JPH1117538A - Pll周波数シンセサイザ - Google Patents
Pll周波数シンセサイザInfo
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- JPH1117538A JPH1117538A JP9180257A JP18025797A JPH1117538A JP H1117538 A JPH1117538 A JP H1117538A JP 9180257 A JP9180257 A JP 9180257A JP 18025797 A JP18025797 A JP 18025797A JP H1117538 A JPH1117538 A JP H1117538A
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- frequency
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- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 変調感度を下げても広い周波数範囲に対応で
きるに加え、ロックアップタイムを短縮できるPLL周
波数シンセサイザを提供する。 【解決手段】 電圧制御発振器70に第1と第2の2つ
の制御端子71・72を設け、第1の制御端子71に
は、ループフィルタ60から出力される電圧を入力し、
第2の制御端子72には、コンパレータ80より出力さ
れる電圧を印加する。チャンネル切り替えを行ってVC
O回路73の発振周波数が切り替わった場合、第1の制
御端子71へ入力される電圧が一定電圧Vref から変化
しないように、コンパレータ80は、第2の制御端子7
2へ印加する電圧を変化させる。
きるに加え、ロックアップタイムを短縮できるPLL周
波数シンセサイザを提供する。 【解決手段】 電圧制御発振器70に第1と第2の2つ
の制御端子71・72を設け、第1の制御端子71に
は、ループフィルタ60から出力される電圧を入力し、
第2の制御端子72には、コンパレータ80より出力さ
れる電圧を印加する。チャンネル切り替えを行ってVC
O回路73の発振周波数が切り替わった場合、第1の制
御端子71へ入力される電圧が一定電圧Vref から変化
しないように、コンパレータ80は、第2の制御端子7
2へ印加する電圧を変化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL(Phase Lo
cked Loop )方式により周波数制御するPLL周波数シ
ンセサイザに関する。
cked Loop )方式により周波数制御するPLL周波数シ
ンセサイザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の基本的なPLL周波数シンセサイ
ザは、図6に示すように、基準周波数を発振出力する基
準周波数発振器10、その基準周波数を分周する第1の
分周器20、直流の入力電圧を発振周波数に変換する電
圧制御発振器(VCO回路)70、チャンネルデータに
より設定される第2の分周器30、第1の分周器20の
出力周波数と第2の分周器30の出力周波数の位相差を
検出して位相差に応じた位相差信号を出力する位相比較
器40、その位相差信号を差信号電圧とするチャージポ
ンプ50、その差信号電圧を直流電圧に平滑処理して電
圧制御発振器70に帰還するループフィルタ60で構成
されている。
ザは、図6に示すように、基準周波数を発振出力する基
準周波数発振器10、その基準周波数を分周する第1の
分周器20、直流の入力電圧を発振周波数に変換する電
圧制御発振器(VCO回路)70、チャンネルデータに
より設定される第2の分周器30、第1の分周器20の
出力周波数と第2の分周器30の出力周波数の位相差を
検出して位相差に応じた位相差信号を出力する位相比較
器40、その位相差信号を差信号電圧とするチャージポ
ンプ50、その差信号電圧を直流電圧に平滑処理して電
圧制御発振器70に帰還するループフィルタ60で構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のPLL
周波数シンセサイザでは、電圧制御発振器を広い周波数
範囲に対応させるには、電圧制御発振器の変調感度を高
く設定する必要があるが、変調感度を上げると、C/N
(Carrier/Noise )比が悪化するので、変調感度を上げ
られない場合には、チャージポンプ用電源を高くする必
要があった。
周波数シンセサイザでは、電圧制御発振器を広い周波数
範囲に対応させるには、電圧制御発振器の変調感度を高
く設定する必要があるが、変調感度を上げると、C/N
(Carrier/Noise )比が悪化するので、変調感度を上げ
られない場合には、チャージポンプ用電源を高くする必
要があった。
【0004】また、周波数が切り替わると、電圧制御発
振器の制御電圧は変化するが、周波数が大きく変化する
場合には、制御電圧も大きく変化し、ロックアップタイ
ムが長くなっていた。
振器の制御電圧は変化するが、周波数が大きく変化する
場合には、制御電圧も大きく変化し、ロックアップタイ
ムが長くなっていた。
【0005】本発明の課題は、変調感度を下げても広い
周波数範囲に対応できるに加え、ロックアップタイムを
短縮できるPLL周波数シンセサイザを提供することに
ある。
周波数範囲に対応できるに加え、ロックアップタイムを
短縮できるPLL周波数シンセサイザを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のPLL周波数シ
ンセサイザでは、ループフィルタの出力により電圧を変
化させる電圧可変供給部を備えるとともに、電圧制御発
振器から出力される周波数を2つの直流の入力電圧によ
り変化させるように、電圧制御発振器に第1と第2の2
つの制御端子を設ける。そして、第1の制御端子には、
ループフィルタから出力される電圧を入力し、第2の制
御端子には、電圧可変供給部より出力される電圧を印加
する。この電圧可変供給部は、第1の制御端子に入力さ
れる電圧が一定になるように第2の制御端子に印加する
電圧を可変する。
ンセサイザでは、ループフィルタの出力により電圧を変
化させる電圧可変供給部を備えるとともに、電圧制御発
振器から出力される周波数を2つの直流の入力電圧によ
り変化させるように、電圧制御発振器に第1と第2の2
つの制御端子を設ける。そして、第1の制御端子には、
ループフィルタから出力される電圧を入力し、第2の制
御端子には、電圧可変供給部より出力される電圧を印加
する。この電圧可変供給部は、第1の制御端子に入力さ
れる電圧が一定になるように第2の制御端子に印加する
電圧を可変する。
【0007】更に、本発明のPLL周波数シンセサイザ
では、記憶部と、PLL周波数安定時に電圧制御発振器
の第2の制御端子の電圧を検出して記憶部に記憶し、再
度周波数ロック動作する直前に、電圧可変供給部が記憶
部に記憶されている電圧を第2の制御端子に印加するよ
うに、これら記憶部及び電圧可変供給部を制御する制御
部とを備える。
では、記憶部と、PLL周波数安定時に電圧制御発振器
の第2の制御端子の電圧を検出して記憶部に記憶し、再
度周波数ロック動作する直前に、電圧可変供給部が記憶
部に記憶されている電圧を第2の制御端子に印加するよ
うに、これら記憶部及び電圧可変供給部を制御する制御
部とを備える。
【0008】また、温度変化による誤差を少なくするた
め、当該シンセサイザの装置温度を検出する温度検出部
を備え、記憶部には、該温度検出部の検出温度に対応し
た電圧を記憶し、その検出温度に対応した電圧を第2の
制御端子に印加する。
め、当該シンセサイザの装置温度を検出する温度検出部
を備え、記憶部には、該温度検出部の検出温度に対応し
た電圧を記憶し、その検出温度に対応した電圧を第2の
制御端子に印加する。
【0009】温度検出部で検出された温度に対応する電
圧が記憶部に存在しないときには、当該検出温度に近い
高低2つの温度に対応する2つの電圧を記憶部から読み
出し、その2つの電圧から当該検出温度に対応する電圧
を計算し、その計算した電圧を第2の制御端子に印加す
る。
圧が記憶部に存在しないときには、当該検出温度に近い
高低2つの温度に対応する2つの電圧を記憶部から読み
出し、その2つの電圧から当該検出温度に対応する電圧
を計算し、その計算した電圧を第2の制御端子に印加す
る。
【0010】制御部は、PLL周波数安定時に第2の制
御端子の電圧を検出し、その検出電圧と温度検出部によ
る検出温度とを対応させて記憶部に記憶する。
御端子の電圧を検出し、その検出電圧と温度検出部によ
る検出温度とを対応させて記憶部に記憶する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
に基づいて詳述する。
【0012】図1に本発明の第1の実施形態を示す。こ
のPLL周波数シンセサイザは、基準周波数発振器1
0、第1の分周器20、電圧制御発振器70、第2の分
周器30、位相比較器40、チャージポンプ50、ルー
プフィルタ60による基本構成に、次のような構成が加
わっている。
のPLL周波数シンセサイザは、基準周波数発振器1
0、第1の分周器20、電圧制御発振器70、第2の分
周器30、位相比較器40、チャージポンプ50、ルー
プフィルタ60による基本構成に、次のような構成が加
わっている。
【0013】電圧制御発振器70に、第1と第2の2つ
の制御端子71・72が設けられ、VCO回路73は、
これら2つの制御端子71・72へそれぞれ入力される
2つの直流の入力電圧により発振周波数を変化させる。
各制御端子71・72は、可変容量ダイオードと抵抗と
コンデンサとを含んでいる。
の制御端子71・72が設けられ、VCO回路73は、
これら2つの制御端子71・72へそれぞれ入力される
2つの直流の入力電圧により発振周波数を変化させる。
各制御端子71・72は、可変容量ダイオードと抵抗と
コンデンサとを含んでいる。
【0014】電圧制御発振器70に対する電圧可変供給
部として、コンパレータ80とローパスフィルタ(LP
F)140が追加されている。第1の制御端子71に
は、ループフィルタ60からの出力が直接入力され、第
2の制御端子72には、コンパレータ80の出力がLP
F140を介して入力される。このPLL周波数シンセ
サイザが動作状態のとき、ループフィルタ60の出力は
コンパレータ80にも入力される。コンパレータ80
は、ループフィルタ60の出力を基準電圧Vref と比較
し、ループフィルタ60から第1の制御端子71へ入力
される電圧が一定(基準電圧Vref )になるように、第
2の制御端子72に入力する電圧を可変する。
部として、コンパレータ80とローパスフィルタ(LP
F)140が追加されている。第1の制御端子71に
は、ループフィルタ60からの出力が直接入力され、第
2の制御端子72には、コンパレータ80の出力がLP
F140を介して入力される。このPLL周波数シンセ
サイザが動作状態のとき、ループフィルタ60の出力は
コンパレータ80にも入力される。コンパレータ80
は、ループフィルタ60の出力を基準電圧Vref と比較
し、ループフィルタ60から第1の制御端子71へ入力
される電圧が一定(基準電圧Vref )になるように、第
2の制御端子72に入力する電圧を可変する。
【0015】例えば、チャンネル切り替えを行ってVC
O回路73の発振周波数がfa からfb へ、更にfc へ
と切り替わった場合、第1の制御端子71へ入力される
電圧が一定電圧Vref から変化しないように、コンパレ
ータ80は、第2の制御端子72へ印加する電圧をVa
からVb へ、更にVc へと変化させる。
O回路73の発振周波数がfa からfb へ、更にfc へ
と切り替わった場合、第1の制御端子71へ入力される
電圧が一定電圧Vref から変化しないように、コンパレ
ータ80は、第2の制御端子72へ印加する電圧をVa
からVb へ、更にVc へと変化させる。
【0016】従って、第2の制御端子72へ印加する電
圧を変化させたとき、図2に示すような特性を有するV
CO回路73であれば、電圧制御発振器70の変調感度
を変化させずにPLL動作ができる。また、温度変化に
よるVCO特性変化及び周波数が切り替わっても、第1
の制御端子71の入力電圧は変化しないため、電圧制御
発振器70の変調感度を上げずに、しかもチャージポン
プ50の電圧も上げずに、広い周波数範囲に対応でき
る。
圧を変化させたとき、図2に示すような特性を有するV
CO回路73であれば、電圧制御発振器70の変調感度
を変化させずにPLL動作ができる。また、温度変化に
よるVCO特性変化及び周波数が切り替わっても、第1
の制御端子71の入力電圧は変化しないため、電圧制御
発振器70の変調感度を上げずに、しかもチャージポン
プ50の電圧も上げずに、広い周波数範囲に対応でき
る。
【0017】次に、図3は本発明の第2の実施形態を示
す。このPLL周波数シンセサイザは、電圧制御発振器
70については上述した第1の実施形態と同じである
が、第2の制御端子72へ印加する電圧を、記憶したデ
ータに基づいて可変するため、制御部120と記憶部1
30とD/Aコンバータ90とA/Dコンバータ100
とを備えている。また、温度変化を補償するため、当該
PLL周波数シンセサイザの装置温度を検出する温度検
出部110を備えている。A/Dコンバータ100は、
LPF60の出力を検出し、そのアナログ出力をデジタ
ルに変換して制御部120へ入力し、D/Aコンバータ
90は、制御部120からのデジタル出力をアナログに
変換して第2の制御端子72へ入力する。
す。このPLL周波数シンセサイザは、電圧制御発振器
70については上述した第1の実施形態と同じである
が、第2の制御端子72へ印加する電圧を、記憶したデ
ータに基づいて可変するため、制御部120と記憶部1
30とD/Aコンバータ90とA/Dコンバータ100
とを備えている。また、温度変化を補償するため、当該
PLL周波数シンセサイザの装置温度を検出する温度検
出部110を備えている。A/Dコンバータ100は、
LPF60の出力を検出し、そのアナログ出力をデジタ
ルに変換して制御部120へ入力し、D/Aコンバータ
90は、制御部120からのデジタル出力をアナログに
変換して第2の制御端子72へ入力する。
【0018】電圧制御発振器70から例えば周波数fa
を発生させる場合、PLL動作直前に制御部120は、
分周器20・30の分周数を周波数fa になるように設
定する。PLL動作開始直後、制御部120は、第2の
制御端子72に対して、周波数fa に対応する電圧を印
加するために、記憶部130から周波数fa に対応する
電圧データを読み出す。読み出された電圧データは、D
/Aコンバータ90によりアナログに変換して第2の制
御端子72へ印加されるので(このときの電圧をVa と
する)、PLL動作開始直後には、第1の制御端子71
には予め定めた一定の電圧Vt1が入力される。このた
め、PLL周波数シンセサイザの出力周波数を、動作開
始時より高速でfa に安定させることができる。
を発生させる場合、PLL動作直前に制御部120は、
分周器20・30の分周数を周波数fa になるように設
定する。PLL動作開始直後、制御部120は、第2の
制御端子72に対して、周波数fa に対応する電圧を印
加するために、記憶部130から周波数fa に対応する
電圧データを読み出す。読み出された電圧データは、D
/Aコンバータ90によりアナログに変換して第2の制
御端子72へ印加されるので(このときの電圧をVa と
する)、PLL動作開始直後には、第1の制御端子71
には予め定めた一定の電圧Vt1が入力される。このた
め、PLL周波数シンセサイザの出力周波数を、動作開
始時より高速でfa に安定させることができる。
【0019】また、制御部120は、第1の制御端子7
1の入力電圧が予め定めた一定の電圧Vt1に安定してい
るときに、第2の制御端子72への印加電圧を、当該チ
ャンネルに対応した電圧(第2の制御端子72のための
電圧)として記憶部130に記憶する。従って、再度、
このチャンネルで動作したとき、安定時の電圧を第2の
制御端子72へ印加できるので、装置のばらつきがあっ
ても、誤差の少ない動作が可能になる。
1の入力電圧が予め定めた一定の電圧Vt1に安定してい
るときに、第2の制御端子72への印加電圧を、当該チ
ャンネルに対応した電圧(第2の制御端子72のための
電圧)として記憶部130に記憶する。従って、再度、
このチャンネルで動作したとき、安定時の電圧を第2の
制御端子72へ印加できるので、装置のばらつきがあっ
ても、誤差の少ない動作が可能になる。
【0020】次に、チャンネル切り替えして電圧制御発
振器70の周波数がfa からfb に切り替わる場合に
は、チャンネルが切り替わる直前に制御部120は、P
LL周波数シンセサイザの出力動作を一旦停止させ、記
憶部130から同様に周波数fb に対応した電圧データ
を読み出してD/Aコンバータ90に入力する。これに
より、第2の制御端子72へ印加される電圧がVa から
Vb に変化し、その後にPLL周波数シンセサイザの出
力動作が制御部120により再開される。図4は、この
ような動作のタイミングチャートである。
振器70の周波数がfa からfb に切り替わる場合に
は、チャンネルが切り替わる直前に制御部120は、P
LL周波数シンセサイザの出力動作を一旦停止させ、記
憶部130から同様に周波数fb に対応した電圧データ
を読み出してD/Aコンバータ90に入力する。これに
より、第2の制御端子72へ印加される電圧がVa から
Vb に変化し、その後にPLL周波数シンセサイザの出
力動作が制御部120により再開される。図4は、この
ような動作のタイミングチャートである。
【0021】更に、図3のPLL周波数シンセサイザで
は、制御部120は、PLL動作開始直前に温度検出部
110の検出温度を取り込み、動作チャンネルと装置温
度に対応した第2の制御端子72のための電圧データを
記憶部130から読み出す。読み出された電圧データ
は、D/Aコンバータ90によりアナログに変換して第
2の制御端子72へ印加されるので、PLL動作開始直
後には、装置温度に依存しない一定の電圧が第1の制御
端子71に入力される。
は、制御部120は、PLL動作開始直前に温度検出部
110の検出温度を取り込み、動作チャンネルと装置温
度に対応した第2の制御端子72のための電圧データを
記憶部130から読み出す。読み出された電圧データ
は、D/Aコンバータ90によりアナログに変換して第
2の制御端子72へ印加されるので、PLL動作開始直
後には、装置温度に依存しない一定の電圧が第1の制御
端子71に入力される。
【0022】従って、装置温度が急激に変化しても、第
1の制御端子71の入力電圧は、PLL動作開始直後に
装置温度に依存しない一定の電圧に安定するため、同じ
周波数で間欠動作する場合や、周波数切り替えを行って
動作させる場合でも、装置温度に影響されない安定した
動作が補償される。
1の制御端子71の入力電圧は、PLL動作開始直後に
装置温度に依存しない一定の電圧に安定するため、同じ
周波数で間欠動作する場合や、周波数切り替えを行って
動作させる場合でも、装置温度に影響されない安定した
動作が補償される。
【0023】また、制御部120は、温度検出部110
で検出したPLL動作時の装置温度と同時に、第2の制
御端子72への印加電圧も記憶部130に記憶する。こ
の記憶した電圧データを上記のように参照することで、
装置のばらつきがあっても、温度による誤差の少ない動
作が可能になる。
で検出したPLL動作時の装置温度と同時に、第2の制
御端子72への印加電圧も記憶部130に記憶する。こ
の記憶した電圧データを上記のように参照することで、
装置のばらつきがあっても、温度による誤差の少ない動
作が可能になる。
【0024】更に、動作直前に制御部120は、温度検
出部110で検出した装置温度に対応する電圧データが
記憶部130に存在しない場合には、記憶されている電
圧データの中から、当該装置温度に最も近い高低2つの
温度に対応する電圧データを記憶部130から読み出
し、その読み出した2つの電圧データから、当該装置温
度に対応する一つの電圧値を計算によって求める。
出部110で検出した装置温度に対応する電圧データが
記憶部130に存在しない場合には、記憶されている電
圧データの中から、当該装置温度に最も近い高低2つの
温度に対応する電圧データを記憶部130から読み出
し、その読み出した2つの電圧データから、当該装置温
度に対応する一つの電圧値を計算によって求める。
【0025】例えば、温度検出部110で検出した装置
温度が25℃で、現に記憶部130に記憶されているデ
ータが図5に示すような場合、30℃に対応する電圧デ
ータV30と20℃に対応する電圧データV20とを読み出
し、装置温度25℃での電圧V25は、V25=V20+(V
30−V20)と算出し、この電圧を第2の制御端子72に
印加する。この場合にも、温度による誤差の少ない動作
が可能になる。
温度が25℃で、現に記憶部130に記憶されているデ
ータが図5に示すような場合、30℃に対応する電圧デ
ータV30と20℃に対応する電圧データV20とを読み出
し、装置温度25℃での電圧V25は、V25=V20+(V
30−V20)と算出し、この電圧を第2の制御端子72に
印加する。この場合にも、温度による誤差の少ない動作
が可能になる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、電圧制御発振器の変調
感度を上げずに、またチャージポンプ電圧を上げずに、
広い周波数範囲に対応できる。また、変調感度を下げる
こともできるため、C/N比も悪化しない。
感度を上げずに、またチャージポンプ電圧を上げずに、
広い周波数範囲に対応できる。また、変調感度を下げる
こともできるため、C/N比も悪化しない。
【0027】PLL動作直前に電圧制御発振器の第1の
制御電圧に印加される電圧が、PLL動作時と殆ど同じ
になるため、PLLを再度動作させたとき、及び周波数
を切り替えたときのロックアップタイムを短縮できる。
制御電圧に印加される電圧が、PLL動作時と殆ど同じ
になるため、PLLを再度動作させたとき、及び周波数
を切り替えたときのロックアップタイムを短縮できる。
【0028】電圧制御発振器の第2の制御端子へ印加す
る電圧を、装置温度の変化に応じて可変して温度補正を
行うため、装置温度が変化してもロックアップタイムの
高速化が図れる。
る電圧を、装置温度の変化に応じて可変して温度補正を
行うため、装置温度が変化してもロックアップタイムの
高速化が図れる。
【図1】本発明の第1の実施態様のブロック図である。
【図2】同上における電圧制御発振器の電圧−周波数特
性図である。
性図である。
【図3】本発明の第2の実施態様のブロック図である。
【図4】同上の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
る。
【図5】図3中の記憶部の記憶態様を説明する図であ
る。
る。
【図6】従来例のブロック図である。
10 基準周波数発振器 20 第1の分周器 30 第2の分周器 40 位相比較器 50 チャージポンプ 60 ループフィルタ 70 電圧制御発振器 71 第1の制御端子 72 第2の制御端子 73 VCO回路 80 コンパレータ 90 D/Aコンバータ 100 A/Dコンバータ 110 温度検出部 120 制御部 130 記憶部
Claims (5)
- 【請求項1】基準周波数を発振出力する基準周波数発振
器、その基準周波数を分周する第1の分周器、直流の入
力電圧を発振周波数に変換する電圧制御発振器、チャン
ネルデータにより設定される第2の分周器、第1の分周
器の出力周波数と第2の分周器の出力周波数の位相差を
検出して位相差に応じた位相差信号を出力する位相比較
器、その位相差信号を差信号電圧とするチャージポン
プ、その差信号電圧を直流電圧に平滑処理して電圧制御
発振器に帰還するループフィルタで構成されるPLL周
波数シンセサイザにおいて、前記ループフィルタの出力
により電圧を変化させる電圧可変供給部を備えるととも
に、前記電圧制御発振器から出力される周波数を2つの
直流の入力電圧により変化させるように、電圧制御発振
器に第1と第2の2つの制御端子を設け、第1の制御端
子には、前記ループフィルタから出力される電圧を入力
し、第2の制御端子には、前記電圧可変供給部より出力
される電圧を印加し、この電圧可変供給部は、前記第1
の制御端子に入力される電圧が一定になるように前記第
2の制御端子に印加する電圧を可変することを特徴とす
るPLL周波数シンセサイザ。 - 【請求項2】記憶部と、PLL周波数安定時に電圧制御
発振器の第2の制御端子の電圧を検出して前記記憶部に
記憶し、再度周波数ロック動作する直前に、電圧可変供
給部が前記記憶部に記憶されている電圧を前記第2の制
御端子に印加するように、これら記憶部及び電圧可変供
給部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする請求
項1記載のPLL周波数シンセサイザ。 - 【請求項3】当該シンセサイザの装置温度を検出する温
度検出部を備え、記憶部には、該温度検出部の検出温度
に対応した電圧が記憶され、電圧可変供給部は、その記
憶された電圧を制御部による制御に従って第2の制御端
子に印加することを特徴とする請求項2記載のPLL周
波数シンセサイザ。 - 【請求項4】制御部は、温度検出部で検出された温度に
対応する電圧が記憶部に存在しないときには、当該検出
温度に近い高低2つの温度に対応する2つの電圧を記憶
部から読み出し、その2つの電圧から当該検出温度に対
応する電圧を計算し、その計算した電圧を第2の制御端
子に印加するように、電圧可変供給部及び記憶部を制御
することを特徴とする請求項3記載のPLL周波数シン
セサイザ。 - 【請求項5】制御部は、PLL周波数安定時に第2の制
御端子の電圧を検出し、その検出電圧と温度検出部によ
る検出温度とを対応させて記憶部に記憶することを特徴
とする請求項3又は4記載のPLL周波数シンセサイ
ザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18025797A JP3226838B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | Pll周波数シンセサイザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18025797A JP3226838B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | Pll周波数シンセサイザ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1117538A true JPH1117538A (ja) | 1999-01-22 |
JP3226838B2 JP3226838B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=16080103
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18025797A Expired - Fee Related JP3226838B2 (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | Pll周波数シンセサイザ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3226838B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6411144B1 (en) | 1999-08-05 | 2002-06-25 | Fujitsu Quantum Devices Limited | Phase-locked loop circuit |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP18025797A patent/JP3226838B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6411144B1 (en) | 1999-08-05 | 2002-06-25 | Fujitsu Quantum Devices Limited | Phase-locked loop circuit |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3226838B2 (ja) | 2001-11-05 |
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