JPH1120772A - 電動自転車用駆動ユニット - Google Patents

電動自転車用駆動ユニット

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JPH1120772A
JPH1120772A JP18002497A JP18002497A JPH1120772A JP H1120772 A JPH1120772 A JP H1120772A JP 18002497 A JP18002497 A JP 18002497A JP 18002497 A JP18002497 A JP 18002497A JP H1120772 A JPH1120772 A JP H1120772A
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JP
Japan
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chain
torque
sprocket
belt
pulley
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JP18002497A
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English (en)
Inventor
Teruaki Inagaki
輝昭 稲垣
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動自転車用駆動ユニットに関し、軽量化,
コンパクト化を促進できるようにして足踏みペダルのみ
による通常の自転車の運転感覚が得られるようにすると
ともに、トルク検出装置をその検出精度を確保しつつ簡
素化することができるようにする。 【解決手段】 電動機31と遊星機構式減速機40と駆
動トルク出力用回転部材4とをクランク軸39と同心に
配設し、クランク軸39と駆動トルク出力用回転部材4
との間にチェン−スプロケット式のトルク合成・伝達機
構52,54,74を介装して、クランク軸39から出
力された足踏みトルクに遊星機構式減速機40側から出
力された補助トルクを合成して駆動トルク出力用回転部
材4に伝達するとともに、足踏みトルク検出装置60
を、上記のチェンにおける足踏みトルクに応じた張力変
化を利用して足踏みトルクを検出するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の足踏みト
ルクを検出するトルク検出装置を有し、足踏みトルクの
大きさに応じて電動機に補助トルクを発生させて、自転
車における運転者のペダルの踏み込みをアシストする、
電動自転車用駆動ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、バッテリを電源とする電動モ
ータ等の電動機に、運転者がペダルを踏み込むときの足
踏みトルクに応じた補助トルクを発生させて、運転者の
ペダルの踏み込みをアシストする電動自転車(パワーア
シスト自転車又は補助駆動モータ付き自転車)が知られ
ている。
【0003】従来の電動自転車には、例えば特開昭56
−149277号公報に開示されるように構成されたも
のがあり、図8,図9に示すように構成されている。図
8,図9に示すように、後輪ハブ401には、第1のフ
リーホイール402と第2のフリーホイール403とが
取り付けられている。第1のフリーホイール402に
は、運転者がペダル414を踏んでペダルクランク41
5を回転させるときの足踏みトルクが、駆動側チェンス
プロケット404から第1のチェン405を介して伝達
される。また、第2のフリーホイール403には、電動
モータ406が出力する補助トルクが、電動モータ40
6の出力軸に取り付けられたチェンスプロケット407
から第2のチェン408を介して伝達される。この電動
モータ406の出力する補助トルクは、図示しないコン
トローラでトルク検出器409の検出信号に応じて制御
される。このトルク検出器409は第1のチェン405
の途中に設けられ、足踏みトルクに応じて第1のチェン
405に発生する引っ張り力を受け回転する回転部材の
回転角度に応じてトルク検出信号が出力される。
【0004】しかしながら、このような構成では、自転
車の幅と比べて電動モータ406のはみ出し幅が大きく
なるため左右のバランスが悪くなり、さらに電動モータ
406が後輪寄りに配置されるため、後輪の重量配分が
過大となり前輪が軽くなりすぎ、自転車の操縦が不安定
になりがちであった。そこで、電動モータ及び減速機等
の重量物をクランク軸近傍に配置してクランク軸と一体
の駆動ユニットを構成することにより、重心をクランク
軸の近傍に置き、自転車の操縦の安定性を図った、駆動
ユニット一体型の電動自転車が開発されている。
【0005】このような駆動ユニット一体型の電動自転
車にそなえられた駆動ユニットとしては、特開平7−4
0878号公報(第1従来技術)に提案されたものがあ
り、図10はかかる第1従来技術における駆動ユニット
の側面図(一部断面図),図11は図10のXI−XI
断面図である。図11に示すように、この第1従来技術
にかかる駆動ユニット109では、そのケーシング12
3は、ペダルクランク軸113を回転自在に支持してお
り、そのモータ112は、このケーシング123の一端
部にその軸線方向がペダルクランク軸113と直交する
ように固定されている。さらに、ペダルクランク軸11
3とモータ112の回転軸112aとの間に遊星歯車式
減速機124および遊星ローラ式減速機125等が介装
されている。
【0006】このような構成では、モータ112,遊星
歯車式減速機124,遊星ローラ式減速機125等の重
量物がペダルクランク軸113の近傍に集中することに
なり、車体の重量バランスの改善を図ることができる。
また、モータ112の回転軸112aをペダルクランク
軸113と直交に配設し、遊星歯車式減速機124,遊
星ローラ式減速機125をそれぞれペダルクランク軸1
13,回転軸112aの軸回りに配設することにより、
駆動ユニット109の幅方向の拡大防止も図られてい
る。
【0007】一方、モータ112が出力する補助トルク
の基準となる足踏みトルクは、トルク検出装置144に
より検出されている。このトルク検出装置144は、図
10,図11に示すように、遊星歯車減速機124の太
陽歯車129の突出部に当接するポテンションメータ1
46と、このポテンションメータ146を太陽歯車12
9側へ付勢する加圧装置147とから構成されている。
【0008】足踏みトルクが入力されてペダルクランク
軸113が正回転すると、遊星ローラキャリア134と
共に遊星歯車127が太陽ローラ129の周りを公転す
るが、このとき、太陽ローラ129にはリング歯車13
0からの回転反力が働き、ペダルクランク軸113の正
回転方向に回転付勢される。太陽ローラ129は、ポテ
ンションメータ146を介して加圧装置147により付
勢されているため、足踏みトルクに応じた一定量だけ回
動する。そして、この回動量はポテンションメータ14
6で検出されてコントローラに入力され、モータ112
から必用な補助トルクが出力されるようになっている。
【0009】この第1従来技術の他にも、特開平8−2
95284号公報(第2従来技術)に提案されたものも
あり、図12は、かかる第2従来技術における駆動ユニ
ットの断面図である。図12に示すように、第2従来技
術にかかる駆動ユニット203では、そのケーシング2
45は、ペダルクランク軸233を回転自在に支持して
おり、また、そのモータ255は、その軸線方向がペダ
ルクランク軸233と平行になるようにケーシング24
5内に配設されている。そして、ペダルクランク軸23
3とモータ255の回転軸255aとの間に遊星減速機
構260,減速ギヤ列282,トルク伝達機構301,
302,303等が介装されている。
【0010】このような構成では、モータ255,減速
機構260,282,トルク伝達機構301,302,
303等の重量物がペダルクランク軸233の近傍に集
中することになり、車体の重量バランスの改善を図るこ
とができる。また、モータ255の回転軸255aをペ
ダルクランク軸233と平行に配設し、さらに合力軸2
84を回転軸255aとペダルクランク軸233との間
に平行に配設し、これらの軸間に減速機構260,28
2,及びトルク伝達機構301,302,303を配設
することにより、駆動ユニット203の幅方向の拡大防
止も図られている。
【0011】また、第2従来技術におけるトルク検出
は、トルク検出装置310F,310Rにより検出され
るようになっている。これらのトルク検出装置310
F,310Rは、合力軸284の軸端部に設けられてお
り、第1従来技術のように直接足踏みトルクを検出する
のではなく、補助動力伝達機構301とペダル踏力伝達
機構302とからの動力伝達によって合力軸284に作
用するモーメントを検出して図示略のコントローラに入
力するようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の電動自転車用駆動ユニットのうち、第1従
来技術においては、駆動ユニット109は、モータ11
2がペダルクランク軸113と直交に配設される構造の
ため、前後長が拡大して車体への搭載形態に制約が生
じ、デザイン上の自由度が低下してしまうという課題が
ある。
【0013】また、電動自転車は人力による動力が主体
であり、足踏みペダルによる通常の自転車の運転感覚が
重視されるため、駆動ユニットは軽量であることが望ま
れているが、駆動ユニット109は、モータ112から
出力軸131への複雑なトルク伝達機構と、長大なケー
シング123を有するため、重量の増大,高コストとい
う課題が生じている。
【0014】さらに、トルク検出装置144は、足踏み
トルクの入力時に太陽歯車129に作用する回転トルク
をポテンションメータ146により検出するようになっ
ているため、太陽歯車129を回転可能にしておく必要
があり、かつ回転トルクを伝達させるために十分な剛性
を持たせる必要がある。その結果、機構が複雑化して部
品点数が増加するため、ここでも高コスト,重量増大の
問題が生じている。
【0015】第2従来技術においても、モータ255,
合力軸284,ペダルクランク軸233がそれぞれ並列
して配設され、その軸間に減速機構260,282,ト
ルク伝達機構301,302,303を配設する構造の
ため、第1従来技術と同様、駆動ユニット203の前後
長が拡大することになり、また、動力の伝達機構も複雑
である。従って、第1従来技術と同様、デザイン自由度
の低下,高コスト,及び重量増大という課題がある。
【0016】また、トルク検出装置310F,310R
は、補助動力伝達機構301とペダル踏力伝達機構30
2とからの動力伝達により合力軸284に作用するモー
メントを検出してコントローラに入力するため、コント
ローラはトルク検出装置310F,310Rが検出した
モーメントの大きさ及び方向から、足踏みトルクに対す
る補助トルクの比率が一定になるように、モータ255
の出力の制御を行なう。従って、コントローラでは修正
演算が必要になり、足踏みトルクの検出精度は低下す
る。また、トルク検出装置310F,310Rには荷重
センサが用いられているが、荷重センサは検出電圧が低
いので外乱に弱く、電圧増幅やノイズの遮断のための要
素部品が必要になりコスト高の要因となる。
【0017】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、軽量化,コンパクト化を促進できるようにして足
踏みペダルのみによる通常の自転車の運転感覚が得られ
るようにするとともに、トルク検出装置をその検出精度
を確保しつつ簡素化することができるようにした、電動
自転車用駆動ユニットを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の電動自転車用駆動ユニットは、電動による補
助トルクを発生させて運転者のペダル踏み込み動作を補
助する電動自転車用の駆動ユニットにおいて、足踏み用
ペダルと一体回転するクランク軸と、該クランク軸と同
心に配設され、該ペダルを通じて入力された足踏みトル
クを該クランク軸から伝達されて駆動輪へと伝達する駆
動トルク出力用回転部材と、該クランク軸と同心に配設
され、該足踏みトルクの大きさに応じたペダル踏込アシ
スト用補助トルクを発生する電動機と、該クランク軸と
同心に設置され、該電動機の出力回転速度を減速する遊
星機構式減速機と、該クランク軸と該駆動トルク出力用
回転部材との間に介装されて、該クランク軸から出力さ
れた足踏みトルクに該遊星機構式減速機側から出力され
た補助トルクを合成して該駆動トルク出力用回転部材に
伝達するトルク合成・伝達機構と、該電動機の作動を制
御するための該足踏みトルクを検出する足踏みトルク検
出装置と、をそなえ、該トルク合成・伝達機構が、該ク
ランク軸と該クランク軸に平行に設置されたカウンタ軸
との間に介装されたチェン−スプロケット式動力伝達機
構又はベルト−プーリ式動力伝達機構をそなえ、該足踏
みトルク検出装置が、上記のチェン又はベルトにおける
該足踏みトルクに応じた張力変化を利用して該足踏みト
ルクを検出するように構成されていることを特徴といて
いる。
【0019】請求項2記載の本発明の電動自転車用駆動
ユニットは、請求項1記載の電動自転車用駆動ユニット
において、該遊星機構式減速機と該カウンタ軸との間
に、該遊星機構式減速機で減速された回転速度をさらに
減速する歯車式減速機構が設けられ、該トルク合成・伝
達機構が、該カウンタ軸と、該クランク軸に軸支された
第1のスプロケット又は第1のプーリと、該カウンタ軸
に軸支され該カウンタ軸と一体回転する第2のスプロケ
ット又は第2のプーリと、該第1のスプロケット及び該
第2のスプロケットに巻回された第1のチェン又は該第
1のプーリ及び該第2のプーリに巻回された第1のベル
トと、該カウンタ軸に軸支され該カウンタ軸と一体回転
する第3のスプロケット又は第3のプーリと、該駆動ト
ルク出力用回転部材に設けられた第4のスプロケット又
は第4のプーリと、該第3のスプロケット及び該第4の
スプロケットに巻回された第2のチェン又は該第3のプ
ーリ及び該第4のプーリに巻回された第2のベルトと、
該歯車式減速機構と該カウンタ軸との間に介装され該歯
車式減速機構側から該カウンタ軸側へ該補助トルクの回
転方向のみの回転を伝達する第1の一方向クラッチと、
該クランク軸と上記の第1のスプロケット又は第1のプ
ーリとの間に介装され該クランク軸側から該トルク合成
・伝達機構側へ該足踏みトルクの回転方向のみの回転を
伝達する第2の一方向クラッチと、から構成され、該足
踏みトルク検出装置が、上記の第1のチェン又は第1の
ベルトにおける該足踏みトルクに応じた張力変化を利用
して該足踏みトルクを検出するように構成されているこ
とを特徴としている。
【0020】請求項3記載の本発明の電動自転車用駆動
ユニットは、請求項1記載の電動自転車用駆動ユニット
において、該遊星機構式減速機と該カウンタ軸との間
に、該遊星機構式減速機で減速された回転速度をさらに
減速するチェン−スプロケット式減速機構が設けられ、
該トルク合成・伝達機構が、該カウンタ軸と、該クラン
ク軸に軸支された第1のスプロケット又は第1のプーリ
と、該カウンタ軸に軸支され該カウンタ軸と一体回転す
る第2のスプロケット又は第2のプーリと、該第1のス
プロケット及び該第2のスプロケットに巻回された第1
のチェン又は該第1のプーリ及び該第2のプーリに巻回
された第1のベルトと、該カウンタ軸に軸支され該カウ
ンタ軸と一体回転する第3のスプロケット又は第3のプ
ーリと、該駆動トルク出力用回転部材に設けられた第4
のスプロケット又は第4のプーリと、該第3のスプロケ
ット及び該第4のスプロケットに巻回された第2のチェ
ン又は該第3のプーリ及び該第4のプーリに巻回された
第2のベルトと、該チェン−スプロケット式減速機構と
該カウンタ軸との間に介装され該チェン−スプロケット
式減速機構側から該カウンタ軸側へ該補助トルクの回転
方向のみの回転を伝達する第1の一方向クラッチと、該
クランク軸と上記の第1のスプロケット又は第1のプー
リとの間に介装され該クランク軸側から該トルク合成・
伝達機構側へ該足踏みトルクの回転方向のみの回転を伝
達する第2の一方向クラッチと、から構成され、該足踏
みトルク検出装置が、上記の第1のチェン又は第1のベ
ルトにおける該足踏みトルクに応じた張力変化を利用し
て該足踏みトルクを検出するように構成されていること
を特徴としている。
【0021】請求項4記載の本発明の電動自転車用駆動
ユニットは、請求項2又は3記載の電動自転車用駆動ユ
ニットにおいて、該足踏みトルク検出装置が、上記の第
1のチェン又は第1のベルトの引張側に設置されて、基
端を枢支されることで先端が上記の第1のチェン又は第
1のベルトに対して離接する方向に揺動可能なアーム
と、該アームの先端部に枢支され、上記の第1のチェン
又は第1のベルトの引張側に圧接するアイドルチェンス
プロケット又はアイドルベルトプーリと、上記のアイド
ルチェンスプロケット又はアイドルベルトプーリを上記
のチェン又はベルトの引張側に付勢する付勢部材と、該
アームの揺動角度を検出するポテンションメータとから
構成され、該ポテンションメータで検出された該揺動角
度に基づいて足踏みトルク検出信号を出力することを特
徴としている。
【0022】請求項5記載の本発明の電動自転車用駆動
ユニットは、請求項2又は3記載の電動自転車用駆動ユ
ニットにおいて、該足踏みトルク検出装置が、上記の第
1のチェン又は第1のベルトの引張側に設置されて、基
端を枢支されることで先端が上記の第1のチェン又は第
1のベルトに対して離接する方向に揺動可能な第1のア
ームと、該第1のアームの先端部に枢支され、上記の第
1のチェン又は第1のベルトの引張側に圧接する第1の
アイドルチェンスプロケット又は第1のアイドルベルト
プーリと、上記の第1のチェン又は第1のベルトの緩み
側に設置されて、基端を枢支されることで先端が上記の
第1のチェン又は第1のベルトに対して離接する方向に
揺動可能な第2のアームと、該第2のアームの先端部に
枢支され、上記の第1のチェン又は第1のベルトの緩み
側に圧接する第2のアイドルチェンスプロケット又は第
2のアイドルベルトプーリと、該第1のアーム及び該第
2のアームの各先端部間に介装され、上記の第1のアイ
ドルチェンスプロケット又は第1のアイドルベルトプー
リを上記のチェン又はベルトの引張側に付勢するととも
に、上記の第2のアイドルチェンスプロケット又は第2
のアイドルベルトプーリを上記のチェン又はベルトの緩
み側に付勢する付勢部材と、該第1のアームの揺動角度
を検出するポテンションメータとから構成され、該ポテ
ンションメータで検出された該揺動角度に基づいて足踏
みトルク検出信号を出力することを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明すると、図1〜図5は本発明の第1
実施形態としての電動自転車用駆動ユニットの構成を示
す図であり、図1は本発明の第1実施形態としての電動
自転車用駆動ユニットの断面図、図2は図1のA−A断
面で見た足踏みトルク検出装置の模式図、図3は図2の
B−B断面図、図4はその駆動ユニットをそなえた電動
自転車の模式図、図5は図4に示す電動自転車の動力伝
達系をその制御系とともに示すブロック図であり、図6
は本発明の第2実施形態としての電動自転車用駆動ユニ
ットの断面図であり、図7は本発明の第3実施形態とし
ての電動自転車用駆動ユニットの足踏みトルク検出装置
を示す図2と対応する模式図である。
【0024】まず、本発明の第1実施形態としての電動
自転車用駆動ユニットについて説明する。最初に、本駆
動ユニットをそなえた電動自転車の構成について簡単に
説明すると、図4に示すように、電動自転車16の車体
フレーム18には、モータ31が内蔵された駆動ユニッ
ト30と、モータ31の電源となるバッテリ77と、運
転者のペダル15の踏み込みトルクに応じた補助トルク
(踏み込みトルクに所定の比率を乗じたトルク)を発生
させるようモータ31の駆動制御を行なう制御装置78
とが取り付けられている。これにより、モータ31にて
発生した補助トルクは運転者のペダル15の踏み込みト
ルクと共に、駆動側スプロケット4からチェン5を介し
て後輪17と一体回転する従動側スプロケット3に伝え
られ、後輪17を回転させ、運転者の負担を軽減するよ
うになっている。なお、19はバッテリ77及び駆動ユ
ニット30を覆い外観を美しくするための化粧カバーで
あり、図4においては各部の取り付け位置が分かるよう
その側面を除いて示している。
【0025】このように構成された電動自転車の動力伝
達系及び制御系について説明すると、図5に示すよう
に、駆動ユニット30は、運転者の人力による駆動トル
クを伝達し出力する人力トルク伝達系DU1と、モータ
31による補助トルクを伝達し出力する補助トルク伝達
系DU2とをそなえている。人力トルク伝達系DU1で
は、運転者からペダルクランク(人力入力部)15に加
えられた足踏みトルクによりペダルクランク軸39が駆
動されると、こうして加えられる足踏みトルクは一方向
クラッチ58を経由してチェン61に伝達され足踏みト
ルク検出装置60を作動させながら出力され、さらにド
ライブチェンスプロケット4を経てチェン5に伝達さ
れ、一方向クラッチ3を介して後輪17に伝達され後輪
17を回転駆動するようになっている。
【0026】一方、補助トルク伝達系DU2では、足踏
みトルク検出装置60からの検出信号に基づきコントロ
ーラ78の制御によってモータ31を作動させる。つま
り、この足踏みトルクが一定値以上になったとき、足踏
みトルク検出装置60は検出した足踏みトルクを電気信
号に置き換えてコントローラ78に送信する。コントロ
ーラ78にはCPU(集中演算制御ユニット)78a及
び出力回路78bがそなえられ、CPU78aは、足踏
みトルク検出装置60より送信された足踏みトルク検出
信号に対応して補助率(補助トルク/足踏みトルク)を
演算し、さらに、この補助率と足踏みトルクとから補助
トルクを演算し、この演算した補助トルクにしたがって
出力回路78bを介してバッテリ77から供給される電
力を制御し、モータ31を駆動する。このモータ31の
回転はモータ31に直結した減速機40によって所要の
回転数まで減速され、必要な補助トルクとして、一方向
クラッチ55を介して出力され、運転者の足踏みトルク
の補助を行なう。
【0027】なお、モータ31の電流を断って、足踏み
だけで走行する場合は、一方向クラッチ55において回
転が断たれてモータ31側が運転者の負荷にならないよ
うになっている。また、補助駆動中のパワーアシスト自
転車が一定速度以上になった場合には、車速検出センサ
89からの信号によりCPU78aが出力回路78bに
指示してバッテリ77からモータ31への電力供給を停
止し、パワーアシストにより過剰な速度とならないよう
になっている。
【0028】本電動自転車用駆動ユニットは、このよう
な電動自転車の動力伝達系及び制御系にそなえられる
が、ここで本駆動ユニットの構成について詳細に説明す
る。図1に示すように、本駆動ユニット30では、両端
にペダルクランク15を固設されたペダルクランク軸3
9がケーシング38の貫通孔38Aに内挿されており、
軸受37,49を介してケーシング38に回転自在に軸
支されている。このケーシング38は、モータケーシン
グ38aと、減速機構ケーシング38cと、減速機構ケ
ーシング蓋38dとから構成され、モータケーシング3
8aと減速機構ケーシング38cとの間は、中間壁38
bにより仕切られている。
【0029】モータ(電動機)31は、モータケーシン
グ38aと中壁38bとで囲まれた空間に配設されてい
る。モータ31のステータ32は、励磁用コイルを巻か
れてペダルクランク軸39の同心円上に配置され、モー
タケーシング38aの内壁に固定されている。モータ3
1のロータ34は、モータ出力軸35に固設されてお
り、このロータ34の内周には複数の永久磁石33が等
分に配設されている。このロータ34を一体回転するよ
うに軸支するモータ出力軸35は、ペダルクランク軸3
9と同心に配置された中空軸であって、その中空内部を
ペダルクランク軸39が貫通している。ペダルクランク
軸39は軸受け36,90を介してモータケーシング3
8aと中間壁38bとに回転自在に軸支される。なお、
モータ31の回転速度の制御は図示略のホール素子とパ
ワートランジスタとを用いた周波数制御により行なわ
れ、トルクの制御は電流制御により行なわれるようにな
っている。
【0030】中間壁38bと減速機構ケーシング38c
及び減速機構ケーシング蓋38dとで囲まれたもう一つ
の空間内には、遊星機構式減速機40,カウンタ軸5
4,歯車式減速機構41,トルク合成機構52及び合成
トルク伝達機構74が配設されている。そして、カウン
タ軸54,トルク合成機構52,合成トルク伝達機構7
4からトルク合成・伝達機構が構成される。また、モー
タ主力軸35の一部も、この空間内に延設されており、
この延設部分の外周は遊星機構式減速機40の太陽ロー
ラ35aとして構成されている。
【0031】遊星機構式減速機40は、このようにモー
タ主力軸35の一端部に形成された太陽ローラ35a
と、遊星ローラ42と、リングローラ43とから構成さ
れている。リングローラ43は、太陽ローラ35aと同
心になるように2個のピン46で位置決めされて中間壁
38bに固定されている。遊星ローラ42は、このリン
グローラ43と太陽ローラ35aとの間に複数配置さ
れ、いずれもリングローラ43と内接し、太陽ローラ3
5aとは外接するように等間隔に配置され、遊星ローラ
キャリア45に固設された遊星ローラ軸44に回転自在
に軸支されている。遊星ローラキャリア45は、ペダル
クランク軸39と同心で、軸受け93を介してペダルク
ランク軸39に回転自在に軸支され、その遊星ローラキ
ャリア45の軸端部には、小歯車45aが形成されてい
る。
【0032】一方、カウンタ軸54は、ペダルククラン
ク軸39とは平行に配設され、両端部を軸受け94,9
6を介して減速機ケーシング38cと減速機ケーシング
蓋38dとに回転自在に軸支されている。そして、この
カウンタ軸54には、軸受95と第1の一方向クラッチ
55とを介して、大歯車53が軸支されている。歯車式
減速機構41は、これらの小歯車45aと大歯車53と
から構成されている。小歯車45aと大歯車53とは噛
合しており、遊星機構式減速機40から小歯車45aに
入力された回転は、小歯車45aと大歯車53との間で
さらに減速されてカウンタ軸54に入力されるようにな
っている。このとき、大歯車53とカウンタ軸54の間
には第1の一方向クラッチ55が介装されているので、
モータ31側からの回転はカウンタ軸54に伝達される
が、カウンタ軸54からの回転はモータ31側へは伝達
されないようになっている。
【0033】この歯車式減速機構41と隣接して、第2
のチェンスプロケット54aと、第1のチェンスプロケ
ット56と、第1のチェン61とから構成されるトルク
合成機構52が配設されている。第2のチェンスプロケ
ット54aはカウンタ軸54に固定され、第1のチェン
スプロケット56は、軸受91,92と第2の一方向ク
ラッチ58とを介してペダルクランク軸39に軸支され
ている。第1のチェン61は、これらの第2のチェンス
プロケット54aと第1のチェンスプロケット56とに
巻回され、ペダルクランク軸39の回転をカウンタ軸5
4に伝達するようになっている。
【0034】ここで、第1のチェンスプロケット56は
第2のチェンスプロケット54aより大径であるため、
第1のチェンスプロケット56の回転は、増速されて第
2のチェンスプロケット54aに伝達されるようになっ
ている。また、第2の一方向クラッチ58により、ペダ
ルクランク軸39の正回転(ペダルを踏んで自転車が進
むときの回転)はカウンタ軸54に伝達されるが、ペダ
ルクランク軸39の逆回転はカウンタ軸54へは伝達さ
れないようになっている。
【0035】さらに、トルク合成機構52と隣接して、
第3のチェンスプロケット54bと、第4のチェンスプ
ロケット57と、第2のチェン62とから構成される合
成トルク伝達機構74が配設されている。第3のチェン
スプロケット54bはカウンタ軸54に固定され、第4
のチェンスプロケット57は、軸受47,48を介して
第1のチェンスプロケット56及びペダルクランク軸3
9に回転自在に軸支されている。また、第4のチェンス
プロケット57は軸受49を介して減速機ケーシング蓋
38dにも回転自在に軸支されている。第2のチェン6
2は、これらの第3のチェンスプロケット54bと第4
のチェンスプロケット57とに巻回されている。
【0036】また、第4のチェンスプロケット57に
は、ケーシング外部に配されたドライブチェンスプロケ
ット(駆動トルク出力用回転部材)4が、ペダルクラン
ク軸39と同心に固設されている。従って、カウンタ軸
54の回転は、第3のチェンスプロケット54bから第
2のチェン62を介して第4のチェンスプロケット57
に伝達され、さらにドライブチェンスプロケット4より
チェン5を経由して後輪17(図4参照)へ伝達される
ようになっている。このとき、第4のチェンスプロケッ
ト57は第3のチェンスプロケット54bより大径であ
るため、カウンタ軸54の回転は減速されてドライブチ
ェンスプロケット4に伝達されるようになっている。
【0037】トルク合成機構52には、足踏みトルク検
出装置60が設けられており、この足踏みトルク検出装
置60により、第1のチェン61の張力をもとに足踏み
トルクを検出し、その検出信号がコントローラ78(図
5参照)に入力され、コントローラ78は、足踏みトル
ク検出装置60で検出された足踏みトルクと、車速検出
センサ89で検出された速度とに基づいてモータ31の
回転と出力とを制御するようになっている。なお、車速
検出センサ89は、減速機ケーシング38cに設置さ
れ、単位時間中に車速検出センサ89の前を通過する大
歯車53の歯数をカウントして回転速度(自転車の速度
に比例する)を検出し、検出信号をコントローラ78に
送信するようになっている。
【0038】ここで足踏みトルク検出装置について説明
すると、図2,図3に示すように、この足踏みトルク検
出装置60は、トルク合成機構52の第1のチェン61
の引張側に配設されたアーム64をそなえている。この
アーム64は、その一端部をアーム軸67に結合されて
いる。アーム軸67は、減速機ケーシング蓋38dに設
けられた貫通孔38Bに回転自在に軸支されており、ア
ーム64は、アーム軸67を回転軸としてその他端側が
第1のチェン61に対して離接するような方向に揺動可
能になっている。
【0039】このアーム64の他端部には固定軸65が
固設されており、この固定軸65にアイドルチェンスプ
ロケット63が回転自在に軸支されている。このアイド
ルチェンスプロケット63は、第1のチェン61の引張
側であって、第2のチェンスプロケット54a,第1の
チェンスプロケット56からは外れた部分に圧接するよ
うに配設されている。さらに、この固定軸65の軸端部
には、引張りバネ(付勢部材)66を掛けるためのバネ
掛け部65aが設けられている。
【0040】引張りバネ66は、固定軸65の軸端部に
設けられたバネ掛け部65aと、第1のチェン61の内
側で減速機ケーシング蓋38dに設置されたバネ掛け3
8eとの間に張架される。したがって、アイドルチェン
スプロケット63は、この引張りバネ66により、第1
のチェン61の引張側に圧接するように付勢されてい
る。
【0041】一方、アーム軸67のケーシング38外側
に突出した軸端部には、レバー68がアーム軸67と一
体回転するように固定されており、アーム64の回転と
連動して回転するようになっている。また、減速機ケー
シング蓋38dには、ポテンションメータ69が設置さ
れており、レバー68の先端部68aのポテンションメ
ータ69からの変位量により、レバー68の回転角度を
検出するようになっている。
【0042】本発明の第1実施形態としての電動自転車
用駆動ユニットは、上述のように構成されているので、
運転者がペダルクランク15に取り付けられた図示略の
ペダルを踏み込むことにより発生する足踏みトルクは、
ペダルクランク15を介してペダルクランク軸39に入
力され、ペダルクランク軸39を正方向に回転させる。
【0043】ペダルクランク軸39が正方向に回転する
場合には、トルク合成機構52の第1のチェンスプロケ
ット56は、第2の一方向クラッチ58によりペダルク
ランク軸39に連結され一体に回転する。従って、ペダ
ルクランク軸39の足踏みトルクによる回転は、トルク
合成機構52を経由してカウンタ軸54に伝達される
が、このとき、第1のチェンスプロケット56と、第2
のチェンスプロケット54aとのピッチ径の差により増
速されて伝達される。
【0044】このトルク合成機構52のトルク伝達時に
は、足踏みトルク検出装置60が、足踏みトルクによる
回転にともなう第1のチェン61の張力を検出して、こ
の検出信号がコントローラ78(図5参照)に入力され
る。このコントローラ78は、この足踏みトルク検出装
置60で検出された足踏みトルクと、車速検出センサ8
9が検出した速度とに基づいて、バッテリ77(図5参
照)からモータ31へ供給される電流を制御することに
より、モータ31の出力を制御する。
【0045】モータ31が出力した補助トルクは、モー
タ出力軸35より遊星機構式減速機40へ入力される。
つまり、モータ出力軸35の一端部に太陽ローラ35a
が設けられているので、モータ出力軸35の回転が太陽
ローラ35aから遊星ローラ42へ入力される。リング
ローラ43は固定されているので、遊星ローラ42が太
陽ローラ35aの周りを公転する。従って、遊星ローラ
42が取り付けられた遊星ローラキャリア45もモータ
出力軸35(太陽ローラ35a)と同方向に、ただし速
度を減速されて回転し、軸端部に形成された小歯車45
aより歯車式減速機構41へ減速された回転が伝達され
る。
【0046】遊星機構式減速機40から歯車式減速機構
41へ伝達された回転は、小歯車45aと大歯車53と
のピッチ径の差によりさらに減速され、第1の一方向ク
ラッチ55により大歯車53と連結されたカウンタ軸5
4を一体回転させる。なお、この時の大歯車53の回転
速度は、車速検出センサ89により検出されコントロー
ラ78(図5参照)に入力される。
【0047】カウンタ軸54には、このようにトルク合
成機構52から伝達された足踏みトルクと、歯車式減速
機構41から伝達された補助トルクとの双方が入力さ
れ、これらのトルクは合成されて合成トルク伝達機構7
4へ入力される。合成トルク伝達機構74は、入力され
た足踏みトルクと補助トルクとによる回転を、第3のチ
ェンスプロケット54bから第4のチェンスプロケット
57へ、第2のチェン62を経由して伝達するが、この
とき、第3のチェンスプロケット54bと第4のチェン
スプロケット57とのピッチ径の差により回転は減速さ
れる。第4のチェンスプロケット57に伝達された足踏
みトルクと補助トルクとによる回転は、第4のチェンス
プロケット57と一体のドライブチェンスプロケット4
からチェン5を経由して後輪17(図4参照)へ伝達さ
れる。
【0048】なお、ペダルクランク軸39が逆回転した
場合は、第2の一方向クラッチ58がフリーになり、ペ
ダルクランク軸39と第1のチェンスプロケット56と
の連動が断たれるため、カウンタ軸54へ逆回転が伝達
されることはない。また、モータ31を停止して足踏み
だけで走行する場合は、第1の一方向クラッチ55が働
かず、カウンタ軸54と大歯車53との連動が断たれる
ため、モータ31が足踏み走行の負荷となることはな
い。
【0049】このように本電動自転車用駆動ユニットに
よれば、モータ31及び遊星機構式減速機40がペダル
クランク軸39と同心に配設され、また、歯車式減速機
構41、トルク合成機構52及び合成トルク伝達機構7
4といったトルク伝達機構もペダルクランク軸39周り
にまとまって配設されるため、駆動ユニット30の幅方
向にも長さ方向にも突出する部分がなく、コンパクトで
すっきりした外観が確保されるため、車体に搭載する際
のデザインの自由度を拡大することができ、同時に、コ
ンパクト化による軽量化も図られる。
【0050】さらに、ペダルクランク軸39と同心に重
量物であるモータ31及び遊星機構式減速機40が配設
されるため、重心がペダルクランク軸39に近づき、軽
量化との相乗効果により、電動機によるアシストのない
普通の自転車の運転感覚に近づけることができる。ま
た、モータ31及び遊星機構式減速機40を直結してペ
ダルクランク軸39と同心に配設したことにより、モー
タ31から、ペダルクランク軸39に軸支されたドライ
ブチェンスプロケット4へのトルク伝達に要する部材が
大幅に減少し、かつ複雑なトルク伝達機構も要しないた
め、コストの低減ができる。
【0051】加えて、高速で回転するモータ31のモー
タ出力軸35に、遊星機構式減速機40を同心に直結し
て減速しているため、振動や騒音を抑えることができ
る。ここで、足踏みトルク検出装置60の動作について
説明する。ペダルクランク軸39に足踏みトルクが入力
されなければ、第1のチェン61の引張側に引張力が発
生しないので、図2中に鎖線で示すように、引張りバネ
66の付勢力によりアイドルチェンスプロケット63は
第1のチェン61の引張側に強く進入しているが、ペダ
ルクランク軸39に足踏みトルクが入力されると、第1
のチェン61の引張側にはこの入力された足踏みトルク
に応じた張力が発生し、この張力と引張りバネ66の付
勢力とが釣り合う位置(図2中に実線で示す)まで、ア
イドルチェンスプロケット63は第1のチェン61の外
側(図2中、右方向)へ押し戻される。
【0052】アイドルチェンスプロケット63が第1の
チェン61により押し戻されることにより、アーム64
が回転し、アーム64と連動してレバー68も回転す
る。ポテンションメータ69は、このレバー68の回転
角度を、レバー68の先端部68aのポテンションメー
タ69からの変位量により検出し、検出信号がコントロ
ーラ78(図5参照)に入力される。コントローラ78
は、ポテンションメータ69により検出されたレバー6
8の回転角度により足踏みトルクを算定し、モータ31
の出力制御の関数とする。
【0053】このようにしてトルク伝達時に発生する第
1のチェン61の引張側の張力を利用して足踏みトルク
を検出するため、足踏みトルク検出用の特別な機構を必
要とせず、簡単に足踏みトルク検出装置60を構成する
ことができ、軽量化及びコスト低減が可能となる利点が
ある。また、この足踏みトルク検出装置60は、ポテン
ションメータ69によりレバー68の回転角度を検出
し、足踏みトルクを算定する方法を取っているため、荷
重センサによってモーメントを検出する方法に比べて外
乱に強く、電圧増幅やノイズ遮断のための要素部品を要
しないので、コストを低減することができる。
【0054】さらに、足踏みトルク検出装置60で検出
するトルクには、補助トルクの成分が含まれていないた
め、足踏みトルクを算出するためにコントローラ78
(図5参照)で修正演算をすることを要せず、高い検出
精度を得ることができる。次に、本発明の第2実施形態
としての電動自転車用駆動ユニットについて説明する。
【0055】図6に示すように、本実施形態の電動自転
車用駆動ユニットは、チェン−スプロケット式減速機構
99を除いて第1実施形態と同構成である。本実施形態
のチェン−スプロケット式減速機構99は、小径チェン
スプロケット72aと、大径チェンスプロケット73
と、チェン79とから構成されている。小径チェンスプ
ロケット72aは、ペダルクランク軸39と同心に遊星
機構式減速機40の遊星ローラキャリア72の軸端部に
固設され、大径チェンスプロケット73は、軸受け95
と第1の一方向クラッチ55とを介してカウンタ軸54
に軸支される。チェン79は、これら小径チェンスプロ
ケット72aと、大径チェンスプロケット73とに巻回
されている。
【0056】また、大径チェンスプロケット73と近接
して、車速検出センサ89が減速機ケーシング38cに
固設されており、単位時間中に車速検出センサ89の前
を通過する大径チェンスプロケット73の歯数をカウン
トして回転速度(自転車の速度に比例する)を検出する
ようになっている。本発明の第2実施形態としての電動
自転車用駆動ユニットは上述のように構成されているの
で、遊星機構式減速機40からチェン−スプロケット式
減速機構99へ伝達された補助トルクによる回転は、小
径チェンスプロケット72aから大径チェンスプロケッ
ト73へチェン79を経由して伝達され、第1の一方向
クラッチ55により大径チェンスプロケット73と連結
されたカウンタ軸54を一体回転させる。このとき、小
径チェンスプロケット72aと大径チェンスプロケット
73とのピッチ径の差により補助トルクによる回転は減
速されてカウンタ軸54へ伝達される。そして、この大
径チェンスプロケット73の回転速度は、車速検出セン
サ89により検出される。
【0057】このように本実施形態の電動自転車用駆動
ユニットによれば、第1実施形態と同様の効果が得られ
ると同時に、チェン−スプロケット式減速機構99が、
小径チェンスプロケット72aと、大径チェンスプロケ
ット73と、チェン79とで構成されるため、ペダルク
ランク軸39とカウンタ軸54との軸間距離の設定、及
び小径チェンスプロケット72aと大径チェンスプロケ
ット73との間のピッチ径の比(減速比)の設定の自由
度が高く、設計が容易になる利点がある。
【0058】次に、本発明の第3実施形態としての電動
自転車用駆動ユニットについて説明する。本実施形態で
は、足踏みトルク検出装置が第1,2実施形態と異なっ
ており、他の部分は第1実施形態又は第2実施形態と同
様に構成されている。つまり、図7に示すように、本実
施形態の足踏みトルク検出装置80は、トルク合成機構
52の第1のチェン61の引張側に配設された第1のア
ーム64と第1のチェン61の緩み側に配設された第2
のアーム64Dとをそなえている。第1のアーム64
は、第1実施形態と同様に、一端部を第1のアーム軸6
7に結合されている。なお、第1のアーム軸67は、減
速機ケーシング蓋38dに設けられた貫通孔38Bに回
転自在に軸支されており、第1のアーム64は、第1の
アーム軸67を回転軸としてその他端側が第1のチェン
61に対して離接するような方向に揺動可能になってい
る。
【0059】第1のアーム64の他端部には固定軸65
が固設されており、この固定軸65に第1のアイドルチ
ェンスプロケット63が回転自在に軸支されている。こ
の第1のアイドルチェンスプロケット63は、第1のチ
ェン61の引張側であって、第2のチェンスプロケット
54a,第1のチェンスプロケット56からは外れた部
分に圧接するように配設されている。この固定軸65の
軸端部には、引張りバネ(付勢部材)81を掛けるため
のバネ掛け部65aが設けられている。
【0060】また、第1のチェン61の緩み側には、減
速機ケーシング蓋38dに固設された第2のアーム軸6
7Dに、第2のアーム64Dがその一方の軸端部を固設
されている。第2のアーム64Dは、第2のアーム軸6
7Dを回転軸として第1のチェン61に離接して揺動す
るようになっている。第2のアーム64Dの他方の軸端
部には固定軸65Dが固設されており、この固定軸65
Dに第2のアイドルチェンスプロケット63Dが回転自
在に軸支されている。この第2のアイドルチェンスプロ
ケット63Dは、第1のチェン61の緩み側であって、
第2のチェンスプロケット54a,第1のチェンスプロ
ケット56からは外れた部分に接するように配設され
る。また、第2のアーム64Dには、引張りバネ81を
掛けるためのバネ掛け部64Eが設けられている。
【0061】引張りバネ81は、第1のアーム64の固
定軸65の軸端部に設けられたバネ掛け部65aと、第
2のアーム64Dに設けられたバネ掛け部64Eとの間
に張架される。第1のアイドルチェンスプロケット63
は、この引張りバネ81により、第1のチェン61の引
張側に付勢され、第2のアイドルチェンスプロケット6
3Dは、第1のチェン61の緩み側に付勢されるように
なっている。
【0062】一方、第1のアーム軸67のケーシング3
8外側に突出した軸端部には、レバー68が固設されて
おり、第1のアーム64の回転と連動して回転するよう
になっている。また、減速機ケーシング蓋38dには、
ポテンションメータ69が固設されており、レバー68
の先端部68aのポテンションメータ69からの変位量
により、レバー68の回転角度を検出するようになって
いる。
【0063】本発明の第3実施形態としての電動自転車
用駆動ユニットは上述のように構成されているので、足
踏みトルク検出装置80では、第1のチェン61は、引
張りバネ61の付勢力により、第1のアイドルチェンス
プロケット63と第2のアイドルチェンスプロケット6
3Dとにより挟みつけられる。そして、ペダルクランク
軸39より足踏みトルクが入力されると、第1のチェン
61の引張側には入力された足踏みトルクに応じた張力
が発生し、この張力と引張りバネ81の付勢力とが釣り
合う位置まで、第1のアイドルチェンスプロケット63
は第1のチェン61の外側方向へ押し戻される。
【0064】ペダルクランク軸39より入力される足踏
みトルクが大きくなるに従い、第1のチェン61の引張
側に生じる張力も大きくなり、この張力に抗して引張り
バネ81の付勢力も大きくなる。従って、足踏みトルク
が大きくなると、第2のアイドルチェンスプロケット6
3Dは、引張りバネ81に引っ張られ、第1のチェン6
1を内側方向へ押圧する。
【0065】一方、第1のアイドルチェンスプロケット
63が第1のチェン61に押動されることにより、第1
のアーム64が回転し、第1のアーム64と連動してレ
バー68も回転する。ポテンションメータ69は、この
レバー68の回転角度を、レバー68の先端部68aの
ポテンションメータ69からの変位量により検出し、コ
ントローラ78(図5参照)に入力する。コントローラ
78は、ポテンションメータ69により検出されたレバ
ー68の回転角度により足踏みトルクを算定し、モータ
31の出力制御の関数とする。
【0066】このように本実施形態の電動自転車用駆動
ユニットにおける足踏みトルク検出装置80よれば、第
1実施形態における電動自転車用駆動ユニットの足踏み
トルク検出装置60と同様の効果が得られる。さらに、
本足踏みトルク検出装置80では、トルク伝達時には第
1のチェン61の緩み側は弛緩するが、引張りバネ81
の付勢力により、第2のアイドルチェンスプロケット6
3Dが第1のチェン61の緩み側を内側方向に押圧する
ため、弛緩が解消され、第1のチェン61と第2のチェ
ンスプロケット54a及び第1のチェンスプロケット5
6との巻回を確実にすることができる。従って、第2の
チェンスプロケット54aと、第1のチェンスプロケッ
ト56とをいかなる位置関係に配置にしても、第1のチ
ェン61が弛緩により外れる心配はない。
【0067】なお、電動機としては、上述の各実施形態
のようにロータ34がステータ32の外側に配置される
アウターロータタイプの他に、ロータがステータの内側
で回転するインナーロータタイプでも可能である。駆動
トルク出力用回転部材としては、上述の各実施形態のよ
うにドライブチェンスプロケット4の他に、プーリでも
可能であり、その場合は、チェン5の代わりにベルトを
用いる。
【0068】遊星機構式減速機としては、上述の各実施
形態の太陽ローラ35と遊星ローラ42とリングローラ
43とを用いた遊星ローラ式減速機の他に、太陽歯車と
遊星歯車とリング歯車とを用いた遊星歯車式減速機でも
可能である。減速機構としては、第1実施形態の大歯車
53と小歯車45aとからなる歯車式減速機構や、第2
実施形態の小径チェンスプロケット72aと大径チェン
スプロケット73とチェン79とからなるチェン−スプ
ロケット式減速機構の他に、プーリとベルトとからなる
ベルト−プーリ式減速機構でも可能である。
【0069】足踏みトルク伝達機構としては、上述の各
実施形態の第2のチェンスプロケット54aと第1のチ
ェンスプロケット56と第1のチェン61との組み合わ
せの他に、プーリとベルトとの組み合わせでも可能であ
る。合成トルク伝達機構としては、上述の各実施形態の
第3のチェンスプロケット54bと第4のチェンスプロ
ケット57と第2のチェン62との組み合わせの他に、
プーリとベルトとの組み合わせでも可能である。
【0070】足踏みトルク検出装置としては、第1,3
実施形態のアイドルチェンスプロケット63,63Dの
他に、アイドルベルトプーリも利用可能であり、付勢部
材としては引張りバネ66,81の他に、ゴムでも可能
である。また、第1,3実施形態のように、ポテンショ
ンメータ69をケーシング38外部に配設してレバー6
8の回転角度を検出する方法の他に、ポテンションメー
タをケーシング内に配設して直接アームの回転角度を検
出することも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3記載
の本発明の電動自転車用駆動ユニットによれば、電動機
及び遊星機構式減速機がペダルクランク軸と同心に配設
され、また、トルク合成・伝達機構もペダルクランク軸
周りに配設されたチェン−スプロケット式動力伝達機構
又はベルト−プーリ式動力伝達機構により構成されてい
る。従って、駆動ユニットの幅方向にも長さ方向にも突
出する部分がなく、コンパクトですっきりした外観が確
保されるため、車体に搭載する際のデザインの自由度を
拡大することができ、同時に、コンパクト化による軽量
化も図ることができる。
【0072】また、ペダルクランク軸と同心に重量物で
ある電動機及び遊星機構式減速機が配設されるため、重
心がペダルクランク軸に近づき、軽量化との相乗効果に
より、電動機によるアシストのない普通の自転車の運転
感覚に近づけることができる。さらに、請求項2,3記
載の本発明の電動自転車用駆動ユニットによれば、遊星
機構式減速機で減速された回転速度をさらに減速する減
速機構がそなえられているため、遊星機構式減速機にお
ける減速比を小さくすることができ、遊星機構式減速機
にかかる負担を軽減することができる。また、減速機構
とカウンタ軸との間には、第1の一方向クラッチがそな
えられているので、電動機のアシストなしで走行する場
合に電動機が足踏み走行の負荷になることを防止するこ
とができる。
【0073】さらに、請求項3記載の本発明の電動自転
車用駆動ユニットによれば、遊星機構式減速機で減速さ
れた回転速度をさらに減速する減速機構が、チェン−ス
プロケット式減速機構となっているため、ペダルクラン
ク軸とカウンタ軸との軸間距離の設定、減速比の設定の
自由度が高く、設計が容易である。請求項4記載の本発
明の電動自転車用駆動ユニットによれば、請求項2又は
3記載の電動自転車用駆動ユニットと同様の効果が得ら
れるうえに、足踏みトルク検出装置が、トルク合成機構
において第1のチェン又は第1のベルトによるトルク伝
達を行なう際に発生する第1のチェン又は第1のベルト
の引張側の張力を利用して足踏みトルクを検出するた
め、足踏みトルク検出用の特別な機構を必要とせず、簡
単に足踏みトルク検出装置を構成することができ、軽量
化及びコスト低減が可能である。
【0074】また、この足踏みトルク検出装置に用いる
ポテンションメータは外乱に強く、電圧増幅やノイズ遮
断のための要素部品を要しないので、コストを低減する
ことができる。請求項5記載の本発明の電動自転車用駆
動ユニットによれば、請求項4記載の電動自転車用駆動
ユニットと同様の効果が得られるうえに、付勢部材の付
勢力により、第2のアイドルチェンスプロケット又は第
2のアイドルベルトプーリが第1のチェン又は第1のベ
ルトの緩み側を内側方向に押圧するため、トルク伝達時
には第1のチェン又は第1のベルトの緩み側の弛緩を解
消することができ、第1のチェン又は第1のベルトと第
1,第2のスプロケット又は第1,第2のプーリとの巻
回を確実にすることができる。従って、第1,第2のス
プロケット又は第1,第2のプーリをいかなる位置関係
に配置にしても、第1のチェン又は第1のベルトが弛緩
により外れる心配はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての電動自転車用駆
動ユニットの断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての電動自転車用駆
動ユニットの足踏みトルク検出装置の構成を示す、図1
のA−A断面から見た模式図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての電動自転車用駆
動ユニットの足踏みトルク検出装置の構成を示す、図2
のB−B断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての電動自転車用駆
動ユニットを適用した電動自転車の構成を示す模式図で
ある。
【図5】図4の電動自転車の動力伝達及び制御系統を示
す機能ブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての電動自転車用駆
動ユニットの断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態としての電動自転車用駆
動ユニットの足踏みトルク検出装置の構成を示す、図1
又は図6のA−A断面から見た模式図である。
【図8】従来の電動自転車の動力伝達部の構成を示す模
式図である。
【図9】従来の電動自転車の動力伝達部の構成を示す、
図8を上から見た模式図である。
【図10】従来の電動自転車用駆動ユニット(第1従来
技術)の側面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】従来の電動自転車用駆動ユニット(第2従来
技術)の縦段面図である。
【符号の説明】
4 ドライブチェンスプロケット(駆動トルク出力用回
転部材) 30,70 駆動ユニット 31 モータ(電動機) 35a 太陽ローラ 38 ケーシング 39 ペダルクランク軸 40 遊星機構式減速機 41,99 減速機能付き補助トルク伝達機構 42 遊星ローラ 43 リングローラ 45 遊星ローラキャリア軸 45a 小歯車 52 トルク合成・伝達機構を構成するトルク合成機構 53 大歯車 54 トルク合成・伝達機構を構成するカウンタ軸 54a 第2のチェンスプロケット 54b 第3のチェンスプロケット 55 第1の一方向クラッチ 56 第1のチェンスプロケット 57 第4のチェンスプロケット 58 第2の一方向クラッチ 60,80 足踏みトルク検出装置 61 第1のチェン 62 第2のチェン 63 第1のアイドルチェンスプロケット 63D 第2のアイドルチェンスプロケット 64 アーム 66,81 引張りバネ(付勢部材) 68 レバー 69 ポテンションメータ 72a 小径チェンスプロケット 73 大径チェンスプロケット 74 トルク合成・伝達機構を構成する合成トルク伝達
機構 79 チェン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】しかしながら、このような構成では、自転
車の幅と比べて電動モータ406のはみ出し幅が大きく
なるため左右のバランスが悪くなり、さらに電動モータ
406が後輪寄りに配置されるため、後輪の重量配分が
過大となり前輪が軽くなりすぎ、自転車の操縦が不安定
になりがちであった。そこで、電動モータ、さらには
速機等の重量物をクランク軸近傍に配置してクランク軸
と一体の駆動ユニットを構成することにより、重心をク
ランク軸の近傍に置き、自転車の操縦の安定性を図っ
た、駆動ユニット一体型の電動自転車が開発されてい
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】このような駆動ユニット一体型の電動自転
車にそなえられた駆動ユニットとしては、特開平7−4
0878号公報(駆動ユニット一体型のものの第1従来
技術)に提案されたものがあり、図10はかかる第1従
来技術における駆動ユニットの側面図(一部断面図),
図11は図10のXI−XI断面図である。図11に示
すように、この第1従来技術にかかる駆動ユニット10
9では、そのケーシング123は、ペダルクランク軸1
13を回転自在に支持しており、そのモータ112は、
このケーシング123の一端部にその軸線方向がペダル
クランク軸113と直交するように固定されている。さ
らに、ペダルクランク軸113とモータ112の回転軸
112aとの間に遊星歯車式減速機124および遊星ロ
ーラ式減速機125等が介装されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】この第1従来技術の他にも、特開平8−2
95284号公報(駆動ユニット一体型のものの第2従
来技術)に提案されたものもあり、図12は、かかる第
2従来技術における駆動ユニットの断面図である。図1
2に示すように、第2従来技術にかかる駆動ユニット2
03では、そのケーシング245は、ペダルクランク軸
233を回転自在に支持しており、また、そのモータ2
55は、その軸線方向がペダルクランク軸233と平行
になるようにケーシング245内に配設されている。そ
して、ペダルクランク軸233とモータ255の回転軸
255aとの間に遊星減速機構260,減速ギヤ列28
2,トルク伝達機構301,302,303等が介装さ
れている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】請求項4記載の本発明の電動自転車用駆動
ユニットは、請求項2又は3記載の電動自転車用駆動ユ
ニットにおいて、該足踏みトルク検出装置が、上記の第
1のチェン又は第1のベルトの引張側に設置されて、基
端を枢支されることで先端が上記の第1のチェン又は第
1のベルトに対して離接する方向に回転可能なアーム
と、該アームの先端部に枢支され、上記の第1のチェン
又は第1のベルトの引張側に圧接するアイドルチェンス
プロケット又はアイドルベルトプーリと、上記のアイド
ルチェンスプロケット又はアイドルベルトプーリを上記
のチェン又はベルトの引張側に付勢する付勢部材と、該
アームの回転角度を検出するポテンションメータとから
構成され、該ポテンションメータで検出された該回転
度に基づいて足踏みトルク検出信号を出力することを特
徴としている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】請求項5記載の本発明の電動自転車用駆動
ユニットは、請求項2又は3記載の電動自転車用駆動ユ
ニットにおいて、該足踏みトルク検出装置が、上記の第
1のチェン又は第1のベルトの引張側に設置されて、基
端を枢支されることで先端が上記の第1のチェン又は第
1のベルトに対して離接する方向に回転可能な第1のア
ームと、該第1のアームの先端部に枢支され、上記の第
1のチェン又は第1のベルトの引張側に圧接する第1の
アイドルチェンスプロケット又は第1のアイドルベルト
プーリと、上記の第1のチェン又は第1のベルトの緩み
側に設置されて、基端を枢支されることで先端が上記の
第1のチェン又は第1のベルトに対して離接する方向に
回転可能な第2のアームと、該第2のアームの先端部に
枢支され、上記の第1のチェン又は第1のベルトの緩み
側に圧接する第2のアイドルチェンスプロケット又は第
2のアイドルベルトプーリと、該第1のアーム及び該第
2のアームの各先端部間に介装され、上記の第1のアイ
ドルチェンスプロケット又は第1のアイドルベルトプー
リを上記のチェン又はベルトの引張側に付勢するととも
に、上記の第2のアイドルチェンスプロケット又は第2
のアイドルベルトプーリを上記のチェン又はベルトの緩
み側に付勢する付勢部材と、該第1のアームの回転可度
を検出するポテンションメータとから構成され、該ポテ
ンションメータで検出された該回転角度に基づいて足踏
みトルク検出信号を出力することを特徴としている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】まず、本発明の第1実施形態としての電動
自転車用駆動ユニットについて説明する。最初に、本駆
動ユニットをそなえた電動自転車の構成について簡単に
説明すると、図4に示すように、電動自転車16の車体
フレーム18には、モータ(電動機)31が内蔵された
駆動ユニット30と、モータ31の電源となるバッテリ
77と、運転者のペダル15Aの踏み込みによりペダル
クランク15に加わる踏み込みトルクに応じた補助トル
ク(踏み込みトルクに所定の比率を乗じたトルク)を発
生させるようモータ31の駆動制御を行なう制御装置7
8とが取り付けられている。これにより、モータ31に
て発生した補助トルクは運転者からペダルクランク15
の踏み込みトルクと共に、ドライブチェンスプロケッ
ト4からチェン5を介して一方向クラッチを設けた従動
側スプロケット3に伝えられ、後輪17を回転させ、運
転者の負担を軽減するようになっている。なお、19は
バッテリ77及び駆動ユニット30を覆い外観を美しく
するための化粧カバーであり、図4においては各部の取
り付け位置が分かるようその側面を除いて示している。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このように構成された電動自転車の動力伝
達系及び制御系について説明すると、図5に示すよう
に、駆動ユニット30は、運転者の人力による駆動トル
クを伝達し出力する人力トルク伝達系DU1と、モータ
31による補助トルクを伝達し出力する補助トルク伝達
系DU2とをそなえている。人力トルク伝達系DU1で
は、運転者からペダルクランク15に加えられた足踏み
トルクによりペダルクランク軸(クランク軸)39が駆
動されると、こうして加えられる足踏みトルクは一方向
クラッチ58を経由してチェン61に伝達され足踏みト
ルク検出装置60を作動させながら出力され、さらにド
ライブチェンスプロケット4を経てチェン5に伝達さ
れ、一方向クラッチ3を介して後輪17に伝達され後輪
17を回転駆動するようになっている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】なお、モータ31の電流を断って、足踏み
だけで走行する場合は、一方向クラッチ55において回
転が断たれてモータ31側が運転者の負荷にならないよ
うになっている。また、補助駆動中の電動自転車16
一定速度以上になった場合には、車速検出センサ89か
らの信号によりCPU78aが出力回路78bに指示し
てバッテリ77からモータ31への電力供給を停止する
ようになっている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】本電動自転車用駆動ユニットは、このよう
な電動自転車16にそなえられるが、ここで本駆動ユニ
ットの構成について詳細に説明する。図1に示すよう
に、本駆動ユニット30では、両端にペダルクランク1
5を固設されたペダルクランク軸39がケーシング38
の貫通孔38Aに内挿されており、軸受37,49を介
してケーシング38に回転自在に軸支されている。この
ケーシング38は、モータケーシング38aと、減速機
構ケーシング38cと、減速機構ケーシング蓋38dと
から構成され、モータケーシング38aと減速機構ケー
シング38cとの間は、中間壁38bにより仕切られて
いる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】モータ(電動機)31は、モータケーシン
グ38aと中壁38bとで囲まれた空間に配設されてい
る。モータ31のステータ32は、励磁用コイルを巻か
れてペダルクランク軸39の同心円上に配置され、モー
タケーシング38aの内壁に固定されている。モータ3
1のロータ34は、モータ出力軸35に固設されてお
り、このロータ34の内周には複数の永久磁石33が等
分に配設されている。このロータ34を一体回転するよ
うに軸支するモータ出力軸35は、ペダルクランク軸3
9と同心に配置された中空軸であって、その中空内部を
ペダルクランク軸39が貫通している。モータ出力軸3
は軸受け36,90を介してモータケーシング38a
と中間壁38bとに回転自在に軸支される。なお、モー
タ31の回転速度の制御は図示略のホール素子とパワー
トランジスタとを用いた周波数制御により行なわれ、ト
ルクの制御は電流制御により行なわれるようになってい
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】中間壁38bと減速機構ケーシング38c
及び減速機構ケーシング蓋38dとで囲まれたもう一つ
の空間内には、遊星機構式減速機(ここでは遊星ローラ
式減速機を用いた場合について示す)40,カウンタ軸
54,歯車式減速機構41,トルク合成機構52及び合
成トルク伝達機構74が配設されている。そして、カウ
ンタ軸54,トルク合成機構52,合成トルク伝達機構
74からトルク合成・伝達機構が構成される。また、モ
ータ主力軸35の一部も、この空間内に延設されてお
り、この延設部分の外周は遊星機構式減速機40の太陽
ローラ35aとして構成されている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】遊星機構式減速機40は、このようにモー
力軸35の一端部に形成された太陽ローラ35a
と、遊星ローラ42と、リングローラ43とから構成さ
れている。リングローラ43は、太陽ローラ35aと同
心になるように2個のピン46で位置決めされて中間壁
38bに固定されている。遊星ローラ42は、このリン
グローラ43と内接し、太陽ローラ35aとは外接する
ように等間隔に複数配置され、遊星ローラキャリア45
に固設された遊星ローラ軸44に回転自在に軸支されて
いる。遊星ローラキャリア45は、ペダルクランク軸3
9と同心で、軸受け93を介してペダルクランク軸39
に回転自在に軸支され、その遊星ローラキャリア45の
軸端部には、小歯車45aが形成されている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】一方、カウンタ軸54は、ペダルククラン
ク軸39とは平行に配設され、両端部を軸受け94,9
6を介して減速機ケーシング38cと減速機ケーシ
ング蓋38dとに回転自在に軸支されている。そして、
このカウンタ軸54には、軸受95と第1の一方向クラ
ッチ55とを介して、大歯車53が軸支されている。歯
車式減速機構41は、これらの小歯車45aと大歯車5
3とから構成されている。小歯車45aと大歯車53と
は噛合しており、遊星機構式減速機40から小歯車45
aに入力された回転は、小歯車45aと大歯車53との
間でさらに減速されてカウンタ軸54に入力されるよう
になっている。このとき、大歯車53とカウンタ軸54
の間には第1の一方向クラッチ55が介装されているの
で、モータ31側からの回転はカウンタ軸54に伝達さ
れるが、カウンタ軸54からの回転はモータ31側へは
伝達されないようになっている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】ここで、第1のチェンスプロケット56は
第2のチェンスプロケット54aより大径であるため、
ペダルクランク軸39の回転は、第1のチェンスプロケ
ット56と第2のチェンスプロケット54aとの間で増
速されてカウンタ軸54に伝達されるようになってい
る。また、第2の一方向クラッチ58により、ペダルク
ランク軸39の正回転(ペダルを踏んで自転車が進むと
きの回転)はカウンタ軸54に伝達されるが、ペダルク
ランク軸39の逆回転はカウンタ軸54へは伝達されな
いようになっている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】さらに、トルク合成機構52と隣接して、
第3のチェンスプロケット54bと、第4のチェンスプ
ロケット57と、第2のチェン62とから構成される合
成トルク伝達機構74が配設されている。第3のチェン
スプロケット54bはカウンタ軸54に固定され、第4
のチェンスプロケット57は、軸受47,48を介して
第1のチェンスプロケット56及びペダルクランク軸3
9に回転自在に軸支されている。また、第4のチェンス
プロケット57は軸受49を介して減速機ケーシング
蓋38dにも回転自在に軸支されている。第2のチェン
62は、これらの第3のチェンスプロケット54bと第
4のチェンスプロケット57とに巻回されている。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、第4のチェンスプロケット57に
は、ケーシング38外部に配されたドライブチェンスプ
ロケット(駆動トルク出力用回転部材)4が、ペダルク
ランク軸39と同心に固設されている。従って、カウン
タ軸54の回転は、第3のチェンスプロケット54bか
ら第2のチェン62を介して第4のチェンスプロケット
57に伝達され、さらにドライブチェンスプロケット4
よりチェン5を経由して後輪17(図4参照)へ伝達さ
れるようになっている。このとき、第4のチェンスプロ
ケット57は第3のチェンスプロケット54bより大径
であるため、カウンタ軸54の回転は減速されてドライ
ブチェンスプロケット4に伝達されるようになってい
る。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】トルク合成機構52には、足踏みトルク検
出装置60が設けられており、この足踏みトルク検出装
置60により、第1のチェン61の張力をもとに足踏み
トルクを検出し、その検出信号がコントローラ78(図
5参照)に入力され、コントローラ78は、足踏みトル
ク検出装置60で検出された足踏みトルクと、車速検出
センサ89で検出された速度とに基づいてモータ31の
回転と出力とを制御するようになっている。なお、車速
検出センサ89は、減速機ケーシング38cに設置さ
れ、単位時間中に車速検出センサ89の前を通過する大
歯車53の歯数をカウントして回転速度(自転車の速度
に比例する)を検出し、検出信号をコントローラ78に
送信するようになっている。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】ここで足踏みトルク検出装置について説明
すると、図2,図3に示すように、この足踏みトルク検
出装置60は、トルク合成機構52の第1のチェン61
の引張側に配設されたアーム64をそなえている。この
アーム64は、その一端部をアーム軸67に結合されて
いる。アーム軸67は、減速機ケーシング蓋38dに
設けられた貫通孔38Bに回転自在に軸支されており、
アーム64は、アーム軸67を回転軸としてその他端側
が第1のチェン61に対して離接するような方向に回転
可能になっている。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】引張りバネ66は、固定軸65の軸端部に
設けられたバネ掛け部65aと、第1のチェン61の内
側で減速機ケーシング蓋38dに設置されたバネ掛け
38eとの間に張架される。したがって、アイドルチェ
ンスプロケット63は、この引張りバネ66により、第
1のチェン61の引張側に圧接するように付勢されてい
る。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】一方、アーム軸67の減速機構ケーシング
蓋38d外側に突出した軸端部には、レバー68がアー
ム軸67と一体回転するように固定されており、アーム
64の回転と連動して回転するようになっている。ま
た、減速機ケーシング蓋38dには、ポテンションメ
ータ69が設置されており、レバー68の先端部68a
のポテンションメータ69からの変位量により、レバー
68の回転角度を検出するようになっている。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】カウンタ軸54には、このようにトルク合
成機構52から伝達された足踏みトルクと、歯車式減速
機構41から伝達された補助トルクとの双方が伝達
れ、これらのトルクは合成されて合成トルク伝達機構7
4へ伝達される。合成トルク伝達機構74は、伝達され
た足踏みトルクと補助トルクとによる回転を、第3のチ
ェンスプロケット54bから第4のチェンスプロケット
57へ、第2のチェン62を経由して伝達するが、この
とき、第3のチェンスプロケット54bと第4のチェン
スプロケット57とのピッチ径の差により回転は減速さ
れる。第4のチェンスプロケット57に伝達された足踏
みトルクと補助トルクとによる回転は、第4のチェンス
プロケット57と一体のドライブチェンスプロケット4
からチェン5を経由して後輪17(図4参照)へ伝達さ
れる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】加えて、高速で回転するモータ31のモー
タ出力軸35に、遊星機構式減速機40を直結して減速
しているため、振動や騒音を抑えることができる。ここ
で、足踏みトルク検出装置60の動作について説明す
る。ペダルクランク軸39に足踏みトルクが入力されな
ければ、第1のチェン61の引張側に引張力が発生しな
いので、図2中に二点鎖線で示すように、引張りバネ6
6の付勢力によりアイドルチェンスプロケット63は第
1のチェン61の引張側に強く進入しているが、ペダル
クランク軸39に足踏みトルクが入力されると、第1の
チェン61の引張側にはこの入力された足踏みトルクに
応じた張力が発生し、この張力と引張りバネ66の付勢
力とが釣り合う位置(図2中に実線で示す)まで、アイ
ドルチェンスプロケット63は第1のチェン61の外側
(図2中、右方向)へ押し戻される。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】また、大径チェンスプロケット73と近接
して、車速検出センサ89が減速機ケーシング38c
に固設されており、単位時間中に車速検出センサ89の
前を通過する大径チェンスプロケット73の歯数をカウ
ントして回転速度(自転車の速度に比例する)を検出す
るようになっている。本発明の第2実施形態としての電
動自転車用駆動ユニットは上述のように構成されている
ので、遊星機構式減速機40からチェン−スプロケット
式減速機構99へ伝達された補助トルクによる回転は、
小径チェンスプロケット72aから大径チェンスプロケ
ット73へチェン79を経由して伝達され、第1の一方
向クラッチ55により大径チェンスプロケット73と連
結されたカウンタ軸54を一体回転させる。このとき、
小径チェンスプロケット72aと大径チェンスプロケッ
ト73とのピッチ径の差により補助トルクによる回転は
減速されてカウンタ軸54へ伝達される。そして、この
大径チェンスプロケット73の回転速度は、車速検出セ
ンサ89により検出される。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】次に、本発明の第3実施形態としての電動
自転車用駆動ユニットについて説明する。本実施形態で
は、足踏みトルク検出装置が第1,2実施形態と異なっ
ており、他の部分は第1実施形態又は第2実施形態と同
様に構成されている。つまり、図7に示すように、本実
施形態の足踏みトルク検出装置80は、トルク合成機構
52の第1のチェン61の引張側に配設された第1のア
ーム64と第1のチェン61の緩み側に配設された第2
のアーム64Dとをそなえている。第1のアーム64
は、第1実施形態と同様に、一端部を第1のアーム軸6
7に結合されている。なお、第1のアーム軸67は、減
速機ケーシング蓋38dに設けられた貫通孔38Bに
回転自在に軸支されており、第1のアーム64は、第1
のアーム軸67を回転軸としてその他端側が第1のチェ
ン61に対して離接するような方向に回転可能になって
いる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】また、第1のチェン61の緩み側には、減
速機ケーシング蓋38dに固設された第2のアーム軸
67Dに、第2のアーム64Dがその一方の軸端部を固
設されている。第2のアーム64Dは、第2のアーム軸
67Dを回転軸として第1のチェン61に離接して回転
するようになっている。第2のアーム64Dの他方の軸
端部には固定軸65Dが固設されており、この固定軸6
5Dに第2のアイドルチェンスプロケット63Dが回転
自在に軸支されている。この第2のアイドルチェンスプ
ロケット63Dは、第1のチェン61の緩み側であっ
て、第2のチェンスプロケット54a,第1のチェンス
プロケット56からは外れた部分に接するように配設さ
れる。また、第2のアーム64Dには、引張りバネ81
を掛けるためのバネ掛け部64Eが設けられている。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】一方、第1のアーム軸67の減速機構ケー
シング蓋38d外側に突出した軸端部には、レバー68
が固設されており、第1のアーム64の回転と連動して
回転するようになっている。また、減速機ケーシング
蓋38dには、ポテンションメータ69が固設されてお
り、レバー68の先端部68aのポテンションメータ6
9からの変位量により、レバー68の回転角度を検出す
るようになっている。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】本発明の第3実施形態としての電動自転車
用駆動ユニットは上述のように構成されているので、足
踏みトルク検出装置80では、第1のチェン61は、引
張りバネ81の付勢力により、第1のアイドルチェンス
プロケット63と第2のアイドルチェンスプロケット6
3Dとにより挟みつけられる。そして、ペダルクランク
軸39より足踏みトルクが入力されると、第1のチェン
61の引張側には入力された足踏みトルクに応じた張力
が発生し、この張力と引張りバネ81の付勢力とが釣り
合う位置まで、第1のアイドルチェンスプロケット63
は第1のチェン61の外側方向へ押し戻される。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】なお、モータ(電動機としては、上述の
各実施形態のようにロータ34がステータ32の外側に
配置されるアウターロータタイプの他に、ロータがステ
ータの内側で回転するインナーロータタイプでも可能で
ある。駆動トルク出力用回転部材としては、上述の各実
施形態のようにドライブチェンスプロケット4の他に、
プーリでも可能であり、その場合は、チェン5の代わり
にベルトを用いる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 4 ドライブチェンスプロケット(駆動トルク出力用回
転部材) 30,70 駆動ユニット 31 モータ(電動機) 35a 太陽ローラ 38 ケーシング 39 ペダルクランク軸(クランク軸) 40 遊星機構式減速機 41,99 減速機能付き補助トルク伝達機構 42 遊星ローラ 43 リングローラ 45 遊星ローラキャリア軸 45a 小歯車 52 トルク合成・伝達機構を構成するトルク合成機構 53 大歯車 54 トルク合成・伝達機構を構成するカウンタ軸 54a 第2のチェンスプロケット 54b 第3のチェンスプロケット 55 第1の一方向クラッチ 56 第1のチェンスプロケット 57 第4のチェンスプロケット 58 第2の一方向クラッチ 60,80 足踏みトルク検出装置 61 第1のチェン 62 第2のチェン 63 第1のアイドルチェンスプロケット 63D 第2のアイドルチェンスプロケット 64 アーム 66,81 引張りバネ(付勢部材) 68 レバー 69 ポテンションメータ 72a 小径チェンスプロケット 73 大径チェンスプロケット 74 トルク合成・伝達機構を構成する合成トルク伝達
機構 79 チェン
【手続補正32】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正33】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動による補助トルクを発生させて運転
    者のペダル踏み込み動作を補助する電動自転車用の駆動
    ユニットにおいて、 足踏み用ペダルと一体回転するクランク軸と、 該クランク軸と同心に配設され、該ペダルを通じて入力
    された足踏みトルクを該クランク軸から伝達されて駆動
    輪へと伝達する駆動トルク出力用回転部材と、 該クランク軸と同心に配設され、該足踏みトルクの大き
    さに応じたペダル踏込アシスト用補助トルクを発生する
    電動機と、 該クランク軸と同心に設置され、該電動機の出力回転速
    度を減速する遊星機構式減速機と、 該クランク軸と該駆動トルク出力用回転部材との間に介
    装されて、該クランク軸から出力された足踏みトルクに
    該遊星機構式減速機側から出力された補助トルクを合成
    して該駆動トルク出力用回転部材に伝達するトルク合成
    ・伝達機構と、 該電動機の作動を制御するための該足踏みトルクを検出
    する足踏みトルク検出装置と、をそなえ、 該トルク合成・伝達機構が、該クランク軸と該クランク
    軸に平行に設置されたカウンタ軸との間に介装されたチ
    ェン−スプロケット式動力伝達機構又はベルト−プーリ
    式動力伝達機構をそなえ、 該足踏みトルク検出装置が、上記のチェン又はベルトに
    おける該足踏みトルクに応じた張力変化を利用して該足
    踏みトルクを検出するように構成されていることを特徴
    とする、電動自転車用駆動ユニット。
  2. 【請求項2】 該遊星機構式減速機と該カウンタ軸との
    間に、該遊星機構式減速機で減速された回転速度をさら
    に減速する歯車式減速機構が設けられ、 該トルク合成・伝達機構が、 該カウンタ軸と、 該クランク軸に軸支された第1のスプロケット又は第1
    のプーリと、該カウンタ軸に軸支され該カウンタ軸と一
    体回転する第2のスプロケット又は第2のプーリと、 該第1のスプロケット及び該第2のスプロケットに巻回
    された第1のチェン又は該第1のプーリ及び該第2のプ
    ーリに巻回された第1のベルトと、 該カウンタ軸に軸支され該カウンタ軸と一体回転する第
    3のスプロケット又は第3のプーリと、 該駆動トルク出力用回転部材に設けられた第4のスプロ
    ケット又は第4のプーリと、 該第3のスプロケット及び該第4のスプロケットに巻回
    された第2のチェン又は該第3のプーリ及び該第4のプ
    ーリに巻回された第2のベルトと、 該歯車式減速機構と該カウンタ軸との間に介装され該歯
    車式減速機構側から該カウンタ軸側へ該補助トルクの回
    転方向のみの回転を伝達する第1の一方向クラッチと、 該クランク軸と上記の第1のスプロケット又は第1のプ
    ーリとの間に介装され該クランク軸側から該トルク合成
    ・伝達機構側へ該足踏みトルクの回転方向のみの回転を
    伝達する第2の一方向クラッチと、から構成され、 該足踏みトルク検出装置が、上記の第1のチェン又は第
    1のベルトにおける該足踏みトルクに応じた張力変化を
    利用して該足踏みトルクを検出するように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載の電動自転車用駆動
    ユニット。
  3. 【請求項3】 該遊星機構式減速機と該カウンタ軸との
    間に、該遊星機構式減速機で減速された回転速度をさら
    に減速するチェン−スプロケット式減速機構が設けら
    れ、 該トルク合成・伝達機構が、 該カウンタ軸と、 該クランク軸に軸支された第1のスプロケット又は第1
    のプーリと、該カウンタ軸に軸支され該カウンタ軸と一
    体回転する第2のスプロケット又は第2のプーリと、 該第1のスプロケット及び該第2のスプロケットに巻回
    された第1のチェン又は該第1のプーリ及び該第2のプ
    ーリに巻回された第1のベルトと、 該カウンタ軸に軸支され該カウンタ軸と一体回転する第
    3のスプロケット又は第3のプーリと、 該駆動トルク出力用回転部材に設けられた第4のスプロ
    ケット又は第4のプーリと、 該第3のスプロケット及び該第4のスプロケットに巻回
    された第2のチェン又は該第3のプーリ及び該第4のプ
    ーリに巻回された第2のベルトと、 該チェン−スプロケット式減速機構と該カウンタ軸との
    間に介装され該チェン−スプロケット式減速機構側から
    該カウンタ軸側へ該補助トルクの回転方向のみの回転を
    伝達する第1の一方向クラッチと、 該クランク軸と上記の第1のスプロケット又は第1のプ
    ーリとの間に介装され該クランク軸側から該トルク合成
    ・伝達機構側へ該足踏みトルクの回転方向のみの回転を
    伝達する第2の一方向クラッチと、から構成され、 該足踏みトルク検出装置が、上記の第1のチェン又は第
    1のベルトにおける該足踏みトルクに応じた張力変化を
    利用して該足踏みトルクを検出するように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載の電動自転車用駆動
    ユニット。
  4. 【請求項4】 該足踏みトルク検出装置が、 上記の第1のチェン又は第1のベルトの引張側に設置さ
    れて、基端を枢支されることで先端が上記の第1のチェ
    ン又は第1のベルトに対して離接する方向に揺動可能な
    アームと、 該アームの先端部に枢支され、上記の第1のチェン又は
    第1のベルトの引張側に圧接するアイドルチェンスプロ
    ケット又はアイドルベルトプーリと、 上記のアイドルチェンスプロケット又はアイドルベルト
    プーリを上記のチェン又はベルトの引張側に付勢する付
    勢部材と、 該アームの揺動角度を検出するポテンションメータとか
    ら構成され、 該ポテンションメータで検出された該揺動角度に基づい
    て足踏みトルク検出信号を出力することを特徴とする、
    請求項2又は3記載の電動自転車用駆動ユニット。
  5. 【請求項5】 該足踏みトルク検出装置が、 上記の第1のチェン又は第1のベルトの引張側に設置さ
    れて、基端を枢支されることで先端が上記の第1のチェ
    ン又は第1のベルトに対して離接する方向に揺動可能な
    第1のアームと、 該第1のアームの先端部に枢支され、上記の第1のチェ
    ン又は第1のベルトの引張側に圧接する第1のアイドル
    チェンスプロケット又は第1のアイドルベルトプーリ
    と、 上記の第1のチェン又は第1のベルトの緩み側に設置さ
    れて、基端を枢支されることで先端が上記の第1のチェ
    ン又は第1のベルトに対して離接する方向に揺動可能な
    第2のアームと、 該第2のアームの先端部に枢支され、上記の第1のチェ
    ン又は第1のベルトの緩み側に圧接する第2のアイドル
    チェンスプロケット又は第2のアイドルベルトプーリ
    と、 該第1のアーム及び該第2のアームの各先端部間に介装
    され、上記の第1のアイドルチェンスプロケット又は第
    1のアイドルベルトプーリを上記のチェン又はベルトの
    引張側に付勢するとともに、上記の第2のアイドルチェ
    ンスプロケット又は第2のアイドルベルトプーリを上記
    のチェン又はベルトの緩み側に付勢する付勢部材と、 該第1のアームの揺動角度を検出するポテンションメー
    タとから構成され、 該ポテンションメータで検出された該揺動角度に基づい
    て足踏みトルク検出信号を出力することを特徴とする、
    請求項2又は3記載の電動自転車用駆動ユニット。
JP18002497A 1997-07-04 1997-07-04 電動自転車用駆動ユニット Withdrawn JPH1120772A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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TWI561431B (ja) * 2011-10-13 2016-12-11 Shimano Kk
CN108725683A (zh) * 2018-06-29 2018-11-02 浙江超级电气科技有限公司 一种智能电动轮毂

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