JP2003226561A - フライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法及びその高炉スラグ骨材 - Google Patents

フライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法及びその高炉スラグ骨材

Info

Publication number
JP2003226561A
JP2003226561A JP2002027288A JP2002027288A JP2003226561A JP 2003226561 A JP2003226561 A JP 2003226561A JP 2002027288 A JP2002027288 A JP 2002027288A JP 2002027288 A JP2002027288 A JP 2002027288A JP 2003226561 A JP2003226561 A JP 2003226561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fly ash
blast furnace
slag
aggregate
molten slag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002027288A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4034974B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Nishihara
一浩 西原
Masato Kajiyama
正人 梶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Navitas Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Navitas Co Ltd
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Navitas Co Ltd, Nippon Steel Corp filed Critical Navitas Co Ltd
Priority to JP2002027288A priority Critical patent/JP4034974B2/ja
Publication of JP2003226561A publication Critical patent/JP2003226561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4034974B2 publication Critical patent/JP4034974B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Manufacture Of Iron (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライアッシュの組成を溶融し易い組成に
し、高炉の溶融スラグに均一に分散させて溶解し、付加
価値の高いセメント用原料や路盤材、あるいは土木埋め
立て材等に利用することができるフライアッシュを利用
した高炉スラグの骨材製造方法及びその高炉スラグ骨材
を提供する。 【解決手段】 フライアッシュに、CaO含有物質を添
加して混合し、該混合物の塩基度を高めてから高炉から
排滓する溶融スラグに添加して溶解してから冷却するフ
ライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法及び
フライアッシュに、CaO含有物質を添加して混合し、
該混合物の塩基度を高めてから高炉の排滓する溶融スラ
グに添加して溶解してから冷却した後、該スラグを破砕
して粒状にした高炉スラグの骨材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電所やボイ
ラー等で燃料として使用した石炭等の化石燃料から発生
するフライアッシュを高炉の溶融スラグに溶解して骨材
を製造するフライアッシュを利用した高炉スラグの骨材
製造方法及びその高炉スラグ骨材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭等の固形燃料を使用する火力
発電所や蒸気等を製造するボイラ設備では、燃料として
使用した後の石炭灰(フライアッシュ)が大量に発生
し、廃棄物として埋め立て処理が行われている。このフ
ライアッシュは、SiO2 、Al 2 3 を主成分として
いるが、残量の炭素5〜10質量%を含み、サイズが1
0〜20μmの微粉の多い粉状であるため、その処理が
容易でなく、一般的に埋め立て処分が行われている。
【0003】しかし、近年、埋め立て場所が減少し、こ
れ等のフライアッシュの有効活用が推進されている。こ
のフライアッシュの有効活用を図る方法として、特開昭
62−256747号公報に記載されているように、フ
ライアッシュに、石灰石とセメント、消石灰を添加して
ペレットに造粒し、このペレットを焼成して人工骨材を
製造することが行われている。しかし、このペレットを
用いた人工骨材は、混合や造粒工程を必要とし、更に、
生ペレットを焼成するため、多くの工程と製造費用が高
くなり、安価で、且つ、大量処理を工業的に行うには問
題がある。
【0004】一方、製鉄工場の高炉では、焼結鉱や鉄鉱
石を還元して溶銑を製造する際、多量の溶融スラグが発
生する。この溶融スラグは、大樋に設けたスキンマーで
溶銑から分離され、溶融スラグ専用の排滓樋を通過して
排滓鍋に受けた後、スラグ処理場で放冷し、破砕して高
炉セメントの骨材、あるいは路盤材等に使用されるか、
又は、水冷して凝固させた後に破砕して水砕スラグに
し、コンクリート骨材、路盤材、セメント原料等に使用
している。この高炉の溶融スラグを利用してフライアッ
シュを溶融し、付加価値を高める方法として、例えば、
特開2001−151540号公報に記載されるよう
に、高炉の溶融スラグに、フライアッシュを吹き込んで
溶解し、この溶融スラグの冷却と破砕を行うことによ
り、付加価値の高い路盤材、あるいは土木埋め立て材等
に利用することも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
001−151540号公報に記載されたフライアッシ
ュの有効活用を行う方法では、フライアッシュは、Si
2 、Al2 3 を主成分としており、その融点が16
00℃と高くなっている。このため、高炉の大樋や排滓
鍋等に入れて混合しても、微粒子状のままで浮上し、フ
ライアッシュが局部的に凝集して溶融スラグ中に均一に
分散することができず、しかも、溶融が不安定であるた
め、溶融スラグ中に局部的なフライアッシュの塊や濃縮
部位が存在し、冷却して破砕した後の路盤材、あるいは
土木埋め立て材の品質を大きく阻害する。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、フライアッシュの組成を溶融し易い組成にし、高炉
の溶融スラグに均一に分散させて溶解し、付加価値の高
いセメント原料や路盤材、あるいは土木埋め立て材等に
利用することができるフライアッシュを利用した高炉ス
ラグの骨材製造方法及びその高炉スラグ骨材を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う本発明に
係るフライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方
法は、フライアッシュに、CaO含有物質を添加して混
合し、該混合物の塩基度を高めてから高炉の排滓する溶
融スラグに添加して溶解してから冷却する。この方法に
より、フライアッシュの融点を低くでき、溶融スラグ中
に分散し易くして溶融させることができ、生成した溶融
スラグを付加価値の高い路盤材、あるいは土木埋め立て
材等に利用することができる。
【0008】本発明に係るフライアッシュを利用した高
炉スラグの骨材製造方法において、前記混合物の塩基度
を0.5〜2.0にすると良い。これにより、フライア
ッシュの融点を安定して低くでき、溶融スラグ中に確実
に分散させて溶融させることができる。なお、混合物の
塩基度が0.5未満、あるいは2.0を超えると、混合
物の融点が高くなり、溶融スラグ中への均一な分散がで
きず、溶解した後の溶融スラグ中に混合物の塊が形成さ
れる。この理由から混合物の塩基度は、0.7〜1.5
にするとより好ましい結果が得られる。
【0009】更に、本発明に係るフライアッシュを利用
した高炉スラグの骨材製造方法において、前記CaO含
有物質として石膏ボードを使用することが好ましい。こ
れにより、産業廃棄物である石膏ボードを混合してフラ
イアッシュの融点を低下させることができ、フライアッ
シュを溶融スラグに容易に溶解することができる。ま
た、本発明に係るフライアッシュを利用した高炉スラグ
の骨材は、フライアッシュに、CaO含有物質を添加し
て混合し、該混合物の塩基度を高めてから高炉から排滓
する溶融スラグに添加して溶解してから冷却した後、該
スラグを破砕して粒状にする。この骨材は、フライアッ
シュの融点を低くして溶融スラグ中に均一に分散し、フ
ライアッシュを溶融させるているので、溶融スラグを冷
却して製造した粒子を付加価値の高い路盤材、あるいは
土木埋め立て材等にすることができる。
【0010】更に、前記目的に沿う本発明に係るフライ
アッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法はフライ
アッシュを高炉の炉内に装入し、フライアッシュ中の炭
素を還元剤、あるいは熱源として活用してからフライア
ッシュを溶融し、該フライアッシュの溶融物を含む溶融
スラグを前記炉内から排滓してから冷却する。この方法
により、フライアッシュに含まれる炭素を高炉の酸化鉄
の還元反応に活用でき、しかも、高炉の炉内での熱源と
して利用し、炉内温度を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。図1は本発明の一実施の形態に係る
フライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法に
適用される高炉溶融スラグ処理装置の説明図、図2は大
樋部の部分拡大断面図、図3はフライアッシュとCaO
含有物質を添加を添加して混合した場合のSiO2 とA
2 3 及びCaOの状態図である。
【0012】図1及び図2に示すように、本発明の一実
施の形態に係るフライアッシュを利用した高炉スラグの
骨材製造方法に用いられる高炉溶融スラグ処理装置1
は、高炉2の出銑口3から溶銑4と溶融スラグ5を一旦
受ける大樋6を配置している。この大樋6には、その先
端側に溶融スラグ5を遮断するスキンマー7を設けてお
り、スキンマー7で遮断された溶融スラグ5は、排滓樋
8を通過し、流銑鉢(傾注樋)9に受けて混入した溶銑
4と溶融スラグ5を分離した後、溶融スラグ5は排滓樋
8から排滓鍋10に排滓される。
【0013】更に、スキンマー7の下方を潜り抜けた溶
銑4は、溶銑樋11からトピードカー12に受銑され
る。また、大樋6には、フライアッシュに、CaO含有
物質の一例である石膏ボードを混合し、塩基度(CaO
/SiO2 )を0.5〜2.0に調整した混合物を貯蔵
するホッパ13と、ホッパ13からインジェクションラ
ンス14に混合物を供給するフレキシブルホース15
と、混合物を圧送する空気や窒素等の気体の供給管16
を備えている。
【0014】次に、フライアッシュを利用した高炉スラ
グの骨材製造方法及び骨材について説明する。高炉2の
出銑口3から溶銑4と溶融スラグ5が大樋6に出銑(排
出)される。この大樋6では、その下流側に設けたスキ
ンマー7によって、溶融スラグ5が遮断され、スキンマ
ー7の下を潜り抜けた溶銑4が溶銑樋11からトピード
カー12に受銑される。更に、スキンマー7によって遮
断された溶融スラグ5に、ホッパ13に貯蔵したフライ
アッシュに、CaO含有物質の一例である石膏ボードを
混合し、塩基度(CaO/SiO2 )を0.5〜2.0
(本実施の形態では塩基度を1.26)に調整した混合
物を空気や窒素等の気体を供給管16から送給し、フレ
キシブルホース15を介してインジェクションランス1
4から吹き込みを行った。
【0015】この時の溶融スラグ、混合する石膏ボード
の代表的な組成は、表1に示す組成である。なお、石膏
ボードと破砕ガラス(ガラス屑)の混合したもを用いる
ことも可能であるため、破砕ガラスの組成も併記した。
また、混合物として、前記した石膏ボードとフライアッ
シュの混合割合と、その時の平均組成、及び塩基度を表
2に示す。混合物の吹き込み量としては、表2に示すよ
うに、50kg/溶融スラグ・トン〜200kg/溶融
スラグ・トンの添加が可能であり、フライアッシュ純分
として13〜60kg/溶融スラグ・トンにすることが
好ましい。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】そして、インジェクションランス14から
溶融スラグ5(溶銑4中への吹き込みも可能)に吹き込
まれた石膏ボードとフライアッシュの混合物は、図3の
SiO2 −Al2 3 −CaO系の状態図の網かけで示
す領域、好ましくは斜線で示す領域に配合調整して融点
を1500℃以下、望ましくは1400℃以下にする。
その結果、吹き込まれた際に、混合物が溶融スラグ5中
に均一に分散し、しかも、速やかに溶解して溶融スラグ
5に融合される。混合物を溶解した溶融スラグ5は、大
樋6から排滓樋8を通過し、流銑鉢(傾注樋)9に受け
て混入した溶銑を分離した後、排滓樋8から排滓鍋10
に排滓される。
【0019】排滓鍋10の溶融スラグ5は、フライアッ
シュと石膏ボードの混合物を溶解した量だけ増加するが
その割合が僅かであり、何ら本来の溶融スラグの物性を
損なうことが無く、通常の徐冷スラグ処理工程、あるい
は水砕処理工程の何れかに搬送され、破砕してからセメ
ント用、路盤材や土木埋め立て材等に使用される。ま
た、石膏ボードとフライアッシュの混合物を添加する位
置としては、大樋6の他に、流銑鉢(傾注樋)9と排滓
樋8の間の落差を利用し、排滓樋8に連続的、あるいは
間欠的に投入して、流銑鉢9からの落差を活用して混合
物と溶融スラグ5を攪拌し、均一な分散と溶解を促進す
ることが可能である。
【0020】次に、第2の発明であるフライアッシュを
利用した高炉スラグの骨材製造方法について説明する。
高炉2の炉内には、焼結鉱等の酸化鉄や生石灰、コーク
ス等の塊状の原料が装入され、図示しない送風管及び羽
口から熱風が送風され、焼結鉱等の酸化鉄がコークスに
よって還元され、溶解して溶銑が製造され、同時に20
0〜280kg/溶銑トンの溶融スラグが生成する。こ
の炉内に、焼結鉱等の酸化鉄や生石灰、コークス等の原
料と、フライアッシュを装入するすることにより、フラ
イアッシュ中に含まれる炭素を酸化鉄の還元剤に用いた
り、炉内での炭素の燃焼による昇温を図ることができ
る。
【0021】更に、本来の焼結鉱等の酸化鉄の還元反応
と溶解時に生成する溶融スラグに、フライアッシュの残
分を溶解させることができる。このフライアッシュを溶
解した溶融スラグは、僅かしか増加せず、本来の高炉の
還元反応を何ら阻害することがなく、安定した高炉操業
を行ないながらフライアッシュを付加価値の高い溶融ス
ラグにすることができる。この溶融スラグは、前記した
溶融スラグ5と同様に大樋6から流銑鉢9から排滓樋8
を通り、排滓鍋10に排滓される。そして、溶融スラグ
は、通常の徐冷スラグ処理工程、あるいは水砕処理工程
の何れかに搬送され、破砕してから付加価値の高いセメ
ント用や路盤材、土木埋め立て材等に使用される。
【0022】
【実施例】次に、フライアッシュを利用した高炉スラグ
の骨材製造方法及び骨材の実施例について説明する。高
炉の出銑口から排出された溶銑と溶融スラグを大樋に一
旦受け、石膏ボードとフライアッシュの混合物をインジ
ェクションランス22から溶融スラグ中に吹き込んだ。
この時の溶融スラグ、使用した石膏ボード及びフライア
ッシュの組成は、表1に示すものを用いた。石膏ボード
とフライアッシュの混合物の添加量は、表2に示す条件
の内、添加量が50kg/溶融スラグ・トン、80kg
/溶融スラグ・トン、200kg/溶融スラグ・トンの
場合について行ない、その条件で製造された溶融スラグ
を冷却、破砕し、フライアッシュの溶解の均一性の良
否、路盤材の品質の良否、溶銑温度の低下の大小を調査
した。
【0023】実施例1は、石膏ボードとフライアッシュ
の混合物を50kg/溶融スラグ・トン添加した場合で
あり、フライアッシュが均一に溶解して良好で、路盤材
の品質も良く、溶銑温度の低下を小さくできた。実施例
2は、石膏ボードとフライアッシュの混合物を80kg
/溶融スラグ・トン添加した場合であり、フライアッシ
ュが均一に溶解して良好で、路盤材の品質も良く、溶銑
温度の低下を小さくできた。実施例3は、石膏ボードと
フライアッシュの混合物を200kg/溶融スラグ・ト
ン添加した場合であり、フライアッシュが均一に溶解し
て良好で、路盤材の品質も良く、溶銑温度の低下がやや
大きくなったが特に問題なかった。更に、添加方法とし
て、流銑鉢から排滓樋に落下する場所に前記実施例1〜
3と同じ条件にして投入したが、いすれとも良好な結果
が得られた。
【0024】次に、第2の実施例として、石膏ボードと
フライアッシュの混合物の添加量を表2に示す条件の
内、添加量が50kg/溶融スラグ・トン、80kg/
溶融スラグ・トン、200kg/溶融スラグ・トンを、
高炉の炉内に装入し、酸化鉄の還元と昇熱を行ない、溶
銑及び溶融スラグを生成し、出銑口から排出された溶融
スラグを冷却、破砕し、フライアッシュの溶解の均一性
の良否、路盤材の品質の良否、溶銑温度の低下の大小を
調査したところ、いずれもフライアッシュが均一に溶解
して良好で、路盤材の品質も良く、溶銑温度の低下が無
く、しかも、高炉の操業も安定しており、良い結果が得
られた。
【0025】これに対し、フライアッシュのみを50k
g/溶融スラグ・トン、80kg/溶融スラグ・トン、
200kg/溶融スラグ・トンを大樋の溶融スラグにラ
ンスを使用してインジェクションした場合について行っ
たが、いずれもフライアッシュ凝集部位が存在し、溶融
スラグ中に均一に溶解させることができず、路盤材の品
質が悪くなった。更に、実施例として、フライアッシュ
と石膏ボードを混合したものの他に、フライアッシュと
石膏ボードに破砕ガラスを混合した場合についても実施
し、溶融スラグを冷却、破砕してフライアッシュの溶解
の均一性が良く、路盤材の品質も良く、溶銑温度の低下
が小さく、良い結果が得られた。
【0026】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨
を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲であ
る。例えば、フライアッシュと石膏ボードを混合物、あ
るいはフライアッシュと石膏ボード、破砕ガラスの添加
は、混合物を排滓鍋に入れ置きし、落差を活用して溶解
することができる。更に、CaO源としては、生石灰や
石灰石を活用することもできる。また、混合物を高炉の
炉内に装入する場合、予め混合物を造粒し、疑似粒子に
して装入することができる。更に、この疑似粒子は、混
合物にさらに生石灰や他の酸化鉄原料を混合して疑似粒
子を製造することができる。
【0027】
【発明の効果】以上のべたように、本発明によるフライ
アッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法において
は、フライアッシュに、CaO含有物質を添加して混合
し、混合物の塩基度を高めてから高炉の排滓する溶融ス
ラグに添加して溶解してから冷却するので、フライアッ
シュの組成を溶融し易い組成にして高炉の溶融スラグに
均一に分散させて溶解することができ、付加価値の高い
セメント用原料や路盤材、あるいは土木埋め立て材等に
利用することができる。特に、フライアッシュを利用し
た高炉スラグの骨材製造方法においては、混合物の塩基
度を0.5〜2.0にするので、フライアッシュの融点
を安定して低くでき、溶融スラグ中に確実に分散させて
溶融させ、溶融スラグを冷却した路盤材、あるいは土木
埋め立て材等の品質をより高めることができる。
【0028】また、フライアッシュを利用した高炉スラ
グの骨材製造方法においては、CaO含有物質として石
膏ボードを使用するので、産業廃棄物である石膏ボード
を混合してフライアッシュの融点を低下させることがで
き、安価な産業廃棄物を有効活用して付加価値の高い路
盤材、あるいは土木埋め立て材等を製造することができ
る。請求項4記載のフライアッシュを利用した高炉スラ
グの骨材においては、フライアッシュに、CaO含有物
質を添加して混合し、混合物の塩基度を高めてから高炉
の排滓する溶融スラグに添加して溶解してから冷却した
後、スラグを破砕して粒状にするので、フライアッシュ
の融点を低くして溶融スラグ中に均一に分散させてフラ
イアッシュを溶融するので、フライアッシュを溶解した
溶融スラグを冷却して製造した粒子の付加価値を高め、
セメント用原料や路盤材、あるいは土木埋め立て材等と
して有効活用することができる。
【0029】さらに、フライアッシュを利用した高炉ス
ラグの骨材製造方法においては、フライアッシュを高炉
の炉内に装入し、フライアッシュ中の炭素を還元剤、あ
るいは熱源として活用してからフライアッシュを溶融
し、フライアッシュの溶融物を含む溶融スラグを前記炉
内から排滓してから冷却するので、フライアッシュに含
まれる炭素を高炉の酸化鉄の還元反応に活用し、同時
に、高炉の炉内での熱源として利用することができる。
更に、高炉の炉内で生成するスラグとフライアッシュが
直接に反応して溶融スラグを生成するため、溶融スラグ
中に確実に分散させて溶融させることができ、溶融スラ
グを冷却してセメント用原料や路盤材、あるいは土木埋
め立て材等の品質をより向上ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフライアッシュを
利用した高炉スラグの骨材製造方法に適用される高炉溶
融スラグ処理装置の説明図である。
【図2】大樋部の部分拡大断面図である。
【図3】フライアッシュとCaO含有物質を添加を添加
して混合した場合のSiO2 とAl2 3 及びCaOの
状態図である。
【符号の説明】
1 高炉溶融スラグ処理装置 2 高炉 3 出銑口 4 溶銑 5 溶融スラグ 6 大樋 7 スキンマー 8 排滓樋 9 流銑鉢(傾注樋) 10 排滓鍋 11 溶銑樋 12 トピードカー 13 ホッパ 14 インジェクションランス 15 フレキシブルホース 16 気体の供給管
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 3/00 303D (72)発明者 梶山 正人 福岡県北九州市八幡東区川淵町9−27 太 平工業株式会社八幡支店内 Fターム(参考) 3K061 AB03 AC03 BA05 DA03 DA13 4D004 AA37 AA43 BA02 CA04 CA14 CA22 CA29 CA32 CA37 CA41 CC11 DA03 DA20 4G012 JL01 JM04 4K012 AA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライアッシュに、CaO含有物質を添
    加して混合し、該混合物の塩基度を高めてから高炉から
    排滓する溶融スラグに添加して溶解してから冷却するこ
    とを特徴とするフライアッシュを利用した高炉スラグの
    骨材製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフライアッシュを利用し
    た高炉スラグの骨材製造方法において、前記混合物の塩
    基度を0.5〜2.0にすることを特徴とするフライア
    ッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のフライアッシュを
    利用した高炉スラグの骨材製造方法において、前記Ca
    O含有物質として石膏ボードを使用することを特徴とす
    るフライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方
    法。
  4. 【請求項4】 フライアッシュに、CaO含有物質を添
    加して混合し、該混合物の塩基度を高めてから高炉の排
    滓する溶融スラグに添加して溶解してから冷却した後、
    該スラグを破砕して粒状にしたことを特徴とするフライ
    アッシュを利用した高炉スラグの骨材。
  5. 【請求項5】 フライアッシュを高炉の炉内に装入し、
    フライアッシュ中の炭素を還元剤、あるいは熱源として
    活用してからフライアッシュを溶融し、該フライアッシ
    ュの溶融物を含む溶融スラグを前記炉内から排滓してか
    ら冷却することを特徴とするフライアッシュを利用した
    高炉スラグの骨材製造方法。
JP2002027288A 2002-02-04 2002-02-04 フライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法 Expired - Fee Related JP4034974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027288A JP4034974B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 フライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027288A JP4034974B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 フライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003226561A true JP2003226561A (ja) 2003-08-12
JP4034974B2 JP4034974B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=27748855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002027288A Expired - Fee Related JP4034974B2 (ja) 2002-02-04 2002-02-04 フライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4034974B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101088183B1 (ko) * 2009-03-11 2011-12-30 (주)세와비전 용융 고로슬래그를 이용한 포틀랜드 시멘트 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101088183B1 (ko) * 2009-03-11 2011-12-30 (주)세와비전 용융 고로슬래그를 이용한 포틀랜드 시멘트 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4034974B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3451872B2 (ja) ク溶性カリ肥料の製造法
JP3925683B2 (ja) セメント類またはセメント添加物製造方法
JP2010105826A (ja) セメント原料用スラグの製造方法
JPH082949A (ja) 製鋼スラグの改質方法
JP3965139B2 (ja) 製鋼スラグの改質方法
JP2003226561A (ja) フライアッシュを利用した高炉スラグの骨材製造方法及びその高炉スラグ骨材
JP4514415B2 (ja) 重金属溶出抑制材の製造方法
JP3500975B2 (ja) ク溶性カリ肥料の製造方法
JP4942954B2 (ja) フッ素含有製鋼スラグの処理方法
JP2007284268A (ja) 粉状スラグの造粒方法及び造粒スラグ
JP2887466B2 (ja) 安定なスラグの製造方法
JP5776675B2 (ja) 湿式集塵ダストの塊成化方法
JP6201736B2 (ja) 脱硫スラグを用いた焼結鉱の製造方法
JP2000226284A (ja) ク溶性カリ肥料の製造方法
JP4081427B2 (ja) 高炉滓の改質方法
JP4133352B2 (ja) 廃棄物、廃棄物を焼却した灰、あるいは汚泥の溶融処理方法
JP3606107B2 (ja) 安定化剤の製造方法
JPH11116365A (ja) ク溶性カリ肥料の製造方法
RU2175987C1 (ru) Способ производства высокоосновного агломерата
JPH07118722A (ja) 溶銑脱燐用精錬剤
JPH09279260A (ja) 鉄鉱石の塊成化方法
JP2999686B2 (ja) 竪型溶融炉を用いた廃棄物の溶融処理方法
JPS60215704A (ja) 製鋼スラグの処理方法
JPS6287443A (ja) 製鋼スラグの処理方法
JP6295796B2 (ja) 焼結鉱製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070829

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4034974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees