JP2002064337A - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

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JP2002064337A
JP2002064337A JP2001166220A JP2001166220A JP2002064337A JP 2002064337 A JP2002064337 A JP 2002064337A JP 2001166220 A JP2001166220 A JP 2001166220A JP 2001166220 A JP2001166220 A JP 2001166220A JP 2002064337 A JP2002064337 A JP 2002064337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SEPP増幅回路においてアイドリング電流
を迅速に安定化すること、及び無調整で設定することが
できなかった。 【解決手段】 第1及び第2の電源端子1、2間に第1
のトランジスタQ1 と第1及び第2の抵抗R1 、R2 と
第2のトランジスタとの直列回路を接続する。第1及び
第2のトランジスタQ1 、Q2 に第3及び第4のトラン
ジスタQ3 、Q4をダーリントン接続する。第1の電源
端子1と第3のトランジスタQ3 のベースとの間に第1
のバイアス回路5を接続する。第4のトランジスタQ4
のベースと第2の電源端子2との間に第2のバイアス回
路6を接続する。第3及び第4のトランジスタQ3 、Q
4 のベース間に第3のバイアス回路7bを接続する。第
3のバイアス回路7bを第5及び第6のトランジスタQ
5 、Q6 と第3及び第4の抵抗R3 、R4 で構成する。
第5のトランジスタQ5 のコレクタを第3のトランジス
タQ3 のベースに接続し、このベースを第3のトランジ
スタQ3 のエミッタに接続して負帰還回路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオの出力
段の電力増幅に好適な増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ装置の出力段電力増幅回路に
は、図1に示すコンプリメンタリSEPP(シングル・
エンディット・プッシュプル)増幅回路が使用される。
このSEPP増幅回路は、+Vccで示されている正極電
源電圧を供給するための第1の電源端子1と、−Vccで
示されている負極電源電圧を供給するための第2の電源
端子2と、出力端子3と、グランド端子4と、出力段の
増幅素子としての第1、第2、第3及び第4のトランジ
スタと、第1、第2、第3及び第4のバイアス回路5、
6、7、8とを有している。
【0003】出力段の第1の電流制御素子又は増幅素子
としてのPNP型の第1のトランジスタQ1 のコレクタ
は第1の電源端子1に接続され、このエミッタは例えば
0.3Ωのように比較的に低いエミッタ抵抗から成る第
1の抵抗R1 を介して出力端子3に接続されている。出
力段の第2の電流制御素子又は増幅素子としてのNPN
型の第2のトランジスタQ2 のコレクタは第2の電源端
子2に接続され、このエミッタは第1の抵抗R1 と同一
の値を有する第2の抵抗R2 を介して出力端子3に接続
されている。出力端子3とグランド端子4との間にはス
ピーカ等から成る負荷9が接続されている。なお、この
負荷9は出力トランスを有さない負荷である。第1の駆
動トランジスタとしてのNPN型のトランジスタQ3 の
コレクタはダーリントン回路を構成するために第1のト
ランジスタQ1 のコレクタに接続され、このエミッタは
第1のトランジスタQ1 のベースに接続されている。第
2の駆動トランジスタとしてのPNP型の第4のトラン
ジスタQ4 のコレクタはダーリントン回路を構成するた
めに第2のトランジスタQ2 のコレクタに接続され、こ
のエミッタは第2のトランジスタQ2 のベースに接続さ
れている。第1のバイアス回路5は抵抗Ra から成り、
第1の電源端子1と第3のトランジスタQ3 のベースと
の間に接続されている。第2のバイアス回路6は、信号
入力回路とも呼ぶことができるものであって、抵抗Rb
、Rc 、Rd とNPN型トランジスタQa とから成
る。トランジスタQa のコレクタは第4のトランジスタ
Q4 のベースに接続され、このエミッタは抵抗Rb を介
して第2の電源端子2に接続されている。抵抗Rc はグ
ランド3とトランジスタQa のベースとの間に接続され
ている。抵抗Rd はトランジスタQaのベースと第2の
電源端子2との間に接続されている。トランジスタQa
のベースとグランドとの間には結合コンデンサC1 を介
して入力信号源e1が接続されている。第3のバイアス
回路7は、抵抗Re とここに直列に接続された温度補償
用ダイオードD1 、D2 、D3 とから成る。第4のバイ
アス回路8は第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 の
ベース間に接続された抵抗Rf から成る。
【0004】周知のように信号源e1の信号によってト
ランジスタQa のインピーダンスが変化し、これにより
第3及び第4のトランジスタQ3 、Q4 のベース電流が
制御され、更に、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q
2 の電流が制御され、負荷9に流れる電流が入力信号に
比例して変化する。即ち信号源e1の交流信号の変化に
応じて第1の電源端子1と第1のトランジスタQ1 と第
1の抵抗R1 と負荷9との経路によって第1の方向の電
流が流れ、また、グランド端子4と負荷9と第2の抵抗
R2 と第2のトランジスタQ2 と第2の電源端子2の経
路によって第2の方向の電流が流れる。
【0005】第1、第2及び第3のバイアス回路5、
6、7は、信号源e1の交流入力信号が零の時即ち負荷
9に信号電流が流れていない時であっても、第1〜第4
のトランジスタQ1 〜Q4 に周知のアイドリング電流を
流すことができるように設定されている。今、無信号時
の第3のバイアス回路7の両端子間電圧をVBB、第1、
第2、第3及び第4のトランジスタQ1 、Q2 、Q3 、
Q4 のベース・エミッタ間電圧をVBE1 、VBE2 、VBE
3 、VBE4 とすれば、アイドリング電流Iidを次式で示
すことができる。 Iid={VBB−(VBE1 +VBE2 +VBE3 +VBE4 )}
/(R1 +R2 )
【0006】信号のピークレベルよりも大幅に小さい微
小のアイドリング電流は、周知のようにB級増幅回路に
おいて0ボルト近辺で生じるスイッチング歪みの改善に
寄与する。
【0007】今、第3のバイアス回路7によるバイアス
電圧VBBが温度変化に拘らず一定であるとすれば、第1
〜第4のトランジスタQ1 〜Q4 は、ほぼ−2mV/℃
の温度係数を有しているので、第1〜第4のトランジス
タQ1 〜Q4 の温度が上昇すると、アイドリング電流I
idが増大する。アイドリング電流Iidが増大すると、第
1〜第4のトランジスタQ1 〜Q4 の電力損失が増大
し、この温度が上昇する。この結果、再びアイドリング
電流が増大し、熱暴走によって第1〜第4のトランジス
タQ1 〜Q4 が破壊することがある。
【0008】図1に示されている温度補償用ダイオード
D1 、D2 、D3 は上述の熱暴走を防止するものであ
る。このダイオードD1 、D2 、D3 は第1〜第4のト
ランジスタQ1 〜Q4 に熱結合されており、且つ第1〜
第4のトランジスタQ1 〜Q4と同様な温度係数を有す
る。従って、温度が上昇すると、バイアス電圧VBBが低
下し、アイドリング電流の増大が抑制される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第3のバイ
アス回路7のバイアス電圧VBBを最適値に設定するため
には例えば抵抗Re の値を微調整することが必要にな
り、必然的に増幅回路のコストが高くなった。
【0010】図1の回路の欠点を解決するために図2に
示す第3のバイアス回路7aを設けることが考えられ
る。第3のバイアス回路7aは、第3及び第4のトラン
ジスタQ3 、Q4 のベース間に接続された2つの抵抗R
e1、Re2とバイアス用トランジスタQb とから成る。図
2の回路ではバイアス用トランジスタQb が第1〜第4
のトランジスタQ1 〜Q4 に熱結合されており、第1〜
第4のトランジスタQ1〜Q4 の温度上昇に応じてバイ
アス用トランジスタQb のコレクタ・エミッタ間抵抗が
低下し、第3のバイアス回路7aの合成抵抗値の低下に
よって第3のバイアス回路7aによるバイアス電圧VBB
が低下し、アイドリング電流Iidの増大が抑えられる。
【0011】今、トランジスタQb のベース・エミッタ
間電圧をVBEb と、第3のバイアス回路7aの両端子間
電圧に相当するバイアス電圧をVBBとすれば、次式が成
立する。 VBB=VBE1 +VBE2 +VBE3 +VBE4 +Iid(R1 +
R2 ) VBB=VBEb (Re1+Re2)/Re2 ここで、VBE=VBE2 =VBE3 =VBE4 =VBEb =VBE
とすれば、次式が成立する。 VBE(Re1+Re2)/Re2=4VBE+Iid(R1 +R2 ) Iid(R1 +R2 )={VBE(Re1+Re2)/Re2}−4VBE =VBE(Re1−3Re2)/Re2 この式から明らかなように、抵抗Re1の値を抵抗Re2の
値の3倍に設定すると、アイドリング電流Iidを零にす
ることができ、第1〜第4のトランジスタQ1〜Q4 の
温度上昇によるアイドリング電流Iidの増大が発生せ
ず、第1〜第4のトランジスタQ1 〜Q4 が保護され
る。
【0012】しかしながら、図2の増幅回路は次の問題
点を有する。 (1) 必要なアイドリング電流を得るためには、Re1
又はRe2のいずれかを半固定抵抗として調整する必要が
ある。何故ならば、Re1=3Re2に設定すると、アイド
リング電流が零になり、B級増幅回路となってしまう。
B級増幅回路においては0V近辺でスイッチング歪みが
生じることは周知であり、このため、アイドリング電流
を僅かに流す必要がある。このアイドリング電流は、電
流増幅のトランジスタが熱暴走を起こさない程度で、尚
且つスイッチング歪みが生じないという、極めて微妙な
値に設定しなければならないため、調整工数の増大によ
るコストの上昇又は製造歩留りの低下によるコストの上
昇を招く。 (2) 電源を投入した直後はアイドリング電流が少な
く、所定の電流値に落ち着くまでの時間が長い。何故な
らば、前述の(1)に記したように、アイドリング電流
を極めて微妙な値に設定している故に、その電流値は熱
結合されたトランジスタ同士が、ある適当な温度に温ま
っている状態でバランスが保たれているように調整され
る。即ち、トランジスタの温度が上昇して、所定の温度
に到達しなければ、アイドリング電流が最終的な値に落
ち着いてくれない。
【0013】以上、図1及び図2に示すSEPP回路に
ついて述べたが、図1及び図2のプッシュプル回路に対
する入力信号源の接続方法、プッシュプルトランジスタ
の種類、電源回路の構成等を変えた場合、又はプッシュ
プル回路としないエミッタフォロワ回路においても熱暴
走の問題がある。
【0014】そこで、本発明の目的は、電源投入直後に
電流の安定化を図ることができる増幅回路を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、本発明に従う実施形態
を示す図面の符号を参照して説明すると、第1及び第2の
電源端子と、負荷を接続するための出力端子と、前記第
1の電源端子に接続された第1の主端子と前記出力端子
に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主端子間
の抵抗値を制御するための制御端子とを有している第1
の電流制御手段と、前記第2の電源端子に接続された第
1の主端子と前記出力端子に接続された第2の主端子と
前記第1及び第2の主端子間の抵抗値を制御するための制
御端子とを有している第2の電流制御手段と、を有して
いるSEPP型増幅回路において、前記第1の電流制御
手段の前記制御端子に接続されたコレクタと前記第1の
電流制御手段の電流の変化に応じて変化するベ−ス電流
が流れるように前記第1の電流制御手段に接続されたベ
−スとを有している第1のバイアス用トランジスタ(Q
5)と、前記第1のバイアス用トランジスタ(Q5)のエ
ミッタにその一端が接続された第1の抵抗(R3)と、
前記第1の抵抗(R3)の他端と前記第2の電流制御手段
の前記制御端子との間に接続された第2の抵抗(R4)
と、前記第1の電流制御手段の前記制御端子に接続され
たコレクタと前記第2の電流制御手段の前記制御端子に
接続されたエミッタと前記第1及び第2の抵抗の相互接
続点に接続されたベ−スとを有している第2のバイアス
用トランジスタ(Q6)とを備えていることを特徴とす
るSEPP型増幅回路に係わるものである。
【0016】なお、請求項2に示すように、第1及び第2
の電源端子と、負荷を接続するための出力端子と、前記
第1の電源端子に接続された第1の主端子と前記出力端
子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主端子
間の抵抗値を制御するための制御端子とを有する第1の
電流制御手段と、前記第2の電源端子に接続された第1
の主端子と前記出力端子に接続された第2の主端子と前
記第1及び第2の主端子間の抵抗値を制御するための制御
端子とを有している第2の電流制御手段と、を有してい
るSEPP型増幅回路において、前記第2の電流制御手
段の前記制御端子に接続されたコレクタと前記第2の電
流制御手段の電流の変化に応じて変化するベ−ス電流が
流れるように前記第2の電流制御手段に接続されたベ−
スとを有している第1のバイアス用トランジスタ(Q5)
と、前記第1のバイアス用トランジスタ(Q5)のエミッ
タにその一端が接続された第1の抵抗(R3)と、前記
第1の抵抗(R3)の他端と前記第1の電流制御手段の
前記制御端子との間に接続された第2の抵抗(R4)
と、前記第2の電流制御手段の前記制御端子に接続され
たコレクタと前記第1の電流制御手段の前記制御端子に
接続されたエミッタと前記第1及び第2の抵抗の相互接
続点に接続されたベ−スとを有している第2のバイアス
用トランジスタ(Q6)とを設けることができる。ま
た、請求項3に示すように、第1及び第2の電源端子と、
負荷を接続するための出力端子と、前記第1の電源端子
に接続された第1の主端子と前記出力端子に接続された
第2の主端子と前記第1及び第2の主端子間の抵抗値を制
御するための制御端子とを有する第1の電流制御素子
と、前記第2の電源端子に接続された第1の主端子と前
記出力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2
の主端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有し
ている第2の電流制御素子と、前記第1の電流制御素子の
前記第1の主端子に接続されたコレクタと前記第1の電流
制御素子の前記制御端子に接続されたエミッタとを有し
ている第1の駆動トランジスタ(Q3)と、前記第2の電
流制御素子の前記第1の主端子に接続されたコレクタと
前記第2の電流制御素子の前記制御端子に接続されたエ
ミッタとを有している第2の駆動トランジスタ(Q4)と
を有しているSEPP型増幅回路において、前記第1の
駆動トランジスタのベ−スに接続されたコレクタと前記
第1の駆動トランジスタのエミッタ又は前記第1の電流
制御素子の第2の主端子に接続されたベ−スとを有して
いる第1のバイアス用トランジスタ(Q5)と、前記第1
のバイアス用トランジスタ(Q5)のエミッタにその一
端が接続された第1の抵抗(R3)と、前記第1の抵抗
(R3)の他端と前記第2の駆動トランジスタのベ−スと
の間に接続された第2の抵抗(R4)と、前記第1の駆
動トランジスタのベ−スに接続されたコレクタと前記第
2の駆動トランジスタのベ−スに接続されたエミッタと
前記第1及び第2の抵抗の相互接続点に接続されたベ−
スとを有している第2のバイアス用トランジスタ(Q6)
とを設けることができる。また、請求項4に示すよう
に、第1及び第2の電源端子と、負荷を接続するための出
力端子と、前記第1の電源端子に接続された第1の主端
子と前記出力端子に接続された第2の主端子と前記第1及
び第2の主端子間の抵抗値を制御するための制御端子と
を有する第1の電流制御素子と、前記第2の電源端子に
接続された第1の主端子と前記出力端子に接続された第
2の主端子と前記第1及び第2の主端子間の抵抗値を制御
するための制御端子とを有している第2の電流制御素子
と、前記第1の電流制御素子の前記第1の主端子に接続さ
れたコレクタと前記第1の電流制御素子の前記制御端子
に接続されたエミッタとを有している第1の駆動トラン
ジスタ(Q3)と、前記第2の電流制御素子の前記第1の
主端子に接続されたコレクタと前記第2の電流制御素子
の前記制御端子に接続されたエミッタとを有している第
2の駆動トランジスタ(Q4)とを有しているSEPP型
増幅回路において、前記第2の駆動トランジスタのベ−
スに接続されたコレクタと前記第2の駆動トランジスタ
のエミッタ又は前記第2の電流制御素子の第2の主端子
に接続されたベ−スとを有している第1のバイアス用ト
ランジスタ(Q5)と、前記第1のバイアス用トランジス
タ(Q5)のエミッタにその一端が接続された第1の抵
抗(R3)と、前記第1の抵抗(R3)の他端と前記第1
の駆動トランジスタのベ−スとの間に接続された第2の
抵抗(R4)と、前記第2の駆動トランジスタのベ−ス
に接続されたコレクタと前記第1の駆動トランジスタの
ベ−スに接続されたエミッタと前記第1及び第2の抵抗
の相互接続点に接続されたベ−スとを有している第2の
バイアス用トランジスタ(Q6)とを設けることができ
る。また、請求項5に示すように、更に、前記第1の電
流制御手段又は電流制御素子の第2の主端子と前記出力
端子との間に接続された第3の抵抗(R1)と、前記第
2の電流制御手段又は電流制御素子の第2の主端子と前
記出力端子との間に接続された第4の抵抗(R2)とを
設けることができる。また、請求項6に示すように、
更に、前記第1の抵抗に直列に接続されたダイオ−ドを
設けることができる。また、請求項7に示すように、前
記第1の電源端子は正極性の電圧を供給する端子であ
り、前記第2の電源端子は前記正極性の電圧と同一の絶
対値を有する負極性の電圧を供給する端子であることが
望ましい。また、請求項8に示すように、前記第1の電
源端子は所定の電圧を供給する端子であり、前記第2の
電源端子はグランド端子であり、前記負荷は前記出力端
子と前記グランド端子との間にコンデンサ(C)を介し
て接続されるものであることができる。また、請求項9
に示すように、電源端子(1)と、グランド端子(2
a)と、負荷を接続するための出力端子(3)と、第1
及び第2の主端子と前記第1及び第2の主端子間の抵抗値
を制御するための制御端子とを有し且つ前記第1の主端
子が前記第1の電源端子に接続されている電流制御手段
(Q11、Q12)と、前記電流制御手段の前記第2の
主端子と前記グランド端子との間に接続された第1の抵
抗(R11)と、前記電源端子(1)と前記電流制御手段
の前記制御端子との間に接続されたバイアス回路(5
b)と、前記電流制御手段の前記制御端子に接続された
コレクタと前記電流制御手段の電流の変化に応じて変化
するベ−ス電流が流れるように前記電流制御手段に接続
されたベ−スとを有している第1のバイアス用トランジ
スタ(Q13)と、前記第1のバイアス用トランジスタ
(Q13)のエミッタにその一端が接続された第2の抵抗
(R13)と、前記第2の抵抗(R13)の他端と前記グラ
ンド端子(2a)との間に接続された第3の抵抗(R14)
と、前記電流制御手段の前記制御端子に接続されたコレ
クタと前記グランド端子(2a)に接続されたエミッタ
と前記第2及び第3の抵抗(R13,R14)の相互接続点に
接続されたベ−スとを有している第2のバイアス用トラ
ンジスタ(Q14)と有し、前記出力端子(3)とグラン
ド端子(2a)との間に負荷を接続し、前記電流制御手
段の前記制御端子の電位を信号によって変える構成の増
幅回路とすることができる。また、請求項10に示すよ
うに、電源端子(1)と、 グランド端子(2a)と、
負荷を接続するための出力端子(3)と、第1及び第2の
主端子と前記第1及び第2の主端子間の抵抗値を制御する
ための制御端子とを有し且つ前記第1の主端子が前記第1
の電源端子に接続されている電流制御素子(Q11)と、
前記電流制御素子(Q11)と前記グランド端子との間に
接続された第1の抵抗(R11)と、前記電流制御素子
(Q11)の前記第1の主端子に接続されたコレクタと前
記第1の電流制御素子(Q11)の前記制御端子に接続さ
れたエミッタとを有している駆動トランジスタ(Q12)
と、前記電源端子(1)と前記駆動トランジスタ(Q1
2)のベ−スとの間に接続されたバイアス回路(5b)
と、前記駆動トランジスタ(Q12)のベ−スに接続され
たコレクタと前記駆動トランジスタ(Q12)のエミッタ
又は前記電流制御素子(Q1)の第2の主端子に接続さ
れたベ−スとを有している第1のバイアス用トランジス
タ(Q13)と、前記第1のバイアス用トランジスタ(Q1
3)のエミッタにその一端が接続された第2の抵抗(R1
3)と、前記第2の抵抗(R13)の他端と前記グランド端
子(2a)との間に接続された第3の抵抗(R14)と、
前記駆動トランジスタ(Q12)のベ−スに接続されたコ
レクタと前記グランド端子(2a)に接続されたエミッ
タと前記第2及び第3の抵抗(R13,R14)の相互接続点
に接続されたベ−スとを有している第2のバイアス用ト
ランジスタ(Q14)とを有し、前記出力端子(3)とグ
ランド端子(2a)との間に負荷を接続し、前記駆動ト
ランジスタ(Q12)のベ−ス電位を信号によって変える
構成の増幅回路とすることができる。
【0017】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、次の効果が得
られる。 (1) 第1及び第2のバイアス用トランジスタQ5 、
Q6 の電流が、出力段の電流制御素子又は電流制御手段
の電流の増大に応じて増加し、電流制御素子又は電流制
御手段の制御電圧を負帰還制御する。このため、電流制
御素子又は電流制御手段の温度に追従した第1及び第2
のバイアス用トランジスタQ5 、Q6 等の温度変化を待
たずに、電流制御素子又は手段の電流抑制動作が得ら
れ、電流制御素子又は手段の電流の安定化を迅速に図る
ことができる。 (2) 第1のバイアス用トランジスタQ5 に直列に接
続される2つの抵抗(例えばR3 、R4 )の値を同一に
することによってアイドリング電流が温度によって変化
しなくなる。この結果、抵抗値の調整によるアイドリン
グ電流の調整工程が不要になり、増幅回路のコストの低
減を図ることができる。また、請求項6に示すようにダ
イオードを付加すると、これによる温度補償効果を得る
ことができる。
【0018】
【実施形態】次に、図3〜図11を参照して本発明の実
施形態を説明する。但し、図3〜図11において、図1
及び図2と実質的に同一の部分及び相互に同一の部分に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0019】
【第1の実施形態】図3に示す第1の実施形態のオーデ
ィオ回路のスピーカ用のSEPP電力増幅回路は、図1
及び図2の第3のバイアス回路7、7aを変形した第3
のバイアス回路7bを設け、この他は図1及び図2と同
一に構成したものである。第1及び第2のトランジスタ
Q1 、Q2 は、第1及び第2の電流制御素子又は増幅素
子として機能するものであって、第1の主端子としての
コレクタと、第2の主端子としてのエミッタと、制御端
子としてのベースとをそれぞれ有している。第3及び第
4のトランジスタQ3 、Q4 は、第1及び第2の駆動ト
ランジスタであって第1及び第2のトランジスタQ1 、
Q2 にダーリントン接続されている。ダーリントン接続
された第1及び第3のトランジスタQ1 、Q3 は、これ
等の組み合せによって1つのNPNトランジスタと等価
な第1の電流制御手段又は第1の電流増幅手段を構成し
ている。第1及び第3のトランジスタQ1 、Q3 の組み
合せから成る第1の電流制御手段の第1の主端子は第1
のトランジスタQ1 のコレクタであり、第2の主端子は
第1のトランジスタQ1 のエミッタであり、制御端子は
第3のトランジスタQ3 のベースである。ダーリントン
接続された第2及び第4のトランジスタQ2 、Q4 は、
これ等の組み合せによって1つのPNPトランジスタと
等価な第2の電流制御手段又は第2の電流増幅手段を構
成している。第2及び第4のトランジスタQ2 、Q4 の
組み合せから成る第2の電流制御手段の第1の主端子は
第2のトランジスタQ2 のコレクタであり、第2の主端
子は第2のトランジスタQ2 のエミッタであり、制御端
子は第4のトランジスタQ4 のベースである。
【0020】変形された第3のバイアス回路7bはNP
N型の第5及び第6のトランジスタQ5 ,Q6 と第3及
び第4の抵抗R3 、R4 とから成る。第5及び第6のト
ランジスタQ5 、Q6 はヒートシンクによって第1〜第
4のトランジスタQ1 〜Q4の全部又はこれ等から選択
されたものに熱結合されている。なお、第5及び第6の
トランジスタQ5 、Q6 を少なくとも第1のトランジス
タQ1 又は第2のトランジスタQ2 に熱結合させること
が望ましい。第1のバイアス用トランジスタとしての第
5のトランジスタQ5 のコレクタは、第1の駆動トラン
ジスタとしての第3のトランジスタQ3 のベースに接続
され、このベースは第3のトランジスタQ3 のエミッタ
に接続されている。第3の抵抗R3 の一端は第5のトラ
ンジスタQ5 のエミッタに接続されている。第4の抵抗
R4 は第3の抵抗R3 の他端と第2の駆動トランジスタ
としての第4のトランジスタQ4 のベースとの間に接続
されている。第2のバイアス用トランジスタとしての第
6のトランジスタQ6 のコレクタは第3のトランジスタ
Q3 のベースに接続され、このエミッタは第2の駆動ト
ランジスタとしての第4のトランジスタQ4 のベースに
接続され、このベースは第3及び第4の抵抗R3 、R4
の相互接続点P1 に接続されている。
【0021】図3において、第3のバイアス回路7b以
外の第1及び第2の電源端子1、2、第1〜第4のトラ
ンジスタQ1 〜Q4 、第1及び第2の抵抗R1 、R2 、
第1、第2及び第4のバイアス回路5、6、8は図1及
び図2と同一に構成されている。
【0022】図3において、例えば、第1の電源端子1
の電圧を+9.4V、第2の電源端子2の電圧を−9.
4V、第1及び第2の抵抗R1 、R2 はそれぞれ同一の
0.22Ω、負荷9のスピーカの抵抗を4〜8Ω、第3
及び第4の抵抗R3 、R4 をそれぞれ同一の1.8k
Ω、第4のバイアス回路8の抵抗Rf を330Ωとする
ことができる。なお、第3及び第4のトランジスタQ3
、Q4 は、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 よ
りも高いトランジション周波数fT を有することが望ま
しい。
【0023】図3のSEPP電力増幅回路の増幅動作
は、図1及び図2の増幅回路と同様に、信号源e1の交
流信号の変化に応じて第2のバイアス回路6のトランジ
スタQa のインピーダンスが変化し、交流信号の正の半
波の時に第2及び第4のトランジスタQ2 、Q4 に電流
が流れ、負の半波の時に第1及び第3のトランジスタQ
1 、Q3 が流れる。即ち、グランド端子4と負荷9と第
2の抵抗R2 と第2のトランジスタQ2 と第2の電源端
子2とから成る経路で第1の方向の電流が流れ、第1の
電源端子1と第1のトランジスタQ1 と第1の抵抗R1
と負荷9とグランド端子4とから成る経路で第2の方向
の電流が流れる。
【0024】既に説明したようにSEPP増幅回路では
微小なアイドリング電流Iidが要求される。図3の第3
のバイアス回路7bは、第1〜第4のトランジスタQ1
〜Q4 の熱暴走を防いで微小のバイアス電流を迅速に供
給するように機能する。第1及び第2の電源端子1、2
に対する電力供給が開始すると、第1のバイアス回路5
の抵抗Ra を介して第3のトランジスタQ3 のベース電
流が流れる。電源投入直後においては、第5及び第6の
トランジスタQ5 、Q6 がオフであるので、第3のバイ
アス回路7bの等価抵抗値は無限大である。従って、第
3及び第4のトランジスタQ3 、Q4 のベース・エミッ
タ間に印加されるそれぞれのバイアス電圧は、第1、第
2及び第4のバイアス回路5、6、8の抵抗値に依存し
て決定される。この電源投入直後には第3のバイアス回
路7bの抵抗値が大きいので、第3のトランジスタQ3
のベース電位が高くなり、また、第4のトランジスタQ
4のベース電位が低くなり、第3及び第4のトランジス
タQ3 、Q4 に比較的大きなベース電流が流れる。ま
た、第3及び第4のトランジスタQ3 、Q4 を介して第
1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 のベース電流が流
れる。この時、第3及び第4のトランジスタQ3 、Q4
は第1及び第2のトランジスタQ1 ,Q2 のバイアス抵
抗のように機能する。これと同時に第3のトランジスタ
Q3 を介して第5のトランジスタQ5 のベース電流が供
給される。第5のトランジスタQ5 にベース電流が流れ
ると、このコレクタ・エミッタ間抵抗が急激に小さくな
り、第3及び第4の抵抗R3 、R4 の相互接続点P1 の
電位が高くなり、第6のトランジスタQ6 のベース電流
が流れ、このコレクタ・エミッタ間抵抗が低下し、結果
として第3のバイアス回路7b全体の抵抗値が小さくな
る。第3のバイアス回路7bの抵抗即ち第3及び第4の
トランジスタQ3 、Q4 のベース相互間の抵抗値が小さ
くなると、第3のトランジスタQ3 のベース電位が低下
し、第3のトランジスタQ3 のベース電流及び第1のト
ランジスタQ1 のベース電流及びコレクタ電流が減少す
る。また、第4のトランジスタQ4 のベース電位が高く
なり、第4及び第2のトランジスタQ4 、Q2 のベース
電流及びコレクタ電流が減少する。従って、第3のバイ
アス回路7bは、第3及び第4のトランジスタQ3 、Q
4 のコレクタ電流を負帰還制御するように機能する。こ
の結果、第1〜第4のトランジスタQ1 〜Q4 が温度上
昇してここに流れる電流が増大しようとすると、これに
熱結合された第3のバイアス回路7bの第5及び第6の
トランジスタQ5 、Q6の温度上昇を待たずに第3のバ
イアス回路7bの抵抗値が低下し、第1〜第4のトラン
ジスタQ1 〜Q4 の電流抑制動作が生じる。従って、電
源投入と同時に第1〜第4のトランジスタQ1 〜Q4 の
アイドリング電流が安定化される。また、回路素子の特
性のバラツキ等のために、第1〜第4のトランジスタQ
1〜Q4 の温度上昇が生じても、ここを流れる電流が第
3のバイアス回路7bの負帰還作用によって抑制される
ので、第1〜第4のトランジスタQ1 〜Q4 が熱暴走し
て破壊することがない。
【0025】図3の回路において、第3のバイアス回路
7bの両端の電圧をVBB、第1、第2、第3、第4、第
5及び第6のトランジスタQ1 、Q2 、Q3 、Q4 、Q
5 、Q6 のベース・エミッタ間電圧をVBE1 、VBE2 、
VBE3 、VBE4 、VBE5 、VBE6 、アイドリング電流を
Iidとすれば、次の各式が成立する。 VBB=VBE1 +VBE2 +VBE3 +VBE4 +Iid(R1 +
R2 ) VBB=VBE3 +VBE5 +R3 (VBE6 /R4 )+VBE6 Iid={VBE5 +R3 (VBE6 /R4 )+VBE6 −(V
BE1 +VBE2 +VBE4)}/(R1 +R2 ) ここで、VBE1 、VBE2 、VBE4 、VBE5 、VBE6 はほ
ぼ同一であるので、これ等の全てをVBEと仮定すると、 Iid={R3 (VBE/R4 )−VBE}/(R1 +R2 ) =VBE(R3 −R4 )/{(R1 +R2 )R5 } トランジスタQ1 〜Q6 の温度係数を−2mV/℃とす
れば、アイドリング電流Iidの温度係数ΔIid/ΔTは
次式で表わされる。 ΔIid/ΔT=[(R3 −R4 )/{(R1 +R2 )R
4 }]×(−2mV/℃) この式から明らかなようにR3 =R4 に設定すれば、ア
イドリング電流Iidは温度によって変化しなくなる。こ
のためアイドリング電流の設定を、固定抵抗を使用して
無調整に行うことができ、増幅回路のコストの低減を図
ることができる。なお、第5及び第6のトランジスタQ
5 、Q6 が第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 の一
方又は両方に熱結合されているので、温度上昇によって
第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 の電流が増大し
ようとすると、第5及び第6のトランジスタQ5 、Q6
の電流も増大し、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q
2の電流の増大を抑制する。従って、R3 =R4 の設定
が正確に達成されていない場合であっても、第1及び第
2のトランジスタQ1 ,Q2 の熱暴走が防止される。要
するに、本実施形態では、負帰還作用と第5及び第6の
トランジスタQ5 、Q6 の温度補償機能との両方によっ
て第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 の熱暴走を確
実に防ぐことができる。
【0026】
【第2の実施形態】図4に示す第2の実施形態の電力増
幅回路は、図3の第3のバイアス回路7bにダイオード
Dを付加した第3のバイアス回路7cを設け、この他は
図3と同一に構成したものである。ダイオードDは、第
5及び第6のトランジスタQ5 、Q6 と同様に第1〜第
4のトランジスタQ1 〜Q4 の全部又は少なくとも1つ
に熱結合され、第1〜第6のトランジスタQ1 〜Q6 と
ほぼ同一の温度係数を有する。従って、ダイオードDは
第5及び第6のトランジスタQ5 、Q6 と同様に第1〜
第4のトランジスタQ1 〜Q4 の温度補償用素子として
機能し、第3のバイアス回路7cの温度補償作用が更に
高くなる。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態と
同一の効果も有する。
【0027】
【第3の実施形態】図5に示す第3の実施形態の電力増
幅回路は、図3の第3のバイアス回路7bを変形した第
3のバイアス回路7dを設け、この他は図3と同一に構
成したものである。図5の第3のバイアス回路7dは第
1及び第2のバイアス用トランジスタとしてのPNP型
の第5及び第6のトランジスタQ5 、Q6 と第3及び第
4の抵抗R3 、R4 とを有している。図5において、P
NP型の第5のトランジスタQ5 のコレクタは第4のト
ランジスタQ4 のベースに接続され、このベースは第4
のトランジスタQ4 のエミッタに接続されている。第3
の抵抗R3 の一端は第5のトランジスタQ5 のエミッタ
に接続されている。第4の抵抗R4 は第3の抵抗R3 の
他端と第3のトランジスタQ3 のベースとの間に接続さ
れている。PNP型の第6のトランジスタQ6 のエミッ
タは第3のトランジスタQ3 のベースに接続され、この
コレクタは第4のトランジスタQ4 のベースに接続さ
れ、このベースは第3及び第4の抵抗R3 、R4 の相互
接続点P1 に接続されている。
【0028】図5の第3のバイアス回路7dの動作は図
3のバイアス回路7bの動作と本質的に同一である。即
ち、第1〜第4のトランジスタQ1 〜Q4 の電流の増大
に伴なって第4のトランジスタQ4 の抵抗値が低下する
と、第5のトランジスタQ5の電流が増大し、更に第6
のトランジスタQ6 の電流も増大し、第3のバイアス回
路7dの抵抗値が低下し、第1〜第4のトランジスタQ
1 〜Q4 の電流が低下し、第1〜第4のトランジスタQ
1 〜Q4 の熱暴走が防止される。従って、図5の電力増
幅回路は図3の電力増幅回路と同一の効果を有する。
【0029】
【第4の実施形態】図6の第4の実施形態の電力増幅回
路は、図5の第3のバイアス回路7dにダイオードDを
付加した第3のバイアス回路7eを設け、この他は図5
と同一に構成したものである。図6の第3のバイアス回
路7eのダイオードDは図4のダイオードDと同一の目
的で設けられたものである。従って、図6の第4の実施
形態は図4の第2の実施形態と同一の効果を有する。
【0030】
【第5の実施形態】図7の第5の実施形態は、図3の電
力増幅回路の第1のバイアス回路5を変形した第1のバ
イアス回路5aを設け、更に第2の信号源e2 と第2の
結合コンデンサC2 を付加し、この他は図3と同一に構
成したものである。図7の第1のバイアス回路5aは3
つの抵抗Ra 、Rg 、Rh と1つのトランジスタQc と
から成る。PNP型トランジスタQc のエミッタは抵抗
Ra を介して第1の電源端子1に接続され、このコレク
タは第3のトランジスタQ3 のベースに接続されてい
る。抵抗Rg は第1の電源端子1とトランジスタQc の
ベースとの間に接続されている。抵抗Rh はトランジス
タQc のベースとグランドとの間に接続されている。第
2の信号源e2 は第1の信号源e1 と同相の信号を供給
するものであって、第2の結合コンデンサC2 を介して
トランジスタQc のベースに接続されている。第1及び
第2のバイアス回路5a、6は互いに逆に動作する。こ
れにより、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 に信
号源e1 、e2 の信号に応じた電流が流れる。
【0031】図7の電力増幅回路は、信号源の接続形態
を変えた他は図3の回路と同一であるので、図3の第1
の実施形態と同一の効果を得ることができる。
【0032】
【第6の実施形態】図8に示す第6の実施形態の電力増
幅回路は、図3の第4のバイアス回路8を変形した第4
のバイアス回路8aを設け、この他は図3と同一に構成
したものである。図8の第4のバイアス回路8aは2つ
の抵抗Rf1、Rf2から成る。抵抗Rf1 は第1のトラン
ジスタQ1 のベースと出力端子3との間に接続され、抵
抗Rf2は出力端子3と第2のトランジスタQ2 のベース
との間に接続されている。図8の電力増幅回路は図3の
電力増幅回路と実質的に同一に動作し、同一の効果を得
ることができる。
【0033】
【第7の実施形態】図9に示す第7の実施形態の電力増
幅回路は、図3の電流制御素子としての第1及び第2の
トランジスタQ1 、Q2 を第1及び第2の電界効果トラ
ンジスタQ1a、Q1bに置き換え、この他は図3と同様に
構成したものである。Nチャネル型の第1の電界効果ト
ランジスタの第1の主端子としてのドレインは第1の電
源端子1に接続され、この第2の主端子としてのソース
は第1の抵抗R1 に接続され、この制御素子としてのゲ
ートは第3のトランジスタQ3 のエミッタに接続されて
いる。Pチャネルの第2の電界効果トランジスタQ2aの
第1の主力端子としてのドレインは第2の電源端子2に
接続され、この第2の主端子としてのソースは第2の抵
抗R2 に接続され、この制御端子としてのゲートは第4
のトランジスタQ4 のエミッタに接続されている。
【0034】第1及び第2の電界効果トランジスタQ1
a、Q2aは第3及び第4のトランジスタQ3 、Q4 によ
って制御される。即ち、第1及び第2の電界効果トラン
ジスタQ1a、Q2aの抵抗値は第3及び第4のトランジス
タQ3 、Q4 の抵抗値に比例して変化する。従って、図
9の電力増幅回路は図3の電力増幅回路と同様に動作
し、同様な効果を得ることができる。なお、図9では出
力段の電界効果トランジスタQ1a、Q1bと駆動トランジ
スタQ3 、Q4 との組み合せによって第1及び第2の電
流制御手段が構成されている。
【0035】
【第8の実施形態】図10の第8の実施形態の電力増幅
回路は、図3の電力増幅回路の第2の電源端子2をグラ
ンド端子4に接続し、且つ出力端子3とグランドとの間
において負荷9に直列になるようにコンデンサCを接続
して単一電源型に変形したものである。この図10に示
すように第2の電源端子2aをグランド端子としても、
コンデンサCを設けることによって負荷9に図3と同様
に交流電流を供給することができる。従って、図10の
第8の実施形態によっても図3の第1の実施形態と同一
の効果を得ることができる。なお、抵抗Rcはトランジ
スタQaのコレクタとベ−スとの間に接続されている。
この抵抗Rcを破線で示すように、出力端子3とトラン
ジスタQaのベ−スとの間に接続することもできる。
【0036】
【第9の実施形態】図11に示す第9の実施形態の電力
増幅回路は、プッシュプル回路としないエミッタフォロ
ワの増幅回路である。出力段の電流制御素子又は増幅素
子としてのNPN型の第1のトランジスタQ11のコレク
タは第1の電源端子1に接続され、このエミッタは出力
端子3と第1の抵抗R11 を介して第2の電源端子即ち
グランド端子2aに接続されている。負荷9はコンデン
サCを介して第1の抵抗R11に並列に接続されている。
駆動トランジスタとしてのNPN型の第2のトランジス
タQ12のコレクタは第1の電源端子1に接続され、この
エミッタは第1のトランジスタQ11のベースに接続され
ている。従って、2つのトランジスタQ11、Q12は図3
の2つのトランジスタQ1 、Q3 と同様にダーリントン
接続されている。第1のバイアス回路5bを形成する第
2の抵抗R12は第1の電源端子1と第2のトランジスタ
Q12のベースとの間に接続されている。図11の第2の
バイアス回路7fはNPN型の第3及び第4のトランジ
スタQ13、Q14と第3及び第4の抵抗R13、R14とから
成り、図3の第3のバイアス回路7bと同一に形成され
ている。但し、図11のバイアス回路7fの第4の抵抗
R14及びトランジスタQ14は、グランド端子2aに接続
されている。第5の抵抗R15は第1のトランジスタQ11
のベースとグランド端子2aとの間に接続されている。
信号入力用としてのNPN型の第5のトランジスタQ15
のコレクタは第2のトランジスタQ12のベースに接続さ
れ、このエミッタは第6の抵抗R16を介してグランド端
子2aに接続されている。第7の抵抗R17は電源端子1
とトランジスタQ15のベースとの間に接続され、抵抗R
18はトランジスタQ15のベースとグランド端子2aとの
間に接続されている。信号源e1 は結合コンデンサC1
を介してトランジスタQ15のベースに接続されている。
ダーリントン接続された2つのトランジスタQ11、Q12
の組み合せ回路は等価的に1つのNPNトランジスタ又
は電流制御手段として機能する。この電流制御手段の第
1の主端子はトランジスタQ11のコレクタであり、第2
の主端子はトランジスタQ11のエミッタであり、制御素
子はトランジスタQ12のベースである。
【0037】図11の回路の第1、第2、第3、第4及
び第5のトランジスタQ11、Q12、Q13、Q14、Q15は
図3の回路の第1、第3、第5、第6及び信号入力用の
トランジスタQ1 、Q3 、Q5 、Q6 、Qa と実質的に
同一に形成されており且つ同一に動作し、図11の抵抗
R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17は図3の抵
抗R1 、Ra 、R3 、R4 、Rf 、Rb 、Rc 、Rd と
実質的に同一に形成されており且つ同一に動作する。従
って、図11のバイアス回路7eは第1のトランジスタ
Q11の電流を負帰還制御し、第1のトランジスタQ11の
熱暴走の防止に寄与する。
【0038】
【変形例】本発明は、上述の実施形態に限定されるもの
でなく、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図7に示す2つの信号源e1 、e2 を設ける方
式を、図4、図5、図6、図8、図9及び図10の増幅
回路にも適用することができる。 (2) 図4、図5、図6、図7、図9及び図10にお
いて、第4のバイアス回路8を図8に示す第4のバイア
ス回路8aと同一にすることができる。 (3) 図4、図5、図6、図7、図9及び図10にお
いて、抵抗Rfによるバイアス回路8の代りに、図8の
抵抗Rf1、Rf2のバイアス回路8aを設けることがで
きる。 (4) 図9に示す電界効果トランジスタQ1a、Q2a
を、図4、図5、図6、図7,図8、図10の増幅回路
のトランジスタQ1 、Q2 の代りに使用することができ
る。また、図11のトランジスタQ11を電界効果トラン
ジスタに置き換えることができる。 (5) 図10に示す単一電源方式を図4、図5、図
6、図7、図8及び図9の増幅回路にも適用することが
できる。 (6) SEPP増幅回路に対する信号の入力方法を種
々変形することができる。 (7) 図3、図4、図7〜図10で破線20で示すよ
うに第1のバイアス用トランジスタQ5 のベースを第3
のトランジスタQ3のエミッタに接続する代りに、第1
のトランジスタQ1 又はQ1aのエミッタ又はソースに接
続することができる。即ち、第1のバイアス用トランジ
スタQ5のベ−スは、2つのトランジスタQ1、Q3を
含む第1の電流制御手段の電流の変化に応じてベース電
流が変化する場所であればどこに接続してもよい。ま
た、図5及び図6の回路でトランジスタQ5 のベースを
第4のトランジスタQ4のエミッタに接続する代りに、
破線20で示すように第2のトランジスタQ2 のエミッ
タに接続することができる。即ち、第1のバイアス用ト
ランジスタQ5のベ−スは、2つのトランジスタQ2、
Q4を含む第2の電流制御手段の電流の変化に応じてベ
−ス電流が変化する場所であればどこに接続してもよ
い。また、図11においても破線20で示すように第3
のトランジスタQ13のベースを第2のトランジスタQ12
のエミッタに接続する代りに、第1のトランジスタQ11
の第2の主端子としてのエミッタに接続することができ
る。破線20の接続の場合には、Q1 とQ3 から成る第
1のダーリントントランジスタ回路、Q2 とQ4 から成
る第2のダーリントントランジスタ回路又はQ11とQ12
から成るグダ‐リントントランジスタ回路を1つのトラ
ンジスタにそれぞれ置き換えることができる。要する
に、この場合には第3及び第4のトランジスタQ3、Q4
又はQ12を省くことができる。なお、出力段を非ダーリ
ントン構成にする場合には、出力段トランジスタのベー
ス又は制御素子を第1のバイアス回路5又は5a又は5
bに接続する。 (8) 第1及び第2の抵抗R1、R2を省くことがで
きる。 (9) 図7、図8、図9及び図10の回路においても
第3のバイアス回路7bを図5の第3のバイアス回路7
dと同様な回路に変形することができる。 (10) 図7、図8、図9、図10及び図11におい
ても破線で示すようにダイオードDを抵抗R3 又はR13
に直列に接続することができる。 (11) トランジスタQ1、Q3及びQ2、Q4及びQ1
1、Q12の電流増幅手段を、2段よりも多いトランジス
タから成る3段以上のダーリントン回路に構成すること
ができる。この場合にはダーリントン回路の任意の段の
エミッタをトランジスタQ5又はQ13のベースに接続す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のSEPP増幅回路を示す回路図である。
【図2】従来の別のSEPP増幅回路を示す回路図であ
る。
【図3】第1の実施形態のSEPP増幅回路を示す回路
図である。
【図4】第2の実施形態のSEPP増幅回路を示す回路
図である。
【図5】第3の実施形態のSEPP増幅回路を示す回路
図である。
【図6】第4の実施形態のSEPP増幅回路を示す回路
図である。
【図7】第5の実施形態のSEPP増幅回路を示す回路
図である。
【図8】第6の実施形態のSEPP増幅回路を示す回路
図である。
【図9】第7の実施形態のSEPP増幅回路を示す回路
図である。
【図10】第8の実施形態のSEPP増幅回路を示す回
路図である。
【図11】第9の実施形態のエミッタフォロワ増幅回路
を示す回路図である。
【符号の説明】
Q1 〜Q6 第1〜第6のトランジスタ R1 〜R4 第1〜第4の抵抗 5 第1のバイアス回路 6 第2のバイアス回路 7〜7f 第3のバイアス回路 8 第4のバイアス回路
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Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の電源端子と、 負荷を接続するための出力端子と、 前記第1の電源端子に接続された第1の主端子と前記出
    力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主
    端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有してい
    る第1の電流制御手段と、 前記第2の電源端子に接続された第1の主端子と前記出
    力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主
    端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有してい
    る第2の電流制御手段と、を有しているSEPP型増幅
    回路において、 前記第1の電流制御手段の前記制御端子に接続されたコ
    レクタと前記第1の電流制御手段の電流の変化に応じて
    変化するベ−ス電流が流れるように前記第1の電流制御
    手段に接続されたベ−スとを有している第1のバイアス
    用トランジスタ(Q5)と、 前記第1のバイアス用トランジスタ(Q5)のエミッタに
    その一端が接続された第1の抵抗(R3)と、 前記第1の抵抗(R3)の他端と前記第2の電流制御手段
    の前記制御端子との間に接続された第2の抵抗(R4)
    と、 前記第1の電流制御手段の前記制御端子に接続されたコ
    レクタと前記第2の電流制御手段の前記制御端子に接続
    されたエミッタと前記第1及び第2の抵抗の相互接続点
    に接続されたベ−スとを有している第2のバイアス用ト
    ランジスタ(Q6)とを備えていることを特徴とするS
    EPP型増幅回路。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の電源端子と、 負荷を接続するための出力端子と、 前記第1の電源端子に接続された第1の主端子と前記出
    力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主
    端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有する第
    1の電流制御手段と、 前記第2の電源端子に接続された第1の主端子と前記出
    力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主
    端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有してい
    る第2の電流制御手段と、 を有しているSEPP型増幅回路において、 前記第2の電流制御手段の前記制御端子に接続されたコ
    レクタと前記第2の電流制御手段の電流の変化に応じて
    変化するベ−ス電流が流れるように前記第2の電流制御
    手段に接続されたベ−スとを有している第1のバイアス
    用トランジスタ(Q5)と、 前記第1のバイアス用トランジスタ(Q5)のエミッタに
    その一端が接続された第1の抵抗(R3)と、 前記第1の抵抗(R3)の他端と前記第1の電流制御手
    段の前記制御端子との間に接続された第2の抵抗(R
    4)と、 前記第2の電流制御手段の前記制御端子に接続されたコ
    レクタと前記第1の電流制御手段の前記制御端子に接続
    されたエミッタと前記第1及び第2の抵抗の相互接続点
    に接続されたベ−スとを有している第2のバイアス用ト
    ランジスタ(Q6)とを備えていることを特徴とするS
    EPP型増幅回路。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の電源端子と、 負荷を接続するための出力端子と、 前記第1の電源端子に接続された第1の主端子と前記出
    力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主
    端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有する第
    1の電流制御素子と、 前記第2の電源端子に接続された第1の主端子と前記出
    力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主
    端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有してい
    る第2の電流制御素子と、 前記第1の電流制御素子の前記第1の主端子に接続された
    コレクタと前記第1の電流制御素子の前記制御端子に接
    続されたエミッタとを有している第1の駆動トランジス
    タ(Q3)と、 前記第2の電流制御素子の前記第1の主端子に接続された
    コレクタと前記第2の電流制御素子の前記制御端子に接
    続されたエミッタとを有している第2の駆動トランジス
    タ(Q4)と、 を有しているSEPP型増幅回路において、 前記第1の駆動トランジスタのベ−スに接続されたコレ
    クタと前記第1の駆動トランジスタのエミッタ又は前記
    第1の電流制御素子の第2の主端子に接続されたベ−ス
    とを有している第1のバイアス用トランジスタ(Q5)
    と、 前記第1のバイアス用トランジスタ(Q5)のエミッタに
    その一端が接続された第1の抵抗(R3)と、 前記第1の抵抗(R3)の他端と前記第2の駆動トランジ
    スタのベ−スとの間に接続された第2の抵抗(R4)
    と、 前記第1の駆動トランジスタのベ−スに接続されたコレ
    クタと前記第2の駆動トランジスタのベ−スに接続され
    たエミッタと前記第1及び第2の抵抗の相互接続点に接
    続されたベ−スとを有している第2のバイアス用トラン
    ジスタ(Q6)とを備えていることを特徴とするSEP
    P型増幅回路。
  4. 【請求項4】第1及び第2の電源端子と、 負荷を接続するための出力端子と、 前記第1の電源端子に接続された第1の主端子と前記出
    力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主
    端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有する第
    1の電流制御素子と、 前記第2の電源端子に接続された第1の主端子と前記出
    力端子に接続された第2の主端子と前記第1及び第2の主
    端子間の抵抗値を制御するための制御端子とを有してい
    る第2の電流制御素子と、 前記第1の電流制御素子の前記第1の主端子に接続された
    コレクタと前記第1の電流制御素子の前記制御端子に接
    続されたエミッタとを有している第1の駆動トランジス
    タ(Q3)と、 前記第2の電流制御素子の前記第1の主端子に接続された
    コレクタと前記第2の電流制御素子の前記制御端子に接
    続されたエミッタとを有している第2の駆動トランジス
    タ(Q4)と、 を有しているSEPP型増幅回路において、 前記第2の駆動トランジスタのベ−スに接続されたコレ
    クタと前記第2の駆動トランジスタのエミッタ又は前記
    第2の電流制御素子の第2の主端子に接続されたベ−ス
    とを有している第1のバイアス用トランジスタ(Q5)
    と、 前記第1のバイアス用トランジスタ(Q5)のエミッタに
    その一端が接続された第1の抵抗(R3)と、 前記第1の抵抗(R3)の他端と前記第1の駆動トラン
    ジスタのベ−スとの間に接続された第2の抵抗(R4)
    と、 前記第2の駆動トランジスタのベ−スに接続されたコレ
    クタと前記第1の駆動トランジスタのベ−スに接続され
    たエミッタと前記第1及び第2の抵抗の相互接続点に接
    続されたベ−スとを有している第2のバイアス用トラン
    ジスタ(Q6)とを備えていることを特徴とするSEP
    P型増幅回路。
  5. 【請求項5】 更に、前記第1の電流制御手段又は電流
    制御素子の第2の主端子と前記出力端子との間に接続さ
    れた第3の抵抗(R1)と、前記第2の電流制御手段又
    は電流制御素子の第2の主端子と前記出力端子との間に
    接続された第4の抵抗(R2)を有していることを特徴
    とする請求項1又は2又は3又は4記載のSEPP型増
    幅回路。
  6. 【請求項6】 更に、前記第1の抵抗に直列に接続され
    たダイオ−ドを有していることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載のSEPP型増幅回路。
  7. 【請求項7】 前記第1の電源端子は正極性の電圧を供
    給する端子であり、前記第2の電源端子は前記正極性の
    電圧と同一の絶対値を有する負極性の電圧を供給する端
    子であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載のSEPP型増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記第1の電源端子は所定の電圧を供給
    する端子であり、前記第2の電源端子はグランド端子で
    あり、前記負荷は前記出力端子と前記グランド端子との
    間にコンデンサ(C)を介して接続されるものである請
    求項1乃至6のいずれかに記載のSEPP型増幅回路。
  9. 【請求項9】 電源端子(1)と、 グランド端子(2a)と、 負荷を接続するための出力端子(3)と、 第1及び第2の主端子と前記第1及び第2の主端子間の抵抗
    値を制御するための制御端子とを有し且つ前記第1の主
    端子が前記第1の電源端子に接続されている電流制御手
    段(Q11、Q12)と、 前記電流制御手段の前記第2の主端子と前記グランド端
    子との間に接続された第1の抵抗(R11)と、 前記電源端子(1)と前記電流制御手段の前記制御端子
    との間に接続されたバイアス回路(5b)と、 前記電流制御手段の前記制御端子に接続されたコレクタ
    と前記電流制御手段の電流の変化に応じて変化するベ−
    ス電流が流れるように前記電流制御手段に接続されたベ
    −スとを有している第1のバイアス用トランジスタ(Q1
    3)と、 前記第1のバイアス用トランジスタ(Q13)のエミッタ
    にその一端が接続された第2の抵抗(R13)と、 前記第2の抵抗(R13)の他端と前記グランド端子(2
    a)との間に接続された第3の抵抗(R14)と、 前記電流制御手段の前記制御端子に接続されたコレクタ
    と前記グランド端子(2a)に接続されたエミッタと前
    記第2及び第3の抵抗(R13,R14)の相互接続点に接続
    されたベ−スとを有している第2のバイアス用トランジ
    スタ(Q14)と、を有し、前記出力端子(3)とグラン
    ド端子(2a)との間に負荷を接続し、前記電流制御手
    段の前記制御端子の電位を信号によって変える構成の増
    幅回路。
  10. 【請求項10】 電源端子(1)とグランド端子(2
    a)と、 負荷を接続するための出力端子(3)と、 第1及び第2の主端子と前記第1及び第2の主端子間の抵抗
    値を制御するための制御端子とを有し且つ前記第1の主
    端子が前記第1の電源端子に接続されている電流制御素
    子(Q11)と、 前記電流制御素子(Q11)と前記グランド端子との間に
    接続された第1の抵抗(R11)と、 前記電流制御素子(Q11)の前記第1の主端子に接続さ
    れたコレクタと前記第1の電流制御素子(Q11)の前記
    制御端子に接続されたエミッタとを有している駆動トラ
    ンジスタ(Q12)と、 前記電源端子(1)と前記駆動トランジスタ(Q12)の
    ベ−スとの間に接続されたバイアス回路(5b)と、 前記駆動トランジスタ(Q12)のベ−スに接続されたコ
    レクタと前記駆動トランジスタ(Q12)のエミッタ又は
    前記電流制御素子(Q1)の第2の主端子に接続された
    ベ−スとを有している第1のバイアス用トランジスタ
    (Q13)と、 前記第1のバイアス用トランジスタ(Q13)のエミッタ
    にその一端が接続された第2の抵抗(R13)と、 前記第2の抵抗(R13)の他端と前記グランド端子(2
    a)との間に接続された第3の抵抗(R14)と、 前記駆動トランジスタ(Q12)のベ−スに接続されたコ
    レクタと前記グランド端子(2a)に接続されたエミッ
    タと前記第2及び第3の抵抗(R13,R14)の相互接続点
    に接続されたベ−スとを有している第2のバイアス用ト
    ランジスタ(Q14)と、を有し、前記出力端子(3)と
    グランド端子(2a)との間に負荷を接続し、前記駆動
    トランジスタ(Q12)のベ−ス電位を信号によって変え
    る構成の増幅回路。
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