JPH11233523A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11233523A
JPH11233523A JP3272998A JP3272998A JPH11233523A JP H11233523 A JPH11233523 A JP H11233523A JP 3272998 A JP3272998 A JP 3272998A JP 3272998 A JP3272998 A JP 3272998A JP H11233523 A JPH11233523 A JP H11233523A
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semiconductor region
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semiconductor
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JP3272998A
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Kazumi Inou
納 和 美 井
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波数特性およびノイズ特性に優れたバイ
ポーラトランジスタを備えた半導体装置およびその製造
方法を提供する。 【解決手段】 基板1上に形成され、絶縁膜4により素
子分離されたn型のコレクタ領域3と、絶縁膜4および
コレクタ領域3上に形成された活性ベース領域7を含む
p型のベース領域と、ベース領域上であって、コレクタ
領域3の上方に形成されたエッチングストッパ膜11
と、p型のベース引出領域12と、第1の開口18内の
周辺部に設けられた側壁スペーサ16と、第2の開口1
9内に形成されたn型のエミッタ9およびn型のエミッ
タ引出領域17とを有するバイポーラトランジスタを備
えた半導体装置において、ベース領域の周辺部からエッ
チングストッパ膜11の周辺部下の領域に至るまでp型
不純物をイオン注入し、高濃度ベース領域8を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特に、低ノイズでかつ周波数特性
に優れたバイポーラトランジスタを備えた半導体装置お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速LSI(Large Scale Int
egrated Circuit)を実現するため、高速バイポーラL
SIの技術開発が進められ、選択エピタキシャル技術を
用いた高性能のトランジスタを形成する技術が提案され
ている。以下、従来の技術におけるバイポーラトランジ
スタの1例を図面を参照しながら説明する。
【0003】図10は、従来の技術によるNPNバイポ
ーラLSIの1例である半導体装置40を示す断面図で
ある。この半導体装置40の製造方法を図10を参照し
ながら説明する。
【0004】まず、高濃度のn+型埋込層2を含む半導
体基板1上に、n型の不純物をドープしながらシリコン
結晶をエピタキシャル成長させ、n型コレクタ領域3を
形成し、酸化膜を形成して素子分離絶縁膜4とする。
【0005】次に、選択的エピタキシャル技術を用いて
p型不純物をドープしながらコレクタ領域3の上にのみ
シリコン単結晶を成長させ、ベース領域36を形成す
る。その後、窒化膜と酸化膜の複合膜を全面に堆積し、
レジストを用いたパターニングにより、ベース領域36
上にエッチングストッパ膜31を形成する。次に、多結
晶シリコンを全面に成長させた後、p型の不純物をイオ
ン注入し、p型ベース引出領域32を形成する。さら
に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により
酸化膜14と窒化膜15を順次堆積させる。
【0006】次に、これら窒化膜15、酸化膜14およ
びベース引出領域32中のベース領域36上に位置する
領域の一部に第1の開口18を設けてエッチングストッ
パ膜31を露出させた後、CVD法により酸化膜を堆積
させ、異方性エッチングによりエッチバックを行って、
サイドウォール・スペーサ16を形成する。
【0007】次に、エッチングストッパ膜31をウエッ
ト系のエッチングでベース領域36にダメージを与える
ことなくエッチング除去し、第1の開口18内に、ベー
ス領域36まで到達する第2の開口19を形成する。次
に、この第2の開口19を埋込むように、多結晶シリコ
ンを堆積させた後、n型の不純物をイオン注入し、この
不純物を熱処理により拡散させ、エミッタ領域9および
エミッタ引出領域17を形成する。
【0008】その後は、エミッタ引出領域17の多結晶
シリコンを所定の形状にパターニングした後、周知の方
法で、金属電極を形成してNPNバイポーラトランジス
タを完成させる。
【0009】このような方法で製造されたバイポーラト
ランジスタは、非常に薄いベース層を形成できるので、
イオン注入法または拡散技術により形成されるベース層
を有するバイポーラトランジスタと比較して、高い遮断
周波数を得ることができた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
方法により製造されたバイポーラトランジスタには、次
のような問題があった。
【0011】即ち、バイポーラ動作をするエミッタ領域
9の直下に至るまで、多結晶シリコンからなるp型ベー
ス引出領域32および単結晶シリコンからなるベース領
域36を通って電流が流れるので、エッチングストッパ
膜31下の領域におけるベース抵抗が非常に大きくな
る。このため、高周波数特性が劣化して回路全体におけ
るパフォーマンスが低下するとともに、熱雑音発生の原
因となっていた。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、高周波数特性およびノイズ特性に
優れたバイポーラトランジスタを備えた半導体装置およ
びその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の手段によ
り上記課題の解決を図る。
【0014】即ち、本発明(請求項1)によれば、第1
導電型の半導体基板上に形成され、第1の絶縁膜で素子
分離された第1導電型の第1の半導体領域と、上記第1
の半導体領域上に形成された第2導電型の第2の半導体
領域と、上記第2の半導体領域上であって、上記第1の
半導体領域の上方に形成されたエッチングストッパ膜
と、上記第2の半導体領域および上記エッチングストッ
パ膜上に形成された上記第2の半導体領域の引出領域
と、上記引出領域上に形成された第2の絶縁膜と、上記
エッチングストッパ膜の上面に達するように上記第2の
絶縁膜および上記引出領域に貫通形成された第1の開口
内の側面に設けられたスペーサ絶縁膜と、上記第1の開
口の側面に設けられた上記スペーサ絶縁膜の内側で上記
エッチングストッパ膜を貫通して上記第2の半導体領域
に達するように形成された第2の開口下で上記第2の半
導体領域表面に形成された第1導電型の第3の半導体領
域とを備え、上記第2の半導体領域には、その周辺部か
ら実質的に上記エッチングストッパ膜下の領域に延在し
て、上記第3の半導体領域下の領域よりも高濃度の第2
導電型の不純物が拡散していることを特徴とする半導体
装置が提供される。
【0015】上記第1、第2および第3の半導体領域が
それぞれ、バイポーラトランジスタのコレクタ領域、ベ
ース領域およびエミッタ領域であると良い。
【0016】また、本発明(請求項3)によれば、第1
導電型の埋込層を有する半導体基板上に第1導電型の不
純物がドープされたシリコン層を形成し、第1の半導体
領域を形成する工程と、上記第1の半導体領域の周辺に
素子分離絶縁膜を形成する工程と、上記第1の半導体領
域上に第2導電型の不純物がドープされたシリコン結晶
を成長させ、第2の半導体領域を形成する工程と、上記
第2の半導体領域上に第1の絶縁膜を堆積させた後、上
記第2の半導体領域の上であって上記第1の半導体領域
の上方の領域に第1のレジストパターンを形成し、この
レジストパターンをマスクとして上記第1の絶縁膜をパ
ターニングしエッチングストッパ膜を形成する工程と、
アッシングにより、上記第1のレジストパターンの径を
減少させて第2のレジストパターンを形成する工程と、
上記第2のレジストパターンをマスクとして上記第2の
半導体領域に第2導電型の不純物をイオン注入し、上記
第2の半導体領域に高濃度不純物領域を形成する工程
と、上記エッチングストッパ膜および上記第2の半導体
領域上に上記第2の半導体領域の引出領域を形成する工
程と、上記引出領域上に第2の絶縁膜を形成した後、上
記エッチングストッパ膜の1部が露出するように第1の
開口を形成する工程と、上記第1の開口内の側面にスペ
ーサ絶縁膜を形成する工程と、上記スペーサ絶縁膜の内
側で露出した上記エッチングストッパ膜を貫通して上記
第2の半導体領域に達する第2の開口を形成する工程
と、上記第2の開口を埋込むように第1導電型の不純物
がドープされたシリコンを堆積させた後、上記第1導電
型の不純物を拡散させて上記第2の半導体領域内に第3
の半導体領域を形成する工程とを具備する半導体装置の
製造方法が提供される。
【0017】上記第2のレジストパターンを形成する工
程は、その周縁が上記第1の開口の周縁と上記第2の開
口の周縁との間になるようにアッシングを行うことが望
ましい。
【0018】また、上記引出領域を形成する工程は、高
融点金属を堆積させることにより行っても良い。
【0019】また、上記第3の半導体領域を形成する工
程は、上記第2の開口を埋込むように多結晶シリコンを
堆積させ、第1導電型の不純物をイオン注入した後、熱
処理により拡散させることにより行うと良い。
【0020】また、上記第3の半導体領域を形成する工
程は、上記第2の開口を埋込むように、予め第1導電型
の不純物がドープされた多結晶シリコンを堆積させるこ
とにより行っても良い。
【0021】さらに、上記第3の半導体領域を形成する
工程は、上記第2の開口を埋込むように、予め第1導電
型の不純物がドープされたシリコン結晶をエピタキシャ
ル成長させることにより行っても良い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のいく
つかについて図面を参照しながら説明する。なお、以下
の各図において、図10と同一の部分には同一の参照番
号を付してその説明は省略する。
【0023】図1は、本発明にかかる半導体装置の実施
の一形態を示す部分断面図である。本発明にかかる半導
体装置の特徴は、コレクタ領域3および素子分離絶縁膜
4上に形成されたベース領域のうち、周辺部からエッチ
ングストッパ膜11下の領域に至るまで延在して、活性
ベース領域7と同導電型の不純物が高濃度に拡散された
高濃度ベース領域8を備えた点にある。
【0024】図1に示す半導体装置20は、NPN型の
バイポーラトランジスタを備えており、その構造は次の
とおりである。
【0025】即ち、p型のシリコン半導体基板1上に形
成された高濃度のn+埋込層2の上に、周囲が絶縁膜4
により素子分離されn型の不純物がドープされたコレク
タ領域3が形成されている。
【0026】コレクタ領域3の上には、ジボラン(B2
6)を用いてp型の不純物であるボロンがドープされ
た単結晶シリコン層でなる活性ベース領域7が形成され
ている。なお、ジボランにゲルマン(G44)を加えて
SiGe層を形成するようにしても良い。
【0027】さらに、コレクタ領域3および絶縁膜4の
上であって、上記活性ベース領域7の周囲のベース領域
には、本発明において特徴的な高濃度ベース領域8が形
成されている。
【0028】この高濃度ベース領域8は、活性ベース領
域7と同時に形成されたシリコン結晶膜に活性ベース領
域7が含むp型不純物と同一の不純物をイオン注入して
形成されたものである。
【0029】また、活性ベース領域7およびこの周辺近
傍の領域の上には、エッチング制御のためのエッチング
ストッパ膜11が形成されており、エッチングストッパ
膜11および高濃度ベース領域8の上には、ボロンイオ
ンが注入された多結晶シリコン層でなるベース引出領域
12が形成され、その上面には、絶縁膜13が形成され
ている。なお、このベース引出領域12は、p型の不純
物がイオン注入された多結晶シリコンの他、ボロンがド
ープされた多結晶シリコンで形成されたものでも良く、
さらに、タングステン(W)等の高融点金属を堆積して
形成されたものでも良い。
【0030】絶縁膜13およびベース引出領域12中に
は、エッチングストッパ膜11上の周辺部を除く中央の
領域が露出するように、径W1の第1の開口18が設け
られ、この第1の開口18内の周辺部には、サイドウォ
ール・スペーサ16が形成されている。
【0031】また、この第1の開口18内には、サイド
ウォール・スペーサ16の厚みにより径W2(W2
1)が定義される第2の開口19がエッチングストッ
パ膜11を貫通して設けられ、その底面は、活性ベース
領域7の表面に至っている。
【0032】さらに、この第2の開口19を埋込むよう
に、砒素がイオン注入され熱処理により拡散した多結晶
シリコン層が堆積され、その底部の活性ベース領域7内
にn型のエミッタ領域9を形成し、その上部は、エミッ
タ引出領域17を形成する。このように、この半導体装
置20は、ベース領域の周辺部から実質的にエッチング
ストッパ膜11下の領域、例えばサイドウォール・スペ
ーサ16下の領域に至るまでp型の不純物が高濃度にイ
オン注入された高濃度ベース領域8を備え、ベース抵抗
が非常に低いバイポーラトランジスタからなるものであ
る。これにより、高周波数特性に優れ、熱雑音の低いN
PNバイポーラトランジスタを備えた半導体装置が提供
される。
【0033】次に、本発明にかかる半導体装置の製造方
法の実施の一形態について説明する。
【0034】本発明にかかる半導体装置の製造方法の特
徴は、高濃度のp型不純物を含み、ベース領域の周辺部
からエッチングストッパ膜11下で活性ベース領域7の
近傍にまで延在する高濃度ベース領域8を形成する点に
ある。以下、図2ないし図9を参照しながら説明する。
【0035】図2ないし図9は、本実施形態の半導体装
置の製造方法を説明するための略示部分断面図である。
【0036】まず、図2に示すように、p型のシリコン
半導体基板1上に既知の拡散技術を用いて高濃度のn+
型埋込層2を形成し、さらに、n型の不純物をドープし
ながらシリコン結晶をエピタキシャル成長させて、n型
のコレクタ領域3を形成する。 その後、このコレクタ
領域3の周辺に絶縁膜4を形成してバイポーラトランジ
スタの活性領域23を素子分離する。
【0037】次に、図3に示すように、半導体基板1上
の全面にシリコン結晶をエピタキシャル成長させ、活性
領域23の上には単結晶シリコン35を形成し、絶縁膜
4の上には多結晶シリコン6を形成する。
【0038】このとき、p型の不純物拡散源、例えばジ
ボラン(B26)を所定の圧力、温度およびガス流量で
添加してエピタキシャル層を成長させながらp型にドー
プし、ベース領域を形成する。また、ジボランに加えて
ゲルマン(G44)を所定の圧力、温度およびガス流量
で添加すればSiGe層を形成することもできる。
【0039】次に、図4に示すように、全面に絶縁膜を
堆積させた後、フォトレジストをパターニングしてレジ
ストパターン21を形成し、エッチングにより、他の領
域の絶縁膜を除去して単結晶シリコン35の上にエッチ
ングストッパ膜11を形成する。
【0040】次に、図5に示すように、上記レジストパ
ターン21を酸素プラズマ中で灰化処理(Ashing)す
ることにより周辺部分を除去・後退させて、径の減少し
たレジストパターン21’とする。灰化処理により除去
・後退させる量は、レジストパターン21’がエミッタ
の形成予定領域よりやや大きく残る程度に制御する。さ
らに、このレジストパターン21’をマスクとして、ホ
ウ素などのp型不純物を約1.0×1016cm-2のドーズ
量、15KeV以下の加速電圧でベース領域の周辺部に
イオン注入し熱処理を行うことにより、ベース領域の周
縁部からエッチングストッパ膜11の周辺部下の領域に
まで延在する高濃度ベース領域8を形成する。一方、こ
れにより、レジストパターン21’直下のベース領域
は、バイポーラ動作をする活性ベース領域7となる。な
お、ここでは、エッチングストッパ膜11におけるレジ
ストパターン21’下以外の周辺部にもp型不純物がイ
オン注入される。
【0041】次いで、レジストパターン21’を除去し
た後、図6に示すように、多結晶シリコンを約200n
mの膜厚になるまでCVD法により堆積し、p型の不純
物、例えばボロンを、約1.0×1016cm-2のドーズ
量、30KeVの加速電圧でイオン注入し、熱処理を行
ってベース引出領域12を形成する。なお、このように
ボロンイオンを注入する代りに、ボロンがドープされた
多結晶シリコンを堆積しても良い。また、多結晶シリコ
ンを成長させる代りに、タングステン等の高融点金属を
堆積しても良い。
【0042】その後、それぞれ約100nmの膜厚で酸
化膜14および窒化膜15を順次CVD法により堆積す
る。その後、レジストのパターニングにより、これらの
窒化膜15、酸化膜14および多結晶シリコンの一部を
エッチング除去し、エッチングストッパ膜11の上面に
至る第1の開口18を形成する。
【0043】次に、図7に示すように、第1の開口18
を埋込むように絶縁膜を堆積させ、RIE(Reactive
Ion Eching)により、サイドウォール・スペーサ16
を形成する。
【0044】次に、図8に示すように、活性ベース領域
7にダメージを与えないようにウェット系の選択的イオ
ンエッチングにより、第1の開口18内のサイドウォー
ル・スペーサ16の内側に、エッチングストッパ膜11
を貫通して活性ベース領域7の表面に至る第2の開口1
9を形成する。
【0045】その後、図9に示すように、全面に多結晶
シリコンを堆積し、砒素をドーズ量約2.0×1016cm
-2、加速電圧60KeVの条件でイオン注入した後、熱
処理工程により、活性ベース領域7内およびその上部に
砒素を拡散させ、n型のエミッタ領域9およびエミッタ
引出領域17を形成する。なお、ここで砒素をイオン注
入する代りに、既に砒素がドープされた多結晶シリコン
を第2の開口19内に堆積させることも可能である。ま
た、多結晶シリコンの代りに、砒素がドープされたシリ
コン結晶をエピタキシャル成長させても良い。
【0046】その後は、既知の方法により、エミッタ引
出領域17およびベース引出領域12に所定の金属電極
を形成し、バイポーラトランジスタのエミッタ・ベース
電極を形成する。なお、コレクタ引出領域は、図面に示
していないが、例えば、図9の紙面に垂直な方向の適当
な位置において形成され、これに結合して形成されるコ
レクタ電極(図示せず)は、このコレクタ引出領域と高
濃度n+埋込層2を介してコレクタ領域3と接続されて
いる。
【0047】このように、本実施形態にかかる半導体装
置の製造方法によれば、高濃度のp型不純物が注入され
た高濃度ベース領域8をベース領域の周辺部からエッチ
ングストッパ膜11下の活性ベース領域7にまで延在し
て形成するので、ベース抵抗の低いバイポーラトランジ
スタを形成することができる。これにより、高周波特性
に優れ、熱雑音の低いバイポーラトランジスタを備えた
半導体装置を製造する方法が提供される。
【0048】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、上記実施の形態に限るものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して適用すること
ができる。上記の実施形態では、NPN型のバイポーラ
トランジスタを備えた半導体装置およびその製造方法に
ついて説明したが、PNP型のバイポーラトランジスタ
にも適用できるのは勿論である。また、材料その他の条
件は、仕様に応じて変更することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は以下の効
果を奏する。
【0050】即ち、本発明によれば、第2導電型の第2
の半導体領域において、その周辺部からエッチングスト
ッパ膜の周辺部下の領域に延在して第2導電型の不純物
が高濃度に拡散しているので、ベース抵抗が低いバイポ
ーラトランジスタを備えた半導体装置が提供される。こ
れにより、高周波数特性に優れ、熱雑音の低いバイポー
ラトランジスタを備えた半導体装置が提供される。
【0051】また、本発明によれば、上記効果を有する
半導体装置を製造する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体装置の略示部分断面図で
ある。
【図2】本発明にかかる半導体装置の製造方法を示す略
示部分断面図である。
【図3】本発明にかかる半導体装置の製造方法を示す略
示部分断面図である。
【図4】本発明にかかる半導体装置の製造方法を示す略
示部分断面図である。
【図5】本発明にかかる半導体装置の製造方法を示す略
示部分断面図である。
【図6】本発明にかかる半導体装置の製造方法を示す略
示部分断面図である。
【図7】本発明にかかる半導体装置の製造方法を示す略
示部分断面図である。
【図8】本発明にかかる半導体装置の製造方法を示す略
示部分断面図である。
【図9】本発明にかかる半導体装置の製造方法を示す略
示部分断面図である。
【図10】従来の技術による半導体装置の1例を示す略
示部分断面図である。
【符号の説明】
1 p型シリコン半導体基板 2 n+埋込層 3 n型コレクタ領域 4 素子分離絶縁膜 7 活性ベース領域 8 高濃度ベース領域 9 エミッタ領域 11,31 エッチングストッパ膜 12,32 ベース引出領域 17 エミッタ引出領域 18 第1の開口 19 第2の開口 20 本発明の実施の形態である半導体装置 21 エッチングストッパ膜形成用レジストパターン 21’ 高濃度ベース領域形成用レジストパターン W1 第1の開口の径 W2 第2の開口の径

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体基板上に形成され、第
    1の絶縁膜で素子分離された第1導電型の第1の半導体
    領域と、 前記第1の半導体領域上に形成された第2導電型の第2
    の半導体領域と、 前記第2の半導体領域上であって、前記第1の半導体領
    域の上方に形成されたエッチングストッパ膜と、 前記第2の半導体領域および前記エッチングストッパ膜
    上に形成された前記第2の半導体領域の引出領域と、 前記引出領域上に形成された第2の絶縁膜と、 前記エッチングストッパ膜の上面に達するように前記第
    2の絶縁膜および前記引出領域に貫通形成された第1の
    開口内の側面に設けられたスペーサ絶縁膜と、 前記第1の開口の側面に設けられた前記スペーサ絶縁膜
    の内側で前記エッチングストッパ膜を貫通して前記第2
    の半導体領域に達するように形成された第2の開口下で
    前記第2の半導体領域表面に形成された第1導電型の第
    3の半導体領域とを備え、 前記第2の半導体領域には、その周辺部から実質的に前
    記エッチングストッパ膜下の領域に延在して、前記第3
    の半導体領域下の領域よりも高濃度の第2導電型の不純
    物が拡散していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1、第2および第3の半導体領域が
    それぞれ、バイポーラトランジスタのコレクタ領域、ベ
    ース領域およびエミッタ領域であることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】第1導電型の埋込層を有する半導体基板上
    に第1導電型の不純物がドープされたシリコン層を形成
    し、第1の半導体領域を形成する工程と、 前記第1の半導体領域の周辺に素子分離絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記第1の半導体領域上に第2導電型の不純物がドープ
    されたシリコン結晶を成長させ、第2の半導体領域を形
    成する工程と、 前記第2の半導体領域上に第1の絶縁膜を堆積させた
    後、前記第2の半導体領域の上であって前記第1の半導
    体領域の上方の領域に第1のレジストパターンを形成
    し、このレジストパターンをマスクとして前記第1の絶
    縁膜をパターニングしエッチングストッパ膜を形成する
    工程と、 アッシングにより、前記第1のレジストパターンの径を
    減少させて第2のレジストパターンを形成する工程と、 前記第2のレジストパターンをマスクとして前記第2の
    半導体領域に第2導電型の不純物をイオン注入し、前記
    第2の半導体領域に高濃度不純物領域を形成する工程
    と、 前記エッチングストッパ膜および前記第2の半導体領域
    上に前記第2の半導体領域の引出領域を形成する工程
    と、 前記引出領域上に第2の絶縁膜を形成した後、前記エッ
    チングストッパ膜の1部が露出するように第1の開口を
    形成する工程と、 前記第1の開口内の側面にスペーサ絶縁膜を形成する工
    程と、 前記スペーサ絶縁膜の内側で露出した前記エッチングス
    トッパ膜を貫通して前記第2の半導体領域に達する第2
    の開口を形成する工程と、 前記第2の開口を埋込むように第1導電型の不純物がド
    ープされたシリコンを堆積させた後、前記第1導電型の
    不純物を拡散させて前記第2の半導体領域内に第3の半
    導体領域を形成する工程とを具備する半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記第2のレジストパターンを形成する工
    程は、その周縁が前記第1の開口の周縁と前記第2の開
    口の周縁との間になるようにアッシングを行うことを特
    徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記引出領域を形成する工程は、高融点金
    属を堆積させることにより行うことを特徴とする請求項
    3または4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第3の半導体領域を形成する工程は、
    前記第2の開口を埋込むように多結晶シリコンを堆積さ
    せ、第1導電型の不純物をイオン注入した後、熱処理に
    より拡散させることにより行うことを特徴とする請求項
    3ないし5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第3の半導体領域を形成する工程は、
    前記第2の開口を埋込むように、予め第1導電型の不純
    物がドープされた多結晶シリコンを堆積させることによ
    り行うことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第3の半導体領域を形成する工程は、
    前記第2の開口を埋込むように、予め第1導電型の不純
    物がドープされたシリコン結晶をエピタキシャル成長さ
    せることにより行うことを特徴とする請求項3ないし5
    のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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