JP2003227772A - シール検査装置 - Google Patents

シール検査装置

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JP2003227772A
JP2003227772A JP2002025871A JP2002025871A JP2003227772A JP 2003227772 A JP2003227772 A JP 2003227772A JP 2002025871 A JP2002025871 A JP 2002025871A JP 2002025871 A JP2002025871 A JP 2002025871A JP 2003227772 A JP2003227772 A JP 2003227772A
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grommet
air
air tank
tank
seal inspection
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Kenji Kinezuka
健二 杵塚
Mamoru Masukawa
守 増川
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グロメットの取り付け/取り外しを容易に行
うことができ、しかも取付安定性が高く、簡便かつ正確
にシール検査をすることができるグロメットのシール検
査装置を提供する。 【解決手段】 エアタンク30に対向し、かつ、接離自
在に保持固定部材40を配設する。エアタンク30と保
持固定部材40との間にグロメット15のフランジ部2
0を挟み、フランジ部20によって取付孔32を密閉し
た状態に塞ぐ。エアタンク30と保持固定部材40との
間に、双方を離間する方向に付勢する弾性部材25を備
える。保持固定部材40の内側に水を貯め、グロメット
とワイヤハーネスのシール状態が不完全である場合に、
気泡が発生するようにする。グロメットのシール状態を
検査するために、エアタンク30には、加圧された空気
を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスと
グロメットのシール状態の検査に適用され、加圧された
空気が供給されるエアタンクを備えたシール検査装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネル周りに
は、ヒューズやリレーなどの機能部品や、操作スイッチ
やオーディオ機器などの電子機器が多数配設されてお
り、これらの機能部品や電子機器には、多数の信号線や
エンジン室のバッテリなどと接続する電源線(以下、信
号線と電源線とを総称して「電線」という)が接続され
ている。これらの電線は、複数本束ねられてワイヤハー
ネスを構成し、車体パネルを貫通するように配索された
り、車体パネルに沿って配索されたり、電気接続箱に接
続されたりしている。
【0003】例えば、エンジン室から乗車室にワイヤハ
ーネスを配索する場合には、エンジン室と乗車室とを間
仕切るダッシュボードに形成された挿通孔にワイヤハー
ネスを貫通させて配索している。この際、挿通孔とワイ
ヤハーネスとの間に隙間など存在すると、ワイヤハーネ
スを伝って、水滴が乗車室に浸入することがあるため、
隙間には防水用のハーネス部品であるグロメットが装着
される。
【0004】グロメットは、種々の検査方法により、そ
の防水性能が確認された上で使用されている。グロメッ
トのシール状態を検査するシール検査装置の一例とし
て、特開2000−241288号公報に記載されたも
のを図5に示す。
【0005】図示するように、グロメット85は、弾性
を有するゴム製の一体成型品であって、全体として略円
錐形状をなすカップ部85aを備えている。グロメット
85は、カップ部85aの頂部を鉛直方向の上方に向け
た姿勢でシール検査装置に取り付けられている。カップ
部85aの頂部には、ワイヤハーネス90を貫通させる
貫通孔85bが鉛直方向に形成されている。
【0006】ワイヤハーネス90は、複数本の電線を束
ねたものであり、図中には3本のワイヤハーネス90が
図示されている。各ワイヤハーネス90の両端部には、
箱状のコネクタハウジング92が接続されている。この
コネクタハウジング92と、各電線の端末部に接続され
た図示しない端子金具とで、コネクタが構成される。
【0007】グロメット85の貫通孔85bに挿入され
たワイヤハーネス90は、シリコンゴムなどの図示しな
いシール材により隙間無く気密状態にシールされてい
る。さらに、ワイヤハーネス90外周のシール箇所に
は、ウレタンシート91などのゴム状弾性体が巻き付け
られて、一纏めにして結束固定されている。
【0008】ワイヤハーネス90をグロメット85に貫
通させると、ウレタンシート91は縮径し、貫通孔85
bは拡径して、双方が弾性的に密着して固定される。従
って、貫通孔85bとワイヤハーネス90とのシールが
完全であれば、グロメット85の内部に水が浸入するこ
とはなく、グロメット85の止水性が維持される。
【0009】次に、シール検査装置は、エアタンク55
と、貯水タンク70と、給排気ユニット60と、給排水
ユニット75とを備えて構成されている。エアタンク5
5と貯水タンク70とは、取付隔壁58を隔てて一体的
に形成されている。取付隔壁58には、貯水タンク70
側からのグロメット85の嵌合を可能とした取付孔58
aが形成されている。
【0010】エアタンク55は、ドラム缶形状をなして
おり、その天井壁55aは貯水タンク70との間を間仕
切る取付隔壁58となっている。エアタンク55の底壁
55c側の周壁55bには、手動操作により開閉可能な
エア解放バルブ63aが設けられている。エアタンク5
5の天井壁55a側の周壁55bには、加圧空気の給排
気を行う給排気パイプ61が接続されている。給排気パ
イプ61は、給排気ユニット60に接続している。
【0011】給排気ユニット60は、エアタンク55に
加圧空気を供給する装置である。給排気ユニット60
は、給排気パイプ61と、給排気パイプ61から一方に
分岐する給気パイプ63と、給気パイプ63の端部に接
続される圧縮機64と、給排気パイプ61から他方に分
岐する排気パイプ68と、排気パイプ68に形成された
排気バルブ68aとを備えて構成されている。給気パイ
プ63には、レギュレータ65と、給気バルブ66と、
リリーフバルブ67とが備えられている。
【0012】貯水タンク70は、円筒形状をなしてお
り、その底壁70aはエアタンク55との間を間仕切る
取付隔壁58を兼ねている。すなわち、取付隔壁58
は、エアタンク55の天井壁55aと貯水タンク70の
底壁70aの双方を兼ねている。貯水タンク70の底壁
70aには、給排水パイプ76が接続されている。給排
水パイプ76には、給排水ユニット75が接続してい
る。貯水タンク70の天井壁は、解放形成されており、
ワイヤハーネス90の一側が引き出されるようになって
いる。貯水タンク70の周壁70b上側には、一側端部
が給水タンク78に接続するリリーフパイプ83が接続
されている。
【0013】給排水ユニット75は、給水タンク78の
水を貯水タンク70に給水ポンプ79を利用して供給す
るための装置である。この給排水ユニット75は、給排
水パイプ76と、給排水パイプ76から一方に分岐する
給水パイプ77と、給水パイプ77の端部に手動排水バ
ルブ76aを介して接続された給水タンク78と、給排
水パイプ76から他方に分岐する排水パイプ80と、排
水パイプ80が分岐したバイパスパイプ82とを備えて
構成されている。バイパスパイプ82にはバイパスバル
ブ82aが備わっている。給水パイプ77には給水ポン
プ79が備わり、排水パイプ80には排水ポンプ81が
備わっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシール検査装置では、解決すべき以下の問題点があ
る。
【0015】一つには、取付隔壁58の取付孔58a
に、グロメット85を取り付ける際に手間が掛かるとい
う問題がある。すなわち、グロメット85の周壁には、
取付孔58aの孔縁に噛み合うように、嵌合溝85cが
周設されているが、この嵌合溝85cと孔縁とは緊密に
隙間無く噛み合うように形成されているため、噛み合わ
せを容易に行うことができず、時間が掛かってしまう。
時間を掛けて取り付けたとしても、取付状態を外部から
見ることができないため、グロメット85が捻れて不完
全な状態で取り付くこともあり、グロメット85のシー
ル状態の検査を正確に行うことができないこともある。
【0016】また、グロメット85の取り付けの際に
は、グロメット85を捩ったり、引っ張ったりして変形
させなければ取り付けることができず、それに伴ってワ
イヤハーネス90が折れ曲がったりして損傷することが
ある。グロメット85の取り外しの際も同様にして、グ
ロメット85を押しながら引っ張るなどして変形させな
ければならず、手間が掛かるとともに、グロメット85
自体を変形させて破損させることもある。
【0017】また一つには、グロメット85の周壁には
嵌合溝85cが形成されているため、取付隔壁58の取
付孔58aをグロメット85の外径より大きい寸法とす
ることができず、グロメット85を取付孔58aに取り
付ける際に、取付孔58aの孔縁にワイヤハーネス90
やコネクタハウジング92が引っかかり損傷する心配も
ある。ワイヤハーネス90等が損傷すると、これらの部
品を再利用できず、シール検査後に引き続いて行われる
導通検査等を行うことができないという問題もある。
【0018】本発明は、上記した点に鑑み、グロメット
の取り付け/取り外しを容易に行うことができ、しかも
取付安定性が高く、簡便かつ正確にシール検査をするこ
とができるグロメットのシール検査装置を提供すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、加圧された空気が供給され
るエアタンクを備え、該エアタンクに形成された取付孔
をフランジ部付きのグロメットで塞いで該エアタンクを
密閉状態とし、該エアタンクからの該空気漏れの有無に
より該グロメットのシール状態を検査するシール検査装
置において、前記エアタンクに対向し、かつ、接離自在
に保持固定部材が配設され、該エアタンクと該保持固定
部材との間に前記フランジ部が挟まれ、該フランジ部に
よって前記取付孔が密閉した状態に塞がれて、前記グロ
メットのシール状態が検査されることを特徴とする。
【0020】上記構成によれば、エアタンクと保持固定
部材との間にグロメットを挟み、エアタンクの取付孔を
グロメットで塞いで密閉した後に、エアタンクに加圧さ
れた空気を供給し、空気漏れが発生するか否かによっ
て、グロメットのシール状態が検査できるようになって
いる。エアタンクと保持固定部材とは、分割され接離自
在に形成されているから、グロメットを変形させたり、
破損させたりすることなく、グロメットの取り付け/取
り外しを容易に行うことができる。また、グロメットの
取り付けを繰り返し安定して行うことができ、シール検
査を正確に、しかも再現性よく行うことができる。ま
た、グロメットをエアタンクの取付孔に直接取り付ける
必要がなくなり、取付孔を拡径して、ワイヤハーネスな
どをスムーズに挿入することが可能となる。
【0021】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のシール検査装置において、前記エアタンクと前記保
持固定部材との間に、双方を離間する方向に付勢する弾
性部材が備わっていることを特徴とする。
【0022】上記構成のように、エアタンクと保持固定
部材の双方を離間する方向に付勢する弾性部材を備える
ことで、エアタンクと保持固定部材とを離してブラケッ
トを取り外す際に、エアタンクと保持固定部材の双方が
弾性部材の弾性力で押し返されるから、ブラケットの取
り外しを容易に行うことができる。
【0023】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載のシール検査装置において、前記保持固
定部材の内側には、水が供給されることを特徴とする。
【0024】上記構成のように、保持固定部材の内側に
水が供給されることで、エアタンクからの空気漏れを気
泡の発生により認識することができ、グロメットのシー
ル状態を簡便かつ正確に検査することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1及び図2は、本
発明に係るシール検査装置の一実施形態を示すものであ
る。以下に、シール検査装置10に保持固定されてシー
ル状態が検査されるグロメット15の説明をした上で、
順次シール検査装置10の構成、シール検査方法につい
て説明することとする。
【0026】本実施の形態におけるグロメット15は、
その内側にワイヤハーネス29を貫通させることのでき
る弾性体であり、例えばダッシュボードなどの取付パネ
ル28(図3)に取り付けられるものである。
【0027】図3に示すように、取付パネル28には、
グロメット15を貫通させる挿通孔28aが形成されて
いるが、この挿通孔28aは、グロメット15が緊密に
取り付くことができる大きさに形成されている。挿通孔
28aとグロメット15との間に隙間があると、水滴の
浸入を防止することができないからである。また、グロ
メット15には、挿通孔28aの孔縁と嵌合する嵌合溝
18が外周に形成されている。
【0028】図1等に示すように、グロメット15は、
ゴムや軟質樹脂などの弾性材料を構成材料とし、中心軸
方向に図示しない貫通孔を有する一体成型品である。グ
ロメット15の防水性を向上させるため、各種ゴムの中
で、クロロプレンゴム(CR:chloroprene rubber)、
ニトリルゴム(NBR:nitril-butadien rubber)、シ
リコンゴムなどの含油ゴムが好適に用いられる。これら
のゴムは、油成分を含有しているため、殊に撥水性が高
いためである。
【0029】図1及び図2に示すグロメット15は、そ
の中心軸を鉛直方向に向け、かつ、笠状のカップ部17
を上向きにして配置されている。実際のシール検査で
は、このようにグロメット15が配置されてシール検査
に供されている。図中では、グロメット15の上方から
順次下方に向かって、貫通孔を有する小径筒部16、笠
状のカップ部17、幅狭の嵌合溝18、胴部19、フラ
ンジ部20、貫通孔を有する大径筒部21が、それぞれ
一体的に連なっている状態が示されている。
【0030】小径筒部16と大径筒部21の貫通孔は、
同軸上に形成されている。大径筒部21の貫通孔のほう
が小径筒部16の貫通孔より大きい孔径に形成されてい
る。これは、グロメット15に対するワイヤハーネス2
9の挿通作業性を考慮したためである。すなわち、何れ
か一方の筒部16,21の孔径を大きく形成すること
で、ワイヤハーネス29を容易に挿通することができる
からである。なお、本実施の形態に限定されるものでは
なく、上下を逆にして、大径筒部21を上方に設け、小
径筒部16を下方に設けてもよい。貫通孔に挿通される
ワイヤハーネス29は、シール性のテープ27が巻かれ
て結束されている。
【0031】カップ部17は、小径筒部16の基部を頂
点とする笠状、具体的には反球面体状に形成されてい
る。このような形状を成しているのは、カップ部17の
内部に、シール材を充填する図示しない充填部が形成さ
れているからである。この充填部にシール材が充填され
ることで、3本のワイヤハーネス29の隙間にシール材
が入り込み、隙間なく密着した状態で、ワイヤハーネス
29とグロメット15がシールされるようになる。
【0032】カップ部17に続く嵌合溝18は、取付パ
ネル28(図3)の挿通孔28aに緊密に嵌合するよう
に形成されている。嵌合溝18の溝幅は、取付パネル2
8の板厚より若干狭幅に形成され、嵌合溝18の中心軸
から溝底までの直径は、挿通孔28aの直径よりもやや
大きく形成されている。このようにすることで、グロメ
ット15が、挿通孔28aに緊密に取り付くようになっ
ている。
【0033】嵌合溝18に続く胴部19は、グロメット
15の略中央部に位置する部分であり、嵌合溝18の溝
壁の片側を形成している。この胴部19を太く形成する
ことで、グロメット15の曲げ剛性が向上し、軸直角方
向の曲げに対して強くなり、軸ずれが防止される。
【0034】フランジ部20は、胴部19を介して嵌合
溝18に続き、後述するエアタンク30と貯水タンク
(保持固定部材)40との間に挟まれる板状の薄肉部で
ある。このフランジ部20は、胴部19の半径方形外側
に大きく張り出しており、エアタンク30の天井壁31
及び貯水タンク40の鍔部42と略平行に延びている。
このため、グロメット15をエアタンク30の取付孔3
2に取り付けると、あたかも取付孔32が蓋で覆われた
状態のようになる。そして、エアタンク30と貯水タン
ク40との間にこのフランジ部20を位置させて挟むこ
とで、フランジ部20が押し潰され、エアタンク30と
貯水タンク40の隙間が塞がれ、隙間の無い一体化した
シール検査装置10が構成されるようになっている。
【0035】なお、本実施形態のグロメット15の形状
は、任意形状の一例を示したにすぎず、種々の形状のも
のが成型可能であり、本実施形態の形状に限定されるも
のではない。
【0036】次に、シール検査装置10について説明す
る。図1及び図2に示すように、シール検査装置10
は、図示しない給排気ユニットにより加圧された空気が
供給されるエアタンク30と、図示しない給排水ユニッ
トにより水が貯められる貯水タンク40と、エアタンク
30と貯水タンク40の間に位置するコイルばね(弾性
部材)25とを備えて構成されている。給排気ユニット
と給排水ユニットは、従来技術の欄で説明したシール検
査装置と略同様の構成であるため説明を省略する。な
お、本実施形態では、給排気ユニットに圧力計を加えた
構成を採用している。
【0037】エアタンク30は、底壁33と、天井壁3
1と、底壁33と天井壁31とを繋ぐ周壁34とから外
壁が構成され、全体としてみればタンク状を成してい
る。天井壁31には、グロメット15を取り付けるため
の取付孔32が形成されている。この取付孔32の開口
寸法は、グロメット15の胴部19の外径より大きい寸
法で、かつ、グロメット15のフランジ部20より小さ
い寸法に設定されている。
【0038】このように、取付孔32を拡径形成できる
のは、上述したグロメット15が、シール検査装置10
のエアタンク30と貯水タンク40の双方に図中上下方
向から挟まれて固定されるようになっているからであ
り、従来技術の欄で説明したように、グロメット15が
取付孔32に嵌合して固定されるものではないからであ
る。このため、ワイヤハーネス29やコネクタハウジン
グ26をエアタンク30にスムーズに挿入することがで
き、ワイヤハーネス29等が取付孔32の孔縁に引っか
かって破損することを防止することができる。
【0039】また、天井壁31には、コイルばね25を
位置決めするばね受け部31aが形成されている。周壁
34には、給排気ユニットの給気パイプ35が接続され
ている。
【0040】貯水タンク40は、上部と下部にそれぞれ
開口41,46を有する筒体状を成している。この貯水
タンク40は、筒壁43と、筒壁43の下部に略垂直に
連なる鍔部42とからなっている。図中左側の筒壁43
と鍔部42とが交差する踵部には給水パイプ45が接続
されている。鍔部42には、エアタンク30の天井壁3
1に形成されたばね受け部31aに対向して位置する同
じくばね受け部42aが形成されている。ばね受け部4
2aの内側には、グロメット15のフランジ部20を押
圧する押圧部42bが形成されている。押圧部42bを
形成することで、エアタンク30と貯水タンク40との
間にフランジ部20が密着した状態に挟まれて、シール
検査装置10が密閉された状態となる。
【0041】次に、グロメット15のシール検査方法に
ついて説明する。先ず最初に、シール検査装置10を安
定した図示しないテーブルなどの上に載せ、グロメット
15をエアタンク30の略中央部に、取付孔32を塞ぐ
ようにして取り付ける。グロメット15は、その中心軸
が鉛直方向に一致し、グロメット15のカップ部17が
上側を向き、大径筒部21が下側を向くように配置され
る。
【0042】エアタンク30の天井壁31にコイルばね
25を載せ、さらにコイルばね25の上に貯水タンク4
0を重ねる。この状態では、エアタンク30と貯水タン
ク40との間に隙間があるため、グロメット15は固定
されない。そして、エアタンク30の天井壁31に形成
された図示しないねじ孔と、貯水タンク40の鍔部42
に形成された図示しない孔とを同心軸になるようにし、
双方の孔に図示しない締付ボルトを貯水タンク40側か
ら挿入し螺合させることにより、グロメット15がシー
ル検査装置10に固定される。なお、締付ボルトを締結
する代わりに、鍔部42を種々の方法によりフランジ部
20に密着させるようにしてもよい。例えば、貯水タン
ク40に水を供給し、水の重さで鍔部42をフランジ部
20に密着させてもよい。
【0043】フランジ部20は、ゴム等の弾性体で形成
されているから、エアタンク30と貯水タンク40とに
挟まれた際に潰れた状態となり、エアタンク30の取付
孔32が完全に密閉されると共に、エアタンク30と貯
水タンク40との間の隙間も無くなる。
【0044】上述したように、グロメット15の取り付
けが完了したら、貯水タンク40に水を供給する。貯水
タンク40の下部は、グロメット15で密閉されている
から、給水された水が漏れ出ることはない。水の供給
は、給水ポンプなどを有する図示しない給排水ユニット
により行う。上下水道の蛇口から直接に給水してもよ
い。
【0045】貯水タンク40に対する給水が完了した
ら、エアタンク30に加圧された空気を供給する。空気
の供給は、圧縮機などを有する給排気ユニットにより行
う。給排気ユニットの構成については、従来技術の欄の
説明と重複するため、説明を省略する。
【0046】図4に示すように、給排気ユニットの動作
について説明すると、圧力弁を所定の開度に開いた後、
圧縮機を起動する。圧力弁の開度は、加圧された空気が
少なくとも大気圧(0.098MPa)以上になるよう
にする。供給される空気の圧力が大気圧より低いと、エ
アタンク30(図2)に空気が供給されないからであ
る。供給される空気の圧力は、給気パイプ35(図2)
上に設けられた図示しない圧力計により測定する。圧力
計で測定される圧力は、吐出圧力より高めの圧力が計測
される。吐出圧力が低くなるのは、空気が給気パイプ3
5を通過する際に、空気と給気パイプ35との間で、圧
力損失が発生するからである。このようなことから、圧
力弁の開度は、圧力損失を考慮して、圧力計で測定され
る圧力の読みが大気圧の2倍以上(約0.2MPa以
上)になるように調節する。
【0047】圧縮機を起動して所定時間経過した後に、
エアタンク30の空気圧力を図示しない圧力計により計
測する。圧力計の読みが、所定の圧力に達していなけれ
ば、所定時間経過後、再び圧力を計測する。所定の圧力
に達していれば、圧力弁を閉じ、空気圧縮機を停止す
る。
【0048】続いて、グロメット15(図2)のシール
状態の良否を判定する。グロメット15とワイヤハーネ
ス29の貫通部分に空気漏れのある場合には、貯水タン
ク40に気泡が発生する。これに対して、空気漏れのな
い場合には、貯水タンク40に気泡が発生せず、エアタ
ンク30の圧力が変動することなく一定する。
【0049】このように、上述した検査方法は、貯水タ
ンク40に気泡が発生するか否かにより、グロメット1
5とワイヤハーネス29のシール状態を検査する方法で
あり、簡便かつ正確にシール状態を検査することができ
る。気泡の発生の認識は目視などにより行われるが、エ
アタンク30への給気や、貯水タンク40への給水は、
給排気ユニット及び給排水ユニットにより自動制御で行
うようにすることもできる。この際、エアタンク30及
び貯水タンク40には、満水状態や空気圧力を検知する
圧力センサなどの検知センサを備えるようにすればよ
い。
【0050】なお、シール検査装置10の貯水タンク4
0に水を給水しないで、グロメット15のシール状態を
検査することもできる。この場合、シール状態の良否の
判定は、エアタンク30の圧力計の読みにより行う。す
なわち、エアタンク30の圧力が検査時の圧力に達した
時点で一旦圧力弁を閉じ、所定時間経過した後に再び圧
力を計測し、減圧を生じているか否かによって、シール
状態の良否の判定を行う。
【0051】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、エアタンクと保持固定部材とが接離自在になってい
るから、エアタンクと保持固定部材の間にグロメットの
フランジ部を位置させて、双方を接近させることにより
フランジ部が挟まれる。これにより、グロメットをエア
タンクの取付孔に直接取り付ける必要がなくなり、取付
孔を拡径して、ワイヤハーネスなどをエアタンクにスム
ーズに挿入することができる。従って、シール検査装置
に対するグロメットの取り付けを容易に行うことがで
き、しかもシール検査を正確に、しかも再現性よく行う
ことができる。また、グロメットを取り付ける際にワイ
ヤハーネスやコネクタハウジングを変形させたり破損さ
せたりすることを防止することができる。
【0052】また、請求項2記載の発明によれば、エア
タンクと保持固定部材の双方が弾性部材で離間する方向
に付勢されるから、エアタンクと保持固定部材とを離し
てブラケットを取り外す際に、エアタンクと保持固定部
材の双方が弾性部材の弾性力で押し返され、グロメット
を容易に取り外すことができる。従って、請求項1記載
の効果の他に、グロメットの取り外し作業性が向上す
る。
【0053】また、請求項3記載の発明によれば、保持
固定部材の内側に水が供給されるから、エアタンクから
の空気漏れを気泡の発生により認識することができる。
従って、グロメットのシール状態を簡便かつ正確に検査
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール検査装置に係る一実施形態を示
す一部を断面した分解斜視図である。
【図2】図1に示すシール検査装置を組み立てた状態の
一部断面図である。
【図3】同じくシール検査装置に保持固定されたグロメ
ットを車体パネルに取り付けた状態を示す説明図であ
る。
【図4】同じくシール検査装置でグロメットのシール状
態を検査する方法を示したフローチャートである。
【図5】従来のシール検査装置の一例を示す一部断面図
である。
【符号の説明】
10 シール検査装置 15 グロメット 20 フランジ部 25 コイルばね(弾性部材) 28 取付パネル 28a 挿通孔 29 ワイヤハーネス 30 エアタンク 31a,42a ばね受け部 32 取付孔 40 貯水タンク(保持固定部材) 42 鍔部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧された空気が供給されるエアタンク
    を備え、該エアタンクに形成された取付孔をフランジ部
    付きのグロメットで塞いで該エアタンクを密閉状態と
    し、該エアタンクからの該空気漏れの有無により該グロ
    メットのシール状態を検査するシール検査装置におい
    て、 前記エアタンクに対向し、かつ、接離自在に保持固定部
    材が配設され、該エアタンクと該保持固定部材との間に
    前記フランジ部が挟まれ、該フランジ部によって前記取
    付孔が密閉した状態に塞がれて、前記グロメットのシー
    ル状態が検査されることを特徴とするシール検査装置。
  2. 【請求項2】 前記エアタンクと前記保持固定部材との
    間に、双方を離間する方向に付勢する弾性部材が備わっ
    ていることを特徴とする請求項1記載のシール検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記保持固定部材の内側には、水が供給
    されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシ
    ール検査装置。
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