JP2003229730A - バイアス回路 - Google Patents

バイアス回路

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JP2003229730A JP2002024318A JP2002024318A JP2003229730A JP 2003229730 A JP2003229730 A JP 2003229730A JP 2002024318 A JP2002024318 A JP 2002024318A JP 2002024318 A JP2002024318 A JP 2002024318A JP 2003229730 A JP2003229730 A JP 2003229730A
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Takayuki Sugano
孝之 菅野
Hirotami Ueda
博民 上田
Kazutomi Mori
一富 森
Koukei Kamiuma
弘敬 上馬
Kenji Suematsu
憲治 末松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波入力信号の電力が増加した場合にも、
高周波増幅器の飽和出力電力や効率を高める。 【解決手段】 高周波増幅器2にバイアスを供給するバ
イアス回路1であって、高周波増幅器2のトランジスタ
Q21と第1のカレントミラー回路を構成するトランジ
スタQ1と、トランジスタQ21とトランジスタQ1の
ベース電流を補償するトランジスタQ2と、トランジス
タQ2のコレクタ電流を基準電流とし、第2のカレント
ミラー回路を構成するトランジスタQ5,Q6と、トラ
ンジスタQ1のコレクタ電流を決定する定電流回路12
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衛星通信、地上
波マイクロ波通信、移動体通信等に使用する高周波増幅
器用のバイアス回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にBJT(Bipolar Jun
ction Transistor)、HBT(Het
erojunction Bipolar Trans
istor)等のNPNバイポーラトランジスタを用い
た高周波増幅器においては、低ひずみ、高出力と高効率
を両立するためにベース電圧を定電圧で印加する定電圧
ベースバイアス回路が用いられている。
【0003】定電流でベースバイアスを印加した場合に
は、高周波の入力電力が増加した場合に整流電流が発生
すると、定電流を維持するためにベース電圧が降下す
る。そのため、入力が大きくなるとB級動作に急速に近
づくために、高周波増幅器の飽和電力が小さくなり、高
出力を得ることはできない。
【0004】一方、定電圧でベースバイアスを印加した
場合には、ベース電圧は降下することはないため、バイ
アス級は変化せず、定電流バイアスの場合と比較して大
きな飽和電力を得ることができる。従って、入力電力が
増加することによってベース電流が増加しても、ベース
電圧が低下しないような定電圧ベースバイアス回路が必
要となる。
【0005】図4は例えば特開平11−68473号公
報に開示された従来の高周波増幅器用のバイアス回路の
構成を示す回路図である。図において、1はバイアス回
路、2は高周波増幅器であり、このバイアス回路1は、
高周波増幅器2の入力電力が増加した場合に、自動的に
トランジスタQ21のベース電流を補償する機能を有し
ている。
【0006】また、図4の高周波増幅器2において、2
1は高周波入力端子、22は高周波出力端子、23は電
源、Q21は高周波増幅用のトランジスタ、C21は高
周波入力端子21とトランジスタQ21のベース間に接
続されたコンデンサ、C22はトランジスタQ21のコ
レクタと高周波出力端子22間に接続されたコンデン
サ、R21はトランジスタQ21のコレクタと電源23
間に接続された抵抗であり、IbeはトランジスタQ2
1のベース電流、IceはトランジスタQ21のコレク
タ電流である。
【0007】さらに、図4のバイアス回路1において、
31は電源であり、Q31はトランジスタで、高周波増
幅器2のトランジスタQ21とカレントミラー回路を構
成するNPNバイポーラトランジスタである。Q32は
トランジスタで、トランジスタQ21とトランジスタQ
31によるカレントミラー回路のベース電流を補償する
NPNバイポーラトランジスタである。
【0008】さらに、図4のバイアス回路1において、
Q33,Q34はトランジスタで、トランジスタQ32
のコレクタ電流を基準電流とし、かつ、トランジスタQ
31のコレクタ電流を決定するカレントミラー回路を構
成するPNPバイポーラトランジスタである。R31は
抵抗で、トランジスタQ21,Q31によるカレントミ
ラー回路の基準抵抗である。R32は高周波増幅器2の
トランジスタQ21のベースにバイアスを供給する抵抗
である。また、IrefはトランジスタQ21、Q31
によるカレントミラー回路の基準電流である。
【0009】ここで、高周波増幅器2のトランジスタQ
21のゲート幅とゲート長で決定されるサイズをN、ト
ランジスタQ21とカレントミラー回路を構成するバイ
アス回路1のトランジスタQ31のサイズを1とし、す
なわち、トランジスタQ21とトランジスタQ31のサ
イズ比をN:1とし、トランジスタQ21及びトランジ
スタQ31の電流増幅率をβとする。
【0010】次に動作について説明する。高周波増幅器
2において、高周波入力端子21からの高周波信号は、
コンデンサC21を介してトランジスタQ21のベース
に入力されて増幅された後、トランジスタQ21のコレ
クタからコンデンサC22を介して高周波出力端子22
に出力される。
【0011】トランジスタQ21,Q31によるカレン
トミラー回路の基準電流Irefは次の(1)式で与え
られる。ここで、Vpcは電源31の電源電圧、Vce
はトランジスタQ34のコレクタ−エミッタ間電圧、V
beはトランジスタQ32,Q31のベース−エミッタ
間電圧、Rrefは基準抵抗R31の抵抗値である。 Iref=(Vpc−Vce−2Vbe)/Rref (1) この(1)式に示すように、基準電流Irefは基準抵
抗である抵抗R31の抵抗値Rrefにより決定され
る。
【0012】この基準電流Irefに対して、高周波増
幅器2のトランジスタQ21のコレクタ電流Iceは、
次の(2)式で与えられる。 Ice=(N/(1+((1+N)/(β(1+β)))))Iref (2) この(2)式において、βを無限大とすると、Ice=
N・Irefとなり、基準電流IrefのN倍のコレク
タ電流Iceが流れることになる。
【0013】ここで、トランジスタQ21のベース−エ
ミッタ間電圧を、トランジスタQ32,Q31のベース
−エミッタ間電圧と同じVbeとすると、トランジスタ
Q21のベースに供給されるベース電圧Vbeは、上記
(1)式から次の(3)式のようになる。 Vbe=(Vpc−Iref・Rref−Vce)/2 (3) また、トランジスタQ21のベースに供給されるベース
電流Ibeは、次の(4)式のようになる。 Ibe=Ice/β (4) このようにして、バイアス回路1の出力として、ベース
電圧Vbeとベース電流Ibeが高周波増幅器2に供給
される。
【0014】高周波入力端子21に入力される高周波信
号の電力が増加した場合には、トランジスタQ21のコ
レクタ電流Iceが増加し、トランジスタQ21のベー
ス電流Ibeが増加する。これに伴い、トランジスタQ
21とトランジスタQ31のカレントミラー回路のベー
ス電流を補償するトランジスタQ32のコレクタ電流も
増加する。トランジスタQ33,Q34は、トランジス
タQ32のコレクタ電流を基準電流とするカレントミラ
ー回路として動作するために、トランジスタQ31のコ
レクタには、トランジスタQ32のコレクタ電流である
基準電流のカレントミラー比倍の電流が加わる。この結
果として、トランジスタQ21のベース電流Ibeをさ
らに自動的に増加させることが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のバイアス回路は
以上のように構成されているので、カレントミラー回路
の基準電流Irefを決定するのは基準抵抗Rrefで
あり、電源31の電源電圧Vpcが低電圧である場合、
トランジスタQ34のエミッタと電源電圧Vpcの電位
差が非常に小さくなるために、基準抵抗Rrefの値も
また非常に小さくなり、基準電流Irefの調整は非常
に困難であり、高周波入力信号の電力が増加した場合
に、高周波増幅器2の飽和出力電力や効率を高めること
ができないという課題があった。
【0016】また、バイアス回路1において、バイアス
印加素子として抵抗R32を使用しているために、トラ
ンジスタQ21に入力される高周波信号の電力が大きく
なると、ベース電圧降下が大きくなり、高出力、高効率
を得ることは困難であるという課題があった。
【0017】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、カレントミラー回路の基準電流は
定電流回路において決定し、高周波入力信号の電力が増
加した場合には、ベース電流の増加量に応じて自動的に
カレントミラー回路の基準電流を増加させ、結果とし
て、高周波増幅器2の飽和出力電力や効率を高めること
ができるバイアス回路を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係るバイアス
回路は、高周波信号を増幅する高周波増幅器にバイアス
を供給するものであって、上記高周波増幅器の増幅素子
と第1のカレントミラー回路を構成する第1のトランジ
スタと、上記増幅素子と上記第1のトランジスタのベー
ス電流を補償する第2のトランジスタと、上記第2のト
ランジスタのコレクタ電流を基準電流とし、第2のカレ
ントミラー回路を構成する第3及び第4のトランジスタ
と、上記第1のトランジスタのコレクタ電流を決定する
定電流回路とを備えたものである。
【0019】この発明に係るバイアス回路は、第2のト
ランジスタからインダクタを介して増幅素子にベース電
流を供給するものである。
【0020】この発明に係るバイアス回路は、第3のト
ランジスタと第4のトランジスタのサイズ比を1:1と
するものである。
【0021】この発明に係るバイアス回路は、第3のト
ランジスタと第4のトランジスタのサイズ比を1:M
(M≧2)とするものである。
【0022】この発明に係るバイアス回路は、第3のト
ランジスタと第4のトランジスタをダーリントン回路で
構成するものである。
【0023】この発明に係るバイアス回路は、第3のト
ランジスタと第4のトランジスタをPMOSトランジス
タで構成するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による高
周波増幅器用のバイアス回路の構成を示す回路図であ
り、図において、高周波増幅器2の各構成は従来の図4
に示す構成と同等であり、トランジスタQ21(増幅素
子)はBJT、HBT等のNPNバイポーラトランジス
タが使用されている。
【0025】また、図1のバイアス回路1において、1
1はバイアス回路出力端子、12は定電流回路、13は
電源、L1は高周波増幅器2にバイアスを供給するため
のインダクタである。Q1はトランジスタで、高周波増
幅器2のトランジスタQ21とカレントミラー回路(第
1のカレントミラー回路)を構成するNPNバイポーラ
トランジスタである。Q2はトランジスタで、トランジ
スタQ21とトランジスタQ1によるカレントミラー回
路のベース電流を補償するNPNバイポーラトランジス
タである。ここで、定電流回路12はトランジスタQ1
のコレクタ電流を決定している。
【0026】さらに、図1のバイアス回路1において、
Q3,Q4はトランジスタで、トランジスタQ2のコレ
クタ電流を基準電流とするカレントミラー回路(第2の
カレントミラー回路)を構成するPNPバイポーラトラ
ンジスタである。R1,R2はそれぞれトランジスタQ
3,Q4のエミッタと電源13間に接続された抵抗であ
る。
【0027】さらに、図1のバイアス回路1において、
Ib1はトランジスタQ1のベース電流、Ic1はトラ
ンジスタQ1のコレクタ電流、Ie2はトランジスタQ
2のエミッタ電流、Ic2はトランジスタQ2のコレク
タ電流、Ib2はトランジスタQ2のベース電流、Ir
ef1はトランジスタQ4のコレクタ電流、Iref2
は定電流回路12が供給する電流、IreftはIre
f1とIref2を加算した合計電流で、トランジスタ
Q21とトランジスタQ1によるカレントミラー回路の
基準電流である。
【0028】ここで、高周波増幅器2のトランジスタQ
21のサイズをN、トランジスタQ21とカレントミラ
ー回路を構成するバイアス回路1のトランジスタQ1の
サイズを1、すなわち、トランジスタQ21,Q1のサ
イズ比をN:1とし、トランジスタQ21,Q1,Q2
の電流増幅率をβとする。また、カレントミラー回路を
構成するトランジスタQ3,Q4のサイズ比を1:1、
電流増幅率をβ2とする。
【0029】次に動作について説明する。高周波増幅器
2において、高周波入力端子21からの高周波信号は、
コンデンサC21を介してトランジスタQ21のベース
に入力されて増幅された後、トランジスタQ21のコレ
クタからコンデンサC22を介して高周波出力端子22
に出力される。また、バイアス回路1からトランジスタ
Q21のベース電圧Vbe及びベース電流Ibeが供給
される。
【0030】トランジスタQ4のコレクタ電流Iref
1は次の(5)式で与えられる。ここで、Vpcは電源
13の電源電圧、VceはトランジスタQ4のコレクタ
−エミッタ間電圧、VbeはトランジスタQ2,Q1の
ベース−エミッタ間電圧、Rrefは抵抗R2の抵抗値
である。 Iref1=(Vpc−Vce−2Vbe)/Rref (5)
【0031】また、トランジスタQ21のコレクタ電流
Iceは、次の(6)式で与えられる。 Ice=N/{1+((1+N)/(β・(1+β)))}Ireft (6) この(6)式において、βを無限大とすると、Ice=
N・Ireftとなり、基準電流IreftのN倍のコ
レクタ電流Iceが流れることになる。
【0032】ここで、トランジスタQ21のベース−エ
ミッタ間電圧を、トランジスタQ2,Q1のベース−エ
ミッタ間電圧と同じVbeとすると、トランジスタQ2
1のベースに供給されるベース電圧Vbeは、上記
(5)式から次の(7)式のようになる。 Vbe=(Vpc−Iref1・Rref−Vce)/2 (7) また、トランジスタQ21のベースに供給されるベース
電流Ibeは、次の(8)式のようになる。 Ibe=Ice/β (8) このようにして、バイアス回路1の出力として、上記
(7)式及び上記(8)式に示すベース電圧Vbeとベ
ース電流Ibeが高周波増幅器2のトランジスタQ21
のベースに供給される。
【0033】図1において、高周波増幅器2に入力され
る高周波信号の電力が増加し、トランジスタQ21のベ
ース電流IbeがΔIbe増加した場合に、各トランジ
スタの電流の変化量は以下のようになる。ここで、Ir
ef2は定電流なので増加しない。 ΔIbe=ΔIe2−ΔIb1 (9) ΔIe2=(1+β)・ΔIb2 (10) ΔIc2=β・ΔIb2 (11) ΔIc1=β・ΔIb1 (12) ΔIref1=(β2/(β2+2))・ΔIc2 (13) ΔIref1=ΔIb2+ΔIc1 (14)
【0034】上記各式から次の(15)式、(16)式
が得られる。 ΔIbe=(1+β)・ΔIb2−ΔIb1 (15) ΔIb2+β・ΔIb1={β・β2/(β2+2)}ΔIb2 (16) 従って、ΔIb1は次の(17)式で与えられる。 ΔIb1={{β・β2−β2−2}/{β・(β+1)・(β2+2) −β・β2+β2+2}}ΔIbe (17) ここで、通常、β・β2>β2+2という関係が成り立
つため、ΔIb1は正となる。トランジスタQ21とカ
レントミラー回路を構成するトランジスタQ1のサイズ
比はN:1であるので、トランジスタQ21のベース電
流はN・ΔIb1だけ増加することになる。
【0035】トランジスタQ21のベース電流がN・Δ
Ib1だけ増加することにより、上記と同様にして動作
し、定常状態になったときのトランジスタQ21のベー
ス電流の全増加量は、 ΔIbe{1+Σ(N・A1)^n} となる。ここで、nは定常状態になるまでのサイクルを
示し、A1は次の(18)式で与えられる。 A1={β・β2−β2−2}/ {β・(β+1)・(β2+2)−β・β2+β2+2} (18) ここで、N・A1<1となるように設計することによっ
て、ベース電流の発散を抑制することが可能となる。
【0036】この実施の形態1において、定電流回路1
2は、例えば定電圧電圧源に抵抗を装荷した回路でも良
いし、例えばバンドギャップ形回路でも良い。また、カ
レントミラー回路を構成する2つのトランジスタQ3,
Q4のエミッタと電源13間の抵抗R1,R2は装荷し
なくても良い。
【0037】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、高周波増幅器2において、入力される高周波信号の
電力が増加し、トランジスタQ21のベース電流がΔI
be増加した場合には、「Ibe・Σ(N・A1)^
n」のベース電流が補償されるので、ベース電位Vbe
が増加してバイアス級がA級に近づき、飽和出力電力、
効率を増加することができるという効果が得られる。
【0038】また、この実施の形態1によれば、バイア
ス印加素子としてインダクタL1を使用しているため、
トランジスタQ21に入力される高周波信号の電力が大
きくなっても、ベース電圧降下が大きくならず、高出
力、高効率を得ることができるという効果が得られる。
【0039】さらに、この実施の形態1によれば、バイ
アス回路1の電源13の電源電圧Vpcが低電圧である
場合にも、定電流回路12が電流Iref2を供給する
ことにより、基準電流Ireftを容易に調整すること
ができるという効果が得られる。
【0040】実施の形態2.この実施の形態2によるバ
イアス回路の構成を示す回路図は、上記実施の形態1の
図1に示すものと同等である。上記実施の形態1では、
カレントミラーを構成するトランジスタQ3,Q4のサ
イズ比を1:1としていたが、この実施の形態2は、ト
ランジスタQ3,Q4のサイズ比を1:M(M≧2)と
している点が実施の形態1と異なっている。
【0041】次に動作について説明する。実施の形態1
と同様にして、バイアス回路1の出力として、上記
(7)式及び上記(8)式に示すベース電圧Vbeとベ
ース電流Ibeが高周波増幅器2に供給される。
【0042】図1において、高周波増幅器2に入力され
る高周波信号の電力が増加し、トランジスタQ21のベ
ース電流IbeがΔIbe増加した場合、各トランジス
タの電流の変化量は以下のようになる。ここで、Ire
ftは定電流なので増加しない。 ΔIbe=ΔIe2−ΔIb1 (19) ΔIe2=(1+β)・ΔIb2 (20) ΔIc2=β・ΔIb2 (21) ΔIc1=β・ΔIb1 (22) ΔIref1=(M・β2/(β2+1+M))・ΔIc2 (23) ΔIref1=ΔIb2+ΔIc1 (24)
【0043】上記各式から次の(25)式、(26)式
が得られる。 ΔIbe=(1+β)・ΔIb2−ΔIb1 (25) ΔIb2+β・ΔIb1={M・β・β2/(β2+1+M)}・ΔIb2 (26) 従って、ΔIb1は次の(27)式で与えられる。 ΔIb1={{M・β・β2−β2−1−M}/ {β・(β+1)・(β2+1+M) −β・β2+β2+2}}ΔIbe (27) 通常、M・β・β2>β2+1+Mという関係が成り立
つため、ΔIb1は正となる。トランジスタQ21とカ
レントミラー回路を構成するトランジスタQ1のサイズ
比はN:1であるので、トランジスタQ21のベース電
流はN・ΔIb1だけ増加することになる。
【0044】トランジスタQ21のベース電流がN・Δ
Ib1だけ増加することにより、上記と同様にして動作
し、定常状態になったときのトランジスタQ21のベー
ス電流の全増加量は、 ΔIbe{1+Σ(N・A2)^n} となる。ここで、A2は次の(28)式で与えられる。 A2={M・β・β2−β2−1−M}/ {β・(β+1)・(β2+1+M)−β・β2+β2+2} (28) ここで、N・A2<1となるように設計することによっ
て、ベース電流の発散を抑制することが可能となる。
【0045】この実施の形態2において、定電流回路1
2は、例えば定電圧電圧源に抵抗を装荷した回路でも良
いし、例えばバンドギャップ形回路でも良い。また、カ
レントミラー回路を構成する2つのトランジスタQ3,
Q4のエミッタと電源13間の基準抵抗R1,R2は装
荷しなくても良い。
【0046】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、高周波増幅器2において、入力される高周波信号の
電力が増加し、トランジスタQ21のベース電流がΔI
be増加した場合には、「Ibe・Σ(N・A2)^
n」のベース電流が補償されるので、ベース電位Vbe
が増加してバイアス級がA級に近づき、飽和出力電力、
効率を増加することができるという効果が得られる。
【0047】また、この実施の形態2によれば、2つの
トランジスタQ3,Q4のサイズ比が1:Mであるた
め、カレントミラー比Mを2以上とすることによって、
高周波増幅器2のトランジスタQ21のベース電流補償
量を大きくすることができるという効果が得られる。
【0048】さらに、この実施の形態2によれば、バイ
アス印加素子としてインダクタL1を使用しているた
め、トランジスタQ21に入力される高周波信号の電力
が大きくなっても、ベース電圧降下が大きくならず、高
出力、高効率を得ることができるという効果が得られ
る。
【0049】さらに、この実施の形態2によれば、バイ
アス回路1の電源13の電源電圧Vpcが低電圧である
場合にも、定電流回路12が電流Iref2を供給する
ことにより、基準電流Ireftを容易に調整すること
ができるという効果が得られる。
【0050】実施の形態3.図2はこの発明の実施の形
態3による高周波増幅器用のバイアス回路の構成を示す
回路図であり、図において、高周波増幅器2の各構成は
上記実施の形態1の図1に示す構成と同等である。
【0051】また、図2のバイアス回路1において、バ
イアス回路出力端子11、定電流回路12、電源13、
インダクタL1、トランジスタQ1、トランジスタQ2
は、実施の形態1の図1に示す構成と同等である。Q
5,Q6はトランジスタで、トランジスタQ2のコレク
タ電流を基準電流とするカレントミラー回路を構成する
PMOS電界効果型トランジスタ(PMOSFET)で
ある。R1,R2は、それぞれトランジスタQ5,Q6
のソースと電源13間に接続された抵抗である。
【0052】さらに、図2のバイアス回路1において、
Ib1はトランジスタQ1のベース電流、Ic1はトラ
ンジスタQ1のコレクタ電流、Ie2はトランジスタQ
2のエミッタ電流、Ic2はトランジスタQ2のコレク
タ電流、Ib2はトランジスタQ2のベース電流、Ir
ef1はトランジスタQ6のドレイン電流、Iref2
は定電流回路12が供給する電流、IreftはIre
f1とIref2を加算した合計電流で、トランジスタ
Q21とトランジスタQ1によるカレントミラー回路の
基準電流である。
【0053】ここで、高周波増幅器2のトランジスタQ
21のサイズをN、トランジスタQ21とカレントミラ
ー回路を構成するバイアス回路1のトランジスタQ1の
サイズを1、すなわち、トランジスタQ21,Q1のサ
イズ比をN:1とし、トランジスタQ21,Q1,Q2
の電流増幅率をβとする。また、カレントミラー回路を
構成するトランジスタQ5,Q6のサイズ比を1:Mと
する。
【0054】次に動作について説明する。高周波増幅器
2において、高周波入力端子21からの高周波信号は、
コンデンサC21を介してトランジスタQ21のベース
に入力されて増幅された後、トランジスタQ21のコレ
クタからコンデンサC22を介して高周波出力端子22
に出力される。また、バイアス回路1からトランジスタ
Q21のベース電圧Vbe及びベース電流Ibeが供給
される。
【0055】トランジスタQ6のドレイン電流Iref
1は次の(29)式で与えられる。ここで、Vpcは電
源13の電源電圧、VdsはトランジスタQ6のドレイ
ン−ソース間電圧、VbeはトランジスタQ2,Q1の
ベース−エミッタ間電圧、Rrefは抵抗R2の抵抗値
である。 Iref1=(Vpc−Vds−2Vbe)/Rref (29)
【0056】また、トランジスタQ21のコレクタ電流
Iceは、次の(30)式で与えられる。 Ice=N/{1+((1+N)/(β・(1+β)))}Ireft (30) この(30)式において、βを無限大とすると、Ice
=N・Ireftとなり、基準電流IreftのN倍の
コレクタ電流Iceが流れることになる。
【0057】ここで、トランジスタQ21のベース−エ
ミッタ間電圧を、トランジスタQ2,Q1のベース−エ
ミッタ間電圧と同じVbeとすると、トランジスタQ2
1のベースに供給されるベース電圧Vbeは、上記(2
9)式から次の(31)式のようになる。 Vbe=(Vpc−Iref1・Rref−Vds)/2 (31) また、トランジスタQ21のベースに供給されるベース
電流Ibeは、次の(32)式のようになる。 Ibe=Ice/β (32) このようにして、バイアス回路1の出力として、上記
(31)式及び上記(32)式に示すベース電圧Vbe
とベース電流Ibeが高周波増幅器2のトランジスタQ
21のベースに供給される。
【0058】図2において、高周波増幅器2に入力され
る高周波信号の電力が増加し、トランジスタQ21のベ
ース電流IbeがΔIbe増加した場合、各トランジス
タの電流の変化量は以下のようになる。 ΔIbe=ΔIe2−ΔIb1 (33) ΔIe2=(1+β)・ΔIb2 (34) ΔIc2=β・ΔIb2 (35) ΔIc1=β・ΔIb1 (36) ΔIref1=M・ΔIc2 (37) ΔIref1=ΔIb2+ΔIc1 (38)
【0059】上記各式により次の(39)式、(40)
式が得られる。 ΔIbe=(1+β)・ΔIb2−ΔIb1 (39) ΔIb2+β・ΔIb1=M・β・ΔIb2 (40) 従って、ΔIb1は次の(41)式で与えられる。 ΔIb1={{M・β−1}/{β^2+β−M・β+1}}ΔIbe (41) 通常、M・β>1という関係が成り立つため、ΔIb1
は正となる。トランジスタQ21とカレントミラー回路
を構成するトランジスタQ1のサイズ比はN:1である
ので、トランジスタQ21のベース電流はN・ΔIb1
だけ増加することになる。
【0060】トランジスタQ21のベース電流がN・Δ
Ib1だけ増加することにより、上記と同様にして動作
し、定常状態になったときのトランジスタQ21のベー
ス電流の全増加量は、 ΔIbe{1+Σ(N・A3)^n} となる。ここで、A3は次の(42)式で与えられる。 A3={M・β−1}/{β^2+β−M・β+1} (42) ここで、N・A3<1となるように設計することによっ
て、ベース電流の発散を抑制することが可能となる。
【0061】この実施の形態3において、定電流回路1
2は、例えば定電圧電圧源に抵抗を装荷した回路でも良
いし、例えばバンドギャップ形回路でも良い。また、カ
レントミラー回路を構成する2つのトランジスタQ5,
Q6のソースと電源13間の抵抗R1,R2は装荷しな
くても良い。
【0062】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、高周波増幅器2において、入力される高周波信号の
電力が増加し、トランジスタQ21のベース電流がΔI
be増加した場合には、「Ibe・Σ(N・A3)^
n」のベース電流が補償されるので、ベース電位Vbe
が増加してバイアス級がA級に近づき、飽和出力電力、
効率を増加することができるという効果が得られる。
【0063】また、この実施の形態3によれば、2つの
トランジスタQ5,Q6のサイズ比が1:Mであるた
め、カレントミラー比Mを2以上とすることによって、
高周波増幅器2のトランジスタQ21のベース電流補償
量を大きくすることができるという効果が得られる。
【0064】さらに、この実施の形態3によれば、2つ
のトランジスタQ5,Q6にPMOS電界効果型トラン
ジスタを使用することにより、バイアス回路1の小型化
を実現することができるという効果が得られる。
【0065】さらに、この実施の形態3によれば、バイ
アス印加素子としてインダクタL1を使用しているた
め、トランジスタQ21に入力される高周波信号の電力
が大きくなっても、ベース電圧降下が大きくならず、高
出力、高効率を得ることができるという効果が得られ
る。
【0066】さらに、この実施の形態3によれば、バイ
アス回路1の電源13の電源電圧Vpcが低電圧である
場合にも、定電流回路12が電流Iref2を供給する
ことにより、基準電流Ireftを容易に調整すること
ができるという効果が得られる。
【0067】実施の形態4.図3はこの発明の実施の形
態4による高周波増幅器用のバイアス回路の構成を示す
回路図であり、図において、高周波増幅器2の各構成は
上記実施の形態1の図1に示す構成と同等である。ま
た、図3のバイアス回路1において、バイアス回路出力
端子11、定電流回路12、電源13、インダクタL
1、トランジスタQ1、トランジスタQ2は、実施の形
態1の図1に示す構成と同等である。
【0068】さらに、図3のバイアス回路1において、
Q7,Q8はトランジスタで、トランジスタQ2のコレ
クタ電流を基準電流とするカレントミラー回路を構成す
ると共に、ダーリントン回路からなる2つの等価PNP
バイポーラトランジスタである。Q9はトランジスタ
で、トランジスタQ7を構成するNPNバイポーラトラ
ンジスタ、Q10はトランジスタで、トランジスタQ7
を構成するPNPバイポーラトランジスタである。Q1
1はトランジスタで、トランジスタQ8を構成するNP
Nバイポーラトランジスタ、Q12はトランジスタで、
トランジスタQ8を構成するPNPバイポーラトランジ
スタである。R1,R2は、それぞれトランジスタQ
7,Q8のエミッタと電源13間に接続された抵抗であ
る。
【0069】さらに、図3のバイアス回路1において、
Ib1はトランジスタQ1のベース電流、Ic1はトラ
ンジスタQ1のコレクタ電流、Ie2はトランジスタQ
2のエミッタ電流、Ic2はトランジスタQ2のコレク
タ電流、Ib2はトランジスタQ2のベース電流、Ir
ef1はトランジスタQ8(等価PNPバイポーラトラ
ンジスタ)のコレクタ電流、Iref2は定電流回路1
2が供給する電流、IreftはIref1とIref
2を加算した合計電流で、トランジスタQ21とトラン
ジスタQ1によるカレントミラー回路の基準電流であ
る。
【0070】ここで、高周波増幅器2のトランジスタQ
21のサイズをN、トランジスタQ21とカレントミラ
ー回路を構成するバイアス回路1のトランジスタQ1の
サイズを1、すなわち、トランジスタQ21とQ1のサ
イズ比をN:1とし、トランジスタQ21,Q1,Q2
の電流増幅率をβとする。また、カレントミラー回路を
構成するトランジスタQ7,Q8のサイズ比を1:M、
電流増幅率をβ3とする。このトランジスタQ7,Q8
の電流増幅率β3は、実施の形態2のトランジスタQ
3,Q4の電流増幅率β2よりも大きいものとする。
【0071】次に動作について説明する。ダーリントン
回路からなる等価PNPバイポーラトランジスタで構成
されたトランジスタQ8のコレクタ・エミッタ間電圧を
Vceとすると、実施の形態1と同様にして、Iref
1は上記(5)式で与えられ、トランジスタQ21のコ
レクタ電流Iceは上記(6)式で与えられる。そし
て、バイアス回路1の出力として、上記(7)式及び上
記(8)式に示すバイアス電圧Vbeとベース電流Ib
eが高周波増幅器2のトランジスタQ21のベースに供
給される。
【0072】図3において、高周波増幅器2に入力され
る高周波信号の電力が増加し、トランジスタQ21のベ
ース電流IbeがΔIbe増加した場合、各トランジス
タの電流の変化量は以下のようになる。ここで、Ire
ftは定電流なので増加しない。 ΔIbe=ΔIe2−ΔIb1 (43) ΔIe2=(1+β)・ΔIb2 (44) ΔIc2=β・ΔIb2 (45) ΔIc1=β・ΔIb1 (46) ΔIref1=(M・β3/(β3+1+M))・ΔIc2 (47) ΔIref1=ΔIb2+ΔIc1 (48)
【0073】上記各式から次の(49)式、(50)式
が得られる。 ΔIbe=(1+β)・ΔIb2−ΔIb1 (49) ΔIb2+β・ΔIb1={M・β・β3/(β3+1+M)}・ΔIb2 (50) 従って、ΔIb1は次の(51)式で与えられる。 ΔIb1={{M・β・β3−β3−1−M}/ {β・(β+1)・(β3+1+M) −β・β3+β3+2}}ΔIbe (51) 通常、M・β・β3>β3+1+Mという関係が成り立
つため、ΔIb1は正となる。トランジスタQ21とカ
レントミラー回路を構成するトランジスタQ1のサイズ
比はN:1であるので、トランジスタQ21のベース電
流はN・ΔIb1だけ増加することになる。
【0074】トランジスタQ21のベース電流がN・Δ
Ib1だけ増加することにより、上記と同様にして動作
し、定常状態になったときのトランジスタQ21のベー
ス電流の全増加量は、 ΔIbe{1+Σ(N・A4)^n} となる。ここで、A4は次の(52)式で与えられる。 A4={M・β・β3−β3−1−M}/ {β・(β+1)・(β3+1+M)−β・β3+β3+2} (52) ここで、N・A4<1となるように設計することによっ
て、ベース電流の発散を抑制することが可能となる。
【0075】この実施の形態4において、定電流回路1
2は、例えば定電圧電圧源に抵抗を装荷した回路でも良
いし、例えばバンドギャップ形回路でも良い。また、カ
レントミラー回路を構成する2つのトランジスタQ7,
Q8のエミッタと電源13間の抵抗R1,R2は装荷し
なくても良い。
【0076】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、高周波増幅器2において、入力される高周波信号の
電力が増加し、トランジスタQ21のベース電流がΔI
be増加した場合には、「Ibe・Σ(N・A4)^
n」のベース電流が補償されるので、ベース電位Vbe
が増加してバイアス級がA級に近づき、飽和出力電力、
効率を増加することができるという効果が得られる。
【0077】また、この実施の形態4によれば、2つの
等価PNPバイポーラトランジスタであるトランジスタ
Q7,Q8をダーリントン回路で構成することにより、
電流増幅率β3を大きくすることが可能で、高周波増幅
器2のトランジスタQ21のベース電流補償量を大きく
することができるという効果が得られる。
【0078】また、この実施の形態4によれば、2つの
トランジスタQ7,Q8のサイズ比が1:Mであるた
め、カレントミラー比Mを2以上とすることによって、
高周波増幅器2のトランジスタQ21のベース電流補償
量を大きくすることができるという効果が得られる。
【0079】さらに、この実施の形態4によれば、バイ
アス印加素子としてインダクタL1を使用しているた
め、トランジスタQ21に入力される高周波信号の電力
が大きくなっても、ベース電圧降下が大きくならず、高
出力、高効率を得ることができるという効果が得られ
る。
【0080】さらに、この実施の形態4によれば、バイ
アス回路1の電源13の電源電圧Vpcが低電圧である
場合にも、定電流回路12が電流Iref2を供給する
ことにより、基準電流Ireftを容易に調整すること
ができるという効果が得られる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、高周
波増幅器の増幅素子と第1のカレントミラー回路を構成
する第1のトランジスタと、上記増幅素子と上記第1の
トランジスタのベース電流を補償する第2のトランジス
タと、上記第2のトランジスタのコレクタ電流を基準電
流とし、第2のカレントミラー回路を構成する第3及び
第4のトランジスタと、上記第1のトランジスタのコレ
クタ電流を決定する定電流回路とを備えたことにより、
高周波増幅器において、入力される高周波信号の電力が
増加しても、増幅素子のベース電流が補償され、飽和出
力電力、効率を増加することができるという効果があ
る。
【0082】この発明によれば、第2のトランジスタか
らインダクタを介して増幅素子にベース電流を供給する
ことにより、増幅素子に入力される高周波信号の電力が
大きくなっても、ベース電圧降下が大きくならず、高出
力、高効率を得ることができるという効果がある。
【0083】この発明によれば、第3のトランジスタと
第4のトランジスタのサイズ比を1:M(M≧2)とす
ることにより、増幅素子のベース電流補償量を大きくす
ることができるという効果がある。
【0084】この発明によれば、第3のトランジスタと
第4のトランジスタをダーリントン回路で構成すること
により、増幅素子のベース電流補償量を大きくすること
ができるという効果がある。
【0085】この発明によれば、第3のトランジスタと
第4のトランジスタをPMOSトランジスタで構成する
ことにより、バイアス回路の小型化を実現することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1及び実施の形態2に
よる高周波増幅器用のバイアス回路の構成を示す回路図
である。
【図2】 この発明の実施の形態3による高周波増幅器
用のバイアス回路の構成を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態4による高周波増幅器
用のバイアス回路の構成を示す回路図である。
【図4】 従来の高周波増幅器用のバイアス回路の構成
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 バイアス回路、2 高周波増幅器、11 バイアス
回路出力端子、12定電流回路、13 電源、21 高
周波入力端子、22 高周波出力端子、23電源、C2
1 コンデンサ、C22 コンデンサ、L1 インダク
タ、Q1トランジスタ、Q2 トランジスタ、Q3 ト
ランジスタ、Q4 トランジスタ、Q5 トランジス
タ、Q6 トランジスタ、Q7 トランジスタ、Q8
トランジスタ、Q9 トランジスタ、Q10 トランジ
スタ、Q11 トランジスタ、Q12 トランジスタ、
Q21 トランジスタ、R1 抵抗、R2 抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 博民 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森 一富 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 上馬 弘敬 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 末松 憲治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J091 AA01 AA59 CA35 CA36 FA06 HA07 HA08 HA25 HA29 HA33 KA05 KA09 KA47 MA06 MA21 UW08 5J092 AA01 AA59 CA35 CA36 FA06 HA07 HA08 HA25 HA29 HA33 KA05 KA09 KA47 MA06 MA21 5J500 AA01 AA59 AC35 AC36 AF06 AH07 AH08 AH25 AH29 AH33 AK05 AK09 AK47 AM06 AM21 WU08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号を増幅する高周波増幅器にバ
    イアスを供給するバイアス回路であって、 上記高周波増幅器の増幅素子と第1のカレントミラー回
    路を構成する第1のトランジスタと、 上記増幅素子と上記第1のトランジスタのベース電流を
    補償する第2のトランジスタと、 上記第2のトランジスタのコレクタ電流を基準電流と
    し、第2のカレントミラー回路を構成する第3及び第4
    のトランジスタと、 上記第1のトランジスタのコレクタ電流を決定する定電
    流回路とを備えたことを特徴とするバイアス回路。
  2. 【請求項2】 第2のトランジスタからインダクタを介
    して増幅素子にベース電流を供給することを特徴とする
    請求項1記載のバイアス回路。
  3. 【請求項3】 第3のトランジスタと第4のトランジス
    タのサイズ比を1:1とすることを特徴とする請求項1
    記載のバイアス回路。
  4. 【請求項4】 第3のトランジスタと第4のトランジス
    タのサイズ比を1:M(M≧2)とすることを特徴とす
    る請求項1記載のバイアス回路。
  5. 【請求項5】 第3のトランジスタと第4のトランジス
    タをダーリントン回路で構成することを特徴とする請求
    項4記載のバイアス回路。
  6. 【請求項6】 第3のトランジスタと第4のトランジス
    タをPMOSトランジスタで構成することを特徴とする
    請求項1記載のバイアス回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008178027A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Mitsubishi Electric Corp ミクサ回路
JP2008236515A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mitsubishi Electric Corp 高周波増幅器
US7579914B2 (en) 2006-09-29 2009-08-25 Sharp Kabushiki Kaisha Bias circuit and power amplifier
JP2012194733A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Fujitsu Semiconductor Ltd カレントミラー回路及びそれを有する増幅回路

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