JP2003224660A - メディア情報検索サービス提供システムにおける付加情報を用いた利用者特定装置及び方法、並びに利用者特定プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面表示と電話のサービスを組み合わせて新
サービスを提供する際、両サービスの連係をはかりなが
ら利用者のプライバシを守る。 【解決手段】 利用者を特定するメディア情報検索ポー
タルサイト２は、電話端末を介して電話サービス接続要
求を受信したときに、利用者を識別する付加情報を割付
け、着信番号と共に通知すると共に管理ＴＢＬ２２２へ
登録する。後に電話端末を介して先の着信番号に基づく
呼を受信したときに、付加情報から利用者を特定し、利
用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情
報検索を行って管理ＴＢＬ２２２に結果を登録する。更
に、電話端末を介して検索結果の閲覧要求を受信したと
きに付加情報に基づき管理ＴＢＬ２２２を検索してその
検索結果を回答する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ｉモード
（登録商標）やＬモード（登録商標）等、インターネッ
ト接続可能な電話端末を用い、インターネット網サービ
スと電話網サービスとを融合させて音声や画像等による
付加情報サービスを提供するメディア情報検索サービス
提供システムに用いて好適な、メディア情報検索サービ
ス提供システムにおける付加情報を用いた利用者特定装
置及び方法、並びに利用者特定プログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】上記したｉモード（登録商標）等による
インターネット網を利用した画面表示サービスによれ
ば、画面表示サービスセンタでは発信者となる利用者の
ＩＤ（identification）をもらうことができるが、利用
者を特定することはできない。一方、電話網を利用した
電話サービスでは、利用者が発信者番号の通知を許可し
た場合、着信時に電話網からその発信者番号を受け取る
ことができ、この発信者番号により利用者を特定するこ
とが可能となる。但し、プライバシの観点から利用者が
発信者番号の通知を許可していない場合には利用できな
い。

【０００３】このため、上記した画面表示サービスと電
話サービスとを組み合わせて新しいサービスを提供する
場合、例えば、通常行なわれている着メロの検索ダウン
ロードサービスに、音声応答認識を用いて曲をヒットさ
せる検索サービス機能を付加した場合、両サービスセン
タ間の連係をとるためには、画面表示サービスセンタで
利用者の発信者番号を登録し、画面表示サービスセンタ
では利用者ＩＤと発信者番号を管理するデータベースを
作成することになる。また、画面表示サービスセンタ
は、電話端末に利用者の発信者番号を強制的に送信する
ように指示する必要がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、電話
を発信した相手を認識するには、発信者番号により提供
する方法が広く利用されている。この方式では、電話番
号の信頼性が高く一意性があることを利用して、電話番
号からの発信者番号通知を受信して利用者を特定するこ
とになる。しかしながらこの方式によれば、前もって発
信者番号をデータベース等に登録しておく必要があり、
そのための利用者による登録作業が必要になる。また、
多数の発信者番号を登録する必要があり、運用時におけ
るデータベース検索のためのＣＰＵ負荷が大きく、検索
回答を得るために時間を要する。更に、発信者番号が勝
手に通知され、プライバシが守れないといった諸々の欠
点を有していた。

【０００５】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、画面表示サービスと電話サービスとを組み合わせ
て新しいサービスを提供する場合において、両者の連係
をとるための利用者の特定に、付加情報を用いることに
より利用者のプライバシを守り、発信者番号を前もって
登録する必要がなく、電話端末の利用操作の容易化をは
かった、メディア情報検索サービス提供システムにおけ
る付加情報を用いた利用者特定装置及び方法、並びに利
用者特定プログラムを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために本発明は、インターネット接続可能な電話端末が
電話網およびインターネット網を介して接続されたメデ
ィア情報検索サービス提供システムにおける付加情報を
用いた利用者特定装置であって、前記電話端末を介して
前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を
受信したときに、その利用者を識別する付加情報を割付
け、着信番号と共に通知する利用者識別情報設定通知手
段と、前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信
したときに、前記付加情報から利用者を特定し、前記利
用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情
報検索を行い、結果を登録するメディア情報検索手段
と、前記電話端末を介して検索結果の閲覧要求を受信し
たときに、前記付加情報に基づきその検索結果を回答す
るメディア情報検索回答手段とを備えたことを特徴とす
る。本発明によれば、利用者識別情報設定通知手段が、
メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信
したときに、その利用者を識別する付加情報を割付け、
メディア情報検索回答手段が、検索結果の閲覧要求を受
信したときに、付加情報に基づきその検索結果を回答す
るため、利用者の特定に付加情報を用いることができ、
このことにより、発信者番号を前もって登録する必要が
ないので電話端末の利用操作が容易となり、また、発信
者番号ではなく付加情報で利用者を特定するためにデー
タベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが
守れる、メディア情報検索サービス提供システムにおけ
る付加情報を用いた利用者特定装置を提供することがで
きる。

【０００７】また、本発明において、前記利用者識別情
報設定通知手段は、前記付加情報を管理テーブルへ登録
する利用者情報登録手段と、前記登録した付加情報を、
前記着信番号と共に前記接続要求のあった電話端末に送
信する利用者識別情報通知手段とを備えたことを特徴と
する。本発明によれば、利用者識別情報通知手段が利用
者情報登録手段により割付けられた付加情報を着信番号
と共に送信するため、利用者は、それらが埋め込まれた
ボタンをクリックするだけで電話サービス接続を可能と
したメディア情報検索サービス提供システムにおける付
加情報を用いた利用者特定装置を提供することができ
る。

【０００８】また、本発明において、前記メデイア情報
検索手段は、前記メディア情報検索に必要な音声ガイダ
ンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い前記電話端末
を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメデ
ィア情報を検索するメデイア情報検索本体手段と、前記
メデイア情報検索本体手段による検索結果を、前記管理
テーブルにおける付加情報の対応する位置に登録する検
索結果登録手段とを備えたことを特徴とする。本発明に
よれば、メディア情報検索本体手段が音声応答認識を用
いて利用者の検索条件を取り込み検索が可能となって利
用者に利便性を提供する他に、結果を管理テーブルに登
録することで、後に、ウェブ画面に戻って検索結果表示
画面が要求されたとき、利用者に検索結果を知らせるこ
とができる。

【０００９】また、本発明において、前記メディア情報
検索回答手段は、前記電話端末を介して検索結果の閲覧
要求を受信したときに、前記付加情報に基づき前記管理
テーブルに登録された検索結果を抽出して検索結果の回
答を行う検索結果回答手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、検索結果回答手段により、検索結果が
ウェブ画面である検索結果表示画面に引き渡され、当該
検索結果表示画面を介して要求のあった電話端末に検索
結果を返答できるメディア情報検索サービス提供システ
ムにおける付加情報を用いた利用者特定装置を提供する
ことができる。

【００１０】上記した課題を解決するために本発明は、
インターネット接続可能な電話端末が電話網およびイン
ターネット網を介して接続されたメディア情報検索サー
ビス提供システムにおける付加情報を用いた利用者特定
方法であって、前記電話端末を介して前記メディア情報
検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、
利用者を識別する付加情報を割付けて着信番号と共に通
知し、前記電話端末を介して前記着信番号に基づく呼を
受信したときに、前記付加情報から利用者を特定し、前
記利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディ
ア情報検索を行って結果を登録し、前記電話端末を介し
て検索結果の閲覧要求を受信したときに前記付加情報に
基づきその検索結果を回答することを特徴とする。本発
明によれば、利用者の特定に付加情報を用いることによ
り、発信者番号を前もって登録する必要がないので電話
端末の利用操作が容易となり、また、発信者番号ではな
く付加情報で利用者を特定するためにデータベースの検
索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れるメディ
ア情報検索サービス提供システムにおける付加情報を用
いた利用者特定装置を提供することができる。

【００１１】上記した課題を解決するために本発明は、
インターネット接続可能な電話端末が電話網およびイン
ターネット網を介して接続されたメディア情報検索サー
ビス提供システムにおける付加情報を用いた利用者特定
装置に用いられる利用者特定プログラムであって、前記
電話端末を介して前記メディア情報検索のための電話サ
ービス接続要求を受信したときに、利用者を識別する付
加情報を割付けて着信番号と共に通知する利用者識別情
報設定通知ステップと、前記電話端末を介して前記着信
番号に基づく呼を受信したときに、前記付加情報から利
用者を特定し、前記利用者の要求を音声認識して当該要
求に応じたメディア情報検索を行い、結果を登録するメ
ディア情報検索ステップと、前記電話端末を介して検索
結果の閲覧要求を受信したときに、前記付加情報に基づ
きその検索結果を回答するメディア情報検索回答ステッ
プと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利
用者特定装置を構成するサーバに実行させることによ
り、発信者番号を前もって登録する必要がないので電話
端末の利用操作が容易となり、また、発信者番号ではな
く付加情報で利用者を特定するためにデータベースの検
索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れる。

【００１２】また、本発明において、前記利用者識別情
報設定通知ステップは、前記付加情報を管理テーブルへ
登録するステップと、前記登録した付加情報を着信番号
と共に前記接続要求のあった電話端末に送信するステッ
プとを含み、前記各ステップをコンピュータに実行させ
ることを特徴とする。本発明によれば、上記した利用者
特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに
実行させることにより、割付けられた付加情報を着信番
号と共に電話サービス接続画面に埋め込み、送信するた
め、利用者は、それらが埋め込まれたボタンをクリック
するだけで電話サービス接続が可能になる。

【００１３】また、本発明において、前記メデイア情報
検索ステップは、前記メディア情報検索に必要な音声ガ
イダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い前記電話
端末を介して発話される利用者の要求を認識して必要な
メディア情報を検索するステップと、前記検索の結果
を、前記管理テーブルにおける付加情報の対応する位置
に登録するステップとを含み、前記各ステップをコンピ
ュータに実行させることを特徴とする。本発明によれ
ば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置
を構成するサーバに実行させることにより、利用者の検
索条件を取り込み検索が可能となって利用者に利便性を
提供する他に、結果を管理テーブルに登録することで、
後に、ウェブ画面に戻って検索結果表示画面が要求され
たとき、利用者に検索結果を知らせることができる。

【００１４】また、本発明において、前記メディア情報
検索回答ステップは、前記電話端末を介して検索結果の
閲覧要求を受信したときに、前記付加情報に基づき前記
管理テーブルに登録された検索結果を抽出して検索結果
の回答を行うステップを含み、前記ステップをコンピュ
ータに実行させることを特徴とする。本発明によれば、
上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構
成するサーバに実行させることにより、検索結果がウェ
ブ画面である検索結果表示画面に引き渡され、当該検索
結果表示画面を介して要求のあった電話端末に当該検索
結果を返答することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１は、本発明のメディア情報検
索システムにおける利用者特定装置を実現するシステム
構成を説明するために引用した図である。図１におい
て、電話端末１は、例えば、ｉモード（登録商標）対応
の携帯端末やＬモード（登録商標）対応の電話端末等の
インターネット接続可能な端末装置である。これらは、
電話網３およびＩＰ（Internet Protocol）網４を介し
てメディア情報検索ポータルサイト２（利用者識別情報
設定通知手段、メディア情報検索手段、メディア情報検
索回答手段、利用者情報登録手段、利用者識別情報通知
手段、メディア情報検索本体手段、検索結果登録手段、
検索結果回答手段）に設置された各種サーバに接続され
る。

【００１６】音声や画像等各種メディア情報を検索提供
するメディア情報検索ポータルサイト２には、音声統合
サーバ２１、音声応答サーバ２２、音声認識サーバ２
３、ウェブサーバ２４、データベース（ＤＢ）サーバ２
５で構成され、これらはＬＡＮ（Local Area Networ
k）２６経由で接続されている。音声検索システム２０
は、音声統合サーバ２１を核とし、代表電話番号が割り
付けられた着信回線５に音声応答サーバ２２ならびに音
声認識サーバ２３が複数接続され、ここでは、音声統合
サーバ２１がこれら音声応答サーバ２２および音声認識
サーバ２３の連係を制御し、音声認識の結果をＤＢサー
バ２５へ供給する。

【００１７】ウェブサーバ２４は、ここでは、電話端末
１の種類（ｉモード（登録商標）、Ｌモード（登録商
標））に応じて設けられ、メディア情報検索のための各
種画面を提供し、また、画面を介して得られる情報を取
り込みＤＢサーバ２５へ供給する。ＤＢサーバ２５は、
音声応答サーバ２２ならびにウェブサーバ２４によって
共有され、音声応答サーバ２２による電話網３を介した
電話サービスと、ウェブサーバ２４によるＩＰ網４を介
した画面表示サービスとを両サービス間の連係をとる。
そのために、後述する管理テーブル２２２が割り付けら
れる。

【００１８】図２は、本発明のメディア情報検索サービ
ス提供システムにおける付加情報を用いた利用者特定装
置の内部構成を機能展開して示したブロック図であり、
具体的には、メディア情報検索ポータルサイト２を構成
する各種サーバのうち、本発明と関係する部分のみが示
されている。なお、後述するが、本発明の利用者特定装
置は、メディア情報検索ポータルサイト２を構成する各
種サーバに適宜分散して設置される。つまり、例えば利
用者特定装置のうち一部の構成がウェブサーバ２４等に
置かれ、一部の構成がＤＢサーバ２５等に置かれるよう
になっている。以下に示すブロックは、具体的には、Ｃ
ＰＵならびにメモリを含む周辺ＬＳＩで構成され、ＣＰ
Ｕがメモリに記録されたプログラムを逐次読み出し実行
することで、そのブロックが持つ機能を実現するものと
する。

【００１９】本発明のメディア情報検索サービス提供シ
ステムにおける付加情報を用いた利用者特定装置、ここ
では、メディア情報検索ポータルサイト２は、通信イン
タフェース部２０１と、利用者識別情報設定通知部２０
２と、メディア情報検索部２０３と、メディア情報回答
部２０４で構成される。通信インタフェース部２０１
は、複数の電話端末１と電話網３およびＩＰ網４を介し
て接続するインタフェースを司る部分であり、ＩＰ網４
に関してはＴＣＰ／ＩＰ（Transport Control Protoc
ol／Internet Protocol）を実装するものとする。

【００２０】利用者識別情報設定通知部２０２は、電話
端末１を介してメディア情報検索のための電話サービス
接続要求を受信したときに、電話端末１の利用者に対し
て付加情報を割付け、着信番号と共に通知する機能を持
つ。利用者識別情報設定通知部２０２は、利用者情報登
録部２２１と、管理テーブル（ＴＢＬ）２２２と、利用
者識別情報通知部２２３で構成される。発信者識別情報
登録部２２１は、例えば、利用者ＩＤを暗号化したデー
タもしくはユニークなパスワード情報等からなる付加情
報を管理テーブル２２２へ登録する機能を持ち、利用者
識別情報通知部２２３は、管理ＴＢＬ２２２に登録され
た付加情報を、例えば、ｃｔｉ属性を用いて着信番号と
共に接続要求のあった電話端末１に送信する機能を持
つ。

【００２１】ここで、ｃｔｉ属性とは、ｉモード（登録
商標）対応ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）と
称されるｉモード（登録商標）対応携帯端末用のＨＴＭ
Ｌタグの一つで、バージョン２以降で利用可能となった
ものであり、本属性の指定でダイヤル機能に加え、ポー
ス機能とダイヤル後のトーン入力機能を備えることがで
きる。例えば、ｃｔｉ＝“０３１２３４５６７８／，，
１２３４５＃”とした場合、０３−１２３４−５６７８
に電話をかけ、通話状態になるとキー入力待ちとなり、
何かのキー入力後２秒待って１２３４５＃をダイヤルす
る操作を自動で行うことができる。本発明の実施形態に
よれば、利用者識別情報設定通知部２０２が“０３１２
３４５６７８”を着信番号とし、“１２３４５＃”を利
用者特定のための付加情報として割付け、要求のあった
電話端末１に対し通信インタフェース部２０１を介して
ＨＴＭＬ送信するものである。なお、管理ＴＢＬ２２２
は、図３に示されるように、付加情報、検索結果の各フ
ィールドで構成される。データ構造、リンク関係等の詳
細は後述する。

【００２２】また、メデイア情報検索部２０３は、電話
端末１から着信番号に基づく呼を受信したときに、付加
情報から利用者を特定し、利用者の要求を音声認識して
当該要求に応じたメディア情報検索を行い、結果を登録
する機能を持つ。メデイア情報検索部２０３は、メディ
ア情報検索本体部２３１と、検索結果登録部２３２と、
メディア情報インデックス２３３で構成される。メデイ
ア情報検索本体部２３１は、メディア情報検索に必要な
音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い電
話端末１を介して発話される利用者の要求を認識してあ
らかじめメディア情報のインデックス情報が格納される
メディア情報インデックス２３３から必要なメディア情
報を検索出力する機能を持ち、検索結果登録部２３２
は、メデイア情報検索本体部２３１による検索結果を、
管理ＴＢＬ２２２における付加情報の対応する位置に登
録する機能を持つ。

【００２３】一方、メディア情報回答部２０４は、電話
端末１を介して検索結果の閲覧要求を受信したときに、
付加情報に基づきその検索結果を回答する機能を持ち、
検索結果回答部２４１を含む。検索結果回答部２４１
は、電話端末１を介して検索結果の閲覧要求を受信した
ときに、付加情報に基づき管理ＴＢＬ２２２に登録され
た検索結果を抽出し、要求のあった電話端末１に検索結
果の回答を行う機能を持つ。

【００２４】図４〜図７は、図１〜図３に示す本発明実
施形態の動作を説明するために引用した図であり、電話
端末１とメディア情報検索ポータルサイト２間の動作シ
ーケンス図（図４）、ウェブサーバ２４の動作フローチ
ャート（図５）、音声検索システム２０の動作フローチ
ャート（図６）、電話端末１における画面遷移（図７）
のそれぞれを示す。以下、図４〜図７を参照しながら、
図１〜図３に示す本発明実施形態の動作について詳細に
説明する。

【００２５】図４において、まず、利用者は、電話端末
１を操作してウェブ接続を行い、メディア情報検索のた
めの電話サービス接続要求を発行する（ａ）。これを受
信したウェブサーバ２４は、利用者ＩＤを暗号化したデ
ータあるいはユニークなパスワード等を割り付け、ＤＢ
サーバ２５にある管理ＴＢＬ２２２に付加情報として登
録する（ｂ）。そして、利用者識別情報通知部２２３に
より、要求のあった電話端末１に対し、通信インタフェ
ース部２０１を介して先に割付けられた付加情報が着信
番号と共に通知される（ｃ）。この付加情報他の通知
は、着信番号と付加情報を電話サービス接続画面に埋め
込むためのＨＴＭＬタグを送信することにより行なわれ
る。図７に、電話端末１に表示される画面構成の一例が
示されている。

【００２６】次に、着信番号と付加情報を電話サービス
接続画面を介して受信した電話端末１では、音声検索ボ
タンをクリックすることにより指定回線への電話接続を
行い（ｄ）、音声応答サーバ２２を起動し、同システム
による検索動作をスタートさせる。音声応答サーバ２２
では、検索の開始に先立ち、ＤＢサーバ２５に認証の依
頼を行い、管理ＴＢＬ２２２に登録されてある付加情報
に基づく利用者の照合を行い（ｅ）、認証が得られた場
合にのみ検索を実行する。

【００２７】音声検索システム２０による音声応答認識
動作について簡単に説明すると以下のようになる。すな
わち、図７に示す例では、利用者が歌手名検索か曲名検
索の一方を選択して検索スタートをクリックすることに
よって指定の電話番号への発信が行なわれ、図７に示さ
れるようにシステム側と利用者（お客様）側で音声によ
るやりとりが開始される。

【００２８】具体的には、音声検索システム２０により
音声ガイダンスが出力され（ｆ）、また、メディア情報
検索部２０３で利用者が発話する内容を音声認識して取
り込み、その認識内容を検索条件として利用者側に確認
させることにより（ｇ、ｈ、ｉ）、その結果がＤＢサー
バ２５に登録される。ＤＢサーバ２５では、メディア情
報検索本体部２３１によるメディア情報インデックス２
３３の検索を開始し、その検索結果は付加情報をキーに
管理ＴＢＬ２２２の所定の位置に登録される（ｊ）。

【００２９】次に、電話端末１は、ウェブサーバ２４に
再接続を行って検索結果の閲覧を要求する（ｋ）。図７
に示す検索結果表示ボタンのクリックがこの検索結果の
閲覧要求に反映される。これを受けたウェブサーバ２４
では、ＤＢサーバ２５に対して管理ＴＢＬ２２２の検索
を指示する（ｌ）。このとき、管理ＴＢＬ２２２の検索
は、付加情報により行われる。ＤＢサーバ２５は、管理
ＴＢＬ２２２に登録された検索結果をウェブサーバ２４
へ通知する（ｍ）。そして、ウェブサーバ２４は、検索
結果を表示すべく要求のあった電話端末１へ送信する
（ｎ）他に、管理ＴＢＬ２２２の内容をクリアする
（ｏ）。このことにより、電話端末１は、目的の検索結
果を得ることができる。

【００３０】次に、図５、図６を用いて、音声検索シス
テム２０の動作について説明する。全体的な動作につい
ては上記したとおりであり、ウェブサーバ２４は、利用
者からのメディア情報検索のための電話サービス接続画
面の表示要求に基づいて起動され、まず、電話サービス
接続画面を生成出力し、電話サービスの接続が要求され
ることにより音声応答サーバ２２が動作する。そして、
音声やＰＢＸ信号により指示した情報がウェブサーバ２
４に通知され、一通り、音声による検索条件をやりとり
した後、電話が切断されることにより再度電話サービス
接続画面に戻り、ウェブサーバ２４はその電話サービス
接続画面に検索結果を表示する。

【００３１】図５において、ウェブサーバ２４は、電話
端末１を介して利用者から電話サービス接続画面が要求
されたとき（ステップＳ５０１）、まず、利用者を識別
するための付加情報、例えば、利用者ＩＤを暗号化した
データもしくはユニークなパスワード情報等を生成し、
管理ＴＢＬ２２２に登録する（ステップＳ５０２）。そ
して、着信番号と共に先の付加情報を要求のあった電話
端末１へ送信する（ステップＳ５０３）。この付加情報
の生成は、利用者識別情報設定通知部２０２の利用者情
報登録部２２１によって行なわれ、ここで生成された付
加情報および着信番号の通知は、利用者識別情報通知部
２２３による、例えば、ｃｔｉ属性を用いたＨＴＭＬ送
信によるものであることは上記した通りである。一方、
電話サービス終了後、電話端末１を介して利用者から検
索結果閲覧要求が発せられたとき（ステップＳ５１
１）、電話端末１から受信した付加情報に基づき、管理
ＴＢＬ２２２を検索することにより抽出して電話サービ
スでの結果を表示することができる（ステップＳ５１
２）。

【００３２】図６において、電話端末１を介して利用者
により電話サービス接続画面で電話接続が要求される
と、音声応答サーバ２２に着信がある（ステップＳ６０
１）。このことにより音声検索システム２０は先の付加
情報に基づいて利用者を特定することができ（ステップ
Ｓ６０２）、利用者に対応したサービスを行う（ステッ
プＳ６０３）。すなわち、図７に示されるように、メデ
ィア情報検索本体部２３１により音声ガイダンスが生成
出力され、このガイダンスに従い利用者が検索条件（歌
手名あるいは曲名等）を発話すると音声認識がなされ、
検索結果が出力される。なお、ＤＢサーバ２５によるメ
ディア情報検索の結果は、管理ＴＢＬ２２２の該当付加
情報対応フィールドに登録される（ステップＳ６０
４）。

【００３３】そして、管理ＴＢＬ２２２に登録された検
索結果は、再度ウェブ接続要求があって、検索結果画面
が要求されたときにウェブサーバ２４により要求のあっ
た電話端末１に表示されることは上記した通りである。

【００３４】以上説明したように本発明は、利用者ＩＤ
を暗号化したデータもしくはユニークなパスワード情報
等から成る付加情報により利用者を特定するもので、電
話端末１を介して電話サービス接続要求を受信したとき
に、利用者を識別する付加情報を割付け、着信番号と共
に通知すると共に管理ＴＢＬ２２２へ登録し、後に電話
端末１を介して先の着信番号に基づく呼を受信したとき
に、付加情報から利用者を特定し、利用者の要求を音声
認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行って管
理ＴＢＬ２２２に結果を登録し、更に、検索結果の閲覧
要求を受信したときに付加情報に基づき管理ＴＢＬ２２
２を検索してその検索結果を回答することにより結果の
取り込みを容易にするものである。

【００３５】なお、上記した本発明実施形態によれば、
画面表示サービスと電話サービスとを組み合わせて新し
いサービスを提供する例として、着メロの検索サービス
に付加価値をつけた例のみ示したが、他に、映画等の画
像情報検索サービス等、メディアの種類は問わない。ま
た、本実施形態では代表電話番号を用いて着信するもの
としたが、着信回線５として例えばＩＳＤＮ回線を用い
るものも同様の効果が得られる。更に、電話端末１とし
て、ｉモード（登録商標）やＬモード（登録商標）対応
の機種についてのみ示したが、他のキャリア事業者が提
供するこの種のサービスが提供可能なものであればその
種類は問わない。なお、ｃｔｉ属性についてはｉモード
（登録商標）のみの対応であり、Ｌモード（登録商標）
では、着信番号にトーン信号を付加することにより代替
される。

【００３６】また、メディア情報検索ポータルサイト２
における各サーバが持つ通信インタフェース部２０１、
利用者識別情報設定通知部２０２、メディア情報検索部
２０３、メディア情報回答部２０４、利用者情報登録部
２２１、管理ＴＢＬ２２２、利用者識別情報通知部２２
３、メディア情報検索本体部２３１、検索結果登録部２
３２、検索結果回答部２４１のそれぞれで実行される手
順をコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録し、この
記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステ
ムに読み込ませ、実行することにより、本発明のメディ
ア情報検索システムにおける利用者特定装置が実現され
るものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、
ＯＳや周辺機器等のハードウアを含むものである。

【００３７】更に、「コンピュータシステム」は、ＷＷ
Ｗシステムを利用している場合であれば、ホームページ
提供環境（あるいは表示環境）も含むものとする。ま
た、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、ＲＯ
Ｍの他に、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵
されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さら
に「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、インタ
ーネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介
してプログラムが送信された場合のシステムやクライア
ントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ
（ＲＡＭ）のように、一定時間プログラムを保持してい
るものも含むものとする。

【００３８】また、上記プログラムは、このプログラム
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝
送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により
他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここ
で、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネ
ット等のネットワーク（通信網）や電話回線等の通信回
線（通信線）のように情報を伝送する機能を有する媒体
のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能
の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、
前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録され
ているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、い
わゆる差分ファイル（差分プログラム）であっても良
い。

【００３９】以上、この発明の実施形態について図面を
参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態
に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない
範囲の設計等も含まれる。

【００４０】

【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、電話
網およびインターネット網を介して接続されたメディア
情報検索サービス提供システムからサービスを受ける際
に、利用者の特定に利用者ＩＤを暗号化したデータやユ
ニークなパスワード情報等の付加情報を用いることによ
り、発信者番号を前もって登録する必要がなくなるため
電話端末の利用操作が容易となり、また、発信者番号で
はなく付加情報で利用者を特定するために記憶しておく
容量が減り、結果的にデータベースの検索を高速に実現
できる。特に、利用者は、発信者番号を入力せずに済む
ために電話番号を不正に使用される心配がなくなり、ま
た、電話端末操作の手間を省ける。更に、システム側に
おいても、着信回線に１回線の代表電話番号で済むため
回線の管理を不要とし、電話番号割付のためのオーバヘ
ッドも減少する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のメディア情報検索システムにおける
付加情報を用いた利用者特定装置を実現するシステム構
成を説明するために引用した図である。

【図２】 本発明のメディア情報検索サービス提供シス
テムにおける付加情報を用いた利用者特定装置の内部構
成を機能展開して示したブロック図である。

【図３】 本発明実施形態で用いられる管理テーブルの
データ構造の一例を示す図である。

【図４】 本発明実施形態の動作を説明するために引用
した、電話端末とメディア情報検索ポータルサイト間の
動作シーケンスチャートである。

【図５】 本発明実施形態の動作を説明するために引用
したウェブサーバの動作フローチャートである。

【図６】 本発明実施形態の動作を示すために引用した
音声検索システムの動作フローチャートである。

【図７】 本発明実施形態の動作を説明するために引用
した電話端末の画面遷移を示す図である。

【符号の説明】

１ 電話端末 ２ メディア情報検索ポータルサイト（利用者識別情報
設定通知手段、メディア情報検索手段、メディア情報検
索回答手段、利用者情報登録手段、利用者識別情報通知
手段、メディア情報検索本体手段、検索結果登録手段、
検索結果回答手段） ３ 電話網 ４ ＩＰ網（インターネット網） ５ 着信回線

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｍ 3/50 Ｈ０４Ｍ 3/50 Ａ 11/00 ３０２ 11/00 ３０２ (72)発明者 堂領 伸一郎 東京都新宿区西新宿二丁目１番１号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 (72)発明者 廣谷 茂紀 東京都新宿区西新宿三丁目19番２号 東日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 小口 浩幸 東京都品川区西五反田四丁目31番18号 ド コモ・システムズ株式会社内 Ｆターム(参考） 5B085 AA08 5K015 AA06 AA07 AB01 AF08 5K024 AA76 BB01 BB02 CC03 CC11 DD01 DD02 FF04 GG05 5K101 KK16 LL01 LL02 LL12 MM07 NN18 PP04 RR12 SS07

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インターネット接続可能な電話端末が電
   話網およびインターネット網を介して接続されたメディ
   ア情報検索サービス提供システムにおける付加情報を用
   いた利用者特定装置であって、 前記電話端末を介して前記メディア情報検索のための電
   話サービス接続要求を受信したときにその利用者を識別
   する付加情報を割付け、着信番号と共に通知する利用者
   識別情報設定通知手段と、 前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したと
   きに、前記付加情報から利用者を特定し、前記利用者の
   要求を音声認識して前記要求に応じたメディア情報検索
   を行い、結果を登録するメディア情報検索手段と、 前記電話端末を介して検索結果の閲覧要求を受信したと
   きに、前記付加情報に基づきその検索結果を回答するメ
   ディア情報検索回答手段とを備えたことを特徴とするメ
   ディア情報検索サービス提供システムにおける付加情報
   を用いた利用者特定装置。
2. 【請求項２】 前記利用者識別情報設定通知手段は、 前記付加情報を管理テーブルへ登録する利用者情報登録
   手段と、 前記登録した付加情報を、前記着信番号と共に前記接続
   要求のあった電話端末に送信する利用者識別情報通知手
   段とを備えたことを特徴とする請求項１に記載のメディ
   ア情報検索サービス提供システムにおける付加情報を用
   いた利用者特定装置。
3. 【請求項３】 前記メデイア情報検索手段は、前記メデ
   ィア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音
   声ガイダンスに従い前記電話端末を介して発話される利
   用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索するメ
   デイア情報検索本体手段と、 前記メデイア情報検索本体手段による検索結果を、前記
   管理テーブルにおける付加情報の対応する位置に登録す
   る検索結果登録手段とを備えたことを特徴とする請求項
   １又は２に記載のメディア情報検索サービス提供システ
   ムにおける付加情報を用いた利用者特定装置。
4. 【請求項４】 前記メディア情報検索回答手段は、 前記電話端末を介して検索結果の閲覧要求を受信したと
   きに、前記付加情報に基づき前記管理テーブルに登録さ
   れた検索結果を抽出して検索結果の回答を行う検索結果
   回答手段を備えたことを特徴とする請求項２又は３に記
   載のメディア情報検索サービス提供システムにおける付
   加情報を用いた利用者特定装置。
5. 【請求項５】 インターネット接続可能な電話端末が電
   話網およびインターネット網を介して接続されたメディ
   ア情報検索サービス提供システムにおける付加情報を用
   いた利用者特定方法であって、 前記電話端末を介して前記メディア情報検索のための電
   話サービス接続要求を受信したときに、利用者を識別す
   る付加情報を割付けて着信番号と共に通知し、 前記電話端末を介して前記着信番号に基づく呼を受信し
   たときに、前記付加情報から利用者を特定し、前記利用
   者の要求を音声認識して前記要求に応じたメディア情報
   検索を行って結果を登録し、 前記電話端末を介して検索結果の閲覧要求を受信したと
   きに前記付加情報に基づきその検索結果を回答すること
   を特徴とするメディア情報検索サービス提供システムに
   おける付加情報を用いた利用者特定方法。
6. 【請求項６】 インターネット接続可能な電話端末が電
   話網およびインターネット網を介して接続されたメディ
   ア情報検索サービス提供システムにおける付加情報を用
   いた利用者特定装置に用いられる利用者特定プログラム
   であって、 前記電話端末を介して前記メディア情報検索のための電
   話サービス接続要求を受信したときに、利用者を識別す
   る付加情報を割付けて着信番号と共に通知する利用者識
   別情報設定通知ステップと、 前記電話端末を介して前記着信番号に基づく呼を受信し
   たときに、前記付加情報から利用者を特定し、前記利用
   者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報
   検索を行い、結果を登録するメディア情報検索ステップ
   と、 前記電話端末を介して検索結果の閲覧要求を受信したと
   きに、前記付加情報に基づきその検索結果を回答するメ
   ディア情報検索回答ステップとをコンピュータに実行さ
   せる利用者特定プログラム。
7. 【請求項７】 前記利用者識別情報設定通知ステップ
   は、 前記付加情報を管理テーブルへ登録するステップと、 前記登録した付加情報を、着信番号と共に前記接続要求
   のあった電話端末に送信するステップとを含み、前記各
   ステップをコンピュータに実行させる請求項６に記載の
   利用者特定プログラム。
8. 【請求項８】 前記メデイア情報検索ステップは、 前記メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成
   し、当該音声ガイダンスに従い前記電話端末を介して発
   話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を
   検索するステップと、 前記検索の結果を、前記管理テーブルにおける付加情報
   の対応する位置に登録するステップとを含み、前記各ス
   テップをコンピュータに実行させる請求項７に記載の利
   用者特定プログラム。
9. 【請求項９】 前記メディア情報検索回答ステップは、 前記電話端末を介して検索結果の閲覧要求を受信したと
   きに、前記付加情報に基づき前記管理テーブルに登録さ
   れた検索結果を抽出して検索結果の回答を行うステップ
   を含み、前記ステップをコンピュータに実行させる請求
   項７又は８に記載の利用者特定プログラム。