JP2003234349A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003234349A
JP2003234349A JP2002031880A JP2002031880A JP2003234349A JP 2003234349 A JP2003234349 A JP 2003234349A JP 2002031880 A JP2002031880 A JP 2002031880A JP 2002031880 A JP2002031880 A JP 2002031880A JP 2003234349 A JP2003234349 A JP 2003234349A
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Mitsuo Bito
三津雄 尾藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SiGe合金ベース層のGe濃度を上げつ
つ、リーク電流を抑制可能とし、高周波特性に優れたS
iGe合金ベース層のヘテロ接合バイポーラトランジス
タを提供する。 【解決手段】 多結晶シリコン層18及び絶縁膜19の
積層部上面と、真性部窓の内部全域とに、ダミー用第1
の絶縁膜21を成膜後、真性部窓の内側壁に第2の絶縁
膜からなるダミー用サイドウォール22を各々形成する
工程と、真性部窓を通して真性コレクタ領域のダミー用
サイドウォール22の内側下部に位置する領域に第1導
電型不純物をイオン注入しSIC23を形成する工程
と、ダミー用サイドウォール22及びダミー用第1の絶
縁膜21を除去し、硼素ドープSiGe合金からなるベ
ース層をエピタキシャル成長法により形成する工程とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SIC(Selectiv
ely Ion-Implanted Collector)構造を有し、シリコ
ンーゲルマニウム(Si-Ge)合金ベース層を備えるヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、Si−Ge合金をベース層と
するヘテロ接合バイポーラトランジスタが広い周波数応
答域及び低雑音という有利な特性を備えたものであるこ
とは良く知られている。
【0003】また、周波数特性を向上させたバイポーラ
トランジスタとして、エミッタ領域直下のコレクタ活性
領域のみにn型のイオン注入を行ってこの活性領域のみ
コレクタ濃度を増大させた選択コレクタ領域(Selectiv
ely Ion-implanted Collector、以下、SICと称す
る。)を設け、それ以外の外側のコレクタ領域について
はイオン注入濃度を低減させた構造のものが提案されて
いる。このSIC構造を有するバイポーラトランジスタ
は、電流遮断周波数fT及び最大発振周波数fmaxの
両方をバランス良く大きな値とすることができるため、
高周波数特性に優れた性能を有する。
【0004】具体的には、このようなSIC構造を有す
るヘテロ接合バイポーラトランジスタ100として、次
のようなものがある。ヘテロ接合バイポーラトランジス
タ100は、図10に示すように、先ず、P型シリコン
基板101にn+型埋め込みコレクタ層102を埋め込
み形成し、該n+型埋め込みコレクタ層102上にn-型
エピタキシャル層(コレクタエピ層)103を形成す
る。次に、その上に、酸化層104、硼素ドープ多結晶
シリコン105、及び第1の酸化シリコン層106を順
次形成し、リソグラフィー工程により、酸化シリコン層
106及び硼素ドープ多結晶シリコン105を選択的エ
ッチングしてエミッタ部用窓を形成し、そのエミッタ部
用窓の内壁に酸化膜サイドウォール107を形成する。
【0005】次に、酸化層104をエッチングして真性
窓部104aを形成し、真性窓部104a内に硼素ドー
プSiGeベース層108を成膜する。そして、このS
iGeベース層108を通してリンイオンを注入し、n
-型エピタキシャル層103の真性コレクタ領域にSI
C構造109を形成する。次に、窒化膜からなるサイド
ウォール110を酸化膜サイドウォール107を被覆す
るよう形成し、SiGeベース層108上にSIC10
9に対向させてリンドープ多結晶シリコン111を形成
する。このとき、リンドープ多結晶シリコン111から
のリンの拡散により、エミッタ層112を形成する。最
後に、第2の酸化シリコン層113を形成して、パター
ニング及びエッチングにより電極用開口を形成し、該開
口にメタルを埋設し、ベース電極114(B)、エミッ
タ電極115(E)及びコレクタ電極116(C)が形
成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ100では、上述したよ
うに、n-型エピタキシャル層103及びSiGeベー
ス層108を形成した後に、SiGeベース層108を
通してリンイオンを注入することにより、SIC構造1
09を形成していた。ところが、ベース層108を構成
するSiGe合金はもともとSiとGeの格子定数が異
なるので結晶内にストレスを内包しており外部からの衝
撃に弱い特性があるため、このSiGe合金がSIC1
09形成時のリンイオン注入による衝撃を受けて結晶欠
陥を生じ、結果的にバイポーラトランジスタ100のリ
ーク電流を大きくしてしまう虞があった。そのため、ヘ
テロ接合バイポータトランジスタ100において高周波
特性の更なる向上を図るには、ベース層108を構成す
るSiGe合金中のGe濃度をより高濃度に設計するこ
とが望ましいが、実際には上述のようなリーク電流の発
生を極力防ぐためにSiGe合金中のGe濃度を高める
には限界があった。
【0007】また、SIC構造109の形成に際し、リ
ンイオンの注入がSiGe合金ベース層108へ影響し
ないように、n-型エピタキシャル層103形成後で且
つSiGeベース層108の形成前に、n-型エピタキ
シャル層103にリンイオンを直接注入する製造方法、
即ちリンイオンの注入時期をずらす製造方法も考えう
る。しかしながら、この方法では真性窓部104aを通
してn-型エピタキシャル層103の広範囲にリンイオ
ンが注入されてしまうことになるので、SIC構造10
9が幅広く形成されてしまい、微細化を阻止する原因と
なり、高周波特性に不利となる。
【0008】そこで、本発明は、このような従来の実情
を鑑みて提案されたものであり、SiGe合金ベース層
のGe濃度を上げつつ、リーク電流を抑制可能とし、高
周波特性に優れたSiGe合金ベース層のヘテロ接合バ
イポーラトランジスタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために完成された本発明に係る半導体装置の製造方法
は、シリコン基板に第1導電型の埋め込みコレクタ層を
形成する工程と、この埋め込みコレクタ層表面に第1導
電型のコレクタエピタキシャル層を堆積し、該コレクタ
エピタキシャル層のコレクタ領域及びコレクタ電極取出
し用領域の離間した2領域を除く部分を酸化して、素子
間分離層を形成する工程と、コレクタ領域及びその周辺
の素子間分離層上に、第1導電型とは逆型の第2導電型
不純物をドープした多結晶シリコン層及び絶縁膜をこの
順で形成し、該多結晶シリコン層及び該絶縁膜の一部を
エッチングにより選択的に除去してコレクタ領域に達す
る真性部窓を形成する工程と、残った多結晶シリコン層
及び絶縁膜の積層部上面と真性部窓の内部全域とにダミ
ー用絶縁膜を成膜した後、真性部窓の内側壁に、絶縁膜
からなるダミー用サイドウォールをダミー用絶縁膜を介
して形成する工程と、真性部窓を通してコレクタ領域の
ダミー用サイドウォールの内側下部に位置する領域に、
第1導電型の不純物をイオン注入して選択コレクタ領域
を形成する工程と、ダミー用サイドウォール及びダミー
用絶縁膜を除去し真性部窓内のコレクタ領域直上部に、
第2導電型不純物をドープした少なくともシリコン及び
ゲルマニウムを含む合金からなるベース層をエピタキシ
ャル成長法により形成する工程と、真性部窓の内側壁に
絶縁膜からなるサイドウォールを形成する工程と、ベー
ス層上に選択コレクタ領域と対面させて、第1導電型不
純物をドープした多結晶シリコン層を形成し、該第1導
電型不純物をベース層に拡散させてエミッタ層を形成す
る工程とを有することを特徴とするものである。かかる
製造方法によれば、SiGe(又はSiGeC)合金ベ
ース層を形成する前段階に選択コレクタ領域を形成する
ので、選択コレクタ領域を形成するための第1導電型不
純物のイオン注入がSiGe合金ベース層へ影響しない
で済むため、ベース層中のGe濃度を上げつつ、リーク
電流を抑制可能となる。しかも、ダミー用サイドウォー
ルを形成することにより、選択コレクタ領域を微細な範
囲にて正確に位置決めして形成することができるため、
トランジスタ構造の微細化が図られ、高周波特性に優れ
たものとすることができる。
【0010】このとき、ベース層中のゲルマニウム濃度
を15%以上、60%以下とすることが好ましい。この
ように、SiGe(又はSiGeC)合金ベース層中の
Ge濃度を高濃度とすることにより、更なる高速化が可
能となり、高周波特性に優れたトランジスタを提供可能
となる。ここで、ベース層中のGe濃度が15%未満で
あると、高速化の向上が図れない。一方、ベース層中の
Ge濃度が60%以上であると、結晶安定性の点から成
膜が技術的に困難となる。
【0011】また、ベース層のエピタキシャル形成時の
成膜温度を450℃以上、550℃以下とすることが好
ましい。このようにすることで、ベース層下の選択コレ
クタ領域中の不純物分布を維持しつつ、所望の領域にベ
ース層を成膜可能となる。ここで、ベース層の成膜温度
を450℃未満にすると、成膜レートが遅すぎて生産性
が悪くなる。一方、ベース層の成膜温度を550℃より
大きくすると、ベース層下の選択コレクタ領域中の不純
物が拡散してしまう虞がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1乃至図7
は、本発明に係る半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。
【0013】本発明に係る半導体装置の製造工程は次の
ような工程からなる。先ず、図1に示すように、p型シ
リコン基板10に、1×1020cm−3の砒素(A
s)を含有するn+型埋め込みサブコレクタ層11を選
択拡散により形成し、次いで、このn+型埋め込みサブ
コレクタ層11上に、エピタキシャル成長法により、リ
ン(P)濃度が1×1014cm−3〜1×1016c
m−3のn型コレクタエピタキシャル層12を膜厚60
00〜10000Åにて形成する。次に、このn型コレ
クタエピタキシャル層12にp型不純物の硼素(B)を
イオン注入し、PN分離層13を形成する。そして、n
型コレクタエピタキシャル層12のコレクタ領域及びコ
レクタ電極取出し用となる2領域上に、酸化シリコン膜
14を膜厚500Å、窒化シリコン膜15を膜厚150
0Åにて順次成膜し、パターニング及びエッチング工程
により、図1に示すように島状に形成する。
【0014】次に、図2に示すように、高温酸素雰囲気
下にてLOCOS(Local Oxidation of Silicon)
フィールド酸化を行い、酸化シリコン膜14及び窒化シ
リコン膜15直下に位置するn型コレクタエピタキシャ
ル層12のみを残しそれ以外の領域のn型コレクタエピ
タキシャル層12を酸化シリコン層16とする。ここ
で、酸化シリコン層16の膜厚は、4000〜6000
Åであると好ましい。また、このとき、PN分離層13
はこのフィールド酸化工程で図2に示すようにp型シリ
コン基板10上に拡散される。
【0015】その後、窒化シリコン膜15を除去し、2
箇所に設けられたn型コレクタエピタキシャル層12の
うちのコレクタ電極取出し側のn型コレクタエピタキシ
ャル層12に、更にリンを高濃度ドーピングし、図3に
示すように、コレクタ電極取出用のn+型エピタキシャ
ル層17とする。
【0016】次に、図3に示すように、硼素(B)濃度
が1×1020cm−3程度ドープした硼素ドープ多結
晶シリコン層18を膜厚2000Åにて形成し、その上
に窒化シリコン層19を膜厚1500Åにて形成する。
そして、コレクタ領域12のベース形成領域12aの直
上の硼素ドープ多結晶シリコン層18及び窒化シリコン
層19をエッチングして、真性部窓20を形成する。こ
のとき、真性部窓20の幅は、0.6μm以上、1.2
μm以下であることが好ましい。
【0017】次に、図4に示すように、エッチングによ
り残った窒化シリコン層19上面と、真性部窓20の内
部全域とに、ダミー用酸化シリコン膜21を膜厚500
Åにて形成し、更にその上にダミー用窒化シリコン膜を
膜厚2000〜3000Åにて形成し、その後、ドライ
エッチングにより窒化シリコン膜をエッチバックして、
窒化シリコンからなるダミー用サイドウォール22を真
性部窓20の内側壁に沿ってダミー用酸化シリコン膜2
1上に形成する。
【0018】続いて、図4に示すように、真性部窓20
を通して、低濃度のn型コレクタエピタキシャル層12
のダミー用サイドウォール22の内側下部に位置する真
性コレクタ領域に向けて、n型不純物のリン(P)を、
注入エネルギ100〜180keV、ドーズ量2×10
12cm−3〜1×1013cm−3の条件で、図中矢
印方向に示すようにイオン注入し、900〜1000℃
の窒素雰囲気下で熱処理を行い、SIC23を形成す
る。
【0019】その後、図5に示すように、ダミー用酸化
シリコン膜21及びダミー用サイドウォール22を除去
する。
【0020】次に、図6に示すように、硼素ドープ多結
晶シリコン層19上並びに真性部窓20内のn型コレク
タエピタキシャル層12上及びSIC23上に、エピタ
キシャル成長法により、Ge濃度15%以上で且つ硼素
ドープしたSiGe合金ベース層24を形成し、これら
ベース層24、窒化シリコン層19、硼素ドープ多結晶
シリコン層18を順次パターニング及びエッチングする
ことにより、図6に示すような形状とする。このとき、
ベース層24はSIC23に対面する部位と該部位から
起立して真性部窓20の内壁に当接する起立部24aと
から構成され、この起立部24aがベース電極用の取出
部となる硼素ドープ多結晶シリコン層18に当接してい
る。
【0021】このように、本実施形態の製造方法では、
SiGe合金ベース層24を形成する前の段階でSIC
23を形成するので、SIC23を形成するためのリン
イオン注入がSiGe合金ベース層24へ影響しないで
済むため、SiGeエピタキシャル膜に結晶欠陥を生じ
ることがなく、ベース層24中のGe濃度を高濃度とす
ることができると共に、リーク電流も抑制可能となる。
更に、ダミー用サイドウォール22を形成することによ
り、SIC23を微細な範囲にて正確に位置決めして形
成することができるため、トランジスタ構造の微細化を
図ることができる。
【0022】詳しくは、SiGe合金ベース層24中の
Ge濃度を、15%以上、60%以下の高濃度とするこ
とができ、この範囲が性能上も好ましい。ここで、Si
Ge合金ベース層24中のGe濃度が15%未満である
と、高速化の向上が図れない。一方、SiGe合金ベー
ス層24中のGe濃度が60%以上であると、結晶安定
性の点から成膜が技術的に困難となる。このように、G
e濃度を15%〜60%の高濃度としたSiGe合金ベ
ース層24を用いることにより、大きな増幅率を確保し
ながら、ベース層24のp型不純物濃度を高くでき、そ
の結果、トランジスタの最大発振周波数fmaxを大き
くすることができる。しかも、n型コレクタエピタキシ
ャル層12において、SIC23の領域のみn型不純物
を高濃度とし、その他の領域を低濃度とすることによ
り、最大発振周波数fmaxを損なうことなく、電流遮
断周波数fTを高くすることができる。したがって、本
実施形態の製造方法によれば、SiGe合金ベース層2
4中のGe濃度を高濃度とし、且つSIC23構造を構
成することが可能となるため、電流遮断周波数fT及び
最大発振周波数fmaxを共にバランス良く大きくする
ことができ、十分な増幅率を確保しつつ、非常に高い周
波数特性が得られる。
【0023】また、ベース層24のエピタキシャル形成
時の成膜温度を450℃以上、550℃以下とすること
が好ましい。このようにすることで、ベース層24下の
SIC23中の不純物分布を維持しつつ、所望の領域に
ベース層24を成膜可能となる。すなわち、ベース層2
4の成膜温度を450℃未満にすると、成膜レートが遅
すぎる。一方、ベース層24の成膜温度を550℃より
大きくすると、ベース層24下のSIC23中の不純物
が拡散してしまう虞がある。
【0024】なお、SiGe合金ベース層24は、Si
Ge合金に限らずSiGeC合金であっても良い。ま
た、ベース層は、コレクタ側から見て、厚さ100Åの
ノンドープSiGe(又はSiGeC)層と、厚さ20
0〜400Åの硼素濃度8×1018〜5×1019c
m−3の硼素ドープSiGe(又はSiGeC)層と、
厚さ300ÅのノンドープSi層とが積層してなる構造
であると、高周波特性上特に好ましい。
【0025】次に、図7に示すように、SiGe合金ベ
ース層24上に、図4と同様な工程により、保護層とし
ての酸化シリコン膜25と、多結晶シリコンとをこの順
で積層し、その後、ドライエッチングにより多結晶シリ
コンをエッチバックして、図7に示すような多結晶シリ
コンからなるサイドウォール26を真性部窓20の内側
壁に沿って形成する。
【0026】次に、図8に示すように、リン濃度が6×
1020〜1×1021cm−3のリンドープ多結晶シ
リコン層27を層厚3000Åにて全面に積層し、パタ
ーニング及びエッチング後、熱拡散処理にてリンドープ
多結晶シリコン層27からリンをSiGe合金ベース層
24に拡散させ、エミッタ層28を形成する。
【0027】最後に、図9に示すように、層間絶縁層2
9を堆積し、ベース、エミッタ及びコレクタの各々に対
応するコンタクトホールを形成し、その後、金属配線層
を蒸着し、この金属配線層のパターニングを行って、ベ
ース電極(B)31、エミッタ電極(E)32、及びコ
レクタ電極(C)33を形成する。このようにして、本
実施形態に係る製造方法により、高濃度なGe濃度のS
iGe合金ベース層24を備え且つSIC23構造を有
する、高周波特性に優れたヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタ1を提供することができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明に係る
半導体装置の製造方法によれば、SiGe(又はSiG
eC)合金ベース層を形成する前段階に選択コレクタ領
域を形成するので、選択コレクタ領域を形成するための
第1導電型不純物のイオン注入がSiGe合金ベース層
へ影響しないで済むため、ベース層中のGe濃度を上げ
つつ、リーク電流を抑制可能となる。しかも、ダミー用
サイドウォールを形成することにより、選択コレクタ領
域を微細な範囲にて正確に位置決めして形成することが
できるため、トランジスタ構造の微細化を実現すること
ができる。したがって、本発明によれば、Ge濃度が高
濃度なSiGe合金ベース層を用いて制御性の良いSI
C構造の形成を両立させることができ、高周波特性に優
れたバイポーラトランジスタを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の製造工程における一
工程を示す断面図である。
【図2】本発明に係る半導体装置の製造工程における一
工程を示す断面図である。
【図3】本発明に係る半導体装置の製造工程における一
工程を示す断面図である。
【図4】本発明に係る半導体装置の製造工程における一
工程を示す断面図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の製造工程における一
工程を示す断面図である。
【図6】本発明に係る半導体装置の製造工程における一
工程を示す断面図である。
【図7】本発明に係る半導体装置の製造工程における一
工程を示す断面図である。
【図8】本発明に係る半導体装置の製造工程における一
工程を示す断面図である。
【図9】本発明に係る半導体装置の製造工程により製造
されたバイポーラトランジスタの構造を示す断面図であ
る。
【図10】従来のバイポーラトランジスタの構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 バイポーラトランジスタ 10 p型シリコン基板 11 n+型埋め込みサブコレクタ層 12 n型コレクタエピタキシャル層 12a 真性コレクタ領域 13 PN分離層 14 酸化シリコン膜 15 窒化シリコン膜 16 酸化シリコン層 17 n+型エピタキシャル層 18 硼素ドープ多結晶シリコン層 19 窒化シリコン層 20 真性部窓 21 ダミー用酸化シリコン膜 22 ダミー用サイドウォール 23 SIC 24 ベース層 25 酸化シリコン膜 26 サイドウォール 27 リンドープ多結晶シリコン層 28 エミッタ層 29 層間絶縁層 30 金属配線層 31 ベース電極 32 エミッタ電極 33 コレクタ電極 100 バイポーラトランジスタ 101 p型シリコン基板 102 n+型埋め込みコレクタ層 103 n-型エピタキシャル層 108 硼素ドープSiGeベース層 109 SIC 112 エミッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板に第1導電型の埋め込みコ
    レクタ層を形成する工程と、 前記埋め込みコレクタ層表面に第1導電型のコレクタエ
    ピタキシャル層を堆積し、該コレクタエピタキシャル層
    のコレクタ領域及びコレクタ電極取出し用領域の離間し
    た2領域を除く部分を酸化して、素子間分離層を形成す
    る工程と、 前記コレクタ領域及びその周辺の前記素子間分離層上
    に、第1導電型とは逆型の第2導電型不純物をドープし
    た多結晶シリコン層及び絶縁膜をこの順で形成し、該多
    結晶シリコン層及び該絶縁膜の一部をエッチングにより
    選択的に除去して、前記コレクタ領域に達する真性部窓
    を形成する工程と、 残った前記多結晶シリコン層及び前記絶縁膜の積層部上
    面と、前記真性部窓の内部全域とに、ダミー用絶縁膜を
    成膜した後、前記真性部窓の内側壁に、絶縁膜からなる
    ダミー用サイドウォールを前記ダミー用絶縁膜を介して
    形成する工程と、 前記真性部窓を通して、前記コレクタ領域の前記ダミー
    用サイドウォールの内側下部に位置する領域に、第1導
    電型の不純物をイオン注入して選択コレクタ領域を形成
    する工程と、 前記ダミー用サイドウォール及び前記ダミー用絶縁膜を
    除去し、前記真性部窓内の前記コレクタ領域直上部に、
    第2導電型不純物をドープした少なくともシリコン及び
    ゲルマニウムを含む合金からなるベース層をエピタキシ
    ャル成長法により形成する工程と、 前記真性部窓の内側壁に絶縁膜からなるサイドウォール
    を形成する工程と、 前記ベース層上に前記選択コレクタ領域と対面させて、
    第1導電型不純物をドープした多結晶シリコン層を形成
    し、該第1導電型不純物を前記ベース層に拡散させてエ
    ミッタ層を形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ベース層中のゲルマニウム濃度を、
    15%以上、60%以下とすることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ベース層のエピタキシャル形成時の
    成膜温度を450℃以上、550℃以下とすることを特
    徴とする請求項1、又は2記載の半導体装置の製造方
    法。
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CN114122188A (zh) * 2021-11-08 2022-03-01 西安电子科技大学 一种表面优化的异质结紫外光电晶体管及其制备方法

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