3の本発明では、取付部材は、両面接着テープであるため、フランジの厚さが変化しても、フランジの側面に接着するので、装着力(接着力)は同様であり、装着が容易である。
請求項4の本発明は、底壁と車内側側壁の連続部分は、ヒンジ状の薄肉部が形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項4の本発明では、底壁と車外側側壁の連続部分は、ヒンジ状の薄肉部が形成されたため、ウエザストリップをフランジに装着するときに、車外側側壁を開いてフランジを取付基部の奥まで確実に挿入することができるとともに、フランジ挿入後は、車外側側壁をヒンジ状の薄肉部を中心に回動させてフランジに密着させることができ、装着が容易である。
請求項5の本発明は、底壁の硬質材はJIS硬度85°〜95°の硬質ゴムから形成され、取付基部の他の部分はJIS硬度60°〜80°の軟質ゴムから形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項5の本発明では、底壁の硬質材はJIS硬度85°〜95°の硬質ゴムから形成されたため、フランジの先端が段部に当接しても変形の少ない十分な硬度を有している。
取付基部の他の部分はJIS硬度60°〜80°の軟質ゴムから形成されたため、フランジを把持するに十分な強度とフランジの形状の変化に追従することが可能な十分な柔軟性を併せ持つことができる。
請求項6の本発明は、車内側側壁は、中央付近がフランジ方向に屈曲し、断面が略く字形の屈曲部が形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項6の本発明では、車内側側壁は、中央付近がフランジ方向に屈曲し、断面が略く字形の屈曲部が形成されたため、フランジの厚さが変化しても車内側側壁の根元を中心に回動して、屈曲部が常にフランジの車内側の側面に当接して、車外側側壁と併せてフランジを把持することができる。
請求項7の本発明は、段部によりフランジの先端を係止し、屈曲部がフランジの側面に当接し、ウエザストリップをフランジ装着前の所定時間フランジに保持可能に形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項7の本発明では、段部によりフランジの先端を係止し、屈曲部がフランジの側面に当接し、ウエザストリップをフランジ装着前の所定時間フランジに保持することにより、ウエザストリップをフランジに装着するときに、ウエザストリップを仮止めすることができ、取付部材をフランジに装着する作業が容易であり、ウエザストリップの装着位置を正確に定めることができる。
請求項8の本発明は、車体開口部開閉部材はドアであり、ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップである自動車用ウエザストリップである。
請求項8の本発明では、車体開口部開閉部材はドアであり、ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップであるため、車体開口部周縁とドアとの間を確実にシールすることができるとともに、フランジの隙間から車内に侵入する騒音を取付基部により包み込み、確実に防止することができる。
請求項9の本発明は、取付基部の硬質材以外の部分は、ソリッド材または微発泡材で形成され、シール部は、スポンジ材で中空状に形成される自動車用ウエザストリップである。
請求項9の本発明では、取付基部がソリッド材または微発泡材で形成されるため、自動車ドア又は車体開口部周縁のフランジに取付けたときに、確実に形状を保持することができる。
シール部は、自動車ドア又は車体開口部周縁のいずれかに当接する中空状のスポンジ材で形成されるため、自動車ドア又は車体開口部周縁の形状に沿って、柔軟に当接することができ、シール性が高い。
請求項10の本発明は、ウエザストリップのシール部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、取付基部の硬質材以外の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成され、底壁の硬質材の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材で形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項10の本発明では、ウエザストリップのシール部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、取付基部の硬質材以外の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成され、底壁の硬質材の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材で形成されている。このため、同じ種類の材料を使用して同時押出成形ができ、耐候性のよい製品を得ることができる。また、同じオレフィン系樹脂・ゴムのため分離せずにリサイクル使用ができ、リサイクル容易な製品を得ることができる。
本発明では、底壁の内面は、フランジの先端を係止する段部が形成され、段部とその付近は、硬質材で形成されているため段部にフランジの先端が係止されて、ウエザストリップがフランジに装着される位置を確実に定めることができる。また、段部とその付近は、硬質材で形成されているため、フランジの先端が当接しても変形することが少なく、フランジを確実に係止することができる。
取付部材により車外側側壁内面をフランジ側面に装着しているため、フランジの肉厚が変化してもオープニングトリムウエザストリップをフランジに確実に装着することができる。
本発明の実施の形態を、ドアとオープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。本発明は、オープニングトリムウエザストリップ10以外にも、スライディングルーフウエザストリップ、ラッゲージウエザストリップ等の自動車の車体開口部とその開口部を閉じる車体開口部の車体開口部周縁の間をシールする開閉部材に使用されるウエザストリップにも使用することができる。
本発明を、図1〜図5に基づき説明する。
図1は、本発明のオープニングトリムウエザストリップ10が図4における車体開口部周縁6に装着された状態の図5におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明のオープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に装着するときの状態の断面図である。
図3は、オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に装着するローラー70、71の働きを示す模式図である。
図4は自動車のドアを開いた状態において、車体開口部周縁6への取付状態を示す斜視図である。図5は、上記車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の全体の正面図である。
図4に示すように、自動車の車体1は、車体開口部を有し、その車体開口部は、車体開口部開閉部材であるドア2により開閉される。車体開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6は先端が車体を構成するアウターパネル6・インナーパネル8等の先端が溶接されて、フランジ7(図1、2参照)となっている。このフランジ7に車体開口部周縁6とドア2との間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10が装着される。
フランジ7は、車体1の車体開口部周縁6の部位により溶接されるパネルの数が2枚〜8枚程度まで変化する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に成形される。この直線状に形成された1本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図5に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、環状となるようにフランジ7に装着される。装着は、オープニングトリムウエザストリップ10の一方の端末から順次フランジ7に装着され、装着が完了すると、他方の端末が一方の端末と接合することとなる。この端末は、接続部11により型接合されて環状に形成されていてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の端末同士を装着前に接着剤で接着して環状にしてもよい。
次に、図1に基づき、オープニングトリムウエザストリップ10の断面形状について説明する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形のトリム部(取付基部)20と、トリム部20から一体的に形成され、ドア2のドアフレーム膨出部2aに当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールする中空状のシール部(中空シール部)30を有する。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22、底壁23からなる断面略U字形をなしている。トリム部20は、フランジ7の肉厚の変化に柔軟に対応できるため、トリム部20の車外側側壁21、車内側側壁22及び底壁23に一体的に連続して幅方向に広がり、フランジを挟持する挟持力を補強する金属板や硬質合成樹脂等で形成されたインサート(芯材)が埋設されていない。
しかしながら、長手方向の伸縮を規制するワイヤーや幅の狭い帯状のフィルム等を底壁23等に埋設することができる。
車外側側壁21は断面が略平板状に形成され、車外側側壁21の内面には両面接着テープ25が貼着されている。オープニングトリムウエザストリップ10は、両面接着テープ25によりフランジ7の側面に接着される。
両面接着テープ25を使用すると、フランジ7の車外側の面に接着するのみであるため、フランジ7の厚さが変化しても装着方法は同じであり、フランジ7への接着力は同様であり、装着が容易である。
両面接着テープ25の肉厚を厚くしたり、車外側側壁21をスポンジで形成すると、フランジ7の側面に形成されたスポット痕の凹凸を吸収することができる。
両面接着テープ25の代わりに、車外側側壁21にクリップ(図示せず)を装着することができる。クリップと両面接着テープ25を併用することもできる。
車外側側壁21の先端には、スポンジ材から形成された先端部21cが一体的に形成されている。先端部21cは、車外側側壁21がフランジ7に装着されると、アウターパネル6の屈曲した部分に当接して、アウターパネル6とオープニングトリムウエザストリップ10の間をシールすることができる。
車外側側壁21と底壁23の間の連続部分は、ヒンジ状の薄肉部21bが形成されている。このため、車外側側壁21が薄肉部21bを中心にヒンジのように回動することができる。オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に装着するときに、後述するように、フランジ7の先端を底壁23に当接させるが、車外側側壁21を開いてフランジ7を取付基部20の奥まで確実に挿入することができる。フランジ7を挿入後は、車外側側壁21をヒンジ状の薄肉部21bを中心に回動させて、車外側側壁21の両面接着テープ25をフランジ7に圧接させて、フランジ7に密着させることができ、装着が容易である。
底壁23は、略平板状に形成され、若干車外側側壁21よりの内面に、フランジ7の先端を係止する段部23bが形成されている。段部23bは、断面がL字形に形成され、段部23bの底の部分にフランジ7の先端、本実施の形態ではアウターパネル6の先端が当接して、段部23bの側面の部分にアウターパネル6の先端部分の側面が当接して、アウターパネル6の先端が係止される。
これによって、オープニングトリムウエザストリップ10がフランジ7に装着される位置を確実に定めることができる。また、後述する車内側側壁22の屈曲部22bと段部23bで、オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に保持して、仮止めをすることができる。
段部23bとその付近は、底壁23の他の部分や側壁21,22よりも硬度が高い材料(硬質材)で形成されている。段部23bとその付近は、硬質材で形成されているため、フランジ7の先端が当接して押されても、底壁23が変形することが少なく、車外側側壁21がフランジ7に接着される位置を定めることができ、フランジ7を確実に係止することができる。
硬質材で形成される底壁23の部分は、図1に示す実施の形態では、車外側側壁21との連続部分から底壁23の中央部付近までの全体であるが、底壁23の内面側のみ硬質材で形成され、底壁23の外面側は、車内側側壁22と車外側側壁21と同じ材料で形成されてもよい。
底壁23の硬質材は、例えば、JIS硬度85°〜95°の硬質ゴムから形成することができる。このため、フランジ7の先端が段部23bに当接しても、十分な硬度を有しており、段部23bが変形されることが少ない。
底壁23の他の部分や、車外側側壁21と車内側側壁22はJIS硬度60°〜80°の軟質ゴムから形成されることができる。このため、フランジ7を把持するに十分な強度とフランジ7を形成するパネルの枚数が増加して、フランジ7の厚さが変化しても、追従することが可能な十分な柔軟性を併せ持つことができる。
車内側側壁22は、図1と図2に示すように、中央付近がフランジ7方向に屈曲し、断面が略く字形に形成されている。この断面が略く字形の屈曲した部分は、屈曲部22bが形成されている。車内側側壁22は、底壁23との連続部分では、車外側側壁21方向に斜めに延設されている。このため、挿入されるフランジ7の厚さが変化しても、フランジ7の厚さに対応して、車内側側壁22は、車内側側壁22の根元を中心に回動して、屈曲部22bが常にフランジ7の車内側の側面に当接して、底壁23の段部23b、車外側側壁21と併せてフランジ7を把持することができる。
車外側側壁21の外面には中空シール部30が一体的に設けられている。中空シール部30は、車外側側壁21の外面に断面形状が略楕円形の中空状のスポンジ材で形成される。スポンジ材はスポンジゴム、スポンジ熱可塑性エラストマー等を使用する。中空シール部30は、ドア閉時にドア2のドアフレームの膨出部2aに当接してドア2と車体開口部周縁6の間をシールする。中空シール部30は、当接する相手部材の位置に応じて、底壁23から形成することができる。
中空シール部30の代わりに中空状ではなく、リップ状のシール部を車外側側壁21の外面に設けてもよい。
フランジ7にオープニングトリムウエザストリップ10を装着するときは、まず、車外側側壁21を、その薄肉部21bを中心にトリム部20を開くように回動して、アウターパネル2bの先端を底壁23の段部23bに当接させる。このため、アウターパネル6の先端を基準として、オープニングトリムウエザストリップ10の取付部材20がフランジ7のアウターパネル6の側面へ装着される位置が定められるので、装着位置がばらつくことがない。
このとき、フランジ7の車内側の面には、車内側側壁22の屈曲部22bの先端が当接し、屈曲部22bとこの段部23bで、フランジ7に対して取付基部20を保持することができ、両面接着テープ25をフランジ7に接着するまでの時間、オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に仮止めすることができ、後述する、両面接着テープ25の接着作業が容易となる。
次に、図3に示すように、底壁23を押すローラー70により、底壁23をフランジ7の先端に押圧しつつ、車外側側壁21を押すローラー71により、両面接着テープ25をフランジ7に密着させることができる。そして、両面接着テープ25がフランジ7の側面に強く押し圧されて、中空シール部30の上から車外側側壁21を押して、両面接着テープ25をフランジ7のアウターパネル6の表面に押し付け接着する。これにより、オープニングトリムウエザストリップ10を所定位置に、強く接着することができる。両面接着テープを使用したため、フランジ7の厚さが変化しても装着力は変化せず、同様であり、装着も容易である。
また、フランジ7の先端が取付基部20に包み込まれるため、フランジ7の先端のスポット溶接の部分や板金の曲がり等によって形成された、フランジ7を構成する板金の間の隙間から騒音が漏れ出ることを防止することができるとともに、雨水、ほこり等が車外からオープニングトリムウエザストリップ10とフランジ7の間に侵入することを防止することができる。
なお、両面接着テープ25の代わりに、クリップを車外側側壁21に取付け、フランジ7に挿入してオープニングトリムウエザストリップ10を装着することもできる。このとき、段部23bと屈曲部22bで同様に仮止めすることにより、装着が容易になる。
オープニングトリムウエザストリップ10において、中空シール部30は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、トリム部(取付基部)20の硬質材以外の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成され、トリム部20の硬質材の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材で形成されると、耐候性のよい製品を得ることができる。また、この場合は、オープニングトリムウエザストリップ10は全体としてオレフィン系でありそのまま一緒に粉砕等を行い、リサイクルして使用することができる。
次に、ドアオープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
このドアオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20を構成するソリッドゴムと中空シール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出すことができる。
オープニングトリムウエザストリップ10の成形においては、成形材料は、ソリッド材または微発泡剤の場合は、合成ゴム、熱可塑性エラストマーが使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー等が使用される。スポンジ材としてとしては、上記EPDMゴム、熱可塑性エラストマーを発泡させて使用する。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫、発泡が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、押出成形と同時にあるいは押出成形の後に加熱されて発泡して、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
押出されたオープニングトリムウエザストリップ10は、所定寸法に切断されて、自動車の車体開口縁のフランジ7に取付けられる。
本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図5におけるA−A線に沿った部分の車体開口部周縁に装着された状態の断面図である。 本発明の実施の形態である本発明のオープニングトリムウエザストリップをフランジに装着するときの状態の断面図である。 オープニングトリムウエザストリップをフランジに装着するローラーの働きを示す模式図である。 自動車の側面の斜視図である。 本発明の実施の形態であるドアオープニングトリムウエザストリップの正面図である。 従来のドアオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における断面図である。 従来の他のドアオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。 従来の他のドアオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。 従来の他のドアオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。
符号の説明
6 車体開口部周縁(アウターパネル)
7 フランジ
10 ドアオープニングトリムウエザストリップ
20 トリム部(取付基部)
21 車外側側壁
21b 薄肉部
22 車内側側壁
22b 屈曲部
23 底壁
23b 段部
25 両面接着テープ
30 中空シール部

Claims (10)

  1. 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
    該ウエザストリップは、上記車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に設けられ、他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して上記車体開口部開閉部材と上記車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
    上記取付基部は、車外側側壁、底壁及び車内側側壁から形成されるとともに、上記フランジの把持力を補強する芯材が埋設されてなく、
    上記底壁の内面は、上記フランジの先端を係止する段部が形成され、該段部とその付近は、硬質材で形成され、
    上記車外側側壁には、上記フランジに上記ウエザストリップを取付ける取付部材が装着されたことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  2. 上記底壁の段部は、上記フランジのアウターパネルの先端を係止する請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
  3. 上記取付部材は、両面接着テープである請求項1または請求項2に記載の自動車用ウエザストリップ。
  4. 上記底壁と車外側側壁の連続部分は、ヒンジ状の薄肉部が形成された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  5. 上記底壁の硬質材はJIS硬度85°〜95°の硬質ゴムから形成され、上記取付基部の他の部分はJIS硬度60°〜80°の軟質ゴムから形成された請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  6. 上記車内側側壁は、中央付近がフランジ方向に屈曲し、断面が略く字形の屈曲部が形成された請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  7. 上記段部により上記フランジの先端を係止し、上記屈曲部が上記フランジの側面に当接し、上記ウエザストリップをフランジ装着前の所定時間上記フランジに保持可能に形成された請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  8. 上記車体開口部開閉部材はドアであり、上記ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップである請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  9. 上記取付基部の硬質材以外の部分は、ソリッド材または微発泡材で形成され、上記シール部は、スポンジ材で中空状に形成される請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  10. 上記ウエザストリップのシール部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、上記取付基部の硬質材以外の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成され、上記底壁の硬質材の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材で形成された請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022063927A (ja) * 2020-10-13 2022-04-25 豊田合成株式会社 ウェザストリップ

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