JP2003225681A - ボイラ排水の中和装置 - Google Patents

ボイラ排水の中和装置

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JP2003225681A
JP2003225681A JP2002030195A JP2002030195A JP2003225681A JP 2003225681 A JP2003225681 A JP 2003225681A JP 2002030195 A JP2002030195 A JP 2002030195A JP 2002030195 A JP2002030195 A JP 2002030195A JP 2003225681 A JP2003225681 A JP 2003225681A
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JP
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boiler
water
exhaust gas
blow
storage tank
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JP2002030195A
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English (en)
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Kazunobu Inoue
一信 井上
Kazuhiro Kaminaga
和弘 上永
Osamu Tanaka
収 田中
Takashi Shindo
貴志 新藤
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Miura Co Ltd
Miura Institute of Research and Development Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Miura Institute of Research and Development Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラ排ガスを利用して、ボイラ排水を
効率的に中和することである。 【解決手段】 ボイラ排水をボイラ排ガスにより中和す
る装置であって、ボイラ排水へボイラ排ガスを加圧溶解
する加圧溶解手段5を備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルカリ性のボ
イラ排水をボイラ排ガスにより中和する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ性のボイラ排水,たとえば水を
加熱して蒸気を発生させる蒸気ボイラの缶体内の缶水
は、給水される水の中に含まれている不純物,特に炭酸
イオン等の濃縮および分解により強アルカリ性となる。
近年、このような業務用の蒸気ボイラから排出するボイ
ラのブロー排水は、環境を守るために所定の排水処理を
行ってから工場外へ排出しなければならない。すなわ
ち、これらの排水作業の際には所定の排水基準に適合す
るように、中和処理を行う必要がある。この中和処理に
は、たとえば塩酸等による化学的中和処理もあるが、取
り扱い作業が危険である。一方、炭酸ガスをボイラ排水
に注入して中和処理する装置においては、炭酸ガスのコ
ストが高くランニングコストも多くなる。また、ボイラ
排ガスをボイラ排水に注入して中和処理する装置におい
ては、ボイラ排ガスの温度が高いので注入ポンプの寿命
が短い。その対策には、ボイラ排ガスを冷却してから前
記注入ポンプへ送る装置が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、ボイラ排ガスを利用して、ボイラ排水を
効率的に中和することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたものであって、請求項1に記載
の発明は、ボイラ排水をボイラ排ガスにより中和する装
置であって、ボイラ排水へボイラ排ガスを加圧溶解する
加圧溶解手段を備えたことを特徴としている。
【0005】さらに、請求項2に記載の発明は、ボイラ
排水をボイラ排ガスにより中和する装置であって、ボイ
ラ排水へボイラ排ガスを加圧溶解する加圧溶解手段と、
加圧溶解して得られた処理水を貯留する貯留槽と、前記
処理水を前記貯留槽から前記加圧溶解手段へ循環させる
循環経路とを備えたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明すると、この発明は、アルカリ性のボイラ排
水,いわゆるブロー排水をボイラ排ガスに含まれる炭酸
ガスにより中和する処理装置において好適に実施され
る。すなわち、蒸気ボイラからのブロー排水のアルカリ
度をボイラ排ガスに含まれる炭酸ガスにより効率良く低
下させ,すなわち中和処理を行い、排水基準に適合した
処理水として排出するものである。
【0007】まず、第一の実施の形態について説明する
と、この第一の形態における中和装置は、ボイラのブロ
ー排水を導く排水配管と、中和処理に使用するボイラ排
ガスの供給配管とを備え、さらに前記排水配管から供給
されるブロー排水と、前記供給配管から供給されるボイ
ラ排ガスとの両者を吸引して混合する加圧溶解手段を備
えている。ここにおいて、前記加圧溶解手段としては、
水封式真空ポンプ,自吸式ポンプ等がある。
【0008】前記水封式真空ポンプは、気体を吸引する
吸引口と、封水を取り入れる封水入口と、気体と封水の
混合物を吐き出す吐出口とを備えており、前記吸引口へ
前記供給配管が接続され、前記封水入口へ前記排水配管
が接続されている。
【0009】前記水封式真空ポンプを用いた中和装置の
作用について説明する。ブロー排水とボイラ排ガスとの
両者は、前記封水入口および前記吸引口からそれぞれ前
記水封式真空ポンプ内へ導入される。前記水封式真空ポ
ンプ内において、前記両者が混合された流体は、前記水
封式真空ポンプの吐出口まで流れるときの圧力抵抗の損
失,すなわち圧損分だけ加圧された状態となる。したが
って、前記水封式真空ポンプ内において、ボイラ排ガス
は、加圧されることにより、ブロー排水の中へ溶解す
る。すなわち、前記封水入口から導入したブロー排水中
へ前記吸引口から吸引したボイラ排ガスを前記水封式真
空ポンプ内で混合,すなわち加圧しながら混合すること
により、前記両者を効率良く接触させ、ブロー排水への
ボイラ排ガスの溶解効率を向上させる。そして、加圧溶
解して得られた処理水を前記吐出口から排出する。
【0010】一方、前記自吸式ポンプは、気体と液体と
をともに吸引する吸込口と、気体と液体の混合物を吐き
出す吐出口とを備えており、前記吸込口へ前記供給配管
と前記排水配管とが接続されている。
【0011】前記自吸式ポンプを用いた中和装置の作用
について説明する。前記自吸式ポンプは、前記吸込口か
らボイラ排ガスとブロー排水との両者を同時に吸引し、
この自吸式ポンプ内部で前記両者をともに混合しながら
加圧することにより、前記両者を効率良く接触させ、ブ
ロー排水へのボイラ排ガスの溶解効率を向上させる。そ
して、加圧溶解して得られた処理水を前記吐出口から排
出する。
【0012】以上のように、ボイラ排ガスを利用して、
ボイラ排ガスの中に含まれている炭酸ガスをブロー排水
の中へ溶解させることにより、ブロー排水,すなわちボ
イラ排水を効率的に中和することができる。
【0013】つぎに、第二の実施の形態について説明す
ると、この形態は、前記第一の実施の形態の変形例であ
り、ブロー排水へボイラ排ガスを加圧溶解する加圧溶解
手段と、加圧溶解して得られた処理水を貯留する貯留槽
と、前記処理水を前記貯留槽から前記加圧溶解手段へ循
環させる循環経路とを備えている。
【0014】前記貯留槽は、前記吐出口と接続されてお
り、前記処理水を貯留する。ここにおいて、前記貯留槽
は、実施に応じ、前記処理水の冷却手段を備えることも
好適である。そして、前記貯留槽には、前記処理水の水
質や温度をチェックした後排水する排出配管が接続され
ている。
【0015】このような構成の中和装置の作用について
説明する。まず、前記加圧溶解手段により、ブロー排水
中へボイラ排ガスを吸引混合する。つぎに、加圧溶解し
て得られた処理水を前記貯留槽へ貯留する。ここで、よ
り完全に中和するため、前記貯留槽内の前記処理水を再
度ボイラ排ガスと接触させる。この再度の接触は、前記
循環経路を用いて前記処理水を前記貯留槽から前記加圧
溶解手段へ循環させることにより行う。そして、ブロー
排水とボイラ排ガスとを繰返し接触させることにより、
ブロー排水中へのボイラ排ガスの溶解効率を向上させ
る。
【0016】以上のように、前記処理水を循環させてブ
ロー排水へのボイラ排ガスの溶解効率をより一層向上さ
せることにより、ボイラ排ガスを利用して、ブロー排
水,すなわちボイラ排水を効率的に中和することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について、図
面に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明を実施
する中和装置を説明する概略的な説明図である。
【0018】図1において、この発明を実施する中和装
置1は、蒸気ボイラ2からのブロー排水のアルカリ度を
ボイラ排ガスに含まれる炭酸ガスにより中和処理を行
い、排水基準に適合した処理水として排出するものであ
る。
【0019】前記中和装置1は、前記蒸気ボイラ2のブ
ロー排水を導く排水配管3と、中和処理に使用するボイ
ラ排ガスの供給配管4とを備え、さらに前記排水配管3
から供給されるブロー排水と、前記供給配管4から供給
されるボイラ排ガスとの両者を吸引して混合する加圧溶
解手段である水封式真空ポンプ5と、前記中和装置1の
制御を行う制御器6とを備えている。さらに、前記中和
装置1は、加圧溶解して得られた処理水を貯留する貯留
槽7と、前記処理水を前記貯留槽7から前記水封式真空
ポンプ5へ循環させる循環経路8とを備えている。
【0020】前記蒸気ボイラ2は、燃料を燃焼させた排
ガスを屋外へ排気する排気筒9を備えており、排ガスの
一部を取り出すように、前記排気筒9と前記供給配管4
が接続されている。前記蒸気ボイラ2は、給水ポンプ
(図示省略)を備えた給水配管10と接続されており、
さらに底部で前記排水配管3と接続されている。この排
水配管3は、ブロー制御弁11を介して、前記貯留槽7
の底部と接続されている。
【0021】前記水封式真空ポンプ5は、排ガスを吸引
する吸引口12と、封水を取り入れる封水入口13と、
排ガスとブロー排水の混合物を吐き出す吐出口14とを
備えており、前記吸引口12へ前記供給配管4が接続さ
れている。前記封水入口13は、前記循環経路8と接続
されている。ここにおいて、前記封水入口13は、前記
循環経路8,前記貯留槽7を介して、前記排水配管3と
接続されている。前記吐出口14は、吐出配管15を介
して、前記貯留槽7内に配置されている噴出部16と接
続されている。この噴出部16は、多数の噴出孔(符号
省略)を備えており、加圧溶解された処理水を前記貯留
槽7内へ噴出する。
【0022】前記貯留槽7は、前記給水配管10と接続
されている熱交換器17を内蔵している。この熱交換器
17は、前記処理水を給水と熱交換して冷却する。前記
貯留槽7は、前記処理水の排出を制御する排出制御弁1
8および排出配管19を備えるとともに、オーバーフロ
ー配管20を備えている。さらに、前記貯留槽7は、前
記処理水の性状をチェックするため、pHセンサ21と
温度センサ22とをそれぞれ備えている。
【0023】前記制御器6は、回線23を介して、前記
水封式真空ポンプ5,前記ブロー制御弁11,前記排出
制御弁18,前記pHセンサ21および前記温度センサ
22とそれぞれ接続されている。
【0024】前記構成の前記中和装置1の作用について
説明する。まず、前記蒸気ボイラ2の缶水のブローが必
要となると、前記制御器6は、前記ブロー制御弁11を
開として、前記貯留槽7内へ所定の水位となるまでブロ
ー排水を貯留する。つぎに、前記制御器6は、前記蒸気
ボイラ2が燃焼しているとき、前記水封式真空ポンプ5
を作動させる。すると、ブロー排水と排ガスとの両者
は、前記封水入口13および前記吸引口12からそれぞ
れ前記水封式真空ポンプ5内へ導入される。前記水封式
真空ポンプ内5において、前記両者が混合された流体
は、前記吐出口14まで流れるときの圧力抵抗の損失,
すなわち圧損分だけ加圧された状態となる。したがっ
て、前記水封式真空ポンプ5内において、排ガスは、加
圧されることにより、ブロー排水の中へ溶解する。そし
て、加圧溶解して得られた処理水を前記吐出口14から
前記貯留槽7内へ導入し、前記噴出部16の多数の噴出
孔から前記貯留槽7内へ噴出する。そして、前記処理水
の水質,すなわちpH値や温度を前記両センサ21,2
2によりチェックした後、前記排出制御弁18を開とし
て排水する。
【0025】ここで、より完全に中和するため、前記貯
留槽7内の前記処理水を再度排ガスと接触させることも
好適である。この再度の接触は、前記循環経路8を用い
て前記処理水を前記貯留槽7から前記水封式真空ポンプ
5へ循環させることにより行う。そして、ブロー排水と
排ガスとを繰返し接触させることにより、ブロー排水中
への排ガスの溶解効率を向上させる。これにより、前記
処理水を循環させて、ブロー排水への排ガスの溶解効率
をより一層向上させる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、ボイラ排ガスを利用し
て、ボイラ排水を効率的に中和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中和装置を説明する概略的な説明図である。
【符号の説明】
5 水封式真空ポンプ(加圧溶解手段) 7 貯留槽 8 循環経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/66 C02F 1/66 530L 530Q (72)発明者 田中 収 愛媛県松山市堀江町7番地 株式会社三浦 研究所内 (72)発明者 新藤 貴志 愛媛県松山市堀江町7番地 株式会社三浦 研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ排水をボイラ排ガスにより中和す
    る装置であって、ボイラ排水へボイラ排ガスを加圧溶解
    する加圧溶解手段5を備えたことを特徴とする中和装
    置。
  2. 【請求項2】 ボイラ排水をボイラ排ガスにより中和す
    る装置であって、ボイラ排水へボイラ排ガスを加圧溶解
    する加圧溶解手段5と、加圧溶解して得られた処理水を
    貯留する貯留槽7と、前記処理水を前記貯留槽7から前
    記加圧溶解手段5へ循環させる循環経路8とを備えたこ
    とを特徴とする中和装置。
JP2002030195A 2002-02-07 2002-02-07 ボイラ排水の中和装置 Pending JP2003225681A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167616A (ja) * 2004-12-16 2006-06-29 Miura Co Ltd 中和装置
JP2006192386A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Miura Co Ltd 中和装置
JP2009279465A (ja) * 2008-05-19 2009-12-03 Toyobo Engineering Kk アルカリ排水中和装置

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