JP2006095596A - テーラードブランク材のプレス成形方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テーラードブランク材自体の温度を50℃〜300℃とするか、若しくはプレス成形用の型の温度に対してテーラードブランク材の温度を10℃〜200℃高くしてプレス成形することにより、テーラードブランク材の弾性変形域でプレス成形を行うことができると共に、応力緩和を抑制でき、仮に異なる金属板の接合部にしわが発生しても、常温まで冷却される過程で熱収縮によってそれが十分に延ばされ、常温まで冷却された後にはしわは残存せず、結果的にしわは発生しない。上記のような温度条件を満たすには、テーラードブランク材を加熱するかプレス成形用の型を冷却するか何れか一方又は双方を実施するようにするのが好ましい。
【選択図】 図1
Description
特許文献3では、更に、金属板をプレス成形するときの金属板の加熱温度を850℃以上の高温とすることを、特許文献4では、更に、同金属板の加熱温度を300℃を超える温度とし、プレス成形するときの付与歪量を0.1以上、付与歪速度を毎秒0.1以上、冷却速度を毎秒20℃以上とすることを規定している。
特許文献5では、更に、成形後の部品をプレス成形するときの部品の加熱温度を850℃以上とし、500〜450℃の温度範囲までの冷却速度を毎秒80〜150℃、それ以降、100℃以下までの冷却速度を毎秒20〜100℃とすることを規定している。
しかしながら、以上のような方法が登場してきたにもかかわらず、さらに一層の自動車の車体重量の軽量化が要望されている。このような要望に応えるため、部品のうち高い強度の必要な部分にだけ、局部的に、高強度の金属板をプレス成形用の素材として用い、そうでない部分には、比較的低強度の金属板をプレス成形用の素材として用いるようにしようとする動きがある。つまり、部品のうち高い強度の必要な部分にだけ、局部的に、板厚の厚いものを用いたり、高強度の材質のものを用いようというのである。
特許文献7では、更に、プレス成形する際に、金属板の歪みの高くなりそうな部分に高強度のものを用い、比較的歪みの小さくなりそうな部分には比較的低強度のものを用いるとしている。
それについて説明すると、テーラードブランク材5を構成する異なる金属板に作用する摩擦力や押付力が同等であっても、両者で降伏点、加工硬化指数、強度係数等が異なる場合、原初的にそれらの値の小さい側にしわが発生し易く、接合部においては、更に、しわが発生し易い傾向があるが、更に、図7(d)に示すように、パンチ1の厚さ寸法方向の断面で見た場合、テーラードブランク材5のプレス成形に伴う加工は、パンチ1の厚さ寸法方向の両側で行われるものであるところ、片側のテーラードブランク材5の展伸過多となって薄くなり、もう片側では、パンチ1とダイ2の間隔Cが拡大してしまって、そこにテーラードブランク材5がしわRを発生しながら入り込んできてしまうという場合があったのである。
本発明は上記諸問題を解決するためになされたものであり、異なる金属板の接合部にしわが発生しにくいテーラードブランク材のプレス成形方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明のうち請求項2に係るテーラードブランク材のプレス成形方法は、板厚及び材質の少なくとも何れかが異なる金属板を接合したテーラードブランク材のプレス成形方法において、前記テーラードブランク材の温度をプレス成形用の型の温度に対して10℃〜200℃高い温度としてプレス成形することを特徴とするものである。
本発明によれば、特許文献1や特許文献2のようなBH鋼板や高張力鋼板が変質するほど高い温度には加熱することを要しないため、こちらの方の問題も合わせて解決できる。
図1は、本実施形態のテーラードブランク材のプレス成形装置であり、図1(a)は上死点状態、図1(b)は下死点状態を示す。また、図中の符号1はパンチ、符号2はダイ、符号3,4はホルダ、符号5はテーラードブランク材である。このプレス成形装置でシングルアクションと呼ばれるプレス成形を行う場合には、ダイ2と共に上側ホルダ4を下降して下側ホルダ3との間にテーラードブランク材5を挟持し、然る後、ダイ2、ホルダ3,4、テーラードブランク材5を下降してパンチ1に当接し、更にダイ2、ホルダ3,4、テーラードブランク材5を下降して、テーラードブランク材5を所望の形状にプレス成形する。同装置によれば、上側ホルダ4を下降して下側ホルダ3との間にテーラードブランク材5を挟持し、然る後、ダイ2を下降するダブルアクションと呼ばれるプレス成形を行うこともできる。なお、本実施形態のプレス成形装置では、パンチ1、ダイ2、ホルダ3,4のテーラードブランク材5に接する側に冷媒(冷却用媒体)通路10を形成し、各冷媒通路10に供給する冷媒の温度を制御することにより、パンチ1、ダイ2、ホルダ3,4を冷却できるようにした。冷媒には、空気をはじめとする気体、水などの液体を使用することができる。また、気体を冷媒とする場合には、断熱膨張の原理を用いて所望の箇所だけを局部的に冷却することも可能である。
また、プレス成形の方法も、前述のシングルアクションに限られるものではなく、所謂ダブルアクションをはじめとする如何様なプレス成形方法にも本発明は適用可能である。
また、プレス成形用の型の冷却方法についても、前記冷媒法に限られるものではなく、いかなる冷却方法も本発明には適用可能である。
2はダイ
3,4はホルダ
5はテーラードブランク材
6は隙間
Rはしわ
Cは間隔
Dはビード部(ドロービード)
Claims (2)
- 板厚及び材質の少なくとも何れかが異なる金属板を接合したテーラードブランク材のプレス成形方法において、前記テーラードブランク材を50℃〜300℃の温度としてプレス成形することを特徴とするテーラードブランク材のプレス成形方法。
- 板厚及び材質の少なくとも何れかが異なる金属板を接合したテーラードブランク材のプレス成形方法において、前記テーラードブランク材の温度をプレス成形用の型の温度に対して10℃〜200℃高い温度としてプレス成形することを特徴とするテーラードブランク材のプレス成形方法。
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