JP2003229649A - 配線基板及び基板用コネクタ並びにそれらを有するコネクタユニット - Google Patents

配線基板及び基板用コネクタ並びにそれらを有するコネクタユニット

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JP2003229649A
JP2003229649A JP2002026949A JP2002026949A JP2003229649A JP 2003229649 A JP2003229649 A JP 2003229649A JP 2002026949 A JP2002026949 A JP 2002026949A JP 2002026949 A JP2002026949 A JP 2002026949A JP 2003229649 A JP2003229649 A JP 2003229649A
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部回路を高密度化することができ、電気接
続箱を小型化することができ、回路変更にも対応できる
配線基板及び基板用コネクタ並びにそれらを有するコネ
クタユニットを提供する。 【解決手段】 絶縁基板15と、絶縁基板15の少なく
とも片面に形成された導体部35と、絶縁基板15の端
部18a,18bに形成され、導体部35と周辺機器と
を電気的に接続する端子部36とを備えて配線基板10
を構成する。導体部35を絶縁基板15の表裏両面16
(片方のみ図示)に形成することも有効である。この
際、表裏両面16の導体部35を貫通導体を介して相互
接続する。貫通導体を、内壁に導電材が被覆された中空
貫通導体または導電材が埋設された中実貫通導体とす
る。導体部35の端末部を、絶縁基板15の隣り合う端
部18a,18bに引き出し、基板用コネクタ40の端
子と接触する端子部36とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続箱に組み
込まれて、複数の周辺機器間の電気的接続を行う中継用
の配線基板及び基板用コネクタ並びにそれらを有するコ
ネクタユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等のエンジンルームや
インストルメントパネル廻りには、計器類、照明類又は
各種ジェネレータ等に対する給電や、スイッチ類又はヒ
ューズ・リレー等の機器間の信号の授受を集約的に行う
ために、電気接続箱が配置されている。
【0003】電気接続箱は、合成樹脂製の絶縁基板と、
配線構造を有するブスバーとを備えたものである。その
他リレー、ヒューズ、ハーネス用のコネクタ等を備えた
ものもある。ジャンクションボックスは、電気接続箱の
別名であり、箱内部に収容されるブスバー等の構成が電
気接続箱と異なるものではないが、特別の場合には、分
岐用の電気接続箱という限定した意味で使用されること
もある。本明細書では、ジャンクションボックスを電気
接続箱に含めて、総括的な意味で電気接続箱の用語を使
用することとする。
【0004】電気接続箱には、車種や仕様に応じたパタ
ーン化された導体部をブスバーで構成した配線基板が一
枚または複数枚積層された状態で収容されている。ここ
でいう配線基板は、ブスバーと絶縁基板とを重ね合わせ
たものである。ブスバーの端部には、タブ端子が切り起
こして形成されており、このタブ端子と接続するハーネ
ス用コネクタ等を介して電源の供給や、信号の授受が行
われるようになっている。
【0005】図15は、この種の配線基板に関連する技
術の一例として、先に本願出願人によって提案された特
開平5−207627号公報に記載されたものである。
図示する配線基板60は、電気接続箱(図示せず)に収
容されて電源用の内部回路を構成したり、計器類やスイ
ッチ類等の周辺機器間の信号用の内部回路を構成したり
するものである。
【0006】配線基板60は、平板状の絶縁基板61
と、導体部で内部回路を構成する金属製のブスバー65
とを備えて構成されている。ブスバー65は、銅または
銅合金などの導電性基板からなり、連結片67により配
線導体66が繋がれた状態で、プレス機(図示せず)に
より導電性基板を一体的に打ち抜いて形成されている。
ブスバー65の端部や中間部には、折曲加工により、起
立連成された上向きのタブ端子68が形成されている。
【0007】ブスバー65に起立連成されたタブ端子6
8は、電気接続箱等の上ケースまたは下ケースに設けら
れたハーネス用コネクタ、ヒューズ用コネクタ、リレー
用コネクタなどの各種コネクタ(図示せず)に直接的ま
たは中継端子(図示せず)を介して間接的に接続される
ようになっている。
【0008】絶縁基板61には、ブスバー65にあわせ
て複数のリブ62が突設され、ブスバー65収容溝が区
画形成されている。また、絶縁基板61には、配線導体
66を繋ぐ連結片67を切断分離する打ち抜き孔63が
形成されている。
【0009】ブスバー65は、中間部の層間接続片69
より二つに折り返し可能になっており、絶縁基板61を
挟むようにして、絶縁基板61の表裏両面に固定されて
いる。このため、配線基板60は、2層構造で立体的に
内部回路をするようになっている。なお、このような配
線基板60は、一枚又は複数枚積層されて電気接続箱に
収容される。配線基板60を積層する際には、基板間に
プリレグ(接着シート)を挟み、加熱・加圧することに
より、一体的に形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の配線基板では、解決すべき以下の問題点がある。
【0011】ブスバー65を有する電気接続箱は、自動
車等の車両内に分散して配置された計器類又はスイッチ
類等の周辺機器間の電気的接続を個々に中継し、また
は、ある一つの周辺機器から他の複数の周辺機器に対し
分岐して電気的接続を行うためのものである。周辺機器
数が少なければ良いが、周辺機器数が増加すると、従来
のブスバー65による配線構造では、小型で複雑で分岐
数の多い配線構造を構成することに限界があり、ブスバ
ー65を肥大化・多層化・重量化しなければならないと
いう問題を有していた。
【0012】すなわち、自動車等に搭載される計器類や
スイッチ類等の増加により、設置スペースが狭小化の傾
向にある中で、電気接続箱の小型化・軽量化が要請され
ているが、肉厚かつ幅広の重いブスバー65で内部回路
を構成したのでは、小型化・軽量化の要請に応じること
は困難である。
【0013】また、周辺機器等の部品点数が増加する
と、ブスバー65を有する配線基板60が二次元的・平
面的な奥行きだけでなく、三次元的・立体的に高さ方向
にも肥大化してしまう。表裏両面にブスバー65が配設
された2層構造の配線基板60が使用されてはいるもの
の、それだけでは内部回路の複雑化・高密度化等に対処
するのは十分でなく、電気接続箱の肥大化を回避するの
が困難になっている。
【0014】また一つには、複数の周辺機器間の信号の
授受を行う信号線にあっては、1アンペア程度の微少電
流しか流れないため、厚肉かつ幅広の重いブスバー65
等により内部回路を構成する必要は必ずしもなく、ブス
バー65を使用して内部回路を構成した従来の配線基板
60に代わる信号線用に特化された小型・軽量の配線基
板が求められている。
【0015】さらに、自動車の車種や仕様等によって、
内部回路の構成が変更されると、配線基板60自体を作
り直さなければならないという問題がある。すなわち、
内部回路に応じてパターン化されたブスバー65は、プ
レス金型により導電性基板から打ち抜かれて一体的に形
成されたものであるゆえ、回路変更がある度に新たに回
路設計をやり直し、導体部のパターンに対応する打ち抜
き用のプレス金型を新たに製作しなければならず、手間
とコストがかかり、フレキシブルに回路変更に対応する
ことができないという問題もある。
【0016】本発明は、上記した点に鑑み、内部回路を
高密度化することができ、電気接続箱を小型・軽量化す
ることができ、回路変更にもフレキシブルに対応するこ
とができる配線基板及び基板用コネクタ並びにそれらを
有するコネクタユニットを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、電気接続箱に組み込まれ
て、複数の周辺機器間の電気的接続を中継し、しかも信
号の分岐可能な配線構造を有し、絶縁基板と、該絶縁基
板の少なくとも片面に形成された導体部と、該絶縁基板
の端部に形成され、該導体部と該周辺機器とを電気的に
接続する端子部とを備えたことを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、複数の周辺機器間の電
気的接続が、絶縁基板と、絶縁基板に配線された導体部
と、絶縁基板の端部に形成された端子部とを備えた配線
構造を有する配線基板を中継して行われるから、従来方
式のようにブスバー又は電線で中継したり、分岐したり
することが不要となり、電気接続箱に収容される配線構
造を簡略化・合理化することができ、しかも配線作業の
能率化・容易化が図られる。
【0019】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の配線基板において、前記導体部が前記絶縁基板の表
裏両面に形成されたことを特徴とする。上記構成によれ
ば、導体部が絶縁基板の表裏両面に形成されているか
ら、片面に導体部の形成された配線基板に比べて、導体
部を増加させることができ、複雑な内部回路を構成する
ことができる。
【0020】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の配線基板において、前記表裏両面の前記導体部が貫
通導体を介して相互接続することを特徴とする。上記構
成によれば、表裏両面の導体部が相互接続するから、立
体的に配線構造を形成することができ、導通経路の分岐
機能が向上する。
【0021】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の配線基板において、前記絶縁基板の表面にはパター
ン化された行方向Xの前記導体部が形成され、裏面には
パターン化された列方向Yの前記導体部がそれぞれ形成
され、該導体部が立体的に交差した格子点Pに、前記貫
通導体が形成されたことを特徴とする。
【0022】上記構成によれば、絶縁基板の表裏両面に
導体部がパターン化して形成され、表面および裏面の導
体部が立体的に交差する格子点に、貫通導体が形成され
ているから、配線構造を高密度化できるとともに、複雑
な分岐回路を構成することができる。
【0023】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の配線基板において、前記導体部が立体的に交差した
格子点Pには、選択的に前記貫通導体が形成され得るこ
とを特徴とする。
【0024】上記構成によれば、表裏両面の導体部が、
選択的に形成された貫通導体を介して接続するから、周
辺機器間等の信号の授受を自由にどこからでも行うこと
ができる。すなわち、入・出力信号の導通経路を限定す
ることなく、自由に任意の導通経路を設定することがで
き、周辺機器等に対する信号線の入力端子と出力端子を
固定することなく、仕様に応じてフレキシブルな内部回
路を構成することができる。
【0025】また、請求項6記載の発明は、請求項1〜
5のいずれか一つに記載の配線基板において、前記導体
部の端末部が、前記絶縁基板の少なくとも一つの端部に
引き出されて、基板用コネクタの端子と電気的に接続す
る前記端子部となることを特徴とする。
【0026】上記構成によれば、導体部の端末部が絶縁
基板の端部に引き出されて端子部となるから、基板用コ
ネクタの端子と絶縁基板の端子部とが電気的に接続して
内部回路が導通し、同時に多数の周辺機器等の制御が可
能となる。
【0027】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の配線基板において、前記端子部は、前記絶縁基板の
対角線と平行に引き出されたことを特徴とする。
【0028】上記構成によれば、端子部が絶縁基板の対
角線と平行に引き出されているから、L字状の基板用コ
ネクタに絶縁基板を差し込むことで、基板用コネクタの
端子の向きと絶縁基板の端子部の向きとが揃い、配線基
板と基板用コネクタとが電気的に接続する。
【0029】また、請求項8記載の発明は、請求項3〜
7のいずれか一つに記載の配線基板において、前記貫通
導体は、内壁に導電材が被覆された中空貫通導体である
ことを特徴とする。
【0030】上記構成によれば、貫通孔に導電材が被覆
された中空貫通導体が形成されているから、表裏両面の
導体部が中空貫通導体を介して相互接続する。また、貫
通導体が中空であるから、トランジスタ、コンデンサ、
抵抗等の電子デバイスを貫通導体の孔部に取り付けるこ
とができ、配線基板がプリント回路板として使用された
場合に、電子デバイスの実装密度を増加することができ
る。
【0031】また、請求項9記載の発明は、請求項3〜
7のいずれか一つに記載の配線基板において、前記貫通
導体は、表裏両面を貫通する貫通孔に導電材が埋設され
た中実貫通導体であることを特徴とする。
【0032】上記構成によれば、貫通導体が中実貫通導
体であるから、表裏両面の導体部の相互接続をめっきな
どの化学的処理に依らないで行うことができるゆえ、導
体部の接続に要する時間を短縮でき、環境汚染などの公
害の発生を防止でき、配線基板の量産性、環境性が向上
する。
【0033】また、請求項10記載の発明は、請求項2
〜9のいずれか一つに記載の配線基板において、表面側
の前記端子部と裏面側の前記端子部とが互い違いに配置
され、該端子部のピッチが表面又は裏面で隣り合う前記
導体部のピッチの1/2倍であることを特徴とする。
【0034】上記構成によれば、端子部のピッチが狭ピ
ッチに形成されているから、入出力信号の極数が増加し
て、多数の周辺機器等の信号処理を行うことができ、内
部回路の高密度化を図ることができる。
【0035】また、請求項11記載の発明は、コネクタ
ハウジングと、該コネクタハウジングの端子収容室に収
容される複数の端子とを備え、配線構造を有する配線基
板の少なくとも一つの端部に嵌合する基板用コネクタに
おいて、前記コネクタハウジングには、前記配線基板の
端部を差し込む差込部と、該差込部に続く前記端子収容
室とが設けられ、前記端子には、該配線基板の端子部に
接触する電気接触部が形成され、該電気接触部と該端子
部とが電気的に接続することを特徴とする。
【0036】上記構成によれば、コネクタハウジング
に、配線基板の端部を差し込む差込部と、差込部に続く
端子収容室とが設けられているから、配線基板の端部を
コネクタハウジングの差込部にスライド挿入することに
より、容易に組み付けを行うことができ、電気的接続の
信頼性も維持される。
【0037】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1記載の基板用コネクタにおいて、前記コネクタハウジ
ングには、前記配線基板の隣り合う端部に嵌合するL字
状の差込部が設けられたことを特徴とする。
【0038】上記構成によれば、配線基板の隣り合う二
辺の端部がL字状の差込部にスライド嵌合し拘束される
から、配線基板がコネクタハウジングにがたつきなく固
定される。
【0039】また、請求項13記載の発明は、請求項1
1又は12記載の基板用コネクタにおいて、前記コネク
タハウジングには、係止部が設けられ、前記配線基板の
コーナ部には、該係止部に係合する係合部が設けられた
ことを特徴とする。
【0040】上記構成によれば、コネクタハウジングに
係止部が設けられ、配線基板に係合部が設けられている
から、配線基板がコネクタハウジングの差込部に差し込
まれた後、係合部がコネクタハウジングの係止部に係合
して配線基板が固定され、配線基板の抜き外れが防止さ
れる。
【0041】また、請求項14記載の発明は、請求項1
1〜13のいずれか一つに記載の基板用コネクタにおい
て、前記端子は、前記端子部と接触する弾性の前記電気
接触部を備えていることを特徴とする。
【0042】上記構成によれば、端子が、弾性の電気接
触部を備えているから、コネクタハウジングの差込部に
差し込まれた配線基板の端子部は、電気接触部の弾性力
によって挟持され、端子と強く接触し、接続不良を生ず
ることが防止される。
【0043】また、請求項15記載の発明は、請求項1
1〜14のいずれか一つに記載の基板用コネクタにおい
て、隣り合う前記端子は、前記電気接触部の向きを逆に
して前記端子収容室に収容されたことを特徴とする。
【0044】上記構成によれば、端子収容室に収容され
た端子が互い違いに配置されているから、隣り合う端子
の間に配線基板の端部が挟持され、端子の電気接触部と
配線基板の端子部とが電気的に接続する。
【0045】また、請求項16記載の発明は、配線構造
を有する配線基板と、該配線基板に嵌合する基板用コネ
クタとを備えたコネクタユニットにおいて、前記配線基
板が請求項1〜10のいずれか一つに記載の配線基板で
あり、前記基板用コネクタが請求項11〜15のいずれ
か一つに記載の基板用コネクタであることを特徴とす
る。
【0046】上記構成によれば、差込部を有する基板用
コネクタに、配線基板が嵌合して、コネクタユニットが
形成されるから、複数の周辺機器間の電気的接続を中継
し、しかも導通経路を分岐することができ、小型で高密
度の配線構造を有する中継用のコネクタユニットを構成
することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第一の実施形態の
具体例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は、
本発明に係る配線基板の一実施形態を示すものである。
【0048】図1に示すように、プリント配線板(配線
基板)10は、矩形平板状をなしており、エポキシ樹脂
等の有機材料で構成される絶縁基板15に、配線導体
(導体部)35が一体的にプリントされたものである。
絶縁基板15を構成するエポキシ樹脂としては、紙基材
エポキシ樹脂、ガラス布基材エポキシ樹脂やガラス布・
紙複合基材エポキシ樹脂等が適用される。導体パターン
を構成する配線導体35には、厚さ数10μmの導電性
金属箔、例えば銅箔等が適用される。なお、本実施形態
では、プリント配線板10について説明するが、細幅の
配線導体がインサート成形や接着等により、絶縁基板1
5に形成されたものであってもよい。また、配線導体3
5として、導電性の樹脂材を適用してもよい。プリント
配線板10の形状は矩形状に限定するものではなく、図
11又は図14に示すように、多角形状に形成してもよ
い。
【0049】ここで、本実施形態のプリント配線板10
の製造方法の一例について説明する。先ず最初に、溶
剤、触媒、硬化材、エポキシ樹脂材(又はフェノール樹
脂)等をブレンドしたワニスを紙またはガラス繊維でで
きた布に含浸させ、熱風で所定時間乾燥し、その後所定
の大きさに裁断し、表裏両面に銅箔をラミネートし、熱
プレス機で加熱しながら樹脂を溶融させて、プレス圧着
してリジッドな基材(銅張積層板)を作る。
【0050】次に、導体パターンの描かれたフォトマス
ク(金属シート)を基材に重ね、紫外線を照射して導体
パターンを焼き付け、露光されていない部分のレジスト
を除去し、エッチング液(現像液)を吹き付けて、銅箔
を溶かし、感光部(導体パターン)だけを残して、プリ
ント配線板10を形成する。
【0051】そして、最小加工径で数10μmの孔明け
が可能な超硬合金製極小径ドリルを備えた高周波スピン
ドルを数万回転で回転させて、プリント配線板10の所
定の位置に貫通孔25を形成する。貫通孔25の内壁は
絶縁性の樹脂材で形成されているから、表裏両面の両導
体パターン同士は相互接続せず、内部回路は非導通状態
にある。
【0052】上述した方法で製造されたプリント配線板
10は、反り、捻れ、へこみ、膨れ等について検査さ
れ、また、銅箔面は、しわ、亀裂、樹脂のしみだし(ス
ミア)、傷、汚れ、異物の付着、樹脂の付着、樹脂の流
れなどについて検査された後、内部回路の具体的設計に
供される。
【0053】このプリント配線板10は、表裏両面に導
体パターンが形成されている、いわゆる両面プリント配
線板である。両面プリント配線板は、片面プリント配線
板に比べて配線導体数が2倍になるだけでなく、交差配
線を必要とする複雑な配線を容易に形成することができ
る利点がある。また、電子デバイスが実装されたプリン
ト回路板(図示せず)として使用される場合には、トラ
ンジスタ、コンデンサ、抵抗などの実装密度を増加させ
ることができる利点もある。なお、プリント回路板とは
電子デバイスが実装されたものを意味するものとし、電
子デバイスが実装されないプリント配線板10とは区別
するものとする(JIS C 5603)。
【0054】図2及び図3に示すように、表裏両面に導
体部35がプリントされた導体パターンは、互いに平行
な所定ピッチの配線導体35で構成されている。片面
(表面16または裏面17)で隣り合う配線導体35の
ピッチP1は、1.6〜2.4mmに設定されている。
配線導体35には、数ミリアンペアの信号用の微小電流
しか流れないため、配線導体35が溶融して切れるなど
の心配はない。なお、図11及び図14に示すように、
表裏両面の配線導体の間隔や配線導体数を配線基板の形
状や、内部回路の仕様に応じて、任意に変更できること
はもちろんである。
【0055】ここで、本明細書での説明の都合上、プリ
ント配線板10の表面16と裏面17を次のように定め
ることとする。いわゆる両面プリント配線板は、表面1
6と裏面17を逆にして使用されることもあるため、表
と裏の区別を必ずしも要しないが、本明細書では便宜的
に、図2に示す面を表面16と定め、図3に示す面を裏
面17と定めることとする。
【0056】図2に示す表面16の導体パターンは、行
方向Xの導体パターンを形成し、図3に示す裏面17の
導体パターンは、列方向Yの導体パターンをそれぞれ形
成している。すなわち、両導体パターンを構成する配線
導体35は、立体的に交差配線されている。なお、表面
16に列方向Yの導体パターンを形成し、裏面17に行
方向Xの導体パターンを形成してもよく、本発明は、そ
の導体パターンの配列方向を限定するものではない。
【0057】交差配線された配線導体35の格子点P
は、マトリックス状に規則正しく整列している。格子点
Pには、表裏両面を貫通する貫通孔25が形成されてい
る。貫通孔25自体は、導電性がないため、そのままで
は表裏両面の配線導体35同士が電気的に相互接続する
ことはない。配線導体35同士を電気的に接続させるに
は、種々の方法があるが(図4、図5)、格子点Pであ
る貫通孔25に貫通導体を選択的に形成することで、信
号用の導通経路を形成するようにしている。
【0058】表裏両面の配線導体35は、貫通導体を介
して相互接続し、計器類やスイッチ類等の周辺機器間の
信号の授受を自由に行うことができるようになってい
る。すなわち、入力信号側と出力信号側の接続口を自由
に選択でき、入出力信号のやりとりを制限されることな
く行うことができ、フレキシブルに内部回路を構成する
ことが可能となっている。
【0059】図1等に示すように、プリント配線板10
の端部18a,18bには、L字状の基板用コネクタ4
0(図6等)に収容される端子金具(端子)50と電気
的に接続するプリント端子(端子部)36が形成されて
いる。プリント端子36は、導体パターンを構成する各
配線導体35の端末部に相当し、プリント配線板10の
隣り合う端部18a,18bに引き出されている。な
お、図11及び図14に示すように、必ずしもプリント
端子36を隣り合う端部に引き出す必要はなく、プリン
ト端子36を隣り合わない端部に引き出すようにしても
よいし(図11)、プリント配線板10の対向する端部
に引き出すようにしてもよく(図14)、本発明はプリ
ント端子36の引き出す方向を特定の端部に限定するも
のではない。
【0060】プリント端子36を複数の端部18a,1
8bから引き出すことで、入出力信号の極数が増加し
て、同時に多数の周辺機器等の制御を行うことが可能と
なる。なお、入力側と出力側の位置は特に限定されるも
のではなく、二辺の端部18a,18bのどちらにでも
選択的に設けることができる。
【0061】図2及び図3に示すように、プリント端子
36は、表裏両面で互い違いに形成されている。また、
プリント端子36は、表面16と裏面17とでそれぞれ
同方向に引き出されている点と、配線導体35のピッチ
P1が等しい点で共通している。
【0062】互い違いのプリント端子36のピッチP2
は0.8mm〜1.2mmであり、配線導体35のピッ
チP1の1/2倍に設定されている。すなわち、プリン
ト配線板10の端部18a,18bに引き出されるプリ
ント端子36は上下二段に互い違いに配列されること
で、ピッチP2がピッチP1の半分になり、多数の電子
機器等をプリント配線板10に接続することができるよ
うになっている。
【0063】プリント端子36は、端部18a,18b
の稜線19a,19bに対しては45゜の傾斜角度α
で、同方向に引き出されている。プリント端子36を同
方向に引き出すようにしたのは、プリント配線板10の
隣り合う端部18a,18bを、後述するL字状の基板
用コネクタ40に同時に組み付けるためである。
【0064】なお、L字状の基板用コネクタ40を分割
して、プリント配線板10の各端部18a,18bに別
々に組み付けることもできるが、この場合は、プリント
端子36を45゜方向に傾斜させる必要はなく、端部1
8a,18bの稜線19a,19bに対して垂直にプリ
ント端子36を引き出せばよい。しかし、L字状の基板
用コネクタ40を用いた場合には、プリント配線板10
の二つの端部が同時に嵌合されるから、組付作業性が良
いなどの利点もある。
【0065】また、プリント端子36の傾斜角度αを4
5゜としたのは、本実施形態のプリント配線板10が、
矩形状を成しており、対向するコーナ部28a,28b
を結ぶ対角線CL1の方向が45゜方向だからである。
プリント配線板10が、長方形、平行四辺形などの場合
には、対角線の方向が45゜方向ではないため、傾斜角
度αが45゜より小さい角度になったり大きい角度にな
ったりする。
【0066】図4および図5には、表裏両面16,17
の配線導体35同士を相互接続する貫通導体が示されて
いる。表裏両面16,17の配線導体35同士を相互接
続する方法には、各種の方法が適用できるが、貫通孔2
5の内壁に導電材を付着させる方法と、予め開けられた
孔内に導電材を埋め込む方法とに大別される。
【0067】図4には、貫通孔25の内壁に導電材を付
着させためっきスルーホール(中空貫通導体)26aが
示されている。めっきは、貫通孔25の内壁に無電解め
っき法にて形成されたものである。めっきは、活性化処
理を経た後にめっき処理を行って形成される。活性化処
理工程は、めっきの際に触媒として働く物質層を貫通孔
25の内壁に付着させる工程である。物質層は、パラジ
ウム等から構成されている。めっき処理は、プリント配
線板10にマスキングをした後、銅めっき液やニッケル
めっき液などに浸漬することにより行われる。なお、他
の方法として、電解めっきや半田浸漬による方法なども
適用可能である。
【0068】図5には、予め開けられた貫通孔25に導
電材が埋め込まれたリベットピン26b(中実貫通導
体)が示されている。リベットピン26bの他に、ハト
メ、ワイヤなどによる方法も適用可能である。リベット
ピン26bによる方法は、孔内に導電材を挿入して接続
する方法であり、機械化・自動化が容易で多量生産に適
する方法である。ハトメによる方法は、孔内に円筒状の
導電材を挿入して接続する方法であり、この方法も機械
化・自動化が容易な方法である。ワイヤによる方法は、
孔内にワイヤを挿入して接続する方法であり、ワイヤの
先端部を折り曲げて表裏両面の配線導体35に接触させ
る方法である。なお、リベットピン26bなどに代えて
半田その他の低融点導電材を貫通孔25に充填させても
よい。
【0069】図6に示すように、L字状の基板用コネク
タ40は、コネクタハウジング41と、コネクタハウジ
ング41の端子収容室45に収容される複数の端子金具
50(図10)とを備えたものである。コネクタハウジ
ング41の外壁42は、上下壁42a,42b(一方し
か図示せず)と、電線38が引き出される側の後壁42
cと、プリント配線板10が嵌合する側の前壁42d
と、両側の側壁42e,42fとから構成されている。
外壁42の内側には、プリント配線板10の隣り合う2
つの端部が同時に差し込まれる差込部44と、差込部4
4に続く上下二段の端子収容室45とが一体的に形成さ
れている。
【0070】差込部44は、溝になっており、プリント
配線板10のプリント端子36の長さに相当する溝深さ
に形成されている。差込部44の奥側に形成された端子
収容室45は、隔壁で各部屋毎に仕切られており、プリ
ント配線板10のプリント端子36に等しい数の端子金
具50が収容されるようになっている。プリント端子3
6が互い違いに形成されていたように、端子収容室45
の各部屋も互い違いに形成されている。これにより、端
子金具50とプリント端子36とが一対一で相互接続す
るようになっている。
【0071】コネクタハウジング41の両側の側壁42
e,42fには、プリント配線板10の欠部(係合部)
30に係合するロックアーム(係止部)43が設けられ
ている。ロックアーム43は、支点部43aと、支点部
43aの前側に繋がる先端部43bと、支点部43aの
後側に繋がる操作部43cとからなっており、支点部4
3aを支点として撓み可能になっている。ロックアーム
43の先端部43bには、プリント配線板10の一対の
コーナ部28c,28dに位置する欠部30に引っかか
る図示しない爪部が形成されている。
【0072】図7は、プリント配線板10と基板用コネ
クタ40との嵌合状態を示したものである。プリント配
線板10と基板用コネクタ40とでコネクタユニット5
が構成されている。プリント配線板10は、コネクタハ
ウジング41の差込部44に差し込まれて、両側の側壁
42e,42fのロックアーム43を外側に押し広げる
ようにして奥側に進入し、ロックアーム43が元の位置
に復元した際に爪部がプリント配線板10の一対の欠部
30に係合することにより係止されて、外れないように
固定されている。嵌合状態においては、端子金具50と
プリント端子36は相互接続した状態になっている。
【0073】図8は、基板用コネクタ40からプリント
配線板10を取り外した状態を示したものである。プリ
ント配線板10を取り外す際には、上述した嵌合操作と
逆の操作を行えばよい。すなわち、ロックアーム43の
操作部43cを押圧して、爪部と欠部30との係止を解
除し、プリント配線板10を引っ張り、プリント配線板
10の隣り合う2つに端部18a,18bを差込部44
から抜いて、プリント配線板10を取り外せばよい。
【0074】図9および図10に示すように、差込部4
4の嵌合空間には、電線38付きの端子金具50が突出
している。端子金具50は、導電性基板を打ち抜き、折
り曲げ加工して形成されたものである。一側には電線接
続部51(図10)が形成され、他側に電気接触部52
(図10)が形成され、電線接続部51と電気接触部5
2との間に、湾曲部53(図10)が一体的に形成され
ている。
【0075】電線接続部51は、芯線38aを加締める
芯線加締部と、被覆線38bを加締める被覆線加締部と
からなり、それぞれが一対の圧着片で構成されている。
電気接触部52は、プリント端子36に接触して内部回
路を導通させる接触部であり、湾曲部53に繋がること
で弾性的に接触できるようになっている。すなわち、プ
リント端子36に対しては、接触圧を高めて電気的接触
の信頼性を向上させている。電気接触部52は、端子収
容室45の図示しない孔部に差し込まれて、コネクタハ
ウジング41に対する位置決めが行われている。端子金
具50には、図示しない係止孔が設けられていて、端子
収容室45の図示しない係止突起と係合することにより
後抜けが防止されるようになっている。なお、端子金具
50に係止突起を設け、端子収容室45に係止孔を設け
てもよい。
【0076】コネクタハウジング41の差込部44に差
し込まれたプリント配線板10は、端子収容室45から
嵌合空間に突出する上下の端子金具50を押し開くよう
にしてスライド挿入し、電気接触部52の弾性力によっ
て挟持されて、プリント端子36と端子金具50の電気
接触部52とが接触し、内部回路が導通するようになっ
ている。
【0077】次に、本発明の第二、第三の実施形態の具
体例を図面を用いて説明する。第一の実施形態と重複す
る部分については同一符号を付して説明を省略すること
とする。図11は第二の実施形態を示し、図14は第三
の実施形態をそれぞれ示す。
【0078】図11に示すコネクタユニット80は、図
7に示した第一の実施形態のコネクタユニット5と同様
に、プリント配線板85と、基板用コネクタ81とから
なっている。図7に示したコネクタユニット5と相違す
る点は、プリント配線板85が矩形状ではなく多角形状
である点、配線導体35がプリント配線板85の隣り合
わない端部88a,88cに引き出されている点、この
プリント配線板85に嵌合するコネクタハウジング82
がL字状でない点、コネクタハウジング82の端子収容
室83が上下二段でない点である。
【0079】図示する多角形状のプリント配線板85の
プリント端子36は、一つの端部88bを間に挟む2つ
の端部88a,88cに引き出されている。各端部88
a,88cのプリント端子36は、それぞれ同一方向に
引き出されており、端部88a,88cの稜線に対して
は、所定の角度傾斜している。
【0080】基板用コネクタ81は、電線38付きの端
子金具50(図12、図13)と、端子収容室83を有
するコネクタハウジング82とからなっている。コネク
タハウジング82は、プリント配線板85の端部88
a,88b,88c,88d,88e,88fに沿った
門形状に一体形成されている。プリント配線板85の端
部88a,88b,88c,88d,88fに嵌合する
前壁42dには、一端から他端にかけてスロット状の差
込部44が形成されている。この差込部44の奥側に
は、プリント配線板85の端部88a,88cに対応す
る位置に、端子金具50が収容される端子収容室83が
形成されている。
【0081】端子収容室83は、上下二段ではなく一段
に形成されている。一段であっても、図12及び図13
に示す端子金具50を収容することにより、その端子金
具50の間にプリント配線板85が挟まれて、電気的に
接続するようになっている。
【0082】図12及び図13に示す端子金具50は、
図10に示した端子金具50と略同様である。電線接続
部51を除く部分は全体として湾曲状を成しており、一
側端部には弾性の電気接触部52が形成されている。こ
の電気接触部52は、差込部44の嵌合空間に突出して
いる。隣り合う端子収容室83には、この端子金具50
がそれぞれ上下逆向きに収容されている。このようにす
ると、自由端部である電気接触部52が互い違いにな
り、コネクタハウジング82の差込部44にスライド挿
入されたプリント配線板85を電気接触部52の弾性力
で挟持することができるようになる。このとき、プリン
ト端子36(図11)は、端子金具50の電気接触部5
2と所定の接触圧で電気的に接触する。
【0083】次に、図14に基づいて第三の実施形態に
ついて説明する。コネクタユニット90は、第一、第二
の実施形態と同様に、プリント配線板95と基板用コネ
クタ91とからなっている。プリント配線板95は、正
八角形状を成している。第二の実施形態と相違する点
は、2つの端部98a,98eから引き出されるプリン
ト端子36の向きが逆向きに、プリント端子36がプリ
ント配線板95の対向する端部98a,98eに引き出
されている点である。従って、プリント端子36は、端
部98a,98eの稜線に対して垂直に引き出されてい
る。
【0084】プリント配線板95に嵌合する基板用コネ
クタ91は、第二の実施形態と同様に門形状を成してい
る点では共通するが、一対のL字状のハウジング92
a,92bが中央部のヒンジ部を兼ねる締結部材93で
開閉自在に連結している点が相違する。一方のハウジン
グ92aの一側端部には孔部99が形成され、他方のハ
ウジング92bの一側端部にも孔部99が形成されてい
る。
【0085】双方のハウジング92a,92bの連結
は、同軸に配置された双方の孔部99,99に締結部材
93を螺合させることにより行われる。プリント配線板
95に、コネクタハウジング92を嵌合させるには、締
結部材93を緩めて双方のハウジング92a,92bを
開閉自在にし、プリント配線板95の対向する二つの端
部98a,98eを挟み込み、締結部材93を孔部99
に緊密に螺合させることにより行われる。
【0086】端子収容室83や端子金具50(図示せ
ず)のその他の構成は、第一、第二の実施形態と同様で
あるため、重複する説明を省略する。
【0087】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、複数の周辺機器間の電気的接続が、配線基板を中継
して行われるから、従来方式のようにブスバー又は電線
で中継したり、分岐したりすることが不要となり、電気
接続箱に収容される配線構造を簡略化・合理化すること
ができ、しかも配線作業の能率化・容易化が図られる。
従って、内部回路の配線構造を高密度化することがで
き、電気接続箱を小型化することができる。
【0088】また、請求項2記載の発明によれば、表裏
両面に導体部が形成されているから、片面に導体部の形
成された配線基板に比べて、複雑な内部回路を構成する
ことができる。従って、配線基板1枚当たりの回路数を
増加させることができ、複雑な配線を行うことができ
る。
【0089】また、請求項3記載の発明によれば、表裏
両面の導体部が相互接続するから、立体的に配線構造を
形成することができ、導通経路の分岐機能が向上する。
従って、複雑な内部回路を構成することができる。
【0090】また、請求項4記載の発明によれば、表面
および裏面の導体部が立体的に交差する格子点に貫通導
体が形成されているから、配線構造を高密度化できると
ともに、内部回路の分岐数を増加させることができる。
従って、より一層高密度で、複雑な配線構造を有する配
線基板を提供することができる。
【0091】また、請求項5記載の発明によれば、入・
出力信号の導通経路が限定されることなく、電気機器間
等の周辺機器の信号の授受を自由にどこからでも行うこ
とができ、周辺機器等に対する信号線の入力端子と出力
端子を固定せずに、仕様に応じてフレキシブルな内部回
路を構成することができる。従って、内部回路の配線構
成をフレキシブルに変更することができる。
【0092】また、請求項6記載の発明によれば、導体
部の端末部が絶縁基板の端部に引き出されて端子部とな
るから、基板用コネクタの端子と絶縁基板の端子部とが
電気的に接続して内部回路が導通し、同時に多数の周辺
機器等の制御が可能となる。従って、電気接続箱を大型
化することなく、周辺機器等の集中制御を行うことがで
きる。
【0093】また、請求項7記載の発明によれば、複数
の端子部が絶縁基板の対角線と平行に引き出されている
から、L字状の基板用コネクタに絶縁基板を差し込むこ
とで、基板用コネクタの端子の向きと絶縁基板の端子部
の向きとが揃い、配線基板と基板用コネクタとが電気的
に接続する。従って、L字状の基板用コネクタに対応す
る配線基板を提供することができる。
【0094】また、請求項8記載の発明によれば、内壁
に導電材が被覆されて中空貫通導体が形成されているか
ら、トランジスタ、コンデンサ、抵抗等の電子デバイス
を貫通導体の孔部に取り付けることができる。従って、
プリント配線板を電子デバイスが実装されるプリント回
路板とすることができる。
【0095】また、請求項9記載の発明によれば、貫通
導体が中実貫通導体であるから、表裏両面の導体部の相
互接続をめっきなどの化学的処理に依らないで行うこと
ができるゆえ、導体部の接続に要する時間を短縮でき、
環境汚染などの公害の発生を防止できる。従って、配線
基板の量産性、環境性が向上する。
【0096】また、請求項10記載の発明によれば、端
子部のピッチが狭ピッチに形成されているから、入出力
信号の極数が増加して、多数の電気機器等の信号処理を
行うことができる。従って、内部回路の高密度化を図る
ことができ、電気接続箱を小型化することができる。
【0097】また、請求項11記載の発明によれば、コ
ネクタハウジングに、配線基板の端部を差し込む差込部
と、差込部に続く端子収容室とが設けられているから、
配線基板の端部をコネクタハウジングの差込部にスライ
ド挿入することにより、容易に組み付けを行うことがで
きる。従って、基板用コネクタと配線基板の組付作業性
が向上するとともに、コネクタハウジングに対して配線
基板ががたつきなく固定される。
【0098】また、請求項12記載の発明によれば、配
線基板の隣り合う二辺の端部がL字状の差込部にスライ
ド挿入し拘束されるから、配線基板がコネクタハウジン
グにがたつきなく固定される。従って、配線基板の組付
作業性がより一層向上する。
【0099】また、請求項13記載の発明によれば、コ
ネクタハウジングに係止部が設けられ、配線基板に係合
部が設けられているから、配線基板がコネクタハウジン
グの差込部に差し込まれた後、係合部がコネクタハウジ
ングの係止部に係合して配線基板が固定される。従っ
て、配線基板が抜き外れることが防止され、電気的接続
の信頼性が維持される。
【0100】また、請求項14記載の発明によれば、端
子が、弾性の電気接触部を備えているから、コネクタハ
ウジングの差込部に差し込まれた配線基板の端子部と電
気接触部の接触圧が維持される。従って、接続不良を生
ずることが防止されて、電気的接続の信頼性が維持され
る。
【0101】また、請求項15記載の発明によれば、端
子収容室に収容された端子が互い違いに配置されている
から、隣り合う端子の間に配線基板の端部が挟持され、
端子の電気接触部と配線基板の端子部とが電気的に接続
する。従って、内部回路の高密度化を図ることができる
とともに、電気的接続の信頼性が維持される。
【0102】また、請求項16記載の発明によれば、差
込部を有する基板用コネクタに、配線基板が嵌合して、
コネクタユニットが形成されるから、複数の周辺機器間
の電気的接続を中継し、しかも導通経路を分岐すること
ができる。従って、小型で高密度の配線構造を有する中
継用のコネクタユニットを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線基板の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】図1に示す配線基板の表面の導体パターンの一
部を示す平面図である。
【図3】同じく配線基板の裏面の導体パターンの一部を
示す下面図である。
【図4】同じく配線基板の表裏両面の両導体パターン同
士を接続する中空貫通導体を示す斜めからみた一部断面
図である。
【図5】同じく配線基板の表裏両面の両導体パターン同
士を接続する中実貫通導体を示す斜めからみた一部断面
図である。
【図6】本発明に係る基板用コネクタの一実施形態を示
す斜視図である。
【図7】同じく基板用コネクタに配線基板が嵌合した状
態を示す斜視図である。
【図8】同じく基板用コネクタから配線基板が外れた状
態を示す斜視図である。
【図9】図6に示す基板用コネクタの内部構造を示す斜
視図である。
【図10】同じく基板用コネクタの端子金具を示す斜視
図である。
【図11】本発明のコネクタユニットの第二の実施形態
を示す分解斜視図である。
【図12】図11に示す基板用コネクタの一部を切り欠
いた断面斜視図である。
【図13】同じく図11に示す基板用コネクタの一部を
切り欠いた断面斜視図である。
【図14】本発明のコネクタユニットの第三の実施形態
を示す分解斜視図である。
【図15】従来の配線基板の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
5、80、90 コネクタユニット 10、85、95 プリント配線板(配線基板) 15 絶縁基板 18a,18b 端部 25 貫通孔 26a スルーホール(中空貫通導体) 26b リベットピン(中実貫通導体) 35 配線導体(導体部) 36 プリント端子(端子部) 38 電線 40,81,91 基板用コネクタ 42 外壁 43 ロックアーム(係止部) 44 差込部 45、83 端子収容室 50 端子金具(端子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/02 H01R 23/02 D // H01R 107:00 23/68 301J Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 AA18 BB01 BB03 BB22 CC24 EE06 EE10 EE12 FF11 GG01 GG02 GG03 GG06 GG10 GG15 HH01 HH18 5E317 AA07 AA24 BB01 BB11 CC08 CC09 CC31 CD27 CD32 GG14 5E338 AA02 BB02 BB13 BB25 BB65 BB75 CC01 CD13 EE22 5G361 BA01 BB01 BB02 BC01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接続箱に組み込まれて、複数の周辺
    機器間の電気的接続を中継し、しかも信号の分岐可能な
    配線構造を有し、絶縁基板と、該絶縁基板の少なくとも
    片面に形成された導体部と、該絶縁基板の端部に形成さ
    れ、該導体部と該周辺機器とを電気的に接続する端子部
    とを備えたことを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】 前記導体部が前記絶縁基板の表裏両面に
    形成されたことを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  3. 【請求項3】 前記表裏両面の前記導体部が貫通導体を
    介して相互接続することを特徴とする請求項2記載の配
    線基板。
  4. 【請求項4】 前記絶縁基板の表面にはパターン化され
    た行方向の前記導体部が形成され、裏面にはパターン化
    された列方向の前記導体部がそれぞれ形成され、該導体
    部が立体的に交差した格子点に、前記貫通導体が形成さ
    れたことを特徴とする請求項3記載の配線基板。
  5. 【請求項5】 前記導体部が立体的に交差した格子点に
    は、選択的に前記貫通導体が形成され得ることを特徴と
    する請求項4記載の配線基板。
  6. 【請求項6】 前記導体部の端末部が、前記絶縁基板の
    少なくとも一つの端部に引き出されて、基板用コネクタ
    の端子と電気的に接続する前記端子部となることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の配線基板。
  7. 【請求項7】 前記端子部は、前記絶縁基板の対角線と
    平行に引き出されたことを特徴とする請求項6記載の配
    線基板。
  8. 【請求項8】 前記貫通導体は、内壁に導電材が被覆さ
    れた中空貫通導体であることを特徴とする請求項3〜7
    のいずれか一つに記載の配線基板。
  9. 【請求項9】 前記貫通導体は、表裏両面を貫通する貫
    通孔に導電材が埋設された中実貫通導体であることを特
    徴とする請求項3〜7のいずれか一つに記載の配線基
    板。
  10. 【請求項10】 表面側の前記端子部と裏面側の前記端
    子部とが互い違いに配置され、該端子部のピッチが表面
    又は裏面で隣り合う前記導体部のピッチの1/2倍であ
    ることを特徴とする請求項2〜9のいずれか一つに記載
    の配線基板。
  11. 【請求項11】 コネクタハウジングと、該コネクタハ
    ウジングの端子収容室に収容される複数の端子とを備
    え、配線構造を有する配線基板の少なくとも一つの端部
    に嵌合する基板用コネクタにおいて、 前記コネクタハウジングには、前記配線基板の端部を差
    し込む差込部と、該差込部に続く前記端子収容室とが設
    けられ、前記端子には、該配線基板の端子部に接触する
    電気接触部が形成され、該電気接触部と該端子部とが電
    気的に接続することを特徴とする基板用コネクタ。
  12. 【請求項12】 前記コネクタハウジングには、前記配
    線基板の隣り合う端部に嵌合するL字状の差込部が設け
    られたことを特徴とする請求項11記載の基板用コネク
    タ。
  13. 【請求項13】 前記コネクタハウジングには、係止部
    が設けられ、前記配線基板のコーナ部には、該係止部に
    係合する係合部が設けられたことを特徴とする請求項1
    1又は12記載の基板用コネクタ。
  14. 【請求項14】 前記端子は、前記端子部と接触する弾
    性の前記電気接触部を備えていることを特徴とする請求
    項11〜13のいずれか一つに記載の基板用コネクタ。
  15. 【請求項15】 隣り合う前記端子は、前記電気接触部
    の向きを逆にして前記端子収容室に収容されたことを特
    徴とする請求項11〜14のいずれか一つに記載の基板
    用コネクタ。
  16. 【請求項16】 配線構造を有する配線基板と、該配線
    基板に嵌合する基板用コネクタとを備えたコネクタユニ
    ットにおいて、 前記配線基板が請求項1〜10のいずれか一つに記載の
    配線基板であり、前記基板用コネクタが請求項11〜1
    5のいずれか一つに記載の基板用コネクタであることを
    特徴とするコネクタユニット。
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