JP2003231915A - プレス焼入れ方法 - Google Patents

プレス焼入れ方法

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JP2003231915A
JP2003231915A JP2002032640A JP2002032640A JP2003231915A JP 2003231915 A JP2003231915 A JP 2003231915A JP 2002032640 A JP2002032640 A JP 2002032640A JP 2002032640 A JP2002032640 A JP 2002032640A JP 2003231915 A JP2003231915 A JP 2003231915A
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press
quenching
mass
scale
heating
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JP2002032640A
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English (en)
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Osamu Kondo
修 近藤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/62Quenching devices
    • C21D1/673Quenching devices for die quenching

Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度のプレス成形部品を、高精度且つ低コス
トで製造するプレス焼入れ方法を提供する。 【解決手段】低炭素鋼からなる鋼板を加熱した後、冷却
媒体で内部が冷却される金型でプレス成形し型拘束して
オーステナイト域温度からの焼入れ及びプレス成形を行
うプレス焼入れ方法である。プレス前の鋼板表面のスケ
ール厚を10μm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスによる成形
と、焼入れによる鋼強度の強化処理とを同時に行い、高
い強度が必要とされる部品、例えば、自動車の構造部品
等を製造するための鋼板のプレス焼入れ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の衝突安全性対策や、環境
および省エネルギー対策から、自動車ボディーに対し強
度向上と軽量化を同時に確保したいという要求がある。
これに応じて、従来、高強度鋼板を用いて高強度化と軽
量化を目指してきた。しかし、自動車部品は、主にプレ
ス成形にて製造されており、素材鋼板の高強度化により
成形性が阻害されることで、成型後の部品形状精度が低
下したり、生産コストが上昇するといった問題があっ
た。
【0003】これを解決する手段として、例えば特開平
10−96031号公報には、部品の成形後に焼入処理
を行うプレスクエンチ法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、部品の成形後
に加熱・冷却の熱処理を行う方法では、板状素材の加熱
と異なり、所定の形状を持った部品の加熱処理となるた
め、加熱装置が大型化したり、また加熱ムラによる不具
合も起こり得る。このため、強度の安定した部品の製造
には注意が必要で、コスト高の要因となっている。ま
た、金型拘束状態で油(冷却媒体)へのドブ漬けによる
冷却のため、装置の外周への油の飛散等に対する対策を
施す必要があり、これもコスト高の要因となっている。
【0005】また、特開昭52−35756号公報には
ブレーキディスクの製造方法ではあるが、予め素材を焼
入れ温度に加熱し、その素材を上下の金型間に挿入し、
この素材を焼入温度の状態で縁切り、絞り、孔穿け等の
成形打ち抜き工程を完了させ、同時にこの上下金型間の
加圧状態を継続して成形された素材に連続して焼入れを
行うようにしたことを特徴とする方法も開示されてい
る。
【0006】この方法では、プレス機に冷却水通路を備
える構成が採用されており、成形完了後、上下型の加圧
状態を維持して、冷却水の低温冷却作用で焼入れを完了
できるため、上記のような油へのどぶ漬けによる冷却は
必要とせず、装置の外周への油の飛散などに対する対策
を施す必要はない。しかしながら特開昭52−3575
6号公報の方法を、自動車の構造部品等の製造に多用さ
れている、比較的炭素含有量が低く焼きが入り難い低炭
素鋼からなる鋼板に適用しても、焼入れ性の確保が困難
であるという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、高強度のプレス成形部品を、高精度且
つ低コストで製造するプレス焼入れ方法を提供すること
を課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載した発明は、低炭素鋼
からなる鋼板を加熱した後、冷却媒体で内部が冷却され
る金型でプレス成形し型拘束してオーステナイト域温度
からの焼入れ及びプレス成形を行うプレス焼入れ方法で
あって、プレス前の鋼板表面のスケール厚を10μm以
下とすることを特徴とするものである。
【0009】次に、請求項2に記載した発明は、低炭素
鋼からなる鋼板を加熱した後、冷却媒体で内部が冷却さ
れる金型でプレス成形し型拘束してオーステナイト域温
度からの焼入れ及びプレス成形を行うプレス焼入れ方法
であって、上記加熱後かつプレス型拘束する前に、鋼板
表層のスケール除去処理を行うことを特徴とするもので
ある。
【0010】次に、請求項3に記載した発明は、請求項
2に記載した構成に対し、上記スケールの除去処理は、
上記型拘束に先立ち、プレス機によって、鋼板に対し弾
性域内の歪みが生じる軽圧下での押圧で衝撃を与えて、
スケールのはく離を生じさせることで処理することを特
徴とするものである。発明者らは、高強度部品の製造に
関わる問題点、主に、プレス成形での形状凍結問題、焼
入処理での形状変形および寸法精度の劣化原因につい
て、詳細に調査・研究を行った。この調査・研究によ
り、プレス成形前に、加熱処理を行い、その後にプレス
成形と鋼焼入処理を同時に行うプレス焼入れ方法によっ
て、プレス成形部品の形状精度と高強度とを両立させ、
安定した高強度、及び強度バラツキの少ない焼入処理を
達成できることを見いだした。
【0011】型拘束状態での焼入れについても、従来例
のようなドブ漬けを採用せず、水などの冷却媒体で内部
が冷却される金型を採用することで、冷却媒体の飛散を
容易に防止可能となる。ここで、冷却媒体で冷却される
金型を鋼板に接触させることで焼入処理を行うために、
素材の焼入強度を確保するには、素材鋼成分に併せて、
焼入速度の確保が重要である。一般に、金型接触での冷
却速度は、通常の冷却媒体へのドブ漬けによる焼入れ処
理と比較すると、大幅に遅く、低炭素鋼のような炭素含
有量が少ない鋼板では十分な焼入強度を得ることは困難
であるとされてきた。
【0012】しかしながら、本発明者らは、低炭素鋼か
らなる鋼板とプレス金型との接触に着目し研究を行った
結果、素材表面状態、特に、スケール状態が冷却速度に
大きく影響することを明らかにし、熱伝導を阻害する酸
化スケールが悪影響を及ぼすために、焼入れ工程である
プレス成形前のスケール厚を薄くする、あるいはプレス
前にスケールを除去することが重要であることを見いだ
した。
【0013】ここで、請求項1の発明においては、スケ
ール厚を10μm以下とすることで、安定して冷却速度
を向上できることを確認したためスケール厚の上限値を
10μmと規定している(図3を参照)。また、請求項
2の発明では、スケール除去処理によってスケール厚が
ゼロ若しくはほぼゼロとなることで、安定して冷却速度
を向上できる。
【0014】例えば、請求項3の発明によってスケール
を簡易且つ短時間で除去されるため、鋼板温度の低下が
少なく、その後のプレス成形後において十分に焼入れに
必要な温度を確保できる。また、対象とする鋼板を構成
する低炭素鋼は、次のものが好ましい。すなわち、C:
0.01〜0.5質量%、Mn:0.2〜2質量%、
B:0.0002〜0.005質量%を必須成分とした
低炭素鋼である。
【0015】上記好ましい成分限定の理由について説明
する。Cは、焼入れ後の鋼の強度を決定する重要な元素
である。その含有量が0.01質量%未満では本発明に
よる焼入では効果が十分に発揮されないため、Cの好ま
しい下限量を0.01質量%としている。一方、含有量
が増えるとプレス成形性を阻害する。この観点から好ま
しい上限値を0.5質量%としている。より良好な加工
性と焼入強度を両立させるためには、0.05質量%以
上、0.3質量%以下がより好ましい。
【0016】Mnは、鋼の焼入性を向上させる効果があ
るが、多量の添加は加工性を劣化させる。この観点か
ら、好ましい添加範囲を、0.2質量%〜2.0質量%
としている。Bは、焼入性を著しく向上させる効果があ
り、特に、Cが低い場合にはその効果が大きい。但し、
多量に含有させても、その効果が飽和するばかりでな
く、鋼を脆化させる。この観点から、好ましい含有範囲
を0.0002質量%〜0.005質量%とする。
【0017】また、対象とする鋼板を構成する低炭素鋼
は、上記必須成分の他に Si :0.02〜5.0質量% Al :0.02〜5.0質量% Cr :0.02〜2.0重量% Ca :0.0005〜0.01質量% REM:0.0005〜0.05質量% Nb :0.002〜0.2質量% Ti :0.002〜0.2質量% Mo :0.002〜1.0質量% V :0.002〜1.0質量% を含有しても良い。
【0018】Siは、マルテンサイトを生成させ焼入の
効果を確保するために有用な元素であると同時に固溶強
化作用と脱酸作用を有する。この効果を得るためには
0.02質量%以上含有することが好ましいが、5.0
質量%を越えて含有させても上記効果は飽和するばかり
か、鋼を脆化させるため、添加する場合、その上限を
5.0質量%とすることが好ましい。
【0019】Alは、Siと同じくマルテンサイトを生
成させ焼入の効果を確保するために有用な元素であると
同時に固溶強化作用と脱酸作用を有する。この効果を得
るためには0.02質量%以上含有することが好ましい
が、5.0質量%を越えて含有させても上記効果は飽和
するばかりか、鋼を脆化させるため、また、添加コスト
が高くなるために、添加する場合、その上限を5.0質
量%とすることが好ましい。
【0020】Crはマルテンサイトを生成し焼入に効果
があるとともに強化元素である。この効果を得るために
は0.02質量%以上含有させることが好ましいが、
2.0質量%を越えて添加しても上記効果は飽和し、変
態抑制等の悪影響を生ずるため、添加上限量は2.0質
量%以下とする。Ca、REMはそれぞれ硫化物系介在
物を無害化する効果があり、成形性をより向上させる。
この効果を得るために、Caの場合及びREMの場合と
も、0.0005質量%以上添加することが好ましい。
しかし、Caの場合0.01質量%を越えて、またRE
Mの場合0.05質量%を越えて含有させても、上記効
果が飽和するばかりか、さらには介在物の増加による成
形性劣化を引き起こすので、添加する場合には、Caの
場合は上限を0.01質量%、REMの場合は上限を
0.05質量%とすることが好ましい。
【0021】Nb、Ti、V、Moは、鋼の強化の効果
があり、1種または2種以上添加することが好ましい。
この効果を得るために、それぞれ0.002質量%以上
添加することが好ましいが、過度に含有させても上記効
果が飽和しコスト上昇になるので、それぞれ上限を、N
b、Tiについて0.2質量%、V、Moについてはそ
れぞれ1.0質量%とすることが好ましい。
【0022】なお、不可避的不純物としてはP、S、N
があり、これらは、加工性や靭性を阻害するためにでき
るだけ低減することが望ましい。特に、Nに関しては、
Bの焼入性を向上させる効果を阻害するので、可能な限
り低減することが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。図1が、本実施形態でのプレス焼
入れの処理工程を示す概要図である。本実施形態は、低
炭素鋼からなる鋼板1を、プレス成形にて製品形状とす
ると共に、所定の強度を有する製品を製造するものであ
る。
【0024】なおここで素材板厚、すなわち鋼板1の板
厚は、3.5mmを超えると板厚中心まで焼きが入らない
場合があるので、素材板厚は3.5mm以下とすることが
好ましい。また、本願のような自動車の構造部品等を製
造するための鋼板の板厚は、概ね0.5mm以上である。
また、素材鋼板の粗度、すなわち加熱前の鋼板の表面粗
度が粗くなると、金型との接触が悪くなる傾向にあり、
銅板表面粗度がRaで5μmを超えるような大きな粗度
となると、スケール厚を制御しても十分な焼入れ速度を
確保できない場合もあるため、加熱前の鋼板の表面粗度
はRaで5μm以下とすることが好ましい。なお、本願
のような自動車の構造部品等を製造するための銅板の表
面粗度は、概ね0.1μm以上である。
【0025】まず、加熱工程で、図1(a)のように、
低炭素鋼からなる鋼板1を加熱炉2で焼入温度以上に加
熱する。加熱方法は、雰囲気加熱や誘導加熱等、方式は
問わない。加熱温度としては、焼入までの温度低下を見
込み、焼入開始時点でオーステナイト域温度を保持でき
るように設定すればよいが、温度が高くなりすぎると、
酸化スケールの発生が多くなるために出来るだけ低い方
が好ましい。
【0026】加熱をプレス成形前の素材のときに施すこ
とで、プレス成形後に加熱を行う従来工法で問題となり
うる加熱時の形状変化の不具合をなくし、もって精度の
良い部品製造を可能とする。ここで、加熱後かつプレス
前の鋼板表面のスケール厚が10μm以内となるよう
に、加熱処理の雰囲気を制御する。このスケール厚の制
御は、例えば加熱炉2内を不活性雰囲気とすることで加
熱時の酸素量を制御し、実現可能となる。このようにス
ケール厚を10μm以下とすることにより、冷却速度を
確保することができ、焼入れ強化を十分に図ることが可
能となる。
【0027】次にプレス工程に移行し、図1(b)のよ
うに、鋼板1をプレス機3の下型5と上型4の間に配置
する。続いて、上型4を下降して鋼板1をプレスして成
形すると共に、そのまま型拘束状態でオーステナイト域
温度からの焼入れを行う。すなわち、型4,5内におけ
る鋼板接触面近傍には、冷却媒体である水を流通させる
流路6が形成され、該流路6に水を通すことで、金型
4、5の冷却を行う。流路6パターンは、例えば、図2
に示すようになっていて、金型4,5の接触面を冷却可
能となっている。なお、この流路6パターンは一例であ
る。
【0028】循環する水で冷却される金型4,5で、加
熱した鋼板をプレス成形して製品の形状に加工すると共
に、そのまま冷却される金型4,5で型拘束することで
焼入れ処理を行う。焼入れ開始温度は、オーステナイト
−フェライト変態点以下の温度からの冷却では焼入れ効
果が出ないため、オーステナイト域温度とする必要があ
る。
【0029】また、プレス成形はオーステナイト域温度
で完了させることが好ましく、金型でのプレス成形完了
する時点をプレスの下死点と定義し、この点での鋼板の
温度をApと定義し、Apを、オーステナイト単相域内
の温度とすることが好ましい。次に、上記焼入れ処理の
作用・効果などについて説明する。
【0030】型拘束した状態で焼入れを行うことで、製
品の寸法精度を所定の良好な範囲に抑えることができ
る。また、型拘束した状態での焼入れ処理を、従来例の
ような油などへのドブ漬け方法を採用せず、金型4,5
内に水(冷却媒体)を通して当該金型4,5を冷却する
ことで行うので、冷却媒体が周囲に飛び散ることなどが
防止される。
【0031】また、冷却される金型4,5との接触で鋼
板1に焼入れを行うと、通常、冷却速度が遅くなるが、
本実施形態では、加熱によって生じるスケールを除去し
てから焼入れを行うことで、冷却速度が向上して、焼入
れ強化を向上させることができる。すなわち、良好な寸
法精度を確保した上で焼入れ強化を向上させることがで
きる。
【0032】ここで、上記実施形態では、プレス前のス
ケール厚が10μm以下となるように加熱時のスケール
生成を制御しているが、このスケール生成を制御する代
わりに脱スケール処理を行ってもよい。以下、脱スケー
ル処理を行う場合について説明する。まず、加熱工程
で、図1(a)のように、低炭素鋼からなる鋼板1を加
熱炉2で焼入れ温度以上に加熱する。加熱方法は、雰囲
気加熱や誘導加熱等、方式は問わない。また、加熱炉雰
囲気も特に問わず、従来行われている方法でよい。
【0033】次に、プレス工程に移行し、図1(b)の
ように、鋼板1をプレス機3の下型5と上型4の間に配
置した後、軽圧下によるプリプレスを行って脱スケール
処理を行う。すなわち、上型4で鋼板1を軽圧下させ
て、鋼板1に、例えば厚さ方向2mm程度の深さの押圧を
加えて弾性域内の歪みを生じさせることで、スケールを
鋼板1表面からはく離させる。その後、エア噴射などで
はく離したスケールを吹き飛ばす。
【0034】スケールのはく離方法は、上記プリプレス
に限定されない。例えば、高圧のミストを短時間、鋼板
1表面に噴霧することで、鋼板1の温度低下を極力表面
層に抑えつつスケールをはく離させたり、鋼板1に振動
を与えてスケールをはく離させたりして良い。もっと
も、上記プリプレスによる脱スケールの場合には、本プ
レスと同じプレス機3を使用し、本プレスを実施する直
前に、鋼板1に弾性範囲内の微小な歪を与えて、スケー
ルを鋼板1から剥離させるので、温度低下防止が有効に
行えると共に、生産性が向上する。
【0035】なお、スケールはく離後、プレス開始まで
に時間がかかりすぎると、再度スケールが成長してスケ
ールはく離の効果が小さくなるため、スケールはく離
後、30秒以内にプレスを開始することが好ましく、少
なくともスケール厚を10μmを越えて成長させないた
めには、10秒以内にプレスを開始することが好まし
い。
【0036】続いて上型4を下降して、上記したスケー
ル厚が10μm以下となるように、加熱時のスケール生
成を制御した場合と同様に、鋼板1をプレスして成形す
ると共に、そのまま型拘束状態で、オーステナイト域温
度からの焼入れ処理を行う。このように脱スケール処理
を行うことにより、スケールをゼロもしくはほぼゼロと
することが可能であり、安定して冷却速度を向上するこ
とができる。また、少なくともスケール厚を10μm以
下とすることで、加熱時のスケール生成を制御した場合
と同様の効果を得ることができる。
【0037】なお、十分な焼入れ強化を確保するには、
焼入れの際にApをオーステナイト単相域の温度を確保
し、かつApから400℃までの平均冷却速度を30℃
/sec以上とすることが好ましく、本実施形態では、
上記のように素材条件を設定することで、型拘束での焼
入れ時のApから400℃までの平均冷却速度を30℃
/sec以上とすることができる。
【0038】
【実施例】「実施例1」C:0.2質量%、Mn:0.
85質量%、B:0.002質量%、N:0.002質
量%、Si:0.02質量%、P:005%、S:00
2質量%、Al:0.025質量%、Ti:0.01質
量%で残部がFe及び不可避的不純物からなる低炭素鋼
で且つ板厚が1.8mm、表面粗度がRaで2μmの鋼板
1を製造し、920℃に加熱した後、循環水を金型4,
5の内部に通して冷却している金型4,5にて、プレス
成形開始温度をオーステナイト域温度(本供試鋼では8
10℃以上)である880℃として、プレス成形及び焼
入を施した。焼入れ時の鋼板1表面の冷却速度を熱伝対
にて測定している。なお、Apは840〜820℃の間
であった。
【0039】また、各試料について、上記加熱処理の際
に、加熱雰囲気の酸素導入量を変化させ、各試料のプレ
ス前のスケール厚さを変更した。そして、これらの成形
品について、板厚中心でのビッカース硬度を測定した。
図3に、プレス前のスケール厚さと製品硬度および表面
の冷却速度との関係を示す。
【0040】ここで、冷却速度は、Apから400℃ま
での平均速度である。この図3から分かるように、プレ
ス前のスケール厚を10μm以下に制御することで、冷
却速度が十分に向上し、焼入れ後の硬度が大きくなる。
一方、スケール厚が10μmを越えると、冷却速度が遅
くなり、このため焼入れ後に十分な硬度が得られていな
い。
【0041】「実施例2」C:0.2質量%、Mn:
0.85質量%、B:0.002質量%、N:0.00
2%、Si:0.02質量%、P:0.005質量%、
S:0.002質量%、Al:0.025質量%、T
i:0.01質量%で残部がFe及び不可避的不純物か
ら構成され、板厚が1.2mm、表面粗度がRaで1.2
μmの低炭素鋼からなる鋼板1を製造し、図4に示す形
状部品の成形を、下記A〜Cの処理で作成した。
【0042】A:加熱→冷却金型4,5でプレス・焼入 B:加熱→脱スケール処理→冷却金型4,5でプレス・
焼入 C:通常金型4,5でプレス→脱型→加熱→油中焼入 ここで、Aの場合、加熱雰囲気をNを導入し酸素が0.
2%以下となるようにして、スケール厚の成長を抑える
ように制御し、プレス前のスケール厚を7μmとした。
プレス開始時の温度は、オーステナイト域温度(本供試
鋼では810℃以上)である880℃とし、Apを85
0〜820℃の間になるようにしてプレス焼入れを行
い、Apから400℃までの平均冷却速度は32℃/s
であった。
【0043】Bの場合、加熱雰囲気は大気雰囲気であ
り、脱スケール処理として、プリプレスを行った後、エ
アーではく離したスケールを飛ばした。プリプレスは下
死点18mm手間までで行っている。その後、10秒以内
に冷却金型4,5でプレス・焼入れを行った。プレス開
始時の温度はオーステナイト域温度(本供試鋼では81
0℃以上)である850℃とした。この場合、Apは8
30〜810℃の間であり、Apから400℃までの平
均冷却速度は30℃/sであった。
【0044】Cの場合、脱型後の加熱は大気中で900
℃まで加熱し、油中焼入れの冷却速度は、850〜40
0℃まで平均で200℃/sであった。A、Bの冷却金
型は20℃の水、1.5(l/min)の流速で流して
いる。金型の接触面の温度は焼入れ前で35℃以下にな
るようにしてある。そして、処理後の各成形品につい
て、それぞれ形状精度(開きとねじれ)および硬度を測
定した。
【0045】ここで、上記開き(形状精度)とは、図4
でア−イの距離とア’−イ’の距離の差で、ねじれ(形
状精度)はア、イ、ウで構成される平面と点ェとの距離
でそれぞれ表現した。表1にその結果を示す。
【0046】
【表1】
【0047】表1から分かるように、本発明に基づく製
品は、製品の形状の精度が高く、開き及びねじれの発生
がともに1mm以下となっている。また、硬度についても
従来法である冷却媒体(油)へのドブ浸けによる焼入れ
方法と比べ遜色ない値を示している。一方、従来法で
は、加熱時や冷却時に形状変化がおき、最終部品形状の
寸法精度が悪い。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の方法
を採用することで、高強度で且つ形状精度のよいプレス
成形部品を、効率よく且つ低コストに製造可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施形態に係る処理工程を説明
する概要図である。
【図2】本発明に基づく実施形態に係る流路パターンの
一例を示す図である。
【図3】加熱後のスケール厚とビッカース硬さ及び冷却
温度との関係を示す図である。
【図4】製品形状を示す図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 加熱炉 3 プレス機 4 上型 5 下型 6 流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/38 C22C 38/38 // B21D 53/86 B21D 53/86 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低炭素鋼からなる鋼板を加熱した後、冷
    却媒体で内部が冷却される金型でプレス成形し型拘束し
    てオーステナイト域温度からの焼入れ及びプレス成形を
    行うプレス焼入れ方法であって、 プレス前の鋼板表面のスケール厚を10μm以下とする
    ことを特徴とするプレス焼入れ方法。
  2. 【請求項2】 低炭素鋼からなる鋼板を加熱した後、冷
    却媒体で内部が冷却される金型でプレス成形し型拘束し
    てオーステナイト域温度からの焼入れ及びプレス成形を
    行うプレス焼入れ方法であって、 上記加熱後かつプレス型拘束する前に、鋼板表層のスケ
    ール除去処理を行うことを特徴とするプレス焼入れ方
    法。
  3. 【請求項3】 上記スケールの除去処理は、上記型拘束
    に先立ち、プレス機によって、鋼板に対し弾性域内の歪
    みが生じる軽圧下での押圧で衝撃を与えて、スケールの
    はく離を生じさせることで処理することを特徴とする請
    求項2に記載したプレス焼入れ方法。
JP2002032640A 2002-02-08 2002-02-08 プレス焼入れ方法 Pending JP2003231915A (ja)

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