JP2003229683A - 電子回路基板の収容ケースおよびそれからなる電子回路ユニットの製造方法 - Google Patents

電子回路基板の収容ケースおよびそれからなる電子回路ユニットの製造方法

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JP2003229683A JP2002028964A JP2002028964A JP2003229683A JP 2003229683 A JP2003229683 A JP 2003229683A JP 2002028964 A JP2002028964 A JP 2002028964A JP 2002028964 A JP2002028964 A JP 2002028964A JP 2003229683 A JP2003229683 A JP 2003229683A
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    • H05K5/0043Casings, cabinets or drawers for electric apparatus provided with connectors and printed circuit boards [PCB], e.g. automotive electronic control units comprising a frame housing mating with two lids wherein the PCB is flat mounted on the frame housing
    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子回路基板をコーティングする際の治具お
よびマスキング作業を不要としてコストアップを抑制す
ると共に、工程の煩雑化を防止するようにした電子回路
基板の収容ケースおよびそれからなる電子回路ユニット
の製造方法を提供する。 【解決手段】 電子回路基板22を収容する開口部(第
1の開口部)を規定する開口端18aを基板載置面より
も所定の高さだけ底面側に形成する。そして、電子回路
基板22を固定手段によってケース本体12の載置部に
固定した後、ケース本体12を上下反転させ、次いでコ
ーティング・バス上昇方式のライン上に配置し、次いで
コーティング・バス90を開口端18a近傍まで上昇さ
せることによって電子回路基板22をコーティングす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子回路基板の収
容ケースおよびそれからなる電子回路ユニットの製造方
法に関し、より具体的には、コーティングが施される電
子回路基板の収容ケース、および、それを用いて製造さ
れる電子回路ユニットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子回路ユニットとしては、例え
ば特開平4−324992号公報に示されるように、電
子回路基板とパワートランジスタを上下方向に配置し、
収容ケースの平面形状を小さくすることで小型化した電
子回路ユニットが知られている。このような電子回路ユ
ニットにあっては、パワートランジスタをヒートシンク
にネジで固定した後、パワートランジスタのリードを電
子回路基板のスルーホールに挿通させるようにして、電
子回路基板をケースに載置する。次に、パワートランジ
スタのリードを半田付けする。
【0003】また、電子回路基板の絶縁性を向上させる
ために、電子部品実装後において、電子回路基板の全面
(電子部品搭載面とその裏面)を絶縁塗料でコーティン
グを施す。このコーティング処理は、例えば特開昭62
−213197号公報に記載されるように、バス内に満
たされたコーティング液に電子回路基板を浸漬すること
によって簡易に行われる。そして、コーティングが施さ
れた電子回路基板を収容ケース内に収容することによっ
て電子回路ユニットを完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平4−3
24992号公報に記載されるような構造の電子回路ユ
ニットにおいては、電子回路基板を収容ケースに載置し
た後に電子部品の半田付けを行っているため、基板にコ
ーティング処理を施す場合にあっては、電子回路基板を
収容ケースに載置した状態で行なうことになる。このた
め、上記特開昭62−213197号公報に示されるよ
うな電子回路基板をコーティング液に浸漬するようなコ
ーティング手法では、コーティング禁止領域である収容
ケースの所定の部位(カバーに接する開口端など)にマ
スキングをする必要がある。また、例えばコネクタを実
装している電子回路ユニットの場合には、コネクタ、特
に外部機器と接続されるコネクタピンにもコーティング
液の塗布を防ぐためのマスキングをしなければならなら
ず、作業が煩雑化するという不具合があった。
【0005】さらに、上記特開平4−324992号公
報に記載されるような構造の電子回路ユニットにおいて
は、電子回路基板が収容ケースによって囲まれているた
めに、電子回路基板のヒートシンク側(裏面)にコーテ
ィング液を塗布することが困難であり、絶縁性などの点
で信頼性の低下につながることから、改善の余地を残し
ていた。
【0006】尚、スプレーを用いてコーティングする手
法もあるが、この場合においても、上記同様にマスキン
グをする作業が必要になってくる。
【0007】また、コーティング液中に浸漬する手法お
よびコーティング液をスプレーで吹き付けてコーティン
グする手法はいずれも、コーティングする際に電子回路
基板またはケースなどを固定する治具が必要となり、コ
ストアップおよび作業の煩雑化を招くという問題があっ
た。
【0008】従って、この発明は、上記した課題を解決
し、電子回路基板をコーティングする際のマスキングお
よび治具を不要とすることにより、作業の煩雑化を防止
すると共に、コストアップを抑制し、また、電子回路基
板をケースに載置した後においてもコーティング液を電
子回路基板全面に塗布することを可能とし、よって信頼
性を向上させるようにした電子回路基板の収容ケースお
よびそれからなる電子回路ユニットの製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1項に記載の発明においては、少なくとも
上面に電子回路基板を収容する開口部が形成されると共
に、前記電子回路基板が載置されるべき載置面を有する
載置部が形成されるケース本体と、前記電子回路基板を
前記載置部に固定する固定手段とからなる電子回路基板
の収容ケースにおいて、前記開口部を規定する開口端を
前記載置面よりも所定の高さだけ底面側に形成するよう
に構成した。
【0010】より詳しくは、少なくとも電子回路基板が
載置されるべき載置面を有する載置部が形成されるケー
ス本体と、前記電子回路基板を前記載置部に固定する固
定手段と、側壁下端面が前記ケース本体の側壁上端面に
接触しつつ前記ケース本体に取付けられるカバーとから
なり、前記ケース本体とカバーとから形成される内部空
間に前記電子回路基板を収容し、前記固定手段によって
前記載置部に固定する電子回路基板の収容ケースにおい
て、前記ケース本体の側壁上端面(即ち開口部を規定す
る開口端)を、前記載置面よりも所定の高さだけ底面側
に形成すると共に、前記カバーの側壁を前記側壁下端面
側に前記所定の高さだけ延長し、よって前記電子回路基
板を収容する内部空間を確保するように構成した。
【0011】ケース本体の上面に形成される開口部を規
定する開口端を電子回路基板の載置面よりも所定の高さ
だけ底面側に形成するように構成した、換言すれば、電
子回路基板の載置面を開口端よりも高くするように構成
したので、電子回路基板をケース本体に取付けた状態で
上下を反転させ、電子回路基板をコーティング液に浸漬
させることで、ケース本体のコーティング禁止領域たる
所定の部位(載置部を除く)にコーティング液が塗布さ
れることを防止することができる。このため、ケース本
体のマスキング作業を不要としてコストアップを抑制す
ると共に、作業工程の煩雑化を防止することができる。
【0012】また、電子回路基板をケースに固定した状
態でその全面にコーティングすることができるため、電
子回路ユニットの信頼性を向上させることができる。更
に、ケース本体に取付けた状態でコーティングを行える
ことから、治具を不要とすることができ作業の煩雑化お
よびコストアップを一層抑制することができる。
【0013】また、請求項2項においては、前記所定の
高さを、前記電子回路基板を前記ケース本体の載置部に
固定して上下反転させた後、コーティング液に浸漬させ
てその全面をコーティングしたとき、前記コーティング
液が前記ケース本体の所定の部位に塗布されないような
高さ、設定するように構成した。
【0014】所定の高さを、電子回路基板を載置部に固
定し、電子回路基板の全面をコーティングするとき、コ
ーティング液が、ケース本体のコーティング禁止領域た
る所定の部位に塗布されないような高さに設定する、換
言すれば、電子回路基板の全面がケース本体の開口端よ
りも高くなるように載置面を形成するようにしたことに
より、電子回路基板をケースに固定した状態でコーティ
ングを行っても、電子回路基板全面にコーティング液を
塗布することができ、より確実に電子回路ユニットの信
頼性を向上させることができる。
【0015】また、請求項3項においては、前記ケース
本体に、前記コーティング液が塗布されない所定の部位
の一部として外部機器と接続されるコネクタを一体的に
形成するように構成した。
【0016】ケース本体に、コーティング液が塗布され
ない所定の部位の一部として外部機器と接続されるコネ
クタを一体的に形成するように構成したので、コネクタ
にコーティング液が塗布されるのを防ぐと共に、コネク
タを後述する保持手段が保持する保持部として利用でき
るため、治具が不要となって作業の煩雑化およびコスト
アップをより一層抑制することができる。
【0017】また、請求項4項においては、前記載置面
に対し、前記開口端の対向する2辺が所定の角度をなす
ように前記開口端を形成するように構成した。
【0018】載置面に対し、開口端の対向する2辺が所
定の角度をなすように開口端を形成するように構成し
た、換言すれば、開口端が載置面に対して斜めに形成さ
れるように構成したので、電子回路基板周辺にコーティ
ング液が流れ込みやすくなるように、基板をコーティン
グ液面に対して所定の角度だけ傾斜させてコーティング
液中に浸漬させても、コーティング液面と開口端は平行
を維持するため、開口端にコーティング液が塗布される
ことがない。即ち、より確実に電子回路基板全面にコー
ティング液を塗布することができると共に、ケース本体
にコーティング液が塗布されることを防止できる。
【0019】また、請求項5項においては、請求項1項
から4項のいずれかに記載の電子回路基板の収容ケース
からなる電子回路ユニットの製造方法において、少なく
とも前記電子回路基板を前記固定手段によって前記ケー
ス本体の載置部に固定し、次いで前記電子回路基板が固
定された前記ケース本体を上下反転させ、次いで前記上
下反転させたケース本体をコーティング・バス上昇方式
のライン上に配置し、次いで前記コーティング・バスを
前記開口端近傍まで上昇させて前記電子回路基板を前記
コーティング液に浸漬させる工程からなるように構成し
た。
【0020】従前の請求項で述べたように、この発明に
係るケース本体にあっては、電子回路基板の載置面をケ
ース本体の開口端よりも高くするように構成したので、
電子回路ユニットの製造方法を、少なくとも電子回路基
板を固定手段によってケース本体の載置部に固定し、次
いで電子回路基板が固定されたケース本体を上下反転さ
せ、次いで上下反転させたケース本体をコーティング・
バス上昇方式のラインに上配置し、次いでコーティング
・バスを開口端近傍まで上昇させて電子回路基板をコー
ティング液に浸漬させる工程からなるように構成するこ
とで、ケース本体のコーティング禁止領域たる所定の部
位(載置部を除く)にコーティング液が塗布されること
を防止できる。このため、マスキング作業を不要として
コストアップを抑制すると共に、作業工程の煩雑化を防
止することができる。
【0021】また、電子回路基板をケース本体に固定し
た状態でその全面にコーティングを行うことができるた
め、電子回路ユニットの信頼性を向上させることができ
る。さらに、ケース本体に取付けた状態でコーティング
を行えることから、治具を不要とすることができるた
め、作業の煩雑化およびコストアップをより一層抑制す
ることができる。
【0022】また、請求項6項においては、請求項4項
記載の電子回路基板の収容ケースからなる電子回路ユニ
ットの製造方法において、少なくとも前記電子回路基板
を前記固定手段によって前記ケース本体の載置部に固定
し、次いで前記電子回路基板が固定された前記ケース本
体を上下反転させ、次いで角度調整可能な保持手段によ
って前記コネクタを保持することにより、前記上下反転
させたケース本体をコーティング・バス上昇方式のライ
ン上に配置し、次いで前記保持手段の角度を調整するこ
とにより、前記電子回路基板を前記コーティング液の液
面に対して前記所定の角度をなして傾斜させ、次いで前
記コーティング・バスを前記開口端近傍まで上昇させて
前記電子回路基板を前記コーティング液に浸漬させ、次
いで前記保持手段の角度を調整することによって前記電
子回路基板を前記コーティング液の液面に対して水平に
位置させ、次いで前記保持手段の角度を調整することに
よって前記電子回路基板を前記コーティング液の液面に
対して前記所定の角度をなして傾斜させると共に、前記
コーティング・バスを下降させる工程からなるように構
成した。
【0023】このように、ケース本体で電子回路基板を
固定すると共に、コネクタを保持手段、具体的にはチャ
ックで保持することにより、治具を不要とすることがで
きる。また、保持手段を角度調整することによって電子
回路基板をコーティング液面に対して所定の角度傾斜さ
せた状態で、コーティングバスを上昇させてコーティン
グ液に浸漬させることから、電子回路基板周辺にコーテ
ィング液が流れ込みやすくすることができる。この際、
前記したようにケース本体の開口端は基板の載置面に対
して所定の角度傾斜しているので、開口端とコーティン
グ液面は平行を維持することから、開口端にコーティン
グ液が塗布されることがないため、マスキング作業を不
要とすることができる。
【0024】また、コーティング・バスが上下反転させ
たケース本体の開口端近傍まで上昇したときに、保持手
段を角度調整することによって電子回路基板をコーティ
ング液面に対し水平(平行)にすることから、電子回路
基板全面にコーティング液を回り込ませることができ
る。さらに、コーティング・バスが下降するとき、保持
手段を角度調整することによって再度電子回路基板をコ
ーティング液面に対して所定角度傾斜させることで、余
分なコーティング液を流し出す(落とす)ことが可能と
なり、電子回路基板全面に均一な膜厚でコーティングす
ることが可能となる。このように、請求項6項に係る電
子ユニットの製造方法にあっては、作業の煩雑化および
コストアップをより一層抑制することができると共に、
電子回路ユニットの信頼性を向上することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の一つの実施の形態に係る電子回路基板の収容ケース
およびそれからなる電子回路ユニットの製造方法につい
て説明する。
【0026】図1は、この実施の形態に係る電子回路基
板の収容ケースを示す斜視図である。
【0027】この実施の形態に係る電子回路基板の収容
ケース(以下単に「収容ケース」という)10は、同図
に示すように、樹脂製(具体的にはPBT)のケース本
体12と、同じく樹脂製(PBT)のカバー14と、熱
伝導性の高い金属(具体的にはアルミニウム)からなる
ヒートシンク16とから構成される。
【0028】図2は図1に示す収容ケース10を各構成
ごとに示す斜視図である。また、図3はケース本体12
の上面図、図4はその底面図(尚、同図において後述す
るコネクタの一部を省略する)、図5は電子回路基板を
収容した状態の側面図であり、図6は図3のVI−VI線断
面図である。以下、図2から図6を参照してケース本体
12について詳説する。
【0029】ケース本体12は、上面および底面の略全
面が開口される。以下、上面側の開口部を第1の開口部
18、底面側の開口部第2の開口部20と呼ぶ。ケース
本体12は、第1の開口部18を介してケース内部に電
子回路基板(以下単に「基板」という)22を収容す
る。尚、基板22に搭載される電子部品は図示を省略す
る。
【0030】ケース本体12は、上面視略矩形の内部空
間を有し、側壁12aの内部空間側(内壁)の適宜な位
置には複数個、具体的には6個のリブ24が形成され
る。尚、後述するように、カバー14にもリブが形成さ
れるため、ケース本体12に形成されるリブを「第1の
リブ」という。この第1のリブ24の上端面24aは、
基板22が載置される載置面として機能する。上端面2
4a上のケース外方側の位置には、基板22の位置決め
のための第1のストッパ24bが形成される。
【0031】ここで特徴的なことは、上端面24aが、
第1の開口部18を規定する開口端18aよりも所定の
高さだけ上方に形成される、換言すれば、開口端(即ち
ケース本体12の側壁12aの上端面)18aを基板2
2の載置面たる上端面24aよりも所定の高さだけ底面
側に形成したことである。これにより、基板22を上端
面24aに(後述する基板固定用爪部によって)固定し
てケース本体12ごと上下反転し、基板22をコーティ
ング液に浸漬させることでその全面をコーティングする
ことができ、よって絶縁性などの点で信頼性を低下させ
ることがない。
【0032】また、コーティング液がケース本体12の
コーティング禁止領域たる所定の部位、具体的には開口
端18aなどに塗布されることを防止でき、ケース本体
のマスキング作業を不要としてコストアップを抑制する
と共に、作業工程の煩雑化を防止することができる。
【0033】また、基板22をケース本体12に固定し
た状態でコーティングを行うことができるため、治具を
不要とすることができ、作業の煩雑化およびコストアッ
プを一層抑制できる。
【0034】尚、前記した所定の高さは、コーティング
液が開口端18aに付着することがないように、基板2
2をコーティング液に浸漬したときのコーティング液の
撥ねなども勘案して適宜な値に設定する。
【0035】ケース本体12の内壁にはさらに、基板2
2を固定するための基板固定用爪部(固定部材)26が
複数個、具体的には対向する内壁に2個ずつ、計4個形
成される。
【0036】この基板固定用爪部26は、具体的には図
7に示すように形成される。図7は基板固定用爪部26
の拡大図である。
【0037】同図に示すように、基板固定用爪部26は
弾性変形可能な足部26aと、足部26aに連続し、か
つ基板22の方向、換言すれば、ケース本体12の内部
空間側へ向けて突出する突起部26bとからなる。突起
部26bは、大略、基板22が載置される上端面24a
から基板22の厚みだけ上方に離間した上位位置に形成
される。
【0038】基板22を固定した際にそれと接する面
(以下「基板接触面」という)26b1は、上端面24
aとのなす角度が30度となるように、前記内部空間側
に向けてテーパ状に形成される。また、基板22を挿入
する際に接する26b2は、基板22の挿入方向に対し
てなす角度が30度となるようにテーパ状に形成され、
基板22の挿入を容易にする。
【0039】尚、図示の如く、基板接触面26b1の左
右方向の幅は0.9mmであり、上下方向の幅(高さ)
は0.52mmである。前記したように、上端面24
a、即ち水平面とのなす角度が30度であることから、
基板接触面26b1の実質的な長さは1.04mmとな
る。また、上端面24aと基板接触面26b1の上下方
向における最大離間距離は1.9mm(最小離間距離は
1.9−0.52=1.38mm)、基板22の厚みは
1.6mmである。
【0040】図8に、対向する基板固定用爪部26の突
起部26bの先端における離間距離、ならびに基板22
の幅を示す。同図に示すように、基板22の幅に比して
対向する突起部26bの先端の離間距離が小さくなるよ
うに設定される。
【0041】図9は、基板22を固定した際の基板固定
用爪部26の状態を示す説明図である。同図に示すよう
に、基板22は、その載置面たる上端面24aと基板接
触面26b1によって挟持されることによって所定位置
に固定される。このため、基板22の幅および厚みが、
基板接触面26b1の左右方向の幅および上下方向の幅
の範囲内に収まれば、基板22を上端面24aと基板接
触面26b1によって挟持することが可能となり、所定
位置に固定することができる。別言すれば、基板接触面
26b1と基板22が所定の角度をなして線接触する、
即ち、基板接触面26b1と基板22の接線が、基板接
触面26b1の範囲内において可変となるように構成し
たので、基板22及び基板固定用爪部26の成形誤差、
ならびにその温度変化による体積変化を、基板接触面2
6b1の左右方向の幅および上下方向の幅の範囲内にお
いて許容することができる。ここで、基板22を挟持す
る力は、足部26aの弾性力に応じる。
【0042】尚、基板22の上端面24aに固定するこ
とによって基板固定用爪部26、より具体的には足部2
6aが弾性変形し、上端面24aと基板接触面26b1
のなす角度が変化する(変化後の角度、別言すれば、基
板22と基板接触面26b1のなす角度を30度+α度
とする)。それに伴い、基板接触面26b1の左右方向
の幅と上下方向の幅、ならびに上端面24aと基板接触
面26b1の上下方向における最大離間距離が変化す
る。
【0043】具体的には、足部26aの弾性変形量が大
きくなるほど(すなわち上端面24aと基板接触面26
b1のなす角度が大きくなるほど)、基板接触面26b
1上下方向の幅と上端面26aとの最大離間距離が大き
くなる(+d1で示す)と共に、基板接触面26b1の
左右方向の幅が小さくなる(−d2で示す)。
【0044】sinθ+cosθは、θ=45度のとき
最大値となるため、基板22を上端面24aに固定した
際の上端面24aと基板接触面26b1のなす角度が4
5度となるように(即ち前記したαが15度となるよう
に)各部の寸法を決定することで、成形誤差および体積
変化を最大限に許容することができる。ただし、この固
定後のなす角度は、基板固定用爪部26および基板22
に加わる応力によって適宜設定するようにしても良い。
【0045】例えば、寸法が上記した幅48.2mm、
厚さ1.6mmの基板22において、熱膨張率を14×
10-6、温度変化を−40℃から120℃(ΔT=16
5℃)とすると、 幅方向の変化量=48.2×(14×10-6×165) =0.11mm 厚さ方向の変化量=1.6×(14×10-6×165) =0.0037mm となるため、固定後の角度が45度以下になるように設
定し、左右方向の変化許容値を大きくすることが望まし
い。また、上下方向の振動(応力)が大きく加わる環境
で使用される場合においても、固定後のなす角度が45
度以下となるように設定し、基板22を下方に押さえつ
けることでガタツキを抑えることが望ましい。発明者達
は、以上に鑑みて実験を重ねた結果、この実施の形態に
係る収容ケース10を、温度変化が激しく、かつ上下左
右方向に大きな振動が働く車両のエンジンルームに搭載
するにあたり、前記したαを1から3度(即ち固定後の
角度を31度から33度)に設定することで、温度変化
による体積変化や振動による応力にも良く対応でき、基
板固定用爪部26の破損や基板22の脱落を防止できる
ことを知見した。
【0046】図10に、この実施の形態に係るケース本
体12に基板22を固定した際の基板固定用爪部26に
作用する応力の測定値を示す。尚、同図において、基板
挿入時の最大許容応力とは、瞬間的な曲げ応力に対する
許容値であり、他の最大許容応力とは、継続的な応力
(繰り返し応力)に対する許容値である。また、固定後
の応力は、振動試験によって発生する応力に加算すべき
値である。
【0047】同図に示すように、この実施の形態に係る
基板固定用爪部26にあっては、その強度特性に対し、
実際に作用し得る応力値に余裕があることが分かる。こ
の結果は、基板固定用爪部26の各部の寸法によって左
右されるものであるのは言うまでもないが、基板22を
固定した後の上端面24aに対する基板接触面26b1
の角度が所定の角度をなすように構成したことにより、
基板固定用爪部26に作用する応力が上下方向と左右方
向に分解されたことによることが大きい。また、振動試
験によって発生する応力が小さいことから、振動によっ
て基板22が共振することなく、基板固定用爪部26に
よって確実に固定されていることが分かる。
【0048】また、周囲の温度環境によって基板22が
膨張、収縮しても、基板固定用爪部26、具体的には基
板接触面26b1がその変化に追従するので、常にガタ
ツキなく基板22を固定することができる。
【0049】図2から図6の説明に戻ると、第1の開口
部18の外周には環状凹部30が形成される。また、ケ
ース本体12の側壁12aの外方側(外壁)には、上面
視略三角形状の2個のフランジ部32が形成される。各
フランジ部32には、ボルト(図示せず)が挿入される
ボルト孔34が穿設されると共に、後述するカバー固定
用爪部が挿入され、その突起部と係合する第1の係合孔
36が2個穿設される。
【0050】また、ケース本体12の外方側の側壁(よ
り詳しくは外壁)には、その側壁から突出するようにコ
ネクタ38が一体的に形成される。これにより、コーテ
ィングを行う際にコネクタ38にコーティング液が塗布
されることがないと共に、コネクタ38をチャック(保
持手段)に固定することで、ケース本体12を介して基
板22をコーティングを行うライン上に固定できること
から、治具が不要となる。尚、この実施の形態におい
て、コネクタ38をケース本体12に一体的に形成した
が、上記した目的を奏する位置に設けるのであれば、コ
ネクタ38を別体に設けてケース本体12にボルトなど
により固定しても良い。
【0051】また、第1の開口部を規定する開口端18
aの各辺のうち、対向する18a1および18a2の2
辺には傾斜が与えられる。より具体的には、図5に良く
示すように、基板22を上端面24aに固定した際に、
基板22に対し、所定の角度(例えば3度)をなすよう
に18a1および18a2の2辺が形成される。これに
より、コーティング液中に基板22を傾斜させ、基板2
2全体を浸漬する際、コーティング液が開口端18aに
塗布されることがない。尚、この実施の形態において、
所定の角度を3度としているが、基板22の材質(濡れ
性)・電子部品・コーティング液の粘性を考慮して適宜
設定される。
【0052】また、ケース本体12の底面側において、
第2の開口部20の外周には、第1の環状凸部40が形
成される。さらに、前記した第1の係合孔36に近傍に
は、前記したヒートシンク10を固定するためのヒート
シンク固定用爪部(固定部材)42が形成される。尚、
ヒートシンク固定用爪部42は弾性変形可能な足部42
aとそれに連続する突起部42bからなり、ヒートシン
ク10を固定する際に接触する面42b2およびヒート
シンク10を固定した際にヒートシンク10の所定の部
位(後述)と所定の角度をなして線接触する面(以下
「ヒートシンク接触面」という)42b1およびそれら
から連続して成形され、ケース外方水平方向に突出して
いる水平面42b3を備える。このヒートシンク固定用
爪部42については後に詳説する。
【0053】ここで、ケース本体12の上面側の説明に
戻ると、第1の係合孔36の上方には、カバー固定用爪
部(後述)の足部を覆設する覆設部44が形成される。
これについても後に詳説する。
【0054】次いでカバー12について説明する。図1
1はカバー14の底面図(裏側から見た図)であり、図
12はその側面図である。また、図13は、図11のXI
II−XIII線拡大断面図である。以下、図2および図11
から図13を参照して説明する。
【0055】カバー14は底面視略矩形に形成され、そ
の側壁の下面は、ケース12の第1の開口部を規定する
開口端18aと相対する。また、上面の一部が上方に突
出され、カバー14をケース本体12に取付けた際の電
子部品の収容スペースを確保する。この上方に突出され
た上面の一部は、網目状リブ46で補強される。
【0056】カバー14の側壁において、前記したその
下面には、前記したケース本体12の第1の環状凹部3
0に対応する位置に前記第1の環状凹部30に嵌合すべ
き第2の環状凸部48が形成される。また、側壁の内部
空間側(内壁)の適宜位置には、複数個、具体的には4
個の第2のリブ50が形成される。
【0057】ここで、第2のリブ50は、その下端面5
0aが、カバー14をケース本体12に取付けた際に、
前記した第1のリブ24の上端面24aから基板22の
厚みだけ上方に離間した上位位置となるように形成され
る。即ち、カバー14をケース本体12に取付けた際
に、前記した第1のリブ24の上端面24aと第2のリ
ブ50の下端面50aで基板22を挟持するように構成
する。下端面50aのカバー外方側の位置には、基板2
2の位置決めのための第2のストッパ50bが形成され
る。
【0058】また、カバー14の外方側の側壁(より詳
しくは外壁)14aには、前記したケース本体12の第
1の係合孔36に対応する位置において、カバー固定用
爪部(固定部材)52が形成される。カバー固定用爪部
52もヒートシンク固定用爪部42同様、弾性変形可能
な足部52aとそれに連続する突起部52bからなる。
また、突起部52bは、カバー14をケース本体14に
固定する際に接触する面52b2と、カバー14を固定
した際にケース本体12の所定の部位(後述)に所定の
角度をなして線接触する面(以下「ケース本体接触
面」)52b1およびそれらから連続して成形され、ケ
ース外方水平方向に突出している水平面52b3(後
述)を備える。
【0059】尚、図12に良く示すように、カバー14
の側壁14aは、カバー14をケース本体12に取付け
た際にその上面が水平になるよう、前記したケース本体
12の開口端18a(18a1および18a2の2辺)
の傾斜に対応する傾斜(3度)が与えられる。また、前
記したように、ケース本体12の開口端18aを所定の
高さだけ底面側に形成したことから、カバー14の側壁
14aを、その下端面14a1側に前記所定の高さだけ
延長することにより、基板22を収容する内部空間を確
保するようにした。
【0060】図14はヒートシンク16の上面図であ
り、図15は図14のXV−XV線拡大断面図である。以
下、図2および図14ならびに図15を参照してヒート
シンク16について詳説する。
【0061】ヒートシンク16は上面視略六角形に形成
され、両側に略三角形のヒートシンク側フランジ部56
を備える。このヒートシンク側フランジ部56のそれぞ
れには、前記したケース本体12のボルト孔34に対応
する位置において、ヒートシンク側ボルト孔58が穿設
されると共に、前記したヒートシンク固定用爪部42が
挿入され、その突起部42aと係合する第2の係合孔6
0が2個穿設される。
【0062】また、前記したケース本体12の第1の環
状凸部40に対応する位置には、それに嵌合されるべき
第2の環状凹部62が形成される。尚、ヒートシンク1
6の適宜位置には電子部品固定用ボルト孔64が複数
個、具体的には4個穿設され、図2に示す如く、高発熱
性の電子部品、例えばパワートランジスタ66がボルト
68によって締結固定される。
【0063】図16は、収容ケース10に基板22を収
容して完成した状態の断面図(図3,図4,図11およ
び図14と同じ切断線による断面図)である。
【0064】同図に示すように、基板22は第1のリブ
24の上端面24aと基板固定用爪部26の突起部26
b(より具体的にはその基板接触面26b1)で挟持さ
れて収容ケース10内の所定位置に固定される。また、
カバー固定用爪部52の突起部52bが第1の係合孔3
6、より具体的にはそれに連続するフランジ部32の下
面32a(前記した所定の部位)に係合することによ
り、カバー14がケース本体12に取付けられる。
【0065】カバー14がケース本体12に取付けられ
ることにより、基板22はさらに、第1のリブ24の上
端面24aと第2のリブ50の下端面50aで挟持され
る。これにより、基板22をより一層確実に所定位置に
固定することができる。
【0066】また、ヒートシンク16へのケース本体1
2の取付けは、ヒートシンク16に形成された第2の係
合孔60、具体的にはその内部に形成される係合部60
a(前記した所定の部位。より具体的にはその角部)に
ケース本体12に形成されたヒートシンク用固定用爪部
42の突起部42bを係合させることにより行われる。
【0067】ここで、ケース本体12へのカバー14お
よびヒートシンク16の取付けに関して図17を参照し
て詳説する。図17は、図16の部分拡大断面図であ
る。
【0068】先ず、ケース本体12へのカバー14につ
いて詳説すると、面52b2およびケース本体接触面5
2b1の各面の基本形状(寸法および角度)は、基板固
定用爪部26のそれと同形状とされる。よって、カバー
14を挿入する際の挿入性が向上されると共に、基板2
2、ケース本体12およびカバー14の成形誤差、なら
びにその温度変化による体積変化、さらには塗布された
接着剤の塗膜の厚さのばらつきや熱膨張を、ケース本体
接触面52b1の左右方向の幅および上下方向の幅の範
囲内において許容することができる。また、足部52a
の弾性力によってケース本体12(第1の係合孔36)
に対して確実に接触して固定することができるなど、基
板固定用爪部26と同様の効果を得ることができる。
【0069】次いで、覆設部44について詳説する。覆
設部44は、前述したように、カバー固定用爪部52の
足部52a全長あるいは略全長を覆うように形成される
ので、作業者などが足部52aに接触する、即ち、足部
52aをケース内方(第1の係合孔36から突起部52
bを抜く方向)へ向かう力が働くことを防ぐことができ
るので、ケース本体からカバー14が外れるのを防止こ
とができる。
【0070】次いで、水平面52b3について詳説す
る。水平面52b3は、フランジ部32の下面32aと
略平行に形成される。より詳しくは、水平面52b3
は、ケース本体接触面52b1が水平面52b3との境
界線あるいはその付近でフランジ部32の下面32aと
接するとき、下面32aと略平行になるように形成され
る。これにより、足部52aに過度な振動・熱衝撃が加
わり、カバー固定用爪部52の足部52aをケース内方
(第1の係合孔36から突起部52bを抜く方向)に変
形し、第1の係合孔36から突起部52bが抜け出よう
とした場合、水平面52b3が第1の係合孔36の角部
36aに引っ掛ることにより、カバー14がケース本体
12から外れることを防止できる。別言すれば、第1の
係合孔36(より具体的にはそれに連続するフランジ部
32の下面32a)とケース本体接触面52b1の接線
が、ケース本体接触面52b1の範囲内から外れる、即
ち、これらの係合が解除されることを防止でき、よって
ケース本体12からカバー14が外れるのを防止ことが
できる。
【0071】また、ケース本体12に形成された第1の
環状凹部30にカバー14に形成された第2の環状凸部
48が嵌合されると共に、第1の環状凹部30に予め塗
布された熱硬化性の接着剤74が第1の環状凹部30と
第2の環状凸部48の間に形成された第1の間隙70に
延伸される。これにより、収容ケース10の強度ならび
に防水性を向上させることができる。
【0072】さらに、カバー固定用爪部52と第1の係
合孔36が係合することによってケース本体12とカバ
ー14が固定されていることから、接着剤74が硬化す
るまでの間も治具を必要としない。尚、さほど強度なら
びに防水性を必要としない場合においては、接着剤74
を用いなくとも良い。
【0073】次いで、ケース本体12へのヒートシンク
16の取付けに関して説明すると、ヒートシンク用固定
爪部42は、上記したカバー固定用爪部52の基本形状
と同じにした。従って、詳細な説明は省略するが、水平
面42b3は係合部60aノ下面60a1と平行に形成
される。これにより、ヒートシンク固定用爪部42と第
2の係合孔60の係合に関しても、カバー固定用爪部5
2で述べたのと同様の効果を得ることができる。
【0074】また、ヒートシンク16に形成された第2
の環状凹部62に予め塗布された熱硬化性の接着剤76
は、第2の環状凹部62と第1の環状凸部40の間に形
成された第2の間隙72に延伸される。これにより、収
容ケース10の強度ならびに防水性を向上させることが
できる。
【0075】この際、ヒートシンク固定用爪部42と第
2の係合孔60が係合することによってケース本体12
とヒートシンク16が固定されていることから、接着剤
76が硬化するまでの間も治具などを必要としない。
尚、さほど強度ならびに防水性を必要としない場合にお
いては、接着剤76を用いなくとも良い。
【0076】また、ヒートシンク用固定爪部42の足部
42aは、ケース本体12の側壁、より具体的にはフラ
ンジ部32の側壁32aよりもケース内方に形成するよ
うにしたので、作業者などが足部42aに接触すること
を防ぐことができるので、ケース本体12からヒートシ
ンク16が外れるのを防止することができる。
【0077】また、突起部42bが係合される係合部6
0aは、ヒートシンク16に穿設された第2の係合孔6
0の内部に形成される、別言すれば、ヒートシンク16
の外形で規定される空間内であり、かつ外部空間に連続
する位置に形成されるので、ケース本体12からヒート
シンク16が外れるのを防止しつつ、取り外す必要のあ
るときは、突起部42bを摘むことができるため、任意
にその取り外しができる。
【0078】尚、完成した収容ケース10は、ケース本
体12のフランジ部36に穿設されたボルト孔34、お
よび、ヒートシンク16のヒートシンク側フランジ部5
6に穿設されたヒートシンク側ボルト孔58に図示しな
いボルトを挿通させることにより、車両のエンジンルー
ム内などの所望な位置に取付けられる。尚、その場合に
おいては、前記したようにヒートシンク16およびケー
ス本体12およびカバー14の組み付け固定を各爪によ
る固定に加えて接着剤によって固定することにより、組
付け強度および防水性を向上させることが望ましい。他
方、車両の車室内などの比較的環境の良い位置に取付け
る場合においては、ヒートシンク16およびケース本体
12およびカバー14の組み付け固定を各爪部のみで行
っても、充分な信頼性を得ることができる。
【0079】次いで、図18から図24を参照して上述
した収容ケース10を用いて製造される電子ユニットの
製造方法について説明する。尚、図18はこの実施の形
態にかかる製造方法を示す工程図であり、図19から図
24は各工程における電子回路ユニットを示す側面図で
ある。
【0080】図18の工程図に示すように、先ずS1に
おいて、予め表面実装部品がリフロー半田付けされて実
装されている基板22をケース本体12に固定すると共
に、ヒートシンク16を取付け、ヒートシンク16上に
固定されているパワートランジスタのリードおよびコネ
クタ38のリードを基板22に半田付けする(図19に
示す)。
【0081】次いで、S2においてケース本体12に基
板22とヒートシンク16を固定した状態を上下反転さ
せ、次いでS3でコネクタ38をチャック80(保持手
段)に保持させることによってコーティング・バス上昇
方式のライン上に配置する(図20に示す)。
【0082】次いで、S4において、チャックの角度を
調整することによって基板22をコーティング液面に対
し、コネクタ38を軸心に所定の角度(具体的には前記
した開口端18aの傾斜角度と同じ3度)傾斜させなが
ら、コーティング・バス90を適宜なアクチュエータ9
2によって上昇させ、コーティング液中に基板22の全
面を浸漬させる(図21に示す)。
【0083】この時、開口端18a近傍までコーティン
グ・バス90が上昇するが、基板22の載置面たるリブ
24の上端面24aは、第1の開口部18を規定する開
口端18aよりも所定高さ上方(図21においては上下
反転しているため下方となる)に形成されると共に、コ
ーティング液に対し開口端18aが水平(開口端18a
が所定の角度をなすよう)になるように設定しているた
め、開口端18aにコーティング液が塗布されることな
く、基板22全面をコーティング液中に浸漬することが
できる。また、コネクタ38がコーティング・バス90
より外側(浸漬されない側)に位置しているためコネク
タ38にコーティング液が塗布されることがない。さら
に、基板22を傾斜させてコーティング液中に浸漬する
ことにより、基板22全面にコーティング液が流れ込み
やすい。
【0084】次いで、S5において、図22に示すよう
に、コーティング・バス90が開口端18a近傍に到達
したとき、チャック80の角度を調整することによって
基板22を、コネクタ38を軸心にコーティング液に対
して水平(平行)に保持する(位置させ)る。
【0085】このとき、S4の工程時と同様に、基板2
2よりも上方に開口端18aが位置するため、開口端1
8aにコーティング液が塗布されることがない。また、
基板22を水平に保持することにより、コーティング液
が基板全面に周り込むことができる。
【0086】次いで、S6において、図23に示すよう
に、コーティング・バス90が下降するとき、チャック
の角度を調整することによって基板22を、コネクタ3
8を軸心にコーティング液に対し所定の角度(3度)傾
斜させる。
【0087】このとき、基板22に塗布されている余分
なコーティング液を流し落とすと共に、コーティング塗
膜を均一にする。
【0088】以上の工程を経て、コーティング処理を施
した後、S7においてカバー14をケース本体12に組
付け、図24に示す収容ケース10を用いた電子回路ユ
ニットを完成する。
【0089】このように、この実施の形態に係る製造方
法においては、ケース本体12に基板22を取付け、コ
ネクタ38をチャックに保持させることができるため、
治具が不要となる。また、マスキングが不要となるた
め、作業の煩雑化およびコストアップを抑制することが
できる。さらに、基板22の全面にコーティング液を均
一に塗布することができ、電子回路ユニットの信頼性を
向上させることができる。
【0090】上記の如く、この実施の形態においては、
少なくとも上面に電子回路基板(基板)22を収容する
開口部(第1の開口部)18が形成されると共に、前記
電子回路基板22が載置されるべき載置面(上端面)2
4aを有する載置部(第1のリブ)24が形成されるケ
ース本体12と、前記電子回路基板22を前記載置部2
4に固定する固定手段(基板固定用爪部26)とからな
る電子回路基板の収容ケース10において、前記開口部
18を規定する開口端18aを前記載置面24aよりも
所定の高さだけ底面側(第2の開口部20側)に形成す
るように構成した。
【0091】より詳しくは、少なくとも電子回路基板2
2が載置されるべき載置面24aを有する載置部24が
形成されるケース本体12と、前記電子回路基板22を
前記載置部24に固定する固定手段(爪部26)と、側
壁下端面14a1が前記ケース本体12の側壁12aの
上端面(開口端)18aに接触しつつ前記ケース本体1
2に取付けられるカバー14とからなり、前記ケース本
体12とカバー14とから形成される内部空間に前記電
子回路基板22を収容し、前記固定手段(爪部26)に
よって前記載置部24に固定する電子回路基板の収容ケ
ース10において、前記ケース本体12の側壁上端面1
8aを、前記載置面24aよりも所定の高さだけ底面側
に形成すると共に、前記カバー14の側壁14aを前記
側壁下端面14a1側に前記所定の高さだけ延長し、よ
って前記電子回路基板22を収容する内部空間を確保す
るように構成した。
【0092】また、前記所定の高さを、前記電子回路基
板22を前記ケース本体12の載置部24に固定して上
下反転させた後、コーティング液に浸漬させてその全面
をコーティングしたとき、前記コーティング液が前記ケ
ース本体12の所定の部位(開口端18aなど)に塗布
されないような高さに設定するように構成した。
【0093】また、前記ケース本体12に、前記コーテ
ィング液が塗布されない所定の部位の一部として外部機
器と接続されるコネクタ38を一体的に形成するように
構成した。
【0094】また、前記載置面24aに対し、前記開口
端18aの対向する2辺18a1,18a2が所定の角
度(3度)をなすよう、前記開口端18aを形成するよ
うに構成した。
【0095】また、上記した電子回路基板の収容ケース
10からなる電子回路ユニットの製造方法において、少
なくとも前記電子回路基板22を前記固定手段(爪部2
6)によって前記ケース本体12の載置部24に固定し
(S1)、次いで前記電子回路基板22が固定された前
記ケース本体12を上下反転させ(S2)、次いで前記
上下反転させたケース本体12をコーティング・バス
(90)上昇方式のライン上に配置し(S3)、次いで
前記コーティング・バス90を前記開口端18a近傍ま
で上昇させて前記電子回路基板22を前記コーティング
液に浸漬させる工程(S4)からなるように構成した。
【0096】また、上記した電子回路基板の収容ケース
10からなる電子回路ユニットの製造方法において、少
なくとも前記電子回路基板22を前記固定手段(爪部2
6)によって前記ケース本体12の載置部24に固定し
(S1)、次いで前記電子回路基板22が固定された前
記ケース本体12を上下反転させ(S2)、次いで角度
調整可能な保持手段(チャック80)によって前記コネ
クタ38を保持することにより、前記上下反転させたケ
ース本体12をコーティング・バス(90)上昇方式の
ライン上に配置し(S3)、次いで前記保持手段80の
角度を調整することにより、前記電子回路基板22を前
記コーティング液の液面に対して前記所定の角度(3
度)をなして傾斜させ(S4)、次いで前記コーティン
グ・バス90を前記開口端18a近傍まで上昇させて前
記電子回路基板22を前記コーティング液に浸漬させ
(S4)、次いで前記保持手段80の角度を調整するこ
とによって前記電子回路基板22を前記コーティング液
の液面に対して水平に位置させ(S5)、次いで前記保
持手段80の角度を調整することによって前記電子回路
基板22を前記コーティング液の液面に対して前記所定
の角度(3度)をなして傾斜させると共に、前記コーテ
ィング・バスを下降させる工程(S6)からなるように
構成した。
【0097】
【発明の効果】請求項1項にあっては、ケース本体のマ
スキング作業を不要としてコストアップを抑制すると共
に、作業工程の煩雑化を防止することができる。また、
電子回路基板をケースに固定した状態でその全面にコー
ティングを行うことができるため、電子回路ユニットの
信頼性を向上させることができる。さらに、ケース本体
に取付けた状態でコーティングを行えることから、治具
を不要とすることができ作業の煩雑化およびコストアッ
プを一層抑制することができる。
【0098】請求項2項にあっては、電子回路基板をケ
ースに固定した状態でコーティングを行っても、電子回
路基板全面にコーティング液を塗布することができ、よ
り確実に電子回路ユニットの信頼性を向上させることが
できる。
【0099】請求項3項にあっては、コネクタにコーテ
ィング液が塗布されるのを防ぐと共に、コネクタを後述
する保持手段が保持する保持部として利用できるため、
治具が不要となって作業の煩雑化およびコストアップを
より一層抑制することができる。
【0100】請求項4項にあっては、より確実に電子回
路基板全面にコーティング液を塗布することができると
共に、ケース本体にコーティング液が塗布されることを
防止できる。
【0101】請求項5項にあっては、マスキング作業を
不要としてコストアップを抑制すると共に、作業工程の
煩雑化を防止することができる。また、電子回路基板を
ケース本体に固定した状態でその全面にコーティングを
行うことができるため、電子回路ユニットの信頼性を向
上させることができる。さらに、ケース本体に取付けた
状態でコーティングを行えることから、治具を不要とす
ることができるため、作業の煩雑化およびコストアップ
をより一層抑制することができる。
【0102】請求項6項にあっては、請求項5項で述べ
た効果を、一層奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る固定部材が
形成される電子回路基板の収容ケースを示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す収容ケースの各構成を示す斜視図で
ある。
【図3】図1に示す収容ケースのケース本体の上面図で
ある。
【図4】図1に示す収容ケースのケース本体の底面図で
ある。
【図5】図1に示す収容ケースのケース本体の側面図で
ある。
【図6】図3のVI−VI線拡大断面図である。
【図7】図6を部分的に拡大した基板固定用爪部(固定
部材)の説明図である。
【図8】図6を簡略化して図2に示す基板の幅および基
板固定用爪部の離間距離を示す説明図である。
【図9】図2に示す基板を、固定した状態を示す図7と
同様の説明図である。
【図10】図2に示す基板を、固定した際に基板固定用
爪部に加わる応力を示す表である。
【図11】図1に示す収容ケースのカバーの底面図であ
る。
【図12】図1に示す収容ケースのカバーの側面図であ
る。
【図13】図11のXIII−XIII線拡大断面図である。
【図14】図1に示す収容ケースのヒートシンクの上面
図である。
【図15】図14のXV−XV線拡大断面図である。
【図16】図1に示す収容ケースの拡大断面図である。
【図17】図16の部分拡大断面図である。
【図18】この実施の形態に係る電子回路ユニットの製
造方法を示す工程図である。
【図19】図18に示す工程図の工程(S1)における
電子回路ユニットを示す側面図である。
【図20】図18に示す工程図の工程(S2,3)にお
ける電子回路ユニットを示す側面図である。
【図21】図18に示す工程図の工程(S4)における
電子回路ユニットを示す側面図である。
【図22】図18に示す工程図の工程(S5)における
電子回路ユニットを示す側面図である。
【図23】図18に示す工程図の工程(S6)における
電子回路ユニットを示す側面図である。
【図24】図18に示す工程図の工程(S7)において
完成した電子回路ユニットを示す側面図である。
【符号の説明】
10 収容ケース 12 ケース本体 14 カバー 16 ヒートシンク 18 第1の開口部 18a 開口端 18a1 開口端 18a2 開口端 22 電子回路基板(基板) 24 第1のリブ 24a 上端面(載置面) 26 固定手段(基板固定用爪部) 80 保持手段(チャック) 90 コーティング・バス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月4日(2002.12.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】ケース本体12は、上面および底面の略全
面が開口される。以下、上面側の開口部を第1の開口部
18、底面側の開口部第2の開口部20と呼ぶ。ケー
ス本体12は、第1の開口部18を介してケース内部に
電子回路基板(以下単に「基板」という)22を収容す
る。尚、基板22に搭載される電子部品は図示を省略す
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】基板22を固定した際にそれと接する面
(以下「基板接触面」という)26b1は、上端面24
aとのなす角度が30度となるように、前記内部空間側
に向けてテーパ状に形成される。また、基板22を挿入
する際にそれと接する26b2は、基板22の挿入方
向に対してなす角度が30度となるようにテーパ状に形
成され、基板22の挿入を容易にする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】また、ケース本体12の底面側において、
第2の開口部20の外周には、第1の環状凸部40が形
成される。さらに、前記した第1の係合孔36近傍に
は、前記したヒートシンク1を固定するためのヒート
シンク固定用爪部(固定部材)42が形成される。尚、
ヒートシンク固定用爪部42は弾性変形可能な足部42
aとそれに連続する突起部42bからなり、ヒートシン
ク1を固定する際に接触する面42b2およびヒート
シンク1を固定した際にヒートシンク1の所定の部
位(後述)と所定の角度をなして線接触する面(以下
「ヒートシンク接触面」という)42b1およびそれら
から連続して成形され、ケース外方水平方向に突出して
いる水平面42b3を備える。このヒートシンク固定用
爪部42については後に詳説する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】次いで、覆設部44について詳説する。覆
設部44は、前述したように、カバー固定用爪部52の
足部52a全長あるいは略全長を覆うように形成される
ので、作業者などが足部52aに接触する、即ち、足部
52aをケース内方(第1の係合孔36から突起部52
bを抜く方向)へ向かう力が働くことを防ぐことができ
るので、ケース本体からカバー14が外れるのを防止
ことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】次いで、水平面52b3について詳説す
る。水平面52b3は、フランジ部32の下面32aと
略平行に形成される。より詳しくは、水平面52b3
は、ケース本体接触面52b1が水平面52b3との境
界線あるいはその付近でフランジ部32の下面32aと
接するとき、下面32aと略平行になるように形成され
る。これにより、足部52aに過度な振動・熱衝撃が加
わり、カバー固定用爪部52の足部52aをケース内方
(第1の係合孔36から突起部52bを抜く方向)に変
形し、第1の係合孔36から突起部52bが抜け出よう
とした場合、水平面52b3が第1の係合孔36の角部
36aに引っ掛ることにより、カバー14がケース本体
12から外れることを防止できる。別言すれば、第1の
係合孔36(より具体的にはそれに連続するフランジ部
32の下面32a)とケース本体接触面52b1の接線
が、ケース本体接触面52b1の範囲内から外れる、即
ち、これらの係合が解除されることを防止でき、よって
ケース本体12からカバー14が外れるのを防止する
とができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】次いで、ケース本体12へのヒートシンク
16の取付けに関して説明すると、ヒートシンク用固定
爪部42は、上記したカバー固定用爪部52の基本形状
と同じにした。従って、詳細な説明は省略するが、水平
面42b3は係合部60a下面60a1と平行に形成
される。これにより、ヒートシンク固定用爪部42と第
2の係合孔60の係合に関しても、カバー固定用爪部5
2で述べたのと同様の効果を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 5/00 H05K 5/00 A Fターム(参考) 4D075 AB03 AB13 AB33 AB36 AB39 AB56 CA23 CA47 DA06 DC19 DC21 EA07 4E360 AA02 AB14 BA03 BA08 BC05 BD03 CA02 CA03 CA08 EA03 EA18 EA24 ED02 ED23 ED27 EE02 EE12 EE13 FA08 GB97 5E314 AA24 BB01 CC04 FF01 GG24 5E348 AA03 AA07 AA13 CC08 CC09 EE29 FF03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上面に電子回路基板を収容す
    る開口部が形成されると共に、前記電子回路基板が載置
    されるべき載置面を有する載置部が形成されるケース本
    体と、前記電子回路基板を前記載置部に固定する固定手
    段とからなる電子回路基板の収容ケースにおいて、前記
    開口部を規定する開口端を前記載置面よりも所定の高さ
    だけ底面側に形成したことを特徴とする電子回路基板の
    収容ケース。
  2. 【請求項2】 前記所定の高さを、前記電子回路基板を
    前記ケース本体の載置部に固定して上下反転させた後、
    コーティング液に浸漬させてその全面をコーティングし
    たとき、前記コーティング液が前記ケース本体の所定の
    部位に塗布されないような高さに設定したことを特徴と
    する請求項1項記載の電子回路基板の収容ケース。
  3. 【請求項3】 前記ケース本体に、前記コーティング液
    が塗布されない所定の部位の一部として外部機器と接続
    されるコネクタを一体的に形成したことを特徴とする請
    求項2項記載の電子回路基板の収容ケース。
  4. 【請求項4】 前記載置面に対し、前記開口端の対向す
    る2辺が所定の角度をなすように前記開口端を形成した
    ことを特徴とする請求項1項から3項のいずれかに記載
    の電子回路基板の収容ケース。
  5. 【請求項5】 請求項1項から4項のいずれかに記載の
    電子回路基板の収容ケースからなる電子回路ユニットの
    製造方法において、少なくとも a.前記電子回路基板を前記固定手段によって前記ケー
    ス本体の載置部に固定し、 b.次いで前記電子回路基板が固定された前記ケース本
    体を上下反転させ、 c.次いで前記上下反転させたケース本体をコーティン
    グ・バス上昇方式のライン上に配置し、 d.次いで前記コーティング・バスを前記開口端近傍ま
    で上昇させて前記電子回路基板を前記コーティング液に
    浸漬させる、工程からなることを特徴とする電子回路ユ
    ニットの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4項記載の電子回路基板の収容ケ
    ースからなる電子回路ユニットの製造方法において、少
    なくとも a.前記電子回路基板を前記固定手段によって前記ケー
    ス本体の載置部に固定し、 b.次いで前記電子回路基板が固定された前記ケース本
    体を上下反転させ、 c.次いで角度調整可能な保持手段によって前記コネク
    タを保持することにより、前記上下反転させたケース本
    体をコーティング・バス上昇方式のライン上に配置し、 d.次いで前記保持手段の角度を調整することにより、
    前記電子回路基板を前記コーティング液の液面に対して
    前記所定の角度をなして傾斜させ、 e.次いで前記コーティング・バスを前記開口端近傍ま
    で上昇させて前記電子回路基板を前記コーティング液に
    浸漬させ、 f.次いで前記保持手段の角度を調整することによって
    前記電子回路基板を前記コーティング液の液面に対して
    水平に位置させ、 g.次いで前記保持手段の角度を調整することによって
    前記電子回路基板を前記コーティング液の液面に対して
    前記所定の角度をなして傾斜させると共に、 前記コーティング・バスを下降させる、工程からなるこ
    とを特徴とする電子回路ユニットの製造方法。
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