JP2003235521A - 海老加工食品およびその製造方法 - Google Patents

海老加工食品およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の海老加工品に比べて格段に良好な食味
を持ち、長期間の保存にも劣化を起こすことがない、新
規な海老加工食品を提供する。 【解決手段】 本発明の海老加工品は、海老の尾部筋肉
を主として含み、蛋白質含有量P、遊離グリシン含有量
Gl、遊離プロリン含有量Prが、下記A及びBの各条件を
同時に満足することを特徴とするもので、生鮮海老を8
5℃以上の熱水又は飽和水蒸気に接触させて熱処理した
後冷却して、尾部筋肉から横方向に平行切断して採取し
た厚さ5±0.2mmの試料の平行板型加圧試験機によ
る室温での縦方向圧潰強さが、前記試料の断面積1cm
2 当たり15〜35Nである熱処理海老を得、次いで該
熱処理海老から頭部等の食用不適な部分を除去する処理
と加熱又は冷却による処理とを含む加工を加えて製造す
る。 A: 0.05 ≦(Gl+Pr)/P≦ 0.09 B: 0.3 ≦Pr/(Gl+Pr)≦ 0.5

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生鮮海老を材料と
した保存性の良い加工食品に関するものであり、さらに
詳しくは、生鮮海老の蛋白質成分が変質を起こすことで
起こる、海老本来の食味の経時的劣化を抑制できるう
え、味の優れた新規な海老加工食品と、上記の海老加工
食品を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に魚介類のうちで海老やカニ等の甲
殻類は、捕獲水揚げすると死後の生活反応の停止により
死後硬直が起き、続いて組織の酸化が始まって硫化水素
の発生による褐変現象が進み、さらに軟化を経て腐敗に
到る現象が見られる。水産食品におけるこのような好ま
しくない劣化現象の発生を遅らせ、または防止するため
には、一般的に、食品を冷凍保存する方法が採用されて
いるが、海老、特に甘海老や桜海老などを生で食する場
合では、解凍した後に海老の筋肉組織に含まれる結合水
の1部がドリップを起こし、筋肉組織の軟化が進んでし
まうため、冷凍は食味の劣化を防ぐのに必ずしも有効で
はない、とされてれていた。
【0003】また、甘海老などの生の海老を冷蔵してお
いて、腐敗に到らないうちに食する場合でも、味の劣化
の進行を防ぐ有効な方法がなく、その一方で生の海老を
加熱して結合水を細胞組織に固定しようとすると、生の
味が失われて風味を損なうこととなり、生の海老の保存
管理は極めて困難とされていた。
【0004】そこで本発明者は、捕獲直後の生鮮な状態
を維持している海老を、85℃以上の熱水又は飽和水蒸
気に短時間接触させて熱処理し、次いで該熱処理後直ち
に冷却して、海老の尾部筋肉が不透明化し、且つ該尾部
筋肉から横方向に平行切断して採取した厚さ5±0.2
mmの試料の平行板型加圧試験機による室温での縦方向
圧潰強さを、前記試料の断面積1cm2 当たり15〜3
0Nとすることにより、それ以後の海老の品質劣化を抑
制できることを発見し、こうして得た保存性のよい熱処
理海老について特許出願している(特願2001-209154)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の熱
処理海老は、生の味を長期に維持できるものではある
が、例えば干し海老などの、新鮮な海老と風味は異なる
が日持ちは良好である海老加工品と比較すると、保存性
の点では全く比較する対象にもなるものではなかった。
そこで本発明は、上記の熱処理海老の製造の手法を利用
して、従来の海老加工品に比べて格段に良好な食味を持
ち、且つ日持ちの点でも見劣りがしない、新規な海老加
工食品を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
とができる本発明の海老加工食品は、海老の尾部筋肉を
主として含み、蛋白質含有量P、遊離グリシン含有量G
l、遊離プロリン含有量Prが、下記A及びBの各条件を
同時に満足することを特徴とするものである。
【0007】 A: 0.05 ≦(Gl+Pr)/P≦ 0.09 B: 0.3 ≦Pr/(Gl+Pr)≦ 0.5
【0008】そして本発明の海老加工食品は、生鮮海老
を85℃以上の熱水又は飽和水蒸気に接触させて熱処理
した後冷却して、尾部筋肉から横方向に平行切断して採
取した厚さ5±0.2mmの試料の平行板型加圧試験機
による室温での縦方向圧潰強さが、前記試料の断面積1
cm2 当たり15〜35Nである熱処理海老を得、次い
で該熱処理海老から頭部等の食用不適な部分を除去する
処理と加熱又は冷却による処理とを含む加工を加えて、
蛋白質含有量P、遊離グリシン含有量Gl、遊離プロリン
含有量Prが、下記A及びBの各条件を同時に満足する筋
肉部分を主として含む加工食品とする、本発明の海老加
工食品の製造方法によって得ることができる。
【0009】 A: 0.05 ≦(Gl+Pr)/P≦ 0.09 B: 0.3 ≦Pr/(Gl+Pr)≦ 0.5
【0010】本発明の海老加工食品を製造するための原
料となる海老は、甘海老であることが好ましいが、ボタ
ン海老や車海老などの、食味の良好な海老などを組み合
わせて用いることもできる。
【0011】また、上記の原料として用いられる海老
は、生鮮海老であることが必要であるが、特に筋肉組織
が生活反応を失わない状態、すなわち活状態を維持して
いるものを熱処理することが好ましい。
【0012】そして、熱処理海老の加工は、頭部等の食
用不適な部分を除去する処理と加熱又は冷却による処理
とを含むが、更に乾燥処理や磨砕処理などを含めること
ができ、これらの種々の処理を組み合わせて加工するこ
とにより、後述するような種々の形態の海老加工食品を
得ることができる。
【0013】本発明の海老加工食品の形態を、最初にそ
の材質の観点から分類すると、頭部を除去した後の、尾
部の筋肉部分と尾や殻の部分とを併せて用いたものや、
殻だけを除いたもの、殻と尾を除いて筋肉部分だけとし
たものなどに分けることができる。そしてまた、加工後
の食品形状の観点から分類すると、海老の形状をそのま
ま保った有姿品、大きく切り分けられた塊状品、細かく
切断された片状品又は粒状品、磨砕した擂り身状品など
に、分けることができる。
【0014】更に、これらの材料の材質と形状とを組み
合わせて得られた海老加工食品は、そのまま冷凍した食
品とした場合、解凍後に生状態の食品として利用する
か、又は2次的な調理を経て他の調理食品用の材料など
として利用することができ、或いは温風や赤外線などを
利用して加熱乾燥し、塊状や粒状の乾燥食品としてその
まま利用するか、又は細粒状や粉末状の乾燥食品として
調味料、或いは常温保存型のインスタント調理食品の材
料などに、好適に利用することができる。
【0015】また、磨砕して得た擂り身状食品は、冷凍
保存しておいて蒲鉾様の食品の材料とすることができ、
或いは適宜の形状に成形して蒸しあげるか、焙って火を
通すなどの調理をした調理済の食品とすることもでき
る。しかしながら、本発明の海老加工食品の形態はこれ
らの例示に限定されるものではなく、適宜に任意の形態
の食品に加工して利用できることは言うまでもない。そ
してまた、本発明の海老加工食品を保存し、又は流通さ
せるときには、冷蔵品又は冷凍品の形態とすることが好
ましいことも、当然である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の海老加工食品の
製造方法を説明する。本発明の海老加工食品は、前段階
の熱処理海老を製造する工程と、後段階の熱処理海老を
加工する工程とからなる。そこで先ず、熱処理海老を製
造する工程を説明する。この前段階の工程は、基本的に
は本発明の先願に当たる特願2001-209154 の明細書に記
載された方法に準ずるものであり、生鮮海老を選別する
第1工程と、該選別された生鮮海老を計量部と、加熱部
と、冷却部とを含む熱処理装置により熱処理する第2工
程と、更に必要に応じて一時貯留又は移送するために熱
処理海老を冷蔵又は冷凍する第3工程とからなる。
【0017】前記の第1工程における生鮮海老を選別
は、本発明の海老加工食品の品質を確保すると共に、処
理作業の効率化を図るために行うもので、目的とする海
老以外のものの混入防止、鮮度が低い海老や頭部が黒化
した海老などの、熱処理による改質効果が低い原料の排
除、熱処理効果の均一性を確保するための、海老のサイ
ズによる分別などを実施する。なお、こうした選別は、
以後の各工程段階などでも、必要に応じて実施すること
が好ましいことは、言うまでもない。
【0018】前記第2工程を実施する熱処理装置におけ
る計量部は、次段の加熱部が回分処理方式が好ましいた
め、1回に処理する原料海老の仕込み量を計測すること
で、熱処理効果の均一性を高めるのに有効な装置であ
る。そして加熱部は、例えば真水乃至塩水などの熱水を
入れた熱処理槽に、蒸気を供給して85℃乃至99℃に
加熱し、且つ攪拌も行うようにしたものが用いられ、特
に槽内の熱水の温度を均一にするために、循環ポンプと
循環パイプとを用いて熱水を循環させるように構成した
ものが好ましい。更に、この熱処理槽には多孔板などで
形成されたバスケットなどを予め沈置しておき、投入さ
れた原料海老の熱処理が所定の時間行われた後に、一挙
に掬い上げることができるようにすることが好ましい。
【0019】また、加熱部の後に設けた冷却部は、例え
ば真水乃至塩水などの冷水を入れた冷却槽で、槽内の冷
水の温度を均一にするために、循環ポンプと循環パイプ
とを用いて冷水を循環させるように構成したものが好ま
しい。この冷却槽内の温度は、熱処理された海老を急速
に冷却するために、30℃以下であることが良く、20
℃以下、更には10℃以下であることが特に望ましい。
しかし、冷水の使用量に制限があるときは、冷却部に2
個の冷却槽を設けてそれを直列に配置し、初段の冷却槽
の温度を例えば40〜30℃程度に設定し、次段の冷却
槽の温度を例えば20℃以下に設定することにより、こ
うした冷水の使用量を節減するようにしてもよい。更に
これらの冷却槽には、熱処理槽の場合と同様に、多孔板
などで形成されたバスケットなどを予め沈置しておき、
冷却された熱処理海老を一挙に掬い上げるようにしても
よい。
【0020】上記のようにして海老を熱処理すると海老
の筋肉組織が改質されるが、その改質の度合いは処理温
度と処理時間によって決まるので、熱水または水蒸気等
の加熱媒体と海老との接触時間は、加熱媒体の種類や温
度、海老のサイズ、加熱媒体量と海老の量との割合等に
より、適宜に調整する必要がある。特には、処理された
海老の尾部筋肉から横方向に平行切断して採取した厚さ
5±0.2mmの試料の、平行板型加圧試験機による室
温、特には22〜27℃での縦方向圧潰強さが、前記試
料の断面積1cm2 当たり15〜35Nとなるに必要な
時間の範囲で、接触させるのがよい。このような接触時
間は、通常1分から5分程度の間であり、しかも海老の
筋肉組織の温度が少なくとも70〜75℃に達するよう
に選択するのが好ましい。
【0021】こうして熱処理された海老は、処理後に冷
水により直ちに冷却されるが、該冷却工程においては、
海老の筋肉組織の温度が速やかに65℃以下、好ましく
は55℃以下となり、必要以上に筋肉組織の改質が進ま
ないようにすることが望ましい。しかし、熱処理した海
老の保存には更に完全に冷却することが好ましいので、
冷水の温度は25℃以下、さらには20℃以下であるこ
とがより好ましく、10℃以下であってもよい。そし
て、完全に冷却したのちに冷凍すると、改質された筋肉
組織の性質を更に長期間にわたって維持させることがで
きる。
【0022】このようにして得られた熱処理海老は、筋
肉組織が改質されると共に、筋肉組織に含まれる遊離の
アミノ酸の組成が変化して、生の筋肉組織より一段と美
味しい味を示すようになる。そこで本発明では、後段階
の加工工程において以下のように加工処理を加える。す
なわち、上記の熱処理海老に対して、頭部等の食用不適
な部分を除去する処理と加熱又は冷却による処理と、更
に乾燥処理や磨砕処理などを含む加工を加えて、多様な
用途に用いるに適した種々の海老加工食品を得るもので
ある。
【0023】
【実施例】以下、本発明の海老加工食品を、実施例に基
づいて説明する。 (参考例)捕獲後に1kg当たり90〜120尾のサイ
ズに選別して、水槽に入れておいた活甘海老aと、その
水槽からすくい上げた活甘海老aを、直ちに97℃の2
%食塩水中に投入して、約1分間熱処理した後直ちに掬
い上げ、10℃の冷水中に投入冷却して熱処理甘海老b
1 を製造し、また熱処理時間をそれぞれ2、4、8分間
としたほかは全く同様に処理した熱処理甘海老b2 、b
4 、b8 を製造した。そして更に、これらの熱処理甘海
老b1 〜b8 のそれぞれから約半数を取り分けて、直ち
に−30℃の冷凍庫で冷凍し、それぞれ冷凍熱処理甘海
老c1 〜c8を製造すると共に、水槽からすくい上げた
活甘海老aを直ちに−30℃の冷凍庫で冷凍して、冷凍
甘海老dを製造し、これらを冷凍保管した。
【0024】次いで、これらの活甘海老aと熱処理甘海
老b1 〜b8 との中からそれぞれ10尾を取り出し、そ
れぞれの殻を剥いて海老の尾部筋肉を軸に対して略直角
方向に切断し、厚さ5±0.2mmの筋肉試料を作成す
ると共に、その直径を測定した。続いて、この筋肉試料
を平行板型加圧試験機(サン科学、COMPAC−10
0、円板状アダプタ使用)に挟み、厚さが50%になる
まで縦方向に圧し潰す間における最大荷重値(N)を求
め、筋肉試料の断面積1cm2 当たりの縦方向圧潰強さ
(N/cm2 )を計算したうえ、10個の筋肉試料につ
いて得た圧潰強さの平均値を算出した。そして、その試
験結果を表1に示した。
【0025】一方、冷凍保管した前記の冷凍甘海老dを
ポリエチレンの袋に入れて、5〜10℃の流水中に約1
0分間程度浸漬して解凍した後に、その中から約20尾
程度を試験用試料として取り分け、残りを前記と同様に
97℃の2%食塩水中に投入して約2分間熱処理し、熱
処理冷凍甘海老e2 を製造した。この熱処理冷凍甘海老
2 の約半数を製造直後に取り分けて、−30℃の冷凍
庫で冷凍して再冷凍熱処理甘海老f2 を製造し、冷凍保
管するのと平行して、上記の解凍した冷凍甘海老dと熱
処理冷凍甘海老e2 とから、前記と同様にして海老の尾
部筋肉から筋肉試料をそれぞれ作成し、圧潰強さを測定
して、その試験結果を表1に示した。
【0026】また、これまでに冷凍保管されていた冷凍
熱処理甘海老c1 〜c8 と、上記の再冷凍熱処理甘海老
2 とからそれぞれ10尾を取り出し、前記と同様にし
て解凍した後に、前記と同様にして海老の尾部筋肉から
筋肉試料をそれぞれ作成し、圧潰強さを測定して、その
試験結果を表1に示した。
【0027】更に、上記の各甘海老a、b1 、b2 、b
4 、b8 、c1 、c2 、c4 、c8、d、e2 、f2
ついて、それぞれの尾部筋肉を試料として食品としての
成分分析を行い、蛋白質含有量P、遊離グリシン含有量
Gl、遊離プロリン含有量Prを測定し、これらの平均値か
ら、(Gl+Pr)/Pの値と、Pr/(Gl+Pr)の値とを算出した。
その一方で、5人の評価者によりそれぞれの尾部筋肉の
味を評価し、その結果を平均して、秀、優、良、可、不
可の5段階に整理した。これらの結果も表1に併せて示
した。
【0028】また比較のための海老として、生鮮なブラ
ックタイガーとシマエビとを、それぞれ前記と同様に9
7℃の2%食塩水中で約2分間熱処理して、熱処理海老
g及び熱処理海老hを製造し、上記と同様に尾部筋肉を
ついての成分分析を行うと共に味の評価を行い、結果を
平均して、秀、優、良、可、不可の5段階に整理した。
これらの結果も表1に併せて示した。
【0029】表1を見ると、生鮮甘海老を熱処理して得
た熱処理甘海老は、無処理の活海老よりも、筋肉組織中
の遊離アミノ酸であるグリシンの含有量が減少し、プロ
リンの含有量が増加しており、海老の尾部筋肉の縦方向
圧潰強さ(N/cm2 )が15〜35、特に20〜30
の範囲内となるように熱処理した海老が、最も美味し
く、海老加工食品の原料とするに最も適していることが
分かった。その一方、冷凍した甘海老は遊離アミノ酸の
含有量が増加していても、グリシンの含有量に対するプ
ロリンの含有量の比率が低下し、味も低下していること
や、熱処理による旨味の向上効果は活甘海老に対して特
異的なもので、一旦冷凍処理をした甘海老に対しては熱
処理による効果がなく、また熱処理による効果は、その
後の冷凍と解凍によっても余り影響を受けないことも分
かる。
【0030】
【表1】
【0031】(第1実施例)参考例で用いた活甘海老a
と、参考例で製造した冷凍甘海老d、及び冷凍熱処理甘
海老c2 とを原料として、それぞれ頭部と殻と尾とを除
いて尾部の筋肉だけを残す加工を加え、それぞれ対照品
の海老加工食品A、B、及び本発明品の海老加工食品C
を製造した。これらの海老加工食品の性状は表2に示す
通りであって、本発明の海老加工食品Cは対照品の海老
加工食品に比べて味が優れている。また、長時間保存す
るときには、それぞれ2次加工としての冷凍加工を行う
ことができ、種々の料理などの調理用材料として利用す
ることができる。
【0032】(第2実施例)第1実施例と同じく、活甘
海老a、冷凍甘海老d、及び冷凍熱処理甘海老c2とを
原料として、それぞれ頭部と殻と尾とを除いて尾部の筋
肉だけを残す加工を加え、これを40℃の乾燥温風を流
した温風乾燥機の棚の上に並べて乾燥させ、それぞれ対
照品の海老加工食品D、E、及び本発明品の海老加工食
品Fを製造した。これらの海老加工食品の性状は表2に
示す通りであって、本発明の海老加工食品Fは、対照品
の海老加工食品に比べて明らかに味が優れている。そし
て長期間の保存に適し、種々の料理などに用いる材料
や、調味料などとして利用することができる。
【0033】(第3実施例)第2実施例で用いた、冷凍
甘海老d及び冷凍熱処理甘海老c2 を原料として、それ
ぞれ頭部と殻と尾を除去して尾部の筋肉だけを残し、こ
れを80℃の乾燥熱風を流した熱風乾燥機の棚の上に並
べて乾燥させ、それぞれ対照品の海老加工食品G、及び
本発明品の海老加工食品Hを製造した。これらの海老加
工食品の性状は表2に示す通りであって、本発明の海老
加工食品Hは対照品の海老加工食品Gに比べて味が優れ
ている。そして長期間の保存に適し、料理用材料や調味
料、おつまみなどとして利用するに好適なものである。
【0034】(第4実施例)第3実施例と同様に、冷凍
甘海老d及び冷凍熱処理甘海老c2 を原料として、それ
ぞれ頭部と殻と尾を除去して尾部の筋肉だけを残し、こ
れを厚さ5mm程度に細切りとして、40℃の乾燥温風を
流した温風乾燥機の棚の上に並べて乾燥させ、それぞれ
対照品の海老加工食品I、及び本発明品の海老加工食品
Jを製造した。これらの海老加工食品の性状は表2に示
す通りであって、本発明の海老加工食品Jは、対照品の
海老加工食品Iに比べて味が優れている。そして長期間
の保存に適し、料理用材料や調味料、特におつまみなど
として利用するに好適なものである。
【0035】(第5実施例)第4実施例で用いた冷凍熱
処理甘海老c2 を原料として、頭部を除去して殻付きの
尾部の筋肉を残した。これを厚さ5mm程度に細切りし
て、40℃の乾燥温風を流した温風乾燥機の棚の上に並
べて乾燥させ、本発明品の海老加工食品Kを製造した。
この本発明の海老加工食品Kは、その性状が表2に示す
通りであって、味が優れていて長期間の保存に適し、料
理用材料や調味料として用いるに適するほか、カルシウ
ム等の補給にも有効であり、特におつまみやおやつなど
として用いるに好適なものである。
【0036】(第6実施例)第5実施例と同様に冷凍熱
処理甘海老c2 を原料として、頭部を除去して殻付きの
尾部の筋肉を残した。これを40℃の乾燥温風を流した
温風乾燥機の棚の上に並べて乾燥させ、本発明品の海老
加工食品Lを製造した。この本発明の海老加工食品L
は、その性状が表2に示す通りであって、味が優れてい
て長期間の保存ができ、料理用材料や調味料として用い
るに適するほか、カルシウム等の補給にも有効であり、
おつまみやおやつなどとして用いるにも適している。
【0037】(第7実施例)第5実施例と同様に冷凍熱
処理甘海老c2 を原料として、頭部を除去して殻付きの
尾部の筋肉を残した。これを80℃の乾燥熱風を流した
熱風乾燥機の棚の上に並べて乾燥させ、更に粉砕機によ
り微粉砕して、本発明品の粉末状の海老加工食品Mを製
造した。この本発明の海老加工食品Mは、その性状が表
2に示す通りであって、味が優れていて長期間の保存が
でき、料理用材料、特に調味料やふりかけ等として用い
るに適しており、カルシウム等の補給にも有効である。
【0038】(第8実施例)第7実施例で用いた冷凍熱
処理甘海老c2 を原料として、頭部と殻と尾を除去して
尾部の筋肉のみを残し、これを適宜の大きさに刻んだ
後、擂潰装置に投入して擂り潰し、擂り身状の本発明品
の海老加工食品Nを製造した。この海老加工食品Nは、
その性状が表2に示す通りで味が優れており、団子状な
どに纏めるなどして、蒸すか焙ることにより、蒲鉾状
や、はんぺん状の食品とすることができ、特に料理用材
料などに適しているばかりでなく、多種の食品を製造す
るための原料として利用することもできる。
【0039】(第9実施例)第4実施例で製造した、冷
凍甘海老dを原料とした対照品の海老加工食品Iと、冷
凍熱処理甘海老c2 を原料とした本発明品の海老加工食
品Jとを、略等量となるよう配合し、粉砕機を用いて微
粉砕すると共に均一に混合して、本発明品の海老加工食
品Pを製造した。この海老加工食品Pは、その性状が表
2に示す通りであって、味がよくて長期の保存に適し、
料理用材料や調味料などとして利用するに好適な食品で
ある。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明の海老加工食品は、活甘海老を8
5℃以上の熱水又は飽和水蒸気と接触させて熱処理甘海
老を得、これを原料として加工を加えて製造したもので
あり、海老の筋肉が最も美味となる条件で熱処理したの
で、筋肉に含まれる遊離のアミノ酸の組成が特殊な範囲
内にあることが特徴である。そのため、活きた甘海老が
有する本来の味よりも更にコクがあるという独特の味を
備え、しかも長期間にわたって劣化することがなく、品
質の揃った加工食品が量産できる、という優れた効果を
有しており、従来の海老加工食品とは比較にならないほ
ど優れた、新規な海老加工食品を提供できたものであ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月27日(2003.5.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 海老加工食品およびその製造方法
【特許請求の範囲】
請求項9前記海老加工食品の形態が擂り身状品で
ある、請求項6ないし8のいずれかに記載の海老加工食
品。
請求項10前記擂り身状品を加熱処理して練加工
品とした、請求項9に記載の海老加工食品。
請求項11前記海老加工食品の形態が細断された
塊状品、片状品、粒状品のいずれかである、請求項6な
いし8のいずれかに記載の海老加工食品。
請求項12保存時または流通時に冷蔵または冷凍
されている、請求項6ないし11に記載の海老加工食
品。
請求項13前記塊状品、前記片状品、前記粒状品
のいずれかを乾燥した乾燥食品である、請求項11に記
載の海老加工食品。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生鮮海老を材料と
した保存性の良い加工食品に関するものであり、さらに
詳しくは、生鮮海老の蛋白質成分が変質を起こすことで
起こる、海老本来の食味の経時的劣化を抑制できるう
え、味の優れた新規な海老加工食品と、上記の海老加工
食品を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に魚介類のうちで海老やカニ等の甲
殻類は、捕獲水揚げすると死後の生活反応の停止により
死後硬直が起き、続いて組織の酸化が始まって硫化水素
の発生による褐変現象が進み、さらに軟化を経て腐敗に
到る現象が見られる。水産食品におけるこのような好ま
しくない劣化現象の発生を遅らせ、または防止するため
には、一般的に、食品を冷凍保存する方法が採用されて
いるが、海老、特に甘海老や桜海老などを生で食する場
合では、解凍した後に海老の筋肉組織に含まれる結合水
の1部がドリップを起こし、筋肉組織の軟化が進んでし
まうため、冷凍は食味の劣化を防ぐのに必ずしも有効で
はない、とされていた。
【0003】また、甘海老などの生の海老を冷蔵してお
いて、腐敗に到らないうちに食する場合でも、味の劣化
の進行を防ぐ有効な方法がなく、その一方で生の海老を
加熱して結合水を細胞組織に固定しようとすると、生の
味が失われて風味を損なうこととなり、生の海老の保存
管理は極めて困難とされていた。
【0004】そこで本発明者は、捕獲直後の生鮮な状態
を維持している海老を、85℃以上の熱水又は飽和水蒸
気に短時間接触させて熱処理し、次いで該熱処理後直ち
に冷却して、海老の尾部筋肉が不透明化し、且つ該尾部
筋肉から横方向に平行切断して採取した厚さ5±0.2
mmの試料の平行板型加圧試験機による室温での縦方向
圧潰強さを、前記試料の断面積1cm2 当たり15〜3
0Nとすることにより、それ以後の海老の品質劣化を抑
制できることを発見し、こうして得た保存性のよい熱処
理海老について特許出願している(特願2001-209154)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の熱
処理海老は、生の味を長期に維持できるものではある
が、例えば干し海老などの、新鮮な海老と風味は異なる
が日持ちは良好である海老加工品と比較すると、保存性
の点では全く比較する対象にもなるものではなかった。
そこで本発明は、上記の熱処理海老の製造の手法を利用
して、従来の海老加工品に比べて格段に良好な食味を持
ち、且つ日持ちの点でも見劣りがしない、新規な海老加
工食品およびその製造方法を提供することを目的とし
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
とができる本発明の海老加工食品は、海老の尾部筋肉を
主として含み、蛋白質含有量P、遊離グリシン含有量G
l、遊離プロリン含有量Prが、下記A及びBの各条件を
同時に満足することを特徴とするものである。
【0007】 A: 0.05 ≦(Gl+Pr)/P≦ 0.09 B: 0.3 ≦Pr/(Gl+Pr)≦ 0.5
【0008】そして本発明の海老加工食品は、生鮮海老
を85℃以上の熱水又は飽和水蒸気に接触させて熱処理
した後冷却して、尾部筋肉から横方向に平行切断して採
取した厚さ5±0.2mmの試料の平行板型加圧試験機
による室温での縦方向圧潰強さが、前記試料の断面積1
cm2 当たり15〜35Nである熱処理海老を得、次い
で該熱処理海老から頭部等の食用不適な部分を除去する
処理と加熱又は冷却による処理とを含む加工を加えて、
蛋白質含有量P、遊離グリシン含有量Gl、遊離プロリン
含有量Prが、下記A及びBの各条件を同時に満足する筋
肉部分を主として含む加工食品とする、本発明の海老加
工食品の製造方法によって得ることができる。
【0009】 A: 0.05 ≦(Gl+Pr)/P≦ 0.09 B: 0.3 ≦Pr/(Gl+Pr)≦ 0.5
【0010】本発明の海老加工食品を製造するための原
料となる海老は、甘海老であることが好ましいが、ボタ
ン海老や車海老などの、食味の良好な海老などを組み合
わせて用いることもできる。
【0011】また、上記の原料として用いられる海老
は、生鮮海老であることが必要であるが、特に筋肉組織
が生活反応を失わない状態、すなわち活状態を維持して
いるものを熱処理することが好ましい。
【0012】そして、熱処理海老の加工は、頭部等の食
用不適な部分を除去する処理と加熱又は冷却による処理
とを含むが、更に乾燥処理や磨砕処理などを含めること
ができ、これらの種々の処理を組み合わせて加工するこ
とにより、後述するような種々の形態の海老加工食品を
得ることができる。
【0013】本発明海老加工食品の形態を、最初にその
材料の材質の観点から分類すると、いずれも頭部を除去
した後、尾部の筋肉部分と尾や殻の部分とをわせて用
いたもの、殻だけを除いたもの、殻と尾を除いて筋肉部
分だけとしたものなどに分けることができる。そしてま
た、本発明の海老加工食品を加工後の食品形状の観点か
ら分類すると、海老の形状をそのまま保った有姿品、大
きく切り分けられた塊状品、細かく切断された片状品又
は粒状品、磨砕した擂り身状品などに、分けることがで
きる。
【0014】更に、これらの材料の材質と形状とを組み
合わせて得られた海老加工食品は、そのまま冷凍した食
品とした場合、解凍後に生状態の食品として利用する
か、又は2次的な調理を経て他の調理食品用の材料など
として利用することができ、或いは温風や赤外線などを
利用して加熱乾燥し、塊状や粒状の乾燥食品としてその
まま利用するか、又は細粒状や粉末状の乾燥食品として
調味料、或いは常温保存型のインスタント調理食品の材
料などに、好適に利用することができる。
【0015】また、磨砕して得た擂り身状食品は、冷凍
保存しておいて蒲鉾様の食品の材料とすることができ、
或いは適宜の形状に成形して蒸しあげるか、焙って火を
通すなどの調理をした調理済の食品とすることもでき
る。しかしながら、本発明の海老加工食品の形態はこれ
らの例示に限定されるものではなく、適宜に任意の形態
の食品に加工して利用できることは言うまでもない。そ
してまた、本発明の海老加工食品を保存し、又は流通さ
せるときには、冷蔵品又は冷凍品とすることが好ましい
ことも、当然である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の海老加工食品の
製造方法を説明する。本発明の海老加工食品は、前段階
の熱処理海老を製造する工程と、後段階の熱処理海老を
加工する工程とからなる。そこで先ず、熱処理海老を製
造する工程を説明する。この前段階の工程は、基本的に
は本発明の先願に当たる特願2001-209154 の明細書に記
載された方法に準ずるものであり、生鮮海老を選別する
第1工程と、該選別された生鮮海老を計量部と、加熱部
と、冷却部とを含む熱処理装置により熱処理する第2工
程と、更に必要に応じて一時貯留又は移送するために熱
処理海老を冷蔵又は冷凍する第3工程とからなる。
【0017】前記の第1工程における生鮮海老選別
は、本発明の海老加工食品の品質を確保すると共に、処
理作業の効率化を図るために行うもので、目的とする海
老以外のものの混入防止、鮮度が低い海老や頭部が黒化
した海老などの熱処理による改質効果が低い原料の排
除、熱処理効果の均一性を確保するための海老のサイズ
による分別などを実施する。なお、こうした選別は、以
後の各工程段階などでも、必要に応じて実施することが
好ましいことは、言うまでもない。
【0018】前記第2工程を実施する熱処理装置におけ
る計量部は、次段の加熱部回分処理方式とすることが
好ましいため、1回に処理する原料海老の仕込み量を計
測することで、熱処理効果の均一性を高めるのに有効な
装置である。そして加熱部は、例えば真水乃至塩水など
の熱水を入れた熱処理槽に、蒸気を供給して85℃乃至
99℃に加熱し、且つ攪拌も行うようにしたものが用い
られ、特に槽内の熱水の温度を均一にするために、循環
ポンプと循環パイプとを用いて熱水を循環させるように
構成したものが好ましい。更に、この熱処理槽には多孔
板などで形成されたバスケットなどを予め沈置してお
き、投入された原料海老の熱処理が所定の時間行われた
後に、一挙に掬い上げることができるようにすることが
好ましい。
【0019】また、加熱部の後に設けた冷却部は、例え
ば真水乃至塩水などの冷水を入れた冷却槽で、槽内の冷
水の温度を均一にするために、循環ポンプと循環パイプ
とを用いて冷水を循環させるように構成したものが好ま
しい。この冷却槽内の温度は、熱処理された海老を急速
に冷却するために、30℃以下であることが良く、20
℃以下、更には10℃以下であることが特に望ましい。
しかし、冷水の使用量に制限があるときは、冷却部に2
個の冷却槽を設けてそれを直列に配置し、初段の冷却槽
の温度を例えば40〜30℃程度に設定し、次段の冷却
槽の温度を例えば20℃以下に設定することにより、こ
うした冷水の使用量を節減するようにしてもよい。更に
これらの冷却槽には、熱処理槽の場合と同様に、多孔板
などで形成されたバスケットなどを予め沈置しておき、
冷却された熱処理海老を一挙に掬い上げるようにしても
よい。
【0020】上記のようにして海老を熱処理すると海老
の筋肉組織が改質されるが、その改質の度合いは処理温
度と処理時間によって決まるので、熱水または水蒸気等
の加熱媒体と海老との接触時間は、加熱媒体の種類や温
度、海老のサイズ、加熱媒体量と海老の量との割合等に
より、適宜に調整する必要がある。特には、処理された
海老の尾部筋肉から横方向に平行切断して採取した厚さ
5±0.2mmの試料の、平行板型加圧試験機による室
温、特には22〜27℃での縦方向圧潰強さが、前記試
料の断面積1cm2 当たり15〜35Nとなるに必要
な時間の範囲で、接触させるのがよい。このような接触
時間は、通常1分から5分程度の間であり、しかも海老
の筋肉組織の温度が少なくとも70〜75℃に達するよ
うに選択するのが好ましい。
【0021】こうして熱処理された海老は、処理後に冷
水により直ちに冷却されるが、該冷却工程においては、
海老の筋肉組織の温度が速やかに65℃以下、好ましく
は55℃以下となり、必要以上に筋肉組織の改質が進ま
ないようにすることが望ましい。しかし、熱処理した海
老の保存には更に完全に冷却することが好ましいので、
冷水の温度は25℃以下、さらには20℃以下であるこ
とがより好ましく、10℃以下であってもよい。そし
て、完全に冷却したのちに冷凍すると、改質された筋肉
組織の性質を更に長期間にわたって維持させることがで
きる。
【0022】このようにして得られた熱処理海老は、筋
肉組織が改質されると共に、筋肉組織に含まれる遊離ア
ミノ酸の組成が変化して、生の筋肉組織より一段と美味
しい味を示すようになる。そこで本発明では、後段階の
加工工程において以下のように加工処理を加える。すな
わち、上記の熱処理海老に対して、頭部等の食用不適な
部分を除去する処理と加熱又は冷却による処理と、更に
乾燥処理や磨砕処理などを含む加工を加えて、多様な用
途に用いるに適した種々の海老加工食品を得るもので
ある。
【0023】
【実施例】以下、本発明の海老加工食品を、実施例に基
づいて説明する。 (参考例)捕獲後に1kg当たり90〜120尾のサイ
ズに選別して、水槽に入れておいた活甘海老aと、その
水槽からすくい上げた活甘海老aを、直ちに97℃の2
%食塩水中に投入して、約1分間熱処理した後直ちに掬
い上げ、10℃の冷水中に投入冷却して熱処理甘海老b
1 を製造し、また熱処理時間をそれぞれ2、4、8分間
としたほかは全く同様に処理した熱処理甘海老b2
4、b8 を製造した。そして更に、これらの熱処理甘
海老1、b2、b4、b8 のそれぞれから約半数を取り分
けて、直ちに−30℃の冷凍庫で冷凍し、それぞれ冷凍
熱処理甘海老c1 、c2、c48 を製造すると共に、
水槽からすくい上げた活甘海老aを直ちに−30℃の冷
凍庫で冷凍して、冷凍甘海老dを製造し、これらを冷凍
保管した。
【0024】次いで、これらの活甘海老aと熱処理甘海
老b1 、b2、b48 との中からそれぞれ10尾を取
り出し、それぞれの殻を剥いて海老の尾部筋肉を軸に対
して略直角方向に切断し、厚さ5±0.2mmの筋肉試
料を作成すると共に、その直径を測定した。続いて、こ
の筋肉試料を平行板型加圧試験機(サン科学、COMP
AC−100、円板状アダプタ使用)に挟み、厚さが5
0%になるまで縦方向に圧し潰す間における最大荷重値
(N)を求め、筋肉試料の断面積1cm2 当たりの縦方
向圧潰強さ(N/cm2 )を計算したうえ、10個の筋
肉試料について得た圧潰強さの平均値を算出した。そし
て、その試験結果を表1に示した。
【0025】一方、冷凍保管した前記の冷凍甘海老dを
ポリエチレンの袋に入れて、5〜10℃の流水中に約1
0分間程度浸漬して解凍した後に、その中から約20尾
程度を試験用試料として取り分け、残りを前記と同様に
97℃の2%食塩水中に投入して約2分間熱処理し、熱
処理冷凍甘海老e2 を製造した。この熱処理冷凍甘海老
2 の約半数を製造直後に取り分けて、−30℃の冷凍
庫で冷凍して再冷凍熱処理甘海老f2 を製造し、冷凍保
管するのと平行して、上記の解凍した冷凍甘海老dと熱
処理冷凍甘海老e2 とから、前記と同様にして海老の尾
部筋肉から筋肉試料をそれぞれ作成し、圧潰強さを測定
して、その試験結果を表1に示した。
【0026】また、これまでに冷凍保管されていた冷凍
熱処理甘海老c1 、c2、c48と、上記の再冷凍熱処
理甘海老f2 とからそれぞれ10尾を取り出し、前記と
同様にして解凍した後に、前記と同様にして海老の尾部
筋肉から筋肉試料をそれぞれ作成し、圧潰強さを測定し
て、その試験結果を表1に示した。
【0027】更に、上記の各甘海老a、b1 、b2 、b
4 、b8 、c1 、c2 、c4 、c8、d、e2 、f2
ついて、それぞれの尾部筋肉を試料として食品としての
成分分析を行い、蛋白質含有量P、遊離グリシン含有量
Gl、遊離プロリン含有量Prを測定し、これらの平均値か
ら、(Gl+Pr)/Pの値と、Pr/(Gl+Pr)の値とを算出した。
その一方で、5人の評価者によりそれぞれの尾部筋肉の
味を評価し、その結果を平均して、秀、優、良、可、不
可の5段階に整理した。これらの結果も表1に併せて示
した。
【0028】また比較のための海老として、生鮮なブラ
ックタイガーとシマエビとを、それぞれ前記と同様に9
7℃の2%食塩水中で約2分間熱処理して、熱処理海老
g及び熱処理海老hを製造し、上記と同様に尾部筋肉を
ついての成分分析を行うと共に味の評価を行い、結果を
平均して、秀、優、良、可、不可の5段階に整理した。
これらの結果も表1に併せて示した。
【0029】表1を見ると、生鮮甘海老を熱処理して得
た熱処理甘海老1 、b2 、b4 及び熱処理して冷凍保
存した冷凍熱処理甘海老c1 、c2 、c4 は、無処理の
活海老よりも、筋肉組織中の遊離アミノ酸であるグリ
シンの含有量が減少し、プロリンの含有量が増加してお
り、海老の尾部筋肉の縦方向圧潰強さ(N/cm2 )が
15〜35、特に20〜30の範囲内となるように熱処
理した海老が、最も美味しく、海老加工食品の原料とす
るに最も適していることが分かった。その一方、冷凍し
た甘海老dを解凍し熱処理した熱処理冷凍甘海老e2
び当該熱処理冷凍甘海老e2を再冷凍した再冷凍熱処理
甘海老f2 遊離アミノ酸の含有量が増加していて
も、グリシンの含有量の増加に対してプロリンの含有量
が低下し、味も低下している。熱処理による旨味の向上
効果は活甘海老に対して特異的なものであり、一旦冷凍
処理をした甘海老に対しては熱処理による効果がなく、
また熱処理による効果は、その後の冷凍と解凍によって
も余り影響を受けないことも分かった
【0030】
【表1】
【0031】(第1実施例)参考例で用いた活甘海老a
と、参考例で製造した冷凍甘海老d、及び冷凍熱処理甘
海老c2 とを原料として、それぞれ頭部と殻と尾とを除
いて尾部の筋肉だけを残す加工を加え、それぞれ対照品
の海老加工食品、B 、及び本発明品の海老加工食
品Cを製造した。これらの海老加工食品の性状は表2に
示す通りであって、本発明の海老加工食品Cは対照品の
海老加工食品、B に比べて味が優れている。ま
た、長時間保存するときには、それぞれ2次加工として
の冷凍加工を行うことができ、種々の料理などの調理用
材料として利用することができる。
【0032】(第2実施例)第1実施例と同じく、活甘
海老a、冷凍甘海老d、及び冷凍熱処理甘海老c2とを
原料として、それぞれ頭部と殻と尾とを除いて尾部の筋
肉だけを残す加工を加え、これを40℃の乾燥温風を流
した温風乾燥機の棚の上に並べて乾燥させ、それぞれ対
照品の海老加工食品、E 、及び本発明品の海老加
工食品Fを製造した。これらの海老加工食品の性状は表
2に示す通りであって、本発明の海老加工食品Fは、対
照品の海老加工食品、E に比べて味が優るとも劣
らないものである。そして長期間の保存に適し、種々の
料理などに用いる材料や、調味料などとして利用するこ
とができる。
【0033】(第3実施例)第2実施例で用いた、冷凍
甘海老d及び冷凍熱処理甘海老c2 を原料として、それ
ぞれ頭部と殻と尾を除去して尾部の筋肉だけを残し、こ
れを80℃の乾燥熱風を流した熱風乾燥機の棚の上に並
べて乾燥させ、それぞれ対照品の海老加工食品 、及
び本発明品の海老加工食品Hを製造した。これらの海老
加工食品の性状は表2に示す通りであって、本発明の海
老加工食品Hは対照品の海老加工食品 に比べて味が
優れている。そして長期間の保存に適し、料理用材料や
調味料、おつまみなどとして利用するに好適なもので
ある。
【0034】(第4実施例)第3実施例と同様に、冷凍
甘海老d及び冷凍熱処理甘海老c2 を原料として、それ
ぞれ頭部と殻と尾を除去して尾部の筋肉だけを残し、こ
れを厚さ5mm程度に細切りとして、40℃の乾燥温風を
流した温風乾燥機の棚の上に並べて乾燥させ、それぞれ
対照品の海老加工食品 、及び本発明品の海老加工食
品Jを製造した。これらの海老加工食品の性状は表2に
示す通りであって、本発明の海老加工食品Jは、対照品
の海老加工食品 に比べて味が優れている。そして長
期間の保存に適し、料理用材料や調味料、特におつまみ
などとして利用するに好適なものである。
【0035】(第5実施例)第4実施例で用いた冷凍熱
処理甘海老c2 を原料として、頭部を除去して殻付きの
尾部の筋肉を残した。これを厚さ5mm程度に細切りし
て、40℃の乾燥温風を流した温風乾燥機の棚の上に並
べて乾燥させ、本発明品の海老加工食品Kを製造した。
この本発明の海老加工食品Kは、その性状が表2に示す
通りであって、味が優れていて長期間の保存に適し、料
理用材料や調味料として用いるに適するほか、カルシ
ウム等の補給にも有効であり、特におつまみやおやつな
どとして用いるに好適なものである。
【0036】(第6実施例)第5実施例と同様に冷凍熱
処理甘海老c2 を原料として、頭部を除去して殻付きの
尾部の筋肉を残した。これを40℃の乾燥温風を流した
温風乾燥機の棚の上に並べて乾燥させ、本発明品の海老
加工食品Lを製造した。この本発明の海老加工食品L
は、その性状が表2に示す通りであって、味が優れてい
て長期間の保存ができ、料理用材料や調味料として用い
に適するほか、カルシウム等の補給にも有効であ
り、おつまみやおやつなどとして用いるにも適してい
る。
【0037】(第7実施例)第5実施例と同様に冷凍熱
処理甘海老c2 を原料として、頭部を除去して殻付きの
尾部の筋肉を残した。これを80℃の乾燥熱風を流した
熱風乾燥機の棚の上に並べて乾燥させ、更に粉砕機によ
り微粉砕して、本発明品の粉末状の海老加工食品Mを製
造した。この本発明の海老加工食品Mは、その性状が表
2に示す通りであって、味が優れていて長期間の保存が
でき、料理用材料、特に調味料やふりかけ等として用い
に適しており、カルシウム等の補給にも有効であ
る。
【0038】(第8実施例)第7実施例で用いた冷凍熱
処理甘海老c2 を原料として、頭部と殻と尾を除去して
尾部の筋肉のみを残し、これを適宜の大きさに刻んだ
後、擂潰装置に投入して擂り潰し、擂り身状の本発明品
の海老加工食品Nを製造した。この海老加工食品Nは、
その性状が表2に示す通りで味が優れており、団子状な
どに纏めるなどして、蒸すか焙ることにより、蒲鉾状
や、はんぺん状の食品とすることができ、特に料理用材
料などに適しているばかりでなく、多種の食品を製造す
るための原料として利用することもできる。
【0039】(第9実施例)第4実施例で製造した、冷
凍甘海老dを原料とした対照品の海老加工食品 と、
冷凍熱処理甘海老c2 を原料とした本発明品の海老加工
食品Jとを、略等量となるよう配合し、粉砕機を用いて
微粉砕すると共に均一に混合して、本発明品の海老加工
食品を製造した。この海老加工食品は、その性状が
表2に示す通りであって、味がよくて長期の保存に適
し、料理用材料や調味料などとして利用するに好適な
食品である。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明の海老加工食品は、活甘海老を8
5℃以上の熱水又は飽和水蒸気と接触させて熱処理甘海
老を得、これを原料として加工を加えて製造したもので
あり、海老の筋肉が最も美味となる条件で熱処理したの
で、筋肉に含まれる遊離アミノ酸の組成が特殊な範囲内
にあることが特徴である。このため、活きた甘海老が有
する本来の味よりも更にコクがあるという独特の味を備
え、しかも長期間にわたって劣化することがなく、従来
の海老加工食品とは比較にならないほど優れた新規な海
老加工食品を提供することができる。
【0042】また、本発明の海老加工食品の製造方法に
よれば、品質の揃った海老加工食品を量産できるという
優れた効果を有しており、従来の製造方法とは比較にな
らないほど優れた新規な海老加工食品の製造方法を提供
することができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生鮮海老を85℃以上の熱水又は飽和水
    蒸気に接触させて熱処理した後冷却して、尾部筋肉から
    横方向に平行切断して採取した厚さ5±0.2mmの試
    料の平行板型加圧試験機による室温での縦方向圧潰強さ
    が、前記試料の断面積1cm2 当たり15〜35Nであ
    る熱処理海老を得、次いで該熱処理海老から頭部等の食
    用不適な部分を除去する処理と加熱又は冷却による処理
    とを含む加工を加えて、蛋白質含有量P、遊離グリシン
    含有量Gl、遊離プロリン含有量Prが、下記A及びBの各
    条件を同時に満足する筋肉部分を主として含む加工食品
    とすることを特徴とする海老加工食品の製造方法。 A: 0.05 ≦(Gl+Pr)/P≦ 0.09 B: 0.3 ≦Pr/(Gl+Pr)≦ 0.5
  2. 【請求項2】 前記海老が甘海老である、請求項1に記
    載の海老加工食品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記生鮮海老は、筋肉組織が生活反応を
    失わない状態を維持しているものである、請求項1また
    は2に記載の海老加工食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記加工は、乾燥処理を含む加工であ
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載の海老加工食品
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記加工は、磨砕処理を含む加工であ
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載の海老加工食品
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 海老の尾部筋肉を主として含み、蛋白質
    含有量P、遊離グリシン含有量Gl、遊離プロリン含有量
    Prが、下記A及びBの各条件を同時に満足することを特
    徴とする海老加工食品。 A: 0.05 ≦(Gl+Pr)/P≦ 0.09 B: 0.3 ≦Pr/(Gl+Pr)≦ 0.5
  7. 【請求項7】 前記海老が甘海老である、請求項6に記
    載の海老加工食品。
  8. 【請求項8】 前記海老の殻部分を併せて含有してい
    る、請求項6または7に記載の海老加工食品。
  9. 【請求項9】 形態が細断された片状品又は塊状品であ
    る、請求項6ないし8のいずれかに記載の海老加工食
    品。
  10. 【請求項10】 形態が擂り身状品である、請求項6な
    いし9のいずれかに記載の海老加工食品。
  11. 【請求項11】 形態が乾燥した粉状品又は塊状品であ
    る、請求項6ないし10のいずれかに記載の海老加工食
    品。
  12. 【請求項12】 形態が加熱処理された練加工品であ
    る、請求項6ないし11のいずれかに記載の海老加工食
    品。
  13. 【請求項13】 保存時または流通時の形態が冷蔵品ま
    たは冷凍品である、請求項6ないし12のいずれかに記
    載の海老加工食品。
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