JP2003227621A - 放熱板用の基材パネル - Google Patents

放熱板用の基材パネル

Info

Publication number
JP2003227621A
JP2003227621A JP2002027751A JP2002027751A JP2003227621A JP 2003227621 A JP2003227621 A JP 2003227621A JP 2002027751 A JP2002027751 A JP 2002027751A JP 2002027751 A JP2002027751 A JP 2002027751A JP 2003227621 A JP2003227621 A JP 2003227621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
shaped body
planar shape
bodies
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002027751A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3919080B2 (ja
Inventor
Noriaki Inoue
典顕 井上
Eriko Tsugane
映理子 津金
Kazutoshi Yamazaki
一利 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayakawa Rubber Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayakawa Rubber Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd, Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp filed Critical Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority to JP2002027751A priority Critical patent/JP3919080B2/ja
Publication of JP2003227621A publication Critical patent/JP2003227621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3919080B2 publication Critical patent/JP3919080B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作が簡単で、軽量で、梱包、貯蔵、運搬、
敷設する際に、取扱い易い放熱板用の基材パネルを提供
すること。 【解決手段】 平面形状が四辺形で小面積の板状体を複
数枚組合せて接合一体化し、大面積とされた放熱板用の
基材パネルにおいて、四辺形で小面積の板状体の長さ方
向の一端または双方の端に、隣接する板状体同士を接合
する接合部が設けられてなり、これら接合部を接合して
大面積とされた基体パネルの表面に、連続した流体用可
撓性チューブを埋設可能な埋設溝が刻設されてなる放熱
板用の基材パネルを要旨とする。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放熱板用の基材パ
ネルに関する。さらに詳しくは、一般住宅、集合住宅、
商業ビルまたはホテルなどの建築物の下地材面上に敷設
され、表面に刻設された溝に流体用可撓性チューブ(以
下、単に流体用チューブともいう)を埋設して床暖房用
放熱板(または床暖房用パネル。以下、単に放熱板とも
いう)とされる、軽量で、製作、梱包、保管、輸送、敷
設作業などが容易な放熱板用の基材パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寒冷地の住宅の居住性、温暖地の
住宅の寒冷期における居住性を向上させる目的で、住宅
の床面から暖房する床暖房技術が提案され、実用化され
ている。例えば、一戸建て住宅にあっては、大引と床板
との間、大引の上に敷いた下張合板の上面(または上
側)などに床暖房用放熱板を組込む手法が採用され、マ
ンションなどのような集合住宅にあっては、スラブ床の
上面に直接またはスラブ床の上面に敷いた下張合板の上
などに、放熱板を敷設する方法が採用されている。
【0003】放熱板は、例えば、特開昭60−2239
22号公報、特開平3−175216号公報、特開平4
−80596号公報、特開平8−261485号公報な
どに記載されているように、軟質発泡体または硬質発泡
体よりなる板状体の一方の面に溝や空間を形成し、この
溝に空間部分に流体用可撓性チューブを埋設し、その表
面をアルミニウム箔などの均熱材で被覆した構造のもの
が提案されている。
【0004】これら従来から知られている放熱板は、狭
幅で長尺の板状体に、板状体の長さ方向に沿って形成し
た溝や空間に、流体用チューブを埋設するのが一般的で
あった。このような構造の放熱板を敷設する場合には、
多くの場合、あらかじめ工場で広幅のものに組立て、敷
設現場に搬入して敷設する手法が採用されている。しか
しながら、この従来法によると、あらかじめ複数の板状
体を広幅に組立て、表面に刻設された溝に流体用チュー
ブを埋設するので、放熱板は折畳むと流体用チューブが
挫屈したり、板状体に刻設した溝との摩擦により傷がつ
いたりするという欠点があった。
【0005】流体用チューブが挫屈したり、板状体に刻
設した溝との摩擦により傷がついたりするのは、流体用
チューブを、狭幅で長尺の一方の板状体から隣接する他
の板状体に連通させる板状体の端部で多発することに注
目し、これら欠点を解消するものとして、板状体の一部
を取付け取外し自在とした構造の放熱板を提案されてい
る(特開平11−141899号公報、特開平11−2
94783号公報など)。しかし、これら刊行物に記載
されている構造の放熱板は、流体用チューブが板状体の
溝に嵌合されているため、全体として重量が大きくな
り、取扱い難いという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとした課題】本発明者らは、上記の
状況に鑑み、従来の放熱板にみられた梱包、輸送、保
管、開梱などの際の取扱い難さや、敷設作業の困難さを
解消すべく鋭意検討の結果、板状体には流体用チューブ
埋設用溝は刻設するが、板状体の流体用チューブ埋設用
溝に事前に流体用チューブを埋設せず、板状体と流体用
チューブとを別々に準備し、平面形状が四辺形で小面積
の板状体を複数枚組合せ、施工現場で一体化して大面積
とした後、流体用チューブ埋設用溝に流体用チューブを
埋設する構造とすることによって、上記課題が一挙に解
消できることを見出し、本発明を完成するに至ったもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、平面形状が四辺形で小面積の板状体を
複数枚組合せて接合一体化し、大面積とされた放熱板用
の基材パネルにおいて、平面形状が四辺形で小面積の板
状体の長さ方向の一端または双方の端に、隣接する板状
体同士を接合する接合部が設けられてなり、これら接合
部を接合して大面積とされた基材パネルの表面に、連続
した流体用可撓性チューブを埋設可能な埋設用溝が刻設
されてなることを特徴とする、放熱板用の基材パネルを
提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る放熱板用の基材パネルは、平面形状が四辺
形で小面積の板状体を複数枚組合せて一体化し、大面積
の放熱板を調製するための基材パネルとされる。板状体
の素材は、ゴム板、合成樹脂板、金属板、木板およびこ
れらの複合体よりなる群から選ばれたもので構成するの
が好ましい。合成樹脂板の場合には、独立気泡を有しか
つ優れた剛性を有する硬質発泡樹脂製平板の中から選ぶ
のが好適である。硬質発泡樹脂製平板の具体例として
は、発泡ポリスチレン、発泡ポリスチレンと発泡ポリエ
チレンとの混合物、発泡ポリプロピレン、硬質ポリウレ
タン、発泡硬質ゴムなどが挙げられるが、これら例示し
たものに限定されるものではない。合成樹脂板の発泡倍
率は、樹脂の種類により異なるが、1.2〜30倍の範
囲で選ぶことができる。
【0009】板状体の厚さは流体用チューブの直径と同
じ寸法を最小厚さとし、最大厚さは流体用チューブの直
径プラス25mmまでの範囲で選ぶことができる。板状体
の厚さが流体用チューブの直径プラス25mm以上である
と、板状体が厚くなりすぎ、放熱板が全体として嵩張
り、取扱い難くなるので好ましくない。小面積の板状体
は平面形状を四辺形とし、大きさは一辺が30cm〜10
0cmの範囲で選ぶのが好ましい。四辺形は、例えば、一
辺の長さを50cmとした正方形の板状体(a){以下、単に
板状体(a)と記載することがある}と、この板状体(a)を
幅方向に二個つないだ大きさの長方形の板状体(b){以
下、単に板状体(b)と記載することがある}の二種類の
大きさ板状体で構成するのが、好ましい。基体パネルを
このような大きさの二種類の板状体で構成することによ
り、小面積の板状体を複数枚組合せて接合一体化し、平
面形状が四辺形の大面積の放熱板とすることができる、
大面積の放熱板の長さや幅は、放熱板を敷設する場所に
応じて、60cm〜500cmの範囲で選ぶことができる。
敷設する場所の面積が広い場合は、複数の放熱板を組合
せて敷設することもできる。
【0010】板状体(a)および板状体(b)には、隣接する
板状体同士を接合する接合部を設ける。接合部は、小面
積の板状体を複数枚組合せて接合一体化する際に、位置
を調整するように機能する。接合部の一例としては、板
状体(a)または板状体(b)の長さ方向の一方の端から外側
に突出させた突出部、および、長さ方向の他方の端から
内側(中央側)に凹ませた凹部が挙げられる(後記する
図2〜図5を参照)。突出部は、平面形状がコ字型また
は先端側が若干狭幅にされ、幅が2〜5cmの範囲、長さ
が2〜5cmの範囲とするのが好ましい。凹部は、この大
きさの突出部を嵌合できる形状、大きさとすればよい。
【0011】接合部の他の例としては、板状体(a)また
は板状体(b)の長さ方向の端から内側に凹ませた凹部
が、一方の板状体の凹部が他方の板状体の凹部と対向可
能に設けられてなり、二枚の板状体の凹部によって形成
される穴に、長方形の小さな位置調製用矧(はぎ)状部
材を配置する例が挙げられる。位置調製用矧(はぎ)状
部材の大きさは、二枚の板状体の凹部によって形成され
る穴に嵌合できる大きさとすればよい。一個の大面積の
放熱板用の基材パネルにおいて、突出部と凹部とを嵌合
させる接合方式と、凹部によって形成される穴に長方形
の小さな位置調整用矧状部材を配置する接合方式とを、
併用することもできる(後記、図1を参照)。
【0012】板状体(a)に設ける接合部は、長さ方向の
一方の端であって、板状体の幅方向の中央部に突出部を
一個、長さ方向の他方の端であって、板状体の幅方向の
中央部に凹部をそれぞれ一個設けるのが好ましい。板状
体(b)に設ける接合部は、一方の端に突出部を二個、他
方の端に凹部をそれぞれ二個設けるのが好ましい。板状
体(b)に設ける突出部と凹部の位置と間隔は、板状体(b)
の長さ方向の端に二枚の板状体(a)を密着させて嵌合可
能な位置と間隔する。長方形の板状体(b)を千鳥格子状
に配置し、幅方向の左右の端部側に交互に、または一列
おきに両側に正方形の板状体を配置し、かつ、接合部で
一方の板状体の突出部が他方の板状体の凹部に嵌合可能
に設けられ突出部を凹部に嵌合して接合することによ
り、平面形状が四辺形で大面積の放熱板用の基材パネル
とすることができる(後記、図1を参照)。
【0013】複数枚の板状体によって構成される大面積
の放熱板用の基材パネルの一方の面に、連続した流体用
チューブ埋設用の埋設溝を刻設する。連続した流体用チ
ューブ埋設用には、端部に配置される正方形の板状体
(a){以下、単に板状体(a)と記載することがある}(後
記、図2参照)と、長方形の板状体(b){以下、単に板状
体(b)と記載することがある}(後記、図4参照)があ
る。端部に配置される正方形の板状体(a'){以下、単に
板状体(a')と記載することがある}(後記、図3参照)
と長方形の板状体(b'){以下、単に板状体(b')と記載す
ることがある}(後記、図5参照)は、流体用チューブ
を方向転換させるものであり、板状体(a)と板状体(b)
は、端部に配置された板状体(a')と板状体(b')との間に
配置され、流体用チューブを真っ直ぐに導くためのもの
である(後記、図1を参照)。埋設溝を刻設する面は表
面側、裏面側のいずれであってもよいが、放熱効率の観
点から表面側が好適である。
【0014】埋設溝は、延在方向に対して直角に切断し
た際の断面がU字形状を呈するものが好ましい。断面が
U字状の埋設溝の開口幅および深さは、流体用チューブ
の直径と同じ大きさとするのが好ましい。埋設溝は、本
発明に係る基材パネルの埋設溝に流体用チューブを埋設
して放熱板とした際に、放熱板から全体として均一に放
熱されるように、分布させるのが好ましい。なお、埋設
溝にアルミニウム箔など熱反射膜を貼着しておくと、熱
板用の基材パネルの熱効率を向上させることができるの
で、好ましい。
【0015】板状体(b)は、長さ方向の一方の端に突出
部、他方の端に凹部を各二個設けたれた板状体(b)を調
製し、板状体(b)の一方の表面に相互に平行な複数本の
埋設溝を刻設することによって、製作することができ
る。板状体(a)は、板状体(b)の幅方向中央部で二つに分
割する方法によると、製作する工程が少なくできるの
で、好ましい。端部に配置される長方形の板状体(b')
{後記、図5参照}と正方形の板状体(a'){後記、図3
参照}とは、まず長方形の板状体(b')を調製し、これを
幅方向中央部で二つに分割して板状体(b')とし、流体用
チューブを方向転換させる埋設溝を刻設し、長さ方向の
一方の端に凹部を設ける方法によればよい。さらに端部
に配置される長方形の板状体の一個には、ヘッダを配置
可能な大型の凹部を設け、埋設溝もヘッダに連接可能に
刻設するのが好ましい。
【0016】本発明に係る放熱板用の基材パネルを使用
して床暖房放熱板とするには、まず、放熱板用の基材パ
ネルを、一戸建て住宅にあっては、大引または根太と床
板との間、大引または根太の上に敷いた下張合板の上面
(または上側)、マンションなどのような集合住宅にあ
っては、スラブ床の上面に直接またはスラブ床の上面に
敷いた下張合板の上などに配置する。ついで、この放熱
板用の基材パネルの埋設溝に、流体用チューブが配置す
ることにより、床暖房放熱板とすることができる。流体
用チューブを放熱板用の基材パネルの埋設溝に配置する
には、別途、基材パネルの一方の面に刻設された流体用
チューブ埋設溝に埋設できるような寸法にして、流体用
チューブを可撓性薄板の一方の面に貼着した放熱器を準
備し、この放熱器の流体用チューブを埋設溝に埋設すれ
ばよい(後記、図6を参照)。
【0017】放熱器を構成する可撓性薄板は、流体用チ
ューブを固定するほか、流体用チューブからの熱を均一
に放熱するためのものであるので、熱伝導性に優れた可
撓性にも優れたものから選ぶのが好ましい。具体的に
は、アルミニウム箔などの金属箔、アルミニウム箔と不
織布との積層体、プラスチックフィルムにアルミニウム
などの金属を蒸着したものなどが挙げられ、裏面材はア
ルミニウム箔、プラスチックフィルム、不織布、アルミ
ニウム箔と不織布との積層体などが挙げられる。可撓性
薄板として好ましいのは、10〜200μmの厚さのア
ルミニウム箔である。
【0018】埋設溝に配置され埋設される流体用チュー
ブは、その内側空間に熱媒、冷媒を通す機能を果すもの
であり、可撓性に優れ、機械強度、耐熱性、耐薬品性な
どにも優れている必要がある。このような特性を発揮す
るチューブとしては、架橋ポリエチレン管、ポリブテン
管、ポリプロピレン管、軟質ポリ塩化ビニル管、ナイロ
ン管、管の壁面に金属線を埋設した上記の樹脂管などが
挙げられ、中でも好ましいのは、架橋ポリエチレン管、
ポリブテン管である。流体用チューブの外径は、建築物
が構築される地域、建築物の種類などにより異なるが3
〜20mm、肉厚は0.5〜5mmの範囲で選ぶことができ
る。流体用チューブに通すことができる媒体としては、
熱媒および冷媒ともに水、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、気体などが挙げられる。流体用チュー
ブは、流体ヘッダを経由して、流体温度調節装置を装備
した流体循環装置に連接される。流体温度調節装置は、
放熱板を敷設した近傍、例えば、床下、屋外、屋上など
に設置するのが好ましい。
【0019】本発明に係る放熱板用の基材パネルは、床
上面に配置し、その上に流体用チューブを貼着した放熱
器を配置することによって、放熱板とすることができる
が、この放熱板の上には表装材を配置するのが好まし
い。表装材としては、合板、木板、繊維板、樹脂板、パ
ーチクルボード、絨毯などが挙げられるが、これら例示
したものに限定されるものではない。板状体の材料の種
類によって、表装材を選ぶものとする。表装材は、一枚
で構成してもよいし、薄い小片を複数枚組合せて構成し
たものであってもよい。表装材の表面には塗料を塗布し
たもの、木目模様や他の模様などを印刷したものなどで
もよい。表装材の厚さは、余り薄すぎると上記機能を発
揮させることができず、余り厚すぎると流体用チューブ
からの伝熱効率が低下するので、いずれも好ましくな
い。表装材の厚さは、1〜15mmの範囲で選ぶことがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図面に基いて詳細に説明する
が、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の記載例に
限定されるものではない。
【0021】図1は本発明に係る放熱板用の基材パネル
の一例の平面略図、図2および図3は、正方形の板状体
の一例の平面略図、図4および図5は長方形の板状体の
一例の平面略図、図6は本発明に係る放熱板用の基材パ
ネルに放熱器を組合せた状態を示す、図1のA−A部分
での断面略図である。
【0022】図において、1は基材パネル、2は平面形
状が正方形の板状体(a)、3は平面形状が長方形の板状
体(b)、4は端部に配置される平面形状が正方形の板状
体(a')、5は端部に配置される平面形状が長方形の板状
体(b')、6はヘッダ配置用の平面形状が長方形板状体、
7は突出部、8は凹部、9はヘッダ配置用凹部、10は
位置調製用矧状部材、11は流体用可撓性チューブ埋設
溝である。
【0023】正方形の板状体2は、長さ方向の一方の端
であって、板状体の幅方向の中央部に、外側に突出させ
た突出部7を一個、長さ方向の他方の端であって、板状
体の幅方向の中央部に、内側(中央側)に凹ませた凹部
8がそれぞれ一個設けられている。長方形の板状体3
は、正方形の板状体2を幅方向に二個つないだ大きさに
されており、長さ方向の一方の端に突出部7を二個、長
さ方向の他方の端に凹部8が二個設けられている。長方
形の板状体3に設ける突出部と凹部の位置と間隔は、長
方形の板状体3の長さ方向の端に、二枚の正方形の板状
体2を密着させて嵌合可能な位置と間隔にされている。
正方形の板状体2と長方形の板状体3の一方の面には、
長さ方向に沿って流体用可撓性チューブ埋設溝11が刻
設されている。
【0024】端部に配置される長方形の板状体5は、端
部に配置される正方形の板状体4を幅方向に二個つない
だ大きさにされている。正方形の板状体4と長方形の板
状体5の長さ方向の一端には、内側(中央側)に凹ませ
た凹部8が設けられている。正方形の板状体4と長方形
の板状体5の一方の面には、流体用可撓性チューブを方
向転換させる流体用可撓性チューブ埋設溝11が刻設さ
れている。
【0025】基材パネル1は、長方形の板状体3を千鳥
格子状に配置し幅方向の左右の端部側に交互に正方形の
板状体2を配置し、配置する際に、板状体2および板状
体3の長さ方向端部に設けられた突出部7を凹部8に嵌
合し、複数枚の板状体を組合せて大面積と基材パネル1
することができる。基材パネル1の長さ方向の両端部に
は、端部に配置される長方形の板状体5と、端部に配置
される正方形の板状体4とを配置し、隣接する板状体2
および板状体3とは、突出部7と凹部8とが対応する部
分はこれらを嵌合させ、凹部8同士が対応する部分に
は、位置調整用矧状部材10を配置する。端部に配置さ
れる長方形の板状体5の一枚は、ヘッダ配置用凹部9が
設けられたヘッダ配置用の長方形板状体6とされる。
【0026】図1に示した放熱板用の基材パネルは、突
出部7と凹部8とを嵌合させる嵌合方式と、二枚の板状
体の凹部8によって形成される穴に位置調整用矧状部材
10を配置した接合方式を併用した例を示した。接合方
式は、前記したとおり、前者の接合方式のみ、または後
者の接合方式のみであってもよい。
【0027】図1に示した放熱板用の基材パネルを使用
して放熱板とするには、図6に断面略図として示したよ
うに、この放熱板用の基材パネルに放熱器を組合せれば
よい。図4において、12放熱器、13は可撓性薄板、
14は流体用可撓性チューブ、15は流体用可撓性チュ
ーブの支持具である。流体用可撓性チューブ14は、ア
ルミニウム箔のような可撓性薄板に、流体用可撓性チュ
ーブの支持具15によって固定されている。本発明に係
る放熱板用の基材パネルを床上面に配置し、流体用可撓
性チューブ埋設溝11に、放熱器12の流体用可撓性チ
ューブ14を埋設して配置することによって、放熱板と
することができる。放熱器12の表面には、表装材を配
置するのが好ましいことは、前記したとおりである。
【0028】
【発明の効果】本発明は、次のような特別に有利な効果
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る放熱板用の基材パネルは、流体用可撓
性チューブと一体化されておらず、しかも複数枚に分割
されているので軽量で、製作、梱包、保管、開墾、敷設
する際に取扱い易い。 2.本発明に係る放熱板用の基材パネルは、流体用可撓
性チューブと一体化されていないので、流体用可撓性チ
ューブを挫屈させたり、損傷したりすることがない。 3.本発明に係る放熱板用の基材パネルは、隣接する板
状体同士を接合する接合部が設けられているので、敷設
する際に位置合せが容易で能率的に敷設することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る放熱板用の基材パネルの一例の
平面略図である。
【図2】 正方形の板状体(a)の一例の平面略図であ
る。
【図3】 正方形の板状体(a')の一例の平面略図であ
る。
【図4】 長方形の板状体(b)の一例の平面略図であ
る。
【図5】 長方形の板状体(b')の一例の平面略図であ
る。
【図6】 本発明に係る放熱板用の基材パネルに放熱器
を組合せた状態を示す、図1のA−A部分での断面略図
である。
【符号の説明】
1:基材パネル 2:正方形の板状体 3:長方形の板状体 4:端部に配置される正方形の板状体 5:端部に配置される長方形の板状体 6:ヘッダ配置用の長方形板状体 7:突出部 8:凹部 9:ヘッダ配置用凹部 10:位置調製用矧状部材 11:流体用可撓性チューブ埋設溝 12:放熱器 13:可撓性薄板 14:流体用可撓性チューブ 15:流体用可撓性チューブの支持具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 典顕 茨城県稲敷郡阿見町中央八丁目3番2号 三菱化学産資株式会社商品研究所内 (72)発明者 津金 映理子 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 山崎 一利 広島県福山市箕島町南丘5351番地 Fターム(参考) 3L070 BD07 BD19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が四辺形で小面積の板状体を複
    数枚組合せて接合一体化し、大面積とされた放熱板用の
    基材パネルにおいて、平面形状が四辺形で小面積の板状
    体の長さ方向の一端または双方の端に、隣接する板状体
    同士を接合する接合部が設けられてなり、これら接合部
    を接合して大面積とされた基材パネルの表面に、連続し
    た流体用可撓性チューブを埋設可能な埋設用溝が刻設さ
    れてなることを特徴とする、放熱板用の基材パネル。
  2. 【請求項2】 板状体は、平面形状が正方形の板状体
    (a)と正方形の板状体(a)を幅方向に二個つないだ大きさ
    の平面形状が長方形の板状体(b)とより構成され、長方
    形の板状体(b)が千鳥格子状に配置され、幅方向の左右
    の端部側に交互に正方形の板状体(a)が配置され、大面
    積の四辺形状とされてなる、請求項1に記載の放熱板用
    の基材パネル。
  3. 【請求項3】 接合部が、平面形状が正方形の板状体
    (a)または平面形状が長方形の板状体(b)の長さ方向の一
    辺の端から板外側に突出た突出部、および、長さ方向の
    他方の辺の端から内側に凹んだ凹部が設けられ、一方の
    板状体の突出部が他方の板状体の凹部に嵌合可能に設け
    られ突出部を凹部に嵌合して大面積とされてなる、請求
    項1または請求項2に記載の放熱板用の基材パネル。
  4. 【請求項4】 接合部が、平面形状が正方形の板状体
    (a)または平面形状が長方形の板状体(b)の長さ方向の端
    から板状体の内側に凹んだ凹部が、一方の板状体の凹部
    が他方の板状体の凹部と対向可能に設けられてなり、二
    枚の板状体の凹部によって形成される穴に、長方形の小
    さな位置調整用矧(はぎ)が配置されてなる、請求項1
    ないし請求項3に記載の放熱板用の基材パネル。
  5. 【請求項5】 板状体が、ゴム板、合成樹脂板、金属
    板、木板およびこれらの複合体よりなる群から選ばれた
    もので構成されてなる、請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の放熱板用の基材パネル。
JP2002027751A 2002-02-05 2002-02-05 放熱板用の基材パネル Expired - Fee Related JP3919080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027751A JP3919080B2 (ja) 2002-02-05 2002-02-05 放熱板用の基材パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027751A JP3919080B2 (ja) 2002-02-05 2002-02-05 放熱板用の基材パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003227621A true JP2003227621A (ja) 2003-08-15
JP3919080B2 JP3919080B2 (ja) 2007-05-23

Family

ID=27749167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002027751A Expired - Fee Related JP3919080B2 (ja) 2002-02-05 2002-02-05 放熱板用の基材パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3919080B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275472A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Gastar Corp 放熱マットおよび放熱マットの組み立て方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275472A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Gastar Corp 放熱マットおよび放熱マットの組み立て方法
JP4601475B2 (ja) * 2005-03-30 2010-12-22 株式会社ガスター 放熱マットおよび放熱マットの組み立て方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3919080B2 (ja) 2007-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3839637B2 (ja) 折畳み可能な床暖房用パネル
WO2003046439A1 (fr) Feuille pliable rayonnant de la chaleur
JP2003227621A (ja) 放熱板用の基材パネル
JP5320777B2 (ja) 温調床
JP4335426B2 (ja) 暖房パネル及びその敷設方法
JP4026709B2 (ja) 折畳み可能な放熱板
JP4261386B2 (ja) 折畳み可能な放熱板
JP4607145B2 (ja) 折畳み可能な放熱板
JPH10170007A (ja) 巻回可能な放熱体
JP4295132B2 (ja) 折畳み可能な放熱板
JP2005030003A (ja) 折畳み可能な放熱板
JP3720186B2 (ja) 暖房可能な床構築用部材およびその施工方法
JP3771037B2 (ja) 暖房可能な床の施工方法
JP3844611B2 (ja) 暖房可能な床の施工方法
JP3842029B2 (ja) 折り畳み可能な平面放熱用パネル
JP2005282944A (ja) 床下配置用放熱器、および暖房可能な床の施工方法
JP2002174431A (ja) 熱媒用可撓性チューブの支持具および放熱器
JP2005221192A (ja) ターンパネルおよび床暖房パネルの敷設方法
JPH11118167A (ja) 床暖房用治具及び暖房畳
JPH10339458A (ja) 巻回可能な放熱体
JP2002130705A (ja) 折り畳み可能な平面放熱用パネル
JP2000186823A (ja) 床暖房の施工方法
JP3769130B2 (ja) 床暖房マット及びその梱包方法
JPH10321344A (ja) 巻回可能な放熱体
JP2002228178A (ja) 床暖房放熱器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees