JP2003232319A - 軸における抜け止め構造 - Google Patents

軸における抜け止め構造

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JP2003232319A
JP2003232319A JP2002032913A JP2002032913A JP2003232319A JP 2003232319 A JP2003232319 A JP 2003232319A JP 2002032913 A JP2002032913 A JP 2002032913A JP 2002032913 A JP2002032913 A JP 2002032913A JP 2003232319 A JP2003232319 A JP 2003232319A
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Tomokazu Murakami
智一 村上
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構造によって軸における部材の抜け止め
効果を有効に高めることのできる抜け止め構造を提供す
る。 【解決手段】バネ力伝達部材53を操作部SSに貫通さ
せ、その貫通端側にEリング等のリング部材53を係わ
り合わせて、その係わり合いにより、操作部SSがバネ
力伝達部材53から脱落する動作を禁止するように構成
する。そして、その際、操作部SSの軸貫通位置に、リ
ング部材50の外形に対応する凹部S1を形成し、この
凹部S1内に脱落しようとするリング部材50を収容し
て変形を禁止することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸が部材に貫通し
て取り付けられた状態において、その一方が他方から脱
落することを効果的に防止できるようにした軸における
抜け止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】軸を部材に貫通して取り付ける態様に
は、種々のものがある。例えば、シャフトをモータハウ
ジングに貫通させて回転可能に支持する態様、シャフト
を一部に貫通させて回転部材を回転可能に取り付ける態
様、ねじ軸を備えたアジャスタを家具本体の底壁等を貫
通した位置に突没可能に取り付ける態様、椅子の反力機
構を構成するスプリングリテーナをねじ軸を介して椅子
本体に進退可能に取り付ける態様等々である。
【0003】これらの軸には、当該軸若しくはこの軸が
貫通する部材の一方が他方から抜け落ちることを防止す
るために、CリングやEリング等が設けられることがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、Cリングや
Eリングは、抜け止め手段としては簡易である反面、こ
れらは薄板状の金属で作られていて、開口を経過的に押
し広げながら弾性によって軸に嵌め込むものであるた
め、部材が軸方向へ変位して当該部材から一定以上の力
を受けると、変形を惹起して軸から外れてしまう恐れが
ある。このため、構造及び取り付けの簡素さを損なわず
に、より外れ難い構造の抜け止め手段を採用できれば極
めて有用なものとなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の軸における抜け止め構造は、軸を部材に
貫通させ、その貫通端側に薄板状の抜け止め手段を係わ
り合わせて、その係わり合いにより、軸若しくは部材の
一方が他方から脱落する動作を禁止するように構成する
に際して、部材の軸貫通位置に、抜け止め手段の外形に
対応する凹部を形成し、この凹部内に少なくとも前記脱
落動作時に抜け止め手段を収容しておくようにしたもの
である。
【0006】前記凹部には、部材の一部の肉を盗み、或
いは凹ませることによって形成する態様の他、部材の一
部に包囲壁を突出させてその内側に形成する態様のもの
も含まれる。また凹部は、抜け止め手段の外周全域を包
囲する連続した壁に囲まれたものに限らず、外周を部分
的に包囲する不連続な壁に囲まれたものであってもよ
い。
【0007】このような構造を採用した場合、部材が軸
方向に不当に変位し、当該部材から抜け止め手段が外力
を受けて変形しようとしても、周囲が凹部の内壁に包囲
されているため、その一部が凹部内壁に突き当たってそ
れ以上の変形が禁止されることになる。このため、抜け
止め手段が軸から外れる前に凹部内壁に突き当たる寸法
関係に設定すれば、抜け止め手段が安易に軸から外れる
ことを有効に防止することができ、簡素な構成であって
も抜け止め手段としての機能を有効に高めることができ
る。
【0008】軸及び部材の具体的な実施の態様として
は、次のようなものが挙げられる。
【0009】1)軸がシャフトであり、部材がシャフト
を回転可能に支持する支持部材であるもの。
【0010】2)軸がシャフトであり、部材がシャフト
に回転可能に取り付けられる回転部材であるもの。
【0011】3)軸がねじ軸であり、部材がねじ軸をね
じ送り可能に支持する支持部材であるもの。
【0012】4)軸がねじ軸であり、部材がねじ軸にね
じ送りされる進退部材であるもの。
【0013】本発明は、特に、軸の外周に形成した溝に
経過的に弾性変形して嵌まり合うCリングやEリング等
のリング部材を抜け止め手段として採用する場合に極め
て有用となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。
【0015】この実施形態の抜け止め構造は、図1に示
す椅子の構成要素である軸すなわちバネ力伝達部材53
と、部材すなわち操作部SSとの間に適用されている。
【0016】先ず、この椅子の基本構成について説明す
る。
【0017】本実施形態に係る椅子は、図1に側面図、
図2に背面図を示すように、キャスタCを有する脚羽根
11及び脚支柱12からなる脚1と、この脚1に支持さ
れ座2を上部に有する支持体4と、この支持体4の後方
から起立する背凭れ3とを具備するもので、背凭れ3を
後傾させたときに座2は連動して動かない背のみのチル
ト機構を有する。
【0018】具体的な構造と部品構成について図3、図
4を参照して説明する。
【0019】すなわち、この椅子は、座2及び背凭れ3
全体を昇降させるために前記脚支柱12の内部に配置さ
れたガススプリングGSの上部に、ベース部材21をそ
の上部に有するガススプリング受け41を取付け、背凭
れアーム31の前端部近傍を前記ガススプリング受け4
1に背凭れアーム回転軸32をもって回動可能に取り付
けている。また、前記背凭れアーム31は、その前部が
ベース部材21の下方に位置するように配置され、座2
の後端部より後方で上方に曲がって、その上部で背凭れ
3を保持しており、背凭れアーム31には、ベース部材
21の後端部近傍下方に該当する位置にバネ圧縮作用点
33がくるように、バネ圧縮作用点33を有するバネ受
けブラケット34を一体に取り付けてある。
【0020】前記バネ圧縮作用点33は、椅子の左右方
向の回転軸受を形成しており、ここに上バネ受け部材5
1を椅子の前後方向に首振り可能に、バネ受け面が下に
向くように取り付けてある。また、前記上バネ受け部材
51の上面部には、バネ力伝達部材53を貫通しながら
前後方向に移動可能なように、前後方向の長穴が設けて
ある。
【0021】次にコイルスプリングSPを上バネ受け部
材51のバネ受け面と下バネ受け部材52のバネ受け面
で挟まれるように配置し、ベース部材21の後端部近傍
に、下端部にはネジが形成してあるバネ力伝達部材53
を下向きに、上バネ受け部材51、コイルスプリングS
P、下バネ受け部材52を貫通するように、またベース
部材21に対して首振り、回転共に不可能なように取付
け、バネ力伝達部材53の下端部に操作部SSをねじ込
んで固定する。操作部SSのねじ込み加減によってコイ
ルスプリングSPの初期圧縮量を変化させ、背凭れ3の
全般的な反力を調整する。ここで下バネ受け部材52
は、バネ力伝達部材53を貫通させながら、操作部SS
に首振り可能なように、底面中心部の窪み部522と操
作部SS上に配置した首振り用部材54の先端R部54
2が係わるようになっており、その窪みの中央にバネ力
伝達部材貫通孔521が有る。
【0022】図5を参照して本チルト機構の主要部品を
詳述すると、脚羽根11中央部の孔にテーパー嵌合され
ているガススプリングGSの上部に、鋼板の曲げと溶接
で作られたガススプリング受け41がテーパー嵌合され
ており、ガススプリング受け41は、その上部に設けた
4つの位置決め突起412をベース部材21の4つの位
置決め孔211に嵌めあわされて、一体になるように溶
接してある。
【0023】背凭れアーム31は、略L型に曲げた丸パ
イプを2本平行に並べ、上端近傍には背凭れ取付けブラ
ケット35が2本の丸パイプにまたがるように溶接され
ており、中間部にはバネ受けブラケット34が2本の丸
パイプにまたがるように溶接されているものであって、
その下側先端部近傍に設けた背凭れアーム回転軸取付孔
311が、ガススプリング受け41に設けた背凭れアー
ム回転軸取付孔413の位置に隣り合うように、ガスス
プリング受け41の左右両外側に配置され、背凭れアー
ム回転軸32を2つの部材の取付孔311,413を貫
通するように取付けている。この構成によって、背凭れ
アーム31は背凭れアーム回転軸32を中心に、ガスス
プリング受け41及びベース部材21に対して回動可能
となっており、ガススプリング受け41の後部に鋼板を
上向きに曲げて構成した、後傾ストッパ414に当たる
まで後傾可能になっている。
【0024】バネ受けブラケット34は、鋼板の4辺を
曲げたもので、下向きに曲げた左右辺の略中央部に半円
形の切欠きを設け、そこには図示しない樹脂製の軸受け
部材がはめ込んである。ここがコイルスプリングSPか
ら背凭れアーム31を起立姿勢に回動させる反力を受け
る、バネ圧縮作用点33である。またバネ受けブラケッ
ト34の中央部には、後述する上バネ受け部材51との
干渉を回避するための円形開口が設けられている。背凭
れアーム31は前記2本の略L型丸パイプと背凭れ取付
けブラケット35とバネ受けブラケット34が一体とな
ることで、背凭れ3を保持するために必要な強度、剛性
を確保している。
【0025】上バネ受け部材51は、鋼板を、上面の周
囲に下向きの壁面を有する略円形皿形状に絞り加工した
もので、この形状によって後述するコイルスプリングS
Pを安定して保持することができる。また、壁面の左右
両側に上向き円柱面を有するバネ受け首振り軸512
を、上バネ受け部材51の絞り加工時に同時に成形して
いる。上バネ受け部材51は、その中央部を上下方向
に、後述するバネ力伝達部材53が貫通するため、バネ
受け首振り軸512を連続した一本の軸とすることがで
きず、その中央部で軸の左右を分断する必要が有るが、
コイルスプリングSPの反力を受けられる強度が要求さ
れるため、このように一体絞り加工で作成されている。
またこの上面には、バネ力伝達部材53を貫通させるた
めの椅子前後方向に向いたバネ力伝達部材貫通長孔51
1が形成されており、円柱面の下部後方には、メカ部カ
バー取付孔513を有するツバ部が形成されている。
【0026】この上バネ受け部材51は、バネ受け首振
り軸512を、背凭れアーム31のバネ圧縮作用点33
に回転可能に配置される。
【0027】下バネ受け部材52は、鋼板を、底面の周
囲に上向きの壁面を有する略円形皿形状に絞り加工した
もので、この形状によって後述するコイルスプリングS
Pを安定して保持することができる。また、後述する首
振り用部材54を介して、バネ力伝達部材53に対して
首振り回動可能なように、底面が上向きに突出した横向
き半円柱形状の窪み部522が形成され、その中央部に
バネ力伝達部材53を貫通させるためのバネ力伝達部材
貫通孔521が形成されている。コイルスプリングSP
は、前記上バネ受け部材51と下バネ受け部材52に挟
まれるように配置される。
【0028】メカ部カバーMCは、上方に開口し下面を
有する略コ字形状で、下面にコイルスプリングSPを通
すことができる大きさの円形孔を有し、この円形孔外周
部から下方に向かって底面を有しない円筒側壁が延びて
いる。また、略コ字形状の下面で前記円形孔の後部に、
上バネ受け部材51のメカ部カバー取付孔513に対応
する取付孔MC1が有る。
【0029】首振り用部材54は、下バネ受け部材52
を、後述する操作部SSをねじ込むことでコイルスプリ
ングSPを圧縮しながら、バネ力伝達部材53に対して
首振り回動可能に保持するためのもので、上向き鋭角に
曲げた鋼板の先端R部542の中央にバネ力伝達部材貫
通孔541を設け、その下部に肉厚円筒部を有してい
る。首振り用部材54は、先端R部542が下バネ受け
部材52の窪み部522に下面側から接触し、ここに下
バネ受け部材52の仮想的な首振り軸線55を形成する
ように配置される。
【0030】操作部SSは、外形略円盤形状で中央部の
厚み方向に、バネ力伝達部材53の先端ねじ部532に
ねじ込まれる雌ねじが形成されている。
【0031】バネ力伝達部材53は、半球型上端部の下
面に四角柱型の回転止め部531を有し、その下面中央
部から下向きに円柱型の軸部が伸びており、軸部の下端
部近傍には、ねじである先端ねじ部532が形成されて
いる。一方、ベース部材21後端部近傍のバネ力伝達部
材取付孔212は、四角柱状の凹陥部の底面中央部に円
形孔を有することで、バネ力伝達部材53の回転止め部
531を嵌合して、後述する操作部SSをねじ込む際
に、一体に回転しないように保持できるようになってお
り、前記円形孔周囲の下面側に下方に伸びる円筒形状を
有することで、バネ力伝達部材53の首振りを防止でき
るようになっている。
【0032】このベース部材21のバネ力伝達部材取付
孔212に、上方からバネ力伝達部材53を貫通させ、
回転しないように配置すると同時に、このバネ力伝達部
材53に下方から、上バネ受け部材51のバネ力伝達部
材貫通長孔511、コイルスプリングSP、下バネ受け
部材52のバネ力伝達部材貫通孔521、首振り用部材
54のバネ力伝達部材貫通孔541を貫通させ、先端ね
じ部532に操作部SSをねじ込むことで、バネ力伝達
部材53が貫通している全ての部材を固定している。ま
た、操作部SSのねじ込み量を加減することで、コイル
スプリングSPの初期圧縮量を変化させ、背凭れ3の全
般的な反力を調整するようになっている。
【0033】メカ部カバーMCは、上方に開口した略コ
字形状部が背凭れア−ム31の一部をその左右両外側に
わたってカバ−し、略コ字形状部の下方に延びる円筒部
が上バネ受け部材51、コイルスプリングSP、下バネ
受け部材52の側面を覆うように下方から配置され、メ
カ部カバーMCの取付孔MC1を、上バネ受け部材51
のメカ部カバー取付孔513に位置をあわせてここでネ
ジ止めされている。ここで、背凭れア−ム31が最も直
立した状態では、操作部SSがメカ部カバーMC下部の
円筒部から下方に露出しており、操作可能となってい
る。
【0034】以上の構成からなるものにおいて、本実施
形態は、図6に示すように、バネ力伝達部材53の先端
ねじ部532の一部に円周溝53aを形成し、バネ力伝
達部材53が操作部SSを貫通した位置において、この
円周溝53aに薄板状の抜け止め手段であるCリングや
Eリング等のリング部材50を嵌め合わせるようにして
いる。この種のリング部材50それ自体は、一部に開口
を有する部分円環状をなした既知のものであり、全体を
経過的に弾性変形させてその開口を一時的に開き、その
開口を介してリング部材50を前記円周溝53aの外周
に嵌め合わせ、その位置で弾性復元させることによって
開口を元の状態に閉じ、バネ力伝達部材53に係わり合
わせた装着状態を保持するものである。
【0035】このリング部材50は、言うまでもなく、
操作部SSを一定以上操作した場合にバネ力伝達部材5
3から脱落することを防止するため等にバネ力伝達部材
53の下端近傍の所要位置に設けられるものである。
【0036】しかしながら、この嵌め合わせたリング部
材50に、図7のように単に脱落動作時に操作部SSの
下端面S2を突き当てさせるだけでは、操作部SSを過
剰操作した場合、或いは、操作部SSがリング部材50
に突き当たった状態で操作部SSに不慮に大きな外力が
作用した場合等に、リング部材50が開口を開きながら
変形し、その結果、バネ力伝達部材53から脱落する事
態が比較的簡単に起こり得る。
【0037】そこで、図6に示すものは、バネ力伝達部
材53が貫通した位置において、操作部SSの下端面S
2に、リング部材50の外形に対応する凹部S1を形成
し、操作部SSが脱落動作を行おうとする際に、この凹
部S1内に前記リング部材50を進入させて収容してお
くようにしている。
【0038】この凹部S1は、例えば操作部SSの雌ね
じ部分が形成されているボス部S3の一部を肉盗みした
状態で設けられるもので、リング部材50の直径よりも
僅かに径大なる内径の円柱状空間を内側に形成するもの
である。当該操作部SSが樹脂成形による場合には、成
形時に一体に作り込まれる。また、リング部材50がバ
ネ力伝達部材53の円周溝53aに嵌まり合う際の係わ
り合い代に対して、リング部材50の外周と凹部S1の
内壁とのクリアランスの方が小さくなるような寸法関係
に設定してある。
【0039】このような構造を採用すると、操作部SS
がバネ力伝達部材53上で軸方向に不当に変位し、その
結果、リング部材50に突き当たって当該操作部SSか
らリング部材50に変形を惹起するような外力が働いて
も、このときリング部材50が凹部S1の内壁に包囲さ
れた状態にあるため、リング部材50が開口を開きつつ
(すなわち径が大きくなりつつ)バネ力伝達部材53の
円周溝53aから外れる前に、一部が凹部S1の内壁に
突き当たってリング部材50のそれ以上の変形が禁止さ
れることになる。このため、既存のCリングやEリング
を使用しても、バネ力伝達部材53に対するリング部材
50の抜け止め効果を有効に高めることが可能となる。
【0040】また、このような構造は、本実施形態の椅
子において上記以外の部位に適用することも可能であ
る。例えば、この椅子を構成する一対の背凭れアーム3
1の間には、背凭れアーム回転軸32が貫通し、この背
凭れアーム回転軸32を介して背凭れアーム31を回転
可能に取り付けているのは既述したところであるが、そ
の背凭れアーム回転軸32と背凭れアーム31とが分離
しないように、貫通端にCリングやEリング等のリング
部材を本発明の態様で設けておくことができる。すなわ
ち、背凭れアーム回転軸32の貫通位置において、背凭
れアーム32の外周面に、当該背凭れアーム32の一部
を凹ませるなどしてリング部材を収容する凹部を設け、
この凹部内にリング部材を収容すれば、上記実施形態と
同様の抜け止め効果を挙げることができる。
【0041】勿論、凹ませた状態の凹部等を形成するこ
とが難しければ、部材と一体若しくは外付けで包囲壁を
突出させて設け、その包囲壁の内側に凹部を形成するよ
うにしてもよい。
【0042】さらに、本発明は、上記バネ力伝達部材5
3と操作部SSの関係のように、軸がねじ軸、部材がね
じ軸に対して相対的にねじ送りされる進退部材の関係に
ある他の種々の機構部分にも適用可能であり、或いは、
上記背凭れアーム回転軸と背凭れアームの関係のよう
に、軸がシャフト、部材がシャフトに回転可能に取り付
けられる回転部材である他の種々の機構部分にも適用が
可能である。
【0043】或いは、本発明は、例えばシャフトをモー
タハウジングに貫通させて回転可能に支持する場合のよ
うに、軸がシャフト、部材がシャフトを回転可能に支持
する支持部材である種々の機構部分にも適用が可能であ
り、或いは、ねじ軸を備えたアジャスタを家具本体の底
壁等を貫通した位置に突没可能に取り付ける場合のよう
に、軸がねじ軸であり、部材がねじ軸をねじ送り可能に
支持する支持部材である種々の機構部分にも同様に適用
が可能である。
【0044】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施形態等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0045】例えば、図8に示すように部材aの一部に
連続的に包囲壁bを突出させてその内側に凹部cを形成
する態様や、図9に示すように部材aの一部に部分的に
包囲壁dを突出させてその内側に凹部eを形成する態様
等も、必要に応じて適宜採用することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成であるか
ら、従来より既知のCリングやEリングの如き簡素な抜
け止め手段を採用しても、従来に比して格段に高い抜け
止め効果を揚げることのできる新規有用な抜け止め構造
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した椅子の側面図。
【図2】同背面図。
【図3】同機構説明図。
【図4】同作用説明図。
【図5】同分解斜視図。
【図6】同実施形態の抜け止め構造を説明するための
図。
【図7】一般的な抜け止め構造を説明するための図。
【図8】本発明の変形例を示す図。
【図9】本発明の他の変形例を示す図。
【符号の説明】
SS…部材(操作部) S1…凹部 50…抜け止め手段(リング部材) 53…軸(バネ力伝達部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸を部材に貫通させ、その貫通端側に薄板
    状の抜け止め手段を係わり合わせて、その係わり合いに
    より、軸若しくは部材の一方が他方から脱落する動作を
    禁止するようにしたものであって、 前記部材の軸貫通位置に、抜け止め手段の外形に対応す
    る凹部を形成し、この凹部内に少なくとも前記脱落動作
    時に抜け止め手段が収容されるようにしたことを特徴と
    する軸における抜け止め構造。
  2. 【請求項2】軸がシャフトであり、部材がシャフトを回
    転可能に支持する支持部材である請求項1記載の抜け止
    め構造。
  3. 【請求項3】軸がシャフトであり、部材がシャフトに回
    転可能に取り付けられる回転部材である請求項1記載の
    抜け止め構造。
  4. 【請求項4】軸がねじ軸であり、部材がねじ軸をねじ送
    り可能に支持する支持部材である請求項1記載の抜け止
    め構造。
  5. 【請求項5】軸がねじ軸であり、部材がねじ軸にねじ送
    りされる進退部材である請求項1記載の抜け止め構造。
  6. 【請求項6】抜け止め手段が、軸の外周に形成した溝に
    経過的に弾性変形して嵌まり合うリング部材である請求
    項1〜5記載の軸における抜け止め構造。
  7. 【請求項7】リング部材が、Cリング若しくはEリング
    である請求項6記載の抜け止め構造。
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Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS472816Y1 (ja) * 1965-04-08 1972-01-31
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