JP2003222449A - ヒートポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
縮機の信頼性の向上を図ることができるヒートポンプ装
置を提供する。 【解決手段】 圧縮機1と、利用側熱交換器2と、電動
膨張弁3と、熱源側熱交換機4とを順次接続した冷媒循
環回路である。基準周波数以上で圧縮機1を運転して、
圧縮機1の入力電流値が基準電流値以下である状態が所
定時間継続したときに、ガス欠状態としてガス欠信号を
出力する。ガス欠信号が所定回数出力されたときに、ガ
ス欠状態としてガス欠判定を行う。
Description
置に関するものである。
すように、圧縮機51と、利用側熱交換器(水熱交換
器)52と、電動膨張弁53と、熱源側熱交換器(空気
熱交換器)54とを順次接続してなる。そして、このヒ
ートポンプ装置には適量の冷媒が充填され、圧縮機51
を駆動させると、冷媒が、利用側熱交換器52と電動膨
張弁53と熱源側熱交換器54とを順次流れる。従っ
て、ヒートポンプ装置内の冷媒がなんらかの原因で漏れ
た場合、すなわち、ガス欠状態となった場合、圧縮機5
1からの吐出ガス温度が上昇して、圧縮機51の信頼性
を低下させていた。
は、正規の冷媒量に対して70〜80%ぐらいに低下し
たとしても、圧縮機51の駆動により、冷媒循環回路内
をある程度の量の冷媒が循環するので、ガス欠状態であ
ることをユーザ等は正確に把握することが困難であっ
た。そのため、ガス欠状態での運転が継続されて、圧縮
機51の信頼性の低下を招くとともに、最悪の場合には
圧縮機が焼損する場合があった。
めになされたものであって、その目的は、確実にガス欠
運転を検出することができ、圧縮機の信頼性の向上を図
ることができるヒートポンプ装置を提供することにあ
る。
ポンプ装置は、圧縮機1と、利用側熱交換器2と、電動
膨張弁3と、熱源側熱交換器4とを順次接続したヒート
ポンプ装置であって、基準周波数以上で上記圧縮機1を
運転して、この圧縮機1の入力電流値が基準電流値以下
である状態が所定時間継続したときに、ガス欠状態とし
てガス欠信号を出力することを特徴としている。
運転時の入力電流値が正常運転時に比べて小さいことを
利用している。すなわち、基準周波数以上で上記圧縮機
1を運転して、この圧縮機1の入力電流値が基準電流値
以下である状態が所定時間継続すれば、ガス欠状態であ
るとして、ガス欠信号を出力するものである。これによ
り、ガス欠状態であるとユーザ等は把握することができ
る。
と、利用側熱交換器2と、電動膨張弁3と、熱源側熱交
換器4とを順次接続し、上記圧縮機1の吐出管温度を目
標吐出管温度に近づくように、上記電動膨張弁3を制御
する運転を行うヒートポンプ装置であって、上記電動膨
張弁3を所定開度以上に開いた状態で、上記圧縮機1の
吐出管温度が目標吐出管温度よりも高い基準温度以上の
状態が所定時間継続したときに、ガス欠状態としてガス
欠信号を出力することを特徴としている。
ス欠運転時は、過熱ぎみの運転となり、吐出管温度が上
昇することを利用している。すなわち、上記電動膨張弁
3を所定開度以上に開いた状態で、上記圧縮機1の吐出
管温度が目標吐出管温度よりも高い基準温度以上の状態
が所定時間継続したときに、ガス欠状態としてガス欠信
号を出力するものである。これにより、ガス欠状態であ
るとユーザ等は把握することができる。
温度を、上記目標吐出管温度よりも所定温度だけ高い温
度として設定したことを特徴としている。
記基準温度を、上記目標吐出管温度よりも所定温度だけ
高い温度として設定したことによって、ガス欠状態の検
出を精度よく行うことができる。
欠信号が所定回数出力されたときに、ガス欠状態として
ガス欠判定を行うことを特徴としている。
ス欠信号が所定回数出力されたときに、ガス欠状態とし
てガス欠判定を行うので、ガス欠判定の信頼性の向上を
達成できる。
と、利用側熱交換器2と、電動膨張弁3と、熱源側熱交
換器4とを順次接続しヒートポンプ装置であって、上記
圧縮機1が停止状態でありかつ均圧制御を行ってない状
態で、回路内冷媒圧力が外気飽和相当圧力よりも低い基
準圧力未満であるときに、ガス欠状態とするガス欠判定
を行うことを特徴としている。
ス欠状態では、冷媒循環回路内の冷媒圧力が外気飽和相
当圧力よりも低くなることを利用している。すなわち、
圧縮機1が停止状態でありかつ均圧制御を行っていない
状態で、回路内冷媒圧力が外気飽和相当圧力よりも低い
基準圧力未満であるときに、ガス欠状態とするガス欠判
定を行うものである。これにより、運転前にガス欠状態
であるとユーザ等は把握することができる。
飽和相当圧力は、上記圧縮機1の吐出管温度、圧縮機1
の吸入管温度、及び熱源側熱交換器温度等のうちで最も
低い温度に基づいて算出することを特徴としている。
気飽和相当圧力は、上記圧縮機1の吐出管温度、圧縮機
1の吸入管温度、及び熱源側熱交換器の温度等のうちで
最も低い温度に基づいて算出するので、判定の信頼性の
向上を図ることができる。
項1〜請求項6のヒートポンプ装置のガス欠判定のうち
少なくとも2つ以上を併行して行うことを特徴としてい
る。
定方法の相違する複数のガス欠判定を行うことができ、
確実にガス欠を検出することができる。
臨界で使用する超臨界冷媒を用いたことを特徴としてい
る。
臨界冷媒を用いるので、高圧が臨界圧力よりも高い凝縮
飽和温度がない。また、外気温度が所定温度(例えば、
43℃位)までいわゆる暖房サイクルで運転することに
なり、正規の冷媒量であっても、空気熱交換器の空気熱
交サーミスタの検出位置によっては過熱度がつくことが
ある。このため、従来から空調機等で行っている空気温
度と熱交換温度との差によるガス欠判定を行うことがで
きない。しかしながら、請求項8のヒートポンプ装置で
は、入力電流値を利用したり、吐出管温度を利用した
り、冷媒圧力を利用したりして、ガス欠を検知すること
ができる。しかも、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題
がなく、地球環境にやさしいヒートポンプ装置となる。
置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1はこのヒートポンプ装置の簡略図を
示し、このヒートポンプ装置は、圧縮機1と、利用側熱
交換器2と、電動膨張弁(減圧機構)3と、熱源側熱交
換器(蒸発器)4とを順に接続して構成される。すなわ
ち、圧縮機1の吐出管5を利用側熱交換器2に接続し、
利用側熱交換器2と電動膨張弁(電動弁)3とを冷媒通
路6にて接続し、電動膨張弁3と熱源側熱交換器4とを
冷媒通路7にて接続し、熱源側熱交換器4と圧縮機1と
をアキュームレータ8が介設された冷媒通路9にて接続
している。また、冷媒に超臨界で使用する超臨界冷媒
(炭酸ガス)を用いる。さらに、熱源側熱交換器4には
この熱源側熱交換器4の能力を調整するファン10が付
設されている。なお、圧縮機1はインバータにより運転
制御されるので、例えば、変成器(CT)からなる入力
電流センサを備える。
は、図2に示すように、吸入管温度検出手段11と、吐
出管温度検出手段12と、入力電流検出手段13と、熱
源側熱交換器温度検出手段(空気熱交換器温度検出手
段)15と、圧力検出手段16と、各種データが設定さ
れる設定手段17と、各検出手段11、12、13、1
4、15、16等からのデータ(数値)等が入力される
制御手段18とを備える。
1は冷媒通路9(圧縮機1の吸入管)に付設された吸入
管サーミスタ11aにて構成することができ、吐出管温
度検出手段12は圧縮機1の吐出管5に付設された吐出
管サーミスタ12aにて構成することができ、入力電流
検出手段13は圧縮機1の入力電流センサ(変成器)に
て構成でき、熱源側熱交換器温度検出手段15は空気熱
熱交換器4に付設される空気熱交サーミスタ15aにて
構成することができ、圧力検出手段16は吐出管5に付
設された圧力センサ16aにて構成することができる。
なお、上記制御手段18は例えばマイクロコンピュータ
を用いて構成することができる。
によれば、圧縮機1を駆動させると、冷媒が、順次、圧
縮機1→利用側熱交換器2→電動膨張弁3→熱源側熱交
換器5→圧縮機1と流れる。これによって、高圧高温の
冷媒が利用側熱交換器2を流れ、この利用側熱交換器2
が、例えば、水熱交換器であれば、この水熱交換器を通
過する水を加熱することができる。
冷媒循環回路には、この回路を循環する適量の冷媒が充
填されている。しかしながら、各配管等の接続部にシー
ル不良等があれば、冷媒循環回路内の冷媒が抜けて、冷
媒が不足するガス欠状態となる場合があった。そこで、
このヒートポンプ装置では、ガス欠状態を検出すること
ができるガス欠検出手段を設けている。ガス欠検出手段
には、圧縮機の入力電流値を利用するもの、圧縮機の吐
出管温度を利用するもの、回路内冷媒圧力を利用するも
のを採用することができる。
係を示す図5のように、ガス欠運転時の入力電流値が正
常運転時に比べて小さいので、この入力電流値を検知す
ることによって、ガス欠状態であることがわかる。この
場合、基準周波数以上で上記圧縮機1を運転する必要が
ある。すなわち、検出時の運転周波数FOUT≧ガス欠
確定周波数FGASである必要がある。FGASは例え
ば、56Hzである。そして、上記入力電流検出手段1
3にて検出した入力電流値をIINとした場合、IIN
≦AG1×FOUT+BG1である必要がある。また、
AG1はガス欠異常確定電流値係数であり、BG1はガ
ス欠異常確定電流値係数であり、これらは上記設定手段
17にて設定される。この場合、ヒートポンプ装置がデ
フロスト回路を有する場合には、デフロスト運転(除霜
運転)を行っていないことが前提である。すなわち、
圧縮機1が運転中、除霜制御中でない、FOUT≧
FGAS、IIN≦AG1×FOUT+BG1の全て
の条件を満たした状態が所定時間(5〜15分程度)継
続した場合がガス欠状態であるといえる。この場合、A
G1×FOUT+BG1を基準電流値と呼べば、ガス欠
状態の上記の条件としては、入力電流値がこの基準電
流値以下となることである。
所定時間(5〜15分程度)満たしていると、上記制御
手段18が判定すれば、ガス欠状態としてガス欠信号を
出力する。しかしながら、この場合、ガス欠であるとの
判定は、ガス欠信号が所定回数(例えば、6回)出力さ
れたときに行う。すなわち、圧縮機1を停止した後、再
度運転を行って、所定時間(5〜15分程度)の間上記
〜の全ての条件を満たした状態が継続するかの判定
を行う。そして、所定回数(例えば、6回)出力されれ
ば、圧縮機1を停止して、ガス欠検知として、システム
ダウン(圧縮機1の運転を禁止)とする。
よって、ガス欠状態であれば、簡単にかついち早くこの
ガス欠を検知することができる。これによって、ガス欠
状態での運転継続を回避することができ、圧縮の信頼性
の低下を防止することが、さらには、ガス欠状態での長
期の運転による圧縮機1の損傷を防止することができ
る。
吐出管温度検出手段12にて吐出管5の温度は検出さ
れ、この吐出管5の温度を目標吐出管温度となるよう
に、電動膨張弁3の開度を調整(制御)する運転を行っ
ている。すなわち、図6に示すように、規定量の冷媒が
ヒートポンプ装置に充填されていれば、冷凍サイクルは
図6に示す実線となる。なお、図6でDOSETとは、
目標吐出管温度である。しかしながら、ガス欠運転時に
は、冷凍サイクルは仮想線で示すようになり、過熱ぎみ
の運転となって、吐出管温度が上昇するようになる。こ
のため、電動膨張弁3が所定開度に開いているのもかか
わらず、吐出管温度が高い場合には冷凍サイクルがガス
欠ゾーンに入るので、ガス欠状態であるといえる。従っ
て、このヒートポンプ装置では、電動膨張弁3を所定開
度以上に開いた状態で、圧縮機1の吐出管温度が目標吐
出管温度よりも高い基準温度以上の状態が所定時間継続
したときに、ガス欠状態としてガス欠信号を出力するよ
うにしている。
温度高温時電動弁制御中、周波数変更時電動弁制御中の
いずれかである必要があり、DO≧AG2×DOSET
+BG2でかつEVMK≧EVMKGAS2である必要
がある。ここで、DOは上記吐出管温度検出手段12に
て検出した吐出管温度であり、DOSETは目標吐出管
温度である。また、AG2はガス欠異常確定吐出管温度
係数であり、BG2はガス欠異常確定吐出管温度係数で
あり、これらは上記設定手段17にて設定される。な
お、AG2は例えば1であり、かつBG2は所定温度で
あり、例えば15℃である。また、EVMKは電動膨張
弁(電動弁)3の開度であり、EVMKGAS2はガス
欠異常確定電動弁開度(所定開度)である。この場合、
ガス欠異常確定電動弁開度として、例えば320パルス
または全開とする。このため、吐出管温度≧目標吐出管
温度+15であり、かつ電動膨張弁(電動弁)3の開度
が所定開度(例えば、320パルス)以上であるとき
が、ガス欠状態であるといえる。この場合、目標吐出管
温度+15を基準温度と呼べば、ガス欠状態の条件とし
て、吐出管温度がこの基準温度以上である必要がある。
出管温度を利用する方法)を説明する。この場合、ヒー
トポンプ装置を、利用側熱交換器2が水熱交換器として
機能する給湯機に使用した。このため、沸き上げ運転を
開始して、ステップS0に示すように、圧縮機1の運転
を開始する。次に、ステップS1で目標吐出管温度制御
開始条件成立か否かを判定する。条件成立であれば、ス
テップS2へ移行して目標吐出管温度制御を行う。ステ
ップS1で条件不成立であれば、成立するまで待つ。
外の入力電流値を使用するものがあるので、このような
場合には、ステップS3に示すように、割り込み処理を
行う必要があり、この際、ステップS4のように、圧縮
機1を停止すると共に、ガス欠確定タイマ(TGAS
2)のカウントをリセットして、ステップS0へ移行す
る必要がある。
ようになれば、ステップS5へ移行する。ステップS5
では、吐出管温度≧目標吐出管温度+所定温度でかつ主
減圧電動弁(電動膨張弁3)が所定開度以上か否かを判
定する。ここで、所定温度は例えば、15℃位であり、
所定開度は320パルス又は全開状態とする。そして、
このステップS5の条件が成立した場合に、ステップS
6へ移行し、不成立の場合にステップS7へ移行する。
すなわち、ステップS5の条件が成立した場合、ガス欠
状態であると推定され、ステップ6で上記ガス欠確定タ
イマ(TGAS2)のカウントを開始する。また、ステ
ップS5の条件が成立しない場合、ガス欠状態でないと
判定され、ステップS7へ移行して、ガス欠確定タイマ
(TGAS2)をリセットする。
2)のカウントを開始すれば、ステップS8へ移行し
て、ガス欠確定タイマ(TGAS2)のカウント時間
(例えば、10分)が経過したか否かの判定を行う。す
なわち、ステップS5での判定でガス欠状態が所定時間
(例えば、10分間)継続した場合に、ガス欠信号を送
信する。また、ステップS7でガス欠確定タイマ(TG
AS2)がリセットされれば、このヒートポンプ装置が
使用されている給湯機の沸き上げ運転が終了かを判定す
る。すなわち、ステップS9で沸き上がりか否かを判定
し、沸き上がっていれば、ステップS10へ移行して、
圧縮機1を停止して、沸き上げ運転を終了し、沸き上が
っていなければ、ステップS2へ戻る。
ば、ステップS11へ移行して、異常状態の判定を確定
するために、ステップS8までのステップを再度実行す
る。すなわち、圧縮機1の運転を停止して、ステップS
0からの判定を行う。なお、ステップS11のNGAS
は上記工程におけるガス欠異常の検知(検出)回数を示
し、ステップS12でこのガス欠異常検知回数が規定回
数(例えば、6回)を越えたか否かを判定する。越えな
ければ、ステップS4に戻り、越えれば、ステップS1
3へ移行して圧縮機1を停止し、さらに、ガス欠検知と
して、システムダウン(圧縮機1の運転を禁止)とす
る。
欠を検知することができ、これによって、ガス欠状態で
の運転を回避することができ、圧縮機1の信頼性の低下
を防止することができる。さらには、ガス欠状態での長
期の運転による圧縮機1の損傷を防止することができ
る。
なる)が進むと、図7に示すように、冷媒循環回路の冷
媒圧力が外気飽和相当圧力以下となる。このため、圧縮
機1が停止状態でありかつ均圧制御を行ってない状態
で、回路内冷媒圧力が外気飽和相当圧力よりも低い基準
圧力未満であるときに、ガス欠状態とするガス欠判定を
行うことができる。この場合、圧縮機1が停止中であ
り、電源投入時又は圧縮機1の停止後所定時間(例え
ば、150秒)経過後であり、PR<AG3×T2+B
G3×T+CG3である必要がある。ここで、PRとは
圧力検出手段16が検出した冷媒圧力である。また、A
G3はガス欠異常確定温度係数であり、BG3はガス欠
異常確定温度係数であり、CG3はガス欠異常復帰温度
係数であり、これらは上記設定手段17にて設定され
る。この場合、AG3×T2+BG3×T+CG3を上
記基準圧力と呼ぶことができる。
3×T2+BG3×T+CG3Dである必要がある。こ
こで、CG3Dはガス欠異常復帰温度係数である。ガス
欠異常からの復帰の条件とは、ガス欠状態でないと判定
できる条件である。ところで、ガス欠判定の条件に使用
するT、及びガス欠異常からの復帰の条件に使用するT
は、吐出管温度、吸入管温度、熱源側熱交換器温度、及
び、冷媒調整器を有する場合は冷媒調整器温度のうちで
最低の温度である。この場合、吐出管温度は上記吐出管
温度検出手段12にて検出することができ、吸入管温度
は吸入管温度検出手段11にて検出することができ、熱
源側熱交換器温度は空気熱交換温度検出手段15にて検
出することができ、冷媒調整器温度はこの調整器に設け
られる調整器温度検出手段(温度検出サーミスタ)にて
検出することができる。このため、吐出管温度、吸入管
温度、熱源側熱交換器温度、及び冷媒調整器の温度を検
出する各温度検出サーミスタが不良でないことが必要で
ある。なお、上記冷媒調整器とは、高圧側に設けられ、
ヒートポンプ装置内の余剰冷媒を溜めることができ、ヒ
ートポンプ装置内の冷媒循環量を調整するものである。
なお、この種のヒートポンプ装置にはこの冷媒調整器を
一般に備えている。
方法を図4を使用して説明する。まず、ステップS14
で、上記タイマ(TGAS2)をリセットすると共に、
ガス欠判定タイマ(TGAS3)をオーバした状態とす
る。次に、ガス欠判定タイマ(TGAS3)のカウント
を開始して、ステップS15でガス欠判定タイマ(TG
AS3)のカウント時間(例えば、150秒)が経過し
たか否かを判定する。そして、経過していれば、ステッ
プS16へ移行し、経過していなければ、ステップS1
7へ移行する。
るかの判定を行う。ここで、圧力値とは、圧力検出手段
16にて検出した圧力であり、所定値1とは、上記のよ
うに、AG3×T2+BG3×T+CG3Dで表すこと
ができる。この際、AG3を例えば0とすると、所定値
1は、0.099×T+2.643となる。すなわち、
ステップS16でこの条件が成立した場合には、ガス欠
状態でないと判定され、ステップS17へ移行すること
になり、条件が成立しない場合、ガス欠状態であるかを
確定するため、ステップS18へ移行する。
圧力値<所定値2であるかの判定を行う。ここで、圧力
値とは、圧力検出手段16にて検出した圧力であり、所
定値2とは、AG3×T2+BG3×T+CG3で表す
ことができる。また、AG3を例えば0とすると、所定
値2は、0.099×T+2.143となる。
合、ステップS19へ移行し、条件が成立しない場合、
ステップS17へ移行することになる。ステップS19
ではガス欠検知中として圧縮機1の運転を禁止し、ステ
ップS15へ戻る。すなわち、ガス検知中であるか、又
は圧力値<所定値2の関係が成り立てば、圧縮機1が運
転されないようにする。そして、ステップS19でガス
欠を検知して圧縮機1の運転を禁止した場合、この圧縮
機1が停止されている状態でのガス欠状態を検知するモ
ードに戻る。また、ステップS17では、沸き上げ条件
が成立しているかを判定する。ステップS17で条件が
成立するならば、ステップS20へ移行して沸き上げ運
転を開始し、条件が不成立であれば、ステップS21へ
移行して、ガス欠判定タイマ(TGAS3)のカウント
を開始してステップS15に戻る。ステップS20で沸
き上げ運転が開始されれば、ステップS22でガス欠判
定タイマ(TGAS2)及びガス欠判定タイマ(TG
S)をリセットして、ステップS21へ移行する。
転停止中に、ガス欠か否かの判定を行うことができ、ガ
ス欠状態での運転を回避することができ、圧縮機1等の
損傷を防止することができる。
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。例えば、ガス欠を検出する手段には、入力
電流値を利用するもの、吐出管温度を利用するもの、冷
媒圧力を利用するものがあり、上記実施の形態では、全
て具備しているが、このうちいずれか1種を具備すれば
よい。しかしながら、複数種有するものであれば、より
確実にガス欠検出を行うことができる。また、吐出管温
度等を利用する場合、ガス欠検知を複数回行うようにし
ているが、もちろん1回でガス欠であると判定してもよ
く、検知回数としても任意に変更することができる。複
数回行う場合、あまり多すぎれば、確実にガス欠状態で
あるにもかかわらず、さらにガス欠検知を行うことにな
って、無駄となるので、上記実施の形態のように6回程
度とするのが好ましい。さらに、ガス欠信号を出力する
場合、ユーザ等にいち早く知らせるために、ガス欠を検
知したことを知らせる音を発生させてもよい。なお、ヒ
ートポンプ装置の冷媒として炭酸ガスを用いるのが好ま
しいが、その他、ジクロロジフルオロメタン(R−1
2)やクロロジフルオロメタン(R−22)のような冷
媒であっても、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題か
ら、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(R−13
4a)のような代替冷媒であってもよい。また、このヒ
ートポンプ装置は、給湯機以外の各種冷凍機のヒートポ
ンプ装置に使用することができる。
ガス欠運転時の入力電流値が正常運転時に比べて小さい
ことを利用して、ガス欠状態を検出するもので、ガス欠
状態をユーザに知らせることができる。これにより、ガ
ス欠状態での運転を回避することができ、圧縮機の信頼
性を確保することができると共に、圧縮機の損傷等を防
止することができる。
ス欠運転時は、過熱ぎみの運転となり、吐出管温度が上
昇することを利用して、ガス欠状態を検出するもので、
ガス欠状態を確実にユーザに知らせることができる。こ
れにより、ガス欠状態での運転を回避することができ、
圧縮機の信頼性を確保することができると共に、圧縮機
の損傷等を防止することができる。
ス欠状態の検出を精度よく行うことができる。これによ
り、ガス欠状態の検出が確実となり、圧縮機の信頼性を
確保することができる。
ス欠判定の信頼性の向上を達成できる。
ス欠状態では、冷媒循環回路内の冷媒圧力が外気飽和相
当圧力よりも低くなることを利用して、ガス欠状態とす
るガス欠判定を行うものである。これにより、運転前に
ガス欠状態であるとユーザ等は把握することができ、運
転に際しては、圧縮機の信頼性を確保できると共に、圧
縮機等の損傷を防止することができる。
定の信頼性の向上を図ることができ、圧縮機等の損傷を
有効に防止することができる。
定方法の相違する複数のガス欠判定を行うことができ、
確実にガス欠を検出することができる。
力電流値を利用したり、吐出管温度を利用したり、冷媒
圧力を利用したりして、ガス欠を検知することができ
る。しかも、オゾン層の破壊、環境汚染等の問題がな
く、地球環境にやさしいヒートポンプ装置となる。
す簡略図である。
図である。
フローチャート図である。
示すフローチャート図である。
入力電流との関係を示すグラフ図である。
の冷凍サイクルを示すグラフ図である。
の冷媒圧力と温度との関係を示すグラフ図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 圧縮機(1)と、利用側熱交換器(2)
と、電動膨張弁(3)と、熱源側熱交換器(4)とを順
次接続したヒートポンプ装置であって、基準周波数以上
で上記圧縮機(1)を運転して、この圧縮機(1)の入
力電流値が基準電流値以下である状態が所定時間継続し
たときに、ガス欠状態としてガス欠信号を出力すること
を特徴とするヒートポンプ装置。 - 【請求項2】 圧縮機(1)と、利用側熱交換器(2)
と、電動膨張弁(3)と、熱源側熱交換器(4)とを順
次接続し、上記圧縮機(1)の吐出管温度を目標吐出管
温度に近づくように、上記電動膨張弁(3)を制御する
運転を行うヒートポンプ装置であって、上記電動膨張弁
(3)を所定開度以上に開いた状態で、上記圧縮機
(1)の吐出管温度が目標吐出管温度よりも高い基準温
度以上の状態が所定時間継続したときに、ガス欠状態と
してガス欠信号を出力することを特徴とするヒートポン
プ装置。 - 【請求項3】 上記基準温度を、上記目標吐出管温度よ
りも所定温度だけ高い温度として設定したことを特徴と
する請求項2のヒートポンプ装置。 - 【請求項4】 上記ガス欠信号が所定回数出力されたと
きに、ガス欠状態としてガス欠判定を行うことを特徴と
する請求項1〜請求項3のいずれかのヒートポンプ装
置。 - 【請求項5】 圧縮機(1)と、利用側熱交換器(2)
と、電動膨張弁(3)と、熱源側熱交換器(4)とを順
次接続しヒートポンプ装置であって、上記圧縮機(1)
が停止状態でありかつ均圧制御を行っていない状態で、
回路内冷媒圧力が外気飽和相当圧力よりも低い基準圧力
未満であるときに、ガス欠状態とするガス欠判定を行う
ことを特徴とするヒートポンプ装置。 - 【請求項6】 上記外気飽和相当圧力は、上記圧縮機
(1)の吐出管温度、圧縮機の吸入管温度、及び熱源側
熱交換器温度等のうちで最も低い温度に基づいて算出す
ることを特徴とする請求項5のヒートポンプ装置。 - 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のヒートポンプ
装置のガス欠検出のうち少なくとも2つ以上を併行して
行うことを特徴とするヒートポンプ装置。 - 【請求項8】 冷媒に超臨界で使用する超臨界冷媒を用
いたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかの
ヒートポンプ装置。
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