JP2008178027A - ミクサ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】RF信号入力用バイポーラトランジスタに入力されるRF信号が大信号である場合でも、RF信号入力用バイポーラトランジスタのベース電位の降下を抑制して、高飽和特性を実現することができるミクサ回路を得ることを目的とする。
【解決手段】RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13b及びバイアス用バイポーラトランジスタ22から構成されるカレントミラーのベース電流Ibを補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタ24を設け、電流供給回路25がベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流Ibの補償量に応じた電流をバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給する。
【選択図】図1

Description

この発明は、通信衛星、地上波マイクロ波通信、移動体通信などの通信回路に使用されるミクサ回路に関するものである。
一般にBJT、HBTなどのNPNバイポーラトランジスタを用いている高周波回路においては、高飽和特性を得るために、ベース電圧を定電圧で動作させる定電圧ベースバイアス回路が用いられる。
しかしながら、抵抗を用いてベースバイアスを印加する場合、大電力の高周波信号が入力されると、ベース電流の増加に伴ってベース電位が降下し、飽和特性が劣化することがある。
したがって、ベース電流が増加しても、ベース電位が降下しないバイアス回路が必要である。
例えば、以下の非特許文献1に開示されている従来のミクサ回路は、高周波信号であるRF信号を入力するRF信号入力用バイポーラトランジスタを有し、局部発振波であるLO信号を用いて、RF信号入力用バイポーラトランジスタにより入力されたRF信号を中間周波数信号であるIF信号に変換する信号変換回路の他に、RF信号入力用バイポーラトランジスタのベースに電圧を供給するバイアス回路を備えている。
バイアス回路は、次の(1)〜(5)の要素から構成されている。
(1)RF信号入力用バイポーラトランジスタとカレントミラーを構成するバイアス用バイポーラトランジスタ1
(2)RF信号入力用バイポーラトランジスタ及びバイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電流を補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタ2
(3)一定の電圧をバイアス用バイポーラトランジスタに供給する電源3
(4)バイアス用バイポーラトランジスタ1のコレクタと電源3との間に接続されている抵抗4
(5)バイアス用バイポーラトランジスタ1のベースとRF信号入力用バイポーラトランジスタのベースとの間に接続されている抵抗5
RF信号入力用バイポーラトランジスタに入力されるRF信号が小信号である場合、RF信号入力用バイポーラトランジスタのベース電位Vbは、次のように表される。
Vb=Vref−R1×Iref−R2×Ib
ただし、Vrefは電源3から出力される電圧、R1は抵抗4の抵抗値、Irefは抵抗4を流れる電流、R2は抵抗5の抵抗値、Ibは抵抗5を流れる電流(RF信号入力用バイポーラトランジスタのベース電流)である。
一方、RF信号入力用バイポーラトランジスタに入力されるRF信号が大信号である場合、RF信号入力用バイポーラトランジスタのベース電位Vbは、次のように表される。
Vb=Vref−R1×Iref−R2×Ib−R2×ΔIb
ただし、ΔIbはRF信号入力用バイポーラトランジスタのベース電流の増加量であり、RF信号入力用バイポーラトランジスタに入力されるRF信号が小信号である場合より、RF信号入力用バイポーラトランジスタのベース電位VbがR2×ΔIbだけ降下する。
電子情報通信学会の信学技報「MW2000−154」
従来のミクサ回路は以上のように構成されているので、RF信号入力用バイポーラトランジスタに入力されるRF信号が大信号である場合、RF信号が小信号である場合より、RF信号入力用バイポーラトランジスタのベース電位Vbが降下する。このため、バイアス点がB級よりにシフトして、飽和特性が劣化することがあるなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、RF信号入力用バイポーラトランジスタに入力されるRF信号が大信号である場合でも、RF信号入力用バイポーラトランジスタのベース電位の降下を抑制して、高飽和特性を実現することができるミクサ回路を得ることを目的とする。
この発明に係るミクサ回路は、高周波入力用バイポーラトランジスタ及びバイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電流を補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタを設け、電流供給手段がベース電流補償用バイポーラトランジスタによるベース電流の補償量に応じた電流をバイアス用バイポーラトランジスタに供給するようにしたものである。
この発明によれば、高周波入力用バイポーラトランジスタ及びバイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電流を補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタを設け、電流供給手段がベース電流補償用バイポーラトランジスタによるベース電流の補償量に応じた電流をバイアス用バイポーラトランジスタに供給するように構成したので、高周波入力用バイポーラトランジスタに入力される高周波の差動信号が大信号である場合でも、高周波入力用バイポーラトランジスタのベース電位の降下を抑制して、高飽和特性を実現することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるミクサ回路を示す構成図であり、図において、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13aは例えばBJT、HBTなどのNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがコンデンサ12aを介してRF信号入力端子11aと接続され、エミッタがグランドと接続されている。
RF信号入力用バイポーラトランジスタ13bはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがコンデンサ12bを介してRF信号入力端子11bと接続され、エミッタがグランドと接続されている。
なお、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bから、RF信号の差動信号(高周波の差動信号)を入力する高周波入力用バイポーラトランジスタが構成されている。
信号変換部14はLO信号の差動信号(局部発振波の差動信号)を用いて、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bにより入力されたRF信号の差動信号をIF信号の差動信号(中間周波の差動信号)に変換し、IF信号の差動信号をIF信号出力端子18a,18bに出力する。なお、信号変換部14は信号変換手段を構成している。
LO信号入力用バイポーラトランジスタ16aはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがLO信号入力端子15aと接続され、エミッタがRF信号入力用バイポーラトランジスタ13aのコレクタと接続され、コレクタがコレクタバイアス用印加抵抗17a及びIF信号出力端子18aと接続されている。
LO信号入力用バイポーラトランジスタ16bはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがLO信号入力端子15bと接続され、エミッタがRF信号入力用バイポーラトランジスタ13aのコレクタと接続され、コレクタがコレクタバイアス用印加抵抗17b及びIF信号出力端子18bと接続されている。
LO信号入力用バイポーラトランジスタ16cはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがLO信号入力端子15bと接続され、エミッタがRF信号入力用バイポーラトランジスタ13bのコレクタと接続され、コレクタがコレクタバイアス用印加抵抗17a及びIF信号出力端子18aと接続されている。
LO信号入力用バイポーラトランジスタ16dはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがLO信号入力端子15aと接続され、エミッタがRF信号入力用バイポーラトランジスタ13bのコレクタと接続され、コレクタがコレクタバイアス用印加抵抗17b及びIF信号出力端子18bと接続されている。
バイアス回路21はRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに電圧を供給するとともに、コレクタバイアス用印加抵抗17a,17bに電圧を供給する回路である。
バイアス用バイポーラトランジスタ22はNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがバイアス用印加抵抗23を介してRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bと接続され、エミッタがグランドと接続されている。
なお、バイアス用バイポーラトランジスタ22はRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bとカレントミラーを構成している。
ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24はNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタと接続され、エミッタがバイアス用バイポーラトランジスタ22のベースと接続されている。
なお、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24はRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13b及びバイアス用バイポーラトランジスタ22から構成されるカレントミラーのベース電流を補償する。
電流供給回路25はベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流の補償量に応じた電流をバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給する回路である。なお、電流供給回路25は電流供給手段を構成している。
電源26は基準抵抗27a,27bを介して電圧をP型のカレントミラー回路28に印加する。
カレントミラー回路28は2つのP型トランジスタ29a,29bから構成されており、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流の補償量に応じた電流をバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給する。
P型トランジスタ29aはゲートがベース電流補償用バイポーラトランジスタ24のコレクタと接続され、ソースが基準抵抗27aと接続され、ドレインがバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタと接続されている。
P型トランジスタ29bはゲート及びドレインがベース電流補償用バイポーラトランジスタ24のコレクタと接続され、ソースが基準抵抗27bと接続されている。
次に動作について説明する。
RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bは、RF信号入力端子11a,11bからRF信号の差動信号を入力する。
信号変換部14は、LO信号入力用バイポーラトランジスタ16a,16b,16c,16dがLO信号入力端子15a,15bからLO信号の差動信号を入力すると、そのLO信号の差動信号を用いて、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bにより入力されたRF信号の差動信号をIF信号の差動信号に変換し、そのIF信号の差動信号をIF信号出力端子18a,18bに出力する。
バイアス回路21のバイアス用バイポーラトランジスタ22は、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bとカレントミラーを構成しており、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに電圧を供給しているが、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24がRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbが一定になるように、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流Ibを補償している。
具体的には、以下の通りである。
RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bに入力されるRF信号が小信号である場合、バイアス回路21の基準電流Irefは、次のように表される。
Iref=(Vref−Vpnp−2Vbe)/R1 (1)
ただし、Vrefは電源26から出力される電圧、VpnpはP型トランジスタ29a,29bのゲート・ソース間電圧、Vbeはベース電流補償用バイポーラトランジスタ24のベース・エミッタ間電圧、R1は基準抵抗27a,27bの抵抗値である。
この場合、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのコレクタ電流Icは、次のように表される。
Ic=[N/{(1+((1+N)/β(1+β)))}]×Iref (2)
また、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbとベース電流Ibは、次のように表される。
Vb=(Vref−Iref×R1−Vpnp)/2 (3)
Ib=Ic/β (4)
ただし、βはRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bの電流増幅率、NはRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのミラー比である。
一方、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bに入力されるRF信号が大信号である場合、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbの降下を抑制するために、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流Ibの補償量が増加する。
これにより、カレントミラー回路28がバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給する電流、即ち、バイアス回路21の基準電流Irefが増加する。
その結果、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流Ibが、以下のように増加する。
Ib_final=ΔIb{1+Σ(N×A)n} (5)
A=(β×β’/(β’−2))
/{β(β+1)(β’+2)−β×β'+β’+2} (6)
ただし、Ib_finalは増加後のベース電流、β’はベース電流補償用バイポーラトランジスタ24の電流増幅率である。
したがって、RF信号が大信号であるとき、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流IbがΔIbだけ増加すると、ベース電流IbがΔIb(Σ(N×A)n)だけ補償されることになり、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbも増加する。
ベース電流Ibの補償量は、カレントミラー回路28のミラー比Nによって調整することができる。
なお、N×A<1の条件を満足することにより、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流Ibの発散を抑えることができる。
図2はこの発明の実施の形態1によるミクサ回路及び従来のミクサ回路におけるベース電圧と利得の出力電力依存性を示す説明図である。
従来のミクサ回路の場合、図2から明らかなように、RF信号が大信号であるとき、ベース電位Vbが降下して、出力電力の利得も低下する。
これに対して、この実施の形態1のミクサ回路の場合、カレントミラー回路28がベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流Ibの補償量に応じた電流をバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給するようにしているので、RF信号が大信号であるときも、ベース電位Vbが降下せず、出力電力の利得の低下を抑制している。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13b及びバイアス用バイポーラトランジスタ22から構成されるカレントミラーのベース電流Ibを補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタ24を設け、電流供給回路25がベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流Ibの補償量に応じた電流をバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給するように構成したので、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bに入力されるRF信号が大信号である場合でも、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbの降下を抑制して、高飽和特性を実現することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態1では、バイアス印加素子として、バイアス用印加抵抗23を用いるものについて示したが、これに限るものではなく、例えば、インダクタを用いてもよい。
また、この実施の形態1では、カレントミラー回路28が2つのP型トランジスタ29a,29bから構成されているものについて示したが、図3に示すように、カレントミラー回路28が2つのPNPバイポーラトランジスタ29c,29dから構成されていてもよく、同様の効果を奏することができる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2によるミクサ回路を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
IF信号入力用バイポーラトランジスタ33aはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがコンデンサ32aを介してIF信号入力端子31aと接続され、エミッタがグランドと接続されている。
IF信号入力用バイポーラトランジスタ33bはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがコンデンサ32bを介してIF信号入力端子31bと接続され、エミッタがグランドと接続されている。
なお、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bから、IF信号の差動信号を入力する中間周波入力用バイポーラトランジスタが構成されている。
信号変換部34はLO信号の差動信号(局部発振波の差動信号)を用いて、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bにより入力されたIF信号の差動信号をRF信号の差動信号に変換し、RF信号の差動信号をRF信号出力端子38a,38bに出力する。なお、信号変換部34は信号変換手段を構成している。
LO信号入力用バイポーラトランジスタ36aはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがLO信号入力端子35aと接続され、エミッタがIF信号入力用バイポーラトランジスタ33aのコレクタと接続され、コレクタがコレクタバイアス用印加抵抗37a及びRF信号出力端子38aと接続されている。
LO信号入力用バイポーラトランジスタ36bはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがLO信号入力端子35bと接続され、エミッタがIF信号入力用バイポーラトランジスタ33aのコレクタと接続され、コレクタがコレクタバイアス用印加抵抗37b及びRF信号出力端子18bと接続されている。
LO信号入力用バイポーラトランジスタ36cはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがLO信号入力端子35bと接続され、エミッタがIF信号入力用バイポーラトランジスタ33bのコレクタと接続され、コレクタがコレクタバイアス用印加抵抗37a及びRF信号出力端子38aと接続されている。
LO信号入力用バイポーラトランジスタ36dはNPNバイポーラトランジスタから構成されており、ベースがLO信号入力端子35aと接続され、エミッタがIF信号入力用バイポーラトランジスタ33bのコレクタと接続され、コレクタがコレクタバイアス用印加抵抗37b及びRF信号出力端子18bと接続されている。
次に動作について説明する。
IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bは、IF信号入力端子31a,31bからIF信号の差動信号を入力する。
信号変換部34は、LO信号入力用バイポーラトランジスタ36a,36b,36c,36dがLO信号入力端子35a,35bからLO信号の差動信号を入力すると、そのLO信号の差動信号を用いて、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bにより入力されたIF信号の差動信号をRF信号の差動信号に変換し、そのRF信号の差動信号をRF信号出力端子38a,38bに出力する。
バイアス回路21のバイアス用バイポーラトランジスタ22は、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bとカレントミラーを構成しており、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに電圧を供給しているが、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24がIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbが一定になるように、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電流Ibを補償している。
具体的には、以下の通りである。
IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bに入力されるIF信号が小信号である場合、バイアス回路21の基準電流Irefは、次のように表される。
Iref=(Vref−Vpnp−2Vbe)/R1 (7)
ただし、Vrefは電源26から出力される電圧、VpnpはP型トランジスタ29a,29bのゲート・ソース間電圧、Vbeはベース電流補償用バイポーラトランジスタ24のベース・エミッタ間電圧、R1は基準抵抗27a,27bの抵抗値である。
この場合、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのコレクタ電流Icは、次のように表される。
Ic=[N/{(1+((1+N)/β(1+β)))}]×Iref (8)
また、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbとベース電流Ibは、次のように表される。
Vb=(Vref−Iref×R1−Vpnp)/2 (9)
Ib=Ic/β (10)
ただし、βはIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bは電流増幅率、NはIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのミラー比である。
一方、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bに入力されるIF信号が大信号である場合、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbの降下を抑制するために、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流Ibの補償量が増加する。
これにより、カレントミラー回路28がバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給する電流、即ち、バイアス回路21の基準電流Irefが増加する。
その結果、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電流Ibが、以下のように増加する。
Ib_final=ΔIb{1+Σ(N×A)n} (11)
A=(β×β’/β’−2)
/{β(β+1)(β’+2)−β×β'+β’+2} (12)
ただし、Ib_finalは増加後のベース電流、β’はベース電流補償用バイポーラトランジスタ24の電流増幅率である。
したがって、IF信号が大信号であるとき、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電流IbがΔIbだけ増加すると、ベース電流IbがΔIb(Σ(N×A)n)だけ補償されることになり、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbも増加する。
ベース電流Ibの補償量は、カレントミラー回路28のミラー比Nによって調整することができる。
なお、N×A<1の条件を満足することにより、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電流Ibの発散を抑えることができる。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33b及びバイアス用バイポーラトランジスタ22から構成されるカレントミラーのベース電流Ibを補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタ24を設け、電流供給回路25がベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流Ibの補償量に応じた電流をバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給するように構成したので、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bに入力されるIF信号が大信号である場合でも、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbの降下を抑制して、高飽和特性を実現することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態2では、カレントミラー回路28が2つのP型トランジスタ29a,29bから構成されているものについて示したが、カレントミラー回路28が2つのPNPバイポーラトランジスタから構成されていてもよく、同様の効果を奏することができる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるミクサ回路を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
電流源41は定電流である基準電流Iref2をバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタに供給する。
次に動作について説明する。
RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bは、RF信号入力端子11a,11bからRF信号の差動信号を入力する。
信号変換部14は、LO信号入力用バイポーラトランジスタ16a,16b,16c,16dがLO信号入力端子15a,15bからLO信号の差動信号を入力すると、そのLO信号の差動信号を用いて、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bにより入力されたRF信号の差動信号をIF信号の差動信号に変換し、そのIF信号の差動信号をIF信号出力端子18a,18bに出力する。
バイアス回路21のバイアス用バイポーラトランジスタ22は、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bとカレントミラーを構成しており、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに電圧を供給しているが、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24がRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbが一定になるように、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流Ibを補償している。
具体的には、以下の通りである。
RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bに入力されるRF信号が小信号である場合、バイアス回路21の基準電流Iref2は、次のように表される。
Iref2=(Vref−Vpnp−2Vbe)/R1 (13)
この場合、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのコレクタ電流Icは、次のように表される。
Ic=N/{(1+(1+N))/β(1+β)}×(Iref1+Iref2)
(14)
また、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbとベース電流Ibは、次のように表される。
Vb=(Vref−Iref2×R1−Vpnp)/2 (15)
Ib=Ic/β (16)
ただし、βはRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bの電流増幅率、NはRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのミラー比である。
また、Iref1は電流源41からバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタに供給される基準電流である。
一方、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bに入力されるRF信号が大信号である場合、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbの降下を抑制するために、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流Ibの補償量が増加する。
これにより、カレントミラー回路28がバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給する電流、即ち、バイアス回路21の基準電流Iref2が増加する。
その結果、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流Ibが、以下のように増加する。
Ib_final=ΔIb{1+Σ(N×A)n} (17)
A=(β×β’/(β’−2))
/{β(β+1)(β’+2)−β×β'+β’+2} (18)
ただし、Ib_finalは増加後のベース電流、β’はベース電流補償用バイポーラトランジスタ24の電流増幅率である。
したがって、RF信号が大信号であるとき、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流IbがΔIbだけ増加すると、ベース電流IbがΔIb(Σ(N×A)n)だけ補償されることになり、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbも増加する。
ベース電流Ibの補償量は、カレントミラー回路28のミラー比Nによって調整することができる。
なお、N×A<1の条件を満足することにより、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流Ibの発散を抑えることができる。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、基準電流Iref1をバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタに供給する電流源41を設けるように構成したので、上記実施の形態1と同様の効果を奏する他に、電源26の基準電圧Vrefが低電圧化されている場合でも、同様に動作することが可能になる効果を奏する。
なお、この実施の形態3では、電流源41をバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタに接続しているものについて示しているが、例えば、電圧源と高抵抗からなる電流源をバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタに接続するようにしてもよいし、バンドギャップ回路をバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタに接続するようにしてもよい。
また、この実施の形態3では、カレントミラー回路28が2つのP型トランジスタ29a,29bから構成されているものについて示したが、図6に示すように、カレントミラー回路28が2つのPNPバイポーラトランジスタ29c,29dから構成されていてもよく、同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4によるミクサ回路を示す構成図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図4のミクサ回路と比べて、電流源41が実装されている点で相違している。
次に動作について説明する。
IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bは、IF信号入力端子31a,31bからIF信号の差動信号を入力する。
信号変換部34は、LO信号入力用バイポーラトランジスタ36a,36b,36c,36dがLO信号入力端子35a,35bからLO信号の差動信号を入力すると、そのLO信号の差動信号を用いて、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bにより入力されたIF信号の差動信号をRF信号の差動信号に変換し、そのRF信号の差動信号をRF信号出力端子38a,38bに出力する。
バイアス回路21のバイアス用バイポーラトランジスタ22は、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bとカレントミラーを構成しており、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに電圧を供給しているが、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24がIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbが一定になるように、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電流Ibを補償している。
具体的には、以下の通りである。
IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bに入力されるIF信号が小信号である場合、バイアス回路21の基準電流Iref2は、次のように表される。
Iref2=(Vref−Vpnp−2Vbe)/R1 (19)
この場合、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのコレクタ電流Icは、次のように表される。
Ic=N/{(1+(1+N))/β(1+β)}×(Iref1+Iref2)
(20)
また、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbとベース電流Ibは、次のように表される。
Vb=(Vref−Iref2×R1−Vpnp)/2 (21)
Ib=Ic/β (22)
ただし、βはIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bの電流増幅率、NはIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのミラー比である。
また、Iref1は電流源41からバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタに供給される基準電流である。
一方、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bに入力されるIF信号が大信号である場合、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbの降下を抑制するために、ベース電流補償用バイポーラトランジスタ24によるベース電流Ibの補償量が増加する。
これにより、カレントミラー回路28がバイアス用バイポーラトランジスタ22に供給する電流、即ち、バイアス回路21の基準電流Iref2が増加する。
その結果、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電流Ibが、以下のように増加する。
Ib_final=ΔIb{1+Σ(N×A)n} (23)
A=(β×β’/(β’−2))
/{β(β+1)(β’+2)−β×β'+β’+2} (24)
ただし、Ib_finalは増加後のベース電流、β’はベース電流補償用バイポーラトランジスタ24の電流増幅率である。
したがって、IF信号が大信号であるとき、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電流IbがΔIbだけ増加すると、ベース電流IbがΔIb(Σ(N×A)n)だけ補償されることになり、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbも増加する。
ベース電流Ibの補償量は、カレントミラー回路28のミラー比Nによって調整することができる。
なお、N×A<1の条件を満足することにより、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電流Ibの発散を抑えることができる。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、基準電流Iref1をバイアス用バイポーラトランジスタ22のコレクタに供給する電流源41を設けるように構成したので、上記実施の形態2と同様の効果を奏する他に、電源26の基準電圧Vrefが低電圧化されている場合でも、同様に動作することが可能になる効果を奏する。
なお、この実施の形態4では、カレントミラー回路28が2つのP型トランジスタ29a,29bから構成されているものについて示したが、カレントミラー回路28が2つのPNPバイポーラトランジスタから構成されていてもよく、同様の効果を奏することができる。
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5によるミクサ回路を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
電流供給回路51はRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13b及びバイアス用バイポーラトランジスタ22から構成されるカレントミラーのベース電位Vbが所定電圧より低下すると、直流電流をRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給する回路である。なお、電流供給回路51は電流供給手段を構成している。
スイッチ用バイポーラトランジスタ52はベースとコレクタが短絡され、かつ、エミッタがRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースと接続され、カレントミラーのベース電位Vbが所定電圧以上であればオフ状態で、カレントミラーのベース電位Vbが所定電圧より低下するとオン状態になる。
電流源54は抵抗53を介して、定電流をスイッチ用バイポーラトランジスタ52のベース及びコレクタに出力する。
次に動作について説明する。
スイッチ用バイポーラトランジスタ52は、ベースとコレクタが短絡されており、ダイオードとして動作し、ダイオード端子間の電位差によってオンとオフが切り替わる。理想的にはオン時に短絡状態になり、オフ時に開放状態になる。
スイッチ用バイポーラトランジスタ52は、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bに入力されるRF信号が小信号である場合、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbが所定電圧より高いので、オフ状態になる。
この場合、電流源54がRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースから切り離されるので、電流源54から直流電流がRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給されず、バイアス回路21のバイアス用バイポーラトランジスタ22からベース電流IbがRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給される。
一方、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bに入力されるRF信号が大信号である場合、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbがバイアス用印加抵抗23によって降下するので、ベース電位Vbが所定電圧より低くなる。
これにより、ダイオード端子間の電位差が増加して、スイッチ用バイポーラトランジスタ52がオン状態になる。
この場合、電流源54がRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースと接続され、電流源54から直流電流がRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給されるので、バイアス回路21のバイアス用バイポーラトランジスタ22からRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給されるベース電流Ibの増加量を緩和することができる。
このため、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbの降下を抑圧することが可能になる。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13b及びバイアス用バイポーラトランジスタ22から構成されるカレントミラーのベース電位Vbが所定電圧より低下すると、直流電流をRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給する電流供給回路51を設けるように構成したので、バイアス用バイポーラトランジスタ22からRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給されるベース電流Ibの増加量を緩和して、RF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベース電位Vbの降下を抑圧することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態5では、バイアス用バイポーラトランジスタ22がベース電流IbをRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給するものについて示したが、バイアス用バイポーラトランジスタ22の代わりに、例えば、ウィルソン形ミラー回路がベース電流IbをRF信号入力用バイポーラトランジスタ13a,13bのベースに供給するようにしてもよい。
実施の形態6.
図9はこの発明の実施の形態6によるミクサ回路を示す構成図であり、図において、図4及び図8と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
次に動作について説明する。
スイッチ用バイポーラトランジスタ52は、ベースとコレクタが短絡されており、ダイオードとして動作し、ダイオード端子間の電位差によってオンとオフが切り替わる。理想的にはオン時に短絡状態になり、オフ時に開放状態になる。
スイッチ用バイポーラトランジスタ52は、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bに入力されるIF信号が小信号である場合、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbが所定電圧より高いので、オフ状態になる。
この場合、電流源54がIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースから切り離されるので、電流源54から直流電流がIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに供給されず、バイアス回路21のバイアス用バイポーラトランジスタ22からベース電流IbがIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに供給される。
一方、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bに入力されるIF信号が大信号である場合、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbがバイアス用印加抵抗23によって降下するので、ベース電位Vbが所定電圧より低くなる。
これにより、ダイオード端子間の電位差が増加して、スイッチ用バイポーラトランジスタ52がオン状態になる。
この場合、電流源54がIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースと接続され、電流源54から直流電流がIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに供給されるので、バイアス回路21のバイアス用バイポーラトランジスタ22からIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに供給されるベース電流Ibの増加量を緩和することができる。
このため、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbの降下を抑圧することが可能になる。
以上で明らかなように、この実施の形態6によれば、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33b及びバイアス用バイポーラトランジスタ22から構成されるカレントミラーのベース電位Vbが所定電圧より低下すると、直流電流をIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに供給する電流供給回路51を設けるように構成したので、バイアス用バイポーラトランジスタ22からIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに供給されるベース電流Ibの増加量を緩和して、IF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベース電位Vbの降下を抑圧することができる効果を奏する。
なお、この実施の形態6では、バイアス用バイポーラトランジスタ22がベース電流IbをIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに供給するものについて示したが、バイアス用バイポーラトランジスタ22の代わりに、例えば、ウィルソン形ミラー回路がベース電流IbをIF信号入力用バイポーラトランジスタ33a,33bのベースに供給するようにしてもよい。
この発明の実施の形態1によるミクサ回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態1によるミクサ回路及び従来のミクサ回路におけるベース電圧と利得の出力電力依存性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるミクサ回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態2によるミクサ回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるミクサ回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるミクサ回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるミクサ回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態5によるミクサ回路を示す構成図である。 この発明の実施の形態6によるミクサ回路を示す構成図である。
符号の説明
11a,11b RF信号入力端子、12a,12b,32a,32b コンデンサ、13a,13b RF信号入力用バイポーラトランジスタ(高周波入力用バイポーラトランジスタ)、14,34 信号変換部(信号変換手段)、15a,15b,35a,35b LO信号入力端子、16a,16b,16c,16d,36a,36b,36c,36d LO信号入力用バイポーラトランジスタ、17a,17b コレクタバイアス用印加抵抗、18a,18b IF信号出力端子、21 バイアス回路、22 バイアス用バイポーラトランジスタ、23 バイアス用印加抵抗、24 ベース電流補償用バイポーラトランジスタ、25,51 電流供給回路(電流供給手段)、26 電源、27a,27b 基準抵抗、28 カレントミラー回路、29a,29b P型トランジスタ
31a,31b IF信号入力端子、33a,33b IF信号入力用バイポーラトランジスタ(中間周波入力用バイポーラトランジスタ)、37a,37b コレクタバイアス用印加抵抗、38a,38b RF信号出力端子、41,54 電流源、52 スイッチ用バイポーラトランジスタ、53 抵抗。

Claims (7)

  1. 高周波の差動信号を入力する高周波入力用バイポーラトランジスタと、局部発振波の差動信号を用いて、上記高周波入力用バイポーラトランジスタにより入力された高周波の差動信号を中間周波の差動信号に変換する信号変換手段と、上記高周波入力用バイポーラトランジスタとカレントミラーを構成するバイアス用バイポーラトランジスタと、上記高周波入力用バイポーラトランジスタ及び上記バイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電流を補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタと、上記ベース電流補償用バイポーラトランジスタによるベース電流の補償量に応じた電流を上記バイアス用バイポーラトランジスタに供給する電流供給手段とを備えたミクサ回路。
  2. 中間周波の差動信号を入力する中間周波入力用バイポーラトランジスタと、局部発振波の差動信号を用いて、上記中間周波入力用バイポーラトランジスタにより入力された中間周波の差動信号を高周波の差動信号に変換する信号変換手段と、上記中間周波入力用バイポーラトランジスタとカレントミラーを構成するバイアス用バイポーラトランジスタと、上記中間周波入力用バイポーラトランジスタ及び上記バイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電流を補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタと、上記ベース電流補償用バイポーラトランジスタによるベース電流の補償量に応じた電流を上記バイアス用バイポーラトランジスタに供給する電流供給手段とを備えたミクサ回路。
  3. 電流供給手段がP型カレントミラー回路を用いて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のミクサ回路。
  4. 定電流をバイアス用バイポーラトランジスタに供給する電流源を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のミクサ回路。
  5. 高周波の差動信号を入力する高周波入力用バイポーラトランジスタと、局部発振波の差動信号を用いて、上記高周波入力用バイポーラトランジスタにより入力された高周波の差動信号を中間周波の差動信号に変換する信号変換手段と、上記高周波入力用バイポーラトランジスタとカレントミラーを構成するバイアス用バイポーラトランジスタと、上記高周波入力用バイポーラトランジスタ及び上記バイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電流を補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタと、上記高周波入力用バイポーラトランジスタ及び上記バイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電圧が所定電圧より低下すると、直流電流を上記カレントミラーのベースに供給する電流供給手段とを備えたミクサ回路。
  6. 中間周波の差動信号を入力する中間周波入力用バイポーラトランジスタと、局部発振波の差動信号を用いて、上記中間周波入力用バイポーラトランジスタにより入力された中間周波の差動信号を高周波の差動信号に変換する信号変換手段と、上記中間周波入力用バイポーラトランジスタとカレントミラーを構成するバイアス用バイポーラトランジスタと、上記中間周波入力用バイポーラトランジスタ及び上記バイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電流を補償するベース電流補償用バイポーラトランジスタと、上記高周波入力用バイポーラトランジスタ及び上記バイアス用バイポーラトランジスタから構成されるカレントミラーのベース電圧が所定電圧より低下すると、直流電流を上記カレントミラーのベースに供給する電流供給手段とを備えたミクサ回路。
  7. ベースとコレクタが短絡され、かつ、エミッタがカレントミラーのベースに接続され、上記カレントミラーのベース電圧が所定電圧以上であればオフ状態で、上記カレントミラーのベース電圧が所定電圧より低下するとオン状態になるスイッチ用バイポーラトランジスタと、上記スイッチ用バイポーラトランジスタのベース及びコレクタに定電流を出力する電流源とから電流供給手段が構成されていることを特徴とする請求項5または請求項6記載のミクサ回路。
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