JP2003234653A - 発振制御装置及び原子発振装置 - Google Patents

発振制御装置及び原子発振装置

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JP2003234653A
JP2003234653A JP2002030556A JP2002030556A JP2003234653A JP 2003234653 A JP2003234653 A JP 2003234653A JP 2002030556 A JP2002030556 A JP 2002030556A JP 2002030556 A JP2002030556 A JP 2002030556A JP 2003234653 A JP2003234653 A JP 2003234653A
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oscillation
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Takeshi Atami
健 熱海
Hideyuki Matsuura
秀行 松浦
Yoshibumi Nakajima
義文 中島
Yoshito Furuyama
義人 古山
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Fujitsu Ltd
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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F5/00Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards
    • G04F5/14Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards using atomic clocks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電ランプの状態に応じて、励振回路の回路
定数を最適化する。 【解決手段】 励振回路31は、原子の励起に放電ラン
プ励起を行う。起動電圧モニタ部32aは、励振回路3
1の起動電圧をモニタし、電圧モニタ信号を生成する。
光量モニタ部32bは、放電ランプLpの点灯前及び点
灯保持のときの光量を、共鳴信号からモニタし、光量モ
ニタ信号を生成する。バイアス電圧選択部32cは、電
圧モニタ信号と光量モニタ信号にもとづいて、バイアス
電圧を選択し、選択したバイアス電圧を励振回路31に
印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発振制御装置及び原
子発振装置に関し、特に原子発振の制御を行う発振制御
装置及び原子を励起して発振する原子発振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ルビジウム原子発振器は、安定度の高い
ルビジウム原子の共鳴周波数で周波数を安定化させたも
ので、その出力周波数は、ルビジウム原子によって制御
されるため、極めて安定な周波数を得ることができる。
このため、通信網における高精度の周波数発振装置や、
放送局ではTV信号の原振など、幅広い分野で利用され
ている。
【0003】ルビジウム原子は、ルビジウム原子発振器
内に設置された放電ランプ光により励起される。図12
は従来の放電ランプ用励振回路の構成を示す図である。
最初に各素子の接続関係について説明する。
【0004】トランジスタTrに対し、コレクタ端子
は、Vinと抵抗R1の一端と接続する。ベース端子
は、抵抗R1の他端とダイオードD1のアノードとコン
デンサC1、C3の一端と接続する。エミッタ端子は、
コンデンサC1の他端とコンデンサC2の一端と抵抗R
2の一端と接続する。
【0005】ダイオードD1のカソード、コンデンサC
2の他端及び抵抗R2の他端は、GNDに接続する。コ
ンデンサC3の他端は、コイルLの一端と接続し、コイ
ルLの他端は、GNDに接続する。
【0006】このような構成の励振回路は、共振素子の
1つであるコイルLを、ルビジウムを封入したガラス容
器であるセル(以下、ルビジウムランプLpと呼ぶ)に
巻きつけ、励振回路の発振周波数(数十M〜100MH
z)によりルビジウムを放電させる。この発振にもとづ
き、ルビジウムランプLpから光(以下、ルビジウムラ
ンプ光)が発出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】励振回路に対しては、
ルビジウムランプLpの状態に応じた制御を高品質で行
いつつ、かつ消費電力の低減化及び長寿命化のため、励
振回路に印加される電圧(Vin)は極力低くなるよう
に設計する必要がある。
【0008】図13〜図15はルビジウムランプの状態
に関わる電圧と励振回路のコンデンサ容量との関係を示
す図である。それぞれの図に対し、横軸はコンデンサC
1〜C3の容量値とし、図13の縦軸には励振回路の起
動電圧、図14の縦軸にはルビジウムランプLpの点灯
電圧、図15の縦軸にはルビジウムランプLpの消灯電
圧をとる。
【0009】励振回路の電圧Vinの値によって、起動
電圧、点灯電圧、消灯電圧となっている。起動電圧は、
励振回路の発振起動時の電圧値(ルビジウムランプLp
起動時の電圧値)であり、点灯電圧は、ルビジウムラン
プLpが点灯するに必要な発振状態のときの電圧値であ
る。また、消灯電圧は、ルビジウムランプLpが消灯す
るときの電圧値である。
【0010】ここで、図13のコンデンサC1を示す曲
線W1を見ると、曲線W1は右上がりになっている。し
たがって、起動電圧を小さくするためには、コンデンサ
C1の容量値も小さいものを選択することになる。
【0011】一方、図14のコンデンサC1の曲線W1
aを見ると、曲線W1aは右下がりになっているので、
点灯電圧を小さくするためには、コンデンサC1の容量
値は大きなものを選択することになる。
【0012】このように、コンデンサC1〜C3の容量
値に対するそれぞれの特性は、トレードオフの関係にあ
るため、設計時においてはいずれかの特性を優先させた
回路定数に設定せざるをえない。
【0013】例えば、起動電圧の低下の方を重視して、
コンデンサC1の容量値を定めた場合には(コンデンサ
C1の容量値を小さくとる)、点灯電圧及び消灯電圧が
上昇することになる。
【0014】するとこの結果、経年変化等の理由でルビ
ジウムランプLpが点灯しなくなったり、動作中に消え
る等、致命的な故障が生じる可能性が増大するといった
問題があった。
【0015】また、点灯電圧特性を犠牲にして定数を設
定した場合には、ルビジウムランプLp点灯開始のトリ
ガとなる高圧パルス(数k〜数十kV)を発生するパルス
発生回路をあらたに付加しなければならない。
【0016】ところが、このパルス発生回路には、トリ
ガトランス、コンバータトランス及び大容量のチャージ
用コンデンサ等、大型の部品が必要であるため、近年の
小型化したルビジウム原子発振器に構成することは困難
である。
【0017】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、放電ランプの状態に応じて、励振回路の回路
定数を最適化する発振制御装置を提供することを目的と
する。
【0018】また、本発明の他の目的は、放電ランプの
状態に応じて、励振回路の回路定数を最適化し、高精度
で信頼性の高い発振動作を実現した原子発振装置を提供
することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すような、原子発振の制御を行
う発振制御装置3において、原子の励起に放電ランプ励
起を行う励振回路31と、励振回路31の起動電圧をモ
ニタし、電圧モニタ信号を生成する起動電圧モニタ部3
2aと、放電ランプLpの点灯前及び点灯保持のときの
光量を、共鳴信号からモニタし、光量モニタ信号を生成
する光量モニタ部32bと、電圧モニタ信号と光量モニ
タ信号にもとづいて、バイアス電圧を選択し、選択した
バイアス電圧を励振回路31に印加するバイアス電圧選
択部32cと、から構成され、励振回路31の回路定数
を調整して最適化する回路定数調整部32と、を有する
ことを特徴とする発振制御装置3が提供される。
【0020】ここで、励振回路31は、原子の励起に放
電ランプ励起を行う。起動電圧モニタ部32aは、励振
回路31の起動電圧をモニタし、電圧モニタ信号を生成
する。光量モニタ部32bは、放電ランプLpの点灯前
及び点灯保持のときの光量を、共鳴信号からモニタし、
光量モニタ信号を生成する。バイアス電圧選択部32c
は、電圧モニタ信号と光量モニタ信号にもとづいて、バ
イアス電圧を選択し、選択したバイアス電圧を励振回路
31に印加する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の発振制御装置の原
理図である。発振制御装置3は、励振回路31と、回路
定数調整部32から構成され、原子(ルビジウム原子を
対象にする)を励起して発振する原子発振装置の発振制
御を行う装置である。
【0022】励振回路31は、ルビジウム原子の励起に
放電ランプ励起を行う。放電ランプLpを以下、ルビジ
ウムランプLpと呼ぶ。回路定数調整部32は、起動電
圧モニタ部32a、光量モニタ部32b、バイアス電圧
選択部32cから構成され、励振回路31の回路定数を
調整して最適化する。なお、回路定数とは、ここではル
ビジウムランプLpの特性を決めるコンデンサの容量値
のことを指す。
【0023】起動電圧モニタ部32aは、励振回路31
の起動電圧をモニタし、電圧モニタ信号を生成する。光
量モニタ部32bは、放電ランプの点灯前及び点灯保持
のときの光量を、後述の共鳴信号からモニタし、光量モ
ニタ信号を生成する。
【0024】バイアス電圧選択部32cは、電圧モニタ
信号と光量モニタ信号にもとづいて、バイアス電圧を選
択し、選択したバイアス電圧を励振回路31に印加す
る。なお、動作の詳細は後述する。
【0025】次に発振制御装置3を適用した本発明の原
子発振装置1について説明する。図2は原子発振装置1
の構成を示す図である。原子発振装置1は、電圧制御発
振器(以下、電圧制御水晶発振器であるVCXOとす
る)10、周波数合成器20、原子共鳴器30、サーボ
回路40から構成される。原子発振装置1は、放送用基
準源、ディジタル同期網,移動体通信網のクロック源等
に利用される。
【0026】VCXO10は、サーボ回路40から出力
される制御電圧を受けて発振信号を外部へ出力するとと
もに、この発振信号を周波数合成器20へ送信する。周
波数合成器20は、発振信号に対して、サーボ回路40
から出力される低周波信号により位相変調を与え、周波
数合成(逓倍化も含む)により、ルビジウム原子の共鳴
周波数(ルビジウム原子固有の周波数)6.83468
…GHzのマイクロ波を生成する。
【0027】原子共鳴器30は、マイクロ波を受信して
共鳴信号を出力する(図3で後述)。サーボ回路40
は、低周波信号を生成して周波数合成器20へ送信し、
また、受信した共鳴信号をこの低周波信号により同期検
波して制御電圧を生成し、VCXO10へ送信する。
【0028】図3は原子共鳴器30の構成を示す図であ
る。原子共鳴器30は、図1で示した構成要素からなる
発振制御装置3と、共鳴信号出力部33とから構成され
る。共鳴信号出力部33は、空胴共振器33a、共鳴セ
ル33b、光検出器(フォトダイオード)33c、プリ
アンプ33dから構成される。
【0029】次に原子共鳴器30を中心に原子発振装置
1の帰還制御系の動作について説明する。図2で示した
周波数合成器20から出力されたマイクロ波は、原子共
鳴器30内の空胴共振器33aへ入力される。
【0030】この空胴共振器33aは、ルビジウム原子
の共鳴周波数6.83468GHzに同調されている。
また、空胴共振器33a内部には、ルビジウム蒸気が封
入された共鳴セル33bが内蔵されている。
【0031】励振回路31から発出されたルビジウムラ
ンプ光は、共鳴セル33b内のルビジウム蒸気に照射さ
れる。すると、ルビジウムランプ光は、ルビジウム蒸気
の中を通り抜け、透過量が光検出器33cで検出され
る。
【0032】また、入力したマイクロ波の周波数が、ル
ビジウム原子の共鳴周波数と一致したときには、原子共
鳴が起こり、ルビジウム蒸気によるルビジウムランプ光
の吸収量が増大して、光検出器33cの出力が低下する
(検出されるルビジウムランプ光量が減少する)。
【0033】ここで、マイクロ波は位相変調されてい
る。この位相変調されたマイクロ波と、ルビジウム共鳴
周波数が一致したときに、光検出器33cの出力が最も
低下するのであるから、このときの光検出器33cは、
入力したマイクロ波と同じ信号(マイクロ波周波数とル
ビジウム共鳴周波数との周波数ずれのない信号)を検出
することになる。
【0034】また、光検出器33cの出力が最も低下す
る以外の場合というのは、マイクロ波の周波数がルビジ
ウム原子固有の周波数を基準にして、正または負のいず
れかにずれていることであり、この場合、光検出器33
cからの信号は、ルビジウム共鳴周波数を中心に位相が
πずれている。
【0035】このように検出されて、光検出器33cか
ら出力される交流信号は、プリアンプ33dによって増
幅され、共鳴信号として出力される。この共鳴信号は、
サーボ回路40で、マイクロ波を位相変調したときの低
周波で同期検波され、直流の制御電圧となって出力され
る。また、発振制御装置3へも送信されて、後述の光量
モニタ制御にも使用される。
【0036】図4は周波数のずれと制御電圧との関係を
説明するための図である。マイクロ波周波数fとルビジ
ウム共鳴周波数f0とに対し、f<f0の場合は正、f
=f0の場合はゼロ、f0<fの場合は負の制御電圧が
生成される。この制御電圧でVCXO10を制御すれ
ば、水晶発振器の周波数は、常にf0に保たれて、ルビ
ジウム共鳴周波数の安定度と同じ周波数安定度を得るこ
とができる。
【0037】次に発振制御装置3の具体的な構成及び動
作について説明する。図5は第1の実施の形態の発振制
御装置の構成を示す図である。発振制御装置3−1は、
励振回路31と、起動電圧モニタ部32aと、光量モニ
タ部32bと、バイアス電圧選択部32cとから構成さ
れる。
【0038】最初に各素子の接続関係について説明す
る。トランジスタTrに対し、コレクタ端子は、Vin
と抵抗R1の一端と接続する。ベース端子は、抵抗R1
の他端とダイオードD1のアノードとコンデンサC1、
C3の一端と可変容量ダイオードCd1のカソードと抵
抗R3の一端と接続する。エミッタ端子は、コンデンサ
C1の他端とコンデンサC2の一端と抵抗R2の一端と
接続する。ダイオードD1のカソード、コンデンサC2
の他端及び抵抗R2の他端は、GNDに接続する。
【0039】抵抗R3の他端は、スイッチSW1〜SW
3に接続する。コンデンサC3の他端は、可変容量ダイ
オードCd1のアノードと抵抗R4、R5の一端とコイ
ルL(ルビジウムランプLpが巻きつけられている)の
一端と接続し、抵抗R4の他端とコイルLの他端は、G
NDに接続する。
【0040】抵抗R5の他端は、コンデンサC4の一端
と接続し、コンデンサC4の他端は、ダイオードD2の
カソードとダイオードD3のアノードと接続する。ダイ
オードD3のカソードは、コンデンサC5の一端とコン
パレータComp1の一方の入力端子に接続する。ダイ
オードD2のアノードとコンデンサC5の他端はGND
に接続する。コンパレータComp1の他方の入力端子
は、抵抗R6、R7の一端と接続し、抵抗R7の他端は
GNDに接続する。抵抗R6の他端は、コンパレータC
omp1の出力端子と、NAND素子IC1、NOR素
子IC2、AND素子IC3の一方の入力端子に接続す
る。
【0041】一方、コンパレータComp2の一方の入
力端子には、図4で示したプリアンプ33dから出力さ
れる共鳴信号が入力する。コンパレータComp2の他
方の入力端子は、抵抗R8、R9の一端と接続し、抵抗
R9の他端はGNDに接続する。抵抗R8の他端は、コ
ンパレータComp2の出力端子と、NAND素子IC
1、NOR素子IC2、AND素子IC3の他方の入力
端子に接続する。
【0042】また、NAND素子IC1、NOR素子I
C2、AND素子IC3からの出力端子は、スイッチS
W1〜SW3に接続する。バイアス電圧Vc1〜Vc3
は、スイッチSW1〜SW3にそれぞれ入力し、スイッ
チングされた1つのバイアス電圧が抵抗R3を介して印
加される。
【0043】ここで、励振回路31内のトランジスタT
r周辺の発振回路は、コンデンサC1、C2とコイルL
によるLC同調発振型のコルピッツ発振回路になってい
る。発振周波数f1は、f1≒1/2π(L・C1・C
2/(C1+C2))1/2である。
【0044】また、発振に関わるコンデンサC1、C2
と、コレクタとベースの直流電圧を分離するためのコン
デンサC3とのそれぞれの容量値は、ルビジウムランプ
Lpの特性を決めるものとなる。
【0045】なお、コンデンサC3について説明する
と、トランジスタTrの利得が大きい場合、コレクタ−
ベース間の分布キャパシタンスによってコレクタ側の電
圧がベース側へ帰還され、入力を与えなくても出力信号
がでてくる発振現象を生じてしまう。このことを防止す
るためにコンデンサC3を図に示す位置に設けている。
【0046】次に動作について説明する。起動電圧モニ
タ部32aは、励振回路31が発振(起動)すると、ダ
イオードD2、D3の整流動作により直流電圧が発生す
る。コンパレータComp1は、この直流電圧に対し、
励振回路31が発振する前はLレベル電圧を、発振後は
Hレベル電圧を電圧モニタ信号として出力する。
【0047】また、図3で示したプリアンプ33dから
の共鳴信号は、光量モニタ部32bへ入力され、コンパ
レータComp2により、ルビジウムランプLpの消灯
時はLレベル電圧が、点灯時はHレベル電圧が、光量モ
ニタ信号として出力される。
【0048】そして、電圧モニタ信号と光量モニタ信号
は、バイアス電圧選択部32c内の各論理素子IC1〜
IC3に入力される。スイッチSW1〜SW3は、これ
ら論理素子IC1〜IC3により制御されてスイッチン
グする。
【0049】一方、励振回路31には、コンデンサC3
(第1のコンデンサ)と並列に、与えられた電圧により
容量値が可変する可変容量ダイオード(カソード側に
(+)、アノード側に(−)の電圧をかけて使う(電流
は流れない)とコンデンサとなり、その容量はかける電
圧によって変化する素子である)Cd1が挿入されてい
る。この可変容量ダイオードCd1に対し、スイッチS
W1〜SW3で選択されたバイアス電圧Vc1〜Vc3
のいずれかが印加される。
【0050】図6はバイアス電圧選択テーブルを示す図
である。バイアス電圧選択テーブルTは、テーブル項目
として、電圧モニタ信号、光量モニタ信号、スイッチS
W1〜SW3、バイアス電圧からなる。
【0051】ここで、電圧モニタ信号がL、光量モニタ
信号がLのときは、ルビジウムランプLpの起動前(励
振回路31の発振起動前)を示しており、このときスイ
ッチSW1〜SW3はそれぞれON、OFF、OFFと
なり、あらかじめ値が設定されているバイアス電圧Vc
1が選択される。
【0052】電圧モニタ信号がH、光量モニタ信号がL
のときは、ルビジウムランプLpの点灯前を示してお
り、このときスイッチSW1〜SW3はそれぞれOF
F、ON、OFFとなり、あらかじめ値が設定されてい
るバイアス電圧Vc2が選択される。
【0053】電圧モニタ信号がH、光量モニタ信号がH
のときは、ルビジウムランプLpの点灯保持を示してお
り、このときスイッチSW1〜SW3はそれぞれOF
F、OFF、ONとなり、あらかじめ値が設定されてい
るバイアス電圧Vc3が選択される。
【0054】なお、バイアス電圧Vc1〜Vc3は、コ
ンデンサC3と可変容量ダイオードCd1との合成容量
値を、ルビジウムランプLpの状態(起動前、点灯前、
点灯保持)に応じて最適となるように、あらかじめ値が
設定された電圧である。
【0055】このような構成により、励振回路31の回
路定数は、起動電圧モニタ部32aと光量モニタ部32
bから出力されるそれぞれのモニタ信号を通じて、ルビ
ジウムランプLpの状態に応じて最適化されるので、原
子発振装置1を長期間にわたって、高い信頼性で動作さ
せることが可能になる。また、従来技術で説明したよう
に大型の部品を使用せずに、わずかな論理素子とディス
クリート素子を用いて構成できるので小型化を阻害する
ことがない。
【0056】次に第2の実施の形態の発振制御装置につ
いて説明する。図7は第2の実施の形態の発振制御装置
の構成を示す図である。ただし、起動電圧モニタ部32
aと光量モニタ部32bは、第1の実施の形態の発振制
御装置3−1と同じなので、図中省略してある。
【0057】最初に発振制御装置3−2の各素子の接続
関係について説明する。トランジスタTrに対し、コレ
クタ端子は、Vinと抵抗R1の一端と接続する。ベー
ス端子は、抵抗R1の他端とダイオードD1のアノード
とコンデンサC1、C3の一端と可変容量ダイオードC
d1のカソードと抵抗R3の一端と可変容量ダイオード
Cd2のカソードと抵抗R10の一端と接続する。エミ
ッタ端子は、コンデンサC1の他端とコンデンサC2の
一端と抵抗R2の一端と可変容量ダイオードCd2のア
ノードと抵抗R11の一端と接続する。
【0058】ダイオードD1のカソード、コンデンサC
2の他端及び抵抗R2、R11の他端は、GNDに接続
する。コンデンサC3の他端は、可変容量ダイオードC
d1のアノードと抵抗R4、R5の一端とコイルL(ル
ビジウムランプLpが巻きつけられている)の一端と接
続し、抵抗R4の他端とコイルLの他端は、GNDに接
続する。抵抗R5の他端は、起動電圧モニタ部32aに
接続する。
【0059】また、電圧モニタ信号は、NAND素子I
C1、NOR素子IC2、AND素子IC3の一方の入
力端子に接続する。光量モニタ信号は、NAND素子I
C1、NOR素子IC2、AND素子IC3の他方の入
力端子に接続する。
【0060】NAND素子IC1の出力端子は、スイッ
チSW1、SW11と接続し、NOR素子IC2の出力
端子は、スイッチSW2、SW12と接続し、AND素
子IC3の出力端子は、スイッチSW3、SW13と接
続する。
【0061】バイアス電圧Vc1〜Vc3は、スイッチ
SW1〜SW3にそれぞれ入力し、スイッチングされた
1つのバイアス電圧が抵抗R3を介して印加される。ま
た、バイアス電圧Vc11〜Vc13は、スイッチSW
11〜SW13にそれぞれ入力し、スイッチングされた
1つのバイアス電圧が抵抗R10を介して印加される。
【0062】このように発振制御装置3−2では、図5
で示した発振制御装置3−1に対してさらに、発振周波
数を決定する要素になるコンデンサの1つであるコンデ
ンサC1(第2のコンデンサ)と並列に可変容量ダイオ
ードCd2を設置し、かつ、このためのスイッチSW1
1〜SW13とバイアス電圧Vc11〜Vc13を設け
ている。このように、励振回路31の複数の回路定数を
可変設定することにより、動作信頼性をさらに向上させ
ることができる。
【0063】次に第3の実施の形態の発振制御装置につ
いて説明する。図8は第3の実施の形態の発振制御装置
の構成を示す図である。ただし、起動電圧モニタ部32
aと光量モニタ部32bは、第1の実施の形態の発振制
御装置3−1と同じなので、図中省略してある。また、
各ディスクリート素子の接続関係も上述したので省略す
る。
【0064】発振制御装置3−3は、マイコン部34、
DAコンバータ35をあらたに含む。マイコン部34に
は、ルビジウムランプLpの起動前,点灯前,点灯保持
の各状態で、回路定数が最適となるバイアス電圧のディ
ジタル値を、電圧モニタ信号及び光量モニタ信号に応じ
て出力するようにプログラミングしておく。
【0065】そして、マイコン部34からのディジタル
出力を、ディジタル/アナログ変換を行うDAコンバー
タ35で直流電圧に変換して、可変容量ダイオードCd
1にバイアス電圧として印加する構成をとっている。こ
のような構成により、第1の実施の形態と同等の効果を
得ることができる。
【0066】次に起動電圧モニタ部32aの変形例につ
いて図9、10を用いて説明する。図9は起動電圧モニ
タ部の変形例の構成を示す図である。起動電圧モニタ部
32a―1の各素子の接続関係について(励振回路31
の素子接続関係は省く)、抵抗R12の一端は、Vin
と計測アンプAmp1の一方の入力端子と接続し、抵抗
R12の他端は、励振回路31内の抵抗R1の一端と計
測アンプAmp1の他方の入力端子と接続する。
【0067】計測アンプAmp1の出力端子は、抵抗R
13の一端と接続し、抵抗R13の他端はコンパレータ
Comp3の一方の入力端子と接続する。抵抗R14の
一端はVinと接続し、抵抗R14の他端は、抵抗R1
5の一端とコンパレータComp3の他方の入力端子と
接続する。抵抗R15の他端はGNDに接続する。
【0068】図10は励振回路31の消費電流と電源電
圧との関係を示す図である。縦軸に消費電流、横軸に電
源電圧Vinをとる。図からわかるように、励振回路3
1の消費電流は、電源電圧Vinに対して、発振起動電
圧の前後で急激に変化する。
【0069】したがって、この消費電流の変化を、電流
検出回路である計測アンプAmp1で検出し、そのとき
の電圧値と、抵抗分割した電圧値とをコンパレータCo
mp3で比較して、発振起動電圧の前後でHまたはLレ
ベル電圧となる信号になるように変換すれば、起動電圧
モニタ部32aと同等の機能を実現することができる。
【0070】次にバイアス電圧を発生するバイアス電圧
発生部について説明する。図11はバイアス電圧発生部
の構成を示す図である。最初にバイアス電圧発生部36
の各素子の接続関係について説明する。
【0071】レギュレータ36aの入力端子は、Vin
とコンデンサC21の一端が接続し、コンデンサC21
の他端は、GNDに接続する。レギュレータ36aの出
力端子は、抵抗R21の一端と感温素子(サーミスタ
等)THの一端とコンデンサC23の一端と接続する。
レギュレータ36aのGND端子は、コンデンサC22
の一端と抵抗R21の他端と抵抗R22の一端と感温素
子THの他端と接続する。コンデンサC22、C23、
抵抗R22の他端はGNDに接続する。
【0072】ここで、励振回路31の最適な回路定数は
環境温度により、変化することが考えられる。したがっ
て、感温素子を設けたバイアス電圧発生部36によっ
て、温度変化に対応して、バイアス電圧を柔軟に設定し
て、可変容量ダイオードCdに印加する電圧Vcも変化
させることで、より高精度に回路定数を設定することが
可能になる。なお、バイアス電圧発生部36は、通常、
供給すべきバイアス電圧の数分、設けられることにな
る。
【0073】以上説明したように、本発明によれば、ル
ビジウムランプLpの起動前、点灯前、点灯保持といっ
た3つの状態に応じて、励振回路31の回路定数が最適
値に可変できるので、ルビジウムランプLpの動作信頼
性が向上し、小型の構成でかつ長期間に渡って信頼性の
高い発振動作を保証することが可能になる。
【0074】(付記1) 原子発振の制御を行う発振制
御装置において、原子の励起に放電ランプ励起を行う励
振回路と、前記励振回路の起動電圧をモニタし、電圧モ
ニタ信号を生成する起動電圧モニタ部と、前記放電ラン
プの点灯前及び点灯保持のときの光量を、共鳴信号から
モニタし、光量モニタ信号を生成する光量モニタ部と、
前記電圧モニタ信号と前記光量モニタ信号にもとづい
て、バイアス電圧を選択し、選択したバイアス電圧を前
記励振回路に印加するバイアス電圧選択部と、から構成
され、前記励振回路の回路定数を調整して最適化する回
路定数調整部と、を有することを特徴とする発振制御装
置。
【0075】(付記2) 前記励振回路の前記放電ラン
プの特性を決めるコンデンサに並列に可変容量ダイオー
ドを設置し、前記回路定数調整部は、選択されたバイア
ス電圧を、前記可変容量ダイオードに印加することで、
前記コンデンサと前記可変容量ダイオードとの合成容量
値を調整して、回路定数の最適化を行うことを特徴とす
る付記1記載の発振制御装置。
【0076】(付記3) 前記励振回路は、LC同調発
振を行う回路であって、トランジスタのコレクタとベー
スの直流電圧を分離させるための第1のコンデンサ、ま
たは発振周波数を決定する要素になる第2のコンデンサ
の少なくとも一方に対して、並列に可変容量ダイオード
を設置し、前記回路定数調整部は、選択されたバイアス
電圧を、前記可変容量ダイオードに印加することで、前
記第1のコンデンサと前記可変容量ダイオードとの合成
容量値、または前記第2のコンデンサと前記可変容量ダ
イオードとの合成容量値の少なくとも一方を調整して、
回路定数の最適化を行うことを特徴とする付記2記載の
発振制御装置。
【0077】(付記4) 前記回路定数調整部は、前記
電圧モニタ信号と前記光量モニタ信号に応じて、前記バ
イアス電圧のディジタル値を出力するようにプログラミ
ングされたマイコン部と、前記マイコン部からのディジ
タル出力をアナログ信号に変換して前記励振回路に印加
するDAコンバータと、を有することを特徴とする付記
1記載の発振制御装置。
【0078】(付記5) 前記起動電圧モニタ部は、前
記励振回路からの発振信号を直流に変えて前記起動電圧
をモニタする場合、または電流検出回路を用いて前記励
振回路の消費電流から前記起動電圧をモニタする場合の
いずれかを行うことを特徴とする付記1記載の発振制御
装置。
【0079】(付記6) 感温素子を持ち、周囲温度の
変化に対応してバイアス電圧を発生する、温度補償を兼
ねたバイアス電圧発生部を有することを特徴とする付記
1記載の発振制御装置。
【0080】(付記7) 原子を励起して発振する原子
発振装置において、制御電圧を受けて発振信号を出力す
る電圧制御発振器と、前記発振信号に低周波信号で位相
変調を与え、周波数合成し、マイクロ波を生成する周波
数合成器と、原子の励起に放電ランプ励起を行う励振回
路と、前記励振回路の起動電圧をモニタし、電圧モニタ
信号を生成する起動電圧モニタ部、前記放電ランプの点
灯前及び点灯保持のときの光量を、共鳴信号からモニタ
し、光量モニタ信号を生成する光量モニタ部、前記電圧
モニタ信号と前記光量モニタ信号にもとづいて、バイア
ス電圧を選択し、選択したバイアス電圧を前記励振回路
に印加するバイアス電圧選択部、を含み前記励振回路の
回路定数を調整して最適化する回路定数調整部と、前記
マイクロ波と原子共鳴周波数との周波数差の状態に応じ
て変化する放電ランプ光量にもとづく前記共鳴信号を出
力する共鳴信号出力部と、から構成される原子共鳴器
と、前記低周波信号と、前記共鳴信号を同期検波して生
成した前記制御電圧と、を出力するサーボ回路と、を有
することを特徴とする原子発振装置。
【0081】(付記8) 前記励振回路の前記放電ラン
プの特性を決めるコンデンサに並列に可変容量ダイオー
ドを設置し、前記回路定数調整部は、選択されたバイア
ス電圧を、前記可変容量ダイオードに印加することで、
前記コンデンサと前記可変容量ダイオードとの合成容量
値を調整して、回路定数の最適化を行うことを特徴とす
る付記7記載の原子発振装置。
【0082】(付記9) 前記励振回路は、LC同調発
振を行う回路であって、トランジスタのコレクタとベー
スの直流電圧を分離させるための第1のコンデンサ、ま
たは発振周波数を決定する要素になる第2のコンデンサ
の少なくとも一方に対して、並列に可変容量ダイオード
を設置し、前記回路定数調整部は、選択されたバイアス
電圧を、前記可変容量ダイオードに印加することで、前
記第1のコンデンサと前記可変容量ダイオードとの合成
容量値、または前記第2のコンデンサと前記可変容量ダ
イオードとの合成容量値の少なくとも一方を調整して、
回路定数の最適化を行うことを特徴とする付記8記載の
原子発振装置。
【0083】(付記10) 前記回路定数調整部は、前
記電圧モニタ信号と前記光量モニタ信号に応じて、前記
バイアス電圧のディジタル値を出力するようにプログラ
ミングされたマイコン部と、前記マイコン部からのディ
ジタル出力をアナログ信号に変換して前記励振回路に印
加するDAコンバータと、を有することを特徴とする付
記7記載の原子発振装置。
【0084】(付記11) 前記起動電圧モニタ部は、
前記励振回路からの発振信号を直流に変えて前記起動電
圧をモニタする場合、または電流検出回路を用いて前記
励振回路の消費電流から前記起動電圧をモニタする場合
のいずれかを行うことを特徴とする付記7記載の原子発
振装置。
【0085】(付記12) 感温素子を持ち、周囲温度
の変化に対応してバイアス電圧を発生する、温度補償を
兼ねたバイアス電圧発生部を有することを特徴とする付
記7記載の原子発振装置。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の発振制御
装置は、励振回路の起動電圧をモニタし、放電ランプの
点灯前及び点灯保持のときの光量を共鳴信号からモニタ
して、モニタ結果からバイアス電圧を選択し、励振回路
に印加する構成とした。これにより、放電ランプの状態
に応じて、励振回路の回路定数を最適化することが可能
になる。
【0087】また、本発明の原子発振装置は、励振回路
の起動電圧をモニタし、放電ランプの点灯前及び点灯保
持のときの光量を共鳴信号からモニタして、モニタ結果
からバイアス電圧を選択し、励振回路に印加する構成と
した。これにより、放電ランプの状態に応じて、励振回
路の回路定数を最適化でき、高精度で信頼性の高い発振
動作を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発振装置の原理図である。
【図2】原子発振装置の構成を示す図である。
【図3】原子共鳴器の構成を示す図である。
【図4】周波数のずれと制御電圧との関係を説明するた
めの図である。
【図5】第1の実施の形態の発振制御装置の構成を示す
図である。
【図6】バイアス電圧選択テーブルを示す図である。
【図7】第2の実施の形態の発振制御装置の構成を示す
図である。
【図8】第3の実施の形態の発振制御装置の構成を示す
図である。
【図9】起動電圧モニタ部の変形例の構成を示す図であ
る。
【図10】励振回路の消費電流と電源電圧との関係を示
す図である。
【図11】バイアス電圧発生部の構成を示す図である。
【図12】従来の放電ランプ用励振回路の構成を示す図
である。
【図13】ルビジウムランプの状態に関わる電圧と励振
回路のコンデンサ容量との関係を示す図である。
【図14】ルビジウムランプの状態に関わる電圧と励振
回路のコンデンサ容量との関係を示す図である。
【図15】ルビジウムランプの状態に関わる電圧と励振
回路のコンデンサ容量との関係を示す図である。
【符号の説明】
3 発振制御装置 31 励振回路 32 回路定数調整部 32a 起動電圧モニタ部 32b 光量モニタ部 32c バイアス電圧選択部 Lp ルビジウムランプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月15日(2002.11.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】最初に各素子の接続関係について説明す
る。トランジスタTrに対し、コレクタ端子は、Vin
と抵抗R1の一端と接続する。ベース端子は、抵抗R1
の他端とダイオードD1のアノードとコンデンサC1、
C31の一端と接続する。可変容量ダイオードCd1の
カソード抵抗R3の一端とコンデンサC31の他端と
コンデンサC3の一端と接続する。エミッタ端子は、コ
ンデンサC1の他端とコンデンサC2の一端と抵抗R2
の一端と接続する。ダイオードD1のカソード、コンデ
ンサC2の他端及び抵抗R2の他端は、GNDに接続す
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】抵抗R5の他端は、コンデンサC4の一端
と接続し、コンデンサC4の他端は、ダイオードD2の
カソードとダイオードD3のアノードと接続する。ダイ
オードD3のカソードは、コンデンサC5の一端とコン
パレータComp1の一方の入力端子(+)に接続す
る。ダイオードD2のアノードとコンデンサC5の他端
はGNDに接続する。コンパレータComp1の他方の
入力端子(−)は、抵抗R6、R7の一端と接続し、抵
抗R7の他端はGNDに接続する。抵抗R6の他端は
圧Vaと接続する。コンパレータComp1の出力端子
NOR素子IC1、EOR素子IC2、AND素子
IC3の一方の入力端子に接続する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】一方、コンパレータComp2の一方の入
力端子(+)には、図4で示したプリアンプ33dから
出力される共鳴信号が入力する。コンパレータComp
2の他方の入力端子(−)は、抵抗R8、R9の一端と
接続し、抵抗R9の他端はGNDに接続する。抵抗R8
の他端は電圧Vaと接続する。コンパレータComp2
の出力端子NOR素子IC1、EOR素子IC2、
AND素子IC3の他方の入力端子に接続する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】また、NOR素子IC1、EOR素子IC
2、AND素子IC3からの出力端子は、スイッチSW
1〜SW3に接続する。バイアス電圧Vc1〜Vc3
は、スイッチSW1〜SW3にそれぞれ入力し、スイッ
チングされた1つのバイアス電圧が抵抗R3を介して印
加される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】最初に発振制御装置3−2の各素子の接続
関係について説明する。トランジスタTrに対し、コレ
クタ端子は、Vinと抵抗R1の一端と接続する。ベー
ス端子は、抵抗R1の他端とダイオードD1のアノード
とコンデンサC1、C31の一端と可変容量ダイオード
Cdのカソードと抵抗R10の一端と接続する。抵抗
R3の一端可変容量ダイオードCdのカソードと
ンデンサC31の他端とコンデンサC3の一端と接続す
る。エミッタ端子は、コンデンサC1の他端とコンデン
サC2の一端と抵抗R2の一端とコンデンサC32の一
端と可変容量ダイオードCd2のアノードは、抵抗R1
1の一端とコンデンサC32の他端と接続する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】また、電圧モニタ信号は、NOR素子IC
1、EOR素子IC2、AND素子IC3の一方の入力
端子に接続する。光量モニタ信号は、NOR素子IC
1、EOR素子IC2、AND素子IC3の他方の入力
端子に接続する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】NOR素子IC1の出力端子は、スイッチ
SW1、SW11と接続し、EOR素子IC2の出力端
子は、スイッチSW2、SW12と接続し、AND素子
IC3の出力端子は、スイッチSW3、SW13と接続
する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 秀行 北海道札幌市北区北七条西四丁目3番地1 富士通東日本ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 中島 義文 北海道札幌市北区北七条西四丁目3番地1 富士通東日本ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 古山 義人 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J106 AA01 CC09 EE03 EE04 GG00 GG17 KK05 KK12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子発振の制御を行う発振制御装置にお
    いて、 原子の励起に放電ランプ励起を行う励振回路と、 前記励振回路の起動電圧をモニタし、電圧モニタ信号を
    生成する起動電圧モニタ部と、前記放電ランプの点灯前
    及び点灯保持のときの光量を、共鳴信号からモニタし、
    光量モニタ信号を生成する光量モニタ部と、前記電圧モ
    ニタ信号と前記光量モニタ信号にもとづいて、バイアス
    電圧を選択し、選択したバイアス電圧を前記励振回路に
    印加するバイアス電圧選択部と、から構成され、前記励
    振回路の回路定数を調整して最適化する回路定数調整部
    と、 を有することを特徴とする発振制御装置。
  2. 【請求項2】 前記励振回路の前記放電ランプの特性を
    決めるコンデンサに並列に可変容量ダイオードを設置
    し、前記回路定数調整部は、選択されたバイアス電圧
    を、前記可変容量ダイオードに印加することで、前記コ
    ンデンサと前記可変容量ダイオードとの合成容量値を調
    整して、回路定数の最適化を行うことを特徴とする請求
    項1記載の発振制御装置。
  3. 【請求項3】 前記回路定数調整部は、前記電圧モニタ
    信号と前記光量モニタ信号に応じて、前記バイアス電圧
    のディジタル値を出力するようにプログラミングされた
    マイコン部と、前記マイコン部からのディジタル出力を
    アナログ信号に変換して前記励振回路に印加するDAコ
    ンバータと、を有することを特徴とする請求項1記載の
    発振制御装置。
  4. 【請求項4】 前記起動電圧モニタ部は、前記励振回路
    からの発振信号を直流に変えて前記起動電圧をモニタす
    る場合、または電流検出回路を用いて前記励振回路の消
    費電流から前記起動電圧をモニタする場合のいずれかを
    行うことを特徴とする請求項1記載の発振制御装置。
  5. 【請求項5】 原子を励起して発振する原子発振装置に
    おいて、 制御電圧を受けて発振信号を出力する電圧制御発振器
    と、 前記発振信号に低周波信号で位相変調を与え、周波数合
    成し、マイクロ波を生成する周波数合成器と、 原子の励起に放電ランプ励起を行う励振回路と、前記励
    振回路の起動電圧をモニタし、電圧モニタ信号を生成す
    る起動電圧モニタ部、前記放電ランプの点灯前及び点灯
    保持のときの光量を、共鳴信号からモニタし、光量モニ
    タ信号を生成する光量モニタ部、前記電圧モニタ信号と
    前記光量モニタ信号にもとづいて、バイアス電圧を選択
    し、選択したバイアス電圧を前記励振回路に印加するバ
    イアス電圧選択部、を含み前記励振回路の回路定数を調
    整して最適化する回路定数調整部と、前記マイクロ波と
    原子共鳴周波数との周波数差の状態に応じて変化する放
    電ランプ光量にもとづく前記共鳴信号を出力する共鳴信
    号出力部と、から構成される原子共鳴器と、 前記低周波信号と、前記共鳴信号を同期検波して生成し
    た前記制御電圧と、を出力するサーボ回路と、 を有することを特徴とする原子発振装置。
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