JP2003231492A - 補助動力装置付き車輌及びその制御方法 - Google Patents

補助動力装置付き車輌及びその制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用感の低下を生じることなく、人力駆動部
及び補助動力駆動部の構成を簡略化して、小型軽量化を
容易に行える補助動力装置付き車輌を提供する。 【解決手段】 本発明の補助動力装置付き車輌は、人力
駆動力を検出する磁歪式センサと、走行を行うための車
輌走行部と、前記人力駆動力をこの車輌走行部に伝達す
るドライブスプロケットと、検出された前記人力駆動力
をこのドライブスプロケットに伝達する第1の一方向力
伝達部材と、補助動力を出力する補助動力装置と、この
補助動力装置の出力を減速する減速機構と、検出した前
記人力駆動力の値に基いて前記補助動力装置の制御を行
う制御部と、減速された前記補助動力を前記車輌走行部
に伝達する補助スプロケットと、この補助スプロケット
と前記ドライブスプロケットとの駆動力を前記車輌走行
部に伝達するチェーンと、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力と補助動力装
置による補助動力とを用いて駆動する、補助動力装置付
き車輌及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、モータ(電動機)などの既知の駆
動装置を補助動力装置として装備し当該補助動力装置に
よる補助動力を操作者や使用者などの人力に基づく(以
下、”人力駆動力”という)に加えて走行駆動する補助
動力装置付き車輌が知られている。具体的に言えば、例
えば操作者がペダルを踏むことにより生じるペダル踏力
(回転力)、あるいはハンドリムを回すことにより生じ
る回転力の上に、モータを駆動することにより生じる補
助動力を加えて、車輪を回転し走行するモータ付き自転
車、モータ付き車椅子または荷物搬送車等がある。この
ような補助動力装置付き車輌では、人力駆動力を検出し
て、検出した人力駆動力に基づきモータを制御すること
が一般的である。
【0003】第1の従来例の補助動力装置付き車輌とし
ては、特開平9−95289号公報に開示された補助動
力装置付き自転車がある。この第1の従来例の補助動力
装置付き車輌は、ペダルアームを両端に装着したクラン
ク軸、前記クランク軸の外周に設けられ、一端が踏力ワ
ンウェイクラッチを介して上記クランク軸に連結された
管状または筒状の中空トルク伝達部材、及び前記中空ト
ルク伝達部材の他端に嵌合され、チェーンを介して駆動
輪に動力を与えるためのドライブスプロケットを備えて
いる。さらに、第1の従来例の補助動力装置付き車輌で
は、人力駆動力を検出するために、磁歪式トルクセンサ
を中空トルク伝達部材の外周に配設している。このよう
に、第1の従来例の補助動力装置付き車輌では、チェー
ンを用いて駆動輪に動力を伝達するよう構成することに
より、ドライブシャフトを用いて駆動輪に動力を伝達し
ていた以前の補助動力装置付き車輌に比べて、車輌の重
量を軽減していた。
【0004】また、第2の従来例の補助動力装置付き車
輌としては、特開平8−297059号公報に開示され
た自転車用トルク検出装置を用いたものがある。この第
2の従来例の補助動力装置付き車輌では、一端部がクラ
ンク軸に連結され、他端部がドライブスプロケットに固
着された中空円筒状のドライブシェル、前記ドライブシ
ェルの外周面上に取り付けた磁性材料、及び前記磁性材
料を外包したコイルユニットを有するトルク検出装置を
フレーム(車体)のハンガー内に設けている。これによ
り、第2の従来例の補助動力装置付き車輌は、在来の機
械式トルク検出装置に比べて、小型軽量化したトルク検
出装置によって人力駆動力を検出していた。さらに、第
2の従来例の補助動力装置付き車輌は、モータを駆動輪
(後輪)に装着することにより、モータからの補助動力
を駆動輪に直接的に伝達して、車輌の構成を簡略化して
いた。
【0005】また、第3の従来例の補助動力装置付き車
輌としては、特開平10−81292号公報に開示され
た駆動装置を用いたものがある。この第3の従来例の補
助動力装置付き車輌では、ドライブスプロケットの後下
方に小径の駆動スプロケットを設けて、この駆動スプロ
ケットにモータからの補助動力をチェーンに伝達してい
る。これにより、第3の従来例の補助動力装置付き車輌
では、減速ギヤ比を小さくすることができ、減速機構で
の減速段数を減らしていた。さらに、この第3の従来例
の補助動力装置付き車輌では、駆動スプロケットをチェ
ーンの緩み側に巻き付けることにより、その駆動スプロ
ケットに対するチェーンの十分な巻付角度を得ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような第1の従
来例の補助動力装置付き車輌では、磁歪式トルクセンサ
がモータの近くに設けられ、さらに磁歪式トルクセンサ
はモータのシャフトの先端部とともに補助動力装置ケー
シング内に収納されていた。このため、この第1の従来
例の補助動力装置付き車輌では、磁歪式トルクセンサが
モータからの磁気の影響を受けやすく、人力駆動力を正
確に検出することができないという問題点があった。さ
らに、第1の従来例の補助動力装置付き車輌では、補助
動力装置ケーシング内にモータワンウェイクラッチや減
速機構等の力伝達機構を配置して、モータのシャフトと
中空トルク伝達部材を連結していた。このため、第1の
従来例の補助動力装置付き車輌では、力伝達機構の構成
が複雑、かつ大型なものとなり、さらに補助動力装置ケ
ーシングもまた大型化して、当該車輌を小型軽量化する
ことができなかった。また、第1の従来例の補助動力装
置付き車輌では、モータワンウェイクラッチは中空トル
ク伝達部材の踏力ワンウェイクラッチと反対側の端部に
取り付けられていたので、磁歪式トルクセンサの取り付
け箇所が制限され、その磁性膜の幅も小さなものとなっ
た。その結果、この第1の従来例の補助動力装置付き車
輌では、磁歪式トルクセンサの検出感度を向上すること
が困難なものであった。
【0007】また、第2の従来例の補助動力装置付き車
輌では、ドライブシェルの一端部がクランク軸に連結さ
れ、他端部がドライブスプロケットに固着されていた。
このため、第2の従来例の補助動力装置付き車輌では、
クランク軸の回転がドライブシェルを経てそのままドラ
イブスプロケットに伝達された。それゆえ、第2の従来
例の補助動力装置付き車輌では、操作者が走行中にクラ
ンク軸を逆回転したとき、その逆回転がドライブシェル
及びドライブスプロケットに伝達され、さらにチェーン
を介してモータに伝えられてモータを逆回転することが
あった。その結果、第2の従来例の補助動力装置付き車
輌では、操作者が例えば惰性走行を楽しめずに、車輌と
しての使用感が快適でなかった。さらに、第2の従来例
の補助動力装置付き車輌では、モータを駆動輪に装着し
ているため、駆動輪の構造が複雑なものとなり、さらに
車輌の重量バランスを調整することが必要であった。ま
た、モータ用のバッテリーやコントローラはクランク軸
の近傍に設けられているため、それらの部材とモータと
を接続する配線が長くなり、配線の配置箇所等を考慮す
る必要があった。
【0008】また、第3の従来例の補助動力装置付き車
輌では、人力駆動力を検出するトルク検出部が変位セン
サーやコイルバネ等を用いた機械式トルクセンサによっ
て構成されていた。このため、この第3の従来例の補助
動力装置付き車輌では、トルク検出部の構造が大きく、
かつそのトルク検出部の軽量化が困難なものであった。
さらに、第3の従来例の補助動力装置付き車輌は、上記
トルク検出部、ドライブスプロケットに連結された人力
駆動部、及び駆動スプロケットに連結された補助動力駆
動部をケース内に収容していた。このため、第3の従来
例の補助動力装置付き車輌では、ケースの構造もまた大
きくなり、車輌の重量も増加した。また、第3の従来例
の補助動力装置付き車輌では、チェーンラインの変更や
チェーンテンションを調整することが困難なものであっ
た。それというのは、チェーンラインやチェーンテンシ
ョンを変更、調整するためには、ドライブスプロケット
と駆動スプロケットの位置関係を変更する必要がある。
しかしながら、これらのスプロケットはケース内に一体
的に収容された人力駆動部と補助動力駆動部に連結され
ている。このため、上記位置関係を変更するためには、
ケースもまた変更することが要求されたからである。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、使用感の低下を生じるこ
となく、人力駆動部及び補助動力駆動部の構成を簡略化
して、小型軽量化を容易に行える補助動力装置付き車輌
及びその制御方法を提供することを目的とする。また、
この発明は、人力駆動力を正確に検出することができる
補助動力装置付き車輌及びその制御方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の補助動力装置付
き車輌は、人力駆動力を検出する磁歪式センサと、走行
を行うための車輌走行部と、前記人力駆動力をこの車輌
走行部に伝達するドライブスプロケットと、検出された
前記人力駆動力をこのドライブスプロケットに伝達する
第1の一方向力伝達部材と、補助動力を出力する補助動
力装置と、この補助動力装置の出力を減速する減速機構
と、検出した前記人力駆動力の値に基いて前記補助動力
装置の制御を行う制御部と、減速された前記補助動力を
前記車輌走行部に伝達する補助スプロケットと、この補
助スプロケットと前記ドライブスプロケットとの駆動力
を前記車輌走行部に伝達するチェーンと、を備えてい
る。このように構成することにより、使用感の低下を生
じることなく、人力駆動部及び補助動力駆動部の構成を
簡略化して、小型軽量化を容易に行える。
【0011】別の観点による発明の補助動力装置付き車
輌は、その補助スプロケットの径がドライブスプロケッ
トの径より小である。このように構成することにより、
補助動力伝達機構部での減速段数、すなわち補助動力伝
達部材の設置数を減らすことが可能である。その結果、
補助動力駆動部を小型軽量化することが可能となる。
【0012】別の観点による発明の補助動力装置付き車
輌は、チェーンに当接するアイドラーを設けている。こ
れにより、補助動力は、補助動力スプロケットからチェ
ーンに効率よく与えられる。ドライブスプロケットに対
する補助動力スプロケット及びアイドラーの設置箇所を
容易に変更できるようにすることにより、チェーンライ
ンの変更、及びチェーンテンションの調整を容易に行う
ことができる。
【0013】別の観点による発明の補助動力装置付き車
輌は、磁歪式センサと補助動力装置とをそれぞれ別個の
ケースに収納して、別体構造としている。このように構
成することにより、使用感の低下を生じることなく、人
力駆動部及び補助動力駆動部の構成を簡略化して、小型
軽量化を容易に行える。さらに、人力駆動力を正確に検
出することができる。
【0014】別の観点による発明の補助動力装置付き車
輌は、走行を行うための車輌走行部と、人力駆動力をこ
の車輌走行部に伝達するドライブスプロケットと、補助
動力を出力する補助動力装置と、この補助動力装置の出
力を前記車輌走行部に伝達する補助スプロケットと、こ
の補助スプロケットと前記ドライブスプロケットとの駆
動力を前記車輌走行部に伝達するチェーンと、このチェ
ーンに当接するアイドラーと、を備え、前記ドライブス
プロケットに対する前記補助スプロケット及び前記アイ
ドラーの設置箇所を変更可能にしている。この構成によ
り、チェーンラインの変更、及びチェーンテンションの
調整を容易に行うことができる。
【0015】別の観点による発明の補助動力装置付き車
輌では、人力駆動力を前記ドライブスプロケットに伝達
する人力駆動力伝達機構部を収納するケースと、前記補
助スプロケットを収納し前記アイドラーを取り付けたケ
ースと、をそれぞれ別個に設ける。この構成により、チ
ェーンラインの変更、及びチェーンテンションの調整を
容易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の補助動力装置付き
車輌及びその制御方法を示す実施例について図面を参照
しながら説明する。尚、以下の説明では、本発明の補助
動力装置付き車輌の一つの好ましい実施例として、脚力
(ペダル踏力)と補助動力とを組み合わせて走行する自
転車を構成した例について説明する。また、他の実施例
としては、ホイールチェア(車椅子)あるいは荷物搬送
車であってもよい。
【0017】《第1の実施例》図1は本発明の第1の実
施例である補助動力装置付き車輌の概略構成を示す構造
図であり、図2は図1に示した補助動力装置付き車輌の
構成を示すブロック図である。図1、及び図2に示すよ
うに、本実施例の補助動力装置付き車輌は、当該車輌を
走行するための車輌走行部1、前記車輌走行部1を駆動
するための人力駆動部2及び補助動力駆動部3、及び補
助動力駆動部3の制御を行う制御部4を具備している。
制御部4は、人力駆動部2から車輌走行部1に伝達され
た人力に基づく力、すなわち人力駆動力を検出する人力
駆動力検出部5、及び前記人力駆動力検出部5からの人
力駆動力のデータに基づいて、当該車輌の補助動力を算
出する補助動力算出部6を備えている。人力駆動力検出
部5は、人力駆動力を所定のサンプリング周期(例え
ば、1msec)で検出して、検出した人力駆動力のデータ
を補助動力算出部6に出力する。
【0018】車輌走行部1は、路面と接して車輌を走行
するための前輪1aと後輪1b、前輪1aと後輪1bを
回転自在にそれぞれ支持する支持機構1c,1d、及び
前記支持機構1c,1dを含んだ車体フレーム1eを備
えている。車輌走行部1には、人力駆動部2からの人力
駆動力と補助動力駆動部3からの補助動力が駆動輪であ
る後輪1bに供給され、これにより前輪1aと後輪1b
が回転して車輌が走行する。人力駆動部2は、クランク
軸7、前記クランク軸7の両端に装着された一対のペダ
ルクランク8、及び各ペダルクランク8に取り付けら
れ、操作者や使用者などの人力を受け取るためのペダル
9を備えている。さらに、人力駆動部2には、クランク
軸7から後輪1bに人力駆動力を伝達するために、後述
の人力駆動力伝達機構部10(図3)、前記人力駆動力
伝達機構部10を介してクランク軸7に連結されたドラ
イブスプロケット11、及び前記ドライブスプロケット
11に係合したチェーン12が設けられている。
【0019】ここで、人力駆動力伝達機構部10とその
人力駆動力伝達機構部10に設けられた人力駆動力検出
部5について、図3を参照して詳細に説明する。図3
は、図1のIII−III線で断面をとった人力駆動力伝達機
構部及び人力駆動力検出部の構成を示す断面図である。
図3に示すように、円筒状の第1のケーシング13の内
部には、クランク軸7、前記クランク軸7からドライブ
スプロケット11に人力駆動力を伝達する人力駆動力伝
達機構部10、及び人力駆動力検出部5が収納されてい
る。上述の人力駆動力伝達機構部10は、クランク軸7
の外周に設けられ、一端部が前記クランク軸7に連結さ
れた円筒状の中空部材14、前記中空部材14の他端部
に固定されたラチェット15、及び一端部が前記ラチェ
ット15を介して中空部材14の他端部に連結され、他
端部がドライブスプロケット11に一体的に嵌合された
動力伝達部材16を具備している。
【0020】クランク軸7は、鉄を含む金属部材により
構成され、第1のケーシング13に回転自在に装着され
ている。クランク軸7の両端部には、ペダルクランク8
がフィキシングナット17によって固定されている。こ
れにより、操作者などからペダル9(図1)に与えられ
た人力(踏力)は、ペダルクランク8を経て回転力に変
換され、人力駆動力としてクランク軸7に伝達される。
第1のケーシング13は、アルミニウム、ステンレスあ
るいは類似の非磁性体材料により構成され、円筒状部1
3a及び前記円筒状部13aの両端に設けられた第1、
第2の端部13b,13cを備えている。第1のケーシ
ング13を非磁性体材料により構成することにより、当
該車輌の軽量化、及び内部に収納した人力駆動力検出部
5への外部磁気の誘導による影響を避けることが可能と
なる。円筒状部13aは、車体フレーム1e(図1)に
設けられた孔部(図示せず)に嵌合され、その車体フレ
ーム1eに固定される。第1の端部13bの内側には、
ボールベアリング18が設けられ、クランク軸7を回転
自在に支持している。
【0021】中空部材14は、鉄等の金属部材により構
成され、クランク軸7と一体的に回転運動を行う。詳細
にいえば、中空部材14の一端部の内側にはクランク軸
7の外周上に設けられた複数の刃部7aとかみ合う溝部
が設けられ、中空部材14はクランク軸7に連結されて
ともに回転する。中空部材14の一端部の外側には、ボ
ールベアリング19が円筒状部13aとの間に設けられ
ている。これにより、中空部材14は、第1のケーシン
グ13に対して回転自在に支持される。ラチェット15
は、中空部材14から動力伝達部材16への一方向に力
(人力駆動力)を伝達する一方向力伝達部材であり、鉄
等の強度の大きい金属部材により構成されている。この
ラチェット15を設けることにより、動力伝達部材16
から中空部材14への逆方向の回転力(反力)の伝達が
阻止され、例えばチェーン12(図1)のゆるみや路面
の状態による振動などで生じた外乱の影響が中空部材1
4に伝わることを防止することができる。動力伝達部材
16は、鉄等の強度の大きい金属部材により構成され、
その一端部の内側部分がラチェット15と嵌合して中空
部材14に連結されている。動力伝達部材16の一端部
の外側部分にはボールベアリング20が円筒状部13a
との間に設けられ、動力伝達部材16の他端部の外側部
分にはボールベアリング21が第2の端部13cとの間
に設けられている。これにより、動力伝達部材16は、
第1のケーシング13に対して回転自在に支持される。
さらに、他端部の内側部分には、ニードルベアリング2
2がクランク軸7との間に設けられ、クランク軸7と動
力伝達部材16を相互に回転自在に支持している。
【0022】人力駆動力検出部5は、非接触式トルクセ
ンサ、例えば磁歪式トルクセンサにより構成され、中空
部材14の外周面上に設けられている。尚、ここでい
う、非接触式トルクセンサとは、クランク軸7や人力駆
動力伝達機構部10等の人力駆動部2(図1)の構成部
材と機械的な部材や導線などにより連結されずに、ある
いは摺動接触せずに、人力駆動部2からの人力駆動力を
トルクとして検出できるものをいう。具体的にいえば、
人力駆動力検出部5は、中空部材14の外周面上に固着
されたアモルファス合金製の磁性膜23、前記磁性膜2
3から所定のギャップをおいて磁性膜23に相対的に回
転可能に設けられた樹脂製の円筒状のボビン24、及び
前記ボビン24に巻装された一対のトルク検出用コイル
25を備えている。磁性膜23には、例えば文字「ハハ
ーーー」状のパターンの形状をもつスリット(図示せ
ず)が設けられている。一対のトルク検出用コイル25
は、上記スリットに対向して配置されている。これによ
り、クランク軸7が回転するとき、ペダルクランク8に
かかる人力駆動力の変化に応じてこの磁性膜23の各部
にねじれ歪みを生じ、それによりさらに透磁率の変化を
生じる。トルク検出用コイル25がその透磁率の変化を
検出して補助動力算出部6(図2)に出力する。
【0023】図1に戻って、補助動力駆動部3は、チェ
ーン12と係合して補助動力を加えるための補助動力ス
プロケット26、前記補助動力スプロケット26に連結
された後述の補助動力伝達機構部27(図4)を収納し
た第2のケーシング28、及び前記第2のケーシング2
8に取り付けられ、チェーン12と当接するアイドラー
29を備えている。また、補助動力装置であるモータ
は、補助動力スプロケット26の反対側で第2のケーシ
ング28に一体的に取り付けられている(詳細は後
述)。上記モータの電源を構成する二次電池等の電池3
0が、車体フレーム1eに着脱可能に取り付けられてい
る。アイドラー29は、ローラー部材(回転体)により
構成され、補助動力スプロケット26に近接して第2の
ケーシング28に固定されている。このアイドラー29
の位置は、チェーン12がアイドラー29の周囲を実質
的に120度以上周回してアイドラー29の表面と当接
するような位置に設けられている。これにより、補助動
力は、補助動力スプロケット26からチェーン12に効
率よく与えられる。さらに、第2のケーシング27は、
第1のケーシング13(図3)とは別体に構成されて車
体フレーム1eに取り付けられている。このように構成
することにより、本実施例の補助動力装置付き車輌で
は、ドライブスプロケット11に対する補助動力スプロ
ケット26及びアイドラー29の設置箇所を容易に変更
することができる。その結果、本実施例の補助動力装置
付き車輌では、チェーンラインの変更、及びチェーンテ
ンションの調整を容易に行うことができる。尚、図1に
おいては、ドライブスプロケット11及び補助動力スプ
ロケット26の各刃部を明瞭なものとするために、それ
らの刃部を拡大して図示している。このため、図1にお
いては、それらの刃部が互いにかみ合うよう図示されて
いるが、実際は図7に示すように、ドライブスプロケッ
ト11及び補助動力スプロケット26はチェーン12に
のみ係合するように互いに所定の距離をおいて配置され
ている。
【0024】ここで、補助動力駆動部3の詳細な構成に
ついて、図4を参照して説明する。図4は、図1のIV−
IV線で断面をとった補助動力駆動部の構成を示す断面図
である。図4において、補助動力駆動部3は、モータ3
1、及び第2のケーシング28内に収納され、モータ3
1からの補助動力を補助動力スプロケット26に伝達す
る補助動力伝達機構部27を備えている。第2のケーシ
ング28は、アルミニウム、ステンレスあるいは類似の
非磁性体材料により構成された補助動力スプロケット2
6側の第1の容器28aと、同じく非磁性体材料により
構成され、モータ31の外容器31aに取り付けられた
第2の容器28bからなる。補助動力伝達機構部27
は、モータ31のシャフト31bに連結され、第2の容
器28bに回転自在に装着された摩擦式遊星減速機構3
2、前記摩擦式遊星減速機構32に連結され、第1の容
器28aに回転自在に装着された第1の補助動力伝達部
材33、及び前記第1の補助動力伝達部材33に連結さ
れ、ワンウェイクラッチ35を介して出力軸36に連結
された第2の補助動力伝達部材34を備えている。出力
軸36は、第1、第2の容器28a,28bに回転自在
に装着されたものであり、その一端部には補助動力スプ
ロケット26が嵌合されている。
【0025】補助動力スプロケット26は、図1に示し
たドライブスプロケット11に比べて小径なもの、例え
ば30〜40%程度のものを用いている。このように構
成することにより、補助動力伝達機構部27での減速段
数、すなわち補助動力伝達部材の設置数を減らすことが
可能である。その結果、補助動力駆動部3を小型軽量化
することが可能となる。ワンウェイクラッチ35は、第
2の補助動力伝達部材34から出力軸36への一方向に
力(補助動力)を伝達する一方向力伝達部材であり、鉄
等の金属部材により構成されている。このワンウェイク
ラッチ35を設けることにより、出力軸36から第2の
補助動力伝達部材34への逆方向の回転力(反力)の伝
達が阻止される。その結果、例えばチェーン12(図
1)に生じた外乱の影響が補助動力伝達部材27を経て
モータ31に伝わることを防止することができる。尚、
上述の説明では、摩擦式遊星減速機構32を用いること
により、モータ31の回転速度を減速して所望のトルク
(補助動力)を得る場合について説明した。しかし、実
施例はこれに限定されるものではなく、上述の回転速度
をギアのみで減速しても、あるいは既知のハイポイドギ
アを用いて減速する構成でもよい。
【0026】モータ31は、通電電流などの補助動力の
大きさを示すための情報を制御部4の補助動力算出部6
(図2)に逐次出力して、その補助動力算出部6からの
指示信号に基づいて作動(回転)する。また、第2のケ
ーシング28には、上述の補助動力算出部6を収納した
第3のケーシング37が固定されている。補助動力駆動
部3の電源スイッチ(図示せず)がオンされたとき、補
助動力駆動部3は後輪(駆動輪)1b(図1)を回転し
ない程度の補助動力を予め出力するよう構成されてい
る。このように構成することにより、ドライブスプロケ
ット11及び補助動力スプロケット26から人力駆動力
及び補助動力をそれぞれチェーン12に与えるよう構成
したときに生じる補助動力の出力制御での応答性の悪化
を防止することが可能となる。
【0027】以上のように、本実施例の補助動力装置付
き車輌では、人力駆動力伝達機構部10が、クランク軸
7の外周部に設けられ、一端部がクランク軸7に連結さ
れた中空部材14、及び一端部が中空部材14の他端部
にラチェット15を介して連結され、他端部がチェーン
12と係合するドライブスプロケット11に一体的に嵌
合された動力伝達部材16により構成されている。これ
により、本実施例の補助動力装置付き車輌では、人力駆
動部2の構成を簡略化することができ、当該車輌を小型
軽量化することができる。さらに、本実施例の補助動力
装置付き車輌では、人力駆動力検出部5を中空部材14
の外周面上に設け、人力駆動力伝達機構部10とともに
第1のケーシング13内に収納している。これにより、
人力駆動力検出部5に作用する外部磁気の影響を防止す
ることができ、人力駆動力を正確に検出することができ
る。さらに、本実施例の補助動力装置付き車輌では、補
助動力駆動部3が、ドライブスプロケット11から独立
して構成され、補助動力を与える補助動力スプロケット
26、及び第1のケーシング13と別体に構成され、補
助動力伝達機構部27とモータ31のシャフト31bを
収納した第2のケーシング28を備えている。このよう
に構成することにより、本実施例の補助動力装置付き車
輌では、補助動力駆動部3の構成を簡略化することがで
き、当該車輌を小型軽量化することができる。さらに、
モータ31からの磁気の影響を抑制することができる。
【0028】《第2の実施例》図5は、本発明の第2の
実施例である補助動力装置付車輌での人力駆動力伝達機
構部の構成を示す断面図である。この実施例では、補助
動力装置付き車輌の構成において、一方向力伝達部材を
介して中空部材の一端部とクランク軸を連結し、かつ動
力伝達部材を設けることなく、中空部材の他端部をドラ
イブスプロケットに連結した。それ以外の各部は、第1
の実施例に示すものと同様であるのでそれらの重複した
説明は省略する。図5に示すように、本実施例の補助動
力装置付き車輌では、円筒状の第1のケーシング38の
内部には、クランク軸7、前記クランク軸7からドライ
ブスプロケット11に人力駆動力を伝達する人力駆動力
伝達機構部40、及び人力駆動力検出部5が収納されて
いる。第1のケーシング38は、第1の実施例のものと
同様に、アルミニウム、ステンレスあるいは類似の非磁
性体材料により構成されている。第1のケーシング38
は、円筒状部38a、前記円筒状部38aの一端部に設
けられた第1の端部38bを備えている。第1のケーシ
ング38を非磁性体材料により構成することにより、当
該車輌の軽量化、及び内部に収納した人力駆動力検出部
5への外部磁気の影響を抑制することが可能となる。円
筒状部38aは、車体フレーム1e(図1)に設けられ
た孔部(図示せず)に嵌合され、その車体フレーム1e
に固定される。第1の端部38bの内側には、ボールベ
アリング39aが設けられ、クランク軸7を回転自在に
支持している。
【0029】人力駆動力伝達機構部40は、クランク軸
7の外周に設けられ、一端部がラチェット41を介して
クランク軸7に連結され、他端部がドライブスプロケッ
ト11に一体的に嵌合した円筒状の中空部材42により
構成されている。ラチェット41は、鉄等の強度の大き
い金属部材により構成され、クランク軸7の刃部7aと
中空部材42の一端部の内側部分の間に設けられてい
る。ラチェット41は、クランク軸7から中空部材42
への一方向に力(人力駆動力)を伝達する一方向力伝達
部材であり、中空部材42からクランク軸7への逆方向
の回転力(反力)の伝達が阻止される。その結果、例え
ばチェーン12(図1)に生じた外乱の影響がクランク
軸7に伝わることを防止することができる。中空部材4
2は、鉄等の金属部材により構成され、クランク軸7と
一体的に回転運動を行う。詳細にいえば、中空部材42
の内側部分には、クランク軸7の外周との間にニードル
ベアリング43a,43bが設けられている。これによ
り、クランク軸7と中空部材42は相互に回転自在に支
持されている。中空部材42の他端部の外側部分には、
ボールベアリング39bが円筒状部38aとの間に設け
られている。これにより、中空部材42は、第1のケー
シング38に対して回転自在に支持される。
【0030】以上のように構成することにより、本実施
例の補助動力装置付き車輌では、第1の実施例のものに
比べて、人力駆動力伝達機構部40の構成を簡略化する
ことができ、当該車輌の小型軽量化を容易に達成するこ
とができる。さらに、本実施例の補助動力装置付き車輌
では、第1の実施例のものに比べて、部品点数を減らし
ているので、当該車輌の組立作業を容易なものとするこ
とができる。また、第1の実施例のものに比べて、中空
部材42の外周面の長さ寸法(軸方向寸法)を大きくす
ることが可能であるので、中空部材42上に固着された
アモルファス合金製の磁性膜23の寸法を長くして、人
力駆動力検出部5の検出精度を容易に向上することがで
きる。
【0031】《第3の実施例》図6は、本発明の第3の
実施例である補助動力装置付車輌での人力駆動力伝達機
構部の構成を示す断面図である。この実施例では、補助
動力装置付き車輌の構成において、動力伝達部材を設け
ることなく、中空部材を一方向力伝達部材を介してドラ
イブスプロケットに連結した。それ以外の各部は、第1
の実施例に示すものと同様であるのでそれらの重複した
説明は省略する。図6に示すように、本実施例の補助動
力装置付き車輌では、円筒状の第1のケーシング44の
内部には、クランク軸7、前記クランク軸7からドライ
ブスプロケット11’に人力駆動力を伝達する人力駆動
力伝達機構部46、及び人力駆動力検出部5が収納され
ている。ドライブスプロケット11’は、同図に示すよ
うに、第1のケーシング44内に配置される円筒部11
a’を備えている。第1のケーシング44は、第2の実
施例のものと同様に、アルミニウム、ステンレスあるい
は類似の非磁性体材料により構成され、円筒状部44
a、前記円筒状部44aの一端部に設けられた第1の端
部44bを備えている。第1のケーシング44を非磁性
体材料により構成することにより、当該車輌の軽量化、
及び内部に収納した人力駆動力検出部5への外部磁気の
影響を抑制することが可能となる。円筒状部44aは、
車体フレーム1e(図1)に設けられた孔部(図示せ
ず)に嵌合され、その車体フレーム1eに固定される。
第1の端部44bの内側には、ボールベアリング45a
が設けられ、クランク軸7を回転自在に支持している。
【0032】人力駆動力伝達機構部46は、クランク軸
7の外周に設けられ、一端部がクランク軸7に連結さ
れ、他端部がワンウェイクラッチ48を介してドライブ
スプロケット11’に連結した円筒状の中空部材47に
より構成されている。中空部材47は、鉄等の金属部材
により構成され、クランク軸7と一体的に回転運動を行
う。詳細にいえば、中空部材47の一端部の外側には、
ボールベアリング49が円筒状部44aとの間に設けら
れている。これにより、中空部材47は、第1のケーシ
ング44に対して回転自在に支持される。また、中空部
材47の一端部の内側にはクランク軸7の外周上に設け
られた複数の刃部7aとかみ合う溝部が設けられ、他端
部の内側にはニードルベアリング50がクランク軸7と
の間に設けられている。これにより、中空部材47はク
ランク軸7に連結されともに回転する。ワンウェイクラ
ッチ48は、鉄等の強度の大きい金属部材により構成さ
れ、ドライブスプロケット11’の円筒部11a’と中
空部材47の他端部の外側部分の間に設けられている。
ワンウェイクラッチ48は、中空部材47からドライブ
スプロケット11’への一方向に力(人力駆動力)を伝
達する一方向力伝達部材であり、ドライブスプロケット
11’から中空部材47への逆方向の回転力(反力)の
伝達が阻止される。その結果、例えばチェーン12(図
1)に生じた外乱の影響がクランク軸7に伝わることを
防止することができる。
【0033】以上のように構成することにより、本実施
例の補助動力装置付き車輌では、第1の実施例のものに
比べて、人力駆動力伝達機構部40の構成を簡略化する
ことができ、当該車輌の小型軽量化を容易に達成するこ
とができる。さらに、本実施例の補助動力装置付き車輌
では、第1の実施例のものに比べて、部品点数を減らし
ているので、当該車輌の組立作業を容易なものとするこ
とができる。
【0034】尚、上述の第1乃至第3の実施例の説明以
外に、アルミニウム、ステンレスあるいは類似の非磁性
体材料により、クランク軸7を構成してもよい。このよ
うに構成することにより、クランク軸7を伝わる外部磁
気の人力駆動力検出部5への影響を抑えることができ
る。また、クランク軸7を非磁性体材料によって構成す
る代わりに、ペダルクランク8やフィキシングナット1
7を非磁性体材料により構成してもよい。また、ドライ
ブスプロケット11,11’及び補助動力スプロケット
26のうち、少なくともドライブスプロケット11,1
1’を上記の非磁性体材料により構成してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の補助動力装置付
き車輌では、人力駆動部の構成を簡略化することがで
き、当該車輌を小型軽量化することができる。本発明の
補助動力装置付き車輌では、補助スプロケットの径をド
ライブスプロケットの径より小にすることにより、補助
動力伝達機構部での減速段数、すなわち補助動力伝達部
材の設置数を減らすことが可能である。その結果、補助
動力駆動部を小型軽量化することが可能となる。
【0036】本発明の補助動力装置付き車輌では、チェ
ーンに当接するアイドラーを設けることにより、補助動
力は、補助動力スプロケットからチェーンに効率よく与
えられる。ドライブスプロケットに対する補助動力スプ
ロケット及びアイドラーの設置箇所を容易に変更できる
ようにすることにより、チェーンラインの変更、及びチ
ェーンテンションの調整を容易に行うことができる。
【0037】本発明の補助動力装置付き車輌では、磁歪
式センサと補助動力装置とをそれぞれ別個のケースに収
納して、別体構造とすることにより、使用感の低下を生
じることなく、人力駆動部及び補助動力駆動部の構成を
簡略化して、小型軽量化を容易に行える。さらに、人力
駆動力を正確に検出することができる。補助動力駆動部
が、ドライブスプロケットから独立して構成され、補助
動力を与える補助動力スプロケット、及び第1のケーシ
ングと別体に構成され、補助動力伝達機構部とモータの
シャフトを収納した第2のケーシングを備えている。こ
のように構成することにより、本実施例の補助動力装置
付き車輌では、補助動力駆動部の構成を簡略化すること
ができ、当該車輌を小型軽量化することができる。さら
に、モータからの磁気の影響を抑制することができる。
【0038】本発明の補助動力装置付き車輌では、ドラ
イブスプロケットに対する補助スプロケット及びアイド
ラーの設置箇所を変更可能にすることにより、チェーン
ラインの変更、及びチェーンテンションの調整を容易に
行うことができる。本発明の補助動力装置付き車輌で
は、ドライブスプロケットに伝達する人力駆動力伝達機
構部を収納するケースと、補助スプロケットを収納しア
イドラーを取り付けたケースと、をそれぞれ別個に設け
ることにより、チェーンラインの変更、及びチェーンテ
ンションの調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である補助動力装置付き
車輌の概略構成を示す構造図
【図2】図1に示した補助動力装置付き車輌の構成を示
すブロック図
【図3】図1のIII−III線で断面をとった人力駆動力伝
達機構部及び人力駆動力検出部の構成を示す断面図
【図4】図1のIV−IV線で断面をとった補助動力駆動部
の構成を示す断面図
【図5】本発明の第2の実施例である補助動力装置付車
輌での人力駆動力伝達機構部の構成を示す断面図
【図6】本発明の第3の実施例である補助動力装置付車
輌での人力駆動力伝達機構部の構成を示す断面図
【図7】図1に示したドライブスプロケット及び補助動
力スプロケットの構成を示す拡大図
【符号の説明】
1 車輌走行部 2 人力駆動部 3 補助動力駆動部 5 人力駆動力検出部 7 クランク軸 8 ペダルクランク 11,11’ ドライブスプロケット 12 チェーン 14,42,47 中空部材 15,41,48 一方向力伝達部材 16 動力伝達部材 17 フィキシングナット 26 補助動力スプロケット 31 モータ 35 第2の一方向力伝達部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷田 正人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山本 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力駆動力を検出する磁歪式センサと、 走行を行うための車輌走行部と、 前記人力駆動力をこの車輌走行部に伝達するドライブス
    プロケットと、 検出された前記人力駆動力をこのドライブスプロケット
    に伝達する第1の一方向力伝達部材と、 補助動力を出力する補助動力装置と、 この補助動力装置の出力を減速する減速機構と、 検出した前記人力駆動力の値に基いて前記補助動力装置
    の制御を行う制御部と、 減速された前記補助動力を前記車輌走行部に伝達する補
    助スプロケットと、 この補助スプロケットと前記ドライブスプロケットとの
    駆動力を前記車輌走行部に伝達するチェーンと、 を備えることを特徴とする補助動力装置付き車輌。
  2. 【請求項2】 補助スプロケットの径がドライブスプロ
    ケットの径より小であることを特徴とする請求項1に記
    載の補助動力装置付き車輌。
  3. 【請求項3】 チェーンに当接するアイドラーを設けた
    ことを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の補助
    動力装置付き車輌。
  4. 【請求項4】 磁歪式センサと補助動力装置とをそれぞ
    れ別個のケースに収納して、別体構造としたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の補助動力装置付
    き車輌。
  5. 【請求項5】 走行を行うための車輌走行部と、 人力駆動力をこの車輌走行部に伝達するドライブスプロ
    ケットと、 補助動力を出力する補助動力装置と、 この補助動力装置の出力を前記車輌走行部に伝達する補
    助スプロケットと、 この補助スプロケットと前記ドライブスプロケットとの
    駆動力を前記車輌走行部に伝達するチェーンと、 このチェーンに当接するアイドラーと、 を備え、 前記ドライブスプロケットに対する前記補助スプロケッ
    ト及び前記アイドラーの設置箇所を変更可能にしたこと
    を特徴とする補助動力装置付き車輌。
  6. 【請求項6】 人力駆動力を前記ドライブスプロケット
    に伝達する人力駆動力伝達機構部を収納するケースと、
    前記補助スプロケットを収納し前記アイドラーを取り付
    けたケースと、をそれぞれ別個に設けたことを特徴とす
    る請求項5に記載の補助動力装置付き車輌。
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